平成20年02月15日中野区議会厚生委員会(第1回定例会)
平成20年02月15日中野区議会厚生委員会(第1回定例会)の会議録
平成20年02月15日厚生委員会 中野区議会厚生委員会〔平成20年2月15日〕

厚生委員会会議記録

○開会日 平成20年2月15日

○場所  中野区議会第3委員会室

○開会  午後2時30分

○閉会  午後3時21分

○出席委員(8名)
 佐藤 ひろこ委員長
 小林 秀明副委員長
 山口 かおり委員
 やながわ 妙子委員
 酒井 たくや委員
 篠 国昭委員
 市川 みのる委員
 来住 和行委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 子ども家庭部長 田辺 裕子
 子ども家庭部経営担当参事(男女平等担当参事) 榎本 良男
 子育て支援担当課長(子ども家庭支援センター所長) 馬神 祥子
 子ども健康担当課長 原田 美江子
 保育園・幼稚園担当課長(幼児研究センター所長、幼児教育担当課長) 藤井 康弘
 子ども育成担当課長 野村 建樹
 地域子ども施設連携担当課長 吉村 恒治
 保健福祉部長 金野 晃
 保健所長 浦山 京子
 保健福祉部経営担当参事 岩井 克英
 保健予防担当参事(結核予防担当参事) 本保 善樹
 健康・高齢担当参事(地域ケア担当参事) 尾﨑 孝
 中部保健福祉センター所長 鈴木 郁也
 (中野地域包括支援センター担当課長、北部保健福祉センター所長)
 南部保健福祉センター所長 深山 紀子
 鷺宮保健福祉センター所長 嶋﨑 江美
 障害福祉担当課長 辻本 将紀
 障害施設担当課長 大橋 雄治
 生活援護担当課長 瀬田 敏幸
 保険医療担当課長 柿内 良之
 介護保険担当課長 今 恵里

○事務局職員
 書記 廣地 毅
 書記 荒井 勉

○委員長署名

審査日程
○議案
 第1号議案 平成19年度中野区一般会計補正予算(関係分)
 第2号議案 平成19年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算(関係分)
 第3号議案 平成19年度老人保健医療特別会計補正予算(関係分)
 第4号議案 平成19年度介護保険特別会計補正予算(関係分)

委員長
 では、定足数に達しましたので、ただいまから厚生委員会を開会いたします。

(午後2時30分)

 本日の日程についてお諮りしたいと思います。お手元に配付の日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議はございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 また、第1号議案、第2号議案、第3号議案及び第4号議案を一括して議題に供したいと思いますが、御異議はございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議はございませんので、そのように進めさせていただきます。
 それでは、議案の審査を行います。
 第1号議案、平成19年度中野区一般会計補正予算(関係分)、第2号議案、平成19年度中野区国民健康保険事業特別会計補正予算(関係分)、第3号議案、平成19年度中野区老人保健医療特別会計補正予算(関係分)及び第4号議案、平成19年度中野区介護保険特別会計補正予算(関係分)を一括して議題に供します。
 念のために申し上げます。補正予算は総務委員会に付託されていますが、厚生委員会関係分については当委員会で審査し、意見があれば、賛成多数となった意見を総務委員会に申し送ることになっておりますので、御承知おきください。なお、関係分のうち、人件費等は除きますので、よろしくお願いいたします。
 理事者から補足説明を求めます。
田辺子ども家庭部長
 それでは、子ども家庭部の補正予算につきまして御説明をいたします。
 議案88ページ、89ページをお開きいただきたいと思います。4款子ども家庭費、3項保育園・幼稚園費、1目保育園・幼稚園費でございます。89ページの説明の欄をごらんいただきたいと思います。2、区立保育園、区立保育園営繕等でございます。閉校後の桃丘小学校を利用して、民営化予定の桃が丘保育園及び学童クラブの分室の整備を行うものです。
 恐れ入ります。136ページをお開きいただけますでしょうか。今御説明をさせていただきました保育園と学童クラブの整備でございますが、3段目のところにございます代替施設の整備でございますが、この整備につきましては、平成20年5月末の竣工を予定をしておりまして、本年度に契約締結をする必要がございます。このため、平成20年度の経費を債務負担行為として予算化させていただきます。19年度の負担額は2,530万、20年度は3,806万8,000円、計6,336万8,000円でございます。
 その上の段、本郷保育園仮園舎の設置でございます。この本郷保育園につきましては、耐震対策のため、建物をリースして移転整備をいたします。本件につきましては既に御報告させていただいておりますが、このリース料につきましては建設後の支払いとなりますが、本年度中に契約を締結する必要があるため、20年度の経費を債務負担行為として予算化をさせていただいております。6,200万でございます。
 恐れ入ります。90ページに戻っていただけますでしょうか。4款子ども家庭費、4項子ども育成費、2目地域子ども施設運営費でございます。これにつきましては、1点目、学童クラブ運営でございます。説明の欄をごらんいただきたいと思います。平成19年10月より学童クラブの障害児対応のため、任期付短時間職員を採用したことに伴いまして、臨時職員賃金を減額するものでございます。
 その下、(6)民間学童クラブ運営補助でございます。この平成20年4月に開設を予定をしております民間事業者が運営する学童クラブに対し、700万円を上限とした整備費と「学校110番」の設置費用を補助するものでございます。
 以上、子ども家庭部の説明でございます。
金野保健福祉部長
 それでは、保健福祉部の補正予算につきまして、一般会計及び特別会計がございますが、一般会計から御説明いたします。
 92、93ページをお開きください。1項保健予防費、2目結核予防費の2、結核医療(3)結核診査です。入院患者の中で生活保護を受給している方や長期入院の方がふえたことにより、結核医療費1,243万6,000円を増額いたします。
 続いて、94、95ページ、3項健康・高齢費、3目区民健診費の1、区民健診です。95ページのほうの説明欄をごらんください。(1)健康診査・がん検診です。乳がん及び子宮がんの受診者数が見込みを下回ったため、3,904万5,000円を減額いたします。
 続いて、98、99ページです。6項障害福祉費です。2目障害者福祉事業費は6,976万5,000円を増額します。右側のページ、説明の欄をごらんください。1、障害者手当等(2)更生医療給付等では、腎臓の人工透析をしている生活保護受給者への給付が生活保護費から移行することになっていたわけですが、その際の見込みを上回って増加したため、7,983万円を増額いたします。
 また、同じ説明のところで、2の障害者生活援助(1)補装具・日常生活用具給付では、給付件数が見込みを下回ったため、1,006万5,000円を減額いたします。
 これらに対応する歳入につきましては、一般会計の歳入のページにございますが、後ほどごらんいただければと思います。国庫支出金が41ページ、都支出金が45ページに記載のとおり増額しております。
 3目障害福祉サービス費は6,548万2,000円を減額いたします。同じく右側の説明欄をごらんください。1、障害福祉サービス事業(1)介護給付・訓練等給付では、障害者自立支援法の新体系への事業移行に伴い、利用者数が増加いたしました。このため、8,530万5,000円を増額いたします。
 次の2の旧法施設支援(2)身体障害者施設支援及び(3)知的障害者施設支援では、同じく新体系への移行に伴い、利用者数が当初の見込みを下回ったため、合わせて1億5,900万3,000円を減額いたします。
 次の3、地域生活支援事業(1)移動支援では、移動支援を中心に利用がふえていることから、821万6,000円を増額いたします。これらに対応する歳入につきましては、同じく国庫支出金が41ページ、都支出金が45ページに記載してございます。
 続いて、100ページ、101ページをお開きください。5目障害者施設費から7目就労施設費につきましては、いずれも歳入の財源更正でございます。5目障害者施設費及び6目障害者福祉会館費の都支出金の増は、いずれも都の補助金が新たに交付されることによるものです。6目障害者福祉会館費の諸収入の減は、障害者福祉会館及びかみさぎこぶし園の利用者が江古田の森の新施設に入所・通所を始めたことに伴う利用者の減によるものでございます。7目就労施設費の2、中野福祉作業所の諸収入の減は、一般就労などのため退所者が年度途中に発生したことによるものでございます。
 次に、102、103ページ、7項生活援護費です。1目生活保護費では、生活扶助について当初の見込みを下回ったことにより、6,471万円を減額します。これに対応して、国庫支出金につきましても4,853万2,000円を減額いたします。
 104ページ、105ページ、8項保険医療費です。2目後期高齢者医療費の1、後期高齢者医療制度施行準備(1)後期高齢者医療制度施行準備では、システムの開発費等が見込みを下回ったことなどにより、5,432万9,000円を減額するとともに、歳入ではシステム開発に対する国庫補助金及び区市町村振興会の助成金の新規交付に伴う財源更正を行います。
 3目国民健康保険事業特別会計繰出金及び4目老人保健医療特別会計繰出金、それから次のページの106ページ、107ページの9項介護保険費、2目介護保険特別会計繰出金の補正は、いずれも特別会計の補正に伴う一般会計側の補正でございます。詳細は特別会計のほうで御説明いたします。
 次に、108ページ、109ページの企画調整費でございます。これにつきましては、都の補助金が新たに交付されることによる歳入の財源更正でございます。
 次に、特別会計のほうに進みたいと思います。142ページ、143ページをお開きください。国民健康保険事業特別会計です。
 まず右ページ、143ページのほうの歳出をごらんください。2款国保給付費につきましては、被保険者数及び1人当たりの支出額等が当初の見込みを下回ったこと等によりまして、4億1,580万6,000円を減額いたします。3款老人保健拠出金につきましては、拠出額の確定により6,909万4,000円を増額いたします。4款介護納付金につきましては、納付額の確定により1億3,720万4,000円を減額します。5款共同事業拠出金につきましては、対象費用額の減に伴い、3億1,338万7,000円を減額します。7款諸支出金につきましては、平成18年度における国・都負担金の超過交付分の返還金が確定したことに伴い、6,125万5,000円を増額します。
 続いて、左ページ、歳入をごらんください。1款の国民健康保険料につきましては、調定額及び収納率が当初の見込みを下回ったため、4億3,407万4,000円を減額いたします。その下にある3款の国庫支出金、4款の療養給付費等交付金、5款都支出金、6款共同事業交付金につきましては、国庫給付費等の歳入歳出の減に対応して、それぞれ歳入を減額するものです。7款繰入金につきましては、保険料収入の減額等に伴い、一般会計繰入金を4億7,144万増額いたします。また、8款繰越金につきましては確定額を計上いたします。
 続いて、老人保健医療特別会計です。174ページ、175ページをお開きください。
 175ページの歳出のほうでございます。1款医療諸費につきましては、受給者数等が当初の見込みを下回ったこと等により、2億728万8,000円を減額いたします。2款諸支出金につきましては、平成18年度における支払基金交付金等の超過交付分の返還金が確定したことに伴い、3,915万8,000円を減額します。
 次に、左ページ、歳入をごらんください。1款から4款につきましては、医療諸費の歳出の減額に対応して、国・都支払基金の負担分及び区の一般会計繰入金につきまして、歳入を減額するものです。また、5款繰越金につきましては確定額を計上いたします。
 続いて、介護保険特別会計です。192ページ、193ページをお開きください。
 右側、193ページ、歳出でございます。2款保険給付費につきましては、介護サービス及び高額介護サービスについて、給付額が当初の見込みを下回ったため、合わせて7億6,753万5,000円を減額します。5款基金積立金につきましては、介護保険料収入と介護保険料で賄うべき給付費との間の差額について、次年度以降の給付費の財源とするため、介護給付費準備基金への積立金2億2,915万7,000円を増額いたします。また、6款諸支出金につきましては、平成18年度における国庫負担金等の超過交付分の返還金が確定したこと、また、平成18年度における財源不足の一般会計補てん分の精算等として、合わせて3億2,386万1,000円を増額いたします。
 次に、左ページ、歳入をごらんください。3款から5款及び7款につきましては、保険給付費の減額等に対応して、区・都支払基金の負担分及び区の一般会計繰入金について歳入を補正するものです。6款財産収入につきましては、介護給付費準備基金等に生じる利息収入560万4,000円を増額いたします。8款繰越金につきましては確定額を計上いたします。
 以上で補足説明を終わります。よろしく御審議をお願いいたします。
委員長
 それでは、本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
市川委員
 92ページと93ページの結核予防費の増額なんだけども、この結核医療の結核診査、結核医療費の増額1,243万6,000円がついているでしょう。これが昨年のベースというのは、平成18年決算の中での金額というのはどうなっているのか。また、18年以前の結核診査の医療費の推移というのかな。そういうものの動きというのはわかりますかね。
本保保健予防担当参事
 結核医療費の経年変化につきましては、そうですね、平成13年におきましては4,683万という額でしたけれども、その後、15年までは減少傾向がありまして、2,696万まで減少しております。その次の平成16年に少し上昇に転じまして、翌年また減少しておりますけれども、平成19年においては、説明にもありましたように生活保護の方、それから長期入院の方が増加したということによって増額になっております。
市川委員
 その今の数字の動きというのかな。そういうものを見てどのようなことを思っていらっしゃるのか。どういうような措置を今後構築していくべきなのか。いわゆる最近のさまざまな報道とか、それから医療関係者の話を聞いていますと、結核の患者がふえてきているというんですよ。結核が流行の兆しを見せ始めているという話をよく耳にするんですね。そういうことに対して中野区の対策というのは、この増額で補正するのはいいんだけども、今後どういうような対策を講じるとか、また新しい新年度予算でどのような対策を講じていこうというような意欲を持っているとか、そういうようなことをちょっと聞かせておいていただきたいんですがね。
本保保健予防担当参事
 結核につきましては、そうですね、日本は先進国の中ではまだまだ蔓延国だというふうに言われておりまして、全国レベルでもそういう評価になっておりますが、東京都が非常に全国の中でも罹患率が高い地域だというふうに言われております。その原因としましては外国人の方が多い。あるいは路上生活者の方が罹患率を高めているんだというふうに言われております。
 さらに中野区はどうかといいますと、そうですね、年度によって23区の中での罹患率というのは多少、中位から、それから上位に上昇する期間がありましたけれども、例えば平成17年に塾の集団発生がありました折には、罹患率が一たん上昇に転じている時期がありました。ただ、大きな流れとしましてはやはり減少傾向。平成11年に一たん全国レベルでも上昇傾向に転じた時期がありましたけれども、それ以降は大きな流れとしましては減少傾向にまた戻っております。ただ、近年の傾向としましては、中野区特有の現象として、若年の方の、特にIT産業に勤める方などの割と上昇の方が多いのかなというふうな感触も持ちますし、昨年度ちょっと長期入院の方が多かったという背景には、やはり生活保護の方が重症な結核を発症しつつ、このような増加に転じたということがあるかというふうに思います。
 今後の対策としましては、特に若年者の方は、例えば漫画喫茶とか、そういうところでの罹患というのも指摘されておりますので、昨年の9月に結核予防週間がありました折にも、そういうところに対して少し注意喚起の啓発ポスターを張っていただいたりということも行いました。
 一方で、結核の発見がおくれるということもありまして、これは医療側の問題でもあるわけですけれども、そういうところにつきましては、医師会の先生方についても少し結核に対しての関心を持っていただきたいというふうに思っておりますので、実は3月中に医師会主催で結核についての講演会をやっていただくということを、こちらのほうからも少し講師の情報提供をしながら行う予定にもしております。ですので、受診者側の啓発と、それから医療側の啓発、あわせて進めていく必要があるかなというふうに思っているところです。
市川委員
 結核は今、大体普通の人の感覚としては、既にもう人類が征服をしたというかね、結核というものは征服をしたんだという段階に至っているというような誤解をしている人が見受けられるわけですね。多々ね。ところが、その征服をした結核なんだけど、免疫が免疫じゃなくなってしまうことを何というんですかね。それを上回るものがあらわれてしまって、さらなる結核を生じている。結核というようなことになるんだと。要するに元来結核にならないはずであったものが、それを上回る何か、より強い結核というのかな、何というんですかね、こういう表現はね。そういうようなことで、いわゆる免疫力が、新しいものに対しての免疫力というものが、逆に言えば人間は低下しているというのかな。そういうようなことでふえているという話を聞いています。
 これはやっぱり日ごろからそういうようなことがいわゆる怖いことなんですよと。結核というものが過去のものではなく、現在またこういうように流行の兆しが見えているんですよというような警告というか、さっきそういうポスターを掲示したり、今度3月には医師会の先生方の御協力をいただいて、シンポジウムや講演会を開いたりという、そういう動きはわかるんですが、常日ごろから広報媒体、中野区の例えば区報だとか、地域センターニュースだとかを通じて、これは日常のことですから、広く周知徹底をしていくというか、そういうことに対して皆さん方の注意の喚起をしていくというか、そういう努力を払ってもらいたいと思いますので、これは要望しておきますから、今後の課題としてとらえておいてください。
来住委員
 91ページですね。例えば桃園第二の小学校区の学童に民間の事業者が学童クラブを設置するということなんですが、今の現状で桃園第二のいわゆる桃園第一というんでしょうかね、今ある学童クラブの現状がどうなっていて、それでしたがって、この民間の学童クラブが必要になっているということについての、それからあわせてお聞きしますけども、民間事業者はむしろそういう状況であるから、民間事業者のほうがその場所を選んで持ってきたということになるんでしょうか。むしろ区のほうで、この学童クラブの桃園の地域は目いっぱいになっているということで、この地域に民間の事業者にお願いをするという、そういう関係でこの場所などは決まってくるんでしょうか。
野村子ども育成担当課長
 桃園第二というのは、桃園第二小学校区域の学童クラブということでございます。桃園第二小学校区の学童クラブは現在、文園児童館の中に学童クラブを設置してございます。こちらが本年度の4月1日現在で65名定員に対して利用者も65名という状態でございます。私どもといたしましては先般、国の児童クラブといいますか、国のほうの児童クラブのガイドラインというのを示しておりますが、適正な子ども集団の規模というものを求めなさいというのがその国のガイドラインの趣旨でございます。大体それは40名内外というところかというふうに承知しておりますが、そういったことも勘案いたしまして、大規模学童クラブの解消をしようというふうに区として考えてございます。その一環といたしまして、65名という利用者を抱えている、この桃園第二小学校区域に民間事業者の参入を誘導するということで、私どものほうからこの地域に学童クラブを設置する考えはないかというふうな投げかけをさせていただいております。
来住委員
 40人程度ということで、その点ではそういうことでできる方向でいいのかなと思うんですが、ただ、場所的にお聞きしているところによると、早稲田通りに面した場所だというふうにも聞いているんですけども、子どもたちの安全という面からいって、民間事業者がこの場所でと言ってきた場所については、区としては確認をされて、そこで大丈夫だということでのあの位置での安全確認というのは区として確認されているということでしょうか。
野村子ども育成担当課長
 今、委員おっしゃられたとおり、この新しい民設の学童クラブ、早稲田通りに面しました。以前はラーメン屋さんの店舗として利用されていた建物というふうに承知しておりますが、交通量のある早稲田通りに面しているということでございますが、桃園第二小学校からそちらまでの動線といいますか、経路を見ますと、桃園第二小学校の校舎とは向かい側に、西側に体育館等がございます。そのわきの道を通っていきますと、直接早稲田通りに出ることなくこの施設までたどりつけるということで、交通上の問題というのはないかというふうに承知してございます。
来住委員
 そうしますと、出口、入り口については、その早稲田通りに面していないところで確保されるということ。
野村子ども育成担当課長
 施設の出入り口につきましては2方向ございますが、メインの玄関といいますと、それは当然早稲田通りに面してございますが、あそこは歩道がございますので、直接車との出会いというのはないかというふうに思います。
来住委員
 歩道といってもかなり狭いですし、自転車もかなり頻繁に通っていますし、建物自身が歩道にかなり隣接して建っている。余分な部分がないというふうに見受けられます。あわせて、やはり介護施設が桃二の小学校の教室を利用して、もう何年かになるんですけども、現に利用されているという中で、子どもたちの安全を考えていくならば、子どもたちの施設が、私たちは学童クラブが学校の中でいいというふうに思いませんけども、しかし、より安全を確保する上ではそういうこともあり得るんだろうと思うんですね。
 例えば明大中野の裏にある公園でありますとか、区立の公園がありますし、もうちょっとこの設置の場所については検討をして、まず子どもの安全を、それから放課後の過ごし方をどうするかという問題ですので、あれだけ頻繁に車が行き来する幹線道路といっていいと思いますけども、それに直接面したところで学童クラブとしてはどうなのかなという心配という点では非常に心配をせざるを得ないというふうに感じているんですけども、ほかの場所、区の公の施設なども含めて検討をなさったのかどうかな。考えをもう一度きちっとされたらどうかなというふうに思うんですけども、その点はいかがなんでしょう。
野村子ども育成担当課長
 原則といたしまして、民間事業者の参入誘導につきましては、民間の施設の御利用ということを第一番目に考えてございます。そうは申し上げましても、立地等でなかなかそういったものがないというような場合については、今後区の遊休財産と申しますか、そういったものの活用というのも検討はしなくちゃならないかというふうに思っておりますが、ことこの桃園第二小学校区域の今回の施設の立地につきましては、私どもとしては十分に安全が確保できるというふうに思ってございます。
来住委員
 かつても学童クラブが不足して、ふやしている時期には、同じ建物に隣接してプレハブを建てて、ふやしてきたという状況もありますし、そういう点ではやはり民間でなきゃならないということではありませんし、区が本来負うべき責任だというふうに思っていますので、その点も含めて考えていただきたいというふうに思います。
山口委員
 同じページで、学童クラブ運営のところで、任期付短時間勤務職員採用による臨時職員賃金不用額の減というのがあるんですけれども、この中身を教えていただけますか。
野村子ども育成担当課長
 これまで私ども学童クラブで障害をお持ちのお子さんを受け入れる際について、特に1対1で見守りが必要なお子様について、臨時職員を配置するということで対処してまいりました。それが昨年こちらの委員会でも御報告させていただきましたが、任期付短時間公務員の制度を導入いたしまして、数カ月ごとに保育者側の顔が変わるということではなくて、安定して同じ職員が対応することで子どもたちの安定というのを得ようということで、任期付短時間公務員を導入いたしました。
 昨年10月からこの年度末まで任期付の職員が対応いたしますので、当初予算で計上しておりましたアルバイトの職員賃金、これが不要になるというところでございます。
篠委員
 95ページで、もう既にお話しいただいているのかもしれないんですが、乳がん検診や子宮がん検診等がこんなに減るということはあるんですか。このぐらい大幅に見込み違いをするというのは、予算の立て方に問題があったのか、それとも既にそれについても御説明いただいているのか。その辺お聞かせください。
尾﨑健康・高齢担当参事
 今回、乳がん検診、子宮がん検診につきまして、人数の減があるわけでございますけども、実は18年度から新しい検診の方法に変わりまして、やり方を多少手直ししております。19年度予算を立てるに当たりまして、18年度の途中までの実績、そこから次年度の対象人数、そういったものを勘案いたしました。結果的にはちょっと差ができてしまったというようなことになります。実際のところは、例えば制度が変わったことを対象者にお知らせしたり、あるいは新規の方につきまして、対象年齢になる方に個別に通知をお出ししたり、そういったことで受診者をふやすというような努力をしましたけども、予想していたところまでは達しなかったというものでございます。しかしながら、18年度と比べまして、それでも現在のところは受診者数はふえている。大幅ではなかったんですが、前年度よりは受診者はふえるというような傾向でございます。
来住委員
 関連していますので。大体これまで乳がん検診の最終的には決算などでいただいている数字では、1万1,000人を超える数だったと思うんですけども、先ほどの見通しということでいいますと、この点ではその程度までにはむしろ04年、05年というような数字、受診者数は下回らないという、そういうことでよろしいんですか。
尾﨑健康・高齢担当参事
 乳がん検診につきましては受診方法を変えたというところがございまして、視触診は30歳以上だったのを40歳以上、それからマンモグラフィの検査ですが、これも40歳以上で隔年ということにさせていただいております。そういったところで18年度の数値でございますけども、6,035人という受診者でございました。今回、19年度につきましては見込みでございますけども、7,809人という数字を出しております。
来住委員
 そうしますと、10歳、30歳から40歳になったということで、05年、04年の1万1,000人の受診者からすると、7,800人という点では、そういう年齢的なものから来ているということですね。それで、その検査を受けた方が要精検ということで、さらに次に行かれる。次の検診にということになるんだと思うんですが、それらも大体370人程度、その05年、04年の時期にはあったと思うんですけども、その辺の見通しは、やっぱり検診をまず受けて、要精検などによってさらに検査を深めていくということがこの検診の大事な部分だと思うんですけども、その点ではこの年齢を10歳引き上げたことによって、そう影響というものはないんだという、そういうお考えですか。
尾﨑健康・高齢担当参事
 乳がん検診につきましては、18年度のデータが最新のデータになります。それで、数値を申し上げますと、要精密検査、これにつきましては337という数字が挙がっております。それで、前年度の数字は207というような数字でございます。そういった実績がございます。
山口委員
 99ページの障害福祉事業費2のほうなんですが、補装具・日常生活用具給付のほうがかなり見込み差があるようなんですが、1,000万減ということですけれども、これは自立支援法の影響によるものなんでしょうか。
辻本障害福祉担当課長
 補装具につきましてはさまざまな種目がございまして、例えばつえですと1本1万円から、電動車いす等になりますと50万前後、あるいはその方の容態によりましては特注品ということで百数十万というようなことも事例としてはございます。そういったことから1件ごとの単価が高いものもございまして、このような補正をすることになったということでございまして、いわば見込み差ということでございます。要は一件一件の単価が高いということで、1件ふえると150万とか200万にはなるわけなんですけども、たまたまそういった事例が今年度についてはなかったということでございます。
山口委員
 ということは、給付件数自体が減っているというわけではないということですか。経年で見ますと。
辻本障害福祉担当課長
 給付件数はこの資料のとおりでございまして、603件から491件ということはございますけども、今申し上げました内容で、給付件数もさることながら、一件一件の単価が高いものもございまして、それによる影響もあるということでございます。
山口委員
 すみません。給付単価が高いものがよく支給されたということかなというふうに思いますけれども、自立支援法の影響自体があったかどうかということに関してお答え願えますか。
辻本障害福祉担当課長
 給付の事業ということでございまして、必要な方には必要なものを給付するという考え方でございますので、自立支援法に移ったから減ったとか、そのようなことではないと考えてございます。負担上限額というものは、これはすべてのサービスに適用されるものでございまして、また低所得者の方に対する対応ということも自立支援法の中では共通の内容でございまして、特に自立支援法になったから減ったというふうには見てございません。
山口委員
 自立支援法によって自己負担額がふえたというわけではないというお答えですか。
辻本障害福祉担当課長
 原則1割ということにはなったわけなんですけども、低所得者の方等に対する、いわば負担上限額ということはございますので、それが直接の原因ではないというふうに見ております。
山口委員
 負担上限額はあれど、自己負担が発生しているというところでは、影響がないというふうに見ているのはどうかなというふうに思うんですけれども、次の質問にいかせていただきます。3の障害福祉サービス費なんですけれども、旧法の施設支援の延べ利用者数のほうが、身体、知的ともに減っております。これに関しては新体系のほうに移行したせいかと思うんですけれども、その認識でよろしいですか。
辻本障害福祉担当課長
 さようでございます。
山口委員
 そうしますと、(1)の介護給付・訓練等給付のほうで予算措置がされているというふうに見てよろしいですか。
辻本障害福祉担当課長
 さようでございます。
山口委員
 介護給付・訓練等給付の額は明示されているんですけれども、人数はどうなっておりますでしょうか。
辻本障害福祉担当課長
 さまざまございまして、例えば生活介護につきましては600人を見込んでいたところが845人、また就労移行支援事業、就労継続支援A型、B型を含めまして、672人を見込んでいたところ948名。さらに申しますと、施設入所支援、これは369名を見込んでいたところ371人。また、居宅介護でございますけども、408人を見込んでいたところ616人。また、共同生活介護・介助及び、いわゆるグループホームの支給等でございますけども、60人を見込んでいたところ64名、そういったところでございます。
山口委員
 単純に言いますと、旧法から新法に移行したことで、すべての人が差しさわりなく継続して利用できているということであれば、その人数がそのままこの(1)の介護給付・訓練等給付の中に含まれているというふうに見て差し支えないというふうに思うんですけれども、そうであるならば、補正予算6,500万の減少が生じているというのは、新施設体系のほうに移行したほうが補助金額が安くというか、下がっていることというふうに考えてよろしいでしょうか。
辻本障害福祉担当課長
 事業者単価につきましては、今回も国のほうでは一定の見直しを行うということはございますけども、一方におきましては特別給付ということで、これまで8割を保障していたものを9割にする。あるいは通所施設について報酬単価を4%上げるというようなこともされようとしているところでございます。一般的に1割、あるいは2割の減収があったというのは承知をしているところでございますけども、そういった国の改善策、こういったものも打ち出されているということでございます。
委員長
 よろしいですか。ほかに質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で質疑を終結いたします。
 次に、総務委員会に申し送るべき意見についてお諮りいたします。これについては各議案ごとにお聞きいたします。
 初めに、第1号議案、平成19年度中野区一般会計補正予算(関係分)について意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、当委員会としては、第1号議案については、総務委員会に意見なしということで申し送りたいと思いますが、これに御異議はございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、次に第2号議案、平成19年度中野区国民健康保険事業特別会計予算(関係分)について意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、当委員会としては、第2号議案については、総務委員会に意見なしということで申し送りたいと思いますが、これに御異議はございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 次に、第3号議案、平成19年度中野区老人保健医療特別会計補正予算(関係分)について意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 意見がありませんので、なければ、当委員会としては、第3号議案については、総務委員会に意見なしということで申し送りたいと思いますが、これに御異議はありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議はございませんので、そのように決定いたします。
 次に、第4号議案、平成19年度中野区介護保険特別会計補正予算(関係分)について意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 意見はありませんので、なければ、当委員会として、第4号議案については、総務委員会に意見なしということで申し送りたいと思いますが、これに御異議はございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議はございませんので、そのように決定いたします。
 以上で、第1号議案から第4号議案までの審査を終了いたします。
 以上で本日予定していた日程は終了いたしましたが、委員、理事者から何か発言はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ありませんので、以上で本日の厚生委員会を散会いたします。どうもありがとうございました。

(午後3時21分)