平成20年08月26日中野区議会建設委員会
平成20年08月26日中野区議会建設委員会の会議録
平成20年08月26日建設委員会 中野区議会建設委員会〔平成20年8月26日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成20年8月26日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午前10時00分

○閉会  午後0時05分

○出席委員(8名)
 北原 ともあき委員長
 のづ 恵子副委員長
 ひぐち 和正委員
 南 かつひこ委員
 伊藤 正信委員
 久保 りか委員
 むとう 有子委員
 かせ 次郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市整備部長 石井 正行
 都市計画担当課長(住宅担当課長) 登 弘毅
 都市計画調整担当課長 田中 正弥
 南部地域まちづくり担当課長 角 秀行
 中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
 北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 萩原 清志
 土木・交通担当課長 遠山 幸雄
 公園・道路担当課長 石田 勝大
 建築担当課長 豊川 士朗
 拠点まちづくり推進室長 佐藤 幸一
 拠点まちづくり担当課長 松前 友香子
 中野駅周辺整備担当課長 秋元 順一

○事務局職員
 書記 河村 孝雄
 書記 岡田 浩二

○委員長署名

審査日程
○議題
 安全で快適に住めるまちづくりについて
○所管事項の報告
 1 平成21年度国・都の施策及び予算に関する要望について(都市整備部)
 2 平成20年度(2008年度)第二回中野区都市計画審議会について(都市計画担当)
 3 警察大学校等跡地の開発計画に対して区が要請している事項について(拠点まちづくり担当)
 4 その他
  (1) 道路不正使用への対応について(土木・交通担当)
○その他
 1 都市計画マスタープラン改定の意見交換会について
委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会します。

(午前10時00分)

 本日の審査日程についてお諮りいたします。
 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、12時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 安全で快適に住めるまちづくりについてを議題に供します。
 所管事項の報告を受けます。
 1番、 平成21年度国・都の施策及び予算に関する要望についての報告を求めます。
石井都市整備部長
 それでは、国及び都の施策及び予算に関する要望書(資料2)、冊子のほうごらんいただきたいと思います。
 まず、国のほうでございますけれども、平成20年、ことし7月に特別区長会から要望をしてございます。内容でございますが、目次をお開きいただきたいと思います。要望事項の目次でございます。番号がございまして、建設委員会所管分といたしましては、7番、8番、10番というところでございます。
 8ページをお開きいただきたいと思います。
 7番、交通システム等の整備促進ということでございます。東京区部における交通システム等の整備については、沿線地域のみならず東京圏全体の公共交通環境の向上に寄与するものということで、極めて重要な課題であるということでございます。そこで、運輸政策審議会が12年に答申をしました鉄道整備の基本方針に従って次の方策を講じることということで、整備予定路線の早期実現ということでございます。現在、未着手となっている以下の路線を早期に実現を図ることという要望でございます。マル1からマル3までございます。
 それから(2)が区部周辺部環状公共交通新設計画の具体化と。タイトルは長いんですが、エイトライナーですね。これの整備・運営主体の確立、それから建設資金の確保によって早期に整備計画を具体化することという要望でございます。
 それから9ページ、次が8番の都市計画道路の整備促進でございます。これがなかなか中野区も思うように進んでいないわけですが、主要な幹線道路網の未整備区間が散在をしていると。都市計画道路がネットワークとしての機能を十分に果たせない状況にあると。そういうことから、首都東京の地域特性を考慮して、都市の基幹的施設である都市計画道路、この整備促進が図られるように次の方策を講じることということでございます。
 (1)が都市計画道路の補助線整備を対象にするなど、国庫補助の採択基準を緩和することと。実は、これは平成15年に変更されてございまして、従来は都市計画道路は国庫補助の対象ということでございましたが、この15年以降、例えば中野区内で完結するような都市計画道路については対象にしないということでございます。広域ネットワークの関係から、重要な路線についてのみ補助対象としていくと。採択基準に合う路線と、こういうことになってきます。したがいまして、そこを補助線についても採択基準に乗せていただこうと、こういうわけでございます。従来のような形にしていただきたいと、こういう要望でございます。
 それから、国庫補助基準を改善し、特別区に重点的に国庫補助を配分するということで、都市計画道路を早期に整備を図るというようなことから、そういう要望でございます。
 それから(3)が街路整備事業の予算措置、これを特別区に重点配分すること。
 それから(4)が連続立体交差事業を早期に完了させること。また、区は積極的に施行できるよう、技術的、財政的な支援制度を拡充することといったような内容でございます。
 次が11ページでございます。
 10番の緑化対策の推進でございます。都市の緑を守るために、高地価など、特別区の地域の特性を考慮して次の方策を講ずること。
 (1)が保存樹林地及び市民農園等に対する相続税の納税猶予措置、緑を残すための土地所有者の負担軽減制度、これの見直しを図ること。
 それから(2)が保存樹林地等の保存及び活用のために、特別区の買い取りに対する財政支援を講じること。なかなかこういった制度がないものですから、思うように区も買い取りができないという状況にございますことからこういう要望になってございます。
 以上が国への要望でございます。
 続きまして、もう一冊のほうの東京都の関係をごらんいただきたいと思います。目次をお開きいただきたいと思います。5番、6番、7番、9番、10番といったようなところが所管分でございます。
 それでは、5番でございます。6ページになります。これにつきましては、先ほどの国への要望とほぼ同じ内容でございます。省略をさせていただきます。
 6番が都市計画道路の整備促進。これも先ほどお話をいたしましたが、ほぼ同じような内容でございますが、(1)が都施行都市計画道路の整備推進と。東京都への要望でございますので、都が施行する環状線、放射線、補助線等の都市計画道路を早期に完成させること。
 それから、(2)が連続立体交差事業の促進と。これはまさに中野区にとっては重要なところでございます。都が施行する路線の早期完成を図るとともに、事業化へ向けた計画路線等についても一層の進捗を図ること。また、区が施行する場合についての役割分担等のルールを区との協議により定めることという要望でございます。
 次が8ページ、7番の放置自転車等対策の推進ということでございます。
 これについては、(1)が自転車等駐車場の整備促進と。マル1が東京都が管理する道路内における自転車等駐車場の設置、これをさらに進めること。それからマル2が、都営交通事業者として、鉄道用地の無償提供など、より一層の協力をすること。中野区も用地の提供を受けているわけですが、有償でございますので、これを無償にしてもらいたいという要望でございます。
 それから(2)自動二輪車等駐車対策の推進と。自動二輪や原動機付自転車、これの放置に対して、道路交通法に基づく取り締まりの強化でございます。
 それから(3)が区の放置自転車対策事業への積極的な協力ということでございますが、駅周辺などにおける駐車中の自転車の整理、それから放置自転車等の撤去を特別区と協力して積極的に行うことということの要望でございます。
 次が10ページでございます。9番の水害対策の推進でございます。
 (1)が市街地での浸水被害を防ぎ、治水安全度の向上を図るために、下水道施設の処理能力の増強等をより一層推進すること。
 それから(2)が都が策定をした「新・雨水整備クイックプラン」による雨水対策事業、これを早期に実現をすることと。
 それから(3)が河川の氾濫を防止するため、護岸改修等の治水対策をより一層推進すること。
 それから四つ目がスーパー堤防の整備の早期実現。
 それから5番目が高潮による浸水想定区域図の作成という内容でございます。
 次が右のページに移りまして、10番の緑化対策の推進でございます。
 東京都では、保存樹林の固定資産税、それから都市計画税の減免措置を講じているわけでございますが、樹林地の開放を条件とするなど、減免要件が厳しい内容になっていると。一般に公開できるような状況にないものについては減免をしないという今の決まりになってございます。また、生産緑地の買い取りに係る区の財政負担は大きく、民間に転売されている状況があると。これは東京都内に限らず全国的にこういう状況にあるということが言えるかと思います。
 土地所有者の負担を軽減して、特別区における樹林地及び生産緑地を保全するため、次の措置を講ずることということでございます。
 (1)が「東京都特定保存樹林地に対する固定資産税及び都市計画税の減免要綱」、ここに定めております減免対象資産の要件、これを緩和すること。
 それから(2)が樹木の維持経費に相当する税の優遇措置、これを講ずること。
 それから三つ目が生産緑地地区の保存及び活用のために、特別区の買い取りに対する財政支援を講じることという内容でございます。
 以上が東京都への要望事項ということでございます。
 以上で国及び東京都への施策及び予算に関する要望の内容について報告を終了いたします。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
むとう委員
 これは毎年、区長会が23区の意見をまとめて国と都にこういった要望書を出しているわけですけれども、これがその後どういうふうに取り扱われることになっていくんでしょうか。その取り扱われた結果によって、毎年こういう要望書を出しましたという報告はあるんですが、要望した結果、このこととこのことについては実現できましたとかというような報告はあまり報告なされていないと思うんですけれども、そのあたり、どういうふうに出したものが処理され、その後どうなっているのかというあたりも御説明ください。
石井都市整備部長
 我々といいますか、区長会から出された要望、国及び東京都で、これについての措置状況という形で回答がございます。なかなか回答がされていないといいますか、措置がされていない場合がほとんどといいますか、そういう状況にございます。そういうものについては、繰り返し要望という形にもなってございますし、その社会的な状況、背景の変化もございますし、優先度をつけながら要望事項を絞っているということでございます。
 例えば、先ほどの国への要望の中で、緑化対策の推進というのがございました。ここで、平成18年度に生産緑地に係る現在の状況を把握し、都市農業の振興と農地保全に関して関係者の情勢認識の共有化や課題整理を目的として、これは国土交通省なんですが、5月に国土交通省、それから農林水産省、それから農業関係者で都市農業の振興に関する勉強会を開催したと。それから、3月までに現地視察を含み9回の勉強会が開催されたと。当初は相続税の見直しが行われることを前提に18年7月ごろに研究会の取りまとめを行い政策提案に反映させる予定であったが、政府税調の中期答申が見送られたことなどから、20年度税制改正に向け、さらに検討を深める必要があるとの結論になっていると。そういう検討の状況がこういう形で、措置状況ということで来ております。
 主だったものが、今、緑化の事例を申し上げましたが、こんな形で来ておりますが、なかなかほかの施策については、今回も前回同様な項目になっておりまして、新規の要望はございません。そういうことから、なかなか措置がされていないという状況にございます。
委員長
 むとう委員、よろしいですか。
むとう委員
 はい、いいです。
久保委員
 都市計画道路整備促進のところでなんですが、連続立体交差事業を早期に完了させることというのが国のほうにございまして、区が積極的に施行できるよう、技術的、財政的な支援制度を拡充するということがありますが、これは、区が積極的に施行できるというのはどのようなことについて言われているんでしょうか。
石井都市整備部長
 連立の事業が従来は都道府県レベルが単位だったんですが、今回変わりまして、区単独の自治体でもその事業主体になり得るということからこういう要望で、そのルール、例えば足立区さんがみずから事業主体で連立事業をやっていこうということがございます。そういうことにこの要望がなっているというところでございます。
久保委員
 確認ですけれども、あくまでも西武新宿線の場合は東京都が事業主体ということかと思います。それは、今回ここで言われているのは、足立区のように単独でなり得る場合のあくまでも支援ということですね。また、東京都のほうに対しては、区が施行する場合についての役割分担等のルールを区との協議により定めることというような点がありますけれども、これについては、今御説明があったことと同様でしょうか。
石井都市整備部長
 先ほどの例えば区が単独といいますか、事業主体となってその事業を進めていくという場合のルール化、これはこれまで都道府県レベルが単位でしたので、そういうルール、決め事がなかったものですから、そのルールを決めて明確にしていくということでございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 2番、平成20年度(2008年度)第二回中野区都市計画審議会についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
 それでは、平成20年第二回中野区都市計画審議会について(資料3)を報告いたします。
 平成20年度第二回中野区都市計画審議会が7月23日に開催されましたので、その内容についての御報告ということでございます。
 説明資料がございますけども、報告事項が3件ほどその日はございました。ここでは順番に内容を御説明いたしたいと思います。
 まず1点目でございます。「東京都市計画都市再開発の方針」及び「住宅市街地の開発整備の方針」の変更に係る東京都の素案についてでございます。
 説明資料の1ページをおあけいただきたいと思います。この二つの方針は、いずれも東京23区全体を一つの区域とするとマスタープラン的性格を有します都市計画ということでございます。東京都が決定する都市計画でございます。東京都は20年度中の改定を目指しておりまして、今回はその素案ということでございます。本年につきましては、既に2月7日に開かれました19年度の第四回都市計画審議会で東京都が検討している内容について御説明をしたところでございます。今回はその素案が出てきたということでございます。ただ、中野区にかかわるものにつきましては、その2月の段階で御報告した内容と同一ということでございます。当委員会におきましても、既に3月12日に御報告した内容とそれと同じということでございます。
 まず1の変更概要でございます。資料の1ページ目でございます。都市再開発方針の素案の本文については、事業名などの名称変更に伴う文言修正が主なものでございまして、内容的には現行のものと変更はございません。ただ、再開発の促進地域、それから誘導地域、この地区指定の箇所につきましては、事業や取り組みの進捗状況に合わせて、中野区ですとかほかの区においても新規箇所の追加等がございます。
 一方、住宅市街地の開発整備の方針につきましては、住生活基本法が平成18年に制定されました。それに基づきまして、東京都住宅マスタープランの改定が行われました。それらを踏まえて本文の記述が変更されております。当然、こちらにつきましても重点地区というのがございまして、それにつきましては、それぞれ進捗状況に応じて変更がございます。
 次に2の中野区内の変更内容でございます。中野区内につきましては、現在の都市再開発方針につきましては、都市再開発の促進地区が8地区、再開発誘導地区が4地区ございます。この素案につきましてはそれぞれ追加がございます。再開発促進地区が9地区、再開発誘導地区が5地区になるということでございます。
 具体的な中野区内の地区指定でございますけども、3ページ、4ページの地図をお開きいただきたいと思います。左側が現行のもの、3ページですね。右側4ページが素案の変更内容でございます。地図に横の線が入っている地区、これが再開発促進地区でございます。いわゆる2号地区ということでございます。今回促進地区に格上げをしようとされているのは、中野9と記載された地区でございます。右側のページでございます。中野四丁目西地区、つまり警察大学校等跡地でございます。これにつきましては、具体的に動き出しているということから、現行の誘導地区から2号地区に変更するというものでございます。
 それから、中野駅南口の中野8と記載された中野二丁目地区がございます。これにつきまして、ごくごく一部でございますけども、拡大がございます。右側に拡大図がございます。ここに横線が入っている部分でございます。極めて小さい区域でございますけども、これは地元の要望等を踏まえて拡大するというところでございます。
 次に、誘導地区に変更する地区でございます。中野ア、中野駅周辺でございますけども、2カ所ございます。1カ所目は中野駅の南側、南西の方向ですね。杉並側になります。旧丸井百貨店ですとか、旧桃丘小学校の裏手の部分になります。今後、中野駅周辺のまちづくりの機運を高めて進めていこうということから誘導地区にするというところでございます。また、中野アの南東の角になります。これは九中の周辺でございます。ここには中野体育館の移転が予定されております。
 なお、警察大学校跡地につきましては2号地区への変更を想定していますので、誘導地区からは当然削除ということになります。
 それから、もう1カ所の地区がございます。中野オ、本町二・三丁目地区でございます。ここは具体的なまちづくりに向けた調査検討が現在進みつつあるということから、今回誘導地区とするという案でございます。
 次は説明資料の5ページになります。これは住宅市街地の開発整備の方針についての地区指定ということでございます。住宅市街地の開発整備の方針につきましては、特に重点地区というのがございます。これは特に方針を定めて計画や事業の積極的な推進を図るという地区でございます。今回の案では、中野区内では重点地区が2カ所削減、2カ所新規追加ということで、合計15カ所ということでございます。横線の部分がその重点地区ということでございます。住宅供給を含む面的な整備を行う地区ですとか、都営住宅とか住宅供給公社の公社住宅、またUR都市再生機構の住宅と、こういったところで建てかえが予定されている団地、こうしたところが指定をされているというところでございます。削除されますのは上鷺宮地区のマル9とマル15になります。これは公社住宅の建てかえが完了したということで、事業が終了したということでございます。
 これに対しまして、新たに追加されるのは南台五丁目、マル16、これは公社住宅の建てかえということでございます。それからもう1カ所がマル17、江原一丁目にございます。これは公社江古田住宅の建てかえということでございます。また、マル7の中野二丁目につきましては、先ほど再開発方針の中で御説明した区域拡大の部分ということでございます。
 では、2ページに戻っていただきまして、4のスケジュールということでございます。
 8月に東京都庁のほうで公聴会が開催をされます。この素案に対します公聴会が開催されます。その後10月ごろに、東京都から各区に対しまして意見照会が行われるという予定になっております。中野区にでは、11月ごろに都市計画審議会に諮問するということになろうかと思われます。
 以上がこの二つの方針に対する説明でございます。
 都市計画審議会での議論としましては、本町二・三丁目地区を新たに誘導した理由は何かという御質問がございました。これに対しまして、区として本町二丁目の郵政宿舎跡地を昨年12月に取得をいたしました。これを起点に、この地域一体のまちづくりを推進しようという取り組みを始めたことから誘導地区に入れたというお答えをしたところでございます。
 また、警察大学校跡地を促進地区にしたということは理解はできると。ただ、その警大跡地と中央線との間の地域、いわゆる囲町地区が誘導地区のままなのはなぜかという御質問もございました。これに対しまして、現在この地区は、地元の方々と話し合いを進めているという段階で、まだ現時点では促進地区とするほどには至っていないという答弁をいたしたところでございます。
 次に、目次に戻りますけども、2点目の報告事項でございます。中野区都市計画マスタープラン改定の基本的考え方についてでございます。
 これにつきましては、既に6月11日に本建設委員会で報告した内容と全く同じものでございますので、説明そのものは省かせていただきます。
 質疑としましては、まず都市計画マスタープランの地域別構想の地域区分は変更があるのかという御質問がございました。これに対しましては、都市計画上の課題に対応した地域区分を考えていきたいという答弁をいたしたところでございます。
 また、もう1点は、今回の改定につきましては、もう少し時間をかけてじっくり取り組んだらどうかという御意見もございました。また、地球環境という視点を都市計画にどうやって取り込んでいくのかという点、難しい点もあれば、配慮していただきたいですとか、あるいは容積率、用途地域の変更を行って、もう少し商業系の用途地域をふやせないかといった御意見もございました。
 さらに、中野のまちの持つ住宅都市という性格は引き続き変わらないと思うが、将来像としてはどのようなものを考えているかという御質問もございました。これに対しましては、住宅地であるといっても、接道や防災性という点からしますと、かなり中野のまちは問題を抱えているということから、現在のままでいいということにはならないだろうと。住宅と他の都市活動、都市機能が互いに相乗効果を生むようなまちをつくっていく必要があるだろうという答弁をいたしたところでございます。
 最後に3番目、西武新宿線の連続立体交差事業についての報告を行いました。これは説明資料の12ページになりますけども、昨年12月に国土交通省が新規着工準備箇所として、中井~野方駅付近の区間が採択されたという点。それから、この6月に東京都が鉄道立体化の検討対象区間から事業候補区間を抽出いたしまして、野方~井荻駅付近の区間をその事業候補区間として選定したという点を御報告いたしました。
 質疑としましては、今後の事業スケジュールですとか、鉄道の構造形式についての御質問があったところでございます。いずれも東京都のほうで調整を進めるものであり、答弁としては、現時点ではまだ正式に決まっているものはないという答弁でございました。
 以上ですけども、なお、次回の都市計画審議会ですけども、9月17日、午前10時を予定しているというところで、今回の都計審につきましては報告を終了したということでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 3番、警察大学校等跡地の開発計画に対して区が要請している事項についての報告を求めます。
松前拠点まちづくり担当課長
 それでは、「警察大学校等跡地の開発計画に対して区が要請している事項について」(資料4)という資料を御説明したいと思います。
 お手元にA3で2枚つづりになっているかと思います。最初のページが要請している事項についての一覧表。そして2枚目がこの警大跡地の参考図ということで、平面概要図を載せております。こちらにつきましては、公共施設が主にどういうふうに入るのか、そして各街区、各区域の事業者名と規模等々を記しております。
 それでは、最初のページのほうから御説明したいと思います。
 警大跡地につきましては、昨年度財務省から土地の処分が行われ、事業者がすべて出そろい、また中野区といたしましても、昨年度末に都市計画公園及び街路の用地を取得したところでございます。そして、こちらの計画につきましては、中野駅周辺まちづくりガイドラインにのっとりまして、複合日影や有効避難面積、あるいはセットバック等々について、まちづくりの遵守事項をきちんと守りながら建築の基本計画を進めていこうと今している段階でございます。
 本日御案内いたしますのは、そのまちづくりガイドラインにも、例えば景観の配慮や安心安全の配慮といったことを表記しているわけなんですが、なかなかガイドラインの中に盛り込み切れないもう少し具体的ところを庁内で取りまとめたものです。こういった内容を区と事業者さんそれぞれ努力をして、よりよいまちづくりを目指していきたいと、そういう内容のものでございます。
 まずこの資料ですが、大きく3項目に分けてございます。まず1点の大項目が、環境、みどり、景観。そして2点目が安全安心。3番目が総合協力というくくりをさせていただいております。
 大きな1点目から御案内したいと思います。この景観、みどり、環境につきましては、括弧項目でさらに中項目を四つ掲げております。まず(1)なんですが、既存樹木の保全・活用としてございます。内容といたしましては、現在ある樹木は極力保存をすること。それが難しい場合は、最大限の移植を行うこと。また、新たに植栽を行ってみどりの総量をふやすことというふうに述べております。
 もう少し具体的な内容な右側に掲げておりますが、内容といたしまして、昨年度国から土地の引き渡しがあった時点での高木の数に対して保存、移植、あるいは新植樹の合計本数をこのエリア全体で1割以上の増加を目指していきたいというところでございます。
 この表の一番右端に対象事業者と書いておりますが、この求める内容をどういった方々に求めるかということで、共通としてございますのは、このペーパーの一番下のほうに対象事業者、米印を掲げております。基本的にはSPC、こちらは東京建物さんが開発代表としている特定目的会社でございます。それと明治大学、帝京平成大学、早稲田大学。それと共通としてございますのは、この上記4者に加えて財務省、警視庁といった方々を指しているというものでございます。
 そしてこの次、中項目の(2)番目でございます。環境配慮施策の実施ということで、さらに項目を三つ掲げてございます。まずマル1が、個々の開発の環境負荷を低減する。そして、それとともに開発者相互の協力によって地域としての環境対策に取り組んでいきたいという内容です。
 もう少し具体で申し上げますと、CASBEE、こちら建築物の総合環境性能評価システムというものがございますが、これで示す環境性能を基本的には最高水準、原則としてはSランクという表記になりますが、これを目指していただきたいというものです。このCASBEEにつきましては、この表の下のほうに簡単な説明を記してございます。要は、この開発によって建てられる建築物、それによって発生する環境負荷ですね。排気や騒音、廃熱等々を分母、それに対して、建築物自体の品質や性能を分子に掲げまして、その比であらわされたものを5段階で表記していると。C、-B、+B、A、AAという5段階があるわけなんですけれども、(「最後はSです」と呼ぶ者あり)最後はSです。すみません。それの最高水準を目指していただきたいというところを表記したものでございます。
 マル2番といたしまして、CO2排出量を少なくするための具体的な施策を施すことと表記をしております。具体的に申し上げますと、東京都の環境確保条例というものがございます。その中に地球温暖化対策計画書というものが、ある一定以上の熱量を排出する事業者に対してそういった計画書を提出するような求めがあるわけなんですけれども、この計画書に対しましても、基本的には最高水準となるようなものを提出していただきたいというところを求めていることです。
 そしてマル3番ですが、雨水流出抑制対策を行うとともに、中水道施設を設置して雨水や雑排水の有効利用を図ることという項目を挙げております。こちら、具体的に申しますと、中野区の中にもこういった雨水流出抑制に対する指導要綱というものがございます。その中では、通常1,000平米につき60立米以上のそういった雨水対策、貯留施設であるとか、そういったものを定めているわけなんですが、昨今温暖化が進みましてゲリラ雨等も非常に頻度がふえておりますので、その基準以上の、ここでは目安として70立米以上の対策施設を設けていただきたいというところを述べているものでございます。
 続きまして中項目の(3)番です。公共空地と公園の一体的整備です。こちらは都市計画公園1.5ヘクタール区の施行するものと、その周辺、公共空地がございます。ちょっと参考までに次のページをごらんいただきながら御説明したいと思うんですが、いわゆるこの概要図の真ん中のこの緑の部分が都市計画公園1.5ヘクタールです。その周辺に緑の点線がございますが、こちらは事業者さんの敷地内であるわけなんですが、それぞれの事業者さんから提供をいただく公共空地のエリアがおおむねこの点線で囲ってあるところ、合計しますと、この空地で1.5ヘクタールございます。公園と合計して3ヘクタール規模の空地、公園というふうになるんですが、こちらを、やはりせっかくこういう立地にございますので、それぞれが一体的な環境になるように整備を図っていきたいということを申し上げている内容です。またこれは、公園、空地が整備された暁には、その管理体制につきましても一元的な対応が行えるような、そんな体制づくりを現段階から協議をしていきたいなというところを盛り込んだ内容でございます。
 そして(4)点目の景観への配慮です。これは(3)番と通じる内容にはなろうかと思いますが、基本的にこの警察大学校跡地、相当規模も大きいですし、電車に乗っていても目に入るポイントとなります。中野駅やJRの中央線の車窓、並びにこの公園に立ったときにも、こちらの全体の景観がよりよいものになるように、ひいては、中野区のイメージアップにつながるような調和のとれた景観形成を目指していきたいということをうたったものでございます。
 具体的に申し上げますと、今後区では景観検討委員会、これは仮称ですけれども、そういったものを設けたいというふうに思っております。この委員会の中では、基本的に都市計画公園の基本計画を策定するものなんですが、あわせて、事業者さんとも協力をいただきながら、この公共空地と合わせて一体的な魅力のあるものを目指す計画づくりを行いたい。また、公共空地だけではなくて、それぞれの事業者さんが建てられる建築物、そういったものについてもなるべく調和のとれたものを目指していきたいということで、景観や公共空地についてのきちんと全体のデザインコントロールをできるような、こういった組織体を設けて計画を進めていきたいというところでございます。
 続きまして大項目の2点目、安全安心という項目でございます。こちら中項目で三つほど掲げております。まず1点目の(1)ですが、既成市街地への配慮という項目を挙げております。その中でも小項目を四つ掲げております。まずマル1ですが、こちらは風洞実験を行い適切なビル風対策を講じることというふうに掲げております。この計画の中では、やはり高層の建物ができてくるということがございますので、基本的には東京都の環境影響評価条例、通称環境アセスメントと呼ばれるものなんですが、こちらの対象施設にならなかった場合でも、この条例と同等の指標できちんと風環境の評価を行うことを当然求めていきたいという内容です。
 そしてマル2、開発地と周辺市街地との間で人や自転車及び緊急車両のスムーズな往来ができるよう極力段差をなくすことというふうに記しております。こちらは具体的なところを申し上げますと、これもすみません、2ページ目の概要図をごらんいただきたいのですが、主にこの杉並側と接する道路、F字道路と区画道路が接するわけなんですが、こちらは今の既存の道路と警察大学校エリアとでは段差が生じているところがございます。最大では1.2メートルほどの段差がある部分が生じているわけなんですけれども、そういった段差を区画街路及び区画道路をつくる際には、極力既存の道路面とフラットになるような、そんな整備を進めていきたいという内容を記したものでございます。そして通常の歩行者や自転車が日常、支障なく出入りができるような、そんな段差を解消する努力に基づいて計画を進めていきたいということを求めた内容でございます。
 そしてマル3番ですが、区画道路と周辺市街地との間に生ずる土地については、将来の周辺市街地のまちづくり用地として活用することと掲げてございます。こちらは、何度も行き来して申しわけございません。主に囲町エリアとの間にやはり区画道路が入るわけなんですけれども、こちらの道路整備に当たっては、既存の市街地との間に、若干整備に対してすき間というか、土地か生じるということが想定をされます。そうした際に、囲町エリアにつきましても、現状区ではまちづくり勉強会ということをしているわけなんですが、将来的に囲町のまちづくりが進む中で、こういった整備に関して生ずる土地については、きちんとまちづくりの中で活用できるように、そういったところを求めていくという内容になってございます。
 そしてマル4です。こちら地区内の病院、中学校、住居に対する日影等々の影響につきましては、建築紛争条例に準拠して対応することというふうにしてございます。内容といたしましては、事業者は、この地区計画区域内の既存の居住者、関係住民の申し出に対しては誠意を持ってきちんと協議に応じていただきたいということを示した内容でございます。
 そして、中項目の(2)点目でございます。ユニバーサルデザインの導入と掲げております。今回の警大跡地の開発、中野のまちの顔にふさわしいユニバーサルデザインを取り入れた施設整備を行うことというふうにしてございます。具体的には、公共施設、あるいは建物そのものにつきましても、東京都福祉まちづくり条例というものがございますが、基本的に整備に当たっては、施設整備マニュアルというものがございます。この中で一般的に求められるいわゆる整備基準というものよりも、より望ましい誘導水準というものを目指していただきたいということをうたっている内容でございます。高齢者や障害者の利用に際しても円滑な利用が図れるような、そんな水準の施設づくりを目指していきたいという内容を示したものでございます。
 そして中項目(3)番目でございます。防災拠点の形成ということで、区が行う防災対策に協力をしてくださいということをうたっております。もう少し具体的に申し上げますと、総合的な防災拠点として機能するよう区と協議した諸施設を整備する。この警察大学校跡地は、区役所、サンプラザエリアも含めて東京都の広域避難場所というふうに指定をされてございます。このエリアにつきましては、区として想定する防災対応のサポートという形で、備蓄倉庫であったり、防災倉庫であったり、避難者収容スペースといったような、そういった協力を求めていきたいというものでございます。
 そして最後に、大きなくくりの総合協力の内容でございます。こちらは項目として6点ほど中項目を掲げております。こちら中項目の(1)から(4)につきましては、庁内でも産業振興分野との連携を今後強く図っていく内容になろうかというようなことになってございます。
 まず(1)ですが、賑わいの形成とうたっております。内容としては、区とともに中野のまちの魅力を高め、まちを活性化する取り組みを積極的に推進することとうたってございます。
 もう少し具体的なことを申し上げますと、これもちょっと概要図のほうをごらんいただきたいんですが、このエリア全体の中で、いわゆるF字道路より南の公園と三つの事業者さんがいらっしゃる区画があるわけなんですが、この公共空地と2大学の間の動線があるわけなんですが、そちらを一応区としましてはにぎわい軸というふうな位置付けを想定してございます。このにぎわい軸という名前にふさわしいように、環境的にも、あるいは建築物の一帯の内容的にも、人がよく往来をして、たまりがあって、きちんと周辺に流れていくような、そんな動線形成を目指していきたいということをうたったものでございます。さらに、この警察大学校跡地で相当数の就業者なり学生さんなりが発生するわけですが、将来的にはきちんとこちらで発生する人たちを、例えば五丁目の商業エリアであるとか、もっと将来的にいえば、南口であるとか、そのエリア、まち単位できちんと人々が回遊するような、そんなことを意識した全体の動線計画を想定していきたいということをうたったものでございます。
 さらにこの計画の中で、例えばSPCさんにつきましては、2,000から3,000平米程度の床を確保して、そこで何かまちの活性化に資するような内容の御提案をいただきたいというようなこともあわせてうたっているものでございます。
 (2)点目といたしまして、地域振興への協力という項目を挙げてございます。こちらも区が区内の産業界と協力して設立する地域振興のための組織づくりに協力、参画を願いたいということをうたってございます。こちらは、産業振興分野のほうで、特に区内の商業者等々とまちおこし、まちの活性化のための組織づくりを想定しているというお話がございまして、そういったものが具現化した際には、こちらで開発される事業者さん、大学さんもぜひ御協力をいただきたいということをうたったものでございます。
 そして(3)番、エリアマネジメントの導入への協力ということです。警大跡地の事業者が共同して公共施設やパブリックスペースの一体的な管理をする組織の設立に協力、参画をすることということで、これは冒頭の公共施設の整備でも申し上げたこととダブるんですが、将来的にはこういった公園や事業者さんのパブリックスペース、そういったところはきちんと一元的に管理できるような、そんな組織体が望ましいだろうと。そういったところに対して御協力を願いたいということをうたったものでございます。
 そして、中項目の(4)点目でございます。産学公連携の推進ということで、産業や人材育成の具体化に向けて産学公連携を主体的に推進することというふうにうたってございます。この警大跡地の中では、三つの大学さんの進出が決まってございます。そういった大学並びに事業者さんは区と連携をして、そういった産学公に向けた具体的な御提案をいただきたいと。それで協議を進めて、基本的にはきちんと実施を図っていきたいということをうたったものでございます。
 そして(5)点目です。こちらは駐車、駐輪対策への配慮ということで、区が行う中野駅周辺の駐車及び駐輪対策に協力をすることというふうにうたってございます。中野駅周辺の駐輪計画及び駐車計画、これは中野駅地区整備の内容と当然深くかかわってございまして、具体の駐輪規模、あるいは駐車規模、その配置等々は、今後協議を進めていく内容になろうかと思いますが、そういった内容につきましても、当然この開発で各事業者さん、附置義務の駐車、あるいは駐輪台数というものが設定をされております。この駅周辺の中で、ふさわしい規模や台数といったところの中で、こういった開発事業者さんの計画も盛り込んで、相対的にふさわしい計画づくりを図っていきたいという内容をうたったものでございます。
 そして最後、(6)点目になります。都市基盤整備への協力ということで、内容といたしましては、中野駅周辺の都市基盤整備の財源となる開発協力金に協力をいただきたいという内容でございます。具体的に申し上げますと、中野区まちづくり基金として積み立てる基盤整備費等に関する開発協力金を御協力願えるように協定を締結していきたいという、そういった内容になってございます。
 一応以上が事業者に対して今区が要望している内容ということで、基本的にこの内容を各事業者さんのほうに投げかけをしているところでございます。
 そして、この2ページ目は、もうごらんをいただく内容のとおりで、公共施設、都市計画街路が、通称F字道路と呼んでいるところがこの赤い色でつぶしている幅員20メートルの都市計画街路。そして道路でいきますと、その南側に事業者さんの敷地になりますが、ブルーの色で囲っているところが都市計画道路、こちらは幅員12メートルを想定しているものでございます。それと中央の都市計画公園、それと先ほど申し上げたその周辺にある点線が公共空地。そしてオレンジ色で引いている線が3カ所ございますけれども、これは地区施設という位置付けで、主に歩行者通路として整備を考えてまいりたいと思う通路でございます。早稲田大学さんの区域2-1のわきと区域1-2、1-1の間の動線、そして都市計画公園と区域4の間の動線を想定しているところでございます。その他の地区施設といたしましては、広場空間ということで、ちょうど囲町との境にございます約1,000平米ほどの緑地空間と、それと区域4の南側に広場として約500平米というところを地区施設の広場というところで位置付けているということでございます。
 その他、規模や事業者等々につきましては、この表記のとおりということでございます。御報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
伊藤委員
 区が要請している事項に関しては、これは対象事業者も含めての全体での協議会の上で要請しているんでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 こちらは開発協議会を通して要請をしているというものではございませんで、区の中で協議をして、こういったまちづくりを目指したい、こういった内容を要望していきたいということで取りまとめまして、それを各事業者さん、あるいは共通としている対象事業者さんに対して申し入れを行っているというものでございます。
伊藤委員
 それでは、開発協議会などでの検討した事項を個々の事業者に対して要請をしているということなんでしょうけども、この中身に関しては、私はとやかく言う必要はないんですけども、今後のスケジュールとして、個々の対象事業者から返答をいただきますよね。その辺はいつごろになるんでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 この要望を投げかけておりまして、なるべく早急にというか、御対応はいただきたいというふうに思っております。当然その御対応の中には、これがすべてできるとか、そんなすべての事業者さんがそういう内容では恐らくないであろうし、現段階で答えられる内容といったような対応にもなってくるとは思いますけれども、その御対応の内容をいただいて、さらに区の中で協議をさせていただいて、いわゆる建築計画といったものを確定してまいりたいというものでございます。
伊藤委員
 当然、事業者さんにすれば、どうしてもこの辺はのめないとか、逆に事業者さんから区に対してこういう要請というものもあるんじゃないかなと思いますけども、その辺はどのように対処していくんでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 この要望内容は、本当に先週の段階でやっと各事業者さんにこういった最終の内容を要望したということで、まだ具体的なこれに対する御返答というか、そういった内容はまだ返ってきてございません。その内容をいただいた上できちんと区として、じゃあそれに対してどうすべきかと。いわゆる目指すところのよりよいまちづくりに対してどういったところで協議ができるかといったものを詰めていきたいというふうに思っております。
久保委員
 これは、各事業者に対して区が独自で要望していることですか。今、協議会なのかどうかちょっとはっきりわからなかったんですが。
松前拠点まちづくり担当課長
 この内容につきましては、区が独自で要望しているものでございます。
久保委員
 先ほど内容について全部のめるものではないかもしれないというようなことがありましたけれども、今、区が要望した時点で、どのあたりが事業者から反応が厳しいのではないかというふうに考えていらっしゃいますか。
松前拠点まちづくり担当課長
 例えば、(2)の環境配慮の項目の中にCASBEEの指標を入れているわけなんですが、区としては最高水準を求めているわけなんですけれども、なかなかSランクというものは、最近の新しいオフィスビルでもなかなかSランクというのは相当ハードルが高いというふうに伺っております。なので、これを目指していただきたいというふうには要望しているわけなんですが、いわゆる本当の最高のSランクというものを確保できるかどうかは、やはり難しい点はあるのかなというふうに思っております。
久保委員
 内容が私もちょっと具体的にどういうことなのかということが細かくわかりませんけれども、例えばここに関しては、対象事業者共通というふうになっていますよね。共通に要望しているもので、できる事業者、できない事業者というようなことが出てくる場合もあるんでしょうか。それとも、やはり共通でということなので、それは横並びで、協議会等でさまざま調整を図って、同じような形で最高水準のものを目指していこうというような方向になるんですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 この要望事項につきまして共通と求めるところにつきましては、まさに言葉どおり、それぞれ共通でこの水準を求めていきたいというふうに区は考えて要望しているということです。それに対して、すべての事業者さんが、それこそ同じレベルの内容で御対応いただけるかは本当に今後それぞれの事業者さんがどのようにこの要望に対して計画をどこまで対応できるかという御返答をいただいてからの話にはなろうかというふうに思っております。
久保委員
 それと都市基盤整備の協力のところなんですけれども、中野区まちづくり基金として積み立てる中野駅周辺地区都市基盤施設整備にかかわる開発協力金の運用に関する要綱第5条というのがあるんですが、大変申しわけないんですが、今までこれは建設委員会で、この要綱についてお話はありましたでしょうか。私の中ではこの中身が全くわからないんですが、できれば御説明をお願いします。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 この要綱は、2007年4月1日から施行させていただきましたが、開発協力金等のお話については、その前にお出しする必要があるということで、たしか2006年12月に議会報告等をさせていただいた記憶がございます。それで、この第5条でございますが、これにつきましては、区長はこの開発によって著しい利益を受ける開発事業者からの開発協力金をまちづくり基金に積み立てると、こういったことをお願いするわけでございますが、その場合に、区長とその内容について協定を締結しなさいというのが第5条第1項の内容でございます。
久保委員
 開発が利益を得る事業者ということで、これは現在のところは利益を得てはいないですよね、事業者は。どの時点でどのように協力金というのを区に対して納めるようになるんですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 この開発によりまして当然都市計画等を定めてまいります。そういった中で、中野区が先行して公園用地、それから都市計画道路、要するに区画街路、これらの土地を取得して中野区が整備をするという考えをとっているわけでございまして、ここでの開発者につきましては、こういった公園道路がやはり開発に還元をしてくるという考え方から、それに対する区の負担について協力をしていただきたいと、そういう内容の考え方でお願いをしているものでございます。
久保委員
 いわゆる区が公園道路を整備するというのは、開発者にとってもこれは利益を得るものであるから、おのおのに開発に対して負担をしてくださいよということだと思うんですね。でも、区はこういった土地取得を進めましたし、これから整備が始まってまいりますよね。そうなってきますと、どの時点で、これは開発者の負担というのが生じてくるんでしょうか。これは共通プラス自警会というふうになっていますけれども、その場合というのは、おのおのにこの協定を締結するというようなことになるんでしょうか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 これは、開発事業者が開発をする前にということでございまして、実際に事業着手をする前にこういった協定を締結していただきたいというふうに考えております。
 それからもう1点が、自警会でございますか。自警会につきましても、ここに書いてございますように、開発協力金についてはお願いをしていくということで、こういう記載をさせていただいているというものでございます。
久保委員
 開発する事業者が開発をする前にということであると、開発する時期というのはおのおのに違うのかなと思いますけれど、それはどの時点を目安にされているんでしょうか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 この開発協力金につきましては、中野区内でいえば、地区計画を定めている中野四丁目地区の地区計画でございますが、そこの中で定めている区域の中で開発を行っていただく方々、こういったものからひとしく協力をしていただこうという趣旨でこういったものを設けたわけでございます。
久保委員
 ひとしく開発事業者に求めるということであるならば、やはり同じ、かかわる面積といいますか、敷地が全然違ってきますので、それによって応分に分けるというようなことなんでしょうけれども、ということは、一律に協定を同じ時期に結んで、同じようにこの開発事業者から負担金を区としては受けるという、そういうことなんでしょうか。それともばらばらに協定が結ばれて、例えば、今、一番最初に先行するであろうSPCからは早目に負担金をもらうようなことになるとか、そういうようなことなんでしょうか。それはきちっとその辺はスケジュールを立てていらっしゃるんですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 それにつきましては、区といたしましては、できるだけ統一的にというふうには考えているところでございますが、やはり開発者の方々には、当然いろいろな御事情がおありになるだろうということでございまして、これはやはり個別に協定を締結していくという考えをとってございます。
久保委員
 これからですので、こういったことがきちっと、これは区の計画としてこういった方向に進んでいるわけですね。それで協力を得られないというようなことがないように、これはしっかり進めていただきたいと思いますし、また委員会でも随時報告をお願いしたいと思います。
 それと、協議会のことでちょっと確認をさせていただきたいんですけれども、委員会で御報告をいただいたのが10月16日の、私の手元にある資料では、開発協議会の構成というのがあって、その構成員がこの時点では、早稲田大学は入っていないんですけれども、今これは早稲田大学については協議会の構成員にはなっているんでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 開発協議会は昨年の秋に立ち上げをしておりまして、それ以降は、実際の作業としてワーキングという部会で活動してございます。正式でいえば、早稲田大学さんが最後のこの土地の取得者となられて、ことしに入ってからのわけですので、開発協議会の中で協議会のメンバーとしてきちんと位置付けをするべきものでございます。ただ、開発協議会自体を、まだ次の会を開いてございませんので、正式な協議会のメンバーとしては、開発協議会という会議体の中できちんと諮った内容ではございません。ただ、実質的にはもう早稲田大学さんが取得をされておりますので、いわゆるまちづくり連絡会、これは立ち上げをしているわけなんですけれども、事業者のお一人としてきちんと早稲田大学さんもメンバーに入っているという御紹介のもとで参加をいただいているという状況でございます。
久保委員
 次の開発協議会というのが、もし予定が決まっているようでしたら教えていただきたいのと、その次回の協議会までには早稲田大学もその構成員になるということを決定しているというふうに思ってよろしいんでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 次回の協議会のスケジュールですが、こちらは基本的に建築の基本計画がきちんと整った暁には開発協議会をまた行って、その場で正式に諮るということを想定しております。具体的なスケジュールについて今まさにその内容を詰めている最中ですので、今この時点で何月何日というようなお答えは、申しわけありませんが、ちょっとできない状況です。しかし、早稲田大学さんの位置付けについては、きちんと正式にその協議会のメンバーになるということは確定をしてございます。
久保委員
 それから、地域振興への協力のところで、「区が設立を予定する、まち起こしのための組織が具体化した場合には、これに協力し、参画する。」とありますが、このまち起こしのための組織というのはどのようなものでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 こちらの具体的な内容につきましては、産業振興分野の所管ということで、ちょっと私どものほうで具体的な御説明が申し上げられませんが、基本的に中野区のイメージアップ戦略というものを産業振興分野のほうで打ち出してございます。その中の項目の一つとして、警大跡地のエリアだけではなくて、中野区全体のイメージアップであるとか、産業の活性化であるとか、そういったものの活動を行っていきたいと。それでそれについては、そういったイメージアップ組織の立ち上げを考えているということを産業振興分野のほうで打ち出してございまして、それときちんと連携がとれるような形の御協力をいただきたいということをうたっていることです。
かせ委員
 確認の意味も含めますけれども、今聞いておりますと、今回出された区の要請というのは、区が独自にまとめ上げたものであって、これは開発協議会等でやられたことではないと。そして、内容的に見てみますと非常に多岐にわたっていますし、それから全体構想というか、全体の姿が見えてこないと確定できないようなものもありますし、それからそれぞれの企業との関係、事業者との関係からいえば、独自で協議をすると、そういうようなこともあるわけですけれども、そうしますとかなり難しい問題になると思いますけれども、これを進めていく上でどういうスケジュールになるのか、もうちょっと詳しく教えていただけますか。
松前拠点まちづくり担当課長
 スケジュールにつきましては先ほどもお答えしたかと思いますが、この要望内容は、先週の時点で改めて事業者さんに配布をしてございます。区といたしましては、当然全体の建築計画も取りまとめていかなくてはいけないということもございますので、なるべく早急に、まずこの要望に対しての御対応をいただきたいというふうに考えてございます。
かせ委員
 そうしますと、それぞれの開発者がもう既にいろいろな計画がされていると思うんですけれども、そういう情報みたいなものはあるんですか。あるいは開発協議会、ワーキングなどをやられていますけれども、そのワーキングの中でそういうことが当然話されていると思うんですけれども、そういった情報についてはどうでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 基本的な建築計画等々につきましては、まちづくりガイドラインにのっとりまして、複合日影をきちんと遵守できているか、避難有効面積を確保できているかどうか、そして必要な空地を提供できているかどうかといった、そういった遵守事項に基づいて計画はまさに進められているところでございます。
かせ委員
 それは今までの報告の中で言われたことであって、具体的な答弁は全然ないんですよね。こういう方針でいきますと。今の説明は今までも聞いていたわけですけれども、もう相当具体的な話になっているんだろうと思うんですよ。具体的にならないと、ここに書かれていることについて何一つ解決できないわけですよね。その辺についての情報が全くないものですから、もうちょっと詳しくお話しできませんか。
松前拠点まちづくり担当課長
 まさに遵守事項を守りながら、さらにこのガイドラインについて、まだ表記し切れない部分もこういった要望事項という形で事業者さんに要望しているところでございます。こういった内容も踏まえまして、今、最終の段階の基本計画を策定中ということで、もちろんこれがお示しできる段階になれば、当然委員会のほうにも御報告をしたいというふうに考えております。
かせ委員
 今、最終段階に来ているというふうにおっしゃいましたけれども、いみじくもおっしゃられたわけですが、具体的な話は相当進んでいるんだろうと思うんですね。ただ、委員会には報告する段階じゃないということですけれども、やはりここの、特に中野の中でものすごい巨大プロジェクトになるわけですけれども、それで、区政についてもかかわりを持つし、それから区民生活についても重要なかかわりを持つわけですよね。それで関心も高いと。そういう中で、相当なところまで行っている、最終段階に来ているのに、どういうことが話されているかというのが全く見えていないというのは異常だと思いませんか。もう少し公開すべきだと思うんですが、もうちょっと詳しい説明が欲しいと思うんですが、いかがですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 今、最終段階というような表現をしたわけなんですけれども、建築の基本計画についてですので、ガイドラインにのっとった、先ほど申し上げた遵守事項がきちんと守られている、そういった各建物の配置であるとか、規模であるとか、高さであるとか、建築計画のアウトラインということでございます、最終段階としては。ですので、相当具体的な計画が進んでいるのではないかという委員のおっしゃっている内容と基本の建築計画といったところは、本当にそういったアウトラインというところで御理解をいただきたいと思います。
かせ委員
 それではお聞き直しをしますけれども、アウトラインについて最終的な段階に来ているということですけれども、そうしますと、ここに書かれているものは、これまで駅周辺の計画について委員会の後でも公表された内容ですよね。大体そういう内容だと思うんですけれども、このことについては、最終的にはほぼこういう方向でまとまっているというふうに理解してよろしいんですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 この要望内容につきましては、申し上げているとおり、本当に先週の段階で申し上げたことですので、各事業者さんのこの要望に対しての対応内容については、これから区のほうで受け取りまして、また協議を進めるという、そういった内容でございます。
佐藤拠点まちづくり推進室長
 今、建築計画の話が出ましたけども、これにつきまして、これは実は地区計画を定めるための手続を今事業者さんがしております。所管は東京都のほうの都市計画審議会のほうにかける案件になります。それで事業者さんは企画提案書、これを今作成しておりまして、これを区を経由して東京都のほうに出すというような流れになります。したがいまして、今、課長が申し上げましたそれだけの建築計画部分、これにつきましてまとまりましたら御報告したいというふうには、区としては考えております。当然その企画提案書の中には今のアウトラインといいますか、配置とか高さ、日影、そういったものを検討しておりますので、そういったものも企画提案書のほうには書かれると思います。その中から、区としては皆さんにお知らせできるような建築計画部分、これにつきましては、まとまった段階でお知らせしていきたいというふうに考えております。
かせ委員
 東京都のほうとのかかわりがあるんだろうと思いますけれども、それにしましても、ここに書かれている内容について、非常に具体的に書いてあるわけですけれども、例えば、区が設置する景観検討委員会であるとか、こういうものの設置であるとか、それから先ほどのあれもありますけれども、タウンマネジメントでありますとか、運営のことについてもいろいろ書かれているわけですけれども、こういったことについては、やっぱり区が勝手に言うということではなくて、これまでの協議会なり、ワーキンググループなり、いろんなところでの議論があって初めてこういうことにまとめられるわけでしょう。例えば、景観委員会というのは、これは何なんですか。区が設置するというんですけれども、これは事業者との関係はどうなんですか、こういうのは。
松前拠点まちづくり担当課長
 (仮称)景観検討委員会ですけれども、これは区が設置をするものでございます。その構成員といたしましては、造園や建築の専門家、それと区の関係部長、それと各事業者さんのほうにも、当然この委員会の中で検討すべき内容といたしましては、都市計画公園と都市計画街路、区が施行する範囲のものがメーンとなるわけなんですけれども、公園の周辺には当然事業者さんの公共空地が入ってまいりますので、それを含めて一体的な魅力的なものであるべきであろうという理念のもとに、そういった事業者さんにもメンバーとしては入っていただくことを想定してございます。
かせ委員
 結局、今も答弁がありますように、区が設置をするにしても何にしても、いろんな組織をつくるにしても、区が単独で進められるものじゃありませんよね。それでまた、ここに書かれることについて、先ほどのお話ですけれども、事業者に対しては個別に協定を結ぶということでしょう。これはすべての項目についてそうですよね。どうなんですか。そうしますと、ここに書かれているさまざまな提案が協議の中では認められないということもあるだろうし、いや、うちはいいですよというところもあるだろうし、いろいろな問題が出てくるだろうと思うんですよ。それで、そうすると、どのようにこれを実現していくのかということ、これがちょっと問題になってくると思うんですけれども、どういうことになりますか。
松前拠点まちづくり担当課長
 この要望内容は、現時点で区が目指したいまちの姿というか、まちづくりの内容ということで、各事業者さんに対して投げかけをして、それぞれまた御対応をいただくということです。各事業者さんがこれに対して、すべての皆さんが満点のという表現はおかしいかもしれないんですけども、当然これは各事業者さんがさらに内部で検討する内容でもございますし、ただ、それぞれの事業さんの最大限の努力を当然区は求めていきたいわけで、今後個別にまたこの要望内容に対して返ってくる対応内容については、個別に区がまた協議をさせていただくわけなんですが、総体としてまちづくりの目指すべき姿に少しでも近づけるように、区と事業者と双方に協力をしていきたいということでございます。
かせ委員
 1回こっきりというよりも、開発事業というのは時間がかかるわけですから、その都度その都度、特に住民意識なんかもありますね。そういう中で、よりよい環境ということでは、住民も含めていろいろ努力されなければいけないというふうに思うんですけれども、そういう意味で、区の要望の案だという程度ですよね。これから先は事業者との関係でいろいろな対応が迫られるということだろうというふうに思うんです。それは私は理解しましたけれども、それと、安全安心のところの風洞実験なんていうのもあるわけですけれども、これは当然ながら、開発地域全体の建物を見通しての風洞実験をやらなければ意味がないわけですけれども、これはどのように考えておりますか。
松前拠点まちづくり担当課長
 これはおっしゃるとおり、このエリアの中には大学が3棟、それと区域4と5に大型の事業所ができるということで、全体として風環境をきちんと測定するということを求める内容でございます。
かせ委員
 風洞実験、風対策だけではなくて、今非常に国民の関心が高いのは震災対策だというふうに思うんですけれども、その場合の火災旋風であるとか、そういったものの影響とか、それからあるいは、今、ヒートアイランドの問題がありますけれども、ヒートアイランドに対する高層建物の影響というのは非常に影響があると、大きいということで指摘されているわけですよね。あえてそういう高層建物を建てるわけですから、その辺についてはどうなのかというしっかりとした検証というのは必要だと思うんですよ。その辺の質の問題ですけれども、どういうことをやるのかというのはお考えですか。単なる風洞実験というよりも、いろんな項目があるわけですけれども。
松前拠点まちづくり担当課長
 この要望項目の中にも、例えば(2)といたしまして、環境配慮施策の実施ということをうたってございます。例えば、CASBEEという建築物そのものの環境性能の評価をはかる。これについても、区としては最高ランクを目指していただきたいということを要望してございます。さらに、その他のもろもろ環境影響について、CO2削減に対しても具体的な温暖化対策計画書については、こちらも最高評価をいただけるような、そんな計画を実施していただきたいという、こういったことに基づいて、そういった風害実験だけではなくて、いわゆる建物自体の環境配慮、あるいは、このエリア全体としてのCO2削減、環境配慮ということもきちんと担保をしていきたいというふうに考えております。
かせ委員
 今おっしゃったのは、いわゆるCO2対策であるとか、一般的に言われる環境対策ですよね。僕がお聞きしたのは、今、そのことはもちろんのことですが、大問題になったのはやっぱり、ことしも異常気象があったんだけれども、海の風が遮られて、それで湿った空気が上昇気流となって、高層ビルにぶつかると上昇気流になりますよね。それが流されて、中野であるとか、練馬であるとか、そういうあたりで局地的な雷雨を発生させるということは何回も何回も言われていますよね。そういう原因になるかもしれないわけですよ。だから、そういうものであるとか、じゃあそのためにどうするのかということも今研究されていますけれども、いわゆる海風を遮るような建物はまずいわけですけれども、そういうことも含めて、きっちりと検証しておかないとまずいだろうと思うんですよ。大体そういうことがいろいろ言われるようにはなってきたんだけれども、一般的には、あまり実際的にはやられないでどんどん建てられていると。これが現状だと思うんですね。ですから、検証できるものについては、できるべきことは最大限やっていくということが必要だろうと思うんです。ですから、環境負荷だけではなくて、そういう気象学的なものまで含めた、そういう検討が必要だろうというふうに私は思っているんです。これについてのお考えはどうですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 技術的なほうの話に及びますので、私のほうから御答弁をさせていただきたいと思います。
 環境に関する取り決めというのは、東京都のほうで東京都環境影響評価条例、こういったものを持ってございます。当然、今回の計画につきましても、例えばこの中では、対象建築物を延べ床面積が10万平方メートル以上、かつ高さが100メートル以上というような対象建築物の縛りがあるわけでございますが、それ以下のものにつきましても、この東京都環境影響評価条例に基づく影響評価、これを行っていただくということでお願いをしていきたいというふうに思っております。特にビル風等につきましては、風方向についても十分考慮しながら、模型等をつくってシミュレーションを行っていただくということで対応策を考えていきたいというふうに思っているところでございます。
かせ委員
 ちょっともう1点お答えいただいていないんですが、震災対策として、特に火災旋風に対する検証というのを私はお聞きしたわけですけれども、これは含まれていますか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 この東京都環境影響評価条例の中では、そこまでのものは求められておりません。したがいまして、どこまでやっていただけるか、これについてはやはり事業者の方と協議をしていく必要があるだろうというふうには思ってございます。ただ、最低限というんでしょうか。東京都の環境影響評価条例に基づくシミュレーション、こういったものについてはやっていきたいというふうに思っております。
むとう委員
 今回こういった形で区が要請事項をまとめられたわけですけれども、各事業者個別に要望したということなんですけれども、せっかく開発協議会なるものがあって、そういう中の全体の中できちんと要請していかないというか、協議の内容にこれを挙げていかないというのはどうしてなんでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 こちらの内容につきましては、庁内で警大跡地についてどういった各事業者がまちづくりを考えているのか。それに対して、中野区がどういうふうに何を目指すのかといったところの協議から始まっていることでございます。開発協議会という組織体がありますので、そういったものの中でこういった要望を図るべきという御意見もあるんですが、この内容につきましては、いわゆる中野区の中のエリアに対しての事業者さんに対して要望しているということもございます。諮る内容といたしましては、こうやってすべての内容を各事業者さんに公にして、共通項目というところもございますので、個別に当たって、より具体的な協議をしていただきたいということの意味も踏まえて個別の協議をさせていただいているというところでございます。
むとう委員
 例えば、これからこれがどうなっていくかわかりませんけれども、中野区としては警大跡地全体の開発についてはこういう考え方を当てはめていきたいと思うわけじゃないですか。そうしたらば、その対象に、例えば共通のところとか特定のところとかあるわけですけれども、中野区としては全体としてはこういう開発をしたいというコンセプトなわけですから、まず協議会の中で当事者にならないところに対してだって、中野区は警大跡地全体をこうしたいんだという中で自社はどうするかということになっていくんだと思うんですけれども、せっかく協議会があるのに、わざわざ個別に申し入れをする。本当に個々具体的なことになれば個別の部分も必要なことがこれから生じてくるだろうというふうに思いますけれども、何のため、よくわからないんですよ。開発協議会があったりとか、まちづくり連絡会があったり、さらに開発協議会の中にワーキンググループがあったりという中で、どういうふうな役割分担をしながらトータルな開発というふうにしていこうとしているのか。何で個別に言って、個別に対応していくんだったらば、開発協議会というのは何なのか、何のために設置されているのかというところが、ちょっと整理が私の中でできないんですけれども、今、そもそも開発協議会であるとか、まちづくり連絡会、ワーキンググループとか、動いているのはこの三つなんですか。その会の名称としてあるものは。まずそこの確認と、それからどういうグループが何回ぐらいその会合を持って検討をしているのかとか、どういう進捗状況にそれぞれがなっていて、それぞれのトータルな歩調はどこで調整して合わせているのかとか、どういう進行になっているのかを、もう一度ちょっと復習の意味を込めて現時点で教えてください。そういうことを考えた上で、なぜ全体としてこの協議会に中野区の要望を持っていかなかったのかというところもちょっと、先ほどの御答弁だとよくわからないので、それぞれ動いている協議主体が幾つあってどうなっているのかともう一度教えてください。
松前拠点まちづくり担当課長
 まず、開発協議会の位置付けでございます。こちらは、昨年の10月に第1回の協議会を立ち上げてございます。この中では、いわゆる昨年度土地の処分が行われまして、実際の取得者が決まりました。そういった全体の皆さんの決まった事業者さんのいわゆるこのエリア全体としてこういうふうに皆さん共通事項をこれで定めていきましょうという、そういった全体の取りまとめの最終確認をする場というような位置付けになろうかというふうに思ってございます。したがいまして、今こういった要望内容を各事業者さん個別に御提示して、また協議をさせていただくわけなんですが、最終的にそれぞれの調整が整った段階でその内容を開発協議会のほうに示して、全体の合意として諮っていく性格になろうかというふうに考えてございます。そして、ワーキングとか連絡会とかいろいろあるという御指摘ですけれども、開発協議会はそういった全体での最終認識を確認する場という性格を持ってございますので、いわゆる開発協議会を立ち上げて個別の何か計画の協議をするとか、そういった性格ではございません。したがいまして、そのワーキングというものは、実際このガイドラインに基づいて、建築の基本計画を進めるためのそういった会合というか、そういった舞台だというふうに位置付けております。
 ちなみに、このワーキングが何回開催されたかというお話でございますが、こちらは昨年度秋以降に立ち上げまして、全体ワーキングとしては、たしか2回開催をしたかというふうに記憶してございます。
 さらにもう1点、まちづくり連絡会というものがございます。こちちは警大跡地の地区計画の中に入っている、既存の住民の方も含めた連絡会という位置付けでございます。こちらはことしの3月にまちづくり連絡会の準備会を立ち上げました。そして、たしか先月に第1回目のまちづくり連絡会を立ち上げまして、こちらは当然この警大跡地の開発事業者さんと地区計画内の既存の住民の皆さんにも参加いただき、また杉並区の地区計画に係るところの方にも御参加をいただいているわけですが、この連絡会の位置付けといたしましては、現在その計画を推進している内容のお示しをできるところの情報交換、意見交換という位置付けで設定をしてございます。先月に第1回のまちづくり連絡会をしたわけでございますが、いわゆる本日この委員会に御提示をした内容もあわせて連絡会のほうにも御連絡をさしあげたいということで、第2回の連絡会を9月に行おうというふうに考えてございます。
むとう委員
 そういたしますと、開発協議会というのは最終的な取りまとめを行うところで協議の場ではないということですから、協議となるとワーキングということになるわけですよね。きょうの区の要請事項というのをワーキングの中に提案するということはなさらないんですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 先ほど来御答弁申し上げております開発協議会でございます。これにつきましては、地区計画で定めております公共空地、あるいは区画道路、それから歩行者専用通路、それから複合日影、こういったものについて全体調整を図る。全体的に調整を図っていくための会議として開発協議会というものを設けたわけでございます。今回お示しをしてございます区が要請している事項につきましては、対象事業者が共通のものもございますし、個々別々のものもございます。さらには、建築計画そのものにかかわるものがあるわけでございまして、これにつきましては、各事業者個別にお願いをしてまいりましょうという趣旨で各事業者に個々にお願いしたということでございます。ただ、項目によっては、全体に係る事項については、今後、協議会の中で協議をしていくことになるものもあるのではないかというふうに思っております。協議会で協議する事項については、当然ワーキングの中で具体的な調整が図られるという、そういったようなことになってございます。そこでの協議会での合意事項等について、まちづくり連絡会のほうに情報提供をしていくと、そんなような関係になっているということで御理解いただければありがたいというふうに思います。
むとう委員
 それで、それぞれの事業者が基本計画の最終的な段階に入っているという御説明があったと思うんですけれども、そうすると、私は全くの素人で建築のことはよくわかりませんけれども、この段階でこの要請事項があるというのは、素人ながら、遅いんじゃないのという気がするんですけれども、基本計画の最終段階と単語でそういうふうに言われても、具体的にどの程度のものを最終段階と意味しているのかということが理解できませんので全く違うのかもしれませんけれども、ただ言葉のイメージからすると、基本計画が最終段階に入っている段階で、区が今ごろこんな要望をして、どうしてと。もう少し早く区内でこれは求めることだったんだから、もっと早く求めて、早いうちに、各事業者が検討し出すときに、こういう区の要望がそろう形で申し入れをしておいてもよかったんじゃないですか。どうしてこの時期なんですか。
佐藤拠点まちづくり推進室長
 建築の計画をする場合、まずは建築計画が最初に決まります。その次に基本計画、実施設計というふうに手順としては進んでまいります。この表現がございますように、もうこれはこの内容になってきますと、本当に設計段階に入らないと、この辺のことが全部具体的には記入できません。したがいまして、このCASBEEの最高水準を目指すとか、このようなことを今後の設計に当然入れていくんですよというような表現で、全体でそういうような形にしています。先ほどもありましたけれども、まだ計画の検討委員会もありません。これからこの中でコンセプトを定めますので、これはまだ定まっていませんので、その場合に、これに準じて策定してくださいねという要望ですので、それはそうしていきますよという回答も、そんなトーンになろうかと思います。ですから、段階としては、先ほど基本計画は確かにそういった配置とか高さ、日影があります。風被害とかがありますので、高さ、そういった外側のことは大体のアウトラインが決まりますけど、本当の具体的な中身は実施設計になってこないとかたまってきませんので、先ほど久保委員からも御指摘がありましたように、段階がありますねと。ですから、その段階ごとにその辺のチェックといいますか、そういうことを協定のもとでしていくという手順が必要になると。
むとう委員
 ということは、これからでも十分間に合うということでわかりました。
 それで、きょう初めて私もCASBEEという単語を耳にしたんですけれども、Sランクを目指すということで、Sランクというのは相当厳しいものだということの御説明が何度かありましたけれども、具体的に都内で私たちがわかるような建物で、これを満たしているSランクというのはどういう建物があるんでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 私どももなるべくわかりやすいビジョンの事例ということで、かなり調べてはいるんですけれども、なかなか直近のメジャーな建物というのがSランクの該当として上がってきてございません。今、わかっている例えば施設でいいますと、大崎のゲートシティ大崎という建物がありますが、これがSランクというふうに公表されてございます。それと、御存じかどうかはあれなんですが、銀座の三井ビルディング、これもSランクというふうに表記がされてございました。それと同じく日本橋の三井タワーですね。こちらもSランクということで公表をされてございます。
 このSランクの建築物がこういった大型の事務所、オフィスビルだけではなくて、ショッピングセンターとかそういったものについても対象となるということで、ちょっと毛色が全く違ってしまうんですが、ららぽーと柏の葉という、これはたしか2年ほど前にできた施設ですけれども、こちらもいわゆる環境評価としてはSランクということになってございます。
むとう委員
 これはあくまでも区側の要望であるわけですけれども、ですから、どの程度でこれから具体的に、個々の事業所がどこまで達成してくれるかというところで区は妥協をするんですか。要するに、全部をかなえていただきたいわけだけれども、なかなか難しいということが今の御説明、このことをとっても難しいんだということがわかりましたけれども、そうすると、区はどういうところで到達点を見出していくんでしょうか。つまり、一つの建物はSランクができた。でも、こっちの建物は全然及ばなくて何ランクと言うんですか、知りませんけど、全然一番最低ラインだったとか、それでもよしとしていっちゃうのか。やっぱり、警大跡地の全体の開発としてよりよいものをというのが中野区の考え方だと思いますので、個々の事情を最大限加味してしまうとそういうばらつきも出てくる可能性もあるわけで、その辺区はどこを到達点として進めていくおつもりなんでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 区といたしましては、この要望事項にもあるように、基本的にはひとしく最高水準を求めていきたいという意向を示しております。ただ、各事業者、それぞれに当然計画がございますし、それを受け取ってからの協議ということになりますけれども、基本的にはでき得る限りの最大限の努力は当然尽くしていただきたいというところです。そして、なおかつ、いわゆる最高水準を求めるけれども、最大限頑張ってもその最高水準には至らなかったという場合がもし出てきた際には、その至らない理由というものをきちんと伺って、それが非常に合理的というか、やむを得ないというか、そういったところのもろもろの勘案ができるのであれば、妥協という言葉はふさわしくはないと思いますけれども、双方の最大限の努力ということで、よりそれぞれの事業者さんにとって最大限の努力、最大限のよりよいものの結果として調整を図っていきたいというふうに思っております。
むとう委員
 先ほど久保委員からも質問がありましたけれども、すごく私も前から気になっている、一番下に書いてある協力金ですよね。この協力金について協定を締結すると。協定を締結するのは嫌だというふうに言われたらどうなっていくんですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 私どもは一昨年12月ですか。この要綱を定めたわけでございまして、この要綱に基づいて協力をお願いしていくという立場にございます。したがいまして、現在のところ応じられないとかいう声は聞いておりませんが、私どもはこの要綱に基づいて御協力いただけるものというふうに思っております。
むとう委員
 あくまで協力金という言い方だと、自発的な協力金額になるのかなというふうに想像するんですが、それはそうではなくて、区のほうでは、この事業者には幾らですというような提示があるんでしょうか。持っている所有面積によって違ってくるとか、何かどういう、あくまでもお願いする協力の意思に基づく自発的な協力金額ということなんでしょうか。その辺はどういうふうに考えているんでしょうか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 協力金についてそれぞれ各事業者に割り当てるということは、ちょっとこれは法律違反になりかねますので、その辺のところは差し控えさせていただくと。要するに答弁できないということになります。ただ、今のところ我々の考えておりますのは、先ほども申し上げましたように、都市計画公園、それから区画街路、これについて区が先行して土地を取得し、整備をするという立場にございまして、当然その分についての御負担をしていただくということで考えているわけでございまして、通常開発行為を行う場合には、敷地面積の3%を公園として提供しなさいとか、当然開発行為を行う場合には、道路を自分でみずから敷設して開発行為を行うということになってまいりますので、それに見合う、先ほど申し上げましたように道路、それから公園、これを金額に換算させていただいて一定の金額になってくるのかなというところで御協議をしていこうかなというふうに思っているわけです。
むとう委員
 具体的に、区がこれからかかると思われる開発行為の金額は幾らと想定しているんですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 一部たしか予算等に出ていたと思うんですが、40億円ぐらいというようなところの金額が一時出ていたかというふうに記憶しております。
むとう委員
 それから、参考までに、一番上のところに戻りますけれども、国から土地の引き渡しがあった時点での高木の本数は何本なんでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 国から土地の引き渡しがあった時点ということで、昨年の時点ということになりますけれども、高木の本数としては、おおむね730本程度というふうに認識をしております。
むとう委員
 今後これを事業者が協力していただけるかどうかわかりませんけれども、1割以上ふやしていただけるよう、区はしっかりとその辺は見ていくということなんでしょうか。それから、こういったトータル、これはあくまでも本当に要請事項にしかすぎないわけですよね。そうなったときにどれほど相手方に、これはあくまでも区は要請、お願いするしかないんでしょうか。もう少し拘束力があるような縛りという部分は何か法的にはないんですか。これはあくまでも要望です、よろしくお願いしますねという程度のものなんでしょうか。どれだけこれは事業者に対して達成、義務はないんでしょうけれども、どの程度あちらにお願いできるものなんですか。きょうここに挙げられた要請事項というのは。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 これにつきましては、委員の御指摘のとおり、都市計画とか地区計画とか、そういった内容ではないわけでございまして、法的な縛りはないということでございます。したがいまして、本日申し上げましたこの要請事項、これは今後事業者の方々と調整をしていくわけでございますが、その整った内容につきましては、やはり区長との協定等でいわゆるお約束事というか、民事的な契約事項という形で約束事項を締結して守っていただくというような、そういう内容になってくるのかなと思っております。
むとう委員
 先ほどの話に戻りますけれども、そんなに回数は開かれていないわけですけれども、まちづくり連絡会であるとか、ワーキンググループでの協議内容であるとか、開発協議会、それらのいついつ開かれておよそどういう協議内容であった、どういう御意見があったというようなことは、この委員会できちんと御報告を今後お願いしたいということを要望します。
委員長
 要望でいいですか。答弁はいいですね。
むとう委員
 はい。
南委員
 都市施設のところにおいては、F字道路、または都市計画公園においては区が整備をするというふうになっております。公共空地に関しては各事業者が整備をされるということですけれども、その2号施設の中の区画道路、これはどこが整備をするということになるんでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 区画道路につきましては、整備主体は事業者さんということになります。
南委員
 それで、その区画道路の中で杉並側と囲町の既存道路、この道路に段差があると。これは大体1メートル前後の段差があるという、私も見て知っておりますけれども、これは要望としては、既存道路とそれから区画道路、これは段差が多少あったとしても並行して走らせるのか、それとももう全く一体化をさせてフラットとした形で要望されているのか、どちらでございますか。
松前拠点まちづくり担当課長
 こちらにできる道路につきましては、道路を既存と一本化するのではなく、別々の道路が並んで走っていると、そういう形になろうかというふうに思います。
佐藤拠点まちづくり推進室長
 今、中野区と杉並境に区道があります。4メーターに満たないところでありますので、約4メーター近いんですが、42条2項道路が走っております。それが早稲田通りから、環七ですか、入ってきて、またこれの囲町の横、公園の横に抜けていきます。その道はそのままでございますが、高低差としては、この区画道路は区画街路から勾配をとってきまして、このブルーのところですね。勾配をとってきまして、この交差する部分、杉並さんが公園を予定している土地があるんですね。その辺で大体ゼロ、今の4メーター近い道路とほぼ同じような高さにしたいと思っています。ですから、区道とは同じ高さでずっといきますが、また今度この区画道路は、それですとまたこちらの開発のところとまたこちらが出ますので、また角で上がってまた元へ戻るといいますか、ですから、カーブは多少下がってきてまた上がるという、この区画道路はそういう面は高低差は出てくると思います。ですから、現在の区道とこの交差する杉並の斜めに入っているところから、この部分の間はほぼ同じレベル、段差解消といいますか、ほぼ同じようにして、ただ、当然そこの間にすき間といいますか、緩衝帯的に設けますので、今の4メーター道路は4メーター道路であります。その横にこの12メーターの区画道路が入るということで、通常は、車もですから並行に走るといいますか、行ったり来たりはできませんが、緊急車両としては今の斜めに入った部分とか、それから今杉並さんにあるもう一本ぶつかるところですね。そこは自転車とか、歩行者は通行できるといいますか、緊急車両もそこはバリケードがありますけど、それを緊急的にはとって入れるとか、そういう形にこの交差するところはしたいなという計画もあります。
 それから、囲町側もそういうことがあります。この囲町側に広い道路がここにありますので、ここも同じレベル、極力段差をなくして、緊急のときとか、それから通常の歩行者とか自転車、ここは行ける、区画道路も入れる、可能にしたいなというふうな今計画で要請しております。
委員長
 南委員、いいですか。
南委員
 はい。
かせ委員
 私は今の説明でびっくりしたんですが、そうしますと、まさに今の区境の道路と、それから開発される新たな道路というのは、やっぱり段差ができちゃうわけですよね。そうでしょう。並行して走るんだけれども、区画道路と既存の道路というのは高さが違うわけですよね。(「いや、ゼロにする」と呼ぶ者あり)いや、だから、ゼロにするところは三角のところでゼロにすると言ったでしょう。違うんですか。
佐藤拠点まちづくり推進室長
 言葉不足があったかもしれませんが、区画道路と書いてあるブルーのあれがありますね。それが、当然赤いラインの区画街路がございますので、そこからは当然坂といいますか、スロープをつくらないと杉並側の斜めに入ったところに段差解消のためにゼロになりませんので、そこまでスロープになります。赤い区画街路からこのブルーが、そこからスロープを通ってきまして、下が南側なんですが、南側に向かってスロープをとりませんと、今ある4メーター道路の近い道路には段差になりませんので、そこをゼロにしないといけません。スロープをとらないと、ここがゼロになりません。それで、多少この42条2項道路も若干のスロープ、そんなに急勾配ではありませんので、それに合わせてこちらのほうも、このブルーの部分ですね。区画道路も同じ段差でずっと――同じ段差じゃなくてゼロに、できるだけないような形ですうっといきます。ですから、先ほど言いました斜めからも歩行者なり自転車は入れる。それから、この杉並側にある途中の道が細いところまでありますけれども、それも入れるようにできるということですので、だから段差はなくすということなんです。ですから、今ある1メーターなり1メーター20センチの段差は解消するということにはなるわけです。
かせ委員
 ちょっと説明が難しい説明をされているんですけれども、いわゆる、住民の皆さんが言いたいのは、この区画道路と既存の道路のギャップをなくしてほしいということなんですよ。そうじゃないと危ないんですよね。それで、そこのところを確認したんですが、当初の説明だと、これは地形的には現在の早稲田通りのほうがちょっと高台ですよね。高いんです。それで、現在の杉並区の斜めに走っている道路のあたりからずっと低くなっていて、それから中央線のほうに向かってなだらかな傾斜になっているんですよ、大体ね。だから、そこに合わせないと段差の解消はないわけですよ。それで、当然敷地のほうはどうかというと、そういう複雑な地形になっているために、開発地域を平坦にする場合には、区画道路は既存の道路に合わせると、例えば明治大学みたいなところは壁ができるわけですよね。それで緩衝帯を置いて、その上に明治大学ができるというような、概略そういう絵になるのかなと思うんですよね。そういうことを考えているというふうに理解してよろしいですか。
佐藤拠点まちづくり推進室長
 今、かせ委員が御指摘されたような形にしたいと思っていますので、説明がちょっと足りなかったかもしれませんが、当然、今度区画道路を杉並側の道路に段差を解消して合わせるということは、今度、明治大学さんなり帝京さんの敷地は上がります。1メーター20センチなりは当然上がりますので、その部分は擁壁にするかスロープにするかわかりませんけども、それで空地をあけながら、そこで段差を解消していくような工夫をするという形になろうかと思います。
かせ委員
 わかりました。
委員長
 よろしいですか。他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 ちょっと休憩します。

(午後0時00分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午後0時00分)

 他に報告はありませんか。
遠山土木・交通担当課長
 それでは、口頭報告でございますが、道路不正使用への対応につきまして報告をさせていただきます。なお、場所のイメージがわかないというふうに思いますので、今回、委員長のお許しをいただければ、現場の写真を回覧をさせていただければと思いますが。
委員長
 では、休憩して、皆さん方にその現場の写真をお見せしたいと思いますので、事務局よろしくお願いします。
 休憩してください。

(午後0時00分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午後0時01分)

遠山土木・交通担当課長
 今、写真でごらんになっていただいておりますが、川島商店街、弥生町三丁目の区道に、個人の方でございますが、私物で道路を占拠していると。不正に道路を使用しているという状況がございます。区といたしまして、原因者に対しまして、これまで文書等により再三の指導を行ってまいりましたが、現在も改善が見られておりません。こうしたことから、歩行者、車両に通行障害等が生じている現状でございます。今後も改善が見られないという場合は、行政代執行により除却を行う予定ということでこれまで準備を進めてまいりました。現段階では、予定は今週の木曜日、午前中に代執行を行う予定で今準備を進めてございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 他に報告はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、以上で所管事項の報告を終了します。
 次に、審査日程のその他に入ります。
 各委員、理事者から何か発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、次回の委員会の日程等を御協議いただくため、委員会を暫時休憩します。

(午後0時03分)

委員長
 それでは、開会いたします。

(午後0時03分)

 その他について、発言はありませんか。
むとう委員
 すみません、その他で1点お尋ねしたいんですが、都市計画マスタープラン改定の説明会が行われたと思うんですけれども、どういう御意見が出て、参加者がどうであったとか、そういう御報告がどうしてないのかちょっと不思議なんですけれども、ぜひ報告をしてほしいと思います。
田中都市計画調整担当課長
 今の事柄につきましては、来月早々に、次回の委員会で御報告する予定でおります。
委員長
 他に質問ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、次回の委員会の日程等を御協議いただくため、委員会を暫時休憩します。

(午後0時04分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後0時04分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は9月5日(金曜日)午後1時から当委員会室において開会することとしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 以上で、本日予定していた日程はすべて終了しましたので、本日の建設委員会を散会します。

(午後0時05分)