平成21年10月15日中野区議会厚生委員会(第3回定例会)
平成21年10月15日中野区議会厚生委員会(第3回定例会)の会議録
平成21年10月15日厚生委員会 中野区議会厚生委員会〔平成21年10月15日〕

厚生委員会会議記録

○開会日 平成21年10月15日

○場所  中野区議会第3委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後3時27分

○出席委員(8名)
 長沢 和彦委員長
 内川 和久副委員長
 伊東 しんじ委員
 奥田 けんじ委員
 かせ 次郎委員
 山崎 芳夫委員
 岡本 いさお委員
 佐藤 ひろこ委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 子ども家庭部長 竹内 沖司
 子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当、男女平等担当) 瀬田 敏幸
 子ども家庭部副参事(子ども健康担当) 町田 睦子
 保健福祉部長 金野 晃
 保健所長 田原 なるみ
 保健福祉部副参事(保健福祉部経営担当) 野村 建樹
 保健福祉部副参事(保健予防担当) 山川 博之
 保健福祉部副参事(生活衛生担当) 古屋 勉
 保健福祉部参事(健康推進担当) 岩井 克英
 保健福祉部副参事(福祉推進担当) 伊東 知秀
 中部保健福祉センター所長 鈴木 郁也
 北部保健福祉センター所長 大橋 雄治
 南部保健福祉センター所長 高里 紀子
 鷺宮保健福祉センター所長 大石 修
 保健福祉部副参事(障害福祉担当) 朝井 めぐみ
 保健福祉部副参事(生活援護担当) 黒田 玲子
 保健福祉部副参事(保険医療担当) 柿内 良之
 保健福祉部副参事(介護保険担当) 遠山 幸雄

○事務局職員
 書記 菅野 多身子
 書記 鳥居 誠

○委員長署名

審査日程
○議案
 第61号議案 中野区後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例
 第62号議案 中野区介護保険条例の一部を改正する条例
○陳情
〔継続審査分〕
 第4号陳情 細菌性髄膜炎に有効なワクチンの公費による定期接種化を早期に求める陳情書
○要求資料の提出
 1 平成20年度東京都福祉保健区市町村包括補助事業の決算状況について
          (保健福祉部経営担当)
○所管事項の報告
 1 「中野区基本構想の改定の視点」及び「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案に
  関する意見交換会の結果について(子ども家庭部・保健福祉部)
 2 中野区基本構想の改定の考え方について(子ども家庭部・保健福祉部)
 3 松が丘保育園でのPCB含有蛍光灯安定器の焼損について(子ども家庭部経営担当)
 4 第2回食育・健康づくりフェスタの開催について
      (子ども家庭部子ども健康担当・保健福祉部健康推進担当)
13 その他
(1) 国民健康保険高齢受給者証の負担割合の誤りにおけるその後の対応について
        (保険医療担当)
○所管事項継続調査について
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから厚生委員会を開会します。

(午後1時00分)

 本定例会における委員会審査の進め方について協議をしたいので、委員会を休憩いたします。

(午後1時00分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時00分)

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りします。
 お手元に配付の審査日程(案)(資料1)に沿って、1日目は議案審査の後、陳情審査を行い、その後、要求資料の提出を受け、審査を行い、その後、所管事項の報告をできるところまで、2日目は所管事項の報告の残りの審査を行い、3日目は審査の状況を見ながら改めてお諮りしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。
 なお、審査に当たっては3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いします。
 議事に入ります。
 それでは、議案の審査を行います。
 第61号議案、中野区後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例を議題に供します。
 本件について理事者から補足説明を求めます。
柿内保健福祉部副参事(保険医療担当)
 それでは、第61号議案、中野区後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例につきまして、別添の補助資料(資料2)をもとに御説明いたします。
 お手元の資料の中野区後期高齢者医療に関する条例新旧対照表をごらんください。内容といたしましては、保険料に関する延滞金の割合を軽減する改正でございます。
 社会保険の保険料等に係る延滞金を軽減するための厚生年金法等の一部を改正する法律の施行に伴いまして、現在の厳しい経済社会情勢の影響を受けまして、厚生年金保険料等の支払いに困窮している事業主等に配慮いたしまして、国税徴収法の例に倣いまして、納期限から3カ月につきましては延滞金の利率を軽減することになりました。この法律の対象となりますのは、厚生年金保険料のほか健康保険料、児童手当の拠出金、船員保険料等がございます。
 後期高齢者医療制度の保険料につきましては、条例で延滞金の取り扱いを定めているところから対象となっておりませんが、社会保険料全般が同様の取り扱いになることを踏まえまして、保険料の延滞金の軽減期間につきまして、他の社会保険の保険料等に係る延滞金の軽減措置との均衡を図る観点から、こちらの新旧対照表にございますように、納期限の翌日から1月を経過する日までを、納期限の翌日から3月を経過するまでに改正するものでございます。なお、実施時期につきましては裏面をごらんください。
 実施時期につきましては、平成22年1月1日から施行いたしまして、同日以降に納期限の到来いたします保険料に係る延滞金について適用するものでございます。
 以上で第61号議案、中野区後期高齢者医療制度に関する条例の一部を改正する条例についての御説明を終わらせていただきます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
委員長
 これより本件に対する質疑を行います。
 質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ございませんか。質疑がなければ、休憩して取り扱いを協議したいと思います。
 委員会を休憩します。

(午後1時02分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時03分)

 他に御質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、質疑を終結いたします。
 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、意見の開陳を終結します。
 次に、討論を行います。討論はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、討論を終結します。
 これより本件について採決を行います。
 第61号議案、中野区後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例を、原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で第61号議案の審査を終了します。
 次に、第62号議案、中野区介護保険条例の一部を改正する条例を議題に供します。
 本件について、理事者から補足説明を求めます。
遠山保健福祉部副参事(介護保険担当)
 第62号議案、中野区介護保険条例の一部を改正する条例につきまして、補足説明をいたします。
 この条例改正につきましても、第61号議案と同趣旨、同目的のものでございます。介護保険の保険料につきましては、条例で延滞金の取り扱いを定めているところでございます。
 補足資料といたしましての中野区介護保険条例新旧対照表をごらんいただきたいと思います。(資料3)第21条でございます。こちらのほうで、延滞金の取り扱いにつきましては、現行、「当該納期限の翌日から1月を経過する日まで」となってございますが、これを「当該納期限の翌日から3月を経過する日まで」に改正するものでございます。
 実施時期につきましては平成22年1月1日から施行し、同日以後に納期限の到来する保険料に係る延滞金について適用するものでございます。
委員長
 質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 よろしいですか。質疑がなければ、休憩して取り扱いを協議したいと思います。
 委員会を休憩します。

(午後1時05分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時05分)

 質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、質疑を終結します。
 次に、意見の開陳を行います。意見はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、意見の開陳を終結します。
 次に、討論を行います。討論はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、討論を終結します。
 これより本件について採決を行います。
 第62号議案、中野区介護保険条例の一部を改正する条例を、原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で第62号議案の審査を終了します。
 次に、陳情の審査を行います。
 第4号陳情、細菌性髄膜炎に有効なワクチンの公費による定期接種化を早期に求める陳情書を議題に供します。
 なお、署名の追加があり、計2,544筆の署名が提出されておりますので、御承知おきください。
 それでは、これより本件に対する質疑を行います。
 質疑はありませんか。
かせ委員
 あれから大分時間がたっておりますけれども、わかったら教えていただきたいんですが、ヒブワクチンの公費助成されている自治体はどうなっているかというのはお調べでしょうか。
山川保健福祉部副参事(保健予防担当)
 現在、区で申しますと、5区1市というような状況で私どもとしては把握しております。
かせ委員
 もう少し詳しく、どこの区なのか具体的に言っていただければありがたいんですが。
山川保健福祉部副参事(保健予防担当)
 中央区、品川区、渋谷区、杉並区、荒川区、昭島市という状況です。
かせ委員
 助成の内容はどうでしょうか。
山川保健福祉部副参事(保健予防担当)
 それぞれ公費負担額について、1回につきおおむね3,000円から4,000円の公費を助成するというものでございます。
かせ委員
 趣旨の2項目に、「ヒブワクチンについて乳幼児がいる世帯に周知徹底してください」ということですが、どうなっておりますでしょうか。
山川保健福祉部副参事(保健予防担当)
 以前もこの会でも御報告申し上げましたとおり、ヒブにつきましては小児科医としては警戒すべき疾患として診療に当たっていると。区としてヒブの髄膜炎等を現時点で積極的に広報する考えはございませんが、今後公費等の対象等になれば、その旨行っていくということになろうかと思います。
かせ委員
 ヒブについてですけれども、発症についてはそう多くはないわけですけれども、発症した場合には危険性というのは大だということで、安全を期してやっぱりきちっとした、熱が出た場合にどうのこうのとか、そういう対応の仕方等は大事なことだろうと思うんですね。ですから、区として周知徹底する気持ちはないということですが、そう難しいことじゃないわけですから、特に子どもさん向けについては、いろいろなインターネットを使っての広報をされていますよね。そういった中で入れればいいだけの話ですから、これはお金はそうかかるわけでもないですし、やるべきだというふうに思うんです。そういうお考えに立っていただきたいと思いますが、もう一度お願いします。
山川保健福祉部副参事(保健予防担当)
 委員御指摘のように、確かに情報として必要な面もございます。ただ、反面過度の情報で御心配をされるという方がございます。その双方を考えた上で、今後どういった情報提供をしていくかについては考えていきたいと思います。
かせ委員
 ヒブに限らず、今新型ワクチンの被害が、きのうのニュースですか、4歳の方がかかるというくらいに、風邪に伴ってさまざまな病気が出てくるというわけですから、ヒブワクチンもそういった流れの中でやはりちゃんと対応できれば最悪の事態にならないということで、そういう情報も、過度にならないというお気持ちはわかるんですが、適切な情報提供というのはあってしかるべきだというふうに思うんです。そういうお考えには立ちませんか。
山川保健福祉部副参事(保健予防担当)
 一番大事な点といたしましては、症状が出てまず受診をする。受診した医療機関できちっと診断をしていただくということが1点あろうかと思います。その点については医師会等と連携して、その辺のヒブを念頭に入れた診療について、再度御協力いただけるような働きかけはできるかと思います。そういったものを行った上で、区としてホームページ等で改めて掲載するかどうかについては考えていきたいと思っています。
岡本委員
 内容というより、ちょっと署名のことについて、日時は忘れましたけど、たしかイベントが中野ZEROホールであった折に、入り口でこの陳情文書の署名をされておったような、私はそういう話を伺っておるんですが、そのことは承知でしょうか。
竹内子ども家庭部長
 そういったことについては承知しておりません。
岡本委員
 参加された親御さんがそこで署名活動で署名をする運動をしておったというふうに聞いておって、公共施設でこういう署名をすることについては、区はどういう見解を持っているんでしょうか。要するに、施設内で署名をするということについて。つまり役所の中でやるとか、そういうのについては問題があるのかないのか。それをちょっと見解をお聞きしたいと思うんですけど。
竹内子ども家庭部長
 一般的な話としては、施設の中で他のお客様に対する何らかの特定の団体がなさるということの場合には、当然にまずは施設管理者の許可が必要だということになろうかと思います。それを公共施設ということですので、その中では一般的には許可ということにはしていないというふうに認識しております。
岡本委員
 間違いなくこの陳情にかかわる署名だというふうに、私も直接見たわけじゃありませんが、そういうことがあったものですから、区の考え方がそういうことをしてもいいという、今は一般的にはそうではないということなんですが、そこの施設長が了解した場合は、署名活動ができるということに解釈していいんですか。つまり地域センターでは地域センター長が、その署名活動はしていいよというふうに許可をもらえばやれるということでいいんでしょうか。
竹内子ども家庭部長
 なかなか難しい部分はあろうかと思いますけども、例えばほぼ御一緒の大勢のお集まりの中で、一般の方に対する署名というのではなくて、その会の中で同趣旨でお集まりの皆さんが御署名をするということはあろうかなと思いますけども、一般的にはその他のほかの利用者の皆様方に署名を求めていくというようなことは、認めていないというふうに認識しております。
岡本委員
 真偽が、私も直接見たわけじゃありませんが、そういう声があったものですから、関係者に聞けばそういうことをやっていたよということがわかるはずなので、その辺はやっていましたということだろうと思うんですが、それは調べていただけませんか。難しいですか。私も、随分もう何カ月もたってしまったので、いつだったか日付がちょっとにわかに思い出せないんですが。
委員長
 委員会を休憩します。

(午後1時17分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時18分)

 他に質疑はございませんか。
伊東委員
 まず、ヒブワクチンについて伺いたいんです。これは承認はおりたということなんですけれど、供給体制はどうなっているんですか。
山川保健福祉部副参事(保健予防担当)
 区内の医療機関からの情報の参考例ですけれども、依然として申し込みについてはファクスで申し込んだ上で供給がされると。ただ、既に初回の接種を終わった1年後の追加接種の時期に相当するお子様方も出てきておりますので、そういった方々の接種については、供給側としても優先的に接種を供給するというようなことは考えて対応しているという情報は聞いております。
伊東委員
 優先的にということは、ワクチン自体の需要と供給のバランスが多少崩れているということなのか。
山川保健福祉部副参事(保健予防担当)
 詳細に崩れているかどうかのデータまでは把握しておりませんけれども、当然追加接種が必要なお子様が優先して接種すべきという考え方のもとに、メーカーと医療機関の間でそういった供給を行っているというようなことだと思います。
伊東委員
 それと、4項目めの7価ワクチンなんですけれど、ここには国に対しての早期承認と公費による定期接種ということなんですけれど、仮に承認がおりた場合、その後公費による定期接種と。こうしたワクチンというのはどれほどの事例があるんですか。
山川保健福祉部副参事(保健予防担当)
 一般にワクチンに相当するものは、医薬品としての承認を得て流通がされます。そこで市場に出て接種が開始され、その効果及び副作用等を検討しながら、国の予防接種検討委員会等、あるいは研究班等で検討しながら、公費の部分についてはここで検討を行うというような状況が一般的です。
伊東委員
 そうした幾つかの手続を踏んでということですと、期間も相当要するということですか。
山川保健福祉部副参事(保健予防担当)
 そのように考えております。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 よろしいですか。
 質疑がなければ、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を暫時休憩します。

(午後1時21分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時30分)

 お諮りいたします。
 第4号陳情、細菌性髄膜炎に有効なワクチンの公費による定期接種化を早期に求める陳情書は継続審査すべきものと決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で第4号陳情について審査を終了します。
 次に、7月21日の委員会で要求のありました資料、平成20年度東京都福祉保健区市町村包括補助事業の決算状況についてをお手元に配付してありますので、御確認ください。
 本件について理事者から補足説明を求めます。
野村保健福祉部副参事(保健福祉部経営担当)
 お手元にお約束をいたしました資料(資料4)を配付させていただいております。
 この東京都の保健福祉の包括補助でございますが、大きく分けまして四つの包括補助事業で成り立ってございます。一つ目がこの表面、一番上にございますが、福祉保健基盤等包括補助事業、二つ目が障害者施策推進包括補助事業、三つ目、四つ目が裏側になりますが、医療保健政策、このための包括補助事業、それと高齢社会対策のための包括補助事業ということになってございます。
 この包括補助の全体像がよくわからないという御指摘がございましたので、今回一覧の形にさせていただいております。中に、左側に米印がついているものがございますが、これは当委員会所管外のところの補助事業でございます。
 予算上、どういうふうな措置をしたのかというのがこの資料の右端に、予算現額という欄にございます。おおよそ2億4,700万円ほど、これを予算積算時に算定いたしまして、当初予算に歳入予算として計上した。決算値としましてはその左隣、収入済み額という欄になりますが、おおむね2億6,200万円ほど、こういった決算実績となってございます。
 この包括補助でございますが、区の独自事業という区分のところのものにつきましては、おおむね毎年、東京都の包括補助事業の中に組み込まれるというふうな想定のもとに当初予算に計上してございますが、東京都が政策的に誘導したい、推進をしたいといったような事業と例示事業、こういったものにつきましては、その当該年度の補助要綱が示されるまで、なかなか実態として私どももわからないというような状況がございます。当初予算には計上はしないものの、実際に補助要綱を示された以降、工夫ですとか事業の若干の組みかえ等を行って、実際にはこの補助申請を行って収入を得ているといったようなものもございます。
 この補助でございますが、保健福祉部所管のもの、それから子ども家庭部所管のもの、あるいは都市整備部所管のものといった全庁的な各部の事業に絡むものでございますので、庁内でもそういったところの担当者の間での協議をしながら、適切な歳入確保に向けて努力をしているというものでございます。
 概括、この平成20年の決算におけます東京都の包括補助につきましては、ごらんのような状況になってございます。
委員長
 ただいまの説明に対し質疑はありませんか。
かせ委員
 今、御説明いただいたんですが、例えば基盤の整備、区独自ということで、予算額でゼロのところで収入済み、収入を受けていますね。補助を受けています。これは先ほどの説明ですと、予算には組んでいなかったんだけれども、これが示された中で組み替え等の工夫がされて収入に至ったと。こういうことなんでしょうけれども、そういうことなんですか。
野村保健福祉部副参事(保健福祉部経営担当)
 すべてがそうかというと、厳密に言いますと確認をしないと申し上げられませんが、基本的には先ほど御説明しましたとおり、当該年度の東京都自身の予算の措置状況によってこの包括補助自体が左右されますので、東京都の予算が確定し、新年度分の補助要綱が示された中で、私どもとして歳入が確保できるような工夫をさせていただいているということでございます。
かせ委員
 絶妙ですね。予算現額に対して収入済み額が非常に近い数字ですし、どういう事業が補助事業になるかというのを想定しながらこういったものをやってくるということは、なかなか妙だなという感じで感心しているわけですけれども、これはよく見てみますと、いきいき入浴・はつらつ事業とかというのは、類似したような今までの事業がありましたよね。そういった事業が都区との話し合いの中で出てきたというような、そういうことで流用するとか、そういうような工夫なんでしょうか。
野村保健福祉部副参事(保健福祉部経営担当)
 具体的にこのいきいき入浴という事業に限って申し上げますと、こういった事業は区としてこれまでも進めてきているところでございます。それについてのバリアフリーの改修というものが東京都の補助の対象となるということがわかった時点で、区単独として行っていた事業にこの補助金を充てるということで対応したということです。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で要求資料の提出の審査を終了いたします。
 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。
 委員会を休憩します。

(午後1時37分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後1時38分)

 1番、「中野区基本構想の改定の視点」及び「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案に関する意見交換会の結果についてと、2番、中野区基本構想の改定の考え方についての報告を求めます。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 それでは、1番と2番を一括して御報告させていただきます。
 既にお示しをしてございますが、「中野区基本構想の改定の視点」及び「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案に関する意見交換会を行ってございます。主に意見交換会を中心とした経過・結果につきまして、今回御報告するものでございます。
 まず、お手元の資料(資料5)の1番でございます。意見交換会の実施状況でございますが、9月4日を皮切りに18日までの間、区役所、それからごらんのような各地域センター5カ所、全体で6カ所、6回という形で、延べ129名の参加ということで、基本的に夜間の時間帯で、区長、副区長、各部の事業部長等を中心に区側のほうが参加いたしまして開いてございます。
 1の(2)でございますが、意見交換会における意見・質疑の概要でございます。別添のとおりでございますが、お開きいただきまして、ページが振ってございます。大きく三つのカテゴリーで整理をさせていただいています。
 まず、1ページの1番が中野区基本構想の改定の視点に関するものということで整理をされております。それから、2ページに大きな2番としまして、新しい中野をつくる10か年計画(第2次)素案に関するもの、これが16ページまでのものになってございます。最後に、17ページに意見交換会等に関するものということで、若干ではございますが、意見等が入ってございます。
 この中で、特に所管の関係というところをかいつまんで御報告をさせていただきますが、まず1ページの改定の視点に関するもの、子ども家庭部の所管関連ですが、ナンバーのところの一番下の5番、「子育て支援のサービスがより身近なところで提供されるとあるが、具体的にわからない」等々の御意見等がございまして、身近ということにつきまして、さまざまな今後(仮称)すこやか福祉センターの展開をはじめ、地域子ども家庭支援センターですとかU18プラザ等、地域での面的活動を進めていくと。地域のネットワークの構築という中で、身近というところの実現を着実に進めるといったことでお答えさせていただいております。
 それから、大きな2番の素案に関するものの関連でございますが、5ページをお開きください。主に(2)領域IIのところで、自立してともに成長する人づくりのカテゴリーが中心になりますが、そこの最初のところ、ナンバーで言いますと27番、「人口が減らないように区は何か考えているのか。子どもを産んでも住み続けられるような方策はないか」といったようなお尋ねがございまして、人口減そのものへの直接の対策が難しい部分もございますが、家庭・地域・学校・行政が支援をいたしまして、安心して子育てのできる地域社会に向けての戦略を進めていくといったことでやりとりがございます。
 おめくりいただきまして、6ページの38番、これはちょっと保育園の所管の部分にはなりますが、「施設の建て替えはあるようだか、このままでは保育園の待機児が減らないように思うがいかがか」といったようなお尋ねに対しまして、保育園の建てかえに際しましては、施設規模や定員の拡大、さらには民間園の補助や認定こども園の開設などの拡充等を図りながら、さまざまに対応を行っているといったようなやりとりがございます。
 あと、その他のところで15ページ、ナンバーで言いますと上から三つ目、103というところがございます。10か年計画(第2次)でこれから進めていく裏付けとしての第4章部分が未定であると。今後、こういったところについて、平成22年度予算までには第4章を示すということだが、その段階での意見交換会等につきましてお尋ねがございます。今回の素案は一定の財政的裏付けは想定してございますが、さまざま今、財政収支の状況等、予算編成作業等を現在進めている最中ということがございますので、素案から案にする段階等で第4章の中でお示しをしていきたいといったようなことでのやりとりがございます。
 なお、後ほど保健福祉部所管の部分につきましては、保健福祉部経営担当から御報告をさせていただきます。
 最初のページに戻らせていただきまして、大きな2番、意見募集期間というのがございます。今回の意見交換会のほかに、一般の区民向けに電話、メール等による意見や質問の受け付けということで、9月4日から9月18日まで意見等を募集期間を設けまして、全体で68件の受け付けをしてございます。内訳といたしましては、多いものでは電子メールが36件、電話が22件、ファクス、窓口等でございます。
 主にここで意見募集であった68件の内訳といたしましては、これは資料は御用意してございませんが、所管の関連で言いますと、保育園の民営化・統合移転、児童館の廃止、学校再編跡地関連といったようなところが子ども家庭部所管として意見等が出てございます。
 それから、3番の関連団体等との意見交換の実施状況、平成21年9月30日現在でございますが、この間全体といたしまして29回、延べ432名の御参加をいただきまして、関係団体等との意見交換を開催させていただいております。所管の関連で申しますれば、そこの対象にございますが、私立保育園園長会、それからここの対象には入ってございませんが、その他次世代育成推進審議会等々で、100名余の参加を子ども家庭部所管としては関係団体ということで行わせていただいてございます。
野村保健福祉部副参事(保健福祉部経営担当)
 続きまして、私のほうから保健福祉部所管ということで、ページといたしましては8ページになります。領域IIIの部分でございます。ナンバーの51、52、こちらにつきましては高齢者会館、これの移転整備、あるいは移転後の跡施設の活用、こういったことについて御意見、御質問をいただいております。区といたしましては検討させていただく、あるいは御意見について地域住民が自由に使える集会施設、こういったものとしては考えていないというような御回答をさせていただいております。
 54番から59番が障害者福祉に関する御意見、御質問でございます。58、59番のあたりで、福祉作業所の移転整備、これに関しまして移転後の位置ですとか場所、こういったところに関する御意見をちょうだいしてございます。
 60番から62番にかけましては(仮称)すこやか福祉センター、これが一体どういったものなのかといった素朴な御質問です。こういったものでございますが、それについては内容、機能、こういったことでお答えをさせていただいてございます。以下、支えあいネットワークですとか成年後見制度等々についての御意見がございます。
 10ページに参りまして、67番のところでございますが、こちらでも施設用途、廃止した跡につきまして売却というふうに載せられているものもあるが、特別養護老人ホーム等、こういったものの整備に活用はできないのだろうかといったような御質問がございます。このあたりにつきましては、例えば東中野五丁目、こういったところについては特別養護老人ホームの誘致を考えているというようなことでお答えさせていただいております。
 なお、関連団体に関する意見交換というところでは、私ども所管といたしましては、医師会、歯科医師会等々、福祉団体連合会、あるいは民生委員の協議会、それから福祉作業所の保護者会、こういったようなところと意見交換をさせていただいております。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 それでは、引き続きまして所管事項の2番、中野区基本構想の改定の考え方についてについて御報告をさせていただきます。
 お手元の資料(資料6)をごらんください。1番、改定の理由でございます。
 平成20年度からこれまでの間、新しい中野をつくる10か年計画の後期5カ年の目標と施策の展開について、改定を行うための検討を進めてまいりました。
 現計画を策定いたしました平成17年度以降、さまざまな区民ニーズの変化ですとか、そこに記載してございますような社会状況の変化、また区の施策の進展度合いなどにおいても大きな変化が見られたことから、こうしたさまざまな環境変化の大きさを勘案いたしまして、中野区基本構想の目標年次を平成22年度から10年後を見据えたものにする必要があるということでございます。さらに10か年計画につきましても、同じく10年後を見据えて着実な目標を定めなければならないと考えるものでございます。
 2番、改定の考え方を取りまとめた経緯でございます。平成21年8月に取りまとめました中野区基本構想の改定の視点をもとに、9月4日から9月18日までの間、6回の意見交換会の開催、それから先ほど御報告いたしました関係団体との意見交換やメール等による意見募集を行ってございます。いただいた意見を踏まえまして検討した結果、中野区基本構想の改定の視点から変更する部分はなかったといったことでございます。
 3番、中野区基本構想の改定の考え方につきましては別添のとおりということで、もう1枚の資料に記載のとおりでございます。この内容のうち、所管の関連で大きな2番のところでございますが、10年後のまちの姿の変更ということで、片仮名のエの部分、「子育て・子育ちのための相談機能や子育て支援のサービスが拡充され、安心して子育てができています」といったようなところにつきまして、その下に趣旨の文言を加えてございます。
 その次の片仮名のオでございますが、「障害のある子どもは、地域の子どもたちと交流しながら、自分の可能性をのばすことができる教育環境で、一人ひとりに応じた、きめ細かい教育を受けています」といったところにつきましては、身体・知的障害などのほかに、発達障害や学校に適応できない子どもなど、特別な支援を必要とする子どもとして対象を広くとらえる趣旨の文言に改めるということでございます。
 なお、ここで片仮名のキの部分につきましては、主に保健福祉部の所管にはなりますが、私のほうから御報告させていただきます。
 安定した日常生活のための相談援助、あるいは適切なサービスによって支援が必要な方々に対しまして、「計画的に自立や機能維持を図る体制の確保がされています」といったところにつきましては、今後総合的、包括的な地域でのケア体制が必要になるといったようなことがございますので、計画的な自立や機能維持を図ることができるように、行政や関係機関など、連携をした総合的な体制が地域に確保されていますといった趣旨の文言に改めるというものでございます。
 お戻りいただきまして、1ページの下の部分、4番でございます。
 今後の予定でございますが、10月21日以降、パブリック・コメント手続に入りまして、11月11日までを予定してございます。12月に入りまして、基本構想の改定の議案を区議会へ提出させていただく予定となってございます。
 以上雑駁ではございますが、2件統括しての御報告とさせていただきます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
かせ委員
 まず、1番のほうなんですが、示されました意見交換会での質疑等の模様ですが、それはここにいただきました。ところで、関係団体との意見交換ですが、このことについては詳しくお聞きしていないわけですけれども、どういった内容なのかというのはお知らせいただけますか。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 子ども家庭部の所管といたしましては、私立保育園の園長会をはじめ、保育園の関連の園長会、それから先ほど御報告いたしました次世代育成の推進審議会、こういったところに資料をお示しいたしまして、さまざまな意見をいただいてございます。
 所管の部分で申しますれば、例えば発達支援の関係で、アポロ園の今後の整備の考え方や関係についての御意見ですとか、次世代といった中で、今後乳幼児から成年までといったような幅広い中で、そういった次世代育成委員の活動の今後の展開についての御質疑ですとか、あと保育園の民営化、統合に関するもの、児童館の移転の話に関連するような計画の施設の転換の部分に関するもの、それに関連いたしまして学校再編や跡地等の関連での御質疑もあったというふうに聞いてございます。かなり幅広い視点から御意見をいただいているということで受けとめてございます。
かせ委員
 そういったものは、資料としてつけていただければわかりやすいんですけれども、今の報告だけでも、課題がこんなことが議論されたと聞いているということで、詳細については全然わからないわけですよね。だから、報告としてはそれも含めてやるべきだというふうに思いますけれども、そういう報告はできないんでしょうか。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 今回のこの計画、関係団体というのは、全庁的に各所管のところで今回は取りまとめさせていただいております。なお、個別の主なそういった質疑等につきましては、関係の所管とも調整させていただいてどういう形での御報告をさせていただく、また当然区民の方への公表等も含めまして、検討させていただきたいと思ってございます。
かせ委員
 ぜひよろしくお願いします。まとまりましたら、当委員会でもぜひ報告してください。
 それと、基本的な考え方ということですけれども、「いただいた意見を踏まえ」と1ページにあります。2番の改定の考え方を取りまとめた経過の中で、「いただいた意見を踏まえ、検討した結果、中野区基本構想の改定の視点から変更する部分はなかった」ということですが、これはいかがなものなんでしょうか。まとめの中でのこれを見ても、必ずしも区の言っていることに対してわかったというようなことではないですし、いろいろな疑問もあると。区とのそういうのもあるという中ですよね。いつも不思議に思うんですが、そういう区の疑問に対して区の見解を述べて、それでこういうことで変更する部分はなかったというやり方、これはいかがなものかなと思うんですよ。本来であるならば、こういうものをまとめるための手続として、このような説明会やいろいろなことがやられるわけです。パブコメなんかもそうですけれども、それがいつもこういう形でまとめられてしまうということなんですね。何のための説明会であるのかということを疑問に思ってしまうわけですけれども、こういう結論を出した、そのことについてもう少し詳しくお話しください。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 今回の基本構想の改定の考え方の取りまとめについては、これは全庁的な取り組みということで進めてございます。この間、素案としてまとめる間につきましても、さまざまな御意見やそういった関係団体との意見交換を十分踏まえ、庁内での情報共有を進めながら第2次案、今回の素案の中での検討の参考には、必要なものについては検討を反映してきてございます。今後、素案を案にするといったような検討の中におきましても、今回いただいた内容等を含めて進めていくということで考えてございます。
 今回は、この基本構想の改定の考え方としての取りまとめでございまして、当然ですが、こういった今回いただいた意見、そうした内容につきまして、さらに今後の予定としてございますが、パブリックコメント等の手続も踏まえるということがございますので、さらにそうしたような意見も全体として取りまとめた上で、必要な内容に反映させるものはしていくといったような考えでございまして、この現時点での変更ということには至っていないということでございます。
かせ委員
 一般質問やら、それから総括質疑の中でもいろいろ出てきましたけれども、この間に政治の激動があったわけで、そして今後の政治のあり方自身が大きくさま変わりするときですよね。そういう中で、今までと同じような延長線上であるということについては、これは大いに問題があるし、根本から考えていかなければならない、そういうことだろうと思うんですね。まさにこれからが住民参加で、区民の知恵を結集しながら新しい方向を見出していかなければならないということですから、そういう状況の中でこういう結論を導き出したということについてはいかにも早過ぎる。もうちょっと検討すべきだというふうに私たちは思っております。
 今聞いておりましたら、今後まとめの段階にあって、いろいろ検討されるということですけれども、そもそもの根本のところから考えていかなければならないと思うんですが、そういうお考えはないですか。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 この10か年計画、あるいは基本構想につきまして、現行の10か年計画につきましてはその内容等を見直し、取り組みを今後も進めていくということになろうかと思います。また、基本構想につきましては、区の10年後のまちの姿を示したものということから、確かに現状において、政府の方向性というところで、政権交代等をにらんでのことが影響があるということは承知してございますが、方向性として大きく変わる要素はないと思われます。さらに国の政策等が今後大きく変わるといったようなことを受けまして、基本構想への影響が確実となった場合には、その時点で判断していきたいと考えてございます。
佐藤委員
 先ほどかせ委員もおっしゃったところで、基本構想の改定の考え方のところで検討した結果、変更する部分はなかったということです。その意見の聞き方が、意見交換会で同時に聞かれていますよね。主に基本構想の改定の視点といっても大きな漠然としたところなので、そういう意味でいうと、皆さんからの御意見というのは基本計画のほうに、10か年計画のほうに集中しているのかなというふうに思います。その基本構想で、いわゆる変えるべき議論があったところと、それからやっぱり基本計画のところに反映するべき議論とか、ここの意見交換会のところの報告の中で、あまり分かれているように思わないんですけれども、基本構想の考え方のところで主に出されていた意見だけども、それはこの中に含められるだろうというふうに思われて、そういう考え方については変えなかったということなのか。基本構想に関しては、あまりその考え方については意見はそんなになくて、基本計画のところ、10か年計画のあり方についてのやはり意見が集中していた結果なのか。その辺をちょっと教えていただけますか。
竹内子ども家庭部長
 私もこの意見交換会に出ておりますので、そういったことから御説明しますと、私どものほうからの説明としては、基本構想の改定の視点を御説明し、その後、10か年計画の素案についての御説明をし、それで意見交換をしたということでございます。それで、基本構想の改定の視点についての御質問もありましたけれども、ここに書いてある今回お示ししたようなものがございまして、質疑、意見交換の多くが、やはり10か年計画の素案の具体的な内容についての御質疑がほとんどでございました。そういった意味では、特に今回この基本構想の改定の考え方の部分について意見交換を踏まえたことから考えて、変更する部分はないというふうに判断したものでございます。
佐藤委員
 じゃあ、意見交換会の中では基本構想の改定の考え方にかかわる部分での意見はなかったということなんですか。じゃなくて、意見はあったけども、勘案して取り上げるというか、それをということではなかった。
 私がこの前の厚生委員会のところで、基本的な考え方としてここの部分というふうに言わせていただいたところがキのところですよね。これからの総合的な体制を築くときに、「行政や関係機関、地域団体、ボランティアが連携した総合的な体制が、地域に確保されています」という文言に改めますということだけども、ここにもっと民間というのが入っていかないのか。委託とかさまざまなことで民間団体の力をかりていくということが、民間企業も含めてということが、これからの福祉行政で非常に大きくなるんだけども、そこが関係機関という言葉で集約されているというふうに解釈されるのか。というのは、これからの政治の変え方の中でも、いわゆる民間企業というのはただもうけるだけの民間企業じゃなくて、社会的事業所とも言われるようなところがこれから公益団体としてどうあるのか。これからそういう法整備に向けての審議もされていくという方向で、大きな転換といっても、要するにいろんなさまざまな住民の動きを受けた上での大きな転換がこれから図られるということなので、そういう意味でいうと、じゃあもうこれから民間なんかなくたっていいよ、全部行政でやりますよという世界に変わるわけじゃなくて、いかに民間団体の公共意識をつくっていくというところでの社会的事業所という形も含みながらやっていく方向に私は移っていくんだろうと思うんですね。そのときに中野区が目指してきた、あるいはもうつくり上げてきつつある民間との協働というところの部分を、そこの文言の中にせっかく改めるのであれば入れなくてもいいのかということを言ったんですけれども、それは別に関係機関というところで集約されているという解釈でいいのかどうか。ちょっと私の意見に対しての御判断の根拠として、それは別にもう変える必要はないという御判断の根拠も含めてお伺いいたします。
野村保健福祉部副参事(保健福祉部経営担当)
 先日の委員会でそういった御意見をいただいてございます。先ほど日程のところでも申し上げましたが、今回お示しをしているのは、意見交換会を踏まえての変更というところでございます。今後、このパブリック・コメント手続までに、再度区の中できちっとした案を固めてまいりますので、そういった中で委員からいただいている御意見等も、私ども所管のほうからこの基本構想の担当のほうにきちっと伝えていこう。その中で区として最終的な案を固めていくという手続になろうかというふうに思ってございます。
佐藤委員
 じゃあ、今度はその意見交換会の中でのことであって、今回の決算議会でもさまざま出されました。そういう議会の意見は出されたばかりなので、それを踏まえての検討というのはこれからということで解釈してよろしいんですか。
野村保健福祉部副参事(保健福祉部経営担当)
 区の内部での意思決定というところでは、今後このパブリック・コメントに向かって、再度最終的な詰めを行うというものでございます。
佐藤委員
 10か年計画のほうですけれども、意見交換会ということ自体では非常に回数が少なかった。すべての地域センターでやっていないじゃないかという、そういう御意見が区民の方から聞かれて、地域センターによってはお呼びしてやった地域もあったとかというお話です。関係団体というのは漏れなく結構なさっているのかな。この保健福祉部担当のところの関係団体とも、結構密にされたのかなというふうな意見交換会のお話もお伺いしているんですが、それでも区民の意見を聞くのが回数が少なかったじゃないかとか、あるいはその意見を聞いてもまだ期間が短いじゃないかという御意見もあるところなんですが、前回の基本構想を、基本計画を実施してから2年半ですか。もう3年近くがたった中で、さまざまな関係団体も含めて区民の方たちと意見交換をされてくる場、別にこの10か年計画を意見交換しましょうということじゃなくて、地域のサービスのつくり方とか施設のつくり方で意見交換をされてきたんだ。その結果がいわゆる素案のところに意外と反映されていたんだなというのを、改めて私も区民の方といろいろお話をしながら、かなり文句を言っていたんですけども、ここのところが素案のところで実は入れてもらっていたんですよとかという話で、素案になる前の段階で、結構やっぱり2年間、3年間、区民の方とさまざまな場で出会う意見交換する場、関係団体や区民との意見交換会の場で出されてきた意見が結構反映されてきた結果、大きく変わってきた部分とかというのはいろいろあったんだなというのも意外と感じたところなんですよ。だから、そういうところをきちっと取り上げて、やはりここのところは地域の皆さんのここの意見をきちっと取り上げてこうしてきましたみたいなところを、区は何か素案のところから考えて言ったんじゃなくて、そういうふうな区民の意見を、こういうふうに2年間聞いてきた結果をこう踏まえてこうしたんですよみたいなところの説明も必要なのかなと思うんですよ。そういう点については今後とも、もう意見交換会は終わったんですけれども、いろいろ密に、これから予算のこともありますし、されていく機会が多いと思うんです。そういうところで、意見交換会だけじゃなくて、さまざまな場面で区民の意見を聞いてきた部分を、やっぱりしっかり今回の第2次に向けて反映させていくんだというところのお考えというか、そういうところをもう一度聞かせてください。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 前回の10か年計画に際しましても、多くの方々の参加をいただきまして、今般素案としてつくられるその間にありましても、さまざまな意見をいただく機会を設けてこれまで来ました。
 例えば、毎月行っております区長との対話集会ですとか日常的な区民の声、あるいは各所管の窓口や関係団体との懇談等の中でもさまざまに御意見が寄せられてございますので、そういった今回の第2次の素案の中でまとめていく中での一部反映はしてきてございます。
 なお、今回いただいた意見交換会やさまざまな意見募集の中での御意見等につきましても、十分内容を吟味する中で最終的な案、そして決定に向けての過程で十分検討の材料というか、参考にさせていただたきたいというふうに思ってございます。
 一人ひとりの個別の意見に対して、個別にこういうふうに反映したというようなところまできめ細かくというのがなかなか難しい部分はございますけれども、できる限りそうした意見について、どういった点で特に反映をしてというようなことについては、そういった公表の段階ですとか、そういう中で工夫していきたいと思ってございます。
佐藤委員
 意見交換会で、もうこれで意見を聞いたんだということじゃなくて、これからも積極的にさまざまな場面で区民との意見のやりとり、あるいはきちっと出向いて、この辺はいけていないなとかと思う部分があったらそれを積極的に見つけて、やっぱり出向いてきちっとさまざまな場面で議論をされ続けていかれるようにお願い申し上げます。
 要望でいいです。
奥田委員
 全体の枠組みで少し確認だけさせていただきたいんですけども、この基本構想の改定と新しい10か年計画をあわせた形で意見交換をされて、今後の大きな動きとしては、当初示されていたもの、変更はどうなっているか。変更されているのかもしれないんですけども、当初としては今の段階で、基本構想の進捗と10か年計画の進捗が同時並行的に来るものなのかなという認識を持っておったんですが、今回示していただいたものについては、この厚生委員会に限ったことではありませんけれども、計画の部分についてはスケジュール的な変更がお伝えいただいていない中で、構想についてのスケジュール感なり今後の動きが見えてきた一方で、計画そのものについては何ら意見交換はなさったというところでの同時の動きというのは見えるんですが、何らかの差異が生じて考え方の資料がないのか、あるいは別の理由があるのか。そのあたりだけ少し、大きな枠組みとしてまず押さえさせていただかないと、質問としてどう聞いていいのかわからないので、このあたりをちょっと教えてください。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 まず、基本構想につきましては今回御報告したとおり、12月の時点で基本構想の改定の議案につきまして提出をさせていただく予定でございます。10か年計画第2次素案、現在のものでございますが、前回の委員会でも御報告してございますが、第4章、財政フレーム部分につきましては、現在まだ提示をさせていただいてございません。昨年の後半以降続く経済状況の悪化の影響など、十分な財政運営上の財源等の見きわめをしっかりと進めながらということで、現在検討に若干時間を要しているといったようなことがございます。
 10か年計画第2次の財政フレームについては、御提示できる時期を見定めて決定する考えでございます。そういったようなこともございまして、当初の計画よりは10か年計画についてはその後の作業ということで、現在並行して進めてはきてございますが、そういったことを踏まえて進めてきてございます。
奥田委員
 つまり今おっしゃっていただいたことについては、10か年計画については具体的なめどは立たないけれども、スケジュール的には変更になったという理解でよろしいわけですね。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 当初の段階では10月ぐらいということで予定をしてございましたけども、結果といたしましてこういったような経済、さまざまな状況、また政権交代等の状況も生まれてございますので、そういったようなことを十分踏まえた上で、そういった財政の裏付け等もできる限り見きわめた形でまとめ上げていくということから、一定の策定のスケジュールの中で変更があったということでございます。
奥田委員
 この大きな環境の変化といったことの中で、一つには政治的な環境の変化、政権交代ということがあった。それから、経済的な状況としては世界的な金融不況ということもあって、複合的な要因でおっしゃるような予測が非常に困難な状況になっているということであろうというふうに思ってございます。
 その御説明の中で、当初のつくられました10か年計画の中で、3ページの6項目を拝見しますと、6番のところに内容の改定というところで、3行目ですね。おおむね5年後には改定するというスケジュール感がまず示されていて、その後段で、「または、今後、区を取り巻く社会経済情勢が大きく変化した場合には必要に応じて改定していきます」と、こうあるんですね。区が当初御説明なさっていたのは、5年という当初予定のめどが来たので改定するといったお話があったんですが、タイミングとしては前後いたしましたけれども、5年といった節目でやっているという認識を前面にお出しになると、スケジュールどおりいっていないじゃないかというような見え方になりかねませんけれども、当初から非常に大きな激変状況があった場合には、そのタイミングでの適宜の検討をするというのが当初予定で織り込まれておりましたので、ここを踏まえれば、むしろ5年というタイミングで検討を開始したけれども、決着がやや後ろ倒しになるということが、ここの文章からすると、私としては当然かなというふうにむしろ思っているんです。要するに政治的な状況も見えてこない。それから、経済状況についても十分な見通しが立たない。そういった状況の中で、あまり拙速に5年という節目だから年内、あるいは年度内ということではなくて、ここでむしろ5年後という、当初の節目という位置付けの説明よりも大きな経済状況、あるいは政治的な環境の変化、これがしっかりと見えるようになったところで、意味のある改定をしているのだということで、この着手については5年をめどで着手をいたしましたけれども、決着をさせるべきタイミングとしては、政治状況、経済状況を見きわめるという後段の部分ですね。ここを区としては今考慮しているというところが十分にわかるようなお示しの仕方をいただかないと、作業が滞っているのか、意思決定に迷われているのか。状況としては順調に節目を迎えているのに、なぜおくれているのかというような十分理解していただけないこともあり得ます。状況として十分に我々もわかっているつもりでありますけれども、そのあたり、これまでの御説明としては、5年の節目なのでというところがやや強調された感がありますので、着手については節目で着手したけれども、決着の部分については、むしろ後段の状況変化に対応したというところを踏まえているのだというところを少しわかるような形で、今後のスケジュール感も含めてお示しいただければなと思っているんですが、御所見をお伺いできればと思います。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 今お話をいただきましたように、基本的な10か年計画の改定のベースとなっていますのはおおむね5年、前期5年が終了した前後の時点で改定というのがベースにはなってきてございます。ただこの間、やはり昨年来の経済等の大きな影響、それから今回の政権交代のさまざまな制度的な枠組みの変更が予想されておりますので、10か年計画のみならず、来年度の予算編成に向けても現在さまざまなところで情報収集を行っておりますが、時間的な問題等々を勘案しながらできる限りの内容を、間に合うものについては盛り込んでいきたいというようなスタンスは持ってございますが、やはり国全体の動きというところも、かなり時間を要するものの中には出てくるということも予想されますので、そういったところを十分見きわめながら、しっかりとスケジュール管理をしていきたいと思います。
 また、財政フレームについては、前回も御報告させていただきましたが、十分そういった経済状況ですとか制度的な変更等のぎりぎりのところで十分反映、影響等を踏まえて、めどといたしましては来年度の予算原案等の策定の時期といったところを一つのめどにいたしまして、固めていくような考えでございます。
奥田委員
 基本的な考え方として持って、共有させていただければありがたいなというところと、やはり区民の方にも先行して、5年は節目なので、何が何でもスケジュール感がタイトになってもやってしまうのだというような、スケジュールの変更などを見ておりますと、印象をどうしても受けるような動きにも見えかねませんので、そうじゃなくて、できる限りの早急な対応はされているんだと思いますけれども、10か年計画の当初の改定の予定にも、5年という節目と大きな激変という二つの想定があって、今は当然に大きな激変に対応しての後ろ倒しなんだということであれば、全く違和感なく理解できる対応ですし、むしろそのほうが区民の方に対しても誠意のある対応になろうかと思います。
 その対応をされることの中で、スケジュール感が5年という節目にあまりに重きを置いてしまうことで、例えば財政フレームがない中での意見交換であるとか、委員会での検討というのが我々はさせていただいているわけですが、大変厳しいわけです、そういった意味では検討が。区民の方への説明についても、恐らく裏付けが十分とれているのかどうか、国、あるいは東京都の政策的な方向性が、計画ができたと同時に変更になったらどうしようとか、さまざまな状況の中でかなり双方がなかなか難しい状況だなと言わざるを得ないと思っております。そのあたりは厚生の分野に限ったことではありませんけれども、特に生活に密着した分野が多うございますので、しかも国との関連性も強いこの分野については、検討自体が正直申し上げてかなりこの状況ですと厳しいなというのがあって……。これもこの分野だけで決められることではありませんけれども、特段国との関係の強い、あるいは生活に密着したというところで全体のスケジュール感、あるいは議論の進め方、市民との情報の共有のされ方については、今、御確認させていただいて後ろ倒しになってくるということについては確認できたわけですけれども、早い段階でもう少しわかりやすく状況をしっかりと見きわめた上での決着を目指している。その際にしっかりとした裏付けを持った委員会、議会での議論、市民の方への情報公開、共有なりということをしていただけるんだということがやはり確認させていただきたいので、そのあたりも御所見としていただければと思います。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 先ほども申しました。まず、基本構想でございますが、中野区の10年後のまちの姿を示したものということで、現状におきまして、政府の方向性と大きく変わる要素はないというふうには思ってございますが、ただ今後の国の政策いかんによっては、やはり大きな影響が出るといったことも想定できますので、そうしたような影響が構想に対しまして確実となるといった場合につきましては、その時点で判断をしていきたいと考えてございます。
 あわせまして、10か年計画の現在素案でございますが、この後、案という形でお示しをする中で、財政フレームの部分を盛り込みまして、全体としての財源的な裏付けを持った計画の全体像をできる限りお示しする内容で固めていくということで、現時点においてはそうした考えでスケジュールを進めていくということでおります。
佐藤委員
 今の奥田委員の質疑に関連してですけれども、この所管にかかわる部分でいうと、後期高齢者医療制度と、あと障害者自立支援法は現在廃止してということですね。ただ、廃止してもとに戻るんじゃなくて、新しい制度をつくるということも政府は明言しております。
 私も今、障害者のほうは勉強している最中なんですけれども、その新しい制度をつくるにしても、すぐじゃあ来年からつくれるわけじゃなくて、新しい制度をつくるには、やはりどんなに急いでいたって1年、あるいはシステムの改修も含めて2年かかるわけです。だから、すべて新しい制度に変更するまでの間は、規定の制度を改善しながら行っていくということにもなると思いますので、やはりそういう改善の時期を待ってからというと、かなり私は、少なくとも二、三年後になるしかないのかなと思っております。
 区民のニーズとか要望とかは、やはり二、三年後に待って実現できるものじゃありません。これは区として対応できるところは何なのかということをしっかり見きわめながら、それから国への情報を的確にとるということは今本当に大事だと思うんですけども、その辺についてしっかり国の動き、制度の動きについての情報、それから多分法律を大きく変えるのは二、三年後先になると思うんです。小刻みな変更はあると思うんですけれども、その辺の情報収集はもう欠かせないと思うんですが、その辺についての御見解をお伺いいたします。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 御指摘のとおりでございまして、10か年計画、今後中長期的な展望の中で、やはり財源的な見通しも非常に大きな要素と。影響も受ける。さらにはさまざまな制度の変更については、国のほうでも短時間にはなかなか整わないということも承知をしてございますので、でき得る限り現行の制度の、今改善というお話もございましたけれども、そうしたようなことも視野に入れながら、間に合うものにつきましてはそういったものについて反映する努力をするとともに、引き続き検討が継続され、具体的な形になる時間を要するようなものにつきましては、その時間についてはやはり推移を見守りながら進めざるを得ないと思っております。
 やはり中野区として、自治体として中長期の計画をしっかりつくっていくという責任もございますので、その部分はしっかり踏まえつつも、現下のさまざまな経済情勢、それから国の動向等も十分情報収集をきめ細かくとりながら、見誤らないような形で、十分そういったものを反映して進めさせていただきたいと思ってございます。
委員長
 よろしいでしょうか。
佐藤委員
 はい。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 よろしいですか。質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 次に、3番、松が丘保育園でのPCB含有蛍光灯安定器の焼損についての報告を求めます。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 それでは、松が丘保育園でのPCB含有蛍光灯安定器の焼損について御報告させていただきます。本報告につきましては、総務委員会、文教委員会、それから本厚生委員会に同じ内容で報告をさせていただいているものでございます。厳密には文教委員会の保育園・幼稚園の所管ではございますが、施設関係の危機管理の部分、それから私ども子ども家庭部経営担当といたしましては施設整備の所管ということもございますので、そういった側面から今回御報告をさせていただきます。(資料7)
 まず、1、発生日時ですが、平成21年9月8日(火曜日)16時30分ごろ。
 2、発生場所、松が丘保育園の調理室でございます。
 3、事故の概要でございます。調理員が給食終了後に洗い場等で後始末をした際に、流し台上の天井取りつけの蛍光灯から一瞬火花が飛び、ゴムでカバーしてある蛍光灯両端通線孔から少量の煙が漏れたということでございます。区内電気工事業者に修理を依頼して現場を確認させたところ、翌9日朝の時点で、区のほうへ「破損した蛍光灯安定器にはPCBが使用されている可能性がある」という連絡を受けてございます。
 4、対応及び経過でございます。一つずつ細かくということは、お読み取りをいただくことで御容赦いただきたいんですが、ちょっとポイントに限りまして御説明させていただきます。
 まず、1番目の丸でございます。9月9日9時30分ごろ、子ども家庭部経営分野から財産管理分野に連絡がございまして、職員が協議をいたしまして、このPCBの専門の分析機関に連絡をとりまして、現地の機器と照合いたしました。その時点では正確には確認ができなかったということでございます。
 この時点で、お昼前でございますが、念のためということで給食調理を中止いたしまして、代替食の準備に入り、9日の給食については代替食にいたしました。また、PCBがあることを前提ということで対応いたしまして、12日、13日の土曜日、日曜日につきましては調理室、また周辺の清掃できる業者に依頼をいたしまして手配し、そしてまた10日以降の給食の調理につきましては近隣の障害者福祉会館の調理室を使用して、そこで調理したものを一時的に保育園に運ぶことで対応させていただきました。
 その後ですが、三つ目の丸になります。9月10日16時ごろ、分析機関より蛍光灯内からの採取した試料から、100%のPCB液が検出された旨の報告がございました。直ちに翌日現場再現をいたしまして、飛散範囲を想定した試料を採取いたしまして、専門業者の手によりまして想定した範囲の中での清掃、それから床のほうにも万々が一ということでしみ込んでいる可能性も視野に入れまして、表面を研磨してございます。
 その後、裏のページの一番上、9月18日でございます。分析機関より、その後採取した試料の中からPCBは検出されずに、安全であるとの連絡を受けてございます。この結果をもとに、東京都環境局のほうでも指導をいただきまして、安全であるとの判断をいたしてございます。
 9月24日、18時に松が丘保育園の保護者に対しましてこの結果を御報告し、25日から調理室を使用しての給食調理の再開ということで御了承いただいてございます。なお、このときの保護者は10名とございますが、ここで御事情で参加できなかった保護者の方についても、通知等で同時期に御連絡を差し上げてございます。
 9月25日から通常どおりの給食を再開してございます。
 5、事故の原因でございます。平成12年にさかのぼりますけれども、当時の営繕課が区長部局全施設で、PCB含有安定器を使っている蛍光灯の有無について調査してございます。この背景には、平成12年なんですが、都内の八王子市のほうで同様の安定器の破裂の事故がございまして、国がその後、全自治体にPCBに対しての対応についての通達等を受けて、こういった全施設の調査・点検に入ったところでございます。
 当該の松が丘保育園でございますが、平成6年にさかのぼった時点で、全照明器具の取りかえ工事を行っていたことから、PCB含有の蛍光灯はないというふうに判断してございます。ただこのときに、理由が詳細は不明でございますが、今回の蛍光灯のみ取りかえていなかったということで、今回のような形になりました。設置以来41年間の使用ということで、今回破損したということでございます。
 それから、6、事故後の対応でございます。松が丘保育園につきましては、改めてPCB含有の安定器を使っている蛍光灯器具の有無を確認し、ないことを確認してございます。
 それから、取りかえ工事といった同じような理由で、平成12年に調査をしなかった4施設、昭和保育園、仲町保育園、さつき寮、東部福祉作業施設につきまして、直ちにPCB含有の安定器を使っているものがあるかないかを調査し、ないことを確認してございます。
 いろんな背景が今回ある中で、ただ現実にこういった事故が起こったということについては、危機管理上非常に不手際ということでおわび申し上げなければいけないと思ってございます。今後各施設については、定期的な重点点検の中でもさまざまな観点から施設の安全性、利用者の方への利便性等を考慮いたしまして、しっかりと対応させていただきたいと思ってございます。
 以上、簡単でございますが、御報告にかえさせていただきます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
かせ委員
 今の御説明なんですが、一度は平成12年ですか、調査をしたんだと。しかし、全器具の取りかえ工事を行ったので、PCBの蛍光灯はないと判断したということですよね。ここが出発ですわね。この調査というのは通常どういうふうにやられるんですか、こういう取りかえをした場合に。全部取りかえたからということで現物で見ているのか、あるいは図面で見ているのか、あるいは工事の報告書で判断をするのか。その辺はどうなっているんでしょうか。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 当時営繕課、今は財産管理分野になりますが、そういった区のほうの対応といたしましては、財産管理分野が中心に行ってございます。施設の管理運営上の観点から立ち会いですとか、そういった必要に応じての点検確認は、その施設の職員が立ち会うということはあろうかというふうに思ってございます。
 それから、具体的に職員が一つずつ黙視、点検というようなことにつきましては、ちょっと詳細までつまびらかではないんですが、当然管理台帳、施設台帳を財産管理で所管をしてございまして、電気関連に限らず、施設全体のさまざまな安全点検のシートというようなことで定期的に確認し、また日常的にもどういう時期にどういうものを取りかえたとかといったような履歴を含めた台帳を日常管理して、確認して進めてきてございます。
かせ委員
 昔の安定器というのは、PCBというのは絶縁体としては非常に性能がいいと。絶縁率がしっかりしていていいんだというふうに僕は学生時代は教わった経過があるんですけどね。ただ、それが人体に対しては毒性があるということがはっきりして、中止になった経過がありますよね。本来からいえば全部交換したわけでしょう。そうすると、交換した中にひょっとしたらこういうものがまじってしまったと。ただ、それを現物で確かめるということができないから見逃してしまったという、そういうことなんでしょうか、簡単に言ってしまえば。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 この松が丘のケースでございますが、当該の器具なんですが、新築時にメーカーに特注をして製作したステンレス製の特殊な防水器具といったようなことも加味した、ほかのこういう蛍光灯とはちょっと、特別なあつらえをしたものだというふうに伺っております。適当な代替品が当時なかったということが推定できるということで、恐らくその蛍光灯だけを残したといったようなことで残ってしまったということが推測されますが、そういった経過がございます。
かせ委員
 そうしますと、特別な形状で特注品であるということで、そのまま残したということですけれども、安定器をPCB不使用のものにあわせて変えればいいわけですよね。そういう認識がなかったんでしょうか。あるいは、まあそういうことですよ。本来からいえばこれは使っちゃいけないものだから、そういう認識があれば、そのときはそうだとしてもこれは後で変えるとか、そういう手だてができたんだろうと思うんです。それはどうなんですか。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 平成6年の時点で全面改修を行った際に、区の判断といたしましてはPCBの入った安定器、事実上これは昭和49年以降はすべて製造禁止でございますので、一定の期間での範囲の中でということで、それが前提にはなりますが、当時その改修工事を行った中で、ないものというような判断が一つございました。そしてまた、平成12年につきましては、何らかの事情でこの当該の蛍光灯につきましては、工事の設計の中でも取りかえる設計になっていなかったといったようなことが想定されてございまして、結果といたしましては、その部分も含めての取りかえには至らなかったといったことが経過でございます。
かせ委員
 起きてしまったことはもう仕方がないことですけれども、こういったことがないということでは、さらにチェックする必要があるのかなと。ここでチェックをして、全部問題はないということですけれども、本当によろしいんでしょうか。前から見ると、これは書類上で見て大丈夫だとかということじゃちょっと心配ですし、そういういわくがあるところについては、きちっと現物で調査しなければわからないわけですよ。特に機器の場合には、安定器はカバーされていますから表から見えませんわね。そうすると離さないとわからないわけです。だから、そういう経過をたどって調べていかないと、書類上じゃわからない。やっぱり慎重を期していただきたいんですよ。特に子どもたち、これが給食の中に入ってしまうということになると、それからこれは病気にもなりかねないということですから、念には念を入れるということが必要になってきますけれども、本当にこの調査でいいのか、自信を持って言えるのかということをお聞きします。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 先ほどの御報告の中にございますように、同じような事情で全面改修工事が終わっているという理由での現地調査をしていなかった4施設につきましては、今回発見はされてございませんので、それ以外も含めまして、PCB使用の蛍光灯はないといったことで判断してございます。ただ、今後につきましては、蛍光灯そのものは大体寿命が20年程度と言われてございます。また、施設運営上、突然消えるとか焼損するというような例も問題ということもありますので、例年財産管理分野で定期的に行ってございます安全点検の中で、特に今年度につきましては、来月11月、12月にかけまして、重点点検事項といたしまして調査をいたしまして、ほかの観点等も含めての十分な安全点検を進めることで今準備してございます。
かせ委員
 老婆心ながらなんですが、安定器が老朽化してくると照明の照度が落ちたりとか、異常が動作しますよね。だから、蛍光管が特にその器具については弱ってしまうとか、そういったことにもあらわれますので、そういう面からも外側からチェックができるということですから、やっぱりその辺は管理のほうをきっちりしていただきたいと思うんです。これは要望しておきます。
奥田委員
 事故の原因のところで、理由は不明であるが、取りかえがされていなかったということがあって、結果的に設置以来41年間使用ということで書かれているんですが、ここの書かれ方の理解としては、蛍光灯の新しい古いの新旧の状況の把握が全庁的に書類上で、例えば新しいもの順に並べて、経年的にどうなっているかとか見られるような状況にあるのかないのか。もしあるのであれば、この理由はともかくとして、これについては導入の年度がかなり古いので、数字上からも疑わしい蛍光灯だというふうにわかったんではないかなと思うんです。変えられなかった理由は不明だとは思うんですけども、圧倒的に古い年度であれば、書類上でも疑わしいというような判断ができたんではないかなというのが一つあります。
 仮にその判断が現在できるのであれば、そういった視点から、全庁的なその他の施設の蛍光管についての検討というか、調査がしていただけたらなというふうに思うんですけれども、2点教えていただけますか。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 基本的には施設管理台帳というものをどこの施設も常備してございまして、電気関係ですとかエレベーターとか、さまざまな補修の関連についても履歴をきちっと押さえながら、そういった施設運営上の安全上、管理上の定期的な点検等に備えているということがございます。
 今回、現実にこの部分が残ってしまっているというところで、本来点検の範囲ということになろうかと思いますが、ちょっとそこの細かい、どういう最終的な事情で残したかの詳細の事情がはっきりいってつかめないというところがございますが、いずれにいたしましても、今後につきましては各施設同様にこういった電気関係の定期的な点検について、十分計画的に盛り込んで進めていくということを私どもはしっかり自覚しながら進めさせていただきたいと思ってございます。
奥田委員
 つまりお伺いしたかったのは、理由がわからないことについてはもういたし方がないなという認識でおりまして、ただ台帳がおありだと。紙ベースかなと思うんですけれども、仮にいわゆるデータベース化のような形で、新しい古いといったものが相当みたいな、並べかえが容易にできるような情報管理がなされているのであれば、全庁的に古い順にやばそうだなというのは見てとれると。平成6年に一定の取りかえはやったけれども、理由はともかくとして、古い状況で残れば、古い年度のものがデータベース上で残るはずですから、際立って古いものが各施設の中でどことどこにあるということがわかって、今回のこのPCBに限らず、例えばその他の電気製品についても、製造年度によっては発火をするであるとか、その他の症状を発生させるようなものもあるやに聞いておりますので、つかみ方として、各施設が各施設の管理で、施設長さんがオーケーだという報告で全体についての把握をされるというやり方もあろうかとは思うんです。例えばモーター部分についての共通の問題、あるいは蛍光灯についての共通の問題といったときに、施設であるとか場所を越えて共通して相当というか、並べかえをした上で調査をしなければならない事態というのは、ほかの器具についても想定し得ると思うんですね。そういった意味で、今回については紙ベースの台帳であったんだろうと思いますので、確認についてよくよく見てみたら古かったなということだろうと思うんですけれども、今後について要望という形でぜひ上げていただきたいんですが、昭和何年というあたりから懸念がされるというようなことが当然わかるわけですから、情報について一覧的に見て漏れが発生しないような形での対応ができるように、要望として上げていただきたいというのがございます。
 私からも要望ですが、要望として上げていただきたいということについての御所見をいただければと思います。
瀬田子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当)
 今回のことを教訓にいたしまして、今のような点も含めましてしっかりとした保安管理、安全点検に努めていきたいと思っております。また、所管の部分もしっかり伝えていきたいと思ってございます。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 次に、4、第2回食育・健康づくりフェスタの開催についての報告を求めます。
町田子ども家庭部副参事(子ども健康担当)
 それでは、第2回食育・健康づくりフェスタの開催について御報告いたします。(資料8)
 区民運動としての食育・健康づくりを推進するため、住民団体をはじめとする各種の団体が集い、区民が見て触れて体験して、楽しく食育と健康づくりを学ぶことができる食育・健康づくりフェスタを実施いたします。
 日時は平成21年11月15日(日曜日)、時間は午前10時から午後3時でございます。
 場所は中野サンプラザ前広場と中野駅北口広場を予定しております。
 対象ですが、中野区民を中心にしたすべての方で、入場無料でございます。
 ねらいは三つございまして、①、おいしく食べる、楽しく食べる、考えて食べる環境をつくり、食を通じて親子で一緒に触れ合う機会を持ちたいと思います。②、栄養・食生活の改善や見直しを図る機会を持ちたいと思います。③、運動を継続して行う大切さや楽しさを伝えていきたいと思います。
 主な内容でございますが、出展団体によるイベント展開、食育・健康づくりに関する活動紹介、展示、食品等の販売、試食、親子で食育クイズ、食育キャラクターグッズの配布、食育レシピコンクール表彰式。これは昨年度、朝御飯についてのレシピを募集しまして、その優勝した方の表彰式でございます。それから、食育レシピコンクール投票イベント。これは夏休みに募集した食育レシピのコンクールの投票イベント。以上を考えております。
 簡単ですが、以上です。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
伊東委員
 まず、この食育・健康づくりフェスタということなんですけど、食育についてなんですが、この所管は子ども健康分野、主になっているのはこちらということでよろしいんですね。
町田子ども家庭部副参事(子ども健康担当)
 そのとおりでございます。
伊東委員
 ただ、内容によりましては、これは他の所管のほうとの連携というのが重要になってくると思うんですけれど、その部分に関してはどのような体制で臨まれているの、この食育に関しては。
町田子ども家庭部副参事(子ども健康担当)
 食育推進協議会及び庁内に食育キャンペーンチームという体制を整備していまして、その中で手続を、打ち合わせをしたりして計画して進めているところでございます。
伊東委員
 これは19年度でしたっけ、アクションプログラムが策定されたのは。3年間の取り組みの柱というのはここに盛り込まれていると思うんですけれど、じゃあ振り返ってみて、単年度の計画の推進の方法というのはどうなのかということがあると思うんですね。ここにもある程度のステップで、こういうふうに進めていきたいということがあるんですけれど、今回の報告をいただいた中で、本年度は全体としてはどういう取り組みを目指していくのか。このフェスタがどういう位置付けになっているのかというのが見えてこないわけですよね。当委員会において、この春には委員会の構成がえがありましたけれど、その後、この全体の本年度、21年度の推進に関する報告というのはありましたっけ。
町田子ども家庭部副参事(子ども健康担当)
 全体についての御報告は、今年度については行ってはおりません。
伊東委員
 そうすると、全体の中では20年度を踏まえて、21年度はどういうふうに展開していこうと考えていらっしゃるのか。そして、その中でのこのフェスタの位置付けはどうなのかということをお伺いしたいんですが。
町田子ども家庭部副参事(子ども健康担当)
 先ほどちょっと申し上げました食育推進協議会というのを昨年度設置いたしまして、引き続きそちらの中を中心に食育運動の展開、また庁内においては庁内の食育キャンペーンチームというのを設置しまして、その中で工夫して進めているところでございます。
伊東委員
 工夫をして進めているというのはわかるんですけど、どういう工夫がなされて、より効果的な事業展開をどう図られているのかというのが、具体的に御答弁いただきたいんですけれど。
町田子ども家庭部副参事(子ども健康担当)
 主なところは、専門的な技術とかをマインドシェアのほうに委託しておりまして、そちらのほうと定期的に連絡を取り合いました後、また食育推進協議会の開催のほうもマインドシェアのほうに委託しておりまして、庁内のほうについては子ども健康分野のほうが主となっているところでございます。それで、昨年度よりはちょっと規模は縮小しておりますが、この食育・健康づくりフェスタが一番大きなイベントでございます。そのほかにホームページを運営したりとか、区役所の中の1階のロビーを使ってファーストステップ講座とか、あと食育サポーター養成講座等を行っているところでございます。
伊東委員
 今挙げていただいたものについては20年度もやられていますよね。それで、21年度予算につきましては、20年度は2,700万円余の予算がついていたものが、今年度については1,500万円余という予算になっていると。すべての事業を継続という形で、変わってきた部分とすれば、ホームページを立ち上げる事務能力の差だけですか。ほかに今年度はこういう新たな展開を考えているというのはないんですか。
町田子ども家庭部副参事(子ども健康担当)
 昨年度の事業のうち、昨年度については初年度ということで、マスコットというか、シンボルのマスコットキャラクターの募集をいたしまして、マスコットが「うさごはん」というのに決まりました。それについての着ぐるみ2体をつくって、それとかまたキャラクターグッズですね――をかなりたくさんつくったりというのをいたしました。
 ことしについては、全く新たに行っている事業はないんですが、去年食育サポーターを養成いたしまして、その方々のさらにレベルアップを目指したりとか、その方々と子どもの食育講座をあわせて行ったりとか、そういう工夫をしております。そんなところでございます。
伊東委員
 広く区民の方への周知、啓蒙というのが必要な事業だと思うんですけれど、このフェスタに限って言えば、例えばフェスタに関する広報媒体というのはどのようなものを考えていらっしゃるんですか。もう一月後ですよね。
町田子ども家庭部副参事(子ども健康担当)
 ホームページ、またチラシとか、あと区報等を用いて行うように考えているところでございます。
伊東委員
 チラシというのは具体的にどれくらい用意されて、どこに配布されているんですか。
町田子ども家庭部副参事(子ども健康担当)
 今、手元に何部というのがちょっとないんですけれども、児童館とか学校とか、あと食育推進協議会のメンバーを通じてとかキャンペーンチームを通じてとか、各種食に関する団体とかに配布しているところでございます。
伊東委員
 同じように、中野の逸品というような取り組みもやっていらっしゃいますけど、そちらのほうはチラシなんかは拝見したりして、ああ、ことしもやっているんだなと認識するんですけれど、私はこれに関してのチラシというのはまだこの段階では見ていないし、どうなのかな。議会のほうにもこういうものをやりますと。ぜひいらしてくださいという、私はこの所管の委員ですけれど、そういうものもいただいていないというのも現実ですし、どうなんですか、それは。
町田子ども家庭部副参事(子ども健康担当)
 チラシについて配布をしているかどうか、ちょっと今確認ができません。すみません。
竹内子ども家庭部長
 食育の取り組み自体については、これは保育園、幼稚園、学校、御家庭も含めてそれぞれ取り組んでいただいておりますし、計画の中で実施していく内容については記載しているところでございます。それで、そういったものを前提にして、区民の皆さんの間に少しでもこの食育、また健康づくりについて周知を図っていこうというのが、この3カ年の大きな取り組みの一つになっているわけでございます。
 それで、子どもさんたちにもわかりやすいようにということで、キャラクターの縫いぐるみをつくったりですとかシールをつくったりですとか、それからさまざまこういうフェスタというようなお祭りという中で親しんでいただく機会もつくるということで、3年で進めているところでございます。
 今年度のフェスタの取り組みについては、11月15日という時点の実施になりますけども、きょうの議会への御報告が初めてでございます。11月15日に向けて、さらに今後一層区民の皆さん方に、このフェスタの実施についてPRをいろんな手段を用いて行っていきたいと考えております。
伊東委員
 昨年の取り組み、毎月でしたっけ。ロビーのほうで開かれている、企画を変え内容を変えて、ホームページにずっとその流れが載っている中で、そうした取り組みというのは、非常に食育という部分が見えやすいものだなと思うんですけれど、その先に今おっしゃられたように、学校、保育園という各関係機関への働きかけという部分がなかなか見えてこない。逆に今そこに力を入れて、そのきっかけづくりとしてはこういうフェスタというのは大切、有効だな。また、そうした関係機関からの情報提供に漏れた場合でも、こうしたものによって関心を持っていただくということは大切なことだと思うんですけれど、先ほど来お尋ねしているのは、どういうふうにこれを全体として広く区民に進めていくかという部分が非常に見えてこない。
 食育に関しては、かねてよりじわじわと関係機関に浸透しているという部分は認識しているんですが、この3カ年の事業ということに限って、予算も大幅につけてという部分の中では、ちょっとそうしたものが今までの流れとしては際立っているとは思えないという認識のもとに、こういうことをやるに当たってはそういう位置付けをはっきりとして関係機関に、出展団体も多数あるんでしょう。だから、そういうものとの連携だとか、そういうことをしっかりと取り組んでいただけたらなと思うんですけれど、いかがですか。
竹内子ども家庭部長
 当然に保育園、学校等でも、これは食育を実施していくということになっております。それで、確かに委員おっしゃるとおり、食育の具体的な取り組みというのはなかなか見えづらいものがございますけども、それぞれの施設では毎年食育という視点から計画を立てて、取り組みを行っているところでございます。それについてはしっかりと着実に、これからも実施をしていくということが必要であるというふうに考えております。
 それをさらにサポートする、それから一般の御家庭においても取り組んでいただくということの重要性を周知するために、特に専門の事業者さんに委託して、こういった取り組みをしているわけでございます。きょう、特にPR、それから全体像の示し方が十分でないというような御意見を伺いましたので、そういったところを十分今後心して取り組んでまいりたいと考えております。
委員長
 よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 委員会を暫時休憩いたします。

(午後3時05分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時08分)

 第2回食育・健康づくりフェスタの開催について、他に質疑はございますか。
岡本委員
 伊東委員が詳しく質疑をしましたので、特に要望に近いんですが、非常に大事な食育ということのこのイベント、またフェスタという名を打ってやるからには、こういうものでも非常に私どもも参加してみたい、参加しなきゃなというような思いの、こういう報告であってほしかったなというような気がしてならないんです。特に一等地でやるわけでしょう、サンプラザの前とか中野駅の北口とか。ちょっと心配しているのは、雨が降った場合はどうするかというのもあるんでしょうけど、対象が中野区民を中心にしたすべての方になっている。こういうことが逆にぼやってとしてしまって、ポスターも実は早目に見たかったんです。
 私は去年参加していないから何とも言えないんですが、このフェスタを通して中野区の食育に、あるいは健康づくりに関する姿勢が、本当に区民の方にPRしてそうだなという思いの、そういうフェスタにぜひともしていただきたいという思いで要望していますので、その辺はポスター一つも非常に大事なことなんです。1カ月前に私どもに目に届かないということ自体、この開催に対する姿勢が非常に弱いような感じがしてならないんですが、その辺はこれからどうされますか。
町田子ども家庭部副参事(子ども健康担当)
 委員の指摘を受けまして、その辺は今後そういうことがないようにしていきたいと思います。
岡本委員
 ですけど、もう時間がないわけですから、これから検討するというよりも、去年やって総括されてどうするかということもあるんでしょうから、今からでもできる手をきちっと打っていただいて、そして多くの区民の方に周知する。そういう今、周知媒体の話もありました。インターネットとか区報というのもありますが、ぜひともわかりやすい少し大き目のカラー刷りのポスターをつくって呼びかけをする。また、そこを見て行ってみたいという、そういう目玉になるようなものがないと人は来ませんので、なかなか難しいでしょうけど、ぜひとも工夫していただきたいと思います。
竹内子ども家庭部長
 今、委員からの御指摘を踏まえましてしっかりとPRして、このフェスタに取り組んでいきたいと考えてございます。
奥田委員
 この中身の部分で御確認させていただきたいんですが、タイトルが食育・健康づくりとなっておりまして、ねらいのところで3項目上がっている中の3項目め、「運動を継続して行う大切さや楽しさを伝える」とございます。タイトルの健康づくりについては、栄養面であるとか滋養といったような、食にかかわる健康という意味合いでの表現なんだと私は認識しておりまして、ねらいのところで運動の継続の大切さというふうに出てまいりますと、この健康の読み方が私は間違ったのかなと思ったんです。内容に目を転じますと、運動に関する記述がないということで、やはり健康は食にかかわる健康という理解でよかったのかなというところで、どう整理したものか、これではちょっとわかりづらいなというところがありまして、少しこのねらいの3番の部分について、タイトルの健康の位置付けとの整合性をわかるように御説明いただけますか。
町田子ども家庭部副参事(子ども健康担当)
 食育は、食というのは健康づくり、食と健康づくりは密接に関係していて切っても切れないわけですけども、視点としては食育が主なんですが、当然食育だけじゃなくて、食べ過ぎで太り過ぎとか運動不足であまり食べなくてやせ過ぎとか、いろいろな問題がありますので、運動が主ではないんですけれども、食と運動というのは切っても切れないところもありますので、このようになっているんです。
岩井保健福祉部参事(健康推進担当)
 食育と健康づくりフェスタということでございます。子ども家庭部と保健福祉部の共同で開催している事業でございまして、我々健康推進としても日常的な運動の重要性、またそれとの栄養であるとか食生活であるとか、そのような総合的な視点から、このフェスタに取り組んでいるということでございます。
委員長
 よろしいですか。(「いや、お答えになっていないんですけども」と呼ぶ者あり)ああ、こちらね。
町田子ども家庭部副参事(子ども健康担当)
 それで、食育が主ではあるんですけれども、出展団体の中でシニア健康音楽体操とか、簡単な健康チェックと健康アドバイスとか簡単体操ワンポイント講座とか、そういう企画を行っていただくものがあるということです。
 あと、主催者のほうの企画としても、簡単な気軽にできる運動というか、ちょっと具体的ではないんですが、うさごはんの音楽みたいなのをつくったのを、それに合わせて簡単な体操をすると。そんなようなところでございます。
奥田委員
 とにかく健康づくりの意味合いをやはり明確にしていただいた上で、取り組みがわかりやすいようにしていただきたいというのが質問の趣旨でありまして、運動についてあるからいいの悪いのとか、そういった趣旨の質問ではないんですけども、うさごはんのキャラクターが運動をイメージさせるものでもありませんし、やはり重きは食を中心とした健康づくりということでの健康というとらえ方のほうが理解としてはスムーズですし、出展ではそういった運動にかかわる団体もおありだということでありますが、やはりねらいの中心3項目に対して内容とのバランスを見てしまうと、どうしても健康が運動との関係で書かれているのかなというふうに誤解しかねませんので、切っても切れないというところについては理解は十分できるんですが、やはり少し再検討、今後の検討の材料としていただきたいということでございます。要望です。
委員長
 要望でよろしいですか。
奥田委員
 はい。
佐藤委員
 昨年初めてなさっていて参加させていただいて、あのときは強風ですごく大変だった。サンプラザ前の広場が使えなかったんですよね。多少使っていた団体もありますけれども。天気がそんなによくなかったのにすごくたくさんの人が来ていて、イベントとしてはものすごく楽しくて、すごく盛り上がっていたのかなという感じはするんですけれども、さっき伊東委員がおっしゃったように、本当の食育の目的に照らして、費用対効果ですよね。確かにイベント、そういう得意な会社に委託されているので、そういうところでいくと集客力も含めてイベントとしては成功と。初めての1回目に、天候が悪いのにあれだけの人が来たというのは成功されていたのかもわからないんですが、その効果ですよね。本当は地道な効果が、これをきっかけに波及していくことが必要なのに、要するに毎年お祭りのところだけで盛り上がって、そこでお金をばっと使っちゃって、あとは一体どうなっているのという、何かお祭りだけに食育やっているのねと、そんな疑問の声もちょっと聞こえたので、やっぱりそのときに、民間のところに委託してそれだけ盛り上がって、それは楽しいんだろうけれども、それが食育にどうこれからつながっていくのというふうなお声も聞こえていたので、やっぱりその辺も2回目ですから、きっちりと検証しながらやっていく方向をしていかないと、食品の販売とかおいしいものというのはみんな楽しいので、おいしかったで終わるんですけれども、それがどうなった、だから、こうだよというふうなことがきちっと説明できるような、各出展団体にもそういうお願いも含めてされたほうがいいと思います。やはりじゃあ、これをどうしていくのというところが問われていると思うんですよ、2回目になってくると。だから、その辺はきっちりと費用対効果も見据えて効果がどうなっていくのか。もう既にほかの委員の方も言われていたんですけれども、もう一度御答弁をお願いいたします。
竹内子ども家庭部長
 広く区民の皆様方に食育・健康づくりの重要性について周知をする一つの大きなイベントとして、今回フェスタを2回目を実施するということでございますけども、これだけではなくて、日々ホームページでわかりやすい内容で周知をしたりですとか、それから食育サポーターといいますか、そういった皆さんの養成講座を実施したりとか、そういったこともあわせて実施しております。そうした中で、この3年間の取り組みで一般の区民の皆さんの間に食育の大切さということを少しでも周知、啓発をしていければということで、全体的に取り組みを行っているところでございます。このフェスタのお祭りだけで終わるということではなくて、フェスタも含めて全体として食育の推進が進むように、私どもとして努力をしていきたいというふうに考えております。
佐藤委員
 食育サポーターの方とかからも、そういうちょっと、これだけでいいのという疑問の声もいただいているんですよ。だから、そういう方たちの御意見だとか、あるいはこのイベントに1回目に参加された方の御意見、反省とか、そういうのが終わった後に開かれて、意見の集約がされて、じゃあ次回に反映させていこうという取り組みは当然されていると思うんですけど、それはされているんですか。
竹内子ども家庭部長
 食育推進会議という場も設けておりますので、そこの場で当然に食育推進会議のメンバー、団体から出てきていただいているわけですので、そういった皆様方もこのフェスタですとかいろんな事業に参加をしていただいております。そういった中で、実施した内容についての検証といいますか、どうだったこうだったというところも含めて、意見交換をさせていただいて進めているということでございます。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 それでは、先ほど休憩中に御協議いただきましたように、その他の報告を受けたいと思います。
柿内保健福祉部副参事(保険医療担当)
 御報告いたします。国民健康保険の高齢受給者証の受ける負担割合の誤りにつきまして、既に当委員会で8月10日と9月3日の厚生委員会におきまして御報告したところでございますが、その際、2名の方に連絡がとれなかったということで、前回9月3日の厚生委員会で御報告したわけでございます。その2名につきましては連絡をとることができました。
 お一人につきましては、誤った高齢受給者証を返していただきましたが、もう1人の方につきましては、誤った高齢受給者証の所在が不明のため、回収することはできませんでしたが、正しい割合の高齢受給者証を使用している旨の告知があったということで、連絡がとれなかった2名につきましては連絡がとれて、誤ったものについては使っていないという状況でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
山崎委員
 使っていないという御報告ですが、最終的にはわからないんですよね。区当局がこれを本当に使われたかどうかと確認をするのには、少なくとも3カ月以上かかるんですよね。御自分で使われていない、こうおっしゃっただけで、まあまあ、でもその申告を受ければよかったなと思いますが、実際にはその医療証が使われて支払いの義務が発生したとなったときはどうなんでしょうか。
柿内保健福祉部副参事(保険医療担当)
 その場合につきましては、さきの委員会でも御報告いたしましたように、私どものほうで差額の分をちょっと御本人のほうから徴収せざるを得ないと考えてございます。
山崎委員
 この辺は考え方ですし、その他のことの御報告で僕はやり合うつもりはないんですが、皆さん側にはじゃあ過失はなかったんでしょうか。
柿内保健福祉部副参事(保険医療担当)
 これも8月10日の委員会の中で御報告しましたけれども、私どもの非常にミスがあったということで、それについては今後そういうことが発生しないようにということで、防止策を考えるということで、8月10日のほうで御報告したものでございます。
山崎委員
 報告したからいいという問題じゃなくて、とらえ方の問題なんですよね。こうしたことが起こったことの後ろに控えている問題。報告したからいいじゃないでしょう、だって。間違いがあって使われてしまって、使った人に返してもらうんだと。だけど、そういうことになったのは皆さんの過失もあるわけでしょう。それは認めないのというふうなことなんですよ。だとすると、そうじゃなかったからもういいけども、そういうことも含めて、大きなもし損害が発生するような事故になった場合、今回はたまたまよかったけど、やっぱり僕は認識の甘さがあるんだろうと思うよ。回収したから大丈夫だったんだ。もし使われて申告どおりでなかったんだったら、こちらから言ってその差額分、2割分だよね。実際には3割なのに1割しか払わなかったということになったりする。その差額分については徴収するんだ。それでは一件落着しないんだよ、柿内さん、現実には。そういう認識をお持ちになってそういう仕事をなさっているのか、僕はとても残念なんですよ。払ってもらえばいいんだと。
 保険証というのは1枚で、ちょっと言い方を変えればお金だって借りられるんだよ。それを間違っちゃったんだ、誤発送だったんだと。しつこくなっちゃうけど、僕はその認識をとっても改めていただきたいなと思うし、そんなつもりはないのかもしれないから、うまく言えなかったんだったら、そちらのほうのことは僕のほうでもうまく解釈はしてあげたいなと思いますけど、いかがですかね。
柿内保健福祉部副参事(保険医療担当)
 私の発言がちょっと、表現が不適切だったのを謝ります。やはり私どものミスということで、私どもの担当者のミスということでございましたので、その分につきましては内部的な処分というんですか、そういう部分もありまして、非常に反省している部分でございます。今後もこういうことがないようにということで、再発防止策も幾つか考えてございますので、委員御指摘のとおり、1枚の保険証が非常に重要だということは重々認識してございますので、今後こういうことがない形で取り組んでいきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 よろしいでしょうか。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
 それでは、本日はここまでとしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 次回の委員会は明日10月16日(金曜日)午後1時から、当委員会室で行うことを口頭をもって通告します。
 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の厚生委員会を散会します。

(午後3時27分)