平成17年06月13日中野区議会中野駅周辺整備・交通対策特別委員会(第2回定例会)
平成17年06月13日中野区議会中野駅周辺整備・交通対策特別委員会(第2回定例会)の会議録
平成17年6月13日中野駅周辺整備・交通対策特別委員会 中野区議会中野駅周辺整備・交通対策特別委員会〔平成17年6月13日〕

中野駅周辺整備・交通対策特別委員会会議記録

○開会日 平成17年6月13日

○場所  中野区議会第1委員会室

○開会  午後1時04分

○閉会  午後5時30分

○出席委員(12名)
 藤本 やすたみ委員長
 長沢 和彦副委員長
 いでい 良輔委員
 北原 奉昭委員
 久保 りか委員
 むとう 有子委員
 かせ 次郎委員
 飯島 きんいち委員
 佐藤 ひろこ委員
 若林 ふくぞう委員
 篠 国昭委員
 池田 一雄委員

○欠席委員(2名)
 高倉 良生委員
 市川 みのる委員

○出席説明員
 政策計画担当課長 川崎 亨
 土木担当課長 尾崎 孝
 まちづくり総合調整担当部長 那須井 幸一
 公園・道路担当課長 野村 建樹
 江古田地域センター所長 安部 秀康
 警察大学校等跡地整備担当課長 豊川 士朗
 中野駅南口周辺整備担当課長 上村 晃一
 都市整備部経営担当参事 服部 敏信

○事務局職員
 書記 廣地 毅
 書記 黒田 佳代子

○委員長署名


審査日程
○委員会参与の紹介
○調査事項の経過並びに現状について
 1 中野駅周辺まちづくり計画について(まちづくり総合調整担当)
 2 西武新宿線踏切問題及び沿線まちづくりの取り組みについて(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 3 環状6号線及び首都高速中央環状新宿線の整備に伴う交通・環境問題及び東中野駅付近広場整   備計画について(都市計画担当)
 4 南北バス路線の概要及び現状について(土木担当)
○陳情
(新規付託分)
 第119号陳情 中央環状新宿線沿線の地域環境保全に努めることについて
(継続審査分)
 第11号陳情 「中野駅周辺まちづくり計画」について(4項、5項)
 第27号陳情 中野駅前空地(トーキョードーム3つ分 駅北西)について
 第29号陳情 中野駅周辺まちづくりの推進について(1項、2項、3項、4項、6項)
 第31号陳情 警察大学校等跡地の利用計画に関する慎重な審議などについて(1項、3項、4項、
        5項、6項)
 第67号陳情 中野駅周辺まちづくり計画について(1項、2項、3項、4項)
 第69号陳情 「中野駅周辺まちづくり計画」の凍結について
○所管事項の報告
 1 コミュニティバスの運行に関する事業者との合意及び愛称募集について(土木担当)
 2 中野二丁目地区再開発事業等の現状について(中野駅南口周辺整備担当)
 3 西武新宿線踏切対策に伴う沿線まちづくり整備構想策定調査報告書について(西武新宿線沿線   まちづくり担当)
○その他

委員長
 それでは、定足数に達しましたので、中野駅周辺整備・交通対策特別委員会を開会いたします。

(午後1時04分)

 本日の審査日程について協議したいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時05分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時08分)

 ただいま休憩中に協議しましたとおり、最初に委員会参与の紹介を受けた後、当委員会における調査事項の経過並びに現状について理事者から報告を受け、その後、陳情審査を行い、所管事項の報告を受けるということで進めたいと思います(資料1)。
 なお、調査事項の経過並びに現状についての報告に質疑があれば、所管事項の報告のその他のところでまとめて行うことにいたしたいと思います。また、陳情の審査の進め方につきましては、後ほど陳情審査の際に改めて御協議いただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、そのように進行させていただきます。
 審査に当たりましては、5時を目途に進めたい思います。また、途中3時を過ぎるようなときには、3時に休憩をとりたいと思いますので、あわせて御協力をお願いしたいと思います。
 それでは、本日は正副委員長互選後初めての委員会ですので、委員会参与を理事者の方から紹介していただきたいと思います。
服部都市整備部経営担当参事
 それでは、きょうは都市整備部長石井の方が、先ほども委員長から御紹介いただきましたけれども、同じ時刻で他の防災対策特別委員会の方に出席してございますので、私の方でかわりまして、席の順番で紹介させていただきます(資料2)。
 まず政策計画担当課長の川崎でございます。
 続きまして、まちづくり総合調整担当部長、那須井でございます。
 続きまして、まちづくり総合調整担当課長及び警察大学校等移転跡地担当課長、豊川でございます。
 続きまして、中野駅南口周辺整備担当課長及び西武新宿線沿線まちづくり担当課長の上村でございます。
 私、経営担当参事の服部でございます。
 続きまして、土木担当課長、尾崎でございます。
 続きまして、公園・道路担当課長、野村でございます。
 後段に参ります。江古田地域センター所長並びに沼袋・野方地域センター所長兼務でございます安部でございます。
 以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
委員長
 ありがとうございます。以上で紹介を終わります。
 それでは、調査経過並びに現状について理事者から報告を受けたいと思います。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 それでは、調査事項の1番でございますけれども、お手元にお配りいたしました中野駅周辺まちづくり計画の概要(資料3)につきまして、策定経過等も含めながら概略、御説明をさせていただきたいと思います。
 まず計画の範囲でございますけれども、本文の5ページをお開きいただきたいと思います。5ページに中野駅周辺地域と呼んでおります概略の区域がお示しをしてございます。中野駅を中心といたしまして、北は早稲田通りまで、南がおおむね五差路あたりまで、東側がおおむね現在の中野五丁目の商店街の東の端まで、西側がおおむね杉並区境までという約50ヘクタールのかなり広大な地域が今回の中野駅周辺まちづくりの区域となってございます。
 それからまちづくり計画の位置付けでございますが、たびたび恐縮ですが、本文の2ページをごらんいただきたいと思います。ここは、本文第1章の基本的な考え方がお示しをしてあるところでございますけれども、2ページの下から5行目あたりでございます。要するに、この計画は中野駅周辺まちづくりの基本を定めるものであるということでございます。したがいまして、中野駅周辺のまちづくりを今後進める際の上位計画であるということが言えようかと思います。
 それでは、まちづくり計画の策定の経緯につきまして、口頭で、概略ではございますが、御説明をさせていただきたいと思います。
 平成15年度でございますけれども、新しい時代の状況を踏まえまして、中野駅周辺約50ヘクタールのまちづくりについて検討をするために、中野駅周辺まちづくり調査検討委員会というものが設置をされました。この調査検討委員会には、学識経験者、区民代表を初め財務省、東京都の関係行政機関で構成をされておりました。そして15年度の調査検討結果を平成16年4月に中野駅周辺まちづくり計画検討素案ということで公表をいたしました。その後、平成16年5月になりますと、計画検討素案をもとに、中野区としてまちづくりの考え方をまとめました中野駅周辺まちづくりの考え方というものを公表いたしました。その後、議会での御議論、御検討を初めといたしまして、区民対話集会ですとか区民検討会、こういったものを経まして、平成17年2月には中野駅周辺まちづくり計画素案として取りまとめをいたしました。その後、これをもとに説明会などを実施した後、平成17年3月には中野駅周辺まちづくり計画案としてお示しをいたしまして、4月に入りましてパブリックコメントを実施いたしました。こういった経過をすべて取りまとめいたしまして、中野駅周辺まちづくり計画として取りまとめをいたしまして、平成17年5月10日の中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会で報告をしたものでございます。
 なお、中野駅周辺まちづくり計画のうち警察大学校等移転跡地につきましては、現在のところ建設委員会の所管となっているということでございます。
 それでは、内容の方を概略、御説明させていただきたいと思います。
 目次をごらんいただきたいと思います。全体で6章の構成になってございます。第1章が先ほどごらんいただきました基本的な考え方をお示ししてございます。第2章はまちづくりのコンセプト、第3章が現状と課題、第4章が基本方針、第5章が地区別の計画、第6章がまちづくりの推進、そういった構成になってございます。
 内容についてごく簡単に御説明をしたいと思います。
 まず3ページでございますけれども、ここではまちづくりのコンセプトをまとめて述べております。4ページ以下、書いてございますが、例えば多様な機能がつながり、個性を発揮する賑わいの心ですとか、あるいは新たな交流が生まれ創造性のふくらむまち、あるいは安全で人に優しく地球に優しいまち、そういった基本的なコンセプトをお示ししてございます。
 続きまして、第3章、5ページ以下でございますが、ここでは中野駅周辺のまちにつきまして現状と課題の分析をしてございます。内容については省略をさせていただきます。
 それから9ページ、第4章でございますが、ここからは項目別の基本的な方針について述べております。まず9ページが活力に満ちたまちという方針について述べてございます。それから11ページ、これは主に防災でございますが、安全で安心なまち、こういった方針について述べてございます。それから13ページですが、ここでは交通ネットワークと交通基盤施設について述べてございます。あと15ページにおきましては環境共生、17ページは公共公益施設の整備、こういった構成になってございます。
 それから次の18ページ以降は地区別のまちづくり計画について述べております。中野駅周辺まちづくりにつきましては、全体を大きく四つの地区に分けております。そのうちまず19ページは警察大学校等移転跡地周辺地区について述べておりまして、以下30ページ以降は、サンモール、ブロードウェイ地区について述べてございます。32ページ以降は中野駅地区について述べております。35ページ以降は中野駅南口地区、こういった構成になっております。
 それから最後、第6章、39ページでございますが、ここではまちづくりの推進ということで、1番目といたしましては、まちづくりの推進方針について、大きな方針を四つほどお示ししてございます。40ページ、2番目でございますが、これは今後の各地区ごとのまちづくりの進め方について概略述べてございます。
 以上のような構成になっておりまして、先ほど冒頭に申し上げましたが、こういったまちづくりの基本をもとに今後、中野駅各地区におきましてまちづくりを進めていくという想定になってございます。
委員長
 大分早足で説明をしていただきましたけれども、皆さん方のところには、既にお配りをされていると思いますので、またお読み取りをしていただきたいと思います。
 それでは、2番目の西武新宿線踏切問題及び沿線まちづくりの取り組みについてお願いします。
上村西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 それでは、お手元の資料、クリップどめのものと別紙とをあわせて説明させていただきます(資料4)。西武新宿線踏切問題及び沿線まちづくりの取り組みについてでございます。
 現状、背景につきましては、皆様御存じのとおり、東西5キロにわたる西武新宿線の踏切遮断のための慢性的な交通渋滞が生じて、大きな市街地の南北分断問題等々、深刻な問題になっておって、現在区としては重要課題の一つとして取り組んでいるところでございます。
 2番目の踏切問題の主な経緯ですけれども、大きな点を簡単に御紹介いたしますと、まず平成5年4月に西武として急行線の地下化ということを都市計画決定されておりますけれども、平成7年1月に事業の延期が一方的に行われた。また、平成8年2月には、都と西武、中野区で一度、中野通りのアンダーパスが好ましいとの結論を出されて検討しましたけれども、見送りになった経過がございます。その後、東京都の方から平成14年に4案が提示され、区としてどう取り組むかということで、区としては、全線地下化という方針で今臨んでいるところでございまして、平成15年5月に、中野区、東京都、西武鉄道の三者による西武新宿線沿線まちづくり及び踏切対策検討会を設置したところでございます。その後、平成16年6月に東京都から踏切対策基本方針が出されました。これが別紙1となってございます。後で中を紹介したいと思います。
 あと3番目の区の取り組み状況でございますけれども、都の方から平成14年に提示されました文書の中では、踏切の抜本的解消策である連続立体化事業の採択条件には、道路と鉄道の立体化と一体となった沿線まちづくりが不可欠である、これを示してほしいということから、現在、沿線まちづくりの検討をするため、地元で町会、商店会、住区協議会などで構成された勉強会を設置し、検討を行っているところでございます。勉強会には、早稲田大学の都市地域研究所等々、専門家などの派遣をいただきながら支援を行っております。具体的には、沼袋の駅周辺勉強会、そして新井薬師前周辺まちづくりの会、鷺宮・都立家政駅周辺まちづくり検討会、野方のまちの未来を描こう会という四つの勉強会がつき1回ペースで開催しているところでございます。
 次の(2)の西武新宿線沿線まちづくり及び踏切対策検討会、先ほど一部紹介いたしましたけれども、三者協議会と言われているところでございまして、平成15年には二度ばかり開催しましたけれども、その後、沿線まちづくりのたたき台が三者協議では必要であるということで、区としまして、まちの方と、今紹介しましたように、一体となったまちづくり計画案を準備しているところでございまして、また今年度も開催していきたいと思っております。
 3番目の西武新宿線踏切渋滞解消の促進期成同盟の動きでございますけれども、これも区民の方の署名運動を背景に、要望書を平成16年2月に都知事あて、また16年4月には国土交通大臣あてに提出したという経過がございます。
 4番目の採択基準につきましても、あわせて資料の方で御説明したいと思います。
 別紙の踏切対策基本方針の概要版を見ていただきますと、2ページ目に踏切対策基本方針の主な内容がございます。この中で3点ございますけれども、一つは重点踏切の指定があったということで、都内390カ所を抽出してございますが、中野区の場合は20の踏切がございますけれども、18カ所が重点踏切となってございます。
 2番目の鉄道立体化の検証対象区間としまして、都の方で20区間を抽出しました。これは下の八つのような指標で抽出基準がありますけれども、中野区としては2区間、全線指定があったところでございます。
 あと3番目につきましては、それ以外の検討ということの項目が出ておりまして、警報時間制御などの踏切システムの改善などが掲げられてございます。
 3ページ、4ページには、対象区間の図面と表が出ておりまして、4ページの上の方に鉄道立体化の検討対象区間、緑の表になってございますけれども、この中にナンバー11、ナンバー12、西武新宿線、中井・野方駅付近、ナンバー12、野方・井荻駅付近ということで、全線が検討対象区間に位置付けられているところでございます。
 5ページを見ていただきまして、このような東京都の方針策定による効果ということで、特に2番目の鉄道立体化の検討対象区間を示したという意味につきまして、これは抽出することにより計画的な鉄道立体化が可能となる、また区間内における鉄道立体化に関するまちづくり・道路整備が計画的に行われるなど、関係者の効率的な取り組みが促進されますということで、いわゆる該当区、中野区に対しての沿線まちづくり計画が求められている理由でございます。
 6ページ、7ページに、これは概要版ではなくて、本編の方から一部ここにつけさていただきました。区間番号11の中井・野方駅付近につきまして、このような記載になってございます。7ページにつきましては、区間番号12ということで、野方・井荻付近の記載になってございます。特にこの中で補助133号線、いわゆる都市計画道路の整備計画及び事業実施時期との整合性を図る必要性があると指摘がございます。
 別紙2に連続立体交差事業の採択基準ということで、これは国交省のホームページ等の資料から抜粋したものでございますけれども、これは事業採択になるときの、現状でこれに当てはめて、どうのこうのという時期ではございませんけれども、知っておいていただければということで、資料としてつけさせていただきました。基本形としては、このような5点がございまして、その他の採択基準といいますのは、平成13年に緩和要件として、このような四つの基準に当てはめれば採択することもあるという解釈でなっているものでございます。
 早口で大変恐縮でございますけれども、西武新宿線踏切問題、沿線まちづくりの取り組みについて報告させていただきました。
委員長
 御苦労さまです。
 それでは、3番目の環状6号線及び首都高速中央環状新宿線の整備に伴う交通・環境問題及び東中野駅付近広場整備計画について。
服部都市整備部経営担当参事
 それでは、環状6号線及び首都高速中央環状新宿線の整備に伴います交通・環境問題及び東中野駅付近広場整備計画につきまして報告申し上げます(資料5)。
 きょうは、資料1、資料2、資料番号を振ってございませんが、山手通りの整備のあらまし、首都高速中央環状線が生まれ変わります、環境保全のために、最後に山手だよりというものがございます。順次簡単に御紹介させていただきたいと思ってございます。
 それでは、お手持ちの資料、A4版の3枚つづりでございます、1番、環状6号線(山手通り)の整備につきましてでございます。山手通りにつきましては、山手通りの整備のあらましを開けていただきますと、色刷りが載ってございます、目黒区大橋から中野坂上、要町などを経まして、放射第9号線(中山道)に至るまでの全長約20キロの路線でございます。そのうち黄色と赤のところでございますけれども、渋谷区の松濤二丁目から豊島区の要町一丁目に至る8.8キロの区間を首都高速中央環状新宿線と一体となって、18年度末までに完成を目途に整備を行っているものでございます。なお、整備工事につきましては、都の委託を受けまして、首都高速道路公団、以下首都高と申し上げますが、そこが施工してございます。
 なお、中野区内の延長は約2.3キロでございます。そのうち、後ほど(2)の方でお話しさせてもらいますけれども、早稲田通り南側約200メートルと大久保通り南と北、それぞれ約200メートル区間につきましては、いわゆる街路先行整備区間といたしまして13年度から着手してございます。なお、この工事は、平成14年度に、都といたしましては、歩行者、自転車の走行に配慮いたしました道路整備という観点から、従前、車道の車線数6から4に変更してございます。(2)として歩道整備と住民参加の関係でございます。先ほど少し申し上げました街路先行整備区間の関係でございますが、平成14年11月に街路先行整備区間を対象として、歩道部におきます整備について、植栽とか路面の色合い等々、地元の方々の御意見の反映ということで、地元住民、東京都、首都高及び区で構成いたします意見交換会を設置して、一たんは15年11月に意見を取りまとめてございます。さらに昨年7月、残りの区間--これは一般整備区間といってございますが--につきまして同様に意見交換会を設置いたしまして、本年4月に地元意見の要望を踏まえながら図柄をまとめてまいりました。
 これにつきましては、資料1の方をごらんいただきたいと思ってございます。沿道の地区ごとに色合いを示して、東部地区、昭和・東中野地区でございます。植栽の幅、自転車通行帯の幅、歩行者通行帯の幅等々でございます。そういったところでまとめてございます。また、植栽につきましても、高木、中木、低木、それぞれ樹種を選定させていただきました。また、舗装のタイプといたしましても、インターロッキングブロック舗装をさせてもらう、あと一番下段の方の照明、防護策、防護策は、交差点以外は植栽で防護策はあえていたさないというところでまとまってございます。
 もとに戻りまして、先ほどのペーパーの方に戻ります。意見交換会を通しまして、後ほどまた触れますけれども、換気塔の規模の見直しにあわせまして歩道部の拡幅に努めてきたこと、また中野坂上交差点の風対策、先ほどの資料1の方を見ていただきますと、中野坂上交差点区間ですと、そこに歩道と車道の分離部とありますけれども、そこに生け垣とあります。これで幾ばくかの風をやわらげてもらうといいますか、そういう方向で地元の意見としてもまとまったものでございます。そういったところで、生け垣、植栽の形状とか配置を工夫することで対応することといたしたわけでございます。なお、この項で、記載はありませんけれども、中野坂上と長者橋間におきまして、地元の方々の要望がありました関係で、Uターン路の整備を上下線とも確保することとしてございます。
 (3)これまでの取り組みといたしましては、地元の自治体といたしまして、自動車交通の円滑化や利便性の向上にも資することだけではなくて、交通公害の軽減化、沿道住民の生活環境の向上を図るように、東京都、首都高等に対して繰り返し要望してきたものでございます。
 本委員会の報告等の関係につきましては、(4)でございますけれども、宮下交差点歩車分離信号等の設置の要望、また山手通りの沿道整備にかかわります意見交換会の取りまとめについての報告等をしてございます。なお、委員会では、先ほども絵柄でお示しさせていただきましたけれども、中野坂上交差点付近の風対策等につきましての質疑を受けてございます。
 大きい2番の方が首都高速中央環状新宿線の整備でございます。1ページの下段でございます。新宿線におきましては、中央環状線の西側部分を構成いたしまして、都心から環状線に伸びる高速5号線、首都高速中央環状新宿線が生まれ変わりますというパンフレットを開けていただいて、もう1枚開けていただきますと、全体の概要図が載ってございます。都心から放射状に伸びる高速5号池袋線、また新宿線及び渋谷線と接続する往復4車線、延べ11キロ、中野区内は、裏面にまいります、山手通りと同じように2.3キロの路線でございます。なお、大部分は山手通りの地下を通りますトンネル構造で、環状6号線と一体整備され、18年度末の完成を目指してございます。
 (2)が区内の施設でございます。資料の方に、上が概要図、下の方に工程の簡単な絵が載ってございます。区内の施設におきましては、本町換気所、また東中野換気所の2カ所を設置される予定でございます。そこに図柄がございます。東中野が2塔、本町換気所はそのうちの中野区方面が1塔、合計2カ所3本というところでございます。なお、沿道全体におきましては、9カ所の換気所を設置する予定でございます。トンネル環境等を担います換気所におきましては、山手通りの地下に格納されてございまして、道路内換気所の換気塔につきましては、おおむね山手通りの中央分離帯を利用して設置するものでございます。
 (3)の方にまいります。換気所、換気塔の規模等でございます。換気塔におきましては、換気所で浄化された空気を上空に希釈、拡散するためのものでございまして、当初の計画といたしましては、縦が7メートル、横が15メートル、高さが45メートルを、説明会参加者及び換気塔から約100メートルの範囲の住民の方々のアンケートの結果、またその後の検討を経まして、吸気部の高さを5メートルにとどめまして、結果といたしまして、そこにありますように、縦が従前7メートルのところを5.2メートルから5.4メートル、横につきましては5.3メートルから6メートルとし、高さにつきましては、排気塔の廃棄部分でございますが、45メートルとすることといたしました。さらにまた換気塔のデザインにつきましては、住民アンケートの結果を踏まえまして、周囲に溶け込んだもの、地域性の配慮並びにすっきりしたもの、清潔感、明るい感じを踏まえたもので選定してございます。中央環状新宿線、環境保全のためにというブルーのパンフレットを開けていただきますと、ちょうどQアンドAというところの右下の方に、東中野換気塔の絵柄が載ってございます。こんな感じの塔を中野区内に2カ所3本を設置という方向でございます。
 (4)でございます。換気所におきましては、トンネル内の空気を入れかえるためのファン、これも最近話題となっております、いわゆるSPMでございます、浮遊粒子状物質を除去する電気集塵機を設置し、SPMの除去率80%以上を目指してございます。また、従前の委員会でもそうでございますが、地元の中野区といたしましても何回となく要望させていただきました結果、つけることとなりましたNOxを除去する低濃度脱硝装置でございます。これも実用化実験を経まして新宿線の設置を決定した経過でございます。なお、これによりまして除去率90%を目指しているものでございます。
 (5)がこれまでの取り組みでございますが、平成2年6月、都の都市計画案に対しまして、当然、地元といたしましても、窒素酸化物等汚染物質の除去装置の設置要望並びに広幅員、幅が広い歩道の確保、または沿道環境の確保などの意見をつけてございます。さらにまたそこに書いてございますように、平成2年11月には、東京都知事、首都高の理事長等に対しまして、換気等の機能、また本町出入口、横断歩道の構造、沿道環境などの要望書を出してございます。そういったことで繰り返し要望をしてきてございます。なお、14年10月には、区議会の建設委員会の方で京浜島の換気所、低濃度脱硝装置の実証実験を行っているところでございます、そこの視察をしていただきました。
 (6)が委員会での報告でございます。以下にあります報告をさせてもらってございます。
 3ページにまいります。陳情審査等でございます。(7)でございます。平成15年第16号陳情がございました。それに関連いたしまして、そこに挙げてございます大気浄化対策の取り組み状況、換気塔にかかわる地元説明会、アンケート結果、換気塔の高さ等々について御質疑を受けてございます。また、さきの特別委員会におきましても、陳情審査に関連いたしまして、16年1月29日に東中野換気所及び東中野シールド内の視察を行っていただいてございます。
 (8)、この項が最後でございますが、電波障害等の対策でございます。換気塔設置に伴いまして発生が予想されますテレビの電波障害につきましても、区の条例に基づきまして首都高が対応する方向で調整を行うものでございます。なお、首都高といたしましても、責任を持って行っていくということで、これから地域に入りまして、調査等に入っていくものと伺ってございます。
 大きい3番にまいります。東中野駅付近広場の整備でございます。そこに1番として整備計画の概要を挙げてございます。ちょうど今、山手通りの整備、環状6号線の整備にあわせまして、そこの2行目、桜川橋のつけ替え工事に伴って、軌道の上空に設置される仮の桟橋の転用を図りまして広場を整備する予定でございます。広場面積がそこに書いてございます平米でございます。
 (2)が経過でございます。昭和32年、東京都が駅付近広場の都市計画を決定してございます。事業認可を受けて、事業借地を一たんはしたわけでございますが、昭和49年、駅前広場整備事業認可失効でございます。国鉄等の財政債権計画等の諸事情によりまして断念した経過でございます。その後、昭和58年には、自治法並びに都市計画法の改正によりまして、都市計画街路、費用の権限につきまして都から区に移管されてございます。時間が一定開きましたけれども、平成9年、駅前広場整備に当たりまして、中野区を事業主体とすること、広場用地につきましては無償使用すること、また整備に当たりましては相互に協力することなどを内容といたしました基本協定及び覚書を東京都、JR東日本、そして中野区で締結いたした経過でございます。
 (3)がこれまでの取り組みでございます。平成15年12月に地元意見の反映を図るために、町会、自治会、商店街、住区協議会、3ページの最後にまいります、及び隣接する住民で構成いたします東中野駅前広場整備検討委員会を設置いたしまして検討を行ったものでございます。16年5月、約半年にわたる検討の結果、整備計画案、駅間広場のロータリー形式、路線バス、タクシー、バスベイ等々を設置し、広場南側に地下を活用して自転車駐車場を整備すること、また環状6号線からJR東中野南口への歩道を取りまとめたものでございます。なお、駅舎と広場の予定地、これもきょう資料をお届けしてございます。東中野駅前広場整備検討平面図でございます。太線の破線でございます。検討対象エリアとして軌道上空約7,000平米と上げてございます。ちょうど新宿方面から見れば右側の方に駅舎がございます。それから広場予定地との間の上空活用につきましてJRと協議を進めてございまして、区とJRが協力して人工地盤の整備に取り組むことを確認してございます。まだ現在、協議中でございますので、今後なるべく早く協議を整えまして、一つの証としてが協定書の締結だと思ってございますが、それに向けて努力していきいたと考えてございます。
 最後ですが、(4)でございます、委員会の報告等におきましては、今申し上げた整備検討委員会の検討状況のとりまとめ、また駅前広場の上空活用の取り組みについての報告を行ってございます。関連して、そういった検討経過、また上空活用の考え方等々についての質疑を受けてございます。
委員長
 ありがとうございます。
 それでは、4番目、続きまして南北バス路線の概要及び現状について。
尾崎土木担当課長
 最後に、南北バス路線の概要及び現状について申し上げます(資料6)。
 区内交通の現状に関して説明いたします。中野区は、東西方向にJR中央線、西武新宿線、地下鉄丸ノ内線があり、バス路線も都道に京王、関東、都営、国際興業の路線があります。交通網は中野駅を中心に整備をされておりますが、上鷺宮地域や鷺宮地域からは、中野駅周辺に直接交通機関の乗り継ぎがなしで行くことはできません。また、南台の杉並区に隣接する地域でも同様の状況にあります。そのため当該の地域からは、中野駅周辺への直通のバス路線の整備が要望されておりました。区としても、要望に対し検討をしてきましたが、このたび、それぞれの不便地域解消に向けたバス路線の新設が、17年度後半からの運行を目指し具体的に進んでいる状況になってきております。
 それでは、資料に基づき南北バス路線の概要及び現状について報告いたします。
 まず南の南部バス路線でございますけれども、運行主体は京王バス東株式会社です。運行経路は裏面の地図をごらんいただきたいと思います。中野駅南口から五差路、大久保通り、鍋屋横町、中野新橋を経由いたしまして、方南通り、南台五丁目で折り返す片道4キロのルートです。運行時間は午前8時ごろから午後7時ごろまで、おおむね1時間間隔で1日12便を予定しております。車両は小型ノンステップバスで運賃は200円、シルバーパスが利用できます。バス停留所は、既存のバス停留所を利用するほか、これまでバス路線のなかった中野新橋の新橋通り、あるいは南台五丁目などで往路復路とも7カ所ずつ新設いたします。運行開始は本年9月を予定しております。5月上旬に事業者から関東運輸局に路線認可申請を行っております。この路線が開設されますと、現在の川島循環は廃止になる予定と聞いております。
 次に、北の北部バス路線について申し上げます。運行主体は関東バス株式会社です。運行経路も、これも裏面をごらんいただきたいと思いますけれども、中野駅北口から早稲田通り、環状7号線、新青梅街道、上鷺五丁目、鷺宮六丁目を経て、杉並区井草で折り返す片道6キロのルートでございます。運行時間は午前9時ごろから午後6時ごろまでで、おおむね20分間隔で1日27便を予定しているところでございます。運賃は210円、シルバーパスが利用できます。車両は小型のノンステップバスです。3台で運行し、1台は予備といたします。なお、車両購入費や運行経費につきましては、東京都福祉改革推進事業補助金を活用し、区として支援していきます。運行開始は本年11月を予定しており、現在、関東バスとバス停留所の調整等を行っているところでございます。
委員長
 ありがとうございます。
 それでは、続きまして陳情審査に入りたいと思いますが、審査方法について協議したいと思いますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後1時47分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時48分)

 休憩中に協議いたしましたとおり、新規陳情につきましては、書記に朗読をさせた後、休憩して陳情者から補足説明を受け、陳情者への質問の後、再開して理事者への質疑という順序で進め、継続分の陳情は、新規陳情の審査が終了したところで再度協議をいたしたいと思います。
 それでは、第119号陳情、中央環状新宿線沿線の地域環境保全に努めることについてを議題に供します。
 新規陳情ですので、書記に朗読をさせます。

書記
〔陳情文書表朗読〕

委員長
 ありがとうございます。
 それでは、陳情者から補足資料配付と補足説明の申し出がありますので、休憩をして補足資料配付と補足説明を受けたいと思いますが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、委員会を休憩いたします。

(午後1時52分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後2時03分)

 本陳情に対する質疑を行いますが、何か質疑はありますか、理事者に対して。
むとう委員
 お尋ねしたいんですけれども、そんなに私も知識があるわけではないので、今の陳情者の方の説明を伺いますと、本当だなというふうにすごく納得してしまうんですけれども、山手通りの計画というのは、確かに古いものですから、今に合うような形で見直すということは、何の計画でも必要なものだと思うんですけれども、現状はどうなっているのか、つくっている側の東京都はどういう認識を持っているのか、改めて教えてください。中野区議会に対するこういった陳情だけではなくて、やはり排気塔をめぐっては、新宿区の方でも裁判が起きたりとか、さまざま排気塔については問題があるということで、住民から反対が起きているということは、もう何年も前から私の耳にも届いておりますが、今はもう随分時代が本当に進んできております中で、計画が当初のままというのもいかがなものかと思うところもあるので、現状を説明してください。
服部都市整備部経営担当参事
 それでは、私の方からお答え申し上げます。
 先ほど陳情の方が1点間違って説明していらっしゃったので、そこだけまず修正をお願いしたい。高さが100メートルということのお話がございました。私どもが承知している範囲としては、換気塔、高さが45メートルということでございます。中央分離帯に45メートルの高さの換気塔を設置して、希釈緩和するといいますか、上空100メートルにトンネル部分の空気を押し出すというんですか、そういう方向で聞いてございます。
 また、質問の中身に触れますけれども、平成2年に今後の都市部におきます高速道路のあり方といいますか、そういうところで一番環境に負荷をかけないといいますか、上か下かというところはありますけれども、地下式トンネルといいますか、そういう方向で都市計画決定されたものでございます。確かに昭和から平成に変わるというところでの検討でございますが、都市部における過密都市、あるいは環境の問題、さまざまな関心がある中での都市部におきます高速道路の整備といいますか、そういったところで十分に議論をいただいて、都市計画決定があったものと思っております。その後、当然私たちの方も、先ほどの従前の調査案件の報告にもありますように、ただそれを区といたしまして、国が決めたから、そのまま受けとめていくわけではなくて、あくまでも地元の自治体といたしまして、沿道の環境の保全といいますか、そういう中で平成2年以降から、先ほども調査案件の資料の2ページにございますように、さまざまな要請・要望活動を行ってございます。平成2年6月には、窒素酸化物等の汚染物質の除去装置の設置並びに幅が広い幅員の歩道の確保とか、沿道環境の確保についての意見を出してございます。また、同時に公団や東京都知事に対しましても、先ほど来、陳情の方も御説明いただいておりますけれども、換気塔の規模、機能の見直しとか、出入口の問題、横断歩道の構造とか沿道の環境等を要望いたしてございます。直近でも、平成15年、ちょうど低濃度脱硝装置を、公団としても実証実験を経まして、おおむねつける検討に入った段階でも、中野区長名で東京都並びに首都高速道路公団の方に対しまして、早急な整備の検討といいますか、それを求めてございます。したがって、全体の枠組みは変更ないものの沿道住民の方を考えれば、地元の自治体といたしましても、より環境の負荷の低い装置、設備の導入、それを強く求めてきて、今に至りましてSPMの吸着装置並びに低濃度脱硝装置におきまして、それぞれ8割、9割といいますか、相当程度の除去率になりますので、そういったところで区としても国や道路公団に対します評価をしてございます。
飯島委員
 私もよくこの問題については承知をしているつもりです。地下高速道路については、換気のための施設は当然必要なことになるだろうと思っています。ただ、我々が当初、陳情者もおっしゃっていますが、もう20何年ぐらい前の都市計画決定ということで、中野区でも平成3年ぐらいでしたか、2年か3年の都市計画審議会で議論がされただろうと思っています。当時、私は都市計画審議会の委員ではありませんでしたから承知はしていませんが、その後、沿道で皆さんいろいろとお話をされて、特に大きく出てきた問題は、環境の変化、その他があって、あれほど巨大な換気施設が必要なのかどうか、もう一つは、当初は脱硝装置、その他をつけずに、いわゆる吸気をした排ガスを上空に出すという考え方でした。それでもなおかつ環境基準をクリアできるんだという公団の説明だったわけでありますけれども、その後、吸気の部分については、別にそんなに高いところから吸う必要はないだろうということで、おおむね吸排気の45メートル、片一方はかなりサイズダウンして、全体で60%ぐらいのかたまりぐらいまで落とすことができた、これはそういう前提ですね。ですから、陳情者のおっしゃっている、当初のままではなくて、その後の何らかの対応方は、住民の皆さん、行政の皆さんの働きかけで、ある程度の前進といっていいかどうかわかりませんけれども、それはあった。
 問題は、吸気の方は、別に吸う方だから、そんな高くなる必要はないではないではないか、これは議論の一つです。同時に脱硝装置をつけて環境基準の10分の1から100分の1程度という数値も出るようなことが性能として想定されているときに、果たして45メートルの高さの換気塔が必要なのかどうか、これについてはやはり考えなければならない部分があるのではないかと思うんです。なぜかというと、45メートルの高さで100メートルに上げるということは、そもそもが生ガスを出すという想定の高さです。では、脱硝装置をつけて、脱硝装置だけですから、ほかのものについてはどうなんだという議論はあるかもしれませんし、トンネル内火災等で、その際の煙の排出等があった場合に、沿道の建物よりも低い、あるいは同じような換気塔の高さでいいのかどうか、そこから黒煙が上がってきたらどうなんだとか、こういう議論はあるでしょうけれども、しかしそれだって、そうしょっちゅう中で火事が起きているわけではないわけでありまして、そうすると、確率的にいっても、そう問題にはならない可能性があるとすると、現行45メートルの高さが果たして本当に必要なのかどうかということも問題になってきている。それから当然、今燃料電池車とか、あるいはハイブリッドの車とか、排ガスそのものが極めて少なくなるような低公害車の普及が前提になっているとすると、これまた両方相まって、そんなに大きな、20世紀の遺物のようなものが建つ必要はないだろう、これも一つ考えられるところだと思うんですが、そういうもろもろのことについて、僕はおっしゃっていることすべてがそうだということではなくて、やはり改善すべきものは、ワンステップ、ワンステップ改善していってもいいはずなので、その辺についてのお考えはいかがですか。
服部都市整備部経営担当参事
 自動車行政は国の方の政策でございますので、あくまでも私たちは地元自治体の立場で、さまざまな負荷が一番低い形での取り組み、それらをどう選択するかというところで、これまで立ってきたものでございます。今、委員の方からさまざまなその後の装置の改善、あるいは研究といいますか、そこで先ほど来、私の方で申し上げてございますように、窒素酸化物についての一定の除去ができる、あるいは浮遊粒子状物質、SPMでございますけれども、それも8割型の吸収ができるといいますか、ですから当初考えていた環境基準をオーバーした空気がそのまま直に外気に触れるといいますか、そういうことはなくなってはございますけれども、まず1点目のそういった二酸化窒素のほかに、今回やはり一番環境に負荷が重たいところの二酸化窒素の吸収の装置を長らく調査して検討してきたと聞いております。今回、こういう低濃度の脱硝装置並びに電気集塵機、SPM集塵機におきましても、そこでもまだ取れない物質、一酸化炭素、そういったところがまだまだ現行では取れていないといいますか、そういったところもありますので、沿道の環境を考え、また先ほどの資料にありますように、沿道の住民の方のアンケートとか、説明会御参加の方々に対します住民アンケートの結果も、やはり今の沿道の建て方、建物の高さ、大体13階から14階ぐらい、環状6号線の東中野付近にはそういう建物もございます。そういったところを考えれば、アンケートの結果も45メートルが一番やむを得ないという判断をされてございますので、それはそれでアンケートの結果も大変重たいと思っていますし、そういったことも踏まえて公団は高さを決定したものと考えてございます。
 なお、先ほど委員からも御紹介いただきましたけれども、吸気につきましては、当然低いところでも十分に取れますので、吸気部につきましては、高さ5メートルといいますか、ほとんどもう塔としては目につかない規模になったものでございます。したがって、現在、私が承知しているところでは、排気部におきます高さ、先ほどの資料にありますように、おおむね縦が5メートルから横5.2から5.3メートルぐらいの規模を設置するといいますか、そういう方向で承知してございます。
 あともう1点、委員の方も後段の方で御説明いただきましたけれども、さまざまな形で低公害車の普及が進んでございます。これもさきの委員会の方でも私も何回も御答弁してございますけれども、平成13年度に国がアクションプログラムをまとめたものでございます。2010年までの早い時期に低公害車約1,000台を目指すといいますか、そういう方向で、さまざまな税制の改正、あるいはメーカーへの研究の促進といいますか、してきた経過でございます。私の方で持っている資料といたしましては、本年3月の段階でございますけれども、確かに約2割ぐらい、さきの委員会でも、おおむね2割程度ぐらいの低公害車の割合、シェアと申しますか、全保有台数の約19.3%、968万台、したがって国が2010年の早い時期に1,000万台を目指すというところがほぼ達成しつつあるといいますか、そんな認識を持ってございます。したがって、全体としては、環境とか環境負荷に軽減する流れではございますけれども、現状の環状6号線、あるいは今後、供用開始されます地下の首都高速中央環状新宿線の状況を考えてみれば、あそこだけを低公害車専用とか、あるいは地上部分は一般車両といいますか、そういう振り分けをつけること自身によって、逆に地域の沿道の環境への負荷が起こるのではないかということで、私たちはそういう危惧をしておりますので、従前お答えしてきたように、現状ではやむを得ないといいますか、そういうお答えをさせてもらったものでございます。
飯島委員
 私が聞いていないことまでお答えいただいて、ありがとうございます。
 僕は、地下の高速道路ですから、低公害車であるなしにかかわらず、吸排気の換気装置の設置は必要だろうと思っているんです。それは万が一のこともあるから。ただ、問題は、どのような吸排気の施設を用意すべきなんだということで、申し上げたとおり、吸気については、もうほとんど、おっしゃるように、気になる人は気になるかもしれないけれども、このくらいの構築物は当然あり得るなという範囲に収まってきた。排気の部分について今残っているわけです。排気の部分がそういう形態と容積、高さを持つようになった理由は、排ガスをどう排出して処理するかということが前提で、そうなっているわけですね。排ガスをどう処理するかということが前提になっている、その前提条件が変わりつつあるんだとすれば、当然、構築される排気の施設についても、それなりにダウンサイジングが行われて当然ではないですかと。それが普通に考えられることではないかということが一つなんです。しかも排気のタワーをつくる手法は、一つずつ積んでいってつくるわけです。積み上げて、工場でかちっとつくって持ってきてつくる、こういう製造法らしいです、公団の説明によると。そうすると、余り地べたからずっと立ち上げていくわけではないわけでありまして、しかも下の部分にかかる負荷は、上の部分が軽くなければ、別に影響はないわけです。45メートルのものを80メートルにするのならば大変かもしれない、基礎、土台の部分は。でも、45メートルの部分を30メートルにするのは、別に基礎に負荷がかかるわけではないわけですから、いかようにもなる部分があるだろう、これは素人の考えです。そういうことがまず一つあります。
 それからもう一つは、アンケートのことをおっしゃったけれども、これは果たして優位性を持つだけの回収率を持ったかどうかというのが非常に疑問ですね。公団発表の数字を見ると、果たしてこれぐらいの数字でそんな結論が出せるのか、こういう数字になっていましたし、場所によってのばらつきも非常に多かったように思います。それからもう一つは、どうせ反対だから、高さどのぐらいだ、低くしてくれなんていうのはおかしいではないか、反対は反対なんだというので、最初から改善方に丸をつけない答えもたくさんあったやに承知をしています。
 改めて、東中野の換気所付近の皆さんの意見を聞いてみれば、やはりダウンサイジングすべきではないか。それは単に排ガス対策云々の問題だけではなくて、震災対策上も、あんまり細長い高いものが建っていて大丈夫なのか、そういう問題もある。もちろん、深度6強、7程度を想定して新耐震基準のものはつくっているんでしょうけれども、しかし新しいプレートの存在とか、最近プレートが割れているとか、いろいろな事態があって、非常に超低周波の動きがまた複雑になる、今まで言っていたようなこととは違うことになって、どうしていくのかはよくわかりませんけれども、そういうものが建っているよりは、ある程度低いものの方が安心ではないのかということだって一つはあるわけです。
 そうすると、もろもろの条件が少し変わってきているとすれば、果たしてどうなんだ、つくってしまって、上は要らなくなったから切っていくというわけにもいかないでしょう。そうすると、そろそろ換気施設についての工事、中のもろもろは、この秋口くらいから始まるようですけれども、その点をよく公団と、どうなのか、実際上、もう最初の計画が45メートルですからといったって、吸気の部分は切ってしまったんだから、とすれば、排気の部分だって、実際の性能、アセスを満たす要件、今後のもろもろのことを考えてみて、もう一度見直してみたっておかしくはないのではないか。別に私は要らないと言っているわけではない。だけど、しかるべき必要な施設だとしても、それは当初の計画どおりであるべき理由が少しずつ少しずつなくなってきているわけだから、そうすると、そういう見直しなんかについて、区として、どうなんですか、もう1回言ってしまったからいいやということではなくて、片一方は半分になったからいいではないですか、もう少し小さくなった方がいいとみんな言っているわけですから、そうすると、どうなんだということぐらいは、改めて、どう考えているのか、新しい条件のもとで、公団としては。公団は確かに、もうアンケートをもらったからいいですと言っているんです。だけど、あの数字だけで、何件返ってきているんだ、配って。回収率は極めて低いですよ。だから、そういう意味では、改めて公団としても、技術上の最新のものを使ってものを考えたらどうなるんだ、その辺のことについては、やはり服部参事、あなたぐらいキャリアのある官僚なんだから、1回尋ねた方がいいと思います。そういうことをやるような気持ちはありませんか。
服部都市整備部経営担当参事
 塔の高さにつきましては、これまでも、高さ、規模、換気塔の見直しにつきましては、平成2年以降、文書とか、あるいは要請を行ってきて今に至っているわけで、これはもう先ほどもお答えしてございます。先ほども、公団といたしまして、そういう判断をされた理由といたしましては、一つは委員が今御紹介いただいてございます沿道住民のアンケートの結果として、回収率は7.3%というところで、これが高いか低いか、また判断はありますけれども、9,000名の配布の中で回答が約700といいますか、そういう中であったと伺ってございます。ですから、公団といたしましても、初めから高さ45メートルにこだわっていなくて、あくまでも沿道環境の問題、こういったアンケートの結果をとらまえて高さ45メートル、吸気につきましては、その後の検討の結果といたしまして、詳細はもう避けますけれども、通常の高さ以下にとどめて、全体といたしましては約半減するといいますか、そういう方向になったわけでございます。したがって、地元の沿道の住民の方々の生活を抱える当区といたしましても、先ほど申し上げたように、二酸化窒素とか浮遊粒子状物質については、一定程度、今回の装置によりまして取れますけれども、そのほかの有害物質はまだまだございます。そこだけをとらえて高さを低くしていいということにすぐには乗れないといいますか、そんな方向で、これまで区としては、要請、あるいは要望書を出してきた段階でありますが、現状である面ではやむを得ないといいますか、そういう感じで考えてございます。
 先ほどの公団のアンケートの結果でございますが、700件の回答の数でございますけれども、率が7.3%ということで、たまたま中野区内におきましては、ちょうど東中野付近におきましては、賛成、反対といいますか、高さ45メートルにしていいという方と反対という方の割合が、比較的近い数字になってございます。ほかの地域は、おおむね7割を超える、公団が考えております換気塔の高さを了解とするというお答えでしたけれども、東中野地域におきましては、そういった結果が出ましたことは、さきの委員会でも御説明してございますけれども、改めてこの場でも御紹介申し上げました。
篠委員
 ちょっと聞きたいんですけれども、低公害車の定義というのは、素人にもわかるような言い方で言っていただくと、どういうことになるのか。京都議定書の目標とする、ここの問題との関連でいうと、どういうものか。
 2点、飯島委員が震災との関連で触れられましたけれども、45メートルというのは、震度幾つに耐えられるものかを確認したいんですが、いかがですか。
服部都市整備部経営担当参事
 低公害車の登録状況の参考欄を見ますと、有害物質を25%以上低減させた排出ガス車を低公害車と言ってございます。これは、先ほども陳情の方がおっしゃっていました星マークの数によりまして、排ガスの低減する割合は変わってございます。例えば三つ星でありますと有害物質を75%以上低減させました低排出ガス車でございます。ただ、低公害車といいましても、電気自動車以外は、あくまでも燃焼いたしますと、京都議定書の関係、後ほど数字、あるいは考え方を御説明いたしますけれども、炭酸ガスの発生とか、そういったものが出ますので、完全な無公害という車ではありませんけれども、従前の車両から見れば、25%以上を低減させました排ガスの車だということの認識で御理解いただきたいと思ってございます。それが先ほど申し上げた本年3月末の段階で、全体の保有台数のうちの19.3%に上ってございます。大分星マークが違いますと濃淡がございますので、25%低減から75%低減ということで、三つか四つぐらいの種類で分かれてございます。
 それから京都議定書の関係でございますけれども、これも陳情の文にも書いてございますけれども、日本におきましては、1990年における基準年の削減目標といたしまして、基準年を基準といたしまして、それから6%削減するといいますか、さまざまな産業界とか、あるいはこういった自動車交通も含めて、我々の生活も含めて、暮らし向きの検討、見直し、それが欠かせないと思ってございます。
 それから3点目といたしまして、換気塔の規模につきましては、さきの委員会の方でもお答えしていますように、阪神・淡路大震災クラスが来ても十分に対応できる構造と聞いております。それからまた構造基準によりまして100年もつくらいの規模といいますか、十分な安全性を持っているとも承知してございます。
篠委員
 京都議定書の目標、ここで装置としてつけられたのは、二酸化窒素の除去する低濃度脱硝装置ですね。一酸化炭素だとか、この装置は一切関係ないんでしょう。これは関係ないというのであれば、京都議定書との関係では、何の関連もない可能性の内容になっていると見ていいのかな。
服部都市整備部経営担当参事
 これもさきの委員会で、委員会を休憩して公団の職員が説明させていただきました、換気塔から、どういう種類の排ガスが今回の脱硝装置で有効なのかというところでは、二酸化窒素、SPMの2種類でございます。今、委員の方で御紹介いただきましたCO、あるいはCO2、今回の公団の方がさまざまな実証実験を経まして装備いたします設備については、吸収といいますか、影響は少ないものと考えてございます。したがって、先ほども委員の方にお答えさせていただきました低公害車の広がりをさらに進めていく、あるいはより星がふえる形の方向ですか、より排ガスの排出量が少ない車への切りかえといいますか、そういったものを国を挙げて進めていかざるを得ないと考えてございます。
篠委員
 だから、我々がよくわかるようにもう少し言ってもらいたいのは、一酸化炭素なのか、二酸化窒素なのか、低公害車というのは、有害物質として両方含んでいるんですという言い方をされるのか、ポイントになるところは全部避けた答えになっているんですけれども、どうですか。
服部都市整備部経営担当参事
 大変失礼しました。まず換気塔の装置によります、より希釈できる物質といたしましては、二酸化窒素が低濃度脱硝装置によりまして9割方吸収できるということでございます。また、SPM・浮遊粒子状物質につきましては、電気集塵機によりまして8割方吸収できるとなってございます。それから京都議定書の関係で見れば、対象ガスは、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素・N20ですか、代替フロンというところでございます。したがって、二酸化炭素につきましては、京都議定書に書かれてございますけれども、今回の換気塔については、想定をするものではなくて、車自身の低公害化、低排出化を求めるといいますか、期待するというところで理解をしてございます。
池田委員
 いただいた青いパンフレットですけれども、これを見ますと、左側の方に換気塔からの排気ガスの影響が心配なのですかという質問に対して、換気塔の排気塔を高くすれば、分散するので、環境基準の数百分の1になるんだという説明が書いてあります。これは、右のページの方に書いてあるSPMやNOX、この場合はNO2なのかな、低濃度脱硝装置については考慮に入れていない、これを前提にしていない説明のように読めるんですけれども、つまり45メートルの高さの排気塔によって、地上100メートルにファンで吹き上げるわけです。そのことによって拡散をするから環境基準の100分の1以下になるんだという、塔そのものの説明のように読めるんですが、いかがですか。
服部都市整備部経営担当参事
 中央環状新宿線環境保全のためにという資料のナンバー2、資料を開けていただきますと、今紹介いただきました周辺への環境が大変小さくなりますといいますか、そこで、現在の二酸化窒素の環境基準、確かに見ていただきますと0.06ppmでございます。そして私どもが承知しておりますのは、低濃度脱硝装置がありまして、9割方希釈できるということがあれば、0.001ppmと想定してございます。したがって、図柄のところで、刻みがありませんけれども、環境基準の約数百分の1というところでは、このところは、脱硝装置を想定して9割方希釈をした比率をここに置いてございます。繰り返しますけれども、低濃度脱硝装置を設置した場合の二酸化窒素の希釈を9割方吸収できるという想定をしてみますと、出てくる空気の中に0.001ppmの二酸化窒素が残っているといいますか、そこで見ると、ほぼこのデータに合致すると思ってございます。したがって、右の方に書いております脱硝装置等々のあれと、それを前提として、こういった棒グラフを描いていると理解しております。
池田委員
 そういうふうにも理解できるかと思いますが、これは確認していただきたいです。脱硝装置を含めた数値として出されているのかどうかということについては、ぜひ確認していただきたいと思うんですが、先ほど陳情者から、車の低公害車の排気ガスが非常に抑えられた結果、今つくっている中央環状線の地下部分のものよりも低い値になっている、したがって地下部分には星マークの低公害車だけを走らせれば、こういう高い塔は必要ないのではないかというお話があったわけですが、脱硝装置をつけない場合、SPMはディーゼル用ですね、つけない場合、そういう計算をされていればの話なんですけれども、現在の低公害車がここは1日何万台ぐらい走る予定なんですか、僕もこの審査をするのは初めてなものですから、今までの審査の経過をよく存じ上げないで、こんな質問をしているんですけれども、1日推定走行量に対して、どのぐらいの排ガスが単位時間、単位立方当たり出るのかということについて、公団から発表がされているんでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
 そういったトータルの総量については、詳細なデータは持ってございません。さきの委員会でも、私の方で御答弁したのは何回もありますけれども、現状、環状6号線、1日、上下線で約7万台走行しております。それから後は、19年4月以降、供用開始を想定して、これも公団の方で想定した台数といたしましては、中央環状新宿線が約8万台、中野区内ですけれども、それから上の新たな環状6号線、今の山手通り、それが5万5,000台程度となってございます。したがって、今の台数から見れば、全体、総量としては、通過する自動車の量がふえてくるといいますか、上と下、地下部分に約8万台の車といいますか、その程度のぐらいのお答えをこれまでもさせてもらいました。ですから、それぞれの車が出します排気の総量につきましては、詳細なデータも、そういった協議も、これまでしてきてございません。手元にそういうデータを持ってございません。
池田委員
 推定通過台数がそのとおりになるのかどうかというのは、ちょっとわかりませんが、こういう予測というのは結構、今まで狂っているんです。だから、このとおりになるかどうかはわかりませんが、仮にこれだけの車が走って、さっき報告では低公害車化が19.8%、もう現在で達成されていると言われています。しかも、脱硝装置、SPM除去装置がつけられるという中で、普通ならば、これぐらいの排ガスが、上にどのぐらい、下のトンネルでどのぐらい、したがって、こういう装置をつけて、こういう排気塔をつければ、こうなるというふうに、普通は出すのではないですか。でないと、何かやみくもにただやっているという感じがして、科学的でも何でもないと思うんですけれども。
服部都市整備部経営担当参事
 先ほどのお答えを繰り返しますけれども、詳細なデータは手元に私の方は持ってございません。
池田委員
 そうすると、区にはデータはないけれども、つくっている高速道路公団にはあるということですか。
服部都市整備部経営担当参事
 特にそういった具体的なそこまでの協議、あるいは情報提供をもらってございませんので、現段階で、首都高速道路公団が詳細データを持っているところまでは確認してございません。
池田委員
 ただ、先ほどの御説明ですと、脱硝装置、SPM除去装置を前提として、高さ45メートルの排気塔で地上100メートルまで吹き上げるということになれば、NO2については0.001ppmになるという計算が出されるということは、これは総量がわからないとできないことではないでしょうか。総量がわからないと、単位時間当たり、単位立方当たりのガスの濃度というのはわかりませんから、それを吹き上げて、こういうふうに拡散して、こういう低濃度になるという計算もできないはずなんです。だから、持っているんではないですか。
服部都市整備部経営担当参事
 さきの委員会でも、私の方から、先ほども委員の方から出ましたけれども、換気塔から出る排出ガスの濃度につきまして、脱硝装置があるなしでの濃度の違いといいますか、それは御説明してございますし、またさきの委員会でも、休憩いたしまして公団の方から説明を求めた経過がございます。したがって、そういった資料は、休憩中ですから委員会資料とはなってございませんけれども、さきの委員会の方の各委員の方でお手元だと思ってございます。また、もう1点、トンネル内の換気量の算定でございます。これは全体の交通容量の基準によりまして設定されておるというものでございますので、個々1台1台の想定している排ガスのボリュームといいますか、そこまで斟酌しないで、全体の交通容量の中で一定の基準があるということになっておりますので、交通容量の基準に基づきましてトンネル内の換気量が決まる、したがって、その結果、換気塔の規模が決まってくるというところで、従前の委員会ではお答えしてきた経過がございます。
委員長
 傍聴者が15人を超えましたので、このまま許可することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

池田委員
 総通行台数が出てきますね。それに1台当たり平均NO2がどのぐらい、COがどのぐらい、CO2がどのぐらいというのは、一応前提として決めないと計算ができないはずなんです。だから、トンネルの中に充満するNO2やCOのガス量というのはわかっていると思います。そうでなければ、計算は不可能だし、排気塔の高さだって決まらないし、100メートル上げれば、どのぐらい拡散するのかということも、数字として出てこないのではないでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
 ですから、繰り返して御答弁させていただきますが、私の方の手元のデータにそういったものがございません。また、先ほどもお答えしていますけれども、公団の方が従前にさきの委員会でも、休憩いたしまして、影響検討の結果を御説明してございますが、そこの中でも、脱硝装置並びにSPMの装置によりまして、それぞれの低濃度脱硝装置におきましては、二酸化窒素が9割の希釈、それからまたSPMにつきましては8割が希釈されるという前提で、換気塔から出されますガスについての濃度を想定して、繰り返して御答弁させていただきますけれども、通常に稼働すれば、二酸化窒素におきましては、0.001ppmというところの数字だけの説明は、これまでも受けてございますが、トータルで何ぼかというところでの数字までは、私の方ではもらってきてございません。
池田委員
 そういう説明も何かの機会に受けたいと思うんですが、それは結構です。
 それで、こういう脱硝装置なりSPM除去装置なりをつけて、そうすると、あと待機中のどのぐらい拡散するかというのを、高さに応じた拡散の度合いというのは計算できると思うんです。仮に45メートルを半分の22.5メートルにした場合、ファンはどうせ使うんでしょうから、100メートルの高さまでは行かないでしょうけれども、仮に70メートルまで吹き上げますと。そういう場合には、100メートルに比べて拡散の割合は何倍になりますとか、仮に10倍になったとしても、0.001ppmが0.01ppmですから、相当の拡散度ですね。そういう計算式というのはあると思うし、これだけ住民の方が熱心に高さの問題について問いただされているわけですから、公団側がそういう計算をしているかどうかはわかりませんけれども、地元の自治体として、いろいろな塔の高さについて心配されているわけですから、そういうことを公団側に求めてもいいのではないでしょうか。これだけのコンピュータ時代ですから、排気塔の高さに応じた拡散度の式というのは、恐らくそういうプログラムはあると思うんです。仮に高さを半分にしたら、どのぐらいになるのか、10メートルにしたらどのぐらいになるのか、そういうデータをきちんと示して、住民の皆さんに理解をしていただく、そういう努力を公団側に求める、中野区としての努力はされてもいいのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
 今、私の方は、手元に資料を持っておりまして、説明させてもらっております換気塔の高さによります環境への影響の検討、これは先ほども住民のアンケートというお話をさせてもらいました。また、中野区内では、向台小学校、あるいは塔山小学校ですか、2カ所で住民の方の説明会を行いました。その際に公団の方から具体的に塔の高さを想定してシミュレーションの結果をお示ししております。15メートルではどうか、あるいは30メートルではどうか、あるいは45メートルではどうかと、それが沿道のビルとか建物に対する影響といいますか、それを想定してシミュレーションをお示しして、その結果、先ほども御説明したアンケートの結果に至るわけでございます。したがって、今私の方で、このときの説明会で使った資料でありますけれども、換気塔の高さが30メートルですと、一定の風速がそれほど高くない時間帯ですと、周辺のビルの影響は少ないわけでございますけれども、例えば強風の場合、大体年間10%ぐらいの頻度で発生をすると言っております。強風で、風速6メートルぐらいの横風が吹きますと、横のビルに比較的濃い濃度の排ガス、二酸化窒素、あるいはSPM等が被るといいますか、そういった説明をさせてもらってございます。したがって、いろいろな想定をさせてもらって、換気塔の高さ、現行の沿道のビル等の高さ規模を勘案いたしますと、45メートルが一定程度は安全だという説明を、シミュレーションの中の結果をとらまえて、住民説明会を従前もやってきてございます。
池田委員
 こういうものは、すべて科学的にやるべきだと思うんです。では、30メートルの高さの場合、風速6メートルの状況で、どのぐらいのガスが出るのかということについての数値を求めるべきではないでしょうか。比較的濃いといっても、0.001ppmに比べて比較的濃いのか、環境基準から比べて、もっとも、この環境基準も、0.06ppmというのは緩和した数値で、20年ぐらい前は0.02から0.04ppmだったんです、環境庁が定めた基準というのは。それを緩和させてしまって0.06にしてしまったので、これはかなり政治的なものだと思いますけれども、こういう出ている0.001に対して、どのぐらいなのかという説明を求める方がいいのではないでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
 先ほどの住民説明といいますか、二つの学校の中で、近隣の方に行う説明でも、シミュレーションの結果として、私の方は今説明を少し省きまして大変失礼いたしました。高さが30メートルの場合、希釈の濃度が5分の1程度の比較的濃い、これは0.002ppmといっております、それが30メートルの換気塔でありますと、周辺のビルに強風時に当たるといいますか、そして希釈率10分の1、0.001ですと比較的に影響が少ないところでございますけれども、30メートルの高さにおきますと、強風時におきましては、先ほどの希釈率がまだまだ高い、0.002ppmの濃度の二酸化窒素等がビルの一部にかかるといいますか、そういったシミュレーションの結果を受けた経過がございます。そういったお話を地元の方々にも公団の方がかつてされてきた経過がございます。
委員長
 休憩いたします。

(午後2時53分)

委員長
 再開いたします。

(午後2時53分)

池田委員
 その辺で、もっと総体的な検討をした方がいいと思うんです。5分の1希釈で0.002ppmということは、100メートルの高さで0.001ppmですから、その倍なんです。この0.002ppmということ事態が、中野の現状と比べてどうかというと、私たちはNO2の住民測定をやっていますけれども、一番薄いところで、新青梅からも、早稲田通りからも、中杉通りからも比較的離れた一番薄いところ、そのときどきで、雨が降ったとか、風が吹いたとか、いろいろと違うんですけれども、やはり0.03ppmが中野で一番いいところで、0.02ppmというところは、なかなか中野にはないです。0.03ppmというと、今の0.002の7.5倍ぐらいあるわけだから、そういう中野の現状からいうと、0.002ppmというのは、30メートルの高さでのNO2の濃度というのは、かなり低いと言えますから、数値はすごく大事ですけれども、その数字が一体、中野の大気の環境の中でどういう位置を占めるのかということについても、やはり検討する必要があるし、排気塔ではなくて、環六の上面の道路からは、どのぐらいのものが出ているのか、恐らくこれ以上だと思います。今、早稲田通りでも、環七でも、大体0.07ppmぐらいありますから、だから恐らく環六も、僕は環六の方は調査したことはないんだけれども、環六でも恐らく0.06とか0.08ppmという単位当たりのNO2の濃度になっているのではないかと思うと、30メートルの高さのところが0.002ppmであっても、総体としては余り意味がないということにもなってきますので、そういう点では、やはりトータルな総合的な環境状況、そういう観点から見ていく必要があるのではないかと思います。これは意見として申し上げておきます。
服部都市整備部経営担当参事
 先ほど池田委員の方にお答えしたところで、私は言葉が少し足りなかったところですけれども、公団の資料によりますと、換気塔の出口付近の濃度、これは脱硝装置をつけた場合でも0.01ppmと言っております。これもさきの委員会を休憩して御説明したこと、また地元説明会でも同じ資料を使わせてもらってございますが、換気塔の出口からすぐに脱硝装置の設備を行いましても、0.01ppm、比較的濃い空気が出るといいますか、それが5分の1希釈、だんだん薄まって10分の1といいますか、距離と広がりによって濃度が薄まりますので、そういったことの御紹介をさせてもらったところでございます。したがって、先ほど委員の方にお答えした換気塔のすぐ出口から0.002ppmというのではなくて、換気塔の間際で見れば0.01ppmの濃度の二酸化窒素が出るといいますか、そういう方向でのお答えに修正させていただきたいと思ってございます。まことに申しわけございません。
佐藤委員
 私も初めての委員会ですので、基本的なところだけを簡単に確認させていただきたいと思います。10年ぐらい前に、低濃度脱硝装置がまだ実験段階にあったときに、地元の住民の方たちと見学に行ったときに、たしか住民の方たちが、こういうのを導入してほしいということに対して、なかなか技術開発が追いつかないし、もう工事は始まるしというので、なかなか導入が難しいみたいなお話をされていたんですけれども、10年たってみたらば、それはきちんと技術開発、あと住民の方たちのさまざまな要望、また区や関係者の方たちの要望によって、低濃度脱硝装置というものが実現したんだと思ったんですが、ここの最初の御説明でいただいた換気塔の規模の見直しというのは、低濃度脱硝装置の開発によって規模の見直しがされたんですか。
服部都市整備部経営担当参事
 きょうの資料の関係にも、その辺の経過は触れてございます。区といたしましても、換気塔の機能とか規模の見直しを求めていました。そこで、平成14年には建設委員会の方で、当時、実証実験を行ってございました京浜島の換気所に視察に行ってもらいました。脱硝装置の検討をしている中で、相当コンパクトな形での収まり方といいますか、それに至りましたので、今般、当然、私たち地元の、他の4区もそうでございますが、要望いたしてございました。そういったところで実現できるに至ったと認識してございます。
佐藤委員
 同じ説明のところで、車道を6車線から4車線に計画変更されたというのは、理由は何なんでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
 これも、1ページの方に御説明ありますように、環状6号線の整備についての(1)の項の下から2行目でございます。平成14年に、東京都といたしましては、従前6車線でありましたけれども、歩行者並びに自転車専用道、そういった走行に配慮した道路整備という観点から、2車線を削りまして、上下2車線、合計4車線といたしまして、先ほど別な項で意見交換会の説明をさせてもらっておりますけれども、十分な広幅員の歩道並びに自転車専用道を設置するものに至ったわけでございます。
佐藤委員
 車の交通量から来るのではなくて、歩行者、自転車の通行をスムーズにするために配慮して行ったということですね。
 それで、換気塔の実験段階のときに、見学させていただいたときにも思ったんですけれども、排気されたものに対していろいろな対策をとっていくにしても、ものすごくお金とか、そのための装置だとかがものすごく巨大にかかる。本来ならば、自動車自体から出されるガス自体を低減化していくことが必要ではないか。そうしないと、この問題は解決しないのではないかと思っていたところ、最近は低公害車の導入ということで、議定書ということもあって、これからは低公害車の流れに行くという国の方針でもあります。そういうことを踏まえたときに、その角度からの見直しというのは、当然かけられるのではないかと思うんですけれども、完成年度、18年度末と説明のところに書いてありますね。今、工事は、地下はどんどんと始まっていますけれども、換気塔の高さに至るところについての検討というのは、18年度末というところまでに間に合うようにできるのかどうなのかについて。
服部都市整備部経営担当参事
 道路公団といたしましては、先ほども他の委員の御答弁でも御説明させてもらいましたけれども、吸気部の規模を縮小しまして、排気部だけにするといいますか、換気塔といいますか、その高さにつきましては、周辺環境の負荷が、一番影響が少ないという判断で45メートル、そういうことで判断をされていると思って認識してございます。
佐藤委員
 低濃度脱硝装置についての低減が、技術革新とさまざまな関係者の御努力によって、それなりの規模の縮減が図られた。それから、これからはもともとの自動車から出されるガスについてを低公害化していこうということですね。そのことについて、先ほどもおっしゃったように、国の計画も既に出ているところですし、そういう方向で進んでいくというところを見通したところで、確かに換気塔を、換気という観点でいくと、なくすわけにはいかないけれども、排気というところでの役目における高さというところでの見直しは、かけられるのではないかと思うんですけれども、低公害車の導入を先々前提とした上での見通しの立て方を、これからしていけるということは、できるのですかということを聞いたんですけれども、今こう決まっておりますというのではなくて、18年度末に完成予定、あのときも、低濃度脱硝装置はもう間に合わないなんておっしゃっていたんですけれども、間に合ったわけですね。検討というのは、技術革新がどんどんとされるので、間に合うのではないかと思うんですけれども、そういうのは、間に合うようなスパンにあるのか、それとももう建て始めてしまってどうにもならないのか、基本的に、初めてですので、教えていただきたいと思っています。
服部都市整備部経営担当参事
 私が承知している工程を御説明して御理解いただければと思ってございますけれども、公団といたしましては、高さにつきましては、先ほども、さまざまなデータとかアンケートの結果等をとらまえて45メートルが相当だという判断をされてございます。ただ、今後、その辺の日程につきましては、今年末か明年早々ぐらいの着工といいますか、そういう認識で聞いてございます。もうトンネル工事はほぼ中野区内は完了してございます。後は換気塔の塔部、今、下から組み込みを考えてございまして、本年末、あるいは来年の早々ぐらいから工事着工だということで聞いてございます。
委員長
 休憩します。

(午後3時05分)

委員長
 委員会を再開させていただきます。

(午後3時26分)

かせ委員
 時間のこともありますので、簡単に済ませたいと思いますが、2点あります。
 1点については、震災に対する備えなんですけれども、先ほど飯島委員からも少し出ましたけれども、こういう構造物ができた場合、いわゆる2層式になっている、構造的には複雑な構造の上にそういう塔が建つということになります。そうしますと、非常に計算が難しくなるといいますか、安全策はどうなっているのか、そのチェックのことなんですけれども、どうなっているんでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
 さきの委員会の方で何回かお答えしてございますけれども、阪神・淡路大震災クラスの地震がまいりましても、影響ない形の強度といいますか、そういう方向で説明を受けてございます。また、先ほども他の委員からの御質問がありましたけれども、おおむね100年もつといいますか、耐用年数が、そういうさまざまな整備指針等々をとらまえて、公団は整備を考えてございます。
かせ委員
 私も初めてなものですから、わからないので、そういう基本的な資料について提供していただけますでしょうか、今後ですけれども。
委員長
 休憩いたします。

(午後3時28分)

委員長
 では、委員会を再開いたします。

(午後3時29分)

 ただいまかせ委員から要求のありました資料については、委員会として要求するということに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 異議がありませんので、次回お配りをさせていただきたいと思います。
 そのほか質疑ございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、本日のところは、休憩をして、この陳情に対する取り扱いについて御協議をしたいと思いますので、委員会を休憩させていただきたいと思います。

(午後3時30分)

委員長
 それでは、委員会を再開させていただきます。

(午後3時31分)

 119号陳情、中央環状線新宿線沿線の地域環境保全に努めることについてを継続審査とすべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 異議なしということでありますので、そのように決します。
 以上で第119号陳情の審査を終了いたします。
 それから、傍聴者の方に御注意をさせていただきたいと思いますけれども、傍聴の方の拍手、やじ、私語とか、そういったことは傍聴規則で禁止されておりますので、議会のスムーズな運営にぜひ御協力にお願いをしたいと思います。委員会としては、しっかりと審議をしてまいりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。
 続きまして、継続分の陳情の審査を行います。
 陳情の審査の進め方につきまして御協議をしたいことがありますので、委員会を暫時休憩させていただきます。

(午後3時32分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時42分)

 第11号陳情4項、5項、第27号陳情、第29号陳情1項、2項、3項、4項、6項、第31号陳情1項、3項、4項、5項、6項、第67号陳情1項、2項、3項、4項、第69号陳情の各陳情を一括して議題に供します。
 それでは、主旨を書記に朗読させます。

書記
〔陳情文書表朗読〕

委員長
 休憩いたします。

(午後3時52分)

委員長
 再開をさせていただきます。

(午後4時02分)

飯島委員
 第29号陳情に関連して、3項に「早稲田通りや大久保通りなどの東西に走る道路を拡幅し、南北をつなぐ中野通りの左右の地下のバイパス道路を通してください」という主旨の陳情項目になっております。私は、その他の項目については、おおむねいいのではないかと思うんですが、ここら辺の地下のバイパス道路ということになってくると、なかなか大がかりな話だと思うんですが、これについては、区としてはどのようにお考えですか。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 確かに、本日お示しをした中野駅周辺まちづくり計画においては、早稲田通りの拡幅等はお示しをしておりますけれども、29号陳情で御指摘のあります中野通りのバイパス、そういったものは具体的にはお示しをしておりません。ただ、単に中野通りだけをどうするという話ではなくて、もう少し広いエリアに立って総合的に道路の整備をしたいという観点で述べています。例えば、もみじ山通りの早期整備ですとか、あるいは千光前通りから大久保通りにつながる道路の整備、そういった他の部分、周辺の道路の整備、そういったものを通じまして、駅周辺全体の交通の流れをよくしたいという趣旨がございます。そういった意味で、確かに具体的に地下のバイパス道路をつくるという計画は、特に今のところ具体的に持っているものではございません。
飯島委員
 皆さんの方が、3項については、中野区内の基本的な都市基盤である道路網整備、これによる南北の交通、あるいは歩行空間の整備、こういう意味合いとしてとらえているということでよろしいんでしょうか。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 そのとおりでございます。
飯島委員
 もう1点、6項目めに中野サンモールと中野ブロードウェイの再整備については、容積の移転等、新たな都市計画の制度を活用して建てかえを促進してください、理由の方を読みますと納得できる理由が書いてあるわけですが、容積の移転等ということですから、特にこれは限定されてはいないと思うんですが、容積移転の条件というのはあるんだろうと思うんです。特に有名なのは、東京駅の周辺なんかは、東京駅の上空の容積をほかに移すということがありまして、そして空間を確保するという手法がありますが、容積移転の可能な条件とは、例えばどういうことですか。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 容積移転に関しましては、私どももまだ研究を十分にしているわけではございませんが、例えば今御指摘の東京駅などを例にとりますと、例えば一定以上の街路網の整備ですとか、まとまった土地、一団の土地、そういったものがベーシックな条件になろうかと思います。そういった意味では、東京駅の周辺と同じように、サンモール、ブロードウェイ地区の容積移転をするということは、全く同じような方法というのは、かなり困難かもしれませんが、そういったことを含めて今後、検討してまいりたいと考えております。
飯島委員
 僕は今、容積の移転についての考え方を聞きました。それだけではなくて、新たな都市計画の制度と言っているので、例えば容積移転ということ、例示ですね、そうではなくて、新しい都市計画の制度を活用して、新しい都市計画の制度、例えばサンモール、ブロードウェイの再整備について、利用、活用方が想定されるような新しい都市計画の制度というのは、どういう制度が考えられますか。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 まだまだ検討途上ではございますが、例えば東京都などで新たな制度としまして最近示しておりますのは、街区再編まちづくり制度というものがあります。例えば、そういった制度ですと、これまでのようにある地域を1回でもって再開発するということではなくて、中規模、小規模の再開発を連担していく、しかし全体ではマスタープランを持っている、そのようなものかと聞いております。例えば、そういったものも視点に入れながら今後、検討してまいりたいと考えております。
飯島委員
 いわゆる街区単位、合意ができたところから整備を進めていくというやり方だろうと思いますが、わかりました。
 もう一つ、31号陳情に関連して、さまざまな内容の情報についての公開、公表をしてくださいということがあります。例えば、中野区に対して2005年2月に杉並区として7項目の要請、それに対する中野区の回答、あるいはJR東日本との協議の内容とか、あるいはまちづくり勉強会についてということでありますけれども、これは公表しないで情報が秘匿されているんですか、公表されているんですか。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 決して秘匿しているというわけではございません。例えば、主旨の第3項の杉並区の要請文書、これはたしか中野駅周辺・警察大学校跡地整備特別委員会でも、杉並区からの文書としてお示しをしたところでございます。それからあと、その次の、今御指摘のJR東日本の協議ですとか、あるいはブロードウェイ、サンモール地区、囲町地区の勉強会の公表、これにつきましては、特に地区別の勉強会となりますと、協議、あるいは検討というよりは、まだ懇談程度の内容でありますので、なかなかこれを公表するということは、そもそも公表するような内容であるのかという感じもいたします。それからJR東日本との協議につきましては、協議そのものをお示しするというよりは、協議を通した成果物、そういったものを今回お示しをしたりしておりまして、そういった中で御理解していただければと考えておりますが、いずれにしましても、少しまとまった段階で、こういった各方面の資料についても、一定の部分の公表などは当然必要であると考えております。
飯島委員
 それから67号の4項ですが、いわゆる産業の創出、経営革新ということですが、まちづくり計画の中では、そういう言葉と方向性が示されている、方針を示すということですから、あるいは基本的な考え方を示すということですから、そういうことなんでしょうが、いずれ、こういうことについて、詳しい考え方、その他については、お示しをいただくことになっているんだろうと思います。これだけでどうだというわけにはいかないわけですから、ただ、これがまちづくり計画の中の範囲なのかどうなのかということは別として、別途、その辺の考え方が出てくるんだろうということです。
 それで、理由の中にもろもろ、経営革新なんかについても、従業員の解雇とか、残業代不払いとか、請負単価の値下げ云々ということが書いてありまして、そういうことだとすれば、どうなんだということですが、今ここで考えられている内容というのは、そういうことが経営革新の内容なんですか。それとも、むしろ時代の流れにあって、従来の経営のあり方そのものをどう考えていくか。新しい時代にどう対応していくか、こういう意味合いなんですか、どちらなんでしょうか。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 主に私どもで考えておりますのは、今、委員がおっしゃった後者の方の内容でございまして、むしろ新しい時代に即した今後の経営のあり方、それがひいていえば新たな産業ですとか、もっといえば中野区全体の活力の向上、そういったものにつながるような経営革新ができたらと考えているところでございます。
飯島委員
 最後にしますが、31号の6、「素案」の「第1章中野駅周辺まちづくりの基本的な考え方」から、これまで書かれてあった「このような状況から中野のまちを全体としてみると、まず、防災上の問題を抱えた地区が数多く存在し、自然環境や緑も十分に確保されているとは言えない」をあえて削除した理由について公表してくださいということですが、削除した理由についての説明をしていないというか、あえてこのことについてネグっているということはあるんですか。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 これは、確かに結果的には、こういった表現がなくなっておりますけれども、これはあえて削ったということではありません。当然、私たちも、こういった状況は十分に踏まえながらも、しかしそれにもまして表現すべきことがあるということから、文書全体の構成として結果的に記述をしなかったわけですが、このあたりの問題点は、当然これは、本文中にいろいろとお示ししました項目でもって、こういった問題は解決すべきものと考えてございます。
飯島委員
 あえて表現をしなければならない問題とは何ですか。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 例えば、中野駅周辺まちづくり計画が既存の密集地区の改善、そういったものを中心とした計画書であるとしたならば、そういったことにかなり重きを置いて表現する必要があろうかと思います。しかしながら、今回お示しをした中野駅周辺まちづくり計画と申しますのは、もちろん、そういった課題も十分に認識をしながらも、しかしそれを上回る課題、すなわち中野というまちの活力の向上、にぎわいの確保、そういったものは、十分に私どもとしても今後求めていきたいという思いから、このような文章にしたということでございます。
飯島委員
 そうだとすると解せないことがあるんです。なぜかというと、にぎわい、活力と同時に、今の課題というと安全性を確保する、既成市街地の安全性の向上というのは、今後、防災会議の戦略的な課題として出てくるわけです、いかに耐震を進めていくか。それにも増してではなくて、要するに基本ベースとしてあるのなら、書いていないのなら別ですよ、中野駅周辺まちづくり計画というのは、そういう産業活性化のことだけ書いてあるんですか。ちょっと違うのではないかと僕は思うんだけれども。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 多少舌足らずでございまして、申しわけありません。第1章の本文の方には、確かに従前ですと前半にそういった防災面のことが書いてございましたが、第1章の後半の部分にも、当然、今、委員御指摘の防災ですとか、環境との調和、そういったことも書いてございます。したがいまして、そういったものは、当然、基本的な部分として認識をして、あわせて先ほど申し上げましたような活力を持ったまちにしたいということで、こういった文章にしたということでございます。したがいまして、防災ですとか、環境、そういったものを活力の下に見ているということではなくて、同等に扱っているということでございます。
池田委員
 今のことですけれども、31号陳情の6項、今の答弁だと、第1章の後半のところに書いてあるとおっしゃったんですけれども、どこに書いてあるんですか。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 防災の重要性に関しまして、第1章、2ページの上から2行目あたり、防災拠点としての機能の確保、それから安全、安心のまちの形成、そういったことで記述をしてございます。
池田委員
 だけど、ここでは、中野の現状として防災上の問題を抱えた地区が数多く存在しということで、古い木造の家、全壊しやすい木造の家が多数ある、具体的にいえば、そういうことだと思うんですけれども、また一人当たり公園面積も23区で下から2番目だし、道路も狭いといったことをここでは指摘をしているわけでしょう。今のここに書いてありますというところは、そういうことで言っているのではないのではないですか。警大跡地を防災拠点にして、安全、安心なまちをつくるということで、現状は述べていないですね。だから、これはやはりあえて取ったということにならないですか。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 今、御議論の中心としては、第31号陳情の第6項の文言ということでございますけれども、まちづくり計画の第1章の第1段落、上から2行目あたりからでありますけれども、道路や公園等、都市基盤施設の整備が不十分なまま宅地化が急激に進行したために、人口密度は非常に高く、防災上も脆弱性があるということは、はっきりと書いているところでございます。
池田委員
 その部分から取ったということが問題なのではないかと思うんですが、先ほども御答弁があった同じ31号陳情の4項、JR東日本との協議というのは、日付と極めて簡単な内容については、前の委員会に報告されましたね。しかし、協議の内容が我々にわかるような公表の仕方ではなかったと思うんです。JRの今後の出方について心配をされている区民が非常に多いわけです。JRは最後まで手を出さないでいて、具体的に周辺のまちづくりの状況を見定めてから、最後に一番有利なやり方で出てくるのではなかろうか。そうでなければ、高円寺の駅がもう既にホテルをつくり、純情商店街を初めとする都市計画道路の拡幅とあわせて、もう戦略を打ち出しているわけですから、そういうふうにするはずだと。それを何ら具体的なことは一切明らかにしないで、専ら中野区側の出方を待っているというのは、そういうねらいがあるのではないかという人もいるんです。僕はもうJRのことは余りよくわかりませんから、それに対して、そうだとも、そうでないとも言えないんですけれども、であるからこそ、JRとの協議の内容については、前の委員会に出されたような非常に簡単な1行か2行程度のものではなくて、もう少し報告をしてもいいんではないですか。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 これは、ことしになって、2月、3月に開いた当該の協議でございまして、これは協議と申しましても、具体的な事案について何か決定をしたとか、意思形成をしたということではありません。むしろ、それぞれ当事者が、当事者といいますのは、東京メトロさん、国土交通省の担当部署、それから東京都、もちろん中野区も入りますが、そういった当事者、まさに中野駅に関する当事者が同一のテーブルについて、課題について共通認識を持ちつつあったということが一つの成果ではないかと考えています。当然、その中で今後の整備の方向性なども出たわけですが、まだ具体的にこういったものが決まったということまで至っておりません。そういった意味から、お示しした資料といたしましても、簡単なこういったこと、こういったこと、こういったことという内容に加えまして、さきの特別委員会で御報告いたしました、こういった内容で整理をしたというところの二つをもって御判断いただければと考えてございます。
池田委員
 区民の方でJRに直接質問された方がいるんです。西口の問題については、全面的に区が費用負担をした場合には考えてもいい、そういう回答をもらったということをメールリンクで発表している方がいるんです。それは恐らく区側にもその内容が伝わっていると思うんですけれども、JRの出方は非常に不明瞭だというのが感想ですので、これはぜひ発表していただきたいと思います。
 それで、67号陳情なんですが、4項のIT・コンテンツ、これについても、区民からは、一体これは何を言っているんだ、意味がわからんという御意見がすごく多いんです、この項目については。例えば、IT、コンテンツにかかわる産業をぎゅっと集積して、特色ある地域産業として打ち出すという方向は、もう既に秋葉原の再開発で始まっていますね。秋葉原の電気街のものすごいでかいビル、去年見てきましたけれども、あそこはIT・コンテンツ関連、コンピュータ産業、情報関係の産業をぎゅっとあそこに圧縮するという考え方です。そのぐらいはっきり具体的になっていればわかるんだけれども、どうもわからんと。産学共同だと言ってみたりしていますね。産学共同とは一体何だ。産学共同の今現在やっている、あちこちであるではないか、八王子、あそこは大学がたくさんありますけれども、あそこで産学共同で進めているコンテンツ関係のやつなんかは、別に八王子に行っていない、光ファイバーですから、情報の交換なんていうのは簡単なわけですから、あそこに何も集中する必要がなくて、現実の問題として、あちこちに散らばったIT・コンテンツ産業企業との中での産学共同の研究は進んでいるではないか、一体中野の計画は何なんだ、ここにどうして集めなければできないんだ、よくわからん、そういう意見がたくさん出ているんです。最近、どうもうわさだと、明大中野附属中学高校が何か来るという話も聞いているんです。もしそれが本当だとすると、明大中野附属中学高校では、とても産学共同なんかはできないではないか。単なる中学校、高校ではないかと思ってしまって、もしそれが本当だとすれば、最初からまちづくり計画で中野区として打ち出しているメーンのところが、もう本当の計画の計画の段階から狂ってしまっているなという感じがするんですけれども、この辺は本当に不明確なんですけれども、どういうふうにこれから明確化するんですか。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 御質問のIT・コンテンツの都市型産業の都市型産業の件でございますが、これについては、例えば今、委員御指摘の秋葉原ですとか、あるいは八王子、そういったことを決して中野は模倣したいというわけではございません。例えば、警大跡地に大学を立地して、そこにこういったIT・コンテンツなどの企業ビルを建てるということを必ずしも意味しているものではありません。むしろ、そういったITやコンテンツなど、これからの中野にふさわしい都市型産業、そういったものが警大跡地に限らず中野駅周辺、もっといえば中野のまちに立地しやすくなるような条件を整備したい、そのために基盤として警大跡地を中心とした中野駅周辺の整備をしたい、そういったことでございます。その中で、例えば中野駅周辺まちづくり計画でお示しをいたしました大学、それを中核とした産学連携、そういったものも必要ではないかと考えているところです。そういったコンセプトをベースにしたものとして、今後細かな土地利用なども、都市計画決定なども含めて検討していきたいと考えてございます。
委員長
 よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 他に質疑がなければ、取り扱いを協議しますので、委員会を一たん休憩したいと思います。

(午後4時25分)

委員長
 再開をいたします。

(午後4時32分)

 休憩します。

(午後4時32分)

委員長
 再開をいたします。

(午後4時32分)

 質疑はございますか。
池田委員
 陳情者に質疑したいんですけれども。
委員長
 理事者にという形です。
池田委員
 4項、5項なんですけれども、陳情代表者の望月さんの意図がどうあるのか、本当は確かめたいんですが、要するに中野区の計画にそっくりそのままでいいということではないのではないかという意味合い、そういう感じ方をとれるんです。4項、5項について、陳情者の意向というものが、これは今後の問題で言っているわけですから、理事者としては、どういう受けとめ方ができるのかということをお聞きしたいと思います。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 今、委員御指摘の第11号陳情の主旨の4項、5項でございますけれども、まず第4項につきましては、文面を拝見する限りでは、私たちの方針と合っているものと考えてございます。第5項についても、例えば陳情を出された囲町町会のエリアなどにつきましても、今後お話し合い等をさせていたたきながら具体的な実施計画などを決めていきたいと考えております。そういった意味からは、5項の方についても、今後とも十分に協議をさせていただくということから、私たちの考えと合うものかと考えてございます。
池田委員
 実は、建設委員会の方では、5項に関連する陳情としては、区画整備をしてほしいという内容、そういう言葉の使い方で出されていて、これは必ずしも区画整理を意味しているのではないかと陳情者もおっしゃっていて、区画的によりよい環境のいいまちになるようにという思いらしいんです。建設委員会としては、陳情については継続の扱いをしているんですけれども、建設委員会も豊川課長は出ておられますから、そういう意味では、地元、囲町の意思について、十分に住民と協議して進めるという姿勢はもちろん持っていらっしゃるわけですね。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 これもたびたびお話をいたしましたとおりでございまして、囲町、その他の地区につきましても、今後、地元の方々と十分にお話し合いをさせていただきながら、具体的なまちづくりについては検討をさせていただきたいと考えてございます。
委員長
 よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、質疑を終結いたします。
 それでは、採決を行いたいと思いますが、意見はありますでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 討論はありますでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 休憩いたします。

(午後4時36分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後4時37分)

 それでは、11号陳情、「中野駅周辺まちづくり計画」について、賛成の方は挙手をお願いします。

〔賛成者挙手〕

委員長
 全会一致で賛成という形になります。趣旨採択ということでよろしいですか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 第27号陳情は、付託替えということで、議会運営委員会の方にこちらの方で申し出をしたいと思います。
 第29号陳情につきましても、継続という御意見がありますので、継続からお諮りをしたいと思いますが、継続に賛成の方は挙手をお願いいたします。

〔賛成者挙手〕

委員長
 継続は少数ですので、採決を行いたいと思います。
 質疑はありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑を終結します。
 それでは、意見はありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 討論はありますか。
池田委員
 1項から6項までの項目が既に中野区が計画しているものと比べて、子細に当たってどれほど、どこがどう違うのかということについては、若干の疑問があるわけですけれども、基本的にこれは中野区の計画を踏襲したというか、なぞったという内容になっておりますし、特に6項については、容積の移転等、新たな都市計画の制度を活用してということで、これも具体的には何を意味するのかは、この項目だけでは明らかでありませんけれども、現在の用途地域の規制からいえば、ブロードウェイなどは、あの建物はできないという状況にたしかなっているはずなんです。それ以上の建物をということになるわけで、これはやはり環境の悪化につながりますので、そういう意味からも私たちは反対をいたします。
委員長
 そのほかありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、採決を行いたいと思います。第29号陳情、中野駅周辺まちづくりの推進について、1項、2項、3項、4項、6項ということです。賛成の方。

〔賛成者挙手〕

委員長
 賛成多数で採択。趣旨採択でよろしいですね。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 「願意を了とし、趣旨に添うよう検討されたい。」との意見を附して、趣旨採択ということにさせていただきます。
 それでは、31号陳情、警察大学校跡地の利用計画に関する慎重な審議などについて、1項、3項、4項、5項、6項、それぞれ採択、不採択、分かれております。これにつきまして質疑ございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、意見、討論、いいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、項ごとに採決をしていきます。第31号陳情、警察大学校跡地の利用計画に関する慎重な審議などについて、第1項、賛成の方は挙手をお願いいたします。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手少数です。不採択ということになります。
 第3項につきまして、賛成の方、挙手をお願いいたします。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手少数で不採択になります。
 第4項につきまして、賛成の方、挙手をお願いいたします。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手少数で不採択になります。
 第5項につきまして、賛成の方、挙手をお願いいたします。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手少数で不採択です。
 第6項につきまして、賛成の方、挙手をお願いいたします。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手少数で不採択ということになります。
 それでは、第67号に移ります。第67号陳情、「中野駅周辺まちづくり計画」につきまして、1項、2項、3項、4項につきまして、継続からまずお諮りをします。第67号陳情の第4項につきまして継続の御意見がございます。
 質疑はよろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、継続についてお諮りをしたいと思います。継続に賛成の方。

〔賛成者挙手〕

委員長
 少数ですので、それては、採決をいたします。
 第4項につきまして、賛成の方は挙手をお願いします。

〔賛成者挙手〕

委員長
 賛成少数で不採択になります。
 それでは、第1項、第2項、第3項につきましてお諮りをしたいと思います。
 質疑ございますか。
池田委員
 第1項については、書き方が抽象的なんですけれども、理事者の皆さんはどんなことだと受けとめられていますか。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 これも文面からだけでございますけれども、どうもこの文面を読む限りでは、中野区の財政、税収、歳入増するために住居の確保をするんだということが書かれていますが、必ずもそういうことではありません。むしろ、これはたびたび申しておりますとおり、中野駅周辺というまち、ひいては中野区全体をにぎわいと活気のあるまち、しかも環境と調和したまち、そういったものにしたいという思いのまちの要素の一つとして住宅というものが位置付けてあるわけでございまして、必ずも単に中野区の歳入をふやすために住宅を確保するというものではないということだけは、たびたび申し上げてきたところでございます。
池田委員
 理由に書いてありますように、これは都区財調の関係で、理由を読むと、述べているんだろうと思うわけですけれども、そうすると、今の答弁だと、結局、第1項に、明らかにしてくださいということですけれども、これについては、別に明らかにする必要がないということですね。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 明らかにする必要がないというよりは、このような考えで、そもそも私たちは計画をつくっているわけではないということでございます。ここに御指摘をされましたような歳入増を確保するために住宅の確保をしているという考えに基づいて、そもそも計画をつくっているものではないということでございます。
むとう委員
 今のところで質問したいんですけれども、区長がさまざま、区民の対話集会とか、何の場面だったか覚えておりませんけれども、やはり良質な住宅の確保は、やはり中野区の財政の収入増を考えている、税金をしっかり払ってくれる良質な区民に住んでもらいたいんだということをおっしゃっているのを私は耳にしているんですけれども、区長のお話と今の課長は違うように聞こえましたけれども、いかがなんですか。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 確かに、そういった一面があることは否定できないと思います。区長もそういった観点から話をさせていただいていると思うんですが、それが第1番の目的ではないということでございます。やはりこういった住宅の確保、そういったものが今後のまちづくりにおいて重要な構成要素の一つであるということから、良質な住居の確保ということを挙げているわけでございます。結果としては、それで確かに歳入増というものが場合によってはあるかもしれませんが、それだけではなくて、むしろまちづくりという観点から検討を進めてきたということでございます。
委員長
 よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、質疑を終結します。
 意見ありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 討論ありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、採決を行います。第67号陳情、中野駅周辺まちづくり計画について、第1項、賛成の方、挙手をお願いいたします。

〔賛成者挙手〕

委員長
 賛成少数で不採択になります。
 それでは、第2項に入ります。第2項につきまして質疑ございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、第2項につきまして、御意見。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 討論。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、採決に移ります。第67号陳情、中野駅周辺まちづくり計画について、第2項に賛成の方、挙手をお願いいたします。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手少数で不採択になります。
 第3項、質疑ございますか。
池田委員
 これも前から問題になっていることなんですけれども、いわゆる東京都のセンターコアからはみ出しているわけです。センターコアというのは環六までですから、そこからはみ出している区域をセンターコアと同じような扱いで開発しようということで、部長はきらりと輝くダイヤとかとおっしゃいましたね、ずっと前に、そういう非常に何だかわけのわからないことで、センターコアから離れているところであるにもかかわらず、ここをセンターコア並の開発にしようということで非常に問題だと思うんですけれども、これがそのまま行きますと、例えば今度の再開発等促進区を定める地区計画では、見直し容積率などで上乗せをする際には、センターコア内でないと認められない数値というのがあるんです。それもセンターコア並の容積率に見直して乗せていこうという意図はあるんですか。
豊川まちづくり総合調整担当課長
 これもたびたび御議論いただいたところであります。ここに御指摘いただいております都市環境再生ゾーンですとか、センターコア再生ゾーン、これは東京の新しい都市づくりビジョンによって示された東京の都市構造の大きな考え方の一つを成すものでございます。ただ、ここで言っておりますゾーンというのは、例えば用途地域、そういったものとは異なりまして、道路を隔てて右がこれ、左がこれというものではございません。例えばセンターコア再生ゾーンといいますのは、おおむね環状6号線の内側を指す、都市環境再生ゾーンは、おおねねさらに西側ということでございまして、ある道路を境目にして、ぴたっと変わるというものではございません。そういった意味から、考え方としては、中野区はセンターコア再生ゾーンの機能もあるし、都市環境の再生ゾーンの機能もあるということでございまして、決してすべてセンターコア再生ゾーンに入っているということで考えているわけではございません。当然、中野区内には、木造密集地域、狭隘道路、そういった存在もございます。そういったものを認識しながら、しかしそれだけではなくて、センターコア再生ゾーンという外縁部に位置するということから、東京の大きな機能の一端も担う必要があるというところから今後、検討していきたいということでございます。したがいまして、今、委員御指摘のような都心部のセンターコア再生ゾーンと全く同じような取り扱いになるということは、なかなかないのではないかと考えております。
委員長
 そのほか御質疑ありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑を終結いたします。
 意見ございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 討論ございますか。
池田委員
 今、課長から答弁がありましたけれども、それは明らかにセンターコアから2キロも離れている警大跡地のところをセンターコア並に開発しようという意図の答弁であると考えます。したがって、第3項と同じように、その認識はやはり間違いだ、改めていただきたいと思います。
委員長
 そのほか討論ございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、第67号陳情、中野駅周辺まちづくり計画について、第3項、賛成の方、挙手をお願いいたします。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手少数で不採択になります。
 それでは、第69号陳情、「中野駅周辺まちづくり計画」の凍結について、質疑ございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 意見ございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 討論ございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、賛成の方、挙手をお願いいたします。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手少数ですので不採択になります。
 それで、先ほどの第27号陳情につきましては、付託替えという御意見がありましたので、ここでは継続という形にさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
 時間が5時近くになってまいりました。休憩します。

(午後4時54分)

委員長
 では、所管事項の報告に入ります。

(午後4時55分)

 時間が大分押しておりますので、まだ議論する場はあると思いますので、理事者の方もその辺を勘案して御報告をお願いしたいと思います。
 第1番目、コミュニティバスの運行に関する事業者との合意及び愛称募集について。
尾崎土木担当課長
 それでは、コミュニティバスの運行に関する事業者との合意及び愛称募集について御報告申し上げます(資料7)。
 まず事業者との合意について報告いたします。
 中野区は、中野駅から上鷺宮、鷺宮地域への新設バス路線の11月運行開始に向けて、事業者となる関東バス株式会社と相互の役割を明確にするため、5月16日付で運行に関する合意書を取り交わしました。資料の裏面をごらんいただきたいと思います。
 合意内容を簡単に申し上げますと、1として、区が公共交通の空白、不便地域の解消と高齢者等の交通手段の確保のために、バス事業者に対して必要な支援を行うということでございます。2として、運行にかかわる経費補助や運行内容等に関し、運行に関する協定を締結するということでございます。3として、バス事業者はコミュニティバスの運行目的にのっとった運行と効率的な運営に努力するということでございます。4として、運行に関して発生した疑義は協議の上解決するということでございます。以上の4項目でございます。
 今後、区としては、運行に関する協定締結とあわせ、当該事業の補助要項の制定をし、また事業者はバス停留所や運行ダイヤ等を決定し、関東運輸局に新路線の認可申請を行うということになります。
 次に、愛称募集について御報告いたします。
 新設バス路線の車両につきましては、関東バス株式会社との協議で小型ノンステップバスの使用を予定しているところでございます。そこで、このバスにふさわしい愛称を募集することにいたしました。応募資格は、中野区在住、在勤、在学の方、応募方法は、はがきに愛称及び愛称の意味や理由を必ず明記し、住所、氏名など必要事項を記入して、1枚につき愛称は1点ずつお寄せいただきたいと考えております。お一人で何点でも応募は可能です。募集は6月19日号の区報でお知らせするとともに、ホームページに掲載するほか、ポスターやチラシでもお知らせいたします。締め切りは7月20日到着分までといたします。その後、区として選考を行い、愛称を決定して発表いたします。採用された方には記念品を贈呈したいと考えております。また、採用された愛称に複数の応募があった場合は、抽選で受賞者を決定いたします。なお、バスの愛称は車体や停留所に表示したいと考えております。
委員長
 ありがとうございます。
 進行上、そのまま報告を受けていきますので、よろしくお願いします。
 2番目に、中野二丁目地区再開発事業等の現状について。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
 資料はございません。口頭で報告をさせていただきます。
 先ほどまちづくり総合調整担当課長の方から、中野駅周辺まちづくり計画の概要の報告がありましたけれども、その中で中野二丁目地区の中の再開発事業等の現状につきまして御報告させていただきます。
 現在、中野二丁目地区では、東京都住宅供給公社及び周辺権利者を含む一帯で再開発事業への機運が高まっており、関係地権者が協議会を設置し、再開発事業の推進に向け検討を進めているところでございます。協議会の構成メンバーですが、都住宅供給公社、駐輪場の土地所有者である建設会社のほか、南口駅前東側に面する土地地権者、また郵便局東側の土地地権者など、10権利者前後で構成されております。昨年9月からは、それまでの勉強会から中野二丁目再開発協議会と名称を変え、これも任意団体でございますけれども、月1回ほど意見交換、協議を行ってきております。5月の協議会では、中野駅周辺まちづくり計画の報告を行ったほか、準備組合設立を想定し、設立にパートナーとなるべく再開発コンサルタントの選定について意見交換を行いました。今後の方向としましては、コンサルタントの選定とあわせて、準備組合の設立を視野に入れた方向で協議を一歩前に進めていくことを確認しております。その間、区はこの事業を支えるべく、10か年計画との整合、調整を行っているというところでございます。
 簡単ですが、以上で報告とさせていただきます。
委員長
 ありがとうございます。
 では、3番目の西武新宿線踏切対策に伴う沿線まちづくり整備構想策定調査報告書について。
上村西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 それでは、お手元の調査報告書、西武新宿線踏切対策に伴う沿線まちづくり整備構想策定調査報告書概要版に基づきまして報告させていただきます(資料8)。
 お手元の資料でございますけれども、1月の特別委員会には、駅利用者アンケート中間報告を、また3月には、交通量調査のうちの踏切実態調査について御報告させていただきましたけれども、本日は、その中も資料も含めてつけてございますけれども、交通量調査、駅利用者アンケート、そして沿線まちづくりの基本的考え方などを概要版としてまとめましたので、この冊子に基づき説明させていただきます。なお、調査報告の位置付けとしましては、特に後半のまちづくり編については、沼袋、新井薬師駅前の両地域のまちづくり勉強会の意見なども参考にしながら、現時点での考えを都市整備部と早稲田大学と取りまとめたものでございます。今後はこの報告をベースにしながら、さらに議会を初め多方面からの御意見をいただき、本年、区として沿線まちづくり整備構想案を策定していく予定でございます。
 前置きが長くなりましたけれども、早速内容に移らさせていただきます。
 目次でございますけれども、交通編とまちづくり編に分けてございます。ポイントだけ、きょうは時間の関係で話させていただきます。
 まず3ページ、4ページでございますけれども、ここは平成11年度の道路交通センサスによります実態調査の模様を、道路交通の現況、通過交通量等が記載されているところでございます。4ページにはピーク時の旅行速度が実数値として記載されております。
 5ページには、踏切横断交通の現況ということで交通量が記載されておりまして、12時間、11月16日の7時から午後7時までの12時間の計数量の実態が出てございます。バーの入っているところは、一方通行等々でございます。
 それから6ページ、7ページでございますけれども、これにつきましては、添付になってございますカラー刷りのものが一覧になってございます。6ページ、7ページで見ますと、まず6ページの踏切遮断時間につきましては、全区間平均で33分となってございますけれども、最大遮断時間は全区間平均で45分となってございます。特に長い遮断時間が都立家政の第1号踏切の53分が最も長いという調査結果になっております。7ページにつきましては、踏切渋滞長と滞留長という実態が出てございまして、特に文章の下から2行目で、踏切別では新井薬師、第2踏切というのは中野通りでございますけれども、最大渋滞長260メートル、最大滞留長350メートルとなってございます。
 続きまして、8ページ、9ページ、10ページ、11ページにつきましては、駅周辺交通の歩行者交通量と自動車交通量の実態が書いてございまして、両駅とも朝8時から9時、夕方は6時から7時の実態が書いてございまして、特に新井薬師周辺につきましては、いわゆる自転車駐車場のない旨か、路上駐車が非常に多いという実態、また沼袋につきましては、渋滞長の中での駅交通の歩行者と自転車等の錯綜の現状、実態が描かれております。
 12ページになりまして住民意識調査の結果でございます。これにつきましては、沼袋と新井薬師と合計で2,000部配布し、回収が619でございます。回収率が約31%となってございます。これにつきましては、添付資料の方で、駅利用者アンケートを添付してございます。また、後半には、アンケートの自由回答を、沼袋、新井薬師、休日、平日と分けて、アンケート結果を載せてございますので、お読み取りいただければと思います。
 13ページから将来の自動車交通動向があります。これにつきましては、ポイントですので、御紹介させていただきます。
 まず13ページですけれども、将来構想需要予測の前提条件ということで、まず(1)ですけれども、ベースとしたデータは、パーソントリップ調査と申しまして、10年に一度、国と首都圏の1都4県が合同で行っているもので、平成10年に3%、88万人を対象に実施したものです。パーソントリップ調査と申しますのは、直訳しますと人の動きですけれども、人の一日の暮らしに注目し、その人がどこからどこまで、何の目的で、どういう交通手段で移動したのかを把握するもので、現状を把握し、将来の交通計画を立てる際の参考にするものでございます。(2)の将来自動車OD表と申しますのは、パーソントリップ調査の中から自動車を移動手段とする人に着目したデータでありまして、ODとは発着を意味し、端的にいえば自動車利用者の出発地と目的地及び経路まで抽出し、将来15年後、2020年にどうなっているかとの数量を計測したものでございます。(3)の予測ケースは、将来自動車OD表をもとに現況道路網でいたら2020年はどうなるかというのがケースゼロでございます。それに対してケース1というのは、現況道路網で中野通りだけ単独立体交差化した場合を想定したものです。最後のケース2というのは、現況道路網で全線立体化した場合です。いずれも現況道路網を前提としていますから、中央環状新宿線や外環自動車道などは条件に入ってございません。
 また、調査結果の大きな前提として、人口は微減傾向にあるが、免許保有者数は大きく増加傾向にある。例えば現在の高齢者の免許保有者数は、15年後は大幅に高齢者の免許保有者数の割合はふえていくということでございまして、自動車交通量は都市ゾーン全体で約1.2倍になるとパーソントリップ調査では予測してございます。
 14、15ページのケースで説明させていただきます。14ページにケースゼロとしまして、現況道路網でいた場合、まず自動車交通量がどうなるか、混雑度はどう変化するのかの2点を明らかにするものです。表の見方ですけれども、棒グラフが交通量をあらわし、折れ線グラフが混雑度をあらわしています。まず棒グラフの交通量ですけれども、首都圏全体の傾向として、同じく各駅間でも増加傾向が見られます。特に新井薬師駅前から沼袋駅間で大きく増加が見込まれます。次に折れ線グラフの混雑度ですけれども、まず混雑度と申しますのは、道路の混雑の程度をある区間について平均的に示す指標で、1.0が基本です。道路を設計する際に、1日当たり通過交通量を基準としたもので想定した容量といってもよい数値です。1.5以上は一日中渋滞している状態の数値で、区内の幹線道路はほとんど1.5以上となっております。ケースゼロの場合、現在の全区間平均は1.43ですが、15年後は1.85と大きく増加します。
 15ページのケース1の中野通りのみ単独立体化した場合ですけれども、交通量の変化はほとんど見られません。混雑度は、新井薬師駅前、沼袋駅間では、2.32から1.40と大きく改善しますが、その他の駅間では大きな変化はありません。全区間平均は1.85から1.47になっておりますけれども、依然として大きな混雑が危惧されます。
 次の16ページ、これが最後のケース2ですけれども、全路線を立体化された場合ですけれども、全区間平均の混雑度は、ケース1の中野通りの単独立体と比較して1.47から0.87と大きく低下し、円滑な交通環境が確保されるものと考えられます。ケースゼロでは1.85ですから、混雑度は半分以下となります。それぞれの駅間でも1.0を下回る区間が多くなります。交通量も、こことケース1との比較になっているので、変化してございませんけれども、ケースゼロと比較すると1万5,000台程度は増加しますが、混雑はしていないと言えます。そのほか周辺道路では、環六、環七、環八で減少が想定されております。これは周辺OD表の結果からでございます。周辺幹線道路の渋滞緩和にも大きく貢献するといってよいという調査結果になっております。
 17ページに交通量調査の結果のまとめが書いてございますので、お読み取りいただければと思います。
 最後に、まちづくり編を見ていただきますと、これはまだ文章表現等になってございません、19ページ以降でございますけれども、19ページは交通基盤に関する課題、20ページは商業環境に関する課題、21ページは住環境に関する課題が書いてございます。
 第2章以下は、沿線まちづくりの基本的考え方を、ここら辺からは、まちづくり勉強会、23ページの上の方にありますけれども、まちづくりのニーズと対応ということで、課題の抽出、資源の発掘、将来イメージや駅周辺のあり方等を描くに当たっては、各駅周辺の住民、商店等が参加する駅周辺まちづくりを考える会を、勉強会を立ち上げて、そこで検討した内容がまとめられてございます。そのすべてを書いてあるわけではありませんけれども、その中で委託調査の早稲田大学と都市整備部の方で抽出して、こういう形でまとめさせていただきました。
 24ページからは、まちづくりの基本方針ということで、(2)の骨格構造の構築、幹線道路網の整備、また駅アクセス道路の整備等の課題、また(3)駅周辺まちづくりの展開ということで、交通広場の設置、また生活の心の実現、また(4)では安心快適住宅の実現ということで、防災まちづくりの推進なんかも例として掲げてございます。
 25ページは、具体的な沿線まちづくりのプログラムを掲げてございまして、幹線道路の拡幅整備などの課題を書いてございます。
 26ページは、イメージとしましての新井薬師と沼袋のアクセス道路の考え方、また27ページは、新しい考え方ですけれども、リビングコリダー、居間のようろ廊下、直訳するとございますけれども、例えば線路敷がなくなった後、これは交通対策特別委員会、昨年の委員会でも視察に行きました大和市などのイメージが描かれてございます。
 28、29ページは、駅勢圏のまちづくり方針ということで、整備方針のイメージ図を書いてございます。
 最後になりますけれども、31ページでまちづくりアクションプランということで、おおむね本年度から10年間を前期、またその後の10年間、いわゆる20年間スパンで考えた場合、このようなプランが考えられるのではないか、このようなプランで進めていくことが必要ではないかという形でございます。
 また、最後の33ページ以降につきましては、新井薬師駅周辺、そして沼袋駅周辺の勉強会の考え方等をまとめながら、A案、B案ということで掲げさせていただいたものでございます。
 今後、この調査報告をまた精査しながら、多方面からの御意見をいただきながら、沿線の整備構想を策定していきたいと考えてございます。
 大変雑駁になりましたけれども、以上でございます。
委員長
 ありがとうございます。
 所管事項の報告をしていただきましたけれども、以上の報告について御質疑ありますか。
むとう委員
 よくわかっていないので教えていただきたいんですけれども、今の早稲田大学に委託した調査報告書の説明がありましたけれども、早稲田大学に委託しての調査というのは、もうこれで一たん終わりということなんでしょうか。この事業はどうなっていくのか、教えてください。
上村西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 昨年の調査報告を今報告させていただきました。まず勉強会は継続いたします。本年度調査のまとめを報告いただきまして、まだ調査項目としては、例えば交通量関係、またまちづくり関係が鷺宮、都立家政駅周辺、そして野方駅周辺等の駅利用者のアンケート等もまたやっていく予定でございますので、今年度も継続させていただきたいと思います。
むとう委員
 これは2年がかりの事業なんですか。委託料はお幾らなんでしょうか。
上村西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 まだ決算前でございますけれども、16年度につきましては、契約額が1,785万円となってございます。平成17年度予算は1,500万円を予定してございます。
むとう委員
 私、中間の報告会だったのか、先日行われた新井薬師の周辺まちづくりの会の勉強会の発表会に参加させていただいたんですけれども、本当に開かずの踏切問題というのはすごく深刻で、早期の解決を私はすごく望んでいて、多くの区民の方から、この動きがどうなっていくのかというところで、すごく期待を持っているし、早くどうにかならないかなとみんな言っているところなんですが、報告会に参加したときに、私が非常に気になったことは、委託をしている早稲田大学の先生、お名前を忘れてしまいましたけれども、あの先生が発表会の説明のときに、まちづくりはお遊びだからとおっしゃった言葉がすごく印象に残っていて、中野区民としては全然お遊びではないですし、これだけ予算をかけて調査していただいて、開かずの踏切問題、早期に解決を目指しているわけですから、そういう認識で、もし早稲田大学の先生が委託を受けているんだとすると、ちょっといかがなものかなと思いましたので、その辺の認識をしっかり先方にも伝えていただきたいと思いますが、区はどういうことで先方に委託をしているんでしょうか。
上村西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 そのフレーズそのものは、私、記憶にないんですけれども、まちづくり勉強会は、最初の立ち上げのときから、もちろん大きな重要な課題について、一丸となって、そして沿線まちづくりの計画をつくっていこうという趣旨で皆さん、集っていただいているわけなんですけれども、その中では、さまざまなまちづくりの都市マスやら都市計画道路の問題とか、いろいろな経緯がございまして、講師の趣旨は、いろいろな席でワークショップ形式でやる際に、ある意味では、もう少し肩の力を抜いて、ある意味で楽しみながら、このまちのよさとかというのも発見して、自由闊達な御意見をいただきたいという趣旨で、そういう表現があったかと思いますけれども、いずれにしても、早稲田大学も私どもの趣旨と合致して、覚書を結んでまちづくりにかかわってございますので、そういう趣旨をさらにまた確認しながら、ともに進めてまいりたいと思ってございます。
委員長
 ほかに質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、先ほど進行のところで、調査事項の経過並びに現行についての質疑、これに関連してということでお話をしてありますが、それについて関連して何か御質疑、もしあれば。
池田委員
 内容については、先ほど課長もおっしゃったように、これからおいおいお聞きをしたい、きょうはざっと聞いただけで、よくわかりませんので、一つだけ、ホームページでこれは発表されていますか。
上村西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 ホームページでは予定してございません。これはまた内部検討調査として、たたき台として活用していきたい、まちづくり勉強会にはフィードバックしながら、資料センター等には、きょうの報告以降、公表を準備させていただきたいと思ってございます。
池田委員
 中野区のサーバの容量が、どのサーバかよくわからないけれども、容量不足で、何か大分職員の方が、庁内のサーバでしょうね、何かのLANの、大変だと言っていますけれども、ある程度、こういう大事な報告は、きちんとホームページのサーバもふやしていただいて、政府関係なんかは、こういうのがほとんど取れます、報告書。ましてや、西武線の問題ですから、すごく関心を持っている方もいらっしゃると思うんです。要求されてから、ああだ、こうだといって出すというのではなくて、ホームページで調べれば、この程度の報告はPDFでぱっと出るように、ぜひ検討をしていただきたいと思います。要望です。
 それで、もう一つ要望ですけれども、きょう、中野二丁目地区再開発事業の現状についてというのを口頭で報告されましたけれども、これはやはり当委員会の調査目的の一つにも入っているわけなので、ましてや新しい委員会ですから、さっきぱっぱと説明されたけれども、僕なんかは、南口の区域がどこまで入っているのかというのは、明確にはわからないです。西松建設が入っているというのはわかっていますけれども、では、郵便局の東側の住宅はどれとどれが入っているのか、中野総合病院のあれは入っているのか、いないのか、そこまでになるとちょっとわからないところがあるので、これはぜひ、次回で結構ですから、説明文を入れて、マップも入れて、報告を、その時点での改めての報告をしていただきたいと要望しておきます。
委員長
 休憩します。

(午後5時22分)

委員長
 開会をさせていただきます。

(午後5時23分)

 そのほか質疑ございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 そのほか何か報告はございますでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、所管事項の報告を終了します。
 その他ですけれども、委員会を暫時休憩いたします。

(午後5時24分)

委員長
 散会いたします。

(午後5時26分)

 今、休憩中に御協議をいたしましたように、次回の委員会は9月8日、1時から第2委員会室で開催をさせていただくということにさせていただきます。
 休憩いたします。

(午後5時26分)

委員長
 再開いたします。

(午後5時30分)

 ただいま休憩中に御相談をしましたように、厚生委員会と調整をして、9月8日か9日、特別委員会を開催させていただくということにさせていただきたいと思います。
 以上で本日予定した日程は全部終了しますけれども、各委員から発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で中野駅周辺整備・交通対策特別委員会を散会いたします。ありがとうございます。

(午後5時30分)