平成22年05月10日建設委員会
中野区議会建設委員会〔平成22年5月10日〕
建設委員会会議記録
○開会日 平成22年5月10日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午前10時00分
○閉会 午前11時22分
○出席委員(7名)
佐野 れいじ委員長
いながき じゅん子副委員長
せきと 進委員
小林 秀明委員
むとう 有子委員
市川 みのる委員
江口 済三郎委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市整備部長 服部 敏信
都市整備部参事(都市整備部経営担当、都市計画担当、住宅担当) 遠藤 由紀夫
都市整備部副参事(交通・道路管理担当) 滝瀬 裕之
都市整備部副参事(公園・道路整備担当) 石田 勝大
都市整備部副参事(中野駅地区基盤整備担当) 石井 正行
都市整備部副参事(建築担当) 豊川 士朗
まちづくり推進室長 川崎 亨
まちづくり推進室副参事(まちづくり推進室経営担当、地域まちづくり担当) 上村 晃一
まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当) 松前 友香子
まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 秋元 順一
まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 田中 正弥
まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 萩原 清志
○事務局職員
書記 東 利司雄
書記 菅野 多身子
○委員長署名
審査日程
○委員会参与の変更及び異動について
○議題
安全で快適に住めるまちづくりについて
○所管事項の報告
1 平成22年度(2010年度)第1回中野区都市計画審議会について(都市整備部経営担当)
2 東中野駅前広場事業の進捗状況について(都市計画担当)
3 新中野駅周辺の自転車放置規制区域の指定について(交通・道路管理担当)
4 妙正寺川鷺の宮調節池に関する基本協定の締結について(交通・道路管理担当、公園・道路整備担当)
5 緑確保の総合的な方針の策定について(公園・道路整備担当)
6 区営新井住宅建替え等整備事業の進捗状況について(住宅担当)
7 東中野地域まちづくり検討会の中間まとめについて(地域まちづくり担当)
8 その他
(1) 中野駅新北口駅前広場用地について(交通・道路管理担当)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会させていただきます。
(午前10時00分)
本日の審査日程についてお諮りいたします。本日はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。
なお、審査に当たっては12時を目途に進めたいと思いますので、よろしく御協力のほどお願い申し上げます。
議事に入る前に、お手元に配付されている資料(資料2)のとおり、4月1日付で委員会参与の変更及び異動がございました。本日、当委員会参与から転出された方がお見えでございますので、まず、ごあいさつをいただきたいと思います。
暫時委員会を休憩いたします。
(午前10時01分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前10時02分)
今回変更または異動のあった参与の紹介をまずお願いしたいと思います。紹介された方は、その時点でごあいさつをお願いしたいと思います。
それでは、まず、服部都市整備部長からお願いいたします。
服部都市整備部長
おはようございます。4月1日付で都市整備部長に就任いたしました服部でございます。今後ともよろしくお願い申し上げます。
私のほうから、都市整備部にかかわります当委員会参与の異動等について御紹介申し上げます。
都市整備部参事(都市整備部経営担当、都市計画担当、住宅担当)の遠藤由紀夫でございます。
遠藤都市整備部参事(都市整備部経営担当、都市計画担当、住宅担当)
遠藤由紀夫です。どうぞよろしくお願いします。
服部都市整備部長
なお、遠藤は区民生活部からの転入でございます。よろしくお願い申し上げます。
もうお一方御紹介申し上げます。都市整備部副参事(中野駅地区基盤整備担当)の石井正行でございます。
石井都市整備部副参事(中野駅地区基盤整備担当)
石井でございます。どうぞ引き続き御指導をお願いします。
服部都市整備部長
なお、石井につきましては、本年3月末で退職後、再任用として新規採用をしていただいてございます。
委員長
御苦労さまでした。
続きまして、川崎まちづくり推進室長からお願いいたします。
川崎まちづくり推進室長
それでは、まちづくり推進室の異動等について御報告を申し上げます。
初めに、まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)、秋元順一でございます。組織改正によりまして、昨年度の中野駅周辺整備担当からの名称変更でございます。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
秋元でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
川崎まちづくり推進室長
続きまして、まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)、田中正弥でございます。都市整備部副参事からの異動でございます。
田中まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
田中でございます。引き続きどうぞよろしくお願いします。
川崎まちづくり推進室長
続きまして、まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)、萩原清志でございます。西武新宿線沿線まちづくり分野の新設に伴いまして、この分野の専任担当となります。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
萩原です。引き続きよろしくお願いします。
川崎まちづくり推進室長
以上でございます。よろしくお願いいたします。
委員長
よろしくお願いします。ありがとうございました。
以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了させていただきます。
それでは、議題に入らせていただきます。
安全で快適に住めるまちづくりについてを議題に供します。
まず、所管事項の報告を受けたいと思います。
1番目、平成22年度(2010年度)第1回中野区都市計画審議会についての報告を求めます。
遠藤都市整備部参事(都市整備部経営担当)
それでは、資料(資料3)に基づきまして、平成22年度(2010年度)第1回中野区都市計画審議会につきまして御報告申し上げます。
4月26日に開催されてございます。議題としましては、諮問事項が1件、東京都市計画生産緑地地区の変更についてと、報告事項、中野駅地区整備基本計画についてでございます。
それでは、諮問事項の東京都市計画生産緑地地区の変更につきまして御報告いたします。
変更の概要でございますけれども、東京都市計画生産緑地地区のうち、生産緑地法第14条の規定により、既に「行為の制限の解除」が行われました地区番号13の一部、地区番号14の全部を削除するものでございます。地区番号13の一部につきましては鷺宮五丁目地区、約1,690平方メートル、地区番号14につきましては鷺宮六丁目地区、約530平方メートルで、合計で約2,220平方メートルを削除するというものでございます。場所につきましては、資料といたしまして、3枚目にカラーの地図、それと、次のページに拡大した地図をつけてございますので、そちらをごらんいただきたいと思います。13と14でございます。
2番目の理由でございますけれども、地区番号13につきましては、平成21年9月16日に主たる従事者の死亡によりまして買取申出書が提出されました。中野区及び関係地方公共団体等へ買い取り希望について照会いたしましたが、いずれも買い取りしないとの回答でございました。また、農業従事者へのあっせんも行いましたが、取得を希望される方がいらっしゃいませんでした。このため、平成21年12月16日付で行為の制限の解除が行われ、現在に至っております。地区番号14につきましても、平成21年9月18日に主たる従事者の死亡によりまして買取申出書が提出され、地区番号13と同じ手続を経まして平成21年12月18日付で行為の制限の解除が行われ、現在に至っております。
なお、本件の都市計画変更の公告・縦覧につきましては、3月15日から29日までの2週間行いましたが、意見書の提出はございませんでした。
中野区の生産緑地地区でございますけれども、箇所数はこれまで13カ所、約2.59ヘクタールでございましたが、今回、地区番号13の一部、約1,690平方メートルと地区番号14の全部、約530平方メートルの計約2,220平方メートルが削除されますと、12地区、約2.37ヘクタールへ変更となります。
それでは、審議会におきます主な質疑につきまして御紹介いたします。
まず、委員から、生産緑地は、わずかしかない貴重な緑などがどんどん減っていく状況にある。営農していくことが困難である状況にあるが、これを維持していくことについて、区としてどう対応する考えかという御意見がございました。これに対しては、国や都に対して農地保全のための制度改正や支援策を要望している。生産緑地については、国と都の財政支援策がないので、財政的支援が得られる方策を検討していく必要があると考えている。今後、国や都の助成制度を活用できるような事業手法を検討し、具体化を図りたいとの答弁がありました。
続きまして、都市計画マスタープランには、生産緑地について、立地条件を踏まえつつ、必要に応じて公園など公共施設用地として取得に努めるとの記載があるにもかかわらず、本件について買い取りをしなかった理由は何かという御意見がございました。これにつきましては、当該箇所の近くに区立公園があり、公園の配置充足区域になっていることから、買い取り希望をしないという区の回答があったということでございます。
また、時価で買い取るべきとの申し出があったと思うが、時価は幾らかという御質問がございました。これにつきましては、買取申出金額が6億3,000万円と1億5,000万円ほどであるとの答弁がございました。
答申につきまして、挙手により諮られてございます。挙手多数ということで、東京都市計画生産緑地地区の変更について、原案のとおり了承されてございます。
続きまして、報告事項、中野駅地区整備基本計画についてでございます。これにつきましては、案から変更のあったところを中心に御報告申し上げます。
資料をお開きいただきたいと思います。説明会や区議会等からの意見を踏まえまして、4点の修正を行ってございます。
まず、資料の4ページでございます。ここでは、整備の基本方針といたしまして、4、地球環境と景観形成に配慮した計画整備ということで、これを追加してございます。
続きまして、8ページをごらんいただきたいと思います。8ページにつきましては、現北口駅前広場から中野通りへの車両動線、これを右左折可能から左折のみというふうに変更して修正してございます。東西連絡路のところに緑の矢印がございます。ここでございます。
続きまして、10ページでございます。10ページにつきましては、新北口駅前広場にバス回転広場を設けるとなってございましたけれども、歩行者動線と回転広場に入るバス動線とが錯綜するとの意見等を踏まえまして、より安全な動線の確保という観点から、回転広場については取りやめてございます。現北口駅前広場、整備済みとなってございますけれども、案の段階では一般車等の暫定整備としていたが、将来も同様の整備をするということで、削除し、整備済みという内容にしたというものでございます。
審議会におきます質疑について御紹介いたしますと、第1期整備事業では、警察大学校等跡地の先行事業が終わり、人口がふえてくると思うが、整備事業は間に合うのかという御意見がございました。これにつきましては、整備については十分間に合うよう対応していくという答弁でございました。
続きまして、仮設バス停を広げたということだが、サンプラザと庁舎南側のスペースの交通機能が阻害されないかという御意見がございました。これにつきましては、バスの停留所につきましては、その区域を拡大しているが、より安全な交通のあり方について今後詳細に検討したい旨の答弁がありました。
続きまして、中野の中心となるところなので、中野区の顔となることを意識してほしいという御意見がございました。これにつきましては、中野駅周辺全体で中野の新しい顔づくりと言っているが、中野駅地区がその象徴的なものである。この計画は整備基本計画として交通処理を中心にしているが、今後検討を深め、名実ともに中野の顔と言えるような場所にしていきたいとの答弁がございました。
最後に、次回の都市計画審議会の開催予定でございますが、7月30日ということで決定されました。
委員長
ただいまの報告に対しまして質疑はございますでしょうか。――よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、質疑がないようでしたら、以上で本報告を終わらせていただきます。
続きまして、2番目、東中野駅前広場事業の進捗状況についての報告を求めます。
遠藤都市整備部参事(都市計画担当)
それでは、東中野駅前広場事業の進捗状況につきまして、資料(資料4)に基づいて御報告申し上げます。
東中野駅前広場事業でございますけれども、山手通りの拡幅整備にあわせまして、東中野駅西口に駅前広場約2,240平方メートルと、駅前広場と駅舎を連結する通路を整備するというものでございます。線路上空ということで、工事そのものや設計につきましてはJR東日本に委託して実施するものでございます。平成21年度に設計業務が終了いたしまして、今後、地域説明会を開催した後、JR東日本と施行協定を締結し、整備を進めていくというものでございます。
1の駅前広場の進捗状況でございます。平成22年3月に駅前広場の実施設計が終了してございます。ここでは、一般車乗り入れによります広場のレイアウトの変更がございました。歩道幅員でございますけれども、17メートルから10.5メートルに減少になってございます。
2番目の線路上空活用事業(連絡通路)の進捗状況でございます。線路上空事業の基本・実施設計が平成22年3月に終了してございます。支障物、これは鉄道の信号施設でございますけれども、これの移設工事の協定を昨年12月に結びまして、工期といたしましては本年の12月までかかるという予定になってございます。
3番目の線路上空事業の概要でございます。
(1)の連絡通路整備事業につきましては、延長約25メートル、幅員が約12メートル、面積といたしまして約300平方メートルになってございます。
線路上空事業(JRビル)の概要でございます。敷地面積は約700平方メートルで、人工地盤面積は約660平方メートルになってございます。建物といたしましては、5階建てで、延べ床面積は2,570平方メートルで、うち、連絡通路は171平方メートルになってございます。1階は連絡通路と店舗ということで、2階から5階にかけましては、駅施設と店舗のほかに、新たに子育て支援施設の設置が予定されてございます。
4番目でございます。地域説明会の開催でございますけれども、6月17日(木曜日)に予定しております。場所は東中野いこいの家(ゆーらっく)でございます。
経過及びスケジュールについてはごらんいただきたいと思います。
裏面に東中野駅前広場整備事業イメージ図と駅前広場計画図(案)、鳥瞰イメージや自由通路内部イメージを載せてございますので、ごらんいただきたいと思います。
委員長
それでは、ただいまの報告に対し質疑はございますでしょうか。
むとう委員
どういう施設が入るのかという部分で、「子育て支援施設」という言葉が初めて出てきたかと思うのですけれども、具体的に何かわかっていることがあれば教えてください。
遠藤都市整備部参事(都市計画担当)
保育園的なものを想定しているというふうに聞いてございます。
むとう委員
それから、地域説明会開催のお知らせをどういう範囲でどういう方法でなさっているのでしょうか。
遠藤都市整備部参事(都市計画担当)
これにつきましては、区報やホームページ等でお知らせしていきたいというふうに考えております。
むとう委員
何曜日でどういう時間帯を予定しているのですか。
遠藤都市整備部参事(都市計画担当)
6月17日(木曜日)でございますけれども、夜の時間帯を考えてございます。
むとう委員
1回だけなのでしょうか。できたら、平日の夜というのはなかなか出にくい方も多いかと思いますし、まして、子育て支援施設みたいなものが入ってくるということになってくると、多くのまた違った層の方、子育て中の方なども関心をお寄せになるのではないかと思うので、1日だけではなくて、もう1日ぐらいは考えられないでしょうか。
遠藤都市整備部参事(都市計画担当)
一応、夜の時間帯で参加が可能かなというふうに考えて、夜の時間帯を設定したものでございます。
むとう委員
もう1日ぐらいは無理なんですか。
遠藤都市整備部参事(都市計画担当)
子育て中の方からのそういった御要望があれば、個別に対応していきたいというふうに考えております。
むとう委員
今、いろんな説明会に人がなかなか集まりにくい状況にあるかと思うのですが、個別に対応するということですので。でも、多くの区民の方がまさか個別に対応して御説明していただけるというふうには考えにくいのでは、そういうふうには発想しないので。例えば、区報に載せるのであれば、その際に、個別グループによる説明会の対応可能とか相談に応じるとかいったようなことも、そういうおつもりであるならぜひ書いていただかないと、区民の方はそういう発想がなかなかできませんから、この日は都合がつかないわ、無理だわで終わってしまいますので。これから間に合って、区報に載せるとか、地域ニュースとかいろんなところに載せるのであれば、そういうことも一言、1行加えていただければ、なおありがたいですが。
遠藤都市整備部参事(都市計画担当)
それについては工夫していきたいというふうに考えております。
委員長
工夫していきたいということでよろしいですか。
むとう委員
はい。
小林委員
地下駐輪場のことでよくわからないので。上にロータリーがあって、その下に何か線が引いてあるのですが、結構大きな幅が。この小さい絵の中はどんな感じになっているのか、ちょっと細かく説明してもらいたいと思っています。地下駐輪場のところですが。
遠藤都市整備部参事(都市計画担当)
この計画図でいきますと、南側の部分に駐輪場を予定しているところでございます。
小林委員
台数はどのぐらいになっていますでしょうか。
遠藤都市整備部参事(都市計画担当)
台数につきましては270台を予定してございます。
小林委員
それから、入り口は広くなっているのですか。それとも、入り口は南側の道路から入る形になるのでしょうか。どこから入るのですか。
遠藤都市整備部参事(都市計画担当)
駐輪場の出入り口ということですと、南側のほうから入るという形になります。
小林委員
上から高低差が、坂道になっているのですが、坂道の途中から入るという形なんですか。幅があって、何カ所も入る場所があるのか。坂道がありますね。そこのところから自由に入れる形なんでしょうか。
遠藤都市整備部参事(都市計画担当)
駐輪場の出入り口でございますけれども、58番街のほうから入るという計画になってございます。
小林委員
ということは、一つの入り口があって、そこから入って、また出てくるということですね。大体わかりました。ありがとうございます。
いながき委員
この事業についてのJRとの負担割合というものを教えていただきたいのですけど、中野区側の支出についてちょっと御説明をいただければと思います。
遠藤都市整備部参事(都市計画担当)
負担の割合につきましては、中野区、JR双方が独自に必要とする施設の負担はそれぞれがするというふうになっておりますけれども、中野区の負担分としましては、自由通路の外装、設備、給排水や電気、それと、支障物移設等にかかる費用負担というふうになってございます。
いながき委員
自由通路というのは、ここでいうところの連絡通路ということですか。
遠藤都市整備部参事(都市計画担当)
連絡通路でございます。
いながき委員
この連絡通路はJRの土地ということですよね。それを中野区が全額負担するということですか。
遠藤都市整備部参事(都市計画担当)
費用負担の考え方でございますけれども、人工地盤につきましては約667平方メートルでございますが、負担割合は、中野区が305平方メートル、JRが362平方メートルということで、46対54の割合になってございます。連絡通路につきましては、中野区が8%、JR側は92%の負担割合になってございます。
いながき委員
中野区も幾額かの負担をするということで、区にとってのメリットになるような内容といいますか。例えば、今、中野駅の中にブックポストが置かれていると思うのですけれども、今回の事業もJRの土地の中で中野区がお金を負担するわけですから、中野区のポストを置けるとか、中野区側のメリットというものも何か考えていらっしゃるとか、主張されたことはあるのでしょうか。
遠藤都市整備部参事(都市計画担当)
これは連絡通路になっておりますので、そこに返却ポスト等といったものを置くということはできないかなというふうに考えております。
委員長
他に質疑はございますでしょうか。――よろしいでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、質疑がなければ、以上で本報告については終了させていただきます。
3番目、新中野駅周辺の自転車放置規制区域の指定についての報告を求めます。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
それでは、資料(資料5)に基づきまして、新中野駅周辺の自転車放置規制区域の指定について報告をさせていただきます。
当該駅周辺の自転車放置規制区域化につきましては、これまで、本委員会や予算特別委員会等におきまして、今年度の早期に行うと御答弁させていただいてきたわけでございますが、このたび規制の準備が整いまして、実施するものでございます。中野区自転車等放置防止条例第23条に基づき指定するものでございまして、規制の適用日でございますが、6月1日でございます。
資料の裏面をごらんいただきたいと思います。新中野駅周辺自転車放置規制区域でございますが、こちらの太線の枠で囲まれた部分を規制いたします。なお、規制化に向けましては、これまで地元町会への説明のほか、ホームページ上で周知しました。今後につきましては、5月20日号の区報、それから、現地では、歩道等に駐車している自転車への張り紙や、看板等の設置を行う予定でございます。
報告につきましては以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございますでしょうか。
江口委員
この地域の決め方の基準といいますか、これをもとにということが何かあれば。どうしてこの線引きになったのか。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
これまでの放置自転車の実態をかんがみまして、私どものほうで案を作成いたしまして、鍋横地区町会連合会のほうで2回ほど、それから、鍋横タウンフォーラムで1回、当区の案を御説明させていただきまして、御意見を踏まえまして、案内図のとおり規制をさせていただくというものでございます。
江口委員
この地域を知る人からすれば、非常に疑問が起きるのは、例えば、私が何度も言っているように、本町側にしか駐車場が設置されていないということがあって、中央側の対策をどうするかという問題もあるのですけど、特に、本町側として、この2カ所の自転車駐車場ができたということで規制が開始されるのですが、すべてに広げるということではなくて、本町四丁目だったら21番の地域までのあの道までは規制区域にするとか、本町六丁目であれば16番、17番のところまでの道まで規制するということにしないと、基本的にあの台数で皆さん方が処理できると言っても、当然、その駐輪場ができるということになると台数もふえてくるわけなので、置けない人たちはどこへ置くかというと、少しでも近いところに置きたいと、当然それが出てくるわけです。今のところ鍋横自転車駐車場というのは結構あいているのですけども、規制が入ると必ずふえてくるということは当然なことであって、台数自体もこれで完全に処理できるとは今のところ言えないわけですよね。そうなると、16、17ぐらいまで規制しておかないと。基本的にこの辺は非常に道が狭いんです。ですから、路上に自転車を置かれてしまうと、防災的なものも含めていくと、非常に難しさがあると。ぎりぎりで消防車とか救急車が入っていく地域ですから、そういう意味では、16番、17番とか本町四丁目の21番の道までは規制するとか、そのぐらいに拡大しないと。せっかく規制しても、周辺にそういう自転車が放置されることによって、また区の職員もそれで動かざるを得なくなるということも含めて、今度は、規制区域じゃないけど、置いてあるから何とか処理してくれと、そういう苦情で職員が動くということにならないように、もう少し考えた上でやられたほうがいいのではないかなというふうに思うのですけど、その辺はいかがでしょうか。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
駅周辺の自転車の放置実態をかんがみまして、今回につきましてはこういった形で地域のほうに御提案をさせていただいて、決定をさせていただいたわけでございますが、委員御指摘のとおり、こういった規制をかけても、例えば、エリア外の直近のところに放置自転車が山積するといったことも起こり得ることについては、他のこれまでの放置規制区域化してきた駅とかでも見受けられるところでございますけれども、この規制区域につきましても、とりあえずこういった形でやらせていただきますが、規制をかけさせていただいた後の状況を見ながら対応してまいりたいと、このように考えてございます。
江口委員
そうじゃなくて、もうちょっと地域をよく知ってほしいのですけど、例えば、本町六丁目16番、17番というのはほとんど路地になるんですね。ただ、ここに置くことで、例えば、杉山公園地下を使わなくても、この路地に自転車を置こうと思えば置けるんですよ。そうすると、本当にまちの人たちと協議したと言っても、この地域の人たちに具体的に説明をされているというわけではなくて、町会という形で説明されているわけですから、じゃあ、いいですよというわけにいかないので、当然起きることを想定して広げると。これは、大きく広げるという意味ではなくて、ここに置かれた場合に対応はどうするのかと。1台、2台置かれただけでも車は入れませんから。そういう意味からすると、ここは規制対象にするという形で、当初からこの辺の地域が多額のお金をかけて駐輪場をつくったということで、皆さん方には守っていただきますよということを住民に伝えるわけなので、この辺は当初から拡大しておいたほうがいいと思うんですよ。その辺、もう一度お答えください。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
本町六丁目16、17ということでございますけれども、確かに、こういった細い路地で、1、2台置かれることでも自動車の通行に支障を来すということがございます。新中野駅の放置自転車の実態調査でございますが、毎年10月に各駅で行っているところでございますが、16、17につきましてはほとんど放置自転車はなかったというところでございますけれども、委員御指摘のとおり、こういった規制のかかっていないところにつきましても、私どものほうで注意を払いつつ、長期にわたる自転車があれば撤去をさせていただくなどの工夫をしてまいりたいと、このように考えてございます。
江口委員
そうじゃないんですよ。長期に置いてあるからというのは今でもやってもらっているけど、これは、ある程度札を張って、時間がかかるんですよ、住民からそういうことがあって。それは完全な放置だけど、この辺の地域の対策は、丸ノ内線を利用する人たちが駅に集まってきて、それで乗っていくということで、あそこに自転車がということ。この地域は、買い物客というのはそんなに長時間置いているわけではないんですね。なぜかというと、大型店舗ではありませんから、ちょっとした時間で買い物をして、そのまま移動できるという地域でもあるわけですね。そういう意味では、杉山公園地下のところに規制が入ると、今度は置けないですから。そうなると、どうしても16、17に出てくるのは当然なので、そのことを言っているんですよ。今までは規制されていないから、そういう形の調査ではと言って、規制されていないですから、みんなここに置いてあるのでしょう。それで、ここに駐輪場をつくらなきゃいけないということでやってきて、ようやくできたということじゃないですか。今度、規制されれば、ここは当然置けないのだし、持っていかれて五千何がし取られるわけですから、そういうことからすると、この場で極端に言えば、16、17のほうに置いておけるという形になる。朝、出勤のときに置いて、帰りは夕方乗って帰ると。ここは規制の対象にはならないから、置けるわけじゃないですか。そういう意味では、16、17ぐらいまで広げておかないと意味がないと。なぜかというと、20、19、18に自転車を置くのだったら、歩いてきたほうがいい場合だってたくさんあるわけだから、そのことを考えて、広げたらどうですかという意味で言っているのです。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
委員御指摘の、規制区域をかけた後にはこちらのほうへ自転車が来るといった御趣旨かと思いますけれども、私どもは、先ほど来になりますが、放置実態をかんがみましてこういった線を引かせていただいたわけでございますが、だからといって線の枠外が全くということではなくて、16、17のほうにも注意を払いながら対応していきたいと、このように考えてございます。
委員長
他に質疑はございますでしょうか。――よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了させていただきます。
続きまして、4番目、妙正寺川鷺の宮調節池に関する基本協定の締結についての報告を求めます。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
それでは、妙正寺川鷺の宮調節池に関する基本協定の締結について報告をさせていただきます。(資料6)
都営鷺の宮アパートの建てかえに伴いまして、東京都が実施する妙正寺川鷺の宮調節池整備にあわせ、区が調節池に人工地盤と上部広場を整備することについては、これまで都区協議を進めてきたところでございます。このたび基本的事項について協議が調いましたので、基本協定を締結いたしましたので、御報告をさせていただきます。
目的でございますが、10か年計画(第2次)では、総合的な治水対策の推進といたしまして、鷺の宮調節池に人工地盤と上部広場を整備し、運動広場や広域避難場所としての機能を確保することとしてございます。この協定の締結によりまして、東京都が調節池を整備し、区が人工地盤と上部広場を整備することを具体的に定めるといったものでございます。
協定の内容でございます。(1)の趣旨から(2)の位置に続きまして、(3)事業の所管でございます。一つ目は、東京都は、都営鷺の宮アパートの建てかえに伴い創出された用地に調節池を設置する。二つ目は、中野区は、河川占用により調節池上部を人工地盤とし、広場を整備するというものでございます。
4番目、事業費でございますが、東京都は、調節池事業に要する費用を負担する。中野区は、覆蓋事業及びこれに起因して発生する費用を負担するものでございます。
5番目、設計及び施工でございますが、東京都は、調節池事業に係る設計及び施工を行う。②でございますが、東京都は、覆蓋事業のうち人工地盤の整備に関する設計及び施工を行う。三つ目、中野区は、覆蓋事業のうち上部広場の整備に関する設計及び施工を行うというものでございます。
裏面をお願いいたします。管理でございますが、東京都は、調節池の管理を行う。中野区は、人工地盤と上部広場及びこれに起因して必要となる設備の管理を行うということでございます。
協定の締結日でございますが、ことしの3月31日でございました。
今後の予定でございますが、10か年計画(第2次)では、当該事業につきまして、ステップ1から3において整備を位置付けているところでございます。主な事業といたしましては、表の左でございますが、調節池整備以下、覆蓋設計と覆蓋工事、広場設計、広場整備とございます。実施主体につきましては、都区それぞれの役割を明示してございます。流れ的には、ステップ1で調節池整備と覆蓋設計、ステップ2で調節池整備と覆蓋工事、また、上部広場の設計。ステップ3で上部広場の整備を行うものでございます。
報告につきましては以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はございますでしょうか。
小林委員
区のほうでふたを閉めていろいろな運動ができるような場所をつくるということで、非常にありがたいのですけれども、大きさと、この大きさの中でどんなスポーツができますでしょうか。サッカーとか、そういう大きいものは無理なのでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
当該用地につきましては、妙正寺川の河川沿いの調節池の上にふたをしまして、人工地盤として広場をつくるということでございます。面積的には約1ヘクタールございます。ただ、敷地形状がいわゆる長方形ではございませんので。既に、今後の大規模公園整備の基本的考え方というところで、(案)でございますが、例えば、ミニサッカーとか少年野球ができるスペースというものを確保していこうというふうに考えているところでございます。
小林委員
あと、ふたの部分の耐用年数はどのように考えていますか。何年ぐらいですか。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
覆蓋の設計につきましては、今年度、東京都が協定に基づいて行うということになってございまして、実際に覆蓋の部分にどういった材質を使うのかということにつきましては、今年度、ふたの詳細設計の中で決定していくというものでございますので、耐用年数につきましては、その材質といったものもございますけれども、例えばコンクリートとか鉄骨、そういったものもございますが、大体50年は耐用年数があるのかなというふうに認識はしてございます。
委員長
他に質疑はございますでしょうか。――よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了させていただきます。
続きまして、5番目、緑確保の総合的な方針の策定についての報告を求めます。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
それでは、緑確保の総合的な方針の策定について、配付させていただきました資料(資料7)について御説明させていただきます。
本件につきましては、平成22年2月1日の当委員会におきまして、方針(案)につきまして御報告をさせていただきました。その後、最終的に取りまとめが完了しましたので、報告させていただくということでございます。
1点目の経緯でございますが、これについても、既に御案内させていただいておりますとおり、平成20年8月に東京都、区市町村で策定することが合意され、検討が開始されたわけでございます。案の段階で東京都、区市町村では議会報告をするということでございまして、中野区では2月1日に案として報告をさせていただいたということでございます。その後、2月23日から3月24日にかけて、東京都はパブリックコメントを行い、同時期に中野区としても意見募集を実施しているところでございます。その後、4月19日に、都区合同検討委員会におきまして、パブリックコメント等を踏まえた最終方針(案)について基本合意がなされたものでございます。
2番目のパブリックコメント等の意見募集結果でございます。募集期間は平成22年2月23日から3月24日でございまして、募集の結果でございます。東京都全体で185件、67通ございました。そのうち中野区では意見募集として1件、1通ありまして、内容は、住宅地のミニ開発による緑の喪失を防ぐ施策を検討してほしいという御意見をちょうだいしておりまして、その内容については東京都に報告をさせていただいているところでございます。パブリックコメントの結果の概要につきましては、報告書の中の資料編として記載される予定ということでございます。
3番目の方針の内容でございますが、本来であればこの席で報告書を配付する予定でございましたが、東京都のほうで印刷がおくれておりまして、配付できないということです。おわび申し上げたいと思います。全体の構成につきましては、既に2月1日に(案)の段階で配付させていただいている構成内容と変わってございません。
概要につきまして、2枚目の別紙資料について御説明をさせていただきます。2枚目をごらんください。緑確保の総合的な方針ということでございます。
その中の、既存の緑を守る方針でございますが、これも、2月1日に報告させていただいた内容と、例えば、水準1番、2番、3番、その下の確保候補地等についての面積等の数字は変更はございません。中野区に関しましては、ここで言っている山地でありますとか丘陵地とか崖線等はありませんので、特段該当する緑はございません。
続きまして、緑のまちづくり指針でございます。これについて、今後10年間で緑の創出を伴うまちづくり事業をリスト化し、図面として記載し、公表するものでございます。ここに書いてございますように、全部で107事業、区部で言いますと77事業、多摩部で言いますと30事業でございました。中野区に関係する事業としましては、地区計画で位置付けられている中野四丁目の公園や広場、南台一丁目の防災街区整備地区計画で位置付けられている公園が該当します。
次に、重点的に取り組むプロジェクトでございますが、ここに書いてございますように、二つの切り口がございます。既存の緑を一層確保するためにということで、①の丘陵地の緑の保全から始まりまして、⑧の「農の風景育成地区」制度の創設ということ。次に、緑のまちづくりをさらに進めるためにということで、緑化地域の指定促進、2番目の界わい緑化推進プログラム、3番目の大規模団地の緑の再生ということを提示しております。
もう一度1枚目にお戻りいただきたいと思います。今後のスケジュールでございますが、本年5月27日に東京都としてプレス発表し、公表する予定だということでございます。
雑駁ではございますが、以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はございますでしょうか。――よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了させていただきます。
続きまして、6番目、区営新井住宅建替え等整備事業の進捗状況についての御報告を求めます。
遠藤都市整備部参事(住宅担当)
それでは、区営新井住宅の建てかえ及びファミリー向け民間賃貸住宅の供給につきまして、建築工事が完了いたしましたので、御報告いたします。(資料8)
目的といたしまして、区営新井住宅(2戸)の建てかえにつきまして、定期借地権方式による民間活力の導入によりまして、民間賃貸住宅をあわせて整備し、区民福祉の向上を図るというものでございます。
物件の概要でございますけれども、物件名称はマストライフ中野新井でございます。戸数は6戸でございます。借り上げ型区営住宅は1階で2戸、民間賃貸住宅は、2階・3階部分になりまして、4戸でございます。
整備事業者は積和不動産株式会社でございます。
区営住宅賃料等でございますけれども、契約期間は平成22年5月1日から50年間ということでございます。賃料につきましては、月額25万9,000円、月額管理費は6,000円となってございます。
裏面でございます。区営新井住宅の入居者募集でございます。募集戸数は1戸でございます。戻り入居が1戸となっておりますので、合計で2戸でございます。募集期間につきましては、1月22日から1月29日まで募集を行いました。応募者数は116世帯ございました。使用料につきましては、月額3万2,900円から4万9,000円、所得に応じた金額になってございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はございますでしょうか。――よろしいでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
続きまして、7番目、東中野地域まちづくり検討会の中間まとめについての報告を求めます。
田中まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
それでは、東中野地域まちづくり検討会の中間まとめについて御報告いたします。
これにつきましては、前回、1定の3月16日の建設委員会におきまして、検討の状況について報告をしたところでございます。2番の検討概要にございますように、第3回までの内容について御報告を既に終えましたが、その後、3月の末に第4回検討会を行いまして、検討内容の中間取りまとめについて議論をしていただいて、まとめを行ったというものでございます。
「別添資料」のほうをごらんいただきたいと思います。A3判の資料でございます。
まず、最初のページ、1番でございますけれども、東中野地域まちづくり検討会での主な意見を取り出してございます。
最初に、現況・課題につきまして、幾つかのテーマごとに整理を行ってございます。
道路のところでは、東西の道のなさ、あるいは、狭隘道路、行きどまり道路の多さ、それに伴う消防活動困難地域の存在、そういった御指摘でございますとか、山手通りによる地域の分断、その一方で、山手通りというのが、東京の中でもなかなかないすばらしい道路ができてきていると。これを生かすということの重要性の御指摘でございました。
土地利用につきましては、山手通り沿道とその裏手の格差、あるいは、商業地域にあっても建物が高層化できない問題点、そういった御意見でございました。
商業でありますけれども、新宿方向に人が流れているという問題点。それから、若い人が多いけれども、それにこたえるものが東中野にない、そういった御指摘でございます。
それから、駅周辺につきましては、西口に比べましての東口の活気のなさ、あるいは、バリアフリー対応の立ちおくれ、そういったところの御指摘。また、東口につきまして、まちづくりが進んでいないけれども、まちづくりとして進めていくチャンスとしてとらえていく必要があると。
それから、桜並木につきましての高齢化の御指摘をいただきました。
また、居住形態につきましては、学生、あるいは、若い人が多いけれども、定着していない、それが問題だということ。それから、若い人のニーズにこたえ切れていないので、寝るだけのまちになっている、そういう問題の御指摘がありました。
それから、中央線につきましても、やはり地域の分断という問題の御指摘であります。それから、中央線沿線の中でいろいろとまちがある中で、東中野はまちのイメージに欠けている。ただし、文化的な下地はあるではないかと、そういう御指摘でございます。
続きまして、まちづくりへの提案等で、いただいた主な意見でございます。
東西方向の道路整備、また、線路をまたぐ南北の通路、そういった御指摘。それから、桜山通りの拡幅、狭隘道路の拡幅、また、歩行者環境の整備といった御意見をいただきました。それから、山手通りにつきましては、この拡幅がされたことが非常にまちづくりの大きなチャンス、また、東中野のまちづくりのポイントの一つになるべきだと、そういう御指摘でございます。
右のほうに参りまして、土地利用につきましては、土地利用の規制を緩和して民間の開発を促進する。あるいは、用途地域の緩和、それが必要だという御指摘でございます。
それから、商業地につきましては、生き残るための特徴づくり、こだわりといったものが必要で、オンリーワンの価値をつくり出していくことが不可欠だという御指摘でございます。
駅周辺の事柄につきまして、回遊性を促すとか、先ほども現況のところでありましたが、バリアフリーの整備を整えていく。あるいは、近接しております神田川との連絡を強化して、特徴のあるまちづくりにつなげていくと、そういった御意見。あるいは、人が集まり交流できるような駅周辺のまちづくりが重要であると、そういう御意見でございました。
それから、居住の面につきましては、年齢構成の偏りを是正していく必要があるだろうということと、それから、若い人たちが定着して住みたくなるようなまちづくり、そういったことが必要だと。すなわち、ファミリー世帯も住みたくなるようなまち、そのためにも、子育て施設その他のニーズにこたえる整備が必要だということの御指摘をいただきました。
それから、東中野らしさという点につきまして、東中野ならではという特色を出す必要があると。歴史的な生い立ちをもとにしてもいいし、あるいはまた、新しくつくり出すということも考えていくべきだということであります。それから、大江戸線が開通いたしましたけれども、これらの乗りかえの客がまちに出てきて回遊するような仕掛けが必要だと。文化のまちというものもテーマとしていくべきだと、こういった御意見であります。
それから、まちづくりのあり方でありますけれども、地域の側から行動を起こしていく。それから、少ない予算の中でもどう進めていくか、それを考える必要がある。それから、地域ごとに具体的なまちづくりの提案をしていただきたい。それから、防犯、防災、安全安心という視点は欠くことができないと、そのような御意見でございました。
それから、次のページへ進んでいただきまして、検討会でまとめましたまちづくりのポイントでございます。六つ挙がってございます。
まず、左のほうから見ていただきますと、駅東口周辺のまちづくりについて、改善、魅力づくり、活性化というのが東中野のまちづくりの上で不可欠だということ。バリアフリーですとか駅周辺の建物の共同化、それに伴う魅力づくり、また、土地利用規制も含めた開発誘導、こんなことをポイントとして挙げたものでございます。
それから、もう一つ、山手通り沿道のまちづくりについて、魅力的な道路空間ができましたので、それに見合ったにぎわいのある土地利用の実現が必要だと。沿道型の商業地としての魅力づくり。それから、街路の買収事業等によりまして、道路沿いに非常に狭い敷地も残ったりしております。そういったところは、共同化等を進めながら、適切な開発誘導をしてまち並みづくりを進めていく必要があるというのが2点目でございます。
それから、3点目はゆとりある市街地環境づくりということで、緑、オープンスペース、そういったものの整備、拡充を図っていく。それを実現する意味での共同化等の誘導といった御指摘が3点目でございます。
それから、4点目は、居住者年齢構成の改善をしながら、多世代が住むまちへ転換を図っていく必要があるといった点でございます。
それから、5点目は道路の充実ということで、狭隘道路、行きどまり道路、あるいは、にぎわいを生むための道路の修景、そういったところについて整備を進めていくことが大きなポイントだということでございます。
そして、東中野らしさと書いてございますけれども、今申し上げた五つのポイントで整備を進めていく上で、常に東中野らしさ、東中野としての独自性、それを念頭に置いて盛り込んで考えていく必要があると、そういった点がポイントとして挙げられたものでございます。
次のページへ行っていただけますでしょうか。まちづくりの方向性の、引き続き今後検討していく素案という形でまとめてございます。
左側のほうに交流拠点と書いておりますけれども、都市計画マスタープランの中でもそういった位置付けがございます。商業・業務施設など多機能が集積し、さまざまな活動を行う、それを支えるような。区の中では中野駅周辺を広域中心拠点と位置付けましたけれども、それに次ぐ拠点として育てていく、そういう位置付けのもとに、その下は、先ほど御報告し、あるいは、過年度の調査の中でも検討してまいりました地域の特性と問題点、すぐれた点と改善すべき点、それを表示しているものでございます。
右側は、先ほど御説明をしたまちづくりのポイントでございます。それに基づきまして、まちの将来像として、「働き、住み、楽しめる 生き活きタウン 東中野 ~職・住・遊が近接し、多世代が生活し交流するまち~」というものを仮の将来像として中間まとめでは置いているものでございます。
そういう考え方に基づきまして、今後まちづくりをしていく上での大きな視点というものを六つ挙げております。
一つは、歩いてみたくなる賑わいと魅力にあふれるまちづくりということを進めると。これは、駅周辺、あるいは、山手通り沿道を中心として土地の高度利用を図り、多様な都市機能の誘導を図っていくというものでございます。特に、玄関口である駅、あるいは、駅前空間の充実をし、美観づくりなど魅力の向上を図っていこうということでございます。
それから、二つ目は、子どもから高齢者まで多世代の生活を豊かにするまちづくり。多様な世代が住まうことができるまちを目指していこうということでございます。
それから、災害に強い安全・安心なまちづくりということを3点目に挙げてございます。住宅地内の道路網の充実、あるいは、建物の耐震化・不燃化、密集状況の解消、そういったような事柄を推進していくということでございます。
それから、緑豊かなまちづくりというものを4点目に挙げてございます。
それから、さらに、東中野らしさを発揮する個性あるまちづくりを進めようということでございます。地域の歴史、文化を生かす、あるいは、新たなものも含めてまちの個性づくりをしていこうということでございます。
こういった整備を住民と事業者、また、行政がともに協働しながら推進していくのだと、そういう考え方を挙げているものでございます。
もう一つ中間まとめとして整理をさせていただいたのが4ページでございます。こういった方向性を踏まえた将来の都市構造ということで、拠点と軸、あるいは、エリアごとの整備のあり方について整理をしておるものでございます。
拠点を二つ位置付けしてございまして、西口の周辺及び東口の周辺ということでございます。西側につきましての賑わい拠点と書いておりますけれども、山手通りにも接し、また、中央線と大江戸線が結節する、そういった優位性を生かして、人、モノ、情報などが行き交うにぎわい空間づくりをしていこうと。再開発などによりまして商業・業務機能等の強化をしていくという考え方でございます。
東口につきましても、土地の高度利用、広場空間の整備、南北の連絡機能、そういったようなことも含めながら、あるいは、バリアフリー化といったようなことでの機能の強化をしていくということでございます。
ちょっと下に行っていただきます。エリアのほうでございますけれども、東口、西口を取り囲むように、駅周辺賑わいエリアということをゾーンとして示してございます。駅周辺の商業・業務地としての位置付けのもとに、さまざまな機能再編、あるいは、機能の高度化をしていこうと。多様な機能の誘導を進めようということでございます。
それから、沿道型商業・業務エリア。特に、山手通りと、あるいは、早稲田通り、大久保通りを表示してございますけれども、山手通りにつきましては、非常にすぐれた景観、あるいは、オープンスペースを持った通り整備ができますので、土地の高度利用などを促進しまして、商業・業務機能の強化、また、緑豊かなまち並みの実現ということを目指していこうというものでございます。
そのほか、商店街エリアにつきましては、歩行者空間の充実等を図りながら、魅力的な店舗の誘致、あるいは、歩いて楽しい商業空間づくりをしようということでございます。
周りの住宅エリアということで書いてございます。低層住宅と中層住宅の調和を図りながら、生活道路の整備、あるいは、狭隘道路の改善、オープンスペースの強化、そういったようなことを進めていこうということでございます。現在の段階におきましては、1色、同じような表現にしておりますけれども、今後、場所に応じた方向の違いというものも打ち出していくことがあり得るのではないかとも考えてございます。
これらの軸ということで、広域連携軸、オレンジで示しております軸と、それから、JR沿いに神田川から桜山通りに至るような賑わいと潤いの連携軸、また、地域の生活を支える軸となるような生活軸、それから、神田川沿いの水と緑の軸、そういったようなことの位置付けを行ったものでございます。
5ページから後ろは、参考までにつけさせていただきました。これまでの現況調査等から、この検討会の中でも議論をいただいたところでございますが、現況と、それから、次の最後のページのところは、その中で導き出された東中野地域の課題、それから、前回も御報告させていただきましたけれども、検討会のメンバー構成等の概要を示しているものでございます。
表紙のA4のほうの紙に戻っていただけますでしょうか。今後のスケジュール(予定)でございます。この中間まとめを受けまして、6月の上旬に、4日と8日になりますけれども、意見交換会をJRの北側と南側のエリアでそれぞれ開催したいと思ってございます。これに先立ちまして、東部、東中野、昭和、各地域センターの地域ニュースに掲載をし、また、地域センターにチラシ・ポスターを置き、また、それぞれの該当するエリアの掲示板に案内を掲載させていただく予定をしてございます。ここでいただいた御意見を踏まえながら、今年度の検討会を三、四回ぐらい、10月に向けて開催をし、そこで検討会としての検討素案を取りまとめていただくと、そういう予定でございます。その後は、それを区で受けとめ、計画素案、あるいは、計画案、そういうふうにしながら、年度末にまちづくり計画としてまとめていきたいと、そういう予定で考えているものでございます。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はございますでしょうか。
市川委員
土地利用に関してちょっとお尋ねをしたいのですけれども、A3判の1枚目の土地利用の左側に、一番最初に「山手通り沿道とその裏手の格差が大きい」という表現が1行入っていますね。それから、右側の土地利用。左側が現況と課題ですから、右側というのは、その課題を踏まえた上での提案になるわけでしょう。その一番上の土地利用の1行目に「土地利用の規制を緩和して民間の開発を促進する」と。最後の段なんだけど、「山手通り沿道東側は用途地域を緩和する」と書いてあるでしょう。それで、僕の記憶に間違いがあったら勘弁してほしいんだけど、山手通りの西側のほうは、用途地域はたしか一住か何かで低いのではないかと思うんだが、そこいらのことを皆さんは承知の上でこういった議論、提案というものをしているのでしょうか。その点についてお尋ねします。
田中まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
御指摘いただいた御意見そのものは、こういうふうな趣旨で発言をいただいたということでございます。委員御指摘のように、西側につきましては、商業地域にじかに第一種低層住居専用地域が接してございます。これは、都市計画の用途地域を指定していくルールから言うと、非常に希有な例です。次のバッファーとなるような用途地域を指定するのが通常でありますけれども、そういう意味で、高度利用が図られている商業地域と、低層住宅に抑えようという第一種低層住居専用地域が接しておりますので、その状況につきましては、検討会の中でも御指摘をいただきながら議論を進めています。御意見の中の山手通りの東側という御指摘の点は、想像にすぎませんが、センター・コア再生ゾーンに指定をされておりますので、そういったことが、沿道ということではなくて、全体を通じてもう少し高度利用を図って共同化をしていくということが、特に、狭隘道路もかなり密集して、道路用地がないエリアでもございますので、そういった意味合いを込めた御意見だったと受けとめてございます。
市川委員
その点を皆さんが踏まえていらして議論をされたり提案をされたりしているのだったらよろしいかと思うのです。
それと、もう1点なんですが、これは、事務局のほうから資料として用意したらどうかなと思うので、老婆心ながらということで聞いておいてください。
環状6号線は、北は豊島区、新宿区、南は渋谷区と連続していますよね。連続をしてずっと引っ張ってくると、沿道の両側、環状6号線の内側と外側の用途地域が全部出てくる。そうすると、中野区の中の用途地域の位置付けと、豊島区や新宿区、渋谷区の沿道の用途地域の位置付けというのがおのずと大きく違いますよという絵ができ上がると思うんですね。そういう資料もお示しをして、環状6号線(山手通り)がこのように、皆さんもこの中では自慢をするような、にぎわいを創出するような空間になったという議論をしていらっしゃるわけですから、これをいわゆる連続した一つの軸として考えたときに、他区と比較すると中野区はこういった点がすぐれています、こういった点が劣っていますというものをきちっと浮き彫り立たせていくような資料というものがあったらいいのかなと、こう思うのですけれども、そういうことは可能ですか。
田中まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
御指摘のような資料の提示は可能だと思います。私どもとしましても、東中野駅周辺を交流拠点と位置付けてございます。中野駅の周辺と、それから、広域商業・業務軸となる山手通り沿道は、もっと高度利用しながら、商業・業務その他を含めた多様な機能の集積をもっと図っていきたい。中野区にとりましても、東口のまちの玄関口ともなりますし、それから、大江戸線の開通によりまして、これまで東西の人の流れ、中央線沿いの人の流れの一角にあったわけですけれども、それがやや縦と言いましょうか、青山、六本木、汐留という新しいビジネスエリアと直結され、また、光が丘等の新しい居住地と直結される位置にある。そういうことも生かしながら、そういったようなことを考えていきたいと思っておりますので、御指摘のようなところをちょっと検討させていただきたいと思います。
せきと委員
A3の1枚目の公園・緑では、右側の提案ですが、広場や開けた空間がもっとあったほうがよいとなっていますが、4枚目のあり方の素案になりますと、緑の整備というのが地図の中にあまり見受けられません。子育て世帯の定住を目指すのであれば、公園というのは小さい子を遊ばせる上でも必要だと思います。防災上も大変重要だと思うのですが、そのあたりはどのようにお考えですか。
田中まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
御指摘の点につきましては、例えば、4ページでございますけれども、特に、人々が住まう住宅エリアです。右側のところ、一番上になりますけれども、オープンスペースの確保、まちの緑化、そういったようなところでの中間まとめとさせていただいてございます。現時点で具体的に公園確保、あるいは、オープンスペースとして広場として確保できそうな場所というのは明らかにはなってございませんので、図の中には表示できていないということで、御理解いただきたいと思います。
せきと委員
具体的な候補地がないのは存じていますので、なかなか示していくのはこの段階では難しいのだろうと思うのですが、やっぱり大事な機能だと思うので、ぜひ図っていただきたいと思います。
それと、東中野というと、私がすぐ思い浮かぶのは、神田川沿いの桜並木です。これも、1枚目の現況・課題についてのところでは、いつ枯れてもおかしくないという表現にとどまっているのですが、私としては、個人的な意見なんですけれども、これは何とか守り抜いてほしいという思いがあるのですが、そういうのは中間まとめを見渡した限りでは見当たりませんが、こういう声は出なかったですか。
田中まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
今御指摘の点につきまして、具体的に保全というふうな意味合いでの御意見は出てございませんでした。4ページになりますけれども、賑わいと潤いの連携軸、緑色で表示してございます。図中も緑の矢印を引いてございます。桜山通りから神田川まで連続する緑などによる楽しい空間づくり、そういったようなところが桜山通りにも関連する中間まとめ段階の記述ということでございます。
せきと委員
この神田川、線路沿いの桜は、今後、地域の意見も聞きながら素案から進展していくのだろうと思いますが、ぜひ御検討いただきたいと思います。
なかなか膨大な量の中間まとめで大変な作業だったと思うのですが、3月25日の第4回検討会は何時間ぐらいやったのですか。
田中まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
2時間でございます。
委員長
他に質疑はございませんでしょうか。――よろしゅうございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、質疑がなければ、以上で本報告については終了させていただきます。
次に、8番目、その他のところに移らせていただきます。他に理事者側から報告はございますでしょうか。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
それでは、中野駅新北口駅前広場用地の譲与につきまして、口頭をもって御報告をさせていただきます。
本件につきましては、3月15日の当委員会におきまして、中野駅新北口駅前広場の道路用地について、2月15日付で財務大臣あて譲与申請を行ったこと、それから、関東財務局より、21年度中には譲与契約の締結が完了できるとの回答があったと御報告をさせていただいたところでございます。その後の経過でございますが、3月23日には譲与契約が成立いたしました。それから、3月30日には所有権移転登記が完了いたしました。
報告につきましては以上でございます。
委員長
今の発言に対して質疑はございますでしょうか。――よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がないようでしたら、以上で本報告については終了します。
次に、他に理事者側として報告は何かございますでしょうか。――よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告をすべて終了させていただきます。
次に、審査日程のその他に入らせていただきます。
委員会を暫時休憩いたします。
(午前11時18分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前11時22分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は第2回定例会中とし、急な案件が生じた場合は、正副委員長で協議の上、御連絡したいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定をさせていただきます。
本日予定しました日程はすべて終了しましたが、委員、理事者から特に発言はございますでしょうか。――よろしゅうございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、以上で本日の建設委員会を散会いたします。御苦労さまでございました。
(午前11時22分)