平成20年10月07日中野区議会決算特別委員会建設分科会
平成20年10月07日中野区議会決算特別委員会建設分科会の会議録
平成20年10月07日決算特別委員会建設分科会
中野区議会建設分科会〔平成20年10月7日〕

建設分科会会議記録

○開催日 平成20年10月7日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後4時58分

○出席委員(8名)
 北原 ともあき主査
 のづ 恵子副主査
 ひぐち 和正委員
 南 かつひこ委員
 伊藤 正信委員
 久保 りか委員
 むとう 有子委員
 かせ 次郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市整備部長 石井 正行
 都市計画担当課長(住宅担当課長) 登 弘毅
 都市計画調整担当課長 田中 正弥
 南部地域まちづくり担当課長 角 秀行
 中部地区まちづくり担当課長 上村 晃一
 北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 萩原 清志
 土木・交通担当課長 遠山 幸雄
 公園・道路担当課長 石田 勝大
 建築担当課長 豊川 士朗
 拠点まちづくり推進室長 佐藤 幸一
 拠点まちづくり担当課長 松前 友香子
 中野駅周辺整備担当課長 秋元 順一

○事務局職員
 書記 河村 孝雄
 書記 岡田 浩二

○主査署名

審査日程
○議題
 認定第1号 平成19年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

主査
 定足数に達しましたので、ただいまから建設分科会を開会します。

(午後1時00分)

 認定第1号、平成19年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)を議題に供します。
 初めに、当分科会における審査の進め方と審査方法について御協議いただくため、分科会を休憩します。

(午後1時00分)

主査
 分科会を再開します。

(午後1時01分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、審査の進め方は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)に従い一般会計歳出歳入の順に審査を行い、歳出については決算説明書に従い、原則として目ごとに、歳入については、歳入決算説明書補助資料により一括して質疑を行いたいと思います。
 次に、3日間の割り振りについては、本日は、歳出の6款都市整備費の2目住宅運営費までを目途に審査を進め、2日目は歳出の残りの質疑の後、歳入の審査を一括して行い、最終日3日目は意見の取りまとめを行いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 御異議ありませんので、そのように進めます。なお、審査に当たっては3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めたいと思いますので、よろしく御協力をお願いいたします。
 これより歳出の質疑に入りますが、質疑に当たって資料等を引用される場合には、資料名及びページを言っていただくようお願いします。なお、職員人件費のうち、特殊勤務手当、時間外勤務手当、休日給及び職員旅費以外につきましては総務分科会の分担となっておりますので、念のために申し上げます。
 また、審査は原則として目ごとに進めていきますが、ページ数が多い部分につきましては適宜切りのよいところで区切っていきますので、よろしくお願いします。
 それでは、質疑に入ります。
 最初に、決算説明書102ページから105ページ、少し前のほうになります。ここだけちょっと飛んでいますので。よろしいですか。わかりましたか。105ページ、上から2行目、活動領域7、地域で安全で快適なまちづくりのための活動というところの2事業です。
 よろしいですか。それでは、2款経営費2目区民自治推進費のうち、都市整備部所管分について質疑はありませんか。
かせ委員
 今の安全で快適なまちづくりのための活動は2事業ということですけれども、どういう事業なんでしょうか。
登都市計画担当課長
 これは、広域活動を行っている団体の広域活動に対する助成金というものでございます。都市整備部所管のものにつきましては活動領域7でございまして、その中で2事業、約10万円ほどを支出したというものでございます。具体的に言いますと、団体名を申し上げますと森の学級という団体がございます。これは江古田の森に親しむ活動をしているという団体でございます。もう一つは、上高田住民フォーラムといいまして、上高田でまちづくりを進めている団体の活動ということでございます。その2団体に合わせて10万円ほど支出したというものでございます。
かせ委員
 二つの団体への助成ということですけれども、まだよくわからないんですが、例えば森の学級は、江古田の森ですけれども、これは学級ですから、自然を学び、自然の大切さ、それから環境、そういったものを自主的に勉強したり何かするという活動ですか。それとあわせて、上高田住民フォーラムですけれども、もう少し具体的にどんな内容なのか教えてください。
登都市計画担当課長
 区の事業ではなくて、あくまで自主的な活動ですので、我々としても詳しくは把握しておりません。ただ、森の学級のほうでは、例えば講師の先生を呼んで講演会を開いたりとかといった活動をやっております。上高田住民フォーラムのほうですけれども、やはり講師の先生をお呼びして講演会をやったり、あるいは防災訓練に向けた学習会をやったりとか、そういう活動でございます。
かせ委員
 つまり、こういった自主的な活動があると、いざというときとか、それから啓発の問題であるとか、いろいろ有意義なものがあるということですけれども、そうしますと、現在は2事業ですけれども、今後はこういった活動が活発に行われるということでは何か手を打たれるんですか。
登都市計画担当課長
 この区民公益推進の事業自体は、区全体で取り組んでいるというものでございます。その一環ということでございます。あくまでこれは自主的な活動ですので、こちらからああだこうだというところではございませんで、助成金を支出することによって、こういうさまざまな公益的な活動をさらに盛んにしていくという趣旨でございます。そういう点でお勧めをしているというものでございますので、多くの団体がこういった活動を推進するようにということでPR等に努めていきたいと思っております。
かせ委員
 今、最後におっしゃったところが私も大事なことかなと思っています。それで、より多くの方たちが快適なまちづくりをどうするのかと自分たちで何か考えていくというのは大事なことですから、そういった面ではいろいろPRとか啓発活動をしていただきたい。それで、具体的にはどういうPRをされるかというのを最後にお聞きしておきたいと思います。
登都市計画担当課長
 これは、都市整備部のみならず区全体で取り組んでいる助成事業ということでございます。ですから、そういうところでのPRが大きい要素かなと思っています。それ以外に我々都市整備部としましては、まちづくり関係の取り組みをやっておりますので、そうした活動を行っている団体に対して、個別にこういう制度があるので御利用いただきたいというようなPRは進めていきたいと思っております。
むとう委員
 この助成金というのは、区民が申し込んで、その助成するかしないかというあたりは各分野ごとに分担して決めているんですか。それとも、これはどこか政策何とか室で全部を決めちゃうんですか。どういうふうな決定方法になっているんでしょう。
登都市計画担当課長
 個々の団体にどの程度助成するかということの決定につきましては、それぞれ活動領域がございます。それで、そこを担当する部のほうで決めるということでございます。ですから、まちづくり関係につきましては都市整備部というところで、まちづくり関係の事業で申し込まれた場合は、都市整備部のほうがそれを受け取って、審査をして決定するという形になります。
むとう委員
 では、まちづくり関係では今回2事業ということだったんですが、まちづくり関係全体ではどれぐらい応募があったんですか。
登都市計画担当課長
 まちづくり関係ではこの2団体だけでございます。
主査
 他に質疑はありませんか。――なければ、進行します。
 次に、飛びますけれども、決算説明書338ページから339ページ、6款都市整備費、1目都市計画費について質疑はありませんか。
かせ委員
 4番の震災復興市民組織育成ということですが、これは鷺宮地域防災復興まちづくり学習会というのがありますけれども、どういう内容なんでしょうか。
登都市計画担当課長
 これは鷺宮地域で防災まちづくりといいますか、災害時における復興ですとか、そういったことについての勉強会というような組織をされております。そこの団体のほうで行っている活動への支援ということでございます。具体的に言いますと、昨年度ですと12月と3月に講演会といいますか、講師の先生を呼んで話を聞いたりとか、活動したりということがございました。それに対しての講師謝礼というものでございます。
かせ委員
 震災は発生のときも大変ですけれども、実はその後がいろいろ行政としてもやらなきゃいけないし、住民組織の協力を得なければならないということで、こういう市民組織の育成というのは非常に適宜なものかなと思っているんですけれども、それで、鷺宮地域でこういったものが始まったと。その他の地域ではどういうことになりますか。
登都市計画担当課長
 鷺宮地域以外ですと、先ほど御紹介しましたけれども、例えば上高田地域でも活動の萌芽といいますか、初期段階のものについてはございます。ただ、なかなか広がりというのが難しいのかなと思います。やはり防災活動といいますか、災害が起きたときの初期対応といったことについては、皆さんある程度御理解いただけると思うんですけれども、そういうのが終わった段階で、例えばまちがかなり壊滅的な状態になった後の復興をどうしようかとかということというのは、まだまだ関心がそこまで及ばないのかなというところでございます。
 これは東京都全体で取り組んだ経緯がございますけれども、数年を経まして広がりがまだまだ見られないという状況でございます。中野区としましても、鷺宮地域で比較的関心をお持ちになって活動される方がいましたので、そこを中心にこういった事業を動かして、今後へつなげていこうというふうに思っております。
かせ委員
 それと、市民組織ですから、どういった方たちが対象なのかあれなんですけれども、いろんな層の方たちが、それから職業的にもいろいろな方たちが結集して、いざというときにはこうあるべきだと、いわゆる初動態勢をどうするかということが一番大事だろうと思うんですね。あと、災害が発生したときの消火した廃棄物をどうするこうするというのはもっと大きな問題で、区全体、あるいは東京都全体で考えていかなければならない問題ですけれども、それはさておいて、初動組織をどうするかということを多分ここで検討するんだろうと思うんですが、そういうことで、どういう人たちを対象にして、もくろみとしてはどういう感じで考えているのかということを教えてください。
登都市計画担当課長
 具体的に言いますと、地域にかなり密着した方々が多いということから、鷺宮につきましては町会、自治会の役員の方がメンバーとしては参加をされているということでございます。もちろんさまざまな方がいらっしゃいますけれども、傾向としてはそういうところということでございます。
かせ委員
 町会組織ですけれども、実は中野区の中には防災協定を結んだりしていろいろ考えているわけですよね。実際にそういった方たちの協力がないと難しい問題ですけれども、そういった方たちは参加していらっしゃらないんですか。
登都市計画担当課長
 そういった方々が参加をしているということでございます。地域防災会の役割というのは、震災が起きたときというのはかなり大きい役割を果たすと思いますけれども、ここの場合は、あくまで震災が起きてから例えば1カ月程度がたった後、どうやってまちづくりをしていくかというところに焦点を当てて行っているということで、いわゆる防災会が行っているものとはちょっとニュアンスが違うというところでございます。むしろその活動の続きでまちの復興をどう考えていくかというところに焦点を当てているものということでございます。
かせ委員
 それと、2番にまた戻ってしまうわけですけれども、まちづくり学習会講師謝礼というのがありますけれども、この学習会はどこでやられているんですか。そしてまた、どのような学習会がされているのか、少し詳しくお話しください。
登都市計画担当課長
 これは、一般的な地域でまちづくりについて考えたいというような場合に講師の方を派遣して、その謝礼をお支払いするという事業でございます。これは、特にこの地域がどうということではなくて、広く区内全域でそういう勉強をしたいということであれば、派遣をするという事業でございます。
かせ委員
 この予算では10万円ですよね。というと、どの程度かというのはわかってしまうんですが、何カ所でやられましたか。
登都市計画担当課長
 具体的に言いますと、昨年度につきましては1カ所でございます。中野三丁目でまちづくりの勉強会ということで謝礼をお支払いしました。それ以外に区役所でやったケースもございます。そういった場合の謝礼ということでございます。
かせ委員
 中野三丁目で1カ所ということですが、そうしますと、具体的には地域のまちをどうするかということで、地域の皆さんが集まって、それで勉強会をしているということですか。
登都市計画担当課長
 都市計画のこの分野でやる事業というのは、どちらかというとまだ本格的にまちづくりを取り組んでいないというようなケースでございます。本格的に取り組んだ場合は、それぞれの地域まちづくりというセクションがございますけれども、そういったところでやるということになっています。単純にこれから少し考えてみたいといういわゆる初動期レベルの場合は、こちらのほうで予算計上しておりまして、講師謝礼等を支払うというやり方をやっております。
かせ委員
 それで、講師ですけれども、これは中野区のほうからこういう方がいるよということでやられているんですか。
登都市計画担当課長
 相談があった場合は、こういう方はどうですかという形で御紹介して、こちらのほうで手配をするというところでございます。
むとう委員
 かせ委員の質問で私もあわせてお尋ねしたいんですけれども、今のまちづくりの学習会も、それから復興市民組織育成というのもそうなんですけれども、こういうことをしたいというところにこういう助成金みたいな形で支援をするんですか。ですから、私のところでこういうことをしたいので、出してくださいというふうに言えば出してくれるものなんですか。そういうときには、まちづくりの学習会の講師を派遣する助成がありますよとか、震災復興のことを考えるならば補助金を出しますよとか、そういうPRは聞いたことがないんですけれども、どういう形で出されているお金なんでしょうか。
登都市計画担当課長
 これは助成金ではございませんで、あくまで区としてお支払いをするというものでございます。ですから、震災復興市民組織であれば、きちっとそういう目的で今後行うんだという場合はこちらのほうで支援しますし、こちらの事業目的に合っていますので、一定程度こういう支払いというのは行っていくということでございます。まちづくりにつきましても、中野区全域でまちづくりを考えていかなければだめだというところですので、我々としては、そういう相談があれば、こちらの考えに沿ったものであれば協力をして、お支払いもするということでございます。
むとう委員
 既に組織されている町会とか防災会とは違うわけですよね。だから、そのエリアでこのまちのことを考えたいとか、震災復興もそうなんですけれども、区民に対してそういうことをやっていきたいという団体があれば、区が支援しますよというのをどこかで広報していますか。知らないんですよ。私のところで復興の勉強をするから、区政目標と合っているからお金を出してくださいというのであれば、先ほどの公益活動に関する政策助成金ということになると思うんですけれども、そうじゃなくて、これはどういう団体、どういう手順で、こういうことをやる団体であればお金を出しますよということは聞いたことがないので、どう違うんでしょうか。
登都市計画担当課長
 公益活動助成のほうは、いわゆる自主活動ということでございます。震災復興等につきましては、ある程度こちらのほうで働きかけを行いまして、こういった組織を強化していこうという観点がございます。そういったところから進めているということでございます。いわゆる具体的なまちづくりにつなげていくという観点から行っているというところでございます。したがいまして、ある程度の広がりと組織が求められるのかなというふうに思っております。
むとう委員
 自主活動ではないということは、区が組織化して、区がこの人たちにこのことを取り組んでくださいというふうに依頼して、会をつくってもらって、取り組んでもらう会なんですか。
登都市計画担当課長
 震災復興につきましては、こちらのほうでお願いをしているという経緯もございます。ただ、こちらが声をかけなければすべて認めないのかということではございませんで、ぜひほかの地域でも進めていただきたいということは当然でございます。また、まちづくりに関しましては、初動期といいますか、これからどうやってまちをつくっていこうかということで、地域で考えたいということに対しましての支援ということでございます。ですから、単に趣味的な会で行うとか、そういった事柄に対しては、こちらのほうでは対応していないというところでございます。
むとう委員
 趣味じゃなくて、自分たちが住んでいるまちをどうしようかとか、地震が来たら嫌なんですけど、本当に来るかもしれない。その後どうしようかというのは、趣味とか遊びとかではなくて、それぞれ多くの区民が真剣に考えている課題であろうと思うわけですけれども、区のほうが依頼をしてやっているんですか。そこがよくわからない。だから、前年度について、19年度は鷺宮地区にこういうのをやってくださいとお願いしたんですか。中野三丁目にもお願いしたんですか。どういうことなんでしょうか。もう少しわかるように説明してください。
登都市計画担当課長
 鷺宮につきましては、地域の自主的な活動というのは当然根底にございます。こちらのほうとしても、こういう方向で何とかやっていきませんかというところがございます。そうしたところでこの事業を今進めているというところでございます。ほかの地域につきましても、こういう動きがあれば当然支援をしていくというスタンスで今進めているところでございます。
むとう委員
 自主的な活動ではないとさっき言ったじゃないですか。そうすると、例えば防災会だとか、そういうところに区が2007年度は鷺宮の方にそういうことを学んでもらったとか、今年度はどこどこの防災会に頼んでみるとか、計画的にやっていることでもなさそうだし、どうしてこのときは鷺宮だったのか。いろんなところで防災会はあると思うし、地域的に趣味ではなくて本当にどうしようと考えている町会を含め、防災会も含め、そうではないところでもあるかと思うんですけれども、何でここが御指名なんですか。というか、すごく気がかりというか、ちゃんとこういうことでお金を出してあげます、支援しますよということを公平に全区民に広報していない中で、何でここだけ出すんですか。
登都市計画担当課長
 それはまちづくり全般に言えることでございまして、例えばある地域でまちづくりを進めたい。そうすると、なぜそこだけなんですかというのと同じレベルになってしまうのかなと思うんですけれども、やはり一定の集まりがあって、特に防災といっても、この場合は通常の防災まちづくりではございませんで、あくまで復興ということに焦点を合わせて、それについて勉強し、取り組みを進めていこうということですから、それに対する支援という側面もございます。
 ちょっと先ほど言い過ぎたのかなと思うんですけれども、自主的という意味は、全く自分たちだけの活動ということではなくて、あくまでこれは広く地域を見据えた活動ということでございますので、そういったことに対して、こちらとしては今後の中野のまちづくりにつながるものということで支援し、取り組みを進めているということでございます。
むとう委員
 こういった支援がいけないと言っているのではなくて、こういう支援はしたほうがいいとむしろ思っているんですけれども、その際に、こういうことを区が支援してくれるんだということを多くの区民が知らない中でチョイスして、そこだけに支援金を出すというのは、私は税金の使い方としては不公平だと思うわけです。ですから、これはやっていいことですから、大いに次年度も予算をとって進めていただきたいんですが、その際には、きちんと全区民に対してある程度まとまったエリアの中で、お遊びではなく、趣味ではなくて本当にまちづくりを進めていきたい、本当に現実味を持って取り組んでいるところには、こういう支援をしますよということを区がきちんと全区民に向けて広報した上でなさったらどうですかということを言っているんです。
登都市計画担当課長
 おっしゃっている意味はよくわかります。我々としても広く呼びかけてやりたいというふうに思っております。
久保委員
 今言われていた復興のまちづくりの組織ですけれど、昨年度の主要施策の成果のほうで、21年度目標は100%2カ所となっていて、私のメモ書きに鷺宮、上高田とあるんですね。26年度目標として100%は3カ所となっているので、昨年もこういう質疑がございまして、その中でこういう目標で進めていくというお話があったかと思うんですね。それで、21年度までには2カ所ということで、上高田と鷺宮をそのまま進める。26年度の目標は今回の主要施策のほうにはないんですけれど、26年度までにあと3カ所ということでもう1カ所ふやしてやっていくという、その方向性は変わっていないんでしょうか。
登都市計画担当課長
 おっしゃるとおりでございます。今、鷺宮が先行してやっておりますけれども、上高田もこれに続いて進めているということでございます。我々としましては、さらにもっと多くの地域というふうに思っております。ただ、なかなか一遍には広がりませんので、一歩一歩拡大をしたいということで考えているところでございます。
久保委員
 これは意見でございますけれども、そのような計画があって進めていることですから、先ほどからさまざま繰り返しの御答弁がありましたが、きちっとそういう方針に基づいてこれをやっているということを御答弁いただいたほうがよろしいのではないかと思います。
登都市計画担当課長
 ありがとうございます。我々としても、そういう考えに基づいて今進めているところでございます。
かせ委員
 教えていただきたいんですけれども、上高田地域まちづくりということですけれども、これはどの辺のことなんでしょう。
登都市計画担当課長
 上高田全体について震災復興という観点から取り組みを進めようということで今進めているわけでございます。
かせ委員
 そうしますと、上高田は一丁目から五丁目までありますよね。この全域で皆さん集まっていただいて、このようなまちづくりについての話し合いとか、勉強会とか、そういうことをやられているということですか。
登都市計画担当課長
 まちづくりといいますか、特に震災復興というところに焦点を合わせつつ、広くまちづくりについて勉強を始めているというところでございます。
かせ委員
 全域ですか。
登都市計画担当課長
 全域を対象に考えているということでございます。
かせ委員
 それで、もうちょっと詳しいお話はわかりませんか。いわゆるイメージとしてどういうまちにするんだとか、今までの経過というか、どういう話がされているかというのは。
登都市計画担当課長
 個々の活動につきましては、ちょっと答弁保留させてください。
主査
 個々の活動については、答弁保留ということでよろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 他に質疑がなければ、進行します。
 次に、決算説明書の338ページから343ページ、2目まちづくり費について質疑はありませんか。
久保委員
 南部地域まちづくりなんですけれども、主要施策の成果の目標に対する成果、効果についてということで、21年度に買収予定地のことですとか、また、本町二丁目の郵政宿舎跡地の先行取得のことがここにあるんですね。南部地域の防災の観点から見たときに、公開空地の問題ですとか、またここには不燃化率の向上等がありますけれども、一つのまちづくり全体として、これは区全体という部分でもそうなのかもしれないんですが、今後、耐震、耐火、また狭隘道路についてなどさまざまな施策を盛り込んだ上で、どのぐらいの用地取得をしていかなければいけないのか、それを計画の中できちっと出してはいらっしゃるんでしょうか。
角南部地域まちづくり担当課長
 今、委員のほうからお話がありました南部地域としましては、青梅街道から南側のエリアということで担当したまちづくりを中心に進めるところでございます。今現在、そこの地域におきましては、3カ所の大規模なオープンスペースの取得を目指しながら、まちづくりを変えていくという計画がございます。具体的には、本町二丁目の郵政宿舎跡地のほうが面積約6,200平米余、それから、現在交渉を重ねておりますけれども、東京大学教育学部附属のところに整備を予定しております南部防災公園が面積約1ヘクタールを予定しております。それからあと、中野通り沿いにございますが、NTTの宿舎、これは現在も交渉しているというところです。
 そういった三つの大きな緑とオープンスペースというものをまちづくりに生かしていくということで、具体的には、南部地域はかなり木造老朽住宅が密集しているということで、防災の面の充実、ボトムアップという言い方もしますが、それプラス、先ほども言いました大規模な緑という新たなオープンスペースが創造されるわけですから、そういったところで地域の環境の向上、快適性の向上というものを図りながらまちづくりを進めていくということで、現在、都市マスタープランの改定の作業をしておりますが、そういったところにも上位計画にきちっと位置付けられるようにということで現在検討を進めているという状況でございます。
久保委員
 今、NTTの土地の話もありましたけれども、これはまちづくり用地といいますか、今、緑とオープンスペースというお言葉がございましたけれども、そういった観点から取得を目指しているということでございますか。
角南部地域まちづくり担当課長
 今現在、区の方針としましては、防災まちづくり、本町五丁目の周辺、本町四丁目のあたりもそうなんですけれども、かなり道路状況が悪いとか、そういった防災面で弱いところがありますので、いざというときの活動拠点としてのオープンスペース、それからあと、公園など緑の少ない地域ということでございますので、そういったところで大規模な敷地を購入しながら、憩いの場ともなるエリアを創造していくという考えでございます。
久保委員
 土地の問題でございますので、私もどちらが先かわからないんですが、これは区の今言われているような計画に適していると思われる土地が出て、そこから用地取得という発想に当然なってくることだと思うんですね。ただ、防災まちづくりという観点からいきますと、これは南部だけではないかもしれないんですけれども、やはりこれぐらいの公開空地が必要であるとか、先ほど言われたような防災拠点となるような大きな敷地が必要である。そういったことというのは、区の中で、このエリアにはこれぐらいの敷地が今後必要であるというような目安というか、目標は持っていらっしゃるんでしょうか。
角南部地域まちづくり担当課長
 今現在、例えば南部地域でしたら、町丁目ごとにどういった施設が何平米必要かといった細かい計画というのはございません。ただ、先ほどもお話しさせていただきましたけれども、例えばJR線の南北で比較しまして、公園1人当たりの面積というところでも比較していきますと、かなり南側のほうに大規模なまとまった緑とオープンスペースが少ないというような現況がございます。そういった状況をとらまえまして、用地ということですから売り主の都合というのもございます。そういったところで、今現在まちが抱えております課題と、それから区が目指すまちづくり、こういったものを用地用地で判断しまして、現在、そういった用地取得を目指した取り決めを進めているということでございます。
久保委員
 先ほど都市計画マスタープランというようなお言葉もございましたけれども、今後、都市計画マスタープランの中にも、こういった防災用地といいますか、どの地域にはどれぐらいのスペースが必要であるとか、そういったことというのを具体的に盛り込まれていくようなことになっているんでしょうか。
田中都市計画調整担当課長
 どの地域にどういった機能を整備するか、そういう方向付けは都市マスタープランでぜひしたいと思っております。それから今、南部まちづくりのことでいろいろと具体的に用地取得等が動いて、あるいは計画を区として進めていこうとしている点につきましても盛り込みたいと思います。それはやはり用地の取得は相手様のいる話ですので、それが流れるのかどうなのか、成就するかどうかということも見きわめた上で盛り込んでいきたいと考えております。
久保委員
 当然相手のあることなので、この土地をと区が勝手に決めるようなわけにはいかないと思うんですね。ただ、このタイミングで今、南地域にはこういった土地が出てきているという時期なのかもしれませんが、やはりきちっとした計画を持たずにこういったことが進められてしまうということになりますと、では大きな土地があいたらどこでも区はそれを買うという方針なのかとか、区民の目から見ますと用地取得というのは本当に多額な費用を要するものでございますので、その辺で誤解が生じる場合もあるのではないかと思うので、きちっとした計画に基づいてこういった土地取得を行っているという政策目標を持っていただきたいと思いますので、ぜひ都市計画マスタープランの中でわかりやすく提示していただければと思います。
石井都市整備部長
 今の御質問でございますが、東京都全体というか、広い視野からのそういった公園の規模であるとか配置、あるいは都市計画道路、こういうかなり大きい視点からの計画的なものは既に決まっております。区全体として、それでは1人当たり公園面積が幾ら必要かというのは数字的には出ておりますが、どこにどのぐらいの規模でというところまでまだ落とし切れていないというところは、確かに御指摘のとおりだろうと思っております。
 ただ、これも現在、都が定めております公園の用地、都市計画公園と呼ばれている計画が決まっている段階のものだけで申し上げましても、私有地にその規制がかかっている。都市計画道路もしかりでございますが、そういった状況でございますので、私権を制限していくという性格のものでございますので、なかなか安易にそういった計画が落とし込めないという性格がございます。その辺も考慮しながら御指摘のことを踏まえまして、今後、都市マス策定の中でどのような表現の工夫ができるかといったところを検討していきたいと思っております。
かせ委員
 南台四丁目地区のまちづくりニュースであるとか、平和の森のまちづくりニュースであるとか、まちづくりニュースがいろいろ出されているんですけれども、この配布範囲はどんなものなんでしょうか。
角南部地域まちづくり担当課長
 今お話がありました南台一・二丁目地区、南台四丁目地区、平和の森公園周辺地区、それぞれ地区計画のエリアというものがございます。このまちづくりニュースにつきましては、今言いました地区計画のエリアの方を対象に全戸配布しているものでございます。
かせ委員
 地区計画の範囲で全戸配布というのはそのとおり必要なことだろうと思うんですが、まちづくりというのはその地域だけではなくてその周辺にも影響を与えることですし、そのためには十分な情報提供というのが必要だろうと私は思うんですが、そのようなお考えはないですか。
角南部地域まちづくり担当課長
 当然まちづくりにつきましては、この地区計画を定めている方々対象ということではなくて、その周辺の方々へも広く今現在区が行っているまちづくりの事業等について周知を図っていくというのが目的となると思います。現在作業中ですけれども、こういったまちづくりニュースにつきまして、区のホームページに都市整備部の地域まちづくりの担当のホームページがございますが、そういったところに逐次アップして、そういう興味のある方とか、もしくは区のホームページを見た方でも、まちづくりについて情報収集できるような取り組みを進めていきたいというふうに考えております。
かせ委員
 それですと、インターネットをやらない方には情報が届かない。そしてまた、興味があってホームページを開かないという人には届かないわけですよね。ですから、やはりこういうまちづくりに関しては、近隣、周辺を含めた情報提供というのは必要だろうと思うんですが、もう一度お願いします。
角南部地域まちづくり担当課長
 今後の取り組みとしましては、今、インターネットを活用しない方への対応ということもございますので、地域センターとか図書館、これからちょっと協議しなければいけませんけれども、そういったところにもこういったニュースを配布させていただきまして、広く情報提供に心がけたいというふうに考えております。
かせ委員
 一歩前進ですけれども、さらに広げる必要があるだろうと思います。それと、私どもの委員会ですけれども、できればこういったものは委員会で報告というよりも、情報提供としてあったほうがいいかなといつも再々思っているわけです。最後にまとまったものが来て議論しなさいということではなかなかついていけないものですから、こういうまちづくりニュース、公開されているものについては議員にも情報提供として出していただけないかなと思うんですが、いかがでしょうか。
角南部地域まちづくり担当課長
 今現在、年度末に1回という発行の回数になってございますが、そのとき、発行の前にこういった情報提供をして、皆さんにも周知のほうをしたいと思います。なお、最新号はことしの3月になりますけれども、後ほど配布させていただきたいと思います。
かせ委員
 よろしくお願いします。それと、この中で平和の森公園周辺、それから環状7号線中野地区整備で不燃化助成金というのがありまして、平和の森では26件ですね。環七のほうでは7件という件数になっていますが、この辺の推移はどうなっておりますでしょうか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 委員会資料の「建設委員会4」という資料をお開きいただきたいと思います。平和の森公園周辺づくりにつきましては、平成5年度に1件、平成6年度に12件、以下、12、12、16、20、9、10、12、13、14、13、9、8、20で、19年度がこの事業の最終年度で26件ということでございます。以下、環七・中野地区につきましては平成10年からで、平成10年2件、以降、3、3、4、3、2、4、5、1で、19年度が7件ということでございます。
かせ委員
 そうしますと、これを見てみますと、不燃化率でいいますと平和の森が55.7で、環七については66%ということですけれども、今おっしゃいましたけれども、これ以降というのはどうなんですか。完了ですか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 この助成事業そのものにつきましては、平成19年をもちまして事業を終了してございます。
かせ委員
 方南通りについても平成11年――99年に終結していますよね。このときも56.9%で終えているわけですが、今度の場合でも約60%ですね。環七のほうは66%ですけれども、これで完全ということじゃないと思うんですが、今後については助成はないということですか。また、今後の安心できる安全なまちづくりということでこれでいいのかという疑問がわくんですが、いかがでしょうか。
角南部地域まちづくり担当課長
 今お尋ねがありました方南通り沿道の不燃化促進の事業につきまして、平成18年度現在ですが、64%という実績になっております。こちらのほうは方南通り沿道ということで、防火地域というところで指定がございますので、建てかえがあれば、当然そういった不燃化が進むということで、現在、建てかえに合わせて、自然更新といいますけども、そこで目標としています70%を近日中に達成できるのではないかということで、事業を行っていないという状況でございます。
かせ委員
 今後は自然の更新に合わせるということでしょうけれども、いまだになかなか手が届かないという人たちがいるんだろうと思うんですけれども、では角度を変えまして、そういう相談といったことについてはどうなんでしょうか。例えば方南通りのほうではそういった相談は全くないというようなことなんでしょうか。
角南部地域まちづくり担当課長
 こちらの方南通りというか、もっと広いエリアで、弥生町一丁目から四丁目、それから南台一・二丁目を対象とした都の不燃化促進事業ですが、それを平成18年度まで行っておりました。現在、この地域では不燃化促進事業を行っていないわけですが、最近、こういった地区計画の届け出に合わせまして、そういった不燃化促進をするような事業がありませんかというお尋ねについて、数件相談を受けているという状況はございます。
かせ委員
 やはり最後まであるんだろうと思うんですよね。おおむね7割に近づいてきているから、自然にこれが目標を達成できるだろうということではなくて、例えばこういう制度がなくなったとしても、それができるようないろいろな制度があるんだろうと思うんですが、それに協力できるような指導なり、援助なりというようなことをするだろうと思うんですが、どうでしょう。
豊川建築担当課長
 今の建てかえの助成ということでございますが、例えば防火地域と準防火地域の中間的な新たな防火地域に指定された区域に限りますが、一定の条件を満たしていれば建てかえ助成というものはあります。そういったさまざまな日常の相談業務等を通じまして、単なる補助金の交付ということだけではなくて、総合的に建てかえという形で安全性を確保したいと考えております。
のづ委員
 ちょっと戻りますけれども、本町二丁目、三丁目のまちづくりについてなんですが、19年度は懇談会が開かれたのは周知なんですけれども、20年度においての懇談会というのは進捗状況がわからないので、そこを教えていただきたいんです。
角南部地域まちづくり担当課長
 今お尋ねのありました本町二丁目、三丁目周辺地区のまちづくりにつきましては、昨年の11月からことしの4月まで意見交換会ということで、地域の現状とか課題について何度か意見交換をさせていただいたという状況がございます。区では今現在、さらに地域の現況を把握するということで、基礎的な調査というのを委託調査で行っております。年末ごろまでにはそういったデータが上がってくると思いますので、またそういったデータをもとにより地域の方々と具体的な意見交換ができるような場を設けながら、情報提供に努めていきながら、まちづくりについて進めていきたいというふうに考えてございます。
のづ委員
 そうすると、今年度は意見交換会みたいのはないということですか。
角南部地域まちづくり担当課長
 今、10月ですけども、11月には区長のまちづくりについての対話集会等がございます。そういった機会をとらまえまして、その前後にもまちの方々に対して情報交換しながら、まちづくりの機運を高めていきたいというような取り組みをしていく予定でございます。
ひぐち委員
 東大西側道路の拡幅が昨年度工事されまして、4,200万円というお金が出費されております。その内容というのはどんな内容なのか教えていただけるでしょうか。
角南部地域まちづくり担当課長
 こちらのほうは地区集散道路1号になっておりますけれども、約280メートル、方南通りまで南北に通っている道路でございますが、昨年は拡幅工事ということで、こちらのほうは具体的には車道アスファルト舗装の整備、それから歩道部分、インターロッキングになりますが、こういった車歩道の整備工事を行ったという内容でございます。
ひぐち委員
 ここの道路の下に共同溝というのがあるという話を聞いたんですけど、その辺はいかがなんでしょうか。
角南部地域まちづくり担当課長
 実はこの拡幅工事は3年度に及んで工事してございます。今、委員からお尋ねのありました電線共同溝にかかわる電線等の移設工事につきましては、平成17年度に施工しております。18年度には交差点部とか街路灯の設置工事という工事を経まして、昨年、3年目として、先ほど御案内しましたが、車歩道の舗装工事を行って完成ということになってございます。
ひぐち委員
 この道路は試作というか、モデルということで非常に期待をされている道路と聞いたんですけど、どんなところが期待をされているんでしょうか。
角南部地域まちづくり担当課長
 こちらの道路につきましては、御案内のとおり、東京大学教育学部附属中等学校の広域避難所に面しているという道路でございます。当初、6.5メートルという現況で片側通行で、電柱なども敷設されていたというものでございまして、そういった道路が避難所に面しているということもございまして、道路自体を9.5メートル拡幅するという内容とあわせまして、電線とか電柱が大震災のときに倒れるといけないということもございますので、そういった安全性を高めるという意味で地中化をしたということで、そういった意味でモデルの工事になるというふうに考えてございます。
ひぐち委員
 そうしますと、こういう道路が例えば防災公園に予定をされているところには、いいという判断がつけばそういうふうにしていくということなんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
 一般例で申しますと、地中化路線をどういうふうにするか。したがいまして、防災公園をやるとすれば、その周りの路線については基本的にはやはり地中化路線として認定をしつつ、電線管共同溝でございますので、いわゆる弱電ですね。6,000ボルトを電線管共同溝ということで中に地中化していただくということになろうかと思います。一般例でございますので、防災公園周りの路線についてどういうふうにやっていくかというのは、今後検討していかなきゃならないと思っています。
久保委員
 上鷺宮の地域まちづくりの推進について伺います。執行率9.9ということで、たぶん都市整備費の中で一番執行率が低い事業かと思いますが、この理由はどのようなことですか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 これにつきましては、平成18年の予算策定時点では、上鷺宮の地域につきましては区画整理事業をすべき区域という地域になっておりまして、そこの地域の皆様といろいろお話し合いをしたものに基づきまして、地区計画の策定を行うという前提で予算化をしておりました。ところが、先日の決算特別委員会の総括質疑でも御案内のとおり、平成18年の10月に住民の皆さんのところに御提案したところ、なかなか合意形成を得るのが困難だということを判断いたしまして、19年度に予定をしておりました地区計画の策定に向けた都市計画図書の原案作成業務ですとか、その策定に向けたアンケートの調査、また地域の合意形成の支援といったすべての事業を執行することができずに、かわりに計画素案のたたき台を見直しをするという文書を上鷺宮の地域に各戸配布したにとどまったということでございます。
久保委員
 ここの中に地域合意形成支援業務委託費というのがございますが、これはどのようなものでしょうか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 これは、区画整理事業をすべき区域、またはその区画整理というのはどういう事業かということを専門家の人たちや区画整理を経験した――すみません。失礼いたしました。訂正させていただきます。これはアンケート調査を――調べますので、ちょっと時間をいただけますか。
主査
 では、答弁保留ですか。
久保委員
 では、それをお待ちしながら。それで、ここで聞くべきかどうか考えていたんですけれども、まちづくり条例について伺いたいんです。昨年の主要施策の成果を見ますと、まちづくり条例のことは何カ所も記載があるんですけれども、昨年度といいますと18年度ですね、にはあったんですが、19年度には全くそういった記述がないように思われますが、19年度においては、まちづくり条例については検討が全くなされなかったということなんでしょうか。その辺はいかがですか。
登都市計画担当課長
 まちづくり条例につきましては、10か年計画でも制定をするという方向で検討を始めたわけでございます。ただ、検討の中でもうちょっと詰めるべき問題があるのかなというところで、現時点ではすぐにということにはしておりません。都市計画マスタープラン等の今後の計画を踏まえて、特にまちづくり条例の焦点となるのは、小さな区域でのまちづくりというところでございます。その辺に視野を置いてつくる必要があるのかなというところは現在考えているところでございます。
久保委員
 現在、都市計画マスタープランの改定に当たって、そういったことも視野に入れながらというようなことなのかもしれませんが、そもそもまちづくり条例をどのような形で策定されようと思っていたんでしょうか。区民の方たちにも意見を聞きながら、小さな単位でということをおっしゃっていましたけれども、まちづくり条例そのものを策定する段階から、これは庁内だけの検討ではなくて、区民の方も一緒に入った形で行うというような方向性、それすらもまだ発表されていなかったと思いますが、その辺はどのようにお考えだったんでしょうか。
登都市計画担当課長
 当初、地域提案型の地区計画を促進しようというところで考えたわけでございます。ただ、実際にどう動かしていくかとなりますと、やはりまちの将来構想を踏まえた上で手続的なところは進めていく必要があるだろうというところで、もう少し都市計画マスタープランの策定を踏まえた上で考えていく必要があるのかなと思っているところでございます。
久保委員
 以前にもお伺いしたかもしれませんが、全くこのまちづくり条例についてはプランが消えてしまったというわけではなくて、今見合わせているというような段階なんでしょうか。区としては必要性は感じられているということですか。
登都市計画担当課長
 もっと小さな単位でのまちづくりを進める場合、地区計画ということになりますけれども、都市計画法で定めた区域よりもさらに狭い区域で進めようとなりますと、これは条例等の制定が必要になってまいります。ですから、その辺を視野に入れながら考えていこうということでございます。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 先ほどの地域合意形成支援業務委託についてでございますけれども、これはまちづくりの専門のコンサルタントを使いまして地域の皆様と勉強会を進め、地域の合意形成を図るために委託をしようと思っていたところが、今回できなかったということでございます。
久保委員
 今、まちづくり条例のこともお伺いをしたんですが、先日、総括質疑の中でも、上鷺宮という広いエリアすべての計画ということではなくて、もう少し小さな単位で検討をしていくべきではないかというようなお話もあったかと思うんですね。それを言った上で、私は、区民の方たちというか、住民の方たちの声をしっかりと受けとめる仕組みづくりが必要であると感じていまして、その上でもこのまちづくり条例とあわせてきちっと進めていかなければいけない。これは上鷺だけの問題ではなくて、そういうエリアは幾つも出てくるのではないかと思っております。
 それはきちっとその辺を進めながら、こういった計画も推し進めていただきたいし、住民の方たちのお気持ちをしっかりと受けとめる仕組みづくりが大事であると思うんですね。専門のコンサルタントによって、ただ単に一方的に地区計画に賛同させるような方向に持っていくのではなく、区としては、専門家を入れた形で本当に地域との合意形成を図るというか、地域の方たちの声が反映できるまちづくりを進めていこうという意思がおありだったのかどうか確認をさせてください。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 18年までに行われたまちづくりを考える会の皆さん等との意見交換を踏まえ、ほかの地域の人たち、また、それぞれの地域や立場等が違う方もいらっしゃいますので、そういう方たちの意見もきちんと吸い上げながら計画をつくっていくということで、委託を考えていたということでございます。
伊藤委員
 先ほどもかせ委員の質問でもあったように、不燃化の問題などもあって、まちづくり事業費が57.1%ですか。予算を立てたときよりも3億円ほど残ったということで、この不用額を見ますと地区施設道路用地取得費残ということで1億2,000万円。これは不燃化促進、平和の森の整備が主な残になったんですかね。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 こちらにございます1億2,000万円余の地区施設道路用地取得残につきましては、そのうち7,100万円程度が平和の森公園周辺の用地取得費の残分となっております。
伊藤委員
 主要施策の244ページを見ると、19年度でこの事業は終わりましたよね。自己評価で、平和の森周辺地区の平成19年度末における不燃領域率が65%を上回り、この地区では一定の耐火が図られたため、19年度で終了することとしたと書いていまして、ある程度は目標が達成されたという認識なんですかね。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 こちらにつきましては建物の不燃化でございまして、この地域の不燃領域率が65%上回ったということで、先ほども申し上げましたように、19年度で不燃化の助成事業については終了させていただいたということでございます。
伊藤委員
 そうすると、地区施設道路との関係はどうやって見るの。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 道路につきましては、地区内の地区施設道路という計画がございますけれども、建てかえ等に合わせまして必要となる道路の部分を買うということで、権利者の方から譲り渡しの同意書というのをいただいておりまして、その同意に基づきまして本来買う計画を立てていたんですけれども、権利者の方の当然建てかえに合わせて前の用地の買収ができるわけなんですけれども、その方の生活設計に変更等が生じますと、建てかえが翌年とかまた翌々年ということに延びます。そうなってくると、当初計画していた分が買えないということになりますと、その分の用地費の執行が落ちてしまうということでございます。
伊藤委員
 たしか国の補助制度の活用でそういうふうになっていますよね。今後は、20年度、21年度は廃止されるわけ。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 平和の森公園周辺地区におきましては、不燃化の事業というものと密集事業という二つがございます。このうち不燃化の事業の助成金については、19年度でその助成をする事業というのは終わっておりますけれども、密集事業のほうにつきましては平成24年まで事業を延伸しておりますので、密集事業に関する道路用地の買収等は国庫補助事業としてやっております。
伊藤委員
 それがここに書かれている目標、平和の森公園周辺地区施設道路整備率というので35、45と。26年度までには45にするんだということですよね。そうすると、このPRというのはどのように担当としては図るわけですか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 そのPRにつきましては、先ほどもお話ししましたように、まちづくりニュースの中で「買います 道路用地」ということで、皆さんがお住まいになっているところで地区施設道路に当たっているところにつきましては用地を取得させてくださいということで、まちづくりニュースの中でPRをするほか、建てかえの相談が来た際、また地域のほうを見まして、計画的に住民の皆さんのところにお声かけをしているということでございます。
伊藤委員
 思ったより不用額が大きいかなと私は思うんですけども、その辺、どのように感じておりますか。
萩原北部地域まちづくり担当課長
 これは、若干窓口に建てかえの相談が来たりですとか、あとは今年度買うだろうという見込みをある程度大きく持っておかないと、例えば次年度以降に建てかえをしようと思っていた方が、急に何らかの関係で建てかえが必要になった、もしくはその用地を売りたいということになったときに、予算ができていない関係で区が用地取得するチャンスを逸するということは問題があると思いまして計画をしたんですけれども、やはり結果的に見ると執行残も多いということもございますので、次年度以降、さらに精査は必要だというふうに感じています。
主査
 他に質疑はありませんか。――なければ、進行します。
 決算説明書342から343ページ、3目都市施設費について質疑はありませんか。
久保委員
 不用額のところで野方駅北口整備道路整備事業未執行による残900万円というのがございますが、これはどういったものでしょうか。
登都市計画担当課長
 これは野方駅北口整備に伴いまして、線路に沿って現在あります道路でございますけれども、あれを北口の敷地に沿って整備をするということでございます。その整備費用ということでございます。いわゆる工事費でございます。
久保委員
 これは行われなかったんですよね。19年度には道路整備はされなくて、20年度に道路整備されることになっているんでしょうか。
登都市計画担当課長
 工事の手順等も見直しを行ったところでございますけれども、道路につきましては北口の整備に合わせてつくるということで考えています。北口の整備費用の中に工事費も含めて一体的に工事を行おうというふうに考えています。ですから、北口の整備と道路の整備というのは別々の工事ではなくて、一体的に行おうという方向で現在考えているところでございます。ですから、今年度につきましては、900万円は計上していないというものでございます。
久保委員
 せんだって補正も行われたわけですけれども、その中にこれは含まれているということなんでしょうか。今までは、道路整備は道路整備で行うということで19年度までは進んできたんだけれども、今後は、これは一体的に整備も含めて今回の補正で組まれたような中に入っているということでよろしいんですか。
登都市計画担当課長
 一連の野方駅整備の工事費の中に含めて考えているということでございます。
久保委員
 野方駅舎にかかわる資料を建設21で出していただいたんですね。野方の計画というのは今回で何回の補正だったのかなと思うんですが、なかなか計画どおりスムーズに進んでいっていないように思われまして、特に19年度までの間には、ここに設立に伴う出資金の300万円というのがございますよね。これは補正の2次で行っていたと思うんですが、18年度も補正の4次で出資金ということで、1回三セクを立ち上げるのに300万円を補正で組まれたんだけれども、それで三セクをつくらずに、また次年度に同じように補正を19年度にも2次に組まれて、300万円というような形になっている。
 今回も900万円の未執行による残というのは大きいものであるなと私はこれを見て感じておりまして、これも土地の購入ですとかいろんなことが絡んできておくれていたりとか、さまざま計画段階であったのかとは思うのですが、やはり野方駅の北口、またバリアフリー化を地域の方たちは大変楽しみにしていらっしゃって、今か今かと待ち望まれている中で、こういったさまざま計画のおくれですとか変更が生じているなというところを感じておりますので、ともかく今回の補正を行ったわけですから、そこからは計画の変更のないようにきちっと進めていただきたいと思いますが、その辺は大丈夫でいらっしゃいますか。
登都市計画担当課長
 基本的には西武鉄道と現在協議は調っております。18年度の末で三セクの立ち上げがうまくいかなかったということにつきましては、西武鉄道との協議が調わなかったということで、そういう結果になったということでございます。現在は協議が調いまして、いよいよ工事に入るという段階ですので、これからはそういった大きな変更というものはないというふうに考えております。
久保委員
 野方のことはわかりました。ぜひきちっと進めていっていただきたいと思います。
 それから、東中野なんですけれども、主要施策の成果で236ページ、事業進捗度というのがございます。23年度完成予定ということでここにも書かれているんですけれども、19年度はこの東中野の駅舎に関しては計画がどこまで進められたのかということがちょっとわかりにくかったように思うんですが、この辺は進捗度ということでパーセンテージが出ておりますが、どのような形で19年度は東中野の駅広の整備というのは進んでいったのでしょうか。
登都市計画担当課長
 東中野につきましては、駅広と、いわゆる駅広と駅舎をつなぐ軌道上空活用と言っていますけれども、軌道上空活用と二つございます。それを一体的に今行おうということで進めているわけです。東京都、それからJRと協議を進めているという段階でございます。本来ですと19年度中にJRとの協議を調えるという方向で進めていたわけですけども、やはりなかなか協議が調わなかったということがございます。現時点では、近々、間もなくJRのほうが最終的な決断をする方向だということで我々は聞いておりますので、できるだけ早急にJRと協議を調えて、今年度中に設計等に着手をしたいと思っております。
久保委員
 19年度で進まなかった部分を何とか20年度内には進めるということなのかと思いますが、ここに「東中野駅前広場用地の無償使用について、都、首都高、JRとの協議が調った」とありますね。引き続き駅舎と駅前広場を結ぶ軌道上空に自由通路を設置するためJRと協議を行っている。このJRと協議を行うというのが、19年度にはここが「行った」というふうな形で、JRとの協議が済むという予定だったものが済まなかったというような今のお話だったのかと思うんですね。ということは、19年度に都と首都高、JRとの協議が調った。これは19年度だったんですか。
登都市計画担当課長
 そのとおりです。この場合の協議というのは無償使用ということでございます。駅前広場ですとか軌道上空も含めてです。それから、我々は、環六の整備のときに道路を曲げるために仮設桟橋をつくるための作業台といいますか、作業スペースというのがございます。それらについても無償で中野区が使ってもいいということで、その辺につきまして、東京都、それからJR等々と協議が調ったということでございます。現在は、先ほど言いましたように、軌道上空も周辺のいろんな合意が調いましたので、それ一本に絞って今協議を進めているという段階でございます。
かせ委員
 緑の実態調査委託ということですけれども、執行額で1,669万円ということですが、具体的に教えてください。
登都市計画担当課長
 これは昨年度行った調査で、既に委員会でも御報告した内容ということでございます。実施内容としましては、航空写真でもって緑の調査をするという、緑被率等の調査を行ったというところでございます。また、実地で区内の全域を調査しまして、壁面緑化ですとか、その辺のことにつきましても調査、また樹木樹林等についても、これは徒歩で確認をしながら、幹の太さをはかったりですとか、そういった作業を行ったというところでございます。
かせ委員
 そうしますと、航空写真があり、それから実踏での計測があり、いろいろ縦横に調査をしたということなんですね。
登都市計画担当課長
 緑の調査としてはかなり規模の大きい調査ということでございます。これは毎年やれるようなものではなくて、たしかこの手の大規模調査というのは何年も行われていなかったということで、今回、みどりの基本計画をつくるに当たってきちっとした実態調査をしようということで行ったものでございます。
かせ委員
 どこに委託をされたんですか。
登都市計画担当課長
 委託は国際航業でございます。
かせ委員
 国際興業というと、バスを運行されているところですか。
登都市計画担当課長
 「こうぎょう」の「こう」は、空の「航空」の「航」でございます。国際航業というところで、いわゆるコンサル会社というところでございます。
かせ委員
 実は、ここの金額1,669万円というとそう安くないものですから、どのような調査をされたのかなということで関心がありまして、そのぐらいはかかるんだということなんですか。もう少し詳しく教えてください。
登都市計画担当課長
 これは委員会でも内容について御報告いたしました。また、中身につきましてはホームページ等で公開しているというものでございます。金額でございますけれども、入札で決まった金額ということでございますので、予算をつくるに当たってはいろいろ調査をして、このぐらいはかかるだろうということで見込んだ金額でございますので、ほぼ妥当なものと思います。また、空からのいろいろな調査ですとかをやりますと、国内でもなかなかこれだけの調査ができる会社というのはそれほどはないというふうに聞いております。金額的には我々は妥当なものと思います。
むとう委員
 東中野一丁目58番街区共同化等指導援助業務委託299万4,600円の内容を少し説明してください。
上村中部地域まちづくり担当課長
 東中野一丁目の58番街区の共同化の指導援助業務委託でございますけども、今、都市計画担当課長が申し上げましたように、東中野駅周辺の駅前広場、そして、駅と改札の間の人工地盤等々の整備計画等を想定しながら、南側の58番街区の共同化事業、主に権利者8人でございますけども、平成18年から継続をして、共同化事業を目指してのコンサルに入っていただいて、勉強会の支援、資料の支援等をしたものでございます。
むとう委員
 それで共同化の話の結果はどうなったんですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 平成19年度の後半に8権利者からヒアリングを、ずっとこの事業の勉強会をしてきましたけれども、これについての意向を、最終ということでもないんですけれども、前向きに検討できるかどうかというようなことを、コンサルを中心にヒアリングを行ってまいりました。その結果が、やはりこの共同化事業については、さまざまな皆さん、権利者の抱えている課題とかがいろいろ複雑でございまして、等価交換方式の事業モデルに積極的に乗ろうといった方が8名中3名で、あと、その後、大きな一角を占める方が不賛成というような姿勢が確認できまして、それがことしの5月になってからでございました。
 そういうことで、区としてこのまま継続をしていくのは難しいのではないかというようなことで判断をいたしまして、7月に権利者に――6権利者でございましたけれども集まっていただいて、そして現在の状況をお伝えしながら、区がリードしてきたこういう勉強会の状況を全部報告いたしまして、区が継続して行ってきた支援方式は一たん中止とさせていただきたいとしばらく棚上げにしていただいた。
 それと同時に、駅前広場とか軌道上空の活用の具体的な話が区からも提案・提供できなかったということも要因の一つではあるわけなんですけれども、そういうことについては適時適切にまたお声かけをして情報提供いたしますと、この8権利者の方にはそういうふうに申し上げました。また、その後、こういう状況がこういうふうになろうとしているというところで皆さんの中からまたお声があれば、区がリードするということではなくて、専門コンサルを派遣する制度なんかを使いながら、側面から支援はしていきたいということを申し上げたところでございます。長くなって恐縮です。
むとう委員
 このエリアにたまたま知り合いもいて、多少は知っていたんですけれども、皆さんの意向がそもそも最初から無理もあった。こういうときに、最初から区がコンサルタントを雇って、予算を組んでやるというよりも、金額としては290万円なんだけれども、ここの場合は地権者はたった8人ですから、区のほうである程度どんな御意向なのかみたいなことを伺えば、こういったことに300万円のお金をかけずに済んだのではないかとちょっと思ったりもするんですけれども、こういうふうに共同化というときに、まず区が皆さんに御説明を、区の持っている知識の中で情報提供をして、どんな感じかというところで、もうちょっと勉強を進めてみたいとか、どうしていきたいとかという意向を確認しながら、コンサルタントにお願いしていくという段取りは踏まないものなんですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 共同化事業は、中野区でもさまざまな助成金を入れた例があるんですけれども、約20年近くかかって共同化というのは十数例しかないわけなんですね。その成立する中にもいろんな形があります。開発事業者が入ったり、区がリードしたりというパターンがありますけれども、今回の東中野のこの例というのは、駅広、上空活用の中で一番顔となる部分で大事であるということで、区としてここは最初から専門家を入れて取り組んでいこうと。
 職員の知識ではできないのかというところはございますけれども、総論は話せても、実際私の資産がどんなふうに等価交換されるのかというのはシミュレーションをかけないと、まさにコンピュータだけの世界ではなくて、専門の不動産鑑定士とか、そういうところのコンサルがそういうような情報をいろいろかみ砕いて、そして公にできない資産の状況なんかも少しずつ聞き出して、これなら乗れるとか乗れないとかという、本当に個別の交渉をするわけではないんですけれども、それに近いものを提案しないと、総論だけでは何のイメージも出てこないと。ですので、一つの事業モデル、こんなような事業規模でいかがですか、そうすると、おたくはこのような形で資産は交換できますよというようなことは職員レベルではなかなか難しいということで、私が経験した中では初めてでございますけども、区が予算を組んでコンサルにお願いをしてきたというような進め方をした経過がございます。
むとう委員
 よくわかりましたけれども、なかなか共同化はおっしゃるように本当に難しくて、実現できているところは少ないわけで、ブロードウェイの横の中野五丁目のところ、あそこでも一体何百万使ったのという状況なんですよ。常に区がコンサルタントを入れて失敗ということが、もう本当に失敗事例のほうがあると思いますので、共同化については、今おっしゃった難しい問題もあって、区の職員だけではやり切れないという部分もよくわかりましたけれども、やっぱり失敗がたび重なると、本当にすごい税金の無駄遣いにもなりますので、そこのところは慎重なる見きわめと、コンサルタントに最初から委託というよりも、ちょっと様子を見ながらということも今後は考えていったほうがいいのではないかと私は思うのです。無駄遣いはこれ以上やめてほしいという思いで言わせていただきます。
上村中部地域まちづくり担当課長
 成功事例もたくさんございます。時間をかけながら、新井二丁目でも実現しております。それで、出費をしたということでございますけれども、失敗例というふうに今決めつけなさるのは、これからまだまだ……。やはり皆さんの気持ちをどういうふうに高めていくか、どういうふうに思っていくかというのは、一定の資料はケーススタディで提供してありますので、それは1年後か2年後か、またいろいろな形で活用されて、民間のディベロッパーも――あまりディベロッパーと言ってはいけないかもしれませんけれども、そういうような東中野の将来の積極性を見据えて、まだいろんな形で再整備が可能であろうというふうに考えておるところでございます。
かせ委員
 まちづくりの主体というのは住民であるわけで、合意ができないときには無理強いはしないというのは鉄則だろうと思うんですね。だから、今回引くというのは、それが妥当だろうと思います。そうしますと、これまでの東中野駅の橋上化の問題ですけれども、これとの関係ではどうなんでしょうか。影響が出てくると思われるんですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 委員の御質問の趣旨がちょっと……。すみません。
かせ委員
 つまり、今、西口の橋上化、線路の上にふたをして進めていますね。そうしますと、あの地域というのはそれよりも一段と五、六メートル下ですよね。そうすると谷底になってしまうわけでしょう。今までの計画ですと、東中野の南側から一体として地上部につながるような、そういう一面フラット。それと、駅から出たら再開発のビルのほうにつながるというような絵がかかれていたわけでしょう。そうすると、今度そうした場合には、橋上駅のすぐ南側というのは谷底になってしまうわけでしょう。だから、そうしますと、計画に影響があるのかなと思うんですが、どうなんでしょう。
上村中部地域まちづくり担当課長
 委員のお話は、橋上化といいますか、いわゆる人工地盤の活用で、上空活用の話だと思うんですけれども、おっしゃるとおり、この共同化事業の想定は、人工地盤に橋をかけるような事業モデルを想定しておりましたけれども、それは一たん中止となっていると。人工地盤の活用は単体で動ける話でございますので、共同化事業に何かすぐ支障が出てくるとか、そういうことではございません。ただ、今おっしゃったように、三、四メートルの高低差をどうするのかというのは出てくると思いますので、それは8権利者にも問題提起してございます。ここの部分をどう処理するのかが課題となっていきますねということでございます。
かせ委員
 そうしますと、そういう問題を残しながら橋上化のほうは進めていくという、今のところはそういう考えなんですか。
登都市計画担当課長
 人工地盤につきましては、なるべく早期に実現したいということで我々は進めたいと考えてございます。
石井都市整備部長
 58番街区につきましては、今御答弁申し上げたような状況で、一たん中止をしようという状況でございます。一方で上空活用の人工地盤ですが、これとの境に道路が1本あります。これまでのビジョンといいますか、構想的には、その人工地盤と58番街のどこかのビルと道路の上空をまたぐような形でつないだらどうかというような御提案も申し上げたところでございますが、基本的には上空活用の部分については、今、58番街区との関係は一たんその道路で切れますので、今回我々が進めていく上空活用については基本的に支障がないというふうに理解をしております。
かせ委員
 最後にしますけれども、そうしますと、橋上化の部分については支障がないんだけれども、まちのありようとして、橋上広場と道路の間に巨大というか、いわゆる穴ぼこがあって、非常に不整なものが残されると、そういう状況で進めていくということになりますよね。
石井都市整備部長
 ふたかけ部分と58番街区は、将来、この59番街区が今のままということも考えられません。それはふたかけをした後にどういうつなぎが可能かといったようなことも、それは今後の課題かなと思っております。ただ、工事の進め方という面では基本的には支障がないと思っております。したがって、将来の課題としては、街区のつくり方とその盤との関係は、御希望があれば、その辺のところはつなぐのか、あるいはどうするのかといったような課題は残るかなというふうには思っています。
主査
 他に質疑がなければ、進行します。
登都市計画担当課長
 先ほどの答弁保留の件でございます。上高田における防災を考える会の活動内容でございます。活動のエリアそのものでございますけれども、上高田全域を考えているわけでございますけれども、焦点が防災性の向上、まちの復興のあり方でございますので、主に上高田の中でも木造密集度が高い地域を中心に考えていこうということで、現在進めているということでございます。
主査
 よろしいですか。先ほどの答弁保留の分の答弁ですね。
 それでは、答弁保留ということはこれで終わりましたので、次に進めさせていただきます。
 決算説明書344ページから345ページ、2項土木交通費、1目道路管理費のうち、事務事業の1.土木関係人件費と2.道路管理について、質疑はありませんか。
伊藤委員
 345ページの違反屋外広告物撤去回数とありますけども、毎年この数ぐらいは撤去されているんですか。
遠山土木・交通担当課長
 今、委員の御質問があったのは2行目でしょうか。違反屋外広告物の撤去処分作業委託の件数のことですか。大体毎年、件数自体は減少してございます。それで、二、三年前までは2万件を超えておりましたが、取り締まり、それから御協力ということもあって、撤去件数、枚数自体は減少してございます。
伊藤委員
 この3行下の違反広告物除去協力員制度というのもありますよね。登録者43人というのは団体からの登録ですよね。それをちょっと確認したいんです。
遠山土木・交通担当課長
 このいわゆるボランティア、協力員につきましては、応募の資格自体は個人でということでございますが、43名の内訳を見ますとほとんどの方が不動産業界の方でございます。中野区に大手の業界が二つございますが、その方々、それから一部町会のそういったボランティアをやりたいという方々、大体こんな構成になってございます。
伊藤委員
 今言われた団体、不動産業界の方からもいろいろ指摘がありまして、我々はこうやって協力しているんですけれども、張り紙の1枚しか取れないと。要するに、違反広告物が電柱に張ってあったりだとか、公共物に張ってあったりすると、それ以上の看板には手をつけられないんだという。所有権が発生しちゃうのかな。そういう問題もありまして……(「捨て看みたいなものかな」と呼ぶ者あり)いわゆる捨て看ですよね。そういうことも聞かれているんですよ。もう少し法の縛りを緩めて、我々がどんどん撤去できるようにしていただきたいという話を私も受けたことがあるんですけれども、その辺、区はどういうふうに取り組んでいますでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 張り紙というのは、簡単に言いますと段ボールとか、いわゆる厚紙にチラシを張るものなんですが、実はこれは90%以上が捨て看といいますか、電柱その他に巻きつけているものの9割ぐらいがそれでございます。それから、張り札というのが、ベニヤ板とかプラスチックのボードにチラシ等を張るんですね。
 実は都条例に基づいて区では実施しておるんですが、張り紙につきましてはすぐに処分ができます。それで、ボランティアの方には集めていただいて、ごみないしはリサイクルということで出していただきますが、張り札、あるいはのぼり旗というものは、一たんは保管をしなくちゃいけないんです。それで、取りに来た人から保管料を取るという話ですので、御案内のとおり、このボランティア制度は昨年度から始めましたので、全体に占める部分のほとんどが張り紙であるということ。それから、一たん集めていただいても、またそれを回収してしかるべく保管場所に運ばなくてはいけないというようなことで、張り紙をお願いしているというのが実態でございます。
 委員のお話で様子がわかりましたので、業界の方々、あるいはボランティアの方々にその辺をもっとわかりやすく説明して、別に協力いただく範囲を絞っているということではなくて、実効性を上げるためには、9割以上が張り紙であるということ、それから、集めたものを回収とか、あるいは持ってきていただくとなかなか大変な問題がありますので、張り札以上は職員がやる。もちろん、実態はまちでボランティアの方が張り紙は取っていただくんですが、張り札があるよとか、のぼり旗があるというような連絡を受けますと職員が撤去に回っていますので、そういう面では実務上支障はないということでございます。
伊藤委員
 今、張り札、のぼり旗なんかは一たん保管をするということなんですけども、実際に取りに来ていますか。
遠山土木・交通担当課長
 これまで取りに来た案件はございません。それから、多少補足させていただきますが、張り紙、張り札は、いわゆる違反広告物を置いてつけた人はいなくなっちゃうんですね。ところが、のぼり旗ですとそこの店の前なので、実際はなかなか難しいのかなと。先ほどの二つの大きな不動産関係の団体がボランティアで参加していただきますけれども、その団体に属していない不動産屋さんののぼり旗があるとするとなかなか難しいかなという話も聞いておりますので、のぼり旗を区道上にやっている場合は区の職員がやりますので、そういうことはボランティアの方にも御説明はした経緯がございます。何分にもそういうお話ですので、対象物の取り扱いについてはもっと丁寧に説明をしたいと思います。
伊藤委員
 そうなんですよね。同業者同士で悪事を働いているように言われている部分もあるんですよ。でも、正規に不動産業者に加盟している方々はきちんとした対応というか、営業をされているんですよね。ところが、アウトサイダーで入ってくる大手だとか、法律にちょっと触れるようではないんですけども、そういうのに近い業者がそういうことをしていると。そういうことで我々業者も困っているんだという意見もどんどん聞いていただきながらこの制度をうまく、1年目ということで検証をしていただいて、じっくり話をしていただいて、区の役割、そして民間の役割もきちんと区別しながらこの制度を実施していただきたいと思いますけども、それで、活動日数が7日間ということは、年に7日間ということなんですか。
遠山土木・交通担当課長
 先ほども、19年度から始めた制度だということもございまして、実はこういう扱いに関しましては一応のルールといいますか、法律、条例もございます。あるいは、これには手をつけないでくださいといういろいろと、言論、表現の自由とか、そういったことでいろんなチラシも特に取り扱いを慎重に行わなければいけないということで、研修等を行ってございます。そういったことで、昨年の9月から実際はスタートしてございます。それで、各月1回ごとに東西南北いろんなエリアに分かれて行っております。そういう面ではなかなか難しいかなと。今後はだんだん回数がふえていくと思います。
むとう委員
 多分私、去年も伺った気がするんですけれども、これは処分するのもお金がかかることで、たしか取ってくれば、その看板に書いてあるところでだれが立てたかわかる場合が多いじゃないですか。連絡して何かするとか、何かされていたんでしたっけ。去年も伺った気がするんですが、もう一度教えてください。
遠山土木・交通担当課長
 まず張り紙につきましてはすぐに処分してしまいます。やっても無駄だというのを周知徹底したいと思っておりますので、一々広告媒体ないしは依頼しているところに実際上はやってございません。数も多いということです。それから、のぼり旗や、もっとお金のかかった張り札等については個別に注意をして、指導をしているというのが実態でございます。
むとう委員
 電話での指導ですか。指導した相手の反応というのは、取りに来るところはないということだったので、反応はどんな感じなんですか。
遠山土木・交通担当課長
 張り札の場合は件数自体が少ないんですが、現実的には中野区内の業者だけとは限りませんので、これは電話で、撤去してある、預かっているから取りに来なさいということですが、実際取りに来ません。のぼり旗自体は現実的にお店の前ですので、直接それを撤去して持ってくるということよりも、ここは公道上であるということで、自分の敷地内に戻してくださいと言うのが実態でございます。のぼり旗については、理解を示してそのときは片づけていただいていますが、これはいわゆる商店街の商品棚とも似たようなところがあるかなと思ってございますが、そういったのが実態でございます。
かせ委員
 言われるように、確かに少なくはなったのかなと思います。それから、店の前の広告物については、まちの皆さんが定期的に見回りをしたりなんかしているということで、最初のうちはいろいろトラブルがあったみたいですけれども、それが定着して、中野駅周辺ですけれども、だんだん減ってきているようです。だから、やはりこういう業者の皆さんに委託をするということとあわせて、商店街であるとか、そういったところに直接区が行って、いろいろお話をするということも大事かなと思うんですが、その辺はどうなっているんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 捨て看というのは、端的に言いますと99%は不動産広告でございますので、それにつきましては先ほど来の御質疑がございましたが、そういったことでボランティア、あるいはうちの対応ということになります。商店街等での路上における例えば看板等につきましては、日常の道路パトロールでの注意とか指導、それから、委員から御紹介いただきましたが、警察や三建、あるいは地域の方々と一緒のクリーン作戦というものを実施してございます。そういう面では、大きく成果をということではございませんが、着々と成果は上がっているとは思いますが、業種によってはある意味ではイタチごっことになっているケースも、それは認めざるを得ない部分もございます。
かせ委員
 それと、ごみ状バイクですけれども、これは124台というふうに言われていますけれども、実際にはもっとあるのかなという気がするんですけれども、この辺の推移はどうなっていますでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 平成19年度、ごみ状バイクにつきましては、私どもが撤去し処分したのは124台でございます。ちなみに、その前年度の18年度は136台、17年度は156台、その前の16年度は127台ということで、130台前後がごみ状バイクとして我々が撤去処分しているのかなと思っております。
かせ委員
 それと、毎回この問題は聞いているような気もするんですけれども、なかなか手がないという状況ですけれども、ごみ状にならないまでも、まだちゃんとナンバープレートがついている状況であちこち放置されている状況がありますよね。こういったことに対する手だてといいますか、何とかならないのかといつも思っているんですが、どんな手がとられているんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 委員のお話は、バイクでごみ状にならない、いわゆる利用しているバイクのことだと思います。路上でバイクがとまっている場合は違法駐車ということでございますので、地域の皆さんから私どもも相談を受ければ、まずそれは違法駐車ということで警察のほうにお願いする。警察のほうは、警告札をつけて、ある一定の期間様子を見て、それから撤去だというふうには聞いています。
 それから、委員のお話のもう一つは、区が営むバイクの駐車場の話かなと思いますが、これにつきましては、本会議中の質問等でもございましたが、自転車を第一優先としていること、それから、駐車場法の改正がございまして、バイクは今まで中間で宙ぶらりんなところがございましたが、一般の自動車と同じ地位になりましたので、そういった面では自転車と自動車の間に隠れている面がございましたが、これからは警察等の取り締まりも厳しくなっていくと思いますので、ニーズはありますので、民間のほうもそういった面ではビジネスとしてバイクの駐車場もふえていくのではないかなと思ってございます。今、中野区では数カ所設けてございますが、これ以上はちょっと無理かなと。自転車の台数も傾向を見ますとふえてきてございますので、まず第一には自転車に対応しなければいけない、このように考えております。
かせ委員
 本会議質問だったり何かでもいろいろやられていますけれども、やはりバイクというのは増加傾向ですから、何か手を打たないとかつての自転車と同じような状況になってくるんじゃないかということで、民間に対して東京都の助成制度があるということをお知らせしてつくっていただく、協力していただくということとあわせて、行政としても手を打たないといけないのかな。
 ヨーロッパの例なんかを見ますと、建物の場合には空き地等バイク用の駐輪場として整備するとか、いろいろ取り決めされているようなところもあると思うんです。あと道路の活用だとか、いろいろ条件はあるんだけれども、今後の方向としてはそういうことも考えないといけないのかなと思っているんですが、現在ということではなくて、今後あり得るべき手だてというのはどんなものがあるか、お考えがあればお聞かせください。
遠山土木・交通担当課長
 今、委員から御指摘ございましたように、どこかへ出かけるとき、一たんそこでおりるといったときのバイクの駐車場のニーズのほかに、例えば共同住宅でバイクをお持ちになっている方の置き場がないとかといったところもございますので、そういったところは国や東京都に、つまり、今は自転車の置き場についてのルール化はされていますが、バイクについてはそこが、先ほど駐車場法の改正もお話しいたしましたが、そういったところでは漏れている部分もございますので、国等に対しましてはそういったルールをもう少し明確にしていく、決めていく、定めていくというのが大事なのかと。そういった動きはしていきたいと思っております。
かせ委員
 それと、前にも質問したことがあるんですが、この際、一定の建物に対しての附置義務みたいな、車と自転車というものにはありますよね。ただ、今言われたようにオートバイというのはどっちつかずということで定めがないわけで、いろんな自治体ではそういったところに踏み出したところもあると思うんですけれども、そういうことも検討して、一定規模のところには、若い人たちが来る場合にはオートバイに乗るのはごく当たり前という状況ですから、そういったものについての附置義務みたいなものも必要なのかなと思うんですが、どうでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 出かける際の途中下車というのは、先ほどお答えしましたように、みずからお住まいのところの駐車場スペースについての附置義務化等につきましては、関連分野を勉強を含めて検討したいと思います。
主査
 それでは、3時を少し過ぎましたので、このところで質疑がなければ進行いたしますけれども、次のところは休憩の後……(「あるけど、休憩してからでいいです」と呼ぶ者あり)では、まだ質疑があるということですので、休憩の後にさせていただきます。
 20分間休憩しますので、3時25分に再開します。

(午後3時05分)

主査
 分科会を再開します。

(午後3時25分)

 先ほどに続きまして、質疑を続行いたします。
ひぐち委員
 中段ぐらいに書いてあるんですけど、「げすいどうかんりょうびきけいずめん」と読むんですか、読み方がわからないので教えていただきたいのと、それで、この委託金額が880万9,500円と書いてあるんですけれども、この辺の内訳を教えていただけますか。
遠山土木・交通担当課長
 「げすいどうかんきょ(下水道管渠)」と読みます。引き継ぎ図面の作成委託ということでございます。これにつきましては、私道寄附や、それから財務省から譲与でいわゆる道路部分を中野区所有になったものにつきましては、下水道につきましては東京都下水道局に管理をゆだねるということでございますが、その際に下水管についての図面も添付するということが条件になってございます。対象路線が110路線ございまして、平成19年度は54路線、平成20年度は39路線と2カ年に分けて図面を作成して、東京都下水道局に管理をゆだねたいということで、19年度につきましては区道が12路線、路線延長が850メートルでございました。それから、区道にはまだ届かない区有通路という部分につきましては42路線、路線延長は2,386メートル、この部分についての下水道管渠引継図面の作成委託ということでございます。
ひぐち委員
 この880万円という金額は結構値段的にいい値段なんですけれども、この辺は何か特殊な理由があるんですか。
遠山土木・交通担当課長
 特殊といいますか、こういったことを専門にやっているところに委託をしているということでございます。恐らくこれは金額からしても競争で定まったところと認識してございます。
ひぐち委員
 これは、例えば設計図、図面といいましても、パソコンの中にCDで入れるとか、そういう図面とはまた違うんですか。ただ普通の紙にかくような状況なんですか。
遠山土木・交通担当課長
 今、手元に持ってございませんが、委員のおっしゃっているイメージというのがあれですけども、いわゆる地中に埋設されています下水管について、対象の路線の中にこういった形態でどれぐらいのサイズのものが埋設されているというような図面。それから、これは下水道管渠引継図面ということで代表的に件名してございますが、図面が主なところでございますが、それにあわせて手続に必要なその他の関係書類も作成委託をしているというものでございます。
ひぐち委員
 またちょっと違う、先ほども出た話なんですけれど、バイクの駐車場の件です。我が派の山崎幹事長が一般質問をしておりました。前向きな姿勢というのは中野区としてはないのかどうかというのをちょっと聞きたいんですけれども。
遠山土木・交通担当課長
 現在、区は、一般質問でも御答弁申し上げてあると思いますが、4カ所、146台分のバイク置き場を整備してございますが、現段階を考えますと、新たにバイクのみの駐車場をつくるというスペースは想定できる場所はございません。では、自転車駐車場でそういったスペースをつくれるかというと、実は自転車につきましても、昨今の経済状況が反映しているのかどうか不明なところはございますが、通常、7月、8月というのは自転車駐車場においてはニーズが少ない季節だったのですが、逆にふえているということがございますので、やはり第一義的には自転車対策に努めてまいりたい。バイクにつきましては、現在のところ、現状の4カ所、146台分以上のところは考えてございません。
 ただ、先ほどかせ委員からも御質問がございましたが、山崎議員にもお答えしてございます。自転車駐車場の整備を進めるために、法的にも位置付けが変わりましたので、一層規制・誘導といったようなところを国に求めていきたいというふうには考えてございます。これはどういった形になりますか、関係課長会もございますし、あるいは国等への要望という機会もございますので、そういったところを使って、ルール化といいますか、規制・誘導を図っていきたいと思ってございます。
伊藤委員
 先ほどのひぐち委員の質問の下水道のことなんですけども、下水道事業というのは東京都の事業ですよね。そうすると、この880万円というのは中野区の一般財源なの、それとも東京都の委託金なんですか。どっちですか。
遠山土木・交通担当課長
 下水道事業自体は、委員の御指摘のように東京都の下水道局の業務でございますが、そこに管理を委託するためには、対象となっている路線がいわゆる寄附、あるいは国の私有地に当たる部分が一括譲与といった形で区に来たものでございますので、地中に埋設されている下水が下水道局の基準以上のものかどうかというのはわからないところがございます。ですから、この調査でまず調査をして、そして下水道局に管理をお任せするためには、しっかりとした下水道局の基準に合っているものですのでよろしくというところでは、区のほうで申請をするわけですので、そのときの添付図面になるということでございます。
伊藤委員
 ですから、この880万円というのは区独自で予算化されて、一般財源でつくっているわけですか。
遠山土木・交通担当課長
 そのとおりでございます。
主査
 他に質疑はありませんか。――なければ、進行します。
 次に、決算説明書344から347ページ、1目道路管理費、事務事業の3.道路境界、4.土木防災について質疑はありませんか。
南委員
 346ページの橋梁拡幅整備のところで、執行率が65%で、不用額が4,428万7,000円余となっておりますが、この不用額が出たというのはどういったことからでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 これは神田川の新橋の未実施部分ということでございます。上のほうにございますのは妙正寺川でございますが、合わせて予算化されておりましたのは神田川の新橋のかけかえ、拡幅というのが予定されてございました。これは河川改修ということで東京都が河川改修事業を行うわけですが、それにあわせて橋のかけかえをするわけでございますが、用地買収が進まなかった部分ということで、神田川の新橋につきましては未実施だったということでございます。
久保委員
 今、未実施だったということで、これは今後どうなるんですか。
遠山土木・交通担当課長
 神田川につきましては御案内のとおり、まず激特事業という時期もございました。今、その対象外につきましては経常の形で河川改修を進めてございます。ですから、ここにつきましても、用地買収が成功した暁には河川改修、それに伴って橋のかけかえ。区といたしましてはそれにあわせて拡幅をするということで、そのときに実施するものと、このように考えております。
久保委員
 すごく不用額が大きいですよね。これは繰越明許をかけるとかいうことじゃなくて、この場合、単なる不用額という形になるんですか。
遠山土木・交通担当課長
 そのようになってございます。
久保委員
 妙正寺川のほうなんですけれど、歳入のほうを見ると、千歳橋と新井橋が国庫補助2分の1と書いてあるんですが、すべての橋がそういったことになっているんでしょうか。内訳が違うんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 今、委員の御指摘の2橋につきましては、平和の森関連ということで別個補助金の対象になってございますので、この2橋につきましては、あす、歳入の話になるとは思いますが、それにつきましては補助金が使える対象の橋でございます。
久保委員
 ということは、この2橋に関しては平和の森関連もあって、ほかのものは激特事業でやっているということなんですか。
遠山土木・交通担当課長
 あくまで拡幅ということでございますので、護岸改修に伴って橋のかけかえ自体は東京都が激特事業の中で行います。通常ですとそのままの規模の橋のかけかえですが、区としてはすべての対象橋につきましては拡幅を考えてございますので、その拡幅部分の負担についての2橋については補助金が出る対象になるということでございます。
久保委員
 ということは、この2橋以外に関しては区の一般財源でやっているということなんでしょうか。せんだって、小林議員が総括質疑で人道橋などをというようなことで三谷橋の質問をいたしましたけれども、そういったことに関しても、これは区のほうのいわゆる激特事業でということではなくて、拡幅が必要であるというようなことであれば、一般財源としてということになっていくということですか。
遠山土木・交通担当課長
 委員のおっしゃるとおりでございます。激特事業に絡む部分では、復旧という形で橋のかけかえが行われます。ただし、拡幅については区の負担であると。それから、過日の質問の中にございましたが、新たに橋をかけるといった場合は、中野区が仮にみずからかけるといった場合は、その部分は激特から恐らく外されるということになります。そういったことも踏まえて御答弁はさせていただきました。
かせ委員
 今、神田川の話が出ましたんですが、新橋のところ、これはたしか激特の関係でその近くまで工事が進んで、これが残されたところでしたか。確認したいんです。
遠山土木・交通担当課長
 今の委員の御質問ですが、過去の神田川激特事業の対象外ということでございますので、都は激特終了後、いわゆる通常の河川改修で動いている。その中で用地買収が滞って実施には至らなかった、こういうことでございます。
かせ委員
 思い出したんですけど、たしか中野新橋から下流側については激特事業としてやられていて、この部分については旧来の川幅と橋がそのまま残っているということで、前々からいろいろ議論があったところだと思うんですが、そうしますと、この建てかえというのは激特事業から外れたところだから、これは中野区の事業として実施を――これは東京都か。じゃ、ちょっと説明をしてください。
遠山土木・交通担当課長
 河川改修事業自体は東京都でございます。護岸改修のときに当然護岸を改修するために橋を外しますので、そのときにかけかえが行われる。ここまでも都の改修事業の一環でございます。その際に拡幅をしたいと。これが区です。区が言う場合は、その拡幅部分については区の負担で、その部分は区が負担をするということであります。
かせ委員
 これは用地費ですよね。いわゆる用地を買収するための予算ということで、この金額になると。
遠山土木・交通担当課長
 区が予算化してあるのは、かけかえに伴う拡幅部分の予算でございます。ただ、この部分の改修事業については、都のほうで工事を進めるために用地買収が要件になってございましたが、その用地買収ができかねていたので、この部分についてはできなかった。よって護岸改修ができない。よって橋のかけかえができない。よって拡幅もできないということで、予算が執行できなかったということでございます。
かせ委員
 やっぱりここの部分についてはポイントですよね。ですから、先ほど久保委員がお聞きしましたけれども、今後見通しを持ってやっていただきたいということ。
 それから、別の問題ですけれども、この道路境界ですが、境界測量委託が257万円に対して不用額が384万円ということで、不用額のほうがはるかに多いわけですけれども、この理由は何でしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 境界測量委託費の残でございますが、これにつきましては19年度の予算編成時に想定された道路敷の寄附といいますか、そういうお話、御相談が実はございました。それは8カ所33筆の結構な広さといいますか、面積の土地の寄附の御相談を受けていたということで、寄附を受ける場合、区道の管理区域に完全に寄附の部分が含まれるか、あるいは食い込んでいないかといったようなところで区としても測量するケースがございますので、それを見込んで予算化をしていただいたものですが、地権者の都合によって、この19年度は道路敷のその方の部分の寄附ということについては話が現段階では消えてございます。そういったことで測量の執行をしなかったということでございます。
かせ委員
 いわゆる見込んでいた寄附されるという土地の寄附ができなかったので、測量の必要はなかったということですね。
主査
 他に質疑がなければ、進行いたします。
 次に、決算説明書348から349ページ、2目交通安全対策費、事務事業名の1.交通施設について、質疑はありませんか。
のづ委員
 コミュニティバスの事業補助金のところで、今年度はコミュニティバス事業の補助金という形で継続になっておりますけれども、コミュニティバスを運営するという初めの中野区のコンセプトを教えていただきたいんですけれども。
遠山土木・交通担当課長
 「なかのん」につきましては、区の北西部といいますか、鷺宮、上鷺宮から中野駅までコミュニティバスとしてつなぐということで、いろいろな区民、議会等でも御議論をいただきまして、平成17年の11月からコミバス「なかのん」が運行されているわけでございます。そのときに、事業者である関東バスとの間で協定といいますか、約束をしましたのは、車両4台のうち2台については区で持ちます。それから、バス停の整備についても一定の補助金を出します。
 それから、運行助成でございますが、月125万円掛ける36カ月、3カ年については運行助成として助成しますということでスタートしたものでございます。ということで、今回の決算では1年丸ごとの125万円掛ける12カ月、1,500万円決算ということでございますが、ことしの10月、今月で運行助成ということでは当初のお約束では36カ月が終了するということでございます。
のづ委員
 そうすると、今後なんですけれども、これがもしかして打ち切りとか、そういうことも考えられるんですか。それとも、乗車率にかかわらず、この計画というのはどうなっていくのか教えていただきたいと思います。
遠山土木・交通担当課長
 今御説明したように36カ月というお約束ですので、現段階では36カ月ということでございます。
のづ委員
 ほかのいろんなところでもオンデマンド交通はあると思うんですけれども、区としては、人数ではなくて、少ないところの人たちでも、その方たちのためにということでこれからも補助金が出されていくのか、その割合によっては、少なければなくなってしまうのかというお尋ねが私のほうにも何件か来たので、その辺、私としては地域が違うのでその状況がよくわからないので、ちょっとお尋ねしたんですけれども。
遠山土木・交通担当課長
 今、委員はオンデマンドと言いましたが、コミュニティバスということです。コミュニティバス「なかのん」につきましては、先ほど来お話ししましたように36カ月満了で切れるので、そこで終了というふうに考えてございます。現況でございますが、4月から朝晩については増便ということもしてございまして、昨年比では1日当たり千二、三百から1,500人の増は見込んでございますが、1台当たり13人から14人ということで、収支上はなかなか厳しいのかなという認識は持ってございますが、いずれにしても、いろいろなお約束でそういうふうにスタートしてございます。それで、基本的には来年度の予算というお話ではございますが、私どもとしては36カ月が切れたというふうな認識をしてございます。
むとう委員
 今の話で大変気になるんですけど、最初の約束だから区は払わないということは重々わかっているんですけれども、実際問題、採算がとれなければどうなっていくのか。今後、関東バスとの契約という部分ではどういうことになっていくんでしょうか。つまり、何年間か運行しなきゃいけないというお約束の契約になっているのか。採算がとれない、区の補助金も終わった、じゃ、もうだめです、とめますというのもできるのかどうなのか。それはどういう契約になっているんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 今、委員のお話で契約という言葉が出ましたが、契約ということはしてございません。あくまでもこういったニーズがある。それに対応するバス事業者として関東バスが手を挙げていただいたということで、関東バスの1路線として、「なかのん」がコミバスという通常の路線バスとは一味違った形で運行しているということでございます。いろんないきさつがありまして、一部一般の路線の野方・中野間のバスと競合しているというところもございますが、ある意味では野方・野方間は中野ではドル箱のルートだと思いますが、そういったところもございましてなかなかデリケートなところはございますが、警察病院の開院とか、今後の駅周辺のまちづくりの動きとか、そういったニーズ自体はあるのかなというふうには思ってございます。
 いずれにいたしましても、バス事業者も、もちろん助成はしていただきたいという思いがあるというのは、いろいろと意見交換の場でもお話は聞いてございますが、それはそれとして、向こうでもできる努力というのをいろいろ工夫を重ねているやに聞いてございます。例えば減価償却の扱いについての考え方とか、詳細はまだ承知していないところもございますが、前回、特別委員会のほうに御報告いたしましたが、例えば土日の便数については縮めるとか、そういったいろんな工夫があります。
 今までは、どちらかというと始めたダイヤでずっとやっておりましたので、大丈夫かなとは思っていたんですが、ここに来ていろいろと工夫をしていただいていますので、そういった様子も見ていきたいなと思っております。私どもも、中野区初のコミバスということで、いろんなPRの面ではこれまでも協力といいますか、バックアップしてございましたけれども、そういったことは続けていきたい、このように思っております。
むとう委員
 せっかく運行していただけるまでに相当頑張って話を重ねて、区民にとっては何年越しかの夢がかなっている「なかのん」なわけですから、これでなくなってしまうようなことがあってはならないわけですけれども、一番こういうコミュニティバス導入が早かった武蔵野市では、バス会社と一緒にどういう路線だったら需要があるのかとか、相当研究しているんですよ。結局採算ベースが合うようなところまで持ってこれているんですね。今、これで運行助成はなくなっちゃうわけだけれども、今後も自治体として区民の足の利便性を図るという意味において、関東バスと一緒になってどういう路線であれば区民ニーズがあるのかとか、どうしたらば採算がとれるのかというあたりのことは、区も一緒になって調査費を出して調査するみたいな武蔵野市のような試みはないんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 スタートするまでかなりの期間いろんな議論があったやに聞いております。そういった意味でも、運行ルートについてもいろいろと区民の皆様から声をいただいているやにも聞いております。今、事例として出された武蔵野の「ムーバス」、その他いろいろと事例がございますが、私も「なかのん」にかかわって2年ちょっとたちますが、ある意味ではシルバーパスも使えて、そういうところでは丸のバスなんですが、逆に、それが都からの助成とか、いろいろな配分とか、委員が今事例に出していただきました「ムーバス」は100円でしたでしょうか、当然シルバーパスの対象にはなりませんし、そういった面でも、いろんな経緯があって今の「なかのん」の形態になったのかなと思いますので一概に結論はできませんが、ここで助成がストップするので、「なかのん」自体もストップするというふうには聞いてございません。関東バスもいろいろと知恵を出しているところだと思いますけれども、中野区もバックアップするという意味では、一緒に乗客をふやすためにはどうしたらいいのかみたいなことでは一緒に考えてまいりたいと思っております。
むとう委員
 確認ですけれども、要するに契約ではないということですので、ということは、関東バスの判断で廃止ということも関東バス次第になっているというふうに思っていたほうがいいということですね。
遠山土木・交通担当課長
 想定の話の御質問だと思いますので、答えるのもちょっと難しいかなと思いますが、通常、助成がなくなったからすぐ切るということは関東バスから伺ってございません。もちろん助成の継続というのは希望していますというお話は聞いていますが、一応努力をして、先ほどのダイヤの変更とか、そういう努力もしているし、会計処理についても一層の工夫もするというようなお話もしてございますので、そういうことでは企業努力も見守っていきたいとは思ってございます。
 乗客がいないことにはということがありますので、バス便の宿命ということで、一定の決められたダイヤには乗客数にかかわらず走らなければいけないということ。それで、片道のほうは乗っていても、片道は大丈夫かなというところもございますし、今、バス事業自体がなかなか厳しい状況かとは思いますので、そういったことも含めて区としてやれることは検討していきたいと思います。
久保委員
 のづ委員、またむとう委員から出たような御意見というのは、地元では、運行経費が切られてしまうと「なかのん」が走らなくなっちゃうんじゃないかという御心配の声が出ているんですね。全くそういうことはないということで私は認識をしております。運行経費が切られるから、これで関東バスが事業をやめるというようなことは、関東バスからも全くお話を伺っておりませんし、課長の御答弁でもそういうお話はないということで、その辺のところはしっかりと、どこでどうしてそういううわさが流れてしまうのかわからないのですが、またそんなお話があったときにはきちっと打ち消していただきたいなと思っています。
 私は、ほとんど毎日乗っております。我が家の前にバス停がございます。けさも私は立って乗ってきて、ほとんど今、午前中は満員の状態かなと思っておりますので、日中の時間を少し減らして、朝晩に厚くしたというのは正解であったかなと思うんですね。これも区民の方たちの御意見もありましたし、区のほうの働きかけもあって、そういった時間の見直しというのも行われたと思うんですが、運行経費がここで区として支援するのは終わったとしても、そういった区民の要望などはこれからも区としてきちっと関東バスには届けていただけるんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 まず、区民のいわゆる利用者に当たる方のお声というのは受けとめてまいりたいと思います。それから、乗客増につながるアイデア等もあれば、それもそれぞれつなげていきたいと思いますし、区も一緒に考えていきたいと思います。
久保委員
 当初、バスボディーのことでも、小型の低床バスということで「なかのん」はなっておりまして、当初いろんな案があった中でこういう形になったんですが、せんだって、バスの時間が著しくおくれましたときに、ワイド型というんですか、縦はちょっとわからないんですが、幅の大きなバスを走らせたということで、そういうことも可能なんだなということを私も、それは乗られた方からお話を伺ったんですね。新青梅と環七・早稲田ということで、新青梅は今走っておりませんけれども、通常の関東バスが運行している環七・早稲田というところは大型のバスが走っているところなものですから、もしかしたらそういったことも可能なのかなと思うんですが、その辺のことは何か区のほうには情報がありましたでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 特段、「なかのん」のバス以外のバスがいつ走るかという情報は、担当者には来ていたのかもしれませんけれども、私のほうでは確認してございません。御案内のとおり、当初4台でスタートしてございまして、3台は運行、それから1台は予備車ということでございました。それで、2台分については区の補助金で購入してございますので、この2台は当然「なかのん」として走らせねばならないと思ってございます。あと2台については、先ほど会計上の工夫をしてみたいという中で、1台について減価償却もすべて「なかのん」の運行にかかる経費として落とさなくてはいけないので、この辺についてもいろいろと工夫をしてみたいと。つまり、入りと出のことを許されたルールの中での工夫があるのではないかということでお話がありましたので、あるいはその中の一環としてそういうこともやっているのかなというふうには思います。
かせ委員
 せっかくこういったできたものですから、3年間で終わるというようなことがあってはならないし、これからいろいろ工夫されると思うんですけれども、そういうことを期待しております。今まで中野区と関東バスとの間でたしか定期的な協議とか、運営協議会みたいなものでしたか、何かそういう仕組みがありましたよね。定期的な協議ということです。
遠山土木・交通担当課長
 運営協議会その他というものはございません。ただ、私どもは、特に担当を中心に、常にこういった要望があるとか、最近の状況はどうですかとかということでは連絡をとり合ってございます。それから、区議会からの要望等もございました。ルートの変更とか、バス便の朝晩の増便の話とか、そういったことについても関東バスとは協議している。不定期にそういった考えをぶつけ合うといいますか、そういった協議の場は設けてございます。
かせ委員
 今後ともそういった協議を持ちながら、方策を考えていくということだと思うんですが、やはり一番の願いというのは、この事業を継続させるんだということだと思うんです。皆さんそういう思いだろうと思うんですが、そういう面で固定化したということよりも、そのことを第一に関東バスと協議をされるということが大事だと思うんですが、その辺のことについて考えをお聞かせください。
遠山土木・交通担当課長
 担当課長としては、ぜひ黒字になって続けていっていただきたいと。そのためには、例えば運行ダイヤの工夫とか、そういうのもあるのかなと。いたずらに結果として赤字になれば、関東バスも株式会社でございますので、他の路線を犠牲にするということはきっと考えないと思うんですよね。ですから、そういったことでは「なかのん」は「なかのん」としての収支がバランスとれるように、そのためにもぜひ御利用いただきたいなということは、私ども所管としてもPRはしていきたいと思ってございます。
主査
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、進行します。
 決算説明書350から353ページ、2目交通安全対策費の中の事務事業の2.交通安全啓発について質疑はありませんか。
のづ委員
 きのう、たまたまスマイルのところに行ったんですけども、スマイルとブロードウェイの間の自転車というのがいつも気になってはいるんですけれども、ものすごい乱れているんですね。あれに対してはいつも撤去はやっていることなんですか。
遠山土木・交通担当課長
 私も交通担当課長になって、私の何代も前からあそこについては重要課題の一つだというふうには認識しております。現在はどういう状況かといいますと、いろんな工夫をしてございますが、あそこの特徴としては、基本的には中野駅周辺の放置禁止区域に入っておりますので、駅前と同様に、広場の前と同じように警告札はつけます。そして、一定時間、1時間とかその前後に行って、その札がそのままのものは撤去いたします。ただし、その台数自体は少ないんですね。ブロードウェイその他がオープンになった10時以降から昼にかけてはぐんぐんふえてきます。
 私どもは、朝に警告札をつけたり、午後につけたりするんですが、午後につけると、その札自体はなくなっているので、取っちゃう人もいるかもしれませんが、回転をしているのかと。よって、あそこは通勤通学の人の放置自転車の場というよりも、買い物客ないしは買い物客なりすましの人たちの自転車置き場になっているのかと。そういう面では別な切り口で対応しなくちゃいけないなと思っています。
 一つは、地道に撤去を行うこともあります。あるいは、指導する方を一定時間立たせて、ここは道路だから放置してはいけないという周知徹底をすることも必要です。それから、あそこは買い物客の自転車も多いと思いますので、ブロードウェイのサンモールの方たちとも相談をしたいなと思ってございます。当委員会でも御審議いただきましたが、条例改正を行ってございますので、これが1月1日から施行になります。そうしますと、附置義務が発行前にという対象にはなりますが、危険な状態については区長名で勧告ができるということもありますので、それも見据えながら、当該のサンモールの管理組合等にもお話は始めているというところです。その他、あそこがスマイルの横ということもございますので、車いすが通れない状況というのを私も非常にじくじたる思いでは見ておりますが、そういったことで動きを今しているというのが現況でございます。
のづ委員
 負の連鎖というのはよく落書きの例で挙げられますけれども、本当に負けないで、へこたれないでやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
むとう委員
 放置自転車のことで、建設の資料の10で撤去自転車の返還率の数があるんですけれども、この前がどうだったかというのはあまり記憶がないんですけれども、やはり5,000円にしてからは、なかなか50%を超えるようには来てもらえていないというのが定着しつつあるのかなと思うんですけれども、引き取りに来ない自転車については、有料で引き取ってくれる業者に渡しているから、取りに来なくてもそんなに損はしていないみたいな御説明がこれまであったと思うんですけれども、今でもそれは変わらず、取りに来ない自転車については有料で引き取る業者に持っていってもらって、区は処分費はかかっていないということでよろしいんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 放置自転車を撤去いたしますと、保管場所で1カ月間は保管いたします。その間に引き取りに来ていただいた方には、撤去手数料として5,000円をいただいておりまして、返します。今のところは、ここにもありますが、現状は50は切ってございます。他区の事例もちょっと気になりまして、他区がどうだということでもないんですが、返還率自体はそんなに悪くはないと思っているので、自慢しているわけではございませんが、5,000円云々のお話も聞いてはございますが、やはりそれだけの出費がかかるということは、区としては示しておかなければならないのかなと思ってございます。
 返還率を上げる云々に関しましては、例えば中野区に引っ越してきた早々の方ならまだしもということがございますが、そういったことで保管場所はここですよという案内で引き取りに来てくださいというPRは継続して行ってございますが、5,000円という金額が適当かどうかというのは、仮にこれが下がれば、それは返還料の引き下げということも考えますが、今のところ、この程度の原価はかかっているというふうには思ってございます。
むとう委員
 私の質問はちょっと違うんですよ。取りに来ない自転車の処分については、今まで有償で引き取ってくれる業者に渡していたというふうに説明を受けていたんですけれども、今でもそれは変わらずで、つまり、50%が自転車を取りに来ないわけじゃないですか。その自転車はどうされていますかというところの確認をお願いします。
遠山土木・交通担当課長
 申しわけございません。まず一定期間になりますと、売却費ということでこれをお金にかえます。つまり、物として保管するには、その方の財産でございますので、その財産をお金にかえて、返還に来た方にはそのお金を差し上げて、こちらは5,000円をいただくという形になっています。現実的にはそういう方はいらっしゃらないのが現実でございます。つまり、物としての保管が1カ月、その後は金銭にかえて私どもが預かっているという形でございます。
むとう委員
 意味がわからない。それも私の質問とまたちょっと違うんですけれども、私が聞いているのは、一定期間待っても取りに来ないものについては、未来永劫中野区が保管し続けることはできないので、以前確認したときには有料で引き取ってくれる業者に渡して、つまり、要らない自転車を売り払っていると。売払代金をもらえているということの説明だったんですが、今のお話はそれとは別に、知らなかったんですけれども、一定期間過ぎたらば、一定期間が過ぎて取りに来た人にはお金をあげるんですか。どういうことですか。今の説明が全くわからないです。
遠山土木・交通担当課長
 すみません。撤去後の直近の話をしてしまいましたが、直近につきましては1カ月間保管をし、一定期間その次に売却金額でお金にかえて、それで返還するという形もございます。委員の御質問は、それも当たらないといった場合に自転車の処分という形です。その処分のときに自転車として売却できるもの、それから、自転車としては売却できないので、いわゆる鉄くずとして売却するものというのがございます。ごめんなさい。鉄くずの場合は処分として、中野区がお金を出して処分を委託するというものに分かれます。失礼いたしました。
むとう委員
 それでもよくわからないんですけど、一定期間を過ぎて区民が取りに来たときには、もうそれはそういう形で鉄くずだの何だのでなくなっちゃっているから、その代金を返すってどういうことですか。鉄くず料金を区民にあげるんですか。そのことを今まで私は全く知らなかったので、もうちょっとわかるように説明してください。
遠山土木・交通担当課長
 一定期間は6カ月ということでございます。つまり、保管場所で1カ月、そしてお金にかえて6カ月、これについてはまだその方の財産として区が預かっている。それを超えた場合は所有権を放棄したものということで、今度は区がそれを処分に当てます。処分のときに、委員お話のあったように、自転車として売れるものは売却収入として入ります。それが売れない対象のものはいわゆるごみといいますか、鉄くずとして処分をお金を出して委託する。こんなふうにルートが分かれております。
むとう委員
 もう一回確認ですが、1カ月を過ぎて、それから6カ月間の間に所有権がある私は、私の自転車だとして取りに行ったときに、自転車料金を現金であげるんですか。どういうことですか。
遠山土木・交通担当課長
 1カ月は保管場所という場所で保管をいたします。これはまだ自転車の形です。それを超えた後は、その保管場所から売却という形にいたします。つまり、Aさんの財産を自転車という物から金額というものにかえるわけですね。その財産をお金ということで区は預かっている。それで、取りに来た場合はその金額を渡すということです。
主査
 そこまでいいですか。
むとう委員
 ですから、幾らあげるんですか。現金として財産になって、だから、私が6カ月たって行ったときに、中野区は私の自転車代金を幾らくれるんですか。
遠山土木・交通担当課長
 ことしの状況では2,010円で売却してございますので、自転車を返してくれと言った方で1カ月過ぎている方は物がなくなっているわけですから、あなたの財産は2,010円に姿を変えているわけですから、区としては2,010円を自転車の財産がお金にかわったということでお返しします。5,000円は、撤去手数料、保管手数料で既に執行というのはやっていますので、それは5,000円をいただくということであります。
伊藤委員
 それで、353ページに自転車等返還通知票等郵便料が150万円入っていますよね。これは、結局あなたの自転車は撤去しましたよということをお知らせするわけ、どういうことですか。
遠山土木・交通担当課長
 主にそういうことでございます。自転車に番号が振られてございますので、私どもはわかりませんので警察に照会を出します。そうすると所有者がわかりますので、その情報を警察からいただいて、あなたの自転車を預かっていますのでということです。
伊藤委員
 そうすると、これが150万円ということは、昨年の19年度でこれだけ郵便の手数料がかかったということなんですよね。
遠山土木・交通担当課長
 一番大きなのは、今委員の御質問にございましたいわゆる撤去した方への通知です。そのほかにいろいろと通信費もございますので、すべてということではございません。それが一番大きな部分を占めております。
伊藤委員
 よく報告で盗まれたんだとかという事例がありましたよね。盗まれて置いていかれて、撤去されたという例というのは結構あります。前に報告があったじゃないですか。裁判をやるとかやらないとか、記憶ないですか。そういうことはないですか。
遠山土木・交通担当課長
 今、委員のお話は、私どもとしては放置自転車として撤去したけれども、それが実はいわゆる盗難車であったと。それが先ほどの番号をもとに警察に照会のときに確認できるわけですね。そうすると、それが例えば他都市で盗難に遭ったのが、どういう経緯かわかりませんが、中野区内の禁止区域で放置自転車として撤去されたことが明確になれば、それはその方に御連絡をして引き取りに来ていただくと。これは盗難ですので、保管料云々というのは考慮をさせていただいています。
かせ委員
 ちょっとわからなくなったところがありましてね。実はシルバー人材センターのほうに回して、それで再整備をして売り出すという仕組みがありますよね。これは、先ほどで言いますと売却ということに当たるんですか。
遠山土木・交通担当課長
 数的には少ないんですが、今、委員の御指摘のように、シルバーのほうで整備をして、リサイクル自転車として売れる部分はその中からピックアップをする、そういう流れもございます。大部分は自転車として売却、あるいは鉄くずとして処分ということでございます。委員の御指摘の自転車の部分もございます。
かせ委員
 つまり、自転車で使えるぐらいですからごみじゃない、鉄くずじゃないわけで、そうすると、先ほど言われたように、シルバーには2,010円ということですか。どういうことになりますか。
遠山土木・交通担当課長
 シルバーには無償で提供してございます。
かせ委員
 そうすると、例えば6カ月はそこで財産として所有権があるわけですけれども、いわゆるそれをシルバーのほうに持っていっちゃって、取りに行ったという場合にはどうなるんですか。
遠山土木・交通担当課長
 先ほどもお話ししましたが、1カ月間保管場所で保管します。それから、6カ月は財産として現金にします。それ以降は所有権を放棄したものということになりますので、それ以降の話でございます。
かせ委員
 現金にしちゃっているわけで、現物は既にないわけでしょう。お金にするか、鉄くずにするかわからないけれども、1カ月で処分するわけでしょう。そうすると、ちょっと説明がつかない。
遠山土木・交通担当課長
 それは委員の御指摘のとおり、すべて100%売却するということではなくて、これはリサイクルに回せるというものについては、そのまま保管をしているという実態はございます。その部分をシルバーのほうに所有権を放棄した期間を過ぎた後無償で提供し、そうすると、シルバーはそれに対して手間をかけてリサイクルにして、それでリサイクル自転車として販売するということです。
かせ委員
 何か難しくなっちゃっているんですよ。そうすると、程度のいいものについては自転車として半年間はあるわけでしょう。程度のいいものについて半年間にわたって取りに来ないから、それをシルバーに持っていくわけですよね。そうしますと、その間に取りに行った場合には、じゃあ、その自転車を取り戻すことができるという状況なんですよね。
遠山土木・交通担当課長
 所有権放棄した期間にまだ至っていない場合は、5,000円をいただいて、当然返却いたします。
主査
 もう一回ね。じゃ、最後ですよ。
むとう委員
 最後にしたいのでちゃんと答えてほしいんですが、頭の中が混乱していて、1カ月間は現物保管であるわけですよね。だから、どの時点でシルバーにあげちゃうかということなんですよ。つまり、1カ月たったものについては半年間現金化されちゃっているわけですよね。だから、1カ月以後は、私が取りに行っても現金の2,010円にしかならない。だけど、シルバーにあげる分を現物で6カ月間保管しているということであれば、私が取りに行ったら現物自転車は5,000円で返してもらえるんですか。だから、シルバーに渡す時点はいつなのかというところが明確じゃないからわからないんです。最後の質問でこれ以上できないようですから、私の聞きたいことを答えてください。
遠山土木・交通担当課長
 数的に圧倒的な大きさの部分をお答えしましたので、わかりにくくなったと思います。まず1カ月間は保管場所で保管します。その後は、大部分はお金にかえますが、一部リサイクルできるものというのは、数は少のうございますが、うちのほうでピックアップはしてございます。(「その際に、現物、使える自転車も制度的にはもう現金化されているんでしょう。だから、そこを言わないとわからないよ」「私が引き取りに行ったら、現物を返してくれるの。くれないんでしょう」と呼ぶ者あり)
主査
 ちょっと休憩しましょう。

(午後4時25分)

主査
 分科会を再開します。

(午後4時31分)

 それでは、この項については質疑を終結します。
 次に、決算説明書354ページから355ページ、3項公園・道路費、1目公園緑地費、事務事業名の1.公園・道路関係人件費等、2.公園整備について、質疑はありませんか。
ひぐち委員
 公園トイレ改修工事というところで1,995万円ついています。これはどこの公園の何カ所くらいあるんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
 公園トイレの改修場所ですが、大和北公園と弥生町二丁目公園の2カ所でございます。
ひぐち委員
 内容はどんな内容なんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
 2カ所とも公園のトイレの建てかえでございます。
ひぐち委員
 公園のトイレの改修は、年度ごとに計画的にやることになっているんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
 公園そのものでございますけれども、一番区民の方々の要望が多いのが実は公園のトイレでございます。今、百数十カ所公園がありまして、トイレがあるわけですけれども、順次トイレの改修も含めまして公園の全体の改修計画を今検討しているところでございます。そうはいいましても、それまで改修計画全体がないとできませんということではなくて、トイレについては順次できるところから修理、補修を含めてやっていきたいと思っているところです。
ひぐち委員
 公園の改修というのは、何年ごとくらいに計画するんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
 今検討中でございまして、実は御存じのように小さな公園が多うございまして、その公園のほとんどが昭和40年代もしくは50年代の前半でございまして、おおむねかれこれ30年以上たっている。したがいまして、予算との絡みもあるんですが、百五十何カ所全体の改修をするためには、まだ最終決定ではありませんが、やはりそれなりの年数がかかるということでございます。
ひぐち委員
 今、トイレが百五十何カ所あるということなんですけれども、例えば男女別に分かれているトイレとか、そういう分類というのは承知しているんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
 すみません。答弁を保留させていただけませんでしょうか。
主査
 では、公園のトイレで男女別に分かれているか、いないかという質問でいいですか。では、答弁保留にいたします。
 他に質疑はありませんか。
かせ委員
 トイレの話ですけれども、いつも気になっているんですが、言われるとおり、中野のトイレというのはどちらかというと汚いですよね。それで、今、トイレでいろんなところでやられているのが、自動洗浄トイレであるとか、一工夫したトイレがいろいろ整備されていますよね。だから、トイレのあり方についても考えるときかなと思っているんですが、どうなんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
 我々は今、どういうふうに公園のトイレを――ああいう公衆トイレでございますので、基本的には24時間オープン。一部はもちろん施錠することもあるかもしれませんが、メンテナンスとの関係でどういうふうにしようかと今検討しているところでございます。あまりにもオートマチックになると、それだけまた壊されやすいとかいろいろあろうかと思いますので、その辺も含めまして今後検討してまいりたいと思います。
かせ委員
 とにかくうちの周りの公園のトイレは、よく見ているんですけれども、せっかく掃除されても、数時間しないうちに汚れているというような実態があるわけで、だから、そういったあり方についてもぜひ検討していただきたいと思います。
 それと、やはり少ないと思うのは、障害者のトイレというのがまだまだ少ないのかなと思うんですが、障害者トイレの整備の問題であるとか、こういったことも計画的に整備をするということと、どこにそういったトイレがあるかということを知っていただくことも大事だろうと思うんですが、どうでしょうか。
石田公園・道路担当課長
 いわゆる車いすが利用できるトイレだと思うんですが、私どもは、これはかなり以前なのかわかりませんが、こういう公園のマップをつくっております。この中でトイレがあるよという公園の場所、並びに車いすが利用できる公園のトイレはここですよということでつくっております。これは若干古うございますけれども、当時、こうやってPRをさせていただいたということでございます。
かせ委員
 それで、私も前にそういう地図に落とされたのは見た記憶がありますが、現状ですとそういった障害者トイレが現実的にはなかなか使えないというか、非常に管理が悪いというか、場合によってはかぎがかかっているとか、そういう状況もまだまだあるんです。いろいろ理由があるんだろうと思うんだけれども、使える状態にしなきゃいけない。その点については、障害者の皆さんにとっては数少ない施設であるわけですから、いつでも使えるようにきちっと管理することが大事かなと思うんですが、いかがですか。
石田公園・道路担当課長
 特に昨今、公園、トイレは、安全、防犯とかいろんなことで新聞をにぎわしているようでございますので、24時間は多分オープンにできなくて、やはり朝晩公園の管理をする我々としましては施錠をして、運営管理をしなければならないのかなと。ただ、その時間帯をどうするかということについては、十分検討してまいりたいと思います。
かせ委員
 それと、トイレのことは後で皆さんあるかもしれませんけれども、気になるところなんですが、旧囲町公園の樹木移植工事を3,300万円を使ってやられているわけですけれども、移植された樹木は何本で、現在、どういう状況になっているのかというのを教えてください。
石田公園・道路担当課長
 旧囲町公園の樹木移植でございますが、71本を今、警大跡地地区の公園予定地に移植してございます。主な樹種は桜類です。ヤマモモは常緑樹でございます。あとシイノキ、これも常緑樹。あと、ケヤキとかという植物でございました。
かせ委員
 それと私は、これはたしか秋口でしたか、根回りをして、あまり養生しないでやるということで心配していたんですけれども、現状ではどうなんでしょうか。この71本は元気でいますか。
石田公園・道路担当課長
 いわゆる高木類はすべて手入れしておりますので、高木類は大丈夫だそうです。ただ、一部中木類については若干調子が悪いということだそうです。
かせ委員
 ちょっと酷なことを木にしちゃったかなと思うんですけれども、本当にちゃんと根付いてくれたらいいなと思っています。それで、今後ですけれども、ここに移植された樹木というのは、そこにずっと今後も移さないで置いておくのかどうかを確認したいんですが。
石田公園・道路担当課長
 今年度、公園の基本計画をやらせていただく予定でございまして、その中で今置いてある木がそのまま現状で使えるのかどうか。多分私はかなり難しいのかなと思います。したがって、公園の中で、また数メートルか数十メートルかわかりませんが、移植することもやむを得ないのかなと思っているところでございます。
かせ委員
 本当にそうなってくると心配になってしまうんですけれども、実はこの前に江古田の森の施設に行ってきて、そこでいろいろ聞いてきた話の中に、樹木の移植をしたと。ところが、その樹木が枯れてしまったけれども、どうにかしてほしいと区のほうに言ったら、木の管理はおたくたちのせいだからということで、その処分まで言われているというようなことで、やはり移植するということであるならば、ちゃんと最後まで責任を負わないと意味のないことなんですけれども、そういったお話は聞いていますか。
石田公園・道路担当課長
 江古田の森は、すみません、私のほうにまでその情報は入っておりません。ただ、公園施設として植栽した木というのは、一般例ですが、当然ながら公園管理者がきちっと管理するというのが大原則だろうと思っていますので、今の委員の御発言の趣旨がちょっと私はよくわからないんですが。
かせ委員
 あそこの施設の中に樹木を移植したと。ところが、枯れてしまったんだそうです。それで、保存樹木を残せ残せと言っておきながら、枯れてしまったら切れと言っているということで、矛盾しているんじゃないかという話があったんですよ。これは主たるものじゃないんだけれども、このように移植というのは難しい問題だということを言いたいんです。それを問題にしているということで、だから、今のお話を聞いていると、せっかく71本移したんだけれども、今後、これを移植する可能性があるということでしょう。根を相当刻んじゃっているわけで、樹木としては本当に瀕死の重症といいますか、かなりダメージを受けているわけですよね。それをまたどこかに移すということはどうなのかというのはあります。ですから、移植する場合には、そこまで見込んで木を植えないといけないんだろうと思うんですよ。言いたいのは、その見通しはどうなのかということなんです。いかがですか。
石田公園・道路担当課長
 先ほども申しました答弁しか、私は今の現段階ではできないと思うんですが、慎重に再移植を、万が一再移植になったとしても、十分養生管理をしてやっていきたいと思っているところです。
かせ委員
 今後、あそこの公園については防災機能もある公園として整備されるということですよね。その場合の樹木の役割というのは大きいだろうと思うんですけれども、植物、樹木の専門家としてどういう役割を果たすのかということをお聞きしたいんです。
石田公園・道路担当課長
 今の委員の御指摘は、多分防災公園という機能の中での植物の役割だというふうに理解します。御存じのように、阪神・淡路大震災は平成7年にあったわけですけれども、私の実家もそうなんですけれども、実は樹木があるがために火がとまるということがあったわけですね。ですから、防災公園がある中の植栽計画というのは、そういったことにも十分配慮しなければならないと思っているところです。先ほど申しましたように、今から計画を、具体的にあの場所でどういうことができるのかということをやっていかなければなりませんので、その中で十分植栽計画、樹種の選定も含めまして検討してまいりたいと思っているところでございます。
かせ委員
 私も阪神・淡路大震災直後に行ってきまして、それで、あそこの樹木は半分焼けているという公園を見てきましたけれども、全く感動しましたよ。この木が火をとめたという。だから、私は今の答弁を聞いておりまして、そのとおりだと思っています。そういう中で、震災はいつやってくるかわからないということで、やはり大事なのは常緑であるし、そういったものが本当に配置よくしないと、例えばケヤキの木とか、桜の木とかをたくさん植えて、それがどうなのか。夏はいいんだけれども、冬の間は葉が散ってしまうということになると、防風林や防火林としてどうなのかというようなこともあるわけですよね。要するにバランスよく、火に強い、風に強い、そういった樹木を配置していくということが大事だろうと思うんです。そういう意味で、ぜひ今後木を大事にしていただきたいと思います。
むとう委員
 ちょっとわからないんですけど、公園・道路のほうでは公園の中の遊具は違うんですか。そこを教えてください。
石田公園・道路担当課長
 今、委員の御質問は、公園の中に設置するいわゆる遊具施設という意味ですか。一般論としては公園施設であるわけですから、私どもが設計、施工、管理をします。
むとう委員
 そうだとするなら、見ていて、2007年度は何か新しい遊具を買ったとか、修理したとかというのは、私が見落としているのか、この中には全然ないんですけど、2007年度は、遊具については補修とか、新しくするとか、遊具に関する区の予算は何も使わなかったんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
 お手元の資料の355ページで、執行額の上から二つ目、健康づくり公園整備のところをごらんになっていただきたいんですが、金額的には924万円ということでございます。これが昨年度、区の中の保健福祉分野と連携しまして、公園の中に健康づくりの遊具を設置しております。19年度から順次健康づくりに役立つ遊具を整備するということでございます。
むとう委員
 それは知っているんですけれども、それはむしろ成人向きだと思うんですけれども、子ども、児童向きの遊具についてはどうなんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
 355ページの公園改修工事、下から4行目でございますが、この中で遊具の改修とかをさせてもらっているところでございます。これは遊具だけではございませんが。
むとう委員
 中野区の公園の遊具がすごく少なくてつまらないという声をすごく、お子さんも含め、子育て中の保護者の方からよく耳にするんですね。一歩お隣の杉並の公園に行くと全然違うとかとよく言われてしまうんですけれども、ことし、3,900万円ということは割と高額がかかっているんですけれども、どういうものが新たに備わったのか。来年度に向けても中野区の公園が子どもたちにとって楽しい公園にしてほしいので、ちなみに、2007年度はどんなものが12件新しくなったのか。単なる古いものの補修なのか、どんなことをされたのか、ちょっと御説明ください。
主査
 ちょっと休憩します。

(午後4時52分)

主査
 分科会を再開します。

(午後4時52分)

 それでは、公園整備のところでの質疑はありませんか。
久保委員
 健康づくり公園のことで伺います。19年度、妙正寺川のウォーキングコースというのが配置計画の中に入っていたと思うんですね。ウォーキングコースということなので私も楽しみにしていたんですけれども、全く歩きやすいようには道路整備がなされておりませんで、ただ単に何百メートル、何百メートルという表示だけがあるということで、これは地域の方たちにとっては全くウォーキングコースと言うにははばかれるようなものではないかと思うんですが、これ以上の整備をされることはないんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
 昨年度やらさせていただいたウォーキングコース、妙正寺川側沿いのいわゆる遊歩道と平和の森公園の中の園路を使ったウォーキングコースの設置で、マイルストーンというか、ここからここまで何メートルですよとか、何キロですよということだけでございます。いろんなコストをかければいろんなアイデアは出てくるのかもしれませんが、現状ある資源といいましょうか、園路とか、通路とか遊歩道を活用して、ウォーキングをしていただくということを主眼に整備したものだと認識しておるところでございます。あれ以上のものをどうなのということは現段階ではまだ考えてはおりません。
久保委員
 公園内の施設には平和の森などもあったりとか、江古田の森もこれから整備をされているのかどうかわからないのですけれども、川沿いということで、初めて中野区ではこういったものを設置されたのではないかと思うんですね。公園の中にあるところで、今、マイルストーンということがありましたけれども、表示をされるということはわかるのですけれども、そもそも妙正寺川のウォーキングというのは非常に多くの方が利用をされておりまして、杉並側に行きますと河川の周りが非常にきれいに整備をされていて、中野に入ると突然段差があったりとか、非常に道路が汚いんだということを、これは区民の皆様から私はいつも言われているところでございます。
 せっかくウォーキングコースというように銘打たれて、健康づくり公園の配置計画の中に入れられたのですから、もう少し中野区としてきちっとした整備を行っていただいて、これが本当に健康に資するためのウォーキングしやすいように整備しましたというふうにしていただきたいんですね。でないと、歩いていても足を傷めてしまうだけの段差じゃないかとか、そういうふうにも思われるような部分も多々ございますので、そこら辺のところをきちっと整備していただきたいと思います。今のところはもうあれで終わったというような御認識なのかもしれませんが、全くそのように認められるものではないように思いますので、今後検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
石田公園・道路担当課長
 今の委員の御指摘を踏まえて再度現場を確認しながら、どういうことができるのか検証は最低限させていただいてと思っております。
南委員
 江古田の森公園の園路改修工事というふうに、これは約470万円ついておりますけれども、具体的にどういった改修工事でございましょうか。
石田公園・道路担当課長
 江古田の森公園園路改修工事は、先ほど来出ておりますウォーキングコース――旧北江古田公園部分の園路のウォーキング化ということだそうです。
主査
 他に質疑はありませんか。
 なければ、先ほど答弁保留になっている公園トイレ、男女別のはまだわかりませんね。では、あしたですね。
 質疑の途中でありますけれども、間もなく5時になりますが、これから審査の進め方について御協議をいただくため、分科会を休憩します。

(午後4時57分)

主査
 それでは、分科会を再開いたします。

(午後4時58分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、本日の審査は終了し、354ページからの残りは次回の分科会で質疑を行うことに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 以上で本日の審査は、答弁保留が1件ありましたけれども、これを除きまして終了とし、残りは明日行いたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 御異議ありませんので、本日の審査はこれまでといたします。
 次回の建設分科会は、明日、10月8日、午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告します。
 以上で本日の日程は終了しますが、各委員、理事者から発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、以上で本日の建設分科会を散会します。

(午後4時58分)