平成19年09月03日中野区議会建設委員会
平成19年09月03日中野区議会建設委員会の会議録
平成19年09月03日建設委員会

中野区議会建設委員会〔平成19年9月3日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成19年9月3日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後4時52分

○出席委員(8名)
 北原 ともあき委員長
 のづ 恵子副委員長
 ひぐち 和正委員
 南 かつひこ委員
 伊藤 正信委員
 久保 りか委員
 むとう 有子委員
 かせ 次郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市整備部長 石井 正行
 都市計画担当課長(住宅担当課長) 登 弘毅
 南部地域まちづくり担当課長 角 秀行
 中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
 北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 市川 求
 土木・交通担当課長 遠山 幸雄
 公園・道路担当課長 安部 秀康
 建築担当参事 佐藤 幸一
 拠点まちづくり推進室長 谷村 秀樹
 拠点まちづくり担当参事 秋元 順一
 中野駅周辺整備担当課長 松前 友香子

○事務局職員
 書記 松本 明彦
 書記 杉本 兼太郎

○委員長署名

審査日程
○請願
〔継続審査分〕
 第3号請願 西武新宿線駅と踏切の改善に関する請願
○所管事項の報告
 1 中野区区有施設耐震改修計画(案)について(都市整備部)
 2 平成19年度(2007年度)第一回中野区都市計画審議会について(都市計画担当)
 3 西武新宿線野方駅南北自由通路及び駅舎整備について(都市計画担当)
 4 丸の内線中野坂上駅西側出入り口の整備工事について(都市計画担当)
 5 上鷺宮のまちづくりについての中野区からのお知らせについて(北部地域まちづくり担当)
 6 地籍調査の実施について(土木・交通担当)
 7 中野まつり期間中の自転車駐車場の確保について(土木・交通担当)
 8 中野区自転車利用総合計画の策定について(土木・交通担当)
 9 第4期中野区住宅政策審議会委員の公募について(住宅担当)
10 その他
 (1)下水道局 中野一丁目地区浸水対策事業について(土木・交通担当)
○地方都市行政視察について
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

 本日の審査日程について御協議をいただくため、委員会を休憩いたします。

(午後1時00分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時01分)
 休憩中に御協議いただきましたとおり、本日は請願を議題に供した後、直ちに委員会を休憩し、請願関係箇所の視察を行い、視察終了後委員会を再開し、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。
 なお、審査に当たりましては、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 第3号請願、西武新宿線駅と踏切の改善に関する請願を議題に供します。
 それでは、委員会を休憩いたします。

(午後1時02分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後2時45分)

 なお、本請願につきましては、新たに5名の方々から署名が追加提出されておりますので、合計115名となっておりますので、御承知おきください。
 それでは、これより本件に対する質疑を行います。

久保委員
 今、現地を皆さんで見ていただきまして、まず最初に、駅の今回の南口の土地の件なんですけれども、そこのスペースはどのぐらいあるんでしょうか。
登都市計画担当課長
 面積でございますけれども、約174平方メートルということでございます。
久保委員
 ここに対しましては、所有者の方がどのような価格設定等で売却を希望しているかですとか、そうしたことはわかっているんでしょうか。
登都市計画担当課長
 今のところそういった情報は得ておりません。
久保委員
 売り出しというか、何というんでしょうか、そういったような対象としては今なっているんですか。
登都市計画担当課長
 現在売り出しているかどうかにつきましても、ちょっと情報を得ておりません。
久保委員
 売り出しているかどうかもわからない土地に対して区の方に所有せよと言っても、それはちょっと厳しいものなのかなと思っているところなんですが。あと、エスカレータですとかエレベーターの設置をするに当たっては、この174平米すべての土地が必要であるかどうかということも伺いたいんですけれども。例えば、エレベーター1基をそこに設置する場合には、どの程度の土地が必要でしょうか。
登都市計画担当課長
 エレベーター等についてどのぐらい面積が必要かということにつきましては、土地の形状とかいろいろな点でそれぞれだろうというふうに思っております。ただ、あの場所につきましては、この174平方メートル必要かといえば、これ全部が必要というわけではないというふうに思っております。
久保委員
 これは前回のときにもお尋ねしたんですけれども、そこには、例えば駅ビルのようなものを、西武鉄道側が駅舎を増築する形ではつくれるけれども、そうでない限りは、民間の場合は住宅しかつくれないというような説明もありました。ここの土地に対して、西武として増築を行っていくですとか、そういったことが検討されたようなことはあるんでしょうか。
登都市計画担当課長
 西武鉄道の方には、この件につきましては請願が出ていますという話をしています。西武鉄道の方で、例えば、あそこの土地を購入して何か使うとかそういうお考えはありますかという話はしました。西武鉄道側の答えとしましては、今のところそういう考えはないということでございます。
久保委員
 それから、第2号踏切なんですけれども、先ほど見に行ったときに高低差を変えるというのは非常に難しいけれども、踏切を広げるということができるのではないかというようなことが委員の皆さんからも言われておりました。踏切北側の土地が西武の所有している土地だと思うんですけれども、それに関しまして、西武と踏切を広げるというようなことは区として検討されたことはあるんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 第2号踏切につきましては、請願自体が高低差に着目しているということもありますが、特に2号踏切につきましては、踏切の拡幅ということでの検討はしてございません。
久保委員
 それから、第3号踏切ですけれども、これも道路幅と踏切が、道路よりも踏切の中の方を広くするのが無理なのではないかというようなこの間お話がありましたけれども、先ほど測っていただきまして、南側が5メートル15でしたでしょうか、北側が5メートル25ぐらい道路幅があったかと思うんですけれども、その位置まで踏切を広げるということは可能なことなんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 基本的には、この請願の中でも申し述べられているかと思いますが、基本的には道路幅員と同じという意味では、ほぼ同じと言えば言えるんですが、きょうご確認いただきましたように、委員のお話にもございました、北側の方が5.25メートル、踏切の部分が大体5メートルということ、それから南の方が5.15ということで、厳密に申し上げますと、踏切の中の方がやや狭いのかなという認識は前回もお答えしたとおりでございます。
久保委員
 これを広げるということになりますと、これはどちらが工事などを行うのでしょうか。当然、西武が許可をしない限りこうしたものを広げるというようなことはできないかと思いますけれども、この第3号踏切については西武鉄道とお話し合いになったんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 基本的には、線路の中は鉄道事業者というふうに認識してございます。また、この3号踏切につきましては、請願がかかっているということもございますが、特に拡幅前提とかそういったお話はしてございません。
久保委員
 いずれにしましても、この駅の南口のバリアフリー化、それから2号、3号に関しましては、区だけではとても検討して進めるわけにはいかないようなものだと思うんですけれども、これに対しまして、南口の土地のことも含めまして、さらに西武と検討していただきたいと思うんですが、その辺のところはいかがでしょうか。それは駅舎の問題と、また2号、3号の踏切あわせてということでお答えをお願いします。
登都市計画担当課長
 西武鉄道に対しては、再度その辺の話をしていきたいというふうに思います。
かせ委員
 先ほど現地を見てまいりまして、非常にイメージがはっきりしてきたということと、問題点がはっきりしたのかなと思うんですけれども。1番目のエレベーターですけれども、どう見ても、あそこの土地を考えない限りはエレベーターの設置というのは不可能だろうというのが、見てきての実感なんですよね。今の議論の中で、では西武はどうかというと、今のところは買う意思がないということですけれども、そういうことでは困るわけで、あの土地を逃しては、ほかにはできないんだということで、やっぱりどういうやり方になるかは別として、西武と真剣に交渉する必要があるのではないかと思うんですけれども、まずその辺からお伺いします。
登都市計画担当課長
 今、御答弁申し上げましたように、西武に対して再度話をしていくつもりでございます。
かせ委員
 ぜひそうしてほしいんですけれども、そのときの、話をしていくんだけれども、どういう心構えというのかね。例えば、野方駅にしても何にしても相当長い時間をかけて、少しずつ前進してきているわけです。ですから、どういう決意というか、これ以外ないんだという、そういう決意がないとなかなか西武を動かすことはできないと思うんです。その辺については、多分同じ答弁が返ってくると思うので、要望しておきますけれども、ぜひ強い態度で臨んでいただきたいというふうに思います。
 それから、今も議論がありましたけれども、見てきた感想として、踏切の問題ですけれども、3号踏切はこれは拡幅が可能だろうと私も思っていますし、それから2号のところですが、確かに高低差が複雑ですし、それから緩やかにカーブしているということで難しさはあるんだけれども、今の状況ではだめだということはもうはっきり確認できたと思うんです。それで、安全策を講じるためには、現場の中でも道路を広げればいいではないかとか、委員の皆さんからも声が出ていましたけれども、そういう方向で改善のために努力していただきたいと思うんですけれども、それについてはいかがでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 きょう委員の方々に現場を見ていただいた中で、2号踏切でございますけれども、高低差ということでは、前回お答えしたやに記憶してございますが、地先の方のお家の状況等もございまして難しいのではないかということはお答えしてございます。西武の土地を使っての踏切での拡幅をすることによって、その踏切を通るところの危険の緩和という新たな御提案かなと思いますので、これについては、この請願との関係は少しわかりにくいところではございますが、一つの御提案として私どもは検討させていただけるかと思います。
むとう委員
 私も改めて現場を見てきて率直に思うところは、やはりお二人の委員の方もおっしゃったように、まず、鷺ノ宮の駅の南口については、あの土地を逃したらもうエレベーターを設置するスペースはないだろうというふうに思いましたので、これはやっぱりきちんと、まずは西武が土地を買うということが本筋であろうというふうに思いますので、そこをまずきちんと話に行っていただきたいと思うわけですけれども。でも、中野区として、こういう請願が出ていますよということだけの話ではなくて、区としても、あそこに区民のためにエレベーターが必要なんだというそういった御認識を持った上で西武と話し合いをするのと、区民の方からこういう請願が出ているんですよというだけで話し合うのでは全然姿勢が違ってくるわけです。改めてお尋ねしたいんですけれども、きょう御一緒に見に行っていただきまして、区民の要望でもありますエレベーターを設置するためには、何としても今空いているあの土地の中でしかなし得ないということで、区としてエレベーターを設置するための土地が必要なんだということで、西武と改めて話し合いに臨むつもりなのかどうなのか、区のお考えを改めてお尋ねします。
登都市計画担当課長
 委員のおっしゃいますとおり、我々としても、請願が出ているからということではなくて、区として、当然、南口にエレベーターというのは設置したいというふうに思っております。
 それから、西武に対しては、もし西武としてそういう設置する意向があれば、区としても一定の助成というのも考えますという話もした上で持ちかけていきたいというふうに思っております。
むとう委員
 今度、踏切2号、3号ですけれども、2号の踏切のところの高低差の解消というのは確かに難しいのかなというふうに思いましたけれども、先ほど来出ているように、危険を少しでも改善するという意味においては拡幅というのもあり得ると話したと思いましたので。2号、3号についても、区として請願が出ているからというのではなくて、危険を回避し、区民の要望である広げるということについて、区もそのように思っているということで西武鉄道と話し合いをしていただけるんでしょうか。改めて認識をお尋ねします。
遠山土木・交通担当課長
 2号踏切につきましては、先ほど御答弁いたしましたように、危険を避けるという意味での検討、まず区としてさせていただきたい。3号踏切につきましては、前回お答えしてございますように、区としては、あそこの部分についての道路の拡幅の計画というのはございません。ですから、あの道路づけの中で、現実的に数十センチレベルの幅員の差というのはございましたし、そういう意味では、その差をどのように理解するかということもあるんですが、踏切の中での歩道部分といいますか、そこの部分の拡幅について可能性がどうなのかということについては、西武の方に投げかけてみたい、このようには思ってございます。
石井都市整備部長
 一つ、拡幅の問題もあるんですが、交通規制の点からも研究をしてみる必要があるのかなと。つまり、仮に道路幅が広がったといたしましても、相互にすれ違う車の幅を考えますと、なかなか歩行者が十分に渡り切れるといいますか、十分な幅が残されないという状況がありますので、両面から少し研究してみる必要があるのかなと思ってございます。
むとう委員
 研究してくださるということで、よかったなと。まずは、その実態を、どういうことが可能かというあたりも含めて研究、検討していただくということはいいことなので、ぜひ早急にしていただきたいと思います。
 それで、駅舎のところの南口のエレベーターを設置する土地については、呑気に構えていると土地は本当にどういうふうに転がるかわかりませんので、区の方は、まず西武鉄道に買いなさいということとあわせて区が何らかの助成金ということも考えるということで、すごく前進したなというふうに思っているんですけれども。大体タイムスケジュールとして、いつぐらいまでに西武と具体的に話し合いを進めていくおつもりなのか、駅舎については今後の予定、それから踏切についてもいつぐらいまでをめどに区としても調査、検討をした上で西武に話を持っていくのかというような大まかな予定、目安などを教えてください。
登都市計画担当課長
 鷺ノ宮駅の南口の件につきましては、西武に対して早速話をしていきたいというふうに思っております。ですから、今月中に話はしていこうというふうに思っております。
遠山土木・交通担当課長
 踏切につきましては、西武に話を持っていくというのももちろんですが、区としてちょっと検討、研究してみる面もございますので、その辺についてはちょっとお時間をいただければと思ってございます。
石井都市整備部長
 今、土木・交通担当課長から答弁申し上げたんですが、規定上、どのようなことに、例えば2号踏切の扱いがなっているのかとか、それから拡幅する場合の土地の費用負担がどうなのかとか、それからもちろん拡幅する場合の整備費、この辺の分担について、この辺も十分調べた上で西武に対して要望なり、あるいは相談、協議というようなことで臨んでいきたいなと思っております。
むとう委員
 十分調べるのに大体どのぐらいの期間を考えているのか。十分調べるのに、延々1年も2年もかかりましたということでは、区民の要望に追いつきませんので、やっぱりその辺、大体これぐらいをめどに十分調査、検討していきたいとか、予定を明らかにしてください。
石井都市整備部長
 二、三日でその辺は大丈夫だと思いますが、要するに、規定というのはもう決まっていますので。ただその辺が、西武の思惑もあるでしょうし、なかなかこちらが、規定上こうなっているからということで無理無理に押すということも、また困難もあります。ですから、その辺を総合的に勘案した上で、向こうへその相談を持ちかけていきたいなと思っています。
むとう委員
 そういたしますと、これから定例会が始まっていきますが、そういった中で経過報告が受けられるようなスケジュールかなというふうに受けとめましたので、よろしくお願いしたいと思います。
伊藤委員
 今、今月中に西武さんと南口の駅のエレベーター関係の話はやっていくということですけれども、前に空き地を持っている地権者名を前の委員会で言っていますよね。違いますか。確認してみてください。
登都市計画担当課長
 現時点ではちょっとどこが所有しているかというのはわかりませんけれども、以前の段階での地権者名は把握しております。
伊藤委員
 では、今はわからないということ。そこまでの情報はまだ得ていないんですか。
登都市計画担当課長
 前回からは特段調べておりませんので、きょうの時点ということですと、ちょっとお答えできないということでございます。
伊藤委員
 じゃあ、名前はいいや。ある程度西武鉄道さんと交渉に臨むに当たって、ある程度の区の情報も提供していかなければいけないんだろうと思うんですよ。ですから、地権者との交渉というか、聞き取り調査というのか、区の方ではまだ一切していないわけでしょう。その辺を確認いたします。
登都市計画担当課長
 区の方からは一切所有者に対して接触はしておりません。
伊藤委員
 前の委員会で、建築確認の方で何か相談があったということなんですけれども、それ以降どうでしょうか。
佐藤建築担当参事
 前回6月の議会で答弁しておりますけれども、相談は5月23日だったですか、相談を受けまして、一応ここはただし書きでということですので、通常の確認ではなくて、まずその前に建築審査会の同意がなければいけないということで、審査会にかかるということがございますので、そういった回答を6月11日に回答しましたので、たしか6月27日の建設委員会ではその旨答弁したと思います。その後、具体的な相談といいますか、今のお話程度を相手に伝えただけで、相手方はその後何も相談には来ていないわけです。
伊藤委員
 わかりました。ほとんど地権者との情報交換というか、情報を得ているという作業は区ではしていないということですよね。
 結局、区としては、西武さんにどういう話の仕方をされるんですか。お答えできる範囲で結構です。
登都市計画担当課長
 区としては、西武に対しては、先ほど言いましたように南口のバリアフリーの推進という意味からもどうですかという話をするということでございます。あわせて、エレベーターを設置するだけではなくて、南口の土地全体を購入をして、例えば店舗なりなんなりをそこに展開するという場合も考えられますので、そういった点についてもどうですかという話をしていこうかなというふうに思っております。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 他に質疑がなければ、本件の取り扱いを協議するため、委員会を休憩いたします。

(午後3時08分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時13分)

 お諮りいたします。
 第3号請願、西武新宿線駅と踏切の改善に関する請願については、本日のところ保留すべきものと決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 以上で第3号請願の本日の審査を終了します。
 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。
 1、中野区区有施設耐震改修計画(案)についての報告を求めます。
石井都市整備部長
 中野区区有施設耐震改修計画(案)についてでございます。(資料2)
 次のように取りまとめたということでございまして、報告を申し上げたいと思います。
 基本的な考え方でございますが、中野区耐震改修促進計画、現在策定中でございますが、この計画に示されます防災上重要な区有施設の耐震化の目標、これが27年度までに耐震化率100%を着実に実現をしていくと。このために、各施設の有する耐震性能、それから施設の経年変化、それから施設の今後のあり方といったようなことを踏まえまして、中野区の区有施設耐震改修計画をまとめたというところでございます。
 この内容につきましては、その後の区有施設の跡地利用計画や実施設計時における改修内容の見直しなどに応じまして、適宜再検討を行っていくというものでございます。
 この計画でいいます耐震性能を有する施設といいますのは、次の施設ということでございまして、一つは、56年改正の建築基準法に示された構造強度規定により建築された施設、新耐震基準にのっとった施設ということと、それから鉄筋コンクリートの壁式構造の施設、それから耐震改修を既に実施した施設、それから診断の結果Aランクというふうに判定をされた施設というものについては除くというものでございます。
 また、平屋でプレハブ造の施設、学校の倉庫ですとか公園のトイレ、軽易な建築物については対象から除外するということでございます。
 区有施設の耐震性能の状況でございますが、そこの表にございますように、マル1からマル7までございます。56年以前のものは47、それから壁式構造が6、改修が完了したものが20、Aランクが38、つまり、手を入れる必要のないものは58.7%、約6割ということでございます。それ以下の、つまりBランク、Cランク、Dランクといったようなものが51、22、5といったようなところで、おおむね40%程度が何らかの措置が必要な施設ということになってございます。
 次のページをお開きいただきたいと思います。
 東京都の基準によりますと、耐震診断システムマニュアルに従いますと、性能ランクがA、B、C、Dとなってございまして、先ほど言いました判定のコメントAというのは安全だと思いますと、Bが耐震性能は比較的高いランクですが補強されることをおすすめしますと、Cは補強が必要、あるいは精密診断が必要、Dが大規模な補強又は改修が必要ということでございます。今回のこの改修の方針といたしまして、C、Dランクの施設につきましては、以下のような施設名がございます。はじめに、対応といたしまして、右に掲げる施設については19年度、20年度に耐震改修を実施していくものというところでございます。本郷保育園、野方図書館、それから小学校におきましては塔山小学校の体育館から上鷺宮小学校体育館までございます。それから、中学校につきましては七中、八中、十中、北中野中というところの体育館でございます。
 その次が、その下にございますが、再編対象施設のうち右に掲げる施設につきましては早急に応急的な補修、または落下物の防止、窓ガラスの飛散防止、避難経路の確保等の安全措置を実施するというところでございまして、桃園地域センターの分室、さつき寮、南江古田保育園等々、小学校については桃丘小の体育館、それから中学校は六中の体育館、中央中、中野富士見中といったような形になってございます。
 その次のページがBランクの施設でございます。これにつきましては、21年度から25年度の間に耐震改修を実施をしていくというところでございます。その着手までの間につきましては、既に実施されております落下物の防止、窓ガラスの飛散防止等の安全措置の確認を行うというところでございます。
 なお、この右の施設名の中の職員の研修センターからもみじやま文化センターの西館までございますが、その下から2段目の南台三丁目アパート、これが当都市整備部の住宅分野所管の施設というところでございます。Bランクということで、21年度から25年度までの間に耐震改修を行っていくと。既に住民への周知も行っております。
 それから、小学校、中学校につきましては、桃園小学校の校舎、体育館をはじめ、大和小学校の体育館まで、それから中学校につきましては、二中の校舎から五中の体育館までとなっております。
 それから、再編対象の施設でございますが、これについては区役所、それからずっといきまして中央中の校舎というところまでのところでございます。
 その次のページにつきましては、木造の区有施設でございます。これについてはいずれも耐震性能が不足というふうに判定されてございまして、それぞれそこに掲げました施設について対応をしていくというところでございます。鍋横の地域センター分室については廃止、南台児童館は近隣小学校への機能移転、それから武蔵台児童館については近隣小学校への機能移転、それから新井薬師の児童館については耐震改修といったような取り組みでございます。
 それから、四つ目の点でございますが、区有施設の安全対策についてということで、地震時における書架、家具、ロッカー等の転倒防止や避難経路確保などの安全対策については、既に対処済みの施設を含め、新たに区有施設の安全対策基準を示し、早急に行うと。これにつきましても、区民への家具転倒防止について啓発をしておるところでございますが、我々区内の事務室スペースの中におけるこういったものの安全対策も必要であろうということでございます。
 今後のスケジュールでございますが、9月の中旬、区有施設耐震改修計画の決定、それから3定におきまして区有施設改修計画を各常任委員会に報告をしていくというところでございます。
 なお、スケジュールにつきましては、その次のページに掲げてございます、平成19年度から25年度の間に、ここに掲げたすべての施設について改修等を行っていくというところでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
伊藤委員
 この耐震診断というのは、特定の業者がやられているんですか、どうなんですか。
佐藤建築担当参事
 耐震診断につきましては、区から委託した業者が診断をしております。ですから、専門業者が診断をします。昨年度までですべて終わっているということです。
伊藤委員
 ということは、中野区内の公共施設、小・中学校の体育館を含め同じ業者なんですか。全部同じ業者ということで理解してよろしいんですか。
佐藤建築担当参事
 すべてを1業者に委託したというものではございませんで、入札が当然ございますので、入札をした中で何業者かあったというふうに記憶しております。
伊藤委員
 このランクづけ、AからDまで、このようにあるんですけれども、業者が違うとランクづけも違うということはあり得るんですか。その辺はどうですか。
佐藤建築担当参事
 この2ページ目になるんですが、今部長からも御説明がありましたように、東京都の方でランクのためのシステムマニュアルをつくっております。それによってやっておりますので、どの業者がやってもこのような評価は出ます。
伊藤委員
 それで、Dランクに指定された西中野小学校の体育館と第七中学校の体育館ということで、地震があったときには、体育館というのはもちろん避難所になりますよね。いつ起こるかわからない、大震災なんかも想定されるんですけれども、これは来年改修で間に合うんですか、どうなんですか。それまで、地震の程度でどこまでもつのかわかりませんよね。そこが一番心配なんですよ。やっぱりDランクとなったらすぐにでもやらなければいけないのかなと私は思うんですけれども、どうでしょうか。
石井都市整備部長
 このタイプですが、神戸でも同じような構造でたしかつくっていた体育館がございました。私ども、以前検討した中で、確かに骨組み以外の部分、この辺は結構被害があったというふうに聞いておりますが、この骨組みまで含めて、要するに、崩壊といったようなことにはなっていないという状況を聞いております。したがいまして、現在、飛散防止ですとか、それからそういった二次部材、落下防止ですとか、そういうことの処置は既にしております。
 したがいまして、今、御心配の点を全く100%心配がないということではございませんで、そこら辺を今回この全区有施設を対象にして、今年度から、たしか補正予算で対応させていただいて、まずこの設計をやって、20年度については実際に工事に着手をしていきたいと、こういう方針でございます。
久保委員
 補正を組んで実施設計などをというようなこともありましたけれども、Dランクの施設なんですけれども、1ページ目には施設数5となっているんですけれども、耐震改修スケジュールの中では、二つの施設名しか出ていないんですが、あとの三つはどこになりますでしょうか。
委員長
 休憩いたします。

(午後3時27分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後3時27分)

石井都市整備部長
 2ページ目の改修の方針、C、Dランクの施設で、どれがCでどれがDかというのがちょっとこれの中ではわかりませんで、こちらの最後の表で西中野と七中がDランクですね。本郷保育園、野方図書館についてはCランクということになっていますよね。
委員長
 休憩します。

(午後3時28分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後3時33分)

久保委員
 休憩中に御答弁がございましたけれども、確認をさせていただきたいんですけれども、先ほど言われましたように、この1ページ目に出ている数と最後のスケジュールの中で照らし合わせて合わない部分は、今後施設の再編などによって計画がされていないというふうに受けとめてよろしいんでしょうか。
 また、この計画なんですけれども、こういったことでは説明が非常に不十分だと思いますので、もう少しきちっと、現状と合わせた形で整理をして計画として提出をしていただきたいと思いますけれども、その辺いかがでしょうか。
石井都市整備部長
 今回、これで報告させていただきますが、今お話がありました件につきましては、本件の所管であります総務委員会の方にその旨お伝えいたします。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 次に、平成19年度(2007年度)第一回中野区都市計画審議会についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
 それでは、7月19日に開催されました都市計画審議会について御報告いたします。(資料3)
 平成19年度第一回中野区都市計画審議会ということでございます。
 1ページ目に記載されていますように、報告事項は2点でございます。ただ、この2件につきましては、いずれも内容につきましては、本建設委員会で既に報告されているというものでありますので、説明そのものは省かせていただきます。
 1枚めくっていただきたいと思います。これは委員の名簿でございます。
 次のページをめくっていただきますと、中身の東京都市計画一団地の住宅施設(鷺の宮)の都市計画変更についてというものでございます。これにつきましては、今申し上げましたように、前回の本委員会で行ったものと同様の内容であります。それにつきまして同様の説明をいたしました。そういうことでございます。
 質疑としましては、妙正寺川の水害対策として整備される調整池のふたがけの問題ですとか、また、この団地の建てかえが中野区の住環境にどう資するのかという問題、また、地域還元施設として東京都へ何か要求をしたものがあるのかですとか、あるいは、これだけの戸数ですと、例えば学校の児童数ですとかそういったことに影響が出ないのかといった御質問がございました。
 それから、次に、2点目の報告でございます。警察大学校等跡地に係る土地処分についてでございます。これにつきましても、前回の本委員会で御報告したものと同様のものでございます。財務省の土地処分に係る入札の結果についての御報告でございました。
 質疑としましては、落札金額ですとか今後予想される住宅戸数などに関する質疑、また、予定されているまちづくり協議会の発足やその構成についての項目などについて議論されたというものでございます。
 簡単ですけれども、以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 3、西武新宿線野方駅南北自由通路及び駅舎整備についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
 それでは、西武新宿線野方駅南北自由通路及び駅舎整備について御報告いたします。(資料4)
 本件につきましては、前回の建設委員会で進捗状況について御報告いたしました。その際、区と西武鉄道とで駅の南側の広場をめぐることにつきまして、未調整の問題があったという御報告をいたしました。その後、西武鉄道と区で協議を行った結果、一定程度その協議が整ったということで、今後、基本協定の締結と第三セクターの設立について取り組んでいくということで合意したというものでございます。
 中身としましては、この事業につきましては、野方駅の南北通行を円滑にするというものと駅舎全体のバリアフリーを目的としたものでございます。
 今後の進め方としましては、今申し上げましたように、今後、西武鉄道側と第三セクターに関する基本協定を締結をいたしまして、その設立をするというものでございます。
 3番目、今後のスケジュールとしましては、基本協定につきましてはなるべく今月中というふうに思っております。10月には第三セクターを設立をするということでございます。ことしの12月には自由通路・駅舎の実施設計について着手をするという考えでございます。20年度には自由通路・駅舎の実際の工事に着手をして、22年度の早い段階で工事を完了させたいというふうに思っております。
 御案内のとおり、本件につきましては、当初18年度に基本協定と第三セクターの設立というふうに考えておりました。未調整事項がございましたので、約半年おくれで今回の合意に至ったということでございます。
 したがいまして、スケジュールとしましても、全体として少しおくれぎみになっているというものでございます。早急におくれを挽回して、今後やっていきたいというふうに思っております。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
久保委員
 半年おくれのスケジュールになっているということが言われまして、19年10月には第三セクターの設立というふうに今回のスケジュールでは出てまいりました。18年度内に、当初この第三セクターの設立も行うということで、前回もこの委員会の中で補正予算も検討しているというようなことがありましたけれども、これは19年10月に第三セクター設立をされるような形でスケジュールを進めるためには、区として必要な手続というのは今後どのようなことがあるんでしょうか。
登都市計画担当課長
 第三セクター設立につきましては、資本金を区と西武それぞれ300万円ずつ出資をするということになっております。それにつきましては、第3回定例会で補正予算を提案してお願いしたいというふうに思っております。
久保委員
 それから、前回のときにも、平成21年度には開設をというようなことで、可能なのかということが他の委員からも質問がございましたけれども、今回、事業スケジュールとして22年度前半工事完了というふうに半年延びたという説明がありました。これは、地域の方たちにはどのような形で説明が今されているんでしょうか。
登都市計画担当課長
 現時点では、まだ地域の方には説明はしておりません。今後、時期を見て、西武とともに地域の方に御説明していきたいというふうに思っております。
久保委員
 いずれにいたしましても、これは野方の方たちにとっては本当に長年の待望の北口、また駅の改良ということでございますので、これ以上のスケジュールのおくれがないようにきちっと西武を話し合いを進めながら区としてもこのスケジュールで何としても進めるということで、もうこれでも、やはり21年度内にできるというのと22年度までまたがってしまうというのは、非常にこれは地元としても大きな問題であろうかと思いますので、その辺のところをしっかりとお願いしたいと思います。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 4、丸の内線中野坂上駅西側出入り口の整備工事についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
 それでは、丸の内線中野坂上駅西側出入り口の整備工事についてでございます。(資料5)
 本件につきましては、東京メトロの方から情報提供がございましたので、その報告でございます。
 本委員会に、本件につきましては昨年の10月に概略を御説明いたしております。工事を行うという説明でございます。今回は、その本格的な工事に取りかかるということでございます。
 概略を説明いたしますと、1点目としまして、東京メトロでは平成18年4月に本件の事業用地を取得いたしております。フコク生命ビル跡地でございます。それを利用しまして、エレベーターなどバリアフリーに対応した出入り口を整備するというものでございます。
 なお、青梅街道地下部分の発進基地の掘削につきましては、昨年10月に着手をしております。今回、本格的な工事に入るというものでございます。
 2番目として、整備の概要についてでございます。次のページに図面がございますけれども、上の方が駅のホームでございます。旧フコク生命ビルの跡地の方が出入り口になっておりまして、そこからエスカレータあるいは駅舎エレベーター等で下まで、地下3階までおりまして、それを経由して地下2階にあるホームに上るという構造のものでございます。出入り口から地下3階までの間は階段、エレベーター、エスカレータ等の設置を予定しております。また、ホーム側でございますけれども、これは階段ですとかバリアフリーの設備設置というのを予定しております。
 今後のスケジュールでございます。今月中に地元に説明を行いまして、着工しまして、平成20年度末には仮設の非常階段というものを設置いたします。まだ完成はしないんですけれども、非常用の出入り口だけは確保するというものでございます。平成21年度以降に本格的な建築工事に入りまして、平成22年度には完成させるという予定でおります。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
かせ委員
 ちょっとイメージがわいてこないのであれなんですけれども、これは中野坂上ダイヤハイツという既存の建物の一部ということになるんですか。出入り口はどういう状況になるんでしょうか。現在建物が建っていますよね。
登都市計画担当課長
 現在は建物は建っていないところでございます。斜線部が書いてありますけれども、ここに出入り口をつくるというものでございます。
かせ委員
 ダイヤハイツの左はマンションか何かでしたっけ。その脇に、今空き地か何かになっているんですか。(「そうです」と呼ぶ者あり)つまり、空き地の一部が広場状になっていて、それから地下に入っていくような構造ですか。
登都市計画担当課長
 ちょっと東京メトロの方から提供を受けた情報なので詳しいことはわからないんですけれども、旧フコク生命ビルの跡地が更地になっていまして、そこに駅の出入り口をつくるということでございます。この斜線の部分のところでございます。そこから入りまして、地下3階までエスカレーター等で下るという構造でございます。
かせ委員
 それから、北側は中央二丁目ですけれども、実は住民の方からこっちの方に出入り口をつくってほしいというような声が相当ありましたけれども、実際には、ちょっとこの計画だと無理のようですけれども。中央二丁目側から、南側の方に移っていくために、現状ですと、たしか陸橋がありましたよね、あれは廃止になるということになっていましたっけ。あの連絡はどうなるんでしょうか。
登都市計画担当課長
 現在ある陸橋につきましては撤去するという話は聞いておりません。
かせ委員
 それでは、ここに行くためには陸橋を使って向こうに行くという状況ですね。
登都市計画担当課長
 北側から南側へ行くには陸橋を渡っていただくということになろうかと思います。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 5、上鷺宮のまちづくりについての中野区からのお知らせについての報告を求めます。
市川北部地域まちづくり担当課長
 上鷺宮の地域まちづくりにつきましては、今まで地域の皆様の御意見を聞きながら検討を進めてきたところです。昨年の10月に区として地区整備計画の素案、たたき台を取りまとめ、地域の皆さんに提案したところでございます。昨年の12月からことしの2月にかけて、数度にわたる地域説明会や、ことしの2月14日における区長との意見交換を開催してきたところでございます。区としては、住民が将来にわたって安全に暮らせる住環境づくりを目指してきたものとして、この素案、たたき台を提案してきたところでございますが、地域の皆様からさまざまな御意見をいただいたところでございます。そこで、この素案では地域の皆様の合意形成が難しいものと判断し、今回全面的に見直しを行うことといたしました。
 今後につきましては、地域住民の皆様や地権者等からの上鷺宮のまちの具体的な将来像をどのように考えているかなど、改めて御意見を聞きながら、まちづくりについて地域と区が一緒になって話し合いを進めていきたいと思っております。
 今後の予定ではございますけれども、お手元にあります「上鷺宮のまちづくりについての中野区からのお知らせ」(資料6)を地域住民の方及び地域外の地権者、権利者の方へ周知していきたいと思っています。時期につきましては、来週早々ぐらいには行いたいと思っています。
 なお、地域住民の方については、全戸配付で、世帯数として約5,800、地域外権利者につきましては約600件でございます。地域外権利者につきましては郵送配付、地域住民についてはシルバー人材センター等を活用して全戸配付という形で考えております。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
久保委員
 上鷺宮のまちづくりについてのこの中野区からのお知らせ、今、全戸配付というようなお話だったんですけれども、このA4のペラ1枚をどのような形で全戸配付されるんでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 先ほどもう少し丁寧に御説明すればよかったんですけれども、こういう中野区からの上鷺宮のまちづくりに関する大切なお知らせという形で、この封書に、今皆さんのお手元にはこうなっていると思いますが、黄色のもう少し厚紙になっていますけれども、三つ折りにして、全戸配付、地域外の権利者の方につきましては郵送という形でお知らせしたいと思っています。
久保委員
 ここの文面なんですけれども、地区整備計画の素案を取りまとめ云々ございますけれども、そもそも地区整備計画そのものが地域に理解をされていなかったような節もあるなどと思いますが、そこのところの説明が欠けているように思うのですが、その辺に関してはいかがでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 この件については、地区整備計画のことにつきましては、平成16年8月から平成17年2月までまちづくりを考える会という会がありました。メンバーとしては住区協議会とか自治体、町会、議員懇談会の方々及び地域からの公募、約30名で構成されましたけれども、そういう方々の意見も取り入れながら整備計画を提案させていただいたところでございます。今、委員がおっしゃいましたこの整備計画のたたき台についても、文面ではわかりにくいということも御指摘がありますけれども、これにつきましては、今後このお知らせを配付した以降、下段の方にありますけれども、今後、地域の皆様等に対する説明会というか、地域の皆様がどのように考えているかアンケートとか、そういう場においてもう少し趣旨について説明できればなと思っています。
久保委員
 今の課長の説明というか、私の聞き方が悪かったのかもしれないんですが、平成16年に上鷺宮のまちづくりを考える会ができてからこういったことになったわけではありませんよね。そもそもの土地区画整理事業というか、そういった対象にこの上鷺宮地域がなっていたから、そういったものがずっと積み重ねられて、この平成16年に考える会という形になったんだと思います。今のような御答弁ですと、まるで考える会で検討してきてこういった形になってしまったかのように思われると思うので、その辺のところを。私としては、そうではなくて、どういった現状が今上鷺宮にあって、そしてこうした検討を積み重ねながらこういった区としての素案が出てきたかという、そのプロセスが非常にわかりづらいし、そこをわかっていただくような努力が今まで区になかったので、こういった混乱を来していると思っています。その部分での説明が非常に欠けていると思うんです。それをきちんと明らかにしていただきたい。本当に、こうやって個別で配付をしていただく、封書でということで、以前には、こうしたペラのものが入ってしまうので、全くポストに入っていても皆さん御覧にならなかったと、ニュースを配布されてもそういったことがありました。封書にしていただくことで、皆さん御覧になっていただけますし、非常に上鷺宮の皆さんはこのことに対して関心高いですから、皆さん読んでいただくと思うんですが、やはり区の方で、なぜこの地区整備計画をしなければいけなかったのかということをきちっと説明をペーパーで出していただきたいと思います。
 それから、課長、議員懇談会も今、すみません、私の聞き間違いだったら申しわけないんですが、まちづくりを考える会に入っているかのような、そのメンバーのように言われたような気がしますが、それは入っていないと思いますので、私の記憶では入っていないと思いますので、その辺のところもきちんと御答弁をしていただきたいと思います。
石井都市整備部長
 いろいろと御指摘をいただきました。私ども区といたしまして、この上鷺宮のまちづくりにつきまして一定区民の方々の参加をいただきながら、御協力をいただきながら、100%御意見を十分に組み入れて素案としたかどうかという点もございますし、その辺のところ、あるいはまたその間のPR、周知の方法、それから理解していただく努力といいますか、そういうことにつきましても十分今回反省をしております。今後、再スタートという思いで、この文面を地域の皆様方に御周知申し上げて、まずは皆様方のお考えを十分に聞いていこうというのが今回の趣旨でございます。そこからスタートしていきたいという思いでございます。よろしくお願いします。
久保委員
 それから、現在の上鷺宮にお住まいの皆さん、また近隣の方たちもそうだと思うんですけれども、今のこの上鷺宮の緑豊かで秩序ある町並み、これをしっかりと残していきたいという思いがあると思うんです。この文面ですと、「地域の皆様が将来にわたって安全に暮らせる住環境づくりを目指す」、これは当然大切なことなんですけれども、今の町並みの保全という意味合いもあってこの地区計画というのは考えなければいけなかったのではないかと思うんですが、その辺のところが、この文面では少し読み取れないかなというふうに思っております。
 それから、先ほども「どのように地域の方々が考えているかなど改めて意見を伺う」ということがありましたけれども、どのような形で意見を伺う仕組みを考えていらっしゃるのか、説明をお願いいたします。
石井都市整備部長
 どのような形といいますか、今具体的にこうということはございませんが、できるだけ多くの意見をお持ちの方々からの御意見を賜っていきたいと思っております。
 最初からこういう形で会をつくってということではなくて、できるだけ広く、回数も一定程度確保しながら、十分に聞きながら、その中からどういう組み立てが区とお住まいの方々とどういうその形をつくっていけば一番望ましいのかということも御相談しながら進んでいきたいなと、こう考えております。
久保委員
 広く多くの方たちの意見、しっかりと時間をかけながらでも聞く機会を持っていただきたいと思っています。
 それから、住民の皆さんからは白紙撤回ということがこのことに対しては要求があったと思うんですけれども、区として白紙撤回というのをどのように受けとめられているのか。また、皆さんが言われているような白紙撤回というその要求に対しては、今回のこの地区計画の素案に対して、変更していくことに関しては、十分こたえていくことなのかどうか、その辺はいかがでしょうか。
石井都市整備部長
 これまで一定の地元の方々と我々区が考える会というところを通じながら、いろいろな区からの情報を出しながら、あるいは都のガイドライン等について協議もしていただきました。一定、そういうお話し合い、あるいは協議等々してきたという事実は事実としてございますので、それまでを含めて白紙撤回ということではないだろうと思っておりますし、その中で生かされる部分もございましょうし、それから新たにつけ加える、あるいはこのようにしていこうというようなこともございましょうというふうに思っておりますし、そういう意味で、白紙撤回という言葉に、区としては、それにこの事実からすれば白紙撤回をいたしますという形は望ましくないだろうという判断のもとで、今回全面的に見直しという表現を使わせていただいているというところでございます。
久保委員
 当然一定の話し合いの中で、先ほど私も申し上げましたけれども、町並みの形成ですとか、緑の保全ですとか、そうしたことも含まれておりましたし、さまざまな上鷺宮の良好な住環境を守るというようなことも話し合いの中で考える会の方たちが意見を出してくださったことは承知をしています。一番何が問題になったかというと、これは区も十分に承知をされていると思いますけれども、道路の拡幅の問題であったかと思います。この点に関してはどのようにお考えなんでしょうか。
石井都市整備部長
 道路の問題につきましても、いきなり位置を決めてしまったという議論といいますか、形の上でそうなって、今回のたたき台はなっていたわけでございますが、やはりもう少し最終形としての位置、あるいはその幅員等が決まっていくような形、それも合意の中で、そういう方向性を是としながら、ではどの辺にということが探られるような道筋、こういう検討が必要であろうというふうに思っております。
 私の考えでいきますと、上鷺宮の町全体の中で、今の道路状況が果たして未来にわたって、今の状況のままでいいかどうかという疑問というところから地元の皆さん方も議論をしていただいて、どうそれがいい環境が保全できるのか等といったようなことをぜひ一緒に御議論していきたいなと思っております。
久保委員
 現在の道路の状況のままでよいかどうかということに関しても、それは住民の皆さんも十分に承知をされていると思いますし、私もさまざまな、例えば防災上の観点からなどでも、ここは改善を図らなければいけないのではないかなと思われるようなところもあると思っています。ただ、今、現実に住んでいる方たちが、自分が全く知らない間に勝手に道路の線を入れられて発表された。これに対しては怒りもありますし、また、本当に不安で夜も眠れなかったという声が私のところにも何件もお話が来ました。その辺のところの本当に住民の皆さんの気持ちをしっかりと受けとめながら、また、区が一方的な形で今後推し進めるようなことのないように十分な話し合いを進めていただきたいと思いますし、また、誤解のあるような説明の仕方が今後は決してあってはならないと思いますので、そこも十分にわかるような形で説明をお願いしたいと思います。
 この文章の方に戻らせていただきますけれども、上鷺宮のまちづくりについての中野区からのお知らせに関しましては、このままの文章で決定をしてお配りになるということでいいと思われるでしょうか。
石井都市整備部長
 文章につきましては、先ほどもいろいろと御指摘がございました。字数の関係もございまして、こんな表現にさせていただいておりますが、今後、御指摘の点、これからの地元の方々との議論の中で十分させていただければと思っております。なかなか文字だけで伝えにくいというところもございますので、庁内調整の結果、このような形で御配付を申し上げたいと思っております。
久保委員
 最終的に区の方で示されました道路の拡幅線の入ったような図面というのがあると思うんですけれども、それもあわせて、これをこのまま進めることがないということをきちっと提示していただければと思うんですが、もう一度、部長の御答弁をお願いします。
石井都市整備部長
 この文面の中にもございますように、この素案では地域の合意形成が難しいものというふうに判断をしておりますし、それを全面的に見直していきたい、こういう趣旨でございますので、今、御指摘の点を踏まえまして、この文言の中にその意味も含めているという思いでございます。
久保委員
 私はこれを読んで、どういうふうに皆さん思われるかなということをいろいろ考えました。その上で、非常にわかりづらいと、私は思ったんです。部長は専門的な知識があって、また、地区整備計画そのものがどういった方向性で示されたものかということがおわかりなので、これを読まれればわかると思われると思うんですけれども、実際のところ、地区整備計画というものが何物なのか、また、土地区画整理事業というのがどういったことなのかということが、その前提にあるものが全くわからないままで道路の拡幅だというふうにだけ思われてしまった多くの方たちには、非常にこれだけのお手紙では伝わりにくいのではないかと思うんです。せっかく封書に入れて、本当に戸別で5,000世帯を配っていただくということですので、もう一度、そこのところを御検討いただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
石井都市整備部長
 今、御指摘いただいたような点について、すべてにわたった内容の説明をこれから御理解いただけるようにということからいきますと、かなりの字数も必要になってこようかと思います。今、御心配の点につきましては、とりあえず今回の趣旨は、全面的に見直していきますという方向性、これについて御承知おきいただきたいと、今後、改めて皆様方の御意見等について、また、区で必要なところは十分に説明をしていきたいという趣旨の文面でございますし、今後、御指摘の点は十分に理解をいただけるような資料もつくり、必要であれば全戸配付も考えたいというふうにも考えております。
久保委員
 先ほど、できるだけ多くの方たちの声を十分に聞く機会、また今も、今後もっとわかりやすい資料をつくって全戸配付でも行っていきたいというような御答弁をいただきました。
 例えば、この文書でいくにしても、「地域の合意形成が難しいと判断し、区は全面的に見直しを行う」という文章の下にアンダーライン1本入れるだけでも、ここのところが今回のこの文書で知らせたかったところなのだなということが、地域の皆様には多少御理解いただけるのかなというふうに私は思います。
 それから、今言われましたことを決して議会の中での答弁だけではなくて、明らかに、また今後、スケジュールに出していただきまして、さまざま皆さんに資料を配付をする予定、それから地域の方たちへの説明会や、また皆さんの意見を聞く会など、そうした形のスケジュールを、またこの委員会の中でも報告をいただき、また地域の方たちにも、ぜひともきちんとした形でお知らせをいただきたいと思いますけれども、その辺もう一度、重ねてお願いいたします。
石井都市整備部長
 今、御指摘いただいた点を十分に踏まえて今後進めていきたいと考えておりますし、また、このアンダーラインについては十分に可能だろうと。これからできますか。(「もう準備としては進めているところなんですけれども……」と呼ぶ者あり)線引くだけだよ。可能な限り対応していきたいなと思っております。
かせ委員
 この報告についてなんですけれども、最初にこれを見せられたとき、何のことかよくわからなかったんですが、今議論しているときにだんだんわかってきたんですけれども、委員会に報告するときには、こういうペラ1枚だけでは何ともわからない。もう少し丁寧な報告をしていただきたいと思うんです。
 例えば、これを見てみますと、地区整備計画の素案を取りまとめ地域に提案しましたけれども、昨年12月から云々で、地域説明会や区長との意見交換会を開催してきたというんだけれども、どういう議論があって、何が問題なのかというのは、これを見ただけでは私たちにはわからない。地域ではそうかもしれないんだけれども、委員会で報告するときに何が問題なのかわかるように、丁寧な報告をしていただきたいと思うんです。
 それから、今議論の中にありましたけれども、この素案、いわゆる住宅街の中に都市計画道路を入れて、それで、その拡幅のために土地を無償提供するというような議論が前にありましたよね。そのことなんでしょう。違うんですか。その辺からしてよくわからないんですよ。だから、ちょっと補足していただけますか。
石井都市整備部長
 これまで、総括質疑、それから一般質問等で、この上鷺宮の問題は結構出ておりましたし、私ども一定御理解いただいているのかなという前提でこの文書をつくっておりまして、もしかせ委員がおっしゃるようなことであれば、改めてこれを上鷺宮のこれまでの経過等について御報告しなければ御理解いただけないのかなというふうに思いますので、ちょっときょうは、そこまでの資料を御用意してございませんので。
かせ委員
 私も、本会議は聞いておりますけれども、どういうことをやられているかというのは十分に理解していないんです。ですから、できれば、こういう報告をされるときにはわかるように資料をお願いしたいと思います。これは要望しておきます。
 それと、今の議論を聞いておりまして、全面的に見直しを行ったんだということですけれども、これは、行政のやり方に対して住民の皆さんが納得いかないということですね。信頼関係がどうも崩れているのではないかというふうに聞き取ったんですけれども、そうした場合には、私も非常に取り扱いについては丁寧なやり方ということが必要だろうというふうに思うんです。それで、確かに、これだけのペラですと、信頼を回復できるかどうか。だから、その運動について参加していない人たちでも理解できるようなやり方であるとか、それから連絡先がペラっと書いてあるだけの文書でいいのかとか、もうちょっと誠意を感じるようなお知らせが必要ではないかと、私も思っております。もうちょっとその辺について工夫がないのだろうかと改めてお聞きします。
石井都市整備部長
 これまでも、この素案のたたき台に至る経過の中でも、かわら版という形で全戸配付も申し上げてきたんですが、なかなかその内容について御理解といいますか、十分な周知なり理解がされていなかったということもございます。
 そういう中で、一定、10月に取りまとめた整備計画の素案、これを地元の方々にお示しをしました。基本的には、先ほど久保委員から御指摘がございました道路の計画線の問題、この点について特に強い御意見がたくさん寄せられたということでございます。今、信頼ということもございました。確かに、何の事前の相談もなく区が勝手に決めて、ここまでは道路ですよというようなことでお怒りをいただいたということでございますし、その辺の信頼の回復もあわせて、今回改めて地元の皆さん方と話し合いを再度スタートさせていきたいと、こういう思いでこの文面を作成をして御配付をしたいと、こういうことでございます。
かせ委員
 道路の計画線というのは随分昔の話ですよね、たしかね。それも実施されてこなかったし、それから、特にこの地区整備計画の問題については、権利にかかわる問題ということで非常に微妙な問題も含まれているわけですから。心配なのは、いついつまでにこれをやるんだということではなくて、やっぱり住民の皆さんの合意形成、まちづくりというのは主体が住民の側にあるわけですから、そのやる気というか、そういうものがない中でまちづくりというのは進められないだろうと思うんです。ですから、その辺については、急いで計画をつくることのないようにやるべきだというふうに私は思っているんですけれども、その辺についてのお考えはどうでしょうか。
石井都市整備部長
 急ぐ急がないということよりも、地元の方々の御意見を十分反映した計画、これが大事な点だろうと思っております。もちろん十分聞くためには一定の時間が必要になってきますし、今後、今回これまでの経過の反省も踏まえまして、その点は十分に心しながら再スタートを図っていきたいと、こう考えております。
むとう委員
 全面的に見直しを行うことになったということで、これはよかったなというふうに私は思っているところですけれども、大事なのは今後ですよね。区は十分な周知と理解がなされなかったということで反省をなさっているようなわけで、ここの文章の下からの「今後は」からの文章がすごく大事になってくると思うんですけれども、具体的には、先ほどはアンケートとかという手法が一つ説明の中にありましたけれども、同じような失敗がないように、皆さんの周知、理解を重ねていくということにおいて、今回の経験を生かした上で今後どういうふうにしていくのか。多分、これをもらった地域の方々は、全面見直しでよかったなと思うと同時に、今後どうしていってくれるのかしらというところがすごく心配であり、期待でありだと思うんです。だから、これはあまりにも一般論でしか書いていなくて、今後区がどういうふうな形で意見を聞いて、地域の皆様と区が一緒になって話し合いを進めていきたいと考えているといっても、具体的にはどういう形で、皆さんといつぐらいからどういう話し合いをしてくのかといったような具体的なことは少しも書かれていないんですけれども、それはこれからなんですか。今の段階で、そこをみんな知りたいと思うんです。そちらは全面的に見直しという言い方でしたけれども、全面的に見直すということは、白紙に戻してということなのかなというふうにも思うので、よかったと思うんだけれども、今後については、何かもうちょっと地域の方にお知らせできる具体的な手法なり言葉なりはこの中には書けなかったんですか。
石井都市整備部長
 今後の進め方という御質問でございますが、やはり区が何かをもってお示しするということではなくて、地元の方々がお持ちの御意見をまず十分にお聞きをするというところからスタートしていきたいと、こう考えております。ですから、形といいますか、名前をつけるとすれば、語る会といいますか、そういう皆さんの御意見が十分に出せるような雰囲気の中で、そういう思いを出していただいて、その中で一定のまとめができれば、その方向性について、それではどうしたらいいのかという次のステップに入っていくのかなというふうにも考えております。
 したがいまして、とりあえず、今後の再スタートの最初は、地元の皆様方の御意見をまずは聞くというところからスタートしていきたいと、こう考えております。
むとう委員
 それはもう本当に基本だと思うので、もちろん異論はないんですけれども、それを具体的には語る会ですか、名称は何でもいいですけれども、まず語り合う会というのはいつごろからスタートさせていきたいと思っているとか、今後は何もないんですか、そういう予定は。いつか、また語る会をしましょうよということで、住民の方々に、先ほど5,800件ですか、それから区外の地権者は600件ということですから、6,000を超える人たちにまた新たな形でその辺は語る会なりなんなりをスタートさせるときには追ってお知らせが行くんですか。だから、もし今の段階でわかっているなら一緒に知らせたらいいのになって、その手間隙とお金を考えたらって、私は思ってしまうんですけれども、これは別々にまたお知らせが行くんですか。
石井都市整備部長
 この文面、現在のところこのような区の考えですということをまずはお示しをしたいと、こういう趣旨でございまして、今後できるだけ早い時期に、御指摘の再スタートの話し合いの場を持っていきたいと、これは考えております。
 この辺につきましても、地元の議員懇談会等も通じながら、御相談しながら、その辺の時期を定めていきたいと思っておりますし、それが固まりましたら、また御報告も申し上げたいと思っています。
むとう委員
 その最初のところで、議員が出てくるんですか。議員と、それから地元の方々とって、その地元の方々という区の認識のところから外れてしまう地元の方々がいるわけです。私はいつもそこが気になるんですよ。だから、最初の進め方を、何というのかな、また最初のスタートを切るところから議員が登場して、それから区がいう地元の方ってだれなのかわかりませんけれども、この地元の方というのは、やっぱりこの5,800件の皆さんを対象に私は考えていってほしいなと思うわけですから、最初これをどうやって進めるんですか。また、その最初のスタートが大事ですよ。
石井都市整備部長
 5,000なり、6,000なりの方々の御意見を全部集めまして、ではいつから始めますというわけにもまいりませんので、その始める時期等につきましては、区は一定の考えを持ちながら、先ほど言いましたような方々にも御相談しながら進めていきたいと、こういう趣旨でございます。
むとう委員
 「議員と地域の方」の「地域の方」はだれが対象ですか。先ほど言った方々というのは議員としか具体的には出てこなかったんですけれども。
石井都市整備部長
 もし私が地域の方々とも相談してと申し上げたとすれば、それは失言でございまして、議員懇談会等の方々とも相談しながらということでございます。つまり、先ほど言いましたように、一遍に5,000、6,000の方々の御意見を伺うわけにもいかないという中で、先ほど言いましたように、初めの時期についてでございますので、その辺のところは地域の状況を周知をといいますか、承知をしておられます各会派の議員の意見も参考にしながら、その再スタートの時期を定めたいと思っております。
むとう委員
 最初の進め方も、私は、本当は議員等という言い方で、「等」がだれが入ってくるのかわからないですけれども。そうではなくて、例えば、この最初の「全面的に見直しを行うことにしました」という文章と一緒に、ついては、これから地域の皆様と区が一緒になって話し合いを進めていきたいと思うので、その話し合いの進め方についてどのように進めたらいいかという準備会のようなものをつくっていきたいと思うので、皆さん最初の準備会のところの公募を、例えば地域の皆さんの中でどうやって進めていったらいいのか、いつから話し合いを進めていったらいいのか等の話を進めるスタートを切るための話し合いに地域の皆さん加わってくれませんか、手を挙げてくださいみたいな、公平な公募ということは考えないんですか。
石井都市整備部長
 いつごろからどのような形で進めるかということでございまして、もしそういうお集まりいただいた中で、区の考える進め方ではなくて、このようにしたらどうかというような意見も多分出るだろうというふうに思っています。
 ですから、再スタートの一番のスタート時点のところについては区が責任を持って出していきたいなと思っておりますし、そこはその後の皆様方のご意見を十分聞くという中で、区が考えているようなことではなくて、このようにしたらどうだと、そういう意見も十分考えられますので、その辺は柔軟な形で進めていきたい、こう思っております。
むとう委員
 答弁が変わってきているんですけれども、では、最初のスタートは区が責任を持ってスタートを切っていくということでよろしいんですね。最初おっしゃったのは、議員と地域の方からという言い方をしたんですよ。
石井都市整備部長
 先ほど申し上げたように、地域の方ということをもし私が申し上げたとすれば、それは撤回をさせていただくということでございまして、ただ、議員懇談会の議員の方々については、こういう形で進めたいということでお知らせをし、御意見があれば言っていただくというところでございます。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 6、地籍調査の実施についての報告を求めます。
遠山土木・交通担当課長
 それでは、地籍調査の実施につきまして御報告申し上げます。(資料7)
 なお、今回、地籍調査の着手でございまして、御理解いただく一助といたしまして、国の方で制作してございますパンフレットを一部御用意させていただきました。国土調査法に基づきまして、地籍調査(官民境界等先行調査)を実施したいと思ってございます。
 地籍調査の目的でございますが、一筆ごとの地番、地目、地籍、それから所有者を明確にすることによりまして、人間でありますと戸籍がございますが、土地についての戸籍に当たる地籍の明確化を図って、まちづくりや財産の適切な管理、災害からの迅速な復旧、土地取引の円滑化等に資することを目的としてございます。
 ちなみに、パンフレットの1枚目をお開けいただきたいと思います。
 こちらには、官民境界、いわゆる地籍調査の中の官と民地の境界等を、例えば――これも後ほど御説明いたしますが、これも官民境界が確定していきますと、こんなメリットがありますということが、左右対称で載ってございます。
 資料に戻らせていただきます。2番目の調査の方法でございます。地籍調査、一般には一筆ごとの調査のことを通常言うものでございますが、この一筆調査に先立ちまして、中野区が所有する区道、水路等とこれに隣接する民有地との境界をまず関係者の立ち会いの上確認をしていくと、これが官民境界等先行調査でございます。
 3ページ、4ページをお開きいただきたいと思います。
 大体その中でどんな出来事があるのということで、主に区道や水路等と接してございます土地の所有者に立ち会い、そして確認をしていただいて測量に入ると、その成果をこの街区調査図という図面、それから街区調査簿という帳簿にまとめていくと。そして、これが、将来、後続として行われますそれぞれの一筆地調査、これは民民境界ももちろん含みますが、その調査の基礎資料として使っていく。その一番最初の取っかかりを官民境界等先行調査と申してございます。
 今回につきましては、中野区も初めてということがございまして、区画整理を実施した経緯がございます江原町三丁目の全域からまずスタートをしてまいりたいと思います。この地籍調査、官民境界等先行調査は、約2カ年でワンクールといいますか、全過程を終了するということで、今回着手する分につきましては21年3月までを目途として調査に着手してまいりたいと思います。
 なお、来年度につきましては、また江原町三丁目周辺から順次範囲を拡大し、そして、私どもも経験等も積みましてから、そういったことも踏まえながら全区的に広げていきたいと、このように考えてございます。
 周知の方法でございますが、9月20日号の区報、それから中野区のホームページに掲載をしたいと思います。
 恐れ入ります。この地域説明会の場所が書いてございませんが、江原小学校で予定してございます。9月21日(金曜日)午後7時から、それから22日(土曜日)午後3時から、この地域におきまして、まず最初に実施いたします調査につきましての説明会を実施したいと思ってございます。
 なお、このパンフレットは、先ほども少し申し上げましたが、全国版ということで、中野区と少々違っている場合もございますが、5ページ、6ページ目をお開きいただきたいと思いますが、先行調査を行った成果がこういった街区調査図とか街区整理簿にまとめられて後続の調査のベースになるということ、それから、6ページには、この地籍調査に対する財政的な負担等がございます。国の方が50%、東京都が25%、それから市町村がございますが、私どもの認識しているところでは、今回から都区財政調整の算定事業の一つとなってございますので、上限ということはございますが、基本的には、地籍調査にかかわるすべてがこの対象額ということではございませんが、ほとんどの部分は、測量の委託等々、それにつきましては特定財源で賄われるのかなというふうに思ってございます。
 裏面には、今回着手いたします江原町三丁目の地図を添付してございます。大体700筆ぐらいの対象でございますが、先ほど申し上げましたように、民民の境界ということではございませんで、官と民の境界等をまず確定していきたいと、このように考えてございます。
 雑駁ですが、以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に関し、質疑はありませんか。
南委員
 これは、江原三丁目から特に調査を始めるということは何か理由はございますか。
遠山土木・交通担当課長
 先ほど少しお話し申し上げました。中野区の中では、当該地域が区画整理を実施した地区ということで、そういう面では、進めることに関しまして私ども職員もまだ実績等を積んでございませんので、取り組みやすい。その中で、事業のノウハウを習得していくにはふさわしいかなということでこの地区を選ばせていただきました。
南委員
 それから、この周知方法ということで、地域で2回説明会を開催されるということで、この際には、こういったパンフレットも説明会のところで配布をされる御予定でしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 このパンフレットが、これから展開するのに数の問題がございますが、より中野区版のわかりやすい案内書といいますか、それを今鋭意作成中でございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 7、中野まつり期間中の自転車駐車場の確保についての報告を求めます。
遠山土木・交通担当課長
 それでは、中野まつり期間中の自転車駐車場の確保につきまして御報告申し上げます。(資料8)
 1.目的でございますが、中野まつりの期間中、北口広場、今1日利用で一部使用させていただいてございますが、まつり模擬店の会場として使用されるため、広場内の自転車駐車場が閉鎖ということになります。このため同駐車場の自転車の収容先を確保しまして、利用者の利便性、快適な交通環境の確保を図るという必要がございまして、今回の措置をするものでございます。
 広場内の自転車駐車場の閉鎖予定期間でございますが、中野まつりが10月6日、7日に予定されてございますが、準備、後片付けも含めまして8日間、10月2日(火曜日)から10月9日(火曜日)までといたしております。
 臨時自転車置き場の設置でございますが、下の方に図がございますが、以前は自警会の土地でございました。現在は、警察関係の薬局部門というんでしょうか、弥生共済会の所有地になってございますが、ここを使用貸借をさせていただいてございますので、この場所で、昨年と同様でございますが、ここに設置をしたいと思ってございます。設置予定期間は10月2日から9日まででございます。管理につきましては、シルバー人材センターに委託してございます。
 また、臨時駐車場への誘導につきましては、株式会社東洋実業にお願いをする予定でございます。
 設置場所については、先ほどお話しいたしました元の自警会中野看護婦寮の跡地、約800平米の場所でございます。
 なお、利用者への周知方法につきましては、現在、御利用なさっている広場内に案内の掲示、それからチラシの配布、9月20日号の区報、それからまつりパンフレット等に明記していきたいと、このように考えております。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 次に、8、中野区自転車利用総合計画の策定についての報告を求めます。
遠山土木・交通担当課長
 それでは、中野区自転車利用総合計画の策定について御報告を申し上げます。(資料9)
 同計画を8月に策定してございます。さきの定例会中に、この自転車利用総合計画(案)につきまして御報告を申し上げ、パブコメの手続に入るということを御報告申し上げました。今回、パブリックコメントの手続が終了いたしまして、後ほど補足説明をさせていただきますが、案がとれまして、中野区自転車利用総合計画を策定したものでございます。パブコメの手続につきましては、一人から3件の御意見をいただきました。これに基づきまして、変更箇所は特段ございませんでした。詳細につきましては、前回お示ししました自転車利用総合計画(案)の案がとれたという形になってございます。
 それでは、1枚目をめくっていただきます。3件の御意見をいただきました。
 1点は、図書館のカードが、例えば1枚で複数の図書館が利用できるではないかと、同じように、駐輪場についても複数利用が可能になるようにならないのかといったような御意見でございました。現在の定期的な利用につきましては、通勤・通学のための反復継続的な利用ということを目線に入れてございまして、その収容台数等にも限りがありますので、近距離、大体500メートル以内の方はお断りをしているという状況もございます。利用率も80%を超えているということで、なかなか御要望におこたえするのは難しゅうございますが、ただ、数字的には土日の定期利用につきましては50%前後ということもございますので、土日に限ってこういった御意見が実現可能かどうかについては検討させていただきたいというふうにお答えをしているところでございます。
 それから、二つ目でございますが、駅の周辺の自転車などの放置については、鉄道利用者によるものが大半であると。鉄道事業者は、できるだけ、みずから駐輪場や駐バイク場のサービスを安価で提供する努力をするべきだと思いますという御意見でした。これにつきましては、中野区も御指摘のとおりというふうに考えてございまして、みずから駐車場の設置を呼びかけるほか、また、自転車駐車場としての敷地を提供することを今度も求めていきたい、このように考えてございます。
 それから、三つ目でございますが、大型店舗も真剣に利用者の自転車やバイク置き場を考慮すべきだということでございます。これにつきましては、この総合計画の中にも踏み込んで書いてございますが、一定以上の規模の店舗に付置義務を課してございます。また、バイク置き場につきましては、東京都の補助制度を利用して、民間でバイク置き場の設置を進めるようにということで考えているところでございます。
 以上が、パブコメの意見でございました。
 なお、自転車利用総合計画の中身につきましては、前回委員会等に報告してございますので、割愛をさせていただきます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 9、第4期中野区住宅政策審議会委員の公募についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
 それでは、第4期中野区住宅政策審議会委員の公募について御報告いたします。(資料10)
 今回の第4期中野区住宅政策審議会の発足の準備を現在進めているところでございます。それに際しまして、区民委員の公募を行うというものでございます。
 1番目としまして、住宅政策審議会委員でございますけれども、条例上は、委員は16人以内ということになっております。委員につきましては、区民及び学識経験者のうちから区長が委嘱をするというものでございます。任期は2年となっております。
 2番目、区民委員の公募でございます。募集期間としましては、9月20日から10月9日までということでございます。中野区報やホームページに募集記事を掲載いたしまして、公募するというものでございます。選出につきましては、書類審査ということでございますけれども、「中野区の住宅まちづくりのあり方について」といった作文を書いていただいて、それをもとに審査をいたしたいというふうに思っております。募集につきましては2名を考えております。
 委員の委嘱期間でございますけれども、平成19年11月から約2年間という予定でございます。
 簡単ですが、以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 他に報告はありませんか。
遠山土木・交通担当課長
 口頭報告を1件させていただきます。
 さきの定例会中、当委員会におきまして東京都下水道局から中野一丁目地区の浸水対策事業について、貯留管の整備工事を行うということを御報告させていただきました。その際、周辺住民に対しての説明会の開催を予定しているということでございますが、先日、下水道局の方から連絡がございまして、説明会の日程と場所が決まりました。日時は、10月5日(金曜日)午後7時から東部地域センターで行われるということで情報提供がございましたので、口頭をもって御報告を申し上げます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告は終了いたします。
 他に報告はありませんか。

〔「ありません」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 次に、地方都市行政視察についてであります。
 地方都市行政視察について御協議をいただくため、委員会を暫時休憩いたします。

(午後4時47分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後4時50分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、今年度の建設委員会の地方都市行政視察は、滋賀県彦根市の四番町スクエアまちづくり事業と大阪市のルネッサ難波開発事業とし、日程は11月6日、7日とすることに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 次に、審査日程のその他に入ります。
 各委員、理事者から何か発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、次回の委員会の日程を御協議いただくため、委員会を暫時休憩いたします。

(午後4時51分)

委員長
 再開いたします。

(午後4時51分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は9月10日(月曜日)午前10時から、当委員会室において開会することといたしたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 以上で本日予定していた日程はすべて終了しますが、委員から何か発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の建設委員会を散会いたします。

(午後4時52分)