平成20年07月16日中野区議会建設委員会 平成20年07月16日建設委員会 中野区議会建設委員会〔平成20年7月16日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成20年7月16日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午前10時00分

○閉会  午前11時17分

○出席委員(8名)
 北原 ともあき委員長
 のづ 恵子副委員長
 ひぐち 和正委員
 南 かつひこ委員
 伊藤 正信委員
 久保 りか委員
 むとう 有子委員
 かせ 次郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市整備部長 石井 正行
 都市計画担当課長(住宅担当課長) 登 弘毅
 都市計画調整担当課長 田中 正弥
 南部地域まちづくり担当課長 角 秀行
 中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
 北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 萩原 清志
 土木・交通担当課長 遠山 幸雄
 公園・道路担当課長 石田 勝大
 建築担当課長 豊川 士朗
 拠点まちづくり推進室長 佐藤 幸一
 拠点まちづくり担当課長 松前 友香子
 中野駅周辺整備担当課長 秋元 順一

○事務局職員
 書記 河村 孝雄
 書記 岡田 浩二

○委員長署名

審査日程
○委員会参与の変更及び異動について
○議題
 安全で快適に住めるまちづくりについて
○所管事項の報告
 1 第5回東京都市圏総合都市交通体系調査(パーソントリップ調査)の実施について(都市計画担当)
 2 野方駅整備の進捗状況及び地域説明会の開催について(都市計画担当)
 3 中野区都市計画マスタープラン改定第1回意見交換会の予定について(都市計画調整担当)
 4 上鷺宮のまちづくりについての中野区からのお知らせについて(北部地域まちづくり担当)
 5 早稲田通りの信号機及び横断歩道の変更について(公園・道路担当)
 6 控訴事件の判決及び同判決に対する上告の提起等について(建築担当)
○その他
 (1)本町二丁目郵政宿舎跡地について
 (2)本町五丁目NTT社宅跡地について
委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会します。

(午前10時00分)

 本日の審査日程についてお諮りいたします。
 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、12時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いします。
 議事に入る前に、お手元に配付されている資料(資料2)のとおり、7月1日付及び7月16日付で委員会参与の変更及び異動がありました。本日、当委員会参与から転出された方がお見えですので、ごあいさつをいただきたいと思います。
 委員会を休憩します。

(午前10時01分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午前10時02分)

 では、次に、今回変更または異動のあった参与の紹介をお願いします。紹介された方はその時点でごあいさつをお願いします。
 それでは、石井都市整備部長からお願いします。
石井都市整備部長
 都市整備部関係といたしましては、今、あいさついたしました安部秀康にかわりまして、公園・道路担当課長、石田勝大でございます。
石田公園・道路担当課長
 初めまして。本日付で採用され、公園・道路担当課長を命ぜられました石田勝大と申します。まちづくり全般について従来からやってきておりまして、中野区のために一生懸命今後も頑張っていきたいと思いますので、何分ともよろしくお願い申し上げます。
委員長
 続きまして、佐藤拠点まちづくり推進室長からお願いします。
佐藤拠点まちづくり推進室長
 参与の変更がございます。拠点まちづくり担当課長が中野駅周辺整備担当課長を兼務しておりました。松前でございます。これを改正しまして、中野駅周辺整備担当課長を改めて加えるということになりました。7月1日付で中野駅周辺整備担当課長、秋元順一が再任用新規採用ということになりましたので、御紹介いたします。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 ただいま御紹介をいただきました、この7月1日付で拠点まちづくり推進室、中野駅周辺整備担当課長といたしまして再任用となりました秋元でございます。中野の顔づくりに一生懸命取り組んでまいる所存でございますので、委員長、副委員長並びに各委員の皆様には、どうか御指導、御鞭撻を賜りますようお願いをいたしまして、ごあいさつといたします。よろしくお願いをいたします。
委員長
 ありがとうございました。
 以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了いたします。
 それでは、議事に入ります。
 安全で快適に住めるまちづくりについてを議題に供します。
 所管事項の報告を受けます。
 1番、第5回東京都市圏総合都市交通体系調査(パーソントリップ調査)の実施についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
 それでは、第5回東京都市圏総合都市交通体系調査(パーソントリップ調査)の実施について(資料3)御報告いたします。
 国土交通省関東地方整備局及び東京都市圏の都県政令市は、昭和43年以来、共同で東京都市圏内の人の移動状況を把握するために、交通実態調査、いわゆるパーソントリップ調査をおおむね10年ごとに実施しております。今般、第5回目の実施をことしの秋、9月から11月にかけまして予定しております。
 まず、この調査の目的でございます。この調査は東京都市圏の人の動きを把握して、道路計画あるいは歩行者や自転車に関する交通計画、鉄道網やバス路線等公共交通計画など、さまざまな都市交通計画やその施策実施のための基礎資料として活用することを目的としています。また、最近では新型インフルエンザの感染拡散シミュレーションですとか、あるいは地震発生時の帰宅困難者シミュレーションなどでも活用されております。
 2点目の調査内容です。これは平日の1日における人の動き、つまり、だれが、いつ、何の目的で、どこからどこへ、どのような交通手段で移動したかについて調査するということでございます。調査項目としましては、住所地、それから行き先(1日に行った場所)、目的――勤務、通学、買い物、通院、レジャー、そういった目的でございます。それから目的地までの交通手段、自動車の保有状況とか、そういった項目でございます。
 3点目としまして、調査の主体でございます。これは東京都市圏交通計画協議会ということになっております。構成団体としましては、関東地方整備局、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、それと横浜、川崎、千葉、埼玉の4政令市でございます。
 4点目、調査対象者でございますけども、全世帯のおおむね10%程度ということになっております。住民基本台帳からの無作為抽出により対象世帯を選定するということになっております。
 5点目としまして、実施方法とその時期でございます。東京都内につきましては、東京都が郵送方式により実施をするということでございます。直接中野区が実施するということではございません。区市町村の役割としましては、この調査のPR等に協力をするということでございます。時期としましては9月から11月でございます。
 最後に、6点目で今回の広報でございますけれども、中野区報、9月5日号を予定しております。また、ホームページ等にもお知らせを掲載するという予定でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
むとう委員
 国や東京都がやる調査なわけですけれども、この調査結果というのは中野区にもお知らせがあるんでしょうか。中野区としてもこの調査結果を中野区政の中で何か生かすなんていうようなことはあるんでしょうか。
登都市計画担当課長
 我々としましては、できるだけ細かいデータはいただきたいと思っております。ただ、この調査目的は、一地域というよりは首都圏全体の人の流れを把握するということでございますので、そういった観点から、もっと広域的な調査結果をいただくことになるかなというふうに思います。
 なお、前回につきましても、関東地方整備局のホームページ等には調査結果につきまして詳しく載せられております。
むとう委員
 広域的な人の流れであることはわかるんですけれども、中野区民の中で大体全世帯数の1割程度の方の動向がわかるわけですよね。こういったものはやっぱり区政の中でも生かせる要素はあるかと思うんで、何か広域的だからあまりみたいなことではなくて、中野区民の動向がわかるわけですから、やっぱりこれは区政の中でもある程度結果を反映させるとか、生かしていかないと、中野区民も協力するわけですから、それが全く区政に反映されないのでは意味のないことにもなってしまいますので、ぜひ――具体的に何が生かされるかは結果を見なければわからないんですけれども、結果をきちんといただいて検討していただきたいというふうに思いますので、お願いいたします。
登都市計画担当課長
 そのように東京都のほうにはお願いをしたいというふうに思います。
久保委員
 中野区でも交通実態調査等を行っていて、今、そういった方法を生かして、区としてもオンデマンド交通ですとか、さまざま検討されていると思うので、今、むとう委員がおっしゃったように、必ずこれは区政にも生かしていただきたいと思うんですね。都市交通以外の分野でも、新型インフルエンザの感染拡散シミュレーションですとかということがここに書かれていますけれども、今まで区としては、こういった形で何か交通媒体というか、そういった中でのシミュレーションですとか、そういったことを保健福祉分野と一緒に検討していったことというのはあるんですか。
登都市計画担当課長
 そういった分野につきまして、今までは区の内部では特にございません。
久保委員
 今後は区としてその辺のことも調査を行っていくとか、当然これは今後区としても対応策を考えなければいけないところではないかと思うんですが、その辺はいかがですか。
登都市計画担当課長
 この調査そのものは、もう少し広域的な観点から、シミュレーションですから、想定をして、ある程度その対策の素材にしていこうという観点でやられたというふうに思います。区としても必要があれば当然そういった検討はやるということになろうかと思います。
久保委員
 私としては、区としても必ずこれは必要なものではないかと思っています。すごくいい機会だと思うんですね。中野区内のことだけではなくて、区民の方たちと東京都全域におけるさまざまな交通機関を使っての動向がわかるわけですから、しっかりこの辺を把握していただいて、区内でのシミュレーションもまたきちっと行うべきだと思うんですが、その辺のところは保健福祉のほうから話があるのか、こちらからお話をするのか、ちょっとわかりませんけれども、ぜひその辺のことも今後踏まえた上で、区としても調査を開始していただくべきではないかと思いますけれども、お願いいたします。
登都市計画担当課長
 大規模な調査ですので、できるだけ多くの分野でそれが生かせるように我々も考えていきたいというふうに思います。
むとう委員
 聞き忘れてしまったんですけれども、これはかなり個人情報になるかと思うんですね。当然のことながら個人情報は守られるというふうに思っているんですけれども、これは個人が特定できないような、その辺のプライバシーの保護という部分はどういった配慮がなされている調査なんでしょうか。
登都市計画担当課長
 この調査につきましては首都圏全体でやるということで、東京都内につきましては東京都が実施するということでございます。東京都のほうは東京都の個人情報保護条例に基づきまして個人情報を取り扱うということでございます。なお、その実施に当たっても、たしか特別にこのためのパーソントリップ調査に係る個人情報の取り扱い方針というのを定めて、厳格にこれについて扱うということになっております。なお、中野区につきましても、個人情報保護審議会のほうに審議いただきまして、この件につきましては妥当なものという答申をいただいております。
南委員
 今回、基本台帳から無作為に抽出されて対象を選定されて、今回の交通実態調査が行われるということなんですけれども、これは調査後、この資料でいいますと、住民からのアンケート方式なんでしょうけれども、これから何年間か保管されるということになるんでしょうか。
登都市計画担当課長
 個人に関するデータといいますか、それにつきましては、調査終了次第、廃棄処分ということになろうかと思います。ですから、個人情報について長期間保存するということはないというふうに聞いております。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 2番、野方駅整備の進捗状況及び地域説明会の開催についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
 それでは、野方駅整備の進捗状況及び地域説明会の開催について(資料4)御報告いたします。
 野方駅の北口の事業用地につきましては、本年2月に取得契約が締結されまして、3月にはそこにお住まいの方とか、あるいは店舗といった地権者等の方が移転をされました。その後、6月に建物の解体工事が行われまして、現時点では既に北口の事業用地は更地になっているという状況でございます。あわせまして、野方駅の整備の概略ができ上がりましたので、簡単にご説明をいたします。
 資料の図面のほうをごらんいただきたいと思います。
 野方駅に橋上の自由通路ができるということでございます。自由通路部分は、南北の階段、それからエレベーターが南北各1基、それからエスカレーターも南北に各1基設置されるということになります。
 駅舎のほうでございますけれども、駅舎のほうは、多機能トイレですとか男女別トイレ、あるいは階段、エレベーターは1基でございます。エスカレーターが2基つきます。エスカレーターにつきましては、いわゆる直列の方式ということになろうかと思います。当初は並列といいますか、エスカレーターは上下と同じ位置でというふうな考えもございましたけれども、野方駅につきましては、ホームの幅が狭いということから、安全性を考えますと、どうしてもこういうような配列のエスカレーターになるというものでございます。
 それから、広場でございます。南口のほうは若干広場風のスペースができますので、そのように整備をしたいというふうに思います。これは西武鉄道の土地でございますので、一定規模の店舗はここにできます。それから、広場でございますけれども、この図面はこのとおりつくるということではございませんで、こういうような感じで考えていこうということでございます。壁面緑化等にも取り組んで、親しみやすい広場にしていこうという考えでございます。
 図面につきましては以上でございます。
 1枚目に戻っていただきまして、整備のスケジュールでございます。この7月に今お見せしましたおおよその考え、図面ができましたので、これをもとに地域説明会を行う予定でございます。7月28日を想定しております。それから、今年の10月ごろになりますけれども、実施設計がほぼでき上がるという状況でございます。一部仮設工事がそのころから入るということでございます。仮設工事といいますのは、例えば線路内での電気設備ですとか、そういったものの移設をするということでございます。デッキ整備の着工そのものは来年、21年の1月着工という考えでございます。まず、北口ですとか自由通路、駅舎について、その辺から工事に入るということでございまして、21年度末には駅舎、それから北口、自由通路につきましては一部完了するという予定でございます。最後に南口のほうに手をつけるということになっておりまして、南口がすべて完了するのは平成22年、ちょうど2年後になりますけれども、夏ごろということでございます。
 3点目、地域説明会でございます。今月28日(月曜日)でございますけれども、午後7時からでございます。会場は野方地域センター、内容につきましては、今御説明した自由通路及び駅舎の概要でございます。主催でございますけれども、中野区と西武鉄道、両者で説明会を開催するという考えでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
久保委員
 図面のほうなんですけれども、トイレの位置なんですが、これは当然改札の中とは思うのですが、1階部分といいますか、ホームにあるのでしょうか、どのような位置になるんですか。
登都市計画担当課長
 これは橋上駅でございますので、上の階にすべて配置するというものでございます。
久保委員
 ということは、この黄色い部分が上の部分ということですよね。グレーの部分が、これは全部ホームの位置ということですかね、西武新宿方面というふうに矢印があって、これがホームの位置ということですか。
登都市計画担当課長
 はい、そのとおりです。色を塗っている部分がいわゆる2階といいますか、上の階で、ホーム、下の部分はこのグレーの部分ということでございます。
久保委員
 車両が入ってくる位置といいますか、ホームの位置は変わらないんだと思うんですけれども、車両の入ってくる位置というのは若干変わってくるんでしょうか。
登都市計画担当課長
 車両の位置につきましては変更ございません。
伊藤委員
 図面のほうでちょっとお尋ねしたいんですけれども、この自由通路というのは24時間使えるわけなんですか、どうなんですか。
登都市計画担当課長
 終電が終われば、ここにつきましては閉鎖を考えております。踏切も列車が通過しませんので、そっちを通っていただくということになろうかと思います。やはりセキュリティー上、何かあるといけませんので、確認をした上で閉鎖ということを考えております。
伊藤委員
 そうだと思うんですよね。当然エスカレーターもとまりますし、恐らく北口、南口の前後でシャッターを取りつけるような形になるんでしょうかね。
登都市計画担当課長
 はい、現在のところはそのように考えております。
南委員
 改札の中に入ったところの自由通路と同じ形だったら、エスカレーターが2基設置されるようですけれども、これは2基あるというのは、上りと下りとか、そういう建て分けをされてつくられたということ、設計されているということなんでしょうか。
登都市計画担当課長
 はい、そのとおりでございます。上りエスカレーター、下りエスカレーターということでございます。ただ、どちらが上りでどちらが下りかというのは、現時点ではまだ決めてはおりません。いずれにしても、これは両方使えるエスカレーターでございます。
南委員
 あと、自由通路のところ、エスカレーターが南北各1基ずつということで、我が会派としても一般質問でしたかと思いますけれども、これは基本的に上りだけを考えていらっしゃるんではないかというふうに思うんですが、時間帯によって下りにするとか、その辺はできるような仕組みにはなっているんでしょうか。
登都市計画担当課長
 基本的には上りエスカレーターという考えでございます。ただ、時間帯によって下りにしたりとか、そういったことができるかどうかにつきましては、今後、西武鉄道のほうと協議をしていきたいというふうに思っております。
むとう委員
 やっとこういう形になってよかったなというふうに思うんですけれども、工事期間の実際の人の流れはどうなるのか、およそ1年以上は不自由だと思うわけですけれども、その工事期間中の利用者の流れはどうなっているのか、教えてください。
登都市計画担当課長
 現在の駅の階段ですとか、それをそのまま利用しながらつくっていくというものでございまして、確かに御不便を多少おかけすることになるかもしれません。先ほどちょっと申し上げましたように、現在は北口がございませんので、北口のほうからつくっていくということになろうかと思います。北口、それから自由通路とか駅舎、その辺を先につくっていくということです。南側は現在改札口がございますので、そこは残しながらやっていくということでございます。ある程度できた段階で、南側からも仮設の階段をつけまして、将来つくるエスカレーターとか階段の部分、ここは現在店舗がございます。ですから、仮設の階段をつくってから、そこの工事に入るということになりまして、現在の施設を使いながら新しいところをつくっていくということで、そのくらいの期間はかかるということでございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 3番、中野区都市計画マスタープラン改定第1回意見交換会の予定についての報告を求めます。
田中都市計画調整担当課長
 3番目の中野区都市計画マスタープラン改定第1回意見交換会の予定について(資料5)報告申し上げます。
 前々回の5月の委員会並びに6月の委員会におきまして、中野区都市計画マスタープランの改定方針と、それから改定の基本的な考え方について報告を申し上げたところでございます。その際、夏ごろに第1回意見交換会の開催を予定しているという旨をお話しいたしましたけれども、その具体的な日程と会場が決まりましたので、報告申し上げます。
 お手元の資料のとおりでございますが、7月24日の区役所を皮切りにいたしまして、江古田、南中野、鷺宮、東部、野方の五つの地域センターで行ってまいります。7月24日から8月7日にかけて実施をしていくものでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
むとう委員
 これは全部が平日の夜なんですけれども、もう少しバラエティーというのは考えなかったんでしょうか。例えば平日の日中であるとか、皆さん勤務時間外になりますけれども、土曜日とか日曜日とかというあたりの、皆さん、区民の方は多様な生活実態がありますから、どこかで参加できそうな可能性が広がるような日程の組み方の工夫というのはなされないんでしょうか。
田中都市計画調整担当課長
 今回につきましては、いろいろちょっと検討はしてみたんでありますけれども、このような、いずれも平日の夜というような形に開催させていただくことになりました。今回ちょっと実現はできなかったんですけれども、次回、第2回を予定している際に、そのあたりのところも可能であればいろいろと――開催回数、会場を多くしますので、いろいろなバラエティーを持たせることを検討したいと思います。
むとう委員
 今回検討したけれどもできなかったという理由は会場の都合なんでしょうか。どういう理由で今回は実現できなかったんでしょうか。
田中都市計画調整担当課長
 これまでのさまざまな区民の集まっていただく機会、それらの実績を見てみますと、やはり平日の夜に集まっていただくのが一番出席いただく方々が多かったというふうなことがございましたので、そういう形に開催をさせていただく形にいたしました。
むとう委員
 これまでの実績がそうであったのかもしれませんけれども、やっぱりテーマごとに区民の関心は違いますから、もし区のほうで、これまでの実績を踏襲して平日の夜が一番区民の参加が多かったということであるならば、じゃあ何で2回目以降はその実績を踏まえないで、今度はバラエティーあるような日程の検討になるんですか。その辺の判断に矛盾はありませんか。
田中都市計画調整担当課長
 今回の考え方は、今、私が申し上げたとおりでございます。それで、委員から御指摘いただきましたように、いろいろな区民の方がいらっしゃる。そういう御意見を踏まえると、今回は近い場所で日にちを変えて、次回は16カ所予定しているんですけれども、そういう場合には、それこそいろんな時間帯、いろんな曜日で変化を持たせるということが可能ではないかと思います。距離的に平日都合のいい方はこちらの会場に行き、近場で都合が悪い方は休日に行っていただくと、そういうところの選択肢がより可能になると思いますので、その頻度の関係でそういうバリエーションを持たせるという可能性もあるんではないかというふうに今思っております。
むとう委員
 このところさまざまな意見交換会で、どこも課題なんですけれども、なかなか区民の参加がはかばかしくないという現状がありますけれども、今回のこの意見交換会についてのPR方法は、通常ですと区報と区のホームページぐらいしか今まで行っていないかと思うんですけれども、何か新たなPR方法は検討されていますでしょうか。
田中都市計画調整担当課長
 これまで実施しておりますこの意見交換会に対する広報でございますけれども、今御指摘いただきましたように、まず区報7月5日号で開催の案内をいたしてございます。それから、これも御指摘いただいたとおりでございますけれども、区のホームページにおきまして、この開催の案内を行ってございます。新着情報のところで見ていただける形になってございます。それから、あわせまして、15の各地域センター並びに区役所の中においても掲示をさせていただいております。それから、地域センターでは持って帰っていただけるような形のチラシの常備といいましょうか、配布を行ってございます。
むとう委員
 これは通常どおりなんですけれども、区民も忙しいからなかなか来にくいという実態もあるかと思うんですけれども、やはり多くの区民の方に御意見を伺うということで、何か新たなPR方法はないものかなと悩ましいところなんですよね。例えば区のパトロールカーとかが回っていますよね。ああいうところにポスターを張るとか、例えば音声でちょっと言ってみるとか、何かそういうことは考えられないものでしょうか。あまり騒音になってもよくないし、また新たな問題も出てくるかとは思うんですけれども、目での訴えだけではなくて、音声の訴えというのも必要かなと思うんですけれども、何か考えられるようなことはないんでしょうか。
登都市計画担当課長
 広報の仕方はいろいろあると思います。緊急性のあるようなものにつきましては、確かにそういった車からということも考えられるかと思いますけれども、この件につきましては、緊急性といいますか、広く知っていただければということでございますので、必ずしもそういった音声というのは必要ではないのかなというふうには感じているところでございます。いずれにしましても、なるべく多くの方に知っていただくというのは大事なことでございますので、さまざまな広報について考えていきたいというふうに思います。
むとう委員
 シティテレビ中野の利用はできないんでしょうか。これだけじゃなくて、いろんな場面でこういう説明会がありますよというものがなかなか知れ渡らないんで、何か視覚や聴覚に訴えるような方法として、中野区のお知らせなんかをシティテレビの活用みたいなことは、内部でこのことに限らず、検討していってはいかがかなと常々思っているところなんですが、いかがでしょうか。
登都市計画担当課長
 シティテレビとか、そういったところへ乗せていただけるということであれば、我々は喜んでお願いしたいというふうに思っております。もちろんそういったことも含めていろいろ手を尽くしたいというふうに思います。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 4番、上鷺宮のまちづくりについての中野区からのお知らせについての報告を求めます。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 上鷺宮のまちづくりについての中野区からのお知らせについて(資料6)御報告いたします。
 このお知らせは7月上旬に上鷺宮の全戸及び地区外の権利者について配付をさせていただいております。まちづくり計画の素案、たたき台と言うんですけれども、これは正式には上鷺宮地区整備計画素案ということで出させていただきましたけれども、これにつきまして、区としては全面的に見直すということを昨年の9月に地域の皆様や地区外の権利者の皆様のほうにお知らせしております。
 上鷺宮地域というのは、そのほとんどが土地区画整理事業を施行すべき区域といたしまして都市計画決定されております。区画整理事業を前提とした道路予定線というものがございまして、こういう場所については、建物を建てる際に構造や位置に制限を受ける場合等がございます。この地域のまちづくりを進めていくためには、住民の皆様と十分に意見交換を行い、地域の合意形成が重要であります。
 こうした中、まちの姿は今のままでもよいという多くの御意見がございました。また、土地の有効活用を望まれるという御意見の方もいらっしゃるなど、地域の皆様の御意見・御要望は、その御事情、それぞれの立場や住む地域の特性等によってさまざまでございました。そこで、中野区といたしましては、今年度から地域の皆様に自由に参加をしていただきまして、まちづくりに関する御意見・御要望などを語り合っていただく「仮称:まちづくりを語る会」というものを開催していきたいというふうに考えております。その中で出していただきました御意見や御要望ごとに改めて課題の整理を行いまして、まちのあるべき姿を地域の皆様に共有していただいた上で、区と皆様との十分な意見交換を行いながら、上鷺宮の住みよいまちづくりを目指していくことが大切であるというふうに考えております。
 この「仮称:まちづくりを語る会」の開催時期につきましては、初回を本年の9月に予定しております。詳細につきましては、また改めまして上鷺宮の地区の全戸及び地区外の権利者に配付をさせていただきたいというふうに考えております。
 報告は以上です。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
ひぐち委員
 区として全面的に見直すことを考えたというんですけど、これはどうしてでしょうか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 こちらは一昨年の10月にこの地区整備計画素案というものを地域住民と地区外の権利者の方々に提案をさせていただいたところ、多くの反対意見等があったことから、昨年9月に地域の皆さんとお話をした際に、全面的に見直すということで、また改めて意見交換・協議を行うということにさせていただきました。
ひぐち委員
 それは全く振り出しに戻って見直すということで理解してよろしいんでしょうか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 今後のまちづくりを語る会の中でそういったことも含めまして、これからまちづくりを語る会の進め方も含めまして、地域の皆さんの御意見をもとに考え直していくということでございます。
ひぐち委員
 あと、建物を建てる際に構造や位置に制限を受ける場合があるというふうに書いてあるんですけれども、これは例えば上鷺宮の地域で建築協定ということを何か眼中に入れて話が進んでいるんでしょうか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 まず、上鷺宮地域の土地区画整理事業をすべき区域というところなんですけれども、まず土地区画整理事業をすべき区域というものそのものが都市計画法上の制限がかかった土地になっております。その中で、先ほども簡単に御説明させていただきましたけれども、土地区画整理事業を施行した際に道路として整備をするということが予定している道路予定線という線がございますけれども、その線にかかっている敷地については、例えば地下に構造物をつくることができないですとか、2階以上の建物を建てることができないですとか、また、鉄筋コンクリートづくりのような構造の建物を建てることができないというような制限が行われている部分でございます。
ひぐち委員
 それは道路をつくることによって用途地域の制限を区として変更するということを考えているんでしょうか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 再度また同じことを申し上げて失礼なんですけれども、この地域の皆様は今のままの姿でよいという意見の方も多くございましたし、また、土地の有効活用を望まれるというさまざまな意見がございましたので、改めまして、地域の皆様に限定せずに、自由に意見をいただいて、その中で課題を整理して、皆様と課題を共有していただいた上で、新しい上鷺宮の住みよいまちづくりというのを目指していくということを考えております。
むとう委員
 これはさまざまな御意見の方がある中で、全体像をお互いが譲り合ってとか、他者の立場に立ってやむなしみたいなところで合意形成を図るということは、かなり時間も要することだし、丁寧な作業を繰り返さないと、やっぱりまたどこかで不満が残って反対なんてことになってしまうわけですけれども、その辺は本当にみんなの意見を、個人個人が単に言いっ放しではなくて、他者の意見も聞きつつ、みんなで議論を深めて検討をして、ある程度の一致点、到達点を見出すということは、かなり技術的なコーディネーターがいなければなかなか難しいところだと思うんですけれども、その辺はどういった手法で区はお手伝いというか、十分な議論の場になるような、その場の提供というのをどういうふうにやっていこうというふうに思っていらっしゃるんでしょうか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 委員の先ほどおっしゃられたことはごもっともでございまして、その会の進め方も、区がこういうふうにやっていくというふうに逆に決めてしまうのではなくて、皆さんがこれから話し合いをしていく中でどういう形がいいのかということも含めて、会のあり方も含めて皆さんの御意見を伺って、その御要望に沿う形で区としてアシストをしていきたいというふうに考えております。
むとう委員
 例えばその際に、専門的な知識やアドバイスというものも本当に必要だと思うんですけれども、そういった、例えば皆さんの中でどういうふうに進めていったらいいかという、事と次第で区は対応していきたいということですが、このためにきちんと、例えば人材が必要だというふうなことになったときとか、これは予算の裏づけというものはあるものなんでしょうか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 今おっしゃられたように、やはり技術的なというか、ファシリテーター ――要するに中間的な立場で課題を調整する人が必要だということであれば、それも対応できるようには考えております。
むとう委員
 これは慌てないで十分時間をかけるということで、いつまでにというようなおしりを決めないで、合意形成を十分図っていくという、そういうおつもりでしょうか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 はい、そのとおりです。
むとう委員
 では、本当に丁寧に合意形成を図るということは、相当区のほうも我慢と忍耐が必要だと思いますし、丁寧な、今度こそ反対意見が出てこないような、十分な討議をしっかりアシストしていただけるように要望したいと思います。お願いいたします。
久保委員
 なぜこの時期にまたこういった形で上鷺宮の地域の方たちにお知らせを出されたかという、その辺のことをもう一度御説明お願いします。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 先ほど都市計画調整担当のほうから、中野区の都市計画マスタープランの改定についての意見交換会というものがありまして、これが鷺宮の地域センターで7月末にございます。その辺のところで、この上鷺宮の問題を都市計画マスタープランの話とごっちゃになってしまうのはちょっとどうなのかなということがありまして、上鷺宮の件については、区が責任を持って皆さんの御意見を改めて伺うということを、このマスタープランとの関係におきまして誤解がないようにということで、今回この時期に皆さんのほうにお手紙を出させていただいたということでございます。
久保委員
 確認をさせていただきたいんですけれども、都市計画マスタープランの改定に当たって、上鷺宮における影響というのが、今、区として何か想定しているものがあるんでしょうか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 区としては影響を与えるようなことはないと思ってはいますけれども、都市計画マスタープランと上鷺宮のまちづくりというものが区民の中で誤解がないようにということでございます。
久保委員
 都市計画マスタープランの、当然この鷺宮地域センターでも改定についての説明会があるということを先ほどお話がありましたけれども、その中で、上鷺宮について、先日、都市計画マスタープランについて御説明があったときにも私は確認させていただきましたけれども、今までのマスタープランというのは15地域センターごとにおいてのまちづくりということで検討してきた、その発想から行きますと、当然上鷺の方たちも、上鷺地域の地域センターエリアでまちづくりということで、また何かマスタープランの改定においても、自分たちのところが書かれるのではないかというふうな想像があって、そうしたことにごっちゃにならないようにということを懸念されたのかなと思うんですが、でも、今度この改定に当たっては、各地域センターエリアではなくてということを先日も確認させていただいたんですが、その辺のところは変わらないし、また、都市計画マスタープランの改定に当たっての説明においても、そういった説明をしていただけるということなんでしょうか。
田中都市計画調整担当課長
 まず、御指摘の一つでありますけれども、前回の建設委員会で御報告しましたように、地域別構想というものを都市計画マスタープランで描きますけれども、その地域の区分につきましては、今、直面している新しい都市整備課題に対応するような形で考えたいと申し上げてございます。そういう意味で、鷺宮の地域と一体になるのか、従前のように上鷺宮の地域だけを別の地域として取り出すのかどうか、そのあたりはまだこれから、今検討しているところでございます。区域区分については見直していくということで検討を進めてございます。
 それで、どの地域区分になるにしましても、区全体の将来の整備構想を都市マスでつくると同時に、ある地域についてもう少し詳細な将来像を書いていくわけでございますけれども、今この上鷺宮につきましては、見直して、これから新たな地域の将来像を描いていこう、地域の方々と話し合っていこうということがこれから進められてまいりますので、ある意味で、この方向でという形で、この1年、2年の間にまだ描き切れないというふうな形になるかと思います。先ほど御指摘いただきましたように、この話し合いはかなり時間はかかるし、じっくり慎重に進めていく必要があるかと思いますので、そういう意味で、都市計画マスタープランの中では今の状況を、あるいは今後半年の間に進んでいく話し合いの中で描ける将来像、ある意味で限定的な部分あるいは固定的に決めつけないというふうなことになるんではないかと思いますが、そんな将来の整備方針を上鷺宮については描いていくことになるのではないかと考えております。
久保委員
 都市計画マスタープランはかなり長期的なプランではないかと思うんですけれども、私は先日確認をしたときに自分の勘違いだったなと思ったんですけれども、その地域区分というのが北部、南部、さらに中野駅、警察大学校跡地を含める駅周というような形で、四つぐらいの大きなエリアの中から絞り込んでいくのかなというふうに思っていたんですが、今の課長のお話ですと、地域においての詳細な将来像というようなことがありましたけれども、これは大きなエリアということではなくて、例えば上鷺ですとか鷺宮ですとか、今までの15エリアに関してもそのような将来像をここで描くということなんですか。
田中都市計画調整担当課長
 基本的に前回の委員会でも御報告しましたように、今の15の地域をもう少し束ねてくくる形で数を減らした形の描き方をしたいと。と申しますのは、例えば中野駅周辺についても、現在の地域区分では駅前が二つの地域に分かれているんですけれども、やはり駅周辺を一体的にとらえたほうがいいであろう。東中野駅周辺もそうなんですね。JRで北と南で二つの地域に分かれているんですけれども、やはり南北一体的にとらえた形で将来を描くべきではないかというふうに考えてございます。そういう意味で、現行の15地域というのは確実に減っていく方向であるというふうに考えてございますが、今御指摘のように、それが四つ、五つぐらいまでまとめていくことが適当なのか、あるいはもう少し数が多くなるのか、今ちょうど検討しているところでございます。
久保委員
 ということは、数も15よりは少なくなるかもしれないけれども、その形自体もエリア設定も、まだこれから都市計画マスタープランにおいてはあるということですよね。その上鷺の問題なんですけれども、この時期になぜやるのかというのはマスタープランの改定において、さまざまな地域の皆さんがそこで意見が出てくることによって不安を感じられるようなこともあったりとか、マスタープランそのものについて反対が起きたりとか、ごっちゃにならないようにというところはわかります。今まで上鷺の方たちは非常に誤解をされていると思うんですけれども、過去に説明があった道路線においては、区がこの道路を拡幅したいとか、道路を整備したいという、区の案というふうに感じているわけなんですね。当然地元に出まして説明会等を行ったりして区民の皆さんの声を聞くといっても、区は何を考えているのか、どういうふうに区としてはこのまちのことを今後整備していきたいと思っているのかというようなことが逆に皆さんから聞かれるのではないかと思うんですが、その辺についてはどのようにお考えですか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 将来の上鷺宮のまちづくりについて、どういうまちがいいのか、あるべき姿は何なのかということを、まず区民の皆さんに伺うということを原点にしていきたいと思いますので、区のほうから、区としてはこういう案を出すということは今のところ考えておりません。
久保委員
 現状考えなければいけない問題は上鷺宮においてはありますね。土地区画整理事業のことなど、ございます。その方向で行くと、それが東京都の案というよりも、区もやはりそれを推進する、もしくはそういった網のかかっている部分を払わなければいけないのではないかと区は思っているということは当然説明をしなければいけないと思うんですね。そう思っている以上は、やはり区としてもどのような地区計画を検討していくのかということも当然言われるわけですから、どのようなまちの将来像が望ましいと皆さんが思っていますかというような、単純ではありませんが――という問いかけだけでは済まないのではないかと思うんですが、その辺について、非常にこれはまた今までの話し合いの部分に加わってきた方たちというのはそこまでの思い入れも当然ありますし、経過もよく御存じですから、またスタートをするというような意識に立たれると思うんですね。何らかの結果を区としては出さねばならないので、こういう時期にやるのであろうということには当然なると思うんですけれども、そこら辺のところはいかがですか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 区としてどうしていきたい、例えば皆さん御存じのように、区画整理をすべき区域というのは、その整備の効果に取ってかわる地区計画をもって地区計画に代替することができるとかということはありますけれども、どういう手法でどういうふうにしていくとこうなるよということは丁寧に区が説明しなければいけませんけれども、その前提となるまちの将来像のあり方というのは、皆さんの御意見をまず丁寧に伺って、それぞれのまた違う立場の方もいらっしゃいますので、相手の立場のこともお互いが理解できるような、そういうような話し合いをきちんと丁寧にやっていく必要があるというふうに考えております。
久保委員
 本当にいろんな方がいらっしゃいますね。当然土地を持っていらっしゃる方もそうではない方もいらっしゃるけれども、住んでいる方たちにはそれぞれに非常に大きい問題ですし、影響のあることです。その中で、区としては区というスタンスを、自分たちの考え方というのは特に持たずに、まずは地域の皆さんのお声を聞くために今回は行うということですね。
 一方、西武線の問題があります。西武線の鉄道と都市計画道路との交差におけるまちづくりというようなこともあります。先日、特別委員会でも御報告をいただきましたけれども、今度は野方・井荻間という、この二つ目の区間も新規着工の事業採択がかかるかどうかというところになっております。そうなってきたときに、上鷺に対しての影響が全くないとは言えないのではないかと思うんですが、その辺のところも含めて、区としては区の今の現状を御説明されるということでしょうか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 まさにおっしゃるとおりで、野方・井荻間というのが6月にかなり今まで夢だった部分が実現に一歩近づいているということで、この沿線に対する影響も変わってくるということが考えられます。そこで、上鷺宮の皆さんにも、そういう沿線のまちがいろいろ変わっていくということも含めて、その中でどういうまちをつくっていったらいいのかという問いかけを丁寧にしていきたいと思っております。
久保委員
 それから、先ほど予算のことも言われておりましたけれども、予算についても上鷺宮については毎年ここのところ予算がつけられていますね、これは10か年計画の中にも上鷺宮ということで言われています。これは10か年計画を今見直しされておりますけれども、その辺の中においても、この上鷺宮の位置付けといいますか、10か年における位置付け、ここの部分も見直しをされていくということでよろしいんでしょうか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 10か年については当然これから検討していかなければならないというふうに考えております。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 5番、早稲田通りの信号機及び横断歩道の変更についての報告を求めます。
石田公園・道路担当課長
 早稲田通りの信号機及び横断歩道の変更について(資料7)御報告させていただきます。
 本件につきましては、警察大学校跡地のいわゆるF字道路の整備に伴いまして早稲田通りに交差点が2カ所できるわけでございますが、既存の横断歩道との関係で信号が多くなり過ぎ、交通渋滞を引き起こすために、既存の横断歩道を移設・廃止することについて、警視庁と協議しながら、地元に御説明をしていることの報告でございます。
 お手元の2ページ目の図面をごらんになっていただきたいと思います。
 図面の緑の線、これがF字道路でございます。その上側を東西方向に走っているのが早稲田通りでございます。凡例にありますように、赤色でございますが、赤が新設の横断歩道、黒が廃止横断歩道、薄緑色が移設の横断歩道、青が既存のままの横断歩道でございます。
 図面のマル1の薄緑色の横断歩道は新設する交差点の中に入ってしまいますので、西側に移設いたします。マル2の横断歩道でございますが、これは新設する横断歩道間、マル1とその左側の部分でございますが、その距離が約170メートルであることで、この横断歩道があると近過ぎるということがありまして、廃止するものでございます。マル3の横断歩道でございますが、新設する横断歩道から西側に約50メートルしか離れていないことから、また、図面には表示してございませんが、この西側、図面に向かって左側でございますが、大新横丁の入り口の横断歩道があることから廃止するものでございます。
 恐れ入りますが、1ページ目に戻っていただきたいと思います。
 地元への対応でございますが、1番の内容の後段部分に書いてございますが、野方一丁目南町会の会長さん、早稲田通親和会――これはこの地域の商店会でございますが、この会長さんに御説明をしております。御説明の中身といたしましては、今お話しさせていただいた横断歩道の廃止の件をお話しし、会員の方々にお伝えいただくようお願いをしておるところでございます。依頼があれば、いつでも区が会合の折にお伺いしまして御説明をさせていただくので、必要がありますればいつでも御連絡くださるようお願いを申し上げているところでございます。
 なお、スケジュールでございますが、この道路、横断歩道の完成予定でございます。平成23年度末を予定しております。
 また、参考としまして、廃止予定のそれぞれの横断歩道の設置時期を書き込んでございます。
 雑駁ではございますが、以上で報告を終わらせていただきます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 6番、控訴事件の判決及び同判決に対する上告の提起等についての報告を求めます。
豊川建築担当課長
 それでは、報告をさせていただきます。
 お手元の資料(資料8)を、恐縮ですが、1枚おめくりいただきまして、3ページ目をごらんいただきたいと思います。参考図(概略)というものがございます。これをごらんいただきたいと思います。
 本件は、本件訴えを起こしました控訴人宅、この控訴人が所有する土地に隣接します通路状の土地、ちょうどこの図で言いますと墨が塗ってある部分でございますが、この通路状の土地につきまして、中野区長が建築基準法第42条2項の規定に基づきまして道路の指定処分を行ったことにつきまして、この控訴人が指定処分の不存在を求めた事案についての報告でございます。
 なお、本件の内容の詳細につきましては、これまで当委員会で何度となく報告をしておりますことから、本日は概略の説明といたしたいと思います。
 恐縮ですが、また1ページ目をごらんいただきたいと思います。
 3番の訴訟経過でございます。平成19年2月22日に、本件につきまして東京地方裁判所に訴えの提起がございました。同年12月26日、東京地方裁判所で訴え棄却判決の言い渡しがございました。平成20年1月7日に東京高等裁判所に控訴の提起がございました。ここまでは平成20年3月、本年3月の当建設委員会において報告をしているところでございます。
 続きまして、6月25日でございますが、東京高等裁判所におきまして控訴棄却判決の言い渡しがございました。それから、それを受けまして、7月7日には、今度は最高裁判所に上告の提起及び上告受理の申し立てがされたところでございます。
 今回の東京高等裁判所の控訴棄却判決の内容でございますが、1ページ目の6番、判決というところをごらんいただきたいと思います。
 まず、判決の主文といたしましては、本件控訴を棄却すること、それから控訴人が当審で追加した請求――これは慰謝料300万円を支払えという内容でございましたが、これも棄却をする、それから控訴費用は控訴人の負担とすると、そういった内容でございました。
 判決理由の要旨でございますけども、これは2項道路として処分したことが妥当かどうかと、そういうところに関する争点をお示ししてございます。まず、1ページ目の下のアの争点1、これは立ち並び要件を満たすか否かということでございます。それから、次のページでございますが、争点2といたしましては、基準時において一般の交通に使用されているか否か、それから争点3は、中心線が明確であるか否か、それから争点4は、本件処分は、信義則に反し、又は行政権の濫用に当たるか、争点5は、本件処分は、法の下の平等に反するか、そういった内容でございますけれども、いずれも中野区の主張が受け入れをされたものとなってございます。なお、慰謝料請求についても理由がないと判断されたものでございます。
 それから、3ページ目の7番、上告の提起等でございます。こういった本件の判決に対しまして控訴人が上告の意思を示しまして、7月7日に上告の提起及び上告受理の申し立てが行われました。現在この上告の受理について裁判所で審査を行っているという状況でございます。
 内容は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 7番、その他。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、ほかに報告がないということでありますので、以上で所管事項の報告を終了します。
 次に、審査日程のその他に入ります。各委員、理事者から何か発言はありませんか。
伊藤委員
 本町二丁目の郵政宿舎の跡地、あれは土地開発公社で買って、今現在はどうなっているんですか。管理はどうなっているんでしたか。
角南部地域まちづくり担当課長
 今、委員から御指摘いただきましたとおり、昨年の12月に中野区の土地開発公社のほうで先行取得をしております。現在は南部地域まちづくり担当のほうで用地を管理しているという状況でございます。
伊藤委員
 最近見に行きましたか。
角南部地域まちづくり担当課長
 先週末に現地を見ております。
伊藤委員
 草がぼうぼうだったでしょう。あれはどうするんですか。
角南部地域まちづくり担当課長
 今のところ、近隣の方々から特にそういった苦情等はないんですけども、これから梅雨時が終わりまして、夏の時期、かなりそういった草木がふえる時期でございますので、そういったタイミングを見計らいながら剪定等をしていきたいというふうに考えております。
伊藤委員
 人間の背丈よりもかなり高い草が生えていてちょっと心配なので。今のところ虫も出ていないということで、苦情もないということなんですけども、いずれにしろきちんと管理してもらいたいなということをお願いいたします。
角南部地域まちづくり担当課長
 2カ所ほど不法投棄がされないように鉄の門扉がついてございまして、そちらのところに私どもの連絡先が明記してございますので、もし何かあれば、もしくは地域センター等にそういった情報が入ってきた段階で対応していきたいというふうに考えております。
のづ委員
 本町五丁目のほうのNTTの社宅の跡地ですけれども、1月に委員会の中で経緯を見守るということになっていましたけれども、その後、今は工事が始まっていることでいろいろな問い合わせがありますけれども、その辺の経緯を教えてください。
角南部地域まちづくり担当課長
 基本的には防災まちづくり特別委員会の中で検討していく事項ではございますけれども、この本町五丁目NTT用地につきましては、地域の防災機能の向上のために区として取得を目指している状況ということです。現在は公拡法の届け出による交渉中ということで、土地開発公社――これは用地・管財ですけども、そちらが窓口となってNTTと交渉を進めているという状況でございます。
のづ委員
 交渉を進めているという――今工事が始まっている部分は中野区に引き渡すための工事ということでよろしいでしょうか。
角南部地域まちづくり担当課長
 やはりそういった土地の取引につきましては、更地で買収するというのが原則になっておりますので、NTTの判断として更地にしているという状況だと思います。
のづ委員
 今、防災機能のということでおっしゃいましたけれども、今後は建設委員会ではなくて、ほかの委員会に係るということですか。
角南部地域まちづくり担当課長
 今回、防災まちづくり特別委員会というところで、特にそういった防災だとか、ひっくるめました総合的なまちづくりについては特別委員会のほうで検討するという事項になっておりますので、そちらを中心に検討いただくというのが原則になるかと思いますが、ただ、予算審議等がございますので、建設委員会等についても進捗状況を適宜お伝えしていきたいというふうに考えてございます。
久保委員
 今の本町五丁目の件なんですけれども、検討を防災まちづくりのほうでということで、取得を目指しているというふうな言葉がございましたけれども、これは取得をするしないについても防災の特別委員会のほうでも検討するということなんですか。
角南部地域まちづくり担当課長
 こういった用地の取得につきましては、まず区役所内で取得するかしないかというのを意思決定した後、どういうふうに活用するのかという想定のもとにまちづくりを進めていくというふうになると思います。そういったまちづくりの検討の流れの中で、区の考え方はどういうふうなものだというのをお示しして、そういった特別委員会での審議を経て事業などの具体化――当然地域の方々にも一緒に情報提供をして、意見交換をしながら進めていくべきものだというふうに考えております。
委員長
 他に発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、その他を終了します。
 次に、次回の委員会の日程等を御協議いただくため、委員会を暫時休憩します。

(午前11時13分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午前11時16分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は9月5日(金曜日)、午後1時から当委員会室において開会することとしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 以上で本日予定していた日程はすべて終了いたしましたので、本日の建設委員会を散会します。

(午前11時17分)