平成20年5月26日厚生委員会
中野区議会厚生委員会〔平成20年5月26日〕
厚生委員会会議記録
○開催日 平成20年5月26日
○場所 中野区議会第3委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後3時44分
○出席委員(8名)
佐藤 ひろこ委員長
小林 秀明副委員長
山口 かおり委員
やながわ 妙子委員
酒井 たくや委員
篠 国昭委員
市川 みのる委員
来住 和行委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
子ども家庭部長 田辺 裕子
子ども家庭部経営担当課長(育成活動支援担当課長、男女平等担当課長) 瀬田 敏幸
子育て支援担当課長(子ども家庭支援センター所長、地域子ども施設連携担当課長) 浅野 昭
子ども健康担当課長 原田 美江子
保育園・幼稚園担当課長(幼児研究センター所長、幼児教育担当課長) 白土 純
地域子ども家庭支援センター担当課長 野村 建樹
保健福祉部長 金野 晃
保健所長 浦山 京子
保健福祉部経営担当参事 岩井 克英
保健予防担当参事(結核予防担当参事) 本保 善樹
生活衛生担当課長 古屋 勉
健康推進担当参事 尾﨑 孝
福祉推進担当課長 伊東 知秀
中部保健福祉センター(中野地域包括支援センター担当課長、
北部保健福祉センター所長) 鈴木 郁也
南部保健福祉センター所長 高里 紀子
鷺宮保健福祉センター所長 大石 修
障害福祉担当課長 辻本 将紀
障害施設担当課長 大橋 雄治
生活援護担当課長 黒田 玲子
保険医療担当課長 柿内 良之
介護保険担当課長 飯塚 太郎
○事務局職員
書記 荒井 勉
書記 土屋 佳代子
○委員長署名
審査日程
○議題
子育て支援及び子どもの育成について
保健衛生及び社会福祉について
○所管事項の報告
1 東中野小学校の施設活用について(子ども家庭部経営担当・保健福祉部経営担当)
2 中野昭和小学校・東中野小学校の統合に伴う通学安全対策について(子ども家庭部経営担当・地域子ども家庭支援センター担当)
3 区有施設のアスベスト再分析調査について(子ども家庭部経営担当・保健福祉部経営担当)
4 「中野区食育推進アクションプログラム」にもとづく食育運動の実施について(子ども健康担当)
5 子どもと家庭を支える地域づくり方針に基づく取り組みの進捗状況について(地域子ども家庭支援センター担当)
6 谷戸学童クラブの運営事業者の選定及び延長保育の開始に伴う延長保育料等の考え方について(地域子ども家庭支援センター担当)
7 食中毒事件の発生及び対応について(生活衛生担当)
8 障害者福祉会館の指定管理者候補者選定スケジュールについて(障害施設担当)
9 その他
(1)桃が丘保育園仮園舎及び桃花学童クラブ分室の開設について(子ども家庭部経営担当)
○地方都市行政視察について
○その他
(1)療育センターアポロ園の移転・改築について
(2)大気汚染健康障害者医療費助成について
委員長
定足数に達しましたので、厚生委員会を開会します。
(午後1時00分)
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり審査を進めたいと思いますが、これに御異議はございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議がございませんので、そのように進めさせていただきます。
なお、審査に当たっては、午後5時をめどに進め、3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
それでは議事に入ります。子育て支援及び子どもの育成について、保健衛生及び社会福祉についてを議題に供します。
所管事項の報告を求めます。
1番、東中野小学校の施設活用についての報告を求めます。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
それでは、1番、東中野小学校の施設活用について(資料2)、この報告案件は子ども家庭部、保健福祉部両経営担当ですが、私のほうから御報告させていただきます。
既に本件につきましては、前回の4月30日の厚生委員会で御報告いたしました施設活用案につきまして、議会での御意見、さらには、後ほど触れます、去る5月16日の金曜日に行われました地域説明会での御意見などを踏まえまして、今回改めて今後の区の施設活用の考え方につきまして御報告するものでございます。したがいまして、ここでは前回の内容と比較いたしまして、補足・修正等を加えた部分を中心に御説明をさせていただきます。
まず、記載の内容の前段については、前回と基本的には変わってございません。修正をした部分で、まず主に記載修正の部分が3点ございます。
まず1点目でございます。(2)のマル2、1ページの一番下に当たります。前回ここの記載につきましては、「上記の機能」、途中の文章になりますが、「上記の機能を確保するまでの間とし、同施設の活用を終了する」という表現でしたが、ここにつきまして肉づけ等修正を加えまして、「上記の機能を確保する一環として、東中野小学校跡地が恒久的機能で整備されるまでの間は、上記の暫定的活用を行うものとする。」という形で、より明確に記載をさせていただきました。
2点目でございます。(2)のマル3、裏の2ページの冒頭になります。そちらの(ア)、ここが最後の文章のところで「災害時の使用内容について」云々と、これが前回「使用内容とする」で終わっておりました。これにつきまして、「可能な限り継承するものとする」という文章をつけ加えてございます。
それから、3点目でございます。(2)のマル5、2ページの真ん中よりちょっと下ですが、既存校舎等貸出対象及び条件等の(ア)の部分でございますが、ここは前回、「原則として、現在学校を利用している団体」という記載でございました。これを「団体利用とし、地域で活動している団体の利用を優先する」という形にここも表現を明確にさせていただいております。
それから、追加記載をさせていただいている部分が2点ございます。
1点目が(2)のマル5でございます。そこに(ウ)とございます。この(ウ)の部分が前回は(ウ)自体がございませんでした。この(ウ)、「経過措置的な貸出であるため、使用料は無料とする。」ということで、使用料についてもここで明記をしてございます。これがつけ加えた1点目。
2点目が(2)のマル6、今後のスケジュールの部分でございますが、前回は5月に地域説明会、それから、21年4月に既存校舎等活用開始という2行の部分であったものを、ごらんのとおり、5月~6月議会報告から始まりまして、6月~8月に地域・団体説明、それから、10月の時点で当面の活用計画策定、来年21年の4月~5月に既存校舎等整備を受けて、6月以降に使用開始を予定しているという表現を加えさせていただき、また、一部修正を入れてございます。以上が報告の主な修正点でございます。
それから、2枚目の部分に地域説明会の模様につきまして、実施状況の概略をつけてございます。5月16日の午後6時から行われまして、参加者約60名ということで、東中野地域センターで行われました。ここでは左側に、そこでやりとりのあった主な意見・質問等、それから、その場でお答えをした区の見解等が入ってございます。ここではこちらのほうの所管ということで、主に2点修正の部分というんでしょうか、補足説明をさせていただきます。
まず1点目でございますが、説明会資料の上段から3項目め、旧東ノランド(仮称)区民活動センター建設予定地が使用できないのはなぜかといったような御質問と、関連いたしまして裏の2ページの上から4項目めになります。番号が振ってなくて申しわけないんですが、上から4項目めに旧東ノランド(区民活動センター建設予定地)の使用方法などはどうか。類似の質問でございますが、こういったものを受けまして、ここでは建設予定地については検討したいと。校庭開放は安全対策の面もありますが、現在でも地域・児童館と連携によりまして健全育成を行っているということと、すみよし公園での事業は、現在、低年齢児を中心に御利用いただいておりまして、職員や保護者の目もあるというようなところ。それから、今後、予定地の隣地に建設されました陽だまりの丘保育園での今後の事業など、さまざまな年齢への健全育成に対応していきたいということでお答えをしてございます。
それから、すみよし公園での事業は、今のところ変更しないということで、このところに一部※、アスタリスクがついていまして、検討の結果は、別表「後日検討とした見解」のとおりとございます。これはこの説明会の時点で御質問いただいたすべてについて、明確にすべてをお答えできなかった部分については持ち帰らせていただいて、後日、区としての見解をまとめたものでございまして、一定の内容について、次の3ページの部分です。お開きいただいて、後ろのほうについています、後日検討とした見解の今申し上げた部分が1番目の項目になってございます。建設予定地の活用方法、それから、これについては開放するのか否か、あるいは個人での利用としての遊び場とするのかどうか、あるいはすみよし公園機能を建設予定地に移行するのかといったようなことを中心に持ち帰った部分ですが、その下にございますのが区の見解ということで、マル1につきましては、原則として貸し出しは行わない。ただし、東中野小学校跡地に子どもの遊び場づくりの活動など、団体が使用できる施設を整備するまでの間、利用目的、管理体制など、適正な条件を満たす場合には、その団体の責任の下に貸し出しを行う方向で検討を行いたいということ。
それから、個人が 自由に利用できる遊び場開放は考えていないということです。
3点目に、現在のすみよし公園での事業の展開でございますが、乳幼児の親子交流事業を現在行ってございまして、平均15組の親子が利用している実態がございます。また、先ほども触れました陽だまりの丘保育園での今後、乳幼児親子交流事業の展開も予定してございますので、この四・五丁目地域での確保すべき乳幼児親子交流事業が充足されると考えているという点が1点でございます。
それから、関連でもう1点、ページ2の上から1、2項目めになりますが、子どもの遊び場についてのやりとりの部分でございます。団体利用は毎日、団体として申し込むのか、個人申し込みはできないのか。また、必要な機能に児童館・学童クラブ機能を追加してほしいといった問い。それから、その下に、子どもが施設を使う場合には、鍵をもらって遊びに行くということか。
こういったような点につきまして、1番目につきましては、団体の定義は施設によってそれぞれ異なりますけども、現在の地域センター等の規定では5人以上というような点。
それから、遊び場の利用については、今後検討していきたいという点。地域の方には現在も事業協力をいただいておりますので、団体の運営で行っていただくことが考えられるといったような点がございます。
それから、児童館・学童クラブ事業がキッズプラザに移行していくことが区の方針でございます。ただし、学童クラブ事業については、必要があれば民間を活用して整備をしていくといった点。
それから、その下にございます、子どもが遊ぶ場合には、常駐しての管理が必要と考えると。具体的な利用方法については、今後検討するということになりまして、ここについても、後日検討とした見解ということで、3ページのほうの2段目の黒いところになりますが、子どもの遊び場について、個人の利用の希望ということと、団体の運営といっても、なかなか負担が大きいという点につきまして、後日持ち帰って、その下が区の見解ということで整理してございます。マル1マル2合わせまして、子どもの遊び場としては、遊び場づくりの活動を行う団体に貸し出しすることを考えている。これを原則にする。団体の活動に対して、区として必要な支援は今後検討していきたいということでまとめてございます。
以上、雑駁でございますが、東中野小学校の施設活用について、前回の内容からの修正点及び地域説明会での見解の概要について御報告させていただきました。
委員長
主に所管にかかわる部分で説明していただきましたが、ただいまの報告について質疑はございませんか。
来住委員
4月22日の体育館での説明、副区長が出席されての説明から5月16日まで含めまして、4回の説明会が行われました。きょう、こういう形で意見・質問と区の見解ということで出していただきましたので、前回の委員会でもそういうことをしてほしいというようにお願いした経過もありますけども、わかりやすいというふうに思います。4回説明会が開かれて、もちろん教育委員会の部分もありますし、16日の地域センターでの跡地利用についての説明会は所管が出られて行われてきましたけども、全体の参加の状況もかなり人数的にも一定の地域の方々、保護者の方々が出席されていたというふうに思います。
しかし、その跡地の施設活用についても、そもそもやっぱり東中野小学校の統合についての質問といいますか、そこでの統合のあり方についてのかなり厳しい御批判というか、進め方についての疑問、批判がかなりを占めていたというふうに、私はすべてに一応傍聴させていただきましたけども、通して言うならば、そういう説明会の内容だったというふうに私は認識するんですけども、出席された方で、全体の印象といいますか、どのようにお感じになったのか、まず全体としてお聞きしたいと思います。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
私も5月16日の夜間の説明会には、みずから出席させていただきました。その前後の説明会は欠席で、ただ、やりとりについては把握はさせていただいております。一部の方々でおっしゃるように統合そのものに対する考え方をめぐって、区のほうへお話があったのは承知しております。今回はあくまでも学校統合等を一つの前提にいたしまして、施設活用に関する新たな考え方について、幅広く地域の方に御意見をいただくという場面。それから、実は報告についてはこの後になるんですが、通学安全対策につきましても、統合に関連して、さまざまな観点から区のほうでの対策等の御提案につきまして、いろいろな角度から御意見をいただいた形で開かせていただいているものでございますので、なかなかそこの部分につきましては、その場で具体的なやりとりが整わない部分もあったかと思いますが、石神副区長も出席されての一定の責任ある答弁という形で、そこでは意見交換がなされたというふうに認識はしてございます。
来住委員
参加をされた地域の方々、保護者の方々の全体的な持ち寄られた意見というのは、この進め方に対する、統合そのものに対する批判が大半を占めていたというふうに思います。そういうことでありますけども、きょうはこの施設活用についてということでありますので、まず1点お伺いしますけども、東ノランドの利用についての問いがあって、先ほど紹介いただいたような形での検討をしていきたいということで先ほど紹介がありました。今後については、子どもの遊び場づくりの活動など、団体が使用できる施設を整備するまでの間、利用目的や管理体制など、適正な条件を満たす場合は、団体の責任の下に貸し出しを行う方向で検討を行うと。これが説明会のときには引き取られた形だったと思います。検討したいという形で御答弁なさって、きょうこの形で見解が具体的に示されたということになろうかと思います。
この東ノランドについては陳情が出ていた経過もあったりして、かなり当委員会でも議論をされてきました。もちろん当時も東中野小学校の統合については、小学校の廃止ということは前提という中での議論だったように思います。そういう中で東ノランドについては、しかし、利用をぜひしたいんだという、そういう陳情の趣旨、最初の段階ではそういう中身だったと思います。しかし、それについては、あくまでもこれは跡地については利用はできないんだという答弁のやりとりをしてきた経過があります。この段で検討するというふうに引き取られて、副区長が参加された説明会で持ち帰られて、きょうはさらに具体的な施設の整備をするまでの間という条件もありますけども、団体利用についてはできる方向でという経過が大きく変わったわけですよね。その辺のところは、あの陳情審査の段階ではかたくなにといいますか、利用については拒んでいらっしゃったと思いますけども、その辺の経過、ここに至ったことについてもう少し、どういう見解でこういう見解をお持ちになったんですか。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
昨年、確かに陳情等をめぐってさまざまなやりとりがあったのは承知してございます。区としてもこの間、東中野の特に四丁目・五丁目の地域についてのいわゆる遊び場のスペースの問題ですとか、施設活用の問題、さまざまな課題があるということを今回改めて再認識をいたしまして、特にこの
予定地の部分につきましては、なかなか利用について具体的な考え方を早期に示すことが難しい部分がございました。ただ、今般、地域のいろいろな意見等を受けとめまして、当然東中野小学校の活用、今回御提示している内容もありましょうし、それから、限られた中でのそういった利用を最大限酌み取っていくべき責任もあるというようなところもありまして、おっしゃるようにここに示しました団体という形、それから、暫定的な一定の整備までの期間という条件つきではございますけれども、その範囲の中でできる限りルールですとか、条件づけをした上で進めていくということで考えを整理をしてきた経緯がございます。これにつきましては、説明会、また議会等での御意見等を踏まえて、庁内のほうで関連部等も交えての検討を何度か重ねた結果でございます。
来住委員
あくまでもこれまでも暫定だから、今後の活用についてはできないんだというのが陳情段階の区側の立場だったように思うんですね。しかし、それに対して東中野小学校がどうであろうと関係なく、関係なくという言い方はおかしいですが、しかし、遊び場がこの地域は少ないんだということで切実な陳情のやりとりが休憩中含めて行われたというふうに思うんです。ですから、本来ここには東中野小学校の統合、廃止に関係なく、これらの施設は本来必要な場所だというふうに私は思っていますし、それが地域の声だったと。それが説明会を開かれてわかりましたということで、このことを決してまずいと言っているんじゃなくて、もともとこの東ノランドをはじめとした地域の子どもの遊び場は確保しなきゃならないそういう地域なんだということをやっぱり認識すべきだったと思うんです。そういう点では今回、先ほど課長がおっしゃったように説明会の経過の中で地域の声を聞いて、そのことを認識したということでよろしいんですね。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
今回のことを踏まえてございますし、この間のさまざまな経過、やりとりの中でそういったものも踏まえての今回の一つの考え方をお示しした次第でございます。
酒井委員
先日の説明会を私も参加させていただきまして、その中で副区長はかなり前向きな答弁といいますか、そういったお答えがあったのかなんて感じたところもあったんですけれども、そこでちょっと確認したいんですが、2ページ目の真ん中のところなんですけれども、さまざまな活動をやっていると。体育館ではバレーボール、校庭ではグラウンドゴルフだ、ラジオ体操、少年野球、子どもの遊び場という、ちょっと所管すべてにまたがって申しわけないんですけども、確認の中で、まず、東中野の地域にはこういった活動がされていると。前のページであると思うんですけれども、屋外スペース機能、屋内機能スペース機能が必要とされているんだと。それで、小学校の跡地で有効活用の中でこれを活用し、今後も恒久的にこの機能に関しては必要なんだよというふうなお話があったと思うんですね。
その中の一つで、この裏面の地域団体の集会やバレーボール、これは子どもたちもやったりだとか、それから、地域まつり、子どもの遊び場、これはすべてここの地域に残していくんだというような副区長のお考えはあったと思うんですね。それはそのようなお考えでよろしいんですか。例えば体育館も入ってきているんですね。今後どうするんだというようなことが出てくるんだと思うんですけども、説明会のときははっきりとお答えになりましたので、ちょっとこの場でも確認のために、もう一度御確認させてください。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
私も参加しておりましたので、改めて確認させていただきますが、1ページにありますように、四丁目・五丁目地域に必要な機能が(1)の(ア)から(オ)までの内容ということがまず再確認された点と、今お尋ねの2ページの当面の既存校舎の活用の範囲ということで、ここでそれぞれ用途について具体的に書いてございます。ここについては、基本的には一定の期間、東中野小の校舎等を活用してこういったものを展開していくんだということについては、そのとおりだというふうに思っております。
問題は、恒久的な機能が整備されるまでの間の暫定活用というふうに、あえて1ページの下で今回修正を加えてうたっている点は、これをすべて、ここにあるものがすべて恒久的に今後も活用していくということではないというふうに思っております。この用途の中で引き続き整備等検討の中で校舎の活用を引き続き継続していくものについては、そのまま活用を続けますし、ほかの対応の中で別途機能、用途が確保されれば、その間までの利用は校舎で行い、そこから先につきましては、全体のエリアの中でその機能が確保されるということから、暫定的活用の裏返しになりますけれども、活用が一部終了するものもあり得ると、そういうふうな読み取りというふうに理解しております。
酒井委員
課長、非常にわかりづらいので、わかりやすくお答えいただきたいんですけれども、表面の屋外スペース(ア)(イ)(ウ)(エ)(オ)のこの機能は、東中野四丁目・五丁目地域に必要なんだと。これはもちろん未来永劫必要なんだということですね。それで、その裏面のところの通常使用、非常時だとか書いているところがございますよね、図になっておりまして。そこをまさに指されて副区長が、これもすべての機能を残していく、時間で言いますと、19時35分に御発言されているんです。それを私は確認したいと言っているんです。そこだけで結構なんです。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
そのときの発言の趣旨として、発言の内容については、今おっしゃったとおりの発言内容だというふうには受けとめております。
酒井委員
ありがとうございます。すると、課長おっしゃられたということは、地域団体の集会室を東側校舎で使っていく。校庭の問題。それから、体育館も入っているのも、これは東中野地域に関しましては、こういった屋内でのスポーツ活動も必要なものなんだというふうな行政が今見解を持たれているということですね。すみません。そこがちょっと難しいんじゃないのかなと僕自身も思ったんですが、あのときにお答えになられておったので確認したかったので、ちょっと確認させていただきました。
それから、子どもの遊び場のほうで、陽だまりの丘保育園のほうでも親子事業を展開していくと。それで、もちろん陽だまりの丘保育園でも展開していって、ゆくゆくは、今まさにすみよし公園のほうでやっている乳幼児親子事業というのは引き揚げていくんだろうと思うんですけれども、それでもU-18のほうから、これも確認なんですけれども、出張は子どもたちの支援のためプラス今学校のほうで放課後の遊び場で、トチマルランドという団体を地元の方が立ち上げられて、さまざま子どもたちのために、子どもたちを見守っていくために団体を立ち上げられてやっているわけですね。
一方で、そこで区の職員の方が指導してくださる。来てくださって手伝ってくださることによって、本当により大きな形になっていくと思うんです。子どもの見守り、それから、子どもの育ちを見ていく中で、そういうことを含めますと、乳幼児親子事業のほうは陽だまりの丘保育園でやるが、児童館からの出張もある。それから、放課後のほうもこういった形で出張にはなるが、ここの地域に対して区の方は、昔で言いますと巡回保育でしたかね、そういうふうな形でやっていくんですよということですね。これも確認です。すみません。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
そのとおりでございます。さまざまな資源、それから、さまざまなやり方、工夫を含めまして、ここの地域での子育てのさまざまな支援、サポートができる限り整うように、これからも努力していくということで、今こういった内容で御報告させていただいております。
酒井委員
それから、先日の説明会では、結構、来住委員おっしゃられたとおり、学校再編の問題自体の言及が多くて、本来の小学校の施設活用についてというふうな議論といいますか、話し合いがなかなかできなかったのかなと思うんですね。それで、今後、スケジュールを見ますと、20年6月~8月に地域・団体説明会というのがあろうかと思うんですが、また今後もそういうふうになってしまう可能性もないこともないだろうと思うんですね。
そこで、例えば1ページ目の1番、四丁目・五丁目に必要な機能とございます。子どもの遊び場・グラウンドゴルフ・地域のまつり・地域行事等とさまざまやっているんですね。地域の方々。課長、全部つかんでいらっしゃるんですか。今後この小学校跡地の活用、それは子どもの問題ありますね。ここの所管ですと子どもと、それから、介護サービス、障害者の自立支援の機能だとは思うんですけれども、地元でどういった活動されているのかというのはつかんでおいていただきたいんですね。そういった中で、例えばどうして家庭科室が必要なんだ、ありますよね。そういったことも考えて地元の方々とお話し、よりよい跡地の有効活用していただきたいと思うんですね。そのあたりはどうでしょう。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
おっしゃるように所管がまたがる部分がありますが、やはり地域の視点から見れば、そういったものを一定程度こちらのほうもしっかり把握して、やりとりを進めるのは非常に大事なことだと思っております。したがいまして、地元の地域センター所長はじめ関連分野の課長、そういったものにつきましては、また、そういった説明会の目的ですとか、議論の項目等に応じて同席をさせていただくということも含めまして、最大限そういった説明会等には対応していきたいというふうに考えております。
酒井委員
今、そうしたらどういった活動されているか御存じですかと聞きませんが、例えば先日、鯉のぼりのまつりやったときは、かしわもちをつくるに家庭科室、細かい話ですけれども、夏は流しそうめんやるのに、やっぱりお借りしたいだとか、それは地域の皆さんが一生懸命子どもたちの健全育成のためにやっている中で、あそこの学校はやっぱり地域活動の拠点でありますので、さまざまな地元の方々が必要とする機能が多々ございますので、センター所長さん、それからまた、地域の主立った方としっかり連携とっていただいて、どういう形があるべきものなのかというのを、ぜひとも共有していただいて進めていっていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
来住委員
幾つかの対応を跡地活用については出してこられました。特に必要な機能ということで、今関連しますけども、(ア)から(オ)について、子どもの遊び場、それから、介護サービス機能というのは、これはもう前回も言っていますように、学校がどうなろうが関係なく、この施設はこの地域には必要なものと。だからこそ、東ノランドの子どもの遊び場としての活用を今回、地域の声を聞いて、これまでの考えを変えられたわけでしょう。東中野小学校のスペースは、当時から皆さんの考えでいけば、確保される想定としてはあったわけですね。それでも東ノランドについては、それは遊び場としては拒否をされたというか、地域の声には耳を貸さないでこられたわけですね。ですから、本来この地域に、所管で言うならば、(ア)と(エ)と(オ)ですよね。これについては、本来必要とされている地域なんだということを改めてお聞きしますけども、どうなんですか。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
そこにあります機能については、今おっしゃった点につきましては、必要な機能ということで区の方で今回お示しをしているものでございます。
来住委員
ですから、説明会を開いていただいて、地域の人たちが集まって区の考えを聞くに、その回数が4回行われましたけども、あれほど東ノランドについておっしゃっていたにもかかわらず、その統合について、東中野小学校について、これは困ると。東中野小学校がここにあるからこそ、子どもがそこに地域の中で一つの拠点として集まってきて、いろんな自主的な活動、それから、地域の町会さんなどをはじめとする活動、独自の子どもの団体の活動がそこに展開されているんだというふうに保護者の方々がおっしゃっています。そういう点で、学校がなくなることによって、皆さんがこれから子どもの遊び場などをいろいろやりたいと、やるんだとおっしゃっていますけども、実際にそのこと、いわゆる学校がなくなることによって、そういう機能が本来育てなければならないそういう子どもの集団が、この地域から割れてしまうのではないかというところから、いろんな声になっているというふうに、私は4回出席してそのように考えたんですけども、そういうお考えは持たれませんでしたか。
田辺子ども家庭部長
学校の再編によって地域の動きですとか、子どもの活動場所が変わるということはやむを得ないといいますか、小学校の放課後の活動が拠点を移していくということも、状況としては十分想像できるというふうに思っています。ただ、子どもたちを健全に育てていく地域の活動というのは地域でさまざま行われるわけでして、そういう活動の場所ですとか、支援ということで、東中野小学校の跡の利用が考えられるということで、ここで整理をさせていただいています。
来住委員
やっぱり子どもを所管するわけですから、今後どういう子どもたちのかたまりが展開されていくのかということを予測をしながら、スペースや場の提供ということは考えていくべきだと思うんです。通学安全対策の説明会のときに、東中野小学校PTAの統合委員会の方が学校アンケートというのを紹介されました。これは5月8日に実施されたそうです。102人の方から回答を得て、再編計画に賛成という方が1人、反対が82名という数字が紹介されました。加えているのは、安全対策について区が示していることについては、賛成が2人で、反対が94人という紹介がされています。
さらにお聞きしますと、再編後に新しい学校、昭和小学校のほうに行くんですかという問いをされていましたけども、その結果もほとんどの方々が昭和のほうには行かないという回答だったというふうにも伺っています。ということは、やはり子どもの形成、いわゆる遊びの集団も大きくかたまりとして変わっていくんではないかというふうなことが、ここで教育委員会の考えが一つの中心ですから皆さんにそのことをお聞きするわけにいきませんけども、やはり少なくとも説明会での保護者、地域の声は、ここに学校を残すことがすべての物事の、地域の問題を解決する唯一の道だというのが、私は説明会の結論だったというふうに思っていますので、その点はやはり十分認識をしていただきたいというふうに思っています。これはお答えになればお答えいただいていいし。
委員長
ほかに質疑はございませんか。
なければ、ちょっと質問したいのでよろしいですか。進行をかわってもらいます
佐藤委員
委員会とはちょっと別の場でお聞きしていたことが、気がつけば、さっき酒井委員のやりとりを聞きながら、入っていないので、あれと思ってお聞きするんですけども、屋外スペースのところで子どもの遊び場、それから、地域まつりなどの地域行事、先ほどおっしゃったような子ども会活動だとかというのは地域の行事として、子育て支援という観点で乳幼児は保育園とかいろんな場所でということですけれども、室内での活動も地域活動とともに残る部分があると思うんですけれども、その屋内スペースの機能のところに、地域活動とか、子どもの活動とかが入っていないのはどうしてでしょうか。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
ここで一応主なものを整理してございまして、屋内スペースについても今現在確かに活動している部分がございますので、そういったものも十分こちらのほうで把握いたしまして、確かにここでの表現は、子どもの屋内スペース機能が全く欠け落ちているような表現にはなっておりますが、実態の部分をちゃんと踏まえまして、一定のそういった利用ができれば、余地があれば全体の枠は決まっておりますけれども、そういったものも加えていく考えではございます。
佐藤委員
ぜひよろしくお願いいたします。
委員長
ほかに質疑はございますか。
酒井委員
関連いたしまして、全体の枠が決まっていると先ほどお答えになられたと思うんですけど、どういう意味ですか。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
ここのハード的な利用の一定のスペースとか、そういったものの制約があるという意味で、そういう表現をさせていただきました。
酒井委員
すなわち、既存の活用できる校舎の中に、ハード的な面で言いますと、枠が決まっていると。枠が決まっているとおっしゃられますけれども、跡地を活用する中での今考えじゃないですか、課長。すると、十分に入れるんですね。先ほど佐藤委員長が指摘された子どもの活動の場所、屋内というのは、十分活用できると思うんですよ。ですので、そういった全体的な枠の中で決まっているというふうな言い方じゃなく、そんなちょっとつれないといいますか、そういった答弁じゃなく、ここには抜けていますが、やりくりしてやっていくというふうな、決まっていればもうだめだと。僕は使えると思いますよ、十分に。ですので、そのあたり、校舎全体に決まっていて入るすきがないんだじゃなく、そういった佐藤委員長からの指摘があった中で考えていくということだと思うんですけれども、そうじゃなく、むしろ僕は入れていいと思うんですね。十分なスペースあると思いますから、そのあたりもう一度。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
誤解を与えるような表現で大変失礼いたしました。これから利用ルールなどをいろいろ検討していく中で、また、地域の方のそういった団体の方の御意見も十分踏まえながらやっていきたいと思いますので、私が申し上げたのは、そういったところのニーズを受けとめて、最大限利用に供するように努力をしたいという意味で申し上げたつもりでございます。
酒井委員
すみません。僕も言葉を読み取れず申しわけございませんでした。外のスペースは子どもたちのためにとあるんですけど、雨の日はどうだとか、さまざまあろうかと思うんですね。そういった中で先ほど佐藤委員長から指摘もありましたけれども、ぜひとも検討していただいて、入れ込むような形でお願いしたいと思います。答弁は結構です。
やながわ委員
私は16日でしたか、説明会がありまして、地域センターのほうへ行ってまいりました。ほぼ最初から最後まで聞いていました。なるほどなと思う内容も多々ありましたし、さまざま今、子ども家庭部でも検討して、この後日検討とした見解をこれから御説明に行くということですよね。まず、ちょっとそれだけ。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
そこにスケジュールに追加させていただきましたように、これから団体等への説明、それから、活用計画についてもそういった御意見、要望等を踏まえまして、10月をめどに活用計画をまとめさせていただくという計画でございます。
やながわ委員
ほとんど統廃合に対して反対の方が大勢参加していらっしゃったんですが、中に、私が聞いていた中に、保健福祉部のかかわる部分もありますね。その部分に対して若干の説明を副区長がしていた。私、大事なところだと思っていますので、もっとわかりやすいというか、ビジョンというか、プランを区民の皆さんが聞いて、うーんという、そういうわかる内容にしてあげたほうがいいなと思うんですよ。副区長が一生懸命説明したけれど、誤解している人もいるなというふうに感じることが多々ありました。小規模多機能施設に関しても、ああ、理解していないなという。住民に対してそれをさらにわかるように説明をしてあげられていない。この辺がものすごい不満というか、疑心暗鬼になっちゃう。それは毅然と、やっぱり必要な施設なんだと。困っている人はたくさんいるんですし、聞いていれば、小規模多機能なんか要らないとか、老人の施設つくってどうするんだとか、本当に顔見に行きたいなって、こう思うぐらいな、平気で言えるということは、よくわかっていないなというふうに思うので、その辺、お願いだからちゃんと説明してちょうだいよと。無駄な議論はあまり好ましいと思いません。地域センターへ行ってみれば、私は厚生委員会の委員の立場として行って、驚きました。南ではああいう話し合いは、私が長い間経験してきて、本当にああいう、何というんですか、ちょっと考えにくい場面でしたので、とても想像を絶したんですが、これじゃ話し合いにもならないなっていう。でも、その中でもやっぱりきちっと区は責任をもって、あるいはそういう説明をやってもらいたいんですね。特に保健福祉部がかかわるところなんかは、これからいろいろと出てくるんじゃないかなと思っているんですね。その辺、説明する人も副区長じゃなくて、保健福祉部の人がきちっと、ああ、なるほどと夢を描けるようにちょっと言ってもらいたいんですけど、その辺はどうなっていますか。
岩井保健福祉部経営担当参事
今後、地域の方たちに対する説明会を順次行われていくことになっておりますが、東中野四丁目・五丁目地域に必要な機能として、保健福祉関連としましては、先ほど委員の御指摘のように、介護サービス機能であるとか、障害者の自立支援機能、さまざまな機能が必要となってまいります。こういう機能の必要性、特に介護保険の事業計画であるとか、障害福祉計画、さまざまな計画の中でも位置付けている施設整備でございますので、今後部としてもそういう機会をとらえて、地域の皆さん方に説明を十分していきたいというふうに思っております。
やながわ委員
わかりやすい説明ってやっぱり例示が必要なのね。皆さんはお仕事だから、行政用語だとか、さまざまさらっと言っちゃうけど、一般の人はなかなか理解しにくいじゃないですか。そういうことをまずきちっと言ってあげて、だから必要なんだという、そのきめ細やかさ。この間聞いていたときも、地域センターがなくなると。地元では住民票だとか、そういうものが取れなくなっちゃうのって、こういう声が後ろで出ているわけよ。ええってなるわけよ。部長が説明したけれど、細かい説明、大丈夫です、そういう機能はちゃんと地域に、さらにつけ加えて言えば、時間的にも保障されるとか、そういうことを最初に言ってあげれば、ええってこういう、聞いていて、何言っているのよと、後ろから言っちゃおうかなと思うぐらい、説明の仕方をもう少し行政の皆さん、部長だとかお答えする人だけじゃなくて、やっぱり地域に出て行って、看板しょって行くわけですので、その辺はもうちょっと住民の側に立って説明を、これは要望しておきます。
私もあのやりとりを見ていて、一生懸命区側も説明し、これは検討しなきゃならない、あるいは変えられるんじゃないかという点は真摯に受けとめているわけで、それでもなおかつ、聞こうともしない。もうあれは話し合いじゃありません。本当にルールを逸脱しているという、そういう光景を見てまいりました。しかし、そうではあっても、行政の皆さんのほうは、わかりやすく説明をまずすることが住民サービスの一つだと思うので、これをお願いしたいと思います。南で岩井さんはずっと所長していたから、どういう状況だったかと、本当に驚くよ。そんな状況だったので、何回もそんなことを繰り返したくありませんので、皆さんも努力をしていただきたいと、こう要望しておきますので、何かありましたら。
委員長
御答弁はよろしいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
来住委員
今後の説明のことについて出ましたので関連して。確かに説明会、この間の4回の説明会については、それほど学校が統合される、なくなるということについて大きな怒りといいますか、なぜなのというところがそもそも理解をされていないというところから始まっているということの反映だというふうに思っています。
それで、これからの説明、6月~8月にかけて地域・団体説明とありますけども、この前の4回目の跡地活用の説明会の最後には、これまで副区長が出られて説明会全体でやられた。その次は分けて通学安全と跡地活用をされてきた。跡地活用については、再度持ち帰っておられている分がありましたので、最後に説明会という形で説明をしてほしいという、そういう趣旨が参加者のお願いだったというふうに思うんですけども、ああいう形で地域に対しての説明会という形では、私はそういうことでやるべきだというふうに思っていますけども、それはこの説明会の内容でそういうことも含むということでよろしいんですか。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
実はこの後の報告案件にも関連しますが、確かに当初のときには教育委員会所管と施設活用の関連の所管が合同での説明会を開きまして、その後、今回の御報告いただいている説明会につきましては、通学安全対策という点を中心とした説明会と施設活用という形で、十分な時間ですとか、その内容のやりとりについて、一定のまとまった形でのやりとりが必要だという御意見もありましたし、また、こちらのほうとしても、そのほうが丁寧であるということから、今回こういう形で説明会を開催させていただきました。
今後につきましては、きょうお示しした報告の中身を幾つか教育委員会の要望として持ち帰っている点もございまして、今現時点で、今後間違いなく合同でやるということまでの結論には至っていませんが、できる限りそういった説明に対して一番適切な形での開催について、最大限努力して進めていくという所存ではございます。
委員長
ほかに質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、ちょっとまた委員長職をかわっていただき、質疑をさせてもらいます。
佐藤委員
今、やながわ委員がいい質問をされたので、ちょっとそれにつけ加えて、いわゆるお年寄りのためか、子どものためかと二つに分かれるような綱引きの議論は、結構いろんな場面で出てきますよね。子どもに投入するのか、お年寄りに投入するのか、どっちかの立場でどっちかがだめとか、排除し合うような議論、それも一つ出てきているのかなというのは、地域的に見れば、すごく悲しいことで、言ってみれば、地域活動ということで言えば、子どもたちもお年寄りもすべて地域の住民であるし、対象者でもあるということで、例えばうちの近くの城山ふれあいの家を最初につくるときも、高齢者会館と児童館を一緒にするのか、おかしいじゃないかといろんな議論があった中で、今、城山ふれあいの家は、お年寄りから子どもたちまで、本当にふれあいの拠点として地域の人たちが支え、大事にされてきています。そういった経過を考えると、この東中野小学校という、いわゆる今まで地域の核であったものが、お年寄りにとっても、それから、子どもにとっても、きちっとした拠点になるような形での提案の仕方が、この東中野地域だからこそ、今改めて必要なのかなというのを、委員の質疑を聞いていて思いました。どっちかのための拠点じゃなくて両方の拠点になるだというふうな次の展開の仕方ですよね。そこにちょうど新しく保育園もできた、それから、これから区民活動センターもできるということで、そこが子どもたちから高齢者まですべての方たちの区民の活動拠点、支援拠点になるのは、もちろん区も行政も当然ですけれども、そういう形で東中野小学校跡を活動拠点としていわゆる再生していくんだということで、子どもたちの拠点であるということも再度もう一度位置付け直して、その中で障害者からお年寄りまでの拠点にもなるんだということを総合的にきちっと提案していただきたいなというふうに思いました。今の御質疑を聞いていていかがでしょうか。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
おっしゃるとおり、地域のさまざまな世代間を超えて、いろいろなニーズに応えるべく、今回のこの施設活用についても十分そういった視点も踏まえつつ、今後、関連のところと十分連携し、また、協議の場にもそういったところの意見をしっかり受けとめまして、やっていきたいというふうに思っております。
佐藤委員
よろしくお願いいたします。
委員長
ほかに質疑はございませんか。
なければ、以上でただいまの報告は終了させていただきます。
次に、2番、中野昭和小学校・東中野小学校の統合に伴う通学安全対策についての報告を求めます。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
それでは、引き続きまして、中野昭和小学校・東中野小学校の統合に伴う通学安全対策について(資料3)、これは子ども家庭部の地域子ども家庭支援センターとの連名ではございますが、私のほうから御報告させていただきます。
これにつきましても、去る5月10日の土曜日と5月12日の月曜日に分けまして、それぞれ地域説明会を開催してございます。施設活用とは別に通学安全対策の説明会等を設けまして、また改めて区の考え方について、今回整理をさせていただきましたので、それにつきましての御報告になります。
これも前回案という形でお示しをした部分と、特に追加ないし修正記載とした部分について絞って御報告をさせていただきます。全部で5点あります。
まず1点目でございます。1枚目の1ページの(1)児童に対する安全指導の実施の中で、前回の御報告では、その前段の3行、「機会をとらえて実施する。」まで、そこまでの記載でございました。「また、」以下、「今年度中に、交流事業などを通じて東中野小学校の児童が中野昭和小学校まで歩く機会を設け、併せて安全指導を実施する等の取り組みを行う。」また、「さらに、中野警察署に対して、駐在所等の警察官による児童の登下校時の安全指導を要請した。」ということで、この部分を肉づけ、追加記載をしております。それが1点目でございます。
2点目、(3)でございます。通学路の指定に伴う必要な道路設備等の整備。この中で文章の一番最初のところに「本年6月上旬までに」とございますが、この記載が新たに追加をしてございます。前回はこの時期の部分が明記されておりませんでしたが、ここを追加したのが一つと、あと最後の行になりますが、最後の2行の部分で、「今後さらに、沿道の地権者の了解を得ながら、増設などに取り組む」と、この2行の部分を追加させて、より明確に取り組む内容を表記したものでございます。
それから、3点目でございます。(4)山手通りの歩行者用信号の横断時間延長等要請の部分ですが、最後の文章の最後に「中野警察署に要請した」とございます。これは前回は「依頼をする」という予定の文章でございました。この間、教育委員会を中心にこの部分につきまして具体的な要請を行ったということで、その部分を修正してございます。
4点目でございます。裏の2ページをお開きいただきまして、(6)山手通り横断施設設置の検討。東京都など関係機関と協議し、設置の可能性について検討するということで、この(6)は項目自体、新たに追加をさせていただいた部分でございます。これはあそこの東京メトロ落合駅の地下通路等の一部に空間利用の可能性を持つハード的な施設、それから、東京都が一部所管している等もありまして、現在この横断施設の設置については、都市整備部を中心に東京都あるいは東京メトロ等々、これから検討を進めるというようなこともございまして、まだ現時点で設置についての可能性について十分見きわめている段階ではございませんが、そういった可能性も追求していくということで、ここに新たに検討するという項目を加えさせていただいております。
それから、最後5点目になります。(9)でございます。2ページの真ん中から下のパトロールの強化。この中で表現を一部加えてございます。青色灯防犯パトロールカーを、それ以下ですね。「下校時間帯に合わせて一定期間、重点的に巡回させ」、ここの部分を追加して記載をさせていただいております。
なお、その次のペーパーに、先ほどの施設活用と同様に、5月10日と12日のそれぞれの説明会での主な意見・質問、それから、教育委員会としてのその席での回答内容をここで整理をしてございます。参考までにつけさせていただきました。
なお、所管といたしましては、(8)の学童クラブ利用児童への対応が主に該当するわけでございますが、関連ということで一通りの資料として、今回、御報告をさせていただくものでございます。なお、こちらのほうで後ほど持ち帰って、後日見解として回答するといったような内容はございませんでしたので、ここでのやりとりで終わっているという報告を受けてございます。
委員長
ただいまの報告について質疑はありませんか。
やながわ委員
1点だけ。この1ページ目の(4)横断時間延長等要請と書いてあるんですが、これはそういう設置の方向に行くんでしょうか。大丈夫だという方向なの。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
関連で地域説明会のところに、見解のところを参考までに。地域説明会資料の1ページ目の下から4項目めと3項目めのところになります。今の御質問は可能性の程度というお話だと思いますが、教育委員会のほうから明確にその点の見通しが、どの程度の感触かというのは細かく受けておりませんが、最大限要請をして、状況を含めて依頼をしているということで受けております。
やながわ委員
多分警察、公安になるんでしょうか。私もこの学校の通学路、千葉県でしたか、やっぱり幹線道路が広くて、渡るときにかなり子どもの歩数だと、お年寄りなんか時間がかかるので、延長している信号を見てきました。そのときに、「思いやり信号」と言うんですよ、それ。別名「思いやり信号」で、子どもが通るこの幹線のところに、思いやり信号だから、信号に子どもが好きそうなキャラクター、何とかって、かわいいキャラクターがついて、ここは本当に思いやり信号。子どもが通る。年寄りが通る。子どもが通ると7秒だか5秒だか、時間が遅くなるんだって。私も写真を撮ってきたんだけれど、子どもが通る。低学年なんか特にね。運転する人もそういう思いやり信号を見ると、ここは子どもが通るんだなという。多分警察に聞けばキャラクターなんかがわかると思うんですよ。
私はなぜそういうのを見に行ったかというと、乗用車だか、ワゴン車だかわからないけど、回るときに子どもが見えにくい。巻き込まれて亡くなったというそのお父さんが、あらゆる信号を調べて、やっぱりこれが必要だということで一冊の本にして、私はその方の話を聞いて、実際どういうところでやっているのかをもうかなり前、数年も前にあっちこっち見に行ったんです。やっぱりそのときに、子どもがランドセルしょって、千葉ですから、結構遠くから来るというわけよ。二、三十分の通学なんか当たり前の世界で、そういうところだからこそ、この思いやり信号に力を入れて、何基も設置してありますと。そのときに、あまりにもそのキャラクターもかわいいので、運転するほうも、また大人も、そしてまた、子どももやっぱり通学路に対して安全、注意を払うという、そういう意識も含めて、どうせ要請するんだから、そういうものをつけさせるという提案というか、教育委員会と一緒になって、子ども家庭部なんだから、子どもの安全を確保するという立場で、その本をちょっと探しますが、どっかへいっちゃっているから、そういうのを見て、いろんな角度でできる限りのことをしてさしあげること、私は大事だと思うんです。そういうのを知っていましたでしょうか。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
今キャラクターの部分については、私は承知していなかった部分がございます。しっかり学習してまいりたいと思いますが、今御要望の教育委員会と十分連携をいたしまして、やはり子どもたちの安全確保というのが最優先でございますので、できる限り努力をさせていただきたいと思います。
ここに延長時間と、それから、残りの時間を表示する信号機。これは実は、今、中野駅から区役所へ渡る駅前の信号も、青色が変わるタイミングで徐々に点字が減ってきて点滅と、あれが今都内で徐々にではありますけども、優先設置等を含めて、かなり力を入れてきているということでございます。非常にあれも歩行者にとって、子どもたちはもちろんですが、やはり安全に対しては配慮すべき手だてとして有効であると認識してございますので、今後しっかり取り組んでまいりたいと思っております。
やながわ委員
こちらの行政側が知っているのと知っていないのと違うし、ちょっとした気配りというか、心配りでこの延長、何とかという、ちゃんとした名前は信号機についているんだけれど、通称思いやり信号というふうに伺ってきました。警察のほうも当局も、毎年毎年その思いやり信号、あるいは目の見えない方が何か持っていて、そこにピーと反応して、視覚障害者の人が来ると信号の点滅が長くなるとか、本当にいいものがどんどん出ているので、目に見える形で、また、聞いていてとにかく大事にしてくれているんだなということが伝わるように、こういったことも調べておいて、こういうことがあると見せてあげればいいんだよね。そういうのはね。こんなことも検討していますとか、さっきの話じゃありませんけれど、一つひとつ言うのと同時に、お母さんたちに、また子どもたちに見せられるようにちょっと事前に調べて、私も探しますけれど、ぜひやってみていただきたいと思います。これは要望しておきます。
来住委員
いろいろ手だては考えればあるのかというふうに思いますが、一番の安全策は、保護者の皆さんがおっしゃっているように、そういう危険の回避をしなきゃならないような手だてをいろいろと警察や、対応策を講じなければならないような場所を通学路として指定をし、危険な場所に子どもたちを置くということ自身が問題だというふうにおっしゃっているのが大方の保護者の皆さんの共通した声ですね。子どもの安全を保障するというのは、これは最大限の行政の責任ですから、当然ですね。
教育委員会がいろいろ検討されてきて幾つかの対応策を示されてきた。それは今になってという言い方はおかしいですけども、本来統合する過程の中で、計画の議論の中でそういう対策については、当然対応策を同時に検討し検証し、保護者の皆さん、地域の皆さんにそのことを示せる、それが本来の計画のつくり方であるべき。したがって、子どもの安全を第一という教育委員会行政の責任からして、この段階で警察にお願いをしたり、信号機の機種をどうだというように話し、そこに対して大変な不信を保護者の皆さん持っておられるわけですよ。なぜそういうことが、最初から40メートルの山手通りや早稲田通りを渡る、通学するということは統合の計画の中であったわけですから、その段階で検討がどういうふうにされてきたんですかというふうに聞かれているんだけども、それにはきちんとした答弁が、回答が得られていないんですね。だから、一層通学の安全については、不安が大きなものになっているということだというふうに思います。
学童クラブのことになりますけども、40メートルという幹線道路を通学区域、いわゆる学童クラブの行き帰り、下校時ですね。クラブから帰るときに渡らなければならない条件にあるというところは、ほかにもありますか。わかりますか。
野村地域子ども家庭支援センター担当課長
ちょっと手元に資料ございませんが、向台のところで、やはり環六を渡るという校区が設定されているようでございます。
来住委員
私も調べていませんのでお聞きしたんですけども、確認を後でしたいと思います。それで、学童クラブのこの2ページの(8)に示された対応ですね。学童クラブ利用児童への対応ということで、年度当初から一定の期間、職員が引率をしということでした。たしか5月10日か12日の通学安全対策のときの説明だったと思うんですが、保護者の方からその一定期間というのは、という問いがあって、教育委員会でしたか、それは所管に持ち帰ってお伝えしますというような、そういうやりとりだったというふうに記憶しているんですけど、ちょっとやりとりの文言までは正確じゃないんですけども、当然教育委員会しかこの通学安全対策のときには出席をされていませんでしたので、この部分ではお答えができなかったのかなというふうに思うんですけども、その辺のやりとりというのは、年度当初の一定期間については教育委員会やほかのところ、副区長が出られているわけですから、一連の説明会に。その辺はこの期間については、どのような区としての統一されたものをお持ちなんですか。
野村地域子ども家庭支援センター担当課長
前回のこの当委員会でも御答弁させていただきましたが、現在のところは、一定期間というのは4月1カ月、それから、このゴールデンウィークが明けたぐらいのところまでということを私どもとしては想定をし、検討しているというふうにお答えをさせていただいております。
来住委員
じゃ、前回の委員会でここで報告あった、確認をされたその一定期間というのは、ゴールデンウィークまでというのが一定期間ということで、区としてはそのように教育委員会を含めて確認をしているということでよろしいですね。
野村地域子ども家庭支援センター担当課長
現時点におきましてはそのように考えてございます。先日も東中野小学校に置いております学童クラブ、こちらの保護者の方々とも御説明の機会を設け、御意見をいただいておりますが、今後、そうしたところでいただいた御意見等も踏まえて、正式に確定をしてまいりたいと思っておりますが、あくまでも現時点では、このゴールデンウィーク明けぐらいまでが一定の期間かなというふうに想定をしているところでございます。
来住委員
もう1点だけ。ちょっと私もわからないので、学校が新宿側に低学年がいった場合、学童クラブというのは基本的には、例えば新宿区の学校に行くということでは、それは学童クラブ自身もその学校、新宿の側に入り得るということで基本的にはいいんでしたか。ちょっとよくわからないので、わかりましたら。
野村地域子ども家庭支援センター担当課長
各区の間の申し合わせ事項になるかと思いますが、現在は中野と新宿で、そちらの区の小学校を御利用するときに、そちらの区立の学童クラブも合わせて利用するといったところでの相互乗り入れと申しましょうか、そういったことでは取り扱っていないというふうに承知しております。
委員長
ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上でただいまの報告については終了いたします。
次に、3番目、区有施設のアスベスト再分析調査についての報告を求めます。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
それでは、区有施設のアスベスト再分析調査について(資料4)御報告申し上げます。本件につきましては、子ども家庭部・保健福祉部2経営連名でございますが、私どものほうから御報告をさせていただきます。
まず1番、アスベストを巡る最近の動向ということで、平成18年9月に、厚生労働省が石綿予防規則を改正してございます。主な変更点としてそこにございます。マル1マル2とございます含有率基準の変更。これまでその時点で1.0%以下といったところが0.1%以下ということで、かなり精査な基準になったという点が1点。
それから、マル2分析方法の明確化ということで、1標本、20視野を観察したところ、これをさらに3標本、粒子1,000個検出・確認ということで、調査についてかなり精密度、精査をするというような改正がございました。
実はこの間、国内においてほとんど使用されていないと聞いてございましたアスベストその他3種類の一つであるトレモナイトが昨年度の末に、都内の保育園などで検出されたという報道が、ことしの1月5日にございました。
これらを受けまして、ことしの2月6日に厚生労働省が、そこにございますように、予防規則3条2項の規定による分析調査の徹底についての通知がございました。
これまでの主要3種類のアスベストに加えまして、その他の3種類のアスベストを含むすべての石綿といたしまして、改めて分析方法も精度を高めた形での分析の必要が生じてきました。
2番、厚生労働省通知後のこれまでの中野区の対応ということでございます。
まず、再分析調査につきましては、通知を受けまして、今後の区の対策の検討資料とするために下記の施設、そこにございますマル1マル2の施設につきまして、まず再分析調査を行いました。
マル1といたしまして、18年度に分析調査を実施し、分析機関に資料が保管されていた11施設が1点。
それから、マル2としまして、小・中学校で抽出した代表施設。これはおおむね昭和45年から52年にかけまして使用された可能性のある施設ということで選んでございまして、中野神明小以下五つの学校を抽出しまして、調査を実施してございます。
分析調査のそのときの結果でございますが、保管資料についてはすべて不検出であったという点。
それから、新たにサンプリングした5施設11検体のうち、中野神明小と塔山小の2施設におきまして、天井・壁吹付け材3検体からクリソタイル(白石綿)が検出されてございます。
裏の2ページにいっていただきます。気中分析の実施及び結果でございます。今検出ということで御報告申し上げた施設につきまして、2施設・3棟、劣化・損傷状況の調査及び飛散状況調査を直ちに実施いたしまして、吹付け材の表面は塗膜で覆われ安定しており、目視点検では飛散状況にないことを確認してございます。
さらに春休み期間中に室内・屋外での気中分析調査を実施いたしまして、屋内・屋外ともにアスベストの飛散がないことを確認してございます。
区の今後の対応、3番でございますが、JIS法による新たな再分析調査の実施ということで、吹付け材を使用しての今後の施設として、別表にございます、2枚目についている表になりますが、全体で48施設・86棟につきまして対象といたしまして、6種類のアスベストの再分析調査をことしの5月中旬から、もう既に一部始まっていますが、7月下旬にかけまして実施をするものでございます。
再分析調査を行った後に、アスベスト処理計画を立てまして速やかな対応を試みるものでございます。
なお、別表の表をごらんください。こちらは再分析の対象施設の全体として、既実施分と実施予定分とございます。先ほど申し上げた数字につきましては、一番右の下にございます合計欄、実施予定分、施設数48、検定数86ということになります。
子ども家庭部と保健福祉部につきましては、区長部局のところにございますそれぞれの数字ということで、子ども家庭部が6施設・7検体、保健福祉部が3施設・7検体ということで予定をしてございます。
以上、アスベストの再分析調査について、簡単ではございますが、報告にかえさせていただきますす。
委員長
ただいまの報告について質疑はありませんか。よろしいですか。
なければ、以上で本報告は終わります。
次に、4番目、「中野区食育推進アクションプログラム」にもとづく食育運動の実施についての報告を求めます。
原田子ども健康担当課長
今年度、「中野区食育推進アクションプログラム」にもとづく食育推進事業を実施いたします(資料5)。この事業実施にあたりまして、庁内キャンペーンチームを立ち上げますとともに、区民を中心とした食育推進協議会を設置しまして、民間事業者を活用した効果的展開を図ります。
2の食育推進協議会の設置でございますが、まず、その役割としましては、このアクションプログラムに盛り込まれております食育フェスタ等の各種事業の具体的な実施方法ですとか、区民への周知等につきまして協議をお願いいたしますとともに、実施にあたっても主体的に取り組んでいただくと、こういった役割を持っていただく予定でございます。
設置期間が、平成20年6月~平成23年3月。
構成委員でございますが、裏面をお開きいただけますでしょうか。このように町会、医師会、商店街等、関係各団体の代表の方々にお願いしてございます。実際に動いていただけます副会長等が大体メンバーになっていらっしゃいますということでございまして、食品関係では食品衛生協会、魚商業、食肉生活衛生同業組合等も入ってございます。
表面に戻りまして、平成20年度の推進事業の予定でございますが、従前御報告させていただきました、いわゆるアクションプログラムで考えている事業でございますが、早速、6月からマスコットキャラクターの作成におきまして、募集を始めます。7月ごろに決定ということを考えてございます。以下、食育サポーター養成、ファーストステップ・キャンペーン、その他この(8)番にございますのが代表的なものでございますけれども、アクションプログラム事業を今年度実施の予定でございます。
委員長
ただいまの報告について質疑はありませんか。よろしいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上でただいまの報告については終了いたします。
次に、5番目、子どもと家庭を支える地域づくり方針に基づく取り組みの進捗状況についての報告を求めます。
野村地域子ども家庭支援センター担当課長
お手元の資料(資料6)に基づきまして御報告させていただきます。この件につきましては、第4回定例会におきましても御説明をしたところでございますが、その後、本年10月に地域子ども家庭支援センター並びにU18プラザ、キッズ・プラザ、こうしたものが実際に立ち上がるというところにまいりましたので、現在のところの取り組み状況につきまして御報告いたします。
一つ目が、(仮称)地域子ども家庭支援センターでございます。該当の児童館につきましては、ここに記載のとおり、南中野、それから仲町、丸山児童館、鷺宮の各児童館でございます。こうした地域子ども家庭支援センターになる児童館につきまして、機能を強化するという部分につきましては、(2)のところに記載させていただいておりますように、一つ目が相談機能でございます。子育て中の親が抱える育児不安や発達上の問題など身近な地域で対応できるようにするというところで、こういった相談のための相談室も、現在、この夏休みぐらいまでの期間をかけて、各児童館のほうで整備工事を予定してございます。
それから、二つ目といたしまして、子育て支援サービス。具体的なサービスのこの提供機能でございますが、母子手帳の交付ですとか、それから、各種こういったサービスの申請の受け付け、こういったことを担っていこうというふうに思っております。
それから、3番目といたしまして、乳幼児親子の交流機能というところ。これは、この児童館をスペースとして利用するということだけではなく、その管轄するエリアの中で、子育てひろば事業が展開できますように、子ども施設と連携をしながら展開を図っていくというところでございます。
それから、親育ち支援機能というところで、妊娠期から両性参加というところで、母親、父親、その両性の親育ちのための学習の機会を地域で展開をしていくというところで、その具体的な事業展開といたしまして、(3)に書かせていただいております。
代表的なところで申し上げますと、親育ちの講座。これまで子ども家庭部の各分野、各施設体系ごとに展開をしてまいりましたけれども、これを(仮称)地域子ども家庭支援センターがきちっと全体の調整を行いながら、体系的に地域で展開をするといった取り組みにしてまいります。具体的にはそちらに記載をしておりますように、親の育ち講座、父親講座、両親学級、こういったことで計画をしております。
二つ目が、地域の子育てネットワークの推進というところで、子ども育成団体、子どもにかかわる活動団体、こういったところの連携・協働、その中で子どもや子育て家庭を支えるネットワークづくりを進めていくというところで、この(仮称)地域子ども家庭支援センターを単位といたしまして、それぞれの地域に子育て・子育ち支援地域連絡会、こういったものを設置をし、運営をしていくということで計画をしております。
大きな2点目でございます。(仮称)U18プラザ事業でございます。これは、計画上、全体では9館を予定しておりますが、この10月に立ち上げますのは城山ふれあいの家でございます。こちらの新たな機能、充実する機能といたしましては、子育て家庭への相談支援の充実というところで、上に申し上げました地域子ども家庭支援センターと連携をしながら、相談支援の充実を図っていくというところでございます。
二つ目といたしましては、年代に応じた事業の実施というところで、これまで児童館、中心的には小学生を主な対象として事業を展開してまいりましたが、このU18プラザにおきましては、あらゆる年代の子どもたちの状況を把握し、年代に応じた育成活動の充実に向けた取り組みを行っていくというところで計画をしてございます。
裏面にまいりまして、地域の子育てネットワークの拠点というところでございます。地域には、学校を中心としましたコミュニティーというものが存在をしております。そういったところで、地域・学校・行政、これと各御家庭とが協働し、地域の一人ひとりの子育て・子育ちを支援する体制、こういったネットワークをつくっていくというところが、このU18プラザの中での展開でございます。
その具体的な事業としまして、(3)のところに二つ代表的なものを挙げさせていただいております。
一つ目は、中高生を対象とした事業というものを充実させていこうというところで考えています。そのためには、小学生あるいは乳幼児とは違った時間帯、具体的には夜6時過ぎ、8時ぐらいまでの時間帯の延長、こういったものをやっていかなければならないのかなと。さらに中学生、高校生と年齢を対象といたしますので、大学等、こういったところとソフトの部分で連携をするような事業、こういったものも企画をしていこうというふうに思っております。
二つ目が地区懇談会でございます。この子育てのネットワーク、これを確かなものにしていくというところで、各中学校区を単位といたしました地域協議の場、こういったものを設けていこうということで、現在検討し、準備をしているところでございます。この地域協議の場におきまして、地域や学校の課題、これを見つけ出し、解決に向けて取り組んでいくと。その中で新しい青少年委員の制度、こういったものを立ち上げまして、連携して地域の子育て活動を支援していくというようなことを計画してございます。
大きな3点目でございます。(仮称)キッズ・プラザ事業、それから、学童クラブ事業について御報告をいたします。
この10月から小学校といたしましては塔山小学校、こちらに塔山児童館の機能を移行していくというところで計画をしてございます。塔山小学校の具体的な、どの部分を使って整備をするのかというところでは、学校の校庭に面しました1階の連続した3教室を専用施設として改修をするということで、工事の予定期間といたしましては、学校の夏休み期間から少し先が延びてございますが、8月、9月、こういったところで、この専用室について整備を図っていくということで準備をしてございます。
そのキッズ・プラザでございますが、実施方法が(3)のところに整理をさせていただいております。
まず、対象児童でございますが、塔山小学校の児童、さらにはこの近接校区内等に在住をされている他の学校に通学をしている児童、これを合わせて対象児童といたします。
利用定員というものは、特に定めはいたしませんが、事業運営上、それから、安全の確保のために登録をしていただいて御利用いただくと、そういったことを想定してございます。
それから、利用時間でございますが、小学校の授業終了後、夕方の6時までというのが平日の利用時間でございます。それから、土曜日につきましては、学校がお休みになっておりますので、朝9時~夕方の6時まで、こういったところを利用時間として安全委員、職員を配置して子どもの遊びを見守っていこうということで計画をしております。日曜・祝日等につきましては、お休みをさせていただきます。
これに合わせまして、現在、塔山児童館の中にございます学童クラブ、こちらにつきましても学校内に移転をいたします。
そこで、塔山児童館の機能がこちらの小学校の中に展開をするという関係で、条例等の整備のことが出てまいります。具体的には中野区立児童館条例、これはこの塔山児童館の廃止でございます。それから、区立学童クラブ条例、これはこの塔山学童クラブの設置箇所、設置位置のことでございますが、こういったところで例規の整備が必要と考えておりますので、今後、一部改正の手続を進めさせていただく予定でございます。
委員長
ただいまの報告について質疑はありませんか。
やながわ委員
特にU18プラザ事業についてなんですが、裏面の新たな事業展開とかいろいろ書いてあるんですが、これはソフト面ではこういう方向で取り組むんだろうなと。ただし、ハード面のイメージがわかないんですが、どんなふうに想定されているんですか。
野村地域子ども家庭支援センター担当課長
U18プラザになる、具体的にはここで申し上げておりますのは城山ふれあいの家でございますが、ハード面で当面整備をするという計画はございません。ただ、今後のこのU18プラザ事業の展開につきましては、次の10か年計画の検討の中で具体的にお示しをすることになろうかと思っておりますが、中高生を対象とするというところで、そういった面でのハードの整備も考えていかなければならないのかな。例えば音楽活動ですとかといったような専用館の整備ですとか、そういったことも視野に入れつつ、検討していきたいというふうに思っています。
ただ、補足的にもうちょっと御説明させていただくとすれば、こういった中高生を対象とした事業というものを、あくまでも今の児童館施設の中だけで展開をするのか、区内の社会資源としての例えば学校施設ですとか、こういったものも含めて展開をするのかといったあたりも、今後もうちょっと詰めさせていただいてお示しをしたいというふうに思っております。
やながわ委員
できるだけ10か年計画でというふうになっていますけれど、理念としては本当に大事なことなんだけど、やっぱりハードの部分が見えないと気持ちが乗れないじゃないですか。もう中高生なんていうのは自分たちでできるわけで、そういう意味で、私はハードの整備、中高生の居場所づくりというのは、かなり前からずっと提案をしてきたし、また、そういう要請はたくさんあったわけで、いつも言うんですが、そういう子どもたちというか、子どもじゃないですね。もう中高生というと本当に大人なんで、自立したそういう考え方が行動と、また居場所がないと、場所がないとやっぱり先に進まないんじゃないかと。中高生のそうした居場所づくりも描いていいんじゃないかと、示していいんじゃないかと、こういうふうに思うんですね。課長もそうおっしゃっているので、どこが適地なのか、あるいは、今までこのU18プラザの中で特色を持ってやるのか、その辺をもうちょっと具体的に示していただけることが大事かなと思うんですが、どうでしょうか。
野村地域子ども家庭支援センター担当課長
できるだけ速やかにそのあたりについて具体的にお示しをできるようにしていきたいというふうに思っております。
篠委員
家庭支援センターの対象年齢は、小学校前までという理解でいいんですか。
野村地域子ども家庭支援センター担当課長
今の御質問、地域子ども家庭支援センターで取り扱うということかというふうに考えさせていただいて御説明いたしますが、この地域子ども家庭支援センター、対象年齢といたしましては0歳~18歳未満という児童福祉法上の児童についてと、その親を対象とするようなところで事業を展開させていただこうというふうに思っております。
篠委員
学習指導要領にあたる保育所保育指針が改定されましたね。その中で新しく切り込まれたところに親の教育力の低下という部分で、これは保育園に対して切り込んできているのかなというふうに私は思っていたんですが、保護者に対する保育に関する指導が適切に行われるように職員の研修を行うというくだりがあるんですね。それを実施して新たに事業を起こしたのが、まさに(3)番だという理解でよろしいんですか。1番の(3)。
野村地域子ども家庭支援センター担当課長
保育に限らず、今学校でも同じように子どもの問題がこの乳幼時期からの取り組みが重要であると。その中で親が親としてきちっと育っているのかどうか、そこのところの支援も欠かすことのできない取り組みであるということがございます。私どもといたしましては、この地域子ども家庭支援センターが具体的に今までと違う取り組みとして、何をするのかというところでは、地域の中でこういった子育てに着手をした親の世代をまとめていくといいますか、支援をし、子育ての仲間づくりをしながら、楽しく子育てをしているんだというところを実感していただくような支援、これをしていくというところで考えております。
その具体的なあらわれといたしましては、各地域地域でこういった親育ちのための講座をしながら、仲間づくりを進めて、例えば乳幼児親子の広場事業にそれらの方々を誘導し、さらにそこで仲間としての協力関係というんでしょうか、そういったものもはぐくんでいければなというふうに思っているところです。
篠委員
ですけど、講座という形でやると、かなり参加者が常に骨を折ると思うんですよね。じゃないやっぱり仕掛けをつくらないと、本当のところを切り込んでいくのがなかなか難しいというところで、何とか講座なんていう形だけを考えているんじゃないやり方を、ぜひ実施していただきたいということを要望しておきます。
山口委員
地域子ども家庭支援センターの事業展開なんですけれども、これまでに御説明あったかもしれないんですが、確認なんですが、子育ての仲間づくりの応援等で今後していくということで、保健福祉センターでも事業展開あったかと思うんですが、これとの関係ではどのように整理がされるんでしょうか。
原田子ども健康担当課長
従来より保健福祉センターでは、こういった親育ち講座に関連した両親学級ですとか母親学級、こういったものも実施しておりました。今後は、10月からはこの両親学級を地域子ども家庭支援センターで実施いたしまして、そこからこの出産後の両親講座、それから、親育ちのその後の講座と続けていくというふうに考えてございます。
山口委員
では、機能が移転するというふうな理解でよろしいですか。
野村地域子ども家庭支援センター担当課長
先ほども御説明をいたしましたが、これまで子ども家庭部の中でも、それぞれの分野、セクションが独立をした形で実施をしてきたこの親育ち関係の事業について、地域子ども家庭支援センターというところがきちっと所管をし、体系的に1本に調整をして実施をしていくという体制に持っていこうというふうに思っております。
委員長
よろしいですか。
ほかに質疑はございませんか。
なければ、以上でただいまの報告については終了いたします。
続きまして、6番目、谷戸学童クラブの運営事業者の選定及び延長保育の開始に伴う延長保育料等の考え方についての報告を求めます。
野村地域子ども家庭支援センター担当課長
引き続きまして、お手元の資料(資料7)に基づきまして御説明をいたします。谷戸学童クラブの運営事業者の選定及び延長保育の開始に伴う延長保育料等の考え方についてというところでございます。
昨年12月、第4回定例会のこの常任委員会で谷戸学童クラブの運営委託に関する事業者募集について若干御報告をしたかと思いますが、その後、具体的な事業者の選定を終えましたので御報告をいたします。
1のところの選定事業者でございます。株式会社日本保育サービス。本部は新宿区高田馬場にございます。
これまでの選定のスケジュールでございますが、昨年11月からこの谷戸学童クラブの保護者会で御説明をしてまいりました。先週の土曜日までに計8回開催させていただいております。この間、3月に事業者募集の説明会を行いました。そこに14事業者が説明会に御出席いただき、こちらに記載しておりますように7事業者が応募してまいりました。その後、5月に事業者選定、先週ですか、事業者を選定し、この株式会社日本保育サービスというところに決定をいたしました。
今後でございますが、この事業者並びに保護者、区が一堂に会しまして、具体的な委託開始後の運営についてさらに細部について協議をしていこうというふうに思っております。8月の半ばからは、事業者側の従事職員、これも現地に配置をいたしまして、区の職員と相乗りで学童クラブの運営をする。その間にもっと細かい、お子様お一人お一人の状況等についても熟知をしていただいて、10月1日から本格委託運営ということで進めていこうというふうに思っております。
なお、お断りでございますが、昨年12月、当委員会で報告いたしましたときの予定のスケジュールで、事業者の募集開始を1月下旬ぐらいに予定をしているということで御報告いたしましたが、先ほど申し上げましたように、実際の募集については本年3月ということでさせていただきました。
それから、8月中旬から引き継ぎを行うということでございますが、これも昨年12月の報告の段階では、9月1カ月間を事業者従事職員との引き継ぎ期間というふうに御報告をいたしましたが、夏休み期間の一日保育の間も含めて実施したほうが、よりきめ細かくお子さんの状態について理解ができる。それから、新しい職員と児童との信頼関係も生まれるということで、ちょっと事務引き継ぎ期間も長くさせていただいております。
それから、2番目でございます。この民間活力を使っての運営委託の開始に合わせまして、これまでの基本的な保育時間を充実し、さらに延長保育を実施いたします。現行の保育時間は平日ですと、放課後~18時、これが土曜ですとか夏休みの学校休業日になりますと、8時半~夕方の5時までというのが区立学童クラブの今の運営形態でございますが、この委託学童クラブにつきましては、すべて夕方の6時までを基本的な保育時間、その後1時間を延長保育ということで実施をいたします。
そこで、この延長保育について保育料をどう積算、算定をするかというところが問題になってまいりますが、(2)以下のところでその考え方をお示ししております。現在の基本保育時間の保育料が月額4,400円でございます。この4,400円をもとに年間の1時間当たりの単価を割り出しまして、年間延長保育総時間を掛け合わせ、平準化するためにそれを12月で割って1カ月分の延長保育料を割り出すということで考えてございます。
具体的に月額の延長保育料でございますが、月を単位にあらかじめ御利用の申し込みをいただいていた方については月額2,000円というところで考えてございます。
そうではなくて、都合がつかなくなったときに飛び込みで御利用するという、1日単位の御利用の方法についても採用していこうと思っておりますので、その場合、日額500円、これを想定をしてございます。ただ、この500円、どこまでも毎日500円を取るのかということではなく、月額の2,000円を上限に日額当たりの御利用についても、そこを上限とするということで制度をまとめていきたいというふうに思っています。
減免につきましても、現在の基本保育料と同じように減免制度を設けていこうというふうに思っております。具体的には、住民税非課税世帯と生活保護受給世帯、こちらにつきましては延長保育料について免除をするということで取り扱っていこうと思っております。
この考え方に基づきまして、今後、この保育料の根拠条例を整備する必要がございますので、今後、中野区立学童クラブ条例、それから、同施行規則、こういったものを整備手続に入っていこうというふうに予定してございます。
委員長
ただいまの報告について質疑はありませんか。
山口委員
7事業者の応募があって、この事業者を選定されたということで、事業実績や経営状況等をかんがみての判断だったかと思うんですけれども、これまでどういった事業をこの事業者がされていたか、教えていただけますか。
野村地域子ども家庭支援センター担当課長
募集要項に基づきまして提案書というものを御提出をいただいております。その中には、学童保育の基本理念の経営的なところからいきまして、さまざま御提案をいただき、それから、経営状態を示すような決算書類、こういったものも御提出をいただき、それらを審査をし、決定をしてきたということです。
具体的にこの選定をいたしました日本保育サービスでございますが、具体的に申し上げますと、学童クラブ関係でまいりますと、現在、公立学童クラブを20カ所受託をしております。それから、公立の児童館を8カ所受託をしております。さらに保育関係にまいりますと、認可保育所を20カ所運営をし、認証保育所を22カ所運営をしてございます。
山口委員
これまでと職員配置などには変わりはないんでしょうか。
野村地域子ども家庭支援センター担当課長
現在の区の職員配置数を下回らないようにというのが条件でございますので、具体的に今御提案をいただいておりますのは、常勤職員2名、それから、非常勤の職員を2名、それに区立の場合と同様に、障害児対応の職員も配置をするということで提案をいただいております。
委員長
よろしいですか。ほかに質疑はございませんか。
来住委員
この日本保育サービスに決定された経過は先ほど紹介ありました。いわゆる基本理念、経営状態、それから実績もかなりおありだということですね。7事業者の中でこの事業者に先週決定されたということなんですけども、基本理念のところを含めて、やはりこの日本保育サービスがすぐれていたということになるんでしょうか。その7事業者、その前に14事業者ぐらいがあって、7事業者が応募してきて、最終的にはこの株式会社日本保育サービスに決定されたわけですけども、応募された中でこの企業がすぐれていたという点は、どういうところですか。
野村地域子ども家庭支援センター担当課長
その経営の理念ですとかといったところから、さまざま御提案をいただくようにしております。それから、実際に運営をしている学童クラブの視察というのも全件実施をさせていただきました。
そこからちょっと私の個人的な感想で申し上げますと、どちらの学童クラブも、そこに従事されている職員の方々というのは、かなり熱意を持って一生懸命運営にあたられておりましたですので、そういった面での優劣というのは、なかなかつけがたいのかなというふうに思っておりますが、ただ、私ども今回、どういった点に着目をしたかといいますと、まずは安全・安心にお子様をお預かりをするということができるのかどうか。それから、委託後も常にサービスの内容、質が向上を図られていくようなシステムになっているのかどうかといったようなところ。それから、この城山ふれあいの家、ほかの児童館、学童クラブも中野区内一般的にそうなんですが、特に地域とのふれあいですとか協力関係を重視しているというところで、こういったところの提案内容がどうなのかといったところに少しポイントを置いて見させていただきました。
この日本保育サービスの提案内容でまいりますと、例えば学童クラブ児童を引率をして集団で遊びに外へ出てしまうといったようなときに、警備会社と契約をしたGPS機能つきの緊急携帯装置を必ず携帯をするとか、そういった提案もございました。それから、自主的にその学童クラブ利用児童の生活圏、こういったところの安全点検をしてマップづくりをしていくというような取り組みで、そこに地域での安全マップ等々の情報も絡めて運営をしていきたいというような提案内容もございました。
さらに安全・安心、衛生面について、各種マニュアルがかなりきちっと整備がされていると、そういった面で本部機能がかなり充実をしているのかなと。職員に事故があったときに本部からの応援体制等もかなりしっかりしていると、そんなようなところを一つ見させていただいたということでございます。
それから、サービスの質の向上でございますけども、この学童クラブ事業については今のところ、福祉サービスの第三者評価制度といいますか、外部評価制度については、まだその対象事業として選定されているわけではないんですが、こちらの企業につきましては、自主的に第三者評価を受けているといったようなところで、利用者の声ですとか、外部の声を運営に反映させているということも一つ評価のポイントかなと。
それと、もう1点申し上げますと、臨床心理士等の心理アドバイザーですとか栄養士といった、保育からこの学童クラブまで幅広く展開をしている事業者でございますから、そういった専門職員を本部に配置をし、巡回して相談にあたるような体制、こういったものも組み入れていると。そんなあたりがほかの事業者よりは一歩ぬきんでているかなというところで選定をさせていただきました。
委員長
ほかに質疑はございませんか。
なければ、以上でただいまの報告を終わらせていただきます。
3時になりましたので、ここで休憩を20分入れさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
(午後2時58分)
委員長
では、再開いたします。
(午後3時20分)
続きまして、食中毒事件の発生及び対応についての報告を求めます。
古屋生活衛生担当課長
では、食中毒事件の発生及び対応について(資料8)御報告いたします。
まず、事件の概要でございます。
去る4月21日に区内の飲食店、主に焼き鳥などを取り扱っているお店でございますが、そこで喫食した、食事をした8名のグループのうちの6名が、翌日の4月22日から24日にかけまして、発熱、下痢、腹痛、倦怠感などの食中毒症状を呈しました。
中野区保健所食品衛生担当では、4月28日に東京都福祉保健局からの通報を受けまして、即時、当該飲食店及び患者への調査と検査を行いました。これらの調査と検査の結果及び医師の診断結果から、当該飲食店が原因の食中毒であったと断定しました。原因食品は当該飲食店が製造・提供しました食事。原因物質は、細菌の一種でありますカンピロバクターでございました。このカンピロバクターというのは、鶏肉等に多い、食中毒菌の一種でございます。
区では、被害拡大防止のため、5月5日から7日まで、緊急の営業自粛を指導し、5月8日から11日までの4日間、営業停止等の不利益処分を行うとともに、区のホームページにおきまして当該事業者の名称等を公表したところでございます。なお、この公表期間は1週間でありまして、既に公表が終了しております。
次に、食品衛生法違反の内容(根拠法令等)についてでございます。三つございます。
一つは、食中毒の原因となりました食事の提供。これは食品衛生法第6条第三号違反で、病原性微生物による食品の汚染でございます。
二つ目は、営業施設の施設基準違反でございまして、これは食品衛生法第51条違反、洗浄設備不備などでございます。
三つ目は、公衆衛生上講ずべき衛生基準の遵守違反です。これは食品衛生法第50条違反で、有害物の混入防止措置基準の違反でございます。
次に、食中毒の原因となりました施設でございますが、お手元に配付の資料のとおりでございます。
最後ですが、不利益処分等の内容でございます。三つございます。
一つは、営業停止4日間、これは食品衛生法第55条に基づきます。なお、営業の自粛が3日間ありましたので、実質7日間の営業停止となります。
二つ目は、施設改善命令ですが、これは食品衛生法第51条の規定に基づく営業施設基準に基づきますが、例えば調理場内や便所等の手洗い設備に消毒装置を設置することなどでございます。
三つ目の取扱改善命令ですが、これは食品衛生法第50条第3項に基づきますが、例えばまな板や包丁を生肉用と加熱済みの食品用に分けて使用することとか、あるいは食肉の調理時は中心まで火をよく通す、加熱を十分に行うなどでございます。
委員長
ただいまの報告について質疑はありませんか。よろしいですか。
質疑がなければ、以上でただいまの報告については終了いたします。
続きまして、障害者福祉会館の指定管理者候補者選定スケジュールについて報告を求めます。
大橋障害施設担当課長
障害者福祉会館の指定管理者候補者選定スケジュールについて(資料9)報告いたします。
障害者福祉会館の運営につきましては、21年度からの指定管理者制度導入につきまして、これまでも報告をさせていただいてまいりましたが、このたび、適正な指定管理者の候補者選定等のスケジュールについて報告させていただきます。
まず、説明会の開催を6月3日に行います。これは募集要項等を発表いたしまして、それに基づいて事業者に説明いたします。また、この日に区のホームページにこの募集要項の発表も行います。
次に、応募関係書類提出受付期間を7月の初旬、1日~3日までといたしまして、この期間にこの必要書類を提出した事業者を応募事業者として受け付けます。
次に、指定管理者の候補法人の選定につきましては、7月下旬、選定委員会を設けまして、ここで候補者の選定を行います。
そして、議会への条例改正と、また、指定管理者の指定の提案を第3回定例会で予定しております。
そして、事業者等の議決をいただきましたらという条件になりますが、業務の引き継ぎを来年の1月~3月にかけて実施をいたします。
そして、十分な引き継ぎ等を行いまして、指定管理者による業務開始を21年の4月から実施すると。そういうスケジュールでございます。
委員長
ただいまの報告について質疑はありませんか。よろしいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上でただいまの報告については終了いたします。
次に、9番、その他で何か報告ありますか。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
それでは、その他で口頭報告になりますが、このたび、桃が丘保育園の仮園舎、それから、桃花学童クラブの分室につきまして、既にことしの3月末で閉校となってございます旧桃が丘小学校の施設の一部改修が整いましたことから、今月の中旬以降、順次、移設・搬入作業を進めてまいりました。両施設については移転が完了し、旧桃が丘小学校校舎の1階部分、学童クラブにつきましては1階西側部分にて、本日5月26日より運営を開始しましたので、口頭にて御報告させていただきます。
委員長
ただいまの報告について質疑はありませんか。よろしいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
以上でただいまの報告については終了いたします。
ほかに報告はございませんか。よろしいですか。
なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
次に、地方都市行政視察についてです。
協議をいたしますので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後3時29分)
委員長
では、再開いたします。
(午後3時30分)
厚生委員会の行政視察についてですが、休憩中に御協議いただいたとおり、正副委員長案(資料
10)のとおり実施することに御異議はございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議はございませんので、そのように進めさせていただきます。
審査日程のその他に入ります。
次回日程について協議したいので、休憩させていただきます
(午後3時30分)
委員長
それでは、再開させていただきます。
(午後3時30分)
次回の委員会は、第2回定例会中とし、急な案件が生じた場合は、委員長から招集させていただくことに御異議はございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議はありませんので、そのように決定いたします。
本日予定した日程はすべて終了いたしますが、委員、理事者から特に御発言はありませんか。
来住委員
その他のところで2点だけちょっとお伺いしておきたいんですが、都政新報の5月20日付なんですけども、「区立療育センターアポロ園の老朽化に伴う移転改築事業」という記事が出ています。それで、それに関係してネット上でも中野区の療育センター移転改築に係るCM(コンストラクションマネージメント)業務等の提案を募集しますというのが発表になっていまして、きょう26日午前10時よりというふうになっています。これは新聞の報道によりますと、新しい形での事業者募集というふうに紹介をされています。中野区が23区で初となる独自の採用ということで、コンストラクションマネージメント業務というようなことで、ちょっと中身的によくわからないんですが、今までにない事業者の選定をされるというふうにこの報道ではあるんですけども、これらについては報告は所管になるのかなというふうに思っているんですけども、この募集が部署名として子ども家庭部経営分野、子ども施設整備担当ということになっているんですけども、これについては報告をいただいていないように思うんですけども、どういうことで報告されるんでしょうか。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
都政新報の記事を承知してございまして、私どもが掲載をお願いしているものでございます。議会のほうにつきましては、3月の総務委員会のほうで、中野区の今後の入札等の改革の基本方針の中で、このコンストラクションマネージメント業務を含めた方針等について御報告をさせていただいておるところでございます。
具体的にこの業者につきまして、アポロ園の改築という形で、現在その事業者選定の説明会を本日開催をいたしまして、今後、選定に向けて順次手続を進めますが、事業者が選定されました段階におきまして、当委員会において、その経緯も含めて御報告をさせていただく予定でございます。
来住委員
先ほど指定管理者のスケジュール、これは障害者福祉会館ですけども、これについてはスケジュールということですけども、大まかでありますけども、6月3日、説明会の開催があるというような紹介があります。やはりアポロ園のような療育施設、ここで報告あったときにも利用者の人たちが説明会はされているということでしたけども、今利用されている方にとって、どういう中身的になっていくのかということも、大変他の施設と違う分野ですので、この新聞報道によりますと、基本計画、地盤調査、建設設計、工事施工から竣工に至る全工程の建設管理がこの事業者に契約をされるというふうになっているんですけども、そういう手法で新しい施設の建てかえを行うということであれば、やはり所管のところに少なくとも最低そういうことを取り入れて、今事業者選定を行っているとか、進めていくとか、23区で初めてというふうに言われているわけですから、具体的なこの総務の報告で3月というふうにおっしゃっていますけども、聞いてみると、具体的なそれ以上のいわゆるアポロ園についての移転改築での話の報告ではないわけですよね。あくまでもアポロ園の改築事業については所管の当委員会で行うべき話だと思うんです。契約の一般的な手法については総務であるかもしれませんけども、具体的にここではアポロ園の移転改築事業にこの手法を、この事業に伴う事業者選定を行うということですから、そこはやはり委員会にはきちんと報告されるのが筋だというふうに思いますけども、そういうふうにお考えになりませんか。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
年度当初におきまして、実はこのCM業務につきましては、財産管理分野等の一部所管の部分もございまして、この間、調整をさせていただきました。御指摘のとおり、総務委員会では全体のこのCM業務の導入についての方針という形で報告はさせていただいておりますが、アポロ園の改築という形で具体的な案件に基づく選定等につきましては、こちらのほうで報告すべきというところで、時期を失する部分がございますけども、次回の定例会の場で経過、それから、一応今の予定では選定事業者がきちっと最終的に決まるというタイミングの前後なんでございますが、少なくともその時点においての経過と、それから、今後の予定も含めまして御報告をさせていただく予定でございます。
来住委員
やはりこの手法をとることによってどういうメリットが生まれるのか。ほかの実例を聞いてみますと、必ずしもそうなっていない例もあるかのように聞いていますので、やはり事前に、しかもこのCM方式というのは幾つかの手法がその中でもあって、どれをその中から取り入れるのか、またそれはそれで発注者のほうである区としての判断が当然あるわけで、どういう内容の方式なのかも含めて、やっぱりきちんと提示していただきたいというふうに思います。そういうことがやっぱりやられることが前提だということをお願いしたい、そのことを申し上げたいわけですけども、その点で次回の委員会で報告をいただくということですけども、その時点では業者がもう既に決定をされて、その報告はされるということですか。
瀬田子ども家庭部経営担当課長
今のスケジュールの予定では、今度の常任委員会、6月10日~12日ですけど、このタイミングではまだ正式な決定には至らないプロセスになろうかというふうに思っておりますが、少なくともその時点においてこれまでの経過と今後の予定について御説明をすることで御用意したいというふうに思っております。
来住委員
新聞では2億9,000万円というような想定の費用まで示されておりますので、ぜひ具体的な報告をお願いしておきたいと思います。
もう1点ですけども、これはもう既にこの間、報告をいただいていることですけども、ぜんそく患者に対する治療が8月1日から制度がスタートすると、医療費助成制度のスタートですね。これはこの間も何回かこの場でお願いをしてきて指摘をしていますけども、5月1日から受け付けが始まっていると、患者さんの申請が必要ということですから始まっているというふうに聞いています。具体的に私の地域でもこのことを知って、よかったと喜んでいらっしゃる方が、ちょっと御高齢ですけども、いらっしゃいました。今現在のこれに基づく、これは申請が必要ですので申告が必要だというふうに思いますので、どのように8月1日に向けて区としてはやっていかれるのか。それから、現実、連休明け以降、具体的にはそういう方々の申請が数字でもし教えていただけるならば、教えていただきたいと思います。
尾﨑健康推進担当参事
大気汚染の医療費助成の件でございます。この8月から制度がスタートいたします。その前に私どもこの制度の概要についてPRをしてまいりました。区報では4月5日号の区報でお知らせしております。それから、医療機関については、東京都が作成したポスターでございますけども、そういったものを窓口等に掲示していただきたいということと、制度の概要について御案内していただきたいという要請をさせていただいています。それから、5月1日以降につきましては、ホームページ等でこの制度についてお知らせしているところでございます。なお、今後とも6月の区報では、再度この制度について早めに申請をされるようにというお知らせをさせていただこうと考えております。
それで、4月から申請書の配布をさせていただきましたけども、5月23日、先週までの件数は、40件ほど申請を受け付けております。本来ならば8月以降は区でそれを認定審査会というふうになっていくんですが、事前申請の場合は、5月、6月、7月分については東京都で審査をするということで、東京都のほうに送っているところでございます。
来住委員
いろんな患者さん方の運動を経てぜんそく治療が無料になるという、本当に画期的な制度としてスタートすることになりましたので、ぜひ周知のほうも十分丁寧にできるだけ、ホームページも大事ですけども、区報でもやっていただくということですけども、取り組んでこられた方々にしてみると、立て看板の一つでも役所に立てていただきたいというようなことも含めて言っておられますので、十分な周知を区民の皆さんにできるように、ぜひ努力をしていただきたいと思います。
尾﨑健康推進担当参事
区報の件に申し上げましたけども、そのほかに地域センターであるとか区のお知らせ板に区独自でポスターを作成して、掲示をしていきたいというふうに考えております。まだ案をつくっている段階でございますけども、6月中には掲示をしていきたいというふうに思っております。
委員長
ほかに御発言はございませんか。よろしいですか。
それでは、以上で厚生委員会を散会させていただきます。
(午後3時44分)