平成17年05月10日中野区議会中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会の会議録 中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会会議記録 ○開会日 平成17年5月10日 ○場所 中野区議会第2委員会室 ○開会 午前0時07分 ○閉会 午前1時46分 ○出席委員(11名) むとう 有子副委員長 伊藤 正信委員 吉原 宏委員 かせ 次郎委員 飯島 きんいち委員 佐伯 利昭委員 佐藤 ひろこ委員 来住 和行委員 斉藤 高輝委員 江口 済三郎委員 池田 一雄委員 ○欠席委員(3名) 市川 みのる委員長 佐野 れいじ委員 若林 ふくぞう委員 ○区議会関係出席者 議長 山崎 芳夫 ○出席説明員 区長室長 寺部 守芳 健康づくり担当課長 今 恵理 まちづくり総合調整担当部長 那須井 幸一 都市整備部長 石井 正行 政策計画担当課長 川崎 亨 都市整備部経営担当参事 服部 敏信 防災担当課長 斎木 正雄 公園・道路担当課長 野村 建樹 保健福祉担当部長 菅野 泰一 警察大学校等跡地整備担当課長 豊川 士朗 保健福祉部経営担当課長 寺嶋 誠一郎 中野駅南口周辺整備担当課長 上村 晃一 ○事務局職員 書記 廣地 毅 書記 黒田 佳代子 ○委員長署名 審査日程 ○議題 1 中野駅周辺のまちづくりについて 2 警察大学校等跡地のまちづくりについて ○所管事項の報告 1 「中野駅まちづくり計画案」についてのパブリック・コメント手続き結果について(警察大学 校等跡地整備担当) 2 中野駅周辺まちづくり計画について(警察大学校等跡地整備担当) 3 その他 (1)中野駅周辺まちづくり計画素案、同計画案についての質疑 (2)説明会などで出された意見の概要について(団体・個人) ○その他 副委員長 定足数に達しましたので、本日の中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会を開会いたします。 (午前0時07分) 市川委員長が欠席のため、委員会条例第9条第1項の規定により、副委員長のむとうが委員長の職務を行います。 開会直後ですが、傍聴申し込みにつきましては、昨日の委員会からの傍聴を引き続き許可するということでよろしいでしょうか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 副委員長 御異議ありませんので、さよう許可いたします。 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めていきたいと思いますが、御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 副委員長 御異議ありませんので、さよう進行いたします。 では、中野駅周辺まちづくりについて及び警察大学校等跡地のまちづくりについてを議題に供します。 それでは、昨日に引き続き、所管事項の報告のその他ということで、計画素案、それから計画案についての質疑を続けていきたいというふうに思います。 では、質疑をいたします。質疑ございませんか。 池田委員 先ほどの回遊性の問題がちょっとまだおしまいまで行っておりませんので、そのことで引き続いてお聞きしたいと思うんですが、これは多くの商店街の皆さん方からも言われているんですよ。この中野区の計画のように、警察大学跡地に業務、商業の複合的な施設ができて、しかもそこに流れる通路ができて、歩行者通路ができて、流れるための駅の改善なんていうことも将来的にはこの計画で出ているわけですね。そうすると、完全に今の歩行者の流れが変わるということが指摘をされているんですね。さっき豊川課長は、ただ歩いているだけだから関係ないんだみたいなことをおっしゃいましたけど、それは毎日、毎日買い物はしないかもしれませんけれども、やっぱりそこを歩くという人たちを目標に、あそこの商店街の人たちはいろんな努力をして、人を呼び込むための宣伝やら何かをしているわけでしょう。商品の配置なんかはその最たるものですよね。ですから、ただあそこを歩いている人がそういう商店で、ああいいなと思ったら、当然、商品を買うわけですよ。だから、ただ歩いているんじゃないんです。非常に重要な消費者が歩いているんですよ。その歩いている流れが変わるわけですから、当然サンモールや、あるいは南口の商店街の人たちが心配をするというのは当たり前だと思うんですね。 ところが、この計画案には警察大学跡地をにぎわいの心にしようという、その意気込みが強いがゆえに、そのことばかり書かれているけれども、じゃあ既存の商店街にどういう影響が与えられるだろうかということについては、私はきちっとそういう点で考えられた節が感じられないんですけれど、いかがですか。 豊川警察大学校等跡地整備担当課長 先ほどもちょっと申し上げましたけども、私は、何もただ歩いているだけであるというふうな話をしたわけではございません。やはり回遊性というのは、繰り返しになりますが、中野駅周辺というまちにいかに長い時間いていていただいて、そこでさまざまな体験といいますか、経験といいますかをしていただくかということ、それによってさまざまな商業活動にも潤いがもたらされるということではないかと考えております。 したがいまして、現在のような、いわば中野駅からサンモールを通ってブロードウェイを通って早稲田通りという単線型の人の流れではなくて、さまざまな流れ、そういったものがあることによって、それが相乗効果になって中野駅周辺全体が活力を増すというふうに考えております。 池田委員 どれほどの新たな人の流れが生まれるのかということについて、ここでは何も述べていませんから、ただ、にぎわいの心になる、にぎわいの心になるということで、これだけの、今25万人の乗降客がある。これにプラスして新たな5万人の人々の他の地域から寄せ集めることができるとかという、そういう想定があるのならばともかく、そういう具体的な想定はないわけですよ。そうすると、今の25万人を分け合うしかないじゃないですか。今、サンモールを通ってブロードウェイを通って帰る人は、新井町のあそこの早稲田通りに出ると、左右真っすぐに分かれていくわけですよ。少なくとも左に行くたちのかなりな部分は、この新しい警大跡地の業務・商業複合の施設の方に流れていくという可能性は、それは絶対否定できないですよ。そういうことは起き得るんじゃないかというふうに周辺の商店街の皆さん方が心配されるのは当然と思わないですか。 豊川警察大学校等跡地整備担当課長 この跡地の開発によりまして、中野駅周辺というまちに新たに来られる方、そういったものを増加すると思います。そういったことも踏まえて、あと回遊性をプラスすることによって、この中野駅周辺全体が活力を増すというふうに考えております。 副委員長 他に質疑はございますでしょうか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 副委員長 よろしいでしょうか。 では、素案と計画案についての質疑はこれで終了いたします。 それでは、所管事項の報告を受けたいと思います。 [1]まず1番目、「中野駅周辺まちづくり計画案」についてのパブリック・コメント手続き結果についての報告から受けたいと思います。 豊川警察大学校等跡地整備担当課長 説明の前に、一つお断りとおわびをさせていただきたいと思います。 実は、これは前回の委員会でもお話しいたしましたとおり、委員会に先立ちまして、委員の皆様方にパブコメの結果につきましては配付をするというお話をさせていただいておりました。それに沿って作業も実は完了しておりまして、金曜日の夜の段階で、これは各委員の皆様方には郵送で発送させていただいたわけでございますが、当方の手違いでございまして、速達とすべきところを普通郵便といたしたために、実は昨日の委員会開催時までには皆様方のお手元には多分届いていないかと思います。大変失礼いたしました。そういったこともありますので、きょうの御説明につきましては、このパブコメの内容について主なところをかいつまんで説明をさせていただきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 それでは、お手元にお配りをいたしました中野区パブリックコメント手続の結果(資料2)に基づきまして、ご説明をさせていただきたいと思います。 去る3月30日に、当特別委員会にお示しをいたしました中野駅まちづくり計画案、これにつきまして、4月4日から4月25日までの間、パブリック・コメントを実施いたしました。その結果でございます。 この巻頭のペーパーにありますとおり、意見の総数は334名の方からいただいております。うち有効なものが324名の方、無効の方が10名の方でございます。ここで無効という意味合いでございますが、これは主にパブコメを出すことのできます方は、一つには区内在住・在勤・在学の方、それからもう一つには、区内在住・在勤・在学ではないとしても本件に利害関係を有する方について、このパブコメを出すことができるということでございます。したがいまして、利害関係を有する方に関しましては、パブコメの中で利害関係を有する理由、これをみずから記載をすることになっておりますが、この記載がないもの、そういったものが10件あるということでございます。 それから、この内訳でございますが、そこにありますとおり、中野区在住・在勤、在学の方が198名、それから利害関係者、これはすべて杉並区の方でございますが、126名、それから意見提出要件を満たさなかったもの--これは今、御説明いたしましたとおり、利害関係を有する理由が記載されていないものでございますが、これが10名となっております。 それから、提出方法別の人数でございますが、そこの(2)にありますとおり、窓口へ直接御持参になさった方が115名、それから郵送によって送られた方が45名、それからファクスの方が147名、eメールが27名となっておりまして、それぞれの中野区、杉並区の内訳はごらんのとおりでございます。ちなみに中野区の合計が198名で、杉並区の合計が136名でございますので、中野区と杉並区でおおむね3対2の割合というふうなことでございます。 それで、いただいた意見を、これはお一人の方で意見をたくさんの項目にわたってお寄せいただいている方もいらっしゃいます。そういったことを勘案いたしまして、意見を幾つかに分類しました。それが(3)にあります意見概要でありまして、おおむねナンバー1から10までの10分類に分類をいたしました。ナンバー1は防災公園に関するもの、2番が広域避難場所に関するもの、以下、環境・景観、住環境、そういった順序で分類をしております。 本日は、このそれぞれの意見につきまして、主なものをかいつまんでご御説明をさせていただきたいと思います。次のページをお開きいただきたいと思います。 まず、類型の1番の防災公園に関するものでございます。この防災公園に関するものの意見の中では、例えばナンバーの(1)、(2)、(4)、(5)、これはいずれも防災公園をもっと広くとってほしい、あるいは狭いというふうな御意見でございます。これに対しまして、区の考え方といたしまして、例えば(1)の回答でございますが、これもたびたびこの委員会でも述べておりますけれども、そこにありますとおり、1.5ヘクタールの防災公園と広場状の公開空地等0.5ヘクタールによって2ヘクタールの防災空間を確保すると。さらに、その周辺の公開空地等と合わせまして、3~4ヘクタールのまとまったオープンスペースを確保するというふうな考えでございます。 次に、(6)、(7)。これは樹木の保存、あるいは緑の保存を求めるものでございます。これに関しましても、区の考え方といたしましては、例えば(6)でお示しをいたしましたとおり、既存樹木を可能な限り残しながら新たな植樹を行い、植栽も行い、緑豊かな防災防災公園にしたいと考えておりますというふうなことでございます。 次のページをお開きいただきたいと思います。(12)10万人が避難できる防災公園を求めるというふうなご意見でございます。これもこの委員会でもたびたび御説明をいたしておりますが、これは広域避難場所として10万人が避難できる場所を確保するというふうなことで、現在、計画をしているところでございます。防災公園はその一部ということで考えてございます。 また、(14)は、これは高層ビルに囲まれた人工的な公園には反対するというふうな御意見でございますが、これも区の意見といたしましては、広いオープンスペースが広がって、また土や緑も大事にした空間づくりを目指しているということで考えております。 それから、(18)の防災公園街区整備事業、これによって4ヘクタールの防災公園は財政負担を平準化軽減化して実現できるというふうな御意見に関しましても、この区の考え方は、そこにお示しをしましたとおり、この事業を進めた場合には都市計画道路、これについて開発者負担を求めることができませんで、区が負担となる。また、長期の事務費、そういった負担もあるのでなかなか難しいという考え方でございます。 それから、次のページをごらんいただきたいと思います。 類型2といたしまして、広域避難場所に関する事項を掲げてございます。意見の(1)、(2)、(4)の前半、これはいずれも同様の意見でございまして、例えば(1)ですと、広域避難場所が確保できていないので反対であると。あるいは(2)は広域避難場所の確保を第一に考えた計画とすべきであるというふうなご意見でございます。これに対する区の考え方といたしましては、例えば(1)でお示しをいたしましたとおり、9万7,000人の避難場所として現在指定をされておりますが、今後も新たな開発による人口の増加を見込み、おおむね10.5ヘクタールぐらいの避難有効面積が確保できるのではないかという想定をしております。 それから、(8)でございますけれども、避難広場の面積に法で定められている構想建物の周辺公開空地の面積を加えるべきではない。落下物の危険が指摘されていて、建物周辺の空地は安全な場所ではない。これは、次のページの(10)、あるいは(14)も同様の御意見と思いますが、これに関しましても、区の考え方といたしましては、例えば(8)でお示しをいたしておりますとおり、建物自体の耐震や安全性、落下物などへの危惧、こういったものは建物の配置や設計によって対応可能と考えているということでございます。 それから(9)、これは仮設住宅の建設に関する御意見でございます。広大な空地は、短期的な避難場所としてではなくて、仮設住宅の集中的な建設用地として保全すべきである。これは次のページの(11)も同様の御意見と思いますが、これに対する区の考え方といたしましては、そこにありますとおり、仮設住宅の建設場所は地域防災計画において定められておりますので、現在は仮設住宅の建築用地とはなっておらないということでございます。 それから、次です。3-1ページをごらんいただきたいと思います。これは類型3、環境・景観ほみどりに関するものでございます。この中で意見といたしましては、例えば(1)の既存樹木を保全してほしいというのがございます。これに関しましては、このページの(5)、それから(9)、それから(11)、それから次のページの(16)、これもほぼ同様意見かと思います。これに関する区の考え方といたしましては、例えば(1)をごらんいただきますとおり、警大等跡地のまちづくりを行う中で、可能な限り既存樹木については保全していくよう考えていますということで、進めております。 それから、(2)現在の自然環境を保全してほしいというふうな御意見でございます。これに関しましても、区の考え方にお示しをしておりますとおり、警大等跡地の土地利用は、都市機能を適切に配置し、みどりと防災機能の確保を目標にしております。したがいまして、現状をそのままとすることは困難ですが、今ある自然環境については一定配慮をしていきたいという考えでございます。 それから、(6)でございます。これも樹木の保存と類似の意見ではございますが、既存のみどりを生かしたまちづくりを希望するという御意見でございますが、これに関しましては、警大等跡地の既存の緑は可能な限り生かしながら、まちづくりを進めていきたいと考えているということでございます。 それから、次のページをごらんいただきたいと思います。(12)、これはヒートアイランド現象の抑制を目的に、自然環境と調和のとれた新しい価値に基づくまちづくりを誘導する土地利用計画とし、環境共生時代の先端となるまちづくりをしてほしいという御意見でございます。これに対する区の見解といたしましては、ヒートアイランド抑制対策等、環境共生に十分配慮したまちづくりを行いたいというふうに考えてございます。 それから、(14)、(15)、これはいずれも景観に関する御要望、御意見でございました。(14)ですと、まちづくり計画の中で、警大部分でのデザインコントロールの仕組みを検討しているが、確実な実行と民間マンションからの参加を求めるですとか、あるいは(15)におきましては、警大等跡地では建築物の意匠の調和公告物の規制が記されているが、企業カラーロゴ等独自のものが多い中、指定近似色への変更例などを検討し美しい街並みを実現するというふうなことでございますが、区の見解といたしましては、例えば(14)をごらんいただきたいと思いますけれども、景観面から地区全体のデザインをコントロールする仕組みを、可能性を含めて検討していきたいということでございます。 それから、次のページでございます。類型の4番、住環境・生活環境に関するものでございます。この中で御意見といたしましては、(1)は、警大等跡地に高層ビルは要らない、つくらないでほしいというふうに御意見でございます。これに関しましては、(2)、あるいは(11)、あるいは次のページの(13)、これも同様の趣旨の意見かと思います。これに関しましては、例えば(1)でお示しをしましたとおり、区の考え方といたしましては、中野の活力を高めることを主な目的といたしました土地利用を推進する必要があると考えております。そういった中で、警大等跡地は一定の高度利用により公園やオープンスペースを生み出す--これは再開発促進区の考え方ですが--ことを考えているということでございます。 それから、そのページの下の方に行きまして、(10)でございます。高層建築による中野通り、早稲田通りの渋滞が心配であるというふうな御意見でございますが、これに関する区の考え方といたしましては、これは本文中にも記載をしてございますけれども、交通ネットワークの確立を重要な視点としております。また、早稲田通りの環7から新井の交差点まで、中野通りは五差路及び杉山公園交差点については平成27年までの整備または着手路線となっています。その他、ここでは記載をしてございませんが、その他の道路につきましても整備の構想があるということでございます。 次のページをごらんいただきたいと思います。(18)でございます。これは警大等跡地とその周辺利用について、住宅利用として空地を確保するため「高層」集合住宅及び「単身用」中高層住宅の建設を求めるという御意見でございます。中野駅周辺には、他区に比べて単身用マンションが不足し、価格が高騰しているというという御意見でございますが、これに関しましては、今後の実施に向けた検討の中で参考とさせていただきたいと考えております。 それから、次のページを1枚開いていただきまして、5-1でございます。類型の5、交通に関するものでございます。意見の(2)でございます。これは、現在の中野駅前バスターミナルの改善を求めるというふうな御意見でございます。これに関しましては、例えば(4)ですとか(7)、あるいは(14)の前半、そういったものが同様な趣旨の意見かと思います。これに関する区の考え方といたしましては、例えば(2)の黒ポチの1番目でございますが、中野駅や駅周辺の広場等の交通基盤に関しては、交通結節点としてふさわしい整備のあり方を計画の中で示していますということでございます。 それから、(3)でございます。これは、主に駅の改良のことをおっしゃっておりますが、例えば(3)は中野駅の西口・東口設置及びそれぞれ南北通路の開通を。また、西口・東口近くに駐輪場設置を。これにより現在の改札の混雑、人・自転車・車の危険な流れが解消でき、回遊の効果も見込まれるということでございます。これに関しまして区の考え方といたしましては、中野駅周辺の中野駅地区のまちづくり計画を実現する上で参考とさせていただきたいというふうに考えてございます。これと同様の趣旨の御意見は、(5)ですとか(8)、こういったものが該当するかと思います。 それから、次のページでございます。5-2のページでございますが、(11)中野駅周辺は交通渋滞の解消をまず考えるべきであるという御意見でございます。これに対する区の見解といたしましては、交通渋滞の解消に関しては、中野駅周辺における自動車交通の円滑な処理のための交通ネットワークや交通基盤施設の整備を進めていく考えですということでございます。これと同様の御意見は、そのページの(13)ですとか(15)、あるいは(17)、そういったものが該当するかと思います。 それから、次のページをごらんいただきたいと思います。次のページは、類型の6番、安全安心なまちに関することでございます。まず(1)でございます。高齢者が自発的に安心して出歩ける場所にするべきであるという御意見でございますが、これに対する区の考え方といたしましては、計画はだれもが安全で安心して出歩ける魅力あるまちを目指すもので、ユニバーサルデザインのまちを実現したいと考えていますということでございます。 それから、(2)でございますが、公園の防犯に配慮するとしているが実現を確実にという御意見でございますが、区の考え方といたしましては、安心できるまちとするために、建築物や道路、公園の防犯に配慮し、具体化に努めますということでございます。 それから、次のページをごらんいただきいたと思います。7-1、類型7、産業の活力に関するものでございます。まず(1)でございます。計画は既存の商店街を破壊するものであり、区内自営業者を苦しめるために反対するということでございます。これに関する区の考え方といたしましては、先ほど私が質疑の際に若干述べさせていただきましたけれども、魅力あるまちをつくることで新しい来街者を呼び込み、まちのつくり方によって駅周辺での人々の回遊性を高めることにより、既存の商店街振興にも寄与するというふうに考えております。 それから、(4)でございます。都市型産業をなぜ中野駅周辺に集積する必要があるのか。新しい産業は集中した形でつくらなくとも、区内各地に分散した方が産業創造の機会を生み出すという御意見でございますが、これに対する区の考え方といたしましては、中野駅周辺の「にぎわいの心」を育成するために、都市型産業の創出、一定の集積も必要であるというふうに考えてございます。 それから、(5)でございます。計画案は、警大等跡地の利用に重点が置かれ、他の地区の援助がおくれている。例えば中野駅南口の商店街は経営の刷新が求められている。産業振興を図りたいものであるという御意見でございますが、これに対する区の考え方といたしましては、警大等跡地以外の地区におきましても、まちづくりの勉強会を進めるなど、地域とともに良好なまちが形成されるよう、今後、具体的に取り組んでいきたいというふうに考えてございます。 それから、(7)でございます。集客性のある商業施設を立地することになっているが、風俗、風俗関連営業、非合法組織の介入がないように制限をしてほしいという御意見でございます。区の考え方といたしましては、御指摘のような御意見を参考にいたしまして、地区計画などを定めていきたいと考えてございます。 それから、次のページでございます。(9)でございます。まちづくりの基本方針の中で、成長産業との連携については、採算性のよい産業になるための仕掛けや環境づくりを行政側が行い、あるいは都心から遠い大学の一学部でも誘致し情報発信の中核とするなどが必要であるという御意見でございます。区の考え方といたしましては、基本的には事業者、大学等が地域と協力しながらみずからの努力と意思で行うものと考えますけれども、行政も産業の活性化や活力の向上への支援を行います。大学を誘致し産学連携を誘導していきますということでございます。 それから、次のページでございます。類型の8番、文教に関するものでございます。まず(2)でございます。既存大学間の競争が激化している折、大学を誘致する計画の現実性を疑うという御意見でございます。区の考え方といたしましては、競争が激しく、それだけに新たな機会をつかもうとする意欲のある分野であると考えられ、都心展開を図ろうとする大学も多く、実現可能性には問題ないと考えてございます。 それから、(4)でございます。大学等の文化施設建設に賛成する。区の考え方といたしましては、今後、大学等の立地を具体化させていきたいと考えておりますということでございます。 それから、言い忘れましたが、先ほどの(2)の御意見、これは(5)ですとか(9)、こういったものも同様の趣旨かと思います。 それから、(7)でございます。警大等跡地とその周辺利用について、文教利用として大学等を誘致する必要は感じない。なぜ大学を誘致するのかという御意見でございますが、区の考えといたしましては、計画案に示しておりますが、単に大学等の誘致を行うのではなくて、成長途上にある産業との連携や新たな融合分野の産業振興につながり、また文化の発信や区民の生涯学習など区のまちづくり計画に整合する大学等の立地を誘導したいと考えておりますということでございます。 それから、次のページでございます。類型の9番、これは計画全体に関するものという類型でございます。まず、(4)でございます。区民への情報提供と話し合いがさらに必要であるという御意見でございます。区の考え方といたしましては、今後も跡地の地区計画、地区整備計画など都市計画手続や個別の事業計画策定に合わせて、情報提供や話し合いを行う予定でございます。 それから、(10)でございます。にぎわいのある街ではなく安全な(潤いある)街の望んでいるという御意見でございますが、区の考え方といたしましては、まちのにぎわいや活力も、安全で潤いのあるまちを持続するためには必要不可欠な要素であり、都市においては両者が満足できるように計画していく必要があると考えておるということでございます。 それから、次のページでございますが、(17)でございます。中野区では、今、基本構想、まちづくり計画、10か年計画が並行して検討されているが、どのように関連しているのか。計画の中に盛り込むとわかりやすくなるという御意見でございます。これに関しまして区の考え方といたしましては、基本構想を踏まえて、本計画案の目標を「にぎわいと環境の調和するまち」と設定し、これをどう実現するかを示したものです。今後、財政的な裏付けや事業化の熟度に応じて10か年計画と整合した個別整備事業スケジュールを考えていきますということでございます。 それから、次のページでございます。(25)でございます。国、都の防災計画の見直しを待って、まちづくり計画の作成を。それまで計画は凍結すべきであるという御意見でございます。区の見解といたしましては、まず、広域避難場所としては、避難圏域の人口のすべてが避難できる面積を確保しており、被害想定が変わったとしても避難については十分な広さであり、早期整備のためにも計画策定を先延ばしするべきとは考えておりません。二つ目といたしましては、防災に関する最新の知見や対策に関しては、地域防災計画の見直し等、適切に対応していきたいと考えております。 それから、次のページでございますが、(39)でございます。これは跡地と土地利用計画についておっしゃっているんだと思いますけれども、国の機関移転方針にも逆行する計画案であるというふうな御意見でございます。それはその次のページの(49)、これも同様の趣旨の意見かと思います。これに関する区の考え方といたしましては、例えば(39)でお示しをしておりますが、「第5次首都圏基本計画」ですとか、平成11年の国有財産中央審議会報告に見られますように、現在では、都市の活力にとって産業等一定の集中はむしろ必要というふうなことから、特に逆行しないと考えております。 それから、次のページでございます。(42)でございます。開発を考えるのであれば、周辺に悪影響を及ぼさないように現在の建ぺい率、容積率で検討すべきで、再開発等促進区の活用をやめて中野区で決定できる「地域計画」で行うべきであるという御意見でございます。これに対する区の考え方といたしましては、駅至近の環境である警大等跡地は、一定の高度利用を行うことが適当で、そのためには「再開発等促進区を定める地区計画」が最適であると判断して、計画案の内容にしているということでございます。 それから、次のページでございます。(54)でございます。大規模開発、産業、大学誘致等について卓越した優位性が見られず現状認識が誤っているという御意見でございます。これに対する区の考え方といたしましては、防災機能を確保しながらにぎわいと環境が調和したまちをつくるために、警大等跡地は一定の高度利用により、みどり豊かな複合的なまちとする必要があると考えているということでございます。 それから、そのページの下の方ですが、(60)でございます。民間大規模開発の導入は、経済成長を前提としたまちづくり手法であり、一時的には成り立つとしても次の世代への負担になるという御意見でございます。これに対する区の見解といたしましては、警大等跡地のまちづくりは、適切に基盤施設が確保され、住宅、業務、医療等の機能が複合し、みどりと防災機能を備えた快適な都市環境が創出され、次世代へもつながる計画と考えているということでございます。 それから、次のページでございます。ここからは、類型としてその他。これまでのそういった分類にはなかなか当てはめにくい意見ということでございます。ここでは一つだけお示しをしたいと思いますが、そのページの(2)でございます。まちづくりにはユニバーサルデザインの視点が欠かせない。本計画には、福祉の視点がところどころ取り入れられているとは感じるが、計画策定には関係当事者の参加と反映ができるように求めるという御意見でございます。区の考え方といたしましては、ユニバーサルデザインのまちづくりを進めるように考えておりまして、意見のような点も踏まえて進めていくということでございます。 それから、2枚はぐっていただきまして一番最後のページをごらんいただきたいと思います。一番最後のページ、これは参考としてお示しをいたしました。先ほど申し上げた利害関係を有する方のうち、利害関係の記載がなかったもの、これにつきましても全く無効とするということではなくて、一応ここに内容だけを掲載させていただきました。提出要件を満たさなかったものの主な意見の概要といたしましては、6項目掲げてございます。内容については御検討いただきたいと思います。 こういったふうに今回、意見が寄せられましたが、今回寄せられた意見をもとに計画案の内容するものを修正するということは行いませんが、防災公園ですとか広域避難場所に関する意見を参考に、計画案本文の広域避難場所に関する表現を一部改めるというふうな想定をしております。 以上でございます。 副委員長 ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。 かせ委員 十分に読み込んでいないので、今の説明に基づいてということなんですけれども、今度のこのパブリック・コメントなんですが、総数で334人ですね。それで、たくさんの方たちがこのパブリック・コメントに応じたということですが、本当にこれだけの、1回に寄せられたというのは大変なことだと思うんですね。それで、これを見てみますと、多くの方は中野区の計画について賛成できないと、いろいろ注文をつけているわけですが、こういったパブリック・コメントがどういうふうに生かされているのか。そもそもパブリック・コメントがやられるのは重要な決定事項に対して区民の意見を聞く。それを反映させるということなんですが、それがどのようになされているのかということについてお聞かせください。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 今回のパブリック・コメントに関しましては、中野区パブリック・コメント手続に関する規則、こういったものがございます。これに従いまして、今回、実施をしたわけでございます。意見をその内容によって大別いたしまして、それぞれに区の考え方をつけております。そして、内容を検討いたしまして、例えばお示しをした案、これに対して修正の必要があるというふうに判断した場合には、その意見を反映して修正をするというようなことをするというのがパブリック・コメントの一般的な手続かと考えております。 かせ委員 具体的に示していただけますか。これはこちらとの関係になるんですけどね。趣旨としては、区民意見を聞いて、それを決定に反映させるということなんですよね。これは後でその点については、どう反映されているかということについてはこちらの方で質問させていただきますけれども、この意見の概要ということで、概要と区の考え方ということをさらさらと今、説明を受けたわけですけれども、これを見てみますと、防災公園をもっと広くとか狭過ぎるとか、区の考えに対して賛成できないということについてどうかということになりますと、皆、例えば1番については、1.5ヘクタールの防災公園と広場状の公開空地0.5ヘクタールによる2ヘクタールの防災空間を確保します。さらにその周辺の公開空地等とあわせて3~4ヘクタールまとまったオープンスペースを確保していきますということで、全く意に介さないといいますか、これに答えていないんですよね。それに対して、樹木の問題等々を可能な限り新たなとか、みどり豊かな防災公園にしたいという--まあ、具体的でないものということについてはこういうふうに書かれているということで、具体的でないから検証することもできないということで、そういうふうに見てみますと、とても区民の意見に対してまともに検討したというふうには思えないんですよ。一つ一つ拾っていけばいろいろあるんですけれども、どうなんですか、基本的にこの考え方。そして、日程的に見ても、これは25日までが締め切りだったわけですけれども、その後、29日から連休に入っていますよね。そして、こういう計画案になっているわけですけれども、そういった計画の中で、とてもとても十分に検討がされてここに反映されたというふうには、日程的にも非常に無理があるというふうに思うんです。その辺いかがですか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 パブリック・コメントに関しましては、このパブリック・コメントの頭紙にお示しをしておりますとおり、4月4日から4月25日までの約3週間、意見募集期間を設けております。この間出された意見につきましては、来た意見ごとに検討して分けておりまして、意見募集を締め切った後に初めて内容を見るということではありません。そういった意味からは、決して検討をする期間がなかったということではないと考えています。 かせ委員 お聞きしているのは、意見に対して区の考え方を示すということでは、このようにまとめられているわけですけれども、これについても言わせていただければ、非常に模式的に書かれているということで、詳細にわたって--本文ですね、本文を見ているわけだから--見ていないわけですから何とも言えないんですが、見方によっては主観的に書かれているというふうに言われても仕方がないのかなと。私たちは見ていないわけですから確証にならないんですけれども、そういうようなまとめ方をされているわけですよね。パブリック・コメントというのは、検討したといいますけれども、区民の意見に対して区の考え方を示すということだけのことなんですか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 このパブリック・コメントの趣旨というものを現在の中野区が定めておりますけれども、パブコメの規則、それに則して申し上げますと、パブリック・コメント制度といいますのは、区の重要な施策や計画の意思決定に際して皆さんの区民参加を募集するというふうな制度でございまして、計画とか条例案等の決定に当たって、事前にその計画等の案の趣旨ですとか内容、その他必要な事項を公表いたしまして、これについて提出された意見、情報または専門的知識を考慮して意思決定を行うとともに、意見等に対する区の考え方を公表する。そういった手続をパブリック・コメント手続と言うというふうに理解をしております。 かせ委員 区の考え方に基づいた計画がつくられるんでしょうけれども、前提として区民の意見を反映させるということがないと意味がないと思うんですよね。特にこのパブリック・コメントでは334人、これだけの方たちが意見を寄せられたと。しかも--この中で言われているのは、多くは防災公園についてですね。これについては区の示している1.5プラス0.5という、公開空地をあわせても3~4というような計画では、これではならぬということが圧倒的多数の意見でしょう。こういう意見があった場合に、これまでどおりの計画でありますよということではなくて、これは検討すべき文言だと思うんですよ。こういったものについては計画の中に反映させるというのは当然だと思うんですよね。あるいはこういった意見があった場合には、さらに決定を延ばして区民の意見を再度聴取するなり説明会を持つなり、さまざまな手法をとって次の計画を立てる、そういった転換の機会となって当然だと思うんですよね。ただ区の見解を述べるということであるならば、これは本当に住民参加といいますか、住民の意思を大切にするという区政であっていいのかどうかというふうに思うんですよ。今の答弁については非常に不満なんですが、こういった計画、もともと素案から案になるときにやられなければいけないことが、これがやられなくて今日に来ちゃっているわけでしょう。いかにも形式的というかセレモニーというか、そういうふうに映ってしようがないわけですよ。再度、そのパブリック・コメントについて、本来こうあるべきだということについてお聞かせください。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 今、委員の方から、素案から案にするときにパブコメすべきであったというふうな御意見がございましたが、基本的にはパブコメはそういったことよりもむしろ、案をお示ししてそれを計画なり何なりにするという際にパブコメをかけるというのが一般的かと思います。 それで、趣旨につきましては、先ほど申し上げましたので繰り返しは言いませんが、こういった意思決定をする際にこういったパブコメによって皆様方の御意見を承って、それを検討して意思決定をするということでございます。したがいまして、今回、一定お示しをした区の考え方につきましてもすべて私どもの方で検討いたしまして、考え方としてお示しをしたものでございます。 かせ委員 いろいろ見解があるので、私はこのパブリック・コメントのやり方については、これは本来こういうものじゃなくて、計画策定する段階で、過程の中で区民意見を聞いて、それが十分反映される計画とすべき手法として取り入れられるものであって、最後の最後に計画が確定するという--もう決まってしまっているんでしょう、これ。だって、ほとんど反映されていないというふうに聞いておりますが、後で質問しますけれども、そういう段階でやられるものではないだろうというふうに思っております。これは見解の相違だろうと思うのであれですけれども。 あと、具体的な問題についても少しお聞きしたいんですが、類型1、防災公園の18番ですよね。防災公園街区整備事業によって4ヘクタールの防災公園は財政負担を軽減化実現できるということについて、我々も提案してきたところなんですが、これに対して防災公園街区整備事業で進めた場合、都市計画道路について開発者負担を求めることができず、区が負担する必要がありますと。また、長期の事務費の負担もありますというふうなことを言っているんですが、我々は、この都市計画道路については反対したと先ほどから言っておりますけれども、こういう計画を無理無理押してしまったために、こういうようなことになっているんだろうと思うんですよ。だから、私たちがF字道路の都市計画決定に反対をしたというのは、ここでも根拠があったというふうに思うんです。もしもこれが一筆の国有地になっているわけですから、これに対して地区計画道路というようなことになりますと、また話が違ってくると。そしてまた、そういうことになると、防災公園街区整備事業というふうなものはそっくりその計画の中にのせられるわけですよね。そういうふうに思いませんか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 これは現在の状況でどうかというふうなことをお答えしているわけでございますので、都市計画道路の決定そのものが是か非ということを問うているものではないと思います。したがいまして、現在の状況では、そこにお示しをしておりますとおり、都市計画道路については開発者負担を求めることができず云々かんぬんというふうな表現になろうかと思います。 かせ委員 都市計画道路なんですが、都市計画決定をした後に実施をされないとか、あるいは都市計画決定が廃止されるということも状況によってはあり得るわけですよね。その道決して閉ざされているわけではないということになると、防災街区整備事業とかこういったことについては我々もいろいろ聞いてきておりますけれども、中野区さんがこれでいきたいということであるならば、それでそれでいけちゃうんですよ。ですから、これについてはむしろ検討すべき価値があるというふうに思うんですよね。だから、今急いでやるということではなくて、この都市計画道路について廃止も含めて新たに検討すべきことがあり得るわけでしょう。これについてはどうですか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 都市計画を廃止する想定は、現在はございません。 かせ委員 現在あるかないかとういことを聞いているのではなくて、そういう手法、そういうこともあり得る、可能だと。可能性を聞いているんですよ。いかがですか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 やはり都市計画決定したということは、当然、相当の理由があって決定をしたわけでありますので、私たちとしてはそれをいかに実現するかということに精力を傾けたいと考えております。 かせ委員 手法としては可能だというふうに思うんです。ただ、やる気がないということだろうと思うんです。だから、本当にこの道路を都市計画決定したということが今日の計画を進める上で非常に制約になっているということ、これは指摘しておきたいと思います。 それと、この都市計画道路ですけれども、この道路についても開発者が負担を求めることができず云々というふうに--防災街区整備事業をやった場合ですね--支障がありますということですが、我々が調べたところによっては、この限りじゃないんですよ。いわゆる都市計画道路をつくる場合の、これは公益公共施設なわけですから、その場合に、国有地でありますから3分の1の無償の活用であるとか、それから都市計画交付金であるとか、さまざまな負担行為を活用する可能性はあるんですよ。これは交渉次第だと思うです。最初からこれはできないんだというふうに決めつけている。これは非常に問題だと思うんです。実際に道路問題、防災公園街区整備事業を進めた場合の道路についての負担、これについていろいろ関係機関に要望したり何かしたということはあるんですか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 特に具体的に要望したということはございませんが、例えば、今委員御指摘の都市計画道路の事業をするということに関しましても、確かに交付金、そういったものがございますが、その前提となる街路事業の補助金、これがだんだん年々少なくなっておりまして、なかなかこれを採択される見込みもかなり薄いということから、より現実的な方法を選択したということでございます。 かせ委員 今言われたように、ちょっと突っ込んでいくと、やっぱり全く違った答弁をするわけですよ。それで、道路の問題についても、安く購入するということは、交渉次第でいかようにもなるんですよ。何の努力もしないでこういうふうに決めつけるということでしょう。本当にけしからんと思うんですよ。これは指摘しておきたいと思います。 これをやっていったらきりがないぐらいいっぱいあるんだけれども、それから、類型2の9番ですよね。広大な空地は、短期的な避難場所としてではなく、仮設住宅の集中的な建設用地として保全すべきだと。これは当然だと思うんですよね。それで、今いろいろい言われている--中央防災会議とか内閣府へ行ったときも言われているのは、やっぱりこの辺が一番の心配ごとなんですよ。それで、やっぱり一度そこに避難すれば、それは一時的なものではないと。一定の期間そこにとどまらざるを得ないというのが、この間の震災の教訓じゃないですか。それに対して、仮設住宅の建設場所は地域防災計画において定められていますと。現在、警大等跡地は仮設住宅の建設用地とはなっていませんと、現状、言っているわけですよ。 じゃあ、地域防災計画ですけれども、仮設住宅というのは、たしか1,000戸ぐらいですよね。というと、平均3人家族だとすれば、3,000人の仮設住宅でしょう。そのほかについてはどうするんですか。 斎木防災担当課長 仮設住宅は、公園を中心に建てられることになっていまして、数字が--計算させていただく時間をちょっといただきたいと思います。 副委員長 答弁保留ということでよろしいですか。 斎木防災担当課長 はい。 かせ委員 後でその点については数字を示していただければいいと思うんですけれども、これは非常に問題なところなんです。それで、防災計画だと近隣の小さな公園等に建てるとかしていますよね。あとは学校とかそういったものに避難するとか、足らないことについては23区全体の計画の中でとかということをやっているんですよ。だけど、私も阪神大震災のときも中越地震のときに現地にすぐ行ってきましたけれども、やはり一番必要なのは、身近なところに避難する、身近なところで生活するということなんです。遠いところに行っても、結局はそこに行かないで近場の公園にテントが張られたり、それから自分たちでベニヤで家をつくったりということでやっていますよ。それは人情なんですよ。やっぱり地域の環境の中で生活というのを維持したいわけでしょう。というときに、仮設住宅の建築用地とはなっていませんと、こんなことを言っていられないんですよ。自治体には、神戸もそうだったんですが、避難場所に指定しなくても、本当に小さな、それこそ50坪とか100坪くらいのミニパークみたいなところにも3つも4つもブルーシートが張られていました。実際はそうなってしまうんです。こんなことを言えないですよ、建築用地とはなっていません--非常に現実的でもないし、むしろこういったものは区民の皆さんが望んでいる最小限の安全策だというふうに思うんですよ。これに対してこういう言い方はないでしょう。いかがですか。 那須井まちづくり総合調整担当部長 中野区にはいろいろな計画があるわけでございまして、中野区地域防災計画、これは平成16年改訂版というのは17年、つい最近ですね、ことしの3月28日に改訂されたわけです。その中で、防災の仮設住宅についてはやはり一定の整理がされているわけです。それで、江原公園ですとか中野病院跡地、妙正寺川、哲学堂公園、そういったものに仮設住宅をつくるということに決めれているわけです。そういった中野区として決めたことをすべて、そういったことはおかしいのではないかということについては、到底受け入れられるものではないと私は思っています。 それにもう一つ、震災というのは、ここにも書いてあります。この防災計画に、必要に応じて区市町村相互間で融通を行うということで、仮設住宅を設置することになっているわけです。一定の震災があって、例えば火災があったと。そういったところに急遽仮設住宅を建てられるということではなくて、もう少し広域的な範囲でこういったことを、すぐそばがいいというのは、それは一定理解できるわけですけれども、そういった緊急時に市町村相互間でも融通をしながらそういった施設を活用していくようつくっていくということが重要なのではないかと考えております。 斎木防災担当課長 先ほどは失礼しました。30平米ぐらいの一戸建ての仮設住宅が1,700から1,800ぐらいつくる計画になってございます。したがいまして、そこに一人約10平米とか--居室で言うと3.3で二人ということですけれども、そういうことから考えれば1万人以上の収容ができるという状況になっていますし、防災計画の中では、仮設住宅だけにそうした避難の生活をするということじゃなくて、全部が公共施設が焼けるわけではありませんので、それ以外の小学校の体育館や公共施設で収容すると、こういう状況ですので、被害想定の1万8,000人を全体として受け入れられると、こういう計画になってございます。 かせ委員 1万8,000人で足りるかどうかというのは非常に重大なところなんですね。このことについては被害想定を見ても、我々からすればとても足らない数だろうというふうに思います。それと、先ほど部長が言ったんだけれども、また私についても何というか、ねじ曲げた答弁をしていますけれども、私は哲学堂であると薬師公園であるとかそういったところに避難所--そういう施設として準備していますよ。それについてけしからんとはなんて言い方をしていましたけれども、私はそういう計画について否定した発言は一言もしておりませんし、私が言いたいのは、それだけで不十分であるということを指摘したいんですよ。とてもあなたの言い方というのは失礼な言い方です。本当に抗議しておきます。 それと、今、実は大問題になっているのは、これまでの防災計画でいいかどうかということなんです。まさにそのことが8月ごろに再三言われていますけれども、中央防災会議の報告を受けて、内閣府の方でも南関東地震対策大綱というような、いわゆるマスタープランが策定されるということを言われたでしょう。それに基づいて東京都、それから中野区--末端の自治体に至るまで、これまでの防災計画は根本から見直しなさいということになるわけですよ。そこの核心的な部分というのが避難場所をどうするかです。我々が聞いたときも、そうですよ。これまでのもの、いわゆる一時避難所にとどまらないと。これがこの間の震災の重大な教訓じゃないですか。そういうものが今、議論されていて、近々その方向が出されようとしているときに、こういった鼻白むような言い方をして計画の中身が反映されない。これはとんでもないことだと思うんですよ。こういったことについて、やはりきっちりと計画の中に反映させるべきだと思うんですが、いかがですか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 現在の防災の枠組みがちょっとおかしいというお話になりますと、私の方でも対応して答弁できるものではありませんが、ただ、私も新聞報道などで知り得る限りでは、政府としては、これはそういった被害想定を受けて減災対策と--災害を減ずるですね--というふうなことを主にやりたいと。それはつまりどういうことかといいますと、倒壊する建物を減らそう、焼ける建物を減らそう、そういうことでございます。すなわちそれは、決してその避難場所を拡大するということではありません。むしろ個別の建物の耐震化、耐火化、そういったものを推進するということが個々の柱かなというふうになことを私としては認識をしております。 かせ委員 これはまだ出ていないので何とも言えない、私もこうだということは言えないわけですけれども、我々がレクチャーを受けたときにはそういったことを言っていたということですよ。だから、そういったことが非常に争点になっている。それから、今、学者を含めたところで震災対策というのが防災科学という観点から検討されているというのは御承知でしょう。そういったことが今盛んにやられようとしているときなんですよ。むしろ将来的にはそういうことだろうということで、だれでも安心できる防災行為というのはだれでも考えることでしょう。むしろこれでいいんだということで今までの計画、今までの基準にのっとって、それにしがみついてやるということではなくて、むしろ防災計画なんていうのは一定の基準があって、最低限のところを抑えていく、それをクリアすればいいわけですから。そうじゃなくて、もっと安心できるものにしていいわけですよ。 そうしますと、むしろ行政としてはそういった計画を推し進めて、それで区民に安心してもらうというのは当然のことじゃないですか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 ちょっと議論が防災計画全般に及んでおりますが、あくまでも今回のパブリックコメントは中野駅周辺まちづくり計画に関するパブリック・コメントでございまして、それに対する見解といたしまして、当然、私たちは現在の防災計画の枠組みの中でどう対応するかということを中心に意見を述べたわけでございます。 かせ委員 これからいろいろ議論になると思うので、すれ違いなものですからあえてあれですけれども、それからヒートアイランドは次のあたりでも言われていますけれどもね。本当にこの議論の中でも超高層のまちが環境破壊であると。それでヒートアイランドの原因になっているというのは、去年でしたっけ、真夏日が40何日か続いたと。それでその原因になっているのが汐留等の超高層ビル郡が海風を遮ったというふうなことも言われていますでしょう。それから超高層の、いわゆる生活熱であるとか、それから輻射というのは、いわゆる表面積ですよね。表面積が大きな問題なんですよ、壁面。そういったものが大きければ大きいほどヒートアイランドの原因になるわけでしょう。それで、ここに書かれていることは、そうすると、環境の共生と非常に矛盾することなんですよ。そういったことが、パブリック・コメントで区民から出されても、ここで言っているのはヒートアイランド抑制対策と環境共生に十分配慮したまちづくりを考えていますなんていうことを平気で言えるということなんです。だから、区民の皆さんからの要望に対して答えていないんですよ。それはいかがですか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 これは見解の相違と言われればそれまでですが、私どもとしては十分答えているというふうに考えております。 かせ委員 本当にこのように、もっともっといっぱい聞きたいところがあるんです。全く区民の皆さんの心配ごとに対してこのような形で答えているということで、非常に私は誠意を疑うというふうに指摘しておきたいと思います。 時間もありますので、私の方としては以上です。 副委員長 他に質疑はありませんか。 来住委員 そもそもパブリック・コメントの手続に関する規則というのがありますが、まず一つは第8条の意見等の提出期間というのは、おおむね3週間ということで、これは満たされていると思うんですね。同時に、実施の時期というのが第5条にありますが、区長は計画等の最終的な意思決定をする前に相当の期間を設けてパブリック・コメント手続を実施するものとするということで、最終的な意思決定をする前に相当の期間ということを設けることを言っているんですけれども、計画案から計画が、パブリック・コメントが終了して非常に短期間のうちに計画になってきているというふうに思うんですが、この規則から照らして十分だったというふうにお考えでしょうか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 必要な期間は確保したものと考えています。 来住委員 三百数十件の区民の方の意見について、どういうレベルでいつどのように検討されたんですか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 先ほど申し上げましたが、すべて来るのを待って検討するということではなくて、来るたびごとに検討しました。期間終了後も内部で何回か打ち合わせを持ちまして、すべての意見を並べまして検討したということはございます。 来住委員 ですから、どういう会議体で行われたんですか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 これまで何回かこの委員会でもお話に出ましたが、内部的な中野駅周辺に関する調整会議を行っておりまして、それにこのパブリック・コメントを出しまして検討したということでございます。 来住委員 調整会議にこのパブリック・コメントを何回おかけになったんですか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 2回出しております。 来住委員 その2回というのはいつといつですか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 4月28日と5月2日でございました。 来住委員 すべての意見について、その会議で検討されたということでよろしいんですね。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 そのとおりでございます。 来住委員 当委員会で鈴木政策計画担当課長は、このようにおっしゃっているんですね。この周辺まちづくり計画案につきましては、4月に入ったらパブリック・コメントをするということは、区としてこれで行きますよと、これでいいですねということを最終的に確認させていただく手続というふうに認識をいただきたいというふうにお答えになりました。要するに、これでいいですねということを最終的に区民の皆さんに諮るんだということですね。ところが、この300を超える区民の皆さんのほとんどが異議ありということですね。皆さんの計画案に対して、これじゃ困るよというのが全部じゃないですか。全部、私も読み切っていませんが、広域避難場所から始まって、ほとんどの方々がこの計画案では困りますと、そういう意思表示が圧倒的にこのパブリック・コメントで示されたんじゃないんですか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 これは中野区のパブコメ手続の規則の用語の定義の考え方の中にも示されておりますが、このパブコメといいますのは、区の公表した案に対しまして具体的な意見を皆様方に求めるものでございまして、例えば住民の投票のように賛否を問うというものではございません。したがいまして、単に賛成、単に反対というふうなことは、パブコメとしては、これは意見として要件を満たさないということがあります。ですから、これは反対、賛成ということではなくて、こういうことについてこんな意見を持っているということを今回は主に拝見いたしまして、それに対する区の考え方をまとめたということでございます。 来住委員 それじゃあ、330のうちの意見を幾つ、今回修正に生かされたんですか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 先ほど申し上げましたが、今回、具体的にこのパブコメの意見をもって計画案の内容そのものを変更したというところはございませんが、このパブコメの意見を参考にしながら表現などを修正したという箇所はございます。 来住委員 ですから、この出された意見の中から幾つを生かされたんですか。その修正されたという文言の中で生かされた334の総数から、いかがですか。 副委員長 傍聴者は、済みません、御静粛にお願いいたします。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 これは次のまちづくり計画の中で御説明しようと思っておりますけれども、具体的には防災公園、あるいはオープンスペースの項目のところで、オープンスペースという表現を若干手を加えまして、これが緑地、あるいは防災上の機能を発揮する空間、そういった表現で、よりわかりやすくしたというふうなことをしてございます。 来住委員 1-2の(14)になりますが、その意見に対して--こういうパブコメの意見ですが、公園・広場について、高層ビルに囲まれた人口公園には反対。防災はもとより、利用者にも配慮した景観にすぐれた公園と防災用の「何もない」土と草の空地を。年輪を重ねた樹木を最大限に生かし、移植は必要に応じてすべきだということに対して、区の考えとしては、広いオープンスペースが広がり、また、土やみどりも大事にした空間づくりを目指していきますというふうにあるんですが、では、その土やみどりを、要するに広いオープンスペース--オープンスペースそのものも土やみどりというふうに指導できる、そういうものとして位置付けるということなのか、あわせて土やみどりも大事にした空間というのを公園以外、いわゆる防災公園という皆さんがおっしゃるその部分以外にも土やみどりを大事にした空間をつくるということが民間の開発なのに、それができるということですか、これでいきますと。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 これに関しましても、要するにオープンスペースをつくるとしても、すべてコンクリートや石で覆ってしまうということではなくて、土、あるいはみどり、そういったものも工夫しながら空間づくりをしたいというふうな趣旨でございます。 来住委員 それはどういう形で担保されるんですか。一般にオープンスペースというのは、ビルを建てれば必ず提供しますよね、オープンスペースというのはほとんどが。そのオープンスペースの部分をコンクリではなくて土にしてくださいと、みどりしてくださいということができるということですね。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 もちろんすべてコンクリートや石の部分を土にするということではございません。しかし、環境上、一定のそういった配慮も今後、具体的な建築計画などが上がってきた時点で開発業者に対して協議を求める必要があるというふうなことを考えております。 副委員長 他に質疑はございますか。 よろしいでしょうか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 副委員長 では、質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。 続きまして、中野駅周辺まちづくり計画について、跡地整備担当課長からお願いいたします。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 それでは、中野駅周辺まちづくり計画について(資料3)御説明をいたしたいと思います。3月30日の当委員会においてお示しをいたしました中野駅周辺まちづくり計画案からの変更点を中心に、御説明をしたいというふうに思います。 お手元にございますのがまちづくり計画でございますけれども、今回は、前回の計画案からの修正部分について、アンダーラインでお示しをいたしました。本日は、この修正部分のうち主な部分について御説明をしたいと思います。 まず、12ページをごらんいただきたいと思います。12ページの中ほどにマル3オープンスペースという項目がございます。このオープンスペースの項目の文章でございますを読みますと、およそ2ヘクタールの防災空間と、周辺のオープンスペースなどで3~4ヘクタールの緑地空間となる。この緑地空間は、さらに周囲の公共施設の空地などとあわせて環境・防災上の機能を発揮するものとなるというふうな表現が12ページにございます。これは、オープンスペースということにつきまして、これまで案におきましては、このオープンスペースの役割を広域避難場所の中心ですとか、みどり豊かなまちの実現に寄与などと表現をしておりましたが、これをそこにアンダーラインでお示しをいたしましたとおり修正をしたものでございます。 これは先ほど申し上げましたが、パブリック・コメントにおきまして、防災公園の面積が狭いですとか、あるいは広域避難場所の必要面積が確保されていないなどの意見がありました。こういったことを踏まえまして、特に今回、オープンスペースの防災上の役割、こういったものを明示する必要があることから修正したものでございます。 それから、もう1点でございます。これは本文の28ページをごらんいただきたいと思います。 28ページの第2段落あたりに下線が引いてある部分がございます。これは前ページから続いております再開発促進区の内容の説明に関する部分でございます。前回お示しをいたしましたまちづくり計画案におきましては、この部分を地区計画の一般的な構成といたしまして、地区計画の目標や土地利用に関する基本方針、あるいは地区の整備・開発・保全に関する方針についての構成を述べた後、その地区計画の一部でございます再開発等促進区を適用、創成する、そういった記述をしておりました。 しかし、今回、再開発等促進区の場合、その構成が一般的な地区計画とは若干異なる部分がありますために、それに則して、今回アンダーラインの部分の記述を追加するとともに、前回、まちづくり計画案で記述をしておりました地区計画の一般的な構成の説明をしている部分のうち、重複する部分を一部削除したというものでございます。これはあくまでも表現上の修正でございまして、再開発促進区の内容そのものが変わったということではございません。 その他、部分的に表現上の整合をとるための文言の訂正を一部行っているところがございますが、基本的にはおおむね前回お示しをしたまちづくり計画案に沿って、今回まとめたということでございます。 以上でございます。 副委員長 ただいまの報告に対して、質疑はありませんか。 かせ委員 先ほどとの関係でお聞きしようと思っていたんですけれども、このパブリック・コメントでこれだけの方たちからの意見や提案というものがありながら、基本的には計画案と同じで部分的な表現の変更にとどまっています。これが本当にこういうことでいいのかどうかということですよ。やはりこれだけの方たちが中野区の進めているこの計画について異議を唱えているのに、それが全然反映されていないんですよね。これってありですか。お答えください。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 これは先ほどもお話をさせていただきましたけれども、これはあくまでも区としてこの計画を決定する際に、こういった御意見を伺いまして、それに対する区の考え方をお示しすると。必要なものに関しましては、計画内容等一部修正をするということでございますが、今回は、こういったさまざまな御意見に関しましても、区の考え方がこれまでお示しした内容でほぼ説明ができるということから、特に大きな修正はしないということでございます。 かせ委員 この問題についても、本当に深く追求したいんですけれども、先ほどまでいろいろ言ってきたことと重なるというふうに思うんです。あえて詳しくはやりませんけれども、本当に情けないといいますか、このパブリック・コメントという、こういうことをやりながら、中野区のパブリック・コメントというのは単なる形式。それで、区民には言わせる。しかし、その区民の言ったことについては、中野区はこう考えますよということで既成の考え方を披瀝する。それで進めようとした計画は全く変わらないと。このことが示されていると思うんですよ。こういったことに対して私は本当に、今のこういうやり方でいいのかどうかということについて、非常に憤慨をしています。そのことを指摘して、やれば相当長くなるので、私としてはあえて、きょうはこういう時間ですからやりませんけれども、そのことを指摘させていただきたいと思います。 以上です。 副委員長 答弁はよろしいですか。 かせ委員 いいです。 副委員長 他に質疑はありませんか。 来住委員 極めて異常な、この時間も含めまして計画が、議会との関係におきましても、きょう計画案に対しての質疑をやる状況の中で計画が出されてくるという、本当に異常な計画づくりになってしまったと思います。これは本当に議会軽視というふうに言わざるを得ません。区民参加のあり方もやはり異常だったと思うんですね。これはパブコメのことについては、かせ委員が指摘をしました。先ほどの検討の陳情の際に部長が、区民検討会議もやってきたというふうにおっしゃっていますが、じゃあ改めて伺いますけれども、唯一常設的な会議体としての区民検討会議がつくられたわけですが、計画段階の案、それからきょう示された計画、これらについては区民検討会議にちゃんと示すことができたんですか、できるんですか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 区民検討会自体は、これは平成16年度のものでございますので、今回、案をお示しする段階では、これはもう既に16年度は終わってございましたが、各委員さんにはこの案をお示しいたしまして、御意見などもいただいたところでございます。 来住委員 大体、区民検討会議をつくりながら、計画案さえ検討会議に示せない。また、区民の皆さんからいただいた説明以外での意見や提案を、本来ならば検討会議に持ち込む。議会でされた提案を、やはりそこで改めて議論をしていただく。そういうことが本来、検討会議のあり方だと思うんですよ。計画そのものも最終的な段階で検討会議に示せもしない検討会なんて、ないんじゃないですか。それは皆さんの都合でおくれたからなんですか。いわゆる要綱を設置した検討会議が3月の末で終了してしまったわけでしょう。なぜ最後まで責任を持つ、皆さんが住民参加の一つとしておっしゃいましたけれども、区民検討会議が最後まで見届けることもできないような、そういう会議として加わったことについては、それでいいんだと。そんなものだと、区民参加というのは。そういうことなんですか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 ちょっと若干説明を補足いたしますが、確かに制度上、区民検討会というものは、平成16年度で終了しておりますが、案をお示しするに関しましては、区民検討会を懇談会という形式で1回開催いたしまして、各委員さんにお示しをして、一定の意見をいただいたというふうなこともしてございます。したがいまして、一応この区民検討会につきましても一定の決着を図ったというふうに認識をしております。 来住委員 あなたたちがつくった会ですよ、要綱設置をして。しかも、昨年9月からほとんど開かれなかったじゃないですか、大事な時期に。そういうことをしておきながら、区民参加もないがしろにして、議会に対しても本当に議会軽視を繰り返してこういう状態に、あなたたちの責任は極めて重いと思うんですけど、いかがですか。これを最後にお聞きします。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 例えばこれまでそういった区民検討会ですとか、それから、区民と区長の対話集会ですとか説明会、そういったさまざまな機会を通じまして御意見等をいただいて、そういったものを参考にしながら、今回、計画案をまとめたというふうに認識をしてございます。 副委員長 他に質疑はありませんか。 佐藤委員 先ほど御説明があったように、オープンスペースの部分について、環境と防災上の機能ということが新たに付加されたというところは一つ変わったところなのかなと思うんですが、いわゆる面積をもう少し広げてほしいという部分、私も委員会で意見を言っていたんですけれども、その部分の記述が変わらなかったということと、あと、有効避難面積について、10ヘクタール以上ですか、それを確保するということを、この前の委員会でもきちっとここに記述してほしいということを申し述べたと思うんですけれども、入れていただいた意見、それから入れられていなかった意見、いろいろあった末のまとめなんですが、数値については、パブコメの答えでは有効避難面積は10.5ヘクタールときちっと書いていらっしゃって、答えていらっしゃるんですけども、11ページの本案のところでは、その有効避難面積の面積が書き込めなかった理由は何なんでしょうか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 これに関しましては、現在、一つの想定として10.5というふうなことをお示しをしているわけでございますが、場合によってはこの数値が若干上下する可能性もございます。そういったことからおおむね--いずれにいたしましても、現在以上の面積としては確保するという趣旨でございまして、そういった意味から、具体的に今回、本文の方には記述することは、まだ確定していないことから書き込めませんでしたが、今御指摘のように、パブコメの回答に関しましては、10.5ヘクタール程度は確保できるんじゃなかろうかということで、お示しをしているわけでございます。 佐藤委員 パブコメの答えには、区の考え方として書かれていることについては、この本案の中にも書き込んでいただきたかったなと思っております。それとあと、先ほどの池田委員の御質問のところで、ああそうなんだと思ったんですけども、22ページのところで、いわゆる整備主体ですよね、基盤整備の整備主体のところで、想定主体というところで、民間・公共という言葉が入っていますよね。多分、そこのところでさっき混乱したのかなと思ったんですが、公共という言葉というのをかなり最初の段階で、たたき台の段階から使っていらっしゃったときに、公共という言葉の使い方をちゃんとしないと、いわゆる民間と区と行政とが、例えば公共サービスを一緒につくるという言い方になっていますよね。ここでの公共というのは、じゃあ何を指すのかということが、公共ということをここに書くことによって、使い方があいまいだから混乱したのかなと思うんですけれども、ここの公共というのは区なんですか、都なんですか、国なんですかということなんですよね。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 これは区も当然入ります。それから場合によっては、例えば区以外のいわゆる公共団体、そういったところが跡地の用地を求めて施設を建設するという可能性もございます。そういったところも、当然これは利用する土地の広さ等に応じまして一定の負担をするわけですから、そういった意味で、公共という表現をいたしました。ただ、やはり主には、22ページの表でいきますと、公共公益利用として、例えばマル2で統合新中学校として中野区が用地を取得をしたとする場合には、一番の基盤利用の公共というところは、これは主には中野区ということになろうかと思います。 佐藤委員 学校とか体育館とかは中野区ですよね。だから、区行政ということになると思うんですが、先ほどの部長の答弁のところでは、防災公園とか道路とかというのは、いわゆる開発者負担で区ではないとおっしゃっていたから混乱したと思うんですよ。片方では公共と書きながら区でないと答えて、片方では公共と書いていて中野区が整備主体のものがあるわけですよね。だから、その辺を今後、書かれるときには気をつけていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 それにつきましては、今後こういった表をつくる機会がありました場合には、十分気をつけたいと考えております。 副委員長 他に質疑はありますか。 よろしいでしょうか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 副委員長 質疑がなければ、以上の本報告について終了いたします。 それでは、報告の中のその他で何かありますか。 豊川警察大学等跡地整備担当課長 本日、資料を二つお配りいたしましたが、説明会などで出された意見の概要について団体(資料4)と個人(資料5)に分かれてございます。これは実は、4月17日の当委員会でお配りをしたものでございます。その際、お配りをした資料といたしましては、意見等の内容のみ記載をしておりまして、区の考え方については口頭でおおむね説明いたしましたが、その後、この考え方についても示すようにというふうな御要望もございましたので、今回は、4月17日にお配りをしました意見等の内容に区の考え方をつけたものをお配りしたということでございます。 以上でございます。 副委員長 本報告について、御質疑ありますか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 副委員長 質疑がなければ、本報告を終了いたします。 では、その他で何か、委員各位、理事者から御発言ありますか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 副委員長 なければ、次回の日程を協議するために、委員会を休憩いたします。 (午前1時45分) 副委員長 委員会を再開いたします。 (午前1時45分) 本日、予定していたものはすべて終了いたしましたので、昨日、もう1日というところでちょっとお話も出ましたけれども、その必要はないのかなというふうに判断をいたしますので、もし急な案件が生じた場合は正副委員長から連絡するということでよろしいでしょうか。 〔「はい」と呼ぶ者あり〕 委員長 以上で、本日予定した日程はすべて終了いたしますが、委員各位からの発言はございませんか。 では、その他で何か、委員各位、理事者から御発言ありますか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕 副委員長 なければ、以上で本日の中野区駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会を散会いたします。長い時間、御苦労さまでした。 (午前1時46分) |