平成22年12月01日建設委員会
中野区議会建設委員会〔平成22年12月1日〕
建設委員会会議記録
○開会日 平成22年12月1日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後4時24分
○閉会 午後4時41分
○出席委員(8名)
佐野 れいじ委員長
いながき じゅん子副委員長
せきと 進委員
小林 秀明委員
吉原 宏委員
むとう 有子委員
市川 みのる委員
江口 済三郎委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市整備部長 服部 敏信
都市整備部副参事(都市整備部経営担当、都市計画担当、住宅担当) 相澤 明郎
都市整備部副参事(交通・道路管理担当) 滝瀬 裕之
都市整備部副参事(公園・道路整備担当) 石田 勝大
都市整備部副参事(中野駅地区基盤整備担当) 石井 正行
都市整備部副参事(建築担当) 豊川 士朗
まちづくり推進室長 遠藤 由紀夫
まちづくり推進室副参事(まちづくり推進室経営担当、地域まちづくり担当) 上村 晃一
まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当) 松前 友香子
まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 秋元 順一
まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 田中 正弥
まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 萩原 清志
○事務局職員
書記 東 利司雄
書記 菅野 多身子
○委員長署名
審査日程
○議題
第65号議案 平成22年度中野区一般会計補正予算(関係分)
委員長
それでは、定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会いたします。
(午後4時24分)
まず、本日の審査日程についてお諮りいたします。
本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。
それでは、議事に入ります。
議案の審査を行います。
第65号議案、平成22年度中野区一般会計補正予算(関係分)についてを議題に供します。
念のため申し上げます。補正予算は総務委員会に付託されておりますが、建設委員会関係分については当委員会で審査し、意見があれば、賛成多数となった意見を総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきを願いたいと思います。
本件については、理事者から補足説明を求めます。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
それでは、補正予算の配付させていただいている資料の24ページ並びに25ページをごらんください。(資料2)
6款都市整備費、3項公園・道路整備費、2目道路保守整備費でございます。補正前の予算額としては13億4,923万円、今回御審議いただく補正予算額が1億3,763万5,000円、補正後の予算額が14億8,686万5,000円となっております。補正予算額の財源はすべて一般財源ということでございます。
補正の内容でございますが、25ページ目の上側でございます。私道整備といたしまして5,513万5,000円でございます。助成件数の見込み差による増額をお願いしているところでございます。内訳としまして、私道舗装の助成としまして7件、私道の排水設備の助成として8件を予定しています。
その次に生活道路整備でございますが、8,250万円でございます。これも整備件数の見込み差による増額でございます。内訳といたしまして、工事費約100件分で6,500万円、測量費として、やはり100件分でございますが、1,750万円でございます。
御審議のほどよろしくお願い申し上げます。
委員長
それでは、本件に対する質疑を行いたいと思います。
質疑ございますでしょうか。
吉原委員
これ、本当に最初びっくりしたんですね。そもそも、この私道舗装の予算が5月か6月ごろ干上がってしまったという話をまず最初に聞いたんですが、それの事実関係をちょっと教えてください。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
私道整備の助成でございまして、今委員の御指摘のとおり、夏場ぐらいにほぼ当初予算――当初予算が6,540万8,000円でございましたですけど、私道の舗装と排水両方でございます、ほぼ夏場ぐらいに、おおむねのお客様というか区民の方々から要望等を受けとめておりまして、その段階でほぼ、工事はまだでございましたですけど、夏場ぐらいには所定の金額にほぼ達したという事実でございます。
吉原委員
その見込み差なんでしょうけど、毎年そのようなことは頻繁に起こり得るものなんですか。どうなんですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
私道舗装と私道下水道の助成の実績でございますが、確かに、委員御指摘のとおり、過去5年間、私どもデータチェックをしておるわけでございますが、当初の見込みが、面積並びに下水道の延長関係は当初の実績よりは下がるだろうという判断をさせていただいて、当初予算を組ませていただいたということでございます。
吉原委員
当初の実績よりもちょっと下がるというふうに見込んだ、その根拠は何なんですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
私道については、御存じのように、地権者の方々の全員の同意ということでございまして、いろいろなお話をお聞きしている中で、当然昨年度からずっといろいろなお話し合いをさせていただいているケースもございまして、私どもとしてはなかなか難しかろうというところもこれありでございました。それが1点でございます。
それともう1点は、私道の舗装と排水といいましても、その路線によって、あるところは延長というか、面積も長いところもありますし、あるところは狭いというか、延長が短いところもこれありでございまして、正直申しましてなかなか見込みが立てづらいというところもこれありでございます。
したがって、助成金という制度ということからして、昨今の経済財政状況が悪化する中で、これぐらいの件数、金額で何とかできるのではないかというふうに見込んだ次第でございます。
吉原委員
いずれにしましても、4月から翌年の3月までの予算が夏前に干上がってしまってなくなってしまったと。これはちょっと普通の予算の組み方として、見込みがあまりにも違い過ぎたということが言えるのではないでしょうか。
うちの会派の伊東しんじ議員が、やはり区民の方に言われて、それで、実はこれこれ私道舗装の件でお願いって言ったら、お金が干上がってしまってもうできませんと一方的に断られました、どうしたらいいでしょうかということで始まったんですよ。ですから、これも緊急的に要望書を自民党から出させていただいて、伊東しんじ議員のこの頑張り方、活躍はすごかったとは思うんですけれども、その辺はやっぱり一考して、今後二度とこのようなことがないようにしっかり対策を考えなければいけないと思いますが、その辺はいかがですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
確かに、今、委員御指摘のとおり、私ども執行部といたしまして、見込み違いが大きく乖差があったということで、まことに申しわけないというふうに認識しております。
区民の方々にも、今後は、いずれにしても予算の中で執行しなければなりませんので、早目早目にその辺の執行状況、予算の状況等も、今後は丁寧に御説明をさせていただきながら進めさせていただきたいと思っているところでございます。
吉原委員
先ほども触れましたけれども、窓口で――今回伊東しんじ議員が区民の方に相談を受けて初めて発覚したという部分も非常にあるんですね、私たち会派の中では――窓口で、もう予算がなくなったから帰ってくださいというような形で帰っている方々、区民が、想定上何人かいらっしゃるわけです。そういう方々に、この補正予算が通った暁には、補正予算が通りましたと、通った暁にはですよ、やっぱり何らかの形で対応できますという連絡を区としてはしてあげるべきではないかと思いますが、その辺はどう思いますか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
第3回定例会で伊東しんじ議員が御指摘のとおり、何とか予算の話も含めて、きょうに至っているわけでございます。私ども、その辺のお客様の申し込み伝票等も当然ありますので、大体今回補正が通していただけるなら、その辺の段取りを内々には、それとはお客様の方には申し上げておるわけでございますが、早急に年度内竣工をするようにやっていきたいと思っておるところでございます。
吉原委員
やはり断られた方々はびっくりしているわけですよね。夏前に干上がって、何でそういうふうになっちゃったんだろうという部分もありますので、その辺はきめ細かく、アフターフォローのほうをしていただけますようによろしくお願いします。
市川委員
今の吉原委員の質問の続きなんですけれども、この生活道路拡幅整備事業にしてもそうなんだけどね。今吉原委員のほうから指摘があったように、例えばことしの2月ごろ、家を新築したいんだと、だから、前面に面している道路を拡幅したいんだという申し込みがありましたと。窓口で対応した職員が、新年度になったら来てくださいと言われたから、新年度、4月になったら行ったんだと。そうしたら、今混み合っているから、もうあと二月したら来てくださいと言って、6月になったんだと。6月になって行ったらば、もう全部終わって使い切ってしまったので、ことしはもう受け付けられませんと。これ、本当の話なんだよね。こういうことがあった。それで、今の吉原委員のその干上がった話になっているんだけど、あれ、緊急待機児対策で補正予算を前回組んだでしょう。そのときに、何でそうやってね、本当に生活に密着して、その人はもう建築の確認申請もとって、工事が始まって、道路づけができなきゃ建物建たないよというところまで追い込まれているような人がいるのに、何で補正予算をもっと前の段階で組めないの。今組めるんだったらば、夏の時点で組めたんじゃないの。あの緊急待機児対策の補正予算を夏組んだでしょう。あのときにこれは入っていなかったんですよ。我々はそこで、何で入っていないんだと言って要望書を出したんですよ。それで、今回ここで対応してくれているわけだ。対応してくれているからね、これは了としていますよ、了としていますけども、我々の会派の指摘としては、なぜあの段階で組めないんですか。もうここで3カ月ぐらいのロスがあるんですよ。もっと区民目線に立った予算の立て方というのがあるんじゃないんですか。もちろん当初の見込み、当初予算の見込みというものの甘さ、これが甘い。だから、補正につながっているんだ。補正なんていうのは、元来なきゃないにこしたことはない。緊急的な出来事だとか災害だとか、本当にそういうときには補正を組むというのは原則としてありますよね。本当に緊急的なときはありますよ。だけど、もっともっと当初予算で見込額がきちんとしていれば、きちんとしていればという言い方は語弊があるかもしれないけれども、もう少し見込んでいれば、足りたかもしれない。足りなくなってしまって、もっともっと緊急を要している、この人がいます。そういう人がいるのに、さっき言った伊東しんじ議員の周りにいたんですよ。そういう事例があるのに、何であの段階で組めなかったんだろうかというのが残念でならないんだけど、何であの段階でねじ込めなかったんですか。
服部都市整備部長
全体として私のほうから御答弁させていただきます。
まず1点目、先ほども石田副参事のほうからお答えしてございますし、また、第3回定例会でもその経過といいますか、ちょうど振り返っていただきますと、100年に一遍といいますか、リーマンショック以降、いっとき建てかえ動向がとまったといいますか、そういう状況の中で、ちょうど当該年度の予算編成の時期にぶつかりました。そういうところで、下がるだろうという判断のもとに予算を編成した経過がございます。その後、景気浮揚という部分で、ゼロ金利政策等々で建てかえ動向がまた持ち直してきて、景気の基本的な一つの動きになってきた経過の中で、区民の方々に本当に御不安あるいは御不便をおかけしたことは重々おわびさせていただきます。
なお、当方も、夏場の段階でもう既に、先ほども各委員から御指摘がありますけれども、当該予算がもう底をつくといいますか、そういう厳しい状況の中でどうするかということで、私どもも財政とも相談しながら一定の判断をさせていただいて、当面、その当該都市整備費の中の公園・道路関係の費用の中で必要なところは対応し、また今後、補正もしくは新年度予算の中でそういう対応を図っていくという方向で当面はやりくりさせていただき、必要なところは対応させてもらう方向で判断した結果、今回第4回定例会におけます補正でお願いする経過に至ったわけでございます。その辺のところ、よろしく御理解のほどお願い申し上げます。
市川委員
前回の補正のときに、算定の前に補正が内示されたでしょう。あの段階でこの議論はなかったんですか。
服部都市整備部長
一応私のほうからもさせていただきまして、こういう状況があります。したがって、このままこの1年間推移しますと、この程度の金額の乖離あるいは赤字といいますか、差が出るということで、区長等にもお話しさせていただいて、どうするかという判断をしていただいた中で、先ほども申し上げたように、当面、都市整備部の中の費用のやりくりをする中で、今回に至ったわけでございますけれども、補正等も含めて、視野に入れて対応していくといいますか、そういう判断の経過でございます。
せきと委員
今年度予算成立前に第1回定例会で、うちの共産党の議員として、この生活道路の整備費の予算の削減について問題だということを指摘しました。にもかかわらず、こうした結果になったことは大変残念だと思っております。
当初予算では、国庫負担、また都の支出金があったんですが、今回補正予算ではついておりませんね。それで間違いありませんか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
はい。今回の補正額に対する、いわゆる特定財源、国庫交付金、国庫補助金等は入っておりません。
せきと委員
これは当初予算の段階でもう締め切って、補正予算についてはついてこないと、そういう制度上の問題だろうと思います。こういうこともありますので、今後はしっかり予算編成していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
委員長
他に質疑ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他に質疑がなければ、質疑を終結いたします。
次に、総務委員会に申し送る意見を受けたいと思います。意見はありますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
意見がなければ、当委員会としては、第65号議案について総務委員会に意見なしということで申し送りたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定させていただきます。
以上で第65号議案、平成22年度中野区一般会計補正予算(関係分)についての審査を終了いたします。
本日予定していました日程は終了しますが、委員、理事者から特に御発言ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の建設委員会を散会いたします。
(午後4時41分)