平成21年06月09日建設委員会
中野区議会建設委員会〔平成21年6月9日〕
建設委員会会議記録
○開会日 平成21年6月9日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後4時06分
○出席委員(7名)
佐野 れいじ委員長
いながき じゅん子副委員長
せきと 進委員
小林 秀明委員
むとう 有子委員
市川 みのる委員
江口 済三郎委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市整備部長 石井 正行
都市整備部副参事(都市整備部経営担当、都市計画担当、住宅担当) 登 弘毅
都市整備部副参事(都市計画調整担当) 田中 正弥
都市整備部副参事(交通・道路管理担当) 滝瀬 裕之
都市整備部副参事(公園・道路整備担当) 石田 勝大
都市整備部副参事(建築担当) 豊川 士朗
まちづくり推進室長 川崎 亨
まちづくり推進室副参事(まちづくり推進室経営担当、地域まちづくり担当) 上村 晃一
まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当) 松前 友香子
まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当) 秋元 順一
まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 角 秀行
まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当、西武新宿線沿線まちづくり担当) 萩原 清志
○事務局職員
書記 河村 孝雄
書記 鈴木 均
○委員長署名
審査日程
○委員会参与の紹介
○陳情
〔継続審査分〕
(20)第30号陳情 日本たばこ中央一丁目アパート跡地に「多機能公園」建設を求める件につ
いて
(20)第31号陳情 都営川島町アパートの跡地利用に関する陳情
○事業概要の説明
○所管事項の報告
1 東中野駅前広場整備事業の進捗状況について(都市計画担当)
2 中野区みどりの基本計画の改定について(都市計画調整担当)
3 地籍調査事業の実施について(交通・道路管理担当)
委員長
定数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開催いたします。
(午後1時00分)
本日、議会広報番組再編集のため、シティテレビ中野からビデオ撮影の許可を求める申し出がありましたが、これを許可することに御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
異議なしということでございますので、そのように決定いたします。
本日、傍聴希望者が15名を超えております。希望者全員の傍聴を許可することに御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決定させていただきます。
まず初めに、定例会における委員会の審査日程について御協議いただくため、委員会を暫時休憩させていただきます。
(午後1時00分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後1時01分)
まず、本定例会における委員会の審査日程についてお諮りさせていただきます。
本定例会では、常任委員会の日程が三日間設けられており、本委員会には、お手元の配付の審査日程(案)(資料1)のとおり、審査すべき案件がございます。そこで、休憩中に御協議いただきましたとおり、本日は委員会参与の紹介を受け、陳情の審査をまず行い、その後、事業概要の説明を受けた後に、所管事項の報告を3番程度まで行いたいと思います。また、二日目以降は、所管事項の報告の残り以下終了までとしたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進行させていただきたいと思います。
なお、審査に当たっては、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力のほどお願い申し上げます。
本日は、正副委員長互選後の初めての委員会ですので、まず当委員会参与の自己紹介をお願いしたいと思います。
では、よろしくお願いします。
石井都市整備部長
都市整備部長の石井でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは、都市整備部の参与を御紹介申し上げます。
都市整備部副参事、都市整備部経営担当、都市計画担当、住宅担当、登 弘毅でございます。
登都市整備部副参事(都市整備部経営担当、都市計画担当、住宅担当)
登です。よろしくお願いいたします。
石井都市整備部長
続きまして、都市整備部副参事、都市計画調整担当、田中 正弥でございます。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
田中でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
石井都市整備部長
同じく、都市整備部副参事、交通・道路管理担当、滝瀬 裕之でございます。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
滝瀬でございます。よろしくお願いいたします。
石井都市整備部長
続きまして、都市整備部副参事、公園・道路整備担当、石田 勝大でございます。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
公園・道路整備担当、石田でございます。よろしくお願いします。
石井都市整備部長
同じく、都市整備部副参事、建築担当、豊川 士朗でございます。
豊川都市整備部副参事(建築担当)
豊川でございます。よろしくお願いします。
石井都市整備部長
よろしくお願い申し上げます。
川崎まちづくり推進室長
それでは、私から、まちづくり推進室の参与について御紹介申し上げます。
私は、まちづくり推進室長の川崎でございます。よろしくお願いいたします。
続きまして、5名の副参事について御紹介申し上げます。
初めに、室の経営と地域まちづくりを担当いたします、上村 晃一でございます。
上村まちづくり推進室副参事(まちづくり推進室経営担当、地域まちづくり担当)
上村です。よろしくお願いいたします。
川崎まちづくり推進室長
続きまして、拠点まちづくりを担当いたします、松前 友香子でございます。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
松前です。どうぞよろしくお願いいたします。
川崎まちづくり推進室長
続きまして、中野駅周辺整備を担当いたします、秋元 順一でございます。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
秋元でございます。よろしくお願いいたします。
川崎まちづくり推進室長
続きまして、地域まちづくりを担当いたします、角 秀行でございます。
角まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
角と申します。よろしくお願いいたします。
川崎まちづくり推進室長
続きまして、地域まちづくりと西武新宿線沿線まちづくりを担当いたします、萩原 清志でございます。
萩原まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当、西武新宿線沿線まちづくり担当)
萩原です。よろしくお願いいたします。
川崎まちづくり推進室長
以上でございます。よろしくお願いいたします。
委員長
御苦労さまでございました。
それでは、まず最初に、陳情の審査をこれから行いたいと思います。
初めに、平成20年第30号陳情、日本たばこ中央一丁目アパート跡地に「多機能公園」建設を求める件についてを議題に供します。
まず、これまでの本陳情の委員会での審査経過について説明したいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時05分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後1時06分)
これより本件に対する質疑を行いたいと思います。
質疑はございますでしょうか。(「その前に」と呼ぶ者あり)その前に。はい、どうぞ。
市川委員
休憩にしていただいて、陳情者に二、三尋ねたいことがあるんですけれども、よろしいですか。
委員長
では、休憩にさせていただきます。
(午後1時06分)
委員長
それでは、委員会を再開させていただきます。
(午後1時28分)
これより本件に関する質疑を行いたいと思います。
市川委員
今、休憩中に陳情者の中のおひとりの方からいろいろとお答えをいただいたんですが、お尋ねをしてお話しをいただいたんですけれども、小淀東町会のある中央一丁目の街区というのは、今お話にあったように、非常に密集市街地、それも木密地域だということで、道路も狭あいであって、それから南北を貫いている小淀通りというんですか、その道路も狭あいである。4メートルに満ちているところと満ちていないところとあるように、私も見受けておるわけですけれども、こういった市街地に対しての、過去、アプローチというのがあったのかどうか。このまちの人たちに、災害危険度の高いまちなんですよ。だから、皆さん、集まって勉強会を開きましょう。どうですかといったような働きかけ。それから、地区計画という制度があるんですよ。この地区計画というのは、たしか0.5ヘクタールの面積を確保して、その中の地権者の皆さんの合意を得て、みんなでつくる計画ですよ。それで、建てかえにあわせて、建物の壁面を後退させて、先ほど休憩中に江口委員のほうから尋ねがあった道路の幅を広げますよ。それには、皆さんの用地を提供していただくんですよ。その分、建物の容積は上にちゃんとかさ上げしますから、協力をしてくださいねといったような、みんなで協定を結びましょうよとか、そういった働きかけといったことを今までにしたことはあったんでしょうかね。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
結論から申し上げますと、この中央一丁目でそういうような働きかけをしたことは過去にもございません。地区計画等々の想定したそのようなまちづくりの機運を高めていこうというようなアプローチをした経過はございません。と言いますのは、中野区、防災まちづくりは全部テーマになっておりますけれども、区全域で見ますと、東京都の防災まちづくり推進計画がございますけれども、その中で南のほうに、南部地域のほうに重点整備地域、また、北部地域のほうに、野方、大和町、上高田等に整備地域というような指定を受けておりまして、その中で、重点的に防災まちづくりを展開していこうというような位置付けがございます。中央地域も公園等が少ないとか、オープンスペースが少ない、木密地域であるというような課題はあるわけですけれども、中央一丁目につきましては、災害危険度、総合危険度が2となっておりまして、火災危険度が3とか、そのようなところで、どちらかというと、区としてはそういう重点整備地域・整備地域を中心に働きかけを進めてきたという経過がございます。
市川委員
わかりました。優先順位のつけ方というのもあるからね。職員の数もあるしね。みんながみんな一遍に動けるわけじゃないから、それはそれでわかる。けれどもね、やはり、例えば今お話があったように、先ほど休憩中にお話があったように、十中までの道のりというのは、およそ距離にして500メートルぐらいあるわけですよ。それで、坂を上らなきゃいけない。そういったときに、弱者というか、高齢者が、障害のある人たちが、果たしてそこまで到達するのは大変なんじゃないのかということも考えたときに、そういったもの。それから、東西を貫いている道路の幅そのものも、先ほど陳情者の方からお話があったけれども、それすらも狭いんですよという話があったわけ。だから、十中をもしこの地域の避難場所に指定しているなら、そうしたらば、そこにアプローチをする動線というものをしっかり確保するためには皆さんの協力が必要なんですよという働きかけが大切なんじゃないですかと聞いているわけ。それについては、どう思いますか。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
今、十中につきましては、地域防災会としては四つの地域防災会が指定されております。これは避難所という位置付けになっております。確かに、言われている地域の方、また、委員御指摘のとおり、500メートルほど離れていて、確かに坂道等で、また、狭小道路で、直接のアプローチ、避難道路としての道がないという現実はあるかというふうに思います。一つ、区の防災計画でも考えている位置付けとしましては、いわゆる広域避難場所へのアプローチにつきましては、地区計画をかけて地区施設道路を通したり、平和の森公園整備でありますとか、南台一・二丁目の東大附属の広域避難場所、そういう考え方で地区計画をかけて、避難路としての主要生活道路と避難道路の整備、また、周辺の不燃化ということは進めてきてございますけれども、このいわゆる十中とか、塔山小とか、避難所をそのような事業手法を用いてやってきているという今までの経過がございませんので、課題かなと認識しております。
市川委員
先ほど、南北に、あれは青梅街道から大久保通りまでの一方通行でしたよね。あれは何通りと言いましたか。(「小淀東通り」と呼ぶ者あり)小淀東通りというんですね。通称・小淀東通りというんだけれども、あれの幅員はどれぐらいありましたか。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
青梅街道から約100メートルほど入ったところまでは4メートル未満道路でございまして、そこからちょうど日本たばこの前とか大久保通りを抜けるまでの区間につきましては、4メートルから4メートル80ぐらいを確認してございます。5メートル未満でございます。
市川委員
道路の要件というのは、4メートル以上でありますよね。4メートル未満のところも、今、区道としての扱いはしているわけですよね。青梅街道から100メートル。それから、それより大久保通りまでが4メートル以上、4メートル60ぐらいある幅員を持っていますという答弁なんだけれども、それは全部を4メートルを必ず満たしていなきゃいけないというものではないんですよね。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
道路は、2項道路もございますし、6メートル未満の道路がかなりございまして、課題としましては、6メートルが求められるのは、いわゆる消防車両の大型ポンプ車が入るということで6メートルが必要だろうと。水利の関係からも、消防困難区域を想定する場合、6メートル道路が基準となると。防災の、安全のまちづくりからすれば、6メートルが目安というふうに考えております。
市川委員
そうか。4メートルじゃなくて、6メートルでしたね。緊急車両の出入りというものを考えると、6メートル道路が確保されないと、その道路は、例えばこの日本たばこのアパートの跡地をもし取得して、そこを一時的な避難場所として指定したとしても、6メートルの道路がないといけないんですねということになるわけですね。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
あるべき姿から言えば、やはりそういう空地、避難場所として使う敷地の面する道路は6メートルが望ましいと考えております。
市川委員
周辺に本町二丁目の郵政の宿舎の跡地とか、本町五丁目のNTTの宿舎の跡地がありますよね。あれは1ヘクタール以上ですから、東京都のほうからお金をいただいて取得をします。中野区ももちろん負担をするわけですけれども、その取得したあの用地というのは、防災公園という位置付けだとか、それから、周辺のまちづくりの種地として今後活用していこうと、こうなるわけですよね。あの周辺の道路の計画というのは、今どういうふうになっていますか。
角まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
今御紹介いただきました本町五丁目のNTT宿舎跡地につきましては、面積約1.19ヘクタールとなってございます。周辺道路、先ほどからお話になっておりますけれども、6メートルを目指すということで、現況では5.4メートル程度ということになっていますから、あそこのところを防災公園ということであれば、当然そこの公園に至るまでの避難道路、6メートルを目指した計画にしていくというのがまちづくりの方向だというふうに思います。
あと、本町二丁目につきましては、面積が6,200ちょっとということで1ヘクタールはないんですけれども、あそこのところもかなり木造住宅が密集しておりまして、4メートルの道路も少ないということでございます。本町二丁目の郵政宿舎跡地に接する周辺の道路を6メートルに広げるということとあわせまして、広域避難場所への道路、具体的には青梅街道や山手通り、それから、近くに本郷通りもありますけれども、そういった道路へのアクセスなども考えながら、どうやってまちの避難経路を確保していくかというところが防災まちづくりの中心的な要素になるという想定でございます。そういったことを今年度、地域の方々と話し合いを進めながら、まちづくりの方針を固めていきたいというふうに考えてございます。
市川委員
本町二丁目と本町五丁目の用地を取得したという経緯もあるから、この中央一丁目の日本たばこのアパートの跡地を何とか取得してもらえませんかという意識が陳情者の方たちの中にも働いていると思うんですよね。だから、このまち、私たちのまちにもこういった用地が必要なんですよと、こうなるんだと思うの。だけれども、今、角副参事のほうから答えがあったように、本町二丁目と本町五丁目の用地の周辺地域では、勉強会を起こそうとか、その道路のいわゆる動線を確保しようとか、道路の幅員を、先ほどの話のように6メートルにしようとか、それから、それにはどういった手法が必要かという勉強会を開こうとか、都市計画の網をかけようとか、そういったインセンティブというものがもちろん働いている、高まってきているという認識でいいんでしょう。
角まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
特に先行しています本町二丁目・三丁目周辺では、弥生地域の町会とか防災会を中心に、そういった地元で検討できるということで、これまで数回、意見交換会・勉強会を重ねておりまして、実は、この3月にまちづくりの会というものを立ち上げまして、今後、そういったまちづくりを集中的に検討していけるような組織をつくったという経緯がございます。
市川委員
わかりました。本町二丁目の側も、あそこは中野坂上に第一種市街地再開発事業ででき上がった施設があります。本町一丁目の側にも、再開発事業の施設があります。中央二丁目には、ありません。中央一丁目には、あります。ああいったリーディング事業が坂上で、3街区でできている。その後背地をどういうふうにしてまちづくりをしていくかということについて、僕は中野区はおくれていると思います。手をつけるのがおくれているし、あれはいつ完成したのかな。考えたら、もうかれこれ10年近くになるんじゃないですか。あれがぽつんとできて、3棟あるんだけれども、夕方になったら、あの周辺のまちは真っ暗になっちゃうんですよ。一歩裏へ入るともう狭い道路で、低層の住宅がずっと連檐しているまちになっていってしまう。やっぱりああいうリーディング事業というものを一つの引き金にして、その後背地のまちづくりというものに手をつけていかなかった今までの責任というのは少し感じたほうがいいと思うんですね。
そうなると、中央一丁目にだって、再開発でつくり上げたあの施設があるんですよ。そのときに、裁判所通りも含めて、小淀東通りも含めて、南北の軸はこれです。東西の軸がこれですという、あの施設の後背地ですよ。神田川までの間。環状六号線から神田川までの間の中央一丁目市街地地区のそのまちづくりのあり方はこうなんですというものを、やっぱり行政がリードしてつくらないと、こういった問題が後になって必ず出てくるんですよ。みんなそうですよ。野方のWIZだって、中野四丁目東地区の再開発事業だって、何年前に完成していますか。あれから、あの後、この周辺市街地は変わりましたか。ちっとも変わってないじゃないですか。そうでしょう。せっかく先人のそういった努力が後々実っていない。そういうところに中野のまちづくり事業のおくれというものを感じているんですけれども、それは担当の副参事としてどんな感想をお持ちですか。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
委員御指摘のとおり、中野坂上の市街地再開発事業が平成7年・8年、作業を終えたかというふうに思っております。実際、中央二丁目でも進んでおりませんし、中央一丁目、いわゆる2号地区のエリアの中で進んでいない地域が確かにございまして、一部民間事業者がさまざま動きをしようとしているところにつきましては情報交換しているところでございますけれども、坂上、いわゆる都市マスでも交流拠点として位置付けた、その重さというのは重々……。これから早期に動きをつくり、また誘導していくために、今、角地域まちづくり副参事が申し上げましたように、本町二・三丁目のまちづくりの延長、また本町一丁目も含めまして、密集市街地の改善、道路環境の改善、住環境の改善に早期に取り組んでいかなきゃいけないという認識でおります。
市川委員
最後に1点。5月にこの委員会に報告があったようですけれども、都市計画マスタープランの中での、この中央一丁目を中心とした中野坂上周辺地区の都市計画マスタープランの中での位置付けというのか、今この用地を取得したいという陳情が出ていますけれども、この小淀東町会の周辺のあたりのまちの方向性というのか、そういうものはどのようなことになっているのか。その点を伺って、質疑を終わりますから、よろしくお願いします。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
都市計画マスタープランで、今の中野坂上並びにその周辺地域についての記述について御紹介させていただきます。
先ほどの上村副参事からの答弁にもありましたけれども、中野区は、都市計画マスタープランの中で、まちの拠点となる場所並びにその都市活動を誘導する軸となる場所、そういったところに業務ですとか、あるいはさまざまな都市活動を集約させようというふうに考えてございます。そういう中で、中野坂上地区は、交流拠点という位置付けを今回行ってございます。中野駅周辺が広域中心拠点という位置付けをしましたので、それに次ぐ中野の東側の玄関口としてさまざまな都市活動を誘導していこうということでございます。特に、立地的に新宿副都心に非常に近いということもございます。その周辺部につきましては、後背の住宅地の住環境を守る。その中には、災害に対する安全性を高めるということも含めてございますけれども、ともに表のにぎやかさ・活気・活力を担う部分と、互いにそれぞれの利用が相互に増進し合うような土地利用を考えていくんだということでございます。
特に、もう一つ、山手通りの東側につきましては、東京都の広域計画の中で、センターコア再生ゾーンという位置付けになってございます。都心地域の一翼を担う場所になってございますので、特にその山手通りから東側のエリアにつきましては、もちろん住環境を守るということとも共存しつつ、土地の有効利用を図っていく場所であるというふうに考えてございまして、東京都もそういう位置付けをしておりますので、今回、都市計画マスタープランでもそんな記述をいたしました。
江口委員
今、市川委員が言ったように、本当に中野の場合の災害に強いまちというのはおくれていることは事実でありまして、ぜひ中野駅周辺だけ力を入れるのではなくて、全体のバランスのいいまちづくりをしていただきたいなと思っているんですけれども、ちょっとわかればお聞きしたいんですけれども、ここの小淀東町会のある、例えば神田川の溢水で一番最初に被害を受けたのはここですから、もうほとんどそのことを忘れている議員が多いと思うんですけれども、あの辺がいつも被害を受けていたということで、災害に弱い、河川の関係で弱いということはもう区は到底認識をしていることは事実です。しかし、その中で、道路が狭いということも当然認識はしていたと思うので、その辺の手の入れ方のおくれがあるのかなというふうには思っているんですけれども、一つ聞きたいのは、神田川を隔てて新宿区の、新宿区はあの周辺に学校だとか公園がたしかあったと思うんですけれども、その辺というのは今皆さんの立場で説明できますか。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
学校につきましては、区立柏木小学校が神田川を渡ってすぐ、柏木幼稚園と併設の小学校があるかと思います。
それとあと、大久保通りを挟みまして北側ですけれども、旧薬科大跡地の大規模な公園が、名称は認識しておりませんけれども、公園があるというふうに認識しています。
江口委員
ここでお答えできるかどうかわからないんですけれども、例えば、江古田の森が整備されたときに、妙正寺川の関係があって、隣が練馬区という区境に妙正寺川が走っている部分があるんですけれども、練馬区の住民との話と練馬区と協定で橋をつくって、中野区のほうに避難ができるようにもしようという努力は今回されているわけですね。ここの地区の場合は、新宿区と、防災担当がいないからお答えできるかどうかわからないけれども、そういうような話だとか、そういう協定はもちろんないにしても、進めているということはあるんですか。答えられないかな。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
ちょっと私どもは認識してございません。新宿区との関係につきましては、そういう申し入れを行ったかどうかも含めて、認識してございません。
小林委員
市川委員からも、また江口委員からもいろいろと御意見ありましたけれども、私の地域というのはおかしいんですが、野方地域にもこれと同じ大きさぐらいの敷地があるんですね。ここに関しては、完全に今だれも入れない。ただ物置という状況になっているんですが、実際に、ここと同じように低層木造住宅密集地帯ということで、若干御質問したいんですが、1,000坪ということで大体3,300平米。これというのは、一時的な部分においても、避難地所としては適切な大きさなのかどうかということが1点。
それからあと、その周りに不燃化という対策をやっていけるのかどうかという部分ですね。今言った、本当に狭あい道路に関するそういう計画、地区計画になると思うんですが、そうした防災の計画等がきちんと区のほうで進められるのか。その辺ちょっとお伺いしたいと思うんですが、いかがですか。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
今、区のほうでは、いわゆる広域避難場所の防災公園に当たるものにつきましては、1ヘクタールを目安に購入・整備を進めているところでございます。「避難所」という言い方は、学校施設について区のほうでは使っている言葉でございまして、例えば、この地域で言いますと、十中、塔山小、あと中央二丁目では宝仙学園とか、東部の関係では谷戸小学校、こういうような学校施設を、私立も含めて、避難所として使っております。ですので、この日本たばこ跡地、JTの話では3,264平米ということでございますけれども、避難という、いわゆる一時的に寄り合う場所とかそういう意味では使い道としては有効ではないかなと思いますけれども、そういうようなちょっと意味合いでとらえていただければというふうに思います。
ですので、避難所として適正かどうかということについては、ちょっと直接的な答弁になっていないかもしれませんけれども、区としては学校施設を避難所として位置付けているものでございます。ですから、公園については、一時集合場所とか、一時寄り合い場所とか、そういうような位置付けで地域公園を呼んでいたり、そうしている場合もございます。
それからあと、もう一つ、密集事業とか、不燃化事業とか、そういう可能性でございますけれども、東京都のほうの先ほど申し上げました防災都市づくり計画の重点整備地域、それから整備地域、これにつきましては、中野南台地区では96ヘクタールぐらい、あと、整備地域である大和町・野方地域では約270ヘクタールございますけれども、こういうところで地区計画をかけていくと、不燃化事業とか、密集事業とか、そういうものが事業手法として入るということでございますので、この地域につきまして、今思いつく事業手法とかそういうのはちょっと見当たらなく、例えば、地区計画を皆さんの合意でかけた後に、町並み誘導とか、皆さんの合意のもとに建てかえのときにはセットバックして6メートル道路を--この6メートル道路もみんなの合意でやっていかなきゃいけないわけですけれども、そこに補助が出るのか出ないかというのは、ちょっと今事業手法としては見当たらないというふうに認識してございます。
小林委員
そうですね。今言っている私どもの近いところもやはり同じような平米数がありまして、もうちょっと広いかもしれません。今、六中が避難場所となっていて、それを渡るのに、小さな橋しかない。そのところには妙正寺川が隔たっているんですね。そういう意味で、こういうような場所が欲しいということなんですが、今言ったように、狭隘道路も本当にここと同じような形で狭い。そしてまた、地域のほうでは一時期、そういうような気持ちにはなっていても、なかなか前に進まないと。そういうような状況の中で、その場所自体も草ぼうぼうの状況で、むしろ切ってくれと。毎年夏には切ってくれと、そういうような状況になっているんですね。そういう意味で、今回、こういうところがしっかりと見本として計画ができるならば、そういうような地域もまた生きてくるんじゃないかなと思います。そういう意味で、今回、本当にしっかりと町会なり地域の方々と前に進めるような形が必要なのかなというふうに思いますので、今回の流れの中で、そういうところがどこまで行けるかということを研究等していただきたいなということで、要望いたします。
せきと委員
防災面ももちろん重要ですけれども、町会内に一つも公園・憩いの場所がないというのも非常に見落としてはいけないと思います。東京都の東京都景観計画というのがありまして、ここには神田川の景観基本軸というものが示されております。それを見ますと、川沿いにはオープンスペースを確保していくんだということで、東京都のほうでは示しているところであります。今回、JTがこの土地を手放すに際しまして、中野区だけではなくて、東京都にはそういった話の打診というのはあったか、ご存知でしょうか。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
東京都のほうにも打診がありまして、一昨年の5月ですか、購入しない旨伝えているというのを確認しております。
また、今、せきと委員から話がありましたけれども、町会に一つも公園がないという御発言でございましたけれども、区としましては、町会単位で公園整備を進めているという、そういう考えでやってはおりませんので、御承知ください。
せきと委員
失礼いたしました。
先ほど出ました中野区都市計画マスタープランの当該地域の計画を見ますと、神田川の緑をふやすために、上流部へ延伸して進めていくと書いてありますけれども、このJT跡地の部分というのは、どういった位置付けになっているのでしょうか。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
今御指摘の点は、都市計画マスタープランで「四季の道」というのが今新橋の地区まで伸びているんですね。それを上流側に、新中野のほうに延伸させようということが記述してございます。そういう意味で、当該地は「四季の道」としては整備が終わっていると。遊歩道ですね。
せきと委員
前の議事録をきちんと読んでいないんですが、もし中野区がこの土地を取得するとなると、どういった負担が発生するのか教えていただけますか。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
前、委員会で御質問がございました。当時の想定単価で計算しますと、20億から20数億というような感じになるかと認識しております。一般財源で、区の直接負担となるものでございます。
むとう委員
建設委員会、前期から残っているのは私だけなので、これまでも質疑をさんざんさせていただいた経過があるんですけれども、いろいろお話をこの間ずっと伺っていて、このエリアというのは、御存じのように本当に高低差のあるエリアで、どこにも行きようがないというか、そこだけが分断された一つのエリアを形成しているというふうに、行ってみても思いましたし、地図を見てもそういうエリアなわけですよね。このあたりは、陳情の文章にもあるように、木造の住宅が密集していて、ここは本当に何とかしていかなければいけないというのは、区民の方もそうですし、区でもそういった御認識はお持ちであると思うんですね、当然のことながら。それで、先ほど来、本町の郵政宿舎の跡地、それから、やはり本町のNTT宿舎跡地についても、購入するということが決まってから区民と行政が一緒になってまちづくりの勉強会を進めてきたという経過をたどっていると思うんですね。ですから、これまで小淀東町会の皆様が、なかなか自分たちで、自力でどうまちづくりをこれからしていったらいいのかというあたりは、何もないところで進めていくというのはかなり厳しい状況だったと思うんですよね。ですから、この日本たばこの土地を種地として、これを契機にまちづくり--先ほど来出ていますが、こういった一時避難公園をつくっても、そこに行くまでの道が整備されていなければそこにたどり着かないであるとか、そもそも御自身の住宅が崩れてしまったりということになれば、そこで阪神の震災のときなどでも、自分のお家がつぶれて命を落とされる方が多かったわけですから、そこのところは区民の方にも御自身で努力をしていただき、区の耐震補強診断をしていただき、耐震補強を進めていくということも協力を求めつつも、これを契機にこのエリア--いいきっかけだと思うんですよね。これまで区は何もこのエリアに対してまちづくりをしてこなかったわけですから。区民の方々が本当に、前回の署名数だと743名の方が署名されて、何とかこのエリアに自分たちが--多機能公園ですよね。避難場所ということもそうですし、それだけではなくて、高齢者・幼児・子どもたちの憩いの場・遊びの場となるような公園も欲しいということですので、このエリアは地図上では本当に近くにあっても、先ほど他の委員がおっしゃっておりましたけれども、行けないわけですから、このエリアにせっかくこの土地が出たというのはラッキーなことであって、今後このようなまとまった0.3ヘクタールの、およそこのくらいまとまった土地が出てくるとはあのエリアでは考えがたいので、区はこの際、この皆さんの、区民の方の思いを受け入れられて、これを契機にまちづくりを進めていくというようなお考えは持ち得ないんでしょうか。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
これまでも建設委員会で繰り返し申し上げてまいりましたけれども、まず、公園としての土地購入・整備につきましては、区として広域避難場所などの防災公園の整備につきまして、1ヘクタールを目安に重点施策と位置付け、計画的に購入し、整備を図っているものでございまして、ようやく(仮称)地域防災公園、そして南部地域で東大附属の敷地内に(仮称)南部防災公園というふうに、防災公園としては何とかそういう道筋をつけてきた。また、防災まちづくりにつきましても、先ほど申し上げましたけれども、重点整備地域・整備地域を中心に地区計画の中で不燃化・密集化を改善していこうということで補助事業を組み合わせながらやってきているという経緯がございまして、そのほか、まだまだ木密地域、狭小道路の地域を抱えておりますけれども、限られた財源の中で計画的に進めていくためには、やはり一定の優先順位をつけながら進めていかざるを得ないというところをぜひ御理解を賜りたいというふうに考えております。
むとう委員
基本となる大きさは1ヘクタール以上ということで、そういった規模の大がかりな広域避難所ということで、区が重点的に整備を進められていることは十分わかっているんですけれども、やはりそれだけでは到底カバーできないし、土地というのはいつ出てくるかもわからない現状にあるわけですから、運よくというか、幸いにして今回日本たばこの土地が出たわけですから、これまで区は大がかりな、大規模な防災公園を中心に手がけてきたことは重々承知して、それを優先してきたこともわかるんですけれども、それだけでは全然賄い切れないわけですから、小規模であっても、中野区じゅうに幾つつくればいいかわかりませんけれども、前の審議のときにも私は言っていましたけれども、中野の地図の中で、ここの辺は機能強化が必要だから、もし土地が出たら積極的に買おうとかという、中野区全体の公園計画というものがなかなか示されてきませんよね。大規模公園だけではなくて、本当に小規模であっても、そのまちの状況を見たときに、ここは本当に皆さんがおっしゃったように密集していて危険なエリアだということはだれの目にも明らかなわけですから、小規模な公園についても、十分事足りなくても、そこである程度機能アップが図れるというような場合には、積極的に検討していくということも必要じゃないですか。もし、ここで、東京都も要らないということですから、中野区も買いませんよということであれば、当然のことながら民間に売却されていくわけですから、このエリアになかなかこういった土地というのは、ほかに地図を見ていてもなかなか出ませんよね。ですから、こういったチャンスというのは逃さず、同時進行で、小規模な公園についても整備を図るという考え方をそろそろ持たれたほうがいいのではないですか。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
先ほど、東京都の回答の話だけでございましたけれども、昨年の3月25日で、中野区は希望なしで回答しています。それにつきましては、区として総合的に検討して、判断して、ここは買えないと、買わないということを決めたものでございます。
また、今後の公園整備の考え方につきましては、本委員会中の報告の中にみどりの基本計画の考え方とかいう話がまた出てくるかと思いますので、その際、議論をお願いしたいというふうに思っております。
むとう委員
区も買えないともう先方にお答えをしたということで、区も検討をして買わないという結論を出したということなんですけれども、その結論を出す際に、住民の意見というのは反映されたんでしょうか。区は、いろんな計画を出すときに、住民の意見を区政に反映させていこうというスタンスをお持ちなったはずですよね。これだけ743名の方の願いがあるわけですけれども、区が買わないよと返事をするときに、区民の意向なり、区民の思いなりというものは、検討の中にきちんと組み込まれているのか。地域住民の方の御意見はその際にお聞きになられたのかとか、その辺の区民意見の、区が土地を買わないという決定過程における区民意見の反映状況というのは全くなく、区の単独判断だったんでしょうか。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
この陳情の前に、また3月の回答の前に、小淀東町会の役員の方から区長に面会がありまして、要望書が渡された経過がございます。その要望書への回答を真摯に受けとめ、区として、もちろん区長も含めて議論し、買えない理由につきましても明記し、そして、私どもで町会長さんあてに訪問をして、趣旨を伝えたという経過がございます。そういう意味では、直接町会の代表の方にもお目にかかって趣旨をお話ししておりますし、それに至る総合的な区長含めたそういう会議で、財政面のこととかいろいろなことで議論をして決めたということでございます。
委員長
むとう委員、簡便にお願いします。時間が長くなっておりますので。
むとう委員
すみません。じゃあ、最後に、その買えない理由は財政面、それにあと何でしょうか。区民の方に回答された理由を教えてください。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
端的に申し上げますと、区では広域避難場所の防災公園の整備につきましては、規模として約1ヘクタール以上を目安に重点施策と位置付け、北部地域には江古田の森公園、中部地域では警察大学校跡地内に(仮称)中央防災公園、南部地域では東大附属中等教育学校敷地内に(仮称)南部防災公園と計画的に整備を進めているところでございまして、土地の購入に当たっては、区行財政運営上、優先順位をつけて計画的に進めなければならないということでありますし、あと、3,000平米ということで、そういう広域避難場所の防災公園という位置付けに当たらないということで、買わないということの理由にしたものでございます。
委員長
他に質疑ございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、本件の取り扱いを協議するために、委員会を暫時休憩とさせていただきます。
(午後2時10分)
委員長
それでは、委員会を再開させていただきたいと思います。
(午後2時16分)
お諮りいたします。
平成20年第30号陳情、日本たばこ中央一丁目アパート跡地に「多機能公園」建設を求める件についてについては、閉会中も継続審査とすべきものと決することに御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決定させていただきます。
以上で本陳情についての審査を終了させていただきます。御苦労さまでございました。
次に、平成20年第31号陳情、都営川島町アパートの跡地利用に関する陳情を議題に供します。
本件についても、委員会での審査過程についてまず説明をしたいと思いますが、それでよろしゅうございましょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、委員会を暫時休憩いたします。
(午後2時17分)
委員長
それでは、委員会を再開させていただきます。
(午後2時18分)
質疑を行いたいと思いますが、質疑はございますでしょうか。
市川委員
昨年9月にこれが全部退去されたと伺っていますけれども、それから、3月31日までにすべて解体をして、土地を整地して、それできれいにしますという説明が地元にあったというんですね。地元の町会にあったと聞いています。町会か地域かというのははっきりしませんけれども、あったと聞きました。それ以降、4月が終わり、5月が過ぎ、6月もう半ばですよね。これの動きについては、どのようにして東京都と連絡をとって、動きを把握しているんですか。
角まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
都営住宅を所管します西部事務所の担当のほうに確認したところ、もう既に現状は皆さん退去なさっておりまして、その住宅につきましては、この秋口から取り壊す計画だということでございます。ちょっと期間については定まっていませんけれども、秋口から、おおむね4カ月程度の期間をかけて取り壊すというふうに予定を聞いてございます。想定としては、2月ごろまでには取り壊しが完了するんではないかというようなことで、確認をいただいております。
市川委員
そういった情報を、この地域に提供しましたか。
角まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
特に、こういうふうに延びているという状況については、私のほうからはお伝えしていないという状況でございます。
市川委員
それはね、しなきゃだめじゃないですか。陳情出ているんだもん。怠慢ですよ、そんなの。そうでしょう。どう思いますか。
角まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
今、委員おっしゃったみたいに、当然陳情が出ておりまして、こういった計画がおくれたという事実がわかった段階で、私どものほうから適宜そういった想定がおくれているということで御案内するというのが欠けていたというふうに思います。今後そのようなことがあった場合には、適切なタイミングでお伝えしていくというふうに考えてございます。
市川委員
今後じゃなくて、あしたからもうすぐ報告をしたほうがいいと思います。
それで、秋口から解体が始まって4カ月程度かかるから、2月ごろまでかかるという答弁でしたけれども、2月以降、東京都はこの用地をどういった方針で活用していこうというふうに考えているかという情報は持っていますか。
角まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
今年度につきましては、所管しております都市整備局のほうで所管をして、もし都市整備局内での活用がないという方針が固まれば、来年度以降は財務局のほうに移って、都庁内での活用について検討するというふうに聞いております。
市川委員
あわせてそのことも地域のほうにきちんと報告して、こういう東京都の方針であるということを今中野区としては伺っていますと。これ以上のことが先ありましたら、また報告に伺いますという連絡をしたほうがいいと思うんですがね。
角まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
はい。先ほどの件とあわせまして、今後そういった情報提供についてはお伝えしていきたいというふうに思います。
委員長
他に質疑はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、本件の取り扱いを協議するため、委員会を暫時休憩したいと思います。
(午後2時22分)
委員長
それでは、委員会を再開させていただきます。
(午後2時23分)
お諮りいたします。
平成20年第31号陳情、都営川島町アパートの跡地利用に関する陳情については、閉会中でも継続審査とすべきものと決することに御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定をさせていただきます。
以上で平成20年第31号陳情の審査を終了させていただきます。
次に、事業概要の説明に移らせていただきます。
まず、都市整備部長のほうからですか。お願いいたします。
石井都市整備部長
それでは、お手元の「事業概要」(資料2)、資料の99ページをお開きいただきたいと思います。
各委員におかれましては、事業概要をほとんど御理解いただいているんだろうというふうにも思っております。かいつまんで簡単に御説明を申し上げたいと思います。
都市整備部の経営分野でございます。部の経営に関すること、予算・決算等ですね。こういう内容でございます。それから、都市計画審議会に関すること。
次に、建築調整担当でございますが、建築審査会。それから、中高層の建築物に係る紛争の予防と調整といったようなこと。それから、国土利用計画に基づく届出の受理といったようなことでございます。
次の100ページに移らせていただきます。
次が、都市計画分野でございます。こちらでは、都市計画等にかかわることということでございます。開発行為に関する指導・許可といったような内容。
それから、次が、都市施設担当でございますが、これは野方の駅の整備ですとか、東中野の駅広等、こういったことに関することをやってございます。
都市整備部の副参事においては、都市計画の基本方針、都市マス、みどりの基本計画といったような内容でございます。
右側の101ページ、交通・道路管理分野でございます。ここにおきましては、土木・技術の調整といった内容。それから、水防、雨への対応。それから、雪、除雪等、こういった内容。それから、占用使用許可、道路の企業等の占用にかかわる内容。それから、屋外広告物。よく違反の広告物の取り締まりといったようなことも行います。
それから、道路境界担当でございます。路線の認定、区域変更--道路でございます--こういった内容。それから、道路法に基づきます財産の譲与・交換・用途廃止といったような内容です。それから、境界の確定、道路と民有地との境界はどうだといったような内容。それから、地籍の調査でございます。これは、江原町のほうから現在スタートしてございます。
102ページをお開きいただきたいと思います。
交通安全対策担当でございますが、こちらでは、交通安全啓発・対策の実施。それから、交通安全対策協議会の運営。クリーンキャンペーンといったような内容でございます。それから、放置自転車にかかわる放置規制の区域の指定、放置自転車の撤去作業。それから、自転車駐車場の運営。それから、新たに区営中野自動車駐車場の運営、これが加わってございます。それから、今現在検討中でございますが、新しい交通システムの導入の検討といったような内容でございます。
続きまして、103ページ、公園・道路整備分野でございます。こちらでは、公園と道路の整備といったような内容でございまして、公園管理については、緑化の推進に関すること。花と緑の祭典等々ですね。それから、平和の森公園の維持管理、こういう内容です。
公園整備担当では、防災公園と大規模な公園の計画・調整をこちらでやっております。それから、設計、工事の監督といったような内容でございます。
道路保守整備担当では、道路の舗装、橋梁の改良、こういったことの設計及び工事の監督といった内容でございます。
104ページにまいりますと、私道舗装、私道の下水等といったような、この助成に関すること。それから、生活道路の拡幅事業。それから、維持補修的な内容をここでやってございます。
道路整備担当においては、道路整備に関します設計、工事の監督といった内容でございます。
105ページ、建築分野でございます。ここは建築行政担当、確認申請の受付・発行、もちろんその確認の関係で指導・確認・許可・認定といったような内容をここで行ってございます。それから、新しいところでは、長期優良住宅。従来の日本の家屋、そんなに長いこともちませんけれども、一定の条件に合致すれば、この長期優良住宅という認定を与えまして、1割強ぐらい普通の住宅よりも高い住宅になるんですが、物を大切にといいますか、要するに、廃材等が出にくいような形に、できるだけ長期に使用できるような住宅、これについての普及・促進に関する法律に基づく事務ですね。これが新たなところでございます。あとは、高齢者・障害者等の移動の円滑化の促進に関する法律、建物等のバリアフリー化ですね。それから、建築物の完了検査、中間検査、工事の監理・施工の指導といったような内容をここでやってございます。
106ページをごらんいただきたいと思います。
こちらは、建築物の耐震改修の促進に関する法律に基づきます認定申請の審査、相談といった内容でございます。それから、下のほうにまいりますと、指定確認検査機関に係る通知及び報告に関すること。
監察担当でございますが、これは違反建築物の取り締まりといったような内容でございます。
107ページでございます。耐震化担当ということで、いろいろと耐震に関します相談やら補助の関係をこちらでやってございます。
109ページ、ここでは道路判定、42条2項道路といったようなところの中心線の認定、ここで行ってございます。
110ページでございます。これは住宅分野でございまして、住宅政策審議会、先ほどまとめました住宅マスタープラン、これをこの住宅政策審議会に諮問し、答申をいただいて、それをもとにしながらこの住マスを作成してきたという経緯がございます。それから、住宅の整備・誘導ということで、区営住宅の建替え、高齢者向け住宅の整備・誘導、都営住宅の移管受入の調整といった内容でございます。
右の111ページでございます。これは住宅に係る相談、公的住宅等の紹介ですね。それから、住み替え支援・あっ旋等をここで行ってございます。
以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
川崎まちづくり推進室長
それでは、続きまして、まちづくり推進室について御説明申し上げます。112ページをお開きいただきたいと思います。
まちづくり推進室につきましては、三つの分野で構成されておりまして、112ページの経営分野でございますが、室の予算編成でありますとか人事、研修、こういったものを取り扱っております。
113ページの拠点まちづくり分野でございます。中野駅周辺まちづくりの総合調整に関することということで、まちづくりグランドデザインでは、中野駅周辺約110ヘクタールを対象にまちづくりを進めるということにしておりますが、その全体調整。
そして、2番目といたしましては、警察大学校等跡地整備等に関することということで、警大跡地を含め、それに隣接します囲町地区のまちづくり、あるいは、中野四丁目西地区のまちづくりの検討・調整などを行うこととしております。
3番目といたしまして、中野駅南口整備に関することということで、中野南側の二丁目地区整備、三丁目地区整備などを担当いたします。
4番目として、中野駅地区等整備に関することということで、これにつきましては、現在、駅地区の整備構想の案をお示ししているところでございますが、その整備計画を策定すること。また、中野五丁目地区、ブロードウェイ・サンモール地区でございますが、このエリアについてのまちづくりに関することなどを所管するものでございます。
次に、114ページをごらんいただきたいと思います。地域まちづくり分野でございます。
1番目に、地区計画によります防災まちづくりに関することということで、防災性が低いということでまちづくりが急務となっている南台四丁目地区、南台一・二丁目地区、ここでは(仮称)南部防災公園の整備も含まれております。そのほか、平和の森、環七沿道整備といったことを取り組んでいるところでございます。
2番目として、そのほか個別に取り組む地域のまちづくりということで、本町地域のまちづくり、先ほども議論がありましたが、郵政宿舎跡地を中心とした防災まちづくりでありますとか、東中野地域駅前広場の整備などにあわせたまちづくりなどに取り組んでいるところでございます。
3番目といたしまして、地区計画区域内建築物審査に関することということで、地区計画区域内で建物を建てようとするときには届け出をしていただきまして、審査を行うということでございます。
また、4番目として、まちづくり事業住宅、リ・ライフ南台というものを設けておりますが、この管理を行っております。
隣のページに移りまして、学校再編による学校跡地ほか国家公務員宿舎跡地など、大規模な敷地の利活用に関することも所管をしております。
そして最後に、西武新宿線沿線まちづくりに関することということで、連続立体交差事業が今後進む西武新宿線沿線のまちづくり、また、5駅それぞれの駅周辺のまちづくりの検討を行っているところでございます。
まちづくり推進室については以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
委員長
それでは、本件に関する質疑を行いたいと思います。質疑はございますでしょうか。
江口委員
この分野制になってから、ちょっと私どもがいつもわからなくて、間違っていつも電話するんですけれども、交通安全の部分ですよね。102ページの。それから、これは保守点検ということがあるけれども、104ページの交通安全施設の設置工事。これは何で一緒にできないの。区民からすれば、交通安全となると、そこに対して電話をしたいし、街路灯の問題にしても、標識の問題にしても、分かれるんですよね。係が。だから、この辺なんかは、私がいつも言っているのは、区民本位の行政の組織ということになると、この分野ぐらいは一つにして、交通安全のための街路灯でありということを考えれば、区民からすればそういう意識なんだけれども、その辺、何でここは縦分けちゃっているんですか。前はここは一つになっていたはずなんですけれども。
登都市整備部副参事(都市整備部経営担当)
交通安全対策につきましては、以前は交通対策課というところで、通常の道路管理ですとか、あるいは道路の維持保守とは別で所管をしていたという経過がございます。
石井都市整備部長
それに加えまして、具体的にカーブミラーですとか交通安全にかかわる施設の整備ということで、これは公園・道路整備分野という名称で今回なっておりまして、従来の工事課と呼ばれていた部分でございますが、こちらでその設計ですとか、あるいは工事、この監督といったような内容を主にそちらでやっておりました。そういう関係で、確かにおっしゃるとおり、交通安全一くくりにまとまれば一番うまいんですけれども、過去の流れを現在引きずっているということもございます。
それと、仕事の内容的に、設計・施工といった形の分野一くくりに、今現在は道路整備分野という形にまとめております。したがって、道路の舗装ですとか、その道路にかかわります御指摘の街路灯、それから交通安全施設、これらの設置ですとか補修、これは一括で整備分野でやっておりました。一方で、交通・道路管理分野、これはむしろ安全啓発が交通安全の形で交通部門が担ってやっているという状況なんですね。
ですから、確かに、ソフトとハード分野ですね。これをもう分けて今現在やっております。本来的に言えば、一括で行ったほうがより区民には確かにわかりいいんだろうというふうに思います。今、私ども考えていますのは、効率優先という形になっています。御指摘のとおり。そういう形で現在仕事を進めさせていただいているというところでございます。
江口委員
なぜかというと、せっかくそういう道路整備という形で事業を行っていただいているわけですから、やっぱり区民の目というのも大事だけれども、専門的な意識として、例えばここはカーブミラーをつけたほうがいいというのは、もう当初から、その工事に入るときから、ついていない場合はつけちゃうということだと、経費のむだも省けるわけじゃないですか。それと、例えばここの舗装をした場合に、ここの部分は交通量の問題から車は入れないだろうと。そうしたら、住民から言われる前に、立て看板をつけると。ところが、別なんですよね。課が。立て看は違うでしょう。だから、そういうのはもうセットで、交通安全という意識の中で道路整備をするわけだから、そういうことでやったほうがわかりいいという意味で言っているわけ。だから、本当に立て看を、進入しちゃ困るとか、ここは狭いとかいうのは交通分野。それから、道路整備分野にいくと、カーブミラーとかそういうのはそっちと。その辺は一緒にできないんですかという意味なんですよ。それがもしあれだったら、それはもう即そこに住民から来たら、わかりましたと。すぐにお伝えして、お答え申し上げますと。もうそこで1本の電話で済ませるということも考えておかなくちゃね。
石井都市整備部長
今御指摘いただきましたように、もちろんワンストップで区民への対応が可能なような形に近づけてまいりたいと思います。
委員長
他に御質疑ございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、以上で事業概要の説明を終了させていただきます。
次に、所管事項の報告に移らせていただきます。
まず1番目、東中野駅前広場整備事業の進捗状況についての報告を求めます。
登都市整備部副参事(都市計画担当)
それでは、東中野駅前広場整備事業についての進捗状況について(資料3)御報告いたします。
事業目的でございますけれども、山手通りの拡幅整備にあわせまして、東中野駅西口に駅前広場と、広場と駅舎を連結する通路を整備するというものでございます。
裏面の図をごらんいただきたいと思います。
真ん中の図でございますけれども、大きくはこの事業、二つの区域に分かれます。
まず、環六に近いほうの駅前の交通広場でございます。上のほうにスケジュールが出ていますけれども、昭和32年に都市計画決定をいたしまして、東京都と旧国鉄のほうで事業を進めていたということでございますけれども、財政状況等の関係で、一旦中断をしていたというところでございます。その後、山手通りの拡幅整備の事業が出てまいりまして、それに伴ってこの都市計画決定しておりました駅前広場につきまして、整備するということになったわけでございます。事業主体も、東京都のほうから中野区にその時点で変わったということでございます。平成9年に事業主体が中野区に変わったということでございます。
次に、上部活用予定区域とこの図に記載している部分がございます。薄く茶色で塗った部分でございます。これは、広場と、右側、東側が駅舎になりますけれども、その部分でございます。下に現況の写真がございますけれども、白く枠で囲ってございますように、現在は、これは線路上空でございまして、あいているという状況でございます。ここに、線路の上になるわけでございますけれども、区とJRが共同で新たに人工地盤をつくりまして、つなげるということにしたわけでございます。昨年11月に、JR東日本と中野区が共同でつくるということで合意をいたしました。上にイメージ図がございますように、ここには、JR側はビルをつくると、駅ビルをつくるという予定でございます。区のほうは、通路を確保するということでございます。
表のページに戻りまして、整備内容でございます。2点目でございます。
駅前広場につきましては、人工地盤がございまして、既に環六拡幅の際にこれはつくられておりまして、それを転用するという形になります。山手通りの整備の際に、桜川橋と呼んでおりますけれども、この架けかえに伴って、迂回路をつくった際に、仮設桟橋というのをつくりました。それを転用しての整備ということになります。既に下はできているという状況でございます。東京都からは既に無償でこの提供を受けております。面積は2,240平方メートルということでございます。ここには、半地下になりますけれども、駐輪場もつくる予定でございます。
なお、駅前広場、交通広場ということでございますので、バスやタクシーの乗り場をつくりまして、なお、一般車両の乗り入れも想定しているところでございます。
それから、先ほど申し上げました線路上空活用ということでございますけれども、これは約690平方メートルでございます。区のほうは連絡通路として使用しまして、JRは事業用施設として使用するということになっております。
整備費用ですけれども、これは共同でということでございますので、双方の使用面積の割合に応じて負担するということにしております。まだ詳しい設計はこれからということでございますけれども、おおよその負担割合は、中野区が47%、JRが53%というふうに見込んでおります。
3番目、現在の進捗状況でございます。駅前広場の土地につきましては、実は、東京都とJRが所有しておりました。そのうち、東京都の分につきましては、中野区のほうに無償で譲与されたということでございます。JRの分につきましては、無償で区が使用できるということになっております。現在は駅前広場につきましては実施設計に着手しております。
それから、線路上空活用分でございますけれども、現在は基本設計を行っているというところでございます。線路敷に柱を設置するということになりますので、今年度中には支障物の移設工事にも着手するという予定でございます。
それから現在、大江戸線東中野駅でございますけれども、A3出入り口の工事というのをやっております。ちょっと裏面の図を見ていただきたいと思います。駅前広場のほうから地下を通って、赤い薄い色になっていますけれども、A3出入り口、これの工事をやっておりまして、ことしの9月末には完成するという予定でございます。
まだ日程は詰めておりませんけれども、JRや東京都との調整が現在進んでまいりました。これを踏まえまして、この夏には地元に説明会を開催したいというふうに思っております。
それから、今後の整備工事の予定でございますけれども、また裏面に戻っていただきまして、実際の工事は、駅に近い部分から行っていきます。最後に駅前広場を整備するという順番になります。着工そのものは来年度、22年度を考えております。完成は26年度というスケジュールでございます。かなり長期にわたりますけれども、特に線路敷の工事につきましては、深夜わずか数時間しか工事ができないという状況ですので、長い工期とならざるを得ないというふうに聞いております。
なお、工事そのものや設計につきましては、これは線路上空ということですので、すべてJR東日本の東京工事事務所に委託して実施するということになっております。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございますでしょうか。
市川委員
この出入り口なんですけれども、A3番とA1番がある。A2番というのは、どこにあるんですか。
登都市整備部副参事(都市計画担当)
A2番というのは、この環六の山手通りの西側のもうちょっと上の部分でございます。ちょっと図面が途切れていますけれども、この図面の上のほうに、左側に出る部分でございます。
市川委員
左側というのは、東中野三丁目側。
登都市整備部副参事(都市計画担当)
三丁目でございます。
市川委員
52年前の昭和32年の東京都の都市計画決定があるでしょう。このときの事業着手で2,240平米になっている。今回、これで2,240平米。広場面積が。これはそもそもの昭和32年の都市計画決定と同じ位置、同じ線。それからその際に、昭和32年当時にもう山手通りの拡幅計画も含んでいたという解釈でいいんですか。
登都市整備部副参事(都市計画担当)
そのとおりでございます。当時のおおよその位置のままということでございます。
市川委員
じゃあ、道路線もそうね。
登都市整備部副参事(都市計画担当)
そのとおりでございます。
市川委員
先に工事が始まる上部活用の駅前ビルなんですけれども、これは駅ナカ商店街みたいなものが想定されているんですか。
登都市整備部副参事(都市計画担当)
まだJRのほうはきちんとした形で内容を決めてはおりませんけれども、我々が聞いているのは、何らかの店舗をここに配置をしたいという話は聞いております。
委員長
他に質疑はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告を終了させていただきます。
次に、2番目としまして、中野区みどりの基本計画の改定についての報告を求めます。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
報告事項2番(資料4)を御報告申し上げます。資料と、それから資料別添で1と2をお配りしてございます。
まず、委員会資料のほうでございますけれども、せんだって、前回の5月12日に本建設委員会におきまして、みどりの基本計画の改定素案を御報告いたしました。そしてその後、意見交換会に入るという予定を御報告したところでございます。今回、資料にございますように、意見交換会を実施いたしまして、その意見を踏まえて、改定案というものをまとめたところでございます。
意見交換会の結果でございますけれども、5月、3会場におきまして意見交換会を実施し、あわせて意見提出用紙という形で、当日の会場、あるいはファクスといったような形で募集をさせていただいたものでございます。
主な意見でございますけれども、恐縮でございますが、別添資料2のほうで御報告をさせていただきたいと思います。各会場ごとに意見をいただいたものを、項目ごとに、いただいた御意見の内容ごとに整理し、その場で区で回答申し上げた内容を右側に添えているというものでございます。
最初に、緑にかかわるいろいろな内容でございますけれども、ざっと見ていただきますと、緑の偏りといったようなことでありますとか、あるいは、細かい緑も大切であるというふうなことでありますとか、その下へ行きまして、樹木のリサイクルということについて大事だという御指摘でございますとか、さらに、所有地が分割されたときに緑を植える余裕がなくなって緑がなくなっていくと。それに対する規制が何かできないかといったような御意見をいただいてございます。
それから、次のページにまいりまして、落ち葉の問題でなかなか近隣の問題にもなってきているというふうなこと。それから、緑を育てる意味でも、雨水を地面に浸透させることが重要であるといったような内容でございます。
この9番までがみどりの基本計画の内容についての御意見でございました。そこから下は、進め方等の御意見をいただいております。
今、私ちょっと飛ばしながら9番まで御紹介させていただきましたけれども、今口頭で申し上げたところの御意見につきましては、右側にも触れているところでございますけれども、このみどりの基本計画の改定素案の段階から盛り込んできたものもございますし、あるいは御指摘を受けて盛り込んだ、そういったところの部分でございます。
15番から下は、いずれも御質問という内容でございましたので、省かせていただきます。
3ページにまいりまして、同じく、別の会場でございますけれども、公園の維持管理をより徹底するようにという御意見でありますとか、あるいは同様に、土地の細分化によって緑が減るというふうな御指摘。それから、保護樹木においても、幹が空洞になっていて、非常に問題のある場所もある。そういった樹木の調査もする必要があると、そんな御指摘をいただいているものでございます。
次の4ページのほうに移っていただきまして、区役所で行ったときの意見でございます。2番のところで、緑が減るのではないかと。警大等跡地ですね。そんな御指摘がございました。それについては、当委員会でも御報告しておりますように、右に書いているように、高木については1.1倍の本数に、植えかえも含めてしていくというふうなことを申し上げております。
それから、中東部地域でオープンスペースの確保が課題であるということを盛り込んでほしいと、そんな御指摘もいただきました。これは、改定案のところには盛り込んできているものでございます。
それから、5番では、みどりの基本計画において中野らしさ、あるいは潜在植生を生かすということを強調すべきではないかと、そういう御指摘もいただきました。
6番のところは、地域で、あるいは土地所有者で樹木の、あるいは緑の保全をしていくということがなかなか難しい。あるいは、地域ぐるみでそういった取り組みをしていくということではなかなか動きにくいと。区がアクションをしてはどうかと。そんな御指摘をいただいたところでございます。
同じような意見でございますけれども、最後の5ページから下は、用紙によって寄せられた意見を整理しているものでございます。
主にいただいた御意見は以上のようなところでございました。
一たん、委員会資料のほうに戻っていただけますでしょうか。
こういった御意見も踏まえながら、今回、改定案という形で修正・加筆を行ってきたものでございます。委員会の委員の方々、新しく変わられたということもございますので、内容をかいつまんでこの1ページのところで見ていただきますと、この目的でございますけれども、今のみどりの基本計画は平成23年を目標にしておりました。今回、改定に当たるのにつきましては、それが迫ってきているということも一つございます。その後、中野区の基本構想、都市計画マスタープランの見直しも行われてきたということ。それから、地球環境問題等の深刻化の状況も進んできたということ。それから、みどりの基本計画の根拠となる法律でございますけれども、以前、土地緑地保全法と申しておりましたけれども、それが土地緑地法という名前も含めて改定されました。それの法律、新しい制度の枠組みに対応するということも含めて、見直しを進めているということでございます。
それで、今年度、改定を行いまして、その10年後までの10年間を目標、平成30年度を目標という形で、今の基本計画と同じ10年間ということで考えているものでございます。みどり率というものを18.5%--後ほどもう一度見ていただきます--目標設定を行ってございます。そして、みどりの保全整備にかかわる基本方針五つそこに掲げてございますけれども、これは今のみどりの基本計画の考え方そのものを踏襲してございます。先ほど、目的のところで申し上げたところにかかわる部分につきましては改定を行いましたけれども、大きな骨組みのところについては現計画を踏襲するような考え方になっているものでございます。
裏面にまいりまして、構成でございますけれども、「基本的な考え方」、それから、改定でございますので、「みどりの実態と課題」という章を追加してございます。それを踏まえた上で、「みどりの姿と基本方針」、そして、第4章が「実現への施策」ということでございます。今の基本計画は24の施策、呼び名はプログラムと呼んでいたんですけれども、今回それを27に組みかえし、一部新規に盛り込むというふうな形で設定を行ったものでございます。そして、それを地域別に描いているというものの後に、「実現のため」という章を設けてございます。
その下のところに、前回の建設委員会、意見交換会を経て、主に改定をしたところのページと内容を触れさせていただいてございます。これも含めながら、別添資料1のほうをかいつまんで見ていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
別添資料2、2ページでございます。「“みどり"の定義」の下のところ、これにつきましては、今の基本計画も区の木・区の花については特に記述をしていなかったんですけれども、この記述を新しく盛り込んだというものが変更したところでございます。
そして、8ページからはみどりの実態と課題というふうな形で整理をさせていただいてございまして、9ページのところに、この間取り組んできた主な事業・施策といったようなものも掲げているところでございます。
11ページが区内の緑を、全体を表示しているものでございますけれども、実は、公園・道路、あるいは公的な施設といった公有地の上にある緑が約3割を占めてございまして、それ以外は一般の住宅地であったり、あるいは民間の事業所であったり、民間の土地の中に生えている緑が7割を占めておりますので、それらをどう保全し、ふやしていくかというのが中野区にとっても非常に重要な緑における課題だろうというふうに認識をしているものでございます。
16ページの指摘内容が書いてございますけれども、16ページ、17ページの図のところに、防災公園等の大規模な公園の整備が不足しているエリアというのを実は区内三つの丸を表示していたんですけれども、必ずしもそこだけに限らない、区域取りが必ずしも適切ではないと、そんなようなところから、そのゾーニングはちょっと省かせていただいてございます。
18ページは、総合的なみどりの課題として取り上げているものでございます。これは、変更の点はございません。
そして、21ページからが望ましいみどりの姿、基本方針といったようなところを挙げてございます。このみどりの将来像につきましても、言い回しを少し変えましたけれども、今の基本計画そのものを受けて、継続して進めるという考え方でございます。
23ページでございますけれども、先ほども触れましたように、五つの基本方針を掲げてございます。この五つの柱というものは同じでございます。
24ページになりますけれども、目標とするみどり率を1%、17.5%から18.5%にふやしていくんだということは、変更はしてございません。これで約15ヘクタールの緑をふやすと。差し引き10年後に15ヘクタールふえると。そういう考え方でございます。この四角の枠の3行目下になりますけれども、この目標達成をしますと、10年後には、二酸化炭素の吸収量は年間、この緑だけで100トン吸収できる、ふえると、そういうふうに想定されます。こういった目標達成による効果を追加したところでございます。
27ページのところに図の修正、若干書いてございますけれども、凡例の組み方、あるいは書き方、そのあたりを右の図が改めたところでございます。
同様に、28ページの図も、図上に書いてありますように、若干図の修正をさせていただいたとこいうことでございます。
31ページから、具体的に今後10年間、中野区で取り組んでいくみどりにかかわる施策の内容を、先ほど言いましたように、27挙げているところでございます。この27につきましては、基本的には大きな変更は行ってございません。いただいた御意見の中でも、既に盛り込んでいる、対応しているといったようなものが大半であったと思ってございます。この31ページのところから五つの先ほどの基本方針に沿いながら、施策は通し番号で27番まで書いているという内容でございます。この中身は変更ございませんので、飛ばさせていただきます。
それで、この27の施策につきまして、それぞれ34ページから、具体的にどういう事業、取り組み、あるいは区民の活動を誘導していくか。そういった施策の具体的な方向、あるいは事業等につながる内容、あるいは新しい制度の活用の方向、こういったところについて触れているというものでございます。
あと、そんなに大きなところではないんですけれども、施策18番、43ページの上のほうで、緑化推進の一つの方法として、都と一緒になって緑確保についての総合的な方針づくりを今始めているところでございますので、東京都からの要請もあり、この一文を追加しているというものです。内容の変更等は全くないものでございますけれども、一つの施策、方針の記述を追加したというところでございます。
それが46ページまで触れてございまして、47ページからになるんですけれども、実は、ちょっと戻っていただきますと、31ページから施策の表が出てございます。そこに「事業の内容」のところにかぎ括弧をつけて「【重点施策】」というふうに挙げてございます。また、「施策の内容」のところに「【新規】」というふうに挙げているものがございます。この新規というのは、今の基本計画になかった新しい施策、取り組みをしていこうということで挙げているものでございます。そして、重点施策でございますけれども、47ページに戻っていただきまして、改めてここで重点施策として今後10年間重点的に取り組む事項について再掲をしているものでございます。この内容につきましても、変更はしていないところでございます。
大きく変更させていただいたところを中心に御報告を申し上げました。
その後に、地域別にそれを分けて、既に御報告しておりますように、都市計画マスタープランと同じように七つの地域に分けて、地域ごとの現状と整備の方針について整理をしている部分でございます。
資料の裏面、一番最後になりますけれども、今後の予定を御報告申し上げます。
前回、建設委員会でも御報告した点ではございますけれども、この改定案をもとにパブリック・コメントに7月に入りたいと思ってございます。その後、夏に策定というふうに考えてございます。
委員長
本来ならこの後質疑をお受けするところでございますけれども、目途にしました3時の休憩時間を過ぎておりますので、これより暫時休憩に入りたいと思います。
(午後3時08分)
委員長
それでは、定足数に達しましたので、委員会を再開させていただきます。
(午後3時25分)
休憩前に行いました、中野区みどりの基本計画の改定についての報告を受けましたので、それに対する質疑を行いたいと思います。
質疑はございますでしょうか。
江口委員
改定の時期ですので、そんなにたくさんやると時間がかかっちゃうので、追々またこれはやっていきたいと思うんだけれども、1点だけ。
教育委員会との関係なんですけれども、特にこうやって区側として、区の責任という形でやっていくと。先ほど説明に出ていたように、確かに中野の場合は民間にお願いするほうが多いんだけれども、やっぱりその推進自体をまず行政がやるというのは当然だと思うんですけれども、その中で、昨年、一昨年から、校庭緑化と壁面緑化ということが進められてきたわけですね。ところが、校庭緑化にしても、壁面にしても、区の姿勢というよりも、学校の姿勢で校庭緑化が変わってしまうというようなことが起きているわけですね。学校によっては、本当に全面的に校庭を緑化していただいて、それで、地域の人に御協力いただいていると。場合によっては、第2校庭だけを緑化するとか、本当に周辺だけを緑化して、なぜ中心部をやらないのかなということも起きている。聞いてみますと、トラックで運動会等でというと、じゃあ、トラックの中ぐらいまでやったらどうですかと言っても、その辺の返事がないまま今日まで来ているんですね。最初の手挙げ方式のころは、それこそ全面的に校庭緑化ということの協力、学校・地域であったんですけれども、教育委員会に年次計画でやるべきだと。東京都が助成ということで10年間と打ち出した中でやった場合に、たまたまことしは耐震の関係で工事がおくれるという、その工事を優先させるということで計画が1校と新年度はなったわけですけれども、通常ですと年間5校ずつくらいやっていかなきゃいけない場合において、心配なのは、学校に任せているだけで果たしてこの中野区が考えているみどりの推進計画の中で理想的な校庭緑化ができているんだろうかというのは非常に疑問に思うので、まずその辺を1点。
それから、壁面緑化につきましても、ことし全校ということで、それこそ格好よく打ち出してくれたはいいんですけれども、3教室分だけの壁面緑化というだけしかないんですね。学校にはどのぐらいの教室の数があるかというのは皆さんのほうが御存じなので、できる限り、日が当たるところに関しては緑化をしていくことによって、環境、それからもちろんCO2削減の問題もあるけれども、その学校自体の環境もそこで非常に緩和されると。特に、夏季においては、中野の場合は空調を入れていただいた関係もありますけれども、さらにそういうことは使わないで本来だったら進めるんですけれども、3教室分の、たしか2階部分までぐらいしかやらないと。ところが、数字上に出てくるのは、全校の壁面緑化、それから校庭緑化という形で、非常に威勢はいいんだけれども、中身の実態がそんなに伴っていないんだと思うんですね。その辺は担当者としてはどういうふうに教育委員会と推進計画の形としてお話しされているのか。その点、ちょっとお聞きしたいんですけれども。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
最初に御指摘いただきましたように、やはり区の施設、都・国の施設に御協力するのも含めてですけれども、公共施設の中で緑化を推進するということが非常に重要だと思っています。基本計画の中でもそういった基調で書かせていただいているところでございます。
それで、区立小・中学校の緑化につきましては、教育委員会と調整を図った上で、区立小・中学校については校庭について、10年の間には全校の芝生化をすると。学校ごとに進め方に差があるのは私どもちょっと承知していませんけれども、それを平均的に並べてみますと、1校当たり幾つと、そういう数字をいただいた上で、この緑の確保の量の目標値の中には盛り込んでいるところでございます。
それで、さらに御指摘の壁面緑化につきましては、御指摘のように、非常に限られた教室の幅の間で通していくと。そういうふうな動きに今動き始めようとしているということを聞いているところでございますけれども、その数字につきましては、実は、このみどりの率の中には、壁面緑化に伴うみどり率という形では、カウントの外のものとして扱ってきてございます。個々の学校の事情はちょっとわかりませんけれども、教育委員会の施設担当を含めて、緑化の取り組みということは十分に調整をしながら、計画としての案としてはまとめてきているところでございます。
江口委員
なぜこんなことをお聞きしているかというと、本当に区の姿勢が前向きなのかということですね。この中野の場合の緑化というのは非常に難しい地域でありまして、これは区もそうだし、我々議会もそうだし、区民の皆さんも緑化はしたいけれども、それだけのスペースがないとか、そういう悩み多きまちであることはもうこれは事実でありまして、その中で緑化を進めるというのは、そういう公共空間と言われる公共施設の中で、やっぱり一番大きく占めていくのが校庭。これも東京都からの10年間の補助ということでついたということで一斉に区が動き出したことは事実でありまして、そういう財政的なものもうまく利用しながらやっていくというチャンスが来ているのにもかかわらず、緑化に関しては、目標どおりいっているみたいなお答えがありましたけれども、私からすれば非常に疑問で、多くの人たちが出入りする学校を見たときに、やっぱり区の姿勢、さすがだなと。みどりを進めようとしているときに、まず自分たちの地域の学校をやったということを進めた。なぜかというと、屋上緑化だって、今太陽光の問題が出ましたので、今後それが優先になっていくと思うんだけれども、屋上緑化だって本来やらなきゃいけないのをほとんどやらないで、同時にやっていれば工事期間も済むのに、やらないままずっと今日まで来たんですね。それはやっぱり区の姿勢が、教育委員会との連携の悪さ。やるんだったら、基本的に全面やっていくべきだろうという形を進めていくのが本来の姿で、ただ、教育現場ですから、その場合、最大譲歩する場合には、ここまでは学校教育に支障のないようにということでやるのはわかるんだけれども、本当にもったいないのは、一つの学校は本当に学校のグラウンドの、トラックの周辺だけをやったと。それも最初の計画は、一つの校舎側は、西側校舎のほうは計画がなかったんですね。議会が視察しまして、なぜここをやらないんだと。そうしたら、ここは日が当たりませんと、そういう答えが即返ってきた。ところが現状、そこはしっかりと青々と芝が育っておりまして、決して区が言っているように日が当たらないから育たない場所ではなかった。それは、たまたま議会がそこの部分だけ指摘したからできたので、そうでなかったらそこはやっていないんですよね。その辺の姿勢の問題は、やっぱり一番区民の問題が出入りする場所、そこをまずやらないと、こういうものを幾らつくって、区民に御協力いただきたいと。さまざまな形で緑化フェアを年2回やったりなんかして推進してもなかなか進まないのは、やっぱり行政の先取りといいますか、行政の意気込み、そういうものが区民の間に見えていないので、一歩下がってしまうと。私はそれも一つの大きな要因だと考えているんですけれども、もう一度お答え願いたいのは、本当に教育委員会とそのことをしっかり計画をつくる担当として詰めて、お願いをしてやっているのかどうか。その辺、もう一度確認したいと思います。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
この計画をつくるに当たりまして、具体的に、短い10年という計画期間でもございますし、実現の見込みがない数字にはするべきでないと考えました。それで、この前の計画から約8年たちまして、そのときに設定した率も非常に大幅に上がっていくという高い目標ではございませんでしたけれども、一応目標の水準に達してきているという経緯がございました。そういう実績も踏まえながら、さらにこの緑が環境に及ぼす影響でありますとか、あるいはまちの防災性という意味でも非常に重要な役割を持っておりますし、もちろん潤い、そういう面ではさらにあるわけでございますけれども、そういう役割を果たす上で非常に重要であると中野区も認識をしてございまして、そういう中で、先ほど率先という言葉を使わせていただきましたけれども、区がみずからそういう取り組みを、リーダーシップを持って率先して取り組んでいくという考え方でおります。そういう意味を含めた調整のもとに、ここでは書いてきているということでございます。
それで、御指摘のように、区民の方により目に見える形で緑化の取り組みを行っていく。また、それを区民の方が理解をしていただくと。それも非常に重要だと思いますので、おっしゃるように、学校等、非常に区民の方の見える場所で行う。かつ、それを行った上で、そういう取り組みを紹介申し上げると。そういったようなことも今後十分関係部署と連携しながら進めていきたいと思っておりますし、それからもう一つは、みどりの基本計画、前の計画もそうでしたけれども、その計画をつくることによって担保力を持つという計画ではございません。マスタープランでございますので、今後、ここで挙げた施策を具体的にどういうふうに推進していくのか。あるいは、庁内ではどの部署がどういうふうな働きかけを、あるいはどういう連携をするのか。そういったことも含めて、具体的に動いていくような進捗状況のチェックというふうなことも含めて、この計画ができ上がった段階のステップにも取り込んでいきたいと思ってございます。そういう上で、区としても努力をして、緑の保全、緑化に取り組んでいきたいと思っております。
江口委員
そうじゃなくて、そういう理想的なお話をされるんじゃなくて、現実、今5校までかな、たしか。数字が間違っていたら失礼ですけれども、校庭緑化というのは進んできたんですね。だけれども、その校庭緑化のあり方を見たときに、皆さんが緑を進めるということからするときに、果たしてそれが本当に皆さんのほうで考えている校庭緑化だったのかどうかということも含めて、新たな改定をする場合の進め方としてやっていかなきゃいけない部分が私はあると思うんですね。私個人的には、この後半にやられた学校で1校だけが全面にやって、あとは部分的な校庭緑化で、何ら意味のない、それこそふだん使われないようなところを緑化したと。確かに、緑を大切にするという意味はよくわかるんだけれども、そういう緑をつけることによって、地球温暖化の問題だとか、子どもたちに対する教育の問題だとか、それから、地域に対する緑を大切にするとか、さまざまなことがそこで生かされる場所でもあるのにもかかわらずそういうことを行っているというのは、やっぱりきちんと1回この改定を進めるに当たっては、こうやって例えば公共施設等の緑化を推進するとうたわれているんだから、ましてそこには区立の小・中学校の校庭の芝生化の推進というのは、芝生をちょこっとつけたから芝生化を推進したということじゃなくて、やっぱり私たち長く住んでいる区民としては、できるだけそこを芝生化してもらって、環境整備の一環としても取り計らっていただくということをやっていけばいいと思うんですね。
例えば、地域との話し合いで非常に難しい、難しくないという問題がありました。それは、例えば、学校は校庭開放していますから、その頻度の問題で傷むと。芝生というのはもともと傷むもので、大事にそれを育てるというのも必要だけれども、それは補修すればいいんだということで、文教委員会では言い続けてきたわけですね。そういう意味でも緑を守るということも大事。補修をするということも含めてですね。そういう意味で、やっぱりこれをせっかく進めるに当たって、もう少し教育委員会と突っ込んで、今までできなかった部分的な第2校庭をやっただけのところだとか、もうはっきり出せば、本郷小学校なんか最低の校庭緑化ですよ。だから、そういうようなことはチェックした上で、こういう言葉としてあらわしていくべきだと思うんですけれども、いかがでしょうかね。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
御指摘いただきましたように、どういう形でやるのか。どこをやることがふさわしいのか。そういったことも含めて十分に協議をした上で、計画に盛り込むと。そういう調整といいましょうか、協議の機会を持った上で計画をまとめていきたいと考えます。
江口委員
そういう調整ができるんだったら、今後の計画の中で、教育委員会とのそういう校庭緑化の計画が出ますよね。そういう中にきちんと皆さんも入ってやられることは可能なんですか。なぜかというと、変な話、本郷小学校を出しましたのであえて言いますけれども、それをつくった校長はもう異動しちゃっているんですよね。ことしは新校長なんですね。そういう意味で、学校側というのは、二、三年の間に、そのお願いしたときの校長の判断でやられるのが圧倒的に、教職員とも話してやるんだけれども、最終的には校長先生の判断なんですよ。そうじゃなくて、これは区の施設なんだから、区側の判断でできる限りこうしてほしいと。それで、学校においては、何が不都合なのかをよく確認した上で、子どもたちがそれによって使用がしにくいということも含めて、最大限これだけは緑化しますとやるのが、皆さんも加わってやってもらうんならいいけれども、教育委員会にお任せしているからそうなってしまって、それで、そのつくった、オーケーした校長先生はもうほかの学校に行っちゃっていて、後ろを向いたらだれも責任とってくれないということになっちゃうので、そういう点はちゃんとできるんでしょうか。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
校庭の芝生化につきましては、教育委員会が事業として携わっているんですね。あと、学校の跡地などもそうなんですけれども、跡地利用ですね。私ども都市整備部としてそういう場になかなか呼んでいただく機会がないというのが正直なところです。あと、校庭の芝生化につきましては、財産管理のセクションもございますので、教育委員会とそちらとの連携というのはあるかと思うんですけれども、ちょっと今実態を申し上げたんですけれども。
石井都市整備部長
事業そのものは教育委員会ということでございますが、ただ、今お聞きをしている中では、どうも統一された整備の方針みたいなものがちょっとないのかなと。いわば、学校の恣意的と言ったら語弊があるかもわかりませんけれども、そういう形に今なっているのかなと。もちろん、維持管理の体制のあり方ですとかあろうかとは思います。その辺をちょっと教育委員会と詰めさせていただいて、できればその方針的なものを固めていただいて、こういう方針で校庭の芝生化を進めようというようなものがつくれれば、それに基づいて基本的にはこうだと。個々の学校の事情も中にはあるかもわかりません。ただ、基本的には、全面を芝生化していく。どうしてもこういう理由でこの部分は芝生化ができないといったような特殊事情があるとすれば、そういうところはそういう形で整備を進めていく形になるのかなと思います。私ども、その詳細について、これまで芝生化されてきた学校の状況については、つぶさにまだ掌握しておりませんので、その辺を詰めさせていただいて、今申し上げたような方向で、大きな方針がきちんと固められればいいなと思っております。
江口委員
今部長が答えていただいたように、ぜひその連携を、学校だけに絞って申しわけないんですけれども、連携をとっていただくのは、なぜかというと、今、教育委員会には施設課というのがないんですよね。財産管理のほうに教育担当がいてやっているだけで、直接委員会でもやりとりがなかなかしにくかったというのもあって、わけがわからない。ただ、やっぱりそういう意味で、要はみどりの基本計画ができたんだから、それに基づいて教育委員会も計画を出してほしいとかそういうシステムをとらないと、区側として進めると。民間にもお願いするといったその段階で、区側が進める以上は、やっぱりここの担当がそのことをよくわかってオーケーですよと、進めてくださいというのならわかるんだけれども、あくまで事業主体が教育委員会だからそっちというのは、ちょっと解せないなと思っているのであえて申し上げたので、これは要望で、ぜひよく連携をとって、せっかくあれだけの空地があって、緑化を進める場所があるわけですから、そこだけでも最低お願いしたいということ。よろしくお願いします。
市川委員
関連なんですけれども、武蔵台小学校の校庭の芝生が随分はげていると思います。この間、新青梅街道を走っていて、ふと横目で眺めたときに、そんなようなことを見かけました。だから、メンテナンスというのは難しいなと思いましたし、芝生開きというんですかね、あのセレモニーに伺ったときに、地域の皆さんがこの芝生を守っていきますというので立ち上がって、皆さんそのときはとても賛意を示していたわけですね。だけれども、やっぱり長続きしないのかな。さっきのように校長先生が交代されたり、いろいろとそういうことも時間が経るにつれてあるのかなと思っておりますので、それは一つ参考として聞いておいてください。
それで、一つ、数字の確認だけしておきたいんですけれども、調整担当が先ほどおっしゃったように、1ポイント上げますよね。目標値、みどり率のね。1%上げると15ヘクタールですか。それで、100トンですか。これでいいですか。15ヘクタールの緑地がふえる。みどり率が増加して。100トンのCO2を吸収すると、こういうことですか。この確認だけ、ちょっと。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
みどり率を1%上げると、17.5から18.5に上げると、約六、七%のアップになるかと思いますけれども、それを葉っぱに換算して、年間約100トンのCO2吸収量に対応するという形になっています。ですから、計画の最終年度、10年後には100トンふえると。その間は増加に応じるんでしょうけれども。そういうことでございます。
小林委員
今も緑化制度のことで話したんですが、駅周辺、これからたくさん大きなビルが建ちますが、そういう中で、緑化計画書の提出の制度とか、変わっております。今回、改正がありまして、強化基準の強化ということだと思うんですが、実際に実施されるのは10月1日ということなんですけれども、細かい数字になると思うんですが、これはこの中には入っているでしょうか。何か盛り込まれていますか。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
今の委員の御指摘は、緑化計画書、東京都が見直しを進めているという、その御紹介だったと思います。みどりの基本計画の中では、中野区におきましてもあわせて、500平米未満を対象にしますけれども、その見直しについても検討したいと思ってございます。
それで、この目標値にはその数字は入っておりません。といいますのは、今後の建てかえ計画の中で、どれだけ出てくるかということはその提出案件によりますので、また、どの程度の基準アップ、それがカウントできるかというところもまだ想定しづらいということもありますので、計画値の中には入っておりません。
小林委員
あと2点だけ、まとめて御質問させてもらいます。
一つは、43ページにある「緑化指導の際に接道部の緑化の助成制度」ということで、具体的には生け垣等の植樹帯の助成だと思いますけれども、これに対して、実は駅周辺のほうで緑化をさまざまに積極的に勉強しながら、まちを緑豊かにしていこうという地域があります。中野三丁目の地域なんですけれども、これも東京都のモデル地域という形で指定されまして、進めていくんですが、区としてどういうような応援をしていただけるのかというのが1点ですね。
あともう1点が、現在妙正寺川の護岸工事等がありまして、その護岸工事の前にはハナミズキとかそういう形での木がたくさん植えられていたんですが、一番住民のほうが心配しているのが、今年度じゅうには工事が終わるという中で、しっかりと緑化の流れで緑ができるのかどうか。その辺、2点目確認したいということで、よろしくお願いします。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
1点目の駅南側の桃園地域センター周辺のことだと思うんですが、あれは東京都の財団法人であります東京都公園協会のほうがモデル事業として、先般、ゴールデンウイーク明けだったと思うんですが、説明会をやったんですね。私ども、いわゆるオブザーバーの形で説明会へも出させてもらいました。実現する暁には、例えば私どもが中野区としてやっております緑化計画に基づきまして、例えば生け垣を設置される場合には助成をさせていただくとか、その他、公園の中で私どもが住民の自主管理に基づきまして花壇をつくるとかそういう要項もつくっておりますので、あわせてあの地域が緑豊かなまちづくりといいましょうか空間になればよいのかなと。その辺の一種の調整業務を場合によってはさせていただくこともあろうかと思っております。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
二つ目の問い合わせですけれども、妙正寺川につきましては、激特の事業に入りましたので、河川管理用通路の、いわゆる歩行者の通路のところに植えておりました木については、一たん除却をして工事を進めさせていただいていますけれども、完成した後には再びそこに植栽をするというふうに東京都に聞いております。
むとう委員
今回、意見交換会の結果をお示しいただいたんですけれども、この資料については、何かでこれから公開する予定はあるんですか。インターネットとかに載るんですか。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
本日、建設委員会に御報告をしましたので、速やかにホームページ等で公開をさせていただきます。
むとう委員
それでしたら、ぜひお願いなんですけれども、一番最後のところで、「意見提出用紙により寄せられた意見一覧」というのがありますよね。それについては、参加した方が、意見用紙があって、それに書いて、会場で出して置いていったものだと思うんですけれども、そうですよね。それも含めてですよね。それについての区の考え方なり区の回答みたいなものはここにはないわけですけれども、それもあわせて載せていただきたいと思います。区民の側から意見を寄せてもらって、区がそれについてお答えしないというのもちょっと失礼な感じがするので、ぜひあわせて、ここには書いてありませんけれども、直接的には会場での発言に対する答えではないので回答はしていないんでしょうけれども、寄せられた意見ですから、それに対してやはり区も答えるというのが礼儀ではないかと思いますので、ぜひ載せていただきたいと思います。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
ここに区の考え方を添えなかった理由は、前段の会場のところも、その場で区としてお答え申し上げた内容を書いているものでございます。後ほどいただいた意見ですので、回答する機会はもちろんなかったわけですね。そういう意味で、統一をするためにこういう体裁にしたわけでございます。
むとう委員
だから、それはわかるんだけれども、でも、皆さん意見があったら提出用紙に書いていってくださいとなっているんだから……(「やると言っているじゃない」と呼ぶ者あり)やると答えてくれていないので、(「やるというのと同じじゃない」と呼ぶ者あり)やると答えていないですよね。ぜひ私は検討して、載せてください。当日言ったことではないけれども、寄せられた意見に対してきちんとお答えをしていくという姿勢を見せていただきたいと思いますので、ホームページに載せるのであれば書いていただきたいと思いますが、いかがですか。
田中都市整備部副参事(都市計画調整担当)
そういうふうにさせていただこうと思います。実際には、この上の会場でいただいた御意見と同じ意見もございますので、そういう意味では同じ回答ができる部分もございます。そういうふうにさせていただこうと思っております。
委員長
他に質疑はございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了させていただきます。
次に、きょうの予定でございます3番目に入らせていただきたいと思います。
地籍調査事業の実施についての報告を求めます。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
それでは、地籍調査の実施につきまして(資料5)御報告申し上げます。
本日の資料でございます。ペーパーのものとパンフレットを一部御用意させていただいてございます。
区では、平成19年度より、国土調査法に基づきまして、地籍調査を実施しているところでございます。この調査ですが、平成40年をめどとして、区内全域を調査することを予定としており、本年度は2街区を調査するものでございます。
地籍調査の目的でございますが、人間でありますと戸籍といったものがございますが、一筆ごと、すなわち登記されている地番ごとの土地におきまして、その地番、地目、地籍、所有者を明確にし、まちづくりや財産の適切な管理、災害からの迅速な復旧、土地取引の円滑化に資するということでございます。
調査の方法でございます。官民境界等先行調査というものでございます。通常、地籍調査は、一筆ごとの調査を指すものでございますが、区が行っておりますのが、この一筆ごとの調査に先立ちまして、区が所有する区道、水路などと、これに隣接する民有地との境界を土地所有者立ち会いの上確定をしていくという方法でございます。
具体的な調査方法ですが、恐れ入りますが、パンフレットの表紙をおめくりいただけますでしょうか。パンフレットの左上からでございますが、こちらには地籍調査とは何かといったことから、調査は何をするのか。下のほうですね。街区調査というところなんですが、といったところ。それから、ページの中央でございますが、調査の流れといったところです。①から⑥までございます。区の調査方法につきましても、おおむねこのパンフレットの流れに沿いまして調査を行い、図面や帳簿にまとめてまいります。将来的にはそれが後続として行われますそれぞれの一筆調査、これは民地と民地の境界ももちろん含みますが、その調査の基礎資料として使っていくといった流れでございます。
それから、パンフレットの裏面でございますが、地籍調査を行った場合のメリット等々が記載されてございます。
恐れ入りますが、資料にお戻りいただけますでしょうか。
今回の対象地域でございますが、江原一丁目・二丁目の全域を対象とするものでございます。調査の期間ですが、この地籍調査は官民境界等先行調査、おおむね2年で工程を終えます。今回の2街区分については、平成23年3月をめどとしているものでございます。
周知の方法ですが、区報並びにホームページ、また地域説明会を2回予定してございます。区報のほうは8月20日号。それから、ホームページでの御案内。地域説明会の日程につきましては、9月中旬ごろを予定してございます。なお、別途、土地所有者の方には、地域説明会の通知を送付いたします。
また、今後の予定でございますが、冒頭申し上げましたとおり、平成40年をめどとしまして、まちづくりの進捗や総合危険度などを考慮の上、1年で複数の街区を調査、また、5年後とにその調査の方法や対象地区の見直しを行いまして、早期の完了を目指すものでございます。
資料の裏面をお願いいたします。
濃い網かけが、前回、平成19年から22年で行いましたものでございます。薄い網かけが今回実施する地区でございます。全体で約1,500強の総筆数がございますが、先ほど申し上げましたとおり、民民の境界ということではございませんで、官と民の境界をまず確定していく調査であるといったことでございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はございますでしょうか。
市川委員
これは江原の三丁目をして、次に二丁目、一丁目に入っているんだけれども、ここの地域から始めた理由は何ですか。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
こちらの江原の地域が、昭和18年に区画整理を行った地区でございます。すなわち、調査を行うための基礎資料が存在します関係で、地籍調査を行う際にも、境界の再現性が高いといったこと。またそれから、練馬区、豊島区、新宿区の3区と接することから、他区との整合性を図りながら進められるといったことでございまして、まず江原三丁目を昨年度まで行っております。引き続き、その隣接する区域ということで、区画整理地区ということもございますので、まずそちらから進めさせていただくといったところでございます。
市川委員
水路沿いの用地で、官民境界の確定が進まないで困っている地域があるのは知っているでしょう。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
江原地区ということで……。(「区内全般で」と呼ぶ者あり)はい。区内全般で、境界が定まらないというところは多数あるというふうに認識してございます。
市川委員
その水路の沿線に住んでいる人たちが、建物を建てかえようにも建てかえができない。官民境界の確定が必要になる。そうすると、お金がかかる。だから、長年そのまま放置されていると。そういうところがあるの。例えば、中野五丁目にあるんですよね。そこのサンプラザのところから信号を渡って、野村証券に入っていくでしょう。野村証券の横というの。あそこは水路なんですよね。あれを真っすぐ突き抜けて、右にクランクして、わしやさんの裏へ行って、左に行くんだけれども、あれは水路なんだよね。あれは水路なんだけれども、あれは区が所有しているんですか。それとも管理をしているんですか。どっちですか。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
すみません、ちょっと保留にしていただきたいと思います。
市川委員
要するに、この資料に書いてあるのを見ると、「中野区が所有する区道及び水路等とこれに隣接する民有地との筆境を立ち会いの上、確定する」と、こうなっているわけ。だから、あの水路は、あれは国の財産なのかな。(「今現在は、区に来ています」と呼ぶ者あり)そうすると、所有は区にある。そうだよね。あれずっと沿線を延ばしていくと、北口のライフストアがあるでしょう。あのライフストアの南側を走って、天神のほうに向かう。あの水路敷に、もう今から20数年前にお家を建てかえたいというお宅があって、それがこの前が水路敷だから建てかえができないといって、ずっと放置されていた経緯があるんですよ。そういうところを優先的に取り上げて官民境界確定をしてあげるというのも一つ大事なことだと思うんだけれども、その優先順位のつけ方とか、この地籍調査事業の進捗、いわゆる進め方の順番づけというのをどんなふうにお考えになりますかね。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
委員御指摘のとおり、境が決まっていない箇所というのはかなり多数ございます。今後、地籍調査の地域の選び方についてどのように進めていくかといった御指示であるかと思いますが、まず、私どもの今回の江原というところがそもそも区画整理をしているというところから、私ども区としても初めて行う大事業というところの認識もございまして、大もとの境がある程度しっかりしているところを選ばせていただいたわけなんですけれども、今後、20年を目途として進めていく中で、そういったさまざまな地域の特性でございますとかそういったものを勘案しながら、やり方とか地域の選び方等も工夫をしながら行ってまいりたいと思ってございます。
市川委員
今、答弁の中にあったように、これは大事業なんですよ。これで道路台帳の整理ができるんでしょう。区は、今道路台帳が全部でき上がっていないんですよね。そうですよね。だから、これはとても大事なことなんです。議会でかなり以前からこれに対しての指摘はあったし、私たち自民党も、これについては斉藤金造議員がかなり以前から指摘はしていたと思います。それで、進めていく上で、もう今それぞれの地域において官民境界確定を急いでやりたい。だけれども、なかなか費用面での捻出が難しいといって、また、沿道の沿線の皆さんの同意を取らなきゃいけないということもある。ある一定の距離を持たなきゃいけないということもあって、もう遅々として進みませんという地域があるわけなんです。その中でも特に、やっぱり現場を歩いて、どういった地域から手をつけていけばいいのかということを入念にしていただきたいと思いますので。たくさんかかるんですよ。時間がたくさんかかることですけれども、よろしく、これは要望ですから、お願いします。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
先ほどの委員御質問の水路の所有につきましては、所有しているということでございます。
委員長
答弁保留でなくて、今のお答えでということですね。
よろしいでしょうか。
他に御質疑ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告の質疑を終了いたします。
当初予定しました3が終了しましたので、今後の進め方について協議をしていただくために休憩をとらせていただきます。
(午後4時05分)
委員長
委員会を再開します。
(午後4時05分)
本日の審査はこれまでとし、残りは明日10日に審査を行うことに御異議ございませんでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の審査を終了いたします。
次回の委員会は、明日6月10日午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。
以上で、本日の建設委員会を散会します。
(午後4時06分)