平成21年03月13日中野区議会建設委員会(第1回定例会)
平成21年03月13日中野区議会建設委員会(第1回定例会)の会議録
平成21年03月13日建設委員会 中野区議会建設委員会〔平成21年3月13日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成21年3月13日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後4時36分

○出席委員(8名)
 北原 ともあき委員長
 のづ 恵子副委員長
 ひぐち 和正委員
 南 かつひこ委員
 伊藤 正信委員
 久保 りか委員
 むとう 有子委員
 かせ 次郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市整備部長 石井 正行
 都市計画担当課長(住宅担当課長) 登 弘毅
 都市計画調整担当課長 田中 正弥
 南部地域まちづくり担当課長 角 秀行
 中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
 北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 萩原 清志
 土木・交通担当課長 遠山 幸雄
 公園・道路担当課長 石田 勝大
 建築担当参事 豊川 士朗
 拠点まちづくり推進室長 佐藤 幸一
 拠点まちづくり担当参事 松前 友香子
 中野駅周辺整備担当課長 秋元 順一

○事務局職員
 書記 河村 孝雄
 書記 岡田 浩二

○委員長署名

審査日程
○議案
 第30号議案 中野区自転車駐車場条例の一部を改正する条例
 第31号議案 中野区自動車駐車場条例
 第32号議案 中野区立福祉住宅条例の一部を改正する条例
○陳情
〔継続審査分〕
 (20)第30号陳情 日本たばこ中央一丁目アパート跡地に「多機能公園」建設を求める件につい
          て
 (20)第31号陳情 都営川島町アパートの跡地利用に関する陳情
○所管事項の報告
  1 平成21年度の組織編成について(都市整備部・拠点まちづくり推進室)
  2 採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況について(都市整備部・拠点まちづくり
   推進室)
  3 平成20年度(2008年度)第7回中野区都市計画審議会について(都市計画担当)
  4 中野区都市計画マスタープラン原案について(都市計画調整担当)


委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会します。

(午後1時00分)

 初めに、今定例会における委員会の審査日程について御協議をいただくため、委員会を休憩します。

(午後1時00分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後1時00分)

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りします。
 本定例会では、常任委員会の日程が3日間設けられており、本委員会には、お手元に配付の審査日程案(資料1)のとおり審査すべき案件があります。
 そこで、休憩中に御協議いただきましたとおり、本日は議案及び陳情の審査を行った後、所管事項の報告をできるところまで行い、2日目以降は所管事項の報告の残り以下終了までとしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。
 なお、審査に当たっては、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いいたします。
 それでは議事に入ります。
 議案の審査を行います。
 第30号議案、中野区自転車駐車場条例の一部を改正する条例についてを議題に供します。
 本件について、理事者から補足説明を求めます。
遠山土木・交通担当課長
 それでは、第30号議案、中野区自転車駐車場条例の一部を改正する条例について、補足説明をさせていただきます。
 当議案は、先般、当委員会で12月3日、新中野駅周辺地区の自転車駐車場整備の進捗状況について御報告した際、御説明をさせていただいてございますが、新中野駅東側、消防署跡地に鍋横自転車駐車場を設けると、設置するということに関する条例改正でございます。
 現在、中野区自転車駐車場条例の中に、別表第1という中で有料制駐車場が記載されてございます。その中の新井薬師南自転車駐車場、この下に新たに鍋横自転車駐車場、中野区本町四丁目44番を加えるというものでございます。なお、この駐車場につきましては、先般御説明をさせていただいたとおりでございますが、現在250台規模での自転車駐車場を整備する方向で準備を進めているところでございます。
 内訳といたしましては、定期利用が200台、1日利用が50台という構成でございます。
 実施時期につきましては、本年の7月1日を目途に整備を進めていきたいと、このように考えてございます。
委員長
 これより本件に対する質疑を行います。
 質疑はありませんか。
かせ委員
 この料金ですけれども、幾らになるんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 現在想定してございますのは、近隣の駐輪場の料金を参考に、定期につきましては1カ月1,600円、3カ月が4,200円、1日利用つきましては100円を想定してございます。
かせ委員
 それと、これは消防署跡地ということですけれども、ちなみに杉山公園のほうはいつぐらいになりますか。
遠山土木・交通担当課長
 これも昨年御報告申し上げましたが、現在のところ、公園のリニューアルとあわせて実施設計を今年度行っております。来年度は、10月以降、町会等のイベントが終わった後、工事に入りまして、来年度は駐車場につきましては工事、オープンは平成22年の6月を目途に整備をしていく予定でございます。
むとう委員
 参考までに、以前に御説明があったかと思うんですけれども、この鍋横のエリア、放置自転車台数って大体どれぐらいなんでしょうか。これによってほぼ解消できるんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 新中野駅周辺ということでお話しいたしますと、昨年度の東京都の一斉調査では約700台の放置自転車がカウントされました。
むとう委員
 そうすると、まあ250台ということですから、まだまだこれでは解消できないという状況になるんですよね。努力として、次に杉山公園のところもできるわけですが、まださらに必要という認識をお持ちなのか、今後どうしていくおつもりなのか、お答えください。
遠山土木・交通担当課長
 現在、700台規模の放置自転車の現況がございます。それで、杉山公園も合わせて490から500台規模の自転車駐車場を整備する計画でございます。これまで私どもの経験上、7掛け程度の駐輪場を整備いたしますと、ほぼ8割程度の利用の中で放置自転車対応ができるというふうに考えてございます。現況につきましても、お近くの方が放置しているケースも考えられますし、あるいは坂上のほうから来ていらっしゃる方もありますので、ほぼ500台規模で十分に放置自転車対応ができるものと考えてございますので、一日も早く杉山公園の地下も整備されて規制区域をかけていきたいと、このように考えてございます。
伊藤委員
 今御説明のあったように、定期が200台、1日貸しが50台という割合なんですけれども、これはほかと比べてどうなんですか。それとも、こういう定めがあっての決め事なんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 特に割合等に定めはございません。他の駐輪場も参考にしながら、こういった割合でスタートするということでございます。基本的には、この200台につきましてはラックを使いまして--機械のラックですね。それから、1日利用は平置きの形で対応していきたいなと思ってございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 他に質疑がなければ、本件の取り扱いを協議するため、委員会を休憩します。

(午後1時07分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午後1時07分)

 質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ質疑を終結します。
 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ意見の開陳を終結します。
 次に、討論を行います。討論はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ討論を終結いたします。
 これより本件について採決を行います。
 お諮りいたします。第30号議案、中野区自転車駐車場条例の一部を改正する条例についてを原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 以上で第30号議案、中野区自転車駐車場条例の一部を改正する条例についての審査を終了します。
 次に、第31号議案、中野区自動車駐車場条例についてを議題に供します。
 本件について、理事者から補足説明を求めます。
遠山土木・交通担当課長
 それでは、第31号議案、中野区自動車駐車場条例につきまして、補足説明をさせていただきます。
 提案理由といたしましては、現在東京都が設置してございます都営中野駐車場を中野区が引き継ぎ運営するため、規程の整備を行うというものでございます。
 お手元の資料(資料2)、都営中野駐車場の引継ぎ及び(仮称)中野区自動車駐車場の運営についてをごらんいただきたいと思います。
 目的といたしましては、中野駅周辺のまちづくりにかかる駅前広場の再整備については、おおむね平成23年度中には着手する必要があり、土地利用計画を円滑に推進するため、現在北口広場内に設置されてございます都営中野駐車場を引き継ぎ、暫定的に中野区自動車駐車場として運営するというものでございます。
 (仮称)中野区自動車駐車場の運営でございますが、道路法の既定によりまして駐車料金を徴収する自動車駐車場を設置するものでございます。設置期間は3年間を予定してございます。位置でございますが、中野区中野四丁目9番の先でございます。面積は1,894.16平米でございます。形式は屋外駐車場(平置式)、台数は86台でございます。
 名称は、中野区自動車駐車場といたします。
 利用形態は、これまでと同じく年中無休・24時間営業といたします。利用料金につきましては、記載のとおり、これまでと同じく次のように定めます。午前8時から午後10時までは30分につきまして200円、午後10時から午前8時までは1時間につき200円でございます。利用できる車両は、道交法施行規則第2条に既定する普通自動車のみといたします。
 運営は、駐車場事業者への業務委託といたします。
 実施時期でございますが、平成21年4月1日から区営駐車場として運営いたします。
 今後の予定でございます。3月--今月、東京都議会におきましてこの中野駐車場の廃止がなされます。また、今月末、東京都と無償譲渡契約を締結いたし、東京都より引き渡しを受けます。そして4月から区営駐車場として運営を開始するということになってございます。
 以上で補足説明を終わります。よろしく御審議のほどお願いいたします。
委員長
 これより本件に対する質疑を行います。
 質疑はありませんか。
かせ委員
 無償譲渡ということですけれども、そうしますと、あの土地は現在どうなっていますか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 現在、あそこの土地は、まだ財務省が所管をしているということでございます。
かせ委員
 そうしますと、譲渡を受けるのはいわゆる整備された駐車場のみということですよね。そうしますと、今後の土地の扱いということについては財務省との関係で話が進むということですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 はい。土地そのものは財務省が所有をしているわけでございますが、その上部というんでしょうか、上部については中野区が管理をしていると。要するに中野区に管理が委ねられているということでございまして、中野区の管理権の中で都営駐車場を区に移管していただいて、区営駐車場として運営していくということになるわけでございます。
かせ委員
 私が聞きたかったのは、いわゆる東京都は多分無償で利用されていたんじゃないかと思うんですけれども、中野区も利用については無償で貸与すると。それで、上の部分の駐車場の運営については中野区が東京都から引き継ぐという、こういう理解でよろしいですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 はい。委員のおっしゃるとおりでございまして、無償で駐車場が運営できるということでございます。
かせ委員
 それから、3年間の運営ということですか、3年後についてはどうなんでしょう。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 先ほど土木・交通担当課長のほうからお話を申し上げましたが、いよいよ駅前広場等の整備につきましても考えていかなければいけないという時期が来ております。そういったことから、区の管理にさせていただくことが、今後のあそこの土地利用の変更に対して柔軟に対応できるという理由からでございます。したがいまして、今後のあの土地の利用の仕方によって、3年で終わるか、あるいはその後も一、二年追加して運営できるのか、それはまだ流動的でございまして、一番最適な方法で運営をしていきたいというふうに思っているところでございます。
かせ委員
 それと、予算の中でこの整備の予算が出ていたと思うんですけれども、事業費が2,179万円で、特定財源として7,900万円ですよね。ということになっていますが、この特定財源、これはどういう事業なんでしょうか。これから中野区が整備をするということですか。
遠山土木・交通担当課長
 特定財源というのは、いわゆる収入を特定財源というふうに言っております。
 運営形態といたしましては、先ほど御説明いたしましたように業務委託ということでございますので、そのままの形で東京都から引き継ぎを受け、そのままの形で業者委託をして駐車場を運営していただくということです。委員のお尋ねの特定財源というのは、この駐車場料金の歳入ということでございます。
かせ委員
 そうしますと、一般財源として三角の4,900万円というのがありますよね。これは、いわゆる特定財源、整備費として予算の中で支出として出てくるわけですよね。それで、一般財源としたら三角になって、これは収入じゃないかと思ったんですが、違うんですか。
遠山土木・交通担当課長
 たしか同様の御質問が分科会でもあったかなと思いますが、単純に差し引きで入りのほうが多いというところを、つまり出と入りで、普通は入りが少額で出が大きいというのが通常でございますが,それは今回の場合7,900万円だったでしょうか、入りが、歳入が引き込まれるということで、単純に計算上の形でということの表記をさせていただいてございます。
かせ委員
 一般財源が赤になっているのは、一般財源というのは、赤になるというのはよくわからないんですけれどもね。
遠山土木・交通担当課長
 そのくくりの中では、出よりも入りのほうが大きいという計算上の表記をさせていただいているということでございます。
かせ委員
 それともう一つ。それと、委託されると先ほどありました。それで、現在働いている方がいるんですけれども、この方はどういう関係になるんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 現在、東京都で指定管理者ということになってございますが、今回私どもが委託をするのは、これまでの継続的な意味も含めまして、同一の会社に業務を委託するということを考えてございます。
委員長
 今、傍聴希望者が15名を超えておりますが、希望者全員の傍聴を許可することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。それから、小さいお子さんが1人、お連れになっている方がおられるということでありますけれども、委員会の妨げにならないように御注意をしていただくことによって、傍聴のほうよろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 では、よろしくお願いいたします。
 それでは、さらに質疑を続けます。質疑はありませんか。
伊藤委員
 東京都から区へ移譲になったということなんですけれども、区役所の駐車場も土日は貸し出ししていますよね。そうしますと、その料金とこちらの料金というのは差があるんでしょうか、どうなんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 区役所も、今委員お話しのように、土日、休日でございますが、30分200円と、ほぼ同じ金額です。
伊藤委員
 そうでもしないと釣り合いがとれないなと。同じ区営でやっていて、こっちは高い、こっちは安いというとおかしいものですから、それはいいとして。あと、東京建物さんで、あれ8月までですか、一応民間の駐車場ということで貸し出ししてあるんですけれども、区としてはどのようにとらえているかわかりませんけれども、民間の駐車場と区の駐車場ということで、どういう関係になってくるのかわかりませんけれども、その辺の料金設定というのはどのようにとらえているのでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 これまでも都営ということで、都営駐車場としての料金設定を、私ども、この3カ年につきましては同様の料金設定でしたいというふうに考えてございます。今委員からお話しのアットパークというんですが、8月までとお聞きしてございますが、これは若干お安いといいますか、24時間30分200円という設定だったとは思います。ですから、24時間ということですので、利用する方にとってはいろいろとバリエーションがあるということかなとは思ってございます。
むとう委員
 確認をさせていただきたいんですけれども、この土地の所有者は財務省ということで、これまで東京都がやっていた駐車場--やっていたということは、財務省の土地を東京都が財務省から借りて駐車場を行っていた。今回は、それを東京都が管理していた部分を中野区に管理そのものが移る。管理も移るし、駐車場の経営も移るということなんでしょうか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 土地を直接東京都が財務省から借りてということではございません。先ほども申し上げましたように、土地そのものは財務省が所有しているわけですが、中野区があそこは管理をしている土地でございます。したがいまして、東京都において駐車場を運営していたというのは、あくまでも占用許可を中野区が東京都に与えることによって駐車場を運営していたということでございます。
むとう委員
 東京都が駐車場を何年やっていたんでしょうか。かなり長いことやっていたかと思うんですが。そうすると、その間、中野区が管理をしている土地を東京都に占用許可を与えて貸してあげていたというか。その間、今、先ほどの御説明ですと、年間多分7,900万円ぐらい収入になるんじゃないかという御説明でしたけれども、東京都がそれぐらいの収益を上げていたわけですけれども、中野区は東京都に対して無償で貸してあげていたということなんでしょうか。その辺はどうなっていたんでしょうか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 東京都に占用許可を与えていたわけでございますが、これについては無償で許可を与えていたということでございます。この駐車場運営につきましてはちょっと経緯がございまして、すぐ中野区が運営できるという状況になかったということもあって、そのまま東京都に運営をしていただいていたということがございまして、無償で占用許可を与えていたと、そういう状況でございます。
むとう委員
 普通に考えて、まだこれは財務省の土地ということですから、国有地に対してこういった営利を営んでも問題はないんでしょうか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 法律的には全く問題はございません。
ひぐち委員
 車両ということで、普通自動車のみ駐車場として使えるということで、これは何か理由があるんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 先ほど御説明しましたように普通自動車のみということで、これは物理的な枠の中で、長さ・幅・高さを定めるということでございます。これは、駐車場の構成といいますか、利用者を考える際に従前から普通自動車のみという運営でなされていたものですから、区もその考えを引き継いで。例えば大型車両用の駐車スペースを新たに設けるとか、そういうことは考えていないと。普通自動車のみの利用形態をそのまま引き継いで運営していきたいと、こういうことでございます。
ひぐち委員
 駅前ということで、バイクを使う利用者がかなりふえている気がするんですけれども、こういう切りかえの時期なので、バイクの駐車場も考えることはできないでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 これはたしか当定例会でも佐伯議員から同様の質問がございまして、基本的には3カ年という中で、またバイクの持っているそういった性格からして、当駐車場については86台というキャパをそのまま継続したいと。ただし、都営駐車場時代もそういった余裕のある場合にはバイクの駐車を認めた例もございますので、それにならって、その辺は柔軟に対応したいと思いますが、隣に区のバイク置き場がございますが、それと同様の料金でというのは今回は考えていないということでございます。
ひぐち委員
 バイクも50ccのような小さい形もありますし、かなり乗用車並みに大きなバイクがあるということで、料金を30分につき200円払ってもいいよということであれば、乗用車の料金でバイクをとめるということも可能なのかなというふうに思うんですけれども、その辺はどうでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 答弁が重なりますが、余裕があって、そういう希望があれば、以前にも都営駐車場の時代にもそういう事例があるということですので、乗用車と同一の料金にはなりますが、そういったことで、バイクの駐車についても、それは対応していきたいというふうには考えてございます。
久保委員
 暫定的な利用ということで、先ほど状況によっては1から2年延びる可能性もあるというような御答弁だったんですけれども、暫定的ですから、23年度以降というのは当然ここは駐車場ではなくなるわけで、そのときに財務省の今所有の土地ということですが、その扱いはどのようになりますか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 財務省のほうからは、中野区に現在あの土地の管理を任されているということでございますので、中野区が支障のない範囲で使う分には、財務省は一切それに対して注文をつけることはないということでございます。
久保委員
 再整備ということに当たっても、それは同じ条件ということなんでしょうか。
 86台の台数で、先ほどこれオートバイのこともそこに絡んでくるのかなと思いますけれども、86台の台数というのをきちんと確保しなければいけないということなのかと思いますが、これは再整備に当たってはどのようになりますでしょうか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 現在の台数を維持するというのは、逆に言いますと、現在都営駐車場としてああいう台数でやっておりますので、中野区に移った途端台数が変わっちゃったということはまずいので、運営上の必要性から、同じ台数で同じ規模でやっていくということでございます。
 今後、中野駅周辺の全体のまちづくりの中で、そういった交通計画等を勘案する中では、当然変更もあり得るわけでございます。それにつきましては、当然中野区の計画の範囲で、中野区が管理する上で支障のない方法で管理をしていくということになりますので、それについて財務省が今後いろいろと注文をつけるとか、そういったことにはならないということになっております。
久保委員
 都市計画、駐車場の計画というのもあるかと思いますが、その中の台数にはこの86台は含まれてはいないということでよろしいんですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 現在の北口広場地下に180台という都市計画の決定した駐車場があるわけでございまして、直接今の86台の駐車場がその都市計画の駐車場に関係するかというと、直接は関係をしないということです。
久保委員
 ということは、今後、3年後、もしくは5年以内に再整備が行ってきたときに、この土地の扱いとしては駐車場でなくてもいいという、そういうことでよろしいわけですよね。広場整備については、それは財務省も当然承諾をしていて、区としてそうした方向性で利用する場合は何ら支障はないと、そのように考えてよろしいんですね。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 土地の管理上の問題は、直接は生じない。ただ、都市計画上、180台という決定がございますので、それについては現在の都市計画が生きているわけですから、あそこを再整備するときには、その都市計画には当然従っていかなければいけないということになります。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 他に質疑がなければ、本件の取り扱いを協議するため、委員会を休憩します。

(午後1時30分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時30分)

 質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ質疑を終結します。
 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ意見の開陳を終結します。
 次に、討論を行います。討論はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ討論を終結いたします。
 これより本件について採決を行います。
 お諮りいたします。第31号議案、中野区自動車駐車場条例についてを原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 以上で第31号議案、中野区自動車駐車場条例についての審査を終了します。
 次に、第32号議案、中野区立福祉住宅条例の一部を改正する条例についてを議題に供します。
 本件について、理事者からの補足説明を求めます。
登住宅担当課長
 それでは、区立福祉住宅条例の一部改正について御説明いたします。
 資料(資料3)で条例の新旧対照表がございますので、それをごらんいただきたいと思います。右側が現行の条文、左側が改正案ということでございます。
 既に高齢者アパートと障害者アパートの廃止につきましては、今年度末をもって廃止をするということにつきましては、当委員会で報告いたしましたところでございます。この廃止に伴いまして、福祉住宅条例の中に高齢者アパート、障害者アパートの規定がございます。それを削除するというものでございます。
 具体的には、この資料にありますように、第4条第2項の部分でございます。これは福祉住宅の入居募集の例外規定ということでございます。福祉住宅の入居につきましては公募で行うということになっておりますけれども、例えば福祉住宅の借り上げが終了したときですとか、高齢者・障害者アパートの借り上げが終了したときに、そこに入居されていた方々をこの福祉住宅に入居させることができるという例外規定ということになっております。ただ、アパートにつきましては今回廃止ということになりましたので、この規定も不必要になったということで、このためにこの条文を削除するとということでございます。なお、今までにこの条文を適用した例というのはございません。
 また、今回、あわせまして第5条、第6条、第16条に、第何号という下線が引いてあるところがございます。これは以前の条例改正の際に、本来ですと番号の繰り上げをしなければならなかったわけでございますけれども、そのままの表現になっていたという部分がありますので、今回あわせて改正するということでございます。これは内容上の変更ではありません。
 簡単ですが、以上でございます。
委員長
 これより本件に対する質疑を行います。
 質疑はありませんか。
かせ委員
 廃止された高齢者アパートですけれども、今その跡地はどうなっているんでしょうか。
登住宅担当課長
 アパートにつきましては、ほとんどのオーナーさんのほうでマンションに建てかえたりですとか、あるいは改装してまた御自分でアパート経営されるというケースがほとんどでございますけれども、2カ所ほどは社会福祉法人のほうに一括でお貸しして、グループホームを運営しているというところがございます。
かせ委員
 私が今聞きたかったのは、2カ所はグループホームということですけれども、せっかくこれまで中野区の関係で縁があって利用されてきた土地ですから、今おっしゃるようにグループホームとか、それから障害者の施設でありますとか、いろいろ困っているわけで、そちらのほうにつなげることができたらいいかなということを聞きたかったんです。
 ちなみに、二つのところというのはどこなんでしょうか。
登住宅担当課長
 廃止されたアパートの中では、大和町にある白馬荘、それから江原町にある高文荘であったところが、グループホームに今転換をしたということでございます。
かせ委員
 他のところは先ほどの御答弁がありましたけれども、マンションになるとかそういったことで独自の利用ということで、決定した考えがもうあるわけですか。
登住宅担当課長
 跡地の利用については我々はちょっと関知しておりませんけれども、引き続きそういうふうな利用をされているところ、また、現在も解体撤去をしてそのままになっているというところもございます。
かせ委員
 ぜひ、こういう機会ですから、そういう貸し利用もされているということで福祉負担者の方にも情報を流していただいて、積極的に福祉の面で活用できるように力を尽くしていただければなというふうに思っています。ぜひよろしくお願いします。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 他に質疑がなければ、本件の取り扱いを協議するため、委員会を休憩します。

(午後1時36分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午後1時37分)

 質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ質疑を終結します。
 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ意見の開陳を終結します。
 次に、討論を行います。討論はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ討論を終結します。
 これより本件について採決を行います。
 お諮りします。第32号議案、中野区立福祉住宅条例の一部を改正する条例についてを原案どおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 以上で第32号議案、中野区立福祉住宅条例の一部を改正する条例についての審査を終了します。
 次に、第30号陳情、日本たばこ中央一丁目アパート跡地に「多機能公園」建設を求める件についてを議題に供します。
 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。

〔「休憩」と呼ぶ者あり〕

委員長
 では、休憩です。

(午後1時38分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午後1時40分)

 陳情者の方が新たな情報があるということでありますので、陳情者のほうの御意見をお伺いいたしますので、委員会を休憩します。

(午後1時40分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午後1時45分)

かせ委員
 今、陳情者の方から御報告がありましたけれども、陳情者の方も、これを除いては、今の機会を除いてはこの地域にまとまった土地が得難いということで、こういう努力をされているというふうに思っております。それで、こういう情報があったわけですけれども、これについて私は--私たちもこの前行ってきましたけれども、この地域の環境からすれば、少しでも広場がほしいというのが本当によくわかったわけですけれども、こういう住民の皆さんの努力に対してどうお感じになっていますでしょうか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 12月の議会でもいろいろお話をいたしましたけれども、地域の現状、防災性、狭あい道路、木密地域という課題認識については、地域の方と共通の認識は持っているということでございますし、また、これまでの陳情に至るまでの要望ということで2回ほどいただいておりますし、私も地域の方と話をさせていただいておりますので、そこら辺の地域の方の要望、熱意等については私も同様の考えをもって受けとめているところでございます。
かせ委員
 それで、本当に貴重な活動をされていると思うんですけれども、土地の売却については今年度は行わないということをおっしゃっていました。それで、次年度以降ということですし、また、議会や区の対応をJTのほうで見守っているという状況ではないかと思うんですね。ですから、区がその気になればこの土地を活用して、陳情者の皆さんも全部--もちろん全部ほしいんだろうと思うんですけれども、そうじゃない場合でもやっぱりあそこの土地がほしいんだという、こういうことについて、区として決断できるような状況、まだまだ検討できる状況というのはあるというふうに思うんですね。先ほど、今、課長おっしゃいましたけれども、区としてもこの地域の安全性であるとか、それから子どもの遊び場であるとか、そういった環境については十分共有しているということですし、これにこたえていくということが私は必要かなと思うんですけれども、どういうふうにこたえていくのかね。一歩突っ込んだ考え方をお聞きしたいんですけれども。
上村中部地域まちづくり担当課長
 これまでも区長の回答としまして、まちの方にも、また議会にも報告差し上げましているとおり、地域課題は認識した上で、総合的な、さまざま優先順位とか財政的な問題から判断をして出した結論でございますので、そういう認識で今のところ思ってございます。
かせ委員
 ちょっと、そういう認識とはどういう認識ですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 ここにつきましては購入することは難しいという結論を出したという、こういうことでございます。
かせ委員
 さっきのお話とは大分違ってきているわけですよ。住民の皆さんとの要望とか、そういう状況はよくわかるし、環境に対するとらえ方にしても共通した認識を持っているということであるならば、難しいと言うよりも、やはりその環境を整えていくためにどうするかということを工夫していくのが行政として当然やるべきことだというふうに思うんですよね。可能性が出てきているわけですから。このところは、住民の皆さんの意向にどうすれば添うのかということは検討する必要があるんじゃないですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 地域の特性等は認識しているということは申し上げましたとおりでございますが、区としての判断といいますと、区全体の今、北部公園、中央公園、それから仮称ですけれども南部公園、またさまざまな本町地域の公園用地の取得とか、さまざまなことを将来的な財政負担等も勘案しながらの総合的なところから出した結論ということでございますので、そこを御承知置きいただきたいというふうに思っております。
かせ委員
 将来を見据えるということであるならば、実際に見てきてわかるように、将来を見据えたときに、あの地域の安全を確保するための土地というのは今後なかなか出ないですよ。だから、そのことについては特に、やっぱり今しかない。チャンスはとらえないと、今後あの辺の地域の安全性というのは本当に後回しになってしまいますよね。そこのところは特別な配慮というのは必要じゃないんでしょうか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 将来のと申しましたのは、中野区は木密地域で狭あい道路を抱えているところがたくさんございますので、将来、それは地域特性は重々認識してございますけれども、将来のと言ったのは、財政負担とかそういうことをしっかり見据えて総合的な見地から判断したということでございますので、御理解を賜りたいと思います。
かせ委員
 財政的な負担というのを、ちょっと逆立ちしているんじゃないかと思うんですよ。やっぱり何よりも大事なのは、そこに住んでいる人たちの生活や安全でなければならないわけですよ。あの地域は、やはりかつて東中野で大火事が起こったことがありますし、それこそ木密地域。そして道路についても狭い状況ですよね。何かあったときには本当に心配されるところですよ。だから、そういったところに少しでも広場を確保したり緑を確保したりということが防災に強いまちになっていくわけですから、それこそ大事なことではないんですか。もう一度お願いします。
上村中部地域まちづくり担当課長
 繰り返しになりますけれども、防災上の観点からさまざまな課題は抱えている地域であることは認識してございますので、御意見として受けとめていただきたいと思います。
むとう委員
 御意見として受けとめていただけているということで、それから区民の方のこういった要望も十分課題認識はしているということなんですけれども、今のところ、そういうことを認識しつつも、課題を認識しつつも、区としては買わないと決めたんだという御答弁だったかと思うんですけれども、買わないと決めた理由というのは、財政的に厳しいということなのか、どういうことなのでしょうか。
 要するに、私は再三言っておりますけれども、本町にあります郵政宿舎跡地のときもそうですし、NTTの跡地もそうなんですけれども、やっぱり突然そういう土地が出て、そっちは買うけれどもこっちは買わないというところの整合性をどういうふうに区民に説明ができるのかというところが非常に私はこだわるんですけれども、なぜあちらは買ってこちらは買わないのか。つまり、区としてどういう公園の配置計画に基づいて、こっちはこうだから、こっちはああだからという、何ていうか、わかりやすい理屈と説明がやっぱりなされないと。郵政宿舎跡地の本町のところもそうですし、ここの土地もそうですし、やはり防災という点から、それから道路事情という点からも、同じような課題であるというふうに思うわけですよ。でも、あちらは買う、こちらは買わないというところの理由をもうちょっとわかりやすくというか、だれもがそれならば仕方ないねと思えるような理由をやっぱりきちんと説明していただかないと、なかなか納得できないんですよね。だから、区はどういう検討をした結果、ここの土地については買わないと決めたのか、もう一度。きょうこれだけ多くの区民の方の傍聴もありますし、だれもがそれならいたし方ないと思えるような理由をきちんと言っていただかないとやはり納得できませんので、もう少し丁寧な説明を求めたいと思います。
上村中部地域まちづくり担当課長
 12月3日の当建設委員会でも理由につきまして質問がございまして、お話し申し上げたけれども、この住民の方への、町会の方へのお断りの理由としましては、区では広域避難場所など防災公園の整備につきましては、規模として約1ヘクタール以上を目安に重点施策と位置付け、北部地域に江古田の森公園、中部地域では警察大学校跡地に(仮称)中央部防災公園、南部地域では東大附属中等教育学校跡地に(仮称)南部防災公園と、計画的に整備を進めていることとしてございまして、土地の購入に当たっては区の行財政運営上、優先順位をつけて計画的に進めなければならないということでございまして、具体的な理由としましては、3,000平米ということでございますので、防災公園の定義が明確にあるわけではありませんけれども、約1ヘクタールというような観点から、競争であるということと、あと、避難経路としての広がりに欠けるというような理由で、区として購入しないという理由を申し上げているところでございます。
むとう委員
 じゃあ、買うことを決められた本町の郵政宿舎跡地、あそこも避難経路としてはなかなかどうなのかなというふうに思う部分もありますし、例えばあそこの土地と比較して、どういうふうにここの土地はだめなんですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 郵政宿舎のほうは6,200平米ということでございまして、郵政宿舎の購入理由につきましてはまたちょっと南部地域の課長からあるかと思いますけれども、ここの地域の3,000平米ということでございますので、防災公園の1ヘクタール以上、いわゆる特財等を使えるというような形から、ほかの防災公園とはちょっと違うという、そういう位置付けで判断したものでございます。
角南部地域まちづくり担当課長
 本町二丁目の郵政宿舎の跡地の取得につきましては、これまでも申しておりますけれども、山手通りだとか青梅街道、幹線道路に面していて、なおかつ中野坂上の駅にも非常に近いと。新宿にも近いと。そういった利便性を持ちながら、委員も御指摘いただいていますけれども、木造密集地域、古い小さな家が建て詰まっていて、なかなかそういった土地の利用できる可能性に対してまちづくりがうまく進んでいない。そういったところで、防災的にも弱い課題が多いという地域になってございます。そういった状況を得まして、区としてこの郵政宿舎跡地、約6,200平米程度ありますけれども、区としてその跡地を起点としたまちづくり、要するに公園だけではなくて周辺の都市基盤整備、例えば道路の拡幅ですとか共同建てかえなど、そういったさまざまなまちづくりの事業が想定されるわけですけれども、そういった事業を、この土地を取得することによって始めていけるだろうという判断をして取得に至ったという経緯になってございます。まだ跡地自体の細かい事業計画については固めきれておりませんが、跡地に緑とオープンスペース、地域の方々からいただいています公園のそういった機能以外にも、災害時の活動拠点となる機能を入れる、さらにはさまざま人が集うとか、にぎわいとか、そういった施設の機能も入れるというような役割が必要なのかなと思ってございます。そういったことを受けて、この跡地を起点としたまちづくりを進めていきたいというふうに考えております。
むとう委員
 今の理由は、広さの点ではそこよりは半分ということになりますけれども、課題認識はここも同じですよね。本当に、木造のお家が本当に立て込んでいて、陳情者の方が初回のときに陳情者発言の中でも御説明くださいましたけれども、みんなが集まってという場所もなかなかこのエリアではないということであるとか、今挙げられた点は、郵政宿舎跡地の周りで抱えている問題とほぼこちらも同じではないかなというふうに私は思うんですよね。そういう課題認識があって、片やそちらは課題認識を克服するために買うと。でも、こちらのエリアについては、そういう同じような課題があるというふうに認識していても全く買わないというのは、やっぱり区民にとってはなかなか理解しがたい部分であると思うんですよね。本当にないですよね、ここのエリアだけ。大きな道路から、何ていうか隔離されているようなエリアでもあり、高低差もあって本当にあそこだけすごく密集していますので、ここの課題を少しでも解決するためにはやはりもうちょっと考えたほうがいいのではないかなというふうに思うんですけれども。住民の方もおっしゃったように、全部が無理なら少しでもというような御希望もあるわけですから、そのことも含めてもう一度検討し直すということはないんでしょうか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 分割売却云々というお話がございましたけれども、そういうことも検討の中では、この地域の位置とか分割のこととか、そういうことも話題にはなりましたけれども、いずれにせよ結論としては買うことは難しいというふうな判断をして、特に今その決定について考えを改める考えはございません。
久保委員
 今さまざま質疑がありまして、私は、ああ、そうか、本町とはこういう違いがあるんだななんていうことをいろいろ思ったんですが、本町は、いわゆる跡地を起点としたまちづくりが可能なエリアにあるというところが若干違いますよね。先ほど、避難圏域としての位置ということをおっしゃったので、そういう意味で言われますと、本町ではなくてこちらの中央一丁目のほうは、要は環六があり、そして神田川があり、大久保通り、青梅街道というふうに、かなり区切られてしまっている、ある意味もう一つの、そこだけが、そこが種地となってどこかに発信するというようなポジションではないのだなということでは、それはそうなのだろうと思います。
 それとはまた別に、こちらのエリアの課題というのは、また違う防災においての課題があるのではないかと思うんですね。そこを今後どういうふうに解消していこうというふうに思っていらっしゃるんですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 中央一丁目に限らず、区内共通の木密、特に地域特性として、ちょうど中央一丁目も、あの見ていただいた通りを境に東側と西側と大きく特徴が変わっているわけでございますけれども、木密地域と狭あい道路というようなことで、建てかえられずにいられるというようなこともございますので、これは全体で面で考えていくということもございますし、また、特定のある地域のいわゆる接道条件の悪いところを例えば共同建てかえとか、そのようなことでさまざま、安心・安全の防災まちづくりというのは考えていかなきゃいけないということで、都市マスでも中央一丁目はセンターコア・エリアでございますけれども、すべてがそういう都心型のまちづくりになるわけではなくて、やはり中野型のそういう木密、また良好な住宅地としての発展も考えていかなきゃいけないということで、今すぐ全体の、中央一丁目を含むまちづくりの方針が今のところあるわけではございませんけれども、都市マスでの考え方、方向性などをいかに深堀りし、またまちづくりへつなげていくのかということを今後検討していきたいというふうに思っております。
久保委員
 木密・狭あいの克服というのは、当然これは中央一丁目に限ったことではなくて、そういったエリアというのは中野にはあちこちありますよね。都市型ということで片付けられないそういった部分もあると思いますし、当然一足飛びに共同化とか高層化ということができるわけではないと思うんですね。今、このエリアに関してのまちづくりの方針というのを、今のところは明確には定められていないと思うのですが、これはいつまでにそういった方向をきちんとお出しになろうと思っていらっしゃるんですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 今、中部地域で検討しているエリアは東中野地域で、東中野一丁目から五丁目のエリアで、大体のまちづくりの方針や構成をしっかりとえがいて計画づくりをしていこうという考えがございますけれども、あと中央一丁目につきましては、中野坂上、あと山手通りとの沿道の関係がございますので、どちらかというと交流拠点の育成というような形が中央一丁目は色濃く出ている地域でございますけれども、今ここで話題になっているそのもう一皮内側の北側のほうの、特に小淀東町会のところにつきましては、やはり木密・狭あいの克服ということなどが課題でございますので、課題認識は持っておりますけれども、この地域の中野坂上等々のこれからの再整備、まだ青梅街道に面したところで、2号地区でありながらも再整備ができていないようなところもございますので、そういうところの関係と相まって検討していくというようなことを考えてございます。
久保委員
 今言われたような課題認識はあるということで、ここを防災拠点というか、公園というふうにするかどうかは別として、その課題の克服のためにここを種地にしていくというような、そういった発想は持たれてはいませんか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 今のところ、考えてございません。
久保委員
 それは、財政的な部分とかさまざまなことを考えていないのか、それとも、こういった木密・狭あいの克服をするための種地にはふさわしくないから考えていないのか、どちらですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 まちづくりの種地ということで、そういう視点で実は常に考えているところでございますけれども、もちろんオープンスペース、公園が出現するということが一番望ましい姿だというふうに考えております。まちづくりの種地というようなことで考えれば、当然そういうさまざまな木密・狭あいというような克服をするについても、ミニ区画整理とかいろいろなローリングをする上でまちづくりの種地があれば、それはもう越したことはないわけでございますけれども、それはいろいろな敷地の中でまた考えていかなきゃいけないなと思っておりますので、このJT跡地でそれを展開するという発想にはまだ至ってございません。
久保委員
 ということは、発想には至っていないけれども、それをやれないわけではないということですね。つまり、さまざまな条件が整えば、やれないわけではないということですね。
 あと、ここの陳情者の方の趣旨文の中に、憩い、遊び場となる多機能公園の建設というようなことがありまして、防災だけではなくてこういったスペースがこのエリアには必要なんだということが述べられているわけですが、その辺は今後のこういった公園の今後整備に当たっては、何か計画というのはあるんですか。
石田公園・道路担当課長
 今回の第1回定例議会でも申し上げましたけれど、中野区立の公園、百五十数カ所ございまして、順次その中でどういうふうな改善が可能か、21年度から全域の公園について、その検討をしてまいりたいと考えておりますので、この中央一丁目付近の公園もその対象になるというふうにお考えいただきます。
久保委員
 先日、分科会の中でも、10か年計画において公園地率の目標値というのがあって、南部のさまざま、今後NTTですとか本町ですとか南部防災公園ができることによって、一定の充足率といいますか、公園地率については--これがすべて公園という扱いであればなんですが、10か年の目標は達成するというようなことだったのかなと思うんですが、今後、せっかくこの都市マスの中でエリアを区切りましたよね。中東部地域まちづくりというようなことで、ここは中東部地域というエリアになるわけなんですけれども。そこの中でも、一定の公園地率の目標値ですとか、そういったものを持っていく方向はあるんですか。
田中都市計画調整担当課長
 都市計画マスタープランの中での目標値というお尋ねだったと思いますけれども、地域の中でどういった姿に整備をしていくかといったような事柄の観点を都市計画マスタープランでは書いているところでございまして、各地域において何平米の規模の公園をつくるといったような目標設定は行ってございません。
久保委員
 都市マスの中にはそれは書かれていないんですが、今後の公園の計画の中にはそういったことというのは、各エリアごとにこれだけの目標--この間の10か年の中では中野区全域でしたのでね、各地域においてこれだけの充足率といいますか、満たしていく必要があるというようなことは、それは目標値はお持ちになる予定はないですか。
石田公園・道路担当課長
 現段階におきまして、ある地域を限定してそこの公園地率何%とか、そういう目標値そのものをつくる計画というのはございません。都市計画マスタープランとの連動というのがもちろんあるわけでございますが、個別の地域でどうのこうのという議論は、あまりにも現実的ではないというふうに考えているところでございます。
久保委員
 当然、どこにでもあいている土地があるわけではなくて、ほとんどもう住宅が建ち並んでいる中野区内ですのでね、当然各地域においてはそれだけのことを満たすのは無理という、その発想はわかりますけれども、中野区全域ということではなくて、例えば三つの、中心と南と北というようなものがありますのでね。そこのエリアではどういうふうな目標値を持っていくのかというような、少し広いスタンスだったらそれも可能なことなのかなと思いますが。そういった意味でいくと、この中東部が含まれるエリアというのは、ある程度の公園の充足を果たしているということになるんでしょうか。
田中都市計画調整担当課長
 この地域で今どういう実態にあるかという数字はちょっと把握しておりませんけれども、そういう意味でいきますと、中野区の中で公園が充足している、大きな意味でのゾーンでいきますと、上高田地域、あるいは平和の森、それから江古田公園、そのあたりを含む地域については、緑、オープンスペースの豊かな地域になっていると思いますけれども、全般でいきますと、やはり中野区でのオープンスペースといったところにつきましてはまだ大きな課題を抱えているという状況だと考えております。
久保委員
 いろいろ今お伺いをしたんですけれども、当然状況が各エリアによって違うわけですので、ここにはここの防災上の課題というのもあって、一足飛びに単なる防災公園だけでは片付けられない問題もあるということなのかなと思いますので、先ほど、ここの地域だけの今後の方針というのはまだ検討はされていないようですけれども、当然これも各地域においてのそうした方向性を、都市マスができた後からでもいいとは思うんですが、各エリアごとの課題に向けてどういったことを行っていくのかという方針をきちんと示していただきたいと思いますが、その辺の--いつまでにということは無理だと思いますが、その辺はいかがですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 私ども担当している中部地域、青梅街道から早稲田通りを担当してございますけれども、特に今、面で特定の地域だけでなくて、面でしっかりと見据えて、それぞれ、例えばもみじ山通りの今後都市計画道路の拡幅整備をしていくときの沿道まちづくりという意味では、中央の三丁目・四丁目とかをしっかりと見ていかなければいけませんし、そういう意味では中央一丁目を含めまして、いろいろな地域の課題をしっかりと現況を確認をしながら方針、方向性を考えていきたいというふうに思っております。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 他に質疑がなければ、本件の取り扱いを協議するため、委員会を休憩します。

(午後2時14分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午後2時19分)

 お諮りいたします。第30号陳情、日本たばこ中央一丁目アパート跡地に「多機能公園」建設を求める件につきましては、閉会中も継続審査すべきものと決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で 以上で第30号陳情、日本たばこ中央一丁目アパート跡地に「多機能公園」建設を求める件についての審査を終了します。
 次に、第31号陳情、都営川島町アパートの跡地利用に関する陳情を議題に供します。
 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
かせ委員
 これも、せんだって見てまいりました。住宅街の中にあって、あの土地が活用できればいいのかなという気が本当にしました。それで、今の状況をどういうふうにとらえておりますか。
角南部地域まちづくり担当課長
 現在、都営川島町アパートにつきましてはその用途が廃止されていて、今までお住まいの方々が撤去された状態だということでございます。
かせ委員
 陳情者の方もいろいろ、何ていいますか、昔ながらの思い出を交えながら現場でもいろいろ言っておりましたけれども、今の状況ですと、いろいろ言われていましたけれども、あの土地に対して単に広場ということではなくて、いわゆる交通の問題であるとか、いろいろな問題が言われておりました。例えば道路の問題であるとか、それから一部でもとか、いろいろ言われているんですけれども、あの土地の防災上ももちろんそうですけれども、地域の生活を考えていく上でも、あの土地はやっぱり区としても考え方を持っていたほうがいいのかなと。もちろん、私たちは区民の皆さんが、住民の皆さんが扱える方法というのを区が検討するというのが一番いいことだというふうに思いますけれども、その辺の考え方というのはまだ持っていらっしゃらないんですか。
角南部地域まちづくり担当課長
 区として、今現在は南部地域で私が担当しているのは青梅街道から南のエリアになりますけれども、そこのところでは御存じのとおり、東大附属の敷地内に(仮称)南部防災公園1ヘクタールの整備の予定がございます。それから、中野通り沿いには本町五丁目のNTT社宅の跡地約1.2ヘクタールの土地を取得してございます。あとは、先ほど出ましたけれども、本町二丁目の郵政宿舎跡地約6,200平米という、こういった3カ所の大規模な用地を購入しているというところで、こういった大規模な用地を活用したまちづくりを今後展開していくということで考えてございます。現在のところ、今陳情に出ております川島町アパートの活用については考えていないということでございます。
かせ委員
 防災広場ということでは前から説明聞いていますけれども、新たに発生したあの地域ですね。いずれにしても、今後あのまちを考えていくときには重要なポイントになるだろうと思うんですね。それについては何も考えていないと。ただ黙って見ているということなんでしょうけれども、もっと積極的なかかわりを持ってもいいんじゃないでしょうか。住民の皆さんとの話し合いであるとか、そういったことでできるだけそういう方向に、まちづくりの方向をリードするということもあってもいいとは思うんですが、そういう考えも今は持っていないということですか。
角南部地域まちづくり担当課長
 こちらの地域につきましては弥生町三丁目の地域になっております。それで、来年度4月から東大附属の周辺で新たに都市防災の不燃化促進事業という不燃化事業の導入がございますが、こちらの弥生町三丁目の約3分の1程度の地域も含んでございます。そういったところで、先ほどもちょっと言いましたけれども、木造密集地域の改善ということで、個々の家を不燃化させるということで不燃化の促進事業を入れながら、順次、個々の家を燃えにくく倒れにくくしていくという中での面的な広がりを持った防災まちづくりを進めていくということで、この地域については今後とも働きかけをしていきたいというふうに考えております。
かせ委員
 それで、この問題について、住民の皆さんと話し合ったということはありますか。跡地の問題で。
角南部地域まちづくり担当課長
 陳情が出まして、こういった地域の方々から用地を取得して防災広場、防災活動拠点にしてほしいというところでお話をいただいておりますが、それ以外、個々に南部地域のまちづくり担当として住民の方と直接お会いしてそういった意見交換をしているということはございません。
かせ委員
 今、そういうことが大事なんじゃないんでしょうか。だから、むしろ、これからのまちづくりで重要な場所が出てきたわけですから、住民の皆さんともっともっと話をしてもいいだろうし、それをやらないというのはちょっとね。もうちょっとやるべきだと思うんですが。
角南部地域まちづくり担当課長
 すみません、説明が不足していて申しわけございません。今回陳情が出ております弥生町三丁目地域の町会の方につきましても、当然こういった東大附属周辺のまちづくりとか、そういったところではその町会の役員会などにも出させていただきまして、今後区がこういった不燃化促進の事業を進めていきながら防災まちづくりを目指していくというところでお話をさせていただいております。ただ、この実際の川島町アパートについての使い方云々というところでは特に情報交換などをしておりませんけれども、区がこれから防災まちづくりをどういうふうに進めていきたいのかというところについては意見交換させていただいているという状況が現在もございます。
むとう委員
 東京都はまだ、これをどうするか、跡地については未定なんでしょうか。その辺の今後のことについて、東京都との何かお話とか情報なんかは何もお持ちではないんですか。
角南部地域まちづくり担当課長
 東京都のほうに問い合わせをした結果、今現在は東京都の西部住宅建設事務所というところが所管しておりますけれども、建物を今後は東京都が管理するということで、廃止が決定されるとその活用について現在都の計画はありますかというところで所管に尋ねたところ、まずは都市整備局内で跡地の活用について検討すると。その後、もしその局内での活用がなければ、財務局を通じて、今度は都の全部局で検討する予定だと。平成21年度、来年度については、まずは都市整備局内で検討して、その後財務局を通じて東京都の全部局で検討する予定というふうに聞いております。
むとう委員
 これの前の陳情は民間の土地でしたからいかんともしがたいんですけれども、これは東京都の土地ですから、自治体としてこういうことで活用してほしいんだみたいな要望というのは積極的にできないことではないような気がするんですけれども。これまでもいろいろなところで都営住宅の建てかえなんかがありましたけれども、区は割と何も言ってきてないですよね。私がうかがい知るところでは余り言っていないようなんですけれども、せっかく東京都の土地なんですから、その後は中野区はこういうことにしていただけたらありがたいとか、中野区が買い取るというのは、なかなかこれから本当に厳しい財政状況の中で、買い取るだけじゃなくて、東京都の事業として区民の要望でこういうことをというようなぐらいの案をもって東京都と折衝してもいいのではないかというふうに思うんですけれども。何かやっぱり区は積極的にその地域の人たちの声を聞きながら、東京都に対して区が買って何かをするということもあるけれども、それが難しいのであるならば、都の事業としてこういうことをしてほしいんだみたいな、そういう積極的なアプローチがこれから必要ではないかなと思うんですけれども、そういうことをしていこうというおつもりはないんでしょうか。
角南部地域まちづくり担当課長
 委員がおっしゃるとおり、東京都のほうから中野区にここの土地が無償で譲渡されるということであれば区のほうで活用ができるんですけれども、そうはいっても東京都のほうもかなり財政状況が厳しいとかいったことがございます。それで、こちらは私たちがふだん密集事業を進めていく中で、東京都のほうの防災まちづくりを進めるセクションが窓口になっているんですけれども、そういうところに今、区としてもさまざまな防災まちづくりを進めたいというところで、当然こういった跡地、東京都の土地ですから、跡地が出たというところで情報交換をさせていただいて、仮に区でそういうふうに無償譲渡していただければ、そういったさまざまな防災まちづくりについて使うことができるというような意見を担当者同士で交わしているというのがございますが、ただ、東京都のほうとしては、都が活用計画がない場合には、とりあえずは地元の中野区に取得についての打診をするというところでお返事をいただいています。中野区ですから、当然公共が高い場合には土地代の減免があり得るとか、そういった幾つかの区に対してはあるんですけれども、やはり無償譲渡というのはかなり厳しいというのが実状というふうに伺っています。そうはいっても、今言われたとおりに区として何もしないということではなくて、さまざまそういった土地の活用について、担当を通じてですけれども、東京都のほうにも投げかけをしていきたいというふうには思ってございます。ただ、東京都としてはさまざま財政状況とかございますので、そういったことがすぐに実現できるのか、または区が要望すればそれがすぐにかなうのかというのはちょっと厳しい状況なのかなというふうに思っております。
むとう委員
 それは厳しい状況であることはわかっているんですけれども、やっぱりその厳しい中でも、ただでくれれば一番、こんなラッキーな話はないですけれども、多分なかなか難しいことだろうというふうに思うので、ただでくれることも含めて、そうでないことも含めて、つまりこの土地の跡地はこういう形のものをつくっていただけたら区民が大変願っているとかね。活用方法としても、区が直接ただでもらって事業をするだけじゃなくて、都が何かするに当たってこういうこともしてほしいんだみたいなことも含めて、十分積極的に。この都有地というのは、区のほうから一生懸命考えて、こういう跡地利用をというような、向こうがどうしていいかわからないと言っているなら、今のうちに区がしっかり考えて、区民要望も聞きながら、積極的に厳しい中でも。なかなかこれから、区がどんどん自分のところで土地を買っていこうなんてことはもうどんどん不可能になっていくわけですから、せっかくの都有地ですから、都有地のままだって利用価値はあると思うので、しっかり考えて積極的にアプローチをしていってほしいなと思いますので、よろしくお願いします。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 他に質疑がなければ、本件の取り扱いを協議するため、委員会を休憩します。

(午後2時32分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後2時32分)

 お諮りいたします。第31号陳情、都営川島町アパートの跡地利用に関する陳情を、閉会中も継続審査すべきものと決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 以上で、第31号陳情、都営川島町アパートの跡地利用に関する陳情の審査を終了します。
 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、平成21年度の組織編成についての報告を求めます。
石井都市整備部長
 それでは、お手元の平成21年度の組織編成について(資料4)というものをごらんいただきたいと思います。なお、この網かけの部分が変更箇所ということでございまして、都市整備部、それから拠点まちづくり関係につきましては6、7ページでございます。
 まず、6ページでございます。左が変更する平成21年度、右が現行平成20年度となっております。まず初めに、都市整備部経営というところが新設となってございます。これは新たに設けたということでございまして、これまで他の部におきましては部経営が設置をされておりました。今回、我が部につきましても部経営を置くということでございます。
 それから、大きく変わります点が、平成20年度の南部、中部、北部、この三つのまちづくり分野、これを移管をいたします。移管先につきましては後ほど御紹介をさせていただきます。
 次に、土木・交通、それから公園・道路という名称でございますが、土木といいますと治山治水、かなり大規模なものから、いろいろ枠組みといいますか、所掌するものがかなり大きくなってございます。一方、公園・道路ということで、含む含まれるという関係が、土木と道路という呼称がどうも区民にとってもわかりにくいということがございました。そこで、土木・交通という名称を交通・道路管理と、道路を管理するという主な仕事の性質をあらわした表現にしていこうということでございます。それからもう1点が、公園・道路。これを、公園・道路整備と。保守も含めた整備でございます。この二つに変更をしていきたいということでございます。
 それから、建築、住宅につきましては従来どおりでございます。執行責任者等が若干変わっております。
 それから、次の7ページでございます。これは、部の名称も、右側の平成20年度現行が、拠点まちづくり推進室となっておりました。現在なっておるわけでございますが、これをまちづくり推進室ということでございます。このまちづくり推進室にも部経営を置くということでございます。
 それから、先ほど移管ということでございました南部、中部、北部、それから西武新宿線沿線のまちづくりというところで、これがそれぞれ地域まちづくり分野ということでございます。それぞれ今回、これから21年度については担当という形で、形は参事と副参事という形で従来の担当課長、呼称をそういう名称でこれから称していこうということでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 2番、採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況についての報告を求めます。
豊川建築担当参事
 それでは、この採択された請願・陳情及び主な検討事項の処理状況(資料5)のうち、1番目の陳情、19年第25号陳情、住宅耐震化に向けた現行助成制度の発展・拡充について、これに対する処理状況について御説明をいたします。
 採択又は検討事項とした定例会など、それから、請願・陳情又は検討事項の主旨については、お目通しいただきたいと思います。
 処理状況でございますけれども、まず1番目といたしましては、耐震改修促進協議会を活用いたしまして、各地域での取り組みを活発化し耐震化促進を図っていくということでございます。具体的には、例えば今年度も庁舎1階ホールにおきまして安価で信頼できる耐震改修工法ですとか装置の展示会を開催いたしまして、その工法や装置の関係者がわかりやすく説明をしたり、御相談をお受けしたりしてまいりました。あるいは、耐震改修促進のイベントを実施しまして、大勢の区民の方々に来ていただきました。それから来年度に向けましては、さらなる普及啓発活動に努めまして、耐震改修促進協議会による相談対応の充実などを図りたいというふうに考えているところでございます。
 それから2番目の、防災上重要な道路の沿道建築物の倒壊により、道路閉塞を起こした場合、避難・救急・消火活動が阻害され、甚大な被害が想定されるため、耐震化支援施策により、沿道建築物の耐震化を促進していくといことでございます。これは今回の予算特別委員会でも御説明いたしましたが、平成21年度からはこの緊急輸送道路沿道建築物の耐震化促進に新たに取り組むということにしておるところでございます。今後とも耐震改修につきましてはさまざま取り組んでいただきたいというふうに考えております。
 この点は以上でございます。
松前拠点まちづくり担当参事
 続きまして、中野駅周辺あるいは警察大学校跡地に関します陳情の処理状況について、件数としては5件ございます。処理状況についてでございますが、基本的には前年度までと大きく変化はございません。
 内容を確認してまいりますと、この2番目の陳情でございます。陳情の主旨は、警大跡地の避難場所及び環境についてという内容でございました。処理状況といたしましては、きちんと避難場所についてはまちづくり計画等で位置付けをしてございます。また、跡地全体のまちづくりを具体的に進めるに当たって杉並区民もメンバーに入れてくださいという内容に関しましては、今後総合調整を行う場として、選択肢の一つとして今後検討していきたいということでございます。
 そして、3点目の陳情でございますが、こちらは中野駅周辺のまちづくりについての内容でございました。例えば、まちづくり計画の対象範囲が50ヘクタールであったものを拡大してくれという内容であったり、あるいは早稲田通りや大久保通りの東西を走る道路を拡幅、そして中野通りの左右にバイパス道路を通してくださいでありますとか、あるいは4点目として、中野通りを分断している北口と南口、これを地下あるいは立体の自由通路で結んでほしい、あるいは、サンモール、ブロードウェイの建かえを促進してくださいという内容でございますが、処理の状況といたしましては、ここの主旨を参考にしながらまちづくりの具体化を図っていきたいというところでございます。
 4番目の陳情でございますが、こちらは警大跡地の開発と囲町のまちづくりのあり方についての内容でございました。基本的には、囲町につきましては中野区もそのまちづくりのサポートをしているという状況でございまして、この主旨に書いてあるような内容について、今後具体的な手法等を協議してまいりたいというところでございます。また、警大跡地の中に公園を確保してくださいということにつきましては、きちんと都市計画の中で位置付け、1.5ヘクタールの都市計画公園を決定しているという状況でございます。
 そして、5点目の陳情でございますが、こちらは警大跡地の中にドッグランをつくってくださいというような内容でございます。こちらにつきましては、まさに都市計画公園のあり方については現在、その機能や廃止等々についてただいま検討を行っているところだということでございます。
 そして最後、6点目の陳情でございますが、こちらも警察大学校跡地の計画推進についての内容でございました。基本的には、この地区内の居住者の合意をもって再開発と促進区の区域を決定してくださいでありますとか、あるいは、4点目といたしましては、まちづくりの手法、街並みデザインの協議体の設置、それに居住者が参加できるようにしてくださいといったような主旨でございます。基本的には、これまでこの跡地の計画推進につきましては十分な説明を行うとともに、また、都市計画の変更についてはきちんと適正な手続を行って進めてきているところでございます。また、最後の街並みデザイン等々につきましては、まさに今年度、景観検討委員会というものを立ち上げたところでございます。この住民参加の場につきましては、今後も引き続き検討してまいりたいという状況でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
かせ委員
 2番目のところですけれども、環境問題協議会を設置し、杉並区民もメンバーに入れてくださいということで、今後検討するということですが、もう少し詳しく説明してください。
松前拠点まちづくり担当参事
 警察大学校跡地の計画推進につきましては、まさに区民の皆様、住民の皆様方に十分に説明会を行ってきているところでございます。その際には、杉並区民の方も多く御参加をいただいて、中野区民に対する説明と全く同様のことの説明をさせていただき、またもろもろの御意見もちょうだいしているところでございます。今後、こういったこの陳情の主旨に則って、同じように杉並区民の皆さんにも説明をする場、あるいは御意見をいただく場というものがあろうかというふうに思っております。
かせ委員
 現在、事業者の中で環境委員会というものがやられておりますけれども、そこには区民を初め、杉並の方も参加できないわけですよね。今おっしゃったのは、意見を聞くというよりも、住民の皆さんの合意をとりつけていかないとならないと思うんですよね。だから、今のあれだと、単に説明をするという場に聞こえてくるわけですけれども、そういうものじゃないと思うんですよ、望んでいるのは。ちゃんと住民の皆さんがこういうものをつくってほしい、こういうものはやってほしくないとか、そういうものが生かされるまちづくりだと、そういったものを検討する場をつくってほしいということなんです。と思うんです。ちょっとずれがあると思うんですが、どうなんでしょうか。説明すればいいということなんでしょうか。
松前拠点まちづくり担当参事
 繰り返しになりますが、御説明を差し上げて、またいろいろ御意見を伺う場を検討していきたいということに変わりはございません。
かせ委員
 私は不十分だというふうに思います。やはりもっと、開発者の人たちだけではなくて、住民の皆さんや、特に近隣の方たちの意見聴取というのは十分に計画の中に取り入れられ、そういうものでないと今後のまちづくりというのはいけないというふうに思っていますので、これでは不十分だというふうに私は思っています。指摘しておきます。
むとう委員
 今のところで、陳情内容に「環境問題協議会を設置し」と書いてあるわけですよ。それに対して今後検討するということですから、協議会の設置に向けて検討するということでよろしいんですか。
松前拠点まちづくり担当参事
 この環境問題につきましては、中野区と事業者できちんと今後、建物を建てる際にもそういった環境面に十分配慮することという内容の覚書を取り交わしているところでございます。したがって、この環境問題協議会という協議会自体を設置するという考えはございません。
むとう委員
 では、陳情は通っていますけれども、設置する考えはないということなんですか。
松前拠点まちづくり担当参事
 この陳情の内容そのものの環境問題協議会というものを設置するという考えはございませんけれども、こちらでこの御意見で出されている、いわゆる杉並区民の皆様も、こういったものをもしやるのであればメンバーに入れてくださいというふうに書いているわけですけれども、こういった計画推進、特に環境にフォーカスしてとありますとか、そういった形はなかなか難しいとは思いますが、この警大の開発状況あるいは内容について御説明できる場はきちんと設けて、その中に杉並区民の皆さんももちろん入っていただいて、いろいろ御意見をちょうだいしていきたいというふうにとらえております。
むとう委員
 これまでも節目、節目で説明会というのはなさっていることは知っていて、私も参加させていただいたこともあるんですけれども、要するにここで区民が望んでいた陳情内容というのは、そういう説明会に行って意見を言う、区が一方的に答えるというのではなくて、名称はともあれ、協議をする場を持ってほしいということだったわけですよ。この間、これまで説明会を行われていて私が参加する限り、区民と区側が協議をしているという場はなかったと思います。協議じゃなくて一方通行、それぞれが意見を言っているだけで、それは協議の場というふうにはとてもほど遠い状況だったと思うんですよね。だから、きちんと協議をする場です。名称は何でもいいんですけれどもね。つまり、杉並区民の方も当然入ってこれて、中野区民の方もあって、双方意見を言いっぱなしの平行線で終わっているのではなくて、協議するということは違うでしょう。双方の意見を尊重しつつ、どうしたらいいのかというところを互いに意見を出し合って折衷案みたいなものがつくられていくとか、そうじゃなければ区が区の考え方を一方的に区民に押しつけているだけであって、それについて杉並区民も含めて区民が意見を言っているだけで、全然協議体になんかなんていなかったですよ、これまでも。だから、そうではなくて、やはりきちんと、名称はどうでもいいんですけれども、本当に協議の場となるようなあり方というものを今後検討していってほしいというふうに私も思うわけです。これは、わざわざそういうことを陳情されたということはそういうことなんですよ。どうですか。
松前拠点まちづくり担当参事
 区としては説明会を行ってまいりまして、いろいろ御意見をちょうだいして、この警大跡地は中野区でつくる公園だけではなく、もちろん事業者の建てる建物もろもろ、そういった複合的な開発でございます。いただいた御意見については当然区も十分受けとめ、事業者に対してもそういった御意見は十分伝えているところ出ございます。今後もそういった形で継続をしていきたいというところでございます。
むとう委員
 そういった形ではなくてと言っているんですよ。少なくとも、区がこれからやるって--民間のものについてまではなかなかね、協議なんていうことはできないかというふうには思いますけれども、じゃあ少なくとも、これから区が事業主体で整備をする公園とか道路のあり方なんていうのは、まさにきちんと説明して意見を聞くだけじゃなくて、協議の場、どういう公園がいいのかというのは、まさしく協議の場をつくったらいかがですか。区が事業主体となるところについては、協議の場は幾らだって設定できるんじゃないんですか。区さえやる気になれば。いかがですか。
松前拠点まちづくり担当参事
 公園及び街路については、今まさに景観検討委員会というものの中でそのあり方を協議をしているという状況でございます。今後この計画に関して区民の皆様にどんなふうに御意見をいただけるのか、その場をどういうふうに設けられるのかといったところは、まさに今後検討してまいりたいというふうに思っております。
むとう委員
 ぜひ、これからのそういう場で、単なる説明会で意見を聞くだけじゃなくて、協議できる場となるようにお願いしたいと思います。
久保委員
 ちょっと今回の報告事項になかったのでここで伺うしかないかなと思っているんですが、今言われていました景観検討委員会、こちらのほうのスケジュールはどうなっていますでしょうか。今議会ではこれの報告がないようですので、もし今の時点で、景観検討委員会の中でどのようなことが検討されているのかということが教えていただければと思います。ここの陳情5の中にもドッグランのことなどもありますけれども、当然このドッグランについてもここの景観検討委員会の中で検討されていくことかなと思いますので、あわせて教えてください。
松前拠点まちづくり担当参事
 景観検討委員会につきましては、昨年の冬に第1回を立ち上げまして、今年度は計4回を計画しているところでございます。そして、これまでに3回行いまして、第4回目を今月の下旬に執り行う予定であります。
 検討している内容といたしましては、大きく一つは、公園のまさに基本計画、基本的なあり方、それと、民間の建物、あるいは民間が供出する公共空間、そういったものも含めて、全体で調和のとれたものにしていくという大きな目的がございまして、その公園の基本的なあり方と、景観ガイドラインというものを策定しようというふうに思っているところでございます。景観ガイドラインにつきましては、まさにそれぞれ違う民間の事業者があるということなので、非常に難しい点が多々あるんですけれども、ただ、この開発に携わる者みんなが協力をして、どこまで調和のとれたものとして、どんなことを対象とできるか、あるいはどんな共通ルールをもってやれるかといった、そんなところを協議している最中でございます。
 また、公園につきましては、具体的な公園で求められるべきコンセプト、あるいはそこで求められる機能配置、そういったものを今まさに検討している最中でございます。
久保委員
 年度内4回ということで、4回目が3月下旬に行われる。この景観ガイドラインというのは、21年度に策定されるんでしょうか。
 先日、予算の審議がありまして、その中にも道路についてのさまざまいろいろな御意見も出ておりましたけれども、21年度には設計施工というのが進んでいくわけですので、これ前後してしまうのかなと思うんですが、景観ガイドラインがいつの時点で策定されて、その後どういうふうに道路などについては動いていくことになるんですか。
松前拠点まちづくり担当参事
 景観ガイドラインにつきましては、基本的にはこの20年度中に一定のガイドラインをつくりたいというふうに考えております。ただ、内容といたしましては、その景観ガイドラインに非常に詳細な、例えば色をこうしろとか形状をこうしろとか、なかなかそういう内容にはなり得ないのかなと思っておりまして、ただ、ここで開発する事業者、中野区も含めて全員がルールとして、こういう場所についてはこういう方針を定めていこうというところをきちんと固めてまいりたいと思っています。そして、21年度以降、各事業者が設計のほうに入っていくわけなんですが、その設計に入るに当たっては、このガイドラインで定めた方針がきちんと守られているかどうか、そういったものをきちんとチェックする、そんな機能も考えていきたいというふうに思っているところでございます。
久保委員
 ということは、20年度中にこれは策定されるんですね。今議会には当然報告は間に合わないということで、議会側にはいつ御報告があるんですか。
松前拠点まちづくり担当参事
 議会のほうには、21年度のなるべく早い段階で、この景観検討委員会の成果は御報告をしたいというふうに考えております。
久保委員
 当然20年度中に策定をしてしまうと、もうこれは変更がきかないものなのかなというふうに思いますけれども、今こういった陳情もあわせて、また私たち議会、会派のほうからもたびたび、さまざまこの公園については要求をさせていただいているわけですけれども、その途中経過については御報告なくて、策定されたものについて21年度の早い段階に報告があるということなんでしょうか。この景観ガイドラインが策定をされてしまいますと、詳細についてはそこでは入れるものではなくて、開発者間のさまざまなルールの取り決めということではありましたけれども、もう当然変更がきかないものも出てくるのかなと思いますが、その辺について、議会からの要望についてはどのように反映をされていくんでしょうか。
松前拠点まちづくり担当参事
 この景観検討委員会につきましては、この20年度中には一定のそれぞれ成果を上げたいというふうに思っているところでございますが、実際に警察大学校跡地の建物ができるのは、それこそ平成24年度あたりになろうかということで、今後、設計、そして工事という中で、この景観検討委員会という名称であるかどうかは置いておいて、いわゆるきちんと調和のとれたものになるかどうかといった、機能的にはそういったものは継続していく必要があるだろうというふうに考えているところです。したがいまして、21年度もこのガイドラインで定めた内容がきちんとできているかどうかといったところをマネジメント的なそんなもので、今年度で言えば景観検討委員会を継続するような機能が必要であろうと考えておりますので、こういったものに対して議会でいろいろいただく意見については、またその会の中で、そういう組織体の中で、そういった御意見をいただいているということも踏まえて柔軟にとらえていきたいというふうには思っております。
久保委員
 では、公園についての利用その他のあり方については、いつ決定がされるんですか。
石田公園・道路担当課長
 今、委員御指摘の公園と街路につきましては、今年度、20年度に基本計画レベルの作業をしております。もうあと3週間もすれば21年度になりますけれども、なるべく早い段階で、公園の基本計画レベルの素案といいましょうか、並びに街路計画についても21年度は実施設計をやることになっておりますので、その辺の中身につきましても早い段階でお示しさせていただきたいというふうに考えているところでございます。
久保委員
 ということは、基本計画素案というのが最初に出るわけですから、若干まだ素案ということで確定ではなくて、さまざままだ意見は受け付けていただけるというふうに思っていいんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
 基本計画素案というのか基本計画案というのかはあれですけれど、いずれにしましても公園については来年度、基本設計、実施設計ですので、図面のスケールといいましょうか、基本計画レベルというのは大体1,000分の1のスケールでございます。基本設計、実施設計となりますと、500分の1とか、場合によっては300分の1のスケールだと思っておりまして、その表現の方法がかなり違ってまいりますので、そういうことにおいては、修正が可能なところは修正をさせていただきたいと思っております。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 それでは、ちょうど3時になりましたので、休憩をいたします。委員会を休憩します。

(午後3時00分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午後3時21分)

 所管事項の報告を続けていきたいと思います。
 3番、平成20年度(2008年度)第7回中野区都市計画審議会について(資料6)の報告を求めます。
登都市計画担当課長
 それでは、平成20年度第7回中野区都市計画審議会についてを御報告いたします。資料のほうをごらんいただきたいと思います。
 開催日は2月12日でございます。
 今回は新しい委員で、これは第18期になりますけれども、その第1回目の審議会ということでございます。新しいメンバーは、次のページに名簿がございます。23名の方にお願いをしております。学識経験者は5名、区民委員が10名、区議会議員が5名、行政機関が3名の構成でございます。任期は2年間ということになっております。今回、互選で、会長に矢島隆氏、それから副会長に戸矢崎哲氏がなられました。
 それでは、内容に入りたいと思います。説明資料というものがございます。そちらのほうをごらんいただきたいと思います。こちらが内容でございます。
 今回は、ここに冒頭の目次に書いてございますように、諮問事項が2件、それから報告事項が2件であります。
 諮問事項の2件でございますけれども、いずれも東大教育学部附属中等教育学校周辺地区の防災まちづくりを推進するための都市計画の変更でございます。1点目が高度地区、最低限度7メートルの指定ということでございます。それから、2点目が準防火地域を防火地域に変更するというものでございます。本建設委員会では既に御報告している内容ということでございます。いずれもこの二つの都市計画案につきましては、都市計画審議会の場では原案のとおりということで了承をいただきました。
 なお、審議会の議論では、不燃化率を70%にするのはいつごろを目途にしているのかとか、あるいは、道路車線の関係で7メートル以上の建物が建たないという場合はどのような対応をするのかと。また、渋谷区との連携、こういった質問がございました。これに対しまして、不燃化率70%は10年の期間を目標にしているということ、それから他区、あるいは渋谷区、あるいは東京都とも連携を図りながらこの事業を進めていくという点、それから高さ7メートルを確保できないような建物につきましては、場合によっては許可の特例といった対応も考えられるといった答弁がございました。
 次に、報告事項に移らさせていただきます。
 1件目が、警察大学校等跡地地区の地区計画等の変更案についてでございます。この変更案についてという資料でございます。本件につきましては、10月20日の本建設委員会やその後の都市計画審議会では大枠は既に御報告をしております。今回はその都市計画案として提案したものということでございます。
 1ページ目をごらんいただきたいと思います。都市計画変更案の項目でございます。一つ目が、中野四丁目地区地区計画の変更というものでございます。これは東京都決定というものでございます。内容としましては、ちょっと後ろのほうになりますけれども、横長の資料ということになります。横長というか、A4ですか、横長の資料ということで、その3ページ目をごらんいただきたいと思います。まず、主な公共施設の変更という書類でございます。ここで、区画道路1号、2号と--変更前ですね--となっているのが、変更後につきましては区画道路という表現に変わります。延長も約560メートルという表現への変更ということになります。
 それから、4ページになりますけれども、ここでは歩道状空地の追加というのがございます。これは右側にずっと書いてございます。
 それから、次に5ページになりますけれども、建築物等に関する事項の変更ということでございます。変更前ですと「区域1」とだけ書いてあったわけでございますけれども、明治大学と帝京平成大学の区域に応じまして、区域1-1、区域1-2という表現を加えて、その区分を設定するということでございます。また、建物についてもおよその配置ですとかボリュームの考え方が示されましたので、容積率、それから敷地面積、建物の高さなどについて今回新たに定めたというものでございます。
 また、6ページにつきましては、中野駅前開発特定目的株式会社の区域4と5でございます。それについても同様に、おおよそのものが示されたので、それに基づきまして新たに容積率等について定めたというものでございます。
 次に、中野区決定のものがございます。これは7ページ以降のものになります。1点目は都市計画道路(中野区区画街路第1号線)の区域線の変更ということでございます。
 8ページの図をごらんいただきたいと思います。これは、中野区と杉並区の区境の確認に伴う区域線の変更ということでございます。赤い部分が変更新線ということでございます。黄色の部分が変更で、廃止をするという部分でございます。2点目は高度地区の廃止でございます。これは、地区整備計画で最高限度高度地区を指定することによるものということでございます。それから、3点目が現行の準防火地域を防火地域に変更しまして、防火規制の強化を図るということでございます。
 地区計画変更案につきましては、以上でございます。都決定の分、それから区決定の分ということでございます。
 それから、資料2がございます。これは大きいA3の資料でございます。カラー刷りの資料でございます。それぞれの事業者の施設計画の概要ということでございます。
 それから、最後の資料になりますけれども、資料3というのがございます。これは、この地区全体の複合日影図及び風環境の予測図ということでございます。複合日影図につきましては、地区整備計画の外側に、冬至のときに2時間、3時間の日影を落とさないようにするというのを示した図ということであります。また、風環境の評価の図ですけれども、これは建設前と建設後、対策後の風速を示したものということでございまして、緑色の部分が風の弱い部分、それから青、黄色、赤の順で風が強いところを示しているというものでございます。
 審議会での議論では、歩道状空地の必要性はどんなものですかとか、あるいは先ほどの都市計画案の5ページ、6ページでございますけれども、歩行者専用デッキという表現があるけれども、これは中野駅の整備と関連があるものなのかといった御質問、また、建物の容積率や高さ、あるいは中央部の公園と複合日影の影響などに関する質疑がございました。
 なお、冒頭の資料にちょっと戻っていただきまして、その5ページに今後の都市計画変更までのスケジュールが示されております。最初の資料の5ページになります。今回、2月12日に都市計画審議会が開かれました。その後になりますけれども、2月18日に都市計画の変更案が公告されまして、3月4日までの2週間、都市計画変更案の縦覧が行われました。その後ですけれども、4月の都市計画審議会ですけれども--ここでは4月中旬と書かれていますけれども、4月14日に予定をしております。ここに東京都から意見照会が来ている都決定の分の地区計画変更案、また、区決定の都市計画道路の変更、高度地区、それから防火地域に関する変更案、こういったものを諮問する予定でございます。その後に、東京都の都市計画審議会、5月ですけれどもございます。それを経まして、6月中旬ごろに都決定と区決定、それぞれの都市計画決定を行いまして、告示・縦覧を行うという予定でございます。
 これは警察大学校等跡地関係の報告でございます。
 それから、報告事項の2点目というのがございます。これは都市計画マスタープランの改定に関する第3回意見交換会についての御報告ということでございました。これは後ほど、本日、都市計画マスタープランの原案についての報告の中でまた御説明いたしますので、ここでは省略をさせていただきます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
むとう委員
 18期ということで審議会の委員がかわられたわけですけれども、これまで都計審で学識の方でなかなか出席が難しく、出席していただけなかった方がいらしたかと思うんですけれども、個人名はわかりませんけれども、今回残られた学識の方はこれまで出席率が高い方ですか。
登都市計画担当課長
 残られた方ですけれども、必ずしもこれまでも高くはなかったんですけれども、なるべく今回、中野区の審議会についてぜひ協力もしたいし、なるべく出席については努力をするということですので、今回お願いをしたということでございます。
むとう委員
 さまざま審議する中で、それぞれの専門性が必要なわけですから、特に学識経験者の方は本当に100%出席可能となるよう努力をしていただかないと、やはりせっかくの学識経験者という枠で加わっていただいても意味を持たなくなってしまいますので、これまで出席率が余りよくなかった方がまた再度残られたというあたりはどうしてなのかなと。今後はそういうことのないように、出席をしていただけるということでよろしいんでしょうか。再度念を押しての確認でございます。
登都市計画担当課長
 継続性もありますので、一定の方は残っていただくようにという配慮もございます。出席については、なるべく出席しやすい時間帯ですとか日にち、そういったことを配慮をしながら進めていきたいと思います。
むとう委員
 こういった審議会での女性の方の委員がなかなか少なくて、男性が多いというような現状もあって、なるべく審議会、女性と男性の数が半々ぐらいになればいいなというふうに思うところなんですけれども、今回公募のところで全員多分--わかりませんけれども、お名前から想像するに、4人の方すべて男性なのかなというふうにお見受けするんですけれども、今回の18期に際して公募は何件ぐらいあって、どういうことでこの方々だったのか、公募の応募の状況も御説明していただけたらと思います。
登都市計画担当課長
 今回、応募は8名ございました。そのうちから作文といいますか、そういったものを出していただきまして、それを評定をした結果、この4人の方にお願いするということになったものでございます。特段、最初の審査の段階では、まず性別ですとか年齢とか、余り関係なく、あくまでどういう考えで応募したですとか、そういったことの評価ということで今回行ったということでございます。
むとう委員
 たしか今回の公募からだったんでしょうか、何期も継続しての公募は認めないというようなことに改まったかと思うんですが、その辺の御説明ももう一度していただけますか。
登都市計画担当課長
 今回から、基本的には2期4年間までという考えで今回は行ったわけでございます。
むとう委員
 公募の方は2期4年間までということの制約を今回から行ったということですけれども、ほかのそれぞれいろいろな団体から出ていらっしゃる方ですとか、特に学識の方とか、前からお名前をお見受けするような方もいらっしゃるんですけれども、その方々についてはそういった制約はないんですか。
登都市計画担当課長
 ほかの方にはそういった制約は課しておりません。公募の場合ですと、やはり広く区民の方の声をここに反映していただくということから、特定の人ではなくて幅広い区民の中からということで、そういった対応を今回考えたということでございます。
むとう委員
 それから、区民のところで、いろいろな団体枠、それから委員を引き受けていただいている方も多いわけですけれども、団体枠、この団体からという団体指定というのはどういう基準で決められているんでしょうか。これってたしか、決まっているんですか。どこどこ団体からというような決め事というのは何かで制約があるんでしょうか。ないのだとするならば、区内にはいろいろな団体がありますから、どうして常にこの団体からなのかというあたりのことも御説明願えたらと思います。
登都市計画担当課長
 特に条例ですとか規則でこの団体というものはございません。これまでの経緯ですとか、あるいは都市計画を考える上で一緒に関係の深い団体の方ですとか、そういったことを中心に、そういった団体へお願いをしているというものでございます。
むとう委員
 きょう、ほかの資料がないので、これでしかわからないんですけれども、この団体はずっと何年も定番ですか。団体の変更というのは、これまでにあったんでしょうか。
登都市計画担当課長
 ちょっと前の団体については今のところ資料がございませんので、ちょっとお答えは控えさせていただきます。
むとう委員
 私も資料がないので何とも言えないんですけれども、公募の方もいろいろな方の御意見を伺いたいということで、2期4年間ということを定めたということであるならば、こういった団体も、区内にはこれ以外の団体もたくさんあるかと思われますので、代表的な団体をピックアップされたんだろうということは想像できますけれども、ほかの視点からも加えていただいたほうがいいのではないかと思われるような団体もありますので、団体についても、次期19期に向けてはもう一度、これまでもこうだからこの団体に決まりですということではなくて、幅広い御意見が反映できるように、他団体も加われるような形というのもぜひ検討をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
登都市計画担当課長
 都市計画に非常に関心の高いですとか、かかわっているような団体を中心にお願いをしたいと思っていますので、今後は--次期ですね、どういった団体にするかは、改めてまた検討していきたいと思います。
かせ委員
 今のやりとり、注目して聞いておりました。それで、私も今思っていることは、この中に障害者団体とか福祉団体の方があってもいいのかなというふうに思っているんですよね。まちづくり、今、いわゆるバリアフリーであるとか声高に言われているわけですから、そういった観点からのまちづくりということになると、そういった方がいてもいいのかなというふうに思っているんですけれども、どうでしょうか。
登都市計画担当課長
 次期ですね、どういった団体にお願いするかは今後検討していきたいと思います。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 4番、中野区都市計画マスタープラン原案についての報告を求めます。
田中都市計画調整担当課長
 4番の報告事項(資料7)を報告させていただきます。
 資料は3点ございます。都市計画マスタープランの改定原案と、それから専門協力員の意見、並びに、それに対してこの原案でどういう対応をしてきたか、参考資料1でございます。参考資料2が第3回意見交換会でいただきました意見、このいただきました意見につきましては先ほどの都市計画審議会資料と同様でございますが、それに加えまして、本原案でどういう反映、対応をしたかといったことも追加をしてございます。
 最初に、参考資料1のほうから御説明をさせていただきたいと思います。参考資料1、2、それぞれボリュームがございますので、かいつまんで御報告をさせていただきます。
 専門協力員につきましては、これまで二つの時期に御意見をいただいた点について御意見を御報告するとともに、都市マスの案でどういうふうに対応してきたかというのを既に御報告しました。年が明けまして、1月に3回目の時期として御意見をいただく機会を設けたところでございます。資料の構成としましては、都市計画マスタープランの目次に沿って項目を整理してございまして、その右側の欄がいただいた御意見の概要でございます。そして、それぞれの意見に対応して、さらに右側の欄で、どういった対応をしたかといったような資料をつけているものでございます。この資料のまとめ方、構成は、今申し上げたとおりでございます。
 それで、前段のほうからマスタープランに沿っていろいろと御意見をいただきました。第2章、将来のライフスタイルのあたりですね--少しずつ飛ばしながら御報告をさせていただきますけれども、これは区民の方にも非常にわかりやすいという御意見をいただきました。専門家としましても、中野の将来の姿をえがいているということでのよさといったところを評価をいただきましたので、これは後ほど御報告しますけれども、さらにそのライフスタイルの例を補充をしているものでございます。
 2-4、将来のまちの骨格のところにつきましては、水とみどりのうるおいのネットワークという言葉を使いましたけれども、最近、都市整備の中でグリーン・インフラという概念がよりふさわしいというふうに使われている、そんなサジェスチョンをいただいたものでございます。
 2ページのほうに行っていただけますでしょうか。3-2、活力を生み出す都市づくりのところでございますけれども、警大跡地につきましては、具体的にどういう大学が来るとかはっきりしてきているところもございますので、書き込みをもう少し膨らませて具体的なイメージを打ち出してはどうかと、そういう御指摘をいただき、対応をしてございます。
 3-3、住まい・住環境のところでございますけれども、二つ、一番下のところですね。元気な高齢者が暮らしやすいまち、そういう視点をぜひ盛り込むということを御指摘いただきました。その下の安全・安心でありますけれども、区民の方々の安全はもとより、そこに働く方、あるいは外から訪れる方、外国人の方、そういった方々の安全確保についても触れるべしという御意見をいただきました。それから、一つ飛びまして、警大跡地のところにつきましては、防災にも重点を置いているんだと。そういう計画の方向付けを示すようにという御指摘をいただきました。
 3-6、その下でありますけれども、地球環境と共生するという点につきましては区民からもいただきましたけれども、非常に重要だと。特に今後あらゆることを行う際に、地球環境配慮が下地になくてはならないと。したがって、省エネルギー、あるいは脱温暖化循環社会と、そういったところを重点的に盛り込んでいくべきだということと、さらに公共施設でそれを率先していくといったようなところを強調すべきだという御意見をいただきました。
 いずれもそういった方向で改定案原案をまとめてきてございます。
 3ページをお開きいただきますと、一番上の段でありますけれども、やはり環境配慮の一環としまして高密度な地区では面的にエネルギーを利用するとか、あるいはそのために自然エネルギーを積極的に活用するよう図る、あるいは車なりにつきましても、ハイブリッドのことを進めていく、そういった取り組みについて、より具体的に書いていってはどうかといったようなことを御意見いただきました。それから、その下でございますけれども、警大跡地につきましては特にそういった環境配慮のモデル的な地区としての打ち出しを求めるという御意見でございました。
 3-6、景観都市づくりのところでございますけれども、これにつきましてももう少し具体的に書いていってはどうかという御指摘をいただきました。
 それから、3-7、都市基盤整備でございますけれども、それの一番下の欄でございます。都市基盤整備をしっかり行うと、これがまちのオープンスペースの確保にもつながるし、良好な環境形成につながるんだと。そういう波及する効果、つながり、影響ということも触れるべきだという御指摘をいただきました。
 最後のページ、4ページになりますけれども、第4章、推進方策につきまして、マスタープランをつくった後のその活用イメージといったようなところでありますとか、あるいは地区のまちづくりを実現をしていく、どういう仕組みで考えていくのか。同様に、そういったことに関連したまちづくり条例、その他の活用の記述といったようなところを触れてはどうかという御指摘をいただいたところでございます。
 右側の欄の説明は省かせていただきましたけれども、我が国を代表される学識経験者からいただいた御意見ですので、そのあたりも反映をしてきているものでございます。
 参考資料2を説明をさせていただきます。
 第3回意見交換会ですね。1月末から2月1日にかけまして開きました。この開催状況につきましては、前回の2月9日の建設委員会で報告をしてございますので、それは省かせていただきます。資料のまとめ方は同様に、各会場ごと、あるいはいただいた手段ごとに整理してございまして、項目に分け、区民の意見をまず整理をして、それに対して右側で、それぞれの意見1個1個に対して原案でどういう対応をしたかということを触れているものでございます。これもちょっと簡単にかいつまんで、主なところの御報告をさせていただきます。
 まず、鍋横地域センターですね。特に優先すべきポイント、あるいは重点的なところを示すようにしてはどうかと。これにつきましては、できるだけ重点的なところが浮かび上がって見えるようにめり張りをつけているといったようなことでございます。
 それから、中野ブロードウェイ地区のごちゃごちゃしたのも魅力だと。そういったことにつきましては、地域の個性、界隈性というふうな言い方で盛り込ませていただいてございます。
 それから、安全・安心のほうにいきまして、都市型水害につきまして積極的な書き込みをどうかといったようなことをいただいてございます。後ほど見ていただきますけれども、最新の東京都の豪雨対策基本方針に基づきまして総合的な治水対策を推進していくといったところの記述を補充してございます。
 その下につきましては、同じく安全・安心で、密集市街地の改善について最優先で進めていっていただくというような御意見でございました。
 それから、このページの一番下につきましては、先ほどの有識者の御意見にもいただきましたけれども、マスタープランが実効性を持ったような形にしていくと。そのために、地区まちづくりの支援でありますとかまちづくり条例など、そういったところの盛り込みをしているものでございます。
 2ページにまいりまして、さっき一番上ですけれども、20年先、どんなステップで考えていくのかといったようなところの御質問がございましたけれども、実際の施策の取り組みにつきましては、緊急度、優先度に応じて、選択と集中をしながら展開をしていくといったような事柄をこのマスタープランの原案に盛り込んでいるものでございます。
 次が東中野地域です。真ん中あたり、地域まちづくり方針のところで、東中野駅の東口のバリアフリー化についての御意見をいただいてございます。JRにお願いをしていることはもちろん、都市マスの中でも東口のバリアフリー化、あるいは回遊性の確保といったところを盛り込んでいるものでございます。それから、その二つ下に、子どもたちの安全な通学路の整備といったようなことがございます。これにつきましても具体的な記述を行っているものでございます。
 3ページのほうにまいりまして、建築協定区域--かつての話の関連の中で、そういった地域の中で環境を守っていくという取り組みを応援してくれるのかといったような事柄につきましての、地区まちづくりに対して区は支援をしていくといったような事柄について書いているところでございますし、まちづくりの推進方策のことを書いていることについて、よいという御評価もいただいているものでございます。
 次は江古田地域になりますけれども、みどりなどについて具体的な方策をというのが一番上のところでございました。保護樹林等の保全の支援、あるいは条例による規制、それから生産緑地地区の公共施設用地としての取得も含めた保全、あるいは公共的利用といったような事柄を盛り込んできているものでございます。
 この一番下にまいりまして、共同建替えにつきましては、なかなか非常に難しいといったようなことの御意見をいただきました。これにつきましては、共同建替えをぜひしようというモチベーション、動機付けが必要だと思います。環境規制緩和などの促進策の導入によって共同化を誘導するといったような事柄を書いてございます。また、環境貢献度に応じた緩和といったものが既に現行の手法の中でもございますので、そういったような活用も記述をしているところでございます。
 次のページに行きまして、4ページ、景観都市づくりの中で、野方給水塔の話が出てございました。地域にとって非常に貴重な資産として、保全の方向性を盛り込んでいるところでございます。
 次が野方地域になりますけれども、5ページのほうに進んでいただきますと、やはり都市づくりの推進方策でまちづくり条例の御意見をいただきました。これについては対応しているというものでございます。鷺宮地域のところに行きまして、活力のところで、駅前商店街の活性化を十分に配慮してほしいと。ヨーロッパのように、買う人、買い物客が安心して歩けるような道づくりも必要ではないか、そういった事柄をいただきました。西武沿線まちづくりの中で、各駅の周辺の活性化といったことも盛り込んでおりますし、また、買い物客の多いピーク時における一般車両通行規制といったような事柄も、方向として盛り込んでいるものでございます。
 その下、狭あい道路につきましてやはり拡幅をしてほしい、セットバックをきちんと行ってほしいという御意見がございました。これは関連する御意見を多くいただきました。この拡幅を進めるということと、いったんセットバックした空間が公共空間として利用が継続されるような事柄の誘導、それについても盛り込んでいるというものでございます。
 下のほうに省エネルギーの話が、先ほど既に専門協力員のところでもお答えしたような御意見に対してお答えをしている部分が、意見として出されております。
 次の6ページにまいりまして、中杉通りが、2番目、3番目ぐらいのところに続いてきてございます。鉄道の立体化とあわせながら、進めてほしいという御意見と、これについては反対であるという御意見、ほかの地域センターでもございましたけれども、出てございます。連続立体交差化を踏まえて中杉通りの整備を推進していく。特に早期の整備を目指すということを都市計画マスタープランでは盛り込んでいるものでございます。
 区役所の会場におきましては、二つ目のところは狭あい道路ですね。そのために、法的の容積率を使い切れないといったことについての対応策ということについて御意見をいただいておりまして、これにつきましては先ほどちょっと触れましたけれども、環境に寄与するような優良な建てかえに対して、一定のあめを与えるという施策の導入。既にこれは現行制度で幾つか手法がございますが、そういった事柄も都市マスの中に盛り込んできているというものでございます。
 7ページのほうに進んでいただきまして、会場でいただいた御意見のほかに、用紙で提出いただいた御意見がございます。これは延べ237件に上っております。これもやはり全部御紹介することができないものでございますので、ここにつきましては後ほどごらんいただければということで、報告の説明は省かせていただきます。
 こういったこと、いただいた御意見も踏まえながらまとめましたのが改定原案でございます。これにつきましては素案という形で12月3日に当建設委員会で報告をさせていただきましたので、それ以降、いろいろと御意見をいただいて大きく変えた、補充したところを中心に報告をさせていただきます。そのほか言い回しを変えたり、あるいはよりわかりやすくしたり、あるいは用語を統一したり、誤植を直したりといったようなところはございますが、説明は省かせていただきます。
 1ページめくっていただきまして、目次構成の再確認をお願いいたします。都市マスタープランの位置付けが序章でございます。そして、まちの現状と課題、第2章が全体構想でございます。第3章が地域別構想、そして第4章がその実現のための推進方策という構成でございます。これは前と同じでございます。大きな流れも確認していただきつつ、振り返っていただきつつ、変わったところを御説明したいと思います。
 12ページでまちの現状と課題といったことを書いてございますが、この都市整備上の課題の記述につきましては、12月の時点と比べまして少し補充をしているものでございます。高齢者が住みやすいまちといったようなこと、先ほど御紹介した御意見のところも一番最後のあたりで対応しております。
 それから、16ページから全体構想になります。都市整備の基本理念と都市整備の目標を掲げてございます。そして、目指すべき将来都市像を三つ掲げているところでございます。これは基本的に同じでございます。
 18ページへ進んでいただきますと、将来のライフスタイルということでございます。これについての評価を非常に高くいただいてございますので、下から四つ目、あるいは次のページ、このあたりのライフスタイルを追加をして補充をしているということでございます。例えば、ごみ対応、環境配慮対応の活動ですとか、あるいはいろいろなにぎわい、仕事といったような活動でありますとか、あるいは商店街における活動、それからまちを訪れる方々の買い物等の活動でありますとか、あるいは防災的なまちづくりの取り組み、活動といったようなものの将来の特徴的な姿を書いているというものでございます。
 その次の、19ページからまちの骨格が出てございます。これは前に御報告したものと基本的には同じでございます。
 そして24ページから都市整備の課題という形でなってきてございます。この当たりも言い回し、補充等を少ししたところでございますけれども、基本的には同じような状況でございます。
 そして、最初に土地利用の基本方針が出てきた後で、33ページが第2になりますけれども、活力を生み出す都市づくりの基本方針といったところにつながってきているものでございます。
 先ほどもちょっと触れましたけれど、34ページのあたりで広域中心拠点の育成・整備。最初のマルポチの上の数行と、それから二つ目のマルポチの警大跡地の記述の3行目ぐらいから、具体的に大学名を挙げたり、産・学・公連携を加えたり、このあたりは少し記述を補充しているものでございます。
 それから、その次のページですね、36ページの一番上になりますけれども、都市文化の創造・発展、そういったことと関連して、大学との連携といったくだりを追加をしてございます。
 それから、37ページ、同じ右側のページですね。若者が地域社会とのかかわりが非常に少ないといったようなところの危惧される点もございました。若者の地域参加の促進、またはその若者のエネルギーをまちに生かすというくだりの記述を追加をしているというものでございます。
 それから、安全・安心が43ページから続いてきてございます。基本的にはこれまでと同じ形でお示しをしてございます。
 45ページ、上から5行目ぐらいですね、ブロック塀の生け垣等への転換、この防災的な記述を追加をしましたのと、それからその下の⑤、街区再編まちづくりと。建てかえが現状ではできない困難なところについてのまちづくりの方向性について充実を行ってございます。
 それからさらにその下、緊急予想道路沿道建物の耐震化につきまして、これは先ほどの陳情採択のその後の対応のところでも触れましたけれども、その考え方に沿ってマスタープランの原案でも触れているものでございます。
 それから、次に46ページへ行っていただきますと、真ん中のあたりで総合的な治水対策の推進をするということでの記述の補充を行いました。先ほど報告したとおりでございます。御意見に対応した報告を先ほどさせていただいた部分がこれに当たります。
 それから、47ページのほうにまいりまして、ここでは先ほどもちょっと触れましたけれども、(3)①の一番最後ですね、区民の方以外に対しても災害時に対する安全確保といった記述を追加をしました。それからその下、事前復興対策というものが非常に重要であるというふうにとらえて記述を追加をしているものでございます。
 それから、51ページから、地球環境と共生する都市づくりの基本方針になります。これは、これからの--この1行目のところにも書いていますけれども、あらゆる局面において地球環境に配慮が必要だと。そういうスタンスに立ちまして、かなり記述を補充いたしました。具体的には、脱温暖化あるいは省エネ・循環型都市づくり、グリーン・インフラによる地球環境配慮の都市づくりと。そういったところの記述を補充をしているものでございます。先ほど言いましたように、みどりのことについてはグリーン・インフラという言葉を使わせていただきながら説明をしているというものでございます。
 57ページから、6番目の景観都市づくりの基本的方針であります。これも少し記述の内容を補充いたしました。住宅地における景観まちづくりが施策の体系の一番下のところ、三つ目に出てございますけれども、これは前、住宅、住まい、住環境のほうにありましたものをこちらに移し、内容を少し補充をしているといったものでございます。
 そして最後、61ページからが都市整備の基本方針、分野別の最後になります。基盤整備の基本方針といったようなところでございます。基本的には同じ内容で書いてございますけれども、66ページのあたりの自転車利用、あるいは歩行者のための環境整備といったところの記述を整理といいましょうか、ちょっと構成が少しわかりにくくなっておりましたので、一緒のところにまとめながら再整備を行っているというものでございます。
 そして、地域別構想が70ページから始まります。71ページは地域区分を書いてございます。これは、やはり前回2月9日の建設委員会で御報告したとおり、地域名称をこういうふうに設定をしたということでございます。
 それから、七つの地域ごとに72ページからまちづくり方針を述べているわけでありますけれども、それぞれ冒頭のところに--ここは72から73でありますけれども、各地域の現状と課題を追加をしてまとめてございます。12月3日時点ではここのところは入れてございませんでしたけれども、その後追加をしたということでございます。地域別方針のところについては、基本的な枠組み、記述は、12月時点で御報告した内容と一緒でございます。
 そして資料を少し先に進んでいただきまして、107ページのところになりますけれども、北西部地域、鷺宮、上鷺宮地域のまちづくりの方針のところでありますけれども、(6)最後のところですね。農用地の話だけ、以前の時点では書いておりましたけれども、この地域の豊かなみどりの保全といった事柄と、それから前に専門協力員の意見に対する対応として御報告しましたけれども、生産緑地地区の扱いのところを補充をしました。
 次が、第4章、推進方策になるわけでございますけれども、これにつきましては112ページですね。4-1のところではマスタープランをでき上がった後もよく理解していただくような広報、PRといったことを追加をしております。
 それから、4-2で都市づくりの推進の仕組みづくりのところで具体的に内容としては書いておりましたけれども、(仮称)まちづくり条例の制定、あるいは良好な都市景観の整備誘導のためのまちづくりのための枠組みづくりといったようなところについて、補充・追加を行いました。それから、組織運営の強化といったところにつきまして、真ん中あたりの、逐次その実施状況を検証しつつ、PDCAサイクルで見直していくと。あるいは、2,000人体制という中で専門的な外部の知見を積極手に使っていくといったような事柄、それから113ページにまいりまして4-5、これも先ほどちょっと御報告しましたけれども、重点化を図って選択と集中をして施策を展開していくんだといったような事柄を補充を行っているものでございます。
 改定原案につきましての報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
かせ委員
 大変な資料をいただきまして、どこから始めていいかわからないんですけれども、ちょっと部分的ですけれども、景観都市、景観の問題が非常に大きく取り上げたというのはいいことだというふうに思うんですけれども、この景観を維持していくためにどうしていくかという担保の問題、組織の問題ですか、こういったことについては何かお考えですか。
田中都市計画調整担当課長
 この改定の目的、冒頭にも触れていますように、景観法が今のマスタープランが策定された後にできましたので、いろいろと実現の手だてが新しく創設されてきております。それからまた、東京都でも独自の施策も打ち出してきてございます。そういったような事柄も含めて、いろいろな取り組みの仕方はあるかと思います。この都市計画マスタープランの原案の中では、先ほどもちょっと触れましたけれども、112ページになりますけれども、景観まちづくりの後の具体的な--都市計画マスタープランができた、それを具体的にどう実現していくかというその道筋を明らかにするために、景観まちづくりにつきましてはどういった枠組みで考えているのか、あるいはどういう手続をしていくのか、これについては一つは条例化という方法もあるかと思います。そういったようなところの記述を行ってございます。どういう内容で、あるいはどういう仕組みがふさわしいのかというのは、この枠から具体的に検討していくべき課題であると思っていますので、都市計画マスタープランではこのような書き方をさせていただいています。
かせ委員
 この近隣でも、例えば新宿区なんかでは条例を定めて景観審議会というようなものもやっていますよね。御承知だと思いますけれども、やはりそういう仕組みというのは大事かな。特に景観を担保していくためには幅広い団体ですね、それから区民、それから障害者の方であったり、いろいろな方たちが参加する仕組み、そういった仕組みが必要になるんだろうと思うんですね。ですから、今後の検討だというふうに思いますけれども、できればそういう仕組みというものはつくるべきかなというふうに思っているんですが、再度お願いします。
田中都市計画調整担当課長
 いろいろなやり方があると思うんですね。今、新しい制度として景観・行政団体、そういったものを中野区が踏み出すべきなのかそうでないのかといったような事柄、それから、そもそも目指すべき方向、プランづくりということが必要だと思うんですけれども、審議会とかそういう前に、あるいは一体かもしれませんけれども、そういったいろいろと検討すべき事柄がこれから出てくるのではないかというふうに思っております。
かせ委員
 今後の課題ですからいろいろ検討してほしいんですけれども、やはり今ある景観でかかりますと、今ある環境を守るべきものは守っていかなければいけないし、それから、つくるべきものももちろんあるんでしょうけれども、そういったものというのは本当に行政だけのものではなくて住民、そこに住む人たちのすべての財産、それからまた、ここにも出ておりますけれども、中野にやってくる人たちの立場から言っても貴重な財産ですからね。それを守っていくためにどうするかというのは、本当にこれからいろいろな人たちの意見を聞きながらつくっていく仕組みというのはぜひともやっていただきたいというふうに思います。これは要望しておきます。もう一度。
田中都市計画調整担当課長
 今委員おっしゃいましたように、景観というのはほとんどが私有物が形成しているんですね。私物が。したがって、建物をお持ちの方は区民の方がみずからやっていただかないと全く動かないんですね。悪いものは外せと言っても、民間企業の方がつくられているものをどう外すか。だから、そういう意味で、区民の方、土地所有者の方、あるいは企業の方、そういった方々の意識も含めて、主体的な取り組みがないと景観は進んでいかないというふうに思っております。
かせ委員
 それと、話は飛んでしまうんですけれども、地域別構想のところですけれども、おおよそ前と変わっていないというおっしゃり方でありますか。それで、先ほどちょっと見ていて気がついたんですが、前回の素案の65ページに、これはC地区のまちづくり方針ですよね。その中のみどり豊かなまちづくり、その中の二つ目のマルのところに東中野駅から文園児童館までの桜並木は適正な管理のもと、保全育成に努めるとともに、中野駅までみどりをつなぎ、安全でかつ親しみある地域のシン ボルロードとしていきますと、こういうように書かれているんですが、新しいほうに行きますと、改訂原案ではその部分がそっくりと削り取られているんですけれども、これはどういうことなんでしょうか。(「61ページのどこですか」と呼ぶ者あり)素案は65ページね。65ページの5番(1)です。それから、新しいほうでは86ページですね。
田中都市計画調整担当課長
 これにつきましては、原案のほうの85ページになりますけれども、枠が囲ってあります中でありますけれども、地域の豊かなみどりや個性あふれるたたずまい、桜並木など、そういったようなものを受け継いでいくという書き方はさせていただいた。ここの当該のかつての65ページのところの、これは東中野からのJRに沿っている桜並木ですね。これは、今JRの土地に建っているんですけれども、実は桜というのはソメイヨシノ、非常に寿命が御承知のように短こうございます。せんだって、鷺宮のほうで桜の倒壊事故が起こりました。来年度具体的な寿命、あるはそういったことの調査をJRの桜についてはしていく予定でありますけれども、建っているところが建っているところなんですね。JRの土地の、かつ電車が通る真上に枝を張って建っております。もしこれが40年とかソメイヨシノの寿命は入れておりますが、もし倒れたり得たが落ちたりしたときの重大なことに陥る違憲性がございますので、かつ、かなり老朽化をしていることも見られるというふうにも入れれておりますので、来年度の調査をしてみないと、もうこれを残すんだというふうに言い切れなかった。そういう判断のもとに、ここのJRの脇の桜についての具体的な既述は落としたということでございます。この行った事柄についての主旨ということでは、先ほど申しました85ページの枠の中の基本的なあり方のところに既述をさせていただいているということでございます。
かせ委員
 御承知でしょうけれども、東中野のJRのあそこというのは、東京の中でも100景の中にも入るぐらい桜の名所になっている。御承知でしょうけれども。かつて桜並木を伐採して補強するとかという話が、何年ぐらい前でしょうか、10年ぐらい前でしたかあったんですが、区民あげての反対運動が起こりましたしね。それで結局、あれは保存するということになったんですよ。それで、保存するかわりに、土手については独自の補強工事をしていますよね、コンクリートで組みを入れて。そういうようなことで保存させてきているんです。ですから、確かに言われたように、私も桜というのは50年から60年が寿命だということも聞いてはおりますけれども、用土の仕方ですよ。それとあとは、適正な植えかえといいますか、そういうようなことで桜は維持をすると。通常、有名な桜並木なんかもそういう形で代々継続していくものですよね。孫木を植えたりとか、そういった形で継続していって、もう数百年の桜並木が保たれているということは御承知のとおりだと思うんですよ。ですから、今の言われ方というのはちょっと納得はいかないですね。むしろ保存するということであれば手があるんだから、ここで切ったというのが、削ったということが非常に憤慨するところですが、こういうことを言ったら区民怒りますよ。どうですか。
田中都市計画調整担当課長
 地域で愛されているというのはよくわかっているつもりではございますけれども、生えている場所が場所だと思うんですね。電車の上で枝を伸ばしている桜、ゲリラ豪雨が多くなった、あるいは気候が変わってきて強風も来るだろうと、そういう中で、普通の公園だとか、あるいは土手地だとか、あるいは日除け地だとか、そういうところに生えている桜というのは脈々と寿命はきますので植えかえられてきたと思いますけれども、この生えているところはそういった場所とは違うということと、それからやはり安全であるということがないと非常に危険性をはらんでいるということがございますので、これはちょっと調査を待ちたいというふうに思っています。
かせ委員
 要望になるかもしれませんけれども、やはり非常に、まさに中野にとっては貴重な景観だというふうに思います。守るべき景観だというように私は思っていますけれども、そういうようなことで、ですから調査するというのは必要だと思いますけれども、そういう観点を忘れないで、守っていけるという可能性があるなら守るということで、調査をしていただきたいと思います。要望しておきます。
むとう委員
 今、かせ委員の指摘で気づいたんですけれども、今の御説明ですと加筆補強という部分は御説明があったから--御説明ね、新しく原案になって、ここを加えました、加筆しました、補強しましたというのは御説明あったんですが、今、かせ委員の質疑を知って、私も見て、あっ、本当だとか思って、重要なところが削られているなというふうにわかったんですが、逆に全体を総合して削除されたところというのはあるんでしょうか。その御説明も。これ、いきなりきょう渡されて全部はなかなか読めませんので、ほかにも削除された点があるなら教えてほしいんですね。今のかせ委員の指摘のところ、本当に重要な、私もここのところは桜の季節になると通りますし、線路沿いの桜と菜の花でしたっけ、すごく素敵なところなので、これが削られたというのはちょっとショックだなと思ったんですけれども、ほかでも何か削除されたところがあれば教えてください。
田中都市計画調整担当課長
 そういう意味で大きく言い回しが変わったりしているようなところはありますけれど、大きく取ったというところは、ほかには大きなところはないと思ってございます。
むとう委員
 ほかにもあって、今のところの御説明がなかったんだったらまだ許されるんですけれども、ここだけ削除だったんだったらば、これはやっぱり区民にとっても大きな変更点ですから、何でかせ委員から言われる前にそちらから、ここのところは削除しましたということの御説明をしてくれなかったんですかと、ふと思いますが。
田中都市計画調整担当課長
 まず、事実を申します。ここだけ削除したわけではございません。記憶をたぐるのが非常に難しい御質問になってございます。ここだけ削除したというわけではございません。どこでしたか、場所はあれですけれども、非常に公害、公害というふうに書いているところがあったんですね。水の問題ですとか。それは少しこれから目指す都市づくりの話と--もちろん都市にとっては非常に重要ですけれども、都市整備、都市計画ということと少し馴染まない。あるいは、子どもの遊び場の既述につきましても、今は安全でということが非常に重要になっていますよね。見守りということも含めて。そうじゃないような書き方をしているようなところがありましたところは削除をしているという記憶がございます。今お答えできるのはそういったようなところでございます。
むとう委員
 本当に、ほかにもあるんだったら、加筆したところは事細かに御説明がありましたけれども、今のような東中野の桜のところは、本当にシンボルロードとしていきますなんて言っていたところが全く3行なくなっちゃったわけですから、それはすごく大きな変更点だと私は思うんですね。だから、それ以外のところでも御説明の中ですっぽり3行ないとかというのがあれば、ぜひ説明の中で、加えたところばっかりの御説明じゃなくてちゃんと説明していただきたいと思うんですが。
田中都市計画調整担当課長
 まず、ページ数を見ていただきたいんですけれども、89ページが120ページになりました。それだけボリュームをふやしたということですね。したがって、記述を、私が今御説明申し上げた以外にもいっぱい追加をしているんですね。ですから、今も補充して追加をしたところを全部申し上げたわけではないんですね。主なところを御報告をさせていただいた。そういう意味で、大きな意味で削除したというところは私としてはないということで思っておりますので、そういう意味で御紹介はしなかったということでございます。
久保委員
 今、削除されたというようなのがあったんですけれど、多分、前回、私もこの記述はダブっているんじゃないでしょうかとかいろいろ御指摘をさせていただきまして、そういうところは今ぱっと見た感じでは整理をされたんだなと思いますのでね、やはりそうやっていく中で、文言として整理をされたということもあるのかなと。そういうことで言いますと、今削除したところを全部挙げるというのは難しいのかなと思います。
 それで、前回のところでは、潤いを生み出すグリーン・インフラのまちの軸というところで--今回は水とみどりなどのうるおいのネットワークとなっているところでしょうかね、このまちの軸のところで、ここもやはり削除をされているのが西武新宿線なんですが、これはやはりまだ計画段階では早いということでこの都市マスの中には入れられなかったんでしょうか。それはどういった意味があってでしょうか。今で言いますと17ページの、まちの軸というところですね。みどりの環境軸、みどりの補助軸というところです。これは、前回はあって……(「17ページではないのではないですか」と呼ぶ者あり)ごめんなさい、逆ですね。加筆をされているほうですね。これは、加筆をされたということは前回なくて入れられたということなので--すみません、逆に思っていました。連続立体交差化に合わせてこういったみどりのネットワーク形成というのも可能だということで出てきたことなんでしょうか。
田中都市計画調整担当課長
 これにつきましては、西武沿線まちづくりの中でもぜひ、こういったうるおいの連続性を確保したいということでありました。地下構造になるというふうにもちろん決まったわけではございませんけれども、快適に歩けるというスペースも含めて、あるいは地下構造になったら、ぜひ上部をそういったネットワーク軸として活用を図っていきたいと思っておりますし、そういうことで追加をしているところでございます。
久保委員
 ありがとうございます。これは私たちもこういった提案を質問の中でさせていただいておりますので、ぜひ取り組んでいただきたいことのひとつです。
 それから、先ほど東中野の件で、通学路のことがありました。我が会派からは環六の下の地下道のことを提案をさせていただいているんですが、具体的にそういった既述はなかったように思われるんですが、それについてはいかがでしょうか。
田中都市計画調整担当課長
 まず一つが、66ページ、子どもの安全を守る通学路の整備ですね。ここで、これは場所を特定して書いておりませんけれども、そういう基本的な考え方を触れているという部分でございます。以上ですね。東中野ということで触れて書いたつもりではあったんですが、その場所が今発見できません。
久保委員
 環六下の地下道については書かれてあるんですか、ないんですか。
田中都市計画調整担当課長
 地下道等の具体的な言い方は書いてございません。
久保委員
 先ほどの66ページ、歩道やガードパイプなど、歩行者安全施設というようなことはありますけれども、ここにそれを加えるというようなお考えはありませんか。
田中都市計画調整担当課長
 ほかのところにもしかすると既にあるのかもしれませんけれども、歩行者横断施設という言い方で、これは今のマスタープランにもたしか出ていたかと思いますので、それをここに盛り込むことはよろしいのではないかと思っております。
久保委員
 ということは、ここに歩行者横断施設ということを加筆していただけるというふうに思ってよろしいんでしょうか。
田中都市計画調整担当課長
 ちょっと微妙なところがございまして、現段階、どこまで書き込めるかということにつきましては、ちょっと検討していきたいと思います。と申しますのは、これは東京メトロ、それから東京都、またそれぞれの内部セクションがいろいろございまして、どういった視点で取り組むかによって費用負担等の問題もございますので、ちょっと書き込みにつきましては検討させていただきたいというふうに思います。まだそこまで余り煮詰まっていない問題もございますので、ちょっと御理解いただきたいと思います。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 では、ちょっと委員会を休憩します。

(午後4時35分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午後4時36分)

 本日の審査はここまでとし、残りは次回16日に審査を行うことに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、そのように進めさせていただきます。なければ以上で本日の審査を終了します。
 次回の委員会は、3月16日月曜日午後1時から当委員会室において開会することを、口頭をもって通告します。
 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。

(午後4時36分)