平成19年11月16日中野区議会建設委員会
平成19年11月16日中野区議会建設委員会の会議録
平成19年11月16日建設委員会

中野区議会建設委員会〔平成19年11月16日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成19年11月16日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後4時00分

○出席委員(8名)
 北原 ともあき委員長
 のづ 恵子副委員長
 ひぐち 和正委員
 南 かつひこ委員
 伊藤 正信委員
 久保 りか委員
 むとう 有子委員
 かせ 次郎委員

○欠席委員(0名)

○委員外議員(1名)
 小堤 勇議員

○出席説明員
 都市整備部長 石井 正行
 都市計画担当課長(住宅担当課長) 登 弘毅
 南部地域まちづくり担当課長 角 秀行
 中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
 北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 市川 求
 土木・交通担当課長 遠山 幸雄
 公園・道路担当課長 安部 秀康
 建築担当参事 佐藤 幸一
 拠点まちづくり推進室長 谷村 秀樹
 拠点まちづくり担当参事 秋元 順一
 中野駅周辺整備担当課長 松前 友香子

○事務局職員
 書記 松本 明彦
 書記 杉本 兼太郎

○委員長署名

審査日程
○請願
〔継続審査分〕
 第3号請願 西武新宿線駅と踏切の改善に関する請願
○所管事項の報告
 1 平成20年度予算で検討中の主な取り組み(案)について(都市整備部・拠点まちづくり推進室)
 2 施設使用料の見直しの考え方(案)のパブリック・コメント手続の実施結果について(都市整備部)
 3 西武新宿線野方駅南北自由通路整備(北口開設)について(都市計画担当)
 4 都市計画道路補助第26号線及び71号線(中野五差路)の事業計画について(都市計画担当)
 5 東京メトロ丸ノ内線中野新橋駅改良計画について(都市計画担当)
 6 中野区耐震改修促進計画の策定について(建築担当)
 7 第4期中野区住宅政策審議会の発足について(住宅担当)
 8 「(仮称)本町4丁目住宅」の整備に係る事業者募集について(住宅担当)
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

 本日の審査日程についてお諮りいたします。
 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 請願の審査を行います。
 第3号請願、西武新宿線駅と踏切の改善に関する請願を議題に供します。
 なお、本請願につきましては、新たに358名の方から署名が追加提出されておりますので、合計481名となっておりますので、御承知おきください。
 前回の請願審査の際、紹介議員の出席を求めることとなりましたので、本日は本件の審査に当たり、小堤勇議員に御出席をいただいております。
 初めに、紹介議員への質疑に当たっての留意点についてお知らせいたします。
 まず、紹介議員の発言の範囲は、請願の主旨、内容、理由に限定されますので、自己の意見、見通し、希望等についての発言はできません。また、当該請願を採択するよう要請することは、請願の内容説明とは直接関係がありませんので、この種の発言はできません。
 次に、委員は請願内容に関する疑義について質疑を行うものですので、紹介議員の私見、意見を求めるような発言はできません。
 以上の点を踏まえ、委員会運営に御協力をいただきますようお願いいたします。
 それでは、まず請願理由について、紹介議員の補足説明をお願いいたします。
小堤議員
 請願の理由ですけれども、この請願文書表にも書いてあります、鷺ノ宮駅南口にエレベーターの設置をということでございます。
 この南口は、毎日約1万5,000人の方が利用されます。その中にお年を召した方、妊婦の方、障害のある方、小さいお子さんも含まれております。私も多々目撃いたしますけれども、あの階段の手すりを伝って、一段一段上るお年寄りの姿、これも拝見いたします。こういう中で、エレベーターが設置されていれば、安心・安全にこれを利用できると、そういうことに理由を見出しております。
 次に、2号踏切ですけれども、ここは幅が大変狭いんです。そして、歩く方も自転車に乗って通行する方も、二人がすれ違えばいっぱいというところです。あわせて、とりわけ南側につきましては、この線路と道路の高低差があって、特に雨の日など滑りやすいという危険があるというふうに認識しておりますので、この段差の高低差の緩和等々を含めた安全な通行、これが必要と考えております。
 あわせて3号踏切ですけれども、ここは中杉通りの通り抜けの道路としてよく使われるところで、車も頻繁に往来いたします。そして、ここは道路幅よりもその踏切内が多少なりとも狭くなっておりまして、小さい車ですと、ゆっくり両方通行できますけれども、片方が大きければ、両方通行できないという場面を多々目撃しております。そういう中で通行される方が本当に危険という場面があります。そういう状況の中で、少なくとも道路幅並みの踏切内の幅、あわせて道路を広げれば、それにあわせて西武鉄道の方でも踏切内の幅を広げてもいいという見通しを持っておりますので、ぜひこういう立場からこの請願、それに対しての紹介議員に私がなったわけでございます。
委員長
 ただいまの補足説明を含め、第3号請願について、小堤議員に対する質疑はありませんか。

伊藤委員
 まずもって小堤議員、我々建設委員会で出席要求をし、それにおこたえいただきましたことを、心から感謝を申し上げます。ありがとうございます。
 今の御説明をいただいて、この第3号請願は、きょうを含めて6回審査をしております。そして、私ども建設委員、委員長を含め、9月3日に現場視察をしております。鷺ノ宮駅の南口から北口にかけて、それからこの請願にもありますように、第2号踏切、そして第3号踏切も視察をしてきました。その上で何点か伺いますけれども、今まできょうを含め6回やっている審査の状況というのを、どのように把握しているか、ちょっとお聞きします。
小堤議員
 過去5回ということでございますけれども、議事録を拝見して、この討議の中身については私なりに承知しているということでございます。
委員長
 すみません、もう一回。
小堤議員
 過去5回のこの委員会での議論をどのように理解しているかという質問だと思いますけれども、当委員会の議事録を拝見した範囲で、私は理解しているということでございます。
伊藤委員
 先ほども委員長の方から質疑の制約が結構厳しくされていますので、あまり踏み込んで質疑するというのも難しいのですが、その辺も含めてお許しをいただきたいんですけれども、エレベーター設置に関しての土地、我々が現場視察に行ったときには、確かに囲いがしてあって、草も生えていて、そういう状態でした。
 ところが、その後に、情報によりますと、民間の会社が24時間の駐車場にされたということを聞いております。私もまだその現場は見ていませんけれども。その辺はおわかりになりますか。
小堤議員
 確かに現在、24時間対応の駐車場になっております。あわせて言えば、あまり利用されていないという認識も持っております。
伊藤委員
 利用されていないということよりも――それは違うなと思うんですけれども。利用する、されていないという答弁というのは、ちょっとおかしいなと思いますが、いかがですか。
小堤議員
 具体的な状況がわかるように、私が見た範囲で答弁したということでございます。
伊藤委員
 この請願の主旨の中には、どこの土地かという限定はされていないですよね。それは私もよく理解しております。しかし、理由の方では、その階段のすぐ横の空き地、空いている土地ということを言われておりますけれども、そこがいわゆる2年間、民間同士の契約で貸されているんですよね。その辺はよく理解しておりますか。
小堤議員
 2年契約でそういう事業が行われているということは理解しています。
伊藤委員
 具体的にどこを小堤議員は――これは聞いちゃいけないのか、そういうことは。その場所ですよね。
委員長
 いいですよ。
伊藤委員
 具体的にどのように考えているのか。
小堤議員
 今は階段がありますけれども、そこと密接につながっている場所でのエレベーターの設置が、改札を利用する上でも合理的かなと、こういうふうに考えております。
伊藤委員
 大変質疑の制約がされて、どのように質疑していいか、難しいのですけれども。また踏み込んでいれば申し訳ないと思っていますけれども。鷺ノ宮駅北口にエレベーターがついているのも御存じですよね。
小堤議員
 承知しております。
伊藤委員
 それと、先ほど小堤議員から説明があった2号踏切、この高低差を解消する方法としては、どのような方法があるのか、お聞かせください。
小堤議員
 この高低差をどのように解消する方法があるのかということでございます。私はこの点については、ぜひ専門家の方を含めた綿密な議論が必要だと思いますけれども、いろんな方法があります。特に南側は、土の状態で滑りやすいというところでございますので、北側のような舗装をする中で、でこぼこがついたような道路を設置するだけでも、滑るというような危険はかなり改善されるというふうに思っております。あわせて、その他専門家の方の御意見も含めながら、あの場所での高低差の解消に何が一番適切なのか。そういう議論を私も一緒にしていきたいと思います。
伊藤委員
 そして、3号踏切なんですけれども、歩道幅を広げてほしいというその理由なんですけれども、この現場は私どもも見まして、この踏切内というのは、所有は西武鉄道さんだと思うんですよね。その辺はどのように考えておりますか。
小堤議員
 この3号踏切の踏切内ですけれども、これは西武の鉄道用地となっているというふうに理解しています。
伊藤委員
 ですから、区から働きかけろという具体的なことなんですか。
小堤議員
 当委員会での議論の議事録を見ましても、例えば踏切に面している北側は、道路については5.45メートル、南側は5.3メートルと。しかし、踏切内の幅は5.01メートルということでございます。40センチほどの差があって狭いということですから、これはもうすぐにでも西武鉄道の方に、行政側でも要請して、広げてほしいという希望を持ちつつも、さらにそれだけであの踏切の危険が十分改善されるかといえば、そうとも思いませんので、請願者の方の説明もあったと思いますけれども、道路自体が広げられるならば広げるという方向での区の努力もしていただきたいと、このように考えております。
伊藤委員
 最後に、エレベーター、そして第2号踏切、そして第3号踏切も含めて、この大規模な大きな請願が達成されたとしまして、仮定のことなんですけれども、かなりの費用がかかると思うんですよね。その辺の費用はどのように捻出するのか。また、どれぐらいかかるのか。その辺を小堤議員は理解されているのか、お知らせください。
小堤議員
 これが実現された場合、それに対してどれだけの経費がかかるのかということでございます。少なくない経費はかかるというふうに認識しておりますけれども、概略どのくらいというふうには、私自身、計算しておりません。ただ大事なことは、日々よく使うあの南口にエレベーターの設置、あるいは2号・3号踏切の安全な通行と、この命と健康にかかわることについては、区政としても最優先にして考える、そういう方向が求められておりますので、ぜひそういう地域住民の方の日々の生活を支えるという観点から、行政の方でもしっかりした検討計画と、こういうものを持っていただきたいと、このように私は考えております。
久保委員
 きょうは建設委員会の請願の審査に小堤議員、おいでいただきまして、大変ありがとうございます。何点か、この主旨の件また理由についてお伺いしたいと思っております。
 一つは、今、伊藤委員の方からも御質問がございましたけれども、2番の鷺ノ宮駅第2号踏切、この道路との高低差による危険の改善でございます。これなんですけれども、高低差による危険の改善ということで、これはよろしいのでしょうか。先ほどのお答えですと、南側が土の状態で大変滑りやすく、これを北側と同様、アスファルト舗装にというふうに私としては受けとめたのですけれども、これは高低差ということを、ここでは主旨で述べられていると思うのですが、その辺確認させていただいてよろしいでしょうか。
小堤議員
 そのとおりです。
久保委員
 高低差といいますと、私もこの道路との高低差の改善というのは、どのようにされるのかが、現場に行って、全く思い浮かばなかったところでございました。特に北側に関してもなんですが、ここは道路付け自体はそんな悪い状況ではないかと思いますが、隣接した住宅もございまして、そうしたところに対しての、例えば道路を上げることに対しての迷惑といいますか、そういったこともあるのではないか。また、御協力をいただかなければいけないような点もあるのではないかと思いまして、この辺に関しまして、高低差の改善はどのようにされるべきだと思っていらっしゃるでしょうか。
小堤議員
 今、近隣の家の方との関係も出されましたけれども、その住宅の方もあの踏切を利用するということでございます。何よりもやはり安全な通行が優先されるべきです。そういう観点から、私は専門家の方を含めて、どういう方法があの場所で高低差を解消する上で一番いい方法なのかということを、しっかり議論していく。そういうことに私も加わっていきたいということでございます。
久保委員
 ということは、これはどのように高低差の危険を改善するかは、実際のところはまだ何も考えられていないということだと思います。
 また、その近隣の住宅の方も踏切を使われるであろうという、これは想定でありまして、実際に小堤議員は、この近隣の住宅の方にそういった御意見を伺った上での、御発言なんでしょうか。
小堤議員
 一軒一軒伺っておりませんけれども、南側にOKストアというところがありますが、一般的に考えて、北側の方も、日々ここを利用するということはあるというふうに認識しております。
久保委員
 私が伺ったのは、利用されるかされないかではなくて、この高低差を埋めるに当たって、御自宅の前の道路の高さを上げなければいけないということになりますと、住宅との間に段差ができたりとかそういうことが起きると思うんですね。その辺のところを含めて、ここで今、言われている高低差の危険改善について、小堤議員は近隣の住宅の方に対しても御意見を伺ったのかどうかを聞いているんですが。
小堤議員
 直接はお聞きしておりません。
久保委員
 それから、理由のところで、2006年10月12日、利用者の会と西武鉄道との話し合いということがございます。確かにこの時点で、南口の東側の土地というのは空き地でございましたし、先ほど伊藤委員がおっしゃっていらしたとおりに、今はコインパーキングになっています。この話し合いには小堤議員は出席なされているんでしょうか。
小堤議員
 これには参加しておりません。
久保委員
 この会には参加をされていないということですけれども、このときの話し合いの詳細は御存じでいらっしゃいますか。
小堤議員
 利用者の会の皆さんからお聞きしております。
久保委員
 このときにはあくまでもこの南口東側の土地ということを視野に入れて、想定をされて、ここにエレベーター設置ということで話し合いがされていたのではないかと思うんですが、その辺はいかがなんでしょうか。
小堤議員
 そのとおりです。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 他に質疑がなければ、紹介議員、小堤勇議員に対する質疑を終了します。小堤議員、大変お忙しいところを本委員会に御出席をいただきまして、ありがとうございました。退席されて結構です。
 続きまして、本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
久保委員
 鷺ノ宮第2号踏切の点なんですけれども、南側が土の状態で滑りやすいというようなお話がありましたけれども、ここは今、アスファルト舗装をされていないんでしょうか。
石井都市整備部長
 現在、アスファルト舗装になっております。
伊藤委員
 主旨の3番、3号踏切の歩道幅を広げてくださいということについて、確認しますけれども、踏切内の道路用地は、先ほどの質疑のやりとりのとおり、西武鉄道の所有ということでいいんですよね。
遠山土木・交通担当課長
 そのとおりでございます。
伊藤委員
 詳しく聞きたいんですけれども、あそこの前後にある東西の道路というのは区道ですよね。
遠山土木・交通担当課長
 そのとおりでございます。
伊藤委員
 踏切の幅は正確に、あと区道の幅は正確におわかりですか。わかりましたら、お聞かせいただきたいんですけれども。
遠山土木・交通担当課長
 これも実際に視察のときに、メジャーで職員が測定をしてございましたけれども、確かに北側がやや広くて5.45メートルでしたでしょうか。そして、南側が5.3メートルということで、この鉄道敷内の幅員につきましては、西武さんの台帳では5.5メートルとなってございましたけれども、私どもが実測しましたら、5.0メートルだったものですから、この辺につきましては、実は西武さんも交えて立ち会っていただきまして、5.0メートルですねということは確認はしてございます。ですから、約30センチから45センチほどは幅員が狭いのかなというふうに認識してございます。
伊藤委員
 道路幅をこの主旨に沿って広げるということは、できるということでいいんですか。実現できると。費用負担は別としまして、技術的に。どうなんですか。
遠山土木・交通担当課長
 技術的にということのお尋ねでございますが、これは私どもの見解では、できるのかなというふうには思ってございますが、そういったことでの西武への投げかけというのは、直接的にはしてございません。これは当委員会での御質疑にもございました、基本的には道路幅員に合わせるというのが大原則でございます。
 工事その他での費用負担については何か決まりや、ルールがあるのかということでございましたが、幅員等がそろっていないといった場合の狭い方について、その原因等が明確になっていて、そういった場合にはその原因者が負担するということにはなってございますが、それが明確でないといった場合には、それぞれ道路管理者と鉄道事業者で具体的には協議というか、2分の1ずつの負担というルールがあるというふうには、その後、私どもも調査はしてございます。
 この場合は、結果として、今、お話ししたように、幅員が少しずれてございますので、原因がどういったことでずれたのかというのは、残念ながら明確にはしてございませんので、そういった意味では、仮にこちらについて道路幅員にあわせて、何らかの工事等が必要になった場合、その整備の費用というのは、協議ということにはなろうかと思いますが、スタートの基準としては、それぞれ道路管理者と鉄道事業者ということになるのかなということは、区としては認識してございます。
久保委員
 今、費用負担のことまでもございましたけれども、この3号踏切なんですけれども、30センチから45センチ幅員が狭いということで、これを広げた場合の影響というのは、どのようなことが考えられますでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 この請願の中にもございましたが、車が通るときに、歩行者が危険を避けるために、いわゆる砂利のところに落っこちてしまうというような危険があるとか、そういったことで排除されるような形になるということでございますが、この40センチぐらいでは、どの辺ぐらいまでの効果があるかというのは、ちょっと判断しかねるかなとは思います。一人分ぐらいの広さは確保できるかなとは思いますが、幅としては小さいかなというふうには、担当としては感じております。
久保委員
 効果が判断しかねるということでございますけれども、これは現実に、例えば幅員を広げようというようなことになった場合には、効果がどれだけあるかというようなことが想定できないと、そうした工事には、西武としては踏み切っていただくことができないんでしょうか。それとも区の方で、これはあくまでも道路幅に合わせて広げる必要があるというようなことを要望していった場合は、それを2分の1の負担をしてでも広げるということに、西武も乗ってくれるんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 基本的な原則を申し上げれば、以前委員会でも御答弁申し上げましたが、区の道路計画があって、それに合わせた形での踏切の拡幅という話になろうかと思いますが、現在の段階では、ここの場所につきましての区道の拡幅計画というのはありません。そういったことから考えますと、現状の中で考えていく、検討するということかと思ってございます。
 それから、これは理想ではございますが、この踏切は車が相互通行になってございますので、そういった意味では、車の通る部分が6.5メートル、それから左右に人が通るということを考えれば、それぞれ1.5メートルということで、9.5メートルが理想の幅員にはなりますが、現実的にはなかなか難しい実態かなというふうには思ってございます。
かせ委員
 3号踏切のことについてですけれども、道路よりも30センチ、40センチ狭いということで、それを拡幅したことによって、一人分ぐらいの広さがという議論があったわけですけれども、それが交通の安全にどれだけ影響するかということについては、やはりかなりのものだろうと思うんですね。人の流れといいますか、これを流体として考えた場合に、少しでも狭まれば、それは障害になるわけですよね。流れでいえば、複雑な流れというか、それが流れをせきとめてしまうと。これも人間の場合でも同じことが言えると思うので、スムーズであることが流れをよくするというわけですよ。だから、単に道路幅だけの問題じゃないということで、そこに道路幅と同じにするという根拠みたいなものがあるんじゃないかなというのは、私は理解するわけですけれども、そうした場合にはこの問題については、西武と協議をして、一日でも早く拡幅をするということは、当然区としてやっていかなきゃいけないだろうと。これまでの議論の中でもそういう答弁をされているわけですけれども、現時点でどうするのかということをお聞きしたいと思います。
遠山土木・交通担当課長
 今、委員のお話といいますか、御質問の中にもございました。現況、前後といいますか、道路幅員よりも狭い踏切の幅員になっているということで、この辺については、立ち会いのときもそうですし、これまでも西武には認識をしていただいたということもございますし、そういったことで今、相談をしているということでございます。工事を前提としての相談ということではございませんが、西武も、当初私どもも、台帳上はもっと広いというふうになってございましたので、その辺については現地で立ち会わせていただいて、先ほどの数字を西武側にも確認をしていただいたということで、具体的に前後の道路幅員に合わせるという御相談は、これからしてみたいというふうには考えてございます。
かせ委員
 それと、2号踏切の問題ですけれども、これはもう既に何回か議論していますけれども、この問題についても、行政としては、単に高低差という問題ではなくて、ここの踏切の安全性を確保するということで考えていくんだというような、西武とも調整していくんだ、検討していくんだというような答弁をされているわけですけれども、これについてはどうなのか。今の時点でのお考えをお聞きしたいと思います。
遠山土木・交通担当課長
 2号踏切につきましても、西武鉄道と、それから野方警察にも立ち会っていただいて、現状の共通認識といいますか、そういったことを行ってございます。西武側の話としては、鉄道敷内のいわゆる舗装の継ぎ目といいますか、そちらについての通行しにくいというところは認識をしたようでございまして、これについては改善についてちょっと検討させてくださいというお話は承っているところでございます。
 それから、警察等のお話でございますが、過去に――もちろんこれは踏切が下りてから中に入っての交通事故だと思いましたけれども――1件死亡事故もございますので、そういったことで、警察の方もいろいろと相談に乗っていただいてございますが、警察の見解では、あそこにつきましては、人間と自転車の方のための踏切だったんですが、警察の方はバイクの通行のことをかなり気にしていたというのが、そのときの印象でございました。警察の言い方としては、おりて渡ってくださいという看板も出ておりましたので、マナーを守ることが第一だといったような見解ではございました。
かせ委員
 これについて会社に対しても、今までもやってきたし、これからもやっていくんだということを確認したいと思います。
 それと、鷺ノ宮駅の南側ですけれども、これも前回いろいろやりとりがあったわけですけれども、私としてはあそこに建物が建たなくて、2年間ということだけれども、駐車場としてあれがそのままに置かれたということですから、今後この土地の使い方については、十分に交渉する時間が与えられたというふうに、理解をしたんですけれども。区は、南側にエレベーターを設置するということを、本当に実現していこうということであるならば、この土地についてどのようにしていくのか。どういうふうに交渉していくのか。当然考えがあるというふうに思うんですが、いかがですか。
登都市計画担当課長
 これにつきましては、前回もお話ししましたように、基本的にはバリアフリー化されていない駅をまず優先的に整備をしていくという考えでございます。その上で鷺ノ宮駅をどうするかということになろうかと思います。
 なお、西武鉄道の方にはこの南口の件につきましては、話はしております。ただ、現時点ではまだ西武としては、土地を取得してまでということは考えていないということでございますけれども、引き続き他の駅が、野方駅を含めまして進展が見られますので、引き続き西武とはこの点につきましても、話し合いを続けていきたいというふうに思っております。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、本件の取り扱いを協議するため、委員会を休憩します。

(午後1時34分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午後1時37分)

 お諮りいたします。
 第3号請願、西武新宿線駅と踏切の改善に関する請願については、本日のところ保留すべきものと決するに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 以上で第3号請願の本日の審査を終了します。
 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、平成20年度予算の検討中の主な取り組み(案)についての報告を求めます。
谷村拠点まちづくり推進室長
 1番の平成20年度予算の検討中の主な取り組み(案)について御報告いたします。(資料2)
 平成20年度の予算編成で、検討中の新規・拡充・廃止など、区民生活への影響が想定される主な取り組みにつきまして、現在の検討状況を区民にお知らせしてまいります。今後12月5日発行の区報及びホームページに掲載いたしますとともに、区民との意見交換を行ってまいります。
 検討中の主な取り組み項目ですが、拠点まちづくり推進室が所管します項目は、3項目でございます。まち活性化の戦略、その9項目のうちの三つでございまして、まず1点目が中野駅地区周辺整備についてでございます。これは中野駅舎や連絡通路、駅前広場等の整備構想を作成してまいります。
 二つ目が、警察大学校等跡地整備でございます。これはまちづくりに適した地区計画の見直しですとか、事業者間での調整、さらに都市計画道路、それから公園の設計を行うものでございます。
 三つ目が中野駅南口地区及び周辺まちづくり推進についてでございます。これは南口地区及び周辺まちづくり方針等を検討するものでございます。
 拠点まちづくり推進室の所管分は以上の3点でございます。
石井都市整備部長
 続きまして、番号が4番から9番まででございます。都市整備部所管の事業でございます。
 初めに、都市計画マスタープラン及びみどりの基本計画改定でございます。これについては、第1回定例会で本年度19年度予算にもお認めいただいて、現在準備を進めております。20年度につきましては、この都市計画マスタープラン、それからみどりの基本計画の改定を考えておるところでございます。
 その次、5番目が西武新宿線沿線まちづくりでございます。鉄道・道路の立体交差化と一体となった沿線まちづくり計画を策定し、立体交差化事業着手のための環境づくり、これを進めていきたいと考えておりまして、施設整備計画等の策定を予定しておるところでございます。
 それから、6番目でございますが、これはもみじ山通り都市計画道路整備ということで、南口の整備、これと時期を合わせていきたいということから、いろいろ調査もし、都市計画道路の拡幅、これを目指して準備を進めたいと、こういう内容でございます。
 なお、対象区間につきましては、JRのガードがございます。あそこから南の方は、ちょうど大久保通りともみじ山通りの交差点になります。あそこの交差点から九中を経て、ガードのところまでという予定をしてございます。
 それから、次は7番でございます。野方駅の整備ということで、20年度はこの橋上駅舎、自由通路、それから駅広場の整備ということでございますが、20年度につきましては、実施設計と一部工事を予定しております。それから、用地の取得も含めてございます。
 それから、8番でございますが、東中野駅前広場及び軌道上空公共空間整備ということで、環状6号線拡幅の整備に係ります仮設桟橋、これの転用と人工地盤の築造によって、鉄道及び道路交通の結節点であります交通広場として整備をしていきたいと、こういうことでございます。20年度につきましては、基本設計、実施設計を行いたいと考えてございます。
 それから、9番目、本町地域のまちづくりでございます。これはこの地域、本町二、三丁目でございますが、地区計画の導入やまちづくり事業の手法を検討するための現況調査、それから交通調査等を行うというものでございます。このための土地、本町二丁目の郵政宿舎跡地、これの用地の取得をしていきたいというものでございます。
 以上が都市整備部の所管分でございます。
 なお、この主な取り組みの対話集会、地域説明会についてでございますが、2枚目の方にございますが、地域説明会、これが12月12日、13日、それぞれ午後7時から9時までで、12日については野方地域センター、それから13日は南中野地域センターにおいて説明会を行うというものでございます。
 それから、区民と区長の対話集会でございます。これは14日、金曜日になりますが、同じく午後7時から9時、庁舎7階の会議室を予定しているというところでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
かせ委員
 来年度予算の主な取り組みということで、今、説明があったわけですけれども、まずこれらのことについて、地域説明というふうに最後に言われていますけれども、野方地域センターと南中野地域センター、それとあとは区役所と、3カ所になっているのはどういうわけでしょうか。この計画からいえば、もっともっといろんなところでやらなきゃならないことだろうと思うんですが。いかがですか。
石井都市整備部長
 例えば本町地域のまちづくり等につきましても、この委員会でも御報告をさせていただいておりますように、既に地元に対しての説明等も行っておりますし、また野方駅あるいは東中野駅前広場といったようなところにつきましても、これまで個々に説明会等を行ってきているというところでございます。
 したがいまして、先ほど言いました12月の12、13、それから区長の対話集会も含めまして、これは全区的に広く開催をしていくというものでございます。
かせ委員
 今までやってきたからいいということではないだろうと思うんですね。そして、この説明会についても、今、報告された建設委員会の所管にかかわることだけでなくて、すべての問題についてやるわけですよね。多分、そうでしょう。そうしますと、全区民的にやるんだといっても、やっぱりそこに離れたところから行くというのは困難な話でして、いわゆる構えの問題だろうと思うんですよ。3カ所しかやらないと。それで、こういうかなり広範囲にわたる問題について説明会をやろうということで、これで地域説明会というふうに言えるんでしょうか。これはちょっとあまりにもお粗末ではないかというふうに思うんですが、再度お願いします。
石井都市整備部長
 説明は説明で、所定の決められた期日で行いますが、当然これについては区報あるいはホームページ等でお知らせもし、御意見を伺っていくということになろうかと思っておりますので、この決められた説明会、これで区としては、この主な取り組みについて区民と意見交換をするということについては、これでいいのではないかというふうに考えております。
むとう委員
 今のかせ委員の質問の関連なんですけれども、この説明会がすべて平日の夜間なんですよね。本当に子育て世代の方々にかかわる部分もあったりとか、さまざまですので、例えば、土曜日の昼間にもう一日ぐらい加えるとか、今、生活時間は皆さんそれぞれ個人差があって、いろいろなんですけれども、偏らずに、あらゆる方がどこかで出やすいような、すべて平日の夜間だけというのは、ちょっと区民に対して不親切ではないかと。ここのところ、今回のこれだけではなくて、説明会の日程がいつもそんな感じで偏っていて、毎回言わせていただいているんですけれども、もうちょっと子育て世代の、小さなお子さんをお持ちの若い方にも、比較的出やすい、子供が幼稚園に行っている間に行けるとか、土曜日なら保護者のどちらかがいるから、子供を頼んで出ていけるわとか、いろんな方が出ていけるチャンスが広がるような説明会の日程の一工夫を求めたいと思いますが、いかがでしょうか。
石井都市整備部長
 私から全庁的な説明会の日程の変更等について、責任ある答弁はしにくいところでございまして、したがいまして、今いただいた御意見を伝えていきたいなと考えています。
久保委員
 これは事業の内容を少し伺ってもよろしいんでしょうか。きょうのところで。
委員長
 いいですよ。
久保委員
 一つは、西武新宿線沿線まちづくりですが、沿線まちづくり計画を策定というふうに言われておりますが、この計画の策定までのスケジュールと、それから所管部は都市整備部になっていますけれども、これはそれでよろしいんでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 所管につきましては、今年度中に組織改正等を行い、来年度については都市整備部でやると、そういう方向で考えております。計画の中身につきましては、過年度調査等を踏まえ、より具体的な計画、基本計画なり整備計画なりを策定していきたいと考えております。沿線の住民はもちろん、地域の皆さんの意見等を聞きながら、計画づくりを進めたいと考えております。(「スケジュール」と呼ぶ者あり)スケジュールにつきましては、20年度ぐらいには基本計画、そういうものをつくっていければと考えております。
久保委員
 今年度中に組織編成を行って、都市整備部の中にこの西武新宿線沿線まちづくりについての、そういうポジションをきちっとつくるということでよろしいんですね。
市川北部地域まちづくり担当課長
 そのとおりでございます。
久保委員
 それから、もみじ山通りですけれども、先ほど南口の整備とあわせてということで、大久保通りまでの区間というふうに御説明があったかと思うんですけれども、この都市計画道路については、調査検討を行うというのは、これは事業主体は中野区が行うことなんでしょうか。
登都市計画担当課長
 もみじ山通りは区道でございますので、中野区が行うということでございます。
久保委員
 これはここの部分だけということなんでしょうか。上高田の方ですとか、道路線自体は入っているのかと思いますけれども、そこに関しては、これはとりあえずこの南口の整備にあわせて、この大久保通りまでの区間について、まずは行うというふうに受けとめてよろしいですか。
登都市計画担当課長
 この都市計画道路自体は長い区間ございます。ただ今回、当面対象とするというのは、先ほど申し上げた区間でございます。
伊藤委員
 3番目の中野駅南口地区及び周辺まちづくりの推進ということで、来年度に向けて取り組むんでしょうけれども、ことし8月でしたか、丸井本店が閉店され、今、何か工事をやっていますけれども、その丸井の跡地と駅南口周辺との関係というのは、区として、また拠点まちづくり推進室としては、どのようにとらえているのか、ちょっとおわかりでしょうか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 南口につきましては、昨年度も地元に入りまして、勉強会をしております。そして、エリア別に中野三丁目、中野二丁目再開発エリア、もみじ山エリアと分けて、検討していっているんですけれども、今年度も丸井さんにつきましては、逐次丸井さんの方で進められている計画を、情報を得ながら、それをベースにと申しますか、丸井さんも含めたエリア、そして桃丘小学校跡地エリアを含んで、中野駅との接続がどうあるべきかというところを踏まえて、整備計画の検討といったところを進めていきたいと思っております。
伊藤委員
 具体的に丸井の跡地について何か情報はありますか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 丸井につきましては、解体工事を始めておりまして、来年の3月31日までという届け出が東京都の方に出されているというふうに聞いております。どのような施設にするかというのは、8月に地元住民、また特別委員会の方に報告させていただきました。交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会の方で、新しい施設のイメージといいますか、そんなことをちょっと報告させていただいておりますが、特別委員会で報告させていただいた状況と、具体的には今もあまり変わっておりません。A館、B館とございましたけれども、どのような敷地配分になるかわかりませんが、北側、駅寄りにつきましては、丸井の第二本社ビル的な業務ビルを想定しておりますと。ただし、低層階、いわゆる地下1階から――2層なのか3層なのか、ちょっとまだ具体的にはわかりませんけれども、低層階については、飲食店とかというような、商業のにぎわいを路面側には出したいと。中野区のにぎわいづくりについては、区の申し入れといいますか、そこら辺は意識しておりますということでございます。
 もう一つ、隣接の南側敷地を使って、これは丸井の研修施設を計画したいと。現在、ちょっと離れたところに研修施設があるそうですけれども、そういうところを廃止して、少しバージョンアップをして、研修施設、そして宿泊可能なものというふうなことで、それが一般利用できるようなことをちょっと考えながら、今、ケース・スタディーをしているというようなところを聞いてございます。
 建設時期につきましては、説明会でも2年後の秋にはできるような形のスケジュールで考えていきたいというようなことをおっしゃっていました。
むとう委員
 こういったことで区民説明会をしますよというお知らせかと思って、聞いていたわけなんですけれども、これ1個1個の内容は実はすごく難しくて、わかりにくくて、ここが所管する9個の取り組みでも、先ほど御説明があった事業説明というのは、ここに書いてある字面をほぼ大体読んでくださっている程度のことなんですけれども、この程度の説明しか議会にもなさらず、区民説明会でもなさらないんでしょうか。1個1個どういうことなのか、もっと詳細な説明は、ここの委員会に関する9項目については、1個1個もう少し丁寧な説明というのはしてはくださらないんでしょうか。今のだけで終わっちゃうんですか。
石井都市整備部長
 もしこれでわからないということであれば、御質問いただいて、お答え申し上げたいなと思っております。
むとう委員
 そうしたら、ちょっとずつお尋ねしたいんですけれども、まず1項目めで、中野駅地区周辺整備ということで、整備構想を作成するとなっていますが、これは具体的にどういう人たちと一緒に構想をつくられるんでしょうか。また、どこかの民間の業者に委託してつくらせてしまうものなのか。だれがつくるものなんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 中野駅地区の周辺整備でございます。これは平成18年度から本格的な取り組みを始めておりまして、平成18年度では検討会をやはり設けて、都市側の検討ということで、中野駅の南北東西の連絡路、あるいは駅前広場、こういったものの検討を行ったということでございます。
 今年度につきましては、その検討結果、成果を踏まえて、地域説明会等を行っておりまして、そういったもろもろの御意見をいただきながら、今年度はJRの参画を得まして、やはり検討会の中で主に中野駅舎の技術的な検討を行うということで考えてございます。現在、あり方検討会というものを設置をして、検討を進めているところでございます。
 今年度は、今、申し上げましたように、駅側の視点で、この中野駅の検討を行いまして、やはりその成果を踏まえて、来年度につきましては、地元関係機関、関係団体、こういった方々に御説明、御意見等をいただきながら、さらにこの駅舎とその周辺の連絡通路、広場、こういった連携を踏まえた整備構想をまとめていくという考え方でございます。これにつきましては、業務の委託というものはお願いをしているわけでございますが、この整備構想そのものはあくまでも中野区が主体となって策定をしていくというものでございますので、その辺のところはよろしくお願いをしたいと思います。
むとう委員
 次の2番ですけれども、警察大学校等跡地整備、これについても、多くの区民の関心のある道路であるとか、公園の検討を行うということになっていますが、この公園の設計、地区計画の見直し、事業者間の調整、その後の道路とか公園の設計を行うとありますけれども、ここに区民の意見というものを組み入れるような形、区民が参画して一緒に計画をつくっていくみたいな場面はないんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 来年度につきましては、ここに記載させていただきましたように、都市計画道路、それから都市計画公園のいよいよ事業着手に向けた設計に入るということでございます。これにつきましては、今までもそうでございますが、各公園の計画づくりに当たりましては、区民の方々の検討会、こういったものを設置して、検討を進めてきているところでございまして、当然設計に当たりましては、区民の方々の御意向をいただけるような、そういった組織体を設置して検討を進めていくということで、これは従来の考え方をとってまいりたいというふうに思っております。
むとう委員
 それはいつ、どういう形でスタートする区民参画の検討会なんでしょうか。区民にはどういう形で知らされて、どういう区民が入れていただけるものなのか。公募委員がいるのかどうなのか。その辺はどうなりますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 その辺のところは、どういう形が一番望ましいのか、そういったものを十分時間をかけて検討させていただいて、そういった検討会を催していきたいというふうに考えてございますので、まだお話しできる段階ではございません。
むとう委員
 次の次の4番目の都市計画マスタープラン及びみどりの基本計画の改定なんですけれども、今ある都市計画マスタープランというのは、多くの区民が参画してつくられたものだというふうな認識を持っているんですけれども、今回改定をするに当たっては、これもやはりどういう形で改定を行うつもりなんでしょうか。
登都市計画担当課長
 現時点ではまだ具体的にどういうふうにして区民の御意見を聞いていくかということについては、確定的なことは言える段階でございませんけれども、委員おっしゃるとおり、前回はかなり白紙の状態からやったということもございます。そういった点で、かなり広範な区民の方の参加のもとで行ったという経過がございます。
 今回につきましては、我々は一応のベースがあるという認識でございます。その上に立って、社会状況の変化等を踏まえて策定するということでございますので、もちろん区として案をつくっていくわけでございますけれども、必要に応じて、広く区民の方の意見を聞きながら進めていきたいというふうに思っています。具体的なやり方につきましては、今後予算編成までに検討していきたいと思います。
むとう委員
 そういたしますと、あくまでも改定で、ベースがあるということなので、前回のような手法は使わないということなんですか。
登都市計画担当課長
 そのとおりでございます。
むとう委員
 でも、何らかの広範な区民の意見を聞いて生かしていくというのは、要するにこれをつくるに当たって、多くの区民の思いがかなり入っているものだと思いますので、それを行政サイドで、その思いを踏みにじるような形で改定されてしまうと、そのときに参加された区民の方々は一体何なんだということになってしまいますから、前回参加された方だけではないんですけれども、やはり多くの区民の合意が得られるような形で、ベースがあるからといって手抜きをせずに、改定についても丁寧な改定の方法、あり方をぜひ考えて入れていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
登都市計画担当課長
 委員おっしゃるような、広く区民の方の御意見を聞きながら進めていきたいと思っております。
むとう委員
 それから、6番目のもみじ山通りの都市計画道路の整備なんですが、もみじ山通りの整備というのは具体的にどういう整備なんでしょうか。比較的――私の認識不足かどうか――中野の中でもきれいな道路という印象があるんですけれども、あのもみじ山通りをどういうふうに変えていくんでしょうか。
登都市計画担当課長
 これは都市計画で決まっておりまして、JRのガード下を含むあの付近につきましては、現行約11メートルぐらいの道幅でございますけれども、それを15メートルに拡幅するということでございます。それによって歩道空間の確保ですとか、そういったことをやっていこうというふうに思っております。
 それから、もう一点でございますけれども、あのJRのガード下でございますけれども、実は大型の観光バスのようなものが通過できないということがございます。そういったことから、整備する際にはそうした車両も安全に通行できるような高さを確保していきたいというふうに思っております。その辺が大きな課題だというふうに思っております。
むとう委員
 今、11メートルで、それを15メートルにするということは、立ち退いていただかなければならなくなるような方が出てくるんでしょうか。
登都市計画担当課長
 すみません。11メートルが16メートルでございます。ちょっと訂正させていただきます。
 拡幅に当たっては、当然これは前から都市計画の線が入ってございますので、そのラインにぶつかった場合には、用地を区の方が取得して、道路として整備するということでございます。
むとう委員
 沿線の提供しなければならない区民の方々は、もう了承済みということなんでしょうか。
登都市計画担当課長
 これはもう前から都市計画は決まっておりますので、当然だというふうに思っております。
むとう委員
 前から線は決まっている道路って、今までもいっぱいあるんですけど、いざというときに、なかなかそんなに「はい、どうぞ」というふうにはならなかったのがこれまでかと思うんですが、今回については皆さん、御理解、御協力オーケーという状況になっているんですか。
登都市計画担当課長
 用地買収、さまざまなことがございます。価格面も含めて、いろんな状況がございますので、皆さん喜んで提供するということには恐らくならないと思っていますけれども、やはりこの土地については道路になるということについては、認識は皆さんお持ちだろうというふうに思っています。
むとう委員
 具体的に拡幅にかかわる区民の皆様、地元の皆様には、もう説明会というのは進んでいるんでしょうか。もしこれからならば、どういうスケジュールで地元の皆様に御説明をなさっていくのか、教えてください。
登都市計画担当課長
 これはまだ今、予算編成に向けて検討しているという段階でございます。ですから、予算がつかなければ、これはできないということでございます。来年度につきましては、調査検討という段階でございます。直ちに事業について着手するということではございませんけれども、どのくらいの経費がかかるのかですとか、どういう手法でやっていくのかと、そういったことを検討するということでございます。
久保委員
 東中野の駅前広場及び軌道上空公共空間整備ですか、これは以前に東中野駅周辺まちづくり調査業務という御報告があったかと思うんですけれども、このときに11ページに東中野の顔づくりということで、商業地としての雰囲気づくり、歩いてみたくなるまちづくりが必要であるというようなことを言われていまして、駅前広場と周辺の開発というようなことがここに、まちの顔づくりとしてあるんですけれども、そうしたことも視野に入れてのこの基本設計とか実施設計というふうになってくるんでしょうか。
登都市計画担当課長
 我々としては、できるだけ周辺も視野に入れながらやりたいというふうに思っております。ただ、隣接する地域等の例えば共同化の進展度合いとか、いろいろございますので、なかなか難しいかなというふうに思っております。いずれにしましても、山手通りの整備にあわせまして駅前広場、それから駅舎との間の軌道上空、その辺につきましては整備する必要がございますので、そうそう時間もかけていられないという状況もございます。ですから、23年度までには事業は完了させたいと思っております。
久保委員
 12月22日に首都高速自体は開通をされますよね。これ山手通り自体は、上はいつまでに整備の予定なんでしょうか。これは23年度というふうにおっしゃいましたけれども、山手通りの整備に合わせるということは、23年度は整備が完了というめどなんでしょうか。それとも、今、課長が言われていたのは、この交通広場の整備が23年度ということなんでしょうか。
登都市計画担当課長
 山手通りは場所によって若干その完成が異なります。ただ、東中野の駅前広場の部分でございますけれども、現時点では平成20年度いっぱいは、これは東京都が持っているという状況でございます。その後、区に引き渡されるという取り決めになっております。したがいまして、区の方は21年度以降、工事に取りかかる場合はそれ以降ということになります。ですから、2年程度は工事期間がかかるのかなというふうに思っております。したがいまして、22年度後半から23年度前半ぐらいまでに何とか開設をしたいというふうに思っております。
久保委員
 それから、この主な取り組みにないものといいますか、今まで何回か御報告がありました国家公務員宿舎の跡地の利活用ということがあったかと思うんですけれども、これに対しては20年度の主な取り組みの方には入ってこないということでよろしいでしょうか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 主な取り組み項目としては、特に入ってございません。これは予算を伴うものかどうかということも含めて、現在まだ検討中でございますが、見通しとしては特に――個々のさまざまな幾つか進捗状況とか、国の動き、また他省庁の動きとか、注視しなきゃいけない動きはございますけれども、そこら辺を継続的に注視し、今後のまちづくりとどのような関係が出てくるのかどうかというのを、19年度も含めて、20年度以降も考えていかなきゃいけないテーマだと考えております。
久保委員
 ということは、今の時点では、20年度に土地購入ですとか、そういった具体的な動きがあるというふうには考えていないということですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 これは予算審議ではございませんので、この主な項目にないということを、まずきょうの時点では認識していただきまして、20年度に出てくるかどうかということについては、現在まだ答えられる段階ではないというふうに、申しわけありませんけれども、答弁とさせていただきます。
久保委員
 それから、本町地域のまちづくりですけれども、先日御報告があったのだと、19年度の12月に土地開発公社によって土地取得ということで、42億円の予算というように御報告があったのかと思いますけれども、そのスケジュールで間違いないでしょうか。
角南部地域まちづくり担当課長
 今、お話がありましたとおり、12月をめどに土地開発公社の方で先行取得するスケジュールということでございます。
久保委員
 今、予算が42億円ということで、それも変わりないでしょうか。
角南部地域まちづくり担当課長
 予算につきましては、19年度の土地開発公社の方の事業の中で、公有地の取得事業として予算計上されておりますので、その枠内での取得ということで、まだ具体的な金額ということではちょっとお示しができないんですけれども、その枠内で公有地取得の予算計上の中で交渉するというふうに聞いております。
久保委員
 今のところ示せないということです。およその額というのが予算計上の中であるかと思いますが、すみませんが、その辺をお願いいたします。
角南部地域まちづくり担当課長
 予算の金額につきましては、委員から御紹介いただきました、財務分野の考え方で42億円という金額が計上されておりまして、そこが一定程度の目安になるのかなというふうに思います。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 2番、施設使用料の見直しの考え方(案)のパブリック・コメント手続の実施結果についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
 施設使用料の見直しの考え方(案)のパブリック・コメント手続の実施結果について御報告をいたします。(資料3)
 お手元の資料をごらんいただきたいと思います。案件名は、区の施設使用料の見直しの考え方(案)。これは10月の各常任委員会で報告済みでございます。これに対する意見の募集を10月19日から11月8日まで行いました。その結果、下にございますような意見提出でございます。電子メールが3、ファクシミリが9、窓口が1、合計13名の方から御意見をいただいております。
 出された意見の概要及びそれに対する考え方でございますけれども、2ページから4ページに記載をしているものでございます。大きく、使用料見直しについて、それから減額・免除制度の見直しと使用料の助成制度について、その他というような三つのジャンルにまとめてございます。同趣旨のものにつきましては、まとめております。それぞれの御意見、それから考え方について説明させていただきます。
 まず1点目、使用料の見直しについてでございます。まず、ナンバーでいきますと、1から5番まででございます。今回の見直しの考え方に基づく受益者負担や公平性ということで、施設使用料の値上げをしないでほしいとか、あるいは今回の見直し案を撤回してほしいと。地域センター集会室を無料に戻してほしい等の趣旨でございます。
 これに対しまして、考え方でございますけれども、日常生活を営む上で基本的に必要なものとして整備した施設を、その目的で使用する場合はこれまでどおり無料というものでございます。一方、個人の選択性が高くて、利用者の便益に資する施設の経費は、利用者に一定額を負担していただくことが適当であると考えていると。その場合の利用者負担割合は、施設の性質などを勘案して、50%、70%、100%としましたということでございます。これは前回の案のとおりでございます。
 また、区の考え方の下の方ですね。ちょっと中段になりますが、書いてございますけれども、今回の使用料の改定は、将来に向けて施設の維持管理や修繕などを充実させ、区民サービスの向上を目指すことを目的としていますと。このため施設の使用料の一定額は基金に積み立てることにしていますと。こういう考えでございます。
 次に、3ページでございます。例えば8番目、ナンバー8でございますけれども、一律に上限1.5倍とすることは、受益者負担の適正化にならない。現行の1.5倍は急激な負担増ではないとは言えないのではないかという御意見でございます。
 これにつきましては、現在の使用料が比較的高い施設につきましては、改定の額も大きくなりますが、本来負担していただく金額と、急激な負担増を避けることの双方を勘案しまして、改定額の上限を1.5倍としたということでございます。
 次に、13番目、ナンバー13でございます。説明会やパブリック・コメント手続についての意見でございます。利用者に周知徹底されていない。このまま値上げされるのは納得できないという御意見でございます。
 これにつきましては、9月の区報とホームページで使用料の見直しについての検討状況についてお知らせした上、使用料の見直しを検討している施設にチラシを置いて、意見交換会などの周知を図り、各部においても関連団体を中心に意見交換を行いましたということでございます。したがって、そういった御意見を踏まえて検討したというところでございます。
 続きまして、3ページの下になります。減額・免除制度の見直しと使用料の助成制度についてでございます。
 これにつきましては、前回、区で提案しました案とは少し変わっております。右側の区の考え方でございます。区民団体の公益活動について、減額・免除制度を見直し、新たに助成制度を創設することについては、さらに区民の御理解を得ていくために、実施時期等について今後継続して検討していくこととしますということでございます。したがって、来年度、減額・免除制度を廃止して、新たな助成制度ですね。これをやるということにつきましては見直すということでございます。実施時期につきましては、今後検討するということでございます。
 それから、その他というところでございます。4ページになりますけれども、例えば1番ですと、課題に対してコストを明確にして、区民の議論を待つ区の姿勢はよいという内容のものもございました。こういったものでございます。
 今後の予定でございます。パブリック・コメントの実施結果及び決定いたしました施設使用料見直しの考え方につきましては、地域センター、区政資料センターに配布しまして、ホームページ等に掲載したいと思ってございます。また、この考え方に基づきまして、各施設の設置条例の改正案を作成いたしまして、第4回定例会に条例の改正案として提案する予定でございます。したがいまして、使用料の改定につきましてでございますけれども、施行日は来年の7月1日を予定してございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
むとう委員
 わかれば教えていただきたいんですが、これについても多分説明会も開かれていたかと思うんですけれども、これパブリック・コメントの御意見を御紹介していただいたんですが、わかれば説明会を何回開かれて、何人参加されて、説明会ではどういった御意見が出ているのか。わかれば……。ここの所管から外れちゃうのかどうか、よくわかりませんが。でも、これが説明されているんだから、いいのかなと思いますが、お答えください。
登都市計画担当課長
 各地域での意見交換会とか、あるいは各団体でございます。これは前回、三定の委員会で御報告したと思います。区民意見交換につきましては、9月26日に区役所で行っております。これは38名の参加でございました。これ以外に各部で関係団体等と意見交換というのはやってございます。これはそれぞれでございます。比較的多いのは、やはり教育委員会ですとか、あるいは保健福祉部といったところが人数が多かったというところでございます。都市整備部につきましては、駐輪場ですとか、あるいは特定の施設ですので、特段意見交換会というのはやってございません。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 3番、西武新宿線野方駅南北自由通路整備(北口開設)についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
 それでは、西武新宿線野方駅南北自由通路整備(北口開設)についてでございます。(資料4)
 本件につきましては、9月3日の建設委員会で御報告いたしました。野方駅の整備に関しまして、中野区と西武鉄道の間でまとまる方向できましたという御報告をしたわけです。その後の経過でございます。
 その後でございますけれども、中野区と西武鉄道の間で、正式に駅・まち一体改善事業という事業仕様でございますけれども、これで行うということで合意に達しました。これに基づきまして、駅舎橋上化事業の事業主体となります野方駅整備株式会社を、中野区、西武鉄道の共同出資により設立をいたしました。
 その野方駅整備株式会社の概要でございます。2番に書いてございます。名称は、野方駅整備株式会社。設立日は、10月29日でございます。
 会社の目的は、鉄道施設の建設及びその施設の貸し付け、具体的にいいますと、駅舎ということでございます。2番目としまして、鉄道施設の維持管理、これもいわゆる駅舎の維持管理というものでございます。
 本店所在地ということでございます。これは野方六丁目ということで、野方駅を登記上の所在地とするということでございます。
 資本金が600万円。これは中野区と西武で半々、300万円ずつ出したということでございます。これにつきましては、三定の補正予算の方で対応していただいたわけでございます。
 決算期が4月1日から3月31日。
 取締役等でございますけれども、西武側が取締役、代取を含めまして2名でございます。それから監査役。それから、中野区側が取締役としまして、西岡副区長。もう一人、取締役としまして、石井都市整備部長ということでございます。
 今後のスケジュールでございます。今回は株式会社の設立に至ったということで、今後でございますけれども、近々、駅舎の設計に着手をするということでございます。これはちょっと年度をまたがってということになろうかと思います。
 その後、来年度でございますけれども、自由通路や駅舎のいよいよ工事に着手をするということでございます。今のところ、予定としましては、22年度前半を目途に工事を完了しまして、新しい駅舎と自由通路につきましては、完成させたいというふうに思っております。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
かせ委員
 やっと動き出したということだと思うんですけれども、それで株式会社が設立をされて、資本金が600万円。うち半分が中野区ということですけれども、今後この会社に対して、中野区あるいは議会との関係というのは、どういうふうになりますでしょうか。
登都市計画担当課長
 この会社自体は極めて単純な会社でございまして、駅舎の建設と維持管理ということでございます。実施に当たっては、西武の方に委託をすると、そういう会社でございます。
 ただ、決算期、年1期ございますので、その都度、実績につきましては、議会には御報告いたしたいというふうに思っております。
かせ委員
 事業報告が決算期に行われるということはわかりました。
 それで、あと当然、中野区としての監査権というのはあるわけですね。
登都市計画担当課長
 これはもう取締役会等も開かれますので、随時、区として当然やっていくことになると思います。
かせ委員
 それと、事業スケジュールとして19年から22年まで、このように書かれているわけですけれども、報告されたのかしらね。それぞれどのぐらいの経費がかかって、負担割合はどうなのかというのは、もう一度お教えいただけますか。
登都市計画担当課長
 まだ実施設計をこれからということですので、細かい数字はちょっと難しいと思うんですけれども、およそのつかみということであれば、今のところですと、全部で17億5,000円程度を想定しております。(「負担割合」と呼ぶ者あり)すみません。これはすべてですね。駅舎、それから自由通路を含めまして、その程度を考えております。
 そのうち駅舎でございますけれども、これは9億2,000万円程度というふうに考えております。それから自由通路、これが8億3,000万円から4,000万円程度ではないかというふうに考えております。
 自由通路につきましては、これは中野区が整備をするということでございます。もちろん国庫補助は当然入ります。それから、駅舎につきましては、これは野方駅整備株式会社が整備をするということでございます。ただ、中野区はそのうちの1億8,000万円補助をすると。それから、国も1億8,000万円補助をすると、そういう関係でございます。経費につきましては……(「5分の1」と呼ぶ者あり)そうですね。国と区が5分の1ずつ負担をするということになっています。全体としましては、概略その程度の金額かなというふうに思っております。
かせ委員
 その5分の1ですけれども、ちょっと聞き逃したんですが、国と都ですか。
登都市計画担当課長
 国と区でございます。(「国と区」と呼ぶ者あり)5分の1ずつということになっています。(「都は」と呼ぶ者あり)都はございません。
久保委員
 6月27日に御報告をいただいたときだと思うんですけれども、この北側の土地の所有者との交渉中というようなことが言われていたかと思うんですが、現時点ではこの件に関してどうなっているでしょうか。
登都市計画担当課長
 この事業は、北側の土地が取得できませんと、できないということでございます。現時点でございますけれども、かなり話が煮詰まってきたというところでございます。そういうことから見込みがかなり濃くなってきたということでございます。ですから、近々、事態が少し動いてくるのかなというふうに聞いております。
久保委員
 見込みが濃くなってきたということ、見込みだけではなくて、取得できないと事業が進まないわけですけれども。これはそもそもの話に戻ってしまって申しわけないんですけれども、何で取得するのが難航しているんでしょうか。

〔「休憩を」と呼ぶ者あり〕

委員長
 ちょっと休憩します。

(午後2時31分)

委員長
 再開します。

(午後2時32分)

久保委員
 それから、自由通路のことですけれども、南北階段、エレベーター、エスカレーター、南北各1基というふうになっていますけれど、このエスカレーターが南北に1基ということで、上りおりが両方あるかと思いますが、この点についてはどのようにお考えでしょうか。
登都市計画担当課長
 まだ確定的なことは言えませんけれども、エスカレーターにつきましては、それぞれ上りで使うというふうに考えております。ただ、南北ともにエレベーターもございますので、下りにつきましても、特段の支障はないのかなというふうに思っております。
久保委員
 エスカレーターというのは、上りでつけたら、上りしか使えないものなんでしょうか。技術的なところがわからないんですけれども、もしその辺おわかりでしたら教えてください。
登都市計画担当課長
 これは下りも使えるというふうに思います。
久保委員
 ということは、南北、状況によっては、上り下りに変更して使うことも可能ということですよね。というふうに考えてよろしいでしょうか。
 あと、整備計画案という平面図をちょうだいしているので、これから実施設計に入ってくるかと思うんですけれども、それによっては、例えばこのエレベーターとか階段、エスカレーターの位置ですとか、そうしたところというのは変更になる場合もありますでしょうか。
登都市計画担当課長
 大きくは変わらないと思います。ただ、細かい部分につきましては、多少変わるということはあるというふうには思っております。
久保委員
 エレベーターなんですけれども、大体何人乗りを想定していらっしゃいますか。
登都市計画担当課長
 13人乗りでございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 4番、都市計画道路補助第26号線及び第71号線(中野五差路)の事業計画についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
 それでは、都市計画道路補助第26号線及び第71号線(中野五差路)の事業計画について御説明します。(資料5)
 これは東京都第三建設事務所からの情報提供ということでございます。区が施行するということではございません。
 概要でございます。東京都の方では、都市計画道路の第三次事業化計画優先整備路線に位置付けられた交差点改良を実施する計画ということでございます。いわゆる中野五差路の交差点改良を行うということでございます。
 整備の概要でございますけれども、ちょっと裏面、見にくいんですけれども、図面がございます。これは第三建設事務所からいただいた資料でございます。中に黒く線が引かれている部分でございます。東側が大久保通りですね。南側が中野通りと、この部分でございます。拡幅になるということでございます。延長路線としましては、全体で340メートルです。大久保通りが190メートル、それから中野通りが150メートルでございます。
 中野通り側につきましては、現況15メートルの幅員でございますけれども、これを20メートルに拡幅をすると。それから、大久保通り側につきましては、現況10.8メートルの幅員を15メートルに拡幅するというものでございます。
 構成としましては、中野通り、大久保通り、それぞれに右折レーンを整備するということでございます。ですから、現在大久保通り東側から来ますと、一般車は中野通りに右折できません。今回この交差点改良によりまして、それが可能になるということでございます。
 また、それぞれに歩道を整備するということでございます。特に大久保通りでございますけれども、東側にちょっと行きますと、実は歩道がございません。普通の道路にガードレールを置いているだけということになりますけれども、そこがきちっとした歩道になるというものでございます。
 詳細につきましては、今後検討するということでございます。
 3番目の事業概要と説明会でございます。第三建設事務所の方で11月27日の午後7時から、勤労福祉会館で説明会を行うということでございます。この黒く網がけをした部分の方を対象にするというものでございます。
 今後のスケジュールでございます。今年度につきましては、現況測量。それから来年度は、用地測量と事業認可ということでございます。したがいまして、実際の用地買収等につきましては、21年度以降ということになります。完成時期でございますけれども、平成25年から27年度という予定をしておるところでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
かせ委員
 この中野の五差路については、これまでもいろいろ計画があっては消えたところですけれども、その中でやっぱりポイントになっていたのは、この五差路のところのもとの映画館があったところね。共同ビルじゃないかと思うんですけれども、こちらの方々の御意見などは聞いていらっしゃいますか。
登都市計画担当課長
 これにつきましては、第三建設事務所が施行いたしますので、それにつきましては、今回説明会を行いまして、それからということになろうかと思います。
かせ委員
 第三建設事務所からこれからやるという情報を得られたということだろうと思うんですけれども、中野区が少なくともこれまでしばしばかかわりを持ってきたところだと思うんですが、その間そういう地域の方との話し合い等をやられてはこなかったんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 委員がお話しになっているのは、平成七、八年の話だと思います。当時、この五差路、やはり交通渋滞等の問題があって、その解消のために周辺の街区を巻き込んだ検討を行ったことがございます。やはりなかなか当時は沿道の方々の御理解が得られなかったということで、まちづくりと絡んだ道路事業、これについては正直申し上げて、とんざをしていた状況があったということでございます。
 今回、交差点改良という観点から、第三建設事務所の方で事業化を進めるということでございまして、今後この周辺の方々から改めて、またまちづくりの要請等が来るかと思われます。そういった段階において、当拠点まちづくり推進室の方で速やかに対応してまいりたいというふうに思っております。
かせ委員
 といいますと、今回の場合には第三建設事務所から、これの交差点改良事業ということでやるんだということで情報を受けていたけれども、中野区としては、前に計画がありましたよね。大規模なものすごい大きな計画を持っていた時期があったわけですけれども、それがとんざされたと。それ以降については何もしてこなくて、初めてこういう問題を三建から聞いたという、そういう理解でよろしいんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 事前にはこの状況については把握をしてございまして、また改めて次のステップに進めるような下準備、まちづくりに向けての下準備は開始をしております。
かせ委員
 今、開始をしているというふうに聞こえましたけれども、じゃあこれまでどういう取り組みをされていたでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 当然道路となり宅地が狭くなるわけでございまして、そういたしますと、共同化の事業ということになってまいります。そういったことから、以前調査していたものと、今回この拡幅に当たって共同化を考えた場合、その土地の所有者がどのように変わってきているのか、そういったような調査、要するに下調査というわけでございますが、そういった準備に取りかかっているという状況でございます。
かせ委員
 確かに今、言われたように、前のときには了承を得られなかったということと、所有関係が非常に複雑でしたよね。それと、持たれている方が高齢であったり、いろいろ複雑な事情があるようですけれども、そういうことについて今まで調査あるいは話し合いはしてきたということでよろしいですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 もっと前だったかもしれませんが、以前まちづくりをやっていたときには、やはりなかなか御理解が得られなかったということで、まちづくりそのものの話はとんざをしていたということでございます。ここに来て、改めてこの街路事業ということでございまして、それに合わせてまちづくりに取り組めるように下準備を始めていると、そういうことでございます。
かせ委員
 そうすると、やり方としてはどうなんですか。第三建設事務所はこういう方向でやっていくんだという方針を持たれていると。じゃあ中野区としては、それとは別の角度から、住民の方に入っていって、住民の皆さんの意向を尊重していくというような、そんな二段構えのことを考えておられるんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 地元の御意向がどういうことになるのか、まだ私どもは把握をしてございません。どういった御意向が出てくるか、そういったものを勘案しながら、下準備を始めているということでございます。
伊藤委員
 どこまで情報をつかんでいるか、ちょっとわかりませんけれども、この説明会に出席してくださいと、この黒線の中の対象になる世帯数というのは御存じですか。何軒ぐらいあるんですか。
登都市計画担当課長
 ちょっと全体の世帯数というのはよくわかりません。ただ、聞いているのは、いわゆる地権者につきましては、たしか40人程度というふうに聞いています。また、それ以外にも、借家人等がまだいらっしゃるということでございます。
伊藤委員
 いわゆる地権者というか、用地買収の対象になる方が地権者、いわゆる40人でいいんでしょうか。
登都市計画担当課長
 正確な数でございませんけれども、概略その程度はいらっしゃるだろうという予測でございます。ですから、土地の所有者と借地権者ということでございます。
伊藤委員
 わかりました。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 5番、東京メトロ丸ノ内線中野新橋駅改良計画についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
 それでは、東京メトロ丸ノ内線中野新橋駅改良計画でございます。これも東京メトロの方からの情報提供がございましたので、御報告いたします。(資料6)
 東京メトロでは、中野新橋駅でございますけれども、駅舎がかなり老朽化してございます。それを改装するということと、あわせましてバリアフリー化を進めるというものでございます。
 ただ、かなり土地が狭いところでございます。したがいまして、完全な意味でのバリアフリーというふうにはなかなかいきませんけれども、一定程度今回対応していきたいというものでございます。
 整備の概要でございます。駅舎につきましては、改良しまして3階建てにするということでございます。1階が通常の改札スペースということになります。2階が駅の事務室ということになります。
 それから、(2)バリアフリーの整備のことでございます。ちょっと裏面をごらんいただきたいと思います。ちょっと見にくいんでございますけれども、一番上の図でございますけれども、この青いところが地下中1階というところでございます。左上の茶色い部分が1階の改札の部分でございます。改札のところから入りまして、真っすぐ行きますとエレベーターになるということでございます。
 それから、断面図をごらんいただきたいと思います。左の下になりますけれども、エレベーターでおりますと、おりたところが地下の中1階ということでございます。中1階からさらにホームに下るということでございます。ホームに下る部分につきましては、これは階段しかございませんで、エレベーターにつきましてはつけられないということでございます。これはあくまでもスペースが、いろいろ検討したけれども、できなかったということでございます。また、エスカレーターにつきましても、現状の階段幅からしますと、エスカレーターを設置しますと、残りの階段部分が極めて狭くなるので、基準以下ということになってしまいますので、それも設置できないということで、階段昇降機で対応をするということでございます。こういう内容でございます。
 なお、トイレ等につきましては、新たに男女別トイレにすると同時に、多機能トイレを設置するというものでございます。
 それから、駅舎との歩道との段差も今回解消するということでございます。
 3番、地域説明会でございます。本日になりますけれども、11月16日の午後7時から弥生地域センターで、東京メトロの方で近隣の方を対象に説明会を開くということでございます。
 整備スケジュールでございます。平成20年度に実施設計を行いまして、着工をするということでございます。工事期間は、これは駅を使いながら工事するということですので、かなり工期はかかります。4年間程度予定をしているということでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
ひぐち委員
 中野新橋駅にやっとエレベーターがつくという改良計画が始まったようなのですが、御説明していただいたように、中階段のところまでしかエレベーターでおりてこられない。あとは昇降機でおりてもらうと。階段がもともと狭いところなので、昇降機というのも通勤のときには込んで、本当に昇降機を使う人がどうやってそこまで使うことができるのか、説明してもらっているでしょうか。
登都市計画担当課長
 通常、東京メトロの場合ですと、例えば車いすの方が事前に連絡をしてやられているということでございます。ですから、どこそこ駅に何時ごろ行きますよと。そこから電車に乗っていきますと、着いた駅につきましても、事前に連絡をして対応されているというふうに聞いております。
ひぐち委員
 中野新橋駅の2方向避難のことについてもなんですけれども、今、メトロでは2方向避難ということで、反対側に改札口ではなくて、避難通路を設置するということを計画しています。やっぱりそこも非常時のときだけ避難ができる出口ということで、ふだん駅員の方がいらっしゃらない。何か非常のときにはそこまで行って、かぎをあけるんだというふうにおっしゃっているんですね。
 今回のバリアフリー化に関しても、何かそんなような、似たような感じも見受けられるんですけれど、もう少し何かいいアイデアというのはなかったんでしょうか。
登都市計画担当課長
 実は、我々も委員と同じ思いでして、東京メトロの方にはもうちょっと何とかなりませんかという話は申し上げているところでございます。ただ、メトロの方もかなり努力をしていたんでございますけれども、どうしても用地確保が今回につきましてはできなかったということでございます。
 ただ、これで終わりということではなくて、今後とも用地確保に努めたいということでございます。ですから、この改札口付近に用地確保さえできれば、もうちょっといいものができるということを聞いておりますので、これで終わりということではないと、メトロの方も言っておりますので。今後期待をしていきたいというふうに思っております。
ひぐち委員
 今、お話を伺いますと、今、これは図面が大分しっかりでき上がってきていますよね。そうすると、この図面はまだまだ確定ではない。きょう何か説明会があるということなんですが、これは一つのたたき台ということで考えてよろしいんでしょうか。
登都市計画担当課長
 まだ実施設計をやっておりませんので、細かい図面はこれからということになろうかと思います。たたき台といいますか、この方向で詰めていくということになろうかと思います。
ひぐち委員
 そうすると、きょう弥生地域センターで話し合いがあるんですけれども、この設計のことに関して、例えば改良を加えるとか、あるいは敷地をどこか購入できれば、そちらの方にもバリアフリー化、エレベーターをつけるような内容が話に盛り込まれてもよろしい話し合いになるんでしょうか。
登都市計画担当課長
 ちょっと我々も東京メトロの方から、今回こういうことで説明会をやりますという情報提供を受けただけですので、それ以上のものにつきましては何とも言えませんけれども、まだこれにつきましては着手しておりませんので、例えばあすにでもぱっと土地が出て、買えるということになれば、それはまた話は変わってくるのかなというふうに思います。
ひぐち委員
 もう一つ、駅舎を建てるのが3階ということになっているんですけれども、何かこの建物の中に地域住民のための公共施設を一つつくりたいなと、私自身はそう願うんですけれども、その辺の話はなかったでしょうか。
登都市計画担当課長
 その辺の話については、我々はちょっと聞いておりません。ただ、事前に地元の町会長さん等に対しては、東京メトロの方と話し合いをやったというふうに聞いております。
ひぐち委員
 きょうの話し合いには区役所の方は出席なさるんでしょうか。
登都市計画担当課長
 区が主催というわけじゃございませんけれども、情報収集という意味で、だれか職員は行かせたいというふうに思っております。
かせ委員
 この報告を聞きまして、ちょっと思い出したんですけれども、この中野新橋駅のバリアフリー化といいますか、駅舎の改善については、もう10年ぐらい前からの住民の要望の強いところで、私どもも東京メトロにしばしば交渉したということを思い出して、聞いておりました。それで、全体的にこのように大きく前進したということで、本当によかったなと思っているんですけれども、今の土地の状況であるとか、先ほどいろいろな面で土地取得ができないために、2方向避難のところについてもまだ完全に解決していませんし、それからエレベーターについても、中2階からじゃないとエレベーターを使えないと。車いすの方というのは昇降機というんだけれども、階段昇降機というのは、実際には駅員さんにお世話にならないと使えないもので、なかなか大変なんですよね。
 それで、今回はこういうことになったんだけれども、やはり基本的な姿勢としては、ホームから直接地上部の駅舎にエレベーターで行けるような、そういう考え方というのは持つべきだし、そういう方向で今後改善していくということがやっぱり必要じゃないかなというふうに思っているんですが、区はどのようにお考えですか。
登都市計画担当課長
 我々もそのように思っております。
かせ委員
 今回の改善は大きな一歩ということで置いておいて、受けとめて、今後は、先ほど言った2方向避難路の確保の問題とこのエレベーターの問題については、引き続きメトロと交渉していただきたいというふうに思います。
 それと、今、この地下鉄については、排気口が設置されていると思うんですけれども、それはどうも民有地に接してあるというふうに、ちょっと聞いたんですけれども、確認していますか。
登都市計画担当課長
 すみません。排煙装置につきましては、ちょっと確認をしておりません。
かせ委員
 実は、私どもの地元の議員さんからぜひそこのところを聞いてほしいと言われたものですから。それで、何かあった場合には、その排煙口から煙が強制排煙されますよね。事故があった場合でも。そうした場合に、大変な住民に対する迷惑もかかるわけですから、その対策等。それから工事期間については、その辺についてはやっぱり影響が出てくるんだろうと思うんです。だから、その辺については、地域住民の理解といいますか、それから対策とか、こういったものについては十分にとる必要があるだろうと思うんです。それについて工事をされる地下鉄の方に申し入れを行うべきだというふうに思っているんですが、いかがでしょうか。
登都市計画担当課長
 ですから、計画そのものでございますけれども、我々の方から地域説明会をやってくれという要望をして、今回こういう説明を行うということになったものでございます。地元に影響を与えるようなものにつきましては、なるべくそういった形で御説明をするようにという話は、我々からも申し入れるつもりでございます。
かせ委員
 地元住民に対する説明ということと、それから直接工事、いわゆる近隣の住民への対応というのは、当然やられなきゃいけない。そこのところを抜かりなく対応していただきたいということなんですよ。何かいろいろ問題があったんでは困るので、そこのところはしっかりと対応してほしいということで、申し入れを行うべきだと思うんですが、いかがですか。
登都市計画担当課長
 我々もそのように対応したいと思います。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 ちょうど3時になりました。3時15分まで委員会を休憩いたします。

(午後3時00分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午後3時17分)

 6番、中野区耐震改修促進計画の策定についての報告を求めます。
佐藤建築担当参事
 それでは、中野区耐震改修促進計画を策定いたしましたので、御報告いたします。(資料7)
 本年9月10日に当委員会で報告いたしました中野区耐震改修促進計画(案)につきまして、9月25日から10月15日までパブリック・コメント手続を実施いたしました。別添本文がございますけれども、計画を決定したものでございます。
 1番のパブ・コメ手続の実施結果でございます。3名の方、電子メール2名、ファクシミリ1名の方から3件の意見が寄せられました。計画案の変更はございません。
 提出されました意見の概要と区の考え方でございます。1の民間特定建築物の種別についてということで、2件ございました。
 1点目は、民間特定建築物のうち、災害時要援護者が利用する福祉施設について、「福祉施設」という一般的な表現ではなくて、学校、病院のように「保育園」と表示してほしいという意見でございます。
 区の考え方でございます。保育園につきましては、特定建築物一覧表、本文の表の2に表記されております。また、災害時要援護者が利用いたします福祉施設につきましては、中野区の地域防災計画のところに、二次避難所として位置付けられておりまして、乳幼児対象施設の中に保育園があります。児童館とかそういったものでございます。その中に保育園があります。
 それから、2点目でございます。防災上重要な学校・病院につきまして、抽象的な学校・病院というのではなくて、どこまで対象なのか、はっきり示してほしいということでございます。
 区の考え方でございますが、防災上重要な学校、これも区の地域防災計画の中で避難所として位置付けられている施設でございます。また、病院につきましても、地域防災計画の別冊資料の中で、救急医療機関と位置付けられている施設でございます。
 大きな2番目でございます。民間の特定建築物の耐震化についてということで1件ありました。災害時の要援護者が利用する福祉施設への指定があるなしにかかわらず、民間保育園に対して耐震診断、耐震改修工事に対する支援をお願いしたいという意見でございます。
 区の考え方でございます。これは素案から案にするときにもお答えしていますけれども、防災上重要な建築物等につきましては、公共的観点から必要な支援を検討することとしますということで、素案から案にするときに、この一文は加えさせていただいていますので、案には既に載っております。したがいまして、本文は変わっていないということでございます。
 2の計画内容は、別添添付しております計画書のとおりでございます。
 今後の予定でございますが、12月にこの計画策定につきまして、区報等、チラシ等も発行しまして、PRしてまいります。また、パブリック・コメント手続の実施結果と計画内容、この本文の内容をホームページに掲載いたします。それから、所管の担当窓口、地域センター、図書館、それから区役所1階にございます区政資料センターにおいて閲覧をいたします。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 次に、7番、第4期中野区住宅政策審議会の発足についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
 それでは、第4期中野区住宅政策審議会の発足について御報告いたします。(資料8)
 本件につきましては、9月3日の建設委員会で、住宅政策審議会の発足と委員の公募についても御報告したところでございます。今回、正式に12月に発足させるという御報告でございます。
 この審議会の目的でございますけれども、中野区基本構想あるいは新しい中野をつくる10か年計画が示すようなまちづくりを推進するために、多様な世代が暮らせる良質な住宅ストックの形成ですとか、住宅まちづくりに関する課題、住宅マスタープランの見直し等につきまして、調査、審議することを目的に設置させるということでございます。
 設置根拠としましては、中野区における住宅まちづくりの基本に関する条例でございます。
 今回の審議内容でございますけれども、区長の諮問に応じまして、第3次中野区住宅マスタープランの策定並びに住宅まちづくりの推進に関する事項に関して調査、審議をするというものでございます。
 委員構成でございます。学識経験者4名、区民委員のうち、団体推薦が8名、公募委員が2名、合計14名の委員でございます。
 次のページをごらんいただきたいと思います。委員の一覧表でございます。学識経験者と、それから団体の方はこういった団体の方ということでございます。公募の方は2名でございます。今回、公募の方につきましては、公募したところ、5名の方が応募されました。そのうちの2名の方ということでございます。任期は2年間でございます。
 最初のページに戻りまして、審議会の主な予定としましては、12月11日に第1回の審議会を開催したいというふうに思います。今年度中につきましては、2回ほどの全体会の開催。それから、20年度につきましては、3回というふうに予定しております。3回から4回程度というふうに見込んでおります。答申につきましては、11月を考えております。こういったスケジュールで進めていきたいというふうに思います。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
久保委員
 先ほど20年度の予算検討中の主な取り組みの中に、都市計画マスタープランとみどりの基本計画改定というのがございましたけれども、今回この住宅マスタープランについては、策定ということでよろしいんでしょうか。
登都市計画担当課長
 それは表現の問題になろうかと思います。策定ないしは改定という表現を使ってもおかしくはないかというふうに思っております。これにつきましては、1次、2次とやっておりますので、3次ということで、3次をつくるということで策定という表現にしたものでございます。
久保委員
 3次の策定ということで、今回審議会を発足して検討されるというふうに認識しております。この審議会の主な予定からすると、平成20年11月答申ということですけれども、この後に住宅マスタープランの策定ということなんでしょうか。20年度内に住宅マスタープランの策定というスケジュールになっているんでしょうか。
登都市計画担当課長
 そのとおりでございます。ただ、この審議会の進捗状況に応じまして、並行しまして、住宅マスタープランの方も作成作業に入っていきたいというふうに思っております。
久保委員
 基本構想ですとか、新しい中野をつくる10か年計画も、こういったことを踏まえて検討されるということなんでしょうけれども、この都市計画マスタープランとかみどりの基本計画、これも非常に住宅マスタープランには大きな影響を与えてくると思うんですけれども、その辺のスケジュールの調整といいますか、そこはどういうふうになっているんでしょうか。
登都市計画担当課長
 我々は時期的にはほぼ同じような形で策定をしたいというふうに思っております。もちろんぴったり一致ということではございませんけれども、大体同じようなスケジュールでつくっていきたいと。ですから、それぞれ、委員がおっしゃるとおり、相互に関連している面もございます。そういった観点から、並行して進めていきたいというふうに思っております。
久保委員
 ということは、この審議会の中でもみどりの基本計画とか都市計画マスタープラン、こうしたものが改定をされている進捗状況も報告があったりとか、そこの中で整合性を図りながら、審議が行われるというふうに考えてよろしいんでしょうか。
登都市計画担当課長
 必要に応じて、そういったことをやりたいと思っております。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 8番、「(仮称)本町4丁目住宅」の整備に係る事業者募集についての報告を求めます。
登都市計画担当課長
 それでは「(仮称)本町4丁目住宅」の整備に係る事業者募集について御報告いたします。(資料9)
 本件につきましては、第2回定例会の建設委員会で御報告をしましたけれども、その段階ですと、今後こういう方向で進めていきますという御報告をいたしたところでございます。今回それに基づきまして、事業者募集をするということでございます。
 簡単に御説明いたしますと、新しい中野をつくる10か年計画に基づきまして、区の未利用地に民間活力を導入して、高齢者向け住宅等の整備を行うということになっております。それに基づいて行うということでございます。
 この目的でございますけれども、そういった高齢者向け賃貸住宅を整備するとともに、子育て支援に配慮したファミリー向け賃貸住宅もここではあわせて供給をいたしまして、多世代居住を実現するということを目的としたいというふうに思っております。
 所在地につきましては、以下のとおりでございます。本町四丁目36番、約639平方メートルということでございます。近隣商業地域でございます。
 整備内容としましては、高齢者向け賃貸住宅につきましては、おおむね20戸程度でございます。これは前回御報告したとおりの内容でございます。対象としましては、60歳以上の高齢者単身者世帯ということでございます。こういった基準につきましては、国や都の補助事業でございますので、それに合わせた内容でございます。
 それから、(2)のファミリー向け賃貸住宅でございます。これはおおむね戸数としましては、20から30戸程度ということでございます。国の誘導居住水準を踏まえた規模とするということでございます。したがいまして、レベルとしましては、かなりグレードの高い住宅になるかなというふうに思っています。面積が少し広めということでございます。対象としましては、子育て期にあるファミリー世帯ということでございます。ここにつきましては、管理期間が50年ということでございます。
 4番目、事業手法でございます。事業者につきましては、公募により募集をしまして、すぐれた提案を行った者を事業予定者として選定するということでございます。事業用地には定期借地権、これは50年間を設定いたします。事業者有償で貸し付けるということでございます。したがって、区の方で借地代についてはいただくという考えでございます。事業者は建物完成後、住宅をつくるだけじゃなくて、管理運営も行うということでございます。また、高齢者向けの住宅につきましては、これは国の補助制度を活用いたしますので、それに沿った助成を行うということでございます。50年の定期借地期間が終了後は、事業者の方は区の方に返還をしていただくということになります。
 5番目、事業者の主な応募資格でございます。民法第34条の規定により設立された法人ということでございます。一般的ですと、財団法人あたりがこれに該当をいたします。それから、社会福祉法人。それから、3番目としまして、賃貸住宅の管理を業務として行う法人で、次の基準に該当するものということで、これは一般的な民間事業者ということになります。ただ、民間事業者であっても、かなり厳格な基準をつくりまして、ある程度能力のある事業者ということを想定しております。
 それから、6番目、今後の事業スケジュールでございます。現在募集要項の最終的な詰めを行っておりまして、11月30日、今月末に公表したいと思っております。その上で、応募者説明会を12月17日、応募受け付けを来年20年の1月21日に考えております。その後、事業者選定を行いまして、今年度中には事業者を確定したいというふうに思っております。それから、20年度につきましては、基本設計、実施設計を行うということでございます。21年度には建設工事に取りかかっていただきまして、22年度の12月には開設をしていただきたいと思っております。こういった内容で進めたいと思っております。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
伊藤委員
 3番目の整備内容の、高齢者向け賃貸住宅の5番の住宅管理期間が40年間。ところが、ファミリー向け賃貸住宅は、住宅の管理期間が50年間。高齢者向けの方には何か定期借地期間満了までの10年間は、事業者の住宅として管理運営するというと、10年間、これは具体的にどういうことなのか、ちょっと伺えますか。
登都市計画担当課長
 これは国や都の補助事業ということでございます。その期間は20年間でございますけれども、それを延長できるということですので、40年間は国や都の補助事業で行うということでございます。ですから、最後の10年間につきましては、それが切れてしまうので、あとは事業者の方で独自に管理運営をやるということになります。いずれにしましても、その管理運営の仕方につきましても、事業者の提案、どういうものがいいのかなということで、我々の判断をしていきたいというふうに思っております。
伊藤委員
 そうすると、変な話、契約を結んで、40年間は補助事業の対象にはなるんですけれども、その後の10年間は、事業者と直接契約するということですか。
登都市計画担当課長
 例えばある高齢者を入居させるとします。その場合、家賃補助が出るということになります。ただその家賃補助というのは、最高で40年間ということになります。ですから、それが終了した時点で、この事業は終了してしまうということになります。その後につきましては、事業者の住宅として管理運営することになるというものでございます。
伊藤委員
 そうすると、その事業者と借り主の高齢者との間で話し合いがつけば、その後10年間も住み続けることができるんですか。
登都市計画担当課長
 そのとおりでございます。
伊藤委員
 ちょっと休憩にしてくれますか。
委員長
 休憩します。

(午後3時35分)

委員長
 再開します。

(午後3時35分)

かせ委員
 今の質問とも関連するんですけれども、そうすると、整備内容の(1)と(2)というのは、別の補助事業になるんですか。
登都市計画担当課長
 補助事業と申しますのは、高齢者住宅の方だけでございます。このファミリー向けにつきましては、これはもう民間ベースでやっていただくということでございます。ただ、区として条件をつけているということでございます。ファミリー世帯を入居させるということで、住宅の規模等につきましても、それなりのものにしていただきますよという条件つきということでございます。
かせ委員
 そうすると、一方は補助事業の高齢者向け住宅と、民間のファミリー向け賃貸住宅ということで、これは同じ建物の中でそれぞれの制度でやられるということですか。
登都市計画担当課長
 そのとおりでございます。
かせ委員
 それと、50年間の定期借地権契約ということですけれども、想定の話になりますけれども、ここで先ほど説明があったように、そのために自己資本とか、経営が継続するようにというものがあったとしても、どうなるかわからないわけですけれども、その契約が履行されなかった場合にはどうなるんでしょうか。
登都市計画担当課長
 これは履行していただくという前提がございます。もし履行できなければ、契約につきましては、それで契約違反ということになります。その場合は、何といいますか、困難になった場合については、第三者に権限の譲渡をやっていただくことになるという、協定の中にそういったことを盛り込むということを考えております。
かせ委員
 やはり住宅ですから、そこに住まわれる方は安定してそこで生活をしたいと。そのために住宅に入るわけですよね。そういった事態が起こったら、やはり大変なことになるわけで、その場合にセーフティ策として、ある程度の考えを持つべきだというふうに思うんですけれども、どうなんでしょうか。
登都市計画担当課長
 それは事業者の方で対応していただくということになろうかと思います。ただ、万が一ということになれば、多少この件につきましては、区の方でも考えていかなきゃだめかなというふうに思っております。例えば参考までに言いますと、現在高齢者アパートというのがございまして、それが廃止される場合は、例えば10世帯入っていたら、10世帯の方については、その移転先を区の方で全部手配をして、一定の家賃というんですか、それも今までとあまり異ならないようにということで、一定の助成をするという格好で廃止をしているということもございます。ですから、万が一ということになれば、いろいろな手はあるのかなというふうに考えております。
 いずれにせよ、民間でございますので、100%完全にリスクがないというふうにはやっぱり言えないと思いますけれども、可能な限りリスクの少ないやり方をやりたいということで、現在最終的な募集に当たっての調整をしているというところでございます。
かせ委員
 そういうこともあり得ることなので、注意をしていただきたいということです。
 それで、じゃあその契約期限が切れた場合、これはどういうことになるんですか。
登都市計画担当課長
 50年間の定期借地契約が終了した後は、更地にして、区に返還をしていただくということでございます。これは一般的な定期借地権のやり方だということでございます。
かせ委員
 何かもったいない話といいますか……。経営される方も50年なんだけれども、じゃあ住まわれる方も50年の中だけの話と。それから、これはずっと継続して50年使われるわけじゃないわけで、後半の10年間ぐらいしかない人は、10年しかいられないと、こういうことになるんですか。
登都市計画担当課長
 そのとおりでございます。
むとう委員
 管理するのは、高齢者向けとファミリー向けと、違う会社が管理するんですよね。建てる業者はどうなるのですか。よくわからなんですけれども。
登都市計画担当課長
 これは建てた業者はそのまま管理運営を全部するということです。一つの建物ですから、高齢者向けもファミリー向けも一体で管理をしていただくということになります。
久保委員
 住宅の管理期間40年間と50年間で、賃貸住宅を管理運営すると、裏の(3)にありますよね。管理運営するところは変わらないんじゃないですか。この高齢者向け賃貸住宅の5番は、50年間は管理運営をするのではないんですか。40年間で助成制度がなくなることと、この管理運営期間の変わることというのが、ちょっとよくわからないんですけれども。
登都市計画担当課長
 すみません。ちょっと書き方がよくなかったかもしれませんけれども、高齢者向け賃貸住宅として、この制度で運営するのは40年間ということでございます。ですから、最後の10年間につきましては、それは事業者側の住宅として運営をするということでございます。別に事業主体が変わるということではございません。
久保委員
 わかりました。要は高齢者向け賃貸住宅ではなくなってしまうということですよね。
 以前に説明があったときにも伺ったんですけれども、この高齢者向け住宅、バリアフリー構造となっているということなんですが、高齢者向け住宅も、高齢者の方で障害者になられる方もあるわけだから、車いすなどの対応も含めた、そういったバリアフリー構造にすべきではないかということを御質問させていただいたんですけれども、その辺に関しては変わったんでしょうか。
登都市計画担当課長
 これは一般的な、何といいますか、バリアフリー住宅というんですか、そういう形になります。ですから、今まで元気だった方が車いすになって生活するといった場合も、ある程度は考えられるのかなと。小さ目な車いすですと、多少使えるというものでございます。段差がなければ、ある程度車いすが使えますので、そういったものでございます。ですから、個人個人の身体条件に合わせた、本格的な障害者住宅というレベルではないというものでございます。
久保委員
 ということは、最初から車いすの方は対象にならないということにはしないというふうに考えてよろしいんですか。
登都市計画担当課長
 完璧な意味での障害者住宅というわけにはいかないだろうというふうに思っております。ですから、ある程度動ける方になるのかなというふうに思います。
久保委員
 ということは、ここには高齢単身者世帯としかありませんけれども、場合によっては車いすの方では不可能ですとか、介護度が幾つ以上の方はだめとか、そういった条件がついてくるということなんでしょうか。
登都市計画担当課長
 この想定は、いわゆる区でいうと高齢者福祉住宅ですね、そのレベルに近いものというふうに考えております。ですから、実際につくるにつきましては、プロポーザル方式ですので、事業者の方でいろいろ考えていただいて、それも一つのアピールの度合いになるのかなというふうに考えております。
むとう委員
 これは高齢者のところで、60歳以上の高齢単身者世帯で、国基準に基づく所得制限ありというのは、この国基準に基づく所得制限というのは、どういう内容なんですか。
登都市計画担当課長
 申しわけございません。ちょっと今、手元に資料がございませんけれども、かなりこれは所得からいいますと、高い所得というんですか、多分月額ですと、40数万円ぐらいまでの方でしたら、入居できるという程度だというふうに思っております。これは年によって多少基準というのは変わっていきますので、入居したときの基準がその程度だということでございます。ですから、普通の年金生活者でいけば、これはもう最高レベル以内の方かなというふうに思っております。ただ、かなりお仕事をしていて、所得が相当高いとなると、この要件には該当しなくなるということでございます。
むとう委員
 そういたしますと、これは事業者が建てて、50年間で採算がとれなければいけないわけですから、決してお安く入居できるというものではない。ある程度お家賃は事業者任せで、これは一般の近隣の通常の賃貸料金と比べて、どういう設定になっていくのか。それがすべて事業者任せという部分になっちゃうんですか。
登都市計画担当課長
 ですから、家賃につきましても、プロポーザルの対象になります。ですから、この規模で、こういう内容で、うちはこれだけの家賃でできますということであれば、それを評価していくということになろうかと思います。あくまでもこれは民営の住宅ということですので、そういうことになるというふうに思います。
むとう委員
 これは建ぺい率80%の容積率400%と、鉄筋コンクリート造の割と高めのものができるんだと思うんですけれども。こういったものを50年で、これは更地にして壊して返すということですけれども、変な言い方をすれば、50年しかもたない建物になっちゃうということなんですか。普通もうちょっともつんじゃないんですか。建築のことはよくわからないんですけれども。
登都市計画担当課長
 この制度ですと、一般的にこういうやり方をとっております。ただ御案内のように、例えば公営住宅でも、今、昭和30年代に建てたのが建てかえ時期ということでやっておりますけれども、ですからその程度での更新はやむを得ないのかなというふうに思っております。
むとう委員
 今、逆に、壊すとごみになっちゃうし、よくないということで、長もちする家づくりというのが、割とちまたでとか住宅会社からは言われていますよね。あえて50年で壊さなければいけない、50年で採算がとれなければいけないということになってくると、何だか、どうなのかなと。何と言ったらいいのかしら。ちょっとふと疑問に思う部分もありまして……。例えば50年後に更地で返還していただいて、区は何か次なる使い道というものを考えての上なんですか。50年後だから、何もわからないということなんでしょうかね。この制度そのものがそういう50年だから、そういう区切りをつけているというだけのことなんですか。
登都市計画担当課長
 定期借地権50年ということですので、それに合わせたということでございます。ただ、契約ですから、それは委員おっしゃるように、50年後に建物ごと区に渡すということは、これは可能でございます。ただ、一般的にいいますと、50年たって区がもらった場合、恐らくかなりの改修をしないと、維持できないのかなというふうに思います。ですから、そういったことを勘案して、更地にして返還と、一般的な方法の方がよろしいのかなと思って、今回はやったわけでございます。
 ただ、我々としましては、今回中野区として初めてこういうやり方でやるということですので、実際にこれで受けてくれる事業者がどの程度いるのかもわからないという状況でございます。ですから、多少試行錯誤があるかもしれませんけれども、今回はこの一般的なスキームでやってみたいというふうに思っております。
むとう委員
 最初に応募するときに、すぐれた提案を行ったものを選定するわけで、ですから家賃設定なども、いい住宅を割と安価で区民に提供できるようなところに、多分決まっていくんだろうなというふうに考えるわけですけれども。最初にそうやって決めてしまった後、50年と長いですけれども、その後のお家賃の値上げなんかについては、区はどういうふうな関与ができるんでしょうか。最初の提案はよかったけれども、結局高くなっちゃったわねなんていうことになっても困るんですけれども。維持管理を含めて、その後のことは、この最初の契約の中で何か縛りをかけていくような契約になっていくんでしょうか。
登都市計画担当課長
 基本協定等で一定の縛りをかけていきたいと思っております。
のづ委員
 先ほどファミリー向け住宅のところで、区として条件をつけているとおっしゃいましたけれども、このキッズルームの設置というところですね。その辺でお願いがまだできることがあるんでしょうか。
登都市計画担当課長
 これは事業者の方でどうするかということにもなろうかと思います。ですから、今の段階でどこまでそれが可能かというのは、なかなかお答えしにくいところではございます。ですから、例えばキッズルームに関しまして、例えば近所のお子さんも自由に――自由に入れるかどうかはわかりませんけれども、親がついていればお使いくださいとか、そういった提案は事業者としてはできるというふうに思っております。
のづ委員
 事業者としてというか、地域の方からお願いをすれば、そういうことが可能かもしれないということですか。
登都市計画担当課長
 現時点では、それができるとは言い切れませんけれども、可能だというふうに思っております。
のづ委員
 というのは、例えばキッズルーム設置ということだけをお願いしたとして、キッズルームというイメージが、皆さんそれぞれが業者によって違うと思うんですが、子育て期にあるファミリー世帯ということで、乳幼児が遊ぶのと――児童館ではありませんからね。乳幼児が遊ぶのと幼児が遊ぶのは、一緒ということになりますよね。それと、談話室ですから、親も一緒ということになりますけれども、もし万が一、地域にそういう要望があって、地域に1日だけはそこは貸してもいいよとかということがあるとしたら、やっぱりトイレの設置とかそういうことも含んできますので、そのキッズルームというイメージを、もうちょっと区としてイメージ出しをしてお願いできるのかどうかということを、ちょっと確認したかったんですけれども。
登都市計画担当課長
 確かにキッズルームと一言で言っても、イメージがそれぞれ違うと思います。ですから、それも含めて、事業者で「うちはこう考える。こうやりたい」という、そういった提案を我々は期待をしているというところでございます。
のづ委員
 期待をしているということは、お願いもできるかもしれないけれどもという、相談の可能性があるというふうなことですか。
登都市計画担当課長
 そのように考えております。
伊藤委員
 また休憩してください。
委員長
 じゃあ休憩します。

(午後3時55分)

委員長
 それでは、再開します。

(午後3時58分)

 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 他に報告はありませんか。
 それでは、以上で所管事項の報告を終了します。
 次に、審査日程のその他に入ります。
 各委員、理事者から何か発言はありませんか。
 なければ、次回の委員会の日程を御協議いただくため、委員会を暫時休憩します。

(午後3時58分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午後3時59分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は第4回定例会中としたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 以上で、本日予定していた日程はすべて終了しましたので、本日の建設委員会を散会します。

(午後4時00分)