平成22年10月04日中野区議会決算特別委員会区民分科会
平成22年10月04日中野区議会決算特別委員会区民分科会の会議録
平成22年10月04日決算特別委員会区民分科会 中野区議会区民分科会〔平成22年10月4日〕

区民分科会会議記録

○開会日 平成22年10月4日

○場所  中野区議会第2委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後1時11分

○出席委員(8名)
 久保 りか主査
 酒井 たくや副主査
 白井 秀史委員
 北原 ともあき委員
 近藤 さえ子委員
 牛崎 のり子委員
 きたごう 秀文委員
 伊藤 正信委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 区民生活部長 鈴木 由美子
 区民生活部副参事(区民生活部経営担当、地域活動担当) 瀬田 敏幸
 区民生活部副参事(南地域担当) 岩浅 英樹
 区民生活部副参事(中部地域担当) 小山 真実
 区民生活部副参事(東地域担当) 辻本 将紀
 区民生活部副参事(北地域担当) 長﨑 武史
 区民生活部副参事(西地域担当) 中井 豊
 区民生活部副参事(戸籍住民担当) 浅野 昭
 区民生活部副参事(産業振興担当) 高橋 昭彦
 区民生活部副参事(環境と暮らし担当) 横山 俊
 区民生活部副参事(ごみ減量・清掃事業担当、ごみ減量担当) 鈴木 郁也
 清掃事務所長 伊東 知秀

○事務局職員
 書記 土屋 佳代子
 書記 鈴木 均

○主査署名

審査日程
○議題
 認定第1号 平成21年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

主査
 定足数に達しましたので、区民分科会を開会いたします。

(午後1時00分)

 認定第1号、平成21年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)を議題に供します。
 それでは、前回分科会で答弁保留となった項目について、理事者からの回答を求めます。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 昨日、白井委員より商店街活性化支援として実施している補助金事業のうち、東京都からの補助金を受け実施しているものと区単独で実施しているもの、それぞれの事業ごとの執行率、事業の概要、傾向等について御質問いただき、答弁を保留させていただきました。決算説明書の201ページ、商店街活性化支援の中に各補助金事業の実績を表記してございますが、その順に沿いまして御説明申し上げたいと思います。
 まず、東京都からの補助金を受け実施しているものと区単独で実施しているものの別でございますが、一つ目の魅力ある店舗創出事業補助金から商店街振興組合支援までの七つの補助金事業のうち、都の新・元気を出せ!商店街事業費補助金を活用してございますものは、三つ目の商店街地域コミュニティ等推進事業費補助金、四つ目の新・元気を出せ!商店街事業費補助金、五つ目の生まれ変わる商店街への取組事業補助金の三つとなってございます。それ以外の補助金事業につきましては、区の単独事業となっております。
 続きまして、それぞれの補助金事業の概要と執行率について申し上げます。
 まず、一つ目、魅力ある店舗創出事業補助金でございます。こちちは、中野区内の空き店舗を活用して新たに魅力ある店舗を始める事業者に対しまして、経費の一部を補助し、事業の安定的な発展と地域の商店街の活性化を促進するという内容でございまして、執行率は6.7%となってございます。
 二つ目、事業者等による商店街地域コミュニティ等推進事業補助金でございます。こちらは、空き店舗を活用し、商店街の地域コミュニティ機能の強化を図るための取り組みを行う事業者に対しまして、経費の一部を補助するものでございます。不用額はございません。
 三つ目の商店街地域コミュニティ等推進事業費補助金でございますが、こちらにつきましては、同じく商店街の地域コミュニティ機能の強化を図るために、商店街自身が取り組みを行う場合の経費の一部を補助するものでございます。執行率は43.8%となってございます。
 続きまして四つ目、新・元気を出せ!商店街事業費補助金でございます。イベント事業につきましては、商店街がみずから企画し実施する七夕、盆踊りなどの季節のイベント、スタンプラリー、歳末セールなど各種イベントを対象としているものです。活性化事業につきましては、街路灯やアーケードの整備、案内マップの作成など、商店街活性化を図るための施設整備、販売促進の取り組みが対象となってございます。また、特別支援事業につきましては、商店街活動が停滞・休止状態にある商店街を支援する目的で、過去3年間にこの補助金の交付を受けていない商店街が実施するイベント事業費を対象としてございます。こちらの執行率については、77.4%となってございます。
 続きまして五つ目、生まれ変わる商店街への取組事業補助金でございます。こちらは、商店街が地域住民などと協力・連携してまちの活性化に取り組みを進めるための助言や活動に関するサポートを大学などから受けるための経費などを対象としたものであり、執行率は50%になっております。
 六つ目、商店街連合会事業補助金につきましては、区商店街連合会の組織基盤の安定化及び自主的取り組みの強化を図るために、経費の一部を補助しているものでございます。各商店街に中小企業診断士を派遣する事業、あるいは他都市への研修経費などを内容としております。執行率は99.3%となっております。
 最後、七つ目の商店街振興組合支援のうち、商店街振興組合コミュニティ助成金につきましては、商店街振興組合の設立後5年間に当該振興組合が行うコミュニティ事業について、経費の一部を補助しているものでございまして、不用額はございません。
 以上が各補助金事業の概要と執行率となります。
 これらを東京都から補助金を受け実施しているものと区単独で実施しているものを分類いたしまして、それぞれの執行率の傾向を見てみますと、東京都からの補助金を受け実施しているものが執行率69.8%、区単独で実施してるものが60.4%となっておりまして、東京都からの補助金を受け実施しているもののほうが執行率が高いという結果になってございます。
主査
 この件について、質疑はありませんか。
白井委員
 詳細な資料をありがとうございます。事業の数だとか予算の規模がありますので、一概に執行率だけで判断するというのは難しいかとは思うんですけれども、東京都全体でとられた施策よりも中野区個別でチョイスした施策の執行率が低いというのはどのような分析をされているんでしょうか、お伺いします。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 東京都全体で取り組んでいる事業等につきましては過去から、過去ずっと商店街が取り組んでいる内容のもの、そういったものが多くなってございます。比べて区の新たに考え出した魅力ある店舗創出事業でありますとかそういったものにつきましては、商店街が新たに動きをつくり出そうとしなければ手を挙げられない性質のものだと考えてございます。そういったところから、従前からあるものに対しては執行率が高く、新たに取り組みを始めてほしい、始めようとするための補助金については執行率が低くなっているのかなと分析をしてございます。
白井委員
 二つの観点から論じられると思います。一つは、新しくできた制度だからまだまだ認知度が低い。広報の不足、概要の精度の不足があるでしょう。もう一方で、制度自体が、先ほど手を挙げなければできないというお話があったんですけれども、ハードルが高い。よりレベルの高い施策をやっている。こういうことが二つの点、あるんでしょうか、お伺いします。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 まず、周知という部分につきましては、十分情報が届かず、理解が足らない部分というのはあるかと思います。そこについては、区としても今後とも働きかけをしていかなければいけないなと思っております。
 もう一つ、ハードルが高いかという部分につきましては、やはりうまい動きをつくっていくということは、まずそもそも取り組みにくいというか、動きがつくりにくい部分はあると思います。そこについては商店街側の意識を促す、あるいは継続した区の働きかけが必要だ、そのように考えてございます。
白井委員
 どうしても本当につぶれそうなお店、きつい言い方をすれば淘汰されてしまうようなお店の支援、これはちょっと違うかなと思います。一方で、本当にお店側も変わっていく、商店街も変わっていく。そのやる気を買ってあげて助成をする、この制度もわかるんですけれども、いかんせんこういうのは人が要る、やる気が要る。そういう部分ではなかなか制度に結びつかないところもあります。テーブルを構えて、どうぞ要望に来てくださいというのではなくて、区が積極的にかかわっていかなければ、恐らく執行率は上がっていかいなと思います。理想を掲げるのはいいんですけれども、一方でどのようなアプローチをかけていくのかというのは、検討する必要があるだろうと思います。
 東京都の補助金、幾つかメニューを概略広く設けてありますので、逆に言うと、区のチョイスの仕方によってはさらに執行率を上げることもできるのではないか。もう一方で、区のオリジナルの施策は一般財源を投入しているから、逆に言うと執行率が低くて不用額が出るというは、これはやっぱり制度上どうかなという問題が残ります。そういう部分では、商店街の振興策を含めて全体の話になるんですけれども、区としていま一度どのような支援策が必要なのか、この辺を検討していく必要があると思いますけれども、最後にお伺いします。
高橋区民生活部副参事(産業振興担当)
 商店街が今後どうあるべきかということを、まず区と商店街のほうが話し合っていくことが前提として必要かと思っています。そのためにはどういう取り組みが必要なのか。補助金制度についてもどういったものが有効なのか。これは商店街側も区側もお互いにアイデアを出し合って進めていく必要があるかなと思います。その上で、区はほかの自治体からなどの情報も来やすい立場にございますので、そういった立場もうまく活用しながら取り組みを進めていく必要があると思っております。長いスパンを思い描きながら今後の商店街振興を図っていく、そういった観点が必要かと思ってございます。
主査
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、以上で認定第1号の当分科会分担分の質疑をすべて終結いたします。
 本日は意見の取りまとめを行う予定でしたが、提出期限の正午を過ぎましても、意見の申し出はありませんでした。本日の答弁保留の項目について、意見の申し出はありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、当分科会としては、特に意見なしということで全体会に申し送ることにしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 以上で当分科会のすべての日程を終了しますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 以上で本日の区民分科会を散会いたします。

(午後1時11分)