平成17年12月05日中野区議会中野駅周辺整備・交通対策特別委員会(第4回定例会)
平成17年12月05日中野区議会中野駅周辺整備・交通対策特別委員会(第4回定例会)の会議録
平成17年12月05日中野駅周辺整備・交通対策特別委員会 中野区議会中野駅周辺整備・交通対策特別委員会〔平成17年12月5日〕

中野駅周辺整備・交通対策特別委員会会議記録

○開会日 平成17年12月5日

○場所  中野区議会第1委員会室

○開会  午後1時05分

○閉会  午後3時09分

○出席委員(14名)
 藤本 やすたみ委員長
 長沢 和彦副委員長
 いでい 良輔委員
 北原 奉昭委員
 久保 りか委員
 むとう 有子委員
 かせ 次郎委員
 若林 ふくぞう委員
 市川 みのる委員
 飯島 きんいち委員
 佐藤 ひろこ委員
 篠 国昭委員
 柿沼 秀光委員
 池田 一雄委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 政策計画担当課長 川崎 亨
 土木担当課長 尾﨑 孝
 拠点まちづくり推進室長 石橋 隆
 公園・道路担当課長 野村 建樹
 江古田地域センター所長 安部 秀康
 警察大学校等跡地整備担当課長 豊川 士朗
 中野駅南口周辺整備担当課長 上村 晃一
 都市整備部経営担当参事 服部 敏信

○事務局職員
 書記 廣地 毅
 書記 黒田 佳代子

○委員長署名


審査日程
○委員会参与の変更及び異動について
○陳情
(継続調査分)
 第119号陳情 中央環状新宿線沿線の地域環境保全に努めることについて
 第133号陳情 中心市街地活性化法の適用について
○要求資料の提出
 1 交通結節機能等調査検討報告書について(警察大学校等跡地整備担当)
○所管事項の報告
 1 コミュニティバスの運行に関する協定の締結及び運行開始について(土木担当)
 2 中野二丁目地区市街地再開発事業等の現状について(中野駅南口周辺整備担当)
 3 西武新宿線沿線まちづくりに係る区の取組みについて(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 4 その他
  (1)山手通り先行区間歩道部完成について(都市計画担当)
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから中野駅周辺整備・交通対策特別委員会を開会いたします。

(午後1時05分)

 お手元に配付してあります審査日程(案)(資料1)のとおり、審議すべき案件がございます。正・副委員長としては、まず最初に委員会参与の変更及び異動について、2番目に陳情審査、3番目に要求資料の提出、4番目に所管事項の報告という順で進めたいと思いますが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、異議なしということで、そのように進行させていただきます。
 最初に、委員会参与の変更についてを議題に供します。11月1日付で委員会参与に変更(資料2)がありましたので、御報告いただきたいと思います。
石橋拠点まちづくり推進室長
 11月1日付で人事異動がございまして、拠点まちづくり推進室長になりました石橋でございます。
 引き続きよろしくお願いいたします。
 関係職員の御紹介をさせていただきます。警察大学校等跡地整備担当課長の豊川でございます。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 豊川です。よろしくお願いします。
委員長
 以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了いたします。
 続きまして、陳情審査に入りたいと思います。
 陳情は、継続審査の2件がございます。まず、第119号陳情の中央環状線新宿線沿線の地域環境保全に努めることについてを議題に供します。
 本陳情につきまして、陳情者の方から補足資料の配付、また補足説明の申し出がありますので、休憩してよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 では、休憩をさせていただきます。


(午後1時08分)

委員長
 それでは、再開させていただきます。

(午後1時15分)

 本件に対して、理事者に御質問ございますか。
池田委員
 12月2日の産経新聞に中央環状新宿線完成、最大3年おくれという記事が出ていたんですが、このことについて何か御存じですか。
服部都市整備部経営担当参事
 10月に民営化いたしました首都高速道路株式会社の方から、いわば正式な形で、今委員が言われているような話は聞いてございません。
池田委員
 そうすると、知事が定例記者会見でこのことについて触れた抜粋がここにあるんですが、知事は「既に完成している区間では、路線を開通していく」と。それを申しつけたというふうに言っているんですけれども、都からそれも聞いていないですか。
服部都市整備部経営担当参事
 私の方の認識は、沿線5区の全体の進捗状況の中で、中野区は比較的早く工事が進んでいるという認識を持ってございます。今委員御紹介の知事の関係の御発言、それは承知してございません。
かせ委員
 今の関連なんですが、新聞報道は見ておられますか。こういう重要なことがあった場合に、東京都に問い合わせをするとかといったことはしないんですか。
服部都市整備部経営担当参事
 当委員会の開催の前段階でさまざまな関連の意見交換といいますか、首都高速道路株式会社ともやってきてございます。直前の話し合いの中では、その話は出てきてございません。
かせ委員
 非常に重要な内容だと思うんですよ。これは12月2日の産経新聞ですけれども、このようなことがあった場合に、真意はどうなっているかというのを確認するのが大切なことだと思うんですが、そういう認識はないんですか。
服部都市整備部経営担当参事
 新聞報道の中身、当然いろいろな情報のアンテナを私たちは持ってございます。一番直截的なのは、実際にこの案件をやっております首都高速道路株式会社との話し合い、あるいは意見交換、情報交換の中での確認でございます。そういった新聞報道ですと、どこの路線か子細はわかりませんけれども、先ほど申し上げました中野区内におきましては、他の4区と比べて比較的進捗しているという認識を持ってございます。2日付の新聞報道でございますけれども、その中身までは現段階で確認してございません。工事の関係では、他区の路線もそうでありますけれども、一般的におくれている話も私たちも聞いてございますので、そういう認識で対応してきました。
委員長
 よろしいですか。
服部都市整備部経営担当参事
 前回、むとう委員の方から、民営化した後、新しく変わった計画のことで、私の方からトンネリングの計画というお話をさせていただいて、その段階では詳細に承知しておりませんということで、次回お答えするとなっていたことがございます。
 この件については、10月に既に御説明してございますが、民営化いたしました首都高速道路株式会社が10月半ばに地下トンネルを使ったイベントを行ってございます。その段階で、新しいトンネルといいますか、陳情の方も前回言っていらっしゃったハイブリッドトンネル、従前の自動車の通行のみを目的とするトンネルではなくて、トンネル内の排ガスについて、新しく脱硝装置で浄化することを通しまして、環境の改善をあわせ持つということの目的を、いわゆるアル・ハイブリッド、かけ合わせるという言葉で表現するといいますか、そういったトンネルを進めていくというところで、首都高速道路株式会社としては、新しい環境に配慮したトンネルという意味で、それをつくってきたんだというアピールのためのトンネル内のケージの中に今申し上げたトンネリング・テクノスという御説明をしたと承知してございます。
委員長
 よろしいですか。
 そのほかないようでしたら休憩をさせていただいて、取り扱いについて協議をさせていただきます。

(午後1時21分)

委員長
 それでは、再開いたします。
 
(午後1時25分)

 第119号陳情、中央環状線新宿線沿線の地域環境保全に努めることについてを継続審査することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で、第119号陳情の審査を終了させていただきます。
 それでは、続きまして第133号陳情、中心市街地活性化法の適用についてを議題に供します。
 陳情者の方はいらっしゃいませんが、理事者に対する質疑はございますでしょうか。
飯島委員
 国における中心市街地活性化法、つまり、まちづくり3法の改正動向についてはどのように、情報その他御認識されていますか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 今委員御指摘の中心市街地活性化法の改正状況につきましては、社会資本整備審議会の中心市街地再生小委員会が11月25日に開催されましたが、その中でまちづくり3法の見直しについて、パブリック・コメント案の提示をされております。現在審議中でございまして、12月中にはパブリック・コメントを実施する予定であるというふうに聞いてございます。その後、見直し案を来年1月にまとめるというふうな予定で聞いてございます。
飯島委員
 特に中心市街地活性化法にかかわって見直しのポイントというか、それについてはどのように承知していますか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 現在聞いております話といたしましては、土地利用の規制、そういったものについて用途規制の強化、あるいは公益的な調整制度の創出といったものが必要ではないかというふうな議論があるというふうに聞いております。後は、開発許可制度といったものも一部手を入れると。具体的には、市街化調整区域内の大規模計画開発を例外扱いするような開発許可制度の見直しですとか、あるいは病院などの公共施設に関しましても、開発許可の対象として公益的機能の拡散防止を図りたいということ。あるいは、都市機能の集約ということで、特に中心市街地に公共・公益施設等の多様な都市機能が立地するための条件整備、負担軽減といった仕組みを整備しようということで情報を得ております。
飯島委員
 福島県で大店立地に関して条例を制定したと。全国でも珍しい、中心市街地に大店立地を進めるんだと、郊外はだめよとかという、流れとしては逆の方向を目指しているという条例設置については承知していますか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 そういった情報としては、承知をしております。
飯島委員
 そこで、中野区の中野駅周辺に関して、中心市街地活性化法の適用という問題と、もう一つは、まちづくりの計画をつくって、同時に今さまざまな手法があって、先般の本会議でも私はまちづくり交付金の活用、都市再生整備計画をつくることによってさまざまな手法もある。いろいろなことが組み合わされようとしているし、過渡的な状況ではあるんですが、区としては、この駅周辺については活力を維持する、あるいは新たにそういう活力を創出していくという視点については、どういう基本的なスタンスに立っていらっしゃいますか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 これは基本的には中野駅周辺まちづくり計画で述べておりますけれども、中野駅周辺のまちづくり、特に新しい産業の立地、あるいは現在の産業、商業等の一層の活性化というものを通じまして、中野駅周辺のまちを活性化する。ひいては、あまねく中野区全体に影響を及ぼすと。中野区全体を活力ある豊かなまちにするといった方針で考えてございます。
飯島委員
 中野駅周辺まちづくりのエリアについては、さまざまな特化した場所というか、例えば警大跡地とか、中野二丁目だとか、サンモール、ブロードウェイとかありますよね。中心市街地活性化法の適用を検討するといって、すべてがすべて、全域といえば全域かもしれないけれども、特にここについてはそういうことが考えられると思われるような地域について、そういう地区について特定するところについての想定はありますか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 今のところまだ具体的にこういったエリアというふうなところまで想定には至っておりませんが、いずれにしても今後そのあたりを検討しながら、どのような手法が一番よいかということも含めて検討したいと考えてございます。
飯島委員
 これで最後にしますが、中心市街地活性化法適用によって事業をいろいろやっているところはもちろんありますが、すべてがうまくいっているわけではないと。むしろ、見直しが必要というぐらいですから、現行の市街地活性化法、それ自身が活用方法その他、難しい部分があるという認識もあるから見直しをするわけです。中野駅周辺の場合、特に市街地活性化法及び改正市街地活性化法になるのかな、そういうことで考えてくると、適用の限りなくプラスの方向と、限りなくマイナスの方向とあるんだと思うんです。向いているとか、向いていないとか。こういうことについてはなかなか判断が難しいんだろうと思うんですが、特に手法の一つとして否定はされていないようですし、考え方のメニューの一つとしてあるようなんだけれども、現行のままではなかなか難しい部分もあるんじゃないのかなと。あるいは、もう少し違う手法をここは活用して都市再生というか。都市再生も最近中身がいろいろ変わってきていますけれども、都市再生に取り組んだ方がいいとか、そういうのがあろうかと思うんですが、所管担当としては、どういう判断を現段階でお持ちですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 なかなか現段階でこれと決めるまでに至っておりません。そこで、年内には中野駅周辺の中心市街地活性化、中心市街地活性化法という意味ではないんですが、中心市街地活性化に関係する分野、この辺で構成いたします連絡調整会的なものを設けまして、少し検討してみたいというふうに考えております。その中で、検討の進捗状況に応じまして、この委員会におきましても適宜報告をさせていただければというふうに考えてございます。
 それから、今委員御指摘のまちづくり3法の改正の関係でございますけれども、これはまさに今、改正が議論されているところであります。現在の法律におきましては、活性化が余り進んでいないという状況から、現在こういった見直しが国や政党等を中心に進められておりますけれども、今後国の動向なども十分把握いたしながら、こういった検討を適切に進めてまいりたいというふうに考えてございます。
市川委員
 中心市街地活性化法についての地元の、先ほど飯島委員の方から紹介のあったサンモール、ブロードウェイ地区だとか、南口地区だとか、それぞれの既成市街地を形成する地権者の皆さんに対しての中心市街地活性化法についての働きかけというか、そういったものは今まで行われたことがあるか。また、地権者の皆さんの方から説明を求められたことがあるか。その経緯についてお尋ねしたいんですが。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 中心市街地活性化法そのものに関してこちらから説明をしたりとか、あるいは説明を求められたりということはございません。しかしながら、もし仮にこの中心市街地活性化法を適用するとしますと、TMOといいますか、地元が一番大事になります。したがいまして、今後こういったことを検討するに当たりましては、地元組織のあり方といったものも当然必要になってこようかと思います。そういった意味からも、今後は地元の方々にはそのような説明も積極的にしてまいりたいと考えてございます。
市川委員
 前回の特別委員会でこの陳情がかけられた際に、たしか私の方からもその点を指摘させていただいたと思うんですけれども、従来、サンモール、ブロードウェイ地区だとか、南口は最近では再開発事業、組合施行の観点からのまちづくりにも取り組んでいるし、囲町地区だとか、既成市街地に対して従来、区側と話し合いの場を持とうということでスタートしてそれぞれの御意見を伺ったり、また区側の意見を述べたりという場が設けられているわけです。そういった中で、いわゆるTMO、タウン・マネジメント・オーガニゼーションといったような、つくられた会議体というのか、開かれた会議体というものを継続していく中で提案していくといったような、そういう考えはありますか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 TMO組織につきまして事例を調べてみますと、母体がさまざまでございます。全くの民間の株式会社というところもあれば、半官半民の第三セクターもあります。あるいは商工会議所が中心になってつくっているというものも数多くございます。今後はそういったさまざまのバリエーションを頭に入れながら地元と少しお話させていただいて、どのような形が中野に一番ふさわしいかということも地元の方々と議論してみたいというふうに考えてございます。
池田委員
 まちづくり3法の中の一つの法律ですけれども、これができて既に5年ぐらいたっているんですかね。そういう中で、先ほどもちょっと指摘のあった福島市ですか、伊達町に巨大なショッピングセンターが、7.7ヘクタールですから警察大学校等跡地の半分ぐらいの大きなショッピングセンターができるということで、これがずっと反対でとまっています。そういう関係で、福島県が調整を行うという形で条例をつくったんだと思うんです。
 一方、木曽福島町では活性化法でまちづくりが盛んに進んでいるとか、いろいろな事例があって、特に国会などでは地元の要請を受けて自民党の議員が3法の見直しということを特に主張されていて、それで今回3法見直しというレベルに入ってきたんだと思うんです。
 つまり、適用の範囲が非常に広いという。私が感じるのは、陳情には三鷹市の例が出ていますけれども、一見して中野区のようなところに適用するというのは、現行の活性化法でもそれなりの難しさがあるのかなというのを感じているわけですが、今回の見直しに当たって、そういう観点で何か区としてここはというような問題点は現在考えておられますか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 先ほど申し上げましたように、今のところはまだ具体的に今委員御指摘のようなところまでは検討しているわけではございません。ただ、今後そういった話も踏まえながら検討していきまして、中野駅周辺の活性化にはどういったことが一番いいかということを検討してまいりたいと考えております。
委員長
 よろしいですか。
 そのほかございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ないようでしたら、休憩して陳情の取り扱いを御協議させていただきたいと思います。
 休憩いたします。

(午後1時41分)

委員長
 それでは、再開させていただきます。

(午後1時42分)

 休憩中に御協議させていただきましたけれども、全会一致で継続審査ということでございますので、第133号陳情、中心市街地活性化法の適用については、継続審査とさせていただきます。
 それでは、次に進行させていただきます。
 要求資料の提出ということで、前の委員会で要求のありました交通結節機能等調査検討報告書(資料3)について、きょう皆さんに委員会の前に資料をお配りしてあります。それについて理事者から説明を受けたいと思います。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 それでは、お手元に御持参いただきました交通結節機能等調査検討報告書の内容につきまして、簡単ではありますが、概略説明をさせていただきたいと思います。
 なお、本件につきましては、去る4月11日の中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会におきましても概略は御説明しておりますので、本日はそのことを踏まえながら説明させていただきたいと思います。
 中野駅周辺の交通結節機能に関しまして、現状ですとか課題、あるいは望ましい将来像といったものを明らかにしまして、この5月に作成いたしました中野駅周辺まちづくり計画に反映させたいということから、平成16年12月に専門のコンサルタントに調査検討を委託するとともに、JR東日本、あるいは東京メトロ、国土交通省、東京都及び中野区を加えました検討会を開催いたしまして、中野駅及び駅前広場等の整備の方向性などについて議論したところでございます。
 本日は、先ほど配付させていただきました委託の成果物であります調査委託報告書について、若干の説明をさせていただきたいと思います。
 まず、目次をごらんいただきたいと思います。
 全体の構成といたしましては、序章プラス4章の構成になってございます。序章では今申し上げました調査の目的ですとか検討項目等が述べられております。
 それから、第1章は2ページ以降でございますが、これは中野駅、駅前広場等につきまして現況の調査、関連計画の把握、これは8ページ以降ありますが、中野区の都市マスタープランですとか、平成15年度に実施しました中野駅周辺まちづくり調査、それから、このときにはたたき台の段階でありましたが、中野駅周辺まちづくり計画といったものを説明しております。
 それから、3番におきましては中野駅、駅前広場を抱えております交通結節機能の問題点、課題の整理といったものを北口駅前広場、南口駅前広場、駅施設、歩行者等アクセスについて概略述べているところでございます。内容については、図などをごらんいただきたいと思います。
 それから、22ページからは第2章になりますが、ここにおきましては、第1章でお示しいたしました現状、問題点、課題といったものを受けまして、交通結節施設整備の方針について示してございます。これはあくまでも想定案ということでお示ししているものでございます。23ページ、24ページあたりに一つの想定案というものがお示ししてございます。
 それから、第3章でございますけれども、第3章は25ページからでございます。このような想定したものをもとに、想定された駅及び駅前広場などの将来像につきまして、他の駅、他の地区などの事例などを織り込みながら提示しているものでございます。
 まず、1番目といたしましては25ページからですが、駅前広場計画について検討してございます。
 それから35ページ、2番目からは駐車駐輪場でございます。これは北口広場に計画をされてございますが、これについても若干の検討をしてございます。あと、37ページでございますが、これは駅そのものの将来像について検討しております。これは実際の乗降者等を踏まえながら一定の想定をしたものでございます。
 なお、こういったことをもとに、将来像の絵が32ページから34ページあたりは駅前広場、52ページ以降は駅施設のあらましの位置等をお示ししてございます。これはあくまでも調査委託におけます一つの想定でございまして、JRや関係方面と調整をしたものということではございません。一つの想定ということでございます。
 今後は、こういった駅や駅前広場の整備といったものに関しましては、関係方面と精力的に調整をしながら実現に向けて進める必要があるかなというふうに考えているところでございます。
 説明は以上でございます。
委員長
 以上の説明について、御質疑ありますか。
佐藤委員
 37ページの駅機能の検討ということで、バリアフリー対応ということが書かれています。中野駅も従来からずっとバリアフリー対応が求められているところで、やっとエスカレーターが各ホームについている、工事中という現状もありますけれども。エレベーターがまだ一つもないというところで、まだ御不便を区民の方におかけしている状況なんですが、ここでは交通バリアフリー法で2010年までにということで、もちろん中野駅もその対象になるところだろうと思うし、エレベーターもつけるという計画にはなっていくと思います。
 交通バリアフリー法が変わりましたよね。その変わったことでこの年次は書かれている、改正されたということで年次が書かれているということでいいのかどうなのかということと、具体的に中野駅ではどのような計画、国の法律を受けて計画になっているのか教えてください。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 今、委員の方でバリアフリー対応の関係で、いわゆる交通バリアフリー法の法改正のようなニュアンスですけれども、この文言、区といたしましても、平成12年に法が施行されてございますが、2010年までに最低1方向のルートを障害のある方、お年寄りの方が利用できるような形で整備するといいますか、そういう方向で私ども区内の鉄道事業者等にもお願いしてございます。したがって、今5番線、6番線のところでエスカレーター工事をやってございますが、それも一つの内容と思ってございます。
 なお、現段階、駅舎についてまだまだ問題がございます。今、南側からしか車いすでは入れませんので、北側の扱いをどうするか。これは長らく中野区の交通バリアフリーの整備構想を策定する過程の中でもJRと協議してきた経過がございます。私の承知している範囲といたしましては、仮に北口の段差を、3段もしくは4段ありますので、あれを解消する場合におきましては、相当長いスロープをとらざるを得ない。そうすると、中野通りまで出てしまうという問題もありますので、なかなか現段階では難しい。JRとしても、そのまま放置はできないという認識を持ってございます。ただ、まだ具体的に北側の階段の扱いについて詳細な方向、こういう方向で整備するという話までは聞いてございません。区といたしましても、当面は1方向のルートが確保されておりますけれども、駅舎整備はまだまだ十分ではないという認識を持ってございますので、今後ともJR東京支社に区として求めていきたいと思っております。
佐藤委員
 法改正はされたんですよね。その対応はどうなっていますか。
服部都市整備部経営担当参事
 私どもこの8月に交通バリアフリー法に基づきます中野区の交通バリアフリー整備構想を策定させてもらってございます。したがって、その時点におきましても、平成12年に施行されました交通バリアフリー法にのっとって進めてきた経過がございますので、その改正というところまでは私、承知してございません。
佐藤委員
 済みません、私もちゃんと調べておけばよかったんですけれども。多分、交通バリアフリー法をさらに見直す方向で、ユニバーサルデザインという考え方も取り入れて、いろいろと国では法律の改正に向けての協議がされている段階は知っていたので、さらにそれを視野に入れて、中野区としても駅の方に働きかけていかなくちゃいけないと思いますし、当然それを視野に入れて鉄道会社の方も中野駅の改善方をもっと前倒ししていくんじゃないかと思いますので、さらに中野駅のバリアフリーに向けて働きかけていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
服部都市整備部経営担当参事
 私どもの方といたしましても、そういう法改正の詳細な動きは承知しておりませんでしたけれども、いわゆる交通バリアフリー法にのっとって各自治体が全体の、中野区内におけます駅舎、バス停等々総合的に中野区が旗振りをいたしまして、2010年を目途に、そこに書いてありますようにさまざまな障害を整備してお年寄り、障害者の方が自由に移動できるような形の整備といいますか、それが基本でございます。したがって、そういった方向の中で、当面のことかもわかりませんけれども、2010年まで残り5年弱でございますが、要請しながら取り組んでいきたいと思っております。
池田委員
 この報告書をつくるのにかかった予算はどのぐらいだったでしょうか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 金額は答弁保留します。今調べます。
池田委員
 先ほどの説明では、当委員会でも配付された中野駅周辺まちづくり計画、これに反映させるためにこの作業を行ったということですが、報告書の内容というのは、これのどこに反映されているんでしょうか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 主に反映いたしましたのは、今計画をお持ちであるとしますと、地区別計画の中野駅地区でございます。ページ数で申しますと、32ページあたりからの記述内容について、これは委託調査の内容を踏まえまして記述したものでございます。
池田委員
 ところが、この32ページに書いてあることは、我々も現状で認識しているような一般的な事柄、あるいは、今まで区として取り組まれているさまざまな施策や計画の中で一般的に明らかにされているような内容なんですよね。特別この報告書が作業してつくった、この報告書特有の内容が盛り込まれているというふうには私は思えないんですよ。だから、一体何のためにこの報告書をつくる作業をやったのかなというのがちょっと理解できないんですけれども。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 委託調査をする一義的な目的としては、中野駅周辺まちづくり計画をまとめることにあるわけですが、最終的には中野駅ですとか駅前広場をいかに整備するかということにあろうかと思います。したがいまして、今回の委託調査におきましては、今お手元にありますような一定の問題定義ですとか一定の想定といったものをしながら、あるいは関係者が集まって一定の議論をしたと。そういったことを踏まえて、今後の中野駅駅舎及び駅前広場等の改良につなげていく足がかりになったのではないかというふうに考えてございます。
池田委員
 今課長が答弁されたような内容で具体的に今後計画を進行させようとすると、議会からも随分指摘されていますけれども、JRとの関係というのがすごく重要になってきますよね。でも、どうもそれが、10か年計画なんかもそうですけれども、10か年計画の中では、駅舎や駅前広場のことについて具体的にJRと協議を進めていくというようなことが言葉としては書かれているんですが、実態として聞いている限り、他の委員の質疑も注意深く聞いている限り、皆さん方からそういうものが進捗しているというような気配は答弁の中から伺えないんですよ。それはやはり、中野駅周辺全体の計画の進行状況にJR側がかなり見通しを持っていないというのか、はっきりとした区側の計画の内容をつかんでいないというか、あるいは区の計画がそういうような状況に至っていないというふうに判断をしているとか、そういうふうないろいろな理由はあると思うんですけれども、前向きに一緒に駅前広場や駅舎の改築について考えようという状況にはなっていない気がするんです。
 実は、この間建設委員会が大阪の高槻市の駅前の第一種市街地再開発事業について視察されてきたんです。私はちょっとけがして参加できなかったんですが、その報告書を読むと、質疑応答の中で、視察の委員のどなたかがJRは積極的にかかわってきたのかという質問をされていて、それに対して向こう側がJRは最後の最後までかかわらず、オープンに合わせるかのように駅舎をリニューアルし、店舗も開いたという回答をされているので、高槻市のJRと中野のJRの対応というのは似ているような気がするんです。
 つまり、この報告書の一番最後に、JRとは調整したものではないという中野区の将来像が出ていますけれども、これはJR側の意向次第ですごくこの内容が変わってくるという、どこに改札をつくる、どこに出入り口をつくる、どこに南北自由通路をつくるというような、JR側の思惑一つですごく変わる内容が設定されている。したがって、そのためにはJRをかなり駅周辺まちづくり計画の当初からきちんと組み込まなければいけない、そういう状況があるんじゃないかと思うんです。私どもはそういうことを進めてほしいと要望しているわけじゃないんですけれども、そういうものがなければ、こういう報告書をつくっても結局むだになってしまうのではないかというふうに思えてならないんですが、いかがでしょう。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 今回の委託調査の件に関しましてはむだではないかという御指摘もありましたが、私どもは決してそういうふうには思っておりません。むしろ委託調査報告書の作成と同時並行で、先ほども申し上げましたが、中野駅に関係する各社、JR東日本、東京メトロ、東京都、国土交通省、中野区が一堂に会して中野駅の現状、問題点等を議論したということは、実はなかなかないことでありまして、そういったことが開けたことだけでも私は随分な前進ではないかというふうに考えてございます。
 確かに、この委託調査書をつくってからすぐこれで駅の整備が進むというものではございません。しかしながら、今後このようなステップを踏みながら、より中野駅を利用しやすい、快適な、しかも地域の活性化の拠点になるような駅にしたいというふうな思いで今後もJRや関係方面とは協議を続けてまいりたいと考えてございます。
池田委員
 かつてサンプラザ前に大型の地下駐車場、バスセンター構想があって、あのときもかなりの予算をかけて調査しているんですよね。当然中野駅周辺の交通の流れなどについても調査をやっているんですよ。どんな調査をしたか。恐らく交通量はあの当時とそんなに変わっていないです。あれ以後ずっと不況が10何年も続いていますから、交通量が大幅に増大したということもなくて、基本的には中野駅周辺のそういう人の流れ、車の流れというのは変わっていないと思うんですけれども、そういうものは十分参考にされましたか。ああいう調査とこの調査の比較をされましたか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 答弁の前に、先ほどの保留の件をお答えさせていただきたいと思います。
 今回委託調査にかかった費用、税込みで525万円でございました。
 それから、今の委員の御質問でございますけれども、過去、特に駅の北口広場等に関しましては、調査がされております。平成7年度におきましては、これまでの都市計画決定の内容を若干スリム化して、より現実的な調査もされております。しかしながら、今回行った調査検討はそういったものの延長線上でということではなくて、あくまでも中野駅周辺まちづくり計画という、いわば中野駅周辺が大きく変わるんだということを前提にいたしまして、では、そういった中で中野駅、あるいは駅前広場がどうあるべきかと。そういった視点で、かなり根本的なところから現状ですとか課題の整理といったものを行ったものでございます。
 したがいまして、今後具体的な検討がいずれされることになると思いますが、そういったときには過去の調査等も一定の参考にはいたしますけれども、基本的には今回のこういった委託調査といいますのは、あくまでもこれまでにない、中野駅周辺という少し広い視点に立った上での駅前広場の整備と。そういったことで議論しているところでございます。
池田委員
 今だけではありませんけれども、今までもこういう民間の調査機構に委託して進める調査というのは随分やってきたんです。恐らく累計すると億に達するのではないかと思うんですが、たくさんやってきてたくさんむだにしてきたわけですよね。今回のも、中野駅の駅舎の改築が実際に議題に上がってくるのは10年ぐらい先じゃないかというふうに思うんです。そうすると、またそのときに必要なんですということで調査をされるんじゃないかというふうに思うんです。今まで調査してきたのは現在求めているものと違うからといつもおっしゃるんですけれども、しかし、それは十分議会や区民を納得させるだけの理由を持っていないと思うんです。また、そういう説明の仕方をされていませんから、今後もそういう調査が必要だというふうに必ずなると。私はこの調査は余りにも時期的に早過ぎたというふうな感想を持っております。答弁は結構です。
飯島委員
 この調査で幾つか気になることがあるので、お尋ねしておきます。
 それは現況把握で、中野駅の乗車人員の推移というのが一番最初のところにありますけれども、年々減少していると。1日の乗降数が平成8年の15万3,000から平成13年度の13万6,000、そんなに何万人も人口が減ったかなという気は、実感としてこの間持てないわけでありますけれども、この現象の主たる原因、それについてはどう考えていますか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 これも詳しく分析したわけでもございませんし、一つの推測の域を出ないわけでございますが、例えば一貫して減少傾向というのは何も中野駅だけに限らず、今鉄道の利用客というのは一般的な減少傾向にあります。中野駅もそういった傾向に沿ったものであろうというふうなことが考えられます。
 しかしながら、例えば2ページのグラフでいいますと、11年度から12年度に少し減り方が大きくなってございます。実は、この年に地下鉄大江戸線の環状部分が開通いたしております。したがいまして、例えば中野区の北部方面からバスに乗って中野駅に来て中央線で都心部に向かうといった方が、大江戸線で都心に直通するということになったのではないかという一つの推測はできようかと思います。中央線、あるいは中野駅周辺ということだけではなくて、かなり広域的な交通網の整備といったものも影響しているのかなということが読み取れるんじゃないかと考えてございます。
飯島委員
 JRはおおよそ1日の乗降客が10万人以上の駅をランクAとして、いわゆるリニューアルとかということに取り組む。とりあえず、中野駅はそういう意味では13万7~8,000人というようなオーダーであればそういうレベルにはなるんだけれども。
 おっしゃるように、さまざまな交通網の整備によって、その流れ方というのは変わってくる。減っているところもあるし、ふえているところもデータ的にはある。それは何かというと、交流人口を集めるだけの都市施設が整備されている駅、これは爆発的にふえる場合もあったりするんです。単純に現状の乗降客の問題だけじゃなくて、ここにどういうものが都市施設として立地するのか、整備されてくるのか。その際、どういうことを想定しながら物を考えていくのか。それは、交通結節機能を考えるときに重要な視点になるわけです。前提としてはその後のところにもろもろの調査をやったり、この周辺に何ができるかによって交通調査をやっているわけですけれども。そういうデータに基づいて、どういう機能が中野駅周辺に交通の問題として必要なのかを見きわめるべきだと思うし、出てきた資料は出てきた資料、調査は調査として、十分な活用方は当然なことですし。ただ、分析する能力がないとお話にならないので、ぜひその辺はお願いしたいということが一つ。
 それからもう一つ、北口バスターミナルについて、いろいろなところに分かれて書いてあります。むしろこのデータを活用する側としては、北口のバスターミナルというのは極めて大きな、現に存在していない都市施設ですよね、交通の。これをどうするのかという問題。それから、ここには都市計画が決定されていて、そことの関係でどうなっているのか。現状の都市計画というのはかなり昔の都市計画なのか、その後どうなったのか。
 私もこの段階では記憶が定かではありませんが、現行、北口バスターミナルのエリアに関しては、いつの都市計画が厳として生きているものなのか。このことを確認したいのと、必要なバスのバスベースについて書いてあります。この中に、ガード下のバスベイも入れるということ。通例、東京都が所管する--道路管理者は東京都ですよね、中野通りは。ここにある施設を管理者の異なる--例えば北口のバスターミナルというのは東京都が整備するというわけではなくて、中野区が整備するのかなと思ったりするんです。この場合、そこにあったものをここに移すなんていうことになってくると、一体どういうことになるのか。
 それから、南北も特に東京都の用地とJRの用地があったりして、バスターミナルと広場も半分よりもうちょっと多いぐらいが、平成8年か何かのそれぞれのやりとりで、東京都はもらってください、中野区は要りませんというやりとりがあったことを一度紹介したことがありましたけれども。そこは相変わらず東京都の施設的なものを整備することになる。そうなると、事業実施の主体は区であったりする場合が多いんでしょうが、その場合、費用負担とかという問題はどういうことになるんだとか、もろもろあるわけです。この辺はどう整理をされているんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 まず、北口広場の都市計画の決定状況でございますが、これは昭和37年12月に都市計画決定をされておるものでございます。中野駅付近に地積約1万5,600平方メートルの広場を設けるというふうな決定がございます。あわせて、地下式の自動車駐車場がやはり昭和37年12月に決定されております。約1.2ヘクタールの面積があると。いずれもそれ以降特に変更されておらないという状況でございます。
 それから、今委員御指摘のバスターミナル等を移す際のさまざまな手続や費用負担等の問題、これは私ども正直言って整理している段階ではございません。しかしながら、先ほど申しました関係者間の協議によりまして、一番ふさわしい方法を今後探っていきたいと考えてございます。
飯島委員
 もう一つ。前提条件が変わると南北自由通路がどうくるか。東側になるか、西側になるかによっては北口バスターミナルに盛り込まれる内容、つまりタクシー利用の部分がどうなるか、とかということなんですけれども、それはちょっと考え方が逆なんじゃないかと。南北自由通路によってすべての配置が決まるとか、機能が変更されてくるという問題なのか。
 本来、駅広あるいは駅周辺の整備に当たってベストのプランを考えたとき、南北の通路はこういう形態が必要じゃないか、あるいは位置についてもこういうことでなければならないんじゃないかというふうに絞り込まれてくるものなんじゃないのかな。どっちからでもいいんですけれどもと言えるものじゃなくて、むしろ全体的な交通結節機能から考えれば、かくある方がより利用者にとっても安全であり、快適でありというふうなことがあって、そのためには南北通路についてはこういうふうな形でアクセスが可能になるような形態が必要になるんじゃないかと考えてくるような気がするんだけど、これを読むと、通路によってはこうなりますみたいなことが書いてあるので。
 物の考え方なんでしょうけれども、その辺はプランニングが敗北しないように。つまり南北の自由通路って何によって決まるのよというと、ひょっとしたら都市空間を考える際の優先順位とは全然違う条件によって決まってしまうかもしれない。決まってしまった自由通路の位置によって、本来の望むべきものよりは、いわゆる基準的に言って落ちるようなというか、A、B、Cというランキング付けがあるようなB案で行かざるを得ないような、次善の策でいかざるを得ないようになることは余り望ましいことではない。
 ここに書いてあるA、Bという意味じゃありませんよ。私が言っているのは、上策、中策、下策という意味です。こういう点は、計画する側としては明快に何を優先として計画して構築されていくのか。当然お持ちでしょうけれども、その辺はどうですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 きょうお示ししております資料は、あくまでも現状を考えた場合にどのようなことが想定されるかということを一つの例として、想定としてお示ししているのに過ぎません。したがいまして、今正に委員御指摘のようにいわば技術論先行ではなくて、例えば南北自由通路の位置にしましても、まずどのような空間構成、動線が中野駅周辺全体として望ましいかと。そのような十分な理論構築をした上で、それが技術的に可能や否やというふうな検討手順になろうかと思います。今後もどのような空間構成、あるいは動線の確保といったものが必要かということを十分に検討した上で具体的な検討を進めたいと考えております。
飯島委員
 昭和37年の都市計画というのは、随分昔といえば昔の話でありますけれども、この庁舎は、ある都市計画を前提にして設計がされ、こういう形態になっている。2階のところはああいうのがあって、今は屋上緑化のデモンストレーションのエリアになっている。何であんなふうになっているかというと、昔先輩から聞きましたけれども、中野駅からずっとペデストリアンデッキがつながってここへアクセスするんだと。こういうのって、ひょっとしたら昭和37年の都市計画にかかわって語られていたり、考えられたりしているんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 余り古い話は私も存じておりませんが、少なくとも昭和37年といいますのは、警察大学校の敷地がかつては中野通りまで面しておりました。それを一部民間といいましょうか、一般に開放してサンプラザですとか区役所、駅前広場といったものをつくろうというふうなことが昭和37年であったというふうに承知しております。
 ですから、当然そういったときにはそのような計画もあったように聞いておりますが、それが具体的に都市計画としてあらわれているわけではございません。その当時の構想段階であったと聞いてございます。しかも、その当時から年月にしまして40年、50年近く経過しておりますので、やはりここはそういった過去の都市計画もさることながら、これからの時代に合ったまちの姿を探っていきたいと考えてございます。
飯島委員
 実は、昭和37年の絵というのを私は見たことがあるんですよ、どういう構想であったかというの。おっしゃるようにちゃんとあります。中野区に資料もありますよ。ぜひ1回ごらんになった方がいい。今のこっち側のたたずまいというか。私も中野駅のすぐそばの土手みたいなところに上がって、警察学校でしたから射撃場なんかがあったりした記憶があります。
 昭和37年ってずっと昔だと言っているけれども、都市計画は厳として生きているんでしょう。都市計画が厳として生きていて、そういうことに基づいて西口のペデストリアンデッキで庁舎にアクセスするなんていうことを前提に区役所が建っていた。これは構想だからないですよと言えるのかどうかわからないけれども、資料は議会史に載っていますから、時間があったらお読みになったらいいと思います。
 そういうもろもろの歴史の積み重ね、そんなに古びていないし、どうなっているわけでもない。もっと昔には、もっとすごい都市計画を中野区は持っていたりしているんです。どこか道路がずんと上高井戸の方に抜けているはずなんだけれども、それはそのままになっているとか、さまざまなことが中途半端に堆積しているということも実はあって。そういうことをきちんと整理した上で、一体中野駅というのは本当に今、担当課長がおっしゃっているように、いわば白地に絵がかける状況なのかどうか。かけるならかける、ただし、都市計画決定がかかっているんだから、まったく白地じゃないよというなら、どういうベースとして都市計画の問題を踏まえなければならないのか。そういうことも一度整理された方がわかりやすいんじゃないのかな。何か始めて、結局前回の地下バスターミナルも、都市計画決定の壁が一つあってなかなか前に進まなかったという事態もあったやに、おぼろげながらの記憶でありますけれども、そう思ったりしているので。そういうことはぜひ、物を進めようと思ったら、整理をされた方がいいのかなと思いますので、機会があればそういうことも一度示してもらったような、もらわなかったような記憶もあるんですが、そんな昔のことだから、もう既に記憶の彼方なのよというふうに言えないのが都市計画ですから。そこはぜひ整理をしていただいて、しかるべき機会に御報告なり何なりしていただけると大変ありがたい。これは要望ですから結構です。
委員長
 そのほかございますか。
 よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、要求資料については以上で終了いたします。
 それでは、続きまして所管事項の報告に移りたいと思います。
 理事者から報告を受けたいと思います。
 まず、第1番目、コミュニティバスの運行に関する協定の締結及び運行開始について(資料4)をお願いいたします。
尾﨑土木担当課長
 それでは、コミュニティバスの運行に関する協定の締結及び運行開始について御報告いたします。
 まず、バス事業者との協定の締結について申し上げます。
 既に当委員会に報告しておりますけれども、本年5月16日付で関東バス株式会社とコミュニティバスの運行に関する合意書を取り交わしております。その後、上鷺、鷺宮地域に向けた運行の準備を進めてまいりましたけれども、11月8日付で関東バスが関東陸運局から路線認可を受けました。資料裏面になりますけれども、関東バスと11月22日付で運行に関する協定を締結し、11月30日運行を開始いたしたところでございます。
 協定の主な内容につきましては、まずバス運行に伴う経費の補助について、予算の範囲内で補助し、その対象経費は車両購入費、運行経費及び道路環境整備費としております。
 次に、使用車両につきましては、他の路線バスと区別できるように配慮し、運行状況報告等では月ごとに利用者数及び運賃収入等の運行状況を区に報告することとしております。
 バスの安全運行及び事故補償につきましては、バス事業者の責務、責任を明記しております。
 また、協定の有効期間につきましては、平成18年3月31日までとし、継続する場合は毎年新たに協定を締結するというものでございます。
 次に、運行開始について申し上げます。
 既に御案内のとおり、11月30日に中野サンプラザ東側の中野駅バス停留所前で区議会、都議会の各議員及び上鷺宮、鷺宮、野方地域など関係区民の皆様に御出席いただき、開通式を行ったところでございます。当日は早朝から大変ありがとうございました。開通式では、主催者、来賓のあいさつ、テープカットや乗務員への花束贈呈などを行いましたが、最後に式に出席された皆さんに乗車していただき、終了いたしました。
 なお、運行開始につきましては11月27日の区報、ホームページ、区施設にチラシを置き、あわせてポスターの掲示、近隣区の一部を含む関係地域の町会・自治会にチラシの回覧をお願いし、お知らせしております。多くの方に中野区コミュニティバスを御利用いただければ幸いと思っております。
 内容は以上でございます。
委員長
 ありがとうございます。以上の報告について、質疑ありますか。
むとう委員
 ちょっと報告からは外れるんですけれども、当日、11月30日の運行初日ですね、バスの進路を妨害するようなことがあって、1便を運行中止にしたようなことを聞いたんです。その報告をしていただけたらと思うんですが。
尾﨑土木担当課長
 運行開始からまだ1週間がたっておりません。正式な報告は私の方にはまだいただいておりません。
 ただ、その当日、夜に自転車と運行バスの間でトラブルがあったということで、夜間私の自宅に区の方からそういった苦情が入っていますという連絡がありました。翌日、いろいろとお話ししたところでございますけれども、バスが発車する際に横を自転車が通り抜けようとして、バスの前にも自転車等がありましたので、バスは徐行したと。自転車はそのままかなりのスピードで横を通り過ぎようとしたので、危うく当たりそうになったという苦情でございました。実際には事故に至っておりませんので事なきを得ていますけれども、バスの方も安全確認をしながら運行しておりますので、実際に何かが起きたというものではございませんでした。
むとう委員
 何も起こらずよかったと思うんですけれども、ちょうど私、その場面通ったんですよ。それで、私はわかりませんけれども、いつも特定の方がどうしたことかバス路線の進路の妨害ということで、何度も関東バスの方ではそういう妨害に遭っているというお話も聞きましたので、何かあってからでは困るし、何で妨害を受けなければいけないのかというあたりも関東バスにとってはお気の毒なお話なので、区の方でもきちんと対応していただきたいと思いますので、お願いします。
委員長
 よろしいですか。そのほか御質疑ありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で報告を終了させていただきます。
 2番目の中野二丁目地区市街地再開発事業等の現状について(資料5)報告を求めます。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
 それでは、お手元の資料の中野二丁目地区市街地再開発事業等の現状につきまして報告させていただきます。
 去る9月8日に現状ということで地図をお示しし、説明させていただきました。
 まず、1点目の報告ですが、中野二丁目地区再開発準備組合の結成につきまして報告させていただきます。
 中野二丁目地区再開発準備組合が平成17年10月25日に設立されました。このことに伴い、下記の事項を内容とする都知事あての結成届が11月21日付で区長に提出されましたので、都知事に提出したものでございます。
 一つは、名称でございます。中野二丁目地区再開発準備組合。理事長は田邊武夫氏となっております。田邊さんは駅前ビルの権利者の一人でございます。
 2点目の準備組合の検討区域ですけれども、これも今までお示ししている内容で、ちょっと小さくて見づらいんですけれども、中野二丁目の20番街区の一部、21番街区の一部、24番街区、25番街区の一部、26番街区の一部、27番街区の一部となってございます。
 3点目に、権利者の構成ですが、土地所有者、借地権者の数及び準備組合員数は下記のとおりとなっております。土地所有権利者は11人、これは共有者名義を一人とみなした場合でございます。借地権者が一人。
 なお、準備組合の組合員数は現在9人となっております。これは※印がついておりますけれども、中野区及び中野区土地開発公社は除いてございます。まちづくりの支援、指導をする立場でということで、今同席しております。
 あと、オブザーバー組合員1名と申しますのは南口の駅前ビルの一つでございますけれども、準備組合の時点では加わらず、話し合いに参加していくということで、いわゆる議決権を持たずに参加しているという状況でございます。
 2番目に、今後の準備組合の活動内容でございますけれども、一つは土地建物の評価の考え方やルールの検討などをすること、また、導入機能や施設計画の検討などを予定しているところでございます。
 簡単ですが、以上でございます。
委員長
 以上の報告について御質疑ありますか。
若林委員
 この準備組合に公社からはどなたが出たんですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
 準備組合には担当課長が参加しておりますけれども、準備組合としましては公社、法人として加わってございます。
若林委員
 オブザーバーでもいいんですけれども、住宅に入っている人がオブザーバーか何かで出ていませんか。どうですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
 公社住宅の住民が入っているということはございません。
かせ委員
 準備組合が結成されたということですが、準備組合の中で、今報告された以外のことについて、もっと突っ込んだ内容は議論されていませんか。至極当然なことを決められたと。だから、今後土地建物の評価であるとか、この計画をやりますよという旗上げをしただけで、いわゆる旗上げの報告だったというふうにとるんですけれども、それ以上突っ込んだ話はなかったんですか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
 きょうの報告は旗上げの報告でございまして、設立に至る規約、役員等、それから今後話し合っていく内容等を協議して設立に至ったことでございますので、今後は2番目に予定されているようなことを話し合っていくということでございます。
かせ委員
 それから、中野区及び中野区土地開発公社は除かれたという。今後区のかかわりということ、指導していくということで抜けたということですけれども、権利者としてはかなり大きな権利を持っていますよね。あえて抜けたというのがよくわからないんですが、通常こういう場合、権利者は大体準備会の中に入るのと違いますか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
 準備組合は法的な根拠はございませんし、特に権利関係が発生するわけでもございません。正式な組合発足であれば中野区は参加する、しなければいけないという義務がございます。今までも協議会というような形でいろいろ協議に加わってまいりましたけれども、公社とか建設会社、中野区というのは大きな専有面積を所有してございますが、ここで区が入って議論をリードするというような形は避けていきたいということで、今はさまざまな周辺のまちづくり計画等を作成することが緊急でございますので、そこら辺のことを中心に推進しながら、また、この準備組合には当然私も担当職員も参加し、必要に応じ発言させていただいておりますので、権利者としての立場を余りぎゅうぎゅうと申す立場ではなくて、側面から支援するという立場で発言させていただいているところでございます。
かせ委員
 先ほども若林委員の方から公社のことを聞かれましたけれども、公社には現在でも150人ぐらいいらっしゃるんですかね。非常にこの問題については心配しているわけですけれども、そういった立場の方が発言する場というのがあってもいいのではないかと思うんですが、どういうかかわりを持てるんでしょうか。
上村中野駅南口周辺整備担当課長
 公社住宅にはこの準備組合が設立しました10月25日に、設立しましたということを公社事務局から自治会長に報告した旨、区に報告がございました。自治会長の受けとめ方では、役員会などの場で報告をしていきたいということを申し上げていたようでございます。公社住宅につきましては、公社が一時的には説明責任をしていかなければいけないというふうに考えておりますので、公社からも事業計画と、これからまだ白紙の状況でございますので、今後必要に応じ、明らかになった過程で適時情報提供していきたいというふうに聞いてございます。
委員長
 ほかに御質疑ありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で2番目の報告を終了させていただきます。
 3番目の西武新宿線沿線まちづくりにかかる区の取り組みについて(資料6)、理事者の報告を求めます。
上村西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 それでは、続きまして西武新宿線沿線まちづくりにかかる区の取り組みについて報告させていただきます。
 1点目は、地元勉強会の検討状況でございます。
 これまでも報告させていただきましたけれども、沿線5駅、四つ勉強会が立ち上がっておりまして、最初の沼袋駅周辺まちづくり勉強会が16年1月に発足して以来、月1回程度、21回開催し、駅前商店街のあり方、沼袋のまちの将来ビジョンについて検討を行っているところでございます。
 2番目の新井薬師前駅周辺まちづくりの会につきましても昨年8月発足以来15回開催。テーマ別にまちづくり情報帳など作成し、現在は防災の観点からのまちづくりの意見交換を行っております。
 3点目の鷺ノ宮・都立家政駅周辺まちづくり検討会でございますけれども、ことし5月の発足以来5回開催し、5月にまちあるきを実施し、現在駅や駅前空間、まちの将来イメージなどについて意見交換を行っております。
 4番目の野方のまちの未来を描こう会でございますけれども、これも5月に発足以来6回開催し、10月29日の土曜日にまちの魅力や課題を発見し、まちあるきを実施したところでございます。
 2番目に、西武新宿線沿線まちづくり及び踏切対策検討会(第3回)開催の報告をさせていただきます。
 これは、東京都の都市整備局・建設局、西武鉄道、中野区の3者が構成メンバーとなっておりまして、11月17日午前、都庁の会議室で開催いたしました。約1年半ぶりでございましたけれども、主な検討事項は書いてある4点のとおりでございます。
 これまでの検討会の状況についての確認、また、西武新宿線沿線対策に伴う沿線まちづくり整備構想策定調査等についての報告、3点目に地元勉強会の状況について、4点目に今後のまちづくりの取り組みについて報告をいたしました。
 次の裏のページでございますけれども、3番目の沿線まちづくりの今後の進め方でございます。
 今後、沿線のまちづくり構想、これは目途としましては平成17年度末までに新井薬師前、沼袋駅周辺の2駅、18年度には野方駅、都立家政・鷺ノ宮駅の構想を作成し、この構想をもとに地元の意見を聞きながらまちづくり計画の検討を進めていくというような進め方を考えてございます。
 本日は参考に、一般的な標準的なスケジュールということで資料をつけさせていただきました。
 これまでも沿線のまちづくりと連続事業との関係につきましてさまざま御質疑いただいておりましたので、道路と鉄道の連続立体交差化と沿線まちづくりの標準的なスケジュールということで説明させていただきます。上段が自治体の役割、沿線のまちづくり。下段が国・東京都、いわゆる連続立体交差化事業の主体者というか補助者の役割というような形になっております。
 上段の沿線のまちづくりでございますけれども、準備期間としましてまちづくり調査を行い、構想の検討、そして構想の策定をする。そして、地元との合意形成を図りながらまちづくり計画の具体化に向けた検討をし、まちづくり計画を決定しながらさまざまな整備事業に着手していくというような流れでございます。この期間も10年単位で進むものでございます。
 また、下段の連続立体交差化事業の方につきましては、まちづくり構想等、まちづくりの計画のもろもろの概要、地元との合意形成、こんなような形で進むというのを東京都は確認しながら連続立体交差化事業の予備調査というか事業調査に入っていくと。それが国の事業調査になり、そして事業採択、都市計画決定、事業認可、事業着手というような形をとるものでございます。
 粗々でございますが、標準的なスケジュールを説明させていただきました。
委員長
 以上の報告について御質疑ありますか。
飯島委員
 沼袋、新井薬師前駅周辺は17年度中ということでしょうかね。沿線のまちづくり構想を作成するとなっていますが、こういうことなんですか。
上村西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 今、地元勉強会で粗々将来イメージ、駅、駅前空間、商店街通り等、また、新井薬師でも同様の検討がなされております。あわせて、区としましても委託調査等しながらまちづくり構想のスケルトンを描いているところでございまして、現状と課題を背景に、構想の目的、性格を描きながらまちづくりの方針、2駅の将来イメージ、おおよその概略構想みたいなものを区として決めて、地元と意見交換をしていきたいというふうに思っております。
飯島委員
 沿線のまちづくり構想を策定すると。参考までのスケジュールによれば、準備期間をやや終わって、計画検討期間に入るはざまということですね、意味合いから言うと。しばらくすると、都の連続立体交差化事業の調査に入っていくような、もうちょっとすると国の連続立体交差化の調査に入ってくるといういわばとば口だから、新井薬師前駅と沼袋駅周辺は極めて大事な時期に差しかかっているというふうに認識してよろしいのか。それとも、まあ構想ですからねという話なのか、どっちなんですか。
上村西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 私どもはこれまでも連続立体交差化事業実施に向けて取り組んできたところでございまして、その前提、一体となったまちづくりが必要であるということで取り組んでいるところでございます。平成16年の6月に対象区間20区間が発表されてから、対象14区、ある意味ではまちづくり競争が始まっていると。東京都は予選会というふうに言いますけれども、そういう意味では勉強会を形にすべく、そして構想をある意味で東京都に早い時期に提案していきたいということで考えれば、大事な時期を迎えているというふうに認識してございます。
飯島委員
 構想をつくることによって、予選突破が可能になるんですか。だとすれば、かなり大事なタイミングになっていると思うんだけれども。予選会じゃなくて、どういうタイミングなの。
上村西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 きょう、参考ということで標準的なスケジュールをお示しいたしました。区としては、構想案をある意味でスケルトン、骨格を持ちながら地元勉強会に提案する時期がございますので、ここの合意形成もちょっと時間がかかるので、先ほど説明で17年度中の策定というふうに申し上げましたけれども、ここら辺につきましては、地元としっかりと話し合いながら策定していきたいというふうに思っております。
飯島委員
 つまり、勉強会は勉強会で今いろいろやっていますよね。それから、沿線まちづくり構想については、これを見るとあくまでも地元の区とか市がつくることになっている。勉強会をやっている人たちとのいろいろな意見も組み込みながら、区としてはまちづくり構想をつくろうと。これ、やっぱり17年度中ですよね、末なんだから。今17年度だよね。あと何カ月というと、もう師走ですよね。なかなか難しいことが控えているんじゃないの。さらに言えば、18年度中には野方駅と都立家政・鷺ノ宮駅周辺も構想をつくっちゃうということですが、ただつくったってなかなか難しいわけで、地元との合意形成というんだけれども、勉強会をやっているわけだから、区がそういう勉強会でいろいろな意見が出ていることと違う方向を向いたまちづくり構想なんていうのは策定のしようがないわけですよね。そうするとそんなに、逆に言えば、ある一つの成案を得ようとするならば、難しいことではないだろうし。あるいは、そういうことが熟していないとすると、この一、二年の間に何かがかちっとしてくるのもなかなか大変だろうと思うんですけれども、その辺の感触はどう受けとめていらっしゃいますか。
上村西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 この辺の話も地元勉強会等でいろいろ話題になってまいりますけれども、今までずっと地元勉強会等をやってきた経過も大事にしながら、そこでさまざまキャッチボールしながら進めていきたいとおもっておりますけれども、時間的に非常に切迫しているのではないかという御指摘もございます。ある意味で中野区のスタンスとしまして、構想の骨格的なものはこの17年度中に区案として持ってまちに入っていきたいというようなことを考えております。地元勉強会との機運醸成を今までしてまいりましたけれども、これまでの関係性を大事にしながら、意見反映できるものを把握しながら進めてまいりたいというふうに考えております。
飯島委員
 すごく時間が切迫している理由なんかがよくわからないというか。18年度中とか17年度末とか書いてあるので、そういう時間的な見通しで大丈夫なんですかと一面危惧しながらお尋ねをしているということでありまして、何もこちら側にすごい急がないといけないよというようなものがあって物を申し上げただけであって。
 ただ、なぜ伺っているかというと、実は近々、新井薬師前、沼袋の関係は、まちづくり勉強会の会合があるようですね。いろんな交通調査や何かをやってみて、場所によっても違うのかもしれませんが、極めてハードな取り組みをしないと、沼袋なんかの場合は難しいですよ、調査をしてみればこうなってくる。そうすると、道路幅員をどうするんだということになりつつあって、まちづくり構想なんていうことと重ねて、都市計画的な手法を駆使しないとだめなんじゃないのという認識に傾きつつあるような部分もあるような御案内を受けとりました。
 そういうことからすると、あんまり区が考えていることと地元は意識がすれ違っている可能性もあるということすらあるみたいな、ある面ではリアルな認識を皆さんが勉強を進めることによって持ち始めているんじゃないかと。
 だから、あんまり当たり前のことだけでやっていると、違うことになりかねないなという気もするので、そういうところはちゃんと踏まえながら、区がおつくりになるまちづくり構想なら、単純にまちづくりなんていうソフトウエアに傾いたようなことではこれはいかないかもしれない。むしろ、都市計画的なハードの部分が5割ぐらい、あるいはそれ以上になる可能性すらある。そもそも連続立体交差化自体が計画決定事項になっているわけですから。そうすると、中野区が今お考えになっていることだけでは事がなかなか進まないんじゃないの。むしろそうではなくて、もっと認識を新たにして取り組まないと難しい問題が発生するんじゃありませんかということを危惧しているんですが、そういう全体的なことについていかがお考えですか。
石橋拠点まちづくり推進室長
 沼袋、新井薬師については勉強会も早くできまして、検討もほかの4駅に比べると進んでいるという状況がございます。既に先ほど担当課長の方から御説明いたしましたように、かなりの回数をやってきて地元のいろいろな意見もそれなりに十分聞いてきたという経過がございます。先ほど御説明いたしましたように、まちづくり構想については今年度末ぐらいに区としての構想をつくっていきたいと考えておりまして、今まで地元からいろいろな意見を聞いてまいりましたので、そういうものもできるだけ盛り込んだような形で構想をつくっていきたいと考えております。
 今委員が御心配なされている点でございますけれども、全く同様の認識を持っておりまして、どこまでハードの話をその中に入れるかによってかなり地元の合意等をとるのに時間がかかる。ですから、沼袋であれば今の商店街通りを広げる案であるとか、あるいは駅前にちゃんとした駅前広場をつくるとか、そういう案を整備構想に盛り込むような形にすると、恐らくそこの合意をとるのにはかなり時間がかかるのかなというふうに思っています。
 整備構想として、どのレベルのものをつくるかについてはまだ必ずしも区の中でスタンスが固まっていませんけれども、少なくともハードの部分については、やはり最低限必要なものはまちづくり構想の中に何とか入れ込みたいと思っております。
 これは私の私見になりますけれども、少なくとも駅にアクセスする道路、あるいは駅付近での駅前広場の整備、そういうものは構想の中にちゃんと盛り込んで、それを地元に提示させていただいて、それについて地元の意見を聞きながら基本的な合意をできるだけ早い時期にとっていきたいというふうに考えております。
 ハード、ソフトという話の中で、やはりソフトだけであれば、これは現実の問題としてなかなか物が動いていかないわけですから、かなり踏み込んだ形で、ハードも入れた形でまちづくり構想を年度内につくりまして地元に提示していきたいというふうに考えております。
篠委員
 きょういただいた20年でというのは、2025年までの390カ所の踏切対策と連動しているんだと思うんですが、東京都発で聞こえているように思っているんですけれども、国との連動において、20年までに完成し切るぞという認識で地元には説明してよろしいんですよね。
上村西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 きょうお示ししました資料、参考となっていますのは標準的なスケジュールでございまして、ここに中野区を当てはめて考えるのはまだちょっと早いかなというふうに思ってございます。あくまでも都の連続立体交差化調査、国の連続立体交差化調査というような具体的な動きがありましてから何年後ぐらいというような目安が言えますけれども、今の時点では全く白紙でございます。
篠委員
 せんだっていただいた踏切対策の基本方針というのは、あくまで石原都政の姿勢としてとらえるべきなのか、ちゃんと国と連動しての対応と見るのか。どっちかはっきり答えてください。
上村西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 東京都の踏切対策基本方針の認識としましては、重点踏切とかというものは2025年という表現があったかと思いますけれども、この20区間をすべて2025年までに完成ということの認識は私どもはしてございません。
篠委員
 そういう認識がなく10年、10年の20年後に完成だという、そういうものをきょう我々がいただいたんだと、こういうことでよろしゅうございますね。
上村西部新宿線沿線まちづくり担当課長
 きょうの資料は基本的なスケジュールの順番といいますか、流れと事業スパンの目安ということでお示ししたものでございますので、そのようにお受け取りいただければと思います。
委員長
 よろしいですか。
 そのほかございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、以上で報告を終了させていただきます。
 その他で何か報告はありませんか。
服部都市整備部経営担当参事
 情報提供で山手通りにかかわります山手だよりというものを東京都並びに首都高速道路株式会社が作成して沿道の方にお配りしております。また、個々の委員会でもお配りしてございますので御参考として、山手だより11号が先月でき上がりましたので、きょう委員各位にお届けしたいと思ってございます。お願い申し上げます。
委員長
 では、配付してください。

〔資料配付〕

服部都市整備部経営担当参事
 ただいまお配りしてございます11号の山手だより(資料7)でございますが、ここにありますように、発行が東京都建設局並びに首都高速道路株式会社でございます。山手通り(環状6号線)と首都高速中央環状新宿線の情報誌。山手通り先行区間の歩道部が完成しましたというところの絵柄を見ていただきますと、落合から東中野駅に至る約180メートルのところの歩道部分の整備が終わりました。左の方が完成したイメージ図、右の方が直近の写真でございます。そんなところでごらんいただきたいと思ってございます。
 下段の方には、西新宿でも意見交換会。中野区は既に本年4月で終わってございますが、意見交換会を始めているお話。開けていただきますと、現在工事中で、開通前の現状と開通後の状況を載せてございます。裏面にいきますと、10月1日から首都高速道路株式会社がスタートいたしましたという内容でございます。これを沿道にお住まいの方にお配りしてございます。
委員長
 ただいまの報告について何か御質疑ありますか。
 よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、所管事項の報告を以上で終了させていただきます。
 その他ですけれども、次回の委員会運営についてお諮りいたしますので、委員会を暫時休憩させていただきます。

(午後3時00分)

委員長
 それでは、委員会を再開させていただきます。

(午後3時08分)

 先ほど休憩中に御協議をしていただきました委員会ですけれども、1月30日に山手通りの先行区間の歩道部が完成したということですので、そこと地下高速の視察をさせていただきたいと思います。1時から開会させていただきます。
 以上で本日予定した日程すべて終了しますけれども、委員各位、理事者から何か発言ございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の中野駅周辺整備・交通対策特別委員会を散会いたします。

(午後3時09分)