令和7年10月22日中野区議会本会議(第3回定例会)

.令和7年(2025年)10月22日、中野区議会議事堂において開会された。

.出席議員(41名)

  1番  高  橋  ちあき         2番  山  内  あきひろ

  3番  武  井  まさき         4番  日  野  たかし

  5番  木  村  広  一        6番  斉  藤  けいた

  7番  井  関  源  二        8番  黒  沢  ゆ  か

  9番  大  沢  ひろゆき       10番  武  田  やよい

 11番  広  川  まさのり       12番  いのつめ  正  太

 13番  間     ひとみ        14番  河  合  り  な

 15番  市  川  しんたろう      16番  加  藤  たくま

 17番  甲  田  ゆり子        18番  小  林  ぜんいち

 19番  白  井  ひでふみ       20番  吉  田  康一郎

 21番  立  石  り  お       22番  小宮山   たかし

 23番  内  野  大三郎        24番  い  さ  哲  郎

 25番  細  野  かよこ        26番  斉  藤  ゆ  り

 27番  杉  山     司       28番  ひやま      隆

 29番  高  橋  かずちか       30番  大  内  しんご

 31番  伊  藤  正  信       32番  平  山  英  明

 33番  南     かつひこ       34番     欠  員

 35番  石  坂  わたる        36番  むとう   有  子

 37番  羽  鳥  だいすけ       38番  浦  野  さとみ

 39番  山  本  たかし        40番  中  村  延  子

 41番  酒  井  たくや        42番  森     たかゆき

.欠席議員

      な  し

.出席説明員

 中 野 区 長  酒 井 直 人      副  区  長  青 山 敬一郎

 副  区  長  栗 田 泰 正      教  育  長  田 代 雅 規

 企 画 部 長  岩 浅 英 樹      総 務 部 長  濵 口   求

 区民部長、窓口サービス担当部長 高 橋 昭 彦    子ども教育部長、教育委員会事務局次長 石 崎 公 一

 地域支えあい推進部長、地域包括ケア推進担当部長 石 井 大 輔   健康福祉部長  杉 本 兼太郎

 環 境 部 長  浅 川   靖      都市基盤部長  松 前 友香子

 まちづくり推進部長  角   秀 行    企画部企画課長  中 谷   博

 総務部総務課長  永 見 英 光

.本会の書記は下記のとおりである。

 事 務 局 長  堀 越 恵美子      事 務 局 次 長  分 藤   憲

 議事調査担当係長 鈴 木   均      書     記  田 村   優

 書     記  細 井 翔 太      書     記  森 園   悠

 書     記  北 村 勇 人      書     記  梅 田 絵里子

 書     記  川 辺 翔 斗      書     記  志 賀 優 一

 書     記  竹 中 雅 人      書     記  堀 井 翔 平

 書     記  稲 葉 悠 介      書     記  砂 橋 琉 斗

 

 議事日程(令和7年(2025年)10月22日午後1時開議)

日程第1 第77号議案 令和7年度中野区一般会計補正予算

     第78号議案 令和7年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算

     第79号議案 中野区職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例

     第80号議案 もみじ山文化センター本館内装改修等工事請負契約に係る契約金額の変更について

     第82号議案 鷺宮児童館内外装改修等工事請負契約

     第83号議案 エアーテント等の買入れについて

     第85号議案 中野区立高齢者会館条例の一部を改正する条例

     第86号議案 中野区公衆浴場法施行条例の一部を改正する条例

     第87号議案 中野区立図書館条例の一部を改正する条例

     第88号議案 中野区立学校設置条例の一部を改正する条例

     第89号議案 中野区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例

     第90号議案 旧中野刑務所正門移築及び修復工事請負契約に係る契約金額の変更について

     第91号議案 中野中学校跡施設内装改修等工事請負契約に係る契約金額の変更について

     第92号議案 中野本郷小学校校舎新築等工事請負契約に係る契約金額の変更について

     第93号議案 中野本郷小学校校舎新築に伴う機械設備工事請負契約に係る契約金額の変更について

     第94号議案 中野本郷小学校校舎新築に伴う電気設備工事請負契約に係る契約金額の変更について

     第95号議案 啓明小学校環境改善改修工事請負契約に係る契約金額の変更について

     第96号議案 上鷺宮小学校環境改善改修工事請負契約に係る契約金額の変更について

     第97号議案 江原小学校環境改善改修工事請負契約に係る契約金額の変更について

     第98号議案 第五中学校環境改善改修工事請負契約に係る契約金額の変更について

     第100号議案 平和の森小学校校舎新築に伴う機械設備工事請負契約

     第101号議案 平和の森小学校校舎新築に伴う電気設備等工事請負契約

日程第2 第5号陳情 中野駅新北口駅前エリア(区役所・サンプラザ地区)について

     第10号陳情 中野四丁目新北口駅前地区第一種市街地再開発事業について

     第11号陳情 区役所・サンプラザ跡地の市街地再開発計画の根本的見直しを求める陳情

     第16号陳情 中野駅前「団地計画」をやめさせる陳情

     第17号陳情 中野サンプラザ&旧区役所土地を命がけで守る陳情

     第37号陳情 中野サンプラザは、公正な調査による修繕費を求める陳情

日程第3 第12号陳情 消費生活センターを、消費者団体の活動拠点機能を持った施設となるよう、区役所外に設置することを求める陳情(1項、2項)

日程第4 第21号陳情 学習者の声を教育政策に反映させることについての陳情

日程第5 令和7年特別区人事委員会勧告等について

日程第6 株式会社まちづくり中野21の経営状況を説明する書類の提出について

追加議事日程

日程第7 議員提出議案第15号 消費税の減税およびインボイス制度廃止を求める意見書

日程第8 議員提出議案第16号 教員の長時間労働改善を求める意見書

 

午後1時00分開議

○議長(森たかゆき) 定足数に達しましたので、本日の会議を開きます。

 本日の議事日程は、お手元の議事日程表のとおりでありますので、さよう御了承願います。

 これより日程に入ります。

──────────────────────────────

 第77号議案 令和7年度中野区一般会計補正予算

 第78号議案 令和7年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算

 第79号議案 中野区職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例

 第80号議案 もみじ山文化センター本館内装改修等工事請負契約に係る契約金額の変更について

 第82号議案 鷺宮児童館内外装改修等工事請負契約

 第83号議案 エアーテント等の買入れについて

 第85号議案 中野区立高齢者会館条例の一部を改正する条例

 第86号議案 中野区公衆浴場法施行条例の一部を改正する条例

 第87号議案 中野区立図書館条例の一部を改正する条例

 第88号議案 中野区立学校設置条例の一部を改正する条例

 第89号議案 中野区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例

 第90号議案 旧中野刑務所正門移築及び修復工事請負契約に係る契約金額の変更について

 第91号議案 中野中学校跡施設内装改修等工事請負契約に係る契約金額の変更について

 第92号議案 中野本郷小学校校舎新築等工事請負契約に係る契約金額の変更について

 第93号議案 中野本郷小学校校舎新築に伴う機械設備工事請負契約に係る契約金額の変更について

 第94号議案 中野本郷小学校校舎新築に伴う電気設備工事請負契約に係る契約金額の変更について

 第95号議案 啓明小学校環境改善改修工事請負契約に係る契約金額の変更について

 第96号議案 上鷺宮小学校環境改善改修工事請負契約に係る契約金額の変更について

 第97号議案 江原小学校環境改善改修工事請負契約に係る契約金額の変更について

 第98号議案 第五中学校環境改善改修工事請負契約に係る契約金額の変更について

 第100号議案 平和の森小学校校舎新築に伴う機械設備工事請負契約

 第101号議案 平和の森小学校校舎新築に伴う電気設備等工事請負契約

(委員会報告)

 

○議長(森たかゆき) 日程第1、第77号議案から第80号議案まで、第82号議案、第83号議案、第85号議案から第98号議案まで、第100号議案及び第101号議案の計22件を一括議題に供します。

 

令和7年(2025年)10月10日

 

中野区議会議長 殿

 

総務委員長 河合 りな 

(公印省略)

 

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

77

令和7年度中野区一般会計補正予算

1010

78

令和7年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算

1010

79

中野区職員の旅費に関する条例の一部を改正する条例

1010

80

もみじ山文化センター本館内装改修等工事請負契約に係る契約金額の変更について

1010

82

鷺宮児童館内外装改修等工事請負契約

1010

83

エアーテント等の買入れについて

1010

90

旧中野刑務所正門移築及び修復工事請負契約に係る契約金額の変更について

1010

91

中野中学校跡施設内装改修等工事請負契約に係る契約金額の変更について

1010

92

中野本郷小学校校舎新築等工事請負契約に係る契約金額の変更について

1010

93

中野本郷小学校校舎新築に伴う機械設備工事請負契約に係る契約金額の変更について

1010

94

中野本郷小学校校舎新築に伴う電気設備工事請負契約に係る契約金額の変更について

1010

95

啓明小学校環境改善改修工事請負契約に係る契約金額の変更について

1010

96

上鷺宮小学校環境改善改修工事請負契約に係る契約金額の変更について

1010

97

江原小学校環境改善改修工事請負契約に係る契約金額の変更について

1010

98

第五中学校環境改善改修工事請負契約に係る契約金額の変更について

1010

100

平和の森小学校校舎新築に伴う機械設備工事請負契約

1010

101

平和の森小学校校舎新築に伴う電気設備等工事請負契約

1010

 

令和7年(2025年)10月10日

 

中野区議会議長 殿

 

厚生委員長 細野 かよこ

(公印省略)

 

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

85

中野区立高齢者会館条例の一部を改正する条例

1010

86

中野区公衆浴場法施行条例の一部を改正する条例

1010

 

令和7年(2025年)10月10日

 

中野区議会議長 殿

 

子ども文教委員長 白井 ひでふみ 

(公印省略)

 

議案の審査結果について

 

本委員会に付託された下記議案は、審査の結果、原案を可決すべきものと決定したので、中野区議会会議規則第78条の規定により報告します。

 

 

議案番号

件    名

決定月日

87

中野区立図書館条例の一部を改正する条例

1010

88

中野区立学校設置条例の一部を改正する条例

1010

89

中野区立小学校及び中学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例

1010

 

○議長(森たかゆき) お諮りいたします。上程中の議案に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御異議ありませんので、これより採決いたします。

 上程中の議案を委員会報告どおり可決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 お諮りいたします。この際、本日の日程を追加し、日程第7、議員提出議案第15号、消費税の減税およびインボイス制度廃止を求める意見書を先議するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

──────────────────────────────

 議員提出議案第15号 消費税の減税およびインボイス制度廃止を求める意見書

 

○議長(森たかゆき) 日程第7、議員提出議案第15号、消費税の減税およびインボイス制度廃止を求める意見書を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。浦野さとみ議員。

〔浦野さとみ議員登壇〕

○38番(浦野さとみ) ただいま議題に供されました議員提出議案第15号、消費税の減税およびインボイス制度廃止を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は、案文の朗読をもって代えさせていただきたいと存じますので、御了承願います。

 消費税の減税およびインボイス制度廃止を求める意見書。

 長引く物価高騰や実質賃金の低下により、区民生活も事業者経営も深刻な困難に直面しています。家計は食料品・生活必需品、光熱費などの値上がりで切り詰めを余儀なくされ、地域の中小零細企業者やフリーランスは、消費税負担とインボイス制度(適格請求書等保存方式)による新たな事務負担・取引排除の危機に直面しています。

 この状況下で、消費税を減税することは、家計への直接的な支援となるとともに、需要を下支えし、中小零細企業者の営業と地域経済を守るために必要な措置です。さらに、インボイス制度は、中小零細企業者に過大な事務負担を強いるのみならず、取引からの排除や廃業の増加を招く制度であり、直ちに廃止すべきです。

 よって、中野区議会は、国会及び政府に対し、下記事項を強く求めます。

 1 消費税率を引き下げること。

 2 インボイス制度(適格請求書等保存方式)を廃止すること。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

 年月日。

 衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、総務大臣、財務大臣、経済産業大臣あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜わりますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(森たかゆき) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 これより討論に入ります。斉藤けいた議員から討論の通告書が提出されていますので、通告議員の討論を許します。斉藤けいた議員。

〔斉藤けいた議員登壇〕

○6番(斉藤けいた) ただいま議題に供されております議員提出議案第15号、消費税の減税およびインボイス制度の廃止を求める意見書について、反対の立場から討論いたします。

 まず、物価高騰の中で、区民や中小事業者が大変厳しい状況に置かれていることは、私自身も強く実感しております。光熱費や食料品の値上がりによって家計が圧迫され、事業者の皆さんも原材料や人件費の上昇に苦しんでいます。こうした現場の声を踏まえ、税や制度の在り方を柔軟に見直していく必要があるという点では、本意見書の趣旨に一定の理解を示すものです。しかし、消費税は、年金、医療、介護などの社会保障を支える極めて重要な財源です。安易な税率引下げは制度の持続性を損ない、将来世代への負担を先送りにするおそれがあります。

 一方で、経済状況に応じて機動的に対応することも必要です。今回の意見書には具体的な税率や期間の明記がなく、判断に迷う部分もありましたが、私たち日本維新の会としても、物価高騰対策として「飲食料品にかかる消費税を2年間免税とする」という時限的措置を提案しています。このように一時的、限定的な減税で家計を下支えすることは有効な対策の一つですが、同時に行政の効率化や無駄の削減を進め、限られた財源をより効果的に活用することが不可欠です。さらに、社会保険料の見直しや所得向上を通じて家計を支えることこそ、持続可能な制度運営につながると考えます。

 次に、インボイス制度について申し上げます。小規模事業者やフリーランスの方々が、事務負担や取引上の不安を感じておられることは私も理解しています。しかし、この制度の目的は、取引の透明性と税の公平性を確保することにあります。したがって、廃止ではなく、現場の実情を踏まえた制度改善を進めることが現実的な対応だと考えます。制度の目的である公平性を損なうことなく、簡素化やデジタル化を通じて負担を軽減する方向での見直しが求められます。国が制度改善を進めるに当たっては、都や区とも十分に連携し、現場の声を反映した支援策を講じることが重要です。

 私は、苦境にある事業者や家計に寄り添いながらも、制度の持続性と公平性を守る建設的な施策を整えるべきだと考えます。政治が責任を持ち、持続可能で公平な制度を築くことこそが、将来世代への最大の責任であると申し添えます。

 以上の理由から、本意見書には反対いたします。

○議長(森たかゆき) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。

 これより電子採決システムにより採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに賛成または反対のボタンを押してください。

〔ボタン押下〕

○議長(森たかゆき) 押し間違えはございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) ないものと認め、確定いたします。

 賛成少数。よって、上程中の議案は否決するに決しました。

 お諮りいたします。この際、本日の日程をさらに追加し、日程第8、議員提出議案第16号、教員の長時間労働改善を求める意見書を先議するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御異議ありませんので、さよう議事を進行いたします。

──────────────────────────────

 議員提出議案第16号 教員の長時間労働改善を求める意見書

 

○議長(森たかゆき) 日程第8、議員提出議案第16号、教員の長時間労働改善を求める意見書を上程いたします。

 提案者代表の説明を求めます。中村延子議員。

〔中村延子議員登壇〕

○40番(中村延子) ただいま議題に供されました議員提出議案第16号、教員の長時間労働改善を求める意見書につきまして、提案理由の説明を申し上げます。

 なお、提案説明は、案文の朗読をもって代えさせていただきたいと存じますので、御了承願います。

 教員の長時間労働改善を求める意見書。

 全国の学校現場では、教員の長時間労働が依然として深刻な状況にあります。文部科学省の調査でも、勤務時間が過労死ラインを超える状況が指摘されており、心身の健康や教育の質への影響が懸念されています。また、個別の指導や支援のニーズを持つ児童・生徒への対応や、ICT活用による教材研究などにより多くの時間をかける必要も生じています。

 政府はこれまで「働き方改革」として教員給与特別措置法(公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法)の見直しや勤務時間上限の指針を示してきましたが、依然として改善が十分に進んでいるとは言えません。教員が安心して子どもたちと向き合える環境を整えることは、教育の質を守り、子どもたちの健やかな成長を保障するためにも不可欠です。

 そのために、以下の取り組みを進めることが求められます。

 1 勤務時間の適切な管理と処遇改善

 週末の自宅等での教材研究の時間などを含めた教員の勤務時間を適切に把握・管理し、時間外勤務に応じた処遇のあり方を検討・改善すること。

 2 教員の配置増と業務負担の軽減

 少人数学級や特別支援教育の充実などを進めるため、教員の配置を増やすとともに、授業や子どもとの関わりに専念できるよう、事務作業や部活動などの業務負担を軽減すること。また、専門性のある教員を養成すること。

 3 自治体への財政的支援

 各自治体が主体的に教員の勤務環境改善に取り組めるよう、国が十分な財政支援を行うこと。

 教員が子どもたちとしっかり向き合える環境を整備することは、社会全体の責務です。よって、中野区議会は、政府に対し、教員の長時間労働の是正と処遇改善を一層推進するよう求めます。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

 年月日。

 内閣総理大臣、総務大臣、文部科学大臣あて。

 中野区議会議長名。

 以上でございますが、同僚議員におかれましては、何とぞ満場一致で御賛同賜わりますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。

○議長(森たかゆき) 本件について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については委員会付託を省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御異議ありませんので、委員会付託を省略いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御異議ありませんので、これより採決いたします。

 上程中の議案を原案どおり可決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

──────────────────────────────

 第5号陳情 中野駅新北口駅前エリア(区役所・サンプラザ地区)について

 第10号陳情 中野四丁目新北口駅前地区第一種市街地再開発事業について

 第11号陳情 区役所・サンプラザ跡地の市街地再開発計画の根本的見直しを求める陳情

 第16号陳情 中野駅前「団地計画」をやめさせる陳情

 第17号陳情 中野サンプラザ&旧区役所土地を命がけで守る陳情

 第37号陳情 中野サンプラザは、公正な調査による修繕費を求める陳情

(委員長報告)

 

○議長(森たかゆき) 日程第2、第5号陳情、第10号陳情、第11号陳情、第16号陳情、第17号陳情及び第37号陳情の計6件を一括議題に供します。

 

令和7年(2025年)10月16日

 

中野区議会議長 殿

 

中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員長 酒井 たくや

(公印省略)

 

陳情の審査結果について

 

本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。

 

 

受理番号

件  名

審査結果

決定月日

意見

措置

5

陳情

中野駅新北口駅前エリア(区役所・サンプラザ地区)について

不採択と

すべきもの

1016

 

 

10

陳情

中野四丁目新北口駅前地区第一種市街地再開発事業について

不採択と

すべきもの

1016

 

 

11

陳情

区役所・サンプラザ跡地の市街地再開発計画の根本的見直しを求める陳情

採択

すべきもの

1016

 

 

16

陳情

中野駅前「団地計画」をやめさせる陳情

不採択と

すべきもの

1016

 

 

17

陳情

中野サンプラザ&旧区役所土地を命がけで守る陳情

不採択と

すべきもの

1016

 

 

37

陳情

中野サンプラザは、公正な調査による修繕費を求める陳情

不採択と

すべきもの

1016

 

 

 

○議長(森たかゆき) 中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会の審査の報告を求めます。酒井たくや中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員長。

〔酒井たくや議員登壇〕

○41番(酒井たくや) ただいま議題に供されました第5号陳情、第10号陳情、第11号陳情、第16号陳情、第17号陳情及び第37号陳情に関しまして、中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

?本陳情は、いずれも中野駅新北口駅前エリアの再整備に関連するものです。

 第5号陳情は中野サンプラザの再利用を求めるもの、第10号陳情及び第16号陳情はタワーマンションや住宅を建設しないことを求めるもの、第11号陳情は区民意見の聴取及び再整備事業計画の見直しを求めるもの、第17号陳情は権利変換方式によらない代替え案の検討を求めるもの、第37号陳情は中野サンプラザの修繕費の調査を求めるものです。

 第5号陳情、第10号陳情、第11号陳情、第16号陳情及び第17号陳情は3月7日の本会議において当委員会に付託され、その後、3月14日、6月13日及び10月16日の計3日にわたり審査を行い、第37号陳情は6月6日の本会議において当委員会に付託され、その後、6月13日及び10月16日の計2日にわたり審査を行いました。

 審査の進め方として、本陳情を含めた複数件の陳情を一括して議題に供した後、審査を一旦保留とし、関連する所管事項の報告を受けて質疑を行い、その後、改めて陳情を議題に供し、委員会を休憩して陳情者から補足資料の提供と補足の説明を受け、委員会を再開し、質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介します。

 初めに、第5号陳情について、中野サンプラザを再利用する場合には、現状、電源設備は使える状態になっているのかとの質疑があり、現在は電源を落としており、全館通して電気が使える状態にない。また、中野サンプラザに設置されている電源は高圧であり、回復させるのは簡単ではないと聞いているとの答弁がありました。

 次に、第10号陳情及び第16号陳情について、中野サンプラザに限らず、この地域は民間が土地を取得すればタワーマンションを建てることは可能な用途地域なのかとの質疑があり、都市計画上の用途地域等において、現時点で住居等を建てることができる地域となっているとの答弁がありました。

?次に、第17号陳情について、現在、中野サンプラザが区所有になり、1,000億円以上の価値のある土地を400億円で売却することになる旨記載されている陳情の理由は、権利床の関係を含めて変わってくるのではないかとの質疑があり、過去の委員会でも中野サンプラザの従前資産評価をお伝えしているが、1,000億円という評価に関しては区として把握していない。従前資産の扱いは、今後、事業者を公募する際に定める必要があると認識しているとの答弁がありました。

 次に、第37号陳情について、区は中野サンプラザの修繕費を100億円以上と算定しているが、自治総合センターが公表している試算ソフトを利用して算定した金額なのかとの質疑があり、自治総合センターが公表している大規模改修の単価を採用し、中野サンプラザの延べ床面積を掛けて算定したもので、試算ソフトは利用していないとの答弁がありました。

?また、他の委員から、民間企業が中野サンプラザを利用したいという希望があった場合、その事業者に修繕の見積りをさせ、区としてその情報を把握するという方法が考えられるのではないかとの質疑があり、区としては、中野サンプラザ跡地と旧区役所跡地を一体的に再整備することを考えている。大規模改修をし、利活用が長期にわたるということになると、目指すコンセプトやまちの実現ができないため、現時点ではそのような方法は考えていないとの答弁がありました。

 なお、第11号陳情については主な質疑はありませんでした。

 以上が主な質疑応答の内容です。

 その後、委員会を休憩して取扱いを協議した後、委員会を再開し、本陳情の継続審査について挙手による採決を行ったところ、賛成少数で継続審査は否決され、質疑を続行しました。

 その後、再度委員会を休憩して取扱いを協議した後、委員会を再開し、質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員が、第5号陳情、第10号陳情、第16号陳情、第17号陳情及び第37号陳情に反対する立場から、第5号陳情は中野サンプラザの再利用を求めるものだが、どのようなまちにすべきかは再整備事業計画の修正の中で区民参画の下、決めるべきであり、賛成できない。第10号陳情及び第16号陳情は超高層タワーマンションや住宅を建てないことを求めるものであり、投機目的の売買への懸念は理解できるが、将来のまちづくりの在り方を制約するものになりかねず、賛成できない。第17号陳情は理由の内容が明瞭でなく、事実誤認と思われる内容も含まれるため、賛成できない。第37号陳情は中野サンプラザの修繕費の見積りに関するものであり、会派でも再利用に必要な費用について求めてきたが、本陳情の主旨は必要性が明確でなく、また、屋上屋を重ねることにつながりかねず、賛成できないとの討論を行いました。

?次に、1名の委員が、本陳情に一括して賛成する立場から、第5号陳情は中野サンプラザの再利用はしっかりと検討すべきであり、壊すの一点張りな区の姿勢は問題であると考え、賛成する。第10号陳情及び第16号陳情は、ディベロッパーの儲けにつながるタワーマンションの建設に駅前の一等地を利用させてはならないと考え、賛成する。第11号陳情は、区民の意見を聞くことは当然であり、また中野サンプラザを改修して使うことや定期借地を含めた抜本的な見直しを求める主旨は十分検討に値すると考えて賛成する。第17号陳情は、定期借地も検討の俎上に上げてきているところは歓迎するものの、様々な検討過程で正確な数字を出して、納得のいく説明をしているかという点では不足していると考え賛成する。第37号陳情は、修繕費はこれまで現地調査をせずに100億円、170億円かかるといった説明をしているが、区民への説明は不足しており、公正な見積りを求めることに賛同するとの討論を行いました。

?次に、1名の委員が、第10号陳情、第16号陳情に反対する立場から、中野駅北口エリア及び中野四丁目第一種市街地再開発エリアは、区の判断に関わらず、タワーマンションや住宅・団地が建つ可能性があるエリアである。また、中野サンプラザについては、タワーマンションが少ないほうがよいと思われるが、採算が合わなければ一定程度はやむを得ないと考える。いたずらにタワーマンションが増えないよう行政に対して求めつつ、一切マンションを入れる可能性を閉じてしまう両陳情に反対するとの討論を行いました。

 さらに討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、陳情ごとに挙手により採決を行ったところ、第5号陳情、第10号陳情、第16号陳情、第17号陳情及び第37号陳情は賛成少数で不採択とすべきものと、第11号陳情は賛成多数で採択すべきものと決した次第です。

 以上で第5号陳情、第10号陳情、第11号陳情、第16号陳情、第17号陳情及び第37号陳情に関する中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了します。

○議長(森たかゆき) ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 これより討論に入ります。羽鳥だいすけ議員から討論の通告書が提出されていますので、通告議員の討論を許します。羽鳥だいすけ議員。

〔羽鳥だいすけ議員登壇〕

○37番(羽鳥だいすけ) 第11号陳情、区役所・サンプラザ跡地の市街地再開発計画の根本的見直しを求める陳情について、日本共産党議員団の立場で賛成討論を行います。

 本陳情は1項で、この地区の再開発について区民の意見を聞く機会を求めるとともに、2項では事業計画の見直しに当たって、中野サンプラザを解体せずに改修して使うことや、定期借地による手法も含めて検討することを求めるものです。

 区はこの地区のまちづくりについて、5月に説明会、7月に意見交換会を行い、今後も11月に意見交換会を行う予定です。またインターネットを通じての意見募集も行っており、多くの意見が集まっていると聞いています。まちづくりは住民参加で行っていくことが大原則であり、計画の見直しに当たって中野区がこれらの取組を行っていることを評価いたします。同時にこうした取組が形ばかりのものにならないよう、区が持つ情報を積極的に明らかにするとともに、あらゆる事業の枠組みを検討し、区民が判断するための材料を用意するなど必要な手立てを求めます。

 中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画は2020年2月に策定されたものであり、その後のコロナ禍やオフィス需要の変化、物価高騰の影響や激変する地球環境など見直しに当たって考慮すべき点は多々あり、我が会派もこの間、中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画の見直しに当たって複数案を提示することなどを求めてきました。これは陳情の主旨と合致するものであり、よって本陳情を採択すべきと述べ、賛成討論といたします。

○議長(森たかゆき) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。

 これより陳情ごとに分けて採決いたします。

 初めに、第5号陳情について、電子採決システムにより採決いたします。

 上程中の第5号陳情を採択するに賛成または反対のボタンを押してください。

〔ボタン押下〕

○議長(森たかゆき) 押し間違えはございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) ないものと認め、確定いたします。

 賛成少数。よって、上程中の第5号陳情は不採択とするに決しました。

 次に、第10号陳情について採決いたします。

 上程中の第10号陳情を採択するに賛成または反対のボタンを押してください。

〔ボタン押下〕

○議長(森たかゆき) 押し間違えはございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) ないものと認め、確定いたします。

 賛成少数。よって、上程中の第10号陳情は不採択とするに決しました。

 次に、第11号陳情について採決いたします。

 上程中の第11号陳情を採択するに賛成または反対のボタンを押してください。

〔ボタン押下〕

○議長(森たかゆき) 押し間違えはございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) ないものと認め、確定いたします。

 賛成多数。よって、上程中の第11号陳情は採択するに決しました。

 次に、第16号陳情について採決いたします。

 上程中の第16号陳情を採択するに賛成または反対のボタンを押してください。

〔ボタン押下〕

○議長(森たかゆき) 押し間違えはございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) ないものと認め、確定いたします。

 賛成少数。よって、上程中の第16号陳情は不採択とするに決しました。

 次に、第17号陳情について採決いたします。

 上程中の第17号陳情を採択するに賛成または反対のボタンを押してください。

〔ボタン押下〕

○議長(森たかゆき) 押し間違えはございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) ないものと認め、確定いたします。

 賛成少数。よって、上程中の第17号陳情は不採択とするに決しました。

 次に、第37号陳情について採決いたします。

 上程中の第37号陳情を採択するに賛成または反対のボタンを押してください。

〔ボタン押下〕

○議長(森たかゆき) 押し間違えはございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) ないものと認め、確定いたします。

 賛成少数。よって、上程中の第37号陳情は不採択とするに決しました。

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 第12号陳情 消費生活センターを、消費者団体の活動拠点機能を持った施設となるよう、区役所

        外に設置することを求める陳情(1項、2項)

(委員長報告)

 

○議長(森たかゆき) 日程第3、第12号陳情、消費生活センターを、消費者団体の活動拠点機能を持った施設となるよう、区役所外に設置することを求める陳情(1項、2項)を議題に供します。

 

令和7年(2025年)10月10日

 

中野区議会議長 殿

 

総務委員長 河合 りな

(公印省略)

 

陳情の審査結果について

 

本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。

 

 

受理番号

件  名

審査結果

決定月日

意見

措置

12

陳情

消費生活センターを、消費者団体の活動拠点機能を持った施設となるよう、区役所外に設置することを求める陳情(1項)

不採択と

すべきもの

1010

 

 

12

陳情

消費生活センターを、消費者団体の活動拠点機能を持った施設となるよう、区役所外に設置することを求める陳情(2項)

採択

すべきもの

1010

 

 

 

○議長(森たかゆき) 総務委員会の審査の報告を求めます。河合りな総務委員長。

〔河合りな議員登壇〕

○14番(河合りな) ただいま議題に供されました第12号陳情、消費生活センターを、消費者団体の活動拠点機能を持った施設となるよう、区役所外に設置することを求める陳情(1項、2項)に関する総務委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。

 本陳情は、建設・整備を計画中の複合交流拠点の中に、男女共同参画センターと共に消費者センターを設置すること、上記跡地に設置ができない場合は、例えば松が丘の清掃事務所・リサイクル展示室の建て替えに際して消費者センターを組み込むなど、他の場所への設置を検討することを求めるものです。

 本陳情は令和7年1月29日に受理され、3月7日の本会議において当委員会に付託されました。その後、3月12日、6月11日及び10月10日に審査を行いました。

 審査の進め方として、本陳情を議題に供した後、委員会を休憩して陳情者から補足の説明を受け、その後、委員会を再開して質疑を行いました。その主な質疑応答の内容を紹介します。

 初めに、区民の公益活動を支援することに対する区の認識が問われ、重要な施策として位置付けているとの答弁がありました。

 次に、所管である区民部から、消費者センターを施設として設置したいといった話はないのかとの質疑があり、区役所内に移転した経緯や考え方等があり、基本的にはその考え方を踏襲している。改めて施設として整備する予定はないと聞いているとの答弁がありました。

 次に、施設として必要であると判断された場合、庁内での手続はどのようになるのかとの質疑があり、まずは消費者行政の所管である区民部で検討した上で、関係部署である企画部と庁内調整を行い、区として意思決定していくことになるとの答弁がありました。

 次に、環境リサイクルプラザにあった頃の規模で整備すると想定した場合、複合交流拠点に整備することは可能なのかとの質疑があり、具体的な検討はこれからであり、一定のスペースを確保することは可能であると認識しているとの答弁がありました。

 次に、陳情では若者向けに消費者教育を行っていきたいとの意図が汲み取れ、最近では闇バイトなど中高生への啓発が必要な社会状況となっている。区民部と生活・交通安全担当で情報を共有し、今後の対策について協議しているかとの質疑があり、情報共有を行っており、必要な対策の検討を進めているとの答弁がありました。

 以上が主な質疑応答の内容です。

 その後、委員会を休憩して本陳情の取扱いを協議した後、委員会を再開し、さらに質疑を求めましたが、質疑はなく、質疑を終結しました。

 次に、意見の開陳を求めたところ、1名の委員から意見がありましたので御紹介いたします。消費者行政を推進するためには、区と消費者団体との協働が重要であると考える。これからの消費者行政の在り方について、施設の必要性も含めて改めて総合的に検討し、必要な対策を取っていただきたいとの意見がありました。さらに意見を求めましたが、意見はなく、意見の開陳を終結しました。

 次に、討論を求めたところ、1名の委員が1項に反対、2項に賛成の立場から討論を行いましたので御紹介いたします。区民との協働を進め、消費者行政を活性化するための拠点となる消費者センターを設置することは検討すべき課題だと考える。しかし、現状、区は施設として設置する検討をしていないため、どのような機能・役割を持つべきか、また設置するならばどのような規模がいいのかといった知見がない。そうした中で、複合交流拠点内への設置だけが決まれば、将来の施設の中身を縛ることにもつながりかねない。よって、1項に反対、2項に賛成するとの討論を行いました。さらに討論を求めましたが、討論はなく、討論を終結しました。

 そして、項別による採決を行ったところ、1項は賛成少数で不採択とすべきもの、2項は全会一致で採択すべきものと決した次第です。

 以上で第12号陳情(1項、2項)に関する総務委員会における審査の経過並びに結果の報告を終了します。

○議長(森たかゆき) ただいまの報告に対して御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御質疑なければ、質疑を終結いたします。

 本件については討論の通告がありませんので、直ちに採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御異議ありませんので、これより項ごとに分けて採決いたします。

 初めに、第12号陳情1項について、電子採決システムにより採決いたします。

 上程中の第12号陳情1項を採択するに賛成または反対のボタンを押してください。

〔ボタン押下〕

○議長(森たかゆき) 押し間違えはございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) ないものと認め、確定いたします。

 可否同数と認めます。よって、地方自治法第116条の規定により、議長において本件の可否を裁決いたします。

 本件については、議長は不採択といたします。よって、上程中の第12号陳情1項は不採択とするに決しました。

 次に、第12号陳情2項について採決いたします。

 上程中の第12号陳情2項を採択するに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御異議ありませんので、上程中の第12号陳情2項は採択するに決しました。

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 第21号陳情 学習者の声を教育政策に反映させることについての陳情

(委員会報告)

 

○議長(森たかゆき) 日程第4、第21号陳情、学習者の声を教育政策に反映させることについての陳情を議題に供します。

 

令和7年(2025年)10月15日

 

中野区議会議長 殿

 

子ども文教委員長 白井 ひでふみ

(公印省略)

 

陳情の審査結果について

 

本委員会に付託された陳情を審査の結果、下記のとおり決定したので、中野区議会会議規則第94条の規定により報告します。

 

 

受理番号

件  名

審査結果

決定月日

意見

措置

21

陳情

学習者の声を教育政策に反映させることについての陳情

採択

すべきもの

1015

願意を了とし、主権者教育にあたっては教育の独立性を最大限尊重すること、国内留学の機会の提供方法は熟慮し、趣旨に沿うよう検討されたい。

 

 

○議長(森たかゆき) お諮りいたします。上程中の陳情に関する委員長報告は、会議規則第40条第3項の規定により省略いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御異議ありませんので、委員長報告は省略いたします。

 これより討論に入ります。石坂わたる議員から討論の通告書が提出されていますので、通告議員の討論を許します。石坂わたる議員。

〔石坂わたる議員登壇〕

○35番(石坂わたる) 第21号陳情、学習者の声を教育政策に反映させることについての陳情について、賛成の立場で討論をいたします。

 本陳情について、子ども文教委員会では、「願意を了とし、主権者教育にあたっては教育の独立性を最大限尊重すること」云々という意見が付され、いわゆる趣旨採択となりました。陳情の主旨にある、本陳情にある教員の労働環境の見直しや精神疾患による退職しないような環境づくり、学習者の健康や生活リズムに配慮した時間設定の検討や、より実践的な英語教育、校則の見直し・学校内における民主主義的な意思決定の仕組みを整備などは、積極的に賛同いたします。

 また、陳情の理由にある「学校現場での課題は、そこで学ぶ生徒自身が最も実感しており、その学習の当事者の意見を政策に反映することで、より良い学びの環境を実現することができます」という点や、地方自治体が、より学習者の声を教育政策に反映していくなども賛同するところです。

 なお、主旨にある「学校の授業内でも政治に触れる機会を増やす」「学校に政治家を招く制度作りを自治体で行い、主権者教育の機会を確保すること」については、必要性はありつつも、一定の留意も必要であるとも思われます。

 子どもの頃からの教育で、政治や政治家を身近に感じることで、自分が将来なり得る仕事の一つとして考えられるようになること、有権者として議員とどう関わればよいのかを知ることの意味はとても大きいと思います。

 文部科学省作成の小・中学校向け主権者教育指導資料「「主権者として求められる力」を子供たちに育むために」では、中学校の社会科の指導の展開例において、「地方自治は、私たちとの距離感が近いので、自分の考え方と近い地方議員がいないか知っておくことが大切だ」「今回、授業で考えたような提案を地方議員などに伝えることも、実現に向けた一つの方法だ」ということが明示されており、さらに、【この時点での予想される生徒の提案と気付き】として、「施策として実行するには、多くの議員に賛成してもらう必要があると改めて理解した。議員は、様々な立場の人の代表者であるため、私たちの提案も、自分たちが使いやすいというだけでなく、できるだけ多くの立場の人たちにとってよりよいものになるように練り直した」と明示されています。このように、文部科学省も地方議員などの政治家と関わることは否定していないところです。

 しかし、一方で、選挙目的であったりするようなことにならないようにする配慮は必要であると思われます。政治家でも、こと区長に関しては、中野区では、既に田中前区長の「区民と区長の対話集会」や、現在の酒井区長の「区民と区長のタウンミーティング」が設けられ、区長が直接学校を訪問しに行ったりしています。その際に、区長選挙の近い時期には、学校でのこうした企画は行わないなど一定のルールで行われています。

 また、教育基本法の第14条では、第1項で「良識ある公民として必要な政治的教養は、教育上尊重されなければならない。」、第2項で「法律に定める学校は、特定の政党を支持し、又はこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない。」としており、これは中野区立の学校で行われる区長との対話集会やタウンミーティングでも守られていることかと思います。

 また、文部科学省のホームページでは、小中学校での教育においても参考とすべきとしている、高校生向けの副教材である「私たちが拓く日本の未来 有権者として求められる力を身に付けるために」の「活用のための指導資料」では、「政治的教養を育む教育を行う際に、現実の立法等に携わっている方の協力を得ることは、生徒が現実の政治について具体的なイメージを育むことにつながるものであり、必要に応じて校長を中心に、学校として計画的に取り組むことが考えられます」、「生徒が議員の指導を受ける場合には、政治的な中立性を確保するよう留意することが必要である」、「生徒に対しては、政治家等が言及する、政治的に対立する見解がある現実の課題に関する内容については、多様な見方や考え方があることを理解させるよう、必要に応じて事前や事後の指導において配慮することが必要です」、「政治家等との事前打合せにおいて、政治的教養を育む教育のねらいや配慮事項について伝えることなどにより、政治家等から具体的な投票行動や支持の呼びかけが行われないよう配慮することが必要です」とされています。

 ゆえに、「学校の授業内でも政治に触れる機会を増やす」、「学校に政治家を招く制度作りを自治体で行い、主権者教育の機会を確保すること」については、今申し上げた点について、留意すべき点については留意しつつ、その効果もしっかりと最大限生かせるような形で指導の展開を考えていただけたらと申しつつ、賛成の討論といたします。

○議長(森たかゆき) 他に討論がなければ、討論を終結いたします。

 これより採決いたします。上程中の陳情を採択するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御異議ありませんので、上程中の陳情は採択するに決しました。

──────────────────────────────

 令和7年特別区人事委員会勧告等について

 

○議長(森たかゆき) 日程第5、令和7年特別区人事委員会勧告等について報告いたします。

 本件については、地方公務員法第8条第14条及び第26条の規定に基づき、10月14日付をもって特別区人事委員会から一般職の職員の給与等についてお手元の文書のとおり報告があり、併せて勧告がありましたので、さよう御了承願います。

──────────────────────────────

 株式会社まちづくり中野21の経営状況を説明する書類の提出について

 

○議長(森たかゆき) 日程第6、株式会社まちづくり中野21の経営状況を説明する書類の提出について報告いたします。

 本件については、地方自治法第234条の3第2項及び議会の議決すべき事件等に関する条例第2条の規定に基づき、区長から9月12日付の文書のとおり、株式会社まちづくり中野21の経営状況を説明する書類が提出されましたので、さよう御了承願います。

 次に、陳情の継続審査についてお諮りいたします。

 お手元の陳情継続審査件名表(Ⅰ)に記載の陳情については、付託委員会から継続審査の申出がありますので、継続審査の可否について、これより陳情ごとに電子採決システムにより採決いたします。

 初めに、第6号陳情、中野駅新北口駅前エリア再整備事業における土地の保有についてを付託委員会の申出どおり継続審査に付すことに賛成または反対のボタンを押してください。

〔ボタン押下〕

○議長(森たかゆき) 押し間違えはございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) ないものと認め、確定いたします。

 賛成多数。よって、第6号陳情は継続審査に付すことに決しました。

 次に、第24号陳情、区役所・サンプラザ跡地再開発についてを付託委員会の申出どおり継続審査に付すことに賛成または反対のボタンを押してください。

〔ボタン押下〕

○議長(森たかゆき) 押し間違えはございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) ないものと認め、確定いたします。

 賛成多数。よって、第24号陳情は継続審査に付すことに決しました。

 次に、第34号陳情、中野サンプラザ修繕費調査願いについての陳情を付託委員会の申出どおり継続審査に付すことに賛成または反対のボタンを押してください。

〔ボタン押下〕

○議長(森たかゆき) 押し間違えはございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) ないものと認め、確定いたします。

 賛成多数。よって、第34号陳情は継続審査に付すことに決しました。

 次に、第36号陳情、中野駅新北口駅前エリア再整備事業の再検討に際し独立性のある専門委員会を設けるべきことについてを付託委員会の申出どおり継続審査に付すことに賛成または反対のボタンを押してください。

〔ボタン押下〕

○議長(森たかゆき) 押し間違えはございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) ないものと認め、確定いたします。

 賛成多数。よって、第36号陳情は継続審査に付すことに決しました。

 

令和7年第3回定例会

 

 

陳 情 継 続 審 査 件 名 表(Ⅰ)

 

《中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会付託》

第6号陳情 中野駅新北口駅前エリア再整備事業における土地の保有について

第24号陳情 区役所・サンプラザ跡地再開発について

第34号陳情 中野サンプラザ修繕費調査願いについての陳情

第36号陳情 中野駅新北口駅前エリア再整備事業の再検討に際し独立性のある専門委員会を設けるべきことについて

 

○議長(森たかゆき) さらに、陳情の継続審査についてお諮りいたします。

 お手元の陳情継続審査件名表(Ⅱ)に記載の陳情については、付託委員会から継続審査の申出がありますので、これを申出どおり継続審査に付したいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 

陳 情 継 続 審 査 件 名 表(Ⅱ)

 

《総務委員会付託》

第19号陳情 中野サンプラザ広場は、区直営で運用する事を求める陳情

 

《議会運営委員会付託》

第41号陳情 中野区議会における陳情の迅速な取扱いおよびWEB提出制度の導入に関す

る陳情

 

《中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり調査特別委員会付託》

第9号陳情 中野サンプラザ・区役所跡地開発見直しを求めることについての陳情

第14号陳情 区役所・サンプラザ跡地(中野駅新北口駅前地区)市街地再開発事業の見直しを求めることについて

第35号陳情 「中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画」(2020年策定)の見直しを求めることについて

第46号陳情 旧中野区役所とサンプラザの間の道路の樹木帯を伐採せず残すことを求める陳情

第48号陳情 旧区役所跡地とサンプラザの再利用について

 

○議長(森たかゆき) 次に、常任委員会の所管事務継続調査についてお諮りいたします。

 お手元の常任委員会所管事務継続調査件名表に記載の調査事件については、それぞれ所管委員会から継続調査の申出がありますので、これを申出どおり継続調査に付すことに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 

常任委員会所管事務継続調査件名表

 

令和7年第3回定例会

 

総務委員会

 1 政策、計画及び財政について

 1 平和、人権及び男女共同参画について

 1 広聴及び広報について

 1 評価及び改善について

 1 情報政策及び情報システムについて

 1 人事及び組織について

 1 危機管理、防災及び都市安全について

 

区民委員会

 1 区民相談及び消費生活について

 1 戸籍及び住民基本台帳等について

 1 区税について

 1 国民健康保険及び後期高齢者医療等について

 1 産業振興について

 1 シティプロモーション及び観光について

 1 文化、生涯学習及び国際化について

 1 環境、地球温暖化対策及び緑化推進について

 1 清掃事業及びリサイクルについて

 

厚生委員会

 1 地域活動の推進について

 1 地域子育て支援及び地域保健福祉について

 1 介護保険及び高齢者支援について

 1 社会福祉について

 1 スポーツについて

 1 福祉事務所及び保健所について

 1 保健衛生について

 

建設委員会

 1 安全で快適に住めるまちづくりについて

 1 道路の整備について

 1 公園の整備について

 1 交通環境の整備について

 

子ども文教委員会

 1 学校教育の充実について

 1 学校と地域の連携について

 1 知的資産について

 1 子どもの育成及び若者支援について

 

○議長(森たかゆき) 次に、議会運営委員会の所管事項継続調査についてお諮りいたします。

 お手元の議会運営委員会所管事項継続調査件名表に記載の調査事件については、議会運営委員会から継続調査の申出がありますので、これを申出どおり継続調査に付すことに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(森たかゆき) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。

 

議会運営委員会所管事項継続調査件名表

 

令和7年第3回定例会

 

1 議会の運営について

1 議会の会議規則、委員会に関する条例等について

 

○議長(森たかゆき) 以上で本日の日程を全て終了いたしましたので、散会いたします。

 令和7年第3回中野区議会定例会を閉じます。

午後1時46分閉会

 

 

 

会議録署名員 議 長 森 たかゆき

       議 員 河合 りな

議 員 杉山 司