平成21年09月16日中野区議会建設委員会(第3回定例会)
平成21年09月16日中野区議会建設委員会(第3回定例会)の会議録
平成21年09月16日建設委員会 中野区議会建設委員会〔平成21年9月16日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成21年9月16日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後3時49分

○閉会  午後4時42分

○出席委員(7名)
 佐野 れいじ委員長
 いながき じゅん子副委員長
 せきと 進委員
 小林 秀明委員
 むとう 有子委員
 市川 みのる委員
 江口 済三郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市整備部長 石井 正行
 都市整備部副参事(都市整備部経営担当、都市計画担当、住宅担当) 登 弘毅
 都市整備部副参事(都市計画調整担当) 田中 正弥
 都市整備部副参事(交通・道路管理担当) 滝瀬 裕之
 都市整備部副参事(公園・道路整備担当) 石田 勝大
 都市整備部副参事(建築担当) 豊川 士朗
 まちづくり推進室長 川崎 亨
 まちづくり推進室副参事(まちづくり推進室経営担当、地域まちづくり担当) 上村 晃一
 まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当) 松前 友香子
 まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当) 秋元 順一
 まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 角 秀行
 まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当、西武新宿線沿線まちづくり担当) 萩原 清志

○事務局職員
 書記 河村 孝雄
 書記 鈴木 均

○委員長署名


審査日程
○議案
 第54号議案 平成21年度中野区一般会計補正予算(関係分)

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから委員会を開会させていただきます。

(午後3時49分)

 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。
 それでは、議案の審査を行いたいと思います。
 第54号議案、平成21年度中野区一般会計補正予算(関係分)についてを議題に供します。
 なお、念のため申し上げます。補正予算は総務委員会に付託されておりますか、建設委員会関係分について当委員会で審査し、意見があれば、賛成多数となった意見を総務委員会に申し送ることとなっておりますので、御承知おきを願いたいと思います。
 それでは、本件につきまして、理事者からの補足説明を求めます。
石井都市整備部長
 それでは、第54号議案、平成21年度中野区一般会計補正予算のうち、都市整備部が所管しております補正予算、この内容について御説明を申し上げたいと思います。
 議案の5ページをお開きいただきたいと思います。
 歳出予算の6款都市整備費でございますが、都市整備部所管の補正予算といたしましては、2項交通・道路管理費に2,232万5,000円、4項建築費に1,988万3,000円、合計4,220万8,000円を追加計上するものでございます。これとまちづくり推進室所管のまちづくり推進費を含めますと、6款都市整備費の既定予算との合計額は91億1,555万7,000円となるものでございます。
 それでは、説明書の44、45ページをお開きいただきたいと思います。
 2項交通・道路管理費、2目交通安全対策費の1、交通施設、(2)自転車駐車場運営365万2,000円でございます。これは放置自転車を解消するため、新井薬師北自転車駐車場の拡張を行う経費365万2,000円を追加計上するものでございます。
 次に、同じく2項2目の2、交通安全、(1)交通安全啓発963万2,000円、(2)放置自転車対策904万1,000円でございます。合計1,867万3,000円ということでございます。これは自転車の適正利用を推進するため、ルールやマナーの啓発、自転車駐車場の案内誘導の業務を行う経費1,867万3,000円を追加計上するものでございます。
 続きまして、46、47ページをお開きいただきたいと思います。
 ここでは、4項建築費、2目建築指導費の1、建築指導、(1)建築指導1,988万3,000円でございます。これは特定建築物に対する指導・助言等を効果的に実施するため、台帳の整備を行う経費1,988万3,000円を追加計上するものでございます。
 次に、この補正の歳入予算を御説明申し上げたいと思います。説明書の20、21ページをお開きいただきたいと思います。
 この中の14款都支出金、2項都補助金の5目都市整備費補助金3,855万6,000円でございます。そのうち10節緊急雇用創出補助、1、緊急雇用創出区市町村補助金1,867万3,000円、これは自転車の適正利用を促進するための啓発及び自転車駐車場案内誘導業務に伴う都の補助金でございます。さらに、10節の緊急雇用創出補助に国庫財源基金事業ということで1,988万3,000円、これは特定建築物台帳の整備に伴います都の補助金でございます。
 次に、債務負担行為でございますが、58、59ページをお開きいただきたいと思います。
 初めに、(仮称)本町四丁目住宅建設工事の補助対象の拡大及び工事費基本額改定に伴う債務負担行為限度額の増額1,901万4,000円でございます。総額4,189万5,000円ということでございます。
 次に、区営新井住宅建てかえ工事の工事費、基本額改定に伴う債務負担行為限度額の増額53万2,000円で、総額339万2,000円となるものでございます。
 以上、よろしく御審議のほどお願いを申し上げます。
川崎まちづくり推進室長
 続きまして、まちづくり推進室が所管しております補正予算の内容を御説明いたします。議案の5ページをお開きください。
 歳出予算の6款都市整備費でございますが、まちづくり推進室所管の補正予算といたしましては、7項のまちづくり推進費に3,349万5,000円を追加計上するものでございます。補正後の予算額は13億384万5,000円となるものでございます。
 それでは、内容につきましては、48ページ、49ページをごらんください。
 第6款都市整備費、7項まちづくり推進費、1目の拠点まちづくり費の補正予算について御説明いたします。
 中野駅周辺整備といたしまして、中野駅地区整備の事業化を検討するための事業規模の調査等を行う経費3,349万5,000円を追加計上するものでございます。この中野駅地区整備につきましては、現在整備構想の策定を進めており、今後その事業化に向けた検討を行っていくこととしております。このため、今後予定しております鉄道敷内での西側の南北連絡通路の整備、また、これに面する西口改札の新設に関する事業化の検討、さらには現北口の改札の改良の検討が不可欠でございますので、鉄道事業者とこれまで協議を進めてきたところでございます。このたび、その協議が整ったことから、この時期の補正予算をお願いするものでございます。今回実施する調査をもとに、全体の事業ボリュームですとか、今後の整備に関する区と鉄道事業者の役割分担などを定めるなど、具体的な事業化に向けた検討を進めてまいります。
 次に、この歳出にかかわる歳入予算を御説明いたします。ページを戻っていただきまして、18、19ページをお開きください。
 13款の国庫支出金、2項国庫補助金の4目都市整備費補助金でございます。額が1,675万円でございます。これは先導的都市環境形成促進事業補助金というもので、低炭素型都市づくり、CO2を削減する、そういった都市づくりを実施する取り組みへの支援を行う国の補助でございます。
 以上、よろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願いを申し上げます。
委員長
 それでは、これより本件に対する質疑を行いたいと思います。
 今の御説明に対して質疑ございますでしょうか。
せきと委員
 47ページです。特定建築物台帳の整備、約3,650棟ですが、特定建築物というのは、区内にこれだけの数しかないということがわかっているんですか。わかっているのだとしたら、それはなぜわかっているんですか。
豊川都市整備部副参事(建築担当)
 特定建築物と申しますのは、耐震改修促進法に定めがあるものでございまして、地震災害の防止の重要な建築物でございます。具体的には3種類ございまして、まず一つは、緊急輸送道路の沿道にある一定の高さにある建築物、2番目が多くの方々が利用する建築物、例えば学校ですとか病院、劇場等がございます。それから、3番目が危険物の貯蔵をする施設ということでございます。こういったものにつきましては、建築基準法上、定期報告の義務付けがございまして、定期報告台帳から類推したものがおおむね3,650棟ぐらいあるのじゃないかと、そういったことで出したものでございます。
せきと委員
 ありがとうございました。
 それと、49ページ、拠点まちづくり費の節の区分が負担金補助及び交付金となっているんですが、意味を私が理解できないだけなんですが、御説明願えたらと思います。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 この調査費につきましては、JRと協定を締結するという趣旨からいって、こういった内容になってくるということでございます。
せきと委員
 よくわかりませんが、伺いました。今後、西武線の各駅周辺まちづくり計画というのも出てきます。沼袋駅ですとか、新井薬師前駅の駅舎の改修というのも先々起こってくると思うんですね。その際、同様の整備の事業化の規模の調査等も行われると思うんですが、今回はJRの負担はないらしいんですけれども、西武鉄道と先々やる場合には、負担の割合というのは生じてはこないんですか。中野区だけが全部持つんでしょうか。
川崎まちづくり推進室長
 事業化を具体的に検討する中で、そういった負担のことについては協議を進めていくということになります。今回のJRにつきましても、具体的な事業化に当たっての負担の割合などを決めていくための前段階の調査ということになりますので、今この時点で西武線の立体交差事業を進めるに当たって、駅舎改良などが含まれた場合、地元と区との負担割合がどうなるかということについては、今後の問題ということで考えております。
せきと委員
 わかりました。
 じゃ、確認しますが、西武鉄道と駅舎の建てかえの事業規模の調査を行う場合も、その調査については中野区負担で行うということなんですね。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 今回補正対応をお願いした調査、これは今、室長から御説明申し上げましたように、西側の南北通路、あるいはこれに面する改札口、こういったようなことの基礎調査を行うということでございます。この内容につきましては、今後、中野駅地区整備の実現化を図っていく上で必要不可欠なものということでございまして、今回の調査につきましては、まちづくりの視点から行う基礎調査ということでございまして、自治体負担となることが全国的には通例になっているということでございます。ただ、今回行う調査を踏まえまして、今後、全体の事業規模、こういったものを把握した上で、JRとの役割分担を定めまして、今後の整備の段階では相互が負担の割合に応じて分担をしていく、そして整備を進めていくという前段の基礎調査ということでございますので、今回は区の全額負担ということになってございます。
せきと委員
 59ページです。補助対象の拡大によって、今度こういう補正予算が提示されております。補助対象が拡大になったのはいつでしたか。
登都市整備部副参事(都市計画担当)
 工事費の改定ということで、補助金の計算の基礎となる金額につきまして、改定になったと。それに伴う増額分ということでございます。それ以外に補助の対象となる項目がございます。それにつきましても、東京都との調整の中で、従来この部分は対象にならないだろうとした部分なんですが、それについても対象になるというものがございました。そういったことで金額の変更をしたということでございます。
せきと委員
 私が聞いたのは、この対象が拡大されたのはいつかということなんです。
登都市整備部副参事(都市計画担当)
 申しわけございません。今年度でございます。国や都の補助金の改定に伴って、中野区が事業者に補助する金額、これが変更になったということでございます。
むとう委員
 まず、45ページの新井薬師北自転車駐車場の拡張なんですけれども、既にあるところをふやすわけですけれども、今、何台分駐車できて、利用率がどれだけあって、拡張なわけですから、そこを踏まえてだと思うんですが、改めて今の状況を教えてください。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
 委員お尋ねの現在の新井薬師北駐車場でございます。現在100台収容という規模でございます。利用率につきましては、今年度の4月から7月まで143%ということ、すなわち43台分超過しているといった状況でございます。整備後の状況でございますが、この100台にプラスして130台プラスすると、平米にしますと125平米を足しますので、224平米で230台という状況になるということでございます。
むとう委員
 今、143%の利用率ということで、過剰になっているわけですけれども、これ以外、周りでの放置状況というのは、どうなんでしょうか。その放置状況も踏まえて、今度130台プラスすることでどの程度解消できるんでしょうか。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
 放置状況の正式な調査といったものは毎年10月に行っているんですが、職員等が目視で行っているところもあるんですが、平日の午後、晴れた場合には100台を超える規模の放置台数があるわけでございます。このたびの拡張に伴いまして、放置自転車を新規拡張するところに誘導していきたいと、そういったものもございます。それから、現在、定期利用者で待機している方も20名ほどいらっしゃいますので、放置している状況と定期利用をお待ちいただいている方を合わせまして、拡張のほうに御利用いただくことで、おおむね拡張後も100%の利用率で推移するんじゃないかと、こういうふうに思ってございます。
むとう委員
 ということは、今、目視で100台ぐらいが放置されているということで、それと定期利用を待っている方と合わせてちょうど130台ということで、これでほぼ放置はなくなるだろうという状況になるのかなというふうに思いますので、それはよかったなというふうに思います。
 あわせて、今の45ページの下のところで、交通安全の啓発なんですけれども、具体的にどういった啓発をするんでしょうか。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
 実際の啓発の内容なのでございますけども、交通のマナーやルールとかそういったものを啓発していきたいんですが、一般的な自転車利用のルール・マナーといったこと、それから、昨年の6月に道路交通法の改正がございまして、歩道の通行の関係とか子どものヘルメットの着用努力義務規定と、そういったものがございます。ことしの7月には東京都交通道路規則改正というのがございまして、傘差し運転の禁止とか、携帯電話をしながらの運転禁止と、そういったものがございます。啓発のチラシ等を入れまして、そういったものを配布していきたいというふうに考えております。実際には、朝の7過ぎから午前中にかけまして、4名の啓発チームみたいなものを組みまして、それが3チームで自転車の集積する箇所といいますか、駅周辺とか、自転車駐車場を巡回いたしまして、自転車利用者にルール・マナーについて口頭で呼びかけるとともに、そういったものを配布していくことで啓発していきたい、そのように考えてございます。
むとう委員
 要するに、路上で呼びとめて話しかけて、ティッシュを渡して、啓発するということなんですかね。そうすると、ただ単にティッシュを配るだけに終わっちゃ意味がないことで、ティッシュだけ配ると、結構皆さん、取ります。ですけれど、そこでしっかりと啓発するという部分を、4人3チームの実際にやってくださる人たちに、声かけの教育、研修であるとか、そういったこともしっかりした上で行うんでしょうか。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
 利用者に対してどのような呼びかけをしていくのかと、それに対して、従事者にどういった教育をしていくか、そういった御質問であると思いますけれども、道路交通法の趣旨ですとか、規則、研修を通じて指導する方々に正しく理解していただいて、先ほどわざわざ呼びとめてというお話もあったんですが、今後具体的な契約、業者委託してやる予定なんですが、そういったものについては、議決をいただいた後に具体的には詰めていきたいと思いますが、委員御指摘の点を踏まえまして、そういった内容にしていきたいと、そのように考えてございます。
むとう委員
 ぜひティッシュの配布だけに終わらせないで、啓発活動になるように、委託のときには十分そこを踏まえた委託をしていただきたいということを改めてお願いしておきます。
 それから、次の47ページなんですけれども、具体的に台帳の整備というのは何をしてもらうんでしょうか。
委員長
 休憩します。

(午後4時12分)

委員長
 再開いたします。

(午後4時12分)

豊川都市整備部副参事(建築担当)
 台帳の整備でございますが、先ほど対象が約3,650棟と申しましたが、個別具体に建物の状況、例えば耐震性能があるとかないとか、あるいは所有者がだれであるとか、わかっておりません。ですから、そういったものを台帳化して、一覧できるようにして、あと、それに加えて、今後の助言や指導の方針なども定めた上で、統一的に耐震改修促進の指導をしようと、そういったことを意図しております。
 ですから、要するに一般的な戸建て住宅の耐震改修の普及促進ではなくて、特に特定建築物という重要な建築物でもありますので、より個別に具体的に進行管理を区のほうでしていきたいと、そういったことから台帳化するものでございます。
むとう委員
 今、全くないわけですね、リストが。全くないところをきちんと台帳化していくだけなんですか。要するに、今ちょっとおっしゃったように、一つひとつの特定建築物の耐震がどうなっているかというのは、まだわかっていないわけですよね。ですから、調査する前段階として、この3,650棟に対して、住所、建物名、所有者がだれとかって、いつ建てたとか、そういうことを台帳化するんですか。どういうことなんでしょうか。
豊川都市整備部副参事(建築担当)
 例えば建築確認申請ですと、建築確認申請の台帳が数十年前のものからあります。ただ、それは当然特定建築物以外のものが全部含まれています。それから、それ以外にも、先ほど申し上げた定期報告の台帳ですとか、さまざま違う台帳があります。ただ、耐震という視点で整理したものはないわけなんです。ですから、今回耐震という視点で整理した台帳を整備いたしまして、特定建築物というものに対しては、個別の指導をしていきたい、そういった趣旨でございます。
むとう委員
 いろんなところで建築確認したときの台帳とか、違う台帳とか、名寄せして特定建築物を一本化していくということなんですか。どういうことなんですか。
豊川都市整備部副参事(建築担当)
 ですから、今、名寄せとおっしゃいましたが、いろんな方面から資料を集めて、中野区内の特定建築物はこれだけあって、例えばこの建物はこういう所有者、こういう連絡先がありますと。建築年次はいつですと、そういったことが一覧化できるような資料を作成して、より的確な耐震指導をしたいと、そういったことでございます。
むとう委員
 わかりました。
 次に、49ページなんですけれども、駅周辺の整備ということなんですけれども、先ほどの御質問に対する御説明ですと、区が全額負担という調査だということがわかったんですけれども、どこまでの規模なんでしょうか。先ほどの御説明だと、西口の南北通路ということなんですが、南北通路のどこの部分ですか。今も南北通路ってありますよね。ガード下の部分がまさに南北通路になるかと思うんですが、ここで言う南北通路は、西口改札開設に向けての南北通路みたいな御説明が先ほどありましたが、どの位置のどのことをおっしゃっているんでしょうか。新北口改札とは違うわけですよね。もう少し丁寧に御説明願えますか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 今回の調査の内容についてでございます。先ほど若干御説明させていただいたわけですが、ちょっと言葉不足だったということで、申しわけなく思っております。
 今回の調査の対象項目をもう一度明確に申し上げますと、中野駅の西側というのは、中野通りからさらにその西側に南北自由通路を新たに設けるということでございます。その南北通路とそこに接する新しい改札口の設計調査、それと、現在の中野駅の北口があるわけでございますが、ここのバリアフリー等を含む改修、こういったものを考えているわけでございまして、その調査内容の主なもの、さらに、その具体化したものとしては、駅構内の施設整備に当たっての電気設備等の支障物があるわけでございますが、そういったものの調査ですとか、それから、今申し上げた施設の施工計画の概要の検討、それから、それに要する概略の工期、どの程度の日数がかかって整備ができるのか、それから、概算の工事費、こういったものを算出するということが今回の基礎調査の内容になってございます。
むとう委員
 今の北口よりももっと西側の中野通り側ということは、囲町のあたりとか、線路沿いあたりにできるということなんですか。どこからどこの南北で、区役所よりももっと線路沿いを高円寺のほうに行ったところに新たに西口改札をつくるということですか。どのあたりのことをイメージしているんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 現在、整備構想案をパブリックコメントとして公表しているわけでございますが、中野通りからさらに西側に、ちょうど区役所とサンプラザの間に道路があるわけでございますが、その位置あたりに南北の自由通路がつくのではないかということで、整備構想の案の中ではそういったことでお示ししている。大体、位置としては、おおむねそのような位置につくのではないかと。それが今回、基礎調査によってもう少し精査した形で具体的な内容が決まってくるということになるわけでございます。
むとう委員
 私の理解が足りていなかったのかもしれないんですが、言われている新北口改札というのと非常に近いところですか。現北口改札を今の北口広場あたりに新北口駅としてつくるようなことを言っていませんでしたっけ。駅はつくらなくて、単なる広場でしたっけ。ちょっとごめんなさい。もう一度教えてください。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 中野通りの東側に現在の南北のコンコースがあって、北口があって、南口があるわけでございます。これについては、北口の改札口が中野通り側に現在向いているわけでございますが、周辺のまちづくりによって、特に警大跡地の整備なんですが、こういったところで朝のピーク時に相当の乗降客数がふえるということで、現在の改札数だけではとても不足するだろうという予測が十分立つわけでございます。そういったことから、現在中野通りに抜けている北口の改札、それプラス、現在の北口の広場にまっすぐ抜ける新しい改札口、これを現在の北口の中で検討していこうじゃないかというのが北口の改修ということになるわけでございます。
 新たに設ける南北通路というのは、中野通りの西側に設ける新しい南北通路で、南北通路に新しい改札を設ける、それは新しい西口改札になるということになってございます。
むとう委員
 駅舎の外という部分だったら実に理解できるんですけれども、改札の中まで区の負担で調査するというところが納得しがたいんですけれども、先ほどの説明で、負担金及び交付金と書いてあるのは、JRと提携している事業だからという御説明がありましたよね。提携している事業であるならば、駅構内という部分はまさにJRの負担で調査すべきものではないかと思うんですが、駅構内の外の部分を中野区がやることは理解できますけれども、構内の部分まで調査するのに、どうして中野区が全額負担になるんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 実際に整備をする段階では、先ほども申し上げましたが、JRと区が割合によって負担をしていくということになるわけでございますが、今回はそれを定めるための基礎調査ということでございます。全体の事業がどの程度のものになるのか、そういったものを調査するということで、そもそもが周辺のまちづくりとの関連で乗降客数がふえるということから、今回の基礎調査の部分については、これは全国的な通例になっているわけですが、自治体負担ということになるわけでございます。今後具体的に整備を行っていく段階でどういう負担をしていくのか、それを定めるための調査も含まれているということでございまして、今後もずっと中野区が負担していくというものではないわけでございます。
むとう委員
 わかりました。そうすると、今回のことについては区がやるということですけれども、もっと具体的にJRの工事規模であるとか、金額等わかったときには、JRが一定の負担をするということで、確認ですけれども、JRも合意した上でこの調査に着手するというふうに思っていてよろしいですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 そういった合意ができたということで、今回補正でお願いしているということでございます。
市川委員
 今のに関連して、説明のところには、南北通路は事業規模調査になっているんですよ。それから、現在の北口の改札の改良工事については、施工計画の検討になっている。ところが、今、答弁の中では、秋元さんは基礎調査という言葉を使った。細かいことを言うようだけど、調査と検討ってどう違うの。段階があると思う。例えば最初が調査で、次が検討とステップがあると思うんです。例えば改札改良工事というのは、施工計画の検討なんだよ。ということは、かなり絵ができてくるわけだ。ところが、上の行にある南北通路というのは、事業規模、いわゆる幅員が18だっけ、19だっけ、それでいいのかとか、その規模というのが、中野三丁目側のどこいらにおりて、こっちの四丁目側はどこいらにおりてという、空中のデッキなんですよと、人工地盤なんですよと、その地盤というのは、これぐらいの形態なんですよという規模を調査するということだと思うんだよ、想像では。だけど、それはあくまでも、僕たちのような素人の想像の範囲であって、実際に専門的な立場からしたら、事業規模調査というのと施工計画検討というのはどう違うのか、そういう文言の使い方をきちっとしておかないと、区民に対して説明がなかなか難しくなってくる。それから、どっちから手をつけていくか、どっちが先にできるのか、後からこっちができるんです、こういうことを僕たちも説明するのに、説明しやすいような答弁というのが欲しいんですね。もう一回そこいらあたりの答弁をお願いします。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 確かに、現在の中野通り東側に南北コンコースがあるわけですが、そちらの北口については、既にあるものの改修ということでございますので、今回の調査によって、相当明確な、設計に近いようなものができてくるということになるわけでございます。
 それから、新たに設ける西側の南北橋上の自由通路、これにつきましては、現在、実態が全くないわけでございまして、実態のないものを新たにつくるということから、概略的な、本当に基礎的な調査ということになってくるのかなというふうに思います。
 私、今回の調査全体を指して基礎調査ということを申し上げたわけでございますが、内容としては、現在の北口の改修の内容と、それから、新たに設ける南北自由通路の内容、これは相当の開きがあるということでございます。どちらかというと、基礎的な調査ということになってくると、新たに設ける南北通路については基礎調査、それから、現在の北口の改札の改修については、相当細かい設計までできるのかなと、そういうような認識を持っているところでございます。
江口委員
 自転車の適正利用のことなんですけど、ちょっと私、わからないので、中野駅は規制区域になっていますよね。新井薬師も規制区域ですか。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
 委員おっしゃるとおりでございます。
江口委員
 そうすると、新中野の商店街の駐車場の中につくったところは、今回の補正でも出ている杉山公園のところができない限りは規制しないということですけども、現状、二つだけ言います。中野駅の日曜日の違法駐輪、これは最近、サンプラの前だとか、非常にひどくなってきているんですね。なぜかというと、規制区域だけども、日曜日は撤去しないということがわかっていますから、この辺のことはどうするのかということと、それから、新中野の駅は、相変わらずみずほ銀行のところは若干減った程度で、せっかくあそこに自転車駐車場をつくっていただいたけど、そんなに放置自転車が減っているわけじゃないんですね。だから、そういう意味では、私がいつも言っているように、ここでやった地域だけでも、せめて規制をかけない限りは、イタチごっこになってしまうんじゃないかというふうに思っているんですね。
 それと、もう一つ、先ほど4人の体制で16名と言っていると、毎日はまず無理でしょう。中野に約9か10ぐらいあって、駅によっては、四方に入り口があったり、3カ所入り口とか、2カ所入り口とか、いろいろあるわけなので、そうなってくると、こういう形でわざわざやってもらうのはいいんですけど、たまたま補助率がすべて東京都から出てくるということはいいんだけども、本当に意味あることなのか、その辺もちょっと。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
 委員御指摘の中野駅の日曜日の放置状況、それから、新中野の状況ということでございます。撤去につきましては、平日、土曜日、月一、二回程度行っているところでございます。今回、補正のお願いしてございます交通安全の啓発につきましては、交通安全の啓発といったもの、それから、放置自転車対策、そういった2本立てメニューになっているところでございます。放置自転車対策のほうでは、今回拡張いたします新井薬師、それから、新中野、中野駅ということで、委託によって放置防止指導員ということでお願いいたしまして、こちらは土日問わず、11月から3月末まで毎日、計6名の者がその近辺を巡回いたしまして、自転車駐車場の利用の案内とか、放置防止の指導といったものをやっていく予定になってございます。
 委員御指摘の現在の状況もあるわけでございますけども、今回の補正計上でお願いしてございます案内強化業務といったものとあわせながら対応していきたいと、このように考えてございます。
江口委員
 3駅に6名配置しちゃうわけ。そうすると、あとの駅は10名と、今のはそういう答えでいいんですか。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
 申しわけございません。交通安全啓発のほうで12名、それから、放置自転車対策のほうで6名と、人の数ではそういったところでございます。交通安全啓発のほうは、啓発用品の配布といったものが中心になろうかと。毎日やりますと、午前中ということになりますが、放置自転車対策の案内業務等につきましては、朝7時過ぎから夕方まで毎日行っていくといったところでございます。
江口委員
 一つは、それだけの人数で果たしてできるのかなという非常に疑問があります。特に地元ですから、新中野駅の場合は、一番置かれるのは青梅街道沿い。そこに啓発する方々がいても、新しくできた自転車駐車場まで誘導するといっても、100メーター以上ありますから、多分そこに立っていて、駐輪場はあちらでございますという、ただ指示だけだと思うんですね。そうすると、今のところ、あそこは遠いものですから、なかなかそこに入れようとしないという傾向があります。ですから、私はあえて言っているのは、そこでやる以上は、規制区域にかけない限りは、到底同じというのが一つなんですね。
 それから、もう一つは、現在整理員を使っていますよね。そういう人との兼ね合いはどうなるのか。朝来て、全部整理して、並べていきますね。私が言っているのは、並べてくれるから、皆さんが置いていくので、逆なんですよ。置いちゃいけないというのと、置いたら並べてくれる人を区がちゃんと手配してくれていくと、逆に言えば、置いてもいいんじゃないかという、そういう発想にもなっているわけね。だから、必ず八時半過ぎぐらいになると、きれいに並んでいますよ。朝行くときに、慌ててそこに置いていっても、ちゃんと並べてくれる人がいるからというので、置いていっていいんだなというイメージがあるのね。
 そういう意味からすると、今回はせっかく駅を強化するのだったら、ちょっと考え方を変えて、だめなものだめ、いいものはいいということで、みんなの通路であり、みんなの道なんだから、一人や二人がいいじゃないかといって、じゃ、駐輪場がないからといって、今度駐輪場をつくったわけだから、それは守ってほしいと。ただ、満杯になった場合、どうするかということの対応はあるにしても、特にそういう形での啓発だとか啓蒙だとかというのをやってもらわないと、意味がなくて、この1年間で引いちゃったらどうなるのということになってしまうと、また同じになるので、その辺もきちっと考えた上でやってほしいし、特にいつもやっているというけど、撤去のほうはやっていないわけだから、ランダムで、いつ撤去されるかわからないぐらいにしておかないと、中野駅だけでいえば、日曜日は大丈夫だというので、みんな来ていますよ。
 だから、そういう意味でいくと、一番にぎやかさを増すいいときに、非常に環境の悪い町になっていてきているので、その辺も協力していただくということをしていかない限り、本当にイタチごっこで、繰り返し繰り返し同じことをやっているような行政というのはみっともないし、また、それに対して、何もやらない区民もみっともないし、一体となってやるべきだということでの本当のマナーということを考える一つのきっかけにしてほしいんですけど、いかがでしょうか。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
 今回の補正でお願いしている放置自転車対策でございますけども、既存のものといたしましては、14名でこれまで業務に当たってきているところでございます。それから、今年度の当初予算の緊急雇用等もあったわけでございますが、こちらが2名を新中野周辺に充てていると、そんな状況でございます。今回の補正でお願いしている、この6名になるわけなんですけども、こういったものとあわせまして、委員おっしゃったように、確かに日曜日はやっていないのでとめていくと、整理員がいて、きれいに並べるといった状況もあるわけでございます。放置規制の考え方につきましては、先般の議会でお願いいたしました杉山自転車駐車場の整備にあわせまして、放置規制区域を考えているところでございます。めどといたしましては、杉山公園のほうの完成が年度内の予定にしてございます。それから、駐輪場の供用開始が4月の下旬ごろを予定しているところでございます。そうしたことをあわせまして、おおむね来年の6月ごろには規制区域化していきたいと、こんな予定で考えているところでございます。
江口委員
 これでいくと、11月ごろからじゃないですか。そうすると、ある程度、寒くなると、自転車利用というのは減ってくるんですね、不思議なもので。ただ、お願いがあるのは、ここでもう一回見直しというのは、中野駅なんかは休日に誘導員とかつけるということを言っていただいたけど、例えば朝とか昼ごろ、その方たちがついたときは、ここは規制区域ですということで、ちゃんと駐輪場へお願いしますと言って、その後、休日でも立った日は撤去すべきだと思うんですね。それはなぜかというと、そこで警告しているのに、あえて置いていくわけだから、文句は言えないわけでしょう。ここは撤去されますよと、ですから、駐輪場へという形のほうが誘導しやすいわけじゃないですか。その日は必ずその後1時間ぐらいの後には撤去するとかいうことで、休日は皆さん休みだからというんじゃなくて、ローテーションを組んだ上で1カ月間動いてもらうような体制はとれないんでしょうか。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
 実際の撤去につきましては、今回の安全啓発の対策のスキルとは別のところでやっておりますが、平日と月一、二回程度の土曜日ということで、委員御指摘の点を踏まえまして、現状確認の上、対応してまいりたいというふうに考えているところでございます。
江口委員
 確認しておくけど、ぜひお願いしたいのは、私は、撤去が目的ではないんですよね。だけど、そこで今度こういう方たちがいてくれるということで、1年間使えると。撤去されますよということであえて警告をしながら、駐輪場へぜひとめていただきたいと、そういう言葉を発して、それでも置くというのだったら、もう撤去するということで、期間中はそれを重点的にやっていただいて、いついつ撤去しますという紙じゃなくて、配置されたところを御丁寧に言ってあげて、ここに置かれると撤去ですよということも言って、あえて置くのだったら撤去するということで、そういうリズムにつくっていったほうが私はいいと思って言っているんですけど、いかがでしょう。
滝瀬都市整備部副参事(交通・道路管理担当)
 委員御指摘の点を踏まえまして、こういったものが一連で十分成果を上げるように取り組んでいきたいと、このように考えます。
むとう委員
 すみません。1点、市川委員の質問の御答弁の中で、先ほどの49ページなんですけれども、施工計画検討という部分で、細かい設計まで出るというような御答弁があったかと思うんですけれども、細かい設計まで至っちゃうということなので、そうすると、それに対して中野区のお金で負担するわけですけれども、細かい設計までできちゃうのに、JRは設計に従うということなんですか。具体的な整備になると、JRもお金を出すわけですから、自分たちのやりたいような駅にしたいわけだと思いますので、その辺はどういうことになるんですか。細かい設計までここで本当にできちゃうんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 49ページにも記載してございますように、南北通路と現北口の改札、ここの書き方が相当違っております。何もないものをつくるものの検討と、現在既にある改札を改修する検討、これの密度は当然違ってくると、そういう意味で申し上げたわけでございまして、施工計画というと、具体的なかなりの図面まで出てくるのかなということを想定しているわけでございます。これについては、これから、普通は基本設計、実施設計と入っていくわけですが、その段階では、先ほども申し上げたような負担割合によって、それぞれの経費を負担していくということになるわけでございます。
市川委員
 計画と設計は違うんだよ。設計までJRが入る、そういうこと。
委員長
 むとう委員、よろしいですか。
むとう委員
 いいです。
委員長
 他に質疑はございますでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 他に質疑がなければ、質疑を終結させていただきます。
 次に、総務委員会に申し送るべき意見があれば、意見を受けたいと思いますが、いかがでございましょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 意見がなければ、当委員会としては、54号議案について、総務委員会に意見なしということで申し送りたいと思いますが、よろしいでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定させていただきます。
 以上で54号議案、平成21年度中野区一般会計補正予算(関係分)についての審査を終了いたします。
 他にございますでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ないようですから、以上で本日予定しました日程はすべて終了しますが、委員、理事者から何か発言はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、本日の建設委員会を散会いたします。

(午後4時42分)