平成21年05月12日中野区議会建設委員会
平成21年05月12日中野区議会建設委員会の会議録
平成21年05月12日建設委員会 中野区議会建設委員会〔平成21年5月12日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成21年5月12日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午前10時00分

○閉会  午後0時06分

○出席委員(8名)
 北原 ともあき委員長
 のづ 恵子副委員長
 ひぐち 和正委員
 南 かつひこ委員
 伊藤 正信委員
 久保 りか委員
 むとう 有子委員
 かせ 次郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市整備部長 石井 正行
 都市整備部副参事(都市整備部経営担当、都市計画担当、住宅担当) 登 弘毅
 都市整備部副参事(都市計画調整担当) 田中 正弥
 都市整備部副参事(交通・道路管理担当) 滝瀬 裕之
 都市整備部副参事(公園・道路整備担当) 石田 勝大
 都市整備部副参事(建築担当) 豊川 士朗
 まちづくり推進室長 川崎 亨
 まちづくり推進室副参事(まちづくり推進室経営担当、地域まちづくり担当) 上村 晃一
 まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当) 松前 友香子
 まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当) 秋元 順一
 まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 角 秀行
 まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当、西武新宿線沿線まちづくり担当) 萩原 清志

○事務局職員
 書記 河村 孝雄
 書記 鈴木 均

○委員長署名


審査日程
○議題
 安全で快適に住めるまちづくりについて
○所管事項の報告
 1 中野区都市計画マスタープランの改定について(都市計画調整担当)
 2 中野区みどりの基本計画(改定素案)について(都市計画調整担当)
 3 警察大学校等跡地地区(仮称)中央部防災公園基本計画等(案)について
          (公園・道路整備担当)
 4 警察大学校等跡地地区景観形成ガイドラインの考え方(案)について(拠点まちづくり担当)
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会します。

(午前10時00分)

 本日の審査日程について御協議いただくため、委員会を休憩します。

(午前10時00分)

委員長
 委員会を再開します。

(午前10時00分)

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 それでは、議事に入ります。
 安全で快適に住めるまちづくりについてを議題に供します。
 所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、中野区都市計画マスタープランの改定についての報告を求めます。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 それでは、御報告いたします。
 資料(資料2)は二つでございます。
 都市計画マスタープランの改定についてでございますけれども、パブリックコメント手続を経て改定を行いましたので、ここに御報告を申し上げます。
 パブリック・コメント手続の実施の概要が出てございますけれども、去る3月25日から4月15日、3週間、意見をいただく機会を持ちました。これに対しまして、33人の方から延べ76件の御意見をいただいてございます。
 意見の内容について、下のほうに整理してございますけれども、マスタープランの位置付け、全体構想についての御意見、あるいは地域別構想についての御意見、推進方策についての御意見、並びに質問等、都市計画マスタープランの記述に関する質問ではない御意見、右側に示しているとおりでございます。
 簡単に、資料の末尾のほうに書いているんですけれども、延べ76、複数同じ意見をいただきましたので、実際には61の御意見をいただいてございます。これに対しまして、改定案を修正する箇所はございません。いただいた御意見をかいつまんで御報告させていただきます。
 1ページからになりますけれども、改定都市計画マスタープランの役割、改定の目的についての御指摘をいただいてございますけれども、区の考え方といたしまして、法律に基づく都市計画マスタープランの役割といったことを書かせていただいていますと同時に、改定の目的として記述する内容ではない、御指摘について、そういうふうに考えるということを書いてございます。
 それから、項目2の1番目の御意見は、統一した町並みづくりをしてくれと、そういう御意見でございましたけれども、そのあたりのところについて、都市計画マスタープランで方針を書いているということを示しているものでございます。
 次のページへまいりまして、これらが全体構想にかかわる部分でございますけれども、2番は沿道の後背地への配慮を明記すべきだという御意見でありますけれども、これについても、既に記述をさせていただいているということを右側に書いてございます。
 3番は、御意見をくださった方の、私が考える文化のあり方という形での御意見をちょうだいしたものでございますけれども、今、都市計画マスタープランに書いていることと矛盾はしていないと考えますけれども、直接反映するという形のものとしてはとらえていないということを書かせていただきました。
 それから、4番は、商業業務地区のにぎわい創出と、住宅地の落ちついて暮らせると、それの整合性についての御指摘でございましたけれども、これらについても、そういった考え方に立った上での方針を書いているということを挙げてございます。
 6番は、エネルギー供給を面的に取り組む、成長を抑制するといったような考え方も必要だというというふうな御意見であります。前段のところにつきましては、都市計画マスタープランで書いている内容でございますが、低成長の時代にあっても、衰退は避けるべきだと、そういうふうに考えておりますということを答えとして書いているものでございます。
 9番のところは、高度利用と歴史的景観の保全の両立といったことを御指摘いただきました。商業業務地区における高度利用ということを都市計画マスタープランでは書いているわけでありますけれども、そういったエリアの中には、保全すべきとされているような歴史的な景観というのは、中野区においてはございませんということを書いているものでございます。
 次の3ページのほうに進んでいただきまして、12番の御意見は、1階部分を店舗か事務所に誘導するような条例をつくる、商店街における条例づくりという御意見でございました。これは一つの商店街活性化の方法だとは思いますけれども、それぞれの地区の中で商店主の方、あるいは土地を所有される方がどういうふうに考えるかと、その合意が前提となるものであって、一律に都市計画マスタープランに記述する内容ではないと考えるといったことを書かせていただいているものでございます。
 下のほうから項目3、地域別構想について、延べ47件の御意見をいただいてございます。
 3、4、5はNTT社宅・郵政宿舎の跡地についての御意見が出てございますけれども、それらの基本的な土地利用の方向については、都市計画マスタープランに書いているところでございますけれども、具体的な中の施設あるいは植栽のあり方、そういったことについては、都市計画マスタープランに書く内容ではないというふうに考えているものでございます。
 4ページのほうで、6番は若年層の流出についての御意見でございますけれども、若年層も含めてだれもが住み続けられる、住み続けたいと思えるようなまちづくりを進めていくと、そういう方針のもとに記述をしているところでございます。
 それから、7番は、東中野駅からの桜並木の保全についての御意見でございましたけれども、これにつきましては、都市計画マスタープランの中で、ある特定の樹木について記述するのはふさわしくないので削除しているものでございます。その文章を都市計画マスタープランに掲載しないからといいまして、桜を伐採するということではございませんし、また、現時点で桜を切るという計画はないということを書かせていただいてございます。
 それから、8番あるいは10番というのは、東中野駅周辺、あるいは中野駅周辺の商業業務地区をもっと狭くしろと、そういう御意見でございましたけれども、それぞれ右の欄に書いておりますように、地域の活性化あるいは中野の活力を維持させるための交流する拠点、あるいは広域拠点として位置付けしているところでございますので、そういった機能、あるいは交流する活動の場といったものを誘導を図っていくという考え方に基づいて、それぞれの業務商業地区の設定をしているということを書かせていただいてございます。
 11番は、中野駅直近のところの高度利用について御指摘をいただいてございますが、中野駅直近のゾーンにつきましては、中野駅周辺の中でもその核となる場所というふうに考えてございますので、区役所、サンプラザ地区を中心として、土地の高度利用を進める必要があるというふうに考えてございまして、その考え方に基づいて都市計画マスタープランを記述しているところでございます。
 それから、14番のところでは、警察大学校等跡地のところについての御指摘をいただいてございます。総合的な計画に基づいて、土地利用、あるいは整備の方向性を決め、また、地区計画について、都市計画決定を同時に進めてきたところでございますので、そういう考え方に立って、警察大学校等跡地の整備の基本方針といったところを都市計画マスタープランに記述しているものでございます。
 それから、16番では、桃丘小学校跡地について、地域住民交流の場にせよという御意見でございましたけれども、中野駅周辺の中で広域交流拠点を形成していくということを考えているわけでありますけれども、その中でこの小学校跡地につきましては、産業関連施設あるいは文化芸術活動拠点として活用することがふさわしいというふうに考えているところでございます。
 19番は、もみじ山通り、都市計画道路の整備についての御意見でございます。
 それから、21番、同様に大和町中央通りあるいは中杉通りの整備についての御意見をいただいてございます。これらの道路は、いずれも中野区の都市整備にとって整備が必要であるというふうに考えているところでございます。
 それから、24番は、治水対応で100ミリに対応するような整備を進めるべきだという御意見でございますけれども、まず、早急に50ミリ対応の河川改修あるいは調節池等の整備を促進するとともに雨水流出抑制対策といったところを進めていくと。あわせて、75ミリ対応というものを一つの目標でまず取り組んで進めていくんだという考え方に立って都市計画マスタープランでは記述をしているところでございます。
 それから、25、26は西武新宿線の連続立体交差化についての御意見でございました。これが具体的に動き出したことで、踏切等の交通遮断の問題について、大きく解決に動き出したというふうに区としてはとらえているところでございますし、地下化か高架化か、まだ構造が決まっていない段階ではありますけれども、その検討とあわせながら、平行してまちづくりの検討も進めていく必要があるというふうに考えてございます。
 それから、上鷺地区に都市計画公園をつくってほしいという御意見でございますけれども、地域におけるまちづくり上の課題が多々あるところから、今の段階では新しい公園計画を策定していくということは難しい状況にあるというふうに考えているところでございます。
 それから、次のページにまいりまして、29から33にかけまして、介護体制であったり、交番、東中野駅の駅前広場の水車、野方バス通り、あるいは都立家政商店街の具体的な整備のあり方といったような事柄について、御意見をいただいているところでございますけれども、それぞれの内容につきましては、都市計画マスタープランに記述する内容ではないというふうに考えているところでございます。
 項目4、推進方策につきましては、一つは、行政がリーダーシップをとってまちづくりを進めるものではないという御意見でございますけれども、これにつきましては、区民みずからが主体的にまちづくりを進めるということを基本として考えておりますし、さらに、その上で中野区の都市整備の根幹にかかわる施策等については、行政が先頭に立った形でまちづくりを進めていくということも必要であるというふうに考えて、都市計画マスタープランに書いているところでございます。
 それから、まちづくり条例についての御意見もいただきました。
 項目4は、挙げておりますように、質問であったり、あるいは都市計画マスタープランの記述に関する意見とは異なる内容となっているものでございます。
 9ページにまいりまして、最後ですけれども、先ほど御報告しましたように、いただいた意見を受けての計画内容の変更は行わないというふうに考えております。
 3番では、策定の経過を翻って、昨年度の頭から再整備をさせていただいているものでございます。
 10ページのほうにまいりまして、今後の予定を挙げております。5月下旬にホームページに改定の内容を公表したいと考えております。また、6月に入りまして、区報特別号の形でマスタープランの概要を発行し、全戸配布したいと考えているものでございます。
 もう一つの別添の資料が都市計画マスタープラン、4月に改定した内容のものでございます。これに区長の前書きを入れた形で印刷等をしていきたいと考えております。中身につきましては、これまで何度も報告させていただいているところでございます。
 内容につきましては、変更なしという形で改定させていただきました。誤字誤植、あるいは用語の統一、てにをはの整理、そういったところの手直しは行ってございます。それから、幾つかイラストをマスタープランの中に入れているということでございます。
 それから、目次を見ていただきますと、最後に資料編があるわけでございますけれども、資料編の1は、これまで御報告してきてございました。その次に、2番として改定の経過と用語の解説を一緒に掲載しようということでございます。
 報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
かせ委員
 こういう午前の時間ですから、絞ってやりたいと思います。
 まず、桜の問題で、4ページの7番、「東中野駅から文園児童館までの桜並木の保全育成に努め地域のシンボルロードとする」という文章、これはたしか素案から削られたということで私も指摘しましたけれども、同じような意見が出ています。それに対して答弁というのは、ある特定の樹木など自然物について記述するのはふさわしくないからということで削除しているということだったんですが、たしかこのときの委員会の答弁ではそういうことは言っていなかったと思うんですね。どのように答弁されたか、もう一度お願いできますか。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 記憶、必ずしも定かではございませんけれども、ここに植わっている桜というのはソメイヨシノでございます。樹齢が大体50年から60年というふうに言われている樹種でございます。生育は早いけれども、あまり長い寿命を持たない樹木であると。既によわい55年に達しているという状況がございますので、このまま残るという状況にはない。また、鉄道の敷地の中にあるという状況で、倒壊、倒木、そういったことが仮に起こったりすると、非常に危険な状況を起こし得る、そういった懸念を持っている木であると。そういうふうなことを含めて、未来永劫この場所で残っていくということはなかなか難しいと考えているというふうなお答えをさせていただいたかと思います。
かせ委員
 そのとおりだと思います。ただ、このときに言われたのは、樹木が老朽化していて、このままだという説明だったんですよ。ところが、そういう記述はないわけですよね。これはやっぱりおかしいということ。
 それと、今の桜の問題ですけれども、桜、私もすごく興味があって、あれからまたいろいろ調べてみたんですけれども、50年というのは俗説だというふうに言われているんですね。例えば天然記念物の何百年というようなものもあるわけだし、養生の仕方、管理の仕方によって、寿命というのはどんどん伸びていくということを言われているんですよ。ですから、それは俗説であるということ。
 それから、地域説明会があったというふうに聞いているわけですけれども、あわせて桜山町会からは、さまざまなところに要望書等を出されていると思うんですが、これについては、どんなものなのか、教えてください。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 桜山町会、ちょっと町会名、不正確かもしれませんけれども、区長に対して桜並木の保全を考えてほしいという要望をいただいているというふうに聞いております。
かせ委員
 あそこの桜並木というのは非常に歴史がありまして、もともと桜山という地名があるように、あの辺一帯は昔から桜の名所だったんですよ。そういう名残をあそこにとどめているということで、JRとの関係ではさまざまな問答があって、協定を結んで、あそこを地域の人たちが管理するということとあわせて、あれをずっと存続させてきているという歴史があるわけですよ。そのことについて、地域の皆さんからいろいろ質問があったんですけれども、JRからこれをやめてくれというような話はなかったと聞いているわけですよ。何であえてそういうことを持ち出したのかということで、私たちも聞いているわけですけれども、その辺のいきさつ、どうなっていますか。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 これから20年先を目指して都市計画マスタープランは書いてございます。よわい55年と申し上げましたけれども、我が国で一番長寿の桜は弘前にあるんですけれども、地域の方々が100年を目指すという活動をされております。100年あるいは200年という寿命を持つものではないということは明らかだと考えております。
 ちなみに、東京の中で一番古い桜というのは、砧公園というのが世田谷区にございまして、そこは非常に広々とした中に、大地に根を張って桜が咲いているわけですけれども、これも75歳だと言われています。東京で一番古い老木と言われる桜が75歳ということでございます。そういう意味で、これからずっと生育し続けるということは現実的にあり得ない。そういう意味も含めて、都市計画マスタープランに具体的な寿命を持つ生物、ソメイヨシノについて記述することは適当ではないということで記述を削除したものでございます。実際にその木につきまして切るというつもりも計画もないというということで、ここにも書かせていただいているとおりでございます。
委員長
 ちょっと委員会を休憩します。

(午前10時23分)

委員長
 再開します。

(午前10時24分)

かせ委員
 私も長くやるつもりはなかったんですけれども、まず、指摘しておきたいのは、桜の問題で、一つの樹木に着目しているわけじゃないということ。樹林ですから、帯状のものですから、一本の生命の問題じゃないんですよ。だから、前回も言ったように、朽ちていくものもあるし、また、更新しなきゃならないものもあるし、全体として維持するということが大事だということ、これは指摘しておきます。
 それと、特定の樹木については記述すべきではないというのはおかしいと、とってつけたような理由じゃないかというふうに思います。場合によっては、その樹木が景観として非常に重要であるというようなものもいろんなところにあります。そういうものもありますから、特に選定して、重要である樹林であるとか、並木であるとか、そういったものはマスタープランに残しておいて、それを維持していくという努力が必要であるということで、私はこういう切り方というのはおかしいというふうに思っております。答弁はいいです。
 それから、あと、11番とか12番、この辺の問題ですけれども、これを見てみましても、私たちが指摘したように、中野駅周辺の土地の高度利用についての懸念というのは、多くの区民の皆さん、持っておられるわけです。それがはっきりしました。それについて区の考え方というのは、駅周辺であるから高度利用は当然であるかのごとく言っているというのは、とんでもないことだというふうに思います。
 都市計画というのは、区が独占的に自由勝手に進めていいというものじゃないんですよ。こういうようなものがあったときに、こうだから変える必要がないというのは、とんでもない話だというふうに思います。ここの文章ですから、実際にはどういうやりとりがあったのかわかりませんけれども、もっと丁寧な言い方をされていると思うんですけれども、この文面じゃなくて、こういう区民の考え方に対してどうなのかということをもう一度、この文面じゃなくて、生の声でお聞かせ願えますか。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 中野駅周辺につきましては、過去にグランドデザインの件とまちづくり計画といったことを検討してまいっております。また、警大跡地の土地利用の計画、それから、グランドデザインを新たに改定する作業といったところも進めてございます。都市計画マスタープランについていえば、中野駅周辺について、中野の活力あるいは将来に向けての都市経営の原資にもつながるような、さまざまな活動の集約化を図っていこうと。そういうことを通じて、一方で住宅地の静かで落ちついて暮らすことができる住みやすさ、そういうコンパクトな都市づくりということ。あるいは働きやすく住みやすい都市をつくっていこうという考え方に立って、総合的に中野駅周辺の土地利用、将来計画を考えているところでございます。そういう意味で、さまざまな区民の活動の場、あるいは外から訪れる方の交流の場、あるいは就業の場、そういったものを中野駅周辺で形成していく。また、防災機能をあわせ持ち、かつ環境とも調和していく地域づくりを進めていくという考え方に立っているものでございます。
むとう委員
 同じような意見は割愛しているということなんですけれども、どのあたりの意見が重複していたというのも教えていただきたいんですけれども。どういう意見が多かったのかということを知りたいので。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 一番多い意見は6点あったかと思いますけれども、それを数の多さでというふうに私どもはとらえておりません。いただいた意見をどういうふうにとらえるかという形で書いてございますので、数字を公表するということは、ちょっと記録としてもとっておりませんので、今お答えはできない状況です。
むとう委員
 数の多さを競うということでも全然ありませんので、一つひとつの区民の方から寄せられた意見は一つひとつ丁寧に取り扱っていくという姿勢はもちろん大事ですので、そうあってほしいと思うんですけれども、でも逆に、数の多さではありませんけれども、寄せられた意見の中でどこの意見が重複していて、6件このような意見があったのかというのは、一人ひとりの意見を吸い上げるという意味において、こういう意見が多かったということは、逆に一つひとつの意見を大切にするという観点からも知っておきたいというふうに思うんですけれども、記憶の中ではないんですか。例えば6件の意見はここに集約されていますみたいな番号があれば、教えていただきたいと思いますが。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 通例、パブリックコメントの結果をお知らせするときに、数についてはお答えしていない状況でございますけれども、一番多かったのは桜並木、先ほど委員御指摘があったところです。あとは二つぐらいの同様の御意見というのがございましたけれども、そんな状況です。
むとう委員
 寄せられた意見の原本を見ているわけではないので、全然わからないんですけれども、よく区民の方から届けられる意見としては、パブリックコメントということで一生懸命書くわけですけれども、このような要約版がホームページに載るときに、自分が一生懸命書いた意見の要約に近いものが見当たらないというのが結構不満の声として挙がるんですよ。ですから、概要の要約するときには、本当に区民の意見をくみ取った形で、意が変わってしまわないような配慮というのは最大限していただきたいなと毎回思うんですけれども、今回もそういった視点で当然やってくれているとは思うんですけれども、御注意されたことってありますか。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 いただいた御意見、全文を載せているものもございます。すなわち、非常に短くコンパクトなパブリックコメントであったということでございます。ボリュームを非常に多く書いていただいた御意見も寄せられてございます。特に都市計画マスタープランの記述について、何をどういうふうに変える、あるいはこれについて賛同している、これをもっと強化しろ、何を御指摘しているか、その論旨については、漏れのないように、抜粋ではございますけれども、抜粋した、要約したというつもりでございます。
むとう委員
 意見に対して区の考え方が書かれていますから、こういうふうに考えたんだという考え方はわかるんですけれども、毎回パブリックコメントによって計画内容の修正なしというのが、このことに限らず、これまでもずっと、ほとんどそうなんですけれども、パブリックコメントの中から区が修正する箇所はなしという結果が私はすごく違和感あるんですけれども、今回修正なしというのは、どれも盛り込まれているとかということもここに書いてありますけれども、全くなかったということについて、もう少し説明してください。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 8ページの5の御意見のところにも書かせていただいておりますけれども、これまでパブリックコメントの前に意見交換会の頻度を高めながらいろいろと御意見をいただいてきたつもりでございます。そういった意味で、いろいろな御意見をいただいてきて、反映してきて、改定につなげてきたというのが1点でございますし、それから、区の考え方のところにも書いてありますように、既に御趣旨の指摘については書いていますということと、それから、都市計画マスタープランに書くにはなじまないといいましょうか、ふさわしい内容ではないといったような事柄として考えるものについては、そういうお答えをさせていただいてございます。
 例えば非常に典型的な例は、7ページの33です。これも非常にボリュームの多い意見でございました。都立家政商店街について、非常に具体的に、某銀行の跡に何を設けるとか、あるいはタイル張りじゃなくて、舗装はこういうふうにとか、非常に建設的な御意見をいただいてきたところでございますけれども、ここまで都市計画マスタープランでは書く内容ではないというふうに、右側にも書いておりますけれども、そういった趣旨でお答えしている部分もございます。
 あと、これまで区の考え方として御報告していますように、例えば御意見の中に大和中央通りを早く整備しろ、中杉通りは整備は要らないという御意見がございました。これらは、区としては、いずれの道路も中野区にとって必要な道路であり、整備を進めていくという考えは御説明してきたとおりでございまして、区の考え方と違うということもございますので、都市計画マスタープランに取り入れるというわけにはいかない。そういうふうな形で見ていった結果、改定案をそのまま改定としていく、内容的な変更ということは行わないという結論、判断をしたものでございます。
久保委員
 私もパブリックコメントの考え方の記述が気になっているところがありまして、これはもうホームページに公開されているんですか。まだこれからですよね。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 まだでございます。
久保委員
 それで、記述する内容ではありませんという形でお答えになっちゃっているところが13カ所ぐらいあるんです。これは、こういうふうに書いてしまうと、せっかく提案してくださった方には、全否定されてしまったような受けとめ方をされてしまうんじゃないかなと思うんです。読んでみますと、そうではない部分もあるんですよね。上に書いてあるんだけれども、記述する内容ではありませんということなんだなと思うところもあるんですけれども、先ほど都立家政のこともおっしゃっていらっしゃいましたけれども、例えばこういう御意見については、記述する内容ではないが、こちらのほうでこうであると考えますとか、書き方をもう少し工夫できないでしょうか。読まれた方にとっては、「記述する内容ではありません」とばっさりやられてしまったような感を受けるのではないかと思うんです。
 先ほど都立家政のことをたまたま取り上げられていましたので、具体的に申し上げますと、例えば今後、沿線まちづくりの計画を具体化していく段階において検討すべき内容であると考えますとおっしゃっているわけですから、沿線まちづくり担当のほうに申し送りしておきますとか、要は、ここでは確かにお答えになる場面ではないかもしれないし、都市マスには反映する場面ではないかもしれません。言っているところを見ると、産業振興だったりするところもあるわけですね。ですので、この御意見については、産業振興のほうに申し送りをさせていだたきますとか、当然都市計画マスタープランというのは、庁内で連携をとり合いながら改定作業をなさっていたわけでしょうから、すべてが1カ所に集約されて行われていたわけではなくて、区民の方にとっては、都市計画マスタープランであって、都市計画調整担当がつくっていたとしても、中野区に意見を言っているというふうに思われていると思うんです。なので、都市計画マスタープランの改定には記述すべき内容ではないけれども、こちらのほうに意見を送らせていただきましたというような形にしていただいたほうが、せっかくパブリックコメントを出していただいた方にとっては、自分たちが意見を言ったのがばっさり切り捨てられてしまったというような印象を受けなくて済むのではないかと思うんですが、それはいかがですか。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 御指摘のように、都市計画マスタープランをどうまとめていくのか、どう記載するか、あるいはどう定めていくかという視点でお答えさせていただいている部分があるかと思います。それから、関連分野、庁内で伝達して、御意見は周知をさせるということはもちろん行った上で、都市計画調整担当としてお答えしているわけじゃなくて、既にそういう内部の情報提供あるいは要望の伝達はした上で、区としてこういうふうにとらえているというふうな書き方を実はさせていただいているんです。庁内あるいは東京都に対する御意見、交番あるいは千川通りの再整備という御意見もございましたけれども、既に東京都にその旨のお話もさせていただいたところでございますので、あと、庁内のことについて、そういう意味では行っているという前提で、同じ区役所の中で他人事のように「伝えます」という言い方ではないのではないかと。伝えた上での回答という形で整理させていただいた部分がございます。
 そこで、今お聞きした御指摘に対しては、一個一個ということではなくて、都市計画マスタープランの記述はしないけれども、今後の都市づくりに関係するようなところについては、関係分野に御意見、御要望についてはお伝えした上で、今後の参考にさせていただくというふうな文面を末尾につけるということはあるのかなというふうに感じたところでございます。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 2番、中野区みどりの基本計画(改定素案)についての報告を求めます。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 中野区みどりの基本計画の改定素案について(資料3)御報告させていただきます。
 資料は3種類入れてございます。本文が改定素案についてでございます。それから、改定素案そのものの本編と、これまでの意見交換会における意見と改定素案の対応というペーパーの3種でございます。
 本文表紙のほうでちょっと報告をさせていただきます。改定素案についてでございます。
 改定の経緯でございますけれども、昨年6月に改定の基本方針につきまして、本委員会に報告させていただきました。その後、都市計画マスタープランの意見交換会とともに、中野の将来のまちづくりに関する意見交換会という形で、緑についての考え方も御報告させていただきながら、御意見をいただいてきたものでございます。これが都市マスでは第2回の意見交換会、10月から11月にかけて約1カ月にわたって開催し、それから、ことし1月から2月にかけて行ってきた意見交換会、そこの中でみどりの基本計画についての御意見をいただいたところでございます。そこでのいただいた御意見等、本日の改定素案にどういう盛り込み方をしたかというペーパーが3番目の別添資料-2と書いてある部分でございます。これは、都市計画マスタープランの意見交換会という形で既に御報告させていただきました意見のうち、みどりにかかわる部分について取り出しているという内容でございます。それがこの改定素案でどんなふうに反映してきたかということを書いている資料でございます。
 2番に戻っていただきまして、中野区みどりの基本計画の構成を対照してございます。左側が現行の基本計画でございます。右側が新しい改定素案でございます。
 最初のページ、第1章と書いてございますけれども、基本的な考え方、計画の位置付け、計画のフレームといったような事柄については、今の基本計画を踏襲している内容でございます。右側の欄をちょっと見ていただきますと、根拠法、その後の社会状況等の変化、あるいは区の上位計画と書いてありますけれども、みどりの基本計画は中野区基本構想に則し、都市計画マスタープランと適合し、また、環境基本計画との調和を保ちながら定めている、そういうふうになってございます。そういった改定等を受けた形で整理をしているということでございます。計画の位置付け等について特に書いているものではございません。
 計画のフレームにつきましては、前回も現行も10年間という形で書いていたところですけれども、今年度より10年間という形で設定しております。そして、みどりの実態と課題という形で第2章を入れてございます。
 第2章につきましては、今回改定作業であるということでございますので、今のみどりの基本計画がどういう実績、達成をしてきたかというふうなことですとか、あるいはみどりの実績、そういう中での課題、そして、改定をどういう視点で進めていくかということを定義しているものでございます。
 2-4あたりの視点につきましては、10月から11月の意見交換会のところでも考え方を御説明させていただきながら、御意見をいただいてきたというものでございます。
 次のページへまいりまして、第2章、現行の左側ですけれども、計画の基本理念と第3章、望ましいみどりの姿、そして第4章、基本方針と目標、これを一つの章に合体させております。このほうがわかりやすいというふうに考えたものでございます。内容的には、今の基本理念を踏襲してございます。みどりの将来像についても、若干の言い方を変えましたけれども、現行計画を踏襲しているものでございます。
 3-3が基本方針になるわけでありますけれども、この五つの柱立てにつきましては、都市の基盤となるまとまりのあるみどりをつくる等、以下五つでありますけれども、五つの視点という形で5章のところに現行計画では書いていた内容、この柱立てと同じ内容で今回も記述をしているものでございます。
 3-4が計画目標になります。みどり率という形で目標値を18.5%というふうに設定を行ってございます。そして、そういうものに基づいて、緑地の配置計画、四つの機能でみどりの基本計画はみどりを位置付けるという形が標準になっているわけでありますけれども、これも今の基本計画の考え方に沿いながら、四つの機能面から見た緑地配置、それを総合していく配置といったようなものをお示ししてございます。
 第4章が、実は旧計画の第5章の中身に対応するんですけれども、五つの方針に基づきまして、そこで事業の内容、5-1と書いてございますが、24のプログラムという言葉を使っておりましたけれども、施策を挙げてございます。今回五つの方針と全く同様の中で施策体系を整備しまして、実現方策という24に対して、今回27項目設定しております。プログラムといいますと、時点的にどう進めていくかという時系列の概念が入りますので、用語として実現施策のほうがふさわしいという形で用語の変更を行っているということでございます。
 4-3でありますけれども、27の施策の中で特に今後10年間重点的に取り組んでいくと考える施策を挙げています。これは新しく項目として起こしてある部分でございます。
 それから、緑化重点地区、区全域を指定するという考え方を示しておりますけれども、都市緑地法が改正になり、従前は都市緑地保全法と言ったわけでありますけれども、法律面も含めて改正になった中で位置付けがされた制度でございます。それを新たに盛り込んでいるというものでございます。
 第6章、現行のブロック別方針といいますものは、五つの地域に分けてブロックごとの整備方針を書いておりましたけれども、今回改定に当たり、都市計画マスタープランの地域区分と同じ7地域区分でみどりの方針について書いているという形にしているものでございます。
 第7章の計画の推進のためにというところにつきましては、内容について、現行のものはあまり記載しておりませんでしたので、少し充実、補充をさせていただいているということでございます。こういう内容構成になってございます。
 なお、4番でありますけれども、今後のスケジュールでございます。本日報告をさせていただきました。それを踏まえまして、5月19日、22日、24日の3会場で意見交換会の開催を予定してございます。それに向けまして、ホームページあるいは区報、地域センターニュースで意見交換会の御案内をさせていただいているところでございます。そして、意見交換会でいただいた御意見を踏まえながら、6月には改定案を作成いたしまして、2定で建設委員会に御報告申し上げた上で、パブリックコメント手続を経て、改定の基本計画策定を進めさせていただきたいというふうに思っております。
 それでは、中身のほうでございますけれども、改定素案のほうの資料をごらんいただければと思います。構成等は先ほど申し上げたとおりでございます。めくっていただいて、目次でございますけれども、3章といったところにつきましては、基本的に踏襲してございますので、振り返っていただくような形で御報告したいと思います。4章につきましては、新しく盛り込んだ施策を中心に御説明させていただきたいと思ってございます。
 2ページは計画のフレームであります。今後の10年間ということと、将来人口は都市計画マスタープランで想定していますのと同じように、ほぼ現状並みの人口を想定しているということで書いているものでございます。
 次の第1章並びに第2章が次に出てまいりますけれども、目標、目的について、それは既に冒頭のペーパーで御報告したとおりであります。第2章、みどりの実態と課題というものを示しております。達成状況、それから、どういった施策を具体的に展開していくか、そして、どういう課題を持っているかというところでございます。1
 3ページのところに緑地の確保状況ということが書いてございます。三つの緑地として整備してございまして、それらの数字的な達成状況は4ページに示しているものでございます。一番下の行でありますけれども、策定時5.3%の緑地率でございまして、目標は5.94%というふうに平成23年目標で設定してございました。現在、平成20年のデータでありますけれども、5.8%まで来てございまして、当時、旧マスタープランで描いた目標は着実に達成してきているというふうに言えるのではないかというふうに思ってございます。
 それらの表と図を5ページ、6ページにお示ししているものでございます。
 そして、具体的にどういうみどりの取り組みを行ってきたかというのが9ページにあらわしてございます。施策方針に書いてあります五つは、先ほど御説明したように、旧マスタープランで挙げております基本方針でございます。今回も後々の実施施策を行う視野で整理を行ってございます。防災公園の整備、みどり情報拠点整備といったようなところに向けて具体的に行ってきた実績を一覧にしているものでございます。
 そういう中でのみどりの課題が10ページから書いてございまして、これにつきまして、みどりの現況から見た課題、あるいは町丁別の状況等から見た課題という形で書いてございます。
 19ページに進んでいただきたいんですけれども、これらを総合して、中野のみどりの持つ課題ということを挙げてございます。地球温暖化等の問題に対する緑化推進を行っていく必要があるということ、それから、みどりの取り組み、特に拠点的なみどりの分布に地域的な偏りがあるということ、中野区の市街地が持っている課題に対応するために、防災機能の充実といったようなことが必要であるということ、河川、幹線道路沿いのみどりといったところの充実が必要であること、それから、みどりはいろいろな機能を有しているわけですけれども、大径木、今あるみどりの保全が重要であるというふうなことと、ちょっと御説明は省きましたけれども、みどりの実態の中で、民有地の中にあるみどりというのが中野区の中で多くを占めていますので、住宅地のみどりも含めて、そういったものの意識、さらには充実が必要であるといったような事柄を挙げてございまして、20ページは改定の基本的な視点でございますけれども、一番上のほうのページには、区内にあるみどりの多くは民有地でありますので、区民の方あるいは事業者の方も含めて、そういった方々との連携のもとにみどりの保全あるいは創出を図っていくということが非常に重要であるというふうなこと、そのために適切な規制あるいは誘導ということを手だてとして考えていく必要があるという点、それから、安全面に対しての機能の強化が必要であるといったような事柄を視点として挙げているものでございます。
 23ページに進んでいただきますと、基本方針でございます。これは今のマスタープランと同じでございます。何度も申し上げているように、五つの基本方針になるものでございます。
 24ページが今後10年間のみどりの目標設定でございますけれども、みどり率を今回資料として使ってございまして、これは資料の末尾のほうなんですけれども、73ページに、今回東京都が提示する中での資料として設定しておりますので、みどり率というふうにしたものでありますけれども、上の表にありますように、矢印で書いている範囲が緑被率でございます。みどり率は、これに加えまして、公園の中で緑に覆われていないオープンスペースの部分、それから、河川等の水面、そういったものも含めたものがみどり率という評価でございます。これを今回設定してございまして、現状17.5%ございます。これを今後10年間に1%高めていくという目標でございます。面積にしますと14.8ヘクタール、緑の面積をふやすということになっております。
 それらを具体的に担っていくものが下のほうに挙げているんですけれども、山手通り等の街路樹あるいはF字道路、あるいは公開空地の中の緑といったところでの樹木の増加と、学校の校庭の芝生化といったようなこと、それから、民間の建物も含めた屋上緑化の推進でございます。これはこれまでの実際に実現されているケースを今後10年間進めることを想定しているものでございます。それから、公園の整備に基づいてできてくる緑といったようなものを積み上げて、約15ヘクタールの拡大を図ろうということでございます。
 これらのうち、25ページに示しているのは、緑地に当たる部分を挙げてございまして、現状90.38ヘクタールございますものを目標年次10年後に96.61ヘクタール、6.23ヘクタールの増加をさせていこうということでございます。
 26ページは、それらの中の公園緑地について、さらに将来数の内訳をお示ししているものでございます。そして、それらの機能別の配置方針が27ページから示してございまして、総合的な配置方針図が29ページにあるものでございます。
 そして、31ページ、第4章に進んでいただきまして、具体的にこういったことを実現するため、みどりの保全、緑化の推進、公園の整備といったことをみどりの基本計画では取り扱うわけでございますけれども、どういった施策を展開するかというのが31ページから33ページにあるところでございます。五つの基本方針に分けながら書いてございます。一つは、都市の基盤となるまとまりのあるみどりをつくるものです。広域避難場所の整備、それから、計画的な公園整備、個性的な公園整備、身近な公園緑地整備、みどりとオープンスペース拠点の活用といったことが挙げてございます。この中で重点施策で挙げているところがございますけれども、冒頭に申しましたように、特に今後10年間力を入れて取り組んでいく施策に注釈をつけているものでございます。
 それから、みどりの軸をつくるが2番目でありますけれども、川の軸、道路の軸、環境軸といったようなこと、それから、西武新宿線の連立に伴うみどりの軸といったような事柄を挙げてございまして、ここで新規と8番と9番に書いてございますけれども、今のマスタープランにはなかった新しいものとして盛り込んだものでございます。
 32ページは3番目、地域にゆかりのあるみどりを保全するということでございます。樹林・樹木の保全につきましては、保護樹林等の指定あるいは指定基準の見直しといったようなことを重点的なところに挙げてございます。それから、生物の生息空間といったようなこと、あるいは歴史のあるみどりの保全、農地の保全・活用、それから、みどりを大切にした施設整備、施設整備に当たって緑化を進めるということです。それから、水と緑の循環の促進、公園等の適正な維持管理ということを挙げてございます。ここの部分は新たに盛り込んだ計画でございます。
 4番が、暮らしの中に息づくみどりをつくるでありますけれども、環境負荷軽減に着目した緑化の取り組み、公共施設の緑化推進、緑化計画で民間の建築等の活動を誘導していく施策を拡充していくということ、それから、その他さまざまな緑化推進の整備の活用を図ろうというふうなこと、それから、みどりをより充実していくために新たな施策を展開していこうといったようなところを挙げているものでございます。
 5番目がみどりをともにつくるという形で、具体的なものもつくっていくのに、啓発あるいは後方、そういったような取り組みを書いておりますけれども、25番のところの表彰制度でありますとか、さまざまな媒体を使ってみどりに関する情報を示していくといったところを新しく盛り込んでいるものでございます。
 それらの具体的内容については、34ページ以降でございます。これについては、重点あるいは新規といったところで掲げたところを中心に御報告させていただきたいと思います。
 34ページ、1番、広域避難場所に防災的な機能を持った公園整備を推進していく、既に計画として位置付けされてきている内容、今後10年間の中では非常に大きな重点的な取り組みになるというふうに位置付けているものでございます。また、都市計画決定している公園整備につきましても進めていくということで、2番に挙げているところでございます。
 それから、37ページのほうにつきましては、二つ目のみどりの軸の話でございます。神田川沿い、妙正寺川沿い、河川沿いの緑化の推進といったような事柄の継続的な施策でありますけれども、挙げているということでございます。
 38ページに進んでいただきまして、8の施策、環境軸について、これは中野通り、山手通りといったようなところについて、環境軸として都市計画マスタープランでも位置付けをしましたし、環境軸という制度は東京都が昨年度位置付けがされてきてございます。そういったものの活用も含めながら街路緑化、沿道の緑化推進を進めていくということで新しく入れてございます。
 それから、9番も新しいところでありますけれども、先ほど触れました西武新宿線の連立化に伴うみどりの軸の形成でございます。
 それから、39ページのほうにまいりますと、12番で歴史のあるみどりを保全するというふうに書いてございます。まちづくりの活力として活用しようということで、あるいは地域のみどりを保全し継承していこうという、景観資源となるようなみどりの保全と活用していくというふうなことを挙げてございます。
 それから、13番の農地保全につきましては、生産緑地地区の用地取得につきまして、新たな方針として施策を拡充した部分でございます。
 それから、施設整備に当たってみどりの保全、緑化を進めようというのが14の施策でございます。また、水と緑の循環促進という形で15番に重点的な取り組みとして挙げております。樹木のリサイクルといったようなことも新しいシステムづくりを進めていきたいということで挙げているものでございます。
 16番は、公園につきましては指定管理者の制度の導入を進めてまいります。そういったことも含めて、一方でまた街路樹の適正な維持管理、そういったことを推進していこうということで、新たな項目として掲げているものでございます。
 42ページから、暮らしの中に息づくみどり、これは環境基本計画を昨年度策定いたしましたので、環境負荷を軽減するという視点を持ったみどりという形の取り組みを進めるということで挙げているものでございます。
 公共施設の緑化につきましては、民間の方々を先導していくという意味も含めまして、区の施設等について取り組んでいく、あるいは都や国の施設等についても働きかけをしていくということを挙げております。
 それから、緑化計画に基づく緑化というのを19番に掲げてございます。内容は先ほど触れさせていただきました。同様に地区計画でありますとか、都市開発諸制度、あるいは緑化施設整備計画認定制度といったような、さまざまな緑化を支援するような制度ができてきてございますので、それの活用を図ろうということでございます。次のページにも幾つかの制度が挙げてございます。
 それから、21番は、記念樹あるいはまちづくりとあわせた緑化の充実、団地における建てかえ時の緑化の充実といったようなところを新しい施策として挙げているものでございます。
 45ページにいきまして、25の施策が新しく掲げてございます。表彰制度、これは区民の方のみどりに対する活動、あるいは企業の活動も含めて、表彰制度を推進するということでございます。
 47ページが重点施策でございます。既に前に触れたところを再整備しているものでございます。
 48ページになりますけれども、緑化重点地区、これは都市緑地法に新たに位置付けされた地区指定でございます。これを積極的に区内全部を指定していこうということでございます。下のほうに書いておりますように、税の軽減等の幾つかの施策が、優遇措置の活用が可能になりますので、そういうものも活用しながら緑化を進めていこうということで挙げているものでございます。
 あと、地域別等が続きますけれども、報告は以上でございます。
委員長
 詳しい御説明をいただきまして、ありがとうございます。
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
久保委員
 19ページなんですけれど、ちょっと確認といいますか、防災機能の充実のところで、「河川の通路などの緑化を行い防災機能の強化も必要」と書かれているんですが、河川通路の緑化における防災機能というのは、どんなことですか。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 一番最後の二つ目のフレーズのところの御質問ということですか。
久保委員
 「防災機能の充実が必要」ということです。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 ここに二つ書いてございまして、広域避難場所の指定がされているわけですけれども、広域避難ができるオープンスペースを公園等の整備によって進めていこうということでございます。既に計画としては、中央部防災公園であったり、南部防災公園といったものの計画が具体化しているわけですけれども、オープンスペースの整備を広域避難場所の中で進めていくことが必要であろうということと、それから、延焼をできるだけ防止するための延焼遮断帯として設定されております道路沿い、あるいは川沿いといったようなところで、緑による延焼の防火機能を高めていくということを進めていく必要があるということを書いてございます。
久保委員
 河川通路って、延焼遮断帯の役割をしているのですか。単純に言うとそういうことを伺いたいんですけれども。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 河川そのものは、延焼遮断帯という形での位置付けはございませんけれども、延焼を遮断するオープンスペースの軸でもございますので、それに緑を充実させることによって、さらに延焼防止機能を高めていくということでございます。
久保委員
 私、こういう発想は今までなかったんです。河川通路にある緑化というのは、それそのものが防災機能の強化に値しているというふうに自分は認識がなかったんですね。それがここでは、河川通路にある緑化というのが防災機能の強化につながっているかのように思われるのですが、記述的にどうなんでしょうか。河川通路の緑化が防災機能の強化につながっているのであれば、これでいいんだと思うんですが、そういうことなんですか。どうして河川通路の緑化が防災機能の強化につながるんですか。河川そのものは当然延焼遮断帯だということは理解ができます。これはあくまでも緑について書かれているところですので、それはどうなんですか。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 ここで書かせていただいている意味は、街路樹であったり、河川沿いの樹木が焼けどまり機能を果たすという意味で書いているものでございます。単に一定幅のオープンスペースがあるだけではなくて、そこに樹木があることによって、焼けどまり、延焼防止の機能は高まってくるというふうに言われているかと思います。
久保委員
 私が聞いていることって、ちょっと違うように思っているんですけど。あくまで河川沿いの緑化、それは延焼遮断帯という役割を担っているというふうには思っていなかったのですが、そういうことでよろしいんですね、今おっしゃったのは。要は、河川沿いの緑化も延焼遮断帯としての役割を担っているということをここではお示しになっている、そういうことですか。
委員長
 もう一回確認をお願いします。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 緑が果たす役割として、潤い機能あり、また、防災的な機能もあるというふうにとらえているものでございます。
久保委員
 このことについては、また改めて私も勉強していきたいと思いますので。
 それで、27ページのレクリエーション機能の緑地配置というところなんですが、ここに公園の整備予定箇所と公園の整備が必要な箇所というふうに記述されているところがあります。公園の整備が必要な箇所というのは、どういった理由で必要だと思われているのかということと、また、具体的には必要な箇所についての可能性、今後、公園を設置していく可能性というのは、どういうふうにお考えなのか。
 別添資料2のほうの3ページ目、野方地域センターでの御意見に対しまして、「都営鷺の宮アパートに整備する調節池の整備に合わせてオープンスペースを整備する予定です。これを改定素案に盛り込んでいます」で、P27などとなっておりまして、そこでは「予定です」となっているんですけれども、こちらのほうの表の中では、「この箇所については、公園の整備が必要な箇所」というふうに記されているんですけれども、それもあわせて御説明いただければと思います。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 基本的なところでは、19ページの課題のところで拠点となる緑の分布の地域的な偏りということを御説明させていただいてございます。
 そして、16ページのところで、レクリエーション機能の配置図に対応するレクリエーション機能の課題の図を示してございまして、レクリエーション機能ということに照らしてみた場合の公園整備が望まれるエリアといったようなところを破線表示させていただいてございまして、そういう中である程度実現が見込めそうなもの、このゾーニングを踏まえながら、27ページの図の必要な箇所というか、望ましい箇所を表示させていただいているところでございます。
 そういう中で、鷺の宮アパートにつきましては、妙正寺川の北部沿いの上流から二つ目の三角のあたりですけれども、公社住宅あるいは都営住宅の建てかえにあわせて進めていきたいということで表示させていただいたものでございます。
 都営鷺の宮アパートについては、御指摘いただきましたように、ある程度めどが立った予定箇所となっているというふうにとらえておりますので、27ページの図は茶色の中塗りつぶしのほうがふさわしいのではないかというふうに考えているものでございます。都営鷺の宮アパートの三角の図面は、28ページでいえば、防災機能としての役割も果たすというふうな形での表示をさせていただいているものでございます。
久保委員
 ということは、今は枠だけの三角ですけれども、塗りつぶしに直していただくということでよろしいんですね。
 それと、レクリエーション機能の必要な箇所、ここだけに今、特化して伺ってしまいますけれども、必要な箇所と言われているところが中抜きの三角のところですけれども、これは北西部だけなんですが、ほかのところではこういったものは足りているということで、必要な箇所というのが示されていないんでしょうか。それとも、あくまで整備の可能性があって、なおかつ必要であるということで記されているんでしょうか。どちらですか。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 現状課題の中で、もう少し整備を進める必要があるというふうにとらえた中で、計画の配置図のほうでは、ちょっとはっきりまだ言えない部分も若干含んでいますけれども、全く想定もしていない新しい場所に描くということはできませんので、ある程度制度の見通しが立っている形の表示をしております。
久保委員
 であるならば、それは必要な箇所という表現が適切であるかどうかということをもう一度お考えになっていただいたほうがいいと思います。予定箇所ではないけれども、事前の段階での可能性があるエリアというようなことで、必要な箇所というふうにすると、うちのほうだって、こういうのはなくて必要なんだという声が必ず上がってくると思いますので、そこは少しお考えいただきたいと思います。
 それから、49ページの4-4、緑化重点地区の指定についてなんですけれども、中野区全域を緑化重点地区というのに指定なさったんですよね。これは例えば4章の実現への施策の一番初めに持ってくるべきことではないでしょうか。こういった指定をして、その上で施策がこういうふうにあるんだということではなくて、あくまで新規で盛り込まれた項目ではございますけれども、最後にこういったことは示されるべきことなんですか。すみません。この位置付けがわかりませんので、もう一度御説明ください。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 必ずしも後ろにあるべきという形のものではございませんが、ちょっと御指摘を受けて、おさまり方の問題かと思うんですけれども、ちょっと検討させていただこうと思います。
伊藤委員
 24ページなんですけど、計画目標が示されておりますけども、現在みどり率は17.5%ですよね。これは前にも伺ったことがあるのかな。23区としては、中野区はみどり率というのはどの辺の位置を示しているんでしょうかね。かなり低いとは思いますけども、いかがでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 みどり率ということは、ちょっと今、手元に資料がないんですが、いわゆる公園緑地率だとしますと、23区の下から2番目ということでございます。
伊藤委員
 たしかそうですよね。いずれにしろ低くて都市化が進んでいるということで、10年後には1%ふやす、面積にして6ヘクタール以上ですか。1%というと、えらい目標が少ないなとは思いますけども、面積としてみれば、6ヘクタール以上ふやさなければいけないことなんでしょうけども、大変厳しい感じかなとは思うんですけども、そこで樹木の増加だとかいろいろ書いていますけれども、所管が違いますけども、小中学校の芝生化なんかも、昨年度は4校芝生化したんですけれども、今年度はたしか1校だと。いずれにしろ、小中学校全部屋上緑化するんだと。再編計画にも関係してくるんだろうと思うんですけども、中学校は全然やっていないですよね。ですから、基本計画と教育委員会との連携というのは、どのようにこれから図っていくんでしょうかね。区長部局も関係してくるんでしょうけれども、そういうのもどんどん進めていかなきゃいけないと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 環境基本計画を昨年度つくったときに、小中学校校庭の芝生化を進めていくという中でのおおむねのスケジュールを想定してございます。それと整合する形でここには挙げているところでございますけれども、具体的に今後、教育委員会がどんなふうに取り組んでいかれるかという、そのあたりの調整をもっと密にしていこうというふうに教育委員会からも言われておりますので、実現性のある数字にしたいと思っておりますので、調整を進めたいと考えております。
むとう委員
 32ページなんですけれども、「歴史のあるみどりを保全する」といったことなんですが、歴史のあるみどりって、具体的にどういうものなんでしょうか。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 39ページ、40ページに書いてあるわけでありますけれども、具体的な名称は書いておりませんが、例えば哲学堂公園は公園施設であると同時に、歴史的な資産としての緑でもございますし、あるいは中野区にも多くございます、新井薬師をはじめとした社寺、境内林、そういったような事柄を想定して書いているところでございます。
むとう委員
 そういった敷地の中の緑ということと、それから、例えば先ほどのところでも問題となった桜のことなんですけど、桜ロード的な、東中野だけではなくて、中野通りあたりのことも歴史あるみどりというような考え方にならないんですか。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 具体的なところとしては、ここで想定しておりますのは、いわゆる歴史的な資源、文化的な資源、歴史遺産、そういったようなものと一体となっている緑という形でとらえて書いているものでございます。
かせ委員
 基本的なことで申しわけないんですが、73ページにみどり率についてというので書かれていますけれども、これは東京都で採用された新しい指標なんですが、これまでの緑被率に河川等の水面とかオープンスペース、そういったものが加わるということですが、こういった指標が変えられた背景というのは、どういうことなんでしょうか。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 これにつきましては、はっきりとした経緯を今、承知しているわけではございませんけれども、いわゆるみどりといったときに、それこそ樹木のある部分だけではなくて、その土地自体、オープンスペースとしてとらえていくと、そういう考え方で、例えば農地でありますと、農作物が植わっていない土地と植物がある土地、分かれているわけでありますけれども、それを一体的に緑被率と言いながらとらえているということでありますとか、それから、緑の枝ぶりを緑被としてとらえるわけですけれども、季節によって相当変動が出てくるふうなこともあると。オープンスペースそのものの機能というものも、緑ではないんですけれども、このレポートでいきますと、2ページのところにみどりの定義と書いてありますけれども、植物のある空間だけではなくて、そういったものと一体をなす、周りを含めた空間もとらえると、そういうような考え方が一つあっただろうというふうにちょっと記憶はしているんですけれども、そんなような考え方でみどり率を東京都では採用してきているというふうに考えているところでございます。
かせ委員
 私も記憶が、昔、読んだことがあるような気がするんですけれども、今おっしゃったように、例えば樹林であっても、樹林面積の何%を緑被率として見るとか、計算方法はあったかのように思うんですね。それは特定していないからということなんですけれども。
 そうしますと、今回、樹林であれば全部の面積というような、かなり大きな面積でとらえちゃうと。公園についても、公園の木の植わっているところ、植わっていないところも。例えばこれまでですと、管理棟とか建物を除いて、樹木の何%ということで緑被率をとらえていましたよね。これは全部公園の面積と。大枠の面積で今後計算するということになるんですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 配付資料で、今、航空写真の精度がかなり高くなってきておりまして、1メートルメッシュまで航空写真で読み取れる精度まで来ています。11ページをごらんくださいませ。緑被の現況というところ、図の2-5でございます。これは、こういう図面でございますけど、実績の面積カウントは、今申しましたとおり、1メートルメッシュまで判読可能な精度を持っております。したがって、緑被率といった場合は、航空写真で今後数年単位で調査し、その推移をチェックしていくということでございます。
 したがって、先ほど委員の御指摘の緑被率というのは、73ページでございますが、樹林地が占める割合、草地が占める割合、農地ということ、これはすべて航空写真で判読できますということでございます。
かせ委員
 それと、私も背景というのはよくわからないですが、都会の場合ですと、緑を守っていくということで、なかなかいい手がない。ここに書かれているように、緑はどんどん喪失してしまうわけですから、新たに緑をつくっていくということになってくると、いろいろ考えなきゃいけないだろうと。そういうことで、これまでに入っていなかったものについても、例えば河川であるとか、屋上の活用であるとか、そういったものをしていかないと緑がふえないから、かなり苦しいことでこういう指標が出てきたのかなというふうに思ってしまったんですけれども、そんな理解の仕方はおかしいですか。
 みどり率が出てきた背景というのは、緑被率というのがもう限界が来ていると。新しい形で緑を創出する指標として、こういうみどり率というのが出てきた。みどり率の中に新たに加わってきたのが、今までなかった、例えば建物の屋上であるとか、それから、さっき言われたように、公園のオープンスペースであるとか、そういったものも入れちゃおうということで、新しい指標が出てきたのかなというふうに思ってしまうわけですけれども、そういう理解の仕方で間違っているかなと。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
 あながちそういうことではないと思います。屋上緑地の面積は緑被率でも入っておりますし、それは何も変わらないです。公園等の緑と一体となったオープンスペース、公園の敷地をカウントする、あるいは水面をカウントするという意味では、そのあたりは新しく加わった部分になるかと思いますけれども。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で、本報告については、終了します。
 先ほど休憩中に御確認いただきましたとおり、3番と4番については、前回の委員会において理事者からの報告が既に終了しておりますので、これより一括して質疑を行いたいと思います。
 3番、警察大学校等跡地地区(仮称)中央部防災公園基本計画等(案)について及び4番、警察大学校等跡地地区景観形成ガイドラインの考え方(案)についての2件について、質疑はありませんか。
かせ委員
 まず、都市計画審議会の中で地区計画の変更のときに、私も質問しましたけれども、南側の100メートルの高い建物、それから、周囲が50メートル、70メートル、あるいはそれに類する高い建物が来るということで、そういった中での公園の環境というのは極めて劣悪であるというような、学識経験者からの質問もあったかに私、記憶しています。それについて、どのように考えているのか、まずお聞きしたいと思います。
 じゃ、具体的にお聞きします。風の問題もあります。例えば南からの涼しい風が遮られてしまう、あるいは日照りのはね返り、四方が建物に囲まれていて、建物からの熱放射、そういったことに対して、中央部の公園の環境は劣悪であると、こういうような指摘が学識経験者からありました。それに対して、たしか暑ければ、暑さに強い樹木を植えればいいとか、こういったことが言われていたわけですけれども、学識経験者が指摘したのは、そもそも周りに配置した公園に問題があるんだということを指摘したかったわけです。それに対して明確な答弁がなかった。樹木の問題とか、そういったものに切りかえてしまったわけです。それについて再度、都市計画審議会での答弁はなかったものですから、ここであえてお聞きしたいと思っているんですが、どのように考えていますか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 警察大学校跡地の開発につきましては、これまで段階的に地区計画を定めて、適正な手続を経て、現在に至っているというところでございます。その結果として、現在のような中央に公園があり、そして、その周辺に民間の土地があり、さらにその敷地の中から公共空地として拠出して、合わせて3ヘクタールのオープンスペースをつくるというものでございます。この立地環境、特性に合わせて、いかに快適な公園、それと一体となった公共空地をつくっていくかというところに今、注力しているところでございます。
石井都市整備部長
 今、御答弁申し上げたんですが、本来的に警大跡地の防災公園ですけれども、広域避難場所の一部になっておりまして、そういう考えからいきますと、延焼のおそれがございますし、また、避難有効面積を確保する意味からも、外部周辺には一定の高い建物が必要になってこようというふうに思っています。防災公園という位置付けの中で、一定の高さの建物が必要であるし、したがって、そこで公園の植栽をどのように考えていくかという、むしろ前後が高い建物を一定想定した中で植栽をどう考えていくか、あるいは配置をどう考えていくかということになろうかというふうに思っております。
かせ委員
 非常に苦しい言い方だと思います。01年計画の中でも、確かに防災公園の機能として、周辺に防火壁としての建物を配置するということを言われていました。ただし、その建物の高さというのは、100メートルを想定しているわけじゃないんですよ。私はその委員会にいましたから記憶していますけれども、五、六階建ての連たんした建物を配置するというような想定だったわけですよ。逆に100メートルを超えるような建物になってしまうと、専門家に言わせれば、風の乱気流を起こして、思わぬ弊害を起こしてしまうというのが学者の見解でしょう。だから、それはちょっと違うと思いますよ。
 これに対して学識経験者は、環境の問題についてどう検討したのかと言っているんですけれども、それについてもいまだに区の考え方が言われていないんですよ。今も高い建物は必要だということを言っていますけれども、環境の問題はどうなのか。周りにこういう高い建物が建った中での公園というのはどういう環境なのか、これはちゃんと調査、研究しましたか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 まず、環境というところでございますが、一つ、風の影響につきましては、いわゆる事業者から出されている建築基本計画をもとに、事業者のほうで風のシミュレーションというものをしてございます。その結果、ふさわしい対策を講じれば、シミュレーション上は現況とそう変わりない風の環境、いわゆる悪い風環境の対策を何とか講じることができるのではないかというシミュレーション結果が出ております。これについては、また引き続き具体の設計が固まった時点、あるいは後発の事業者の建築基本計画が出た時点で、適宜そのようなチェックを行うことを働きかけていく所存でございます。
かせ委員
 私は調査が全く不十分だというふうに思います。一つの研究機関が1年間の風のデータで出してみたわけですけれども、その後いろいろなところで聞いてみましたら、風自身も、ここの場所での測定値というのは実際ないんですってね。実際には気象庁のところで何年にもわたって風の調査をしていて、それをここに当てはめたということなんですよ。ここで測定した結果ではないんですね。だから、それについては問題もあるということです。
 それと、私もこの前言いましたけれども、風がなければいいということじゃなくて、必要な風もあるんですよ。そんなものまで遮ってしまうということでしょう。それと、建物からの輻射熱、これについての検討というのがないわけでしょう。そういったところについて研究しているのかということについて、ないんですよ。だから、一定の業者に任せた資料はあるけれども、それよりも突っ込んだものがないんですよ。あのときに周辺への広範囲にわたる影響はどうなのかということについてもやっていないわけでしょう。環境についての調査というのはほとんどやっていないんですよ。どう考えているんですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 現況では、先ほど申し上げたような風害に関するところで一定のシミュレーション結果を御報告差し上げたところです。まさにこの警大跡地の開発については、今、都市計画の変更の手続をしている段階ということもございまして、今後、設計内容がさらに具体に定まっていく段階、さらに、この公園についても、これから基本計画にのっとって設計を進めていく段階でふさわしい調査、それに配慮した計画を進めてまいりたいというふうに思っております。
かせ委員
 もう時間がないので、詳しくは聞けないんですが、あのときに学識経験者から建物の形状についての問題が指摘されています。今回は公園だけの話なんですよね。本来からいえば、景観委員会というのは、公園だけの話ではなくて、周辺の建物についてどういう配慮をするかということがやられなきゃいけないはずですよ。学識経験者が言ったのは、中野駅から見た場合に、あそこに100メートル、140メートルの壁ができるということは、景観上よくないということを言われているわけですよ。そういったことについては、既成の事実でもう何も検討しないんですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 このA3の冊子は、まさに公園、街路の基本計画という資料でございます。それとあわせて、前回、警察大学校跡地地区景観形成ガイドラインの考え方(案)についてというものも報告させていただきました。その中に公共施設、公園や街路以外の民間の建物についても、基本的な景観の留意点、基本方針等を述べてございます。その中には委員の御指摘のような、JRの車窓から見たときのあそこの見え方であるとか、まさに駅近の顔となる位置となりますので、景観に十分配慮していくというようなものを盛り込んでございます。
かせ委員
 今後、建物の形状、建物の高さ、こういったことについても景観に配慮するということで、区のほうは十分に指導的な立場をとっていただきたいというふうに思います。
 それと、樹木の問題ですけれども、これで見てみますと、先ほど言ったように、暑さに強い木を植えるから大丈夫だというような計画なんでしょうか。ケヤキが随分目につきます。それから、イチョウもあります。常緑樹が少ないように見えますけれども、こういうことで一番心配なのは、冬の季節の火災とかそういったときなんですよね。防災公園の場合には、冬を想定するということは一つの考えだというふうに思います。そうしたときに、これでいいんでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 配付させていただいた4ページ、みどり計画の基本的な考え方並びに5ページでは、公園本体の平面図等がございます。今、委員御指摘のとおり、ケヤキ、クスノキと書いてございまして、別にケヤキだけにこだわっているわけではなくて、今後、樹種については、十分配慮してまいりたいと考えているところでございます。
 ちなみに、今の段階では、5ページ目をちょっとごらんになっていただくとよくわかるんですが、公園と区画街路1号に接するところには、割と厚い緑を設置しようじゃないかということでございます。これによって、冬場の万が一の場合の火災等についても、それなりに配慮ができるのではないかというふうに考えているところでございます。
かせ委員
 これは概念図ですから、このとおりになるとは限らないと思いますけれども、防災公園の主たる役割、何のための公園かということを考えてほしいんですよ、私も町を歩いていて、何でこんなところにと思うのが結構あるので。樹木を選ぶだけで相当防げるわけです。
 それと、管理の問題なんですけれども、防災との関係というのはあるわけですけれども、特に防災公園の場合には、高ければいいというものじゃなくて、樹木のそよぎでもって風を和らげるわけでしょう。そうすると、枝というのは大事になってくるわけですね。だから、防災公園で枝を切ってしまうと、いつもこんな愚策はないだろうと思っているわけです。ところが、どこでもそうやられていると。だから、住民の皆さんの意向というのも大事なんですが、先ほどもみどりの基本計画なんかやりましたけれども、緑に対する考え方、そういったものもこの際、議論があってもいいんじゃないかと。緑を育成するというのは、どういうふうにするのか、そういうものも必要だというふうに思いますが、この公園というのは一つの典型となるわけですが、そういう意味で、管理も含めてどのように考えているのか、この際ですから聞いておきます。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 今、植栽の管理の話も出てまいりました。私どもとしましても、以前の議会答弁でもさせていただいたと思うんですが、植栽についても、可能であるゾーンについては例えば無剪定にするとか、そういったことも今、もくろんできておりますので、まさに公園については一つのトリガー的な公園になるのかなというふうに思っているところでございます。実際の運営管理については、今後、基本設計、実施設計並びに工事、順番に進んでまいりますので、その中でまた十分協議、調整をさせていただければと思っております。
かせ委員
 あと1点で終わりにしておきます。
 防災公園で非常に重要であるのが水だというふうに言われていますよね。これは御承知のとおりだと思います。絵を見てみますと、小さな水たまり、あるいは噴水みたいなものがイメージとして書かれているのかなと思うんですが、防災公園ということであるならば、水の流れがあったり、それから、いざというときに、そこに逃げ込めば、火であぶられた体を急速に冷やすという効果であるとか、周りの空気を冷却するであるとか、水たまり自身がすごく役割を持つわけです。それから、水が流れていると水が腐らないということで、たまり水ではなく、流れる水、これが大事だというようなことを言われているんですが、これを見てみますと、そんなイメージなのかどうなのか、あるいはまだこれからのことですから、どういうふうに考えているのか。いかがですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 水系施設については、お手元に配付の7ページあたりにスケッチで表現しておりますが、まだまだ基本計画レベルでございます。実際のつくり方等については、今後十分検証してまいりたいと思っております。そのときには防災機能である、例えば地下水との関係とか、そういったものもあわせ持って検討してまいりたいと思っております。
伊藤委員
 前回の委員会での説明で、時間がたって、私も記憶が定かじゃないんですけども、今回は防災公園の1.5ヘクタールと民間事業者のオープンスペース1.5ヘクタールを足した3ヘクタールですよね。これと、区画街路1号、2号、いわゆるF字道路と民間事業者の東側の道路、そういうのも含めて、計画の説明があったんですけども、たしか財源なんかはお話ししていなかったように記憶しているんですね。財源はもちろん把握していなければいけないのかなと思っています。まして、1.5ヘクタール以上の防災機能を持った公園ですから、都市計画交付金とかいろいろな財源が国や都から来ると思うんですけども、その辺、把握していたら、御説明していただけますでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 私どもが直接つくります1.5ヘクタールの都市計画公園については、現時点では全体投資額ということで6億円ぐらいが必要でございます。そのうちのまちづくり交付金並びに東京都からの都市計画交付金等々も財源として確保するということでございます。その内訳については、全体の話がありまして、まだ協議・調整レベルではございませんので、ちょっと今、数字的には持ち合わせておりません。
 その次に道路関係でございます。私どもがつくるいわゆるF字道路、幅員20メートルの道路でございますが、これについては、約13億円の投資額になる見込みでございます。この道路についても都市計画事業でございますので、まちづくり交付金、これは国費でございますが、それと東京都の都市計画交付金、その他、道路整備負担金としまして道路に入る下水道関係、東京都の下水道局から応分の負担をしていただくということでございます。その歳入の内訳についても、今後、十分調整はしてまいりたいと思っているところでございます。その他、民間立地事業者さんがつくられる外周道路並びに、この図面で言いますと、真ん中にある三角形の形をした緑地関係、これはすべて民間事業者さんがつくられて、私どもにいわゆる移管を受けるということになります。
伊藤委員
 そうしますと、区の負担、財源というのも考えられることだろうと思うんですけれども、担当じゃないから答えられないのか。いずれは見込まなきゃいけないだろうと思います。
 それと、計画的には、3年計画でしたっけ。その辺もお話ししていましたっけ。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 現場的に申しますと、21年度から具体の工事に入っていきまして、21年、22年、23年度末、3カ年で今申し上げた工事を完了させるという手はずを組んでおります。
伊藤委員
 それと、第1回定例会で我が会派の山崎芳夫幹事長が、公共施設のネーミングライツで一般質問させていただいたんですけれども、隣の渋谷区なんかは公園のネーミングライツを募集していたり、実際にNTTの宿舎跡地とか中央部防災公園もそうですし、南部防災公園なんかもそうなんですけども、結局、維持管理費がこれからかかるわけですよね。自治体として検討するという考えは持っていないんですか。どうなんでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 私どもで答えさせていただくのもあれなんですが、警大地区全体の運営管理については、覚書で民間事業者さんと一緒になってやっていきましょうと、いわゆるタウンマネジメントという観点からやっていこうじゃないかということになっていますので、今、委員御指摘の、公園のネーミングライツについて、一つの可能性は私はあると思っておりますが、私の個人的な意見でございますけども。確かに渋谷区の宮下公園だったと思うんですが、あそこのネーミングライツで、それなりの企業さんがスポンサーになったということを聞いておりますので、大いにそういった可能性は今後検討してまいりたいと思います。
伊藤委員
 ぜひ庁内で検討していただいて、民間事業者の活力を得ながらやっていただければなと思っておりますので、よろしくお願いします。
 それから、先ほどかせ委員が景観のことについていろいろ質問していただいたんですけど、その他でちょっと言おうかなと思っていたんですけども、私の手元に東京新聞で8日に警大跡地市民フォーラムというのが行われて、高さ制限100メートルを超える高さで遺憾だなんて言って、訴えるような記事が出ているんですけども、その辺、区として把握されていますでしょうか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 委員御指摘の東京新聞の記事も私どものほうで確認してございます。
伊藤委員
 これを見ますと、再三行政に見直しを求めてきたが、聞き入れてくれないということだったんですけども、そういう経過だったんでしょうか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 この新聞記事等々で見ますと、例えば杉並区側に対しての配慮が不足しているですとか、いわゆる都市計画公園の規模が小さくなっているのではないかというようなところか論旨としてあるようですけれども、区といたしましては、これまで都市計画公園が1.5ヘクタール、そして公共空地のほうで1.5ヘクタール、合わせて3ヘクタールのオープンスペースを確保するという点、さらに、杉並区側に対しても、大学がいわゆる区域1のほうに立地するわけなんですけれども、杉並区側の市街地の間には必要と思われる空間を設置して、きちんと配慮しているということで、ずっとこれまでの説明会でも申し上げているところです。さらに、こういった内容は、これまで区が定めてきたガイドライン、あるいは地区計画の内容にすべて即している内容であるという認識をしております。
伊藤委員
 訴訟されるとなると、行政としてはそれなりの構えをしなきゃいけないんだろうと思いますけど、その辺の話まではまだ至っていないわけですか。
川崎まちづくり推進室長
 この問題につきましては、主催者側が出しているチラシ、あるいはこの新聞情報の限りでございますので、まだ具体的に訴訟は提起されたということでもございませんので、私どもとしては、この動きに対して今現在コメントする立場にないというふうに思います。なお、今、担当副参事のほうから申し上げましたように、区としては、この間、しっかり手続を踏んで進めてきているというふうに考えております。
むとう委員
 中央部防災公園なんですけれども、防災機能としては具体的な設備、どんなものを入れ込もうというふうに考えているんでしょうか。示された図面の中では何も書かれていないので、わからないんですけど。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 防災公園として必要な設備といいましょうか、施設といいましょうか、それは関係分野がいろいろありまして、その分野等と十分調整してまいりたいと思っております。ただ、必要なメニューについては、当然ながら公園の中に設置してまいりたいと思っております。
むとう委員
 それから、全体の景観形成ガイドラインを読むと、公有地の部分だけ森づくりということが書かれていて、みどりの創造拠点の中心的役割を果たすということが書かれていて、森をつくるんだという思いで緑が豊富に植えられてくるのかなということがおよそ想像できるんですけれども、そこの公有地のみで終わっちゃうんでしょうか。警大跡地全体の景観の中で、例えば建物のところでは、適切な緑の配置という表現にとどまっていて、森というコンセプト全体的に及んでいかないようなので、そこがすごく残念で、御一緒にこの委員会で視察に行ったような、建物そのものが森のようなつくり方で、本当に感動的視察であったと思っているんですけれども、ああいう建物についても、森をつくっていくみたいなコンセプトは景観ガイドラインの中には盛り込まないんでしょうか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 まず、木のあり方についてなんですけれども、例えば今回、公園だけで森という表現になってございますが、基本的には事業者と取り交わした覚書の中にも含まれておりますが、警察大学校跡地全体で緑の総量をふやしていくということを双方確認してございます。したがいまして、決して公園だけに緑がぐっと集まるというよりは、跡地全体で、民間の敷地も含めて緑を基本的にふやしていくという方針のもとに計画は進んでいるというところでございます。
 それと、2点目の建築物そのものついての、例えば緑化とかそういうところがどうなのかというところでございますが、基本的には全体の共通の方針としては、ここに書いてあるとおりです。ただ、これから個々の建物がどれほどの緑化の工夫をしていくかというところは、今後、設計が進む段階で、中野区としても事業者ときちんと協議をしながら、全体の方針に沿うようなところできちんと進むようにチェックしてまいりたいというふうに考えております。
むとう委員
 それこそJRから見たときに、コンクリートの建物が壁のごとく建つというよりも、建物の中に木があったということで、森だか建物だかわからないようなつくり方というのはすごくすてきだったと私は思っているので、そういうような形になったらいいなと、少なくともなってほしいなと思うので、ぜひ積極的なアプローチをしていただきたいと思います。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で、本報告については終了します。
 他に報告はありませんか。
 なければ、以上で、所管事項の報告を終了します。
 次に、審査日程のその他に入ります。
 各委員、理事者から何か発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、次回の委員会の日程等を御協議いただくため、委員会を暫時休憩します。

(午後0時04分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後0時04分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会については、特に日程を設けず、急な案件が生じた場合には、正副委員長で協議の上、御連絡するということでよろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、そのようにいたします。
 それでは、ちょっと委員会を休憩します。

(午後0時04分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後0時06分)

 以上で、本日予定していた日程はすべて終了しましたので、本日の建設委員会を散会します。

(午後0時06分)