平成17年10月18日中野区議会区民委員会(第3回定例会)
平成17年10月18日区民委員会
中野区議会区民委員会〔平成17年10月18日〕
区民委員会会議記録
○開会日 平成17年10月18日
○場所 中野区議会第2委員会室
○開会 午後1時01分
○閉会 午後4時32分
○出席委員(8名)
斉藤 高輝委員長
むとう 有子副委員長
伊東 しんじ委員
高橋 ちあき委員
若林 ふくぞう委員
こしみず 敏明委員
来住 知行委員
藤本 やすたみ委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
区民生活部長 本橋 一夫
経営担当課長(地域活動担当課長) 登 弘毅
南中野地域センタ-所長 角 秀行
弥生地域センター所長 (南中野地域センター所長兼務)
東部地域センター所長 柿内 良之
鍋横地域センター所長 (南中野地域センター所長兼務)
桃園地域センター所長 (東部地域センター所長兼務)
昭和地域センター所長 蛭間 浩之
東中野地域センター所長 (昭和地域センター所長兼務)
上高田地域センター所長 (昭和地域センター所長兼務)
新井地域センター所長 (東部地域センター所長兼務)
江古田地域センター所長 安部 秀康
沼袋地域センター所長 (江古田地域センター所長兼務)
野方地域センター所長 (江古田地域センター所長兼務)
大和地域センター所長 大橋 雄治
鷺宮地域センター所長 (大和地域センター所長兼務)
上鷺宮地域センター所長 (大和地域センター所長兼務)
戸籍住民担当課長 榎本 良男
産業振興担当課長 鳥井 文哉
環境と暮らし担当課長 納谷 光和
ごみ減量・清掃事業担当参事(ごみ減量担当参事) 西條 十喜和
清掃事務所長 遠山 幸雄
○事務局職員
書記 菅田 多身子
書記 吉田 哲郎
○委員長署名
審査日程
○陳情
(新規付託分)
第132号陳情 廃プラスチック処理について
○所管事項の報告
1 「中野区一般廃棄物処理基本計画」素案について(ごみ減量担当)
2 「プラスチック製容器包装回収」対象地域の拡大について(ごみ減量担当)
3 議会の委任に基づく専決処分について(清掃事務所)
4 9月4日水災害に伴うごみ処理について(清掃事務所)
5 新しい中野をつくる10か年計画(改定素案)について(区民生活部経営担当)
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから区民委員会を開会します。
(午後1時01分)
本日の審査日程についてお諮りいたします。
本日はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては5時を目途にそれぞれ進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力お願いいたします。また、途中3時になりましたら休憩を入れたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは続いて陳情の審査を最初に行います。
第132号陳情、廃プラスチックの処理についてを議題に供します。
本陳情は新規付託のため、書記に朗読させます。
書記
〔陳情文書表朗読〕
委員長
本日、陳情者も傍聴されておりますが、陳情者から補足説明したいという申し出がありますが、いかがいたしましょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、休憩して陳情者からの補足説明を受けたいと思います。
(午後1時04分)
委員長
それでは委員会を再開いたします。
(午後1時17分)
これより本件に対する質疑に入りたいと思います。質疑がございましたら。
藤本委員
中野ではプラスチックの分別回収というのは、上鷺宮とか南の方と、今、何カ所かやっていると思うんですけれども、一応それはずっと継続をしてそういう分別回収をして今の処理、お話になったような新日鉄のそちらの処理をするという考え方のもとにこれに取り組んでいるというふうに思っているんですけれども、その辺について。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
区といたしましてはプラスチック製容器包装につきましては、今お話にございました気密の高炉を使いました減量化システムについて資源化を図っていきたいと、一遍に全区展開できませんけれども、段階的に広げていく考え方を持ってございます。
伊東委員
容器包装プラスチックですか、正式名称よくわかりませんけれども、事業者責任というのも言われておりまして、今のお話ですと、その部分の説明が十分でなかったのかなと思うんですが、自治回収と並行して、生産者あるいは販売事業者等の回収の取り組みというのはどうなっていますでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
この容器につきましては、プラスチックでいえばペットボトルの回収は区は行政回収でやってございます。販売店については協力をいただく、そういった仕組みになってございます。
その他、容器包装プラスチックにつきましては任意になってございまして、自治体の判断で行うことになってございます。中野区の場合はこれについては資源化を進めていきたいという形で進めてきているものでございますが、この行政でやる場合の経費の負担でございますけれども、収集、運搬、選別、保管という仕組みの部分については行政が負担をする形になってございまして、この保管をしたものを引き取って、それを資源化するコストを事業者が負担する、容器リサイクル協会がその役割を担っておりまして、各分担、前年度の生産量、販売量に応じて経費を事業者が負担する、そういった仕組みでやっているものでございます。
伊東委員
全体の流れというのは、多少、私もこの陳情が上がりまして、いろいろ調べてみたんですけれども、現状のシステムですと、今おっしゃられたように、最終的には保管まで自治体の方で自主的にしておきまして、その前に選別等もあるんでしょうけれども、それを容器包装リサイクル協会の方に引き渡すと、そちらの方は処分、リサイクル化をされているという、またそれについてもリサイクルの手法というのはいろいろな方法があるみたいなんですけれども、そのリサイクルの方法を選ぶのも、現実では入札によって行われているというような実情があるやに聞いているんですけれども、その辺もちょっと詳しく説明をお願いしたいんですが。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
廃プラのリサイクルの種類では、一つはマテリアルリサイクルというものがございまして、これは使用済みのプラスチックを細かく破砕した上で、溶かすなどをいたしまして、もう一度プラスチック製品に再生して利用する。これは本来の利用の仕方かというものですね。それからケミカルリサイクルと言われるものがございまして、これは先ほど申し上げましたような、プラスチックが炭素と水素からできていることを利用いたしまして、熱や圧力を加える、それによってもとの石油だとか、基礎化学原料に戻してから再生利用するという方法でございまして、高炉還元剤としての利用、それからコークス炉化学原料化、ガス化による化学原料化等がございます。それから先ほどありましたように、サーマルリサイクルというのがございまして、廃プラスチックを燃料としてリサイクルし、燃焼させることによって、エネルギーを回収する方法でございます。焼却時に発生するエネルギーを冷暖房、あるいは温水などの熱源と利用したりとか、あるいは発電、あるいはまた固形燃料化にさせる、それぞれ手法は幾つかあるというふうに聞いてございます。
伊東委員
予習しているから、どうにか頭に入ります。ただ、いきなりこういうことを御答弁いただいても理解に苦しむ、そして今、挙げられましたリサイクルの手法につきましても、マテリアル、ケミカル、サーマルとあるようですけれども、それのコスト、それから環境への影響、そういうものが口頭で御答弁いただいても、ちょっと理解しづらいと、それで中野区の方で先日配られた、23区の清掃とリサイクルと、どうもそれを見ても納得できるような資料というのは、リサイクルの流れとしては書いてあるみたいなんですけれども、はっきりしないということもありますので、ぜひこの辺、資料としていただかないことには、これから説明を受けるに当たりましても、ちょっと理解できないという部分が多々あると思うんですよ。こういうものじゃなくて、もうちょっと詳しいものを資料として用意していただけたらと思うんですけれども。
委員長
休憩させていただきます。
(午後1時24分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時26分)
今、お話がありましたように、伊東委員からの資料要求につきましては、理事者の方もよろしくお願いをいたします。
それでは続いて質疑がございましたら。
藤本委員
中野区としては先ほどお話あったようにプラスチックは各モデル地区を決めて収集していますよね。それはそれで成果を上げていると思うんですけれども、それがないところは結局燃えないごみの方に出さざを得ないわけですよね。ですから、区としては基本的にはそれを全地域に広げていって、今の御説明のあったような方式で処理をしていくという基本的な考え方をお持ちなんだろうと思うんですけれども、それが一つと。今言われたコストの問題とか、いろいろな問題はあるんだろうと思うんですけれども、ペットボトルというのが私うまくプラチックとペットボトル、その一種なのか、ペットボトルもやはりそんな形でコンビニとか何かありますけれども、その辺についての区の考え方というか、そういうものの資源化というか、あるいはそれを循環型の中で極端な意見を持つ人はつくるのはけしからぬというような、そういう御意見もあったりするんですけれども、今、いろいろな会議、環境会議なんかでもペットボトル使っているような状況ですから、そういうものも含めて、区としてプラスチックあるいはペットボトルは私はその一つなのかというのも説明していただきたいんですけれども、区としては基本的には燃やすということではなくて、それは循環をさせていこうというような考え方でずっと取り組んできて、それを広げていこうという考え方でいるという理解でよろしいんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
ペットボトルと、先ほどありましたように、容器包装のプラスチックとは別に回収しているんですけれども、これはペットボトルが一つの原料からできているということから、もとの素材に戻すことができる、先ほど言いましたようにマテリアルリサイクルということが一番やりやすい製品なものですから、別に回収して、もとの原料に戻して違った製品、いろいろな洋服だとか、繊維だとか、卵のパックだとか、そういったものに変えていくと、そういうリサイクルがされているものでして、中野の場合も、運搬費がかかりますので、これについては前回も報告させていただきました破砕の機械を入れまして、粉砕することによって密度を詰めまして、運送費ができるだけかからないような、効率的な方法を考えていきたいと、それを全区的に段階を追ってでございますけれども、広げていきたいというふうに現在のところは考えてございます。
伊東委員
先ほど資料の方、要求させていただきましたけれども、その前の質問で容器包装リサイクル協会の方に処理を委託しているという形なんですけれども、先ほど私の話の中でも、そちらの方でもさらに処理を委託する、リサイクル化を委託していると、入札により、そういう現状があると思うんですけれども、そうなってきますと、中野区が選ぶ余地というのはないのかなと、現状では。そう思うんですけれども、容器包装リサイクル協会の入札に参加している事業者はどのようなリサイクル処理が目指されているのか、それをお聞きしたいんですけれども。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
私どもが委託しているのは、現在は収集、運搬して持ち込んだものを分別して、こん包して保管する部分ですね、それは自治体がやらなきゃいけないんですけれども、中野にはそういった施設がありませんので、ストックヤードもありませんので、新日鉄の板橋の工場でその部分をお願いしているわけです。容器リサイクル協会の方は、その板橋の方へ容器リサイクル協会の方から車を差し向けて回収するということですね。そして、リサイクル協会の方はその集めたものを入札にします。入札をして、例えば今、新日鉄のようなケミカルリサイクルをやるような業界、それからマテリアル、要するに成分に分けてやるような業界とか、いろいろあるんですけれども、そういった業界が競争入札をして、一番安いところに落ちるんでしょうけれども、そういう形でリサイクルが行われているものでございまして、リサイクル協会に私どもが委託をしているものは基本的にはないんですけれども、中小企業の部分が自治体負担になってございますので、その分は区が払っている、そういった形になってございます。
伊東委員
そうしますと、今、中野区では試験的に一部の地域で回収を行っていますけれども、これを全区的な展開になった場合に、今と同じように、リサイクル協会を通さずに、リサイクル事業者の方に直接処理をお願いするということはあり得るんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
今のペットボトルで粉砕したものですね、これはリサイクルの今の容器包装のルートには乗ることはできませんので、一般のペットボトルの資源業者に売却をしていると、そういう形になってございます。
伊東委員
私が質問しましたのは、ペットボトルはペットボトルでそういうルートに乗っているというのは認識しているんですけれども、容器包装リサイクル、プラスチックの方ですね、そちらの部分についてのこれからの中野区の収集を含めて、そして処理の方法ですね、この後でも報告いただくんでしょうけれども、ごみゼロ、一般廃棄物処理基本計画、これらにも絡んでくると思うんですけれども、ちょっとその辺が見えてこない。これを読ませていただいたんですけれども、わずか数行におさまってしまっているということなので、その辺をお聞きしたいと思います。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
やり方としては私どものようなケミカルリサイクルというもの、コークス化するものを使うのと、それはプラスチックの成分がある程度複合的なものでも構わないわけですね。ただ、もう一つは、シャンプーや何かのボトルとかありますね、いろいろ幾つか、あれによって成分がある程度均一化されるのがございますので、これはまたそれぞれの種類ごとに分別回収する方法もあるわけですね。これをやりますと、さっき言いましたようにマテリアルリサイクルに近いことができる。もとの原料に戻すことが技術的にかなり進んできているということで一定程度かわる。ただ、これについてはまだ経費が相当かかるということで、なかなか進まないというふうに言われておりまして、現在のところは私どもとしては、ケミカルリサイクルが区民の負担も少ないわけですし、今の段階では経費も少ないということから、ケミカルリサイクルを選択した方がいいだろうということで、そういう形で進めているものでございます。
伊東委員
これで最後にしておきますけれども、一方でサーマルリサイクルという、多分、陳情者の方はサーマルリサイクルの一部であります一般焼却炉による焼却処分を心配されてのことだと思うんですけれども、23区におきましても、ここしばらくで、二、三の処理工場が建てかえ期を迎える。それによって炉の温度の上昇が目指されると思うんですけれども、そうなってくると、またサーマルリサイクルという可能性も出てくるんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
現在23区でこの問題について、東京都がプラスチックについては埋め立て不適物というふうに指定するということになりますと、東京都の埋め立て処分場に区としては持っていくわけにはいかなくなりまして、それにかわる方法を考えなきゃいけないということになります。そうすると、今の段階で先ほど委員がおっしゃったように焼却炉の性能がかなりよくなってきているので、そういったいろいろな心配されている問題についても安全な形でできるということで、今回、熱回収の問題についても、23区として検討し、モデル事業も行ってやっていこうという方向が示されてきているかと思ってございます。
ですから、今、委員おっしゃいますように、古い焼却工場については建てかえやあるいは設備の更新とか、そういったことによって処理が可能になるということになれば、プラスチックを一緒に燃やしても可能性あるんじゃないかと、そんなことから熱回収の方式が検討されているようでございます。
こしみず委員
ちょっと横文字が多くてわからないんですけれども、ちょっと教えてもらいたいんですが、今、参事がおっしゃっていただいたケミカルの部分と、それからサーマル、それからマテリアル、その違い、ちょっと教えていただけますか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
マテリアルリサイクルというのは本来の原材料に戻すという、ペットボトルというふうなもの。ケミカルというのがいろいろな複数の材料でできているプラスチックを一つに熱や圧力を加えて、石油だとか、化学原料、基礎原料に分類して、あるいはコークスの点火剤のような、コークスに10%ぐらいまぜるらしいんですけれども、その素材を生み出していく、そういった仕組みでございます。それからサーマルといいますのは、要するに廃プラスチックを原料にするんではなくて、燃やして、そこから発生する熱をその近くで、老人施設だとか、そういったところの温水だとか、プールの温水にしたりとか、最後は発電に変えていくと、熱の形で回収しようというような方式でございます。
こしみず委員
そこで、伊東委員からも質問がありましたけれども、この間もらった計画の基本計画の素案の中で、マル3にプラスチックの容器包装の点について4行でくくってあるんですけれども、その中に「プラスチックについては埋め立て不適物となることが予定されているため」というふうに書かれております。そういうことがあったので、東京23区の中でこの陳情者が書いていらっしゃるように「処理の検討が進められておりますが、一般焼却炉での焼却を目指しています」ということは、これは現時点ではそういう方向性に、東京23区の方では決まっていらっしゃるんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
国や東京都がいろいろと検討されてきているわけでございますけれども、23区の中でも原料化できるもの、リサイクルできるものはできるだけ原料化、リサイクルをして、それでもやはり汚れていたりとか、いろいろなことからそういったことが難しいものについては最終的には熱回収で、少しでもリサイクル的なことを考えることによって埋め立てをしなくても済むようにした方がいいんじゃないかと、そういった方向で検討はされてきているものでございます。
こしみず委員
それは陳情者の方からもちょっとお話がありましたけれども、燃やしてしまった場合にはダイオキシン以上の猛毒が出てくるという懸念もあるということがお聞きしましたけれども、その点についての考え方はどうなんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
それはたしか、どこかの報道でちょっと私も聞いたことがありますけれども、その点についてはまだ研究が進んでいないのかと思います、素人感覚で申しわけないんですけれども、進んでいるかもしれませんけれども、私もその点については知識は持ち合わせてございません。
こしみず委員
そこでこの陳情文の中にも趣旨の1番に書いてある、「現在中野区が試行しているコークス炉化学原料化法による処理方法が望ましいと考えています」ここに至った経緯は、区としてはどういうふうに考えて、結果として施行するようになったんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
中野としてもこれまでも審議会や何かにおいても、いろいろと検討していただいたものでございます。それでプラスチックについても、何らかの有効な原料化、リサイクルができないかということがございました。ただ、経費が非常に高くつくというようなこともございまして、なかなかその問題について踏み込むことができなかったということがございます。これについては新日鉄の方で新しく技術を開発したということで、こういったことも原料化できる道がありますというような紹介などもいただきましたので、モデル的に平成15年に一部地域でやらしていただきまして、その翌年から16年から順次容器包装リサイクル法に基づく方法で地域展開を拡大していくような方法で進めさせていただいているものでございます。
こしみず委員
それと「不適物となることが予定されているため」というふうに書かれていますけれども、これは何年に不適物ですよというふうに指定されるような形になるんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
まだ東京都の方もいつにというふうにはなかなか23区の体制が整わないうちに不適物とすると大混乱が起きますので、23区の体制など様子を見ながら不適物にされるのではないかというふうに思ってございまして、具体的にいつからということはまだ示されているところではございません。
来住委員
陳情者、先ほど休憩中にお聞きしましたけれども、燃やすことによっての問題というものがやはり心配されるわけですね。先ほどのダイオキシンの問題、陳情者からも出ましたけれども、私も記憶なんですけれども、99年ごろだったと思うんですけれども、東村山でしたか、今まで不燃ごみとしてプラスチックを回収していて、ところが埋め立てると言っておきながら燃やしていたというのがわかって、当時の市長さんが窮地に、そういう処理をしていたということで、燃やしていたことによってダイオキシンが発生するんだという市民の皆さんから、それから議会の中でも相当言われて、市長さんが反省をされたという事件というか新聞報道でありましたけれども、やはりそういう処理によって発生する問題というのが、一番やはり陳情者に限らず、区民の皆さんの、そういうところから区もずっとやりとりされているように、新しいモデルをつくって、とりあえずそこに乗り出していくということをされてきたと思うんですね。
今、しかし、費用問題いろいろあって全国的にまだ半数ちょっとぐらいというふうに言われていますけれども、今、私の知る限りでは杉並等々がこの中野のようなやり方というふうに聞いているんですけれども、どのようにほかの区の実態を掌握されていますか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
23区では中野が最初に始めまして、翌年から杉並区が始めておられます。最近は文京区がモデル事業を始められたというふうに聞いてございます。それから、マテリアルリサイクルということで豊島区は清掃工場をつくったときに、プラスチックについては資源化するという附帯意見があったということで、豊島区では大変なようですけれども、プラスチックについても資源化の道をされていると、一般の容器包装ではなくて、ボトルだとか、審議会でマテリアルできるものついてはやっておられるというふうに聞いてございます。
来住委員
今後の計画の中で、区としてもまだ1万1,000世帯でしたか、区でモデル的にやっているのは、今後進めていくという計画だと思うんですけれども、これから報告があるんだと思うんですが、最終的にどういうところに目標を置いて、さらなる分別も含めて進めていこうというふうにされているのか、何か計画なり目標があったら。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
目標としてはこの計画の中にございますように、28年、10年後にはごみを半分にして、そのためには資源化と発生抑制を区民の皆様方にお願いしていくということになるかと思ってございますし、その廃プラについても同じように区民の皆さんに資源化の分別をしていただくと、容器包装は容器包装で分別して出していただいて、不燃と分けていただくと、そういったことを習慣づけていただくようなことをこれから十分周知してやっていかなければいけないというふうに考えてございます。
むとう委員
今お答えですと、中野区はこれからやはり資源化ということで廃プラスチックをしっかり全区的に広げていきたいというお考えを述べられたと思うんですよね。そのことと一般炉で燃やしていくという、23区でその方針を出しているようですけれども、それは全く方向性が違っていて、一般炉に持ち込むのであれば分ける必要もないわけですけれども、中野区はやはりきちんと資源化して廃プラスチックを今までどおりコークス炉化学原料化法によって資源として使っていこうという、そういう姿勢を持っているということでよろしいでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
容器包装のその他容器包装と言われていますけれども、それについては資源化を図っていくと。ただ、それでも資源化ができないものができてくる、そういったものについては23区が今検討しているルートに乗らないと私どもとしてはそのものが処理できないわけでございますので、23区の共通の取り組みに合わせていきたいというふうに考えてございます。
むとう委員
今おっしゃった資源化しても、ここにも書いてありますけれども、困難なプラスチック製品というのは具体的にはどういうものでしょうか、なかなかイメージがわかないんですけれども。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
生ごみだとか、汚れて出したりとか、要するに容器包装として分類ができないものですね。それと製品のプラスチックに、現在、その制度がございません。例えばこういうものは製品でございますが、こういったプラスチックについては原料化する制度がございませんので、そういったものは焼却熱回収の方向に、現在の仕組みになっていくかというふうに考えてございます。
むとう委員
それでこれを読んでいても、拡大生産者責任ということを中野区は言っているわけですけれども、国も言ってきつつありますけれども、そのどうしようも、資源化できないようなものは燃やしてしまうということをやってしまうと、逆に拡大生産者責任の追及という方向とまた違ってきはしませんか。やはり再利用できないもの、再資源化できないものという製品をなくしていく方向を追及していかなければいけないんじゃないかなというふうに思うわけで、なかなか再処理、再資源化できないようなものを、自治体が一手に引き受けて、一般炉で焼却しちゃいますからいいですよなんていうことになると、拡大生産者責任を追及していく方向性とこれは大きくかけ離れていくのではないかと思うんですが、その辺はどのように検討されてのことなんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
ですから、今のプラスチック製品に対する資源化に対する国全体の取り組み自体が、そういった制度的にはそういう仕組みになっているわけでございますので、今、お話にありましたように、製品のプラスチックもどういうふうにするかということは、これからの国を含めた取り組みの課題になっているのかと思います。
先ほど申し上げましたように、現行の制度の範囲では、私どもとしてはこういう考え方だというふうにお話をさせていただいたものでございます。
むとう委員
これからの、この素案もそうですけれども、これからの中野のごみをゼロにしていくための方策をこれから考えていこうという今の段階ですから、この素案にも書いてあったかと思いますけれども、国に対して拡大生産者責任を求めていく、意見を上げていくようなことも書いてあったかと思うんですけれども、それをしていかないうちから、一般炉で燃やす方向性を先に打ち出してしまうと、結局、国も拡大生産者責任というところが後手後手になっていってしまう懸念があると思うんですよ。だから、まず中野区を初め23区そうなんですけれども、処理ができないプラスチック製のものについては燃やしちゃいますということを言ってしまうのは、まだ後にしておかないと、拡大生産者責任を求めて国に対して、そういう処理困難なものはつくらせないということ、つくった場合には生産したメーカーが責任をもって処理するんだというところを先にまず法制化させておかないと、逆に23区はいいですよと、資源化できないものは一般炉で燃やしてあげますからなんていう方針を先に出してしまうと、やはり拡大生産者責任に至っていかないと思うので、中野区もここの素案の中で、この素案は向こう9年間のことを書いている素案だと思いますけれども、その中で先走って、何というか、清掃工場で焼却しますなんていうことは言わない方がいいんじゃないですか。どう思われますか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
委員がおっしゃっていることについては一つあるかと思いますけれども、その実現がなかなか今現状難しい状況がございます。容器法の問題についてもいろいろと産業界と環境省の方とのいろいろな取り組みを調整するのに相当時間かかるようなことがございまして、埋め立て処分地も非常に逼迫してくる状況の中では、なかなかバランスをとってやっていくということは難しい状況でございますので、そういったものも合わせて進めながら、一定程度の埋め立て処分地についての延命化に対する対応も23区としては図らなければならない、そういった中での選択肢でございますので、私どもとしてはそういった両面的なことをやはり一定程度考えながらやっていく必要があるというふうに考えてございます。
むとう委員
その埋立地の延命化ということなんですが、先ほど陳情者の方から、埋め立て処分場に入っているプラスチックが6%というような御指摘だったかと思うんですけれども、全体の中のわずか6%のプラスチックだとするのであるならば、それを焼却に持っていって、区民の健康を害するような方向性にいかない方がいいんじゃないかというふうに思うんですが、埋め立て処分場にいっているプラスチックの量というのはいかがなんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
これもまた23区の検討の報告をお出しするときに明らかになるものでございますけれども、現在、区収の不燃ごみ中の廃プラスチックの重量にしまして、約27万トン、構成比で約52%を占めていると、区収の可燃ごみの中にも約8万トン含まれておりまして、構成比で約5%程度入っていると、そういったものでございまして、これらについては清掃工場で焼却されているところでございます。そういった現状もあるわけでございますが、具体的にそういった問題をできるだけ私どもとしては容器プラスチックについては資源化の道を私どもとしては選択して、できるだけ資源化をしていきたいということを考えているところでございます。
むとう委員
今おっしゃった27万トンという中には、中野のデータもそうですけれども、廃プラスチック、容器包装リサイクル法にのっとってとか、それから家電リサイクル法にのっとってみたいなところでリサイクル可能なものまで入っちゃっている数字じゃないですか、違いますか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
当然そうだと思います。分別が行われていないわけでございますので、そういったリサイクル可能なものも含まれたものでございます。
むとう委員
そうすると、そこの部分をきっちりすることによって、埋立地の延命は十分図れていくわけですから、そこの部分の資源化をきちんとしない中で、繰り返しになりますが、埋立地には入れていかないということで、焼却炉に持っていくということをやってしまうと、また資源化できるプラスチックも結局ごみに回ってきちゃうということは考えられると思うんですけれども、だから、安易に一般焼却炉で燃しますなんてことを、この段階では言うべきではなくて、ごみの中に入ってきている、埋め立て処分場に入ってきている、資源化できるプラスチック製品、そこのところをどう資源化していくかということの充実を、まずもってやっていくべきではないですか。でないと、本当に、繰り返しになりますが、拡大生産者責任まで全然いかなくて、もう燃やしてくれればすっきりするわみたいな感じで、どんどん企業はやらない方向になっていってしまうのでないかと思うんですけれども、埋立地の延命というとこころでも埋立地に入っている、資源化できるものについてはしっかりそこは資源化させていくということに力を入れるべきじゃないですか。そこは23区でどういうふうに検討されているんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
23区ではできるだけ資源化できるものはして、それでやむを得ないものについては焼却するという方向が検討されております。
むとう委員
それから今、焼却炉が新しく、よくなってきているから、高温で燃やすことができるから、環境汚染が少なくなるのではないかみたいなことが言われてはいますけれども、高温で燃せば環境汚染は少なくなるかというのはまた違う問題で、焼却炉の中でどのような化学反応が起きているか、有害化学物質がつくられているかというのは、まだまだ解明されていないわけですから、逆に高温で燃すことによってダイオキシンの発生を抑えられるというふうに言われておりますけれども、またそれと逆で高温で燃すことによって発生してしまうような、有害な化学物質も出てくる可能性もあるわけですから、やはり燃すことが万能ではないという認識を持たなければいけないと思うんです。
それで先ほどの御答弁で、焼却の有害性についてはまだまだ研究が進んでいないというふうに思っているという御答弁でしたけれども、まだまだ安全性が確認できていないような段階でプラスチックを燃やすなんていうことがどうして結論を出してしまったんでしょうか。逆に川崎ですか、プラスチックを燃やしていたのをやめましたよね。そのことによって、清掃工場から出る有害物質の量が削減されているということもあるわけですから、どんどんプラスチックを燃やしていくという方向はどう考えても新たなまた有害物質の発生につながっていってしまいますから、23区区長会で廃プラスチックを燃やすような方向性を出しているようですけれども、十分な検証ができていない中で燃やすということをどうして結論を出してしまったのか、その中では十分検証されたんでしょうか。検討の中身は何なのか、東京都の方で埋め立て不適物となってしまうということで、慌てて燃してしまいましょうかということになってしまったんじゃないかと思うんですけれども、その安全性の検証というのはどういうふうになされているのか、御説明ください。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
実施に当たってはいろいろとモデル事業的なことも行って検証しながら進めていくというふうに考えられているものと思ってございます。
むとう委員
それはモデル事業の実施というのは、どこかの焼却炉で実際に燃してみるということでしょうか。そうすると、やはりモデル的に実験的に燃やされてしまう清掃工場の近隣に住んでいる住民の健康被害なんてことになったら困るわけですから、安易に実験的に燃やしてみますとやってはいけないことではないんですか。先ほどの答弁の中にもあったようなんですけれども、これから23区ではモデル事業としてどこかの清掃工場で燃してみるということを計画しているんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
まだ具体的にはありませんけれども、どこかでそういった検証も行う必要があるというような形になるかと思ってございます。
むとう委員
実際の焼却炉で燃してみて、近隣に対して有害な物質が出てしまったらば、本当にその有害物質を吸ってしまうような区民に対して健康被害を保障できないわけですから、そういう危険なことを実際の炉でやってしまうというには余りにも乱暴過ぎるんではないですか。例えば、どこかの全く違う焼却炉メーカーの建物の中の小さな炉で検証してみるとかというならまだしも、清掃工場で燃やしちゃうというようなことを考えているんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
具体的にプラスチックを燃やしている工場は大田の第2工場が燃やしておりますので、そういったデータもベースにしながら検証がされるんだろうというふうに思ってございます。
むとう委員
大田の第2工場ではトラブル続きでほとんど動いていないという現状を御存じですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
そのような報告を受けたことはございません。
むとう委員
では、ぜひ運転状況を確認していただきたいんですけれども、大田の第2工場、一応何でも燃やせる炉ということで建設されましたけれども、順調に運転なんかされていないと思いますよ。トラブルがしょっちゅうです。運転とまっている日数の方が多いぐらいではないかというような指摘もあるんですけれども、今、私もここにデータがないので、はっきりしたことは言い切れないんですけれども、大田の第2工場で検証されていて安全ですなんていうような認識だとすると、ちょっと検証が甘過ぎるのではないかと思いますが、改めてその辺はきちんと調査していただきたいと思います。本当に大丈夫なんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
データができているからいいと言っているわけではなくて、そういったことも含めて検証が行われるだろうというふうに申し上げたわけでございます。
むとう委員
どこかの一般炉で燃やしてみるモデル的に燃やしてみるということは違うんですね。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
モデル的なことも行うようなスケジュールが入っていたというふうに思ってございます。
むとう委員
スケジュールに入っているんですか、具体的にいつどこの清掃工場で燃やすことになっているんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
具体的なところは決まっていないと思います。
むとう委員
私の聞き間違いでしょうか、それも何か計画に入っているとおっしゃいませんでしたか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
具体的な名前は出ていなんですけれども、そういったモデルをやる必要があるというスケジュールでございます。
むとう委員
スケジュールというのはタイム的なことだと思うんですが、実際清掃工場の名前はわからないまでも、どこだかはわからなくても、いつやるつもりなんですか、スケジュールということは日時ですから、入ってきていますよね。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
ちょっと休憩してください。
委員長
休憩にします。
(午後2時04分)
委員長
開会いたします。
(午後2時04分)
むとう委員
では中野区としては先ほどの、最初のところの質問に戻りますけれども、廃プラスチックのモデル事業は拡大していって、全区的に実施していく、その廃プラスチックについては、これまでどおり新日鉄の方でケミカルリサイクルという方法で中野区は進んでいくということですから、当面、中野区では集めた廃プラスチックを一般炉で焼却するということは全く考えていないという認識でよろしいでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
容器包装についてはそういう取り組みをしていきたいというふうにいっているものでございます。
委員長
他に質疑がなければ、本件の取り扱いを協議するため委員会を休憩いたします。
(午後2時05分)
委員長
それでは委員会を再開いたします。
(午後2時05分)
お諮りいたします。休憩中に確認したとおり、第132号陳情、廃プラスチックの処理についてを継続とすべきものと決するに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決します。
以上で第132号陳情について本日の審査を終了いたします。
続きまして、所管事項に入ります。所管事項の報告をしたい旨の申し出がありますので、報告を受けたいと思います。
最初に1番目、昨日からの続きになりますが、中野区一般廃棄物処理基本計画素案について質疑に入りたいと思います。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
きのう御質問いただきました、中野区民ごみゼロ委員会準備会についての報告をさせていただければと思いますが、よろしいでしょうか。
お手元に資料、きょう、お配りさせていただいているかと思いますが、それに基づいて説明させていただきます。(資料2)
経緯でございますが、町会連合会からの提案ということで、平成16年11月に町会連合会からごみ減量分野に老人クラブ連合会あるいはPTA連合会などの団体に呼びかけて、中野区のごみを減らすための区民主体の組織を結成したいとの御提案がございました。
それに基づきまして準備会でどういうふうになってきたかということでございますけれども、その12月から17年10月までにその間9回の準備会が開催されておりまして、第1回は組織の趣旨だとか、呼びかけた団体の御紹介を行って、中野区の清掃工場計画がなくなったことなどとか、そのほか地域でのごみの問題などについての意見交換があったというものでございます。
準備会の会長については町会連合会会長さんを選ばれたということでございました。それから第2回から第4回までの設立趣旨については、設立趣旨や規約などの検討などが行われ、また事業内容、活動内容などの検討、それから集積所のマナーなどのごみ問題についての意見交換が行われたというものでございまして、第5回以降は事業等活動内容の検討とか、ごみ問題の意見交換を行う、それから5月30日にはごみゼロの日ということでチラシ配布を企画しようということで、チラシについては学校経緯、それから町会経緯で配布されたと。それから第8回、第9回の準備会では規約案の最終検討や役員、それから設立総会の主題などの検討が行われたものでございます。準備会の構成団体については19人でございまして、町会連合会は10人、老人クラブ連合会が2人、小学校PTA連合会が2人、それから中学校PTA連合会が2人、それからリサイクル組合が2人、それから東京コロニーが1人というものでございます。
それからごみゼロ委員会の設立趣旨をまとめられた内容でございますが、これは「ごみは私たちのふだんの暮らしから発生します、日々の快適な生活、便利な生活の一方で多くのごみが出され、私たちはごみが目の前から消えると、その行方には無関心となってしまいます。ごみのほとんどは清掃工場で燃やされて灰となり、あるいはそのまま東京湾に埋め立てられています。しかし、その埋め立てもやがて限界を迎えます。中野区内にはごみの処理施設がありません。清掃工場建設計画もなくなり、私たちの出したごみは処理施設の所在する区の住民の方々の理解と協力のもとに処理されています。今、私たちは暮らしや事業活動にごみを出さないという視点が大切です。私たちの生活スタイルを見直し、自然の循環や生態系を調和した地球に優しい暮らしに一歩進め、循環型社会の実現を目指す必要があります。埋め立て処分場をできる限り延命し、他区に率先をした一層のごみ減量のために私たちは多くの区民の力を結集して取り組んでいきます。ここで私たちは中野区民ごみゼロ委員会を設立し、中野からごみゼロ都市を発信し、行動します」こういった趣旨でこの会を設けようというものでございまして、設立総会が11月5日の土曜、午後3時から区役所の7階の会議室で行うという予定でございます。
それから、それまで意見交換などなされていた中で、想定事業としてこんなことはどうだろうかというものを規約の中でうたわれてございまして、第4条の事業ということで、ごみの発生抑制の啓発に関すること、資源の有効利用に関すること、環境学習に関すること、事業系ごみの減量に関すること、そのほか、本会の目的を達成するために必要な事業ということでございまして、主な、こんなことをやってみたらどうかというのが、具体例として集積所のマナー向上運動、イベントごみ削減運動、それから集団回収の支援と、それから古紙回収業者の育成、そんなところがございまして、会員については参加をしていただく方については資源ごみ問題に取り組んでいる団体とか、個人の方々を予定していらっしゃいます。
それから、これに関連して中野区の方の位置付けということではないんですけれども、これまで一般廃棄物処理計画、現行のものでございますが、この中では、中野区民ごみ会議の設置ということがありまして、区民、事業者、行政で構成する、(仮称)中野ごみ会議を設置し、情報交換するとともに、それぞれ自主的にごみ減量に取り組むための具体的な行動計画を作成しますというふうにございます。また、第2期の審議会におきましても、これと似たような趣旨のお話も提案されてございました。こうしたことから区といたしましては、この団体の活動については一定の支援をしていく必要があるというふうに認識して協力をしているものでございます。
以上でございます。
副委員長
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
副委員長
ちょっと休憩してよろしいですか。
(午後2時12分)
副委員長
再開いたします。
(午後2時12分)
むとう委員
要求した資料を出してくださって、ちょっとはわかってきたんですが、そういたしますと、この中野区ごみゼロ委員会というのは自発的に町会連合会の中から生まれてきた会ということでよろしいわけですよね。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
御提案いただいたのはそうでございます。
むとう委員
さまざまこういった形で、区内も自分たちで自発的にいろいろな会をつくろうという動きがあるかと思うんですけれども、区内でのいろいろな人たちがいろいろな会議を自分たちでつくろうとするときに、一々区の方はこんなに関与するということはないのではないかと思うんですけれども、これまで区はこの中野区ごみゼロ委員会にどういうふうに関与してきていたんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
これは先ほどの最後の方に申し上げましたように、中野ごみ会議の趣旨と合っているわけでございますので、こういった意味では幅広く、地域に根差した活動であり、私どもとしてもごみ減量に取り組んでいただく、中野区全体にわたる活動ということで支援をさせていただいております。
そういった意味でここにございますように、参加していただくについては個別のこういった小さく個別に活動していただく方々もこの中に入っていただくということで、そういった意味では区政のごみ減量、資源化について活動する一つの大きな組織ということで支援する価値があると、必要があるというふうに位置付けて支援をしてきたものでございまして、具体的には私どもとしては行政からのいろいろな情報だとか、この会議の中に行政は今どんなことを考えているか、そういった情報の提供などを行ってきてございますし、また中野区としても必要な資料の提供は行ってございます。
むとう委員
そういたしますと、ここの裏面の7番にありますように、中野区の今ある一般廃棄物処理基本計画の中に、今、それが手元にないので、何条にどう書いてあるのかわかりませんけれども、(仮称)中野ごみ会議を設置しということで、これに当たるという位置付けなんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
全く同じではないんですけれども、ある意味では私どもの行政との協力関係を持ち、また区民の皆さん方の自発的で主体的な活動として、やはり大変評価というと変ですけれども、考え方をもって取り組んでいただくものについては、やはり行政の立場としては協力していく必要があるというふうに考えてございます。
むとう委員
このかつての基本計画は間もなくこれで終わるわけですけれども、結局、その仮称中野ごみ会議というのは設置されていないということでいいんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
その計画の中に位置付けられているごみ会議そのものは設置は行われてございません。
むとう委員
今、御説明があったように、広範な区民が思いはごみ減量ということで一致するようであれば、この中野区民ごみゼロ委員会ということと同じように区はこれからもこういう広範な市民によるごみ問題に取り組む会議を立ち上げたいということであれば、このごみゼロ委員会と同じように、これからも支援していくということで、こういう委員会はふえ続けるということでもよろしいんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
いろいろな団体があると思います。私どもとしては区全体としての取り組みの位置付けとしては、この中野区の今回のごみ減量委員会を基本にしてやっていただきたいと思いますし、ここのごみゼロ委員会も門戸は広くして、いろいろな活動をしている団体の方にも参加をしていただくようにしていきたいというふうにございますので、いろいろな形がありますけれども、幾つもそういった会議をつくっても、かえってお互いいろいろな活動を協力してやっていくことはなかなか難しいことになりますので、現在のところはこの委員会を区民の活動の中心にしたいというふうに私どもとしては位置付けていきたいというふうに考えてございます、育っていただきたいと思ってございます。
むとう委員
これは町会連合会が自発的につくったわけで、区がつくったわけではないけれども、この団体のあり方が区の思いと合致するから、この団体を支援し、この団体を中心にやっていくというようなお話だったかと思うんですけれども、どうしてこの団体なのかというところの説明が、やはり区内にいろいろ、ここの準備会の段階ですから、全然この委員会の存在すら知らない状況にあります、どういうことをこれからしていくのかということも、まだ何も実績のないところですから、何もわかりませんけれども、既に実績のあるような団体というのはあるわけでして、どうしてここだけを支援されて、ここだけが基本計画の中でも、まだ準備会で立ち上がってもいない団体名が随所に出てくるというのはどうしてなのかというのが全く理解できないんですよね。
それで、町会長を兼ねられていらっしゃる若林委員なども、このことはわからなかったという、きのう御発言あったかと思うんですけれども、これを見ても、本当にごみ問題に取り組む自発的な団体が区内にいろいろな形で生まれてくるということはすごくいいことだというふうに思いますから、こういう会が立ち上がっていくことを否定するものでは全くありません、いろいろ出てきた方がいいというふうに思っていますけれども、どうしてこの会だけがそういう位置付けになっているのかというところが全く今の説明では理解できないんですけれども、もう少し明快にわかる説明をお願いします。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
いろいろな活動団体に対しても、区といたしましては情報の提供だとか、いろいろな説明だとか、そういったことは協力させていただいておりますし、区としてもそういった活動に対するいろいろ情報提供などもやってきているわけでございます。だから、そういった単位団体について何もしないということではなくて、一定の情報提供とか、行政としては支援といいますか、そういったものは行うわけですけれども、区全体としての取り組みを広げていくという意味では、このごみゼロ委員会というのが、ある意味ではこれまでの区の行政の計画の中でも、こういった趣旨のものが位置付けられてございますし、審議会でもそういったものを設けた方がいい、そういった協議をしたり、一緒に連携をとって取り組めるような主体となるものを位置付けた形が、中野区のこれからのごみ減量だとか、資源化の対策について力を発揮するだろうというふうに位置付けられてございますので、私どもとしてはそういった連携の仕組みを組んでいただいている団体に対して支援をしていくのは当然であるというふうに考えてございます。
むとう委員
では、一番最初から区がこれにかかわっているということなんでしょうか。今まで9回の準備会を開催して、これだけ内容を把握されているということは、支援の形が区の方がここに入ってなさっているんですか、これは中野区役所の会議室で設立総会になっておりますけれども、こういうごみ問題をやっている、さまざま団体があろうかと思いますけれども、さまざまな団体、それなりの支援はあったかと思いますけれども、こんなにそれぞれいつ準備会が開いて、どういう話し合いがされて、どうだのこうだのと、こんなに区は把握していないと思うんですけれども、この会だけ把握されているというのは、区はどういうふうにかかわってきたんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
ですから、先ほどから何度も申し上げておりますけれども、計画に載せられていたものでございまして、そういった趣旨と合うと、そういった意味では区としても、こういった連合組織的なものの立ち上げについては積極的に支援をすべきだと、そういうことから私どもとしては、この立ち上げに対していろいろと支援をさせていただいてございます。そういった趣旨でございますので、何ら計画に沿わないことをやっているわけではございません。
むとう委員
だから、いろいろな会ができてよくて、この会を否定しているわけでは全然ないんだけれども、この前の計画にある中野ごみ会議に準ずるものというような考え方で支援されているようですけれども、私はむしろ区がきちんと中野区ごみ会議を設置するということで、広範な区民に呼びかけて、こういう会議をつくっていってくださっているんだったらば、すごくわかるんだけれども、これはやはり一つの自発的につくられた会議ですから、準備会の構成団体を見ましても、例えば、今回先ほどまで陳情の審査をしておりましたけれども、長年ごみ問題に取り組んでらっしゃる、中野区消費者団体連絡会であるとか、環境リサイクルプラザを中心に活動している環境団体であるとか、そういうところは全く入っていなくて、それはあくまでも、だけど、この人たちが自発的にこのメンバーでつくっている会議ですから、それはそれでいいんだと思いますけれども、やはり中野区がきちんと、(仮称)中野ごみ会議ということで位置付けの中にこれも含めていくのであるならば、きちんと広範な区民が入れるような準備会をつくってやるべきであったんじゃないですか。この町会からの自発的な呼びかけで安易に乗ってしまっていいんでしょうか。だから、これはこれであっていいと思うんだけれども、ここまで支援して、なおかつ、これまであった基本計画の(仮称)中野ごみ会議に、これが準ずるようなものであるというような位置付けだとすると、全く不公平で、いろいろなこれまでやってきていた団体が全く入っていないわけですし、そういうものを区が、何というか特別に支援しているというふうにお見受けできてしまうんですけれども、すごく異常な感じがしますけれども。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
基準は申し上げておりますが、6番に資源ごみ問題に取り組んでいる団体個人もぜひ参加していただきたいとおっしゃっていたんですから、消費者団体の方々も入りたいとおっしゃっているというふうに聞いてございます。ですから、別に門戸を開いていないというふうにお考えのようでございますけれども、決してそんなことはございません。
むとう委員
つくる段階から、区がここまで支援してかかわって、基本計画にのっとってつくるということをすればよかったんじゃないかと思うんですよ。これは本当に自発的につくられた会に安易に区が乗っているという気がするんですよ。区がきちんとこういう基本計画をつくっていて、(仮称)中野ごみ会議を設置するということであったんだったならば、どうしてきちんとそれを取り組まなかったんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
これについては、小口の団体の皆さん方がいろいろお話をされておりますし、その中で自分たちだけではなくて、そのほかの団体、あるいは個人でもやっていらっしゃる方があるでしょう、そういった方が今回の趣旨に賛同していただくものについては、ぜひ入っていただきたいというふうにお話しされているものでございますので、私どもとしましては、必ずしも初めからだれかが入っていなければ何もできないということではないというふうに考えてございます。
むとう委員
なぜ中野区はこの基本計画に書いてある(仮称)中野ごみ会議というものを、区が設置責任者として設置しなかったんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
最初にございますように、区民主体の組織ということで、行政とは一線を画し、行政のお世話にならないと、協力すべきところは協力する、それぞれの役割を分担しながらやるという問題意識を、取り組み意識を持って考えておられますので、私どもとしてはそういった考え方を損なわない範囲で、情報提供だとか支援をしている範囲でございます。
来住委員
唐突に今回の中野ごみゼロ委員会準備会というようなものが出てきたように思うんですよ。それで、きょうこういう資料を出していただいて経過を説明いただいているところなわけですね。やはり区が何らかの、何らかのじゃないですね、もう既に(仮称)中野ごみ会議の設置を平成12年3月の計画の中で、そういうものを持っていらっしゃって、それを具体化する一つの形としてのものというふうにお考えになっている。であるならば、計画の中に示された方向に、この準備会をとらえているということであれば、やはり委員会、議会にも、当然報告をすべき問題ではなかったんでしょうか。私の記憶では、唐突に思うんですけれども、その経過は議会との関係ではどういうことになっていたんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
この問題については、区民主体の活動ということでございましたので、具体的にどういった形で動くのかわからない状態もございました。そんなところから、こういったごみゼロ委員会についての区民の取り組みの状況を適時に報告できない状況にございましたことについては大変申しわけないことだというふうに考えてございますが、今回、ようやくある一定程度の形ができ上がってきたということでございますので、今回、大変申しわけないんですけれども、御報告をさせていただくものでございます。
来住委員
きのうからの続きになりますが、要するに「ごみゼロ都市・なかの」を目指すためのキャッチフレーズ等キャラクターの紹介がありました。それは区報で7月24日付で詳しく区民へ募集をかけておられます。いろいろな条件を出されて募集されているんですが、入賞者の記念品も含めて、きのうありました表彰などまで含めて出されているんですね。しかも、問い合わせは区ですよね。しかし、準備会、今、問題になっているごみゼロ委員会の準備会がキャッチフレーズ、キャラクターを決める際に審査をされたということでしたか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
ごみゼロ準備委員会の皆様方に選考人について参加をしていただきました。これにつきましては、構成として一般区民の方、それから学校の先生方、事業者の方、幅広くいろいろなごみとか資源の問題について、教育の問題からもそうでございますし、地域レベルで活動していただく方もございますし、事業レベルでやっていただく方がいらっしゃいます。中野区の行政だけで判定するよりも、そういった方々にも参加していただいて、御意見を聞きながら、また今回、富士見中の副校長さんがこういったキャラクターやキャッチフレーズについての明るい知識をお持ちだということから、そういった先生方にも御参加いただきまして、一緒に選考に参加していただきまして、今回の優秀賞などを決めさせていただいたものでございますので、内容からいたしまして、幅広い方々に選んでいただく、選考されたことの方がこれからも幅広く区民の皆様方に浸透していくということもございまして、そういった形をとらせていただいたものでございます。
来住委員
そういうことを聞いているんじゃなくて、7月24日の段階で、先ほどおっしゃったのは準備会がどういう活動をしていくか、なかなかその先が見えないということから、議会にも報告をしてこなかったというふうにおっしゃったと思うんですよ。しかし、7月24日の段階でもう既にこういうキャッチフレーズ、キャラクターを募集する段階では既に審査についてはそれらの方々にお願いするということをお決めになっていたんじゃないんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
まだ7月の段階では募集することであれでございまして、具体的には応募があって、どういった形で選考していくのがいいのかなということで内部で話し合いをいたしまして、ごみゼロ委員会の皆さん方は、そういった意味では区民の意見も聞くということからすれば、参加していただいた方がいろいろな立場で意見を言っていただくことができるのではないか、そんなところからお願いをして参加していただいたものでございます。
来住委員
ですから、いろいろな方々の知恵をかりるということは決して悪いことではないと思うんですね。しかし、そのごみゼロ委員会の少なくとも準備会という形が構成をお知りになったのはいつなんですか。先ほどこの団体名を準備会構成団体19人というふうに記していただいていますけれども、準備会の経過について最初にありますように平成16年の12月からもう既に始まっているわけでしょう。かなりの回数をもう既に準備会としては開催されているじゃないですか。それは経過を見れば当然この準備会が進めようとしている方向であるとか、そういう構成されている団体等については、かなり早い段階で区は御存じだったんじゃないですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
最初から入っておられるのが、東京コロニーさんを除いて、お互いに声をかけてこういった準備会をつくろうということでなされたというふうに聞いてございます。
構成メンバーはこういった形ですし、最初の人数はこの人数ではございませんで、最初は少ない人数だったんですが、だんだんと組織的にはいろいろな方々にもう少し参加していただいてやった方がいいということで人数がふえてきたというふうに聞いてございます。
来住委員
自主的なものであるけれども、区がいろいろな形での関係を持ち、ましてやこの7月のキャッチフレーズ、キャラクターを区が募集する段階では、もうかなり明確になっていたわけですね。だから、そういう依頼をされたと思うんですけれども、やはりごみゼロを目指す区民的な幅広いといいますか、本当に区民の中からつくっていくというものを最初からしていかないと、先ほどのやりとりにありましたように、いろいろな形で関心を団体に属していなくても、そういうことで自分としては参加をし協力していきたいという方がいらっしゃるわけですね。ましてや、これまでその問題でずっと粘り強くやってこられた団体もいらっしゃるわけで、やはりそういう方々に準備の段階から参加をお願いするというようなことも、区であればそういうことを助言するなりというかかわり方というのはあったんではないかと思うんですよ。そこについては全くその余地なしということだったんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
余地といいますか、できたら参加したいというお話は聞いてございました。だから、積極的に準備委員会に入るというお話ではなかったと思います。ぜひそういったところができるんだったら参加したいという話は、聞いているところではそういう話があると、ではできたときには入ってお願いしましょうという話はあるというふうに聞いてございます。
来住委員
では投げかけはされたということですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
投げかけが具体的にされたかどうか、情報は提供していたと思っております。こういった準備会があることですね。ですから、それについては直接はその準備会に入っておられませんけれども、できたら入りたいというふうにおっしゃっているというふうには先ほど申し上げましたけれども、聞いてございます。
来住委員
やはり区は関与し、いろいろな形で支援をするということになる、しかもそれが今後、市民、区民レベルでのごみゼロを目指していく、一つの形をつくっていくということであれば、本当に議会に対してもまず一定の必要な報告はきちんとしていくということと合わせて、やはりいろいろな団体やグループに投げかけて、その団体が自主的に決めることですから、判断をいただくということが、区が今後いろいろな形で、10か年計画の中で、後で報告がありますけれども、何か、例えば区が募集をして、審査だけは団体にさせる、そういう請け負わせるような形というのは決してよくないわけで、やはり自主的なものですから、区がやるべきことと、それぞれのグループ、団体が自主的にやっていくこと、しかも、それはフェアにすべての人に門戸を開くという準備段階からのことが大事だと思うんですが、改めてその点、議会との関係も含めてお聞きしたい。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
適切な情報提供ができなかったことについては大変申しわけなかったかと思いますし、門戸は広くやっていきたいというふうに、このメンバーの皆様方がおっしゃってございますので、今後、その設立の終わった段階ではまたいろいろな関係団体、私ども情報持っている方々に参加を呼びかけていただくようにお話はしていきたいというふうに考えてございます。
伊東委員
中野区民ごみゼロ委員会、区民の方が自主的にこうした取り組みを進めることは大いに歓迎すべきことなんですけれども、これだけの組織、団体、それから事業内容、拝見していますと、この活動資金というのはどういうことになっているでしょうか。これは全然その辺には触れられていないんですけれども。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
活動資金、会費を、正会員とかつくられまして、恒常的に会に参加し、活動していかれるような方については正会員ということで月幾らでしたか、いただくと。それから賛助会員ということで財政的な支援していただくような団体さんとか、個人さんを会員にしたいと。それから若い人が積極的にやりたいという方についても参加が得られるような会員制度もつくりたいというような形がつくられていると思います。基本的にそういった会費と、それから賛助会員さんの財政支援、それからそのほかの寄附金などを基本にして活動しようというふうに考えておられるものと思ってございます。
伊東委員
この基本計画の素案の方を拝見していますと、26ページ、きのうの当委員会でも追及されていましたけれども、11番のコメントですね、予防措置のですか、これの一番最後の行に、区が中野区民ごみゼロ委員会を組織した、ここで切って読んでしまうと別の意味になってしまう可能性もあるんですけれども、要するに区もこの委員会に構成員として加わる意思の表明として受けとめられるんですけれども、その辺はどうなんでしょう。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
これについては、きのうもお話し申しましたように、ちょっと表現が適切ではございませんでしたので、この部分についてはこういった形で修正させていただきまして、新しいものを各委員の皆様方に差しかえをさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。こんな形に今考えてございます。
委員長
休憩させていただきます。
(午後2時40分)
委員長
それでは委員会を再開いたします。
(午後3時08分)
それでは先ほど休憩以降の引き続き審議に入りたいと思います。よろしくお願いいたします。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
それでは一廃基本計画の訂正部分でございますが、26ページにつきまして、一番最後の行でございますが、事業者が準備を進めているという形に修正をさせていただきました。
それともう一つの資料でございますが、キャッチフレーズの選考に参加していただいた方の名簿でございますが、中野区町会連合会、それから老人クラブ連合会、それから小学校PTA連合会、それから中学校PTA連合会、それから東京コロニー、それから小学校の校長会、中学校の校長会、それから富士見中学校の副校長先生の方々に当日参加をしていただきまして、選考に参加していただいたものでございます。
以上でございます。
伊東委員
この中野区民ごみゼロ委員会、これに関しまして中野区は今後参加の予定があるんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
これまでのいろいろと検討させていただいた中で、行政としては直接この団体の中に入ることはないと、あくまでも本来の趣旨でございました区民主体の活動団体ということで、私どもとしましては、行政との協力をしていくことは必要であるということから、そういった範囲で役割分担をしながら支援をしていきたいと、協力関係を結んでいきたいと、連携した取り組みを進めていきたいと、そういうふうに考えてございます。
伊東委員
この計画素案、平成27年度までということで10年間の計画ですけれども、ここにうたわれています内容、これから中野区のごみ減量施策の中核をなすものというか、方向性を出すものとしてとらえるのが当然だと思うんですけれども、それと今お話に出ております、中野区民ごみゼロ委員会、ここで想定事業、資料の中にございますけれども、かなりの部分で合致するという部分があると思うんです。区としては今後この委員会に対してどのようなスタンスで臨むのか。
それと、この委員会の中に町会、自治会が入っております。この計画の26ページのマル2のウに、町会、自治会、商店街、中野区民ごみゼロ委員会、これ併記の形になっています。これで、この先、整理していかないと、非常に難しいんじゃないのかと、これから集団回収やごみの分別、その他、いろいろ地縁団体である町会、自治会の御協力をいただかなければならない、またPTAも加盟されています。そうしたことから、これから中野区のごみゼロ施策に対して、これらの団体の御協力をいただくというのは当然のことだと考えるんですけれども、この窓口を今申し上げた各団体、個別に当たるのか、このごみゼロ委員会というものがどういう形で関与していくのか、見えてきていないわけですよね。ですから、その辺を計画自体にはその委員会のことはこの1行しか触れていませんけれども、区はどう考えているのか、お話を伺いたいんですが。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
ごみゼロ委員会につきましては、今、いろいろごみゼロ活動だとか、あるいは資源活動に取り組んでいただいてる団体の、あるいは個人の方が参加した幅広い連携の団体ということでございまして、そういった意味での連携をとるか、活動についての支援をしていきたいというふうに考えてございますし、また個別の団体につきましても、個別の事業活動に対する情報提供だとか、あるいは御相談などにはのっていくことも必要だと思っていますし、協力してやっていく必要があるというふうに考えてございます。
伊東委員
この計画に基づいて、これから先、事業展開、施策の展開というのが行われると思います。その都度、例えば、この資料にもありますように、第2期廃棄物減量等推進審議会等のあるいは協議会等の設置もあるかもしれない、これから。そういうときに、ごみゼロ委員会の位置付けというのはどうなりますでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
まだ具体的にどういうふうな位置付けで、審議会等を開いた場合、参加していただくかというのは、まだ具体的には検討はしてございませんけれども、何らかの形で代表だとか、そういうことになるのかなというふうに思います。
伊東委員
先ほど委員からも質疑がありましたように、例えばこういうキャッチフレーズ、キャラクター募集についても委員会に対しての報告がなかったということもあります。こういうわずかなことではありますけれども、議会に対する報告を今後漏らさないように要望して、質問を終えたいと思います。
むとう委員
済みません、この計画についての素案をお尋ねしたいんですけれども、まず4ページで全体を4段階にわけていて、全体は9年間ということでこういう取り組みをしていくというのが図の2にありますけれども、9年ですけれども、大体1段階ずつはどれくらい、何年というふうな目標を持って取り組まれるんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
大体、これ2年程度を段階しているというふうに考えてございまして、最後は10年ですので、4年になるかと思います。
むとう委員
それから6ページのところで、中野の住宅の統計調査が出ているんですけれども、共同住宅が全体の76.6%を占めているということで、本当に共同住宅の中でどうごみを分別をしっかりさせていくかということが後の方にも書いてありますが、すごく課題だというふうに思っているんですけれども、実際に共同住宅でも、管理人さんが常駐しているようなところは随分状況がいいわけですが、この調査の段階で、管理人さんの常勤の有無などというのは区は把握しているんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
はい、こういった小さなアパートまではわからないですけれども、最近できている一定のマンションタイプのものについては大体把握しております。
むとう委員
この76.6%のうち、管理人さんが常駐しているところは何%ぐらいあるんですか、把握してらっしゃるということでしたので。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
大体何割かということはちょっと把握できない状態でございます。
むとう委員
12ページ、13ページのところでお尋ねしたいんですけれども、事業系廃棄物で有料シールを張らないで出している人たちがあるというところが、これ大きな問題なんだろうなというふうに思っているんですけれども、後ろの方でもそのことは徹底指導していくということが書かれてありますが、その右側のところで1人当たりの廃棄物の処理費用ということが書いてありますが、この事業系の有料シールが何リットル幾らという形で設定されているのかと思うんですが、これどれくらいの、有料シールで費用は賄えているはずがないと思うんですが、かかる費用の何割が実際の有料シールということになっているんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
有料シールの具体的な割合、どれぐらいの割合だというのは時間をいただきたいと思います、調べるのにですね。
むとう委員
要するに1人当たりの廃棄物処理費用が出ているじゃないですか。これで見ると大体幾らなんですか、1万6,000円ぐらいかかっているわけですけれども、ここには事業系のごみというのは含まれているんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
資源化したものについてはこの中に含まれてございます。
むとう委員
私は今、資源化というよりも廃棄物処理費の方を聞いているんですが。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
廃棄物についても入ってございます。
むとう委員
そうすると、ごめんなさい、私、事業展開していないで、ちゃんと認識していないんですけれども、有料シールというのは何リットル幾らという、そういう設定になっているかと思うんですが、それはつまり1リットルじゃ出ないですよね、ある程度、事業系の廃棄物について処理するのに幾らかかって、そのうちの有料シールを張るということでの事業者が負担している金額、全額負担には当然なっていないと思うんですけれども、その割合が先ほどわからないということだったんですが、わからないんですか。
遠山清掃事務所長
私の方からお答えさせていただきます。
まず12ページのこの有料シールを張らないということにつきましては、これはまた別な問題として、徹底的に私ども現場を預かるものとしては調査、その他の対応をとりたいと思います。
それから事業系の料金設定でございますが、これは現段階でどうかというのは常に見直しの必要が叫ばれておりますが、従前からキロ当たり28円50銭換算でしてございますので、それにつきましてはスタートの時点で、ごみ処理費用がキロ当たり28円50銭というところで、始まった年度忘れましたけれども、事業系の有料化が始まったときから、収集運搬処理処分、これにかかるトータルとしてキロ当たり28円50銭換算で有料シールの価格が設定されているということでございます。
むとう委員
そうすると、大体それで賄えているということですか。
遠山清掃事務所長
事業者がルールどおり遵守していただければ、守られていると考えてございます。ただし、先ほど、初めにお話ししましたように、その28円50銭が現段階で妥当かどうかということについては23区で問題意識を持ってございます。
むとう委員
これからその金額については検討するというようなことが書いてあったかと思うので、検討されていくんだと思うんですが、そのことの関連で飛びますけれども、27ページのところで事業系ごみというのが書いてあるんですけれども、アのところで、今後、行政収集は廃止に向けた検討を行いますというふうに書いてありますが、要するにシールを張っているものについて、事業系のごみを行政回収していますよね。それを今後廃止していくという、そういう考え方でよろしいんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
区収にあわせてやっております回収、シールを張って出していただく方式を、自主ルートの一元化と、それから一般廃棄物収集運搬業者によって回収していただく方式に今後は変えていく方向で検討していきたいというふうにしていくものでございます。
むとう委員
わかりました。それから17ページの7番のところで、ごみ処理・リサイクル費用の負担の公平化を図る必要がありますということで、有料化ということがこの中に書かれてきているのかと思うんですけれども、区が考え、私は一般質問でも家庭ごみの有料化は法的に根拠が間違っているのではないかということで質問させていただきましたけれども、その際の御答弁で地方自治法の227条で、特別なものから手数料を取れるということで、家庭ごみを出す人は特別なものなんだというふうに考えているという御答弁だったかと思うんですが、それでさらに費用負担の公平化ということで、さらに区は考えているようですけれども、この際に費用負担の公平化となったときに、これまでいろいろなところで有料化しておりますけれども、量によって幾らということで袋を買ったりとか、シールを張ったりということで負担をしていくことになると思うんですけれども、実際には廃棄物の処理、リサイクル費用というのは、量ではなくて質によって違ってくるわけですけれども、その辺、質による費用負担の公平化ということは区は検討されているんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
質というのは、よくわからないところもありますけれども、まだ具体的にどういう方式でやるかということまで検討してございません。いろいろなやり方があるということは、23区の中でも調査されておりますけれども、要するに区民が一番わかりやすくて、余り難しいやり方ではなくて、今までのやり方も含めて、平易に移行できるような方式がいいのではないかというふうには考えてございます。
むとう委員
実際には税金の中でごみ処理を、租税の中ですべきものというふうに思っていますので、新たにお金を取る、費用負担の公平化だということであれば、ごみを出さない人に対しては、これまで払ってきていた租税の部分から返ってくるということは考えられないんですけれども、どうやって公平化というものの意味を区は解釈しているんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
ごみとそれから一般の福祉施策とか政策に使っている税金でごみもやっているわけですけれども、ごみについては、いろいろと出す人、出さない人の公平な負担を図るということから申し上げているわけでございまして、そういった意味で特別にごみについては別の仕組みをつくって、税から分離してやることの方がより公平化に近づけるものであるということから考えているものでございます。
むとう委員
税から分離してということであれば、税が返ってくるんでしょうか。家庭ごみを有料化する、その分、これまで租税でやっていた部分の税金が返ってくるんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
特に税をこれによって返すということではなくて、税については新たな他の施策に生かしていただくということで考えておるものでございまして、できれば出さなければいいものに税を使うよりも、そういった税金が違ったより区民の皆さん方のためになるものに使っていただく方がいいのではないかと、そういう考え方でございますので、税をこれによって一律安くするというようなことではございません。
むとう委員
多分、これって税の二重取りなんじゃないかと印象を与えると思うんですが、そこについてはどういう説明をされていくんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
これは二重取りということになるのかどうかというのもありますけれども、私どもとしては先ほど申し上げましたように、税の負担よりも新たなごみに対する費用負担という考え方で取り組んでいきたいというふうに考えてございます。
むとう委員
それから先ほど言いましたけれども、家庭ごみを出す人が地方自治法227条の特別なもののためにするものから手数料を取れるというふうに書いてありますけれども、家庭ごみを出す人が特別なものという御答弁は、なかなか区民に普通に考えたら理解できない説明なんですけれども、その辺、もう一度丁寧に、どうして家庭ごみを出す人が特別なものに当たるのかというところはどういうふうに区民に説明をしていくおつもりなんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
そういった解釈について、いろいろとあるというふうには存じておりますので、そういったものの説明については今後検討させていただきたいというふうに考えてございます。
むとう委員
それから23ページで、これ私は読み間違いかもしれないんですけれども、1行目のところで、ごみ量推量の図18と書いてあるんですが、19の間違いではないですか、18でいいんでしょうか。私の読み違いでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
済みません、これはいろいろと図を変えたりしていたところの修正ミスでございます。大変申しわけございません。図19に訂正していただければと思います。
むとう委員
それでこの下のところで資源化率なんですけれども、ごみ量で持ち込みごみ量と粗大ごみを除いて、資源化率を出されているような説明があるんですが、これから中野区がごみを減量して、資源化率を高めていこうという中で、持ち込みごみ量はどうして除くのでしょうか、この部分は入れないんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
持ち込みごみ量につきましては、今、混載という形になってございまして、まだ明確な仕分けができてございません。これについてはいろいろと混載している中で、各区の中でどれぐらいの割合で入っているのかというのは非常に難しいことがございまして、これは今後検討の課題になりまして、そういったことがはっきりわかるようになれば入ってくるかというふうに考えてございます。
むとう委員
混載ということは、区民はいろいろ分別して出しているわけですけれども、持ち込まれてくるごみは混載ということは分別されていないと、そういう意味なんでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
済みません、混載の意味をちょっと説明しなかったので。混載というのは事業者さんは、例えば中野区、その他、杉並区、新宿区というふうにそれぞれのお得意様を回って、可燃ごみなら可燃ごみを集めておられます。これを中野区だけのごみを収集してやりなさいというのは、なかなか今の中ではできにくいところがありますので、そういった意味でのいろいろな区の可燃なら可燃のごみの収集を一緒にされていることから、各区のごみを混載していると、そういった意味での混載でございます。
むとう委員
何というか、そういう状況だということがわかったんですが、持ち込まれてくるごみ量というのはかなりの量、一定量含まれていますから、中野のごみ量を見ても、最初の方、別にやりましたけれども、持ち込まれてくるごみの中の資源化率というものも、やはりきちんと区はチェックしていく必要があるのではないかというふうに思いますので、ぜひ何らかの方法で取り組んでいっていただきたいなということをお願いしたいと思います。
それから29ページなんですけれども、今後の参加しやすい資源化の仕組みのところでお尋ねしたいんですけれども、びんと缶については行政回収、これまでの方式でコンテナの出し入れも事業者にやっていただいて、行政回収をやっていくということが書かれていますよね。それで古紙については、ここを読みますと、今、行政がやっているものはやめて、モデル事業でやり出したんですか、集団回収に移行してしまうということが書かれているんですけれども、どうしてなのかなと。古紙についても行政回収で東京都が清掃事業をやっている時代に、可燃ごみの収集を週3回やっているのを、可燃ごみの収集は2回にして1日を資源回収ということでスタートして、行政がやってくれている古紙の行政回収というものもかなり定着しているというふうに思うんですけれども、この部分については集団回収に戻す、びん、缶は行政回収ということで、区の資源回収の方向があっちいったりこっちいったりというふうに見えてしまうんですけれども、古紙については、どうしてまた行政回収をやめて、集団回収に戻していくのか、それはびん、缶の集団回収は集団回収でやりつつも、行政回収を進めていくということとの考え方の整合性はどういうふうに区としては整理をされているのか、教えてください。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
古紙については、もともと民間の方々が回収されていたものを、東京都が行政回収を補完的に行うというふうになってきたわけですけれども、今回は、町会、自治会等が今回集団回収で取り組む体制をつくっていきたいと、そして、自分たちの力でごみ減量に取り組みたいとおっしゃっていることを私どもとしては尊重し、一定程度の水準になった地域については、区が行政回収やるよりも資源回収ということで、町会、自治会さん方がやっていただく方が本来のことにあるということから移行していきたいというふうに考えているものでございます。
またびん、缶については、びんについては大変重いということから、なかなか集団回収にはなじみにくいところがございますので、現段階では行政回収というふうにしてございます。今後、そういった意味では民間でもやれるような状況が生まれるようなことでありましたら、またそのときに考えさせていただきたいというふうに考えてございます。
藤本委員
ちょっと今、関連しているんで、行政側の答弁の古紙の回収に関していうならば、もともと集団回収をやっていたわけですよ、中野区は。集団回収をやっていて、それで12年に都から区に移管されるときに、私たちからいうならば、職員の人は余っているといったら、ちょっと語弊がありますけれども、そういう形で行政回収の古紙の回収に入ってきたといったらおかしいけれども、それで今まで集団回収をやっていたところが、毎週毎週集めますからということで、本当にそれまでは各団体がその地域で集めて、それを民間の業者が持っていくというスタイルをとっていたわけですよ。ところが、そこに行政回収が入ってきた、その行政回収のコストというのは、民間の業者の回収に比べて何倍も高いわけですよ。先ほどから税金のことを盛んに言われているけれども、大変高いお金をかけて行政回収をしていることが、それをそのまま継続していれば、区民の負担はますます大きくなるわけであって、これが民間の町会で集団回収をやっていくということによって、これはコストは下がってくるわけですよね。そういったことをもう少し行政側としてはっきり、ただ質問されて受け身の形で答えるのではなくて、もっと積極的に答えていかなければいけないと思いますし、それからそういう回収にしても、あるいは職員の削減にしても、そういったところをやっていって、本当に必要なごみの問題にしても、プラスチックとか、民間ではなかなか難しいような形のところに行政が入っていくということで、こういう古紙の回収なんかは、まさに民間ができるわけで、民間が毎週毎週、私たちのところはモデル地区になっていますけれども、そういう形で毎週毎週集まれば、みんな出してくれるんですよ、行政がやらなくたって。何でもかんでも行政がやればいいと思っている。でも、民間の人は1台の車に1人が乗って、それを集めていくんですよ。行政の方は3人ぐらい来られて、それを持って行くんですよ。しかも、人件費はすごくかかるわけですよ、何倍もかかるわけですよ。そういったことをもっと説明してあげなさいよ、そのわからない人には。でないと、なぜこういうふうに集団回収を民間にやっていってもらうということの意義というのがわからないで質問している人に対しては、そういう説明をしてあげないといけないと思うんですよ。何でも行政がやればいいというような考え方でやっていったら、税金はどんどんそこに使われますよ。それよりもっと大切なことに税金を使っていかなければいけないんだから、そういう説明をしなければ、今みたいな問答をやっていたら、全く意味ないですよ。その辺、もうちょっときちっとした話、説明をしてあげなさいよ。どれぐらい行政のコストかかっているか、ごみの、行政が集めることによって、古紙の回収について。その辺をただいたずらにそういう議論を繰り返している意味の、やはりそこの辺をきちっとした行政の姿勢を示していくべきじゃないですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
確かに私の方の説明不足な面があったかと思います。委員のおっしゃったように古紙回収に関する経費から、それに従事する職員の人件費等を考えますと、民間で町会とか自治会が主体的にやっていただけることによって、そういった経費が削減できるわけでございますし、その削減したものを先ほど上げましたような、プラスチックの容器の回収だとか、なかなか民間では成り立たないようなところを行政が担っていかなければいけないと、そういった意味でのお金のシフトをしていく必要があると、そういうふうに私ども位置付けて考えているところでございます。
むとう委員
わかっていないというような失礼な言い方をされておりますけれども、私はそういうふうに言っているわけではなくて、要するにびん、缶の行政回収といっても区が責任をもってやっているという意味での行政回収であって、実際の収集は民間に委託しておりますよね。だから、さまざまな手法があっていいというふうには思っているんです。ただし、古紙について集団回収ということは、今、行政回収で公務員がやっているかもしれませんけれども、そこの部分の人件費の削減という部分で百歩譲ってやるんだとするならば、区が責任をもってびん、缶で民間事業者に委託しているように、区が行政回収として民間の事業者を雇い上げるということは、私はありだろうというふうに思っているんです。つまり、責任の所在がはっきりしてこないことが私はすごく嫌なんです。古紙というのはプライバシーがいっぱい詰まっています。何かあったときに、多分集団回収といっても、これまでかつて町会、自治会がやっていたような集団回収ではなくて、町会が民間の事業者を雇うんだと思うんですよね、まさか自分たちで全部やり切ることなんかできるわけありませんから。だから、つまり町会が民間の事業者を雇って、その民間の事業者が古紙の回収を実際にするのではないかというふうに私は理解しているんですが、それがそうでないのであれば、また教えていただきたいと思いますけれども、そうだとするならば、民間の事業者を雇うのは町会になってくるわけです。雇い主が町会になってくるわけです。もし紙の資源回収の部分で何かトラブルがあったときにだれが責任を持つのかというときに、私は責任の所在が明確になってこないということが非常に違和感あります。びん、缶が区がやっていて、区が民間の事業者を雇う、つまり区が責任を持ってやっているというのがびん、缶ですよね。そういう形で今やっている公務員の人件費を削減して、公務員の数を減らしていきたいという中で、今やっている古紙回収の部分はプラスチックの方に公務員が当たるということで、古紙の回収ができなくなってくるのであるならば、区が責任を持ってびん、缶と同じように事業者を雇う、何かあったら区が責任を持っていくということも、私は一つの方法として考え得るのではないかというふうに思うわけです。
そういう意味で言っているわけで、何でまた集団回収に戻っていくのかというところが私は理解できません。それでここは私とは考えの違う、藤本委員とは考えが違うということだと思いますので、いたし方ないとは思いますけれども、本当に環境問題で先進諸国と言われているところは、住民がボランティアで何かするというよりも、自分の生活の中から出てくるごみについては自分が責任を持って、行政がつくったルールにのっとって出すところまでだと思います。その行政がルールをつくり、その行政のやり方として、その先、民間に委託している、民間がやるということは十分あり得ると思うんですけれども、ルールづくり、責任の主体は行政がやるべきではないかという思いが私の中には今もあります。
そういう中で、古紙については集団回収、びん、缶だって自主的な団体が集団回収をしていたところはかつてありました。そういう中で行政回収に移っていっているわけです。そういうふうにびん、缶が行政回収に移行し、古紙については集団回収に戻るというところの説明が私にはとても理解できないというふうに言っているんです。
ということで私は質問していたということです。そういうことで、こちらだけどうして、区の考え方として資源回収で、行政回収をしていくことと集団回収に移行していく部分との仕分けの考え方ですよね、筋がわからない、見えてこないということをお伝えしているんですが、そのことについてどう考えられているのか、これで最後にいたします。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
私もよくわからないんですけれども、要するに民間同士でおやりになれば、民間同士でそれぞれが責任を持ってやるのが、当然の今の社会のルールでございますし、行政がすべて何から何まで関与するということになりますと、税金は無尽蔵に必要になってくるわけでございます。そういったことにならないように区民の皆さん方が知恵を出し合って、自分たちでできるところは自分たちでやって、少しでも税金を有効に使ってほしいというのが、本来、区民の皆さんの気持ちだと思うんですよね。そういった意味では、それぞれの方々が自分たちが責任主体でやろうじゃないかという、ある意味では自治の意識が芽生えていただいているわけですから、これは大切にしなきゃいけないと、そういった意味もありまして、私どもとしてはこれは段階を踏んで、それは慎重にやらなきゃいけない面もありますけれども、移行させていただいて、自治の範囲でやっていただくことも大切だというふうに考えているわけでございます。
行政の経費でごみの収集も場合によっては、法律で行政が回収しなければという義務というのがありますから、やっておりますけれども、本来これは民間でやれるものなら民間がやればいいわけでございまして、何も行政が全部やらなきゃいけないということは極端ではございますけれども、あり得ることでございます。
伊東委員
要望という形にさせていただきます。再三、この委員会でびん、缶の集団回収から行政回収への切りかえ、いろいろな意見が出ております。私が求めたいのは、こうしてごみを減らそう、あるいは再資源化しようという取り組みの中で、自治会、町会等は大変な努力をしていると、現に古紙の集団回収におきましても、70を超えた町会長が自転車あるいは自分の車を利用して、回収地に運ぶというようなことも行われている、それも事実です。そういうことをよく認識していただきたいと思うのと、それからここに書かれていますように、集合住宅に入居されている方、区民が、やはりその辺のPR、事業展開が浸透していないと、それらの方が出される混在したごみも、今の行政回収によってはそのまま置き去りにされているというのも現実です。それを不燃のごみの日まで預かっているのも、やはり町会、自治会、あるいはそのごみを仕分けすることまでやっているのも町会、自治会、そうした下支えがあってのごみ再資源化、ごみ回収ということを十分に認識していただいて、上っ面だけで滑らないように、ぜひともその辺、この辺は藤本先生が最前から熱心に言っている本旨だと思います。それをちゃんと今後の施策展開に反映していただきたいと思います。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
町会、自治会の皆さん方が大変新しい事業ということで御努力いただきまして、また、今おっしゃいましたように、高齢の方も一緒になってやっていただいていることは大切なことだと思ってございますし、また、そういった目で地域の皆さん方がそういった姿を見て、町会の活動だとか、区民の皆さん方の自治会活動により広くの方が参加していただくことによって、そういった活動がさらに盛んになることが私どもとしては推進していきたいし、一緒になってやっていく方法がないかということで、いろいろと意見交換もさせていただきながらやっていきたいというふうに考えてございますので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。
来住委員
その問題はまた場を選んでやりたいと思いますが、この基本計画の最後のページの、先ほどのやりとりで第1段階から第4段階ということで、基本的には新しい10か年計画、これから報告ありますけれども、それとの関係でこの「ごみゼロ都市・なかの」の四つの段階というのは連動しているということでしょうか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
1年のずれはありますけれども、おおむねの段階の踏み方としては一致しているところでございます。
来住委員
家庭ごみの有料化実施の問題ですが、その問題はここでやりますと長くなりますので、基本的には減量と有料化は、必ずしも我々は一致しないというふうに、繰り返しこれまでも発言しているんですが、新しい10か年計画でも当然家庭ごみの有料化というのは出てくるんですが、実は今示されているごみの計画では第3段階で家庭ごみの有料化実施というのが、ここで初めて出てくるんですね。ところが、10か年計画では第1段階、いわゆるステップ1のところで、家庭ごみの有料化調査検討というのが、53ページの10か年ですけれども、このごみの発生抑制と資源化の推進ということでの実現へのステップというのが示されていまして、10か年計画では、この第1段階のところで家庭ごみの有料化の調査と検討というのが入ってくるんですよ。
ところが、今、議論されている計画素案では、いきなり第3段階でもう有料化の実施というのが入ってくるんですが、これは10か年との整合性がないと思うんですが。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
済みません、今、ちょうど10か年とこの計画との時間の調整ができないまま、今出ている状況があります。10か年が後から出てきたりとか、これが先だとかそういうところがございますので、これは本案のときには、最終的には整合させていただいてやる予定でございますので、この件については大変申しわけないと思ってございます。
10か年の方には載っていて、こっちの方は先に整理したようなことがあって、その辺の調整が不十分なところがありまして、大変申しわけないと思いますが、本案のときには整理させていただきたいと思います。
来住委員
これから説明会を開かれますよね、この計画策定についての。その中で当然、どういうシナリオ、要するにどういう段階で、非常に関心のある、家庭のごみの有料化というのは全区民に影響することですから、議論になるところですし、説明でも当然そこがなされる。したがって、そこは10カ年との関係できちっと訂正される必要があると思いますので、訂正をする必要があるということを申し上げて、さらに説明会ですが、意見交換会ですか、11月7日から11日までという最初のペラに掲載してありますね、これは地域センター3カ所、勤労福祉会館と4カ所だけですけれども、これはその4カ所を選ばれた何か。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
これは南と北と、それから真ん中あたりということで、センター選ばせていただいたところです、勤労福祉会館ですね。これ以外にもそれぞれの御要望があれば、私どもとしては伺って、説明をさせていただき、意見をいただくことはやっていきたいというふうに考えてございます。
来住委員
やはり説明会はみずから計画して進んでやっていくということが大事だと思うんです。少なくとも環境リサイクルプラザ等では、やはり区として所管として、やはりきちっと説明し、意見も交換するということはあっていいんじゃないかと思うんですけれども、それは抜けているなと思うんですが、ほかの場所も含めてです、ここについては少なくともやるべきだと思うんですけれども、いかがですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
既にリサイクルプラザでお願いしたいというお話もございますので、それはまた別途、話し合いの場を設けたいというふうに考えてございます。
委員長
それではこれで1番目の報告は終了いたします。
2番目のプラスチック製容器包装回収対象地域の拡大についての報告を求めます。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
それでは報告させていただきます。(資料3)今回の趣旨といたしましては、既に実施している地域については、若干の積載量についての余裕があるということがなってございまして、協力率の向上のPRを強化、現在しておるところでございますが、これと合わせて回収地域の拡大も行い、回収量の増大と事業の効率化を図りたいということで行うものでございまして、開始時期は平成17年12月を予定してございます。回収曜日は金曜日でございまして、12月2日が初日になります。
実施地域につきましては弥生町四丁目から六丁目全域でございまして、既に実施している地域を除いたものでございまして、今回実施、斜めの破線のところでございます。右の弥生町四丁目、それから弥生町五丁目の上の方と、それから左側の下の方の弥生町五丁目にわたるところでございます。
実施規模でございますが、新規が約2,350世帯でございまして、既実施を合わせますと、今回これにより1万3,750世帯が対象となります。
周知方法につきましては、区報が11月6日号、それからチラシにつきましては全戸配布し、ホームページも載せる予定でございます。それから掲示板、ごみ集積所のポスター等の掲示も行う予定でございます。
地域への説明につきましては、11月11日と14日にそれぞれ行いたいというふうに考えてございます。場所は南中野の地域センターでございます。
以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑がありましたら。
来住委員
今年度の当初予算で、この容器包装の回収については5,102万6,000円という予算化されています。それで、今後、全区に広げていきたいということだと思うんですが、最終的にどのくらいの回収になると、これまでの幾つかの地域でやってこられて今後どんどん広げていくわけでしょう。そういう中でどのくらいの量を想定されているんですか。もちろん、ごみゼロを一方ではやっていくわけですから、当然、そこもありますけれども。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
段階を踏んでいくわけでございますが、昨年は86トンぐらいだったんですけれども、今回は100トンを目指してございますが、これを今回は上回る予定でございます。最終段階では何千トンだったかな。1日大体10トンで3,200トンから3,300トンぐらいまでを想定でございますけれども、考えているところでございます。
来住委員
単純に今年度の予算で計画量が192トンを予定されて、5,100万の予算計上なんですね。単純に割ると、トン当たり26万5,000円ということになるんですよ。今後、これは192トンの段階での、今年度の予算ですから、実績はどうなるかは別としても、予算上はそうなっていると。これが今後ふえていくと、3,300トンに予測をされているわけですけれども、もちろん陳情との、先ほどの審査の中で、その必要性は一方であるわけですけれども、今回は余力があるので、その余力の中で、いわゆる本年の予算の中でやるということで地域を拡大されるということですよね。問題はやはり今後、財政負担を、区自身が自治体自身がどうしていくのかという問題が本当にかかってくると思うんですね。その辺についてはどういうふうに考えていらっしゃるんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
現在、まだ地域エリアが一定範囲に限られてございますので、特別な対応をしなければいけない状況でこういったことが起きることも想定の内でございましたけれども、今後、委員のおっしゃるように全区的に展開する場合には、やはり先ほどございましたように、今の清掃の収集で不燃の収集をやってございますが、そういった意味ではある程度の規模を拡大してやりませんと、行政の経費の削減につながらないということで、そういったことを今後検討しながら、モデル的にそういったことも検証しながらやっていかなきゃいけない。
現在の不燃の収集の回数を減らして、この容器の方にシフトさせていく、それにはどういった形でやらなきゃいけないか、今後、皆様方にどれぐらい周知して、回収できる状況ができたら、そういうことができるのか、そういったことを地域展開している中で検証を進めていきたいというふうに考えてございまして、最終的にはできるだけ現在のやっておる範囲の中を出ないような形でやっていけないかということを、今後計画化できるようにしていきたいというふうに考えてございます。
来住委員
今後拡大はしていくと、地域的には、今、これで3カ所ですか、北と南という地域、まだその地域にとどまっているわけですね。したがって、要するに分別をし、その資源化していけばいくほど、自治体の負担が一方でふえていくという悪循環を本当に真剣に取り組んでいかないと、だからこそこの事業もなかなか全国の自治体でも5割そこそこということですよね。ですから、その辺を23区、今3区だけというふうにおっしゃっていましたけれども、広げていく上でも、中野区が目指している目標からしても、その部分に迫っていくような議論を23区の中でもしていく必要があると思うんですよ。それが区としてどこまできちんと腹を据えて考えていらっしゃるのかなというのが非常に見えないんですけれども、どうなんですか。
西條ごみ減量・清掃事業担当参事
プラスチック製容器包装についての議論といいますか、話し合いは、先ほど申しましたように、サーマルリサイクルの問題も含めて、それぞれ各区が認識を持つ、どういうふうにしたらいいかという考え方を少しずつ確認し合いながら議論しているような状況でございまして、これをやるについてはいろいろな問題が幾つか出てくるということで、そういった問題も解決しながらやっていかなきゃいけない状況があると思いますので、中野としては先に取り組んでおりますので、そういった意味でのノウハウとまではいきませんけれども、経験を23区の皆様方には提供して、より23区の中で浸透していくようなこともやっていかなきゃいけないかなというふうに考えてございます。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了とします。
次に3番目の議会の委任に基づく専決処分についての報告を求めます。
遠山清掃事務所長
それでは議会の委任に基づく専決処分につきまして御報告申し上げます。(資料5)
なお、当案件につきましては、既に議長あてに、区長から専決処分について御報告してございます。その際、当事者の個人名等も記してございます。今回につきましては、当委員会に属します清掃事務所における事故でございますので、その辺につきましては省略をさせた資料に基づきまして御報告をさせていただきます。
まず事故の概要でございますが、本年の6月14日、午前8時50分ごろでございました。
場所は中野五丁目56番16号でございます。
事故の発生状況でございますが、当所の職員が可燃ごみ収集のため、軽小型貨物車を運転してございまして、さきの場所の南側道路から丁字型交差点を左折しようとしたところ、私どもの車のほろの左側面部分が、相手方の経営するお店の屋号を表示したちょうちんをつるすための器具に接触いたしまして、そのちょうちんをぶら下げる器具を破損したというものでございます。
和解した、その破損修理費用でございますが、6万円を支払ってございます。
示談は7月3日、成立してございます。
4番の区の賠償責任でございますが、左折する際、職員の安全確認が不十分であったということで生じた事故でございまして、区の賠償責任は免れないものと判断してございます。
なお、損害賠償額につきましては、補修費用6万、区が全責任があるということで、賠償額は損害額と同額でございました。なお、損害賠償金は、任意保険により、こちらのお店が特定のカラーといいますか、柄ものを使った木材等を使用してございましたので、専門業者に工事を依頼してございました。その専門業者に直接支払ってございます。
雑駁ですが、以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告については終了いたします。
次に、4番目になりますが、9月4日水災害に伴うごみ処理についての報告を求めます。
遠山清掃事務所長
9月4日、中野区におきまして、水災害が起こったわけでございます。清掃事務所におきましても通常の業務をはるかに超えた水害対応ということがございました。その結果を当委員会に御報告申し上げます。(資料4)
まず1番の被害状況につきましては、区の発表、9月12日現在ということで発表してございます。
2番でございますが、ごみ処理の依頼件数につきましては、9月30日締めでございますが、827件ございました。資料の関係で、処理件数は826件となってございます。この1件分につきましては翌日対応してございます。
なお、ちなみに昨日までの申し込みといいますか、回収申し込みの件数でございますが、870件を超えてございます。
資料に戻ります。この段階までの推定ごみ処理量につきましては、292トンを超えているものと思ってございます。
1件当たり、単純割り算をしますと、350キロを超えてございます。これは町を走ってございます、ほろつきの先ほど出ました軽小型貨物車で約1台分相当が1件の回収申し込みに応じて1台分あったということでございます。
なお、今回いろいろな特殊事情がございましたので、注の形で4点ほど記載をさせていただいてございます。
まず1点目でございますが、例えば集合住宅のオーナーから依頼があった場合、これにつきましても申し込み件数が1件とカウントしてございます。また、申し込みのあった現場に赴きますと、自分は申し込んではいないけれどもということで、隣家といいますか、近所の方からも回収を依頼されたケースもございますが、これはカウントの関係で1件とカウントしてございます。
それからなかなか片付けの関係上、1回では清掃事務所に回収引き渡しができないということで、私どもは他区の状況とは若干やり方をかえまして、被害を受けた範囲を、毎日のように回収で回るという方法をとりましたので、個人によりましては重複といいますか、何度か回収に伺ったところがございます。
それから、最初の1週間ほどは御家庭で置くところも大変だということで集積所にやむを得ず出された大量のごみが出てございました。これにつきましてはカウントの方に算入してございません。
それから4番目でございますが、小規模事業者に当たりますが、特に地下1階にお店を構えているようなところにつきましては、これはいす類とか、テーブル類とか、大量のごみが出まして、小型ダンプ車で四、五回投入したというようなケースもございました。
雑駁ですが、以上、御報告とさせていただきます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告については終了いたします。
5番目に入ります。新しい中野をつくる10か年計画(改定素案)についての報告を求めます。
本橋区民生活部長
それでは10か年計画につきまして改定素案の説明を資料に基づきまして、区民生活部所管分について説明をさせていただきます。(資料6)
今回の改定素案、これは7月に素案を発表したわけですけれども、その中では触れておりませんでした。施設の配置等の考え方、それから財政の考え方を加え、そして、いろいろな取り組みにつきまして、実現へのステップということで、施策ごとに実現への段階を表示したというのが大きな変更点でございます。
まず見ていただきますと、1ページ目ですが、この中では第1章、この一番下のところ、4、計画と区政運営、これが加えられております。
それから次の2ページですね、5として、真ん中にありますけれども、計画と財政運営、ここの部分も加えられております。基本的な計画に対するPDCAサイクルでもって取り組んでいく、また四つのステップ、先ほどむとう委員の方からも廃棄物処理の計画に関連して御質問ありましたけれども、4段階のステップを入れておりますけれども、基本的にはそれぞれ3段階までは各ステップ、2年ぐらいの単位で考えておりまして、ステップ4のところは4年ということで、大体10年という目安でおります。
それから4ページから第2章ということになります。ここでは、素案の段階では本文ではなくて、参考資料ということで四つの戦略についてのステップをお示ししていたわけですけれども、今回の改定素案の中では、これが本文の中に入れられております。
6ページをごらんいただきますと、最初のまちの活性化の戦略の中の展開1、にぎわいと魅力ある中野の顔ということでの実現のステップが表でもって表示されております。基本的にはこれらの中で、区民生活部関係では並行したところというのはそれほどございません。細かくは7ページ、産業新生の仕掛けづくりという中で、ビジネスフェア、これも現在、昨日も報告させていただきましたけれども、ビジネスフェアの出店支援なども行っている、こういったことも少しつけ加えたとか、それから8ページのところにいきますけれども、ここではインキュベーションオフィス、これについて少し記述しています。ここのところ、8ページのインキュベーションオフィスでは、第3ステップのところで桃丘小学校、第4ステップで本町四丁目用地ということで入れておりますが、このような形で、こういうステップの中に施設の配置、整備の考え方を入れ込んでいるというものであります。
それから展開の3、活力と地域の交流が広がる商店街の中では、9ページの上の方になりますけれども表がありまして、この中で第2テスップの中に商店街の空き店舗等を活用した、保育、介護等の事業の誘導・支援ということをうたっております。これは全体的にコミュニティビジネスなどに着目した記述を改定素案の中でいろいろ入れていますけれども、その一つのあらわれでございます。
それから12ページに第2章として、地球温暖化防止、省エネルギー、ごみゼロを目指してということでの記述です。ここの中では13ページの展開1、省エネルギーの推進と自然エネルギーの活用に関する13ページの実現ステップの表の中で、一番右下になりますけれども、省エネルギー、自然エネルギーの改築する学校などへの導入というふうなことが入れられております。
それからごみ減量の関係ではごみの発生抑制と資源化展開なんですね、そこでは14ページ、実現のステップの中で素案のときにはプラスチック製容器包装の回収の全区展開、これをステップ2に入れておりましたけれども、ステップ3の方に移しまして、ステップ2では地域の拡大、ステップ3の段階で全区展開、家庭ごみの有料化の実施と同じ時期ということで入れております。その辺が変わったところであります。
それから飛びまして、第3章ということになります。その前に一つありました、21ページをごらんいただきたいと思います。21ページは、第3章、戦略の3、元気いっぱい子育て戦略ということの中で展開の4、豊かでたくましい心と体を育てるという中のステップなんですけれども、ここの21ページの表、ステップ2の一番下なんですけれども、ちょっと誤植がありました、一番下のマルに、統合新校の開設、桃園第三小と仲町小、桃丘小で2校とありますけれども、これが1校の間違いです。2を1に訂正していただきたいと思います。おわびして訂正を申し上げます。よろしくお願いいたします。
それで飛びまして第3章になります。これが30ページからです。30ページからの第3章では、それぞれ領域ごとにあるんですけれども、その中で施策ごとに35ページでごらんいただきますように、下になりますけれども、実現へのステップというのをそれぞれ施策ごとに入れております。そこが変わったところでございます。
これはこの中で掲げられている中では、活力とにぎわいのあふれる中野の顔づくりですとか、あるいはまた次のところにあります産業新生、商店街の関係とか、あるいはまた領域1の2に環境に配慮する区民生活が根づくまちでの取り組み、これらは先ほど、第2章の戦略のところに記述されたものが大部分ですので、そういう意味では、この四つのステップで掲げておりますけれども、特に補足の説明は省略させていただきます。
その中で119ページ、領域の4になります。区民が発想し、区民が選択する新しい自治、自治の仕組みが機能し、さまざまな担い手に多様なサービスが展開するまちというのがございます。このあたりが特にまた地域センター等との関係が深いところであります。多くは素案のところと変わってはおりませんで、これを実現のステップということで表示をしたということであります。
それで128ページに領域の4の2、小さな区役所で質の高い行政を実現するまちというのがありまして、その中に132ページになるんですけれども、便利で利用しやすい行政サービスの拡充という施策があります。
ここで133ページの下の方、マル3、窓口サービスの効率化と利便性の向上ということがありまして、134ページ、ここに四つの実現のステップを入れております。この中で、地域センターに関しまして、施設の1ではコンビニエンスストア、交通結節点など新たな窓口・証明書交付の検討、それから休日・夜間窓口の取り扱い業務の拡充の検討、地域センターの窓口の集約準備、そして第2ステップの段階で、コンビニ等での証明書交付の実施、休日・夜間窓口の取り扱い業務の拡充、そして地域センター窓口の集約化、ここで鷺宮、野方、江古田、東部、南中野の集約ということでの提起をしているものでございます。
135ページからが第4章になります。ここの中では財政フレームを入れております。141ページのところからになりますけれども、10年間の財政フレームということで表を入れているところでございます。
それから143ページから資料ということで、まず資料の1、人口の推移、それから146ページ、資料の2として、10年後の施設配置、これが本文の中にいろいろ入れられておりました施設関係の一覧をもたせて表にしております。この中で、区民生活部所管といたしますと、148ページになります、(仮称)区民活動センターということで考えておりますけれども、南中野におきましては、弥生町5の5の用地に整備する施設に移転、5の5の用地というのは旧南部区民ホール等の整備用地ということであったところですけれども、そこを活用して、整備する施設の中に移転をしていく。それから次の(仮称)東中野区民活動センターにつきましては、東中野5の17の用地に整備する施設に移転。これも同様に複合施設としての計画をしていた用地、そこでの整備する施設に合わせて移転をしていくということで考え方を入れております。また(仮称)昭和区民活動センターにつきましては、中野5の3の用地に整備する施設の移転、これはもみじやま通りに面しまして、現在、放置自転車の保管場所として使っているところですけれども、そこに整備をするということで考えてございます。
149ページには地域の総合窓口ということで、地域の総合窓口を南中野、東部、野方、江古田、鷺宮の5カ所に集約ということで入れております。
それから次の産業関連施設につきましては、新たな産業関連施設として、学校の用途を廃止した桃丘小学校を活用して、インキュベーションオフィス、コンベンション施設、それから商工団体の拠点施設を整備する。また、本町4の44の用地にはインキュベーションオフィスを開設する。これは前段の方の桃丘小につきましては、先ほど申し上げましたようにステップの3で、それから本町の方のはステップの4で計画をしているところでございます。
なお、直接私の方の所管ではございませんが、その下の方になりますけれども、(仮称)NPO活動センター、これにつきましては、環境リサイクルプラザ内に区民団体の広域活動を支援する(仮称)NPO活動センターを開設ということで記述があります。
それから149ページの下の表ですけれども、これは用途がなくなって未利用となる施設の一覧ということで、下から4番目、昭和地域センター、これの移転土地、これにつきましては今後の活用を検討、それから商工会館につきましては、跡地は今後の施設整備の財源とするために売却、商工会館は先ほど申し上げましたように、桃丘小跡地での整備、そういう中で移転した後は財源確保のために売却をするという考え方であります。
次の150ページをおめくりいただきますと、現在、未利用になっている土地の活用ということでうたっておりまして、南部区民ホール等、一番最初にありますのは南中野の仮称ですけれども、区民活動センターの用地、民間活力を活用し、民間住宅とあわせて整備という考え方を入れてございます。
一つ飛ばしまして、東中野地域センター等、これにつきましては(仮称)東中野区民活動センター、保育園の整備用地として活用、これにつきましては民間活力を活用し、民間住宅とあわせて整備、それから産業情報センター、本町4の44、これにつきましては高齢者会館とあわせてインキュベーションオフィスの整備用地として活用、民間活力を活用し民間住宅とあわせて整備ということになっております。
下から二つ目、昭和地域センターの拡張用地につきましては、センターの移転後、現在の地域センター用地とあわせて活用を検討ということになっております。
151ページ以下は資料3といたしまして、改定素案の用語の意味、インキュベーションオフィスですとか、ITコンテンツ産業とか、いろいろ出てきます。そんな用語につきまして、少しコメントを入れてわかりやすくするということで入れたものでございます。
これが改定素案、特に前回の素案から変わったところを中心に御説明させていただきました。 本委員会でこれを報告させていただいたわけですけれども、これからのスケジュールといたしますと、今月23日に発行されます区報、情報の広場号でこういう改定素案がまとめられたこと、そして意見交換会を実施すること、また地域センター等に行けば、この改定素案を入手できるというふうなことを御案内いたしまして、10月下旬に改定素案のホームページを掲載いたします。それから関係団体の意見交換も始めます。区報は通常号の中ですけれども、改定素案を11月6日号の区報で報告いたすということであります。
説明会ですけれども、地域説明意見交換会につきましては、11月8日、10日、12日を予定してございます。11月8日は鷺宮地域センターで、また10日は南中野地域センターで、いずれも夜です。それから12日の日曜日につきましては、区役所で2時からということで予定をしております。意見交換等した上で、12月の上旬に計画案を公表し、計画案として公表いたしまして、パブリックコメントの手続をとり、その上で1月中旬に計画策定をしたいというふうに考えております。
なお、この改定素案全体についての説明は先ほど言いましたように3回を予定しておりますけれども、私ども地域センターの関係では、かなり地域センターの施設の問題、それからこれからの窓口業務の関係もありますし、準備会を初めとする、これまでの取り組みについての、これからの考え方等についての、私どもの方からの説明提案ということもあります。それらを11月2日から17日まで各地域センターを回って説明をしていく予定であります。そういう中で、準備会の関係につきましても一定のお話をさせていただいて、それらの手順を踏んだ上で、現在あります事務処理を、今議会でも御質問等もいただきましたけれども、それらについては廃止をしていく、事務処理をしていくということでの考え方で進めていきたいというふうに思っております。
私の方から以上でございます。
委員長
それではただいまの報告に対しまして質疑ありましたら。
若林委員
変わったところが字句だという話だったから、落ちているのかなと思ったけれども、地域センターは今まで、区民、地域住民が防災とか防犯とか、こういうものが非常に密接に行われていたわけですよね。そういうものが全然入っていないんですけれども、どうなんですか、それは。
本橋区民生活部長
地域センターは区民活動センターということで展開いたしますけれども、災害時における対応等につきましては、昨日の陳情の中でも御質問いただきましたけれども、基本的には現在、地域センターが担っている防災の中での役割が果たせるように、例えば区役所の中の応急隊をしっかりと派遣して体制を整えるようにするとか、あるいはまた地域センターの近くに住んでいる職員等の割り振りをして、災害時直ちにセンターの避難所としての開設ができるように対応するというような検討を、具体的にはそれぞれの関係のところと詰めているところでございます。
若林委員
今の部長の話は、緊急時と、こういうことだと思うんですけれども、通常、今まで地域センターで地域住民とそういうもろもろの問題をやってきたわけですよ。でも、今度は活動センターになるわけですから、職員が2名だか3名だかいらっしゃるわけですから、その人たちと話し合うということはほとんどできないんだろうと思う、地域の方としては。そのときに、通常地域住民と話し合いを持つようなシステムというのはどうなのか。
登経営担当課長
この間、区民活動センターにつきましては、以前は先ほど申し上げましたように、職員を置かないという考えでしたけれども、この間、議会の議論、あるいは地域で意見交換を通じまして、やはり一定程度職員を配置した方がよかろうということで、置くという方向に転換をいたしました。何名になるかは、複数職員を配置いたします。その職員というのは、いわゆる地元の方とのおつき合いといいますか、関係団体とのおつき合いを主にやる仕事になります。当然区との連携とか、そういう地域の方々とのつながりというんですか、それを主に担当するということですので、引き続き地元の方との交流というのは心配要らないだろうというふうに思います。
ただ、そうはいっても、地域の方々と協力しながら、そういう連携協力というのを、これまでどおり、あるいはこれまで以上にやっていくことが必要だろうというふうに思っております。
本橋区民生活部長
今、登課長の方から申し上げたような様子なんですけれども、出張所から地域センターに転換したときというのが、管理関係と地域福祉関係、二つの係がありまして、当初はしばらくの間、その地域福祉というのは係長と職員と2人で対応していたというような経緯もあります。もちろん全体として、地域センターの中で施設管理等も含めて、ほかの職員もサポートしながらということではありましたけれども、以前のそういった職員体制もある、そしてもう一つ、私どもが考えておりますのが、できるだけ早く、いわゆる地域スタッフ、区の職員という身分ではありませんけれども、地域の人たちと一緒に取り組める、そういう地域のスタッフというものを配置できるようにしていきたいというふうに考えています。
これにつきましては、運営委員会がスタートしてからということではなく、準備段階からそういった地域スタッフを置いて、地域のさまざまな団体の活動をサポートできるように、そんな工夫をしていきたいと、それらについてまた地域の皆さんと御相談しながら取り組んでいきたいというふうに思っております。
若林委員
確認的なあれですけれども、2名なり3名なり、複数の職員さんがいるよな。前だと、地域の方たちが活動センターとして地域で運営するんだと、こういう話がありましたけれども、それは到底できないから、今度、複数の職員がいるわけで、今、部長の話だと、2名の職員のほかに地域からの活動するような人たちも、活動センターに置くわけですか。
登経営担当課長
地域スタッフという形で、地域の方で雇用していただいた人を配置しまして、例えば場合によっては集会室の受け付けですとか、あるいは地域の方々のいろいろな活動の支援というのをやっていただくのがいいのかなというふうに思っております。
委員長
休憩いたします。
(午後4時31分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後4時32分)
この10か年計画は途中で終わらさせていただきます。
次回の委員会は明日、19日、午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告とします。
以上で、本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者の皆さんから何か発言はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の区民委員会を散会いたします。
(午後4時32分)