平成21年02月17日中野区議会建設委員会(第1回定例会)
平成21年02月17日中野区議会建設委員会(第1回定例会)の会議録
平成21年02月17日建設委員会 中野区議会建設委員会〔平成21年2月17日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成21年2月17日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時48分

○閉会  午後2時15分

○出席委員(8名)
 北原 ともあき委員長
 のづ 恵子副委員長
 ひぐち 和正委員
 南 かつひこ委員
 伊藤 正信委員
 久保 りか委員
 むとう 有子委員
 かせ 次郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市整備部長 石井 正行
 都市計画担当課長(住宅担当課長) 登 弘毅
 都市計画調整担当課長 田中 正弥
 南部地域まちづくり担当課長 角 秀行
 中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
 北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 萩原 清志
 土木・交通担当課長 遠山 幸雄
 公園・道路担当課長 石田 勝大
 建築担当課長 豊川 士朗
 拠点まちづくり推進室長 佐藤 幸一
 拠点まちづくり担当課長 松前 友香子
 中野駅周辺整備担当課長 秋元 順一

○事務局職員
 書記 河村 孝雄
 書記 岡田 浩二

○委員長署名

審査日程
○議 案
 第2号議案 平成20年度中野区一般会計補正予算(関係分)

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会します。

(午後1時48分)

 本日の審査日程についてお諮りいたします。
 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 それでは、議事に入ります。
 議案の審査を行います。
 第2号議案、平成20年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
 念のため申し上げます。本補正予算は総務委員会に付託されていますが、建設委員会関係分について当委員会で審査し、意見があれば、賛成多数となった意見を総務委員会に申し送ることになっておりますので、御承知おきください。
 それでは、本件について、理事者から補足説明を求めます。
石井都市整備部長
 それでは、お手元の議案をごらんいただきたいと思います。第2号議案、平成20年度中野区一般会計補正予算のうち、都市整備部が所管をしております補正予算の内容について御説明を申し上げたいと思います。
 議案の6ページをお開きいただきたいと思います。第2表というところでございます。繰越明許費の補正ということでございまして、6款都市整備部所管の補正予算といたしまして、1項都市計画費の9,270万円、それから6,595万1,000円、それから3項の土木・交通費の1,880万2,000円を補正するものでございます。
 それでは、内容につきまして、120、121ページをお開きいただきたいと思います。見開きになってございますが、6款都市整備費、1項都市計画費の都市施設、東中野駅前広場整備等の基本実施設計、これの9,270万円につきましてJR東日本との協定締結に時間を要しまして、設計が年度内に終了しない見込みのために繰越明許費とさせていただきたいというものでございます。
 それから、同じく1項都市計画費の都市施設、野方駅自由通路整備工事及び野方駅整備の6,595万1,000円につきまして、これにつきましては当初予定をしていたよりも建築確認などに時間を要し、20年度分整備が年度内に終了しない見込みということのために経費の一部を繰越明許費とさせていただきたいというものでございます。
 それから、次に3項になりますが、土木交通費の土木防災、橋梁拡幅整備でございます。これは神田川にかかります新橋の1,880万2,000円につきまして、これは東京都の事業でやってございますが、河川改修に事業を要しまして、20年度分整備が年度内に終了しない見込みということによりまして経費の一部を繰越明許費とさせていただきたいということでございます。
 以上、よろしく御審議のほどお願いを申し上げる次第でございます。
佐藤拠点まちづくり推進室長
 それでは、拠点まちづくり推進室所管分の御説明をいたします。資料の5ページにお戻りいただきたいと思います。第1表、歳入歳出予算補正の2の歳出のほうでございます。6款の都市整備費、7項拠点まちづくり費でございます。補正前予算額が3億5,423万4,000円でございます。補正額が2,340万円の減額でございます。したがいまして、補正後予算額が3億3,083万4,000円でございます。
 資料の104、105ページをお開きいただきたいと思います。6款都市整備費のところでございます。7項拠点まちづくり費、1目の中野駅周辺整備費でございます。補正前予算額、補正予算額、補正後の予算額には先ほどお話しした金額でございまして、財源の内訳でございます。特定財源、国庫支出金、これが936万円でございます。これがまちづくり交付金でございます。それから都支出金、減額が351万円でございます。これは都市計画の交付金でございます。それから、繰入金ですね。これが1,053万円でございます。これはまちづくりの基金でございます。
 105ページの節を見ていただきたいんですが、13の委託料でございます。この説明でございます。1の中野駅周辺整備の減額の2,340万円でございますが、警察大学校等の跡地都市計画道路の未着手に伴う減額でございます。この未着手の理由でございますが、今年度、土壌汚染調査を実施しております。その際、鉛の検出がございまして、追加分で詳細調査を行いまして、1月に終了したということでございまして、実施設計につきましては着手しなかったものでございます。なお、当初計画どおり、平成24年3月までの道路整備進行予定、これにつきましては変更のないようスケジュール管理を徹底してまいりたいと思っております。
 以上でございます。よろしく御審議いただきたいと思います。
委員長
 これより本件に対する質疑を行います。
 質疑はありませんか。
伊藤(正)委員
 ちょっと確認で、教えてほしいんですけれども、土木・交通費の1,880万2,000円、これ繰越明許費ですよね。先ほど説明があったように、神田川の改修が終了していないために、中野新橋の橋ですよね。これが着工できないということは、これは一般財源でなっているんですよね。ということはどういう、もうちょっと詳しく、区の事業としてのことなんですよね。どういうことなのか教えてください。
遠山土木・交通担当課長
 一般に都の河川改修に伴って橋のかけかえの場合は都の負担でかけかえをするわけでございますが、今回はそのかけかえにあわせまして拡幅を想定してございます。その拡幅の部分については区の負担ということになってございます。それで、この新橋につきましては22年度まで3カ年でやる事業でございますが、20年度予定していたものが工期がおくれて、3月完了予定が5月までずれ込むということで繰越明許になったということでございます。
伊藤(正)委員
 拡幅ということは、あそこは区道ですよね。区道ということでの拡幅ということで理解してよろしいですか。
遠山土木・交通担当課長
 現況、新橋でございますが、9メートルございますが、内訳が車道が6メートル、歩道が1.5メートルで2方向ということですが、このうち歩道を2.5メートルにいたしまして、9メートルが11メートルに拡幅すると。その拡幅の部分が区の負担になるということでございます。
かせ委員
 今の説明なんですけれども、拡幅するけれども、橋としては一体的につくるわけですよね。歩道部分を別につくるわけじゃないでしょう。そうすると、その仕分けといいますか、どういうふうに案分するのかというのがよくわからないんですけれども。
遠山土木・交通担当課長
 現況9メートルの幅員の橋でございますが、これが2メートル拡幅すると、この2メートル拡幅分については、全体分のこれが11メートル分の2メートル分、この部分を区が負担をすると、こんな形で負担財源を分担するということです。ですから、詳しく言いますと、11分の2ということで、18.2%区が負担すると、こんな形になります。
かせ委員
 すると、橋梁にかかわる、その建てかえにかかわる総費用の11分の2ということですか。
遠山土木・交通担当課長
 そういうことでございます。
むとう委員
 今の部分以外のお話もすべて時間を要したために繰り越しということになるわけですけれども、例えば野方駅の部分では、建築確認に時間を要したということの御説明でしたが、具体的にはもう少し説明を、どうして建築確認に時間を要したのでしょうか。さまざまな状況の中で確認する業者が足りないとかいろいろ理由があるかと思うんですけれども、どういうことだったんでしょうか。
登都市計画担当課長
 野方駅につきましては、建築確認申請を10月29日に行っております。当初の見込みでは年内、12月にはできるだろうと見込んだんですけれども、いろいろなやり取りの中で延びてしまったということでございます。今から考えると、少し期間の設定が甘かったのかなという感じがいたします。ただ、駅の整備そのものの完成には影響は与えないということですので、その範囲で工事のやりくりをする関係で、20年度分のものを21年度に行うということで、その分繰り越しをしたというところでございます。
むとう委員
 いろいろやり取りに時間がかかったということですけれども、やり取りという部分だと、要するに、設計図に何か誤りがあったとかどういうことなんですか。いろいろやり取りというのがよくわからないんですけれども。
豊川建築担当課長
 少し補足説明いたしますけれども、例えばこの野方駅に関しては鉄骨構造なんですが、例の耐震偽装事件を発端とした構造審査の厳格化、これに該当しました。したがって、特に構造に関しては第三者機関に判定を依頼すると、この辺の経過、あとその他周辺の機関との調整、そういったものがあって時間を要しただろうと、そういうふうに理解しております。
むとう委員
 区のほうの構造計算に甘さがあったということなんですか。そういうことではないんですか。
豊川建築担当課長
 私は審査をする立場ですので、構造計算が甘いかどうかというのはわかりませんが、適正に審査した結果、場合によっては多少図面の修正ですとか再検討、そういった部分があって、それに多少時間を要した部分もあったと、そういったことでございます。
むとう委員
 それから、警察大学校の跡地の道路のところなんですけれども、これも鉛が検出したためにさらなる精密調査をしたために時間を要したということなんですけれども、それはあくまで土壌汚染の調査ですから、土壌汚染の調査をしつつも、道路の実施設計というのは同時進行でできないものなんですか。別に私は慌ててやれということではないんですけれども、ちょっと不思議に思うんですが。
石田公園・道路担当課長
 今年度、もちろん土壌汚染調査もそうでございますが、警察協議を交通管理者――いわゆる公安委員会でございますけれども、交差点の協議をかなり時間がかかっております。あわせて、立地事業者さんとの関係もこれありでございまして、そういう面も含めまして、今年度道路の実施設計については来年度に見送りさせていただいたということでございます。
むとう委員
 別に悪くもないんですけれども、全部おくれてきたのがいろいろなことに時間を要しというのが最初にいただいた内示の段階での説明のところに書いてあるんですよね。だからいろいろなことに時間を要し、時間を要しというあたりがもともとの計画の甘さとか計画自体が無理な計画だったとか、そういうことがあるのかなって思うんですよ。だからもうちょっときちんと、よりよいものをつくってほしいわけですから、時間を要するのはそれなりに悪いことでもないんだけれども、本当に計画の甘さとか詰めの甘さとか、そういうことがあるようだと困るかなとちょっと思うので、今後慎重にお願いしたいかなと思いますので、要望したいと思います。
久保委員
 今この都市整備費の3点、東中野、野方、橋梁拡幅、何となく見なれたものかなという気がして、たしか平成19年度の決算のときにもこの橋梁のことは多額の不用額が出ていたりしていたものかなと思ったりもしていますし、東中野と野方についてもこういった形で以前にも同じような報告で、内容は違ったとしても、おくれているというようなことで、またかという印象を持ちます。これはきちっとした計画にのっとって慎重にやっているから、このようなことになっているのか、それとも先ほどから各委員から指摘がありますけれども、そもそもの計画そのものが詰めが甘いのかということになると思うんですね。その辺はまずどちらだと思われているのか。
 それと、当然これは事業としてまだこれから整備完了していただくまでしっかりやっていただかなければいけないわけで、これから平成21年度の予算の審議も始まりますけれども、そこの中でも盛り込まれてくるものだと思います。その中で21年度もこの計画がきちっと本当に順調にいくのかどうかというところも、やはり同じようなところが毎回出てきますと不安になるのではないかなと思うのですが、その辺はいかがお考えでしょうか。
登都市計画担当課長
 例えば東中野の件を言いますと、JRとの協定を20年度当初結べるだろうということで進めていたわけですけれども、協議が長引いてしまったと。実際には11月過ぎに協定がなってしまったという経緯がございます。確かに甘かったと言われると、今から思うとそうかもしれませんけれども、予算をつくった段階にはかなり見込みがあったということで、仮にJRと速やかに協定ができたといった場合、予算をとっておけなければ、そのままずっと半年間、じゃ何もせずに放っておくのかということになってしまいます。そういう面からも速やかに行うという意味からも、ある程度順調に協議が進んだようなスケジュールを想定して予算を組んだということから、こういうことになったということがございます。そういう点できちっとした見通しをもう少し事前に持てればなという点はございます。今後その辺反省しながら進めていきたいと。なるべく早くこういった事業については執行したいというふうに思いますので、慎重さもそうですけれども、きちっとした見通しを持って進めていきたいというふうに思っております。
久保委員
 これは最終的なスケジュールには影響は、どれもないものなんでしょうか。これ繰越明許ということで次年度にさまざま送られることによって、事業自体がどんどん延びていってしまって、計画がスムーズにいかないということはないんでしょうか。これは順調に計画どおりにいくということでよろしいんでしょうか。
登都市計画担当課長
 野方駅につきましては着工をもうしております。このとおり、予定では平成22年秋完成ということでございますので、その辺はもう動かないものというふうに考えております。東中野につきましては、今回大分JRとの協定がおくれてしまったということから、その分完成がおくれるということになります。今の予定では平成26年度にすべてが完成するという予定でございます。それに向けて関係機関との協議をさらに進めるとともに、設計や工事を遅滞なく行いたいというふうに思っております。
久保委員
 わかりました。地元の方たちは待ち望んでいるどちらも計画でございますので、きちっとしたスケジュールで、しかも慎重にやっていただくことはもう当然いいことだと思いますけれども、なるべくおくれを来さないようにお願いいたします。
 それと、すみません、一つ教えていただきたいんですが、都市施設費の財源更正のところで、特別区債の2億3,300万円、繰入金というふうになっていますが、この繰入金の内訳を教えていただけますか。
登都市計画担当課長
 繰入金と申しますのは、まちづくり基金からの繰入金ということでございます。
久保委員
 まちづくり基金がすべてなんでしょうか。そうしますと、まちづくり基金は20年度に繰り入れている総額というのも変わるのだと思うんですが、幾らが幾らになるんですか。
登都市計画担当課長
 これには基金残高は明示されておりませんけれども、現在の基金残高が約19億9,000万余というふうに聞いております。そこから約2億2,000万円を繰り入れるということになるということでございます。
久保委員
 2億2,000万円ですか。特別区債の2億3,300万円が財源更正繰入金になるということではないんでしょうか。2億3,300万円がそっくりまちづくり基金が繰り入れられるということではないんですか。
登都市計画担当課長
 これは委員おっしゃっているのは102ページ、103ページのところだと思いますけれども、この2億3,300万円というのは野方駅の北口の用地購入費の部分でございます。そのうち区債発行を予定していたものを、それを変更しまして、基金から2億3,300万円の財源更正したというものでございます。
 それから、まちづくり基金そのものはもう1点、警察大学校のほうでありまして、104ページ、105ページですね。繰入金を支出しなかった部分がございます。差し引きすると約2億2,000万円ということでございます。
久保委員
 わかりました。先ほど中野駅周辺整備のところでは御説明があったんですけれども、これを特別区債からまちづくり基金のほうに財源更正をかえた理由というのはどのようなことでしょうか。
登都市計画担当課長
 現時点ではまちづくり基金残高、先ほど19億9,000万円余と申し上げましたように、余裕があったということからこのような変更を行ったということでございます。
久保委員
 余裕があったということなんですけれども、それは年度当初からわかっていることではなくて、この時点において特別区債ではなくて、まちづくり基金にしようということになったんでしょうか。その辺は何かの事情があって、まちづくり基金を活用すべきだということになったのではないかと思いますし、またまちづくり基金そのものが残高がこれだけあってということで、価値的に活用するということなのかと思いますし、その辺のところをすみませんが、教えてください。
登都市計画担当課長
 もちろんこの財源更正につきましては計画財務担当のほうが所管しておりまして、そちらの判断でこういった財源更正を行ったということでございます。
久保委員
 ということは、ここで伺ってもあまりわからないかもしれないのですが、要は区債を発行するよりも基金などの繰り入れを行っていくことのほうが今のこの厳しい財政の中では価値的だと判断をされたのだと思うんですね。ということは区で一生懸命基金としてためてきたものがここに来て大きく価値を見出されているのかなというふうにも思うんですが、その辺のところはいかがなんでしょうか。
登都市計画担当課長
 そのように考えております。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、質疑を終結します。
 次に、総務委員会に申し送るべき意見を受けたいと思いますが、意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 意見がなければ、当委員会としては第2号議案については、総務委員会に意見なしということで申し送りたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 以上で、第2号議案、平成20年度中野区一般会計補正予算(関係分)の審査を終了します。
 以上で、本日予定していた日程は終了しますが、委員、理事者から何か発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。

(午後2時15分)