平成21年04月23日建設委員会
中野区議会建設委員会〔平成21年4月23日〕
建設委員会会議記録
○開会日 平成21年4月23日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午前10時00分
○閉会 午後0時10分
○出席委員(8名)
北原 ともあき委員長
のづ 恵子副委員長
ひぐち 和正委員
南 かつひこ委員
伊藤 正信委員
久保 りか委員
むとう 有子委員
かせ 次郎委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市整備部長 石井 正行
都市整備部副参事(都市整備部経営担当、都市計画担当、住宅担当) 登 弘毅
都市整備部副参事(都市計画調整担当) 田中 正弥
都市整備部副参事(交通・道路管理担当) 滝瀬 裕之
都市整備部副参事(公園・道路整備担当) 石田 勝大
都市整備部副参事(建築担当) 豊川 士朗
まちづくり推進室長 川崎 亨
まちづくり推進室副参事(まちづくり推進室経営担当、地域まちづくり担当) 上村 晃一
まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当) 松前 友香子
まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当) 秋元 順一
まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 角 秀行
まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当、西武新宿線沿線まちづくり担当) 萩原 清志
○事務局職員
書記 河村 孝雄
書記 鈴木 均
○委員長署名
審査日程
○委員会参与の変更及び異動について
○議題
安全で快適に住めるまちづくりについて
○所管事項の報告
1 「新しい中野をつくる10か年計画」の改定について(都市整備部・まちづくり推進室)
2 平成21年度(2009年度)第1回中野区都市計画審議会について(都市整備部経営担当)
3 警察大学校等跡地地区(仮称)中央部防災公園基本計画等(案)について
(公園・道路整備担当)
4 第3次中野区住宅マスタープランの策定について(住宅担当)
5 警察大学校等跡地地区景観形成ガイドラインの考え方(案)について(拠点まちづくり担当)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会します。
(午前10時00分)
本日の審査日程について御協議いただくため、委員会を休憩します。
(午前10時00分)
委員長
委員会を再開します。
(午前10時00分)
本日はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
議事に入る前に、お手元に配付されている資料(資料2)のとおり、4月1日付で委員会参与の変更及び異動がありました。本日、当委員会参与から転出された方がお見えですので、ごあいさつをいただきたいと思います。
委員会を休憩します。
(午前10時00分)
委員長
委員会を再開します。
(午前10時01分)
では、次に、今回変更または異動のあった参与の紹介をお願いします。紹介された方はその時点でごあいさつをお願いします。
それでは、石井都市整備部長からお願いします。
石井都市整備部長
それでは、都市整備部関係につきましての参与の異動ということでございますが、職名は、これは既に御案内といいますか、決まっておるわけでございますけれども、これまで都市整備部何々担当課長という呼び名でございましたが、これを副参事という格好にしまして、それぞれ、例えば登さんの場合については都市整備部経営担当、それから都市計画担当、住宅担当と、そういう仕事の内容に応じた呼び名でこれからは使っていくということでございます。
それで、都市整備部にこれまで3地域、南部・中部・北部とまちづくり担当がおりましたが、この組織編成で変わりまして、まちづくり推進室にその三つの地域まちづくり担当が移りました。今度は、先ほどごあいさついただきました遠山さんにかわりまして、交通・道路管理担当、滝瀬裕之でございます。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
滝瀬と申します。よろしくお願いいたします。
委員長
続きまして、川崎まちづくり推進室長からお願いします。
川崎まちづくり推進室長
この4月1日にまちづくり推進室長になりました川崎でございます。どうぞよろしくお願いをいたします。
ただいま都市整備部長からお話がありましたように、この4月1日の組織改正によりまして、従来、拠点まちづくり推進室ということで、中野駅周辺のまちづくりに特化した組織となっておりましたが、今回、新たに地域まちづくり担当、これも一緒になりまして、中野区全体のまちづくりを推進していくということで、まちづくり推進室と改めました。
また、あわせまして、従来、地域まちづくりにつきましては、南部・中部・北部というふうに地域ごとに分かれておりましたが、全体を一つの分野ということで、地域まちづくり担当ということになります。それぞれまちづくり推進室副参事ということで、地域まちづくり担当あるいは拠点まちづくり担当ということでその表にあるとおりでございます。
なお、人事異動につきましては、異動しましたのは私のみでございますので、他の者については紹介を省略させていただきますが、なお、私の前任であります佐藤幸一につきましては、本年3月31日付退職ということでございます。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
委員長
ありがとうございました。
以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了します。
それでは、議事に入ります。
安全で快適に住めるまちづくりについてを議題に供します。
所管事項の報告を受けたいと思います。
1番、「新しい中野をつくる10か年計画」の改定についての報告を求めます。
登都市整備部副参事(都市整備部経営担当)
それでは、「新しい中野をつくる10か年計画」の改定について(資料3)を報告いたします。
10か年計画の改定につきましては、昨年来検討を進めてきましたけども、今回、改定の主な視点を取りまとめましたので、御報告いたします。
まず、1点目でございます。10か年計画は区の基本計画として、中長期的な目標と戦略を明示しまして、事業を効果的に展開していくための基本的な方向を指し示したものというものでございます。
この10か年計画の改定につきましては、おおむね5年、または社会経済情勢等が大きく変化した場合に改定するということになっております。今回、前期5年間の達成状況ですとか、社会状況の変化等を踏まえまして、後期5カ年の目標と施策の展開について改定を行うということで検討をしてまいりました。
こうした検討を踏まえまして、今回、10か年計画の第3章の領域ごとに改定の主な視点を別紙のとおり取りまとめたところでございます。
そこで、別紙、2枚目でございますけども、ごらんいただきたいと思います。
上のほうに凡例がございます。黒丸が最近の状況変化などの現状を述べた部分ということでございます。それから、白い丸のほうが改定の視点を述べたというところでございます。
それでは、改定の主な視点の都市整備部とまちづくり推進室関係の部分につきまして御紹介いたしたいと思います。両部につきましては、領域Ⅰ、持続可能な活力あるまちづくりの部分になります。
まず、1点目でございます。Ⅰ-1、産業と人々の活力がみなぎるまちでは、一番最初に中野駅周辺のまちづくりというのがございます。これは御案内のとおり、現状につきましては、警大跡地につきましては、先行する3事業者との覚書の取り交わしですとか、あるいは昨年でございますけども、サンプラザ、区役所敷地、北口広場、中野駅地区を一体的な計画により整備するという方針を区で定めました。
こういったことを踏まえまして、中野駅周辺につきましては、中野の顔であるだけでなく、大都市東京の新しい活動拠点、発信源としていくという考えでございます。それから、中野駅周辺の各エリアの魅力を掘り起こしていくことによって、この地域全体を先端的価値を創造するまちづくりを進めていくということでございます。それから、中野駅地区につきましては、こうした周辺のエリアをつなぐ動線の整備を行い、回遊のかなめとしての機能を高めていくというものでございます。
それから、産業振興でございます。これにつきましては、ほかの区民生活部が所管でございますけども、関連でこちらのほうとしましても、中野全体で考えますと、中野という立地条件の特性を生かしまして、コンテンツ産業、情報サービス産業などの新しい都市型産業を商業・業務地区へ誘導して、区内産業全体を牽引していくと、こういった観点を打ち出しているところでございます。
2ページ目になります。今度、東中野駅・中野坂上駅周辺のまちづくりでございます。この地域は東京のセンター・コア再生ゾーンという位置付けになっておりまして、池袋・新宿・渋谷等との幹線道路・鉄道網が最近拡充をしつつあると。それから、東中野駅の駅広と駅を結ぶ連絡通路の開設に向けまして、JR東日本との協定が締結をされたと。
こういったことを踏まえまして、東中野駅あるいは中野坂上駅の周辺につきましては、交通結節点機能とか、新宿副都心に近接するという立地を生かした上で、交流拠点として育成をするということでございます。それから、東中野駅や中野坂上駅の周辺につきましては、さらに業務・商業の集積、都市型住宅の供給、こういった観点から地域一体のまちづくりを進めていくということでございます。
それから、西武新宿線沿線のまちづくりでございます。これにつきましては、西武新宿線の連続立体交差事業の新規着工準備箇所として中井~野方間が採択をされたと。それから、野方~井荻間につきましては、事業候補区間として選定されたと。こういったことを踏まえまして、連立事業の進捗に合わせたまちづくりを進めていくという観点でございます。
それから、都市計画道路の整備でございます。都市計画道路につきましては、なかなか進捗が進んでいないという面もございますけども、中野駅周辺のまちづくり、あるいは西武新宿線沿線のまちづくりの進捗に合わせまして、都市計画道路の整備を推進していくという考えでございます。
それから、多様で良質な住宅の誘導・確保につきましては、中野区の地域、住宅の特性としまして、木造の共同住宅が多いですとか、あるいは民間借家がかなり多くて、居住面積水準も満たしていないといった、こういった課題がございます。こうしたことを踏まえまして、今後はファミリー向け住宅の供給促進、あるいはワンルームマンションの建築抑制、そういったことにも取り組んでいくということでございます。
3ページになります。Ⅰ-2、環境に配慮する区民生活が根付くまちでは、一番下になりますが、緑化の促進というのがございます。緑につきましては、保護樹林・樹木等につきましては減少傾向にあります。また、建築確認時の緑化指導ですとか、あるいは公共施設の緑化につきましては、現在、着実に進めているということでございます。こうしたことを踏まえて、新たな公園等の整備ですとか、街路樹、それから公共施設の緑化を進めるというものでございます。
それから、4ページになります。安全で快適な都市基盤を着実に築くまち、これでは、1点目としまして、地震災害に強いまちづくりのところでは、現在、区では中野区耐震改修促進計画を定めまして、平成27年度までに住宅耐震化率90%を目指して取り組んでいるところでございます。今後でございますけども、特に建てかえが困難な木造住宅密集地域などにおいては、建物の共同化、あるいは街区単位のまちづくりの推進、こういったものを推進を図っていくということでございます。
それから、公園の新たな整備でございます。警大跡地での公園の用地の取得、あるいは(仮称)南部防災公園の用地の確保ですとか、あるいは本町二丁目郵政宿舎跡地、それから本町五丁目NTT住宅跡地、こういったところの確保を進めていきました。こうした用地の活用を図りまして、区全体の防災性の向上、あるいは緑の拠点の確保、市街地環境の改善に資する公園としてこうしたものを整備していくというものでございます。
当委員会にかかわるものにつきましては、大まかにこういったところが関連というところでございます。
今後の予定でございます、1枚目に戻っていただきまして。今後の10か年計画の改定のスケジュールでございますけども、6月には改定計画(素案)を決定するということでございます。それを受けまして、7月に意見交換会、それから、10月に改定計画(案)を決定しまして、11月にパブリックコメント手続。本年の末になりますが、12月には改定計画の決定を行いたいと思っているところでございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
南委員
西武新宿線沿線まちづくりの中で、平成20年に中井~野方駅間が立体交差化事業、新規着工準備箇所として採択をされたわけですけど、これ、中野区として構造的に地下化が望ましいというふうに思われていると思うんですが、このことは東京都とかに既に要望されているんでしょうか。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
西武新宿線の地下化については、これまでの過去の期成同盟の活動等も含めまして、中野区としては地下化が望ましいということはお伝えはしております。
南委員
じゃあ、地下化になるかという、そういう構造的なことのスケジュールといいますか、そういうのはまだ出ていないということですかね。これからどういう感じでわかってくるのかということをちょっと教えていただければと思います。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
連続立体交差事業の構造形式につきましては、これは今、東京都のほうで調査をしておりまして、その調査の結果で、国との協議をした上で決まるということになっておりますので、その時期については、いつかというのはまだ東京都のほうでははっきりしていないということでございます。
かせ委員
まず、この10か年計画の改定についてという、このあれではまだどういう計画になるかというのは見えてきていないわけですけれども、こんな感じで今、これから始めるんだということだろうと思います。それで、気になるところなんですが、まず3ページ目、これは太陽光発電について書かれていますけれども、第1回定例会でいろいろ議論があったところなんですけれども、この中の白丸の最初のところに、「太陽光や風力などの自然エネルギーの普及促進を図るため、区自ら発電機器の設置を行うとともに、民間における設置を支援していく」というふうに書かれています。これまで学校とか公共施設に配置していくというようなことは言われていたわけですけれども、民間における設置の支援ということは、これは初めて出てきたのかなというふうに思うんですけれども、これはどういうことなんでしょうか。どういうイメージで書かれていますか。
委員長
ちょっと休憩します。
(午前10時17分)
委員長
それでは、委員会を再開します。
(午前10時22分)
かせ委員
なかなか太陽光発電については微妙な線引きがされているわけですけれども、答えられる範囲でよろしいですけれども、今、自然に対する関心というのは非常に高いし、それからまた、そのこと自身が新たな雇用を生み出すとか、それから、さまざまな効果があるということでいろいろ取り組まれているわけですよ。それで、ここに書かれているような促進ということですけれども、当委員会で考えられる範囲の促進策というのはどういうことなのか、教えてください。
登都市整備部副参事(都市整備部経営担当)
当部で考えられるのは、さまざまな公共施設への設置ですとか、あるいは太陽光発電の機器の設置ですとか、そういったものを誘導するというところでございます。民間への誘導ですね。そういったことが対象になるのかなというふうに思っております。もちろん民間というのは住宅も含めてということでございます。
かせ委員
誘導ということですけれども、具体的に言いますと、他の区でいえば区の独自策とかということを考えているわけですけれども、そういう区で独自に助成制度をつくるとか、あるいは何か建築に際してのさまざまな指導であるとか、そういった特別な手だてというのは考えていますか。
登都市整備部副参事(都市整備部経営担当)
国ですとか、公的なさまざまな団体がいろいろな普及策というのを今、検討を進めていますし、一部では促進を事業として図りつつあるという状況でございます。そういったことを踏まえて、区としても今後、新たな促進策あるいは誘導策というものは検討していく必要があるのかなというふうに思っております。
ひぐち委員
本町二丁目用地郵政宿舎跡地、そして、本町五丁目用地のNTT住宅の跡地の確保を進めてきたというふうに書いてありますけれども、これは跡地の近隣の方にはどんなふうに説明をしていっているのか、ちょっとその辺もう一度教えていただきたいんですけれども。
角まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
まず、一番最初にあります(仮称)南部防災公園の整備につきましては、まず、地域にお住まいの方々、おおむね弥生町三・四丁目の一部ですとか、もしくは南台一・二丁目の方々につきまして、まちづくりニュースというのを年1回発行しておりますが、そういったニュース、それから、あとは南中野の地域センターのほうで発行していますまちづくりニュース、そういったところで、東京大学の敷地内に南部防災公園の整備をするための協定などを結ぶということで情報提供をさせていただいております。なお、3月31日にも基本協定を結んだということで、あらあらの防災公園の位置をお示ししているという経過がございます。
続きまして、本町二丁目の郵政宿舎跡地につきましては、こちらのほうも取得のときには地域の方々、弥生地域センターの管内になりますけども、そういったところに地域ニュースなどによって、こういった用地を取得し、今後、これらを起点としたまちづくりを進めるということで、何度か意見交換会なども開催させていただいております。そういったところで、用地の取得とか、今後の整備の方向ということについて案内させていただいております。
それから、本町五丁目につきましては、まだ特に具体的に地域の方々にまちづくりニュースだとか意見交換会、説明会みたいなものを開催しておりませんが、今後、早急に区のほうで整備計画、整備案などをまとめて、そういった整備について地域の方々に情報提供していきたいというふうに考えております。
以上が取得の経過と、それから、近隣の方々に対する情報提供ということでございます。
ひぐち委員
今、お話ですと、NTTの住宅跡地の件に関しては、近隣の説明をまだしていないというお話でした。東京大学の海洋研究所の跡地のことを例に挙げますと、準防火地域から突如防火地域に変わってしまったということで、近隣の方は、今まで普通にいえば木造住宅が建ったのに、ここへ来て突然鉄筋コンクリートだとか鉄骨構造だとか、お金のかかる話が突然わき出てきたわけです。そういうことで、これから展開されるであろうNTTの住宅跡地あるいは本町二丁目の用地というのは、今後、近隣の方に、防災公園として整備をしていくならば、こういう用途地域の変更があるんだよという、そういう打診というのはある程度は必要じゃないかと思うんですけど、どういうふうにお考えでしょうか。
角まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
今、(仮称)南部防災公園の整備、近隣の地域の都市計画決定の変更についてのお話だったと思います。今回の南部防災公園の整備と、今、委員のほうからお話のありました、近隣の防火地域への変更だとか、最低限高度の7メートルの指定だとか、そういったことについては、特にそこのところに防災公園をつくるからそういった都市計画の変更をしたというよりは、広くとらえて、避難場所周辺の安全性を高めるという意味で、今回、この南部防災公園の整備に合わせまして、そういった、さらに周りの不燃化を促進していくというところで、そういった防火地域への変更とか高さ制限を入れさせていただきまして、そういう周辺のまちづくりを変えながら、避難場所の安全性も高めるというような取り組みでこういうふうに進めてきたということでございます。
こういった都市計画の変更につきましては、おととしからまちの方々に、先ほど紹介させていただきましたまちづくりニュースを各戸配布させていただきながら、夏ごろ、それから秋というところ、段階を追って地域の方々に対して説明会を開催させていただいております。さらには、それぞれ導入予定の四つの町会にも出向きまして、事業の周知、それから、説明会などのパンフレットの回覧などもお願いしているという状況でございます。そういった経過を経まして、昨年の12月に都市計画審議会のほうに諮問をし、1月に変更しているというものでございます。したがいまして、突然ということでちょっと委員のほうからお話が出ましたが、そういった経過を踏まえまして、地域の方々にも段階的に説明をさせていただきながら、意見もお聞きして、こういった都市計画の変更をしてきたという経緯がございます。
それと、あと、今お話に出ました本町二丁目、それから本町五丁目につきましては、そういった、公園を整備するから直ちに近隣の都市計画の変更をするということは、今現在想定はしておりませんので、ちょっと南部防災公園の整備とは状況が今のところ異なっていくというふうに考えております。
ひぐち委員
公園あるいは防災公園ができるということは、近隣の避難場所を確保する意味では非常にいいことだと私どもは思っておりますけれども、それにいたしましても、今、空き地になって非常に大きな用地が、本当にそばを通りますと目に余るような広さがあいております。区役所のほうからもぜひ、これからどうなるのかということを、先ほど説明があったようなことを近隣の方に逐次説明していただけるようなシステムができればありがたいなと思います。要望でございます。よろしくお願いします。
伊藤委員
今、ひぐち委員が言ったように、公園の新たな整備ということは、当初、10か年計画をつくり上げたときには、当然この二丁目、また五丁目なんかの公園の取得はなかったわけですけれども、私は今、手元に10か年計画の冊子がないわけですけども、よく整備スケジュールなんか、ステップ1、ステップ2、ステップ3、ステップ4と書いていましたよね。もちろん10か年全般の長いスキームなんですけども、当然後半5カ年の計画ですけども、そういうものは明記していかないのかな。今、ひぐち委員が言ったような事柄だとか、今後の整備、どのようになっていくのかというのをやっぱり細かく書いていったほうが、よりわかりやすくなるんじゃないかなと思っていますけども、その辺はどっちに聞いたらいいんだろうか。どうでしょうか。
登都市整備部副参事(都市整備部経営担当)
きょうのところは改定の主な視点ということでございます。当然、素案の段階あるいは改定案そのものの段階では、一定の年次を落とした計画ということになろうかと思います。その辺御理解いただきたいと思います。
伊藤委員
いずれにしろ12月までには改定するということなんだと思うんですけども、今言ったようなことも含めて、また近隣、これからパブリックコメントなんかも含めて出ていくわけですから、ぜひ反映をして、いいものをつくっていただきたいなと思っております。要望にさせていただきます。お願いします。
久保委員
緑化促進のことで伺いますけれども、保護樹林・樹木、これが相続や宅地化等により減少傾向にあるという、これは今の現状の認識だと思うんですね。この減少傾向にあるところに対して、白丸のところには、いわゆる緑の創出ということでしか考えがないんですけれども、減少傾向にあるものに対しての保存をいかに努めるのかというような新しい考え方があるのかということと、もしそうではなくて、保存に努めるということは非常に厳しい現状があるので、それよりも新たな緑の創出のほうに重きを置くのかと、その辺の考え方を伺いたいと思うんですが。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
具体的な中身につきましては、まさにこれから検討を深めていくという段階ではございますけれども、今ある緑の保全とともに、やはり新しく緑をつくる、その両方を施策として推進していく必要があるというふうに考えてございます。新しいほうにウエートをシフトさせていくとか、そういう考え方は持っておりません。
久保委員
ということは、今までどおりに保全に努めるとともに、こういった新たに創出も図っていくことを重きを置くということでいいんですね。
「新たな公園の整備や街路樹整備、公共施設の緑化を進める」というところなんですけれども、街路樹整備なんですが、街路樹に適している、適していないというところもあるかと思うんですが、例えば上鷺はさくら通りなどが植えかえ等がありまして、そういった一定の街路樹にはどういったものが適しているかというような基準も設けられていかなければいけないのかなと思うのですが、その辺のお考えがあるのかどうかを一つ。
それと、これからもみじ山とか、大久保通りの五差路の拡幅等がございますけれども、そういった都市部における道路の整備と、それと合わせた街路樹のあり方についてのお考えがあるのか、その辺もしあれば教えてください。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
今の街路樹の御質問でございますが、考え方としまして、道路をつくるということで、街路樹が入る場所があるときは、どういった街路樹、まさに樹種そのものでございますが、地域に合っている樹種でありますとか、道路に接している土地利用といいましょうか、沿道の土地利用とうまく調和をするとか、そういった観点が必要かなと思っているところでございます。具体的に、じゃあ、どの道路にどういった樹種を今後入れ込むかというのは、今後十分検討してまいりたいと思います。
久保委員
今、私が伺った、そういったお考えはあるのだと思うんですけれども、例えばもみじ山ですとか大久保通り、この道路整備というのが確定をしておりますけれども、そういったところにおいては、街路樹の整備というのは、これは東京都なんでしょうか、区が整備を行っていくんでしょうか。区がやるのだとしたら、その辺のところもあわせて計画をお持ちなのかどうかもお答えいただければと思います。
登都市整備部副参事(都市整備部経営担当)
大久保通りは東京都でございます。それから、もみじ山通りは、これは区でございます。ただ、もみじ山通りにつきましては、現在、都市計画道路として拡幅整備を検討している段階でございます。ですから、その中で、どういう植樹ができるのかどうかとか、その辺も含めて検討していきたいと思います。と申しますのは、やはり道路の幅員ですとか、あるいは交通量、その他いろいろ勘案しながら考えていく必要があるのかなというふうに思っております。
久保委員
ありがとうございます。
あと、4ページのほうで、地震災害に強いまちづくりのところなんですけれども、ここに街区再編のまちづくりを推進というようなことが書いてありますけれども、こうした木密の状況の中で、さまざま本当にまちそのものを改善といいますか、変えていかなきゃいけない。これ、どういった手法があるのか、また、ここではどういった手法を検討されているのか、伺います。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
4ページの記述のところでございますね。共同化を進めていく、個別に現在の敷地の中で普通の建物を一体化して共同化をしていくということもぜひ進めて、誘導していきたいと思ってございますけれども、そのままの道路の形状、敷地の形状で共同化も建てかえもできないという地区もございますので、隣同士非常に近接したものを積層化なり共同化する形で、新しいオープンスペースを生み出しながら、ゆとりを持って安全性を高めていく。
そういうためのいろんな手法として、都市計画マスタープランの中でも街区再編のまちづくりというふうに書かせていただいておりますけれども、一つ具体的な手法として、東京都で街区再編まちづくりという手法がございます。それの適用、それの導入といったようなこと。あるいは開発諸制度という、同じく東京都の制度でございます。公共に対する、環境に対する貢献度に応じて規制の緩和なり、あるいは建てかえやすさを進めるといったような事柄もございます。それから、環境軸制度といったようなものがございまして、これは特定の街路沿いを指定していく制度でございますけれども、これも東京都の既にできてございます制度でございます。それから、建てかえとあわせながら緑といったようなことも防災上ふやしていくことが非常に重要かと思いますので、これは都市緑地法との関係なんですけれども、緑化施設整備計画制度といったようなものがございまして、そういったようなものの積極的な活用をしていくというふうなこと。それから、建てかえ不燃化というふうなことの支援につきましても、特に公共性が高いところにつきましては、具体的には延焼遮断帯の建物が倒壊してそれをふさぐことがあっては非常に大きな問題になりますので、そういったところでの耐震化の助成といったようなことを今後力を強めていく予定でございます。そういったようなことから、できるだけ使えるものを使いながら、地権者、土地所有者の方、建物をお持ちの方々がいろいろと建てかえ化なり共同化を進めていただけるように、促進を図っていきたいと考えております。
むとう委員
まず、1ページのところからなんですけれども、これから改定に向けての考え方、視点ということではあるんですけれども、1ページの上から四つ目の黒丸、黒丸、白丸、白丸のところなんですけれども、今後の考え方で、先端的な価値を創造するまちづくりを進めていくというような表現なんですけれども、これはなかなか先端的価値という、価値を表現するって非常に難しいことなんですけれども、やはり私たち議員もそうだし、行政サイドもそうですし、区民の方々もそうですし、わかりやすい表現というのを私は心がけて、よりだれもが、こういう考え方、価値と、こういう漠然としたことの表現があると、それぞれここから受けるイメージってみんな違うんですよね。そうすると、どういうまちづくりを進めていきたいのかというのがすごく、個々はこういうものだろうとそれぞれが想像して受けとめるんですけれども、本当のところはどんなものなんだろうというのが非常にわかりにくいんですけれども、より具体的にわかりやすい表現にしていっていただきたいなという思いがあるのですけれども、今の段階で先端的価値というのはどういうものなんでしょうか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
この資料では、安全・環境やユニバーサルデザインなどというところを用いて先端的価値という言い方をしてございます。こちらはもう少しわかりやすい表現でいえば、これからの時代にふさわしいこういった取り組み、安全・環境も現時点でももちろん非常に大事なことで、こういったことを念頭にまちづくりは進めなくてはいけないと思っております。さらにこれからの時代を考えると、より一層例えば情報化が進むであるとか、そういったソフト的な施策と、いわゆるハード的なまちづくりの施策、これが両相まりながら、それぞれの時代にふさわしい取り組みをなるべく先導的に取り組んで展開をしていきたい、そんな思いがこの言葉には込められていると。確かに先端的な価値という表現はなかなか、個々それぞれでイメージがばらつくところもございます。もう少しだれにとっても共通な認識ができるような、そんな表現を心がけていきたいと思います。
むとう委員
ぜひお願いしたいんですけれども、安全とか環境とかユニバーサルデザインというのは全然先端的ではなくて、もうここずっと言われてきていることなので、それをもってして先端的な価値と言われてしまうと、ちょっと違う。それはやって当然ですから、それプラスアルファどういう中野のまちづくりなのかということをぜひわかりやすく記述していっていただきたいなというふうに思います。
それから、次の2ページのところで、2ページの四つ目の白い丸のところなんですけれども、ここも都市型住宅の供給というのが書かれているんですけれども、ここで言う都市型住宅はどういうものなのか、これもちょっとわかりにくいんですね。前に書いてある業務・商業の集積と住宅が一緒になっているようなものをイメージしているのかなというふうに思うんですけれども、都市型住宅というのはどういうものなんでしょうか。
登都市整備部副参事(住宅担当)
都市型住宅というのは特に定義は恐らくないというふうに思いますけど、一般的によく使われている言葉です。よくイメージするのが、例えばマンションなんかですと一つは考えられるのかなと思いますし、あと、テラスハウスですとかタウンハウス、こういったものですね。長屋形式でありながら、ちょっと庭があるような住宅ですとか、そういったものを一般的に指して使っているというものでございます。
むとう委員
ここのところは東中野駅と中野坂上駅周辺のまちづくりという項目なわけですけれども、このエリアに今おっしゃられたような都市型住宅も供給を進めるまちづくりを進めていきたいということなんですか。東中野駅と中野坂上駅周辺のまちづくりという部分ですから、そこに特化してこういう都市型住宅の供給をここのエリアで考えているということなんですか。中野区全体ではないんですよね。
上村まちづくり推進室副参事(まちづくり推進室経営担当)
都市型住宅、今、登副参事のほうから話がありましたように、マンションとかテラスハウスとか、そういうものにつきましては区内全域で共通で、必要な地域にはそういうものが、良質な住宅が供給されることが望ましいのではないかなというふうに思います。ここであえて黒丸のところで、東中野駅・中野坂上駅周辺のまちづくりという、この位置付けが東京都の都市計画区域の整備・開発及び保全の方針におきまして、東京ゾーンのセンター・コア再生ゾーンに位置付けられておりまして、この位置付けの特質としまして、山手通り内側のエリアは都心・副都心などと連携し、都心居住・複合市街地形成の推進、良質な居住環境の創出を進めていくというような目標になっておりますので、そういう意味で、必要な業務・商業の集積と都市型住宅の供給というような表現にしたものでございます。
むとう委員
それで、地域一体のまちづくりを進めていくということなんですけれども、これは区がつくるわけでもないわけですから、どういうふうに進めようとされているんでしょうか。
上村まちづくり推進室副参事(まちづくり推進室経営担当)
今、都市計画マスタープランで改定案をパブリックコメント中でございますけども、それで大まかの方針、方向性を、ある意味でスケルトンを描きつつあるわけでございますけども、これに基づきまして、それぞれの東中野地域の、中野駅周辺も含んだ山手通り沿道まで視野に入れたまちづくりの構想を計画、これをまとめていきたいというふうに思っておりまして、この辺は10か年計画でお示しをしていきたいというふうに思っております。
むとう委員
これは視点ですから、そういう方向でまちづくりを進めていきたいということはよくわかるんですけれども、やはりせっかく改定する10か年計画ですから具体的に──まちづくりを進めるというのは本当に難しいことだと思うんですよね、区が全部お金を出してできることではありませんので。そういった中で、こういう方向性を持つまちづくりをどう具体的に進めていくのかというところが本当になかなか答えがなく、難しいということはよくわかるんですけれども、そこは具体的にやはり、次に出てくる改定案の中ではわかりやすく、どういう手法を用いてこういうまちづくりを進めようとしていくのかという具体的なものまで書き込まれていくのでしょうか。ぜひ書き込んでほしいという思いも込めて言っているんですけれども、どこまで書き込めるものなんでしょうか。
上村まちづくり推進室副参事(まちづくり推進室経営担当)
10か年計画につきましては、全庁的にレベルを合わせていかなきゃいけませんので、東中野についてはこういうふうに書き込みますとは今ちょっと言えませんけども、まちづくり、第1ステップの中で例えばまちづくり計画を策定していきたいとか、その具体的な手順につきましては、そういう10か年計画の中には書かれないかもしれませんけども、そういう方針、方向性というのは区としてスケルトンを示していきたいと思っております。
むとう委員
今の2ページの一番下の白い丸なんですけれども、ファミリー向け住宅の供給促進、それから、ワンルームマンションの建設抑制と書いてあるわけですけれども、これも本当に難しいことで、何か具体的な施策をもってやっていかないとなかなかできることではないと思うんですね。これも区みずからファミリー向け住宅をつくるわけではないわけですよね。つくろうという部分もあるんでしょうか。これは具体的にどういうふうにやっていこうとされているのか。特にワンルームマンションの規制ってすごく難しいですよね。よその区でやろうとしたところ、豊島区でしたっけ、あったかと思いますけれども、どういうふうに区は具体的な手法をもってしてこれを進めようとしているのか、教えてください。
登都市整備部副参事(住宅担当)
これは住宅マスタープランでもお示ししていますけども、現在、指導要綱等でワンルームの規制をやっているわけでございますけども、それをさらに条例化するなりして、また、規制も強化するという方向で、建築の抑制を図っていこうという考えでございます。また、その結果としまして、ワンルームを抑制する結果として、ファミリー向けの住宅、これにつきましてもふえるという関係にございますので、そういったことも一つの方向性ということでございます。ここはあくまで改定の視点ということで、こういう方向で今後の施策なり事業を考えていこうというところでございます。
むとう委員
区は条例制定まで視野に入れているというのが今の考えでよろしいでしょうか。
登都市整備部副参事(住宅担当)
そのとおりでございます。
むとう委員
3ページの一番下のところで、やはり久保議員が先ほど質疑の中で触れられておりましたけれども、私もとてもこれは気になるところで、どういうふうに今あるものを残し、さらにふやしていくかということだと思うんですけれども。前回の議会のところでも質疑で何度かさせていただいておりますけれども、これは保護樹林・樹木、それから生け垣の保護指定ももう少しきめ細かなものにということをお願いしているところなんですけれども、そういったこともしつつ、せっかく今、指定を受けてもそれほどのメリットがないと、あえて指定を受けちゃったがために、次、おうちを建てかえようなんてするときに面倒くさいということもあって、なかなか保護指定をとろうとする方もそんなに多くはないのが現状かと思うんですけれども、保護指定を受ければメリットがあるんだというあたりのこともやはりないと、付加価値をつけていかないとなかなかですので、そのことと、それから、きめ細かな、もう少し保護指定の基準を見直すことによって、指定樹林をふやしつつ、指定されたほうがすごくよかったと思えるような何か付加価値をつけていくようなこともぜひ考えていっていただきたいというふうに思うんですね。この改定の視点の中にそこらあたりのことを、これからどうしていくという視点の白丸のところにそういったことが全く書かれていなくて、公園整備、街路樹、公共施設のことしか書かれていないんですね。むしろ民有地の中にある樹木をどう残すかというあたりをやはり書き込んでいってほしいなと思うので、書き込むことを求めることと、今、私がるる述べたようなことで考えられているようなことがあれば、あわせてお答えください。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
まず、区の土地あるいは区の施設、道路、公園、公的な施設ですね。それは区のみずからやる仕事の中で最大限緑化なり、あるいは保全を図っていきたいということでございます。19年度に中野区で緑の実態調査をしたわけですけれども、今ある緑被の中で3割が公的なものとしてございますけれども、7割は民間の、あるいは個人のお持ちの木ということになりますので、委員御指摘のように、一般の住宅地あるいは一般の民有地の中にある木をどう保全し、またそれをどう緑化を進めていくかというのが非常に重要なことだと区としてもとらえてございます。そういう意味で、そういうことも含めて今後具体的には検討してまいりますけれども、今はこんな形の視点として書かせていただいているというふうな段階でございます。
保護樹木のお話が出ましたので、ちょっと関連して、今後具体的に検討していくわけでありますけれども、また近い時期に、みどりの基本計画の姿について御報告をしたいと思っておりますけれども、保護樹木に対して保護樹林、若干支援の手厚さが違いますね。そういったところの見直しを例えばするでありますとか、それから、幹回りといったような一定の基準の中で、それに達した樹木を指定してきている、お持ちの方の協力を得て指定をしているわけでありますけれども、それをもう少し小さいものに指定を広げていくでありますとか、あるいはそういったような事柄の活動について、インセンティブといいましょうか、表彰制度も一つあるかと思いますけれども、そういった取り組みを積極的にしていただけるような表彰制度。あるいは、大きなお屋敷林をお持ちで、高齢化をされている方がいる場合に、表の通りに対する落ち葉の掃除もままならないと、そういう状況がございますので、これは何としても、その樹木というのは地域にとって非常に大きな財産でございますので、地域の方々が、敷地の中のところまで踏み込んで掃除するとか、そういうことは別として、表の通りの落ち葉の清掃、そういったことは地域を挙げてやる、あるいは地域の中の有志がボランティアの活動の中でしていただくとか、そういう地域ぐるみの保全の活動、そのようなことをぜひ、これはそういう方々のそれこそボランティアの意思のもとに動いていくことだと思いますし、そういうこともぜひ誘導していきたいというふうに考えてございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
2番、平成21年度(2009年度)第1回中野区都市計画審議会についての報告を求めます。
登都市整備部副参事(都市整備部経営担当)
それでは、平成21年度第1回中野区都市計画審議会について(資料4)報告いたします。
この4月14日に都市計画審議会が開催をされました。お手元の資料の1枚目をごらんいただきたいと思いますけども、今回、諮問事項が4件ございました。いずれも警察大学校等跡地の都市計画の変更・追加等でございます。それから、もう1点が報告事項でございます。これは南部地域における防災公園の整備計画ということでございます。
内容としましては、ことし2月12日に都市計画審議会が開催されまして、その中で報告をされたものと同一でございます。したがいまして、この3月の本建設委員会にも御報告した内容というものでございます。したがいまして、ここでは、細かい資料説明については省略をさせていただきます。
なお、資料の中で後ろのほうになりますが、今回の都市計画の変更にかかわりまして、都市計画案の公告・縦覧をやりまして、その結果、高度地区の変更に関して二つの意見書が提出されております。ちょっとごらんいただきたいと思います。横になっている資料でございます。意見書の要旨及び区の見解というものでございます。
いずれも高度地区の廃止につきまして反対という御意見でございます。南部地域の資料の前の資料でございます。
1点目、変更案を認めることができないとするものということで、ここで、警大跡地等で高さ制限を廃止するということになりますと、無制限に高度を上げる自由を地権者に与えることになるのではないか、そういったことから反対であるということでございます。これに対しまして区の見解では、ここでは地区計画を導入することになるわけでございまして、より詳細に建築物の高さ等に関する規制を行うことになると。したがいまして、地権者に無制限に高度を上げる自由を与えることにはならないという、そういう見解でございます。
それから、2点目でございます。風の環境に関しまして、次のページになりますが、風環境に配慮し建物規模を縮小するよう要請するということでございますけども、これに対する区の見解としましては、開発事業者のほうは既に風環境の予測を行っていると。それによりますと、この周辺のほとんどの範囲につきまして、一般の市街地と同等の風環境に保つことが可能という結果になっているということでございます。また、開発事業者とは風の対策を実施するよう覚書を取り交わしており、今後の建築物の詳細設計の段階において行政としても指導をしていくという見解でございます。
以上が意見書に対する見解でございます。
当日の都市計画審議会の質疑といたしましては、まず、建物の高さと日照、日陰の関係の御質問がございました。特に区域5でございますけども、100メートルの高さの建物ができると、冬には公園にはほとんど日が当たらなくなると。これについてどう思うかという御質問がございました。これに対しまして、一定の日陰が生ずることはやむを得ないが、より快適なオープンスペースとなるよう区と事業者と協力しながら取り組んでいきたいとの答弁がございました。
また、風の影響でございますけども、風害もありますけども、単に風が来なくなればよいというものではないと。建物が壁となって、特に夏場には涼しい風が入らなくなるのではないかと、北側にずっと影響が出るのではないかという御質問がございました。これにつきましては、風害対策としましては植樹等の一定の対策をとることによって緩和されることになるが、風についてはさまざまな影響というのがございます。こういったものについては、今後の詳細な建築設計を進める中で検討・検証を行っていきたいという答弁がございました。
また、今回の地区計画の変更というのは、あくまで現行の地区計画の変更・追加であると。したがいまして、これまで想定していたものと大きく変わるのかと、メリットもあるのではないかという御質問もございました。広域避難場所としての機能の向上の点では、また、この地区だけ防火地域にして終わりでいいのかと。この周辺地域、例えば西側地域の防災性はどうなのか、そういった観点からも広く防災性というのは考える必要があるのではないかという御質問もございました。これに対しまして、今回の変更はガイドラインに基づいて具体化してきた土地利用がきちんと実行できるよう担保するものであると。これによって、この地区にふさわしい都市機能やオープンスペースの確保ができるようになるというものでございます。また、この地区の防災拠点としての防災性の向上につきましては、周辺地域、これは西側の杉並区側も含めてでございますけども、そういったまちづくりも重要でございまして、そうした地域に対しても働きかけをしていきたいとの答弁がございました。
なお、この四つの諮問案件につきましては、挙手による採決ということになりましたけども、いずれも挙手多数で計画案のとおり了承されたということでございます。
なお、本日、この後でございますけども、報告事項がございまして、公園につきましてはそちらのほうでより詳しい内容をお伝えするということになっております。
次に、都市計画審議会の中で報告事項がございました。南部地域における防災公園の整備計画についてであります。これにつきましては、(仮称)南部防災公園の整備について東京大学側とこの3月に合意に達しまして、協定を締結したということでございます。都市計画公園として今後、都市計画決定に向けた一連の手続や取り組みを行っていくという報告でございました。本件につきましては、既に3月の建設委員会で報告してありますので、内容説明についてはここでは省略をさせていただきます。
なお、質疑としましては、この南部防災公園、1ヘクタールございますけども、防災性の評価について都市計画上どうなのかという御質問がございました。また、延焼を遮断する防火樹林などの意味を問う御質問もございました。これにつきましては、ここの防災公園だけで防災性確保ということではなくて、周辺地域の不燃化促進事業の導入によりまして安全性を高めると。また、既存の樹木を生かした樹林の配置によって、輻射熱等も抑えていくということを考えている旨の答弁がございました。
報告としましては以上でございます。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
むとう委員
参考までにお尋ねしたいんですけれども、この日の審議会は、審議委員の皆さん全員参加ということでよろしいでしょうか。
登都市整備部副参事(都市整備部経営担当)
審議会委員全員の人数は23人でございます。そのうち、この日に出席された方は17人でございます。
むとう委員
半分で成立ということなんですか。
登都市整備部副参事(都市整備部経営担当)
過半数で成立ということでございます。
むとう委員
多数で通ったということなので、具体的にはどういう、挙手ということですので、賛成何人、反対何人ということなんでしょうか。
登都市整備部副参事(都市整備部経営担当)
特に何人賛成、何人反対ということではございませんで、挙手が多数だったということで、皆さんその点は御確認いただいたということでございます。
むとう委員
カウントしないんですか。まあ、審議会のあり方なんでしょうけれども。私がかつて審議会にいたときに、カウントしたことがあったんじゃないかなと記憶しているんですが、そういうことにはならないんですか。審議会運営上はどういうことになるんですか。
登都市整備部副参事(都市整備部経営担当)
この辺は反対された方も含めまして、皆さんで挙手多数ということを確認されていますので、特段、今回につきましてはそういうことは、数を数えるということはやりませんでした。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
先ほど休憩中に御確認いただきましたとおり、5番と3番について一括して報告を求めます。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
それでは、5番の題目になってございます警察大学校等跡地地区景観形成ガイドラインの考え方(案)について(資料7)御報告をさせていただきます。
こちら、1枚の頭紙と資料1、資料2というふうになってございます。この頭紙のほうから御案内をしたいと思います。
1番、趣旨でございます。この警察大学校等跡地、公共施設に加えて複数の民間事業者が開発を行っていくというものでございます。したがって、いわゆる公共施設に加えて、公共空地等のオープンスペース、また、建物も含めて、全体の調和がある景観を図っていこうという考え方をお示ししているものでございます。それに当たっては、区は景観検討委員会というものを設置いたしまして、そこで表記ガイドラインをこの開発者の自主的なルールとして定めることとしております。本日は、そのガイドラインの基本的な方針について取りまとまりましたので、御報告をさせていただくものでございます。
2番の内容です。二つ大きくございます。
①が景観形成ガイドラインの考え方(案)ということで、資料1がそれに該当します。
2点目として、②公共都市基盤施設-道路・公園等-のガイドライン(案)ということで、これは資料の2が該当するものでございます。
早速資料の内容をここで御案内したいと思います。
まず、資料1のほうです。表紙をめくっていただきまして、1ページ目、(1)景観形成ガイドラインの位置付けとしております。このはじめにのところは、先ほど申し上げたとおり、このガイドラインは当該開発区域の区を含む開発事業者の自主的なルールとして定めることとしているということです。
1番のガイドライン策定の目的でございます。これは地区一体でより良好な景観形成を図る、そして、空間の質を全体で向上させるという観点から、いわゆる地区計画・法令以外に、区を含む事業者が連携して取り組むべきことを自主的ルールとして、開発協議会をもって策定をしたというものでございます。
2番の地区計画との関連でございます。この警察大学校等跡地、これは再開発等促進区を定める地区計画という制度を導入してございます。この地区計画の決定に当たりましては、中野駅周辺まちづくりガイドライン2007というものも策定をして、開発事業者に遵守事項等々を定めたものでございます。この景観ガイドラインは、まちづくりガイドラインの中にもうたっている景観の考え方、この考え方に沿って策定をしているというものでございます。
3番、本ガイドラインの適用範囲でございます。こちらは中野四丁目地区地区計画における再開発等促進区及び地区整備計画の区域を対象としているということで、隣、2ページ目の上に図が記してございます。この中で赤の2点点線がございますが、この範囲が再開発等促進区を定める地区計画の範囲イコールこの景観ガイドラインの適用範囲というふうに考えているところでございます。
4番、警察大学校等跡地地区景観検討委員会の設置でございます。このガイドラインの内容につきましては、当該景観形成委員会を設置いたしまして、その中で協議・検討してまいったものでございます。こちらについても、2ページ目の下のほうに検討体制ということで略図が載ってございます。基本的にこの委員会の委員としては、学識経験者と開発事業者である民間の東京建物、明治大学、帝京平成大学、早稲田大学、財務省、そして中野区が構成しているものでございます。
そして、5番、本ガイドラインの運用でございます。今後、区並びに開発事業者がこのガイドラインを定めて、具体の設計、計画に当たるというものでございます。また、今回は基本方針が定まったので御報告をさせていただくということでございます。今後、事業の進展に合わせて、具体の民間に係る施設の設計の方針を定めてまいりたいというふうに考えております。そのガイドラインが定まって、その運用でございますが、基本的にガイドラインの内容に適合しているかどうか、それは原則として基本設計段階、実施設計段階、そして、工事着手といったそれぞれのポイントにおいて、きちんと情報の確認・調整を行っていきたいというふうに考えてございます。
ページをめくっていただきまして3ページ目でございます。この地区全体の景観形成の基本方針という内容でございます。先ほども申し上げましたが、中野駅周辺まちづくりガイドライン、そこに記している考え方に沿ってこの景観の基本方針も定めているところでございます。まちづくりガイドライン2007の中では、この警察大学校等跡地の土地利用方針、そして基盤整備方針、そして、景観形成の基本的な考え方を記しておりました。景観形成の基本的な考え方は、ヒューマンスケールに配慮したかいわい性のあるまち、新たなランドマークとなる町並みが展開される。そして、緑豊かでゆとりや潤いが感じられるまちといったようなことを記しております。
こういった内容を踏まえまして、この3ページ目の下半分に地区全体の景観形成の基本方針ということで、四つの視点で整理をしてございます。
一つが都市構造という見出しで、既存市街地に魅力的な新しい都市景観を形成するというふうに整理をしております。この警察大学校等跡地は非常に駅至近の中で広大な開発でございます。例えばJRに乗ってからもよく見える場所でありますし、中野駅に立っても目に入る範囲ということで、そういった重要なポイントから良好な眺望、魅力的な空間となるようにというところに配慮したいということです。
2段目として、環境の見出しをつけてございます。環境負荷の少ない都市空間を形成するとしてございます。基本的には既存樹木の利活用、あるいは公共施設、公共空地並びに建物が連携して環境負荷低減に資する空間デザインを進めるといったような内容です。
3点目がオープンスペースという見出しにしてございます。複合都市として新しいオープンスペースを形成するということでございます。こちらは本当に複数の機能、そして複数の民間事業者、並びに公園、オープンスペースといった非常に複数の機能が入るということで、ただ、それが一体として魅力的なオープンスペースをつくっていくんだというもとで策定をしていく。また、こちらには非常に多様な人々が来るであろうということで、地区全体の動線や滞留空間、こういったものを十分に配慮して、整合のとれたものをつくっていくという考え方でございます。
そして、最後、4点目にデザインという切り口です。人が中心の空間デザインとしております。あくまでもこのまちの主役は車ではなく人なんだということを改めて認識しているところでございます。人々が便利で快適に過ごせる空間デザイン、または、だれしもが快適に使えるユニバーサルデザイン、そういったものを十分配慮していきたいというところを記してございます。
そのような景観方針、基本方針を受けまして、4ページ目でございます。こちら、上段のほうに地区全体の景観形成のテーマとしてございます。この中には地区の背景をるる書いてございますが、先ほどの景観の基本方針を踏まえて、この地区一帯で何か共通の景観のテーマが必要だろうということで、このような背景を踏まえて、やはりここは緑、これが一番重要な景観を形成する要素になるだろうというところです。この緑の重要性を踏まえて、全体のテーマとして「次世代に価値をつなげるみどりの創造拠点」、このようなテーマ設定をしたところでございます。
この共通のテーマに基づいて、4ページ目の下半分に施設類型別の景観形成方針というふうに整理をしてございます。こちら、施設類型として三つに大きく種別をしてございます。
一つが公共都市基盤施設、いわゆる公有地で、都市計画公園や都市計画街路、そして将来、区に移管される区画道路や緑地等々を示してございます。こちらについては、区民が共有できる価値としての森をつくり、「次世代に価値をつなげるみどりの創造拠点」というテーマにのっとった中心的な役割を果たすんだというところです。
そして、二つ目の大きな施設類型として、公共空地等(民有地)としております。こちらは地区計画で定められた公共空地あるいは広場、歩道状空地等々を指すものでございます。こちらについては、公共都市基盤施設と一体的に連続し、にぎわいと憩いのある空間の形成を図るとしております。
そして、三つ目の施設類型として、建築物等としてございます。こちらは民間の建物ももちろん該当しますが、将来的に行政側で建てる建物すべてを含んでいるということです。こちらは周辺環境と調和し、にぎわいの創出や快適な環境形成に資する建築デザインとするという方針を定めました。
ページ、裏面にまいります。5ページ目でございます。こちらは施設類型別のこのような方針に基づいて、じゃあ、景観の軸をどのように設定するかというようなところを整理してございます。この警察大学校等跡地、このガイドライン適用範囲としては約16.8ヘクタールという非常に広大なものでございます。この中でやはり十分に景観を配慮する軸や拠点となる空間があるだろうということで、今回は景観軸ということで四つ軸を定めました。
一つがAの外周空間としてございます。これはこの下の図の中でブルーの点線で囲っているところ、杉並区側、そして、囲町に沿うところでございます。こちらに関しては、やはり建築物等の圧迫感を軽減する、そんな景観形成を図っていくというようなことをうたってございます。
また、2点目の軸としてBの東西軸(区画街路1号沿い)としてございまして、図の中のちょうど真ん中あたりの緑の点線でくくっているところでございます。こちらは都市計画公園とともに、風格があり、緑あふれる快適な空間形成といったところを念頭に置きたいというものです。
3点目の軸として、Cのにぎわい軸としてございます。これは図の中のちょうど2大学の間、そして、公園の南側を貫く、ちょうど赤紫で囲っているところでございます。こちらはいろいろな人がこちらに集い、そういった活発な人の行き来、活動を促す景観形成を図っていくというところです。
そして、四つ目の軸、Dの南北軸でございます。こちらは図のちょうど黄色で縦に囲っているところでございます。こちらも来街者が交流する軸として、広場的に形成される交流や憩いの景観形成を図るとしてございます。
続いて、拠点空間の景観形成ということで、三つの拠点空間を設定してございます。
一つがEの地区のゲート空間ということで、この図の中では旧囲町公園の南側、水色で塗っているところでございます。ちょうどこの街区全体の入り口部分に当たるであろうということで、こちらは既存樹木を生かしたゲートとなるシンボル景観を形成していこうというものです。
そして、二つ目の空間拠点として、Fのにぎわいと交流の空間、図ではピンクで記しているところで、ちょうどにぎわい軸と南北軸がクロスするポイントとなってございます。こちらも人々のクロスする交流拠点として、視線の誘導であるとか、シンボル的な景観を形成していこうというものです。
そして、最後がGの都市計画公園、まさにこの景観をなす根幹となるところでございます。これは追って具体の基本的な考え方を示していこうというものです。
続いて、資料2でございます。こちらはタイトルが公共都市基盤施設-道路・公園等-のガイドライン(案)としてございます。先ほどの全体のテーマ、「次世代に価値をつなげるみどりの創造拠点」というものを掲げて、それを踏まえて、この計画の目標としては、緑あふれる中野の新しいシンボルなんだと、日常時にも災害時にも常にさまざまな人々にとって心のよりどころとなる場所の実現という目標を立ててございます。そして、緑のあり方や求められるデザインの要素といったものも、この表記のような内容で考えている。緑については環境インフラとしてとらえる。あわせて、地域コミュニティの形成、にぎわいや潤いを創出するための装置、そして、地域の歴史性を表現するものなんだというような考え方をとらえているものでございます。
また、ページをめくっていただきまして2ページ目でございます。全体のテーマや目標像を踏まえて、具体の公共施設のデザインということで、形状や素材や色彩、これらについては、こちらで表記しているような内容を基本的にとらえながら展開をしていきたいというところでございます。また、この2ページ目の下段には緑のデザインということで、主に樹種に関する考え方を道路と公園それぞれで、部位ごとにこんなふうに考えているというところでございます。道路でいえば外周空間、そして、先ほどの東西軸、南北軸、それぞれに主に樹種に関する考え方を記してございます。また、公園についても、基本的には既存樹木を生かすであるとか、四季の変化を感じさせるであるとか、そういった緑の考え方を記してございます。
そして、最後、3ページ目でございます。こちらは緑の空間デザインということで、これから御報告を差し上げる都市計画公園を構成していく際の空間の考え方の概念を少しイメージ図を使いながら整理しているところでございます。ちょうどこの表の真ん中あたりにイメージ概念図というものがございます。全体としてやはり緑が最も重要なんだというところを踏まえて、ベースが緑で覆い尽くされている。その空間の中に、例えば既存樹木がどう残るか、必要な緑地がどう配置されるか、広場やまちの骨格がどう配置させられるかといった、必要な要件がそれぞれベースの緑の上に重なっていって空間を形成していく、そんな形になろうかというところを記したものでございます。
以上がこの資料そのものの御報告でございました。
また、最初の1枚物の紙に戻っていただきまして、最後の3の今後の取り組みでございます。こちらは先ほど資料の中でも申し上げました。今後、ガイドラインとして具体の設計の指針を定めてまいりたい、そして、それを定めた上で、各計画設計時においてきちんと内容の整合性を区並びに事業者が相互に確認していくんだというふうにしてございます。また、この確認に当たっては、学識経験者を加える等客観性を担保していきたいというふうに考えているところでございます。
当案件の報告は以上です。
委員長
それでは、関連して、次の警察大学校等跡地地区(仮称)中央部防災公園基本計画等(案)についての報告を求めます。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
それでは、引き続きまして、お手元に配付させていただいている資料(資料5)で御説明をさせていただきます。
タイトルが(仮称)中央部防災公園基本計画等となっております。これは図面集でいいますと、公園の基本計画及び都市計画道路の意匠計画ということを含めて等というふうに申し上げたいと思います。
表紙のほうでございますが、今、景観形成ガイドラインでもございましたけど、具体の公園の基本計画等において、基本的な考え方を三つの視点から整理させてもらっています。
一つは、先ほども出てまいりました、日常時にも災害時にも、常にさまざまな人々にとっての心のよりどころとなる場所の実現を図りましょうということ。
2点目は、オープンスペースの基幹空間となる都市公園と公共空地は、特に中野の顔としてふさわしいにぎわいと環境が調和した空間を目指しましょうと。
3点目が、つくり方の話も含めまして、道路・公園と事業者が整備する公共空地等が機能分担しながら、連続的な空間となるように計画しましょうということでございます。
2点目の公園の基本計画、あとで図面集が出てまいりますが、やはり三つの視点で整理させてもらっています。
一つは、言わずもがなでございますが、緑豊かな空間の創出に努めると。
2点目が、緑とオープンスペースが一体となった多目的空間を創出し、さまざまな利用ができるように施設配置を行いましょうと。
3点目が、防災公園でございますので、広域避難場所の拠点として必要な防災施設を計画しましょうということです。
今後のスケジュールでございますが、本日建設委員会に御報告させていただき、5月の下旬に意見交換会を経まして、区として基本計画を決定させていただきたいと。6月に入りますれば、それに基づきまして基本設計・実施設計に着手し、平成22年度から整備工事に入らせていただきたいということでございます。
図面のほうでございますが、お手元に配付させていただいておる1ページ目が表紙でございます。
2ページ目以降でございます。先ほどの景観形成ガイドラインでもございましたように、大体表現方法はほぼ同じでございますが、特に左のポツ二つ目、道路と公園に求められるデザインに係る機能ということでございます。アルファベットのⅠ番からⅦ番まで、1番目、建築物に対峙する新たな都市景観の創出、2点目が防災機能、3点目が地球環境保全機能ということでございます。4点目が歩行者・自転車の安全・安心ということ、5点目が安らぎ、休息する場、6点目がにぎわい、アクティビティを実現する場、7点目が地域コミュニティを再編する場ということと理解しております。
2ページ目の右側について、空間のデザイン方針、先ほども御説明がありましたように、これは省略させていただきます。
導入施設のデザイン方針についても、先ほどございましたように、特に施設レベルになってきますと、形状とか素材とか色彩とか、そういった面で基本的な方針を述べさせていただいておるところでございます。
3枚目をめくってくださいませ。空間概念図及び整備方針ということでございます。公園だけではなくて、いわゆる公共空地も含めた、一体的に計画しようというのが大前提になっておりますので、このように書かせてもらっています。都市計画公園、公共空地、街路が一体となった緑豊かな空間の創出と。それと、右側に米印が書いてございますが、民有地の敷地内は参考であり、今後とも調整していくということでございます。先ほどの景観形成ガイドラインにもありましたにぎわい空間がいわゆる公共空地の東西に延べる軸でございます。公園の中にはこのような広場空間、いろんな広場空間を設置しながら、全体として緑豊かな空間としてまいりたいということでございます。
4ページ目のほうをめくっていただきたいと思います。全体の緑計画の基本的な考え方ということでございます。この中で道路、公園というふうに書いてございますが、左の上のほうでございますが、道路、道路の性格に合わせた空間をつくりましょうと。街路樹は沿道空間との関係等を考慮し、樹種や樹木間隔を検討するということでございます。公園については、既存樹をできる限り生かし、基本的に緑で満たしながら、にぎわいやアクティビティを受け持つ広場空間を確保しましょうということでございます。
部位別もしくはゾーン別に緑の考え方、例えば東西軸、区画街路1号線でございますが、緑あふれる快適なシンボル空間、各種イベントにも対応できるように配慮しましょうと。けやき通り、区役所の横の南北方向でございますが、けやき通りのつながりや既存樹木との関係に配慮しましょうということでございます。
樹木については4列植栽を基本としましょうということですが、後で図面がまた出てまいりますが、公園沿いには原則として低木植栽をせずに、見通しを確保しましょうということでございます。
その他、外周道路沿いでございますが、区画街路1号西側、図面で申しますと一番左側の区域でございます。防風効果のある常緑樹、スケール感の緩和とか、そういうことに配慮してやっていきましょうということでございます。
続きまして、5ページ目をめくってくださいませ。公共施設の計画と、公園施設の配置計画ということでございます。具体に公園、1.5ヘクタールでございますが、公共空地としてもさらに1.5ヘクタール、全体を表現させていただいております。米印、右上にございますが、民有地敷地内は参考であり、今後とも調整してまいりたいということでございます。先ほども申しましたように、公園の中にはさまざまな大小の広場を設置し、多様なアクティビティ、例えばイベントでありますとか、ちょっとした軽スポーツであるとか、そういった行為を受けとめる場所ということでございます。それと、水景施設というふうに書いてございますが、通常、都市的な水景、水の景ということでございますが、それだけではなくて、例えば夏場のヒートアイランドに対応といいましょうか、緩和するために、この水を使って打ち水にするとか、そういった機能も含めて検討しております。
それと、図面の上の左側でございますが、これだけの公園等がありますので、トイレ併用型の管理事務所並びに防災施設等については、この図面の左上あたりに設置してまいりたいということでございます。
なお、トイレについてはさらに、これだけの大規模でございますので、図面の右上あたり、点々で便所と書いてございますが、このように2カ所のトイレを予定しております。
ちょっと色がわかりづらいんですが、公共空地の中については、基本的にはそれなりの舗装、ペーブをされるということでございます。若干カラーの色が飛んでおるみたいでございますが、そのようなことを考えております。
それと、6ページには、それを具体のイメージとして、どのような風景が展開するのかなということでございます。6ページ目は公園におけるアクティビティということでございます。先ほど来申し上げております、いろんな広場があるということでございます。それのテクスチャーにつきましても、土系もしくはハードな舗装材のところもあるでしょうし、場合によっては芝生系というか、いわゆる草地ですね。草地系の広場もあるということでございます。
6ページの右下でございますが、やはりランドスケープという観点からも含めまして、四季の風景をつくっていこうじゃないかということでございます。春夏秋冬、冬場は最近雪があまり降らなくなりましたけど、雪が積もればいわゆる雪遊びということでございます。
7ページ目をごらんくださいませ。さらにもう少し焦点を絞って、植栽と広場との関係といいましょうか、基本的には高木植栽がありまして、昨今、安全・安心ということもありまして、低木植栽は原則的にはやらないと。それで、見通しを確保するということでございます。その右側にはデッキ空間と書いてございますが、芝生と書いてございます。いわゆる草地広場でございますが、それとデッキ空間との関係を示してございます。それと水景施設でございますが、噴水と書いてございますが、水遊びができるようなことでございます。それと、右側には管理事務所を含めたイメージでございます。これだけの公園でございますので、いろんなことが受けとめられるような管理事務所を設けたらどうかということでございます。
続きまして、8ページ目をごらんくださいませ。公共空地でのアクティビティでございます。これにつきましても、民有地敷地でございますので、今後とも調整してまいりたいということでございます。にぎわい軸ということでございますので、いろんな、例えば休日の大道芸人を呼んでこのようなイベント仕掛けにするとか、左の下でございますが、まだこれは本当のイメージでございますが、例えば映画ができるような、そういったイベントとか、そういった事柄。それと、公園側について、図面の真ん中のイメージ写真でございますが、屋外にも観客スペースのあるレストラン。これは神宮外苑の絵画館前の写真でございますが、このとおりではもちろんございませんが、こういったにぎわい軸に顔を向けるような建物もしくはそういった表情を出そうということでございます。真ん中辺には丸の内のクリスマスのイルミネーションということでございます。これだけの外部空間でございますので、今後の展開も含めて、こういったことが可能かなという、そういうことも検討していこうねという段階でございますが、そういったことでございます。
9ページ目をごらんくださいませ。いわゆるF字道路でございます。道路本体は全幅員20メートルでございます。車道部分は9メートル、両サイドに自歩道、いわゆる自転車・歩行者道でございます。さらに建物側に壁面線の後退、このAA′断面でいいますと8メートルの壁面線の後退、さらに、地区計画の地区施設として歩道状の空地、いわゆるペーブされた、こういった通路が設けられるということでございますので、こういったものが一体的に、かつシンボル的になるようにつくってまいりたいということでございます。
各種イベントというふうに書いてございます。特にBB′断面でございますが、公園とF字道路、さらには今後できるであろう合同宿舎の断面でございますが、このところについては、特に低木植栽、先ほども申しましたけど、低木植栽は設けないで、いろんなイベントに対応できるように考えてまいりたいということでございます。
続きまして、10ページ目でございます。南北軸でございます。区画道路2号線でございます。これについても幅員20メートルでございますが、大体同じような考え方でございますが、特にDD′断面は早稲田大学と地区外といいましょうか、隣接街区でございます。どのような植栽をするかは今後の課題でございますが、防風効果をねらった植栽等を考えてまいりたいということでございます。
なお、舗装材につきましては、いわゆる歩道部分については透水性舗装等を今考えているところでございます。
簡単ではありますが、以上でございます。
委員長
ただいまの報告、5番、3番に対し質疑はありませんか。
久保委員
時間がもう大分押し迫ってございますので、ちょっとまず確認をさせていただきたいのですが、ガイドラインの考え方(案)というのは、決定をされるのはいつなんでしょうか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
本日は、この景観に関する基本方針というところで御報告をさせていただきました。報告の中にもあるように、自主的なルールとして定めるということで、開発協議会において、それぞれの事業者がこの内容を基本方針で定めるということで了解を得ているところでございます。ただ、本日の資料としてまだ(案)がついているというところは、それぞれの事業者にとってもまだ手続の決定、機関の手続等々は経ていないということで、(案)という形になっているというところでございます。
久保委員
ということは、もう次回においては委員会で報告があることはないということなんでしょうかね。次は各事業者において、これをもとにしたものができ上がっているということですね。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
この方針にのっとって、民間の建物や、あるいは公共空地といったところに、より具体な設計の指針というものは今後定めていくというところでございます。
久保委員
なので、委員会においては、このガイドラインについての考え方(案)というので御報告をされるのは今回限りということなんですかね。この形でということはそういうことですよね。今の段階で、この委員会でさまざまこれから皆様御意見をおっしゃるかと思うのですが、それが反映をされるような可能性というのはあるんですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
本日の報告に対していろいろ意見をちょうだいしようかと思います。そういったものは、今後さらに具体のデザインの方針等々を定めていく際には、この開発協議会の場等々を通じて、いただいた意見はきちんと報告をしながら、それを踏まえて具体の指針はつくっていきたいというふうに考えております。
久保委員
わかりました。一つ確認をさせていただきたいんですけども、これは自主的ルールということで書かれておりますよね。本ガイドラインの運用について、確認の時期ということで、基本設計時、実施設計時、工事着手時というような、進捗状況に合わせた情報提供を行い、確認と調整を行うというようなことになっているんですけれども、この自主的ルールにそもそもどういった拘束力といいますか、あるのか。そもそもまちづくりガイドライン2007があるわけですが、これにのっとった形で、いわゆる景観形成ガイドラインというのが策定をされて、それをきちっと守っていただけるかどうかという、さらに景観についての縛りといいますか、各事業者においてそうしたことを定めていただくということなんだと思うんですが、あくまで自主的ルールということでございますので、その辺についての拘束力というのはどの程度あるのかということを伺いたいのと、また、景観形成についてのこうしたガイドラインを設けるようにというようなことは、そもそもまちづくりガイドラインの中には、これは定められていたことだったんでしょうか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
まず1点目、拘束力というところでございますが、そもそもこちら、自主的なルールとして定めたところでございます。これは、ちょっと2点目の御質問ともかぶってしまうんですけれども、まちづくりガイドラインの中では、いわゆる景観の考え方ということで、この資料にあったような内容で表記をしていたところです。昨年の秋に中野区と事業者が覚書というものを取り交わしました。その中では、第7条に良好な景観形成という項目を定めておりまして、この中できちんとそういった検討をしていく組織をつくるんだ、そして、共通のコンセプトをつくっていって、それに基づいて実現をしていくんだという内容で覚書を取り交わしてございます。したがいまして、これは自主的なルールとしてございますが、中野区も含めて、もちろんこれは実現をしていくという考え方のもとに今後取り組むというものでございます。
久保委員
わかりました。それで、何点かまとめて伺います。3ページですが、人が中心の空間デザインということで、中野駅周辺の回遊性を促すようなというようなことがあります。あと、ゲートというような考え方も先ほど示されていたんですけれども、今までの警察大学校等跡地についての開発の御報告ですと、いわゆる一つのまちをつくってしまうような考え方があって、そもそも中野駅周辺との回遊性をどのようにしていくかとか、また、そこの中であるポジションとして景観がどうなっているか、要は、ここの中だけ、警察大学校等跡地の中だけで見たのではなく、多方面から見た、例えばけやき通り方向でありますとか、駅のほうから見た、そういった中での景観はどうなっているのか。また、それと伴う隣接する道路と、その逆側の隣接をする街区との、そこのまちの継続性といいますか、景観上の継続性、その辺はどういうふうになっていくのかというようなことは今まであまり示されていなかったのではないかと思います。駅周辺の開発が進んでいくに当たって、警察大学校等跡地というのは先駆けて行われるわけですから、ここで行われるものというのが、当然これは駅周辺のデザインにもそもそも影響してくるのであると思います。その考え方として、ここはこことして独立した考え方を持っているのか、それともここから波及するような形で、今後、駅周辺のデザインの中にも影響を及ぼしていくのか、その辺のところでのお考えがここの中にも何か示されているのでしたら、教えていただければと思います。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
この景観形成ガイドライン自身は、いわゆる開発事業者の自主的なルールとして定めるものでございますが、この3ページ目の基本方針の一番上の都市構造というのは、まさに御意見いただいているとおり、この警察大学校等跡地は地区内での景観の調和はもちろんのこと、非常に重要なポジションに、立地にあるということで、中野駅周辺全体で見たときに、きちんと良好な景観になっているべきだというところをきちっと踏まえて進めていくという認識を持ってございます。
またさらに、これは中野駅周辺で、中野駅地区整備でありますとか、その他もろもろさまざまなまちづくりの計画があるわけでございますが、ここで先駆けて景観のこういった考え方を取りまとめることは、将来的にも景観がそういった全体に調和をする、あるいは良好なものになっていくというところの一つの出発点というか、足がかりになっていって、中野駅周辺全体で魅力あるまちの景観というものを考えていきたいというふうに思っております。
久保委員
具体的にどのような景観かというようなところで、今回お示しいただきましたのは防災公園の基本計画ということで、さまざまパース等が載っておりますけれども、この警大跡地そのものが、開発が、多方面から見たときにはどのように描かれるのかといったようなパースというのは今までお示しいただいたことがないのではないかと思うんですね。その辺も一つは、どういったイメージを描かれているのかということをどこかで示していただければありがたいなと思っておりますのと、こちらのほうでわかりやすい図がございますので、防災公園基本計画のほうの5ページのほうで、ここで、例えば先ほどのゲートというようなことでのイメージ、入り口が考えられるというようなお話がありましたけれども、B-1棟、A棟というのが、ここで示された形によると完全に壁になってしまって、中のイメージというのが全く外から見たときに、防災公園がどんな状況であるのかということが、ここの場面で見るとわからない平面図になってしまっているんですね。これがA棟ですとか、またB-1棟というところから防災公園に対して、中も通って、要はこの建物の周りをぐるりと回って、中の防災空間、防災公園に入っていけるだけではなくて、より建物と、またこの防災公園との調和ですとか、また継続性が図られなければいけないと思うんですが、その辺についてはどういったことが考えられているんでしょうか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
民間の建物につきましては、今、まさに都市計画の変更の手続を行っている段階というところでございます。したがって、まだ民間の建物は具体の設計の内容にまでは至っていないということがございまして、本日のこの公園のほうの資料においても、あくまでも現時点のイメージだということで、さらに、建物についてはこのような表記にせざるを得ないというところがございます。ただ、こちらのガイドラインの基本方針の中でも申しているとおり、いわゆる公共施設、そして、公共空地を含むオープンスペースと建物が一体的なようになる空間デザイン、あるいは建物デザインというものを目指していくという、この基本方針はみんなで確認をしているところでございますので、それにのっとったきちんと建物のつくりであるとか、デザイン的な要素が反映されるというふうに考えております。
久保委員
ということは、この建物の外から見たときにも中のものがイメージできるような状況である、また、中の通路を通って通り抜けができるような状況であるというような、そういったようなことも今後示されていくということなんでしょうか。建物は建物として独立してしまって、中の防災空間を遮ってしまうような、壁になってしまうと、そういうことのデザインにはならないということですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
施設計画についてはまだ具体的になっていないということもあって、現時点で例えば建物の中を通り抜けられるかどうかということはまだ申し上げられない状態でございます。ただ、今回報告を差し上げたこの基本方針にはのっとって進めていくという、そういう状況でございます。
久保委員
ということは、当然設計段階をまだ全く迎えていないので、ここでは位置を示しているだけということですので、その辺につきましては、私としてはそうした要望があるということで受けとめていただければと思います。
それから、公園施設配置計画について伺います。水景施設というのがありまして、このブルーで示されているところがあるんですけれども、これは、ブルーなのは全部水景施設なんでしょうか。広場空間のところにも点々とございますけど、その辺はいかがですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
5ページ目の図面でございますが、ブルーで塗ってあるのが何カ所かあるわけでございまして、具体に、先ほども申しましたけど、どのような水景施設を持ち込むかというレベルまではまだ検討には至っておりません。したがって、この数につきましても、今後もう少し、広場と水景施設とのかかわり方とか、いわゆる空間デザインレベルでもう少しデザインの深度を深めてまいりたいと思っています。
久保委員
それから、水資源の循環というようなお話が出ていますね。これは、水資源の循環というのとこの水景施設というのは関係があるものなんでしょうか。また、水ということで、すみません、まとめて伺ってしまいますけれども、透水性舗装などということも出てきておりまして、こうしたこととの連携といいますか、何かお考えがあってのことですか。要は、ごめんなさい、わかりますか、今の。(「ちょっとよく……」と呼ぶ者あり)すみません。(「水循環のお話ですね」と呼ぶ者あり)はい。この水資源の循環と水景施設というのが連動されていることなのか、また、歩道においての透水性舗装というようなのもございますけれども、その辺のこととも何か関係性があるのか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
水景施設そのものの水と、いわゆる天水といいましょうか、雨が降ったときのかかわり方というのは、現段階では考えておりません。ただ、中野区としては、雨水流出抑制装置を設けなさいと、こういった開発に伴いまして。したがいまして、そういう観点からも、可能な限り雨水、天水が地下に浸透するようなことをやっぱり考えなきゃならないよねという方針の中で、透水性舗装をぜひ採用させていただきたいという観点でございます。
久保委員
透水性舗装のことなんですけれども、消防団の練習場にも活用ができないかというようなお声があるかと思いますし、これは私たち会派からも申し上げてきたかと思うのですが、現段階ではそれが決定するかどうかというところまでは至っていないのかもしれませんが、ここは消防練習が可能な歩道というようなことにはなっているんでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
道路断面でいいますといわゆる自歩道、自転車・歩行者道、幅員5.5メートルでございますので、私どものほうも消防団の練習場という話はもちろんお聞きはしておりますが、この自歩道の中だけではちょっと難しいかなと思っております。したがいまして、先ほども申しましたけど、今後、交通管理者との協議が必要と書いてございますが、車道部分もあわせて、ある時間帯、ある週とか、そういったことも含めて、交通管理者さんのほうとも協議させていただければなと思っているところでございます。
久保委員
あと、交通管理者との協議が必要というところで、もう一つ考えなければいけないのは自転車レーンというのが、そもそもこのF字道路を自転車レーンを設置するかどうかということは、私たち会派からも提案をさせていただいているところなんですが、実際のところ、今、この絵には自転車の絵というのが一つもないんですね。この辺のところはいかがお考えですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
自転車・歩行者道という位置付けでございますので、今後、交通管理者のほうと協議させていただきたいと思っています。
久保委員
それと、広場空間について伺います。この広場空間について、アクティビティな空間ですとか、また、パースの中にも広場での軽スポーツというようなのがありますけれども、ゲートボールですとか、またフットサルというようなこともずっと会派として提案をさせていただきましたし、区民の方たちからも要望がこれは大きなものであると思いますが、その辺のところは今、区として、この広場機能の中で検討されているんでしょうか。また、例えばゲートボールができる、フットサルができるということになりますと、単なる広場の設置というだけではなくて、それに伴った機能というようなことも検討せざるを得ないかと思うのですが、そこら辺はいかがお考えですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
広場の使い方もしくは使われ方といいましょうか、この件については、今回まだ基本計画レベルでございまして、私ども、実務のワークの中ではいろんな使われ方、使い方の検討はしておりますが、基本計画レベルという段階では、ここはこういうスポーツ、ここはこういうスポーツというふうにまで限定して御提案できる状況にはまだ至っておりません。
久保委員
要は、限定はできないけれども、利用は可能なのかどうか。現時点ではそれは可能なものなんでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
フットサルにつきましては、実際私どもあちこち現場を見ているんですが、やはりネットフェンスで囲っちゃって、そうしないと安全が確保できませんので、フットサルについては、この場所ではいろんな観点からまず難しいかなと思っておるところでございます。ゲートボールについては、物理的な、いわゆるスペース論的にいいますと、可能なスペースもあるのかなということでございます。
久保委員
時間がないのでこれで最後にしますが、広場空間においては、フットサルは立地的に適していないといいますか、しっかりネットなどを張らないと無理ということなので、できればネットを張ってでもそういった空間を設けていただきたいと思いますので、ぜひまた検討していただきたいことと、また、緑地ということで三角の地帯が、ここは区が緑地については、区の開発行為といいますか、この広場の位置にはなっていないので、区としては定めることができないということでありましたけれども、この緑地についても広場機能をここにも活用させるというような方向で、ぜひここもまた、そういった区民の方たちが利用できる、そうしたスペースとしていただきたいと思いますので、そこもあわせてさらに検討していただきたいと思いますが、いかがですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
今のお話、5ページ目の図面で見ますと、いわゆる図面の一番下側の緑地の件だと思いますが、事業者さんが整備し、それを中野区が移管を受けるという立場でございますので、事業者さんとこの辺の緑地の設計のあり方等も含めまして、調整させていただきたいと思っております。
委員長
他に質疑はありませんか。(「あるけど、どうなのかね、時間」と呼ぶ者あり)
じゃあ、ちょっと休憩します。
(午前11時58分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後0時03分)
質疑の途中でありますけれども、5番と3番の質疑につきましては、改めて次回の建設委員会で残された質疑を行いたいと思いますが、これでよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、そのように決定させていただきます。
それでは、次の報告事項に移らせていただきます。
4番、第3次中野区住宅マスタープランの策定についての報告を求めます。
登都市整備部副参事(住宅担当)
それでは、第3次中野区住宅マスタープラン策定について(資料6)御報告いたします。
第3次中野区住宅マスタープランにつきましては、パブリックコメント手続を行いました。そうした経過を経て策定をいたしました。ということで今回の報告でございます。
1点目としまして、パブコメの実施結果でございますけども、1月26日から2月16日の間行いました。提出意見は1人から10件ほどございました。提出された意見の概要としましては、マンション管理組合の重要性ですとか、地域コミュニティの形成促進、あるいは住みかえ・移住の促進などでございました。10件の意見のうち9件は、ほぼ住宅マスタープランの中に書かれている内容でございます。1件だけ、太陽光発電設備の設置の助成金をという御意見でございましたけども、これにつきましては、区としまして、予算の範囲に限定されるような制度ですと、効果の持続性という点ではやや疑問があるということから、今回は見送っているという見解を出したところでございます。
なお、1月23日の本委員会に案を提出しました。今回策定したものとの変更点でございますけども、内容的な変更は全くございません。文言の追加だけ2カ所で行っております。37ページになりますけども、長寿命住宅の建設のところでございますけども、区営住宅の建てかえとかファミリー向け住宅の「整備」と以前書いていたんですが、「計画・整備」という表現に変えたということでございます。「計画」という文言を追加したというだけでございます。
それから、39ページになりますけども、表がございます。住宅の目標のところでございますけども、これは目標値、「5年後」「10年後」と表の中で書いていたのを「平成25年度」「平成30年度」という表現に変えたということでございます。わかりやすくしたということでございます。
以上の2件だけでございます。
なお、このマスタープラン本文につきましては、来月早々にホームページには全文を掲載する予定でございます。また、区報にも策定したと、その旨を掲載するということになっております。
委員長
ただいまの報告に対し質疑はありませんか。
かせ委員
前回、私、ちょっとお聞きしたんですけれども、東中野の桜の件ですが、JRの。地元の方との何か話し合いがあったやに聞いておりますが……(「住宅マスタープラン」と呼ぶ者あり)都市計画マスタープランです。(「きょうは住宅」と呼ぶ者あり)ああ、そうか。ごめん。
委員長
住宅マスタープランの策定についてでございますので、よろしくお願いします。
むとう委員
変更点は2カ所、文言の追加のみだったということなんですけれども、パブコメが結構寄せられていて、ここに書かれている、提出された意見のところで、区の計画に対して、これは全部今すぐ読み切れないのでわからないんですけれども、さらにこうしたらいいんじゃないのというような新たな提案みたいなものはあったんでしょうか。
登都市整備部副参事(住宅担当)
基本的には、10件中9件につきましてはもう既に中身に盛り込まれているという内容でございます。1件だけ、太陽光発電設備への助成金というのがございまして、それにつきましては、先ほどお答えしたとおりでございます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
他に報告はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了します。
次に、審査日程のその他に入ります。
各委員、理事者から何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、次回の委員会の日程等を御協議いただくため、委員会を暫時休憩します。
(午後0時08分)
委員長
それでは、委員会を再開します。
(午後0時09分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は5月12日(火曜日)午前10時から当委員会室で開会したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
以上で本日予定していた日程はすべて終了しましたので、本日の建設委員会を散会します。
(午後0時10分)