平成19年12月04日建設委員会
中野区議会建設委員会〔平成19年12月4日〕
建設委員会会議記録
○開会日 平成19年12月4日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時01分
○閉会 午後5時11分
○出席委員(8名)
北原 ともあき委員長
のづ 恵子副委員長
ひぐち 和正委員
南 かつひこ委員
伊藤 正信委員
久保 りか委員
むとう 有子委員
かせ 次郎委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市整備部長 石井 正行
都市計画担当課長(住宅担当課長) 登 弘毅
南部地域まちづくり担当課長 角 秀行
中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 市川 求
土木・交通担当課長 遠山 幸雄
公園・道路担当課長 安部 秀康
建築担当参事 佐藤 幸一
拠点まちづくり推進室長 谷村 秀樹
拠点まちづくり担当参事 秋元 順一
中野駅周辺整備担当課長 松前 友香子
○事務局職員
書記 松本 明彦
書記 杉本 兼太郎
○委員長署名
審査日程
○議案
第71号議案 中野区立公園条例の一部を改正する条例
○請願
〔継続審査分〕
第3号請願 西武新宿線駅と踏切の改善に関する請願
○陳情
〔新規付託分〕
第22号陳情 中野4丁目地区地区計画の区立新中学校校庭と警察庁宿舎予定地について
○所管事項の報告
1 健康づくり公園等の19年度の整備について(公園・道路担当)
2 警察大学校等跡地に係るまちづくり連絡会の設置について(拠点まちづくり担当)
3 警察大学校等跡地に係る大学用地の管理等について(拠点まちづくり担当)
4 踏切遮断時間表示システム実証実験について(西武新宿線沿線まちづくり担当)
5 その他
(1)社会福祉法人鵜足津会の土地改変に伴う土壌調査結果と今後の対応について
(拠点まちづくり担当)
○地方都市行政視察について
○所管事務継続調査について
○その他
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会いたします。
(午後1時01分)
本日の審査日程についてお諮りいたします。
本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては、3時ごろの切りのいいところで休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いいたします。
ただいま傍聴希望者が15名を超えましたが、希望者全員の傍聴を許可することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
なお、本日は非常にたくさんの傍聴者がおみえになっておりますので、お互い譲り合いながら傍聴されるようお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
議案の審査を行います。
第71号議案、中野区立公園条例の一部を改正する条例を議題に供します。
それでは、委員会を休憩します。
(午後1時03分)
委員長
委員会を再開します。
(午後1時04分)
休憩中に御発言がありましたように、伊藤正信委員、ひぐち和正委員、南かつひこ委員、久保りか委員から、第71号議案に対する修正案が提出されておりますので、修正案文を事務局に配付してもらいます。(資料2)
〔資料配付〕
委員長
では、もう1回休憩させていただきます。
(午後1時05分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時06分)
それでは提案者代表であります伊藤正信委員から提案説明を受けたいと思います。
伊藤委員
今回、修正案の提出をさせていただきましたけれども、71号議案、中野区立公園条例の一部を改正する条例に対する修正案について、提案理由の説明をさせていただきます。
今回の条例改正案は、公園条例に関しましては、野球場、庭球場、弓道場ほか施設管理委託をされている施設の使用料の額及び利用料金の限度額を現行の最大1.5倍程度まで大幅に値上げしようとするものであります。私どもとしましては、一定の範囲の額の改定についてはやむを得ない状況であると、きのうも質疑の中で申し上げました。算出方式に関しても一定の理解は示しております。
しかし、今回の改正案はあまりにも大幅な値上げであるということで、利用者にとっても大きな影響を与えると考えております。
また、先ほども申し上げました野球場、庭球場、弓道場、これは区民にとっても日々の暮らしに密着した身近なものであり、施設利用料金についても、利用しやすい額というものにしたいなと思っております。そして、今回、改定することをやむを得ないものとしても、その額は最大で現行の1.2倍程度の範囲内とするべきと考えております。
付録で資料がございます。ごらんいただきたいと思いますけれども、オレンジ色の修正案、このように修正案、1.2倍にさせていただいております。
以上で提案理由の説明を行いまして修正案を提出するんですけれども、委員の皆様におかれましては、ご賛同いただければ大変ありがたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。
以上で終わります。
委員長
これより修正案について質疑を行います。
質疑はありませんか。
かせ委員
修正案を見せていただきました。説明もお聞きしたわけですけれども、その中で何点かお聞きしたいこともあります。
1.5倍はあまりにも高いので、1.2倍程度に抑えたということですけれども。これではあまりにも高いということでは同感ですけれども、ただ問題なのは、計算の根拠となっていることなんです、実は。それで、先ほどの説明ですけれども、計算の根拠については了承するというふうに聞こえたわけです。原案のほうで計算の根拠となっているというのは、いわゆる職員人件費であるとか、減価償却費であるとか、コストのすべてを算定の基準にしているということですけれども、この考え方については、どうお考えでしょうか。
伊藤委員
きのうの質疑でも申し上げましたけれども、施設の減価償却費、また人件費、そしてコスト、それも含めて、私どもは一定の理解はしているんですね。建てかえの予算なんかも必要でありますし、古くなれば建てかえる、また、設備なんかも改修しなければいけない、そのためにも税の負担と区民の負担というのは一定の理解はしているんです。ですから、完全に否定するわけじゃありませんから、区の理事者の考えている算出根拠というのは。それをもとにして、1.5倍ではあまりにも高過ぎる。大体1.2倍が上限ではないかなと思っています。
かせ委員
きのうの理事者側の答弁の中でも言われていたわけですけれども、1.5倍の上限をつけたとしても、すべてのフルコストで計算すると、これにはとどまらないということになりますよね。今後、そういう考え方に立っていくと、必然的に連続的な値上げということにならざるを得ないだろうと思うんです。それについてはどうですか。
伊藤委員
今回、改定するのは、6年ぐらい前に改定されて以来のもので、実は3年前やる予定だったのが大分延びたものと聞いています。きのうも答弁で、3年後にはまた改定したいということなんですけども、私どもは今回に限って1.2倍を主張させていただいているんです。3年後にはどういう財政状況になっているかわかりません。ですから、今回に限っては1.2倍ということを主張させていただきます。
かせ委員
今回に限ってということで、後で理事者のほうにもあわせてお聞きしたいと思いますが、体育協会とか、皆さんの会派でも懇談会をやっていると思うんですけれども、実は中野区の現在の施設使用料自体が高いんだということを言われていました。私も気になるので、きのうインターネットで近隣のところを調べてみたんですね。そうしますと、確かに中野区は高いんですよね。上高田・哲学堂庭球場というのは、現行1時間で600円、区の案ですと、これを700円に上げようということですけれども、お隣の妙正寺体育館庭球場、これは杉並区ですかね。杉並区ですと、一般の方で2時間800円、団体登録の方は2時間で400円です。それから、野球場についてどうかといいますと、上高田・哲学堂野球場というのが、現行ですと2時間で2,500円、改定額で言うと3,700円、あまりにも高い、これは当然そういう結果だと思うんですけれども、それでは杉並はどうかといいますと、杉並の和田堀公園野球場というのは、一般の方で2時間で3,200円――これは高いのか。ああ、そうか。一般の方はそうなんですけれども、登録団体ですと2時間で1,600円。それから、学田公園というと、これは練馬区。練馬区ですと、登録団体1時間で1,200円なんですよ。ですから、これで比較しましても、登録団体のところで見てみますと、はるかに安いということになります。
それで、中野区のスポーツ団体の方が言っていたのは、現在でも高いということで、これがどこにはね返るかというと、会費の問題であるとか、大会であるとか、こういったことに非常に大きな影響があるんだと。現在でも高いのに、これが少しでも高くなれば、会費の問題とか、スポーツのイベントの開催のことについても、いろいろ影響が出てきちゃうということを言われていたと思うんです。私たちもそういうふうに聞いているんですけれども。そうしますと、たとえ1.2倍であろうと、現行を超えて値上げするということは、現在のそういったスポーツ活動に対して重大な影響を与えざるを得ないだろうということですから、この点については、慎重にならざるを得ない。1.2でいいのかということも検討しなければいけないんじゃないかなというふうに思います。その点について、どうお考えでしょうか。
伊藤委員
その辺も考えて、私どもは税負担の割合、区民の負担の割合、総合的な判断に基づいて1.2倍ということで主張させていただいております。
かせ委員
それでは、関連して理事者の方にもお聞きしたいんですが、先ほど伊藤委員のほうが言われていましたけれども、3年間はこれでやるんだということですけれども、中野区としては利用料の改定については、今後のスケジュールといいますか、きのうの議論ですと、今後の見直しがあるんだというようなことを言われたと思うんですけれども、1.2倍になったということで、どういうふうにお考えですか。
委員長
ちょっと休憩します。
(午後1時17分)
委員長
委員会を再開します。
(午後1時18分)
むとう委員
提案者の皆様に質問したいんですけれども、1.2倍で抑えたということなんですけれども、これは参考までにお尋ねしたいんですけれども、建設委員会だけの部分ではなくて、ほかのところでも1.5倍の上限額で改定しているところがあったかと思うんですけれども、その分すべてを1.2倍で抑えるという考え方なんでしょうか。すべてにおいて、やはり統一性がないといけないので、ここの建設委員会にかかわる部分だけ修正案が出ているのか、他の委員会に属する部分についても1.2倍で抑えるような修正案をお出しになっているのかどうかだけちょっと確認させていただきたいんですが。
伊藤委員
ちょっと休憩させてください。
委員長
休憩します。
(午後1時19分)
委員長
再開します。
(午後1時21分)
質疑はありませんか。理事者に質問でもいいですよ。
ちょっと休憩します。
(午後1時22分)
委員長
再開します。
(午後1時24分)
むとう委員
1.5倍を超えるところについては1.2倍に抑えるというような修正の提案が出ているわけですけれども、このとおりにしますと、当初、全体では多分、使用料の見直しによって4,000万円ぐらい収益が上がるという説明だったかと記憶しているんですけれども、1.2倍で抑えるということになると、どういったぐらいに変動するんでしょうか、見通しは。そちらのほうでは計算は――これは提案者に聞かなければわからないことなのかしら、もしかして。
〔「提案者はこれしか提案していないから」と呼ぶ者あり〕
むとう委員
そうですね。速やかに計算はできないからわからないですかね。
石井都市整備部長
今回、公園条例の一部を改正する条例の修正案による原案に対する差額ということになるんでしょうけれども、この部分につきましては、今、修正案が提案されたばかりで、どのくらいの差が出るかということについて計算もしておりません。また、区全体の差額等についても計算されていないというところでございます。言えますことは、これを見ますと1.5から1.2ですので、当然私どもが考えていた額よりも歳入が落ちてくることだけは確かだということでございます。
むとう委員
休憩中にちょっと私も発言したんですけれども、今まで統一的な計算方法でなかったということにおいて、統一的な計算方法を用いるということについては私も理解をするんですけれども、根本的な計算方法の中に、かせ委員がおっしゃっていたように、人件費であるとか、減価償却費、その他もろもろの経費を全部入れるということは、公共施設としてはいかがなものかという疑問を持っています。
それで、今回1.2倍ということですけれども、そもそも1.5倍で上限を抑えるという、1.5の根拠は何かということも十分な説明がなかったわけです。確かに区民にとっては1.5倍よりも1.2倍のほうが安くなるので、それは歓迎すべきことではあるんですが、区といたしましては、また3年後に見直しをということになっていく中で、今回、現行利用料に対して1.2倍で抑えたいという考え方については、区はどういうふうに考えるのか。つまり区が1.5倍で抑えたという考え方と今回の1.2倍で抑えるという考え方について、区はどういう理解を示すのかというあたりをどなたか御答弁できれば、御答弁ください。
安部公園・道路担当課長
区としては、1.5倍ということで昨日御説明申し上げたわけでございますけども、じゃあ、1.5倍に何らかの数値的なといいますか、計算上の根拠があるのかということになると、そこは正直言ってないわけですけども、区の考え方としては、1.5倍ぐらいまでであれば区民の方の理解が得られるかということで1.5倍に抑えたということでございます。
それで、1.2倍になった場合にどうかということでございますけれども。今、部長から説明がありましたとおり、区の歳入としては当然予定よりは減るわけですけれども。じゃあ、それで執行できないのかどうかというようなことについて、公園条例に関してだけのことではないものですから、ちょっと私からお答えしにくいんですけども、公園条例に関してですと、1.2倍になった場合に下がるということがどういう影響を与えるのか、ちょっと私も今お聞きしたところではっきりお答えできるわけでもないわけですけども、修正案が通った場合、1.2倍の中で執行していかなければならないのかなというふうに考えております。
むとう委員
区側が1.5倍であれば区民に一定の御理解をいただけるというふうに判断されて出された提案ですよね。でも逆に区民の側に近い議員としてみたらば、区民の御意見も聞きながら、それはなじまないということで、せいぜい1.2倍ではないかという考え方を打ち出したわけでして、区の考え方と区民の意見を聞きながら、区民に近い議員との考え方の間に0.3の開きがあったわけですけれども、それについては、区はどういうふうに受けとめられますか。じゃあ、行政は区民の意見を聞かないでここまで決めちゃったのかということにもなるわけですし、これはパブリックコメントや説明会もしてきたわけですよね。そういう中でも、そこで参加されている方の御意見はやはり1.5倍は高いというほうが多かったわけですよね、意見交換会やパブコメの意見なんかでも。でもそういう意見を聞いても、区側は修正せずに1.5倍で出してきたわけですよね。そこに受けとめ方のギャップがすごくあるなというふうに思うんですけど、今こういった形で修正案が出されたことについて、区としてはどういうふうな受けとめ方をなさっているのか、述べていただけますか。
安部公園・道路担当課長
区としては、パブリックコメント、意見交換会でいろんな御意見をいただいた中で、確かに1.5倍というのは高いというお話があったわけですけども、区民全体のお話を聞きながら、確かにそういう話もあるけれども、区としては今までの区の計算との乖離といいますか、そういうものもそれなりにある中で、皆さんの御意見は御意見としてお伺いしながら、1.5倍という数字を御理解いただきたいという進め方をしたわけです。
石井都市整備部長
区側としまして、原案1.5倍を上限ということで御提案をさせていただきました。今回こういう形で修正案が議会に出されているわけでございますので、そこは私どもも尊重しながら、今後も扱いを考えていけるかなと、こう思っております。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、質疑がないようでしたら、取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。
(午後1時32分)
委員長
委員会を再開します。
(午後1時35分)
お諮りいたします。
本議案を一たん保留することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決します。
次に、請願の審査を行います。
第3号請願、西武新宿線駅と踏切の改善に関する請願を議題に供します。
なお、本請願につきましては、新たに205名の方々から署名が追加提出され、合計686名となっておりますので、御承知おきください。
これより本件に対する質疑を行います。
質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、本件の取り扱いを協議するため、委員会を休憩します。
(午後1時36分)
委員長
委員会を再開します。
(午後1時43分)
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、質疑を終結します。
意見の開陳を行います。
意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、意見の開陳を終結します。
次に、討論を行います。
かせ委員
第3号請願、西武新宿線駅と踏切の改善に関する請願の主旨に賛成をするという立場から討論したいと思います。
この請願ですけれども、三つの請願項目がありまして、第1は、鷺ノ宮駅南側にエレベーターを敷設するために、中野区として土地の取得などを含め検討してくださいということであります。委員会としても、鷺ノ宮駅を視察してまいりました。鷺ノ宮駅の南側、御承知のように、非常にきつい階段があって、利用者の方にとって非常につらい駅だろうというふうに思います。利用状況としても、南側に団地等を控えておりまして、決して低い状況ではありません。北側のほうにはエレベーター等ございますけれども、それを利用するためには大回りをしなければいけないということで、ここにエレベーターを設置していただきたいという住民の皆さんの意向というものは非常に切実だというふうに感じました。
私たちが行ったときにはまだ空き地となっていたわけですけれども、現状は確かに駐車場となって、2年間はそのままで利用しなければならないというような報告も受けました。しかし、この土地については、エレベーターを設置するためには非常に重要なところであるということでは変わりありません。むしろあそこに建物が建つという状況ではなくて、2年間ですけれども、駐車場として利用されるということで、今後の土地利用ということについて、十分に協議検討する時間があるというふうに私は考えております。
そういった意味から、今後、あの土地を取得するよう中野区として交渉し、そして西武鉄道と掛け合うという行動は今後とれるだろうと。そういった意味で、ここに土地を取得してほしいという主旨を存分に生かした区政運営を望みたいというふうな意味で、第1項の賛成の討論とします。
第2項ですけれども、鷺ノ宮駅第2踏切と道路との高低差による危険を改善してくださいということですけれども、現状を見ますと、確かに線路が曲がっており、高低差があるという状況です。この段差の高低差を改善するということがすぐに可能かどうかということについては、さまざまな議論があるだろうと思いますけれども、しかし、危険な状態であるということは変わりないわけであります。この危険な状態を回避するという主旨を生かして、西武と掛け合っていただきたいというのが私の願いであります。
そして、3番目についてでありますけれども、鷺ノ宮駅第3号踏切の歩道幅を広げてくださいということにつきましては、現状を確認いたしましても、道路幅よりも狭いという実態があります。踏切を整備するという基準から照らしても、現在の状況は満たしていないということですから、少なくとも道路幅に合わせた踏切の拡幅ということはやらなければならない課題だろうと。これは行政として責任を持って、直ちに改善するために西武と交渉すべきであるということをお願いしたいと思います。
以上3点について述べましたけれども、そのことをもって請願の賛成討論としたいと思います。
委員長
他に討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、討論を終結します。
それでは、本件について、挙手により採決を行います。
お諮りいたします。
第3号請願、第1項を採択すべきものと決することに賛成の委員は挙手を願います。
〔賛成者挙手〕
委員長
挙手少数。よって、本件は不採択とすべきものと決しました。
次に、第3号請願、第2項を採択すべきものと決することに賛成の委員は挙手を願います。
〔賛成者挙手〕
委員長
挙手少数。よって、本件は不採択とすべきものと決しました。
第3号請願、第3項を採択すべきものと決することに賛成の委員は挙手を願います。
〔賛成者挙手〕
委員長
挙手少数。よって、本件は不採択とすべきものと決しました。
以上で第3号請願、西武新宿線駅と踏切の改善に関する請願の審査を終了します。
次に、陳情の審査を行います。
第22号陳情、中野4丁目地区地区計画の区立新中学校校庭と警察庁宿舎予定地についてを議題に供します。
なお、本陳情につきましては、本日までに2,158名の方々から署名が寄せられておりますことを御報告いたします。
本日は、陳情者から補足資料の配付と補足説明を行いたいとの申し出がありますが、いかがいたしましょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、委員会を暫時休憩します。
(午後1時50分)
委員長
委員会を再開します。
(午後2時06分)
これより本件に対する質疑を行います。
かせ委員
今、陳情者の方からいろいろ説明を伺いました。これまで中野区がやられてきた説明で、当初は防災公園と一体となった中学校の建設計画であるとか、そういったものが変更されたということですけれども、陳情者の方が言われたことをちょっと確認させていただきたいんですけれども、2006年4月に教育委員会が開かれて、協議会がやられたということですけれども、このときの議論というのは御承知でしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
存じ上げません。
かせ委員
それでは、私のほうから紹介させていただきますけれども、2006年4月14日、教育委員会第11回協議会会議録というのが、これはインターネットでもとることができます。公開されているものです。ここで言われていることですけれども、17年5月に中野駅周辺まちづくり計画が策定され、この計画をもとに東京都、杉並区と協議を重ね、警察大学校等移転跡地土地利用転換計画案の見直しを策定し、これに沿った処分を行うよう国に要請してきたということが言われています。その計画案というものを見てみますと、確かに現在の中央中学校のところは公共公益利用など、区庁舎などというふうになっていますよね。その南側なんですが、公共公益利用として統合新校などというふうに書かれています。それがどうなったかというと、その後、財務省が土地処分の方針というのを出しましたけれども、それを見てみますと、中学校のところの南側に0.28ヘクタールの用地を中野区が取得するということと、国の用地として南側に確保されていると、こういう処分になっています。こういうのが決定された後に教育委員会の協議会が開かれているわけですよね。
それで、この中で言われていることは、「まず、我々のもともとの希望は、つまり中学校の用地ですけれども、公園がありますね、ここがオープンになっていまして、その上に道路がありますね。ですから、ここと全部連続するようなオープンスペースということで中学校用地がずっと突き抜けているほうが防災公園としてもいいわけです」と、こういうようなことで要求していたということが書かれているんですよね。ところが、これが変わってしまったということで憤慨されているわけなんですよ。
それと、あと経過の問題ですけれども、第11号陳情が出されたのが2005年2月8日なんですよ。8月26日には警察大学校等移転跡地土地利用転換計画案の見直しを財務省に提出したということです。提出した資料は当時の資料なんですね。財務省が土地処分方針等を決定したのが2006年3月6日ですけれども、その間に四者協議会というのが開かれて、その中で作業部会というのも開かれているんです。第1回目の協議会は8月31日に開かれて、9月22日に第1回作業部会、その後、作業部会というのが3回開かれまして、2006年2月16日の第2回の四者協議会でこういった案になっているということなんですが、一体どこで要求が変わったのかというのがよくわからない。これについてちょっと説明していただけますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
今、委員のお話の中で、この陳情が平成17年2月8日ということでございます。それから、2005年の警察大学校等跡地計画というふうに陳情書にはなっているわけでございますが、これが今、委員がお話になった警察大学校等移転跡地土地利用転換計画案の見直し、これで財務省のほうに中野区としては処分についてお願いしたというものが平成17年8月ということでございます。
ところが、平成17年2月8日に出された陳情の1項が囲町の問題でございますが、1項、2項、3項を含めて全会派一致で採択されましたのが平成17年第3回定例議会ということでございますから、財務省のほうに区としての利用転換計画案の見直しを出した後で囲町会長から出された陳情が採択されているわけでございます。この採択を受けまして、急遽中野区といたしましては、もともとは囲町の北側に警察庁の宿舎があったわけでございますが、さらにその北側に計画をつくっていたわけでございますけれども、囲町の方々の陳情を受けて、囲町のすぐ北側に道路が通るように計画を見直す必要があるということになったわけでございます。その結果、警察庁の南側にある、通称南宿舎というふうに呼ばれているわけでございますが、この宿舎が計画していた道路を囲町側に沿って通すということになりますと、警察庁の宿舎が障害になるということで、財務省さんのほうにいろいろお願いしたわけでございます。その結果、国といたしましては、当然警察庁宿舎は、人が住んでおられるわけでございまして、ほかに移るわけにもいかない。やはり警大跡地の中で用意をしなければいけないというような条件設定がされたわけでございまして、その条件設定のもとに国と区と協議をした結果、最終的には昨年3月に示された土地処分方針に沿った計画になったということでございます。
かせ委員
囲町町会から出された陳情が採択されたということなんですが、これを見てみますと、かかわりを持つのは東西の道路を新設するということですよね。このほかについては、線路際の計画道路、補助221号線の問題と公園の確保の問題、それから、景観の問題であるとか、まちづくりの手法についてということですから、ここにかかわる問題としては、東西道路の新設ということだろうと思います。
先ほど陳情者の方がおっしゃっていました。私もいろいろ住民の皆さんからは聞く機会が多いわけですけれども、もともと囲町はどの路地も北のほうに行きますと警察庁の住宅にぶつかってしまって、塀に遮られてしまって袋小路になっているということで、前々から、火事があったらどうなるのかというふうに不安がたくさんありました。実際に今から30年ぐらい前にあの地域で火事があったんですね。警察庁の宿舎に避難したいというようなことがあったんだけれども、そのときにかぎがなくて逃げられないということで、本当に怖い思いをしたというようなことも実際に起こっているんです。そういうこともあって、何とか避難経路をというのは、実は今に始まったことではなくて、もう何十年も前からそういうものがあったと、これは当然なんです。ですから、東西道路をつくるときには、そういう避難経路、いわゆる袋小路の解決ということで何とかしてほしいというのが一番のことなんですよ。
そのために、もとにあった警察庁の宿舎をどうにかするというのは大事な問題、これをなくしたということは、成果として私は認めてもいいと思うんだけれども、しかし、これを解決したら、そこの宿舎をどこに持っていくかということが問題なわけですよね。これについては、囲町の皆さんも望んでいるわけじゃないわけです。
また、当初の計画からしても、南側に警視庁の宿舎がもともとありましたよね。警視庁の宿舎については、今度の利用計画の中でわざわざ移動するわけです。これは現在の宿舎よりも西側のほうに移ったわけでしょう。南側というのはあいたわけです。本来であるならば、ここに公共施設として十分に確保できる計画なんだけれども、ここに警察庁が来るという理由が今までの計画の中では全くわからない。多分こういうことについては、我々のところでまだ報告を聞いていないんだけれども、実はさまざま議論があったんだろうと思うんです。そのことについては明らかにする責任があるわけです。いつ、どこで、だれがここに警察庁の宿舎を持ってきたのか、そのことが語られなければならない。ぜひおっしゃってください。
秋元拠点まちづくり担当参事
平成17年2月に出された囲町町会からの陳情、これについては、道路について生活道路等の言い方が一切されておりません。この当時から警察大学校等跡地と既成市街地との間には15メートルから12メートルの環境をある程度遮断できるような幅員を持った道路計画をしていたわけでございます。当然、私どもといたしましては、囲町からそういう要請があるということは、その幅員で囲町に隣接するというか、そういう形での道路配置を検討すべきであろうというふうに考えたわけでございます。また、都市計画的に考えましても、15メートルから12メートルの幅員を持った区画道路、これがいきなり6メートルに減ってしまう、生活道路であれば4メートルに減ってしまうというような道路計画、これは都市計画として考えられないものでございまして、ごく自然な形といたしまして、今回は地区計画で定めたわけでございますが、そういった地区計画の中で12メートルの幅員というものが定まってきたということでございます。
そして、先ほど御答弁申し上げましたが、警察庁宿舎用地につきましては、ここから移転をするということに対して、一定の御理解があったわけでございますが、ただ、移転先としては、警察大学校等跡地の中で対応せざるを得ないというような条件設定があったわけでございまして、そういった中で、双方、区と国で協議をして、昨年3月に示した土地処分方針の計画になったというふうに理解しております。
委員長
ちょっと休憩します。
(午後2時22分)
委員長
再開します。
(午後2時22分)
かせ委員
まず、囲町の方たちですけれども、これについて生活道路とかなんとかということを言っていない、これは当たり前といいますか、だけれども、言わずもがななんですよ。これはずっと前々からそういうものがあって、また、これじゃないんだけれども、その前にもそういう陳情が出ているわけですからね。だから何とか確保していただきたいということ、これは長い間の住民の願いであったということです。
それと、区画道路、私も都計審とかで勉強させていただきましたので、ある程度はわかっているつもりなんですけれども、区画道路がないと開発自身が成り立たないわけですから、一定の区画道路をつくるというのは当たり前、これは当然です。それと今度の宿舎の移転とはまた別の問題ですよね。
今、答弁の中でおっしゃいましたけれども、この用地の中で移転先を確保してほしいという、確保しなければということなんですけれども、そのように提案したのはどなたですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
先ほどの御答弁の中でも申し上げましたが、移転については理解を示していただいた。ただ、移転先としては、警察大学校等跡地の中で考えなければならないということを条件設定したのが国でございます。
かせ委員
実は、私どもも財務省に何回か行きまして、ヒアリングを受けてきているわけですけれども、私たちが最近聞いてきたことによりますと、中野区のほうからそういう要望が出されたというようなことを言っているんですよね。ですから、今の答弁とはちょっと食い違いがあるんです。これは非常に重要なことでして、中野区が要望したならそうしたもの、それから、そうでないならそうでないというもの、議論があるわけですから、その当時の議論した議事録なりメモなり、そういったものがあるはずだと思うんですが、ありませんか。
秋元拠点まちづくり担当参事
そういう御指摘を過去に受けたことがございまして、私もいろいろ資料等探してみましたが、それに対する明確な議論の経過、こういったものはございませんでした。
かせ委員
国と自治体というような大事な折衝の中で、そういう議事録もない、そしてメモもないというようなことはあり得ないことですよね。非常に不自然さを感じます。本当にそういうものはないんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
今、御答弁申し上げましたように、情報公開等の請求を受けておりますので、その中で私どもも誠意を持って資料等を探してみたわけでございますが、残念ながらなかったということでございます。
かせ委員
私は今の答弁というのはちょっとおかしいと思っています。しかし、きょうは初めての陳情審査ですから、後に残しておきたいと思いますけれども、これについては、しっかりとした説明責任というものがあるだろうということを指摘しておきたいと思います。
それでは、先ほどの議論の中で、8月31日の第1回四者協議会、9月22日、このときにはまだ旧来の転換計画案ということで議論されてきていると思うんですが、その後、10月14日とか11月29日とかということで第2回目、第3回目というのがありますよね。どこからこういう議論になったのかというのはわかりますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
最終的に私どもが確認した内容は、現在の土地処分方針というんでしょうか、昨年3月にまとまったあの案が四者協議会で意思決定されたということは、2006年2月の第2回協議会、ここですべての事項について確認されましたので、この段階で決定されたという認識を持っております。
委員長
ちょっと休憩します。
(午後2時28分)
委員長
委員会を再開します。
(午後2時29分)
質疑はありませんか。
伊藤委員
ちょっと確認でお伺いしたいんですけども、今、陳情者のほうから資料提供された11号陳情、17年2月8日に中野駅周辺まちづくり計画についてということで囲町町会から出されました。先ほど来の質疑を聞いていますと、採択されたということなんですけども、実際どちらに聞いたらいいのかな、事務局に聞いたほうがいいのかな、それとも拠点まちづくりで答えられるのかな。採択された詳しい内容、全会一致なのか、ちょっとその辺だけ答えていただければと思いますが。
秋元拠点まちづくり担当参事
17年11月20日に出された中野区議会だより、これによりますと、第11号陳情1項、2項、3項につきましては、第3回定例会で採択されたということでございまして、各項とも全会一致で採択されたというふうになっております。
伊藤委員
1項、2項、3項が全会一致。そうすると、4項、5項につきましては、御承知でしたら教えてください。
秋元拠点まちづくり担当参事
4項、5項は実は先に採択されているようでありまして、平成17年7月17日の中野区議会だよりでございます。これを拝見いたしますと、第2回定例会で第11号陳情4項、5項は全会一致で採択されているというふうになっております。
久保委員
陳情の主旨なんですけれども、警察庁宿舎予定地を公園または中央中学校の敷地の拡張用地として取得してくださいということでございまして、今の計画には当然こういったことは検討されていないと思いますけれども、取得については、検討されていないので、可能かどうかということを伺うのは難しいかもしれませんが、実際のところ、取得することというのは、区の方針が変われば可能なことなんでしょうか。それとも、これはもちろん先方があることですから、無理なことなんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
「たら・れば」の話になって恐縮でございますが、この土地について、国のほうで何らかの動きですとか、区に対しての打診、そういったものが仮にあったとすれば、区といたしましても、取得というのが最適なのか、その辺はわかりませんが、区民の皆様にとって一番有効な利用、こういったものが図れるよう当然検討しているということはやぶさかではないということでございます。
久保委員
検討していくことはやぶさかではないということは、要は取得をすることは可能、相手が売却するということも可能であるということですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
これは先ほど申し上げましたように、「たら・れば」の話でございまして、現在のところは、この土地につきましては、本年6月だったかと記憶しているんですが、国の土地の今後の計画について有識者会議が設けられたわけでございますが、その中では、平成21年度に宿舎建設というような位置付けがされております。ただ、国も計画化を進めているようでございますが、国としてこれについて決定したという報告もまだ受けておりません。
久保委員
ということは、21年度宿舎建設という予定ではあるけれども、国としての計画決定はまだなされていないですね。ただ、計画決定はされていないけれども、そうした報告があるので、区の案の中ではその方向でもって一致というか、いろんな紙面に関しては紹介されているということですよね。
2006年の財務省の土地処分の方針により警察庁宿舎用地が割り込んでと、理由のところにそういった表現がございますけれども、これはどういった意味のことだかおわかりになられますでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
先ほど申し上げました2005年の土地利用転換計画案の中では、今の宿舎用地となっているところが公共公益施設用地、そんなような表示になっておりました。恐らく陳情者の方はそういったものを想定して、そこに宿舎が割り込んだというようなニュアンスで受け取っておられるのではないかというふうに思います。
久保委員
警察庁宿舎用地をここにというふうにしたのは区ではないわけですよね。先ほど言われていたような形で有識者会議の中で21年度宿舎建設ということが出てきたのであって、区はここに警察庁宿舎用地をというように決定したわけではないということですね。
秋元拠点まちづくり担当参事
これは土地処分方針が先に出ておりまして、国と区が協議を進める中で、現在のところに宿舎用地というような形で決まってきたというふうに思っております。
久保委員
国と区が協議をしてきたことによって進んできたということで、区が一方的に決めたということではなくて、そういった方向になっていったということですね。
先ほど御紹介ありました11号のほうの陳情の中で、陳情者の方にも私は伺いましたけれども、現在の計画の東西道路、これは12メートル幅のようなものを町会の方たちは望まれていたわけではないというようなお声があるようですけれども、そのことは担当のほうは承知していらっしゃいますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
この当時考えておりました東西道路の幅員でございますが、15メートルから12メートルの幅員を持った一定の開発区域と既成市街地との環境をある程度確保、遮断するというんでしょうか、そういった機能を持たせるための一定の幅員を持った道路が配置されるべきというふうに考えておりましたので、そこに6メートル、4メートル程度の生活道路という意識は全くございませんでした。囲町と警察大学校を挟む区画道路については、今申し上げたように、15メートルから12メートル程度の幅員を持ったものという認識をずっと持っておりました。
久保委員
それは区の認識であって、陳情を出された囲町町会の方たちにとっては、12メートルというような大きな道路を想定していたのではないというような御意見があったようですけれど、その辺は承知されていらっしゃいますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
生活道路程度というようなことは、この段階では伺っていないというふうに思います。
久保委員
このときの1番の主旨にもございますけれども、東西の道路を新設するとともに、囲町地域の土地区画整理を行い、住環境の向上と災害に強い住宅優先地区というふうに囲町側はしてもらいたいということが主旨だったと思うんですね。ということになりますと、やはり今後の警大跡地の開発においては、15メートルから12メートルの道路整備を行うことが囲町地区にとって災害に強い住宅優先地区となる、そのようなことで区としてはこの道路を進めてきたというふうに受けとめてよろしいんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
これは陳情の採択を見ましてから、今申し上げましたように、一定の広さを持った道路を通すこと、それから、囲町地区のまちづくりを推進すること、この2点について、私どもも真摯に検討したということでございます。東西道路につきましては、今申し上げたような経過をたどって、この陳情に沿った形で対応ができております。
それから、平成18年から囲町地区のまちづくりについては、私どもも地元に入りまして、18年、それから、今年度と続いて、区画整理等まではいかないんですが、一定の地区計画等を含めたまちづくりの勉強会を開催いたしているところでございます。
久保委員
それから、中央中学校の敷地の拡張ということで、これは学校再編の中で中央中学校、九中との再編ということが今検討されているわけでございますけれども、こうした中で中央中学校の敷地の拡張というような要望も教育委員会なりに出ているものなんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
土地利用の検討の中では、どの程度の用地の確保、要するに統合新校として今後計画されるということでございますので、一定の土地の確保が必要になるということでございまして、そこで、昨年の3月に決定した土地利用処分方針の中では、0.28ヘクタールの用地を拡幅用地として一応購入取得する予定としております。
久保委員
今のところは0.28ヘクタールの用地取得で教育委員会側も中央中学校の新設校をこれからつくっていくわけでしょうけれども、それに対しては、その計画でいくという方向で間違いないでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
当然、学校の基準というのがあるわけでございまして、そういった基準等については、教育委員会と協議を重ねております。その中でこういった拡張面積というものが出されてきたというふうに思ってございまして、今後この土地につきましては、この広さで取得について努力していくということになります。
久保委員
それから、学校に対しての教育環境の悪化というようなことを陳情者の方、心配されていらっしゃるようなんですけれども、警察庁の建物ができるということで、中央中学校の校庭などに対しての日影などの影響、この点については、現在はどのように考えられていますでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
この地区につきましては、再開発等促進区を定める地区計画を定めさせていただいたわけでございますが、その中では、この街区の中には病院ですとか、学校、それから、住宅、日ごろ日照が不可欠な施設が入っておるわけでございまして、こういった施設につきましては、日照を確保するようにというような方針をつくってございます。今後、詳細につきましては、この方針に基づいて計画づくりが進められていくというふうに思っております。
久保委員
まだ建物の図面ですとかそういったこともできてはいないけれども、日照の確保はきちっと行っていくということで、検討は進めていくということで間違いないですね。わかりました。
むとう委員
さまざまな委員のやりとりを聞く中で釈然としない点は、当初の計画にこの宿舎がなかったのが学校の南側にいつの間に浮上したというところが、なかなか質疑のやりとりを聞いていても釈然としないんですけれども。国のほうは、道路をつくるために今の宿舎が動いていただかなければならないということで、警大跡地の中のどこかに確保してほしいというのが最初に出された移動の条件だったんですよね。その後、国と区が協議をしてきてこの結果になったという御説明だったんですが、囲町の東西の道路をつくるというところは、囲町の皆様のことを本当に思いやられて、そういう道路になっていったという思いが伝わってくるんですけれども、逆に中学校の子どもたちに対する思いというのが、実は答弁の中でちっとも伝わってこないんですよ。ですから、国と区が協議している中で、先ほどかせ委員、陳情者の方が御紹介された教育委員会の中でのやりとり、教育委員さんたちは、学校現場のこと、子どもたちのことを第一に考えますから、南側にある程度の高さの建物が建つということについては、やはりいかがなものかというような御意見をおっしゃっていたかと思うんですよね。協議をしていた区の担当者の方は、子どもたちに対する配慮ということについて、どういうふうな見解を持たれてこの位置にという協議の過程が見えてこないんですけれども、どういう考えを持って協議をされてここに決まってしまったんでしょうか。
普通に聞いていて、そこのところの理由が実に腑に落ちないわけですよ。建築職の秋元さんとは違って、私もプロではないので、詳しいことはわかりません。だけれども、だれが聞いていても、校庭の南側に高い建物が建ったらば、それは環境悪化するよねというふうに普通に感覚としてわかりますよね。なおかつ広いほうがいいわけで、今の中央中学校というのも、後から生徒がふえたときにつくられたんですかね。条件としては、今現在も校庭がすごく狭い中学校で、今だと野球部やサッカー部もなかったんじゃなかったかなと思うんですけれども。そういうコートが取れないぐらいの校庭の中で今、子どもたちは生活をしていて、今回統合新校という中で、唯一ここだけ建てかえというのがいち早く打ち出されているところですので、子どもたちにより良い教育環境をつくってあげるというのが区の使命ではないかと思うんです。そういう点で区は一体どういうふうに国と協議をされたのかなというのが見えてこないので、もう少し丁寧に、どういう協議内容でここになったのか、本当にここしかなかったのかというのがとても納得できない点なんですけれども、もう一度丁寧に協議について御説明してください。
秋元拠点まちづくり担当参事
私ども中野駅周辺のまちづくりを所管しておりまして、どういうコンセプトでまちづくりを進めるか、環境とにぎわい、活力が調和したまちづくりというのは、この地区の新しい顔をつくるというコンセプトの一つになっているわけでございます。
先ほども申し上げましたように、地区計画の中では、病院、学校、住宅といった日照が必要な施設、これについては、一定の日照を確保することというきちっとした方針を定めております。そういった形で日照の確保に努めていくということがあるわけでございます。当然その中では、ここの街を利用される皆様が満足にご利用いただけるような、そういった形で考えながら計画づくりを進めてきたというところが実感でございます。
学校につきましても、今申し上げましたように、国の宿舎用地、こういったものが中学校用地の南側に配置されているわけでございますが、こういったものにつきましても、北側にある学校の日照確保に向けて、計画調整をしていかなければならないというふうに思っておりまして、すべてこの街を利用される方のことを考えながら計画をつくり、それから、これからのまちづくりを進めていく、これが私たちの責任であるというふうに認識しております。
むとう委員
環境というのは、日照だけではないわけですよね。先ほど陳情者の方に私も確認いたしましたけれども、一人の子どもが確保できる、使える面積というところが今現在は31平方メートルで、区の計画だと、統合新校にすると2校が1校にまとまるわけですから、子どもの数がふえるという想定です。そういたしますと、床面積が27平方メートルになってしまうと、逆に子どもが使える面積が小さくなっちゃうと。環境というのは、日当たりの問題だけではもちろんありませんから、成長期の子どもたちが伸び伸びと思いっきりスポーツができていい環境といったときには、どれだけ広い校庭があるかということもすごく重要な要素になってくるわけですよね。そういう意味では、逆に協議の過程の中で国の宿舎がどうしてここでなければいけなかったのかというところがわからないわけですよ。例えばほかだって、民間に売却した部分の中で確保することだって可能だったのではないかというふうに思います。
子どもたちの学ぶ環境、日照だけではなくて、床面積のことも含め、そして、陳情者の方が述べていたように、公園と連携して使えて、授業中ふと外を見たときに公園の広々とした緑が見えるのと、目の前に高い建物がそびえ立つのとでは、やはり視覚の点でも環境としてはよろしくなかろうというふうに思うわけですから、どうしてここの位置に協議してなってしまったのかという理由がわからないので、その協議の内容をもう少し教えてくださいと言っているんです。先ほど来の御答弁ですと、一辺倒の答弁であって、なぜここに国の宿舎が来なければ、ここしかなかったという点は何だったのかとか、どうしてここだったのかという結論、そこに至る協議の過程が見えてこないんですよ。そこの協議の過程で、議論を尽くしたけれども、ここしかなかったんだという説得力ある答弁をしていただかないと、納得できないですよ。もうちょっとわかるような御答弁をお願いいたします。
秋元拠点まちづくり担当参事
この区画につきましては、パズルを当てはめるようないろいろな議論があったというふうに聞いております。諸要件、そういったものを含めながら、国と区で検討を重ね、最終的にこれが最適であると定まったというふうに思っております。与えられた諸要件の中で、私どもは先ほどから申し上げていますように、皆さんの環境、それから、まちづくりのコンセプト、こういったものを十分認識しながらまちづくりを進める、そういった所存でございます。
むとう委員
じゃあ、最適とおっしゃるのだったら、最適な根拠を言っていただかなければ答弁にならないですよ。言葉だけ「これが最適なんです」と言われたって、それはやはり理解できないですよ。
陳情されている方々も、中学校の子どもたちにとって、これが最適だとは思えないから見直してほしいという陳情を出されているわけじゃないですか。だったら、最適だという説得力ある根拠をおっしゃってくださらなければ、とても理解できません。わかるような答弁をしてくださいよ。
秋元拠点まちづくり担当参事
本当にここに中学校だけしかないというようなことで発想するとすれば、御指摘のようなことになるんでしょうが、先ほど来申し上げていますように、パズルを当てはめるように定めてきた結果、この配置が最適であったというふうに我々は思っているわけでございます。
むとう委員
ちょっとらちが明かないので、違ったところからお尋ねしたいんですけれども、先ほどの久保委員とのやりとりの中での確認なんですけれども、ここに国の宿舎ということは、方針としては出てきているけれども、国の計画決定はまだしていないということですから、中央中学校の敷地の拡張用地として取得してくださいという陳情がもしも採択されたとするならば、区は区民の意をしっかり持って国に交渉する余地はあるということでよろしいでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
これは久保委員の御質問にもお答えいたしましたが、今後、この用地について、国のほうで何らかの動きがあるというような場合につきましては、どうすることが最適かということを改めて検討して、区として有効な土地利用の形で使っていきたいというふうに思っております。
むとう委員
国の動きがあればじゃなくて、区が動きをつくるということが問われているんですよ。こういう区民の意見がもし通っていったのならば、区民の思いを実現するために行政は動かなきゃいけないんですよ。国の動きを待たないで、区が先に動きを仕掛けていくという姿勢が問われているのではないんですか。もう一度答弁を求めます。
秋元拠点まちづくり担当参事
行政というのは、継続の中にあるわけでございまして、現在の土地利用、処分方針が決まってきた、こういう経緯を踏まえますと、改めて全く別の視点から、区としてこういう要望を国に対してしていくということは、現時点では不可能であるというふうに私は思っております。
かせ委員
ついうっかりひとり言が出ちゃいまして、継続性と言われたんですが、継続性を言われるということであるならば、01年計画以来、区民参加でずっと検討してきた、そしてまた、杉並区や東京都ともやってきた計画というものをどう具体化するか、具現化するかというのが行政の継続性だろうと思うんですね。それをしないで継続性なんて、答弁要らないですよ。本当にびっくりしましたよ。こんなひどい話はない。
それと、私、お聞きしたいのは、今のことで関連するんですけれども、本当に今やらなければいけないのは、子どもたちの教育環境を整えるために、この土地利用について少し見えてきたわけです。そういう状況があった中で区として積極的な働きかけというのは当然求められているだろうというふうに思います。再度、答弁ください。
秋元拠点まちづくり担当参事
恐らく今、委員の御指摘は、陳情者がお持ちになった参考資料、2001年の財務省に提出した区民合意にもとづく計画案、これを基にした御議論であろうというふうに思います。これにつきましては、この当時、ここに清掃工場が来ることを前提として計画が示されたものでございます。しかしながら、行政として継続ができなくなった。ここに清掃工場をつくらないという方針が決定して、その条件に基づいて計画の見直しが行われたわけでございます。そういった面では、その当時4ヘクタールの公園というような、この4ヘクタールということがうたわれていたわけでございますが、これにつきましても、できるだけこの4ヘクタールという数字を守っていこうと。整備手法は違ったわけでございますが、立体的な公共空地という形を含めながら、オープンスペースとしては3~4ヘクタールを残していこうという、これは行政の継続の一貫であるわけでございます。今回、昨年出された土地処分方針、これの条件がもし変わったようなことが生じたとすれば、それに基づいて区民の方々と御相談をしながら、一番有効な方向を検討していく、これが行政の継続であろうと私は思っております。
かせ委員
それをやりますと長い議論になるので、きょうは答弁求めなかったんですけれども、言ってくれたんですけども、一言でいえば、01年の計画というのは、清掃工場だけじゃなかったということと、やっぱり一番大事なことは、広場と防災ですよね。最低でも4ヘクタール、それから、清掃工場を含めるとさらに2ヘクタールで6ヘクタール、周辺のセットバックなり公開空地を利用して、10万人にふさわしい10ヘクタールの防災広場、防災空間をつくろうというのが根本的な計画だったんですよ。答弁は求めませんよ。だから、本当にひどいですよ。
それで、私、聞きたかったのは、先ほどの議論ですけれども、囲町住民の陳情が採択されたと、これに沿ってやってきたんだということだったんだけれども、先ほどは作業部会についてお聞きしたんです。関連して聞きたかったんだけれども、やめたんですが、それでは、この陳情採択のために国に要望書なり何なり出していますよね。こういうことについては、資料を私、見たことがないんですが、どういう要望をされたのか。こういう資料はありますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
南側宿舎の移転等の要請、これについては、文書はあるかと思っております。
かせ委員
非常に重要な資料だと思いますので、その資料を当委員会に提出していただけないでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
今ちょっと定かではないんですが、後ほどお答えさせていただくことでお願いします。
委員長
とりあえず答弁保留で。
委員会を休憩いたします。
(午後3時01分)
委員長
再開します。
(午後3時02分)
それでは、3時少し過ぎましたので、3時半に再開とし、委員会を休憩します。
(午後3時03分)
委員長
委員会を再開します。
(午後3時31分)
秋元拠点まちづくり担当参事
先ほど資料要求のございました警察庁南宿舎の移転についての要請文、これについて、休憩時間に探させていただいたんですが、文書についてはございませんでした。先ほどの答弁の中でも申し上げましたが、四者協議会の2月に行われた最終回で最終的な確認がされたということで、その段階ですべての配置計画、こういったものが意思決定されたというふうに思っております。
かせ委員
本当にびっくりしたんですけど、それと、四者協議会についてはないと先ほどおっしゃる。これもない。メモなり何なりという協議の内容はなかったですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
最終的にこの施設がこうというふうなものはございません。全体の形で最終確認をされたということでございます。
かせ委員
信じられないんですよね。あり得ないんだろうと思うんですよ。もう何回も何回も答弁していますけれども、囲町住民の陳情を受けて、それに沿って国に要請をしたというんだけれども、だれがどういうことを要請したのかという要請書、そういったものもない。信じられないですね。通常、こういうようなやりとりがされているんですか。例えば、この関係にかかわらず、建設関係でいえば、他の機関にこういうものをつくってほしいとか、道路づけをしてほしいとか、そういうことがありますよね。そういう場合には文書をもってやるんじゃないんですか。どういうやり方でやりますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
この件につきましては、意思の確認ができる協議会、そういったものがあったから逆に文書のやりとりがなかったというふうに思っております。通常、意思の疎通がなければ、当然、稟議を起こして要請をしていくという形になるんだろうと思うんですが、この件については、協議会の場でいろいろなことが行われてきたというふうに思っております。
かせ委員
とても納得できる答弁じゃありません。しかし、これからこのことのやりとりをやっても、時間ももったいないので、今後、この問題については、いろんな場所でただしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
むとう委員
参考までにお尋ねしたいんですけれども、今のやりとりを聞いていて、四者協議の議事録もないという。大事なことを決めるわけですよ、これからの中野の顔だとおっしゃるんですから、それを決める大事な四者協議の場が何の議事録もなく、言葉だけでのやりとりで決められていたということは、重ね重ね私も納得できないということを伝えたいと思うことと、それから、今のやりとりの中で再三出てきている囲町町会からの陳情を全会派一致で採択したことを生かして、東西の道をつくってきたという御説明でしたけれども、この警大跡地に関しては、さまざまな陳情が出されていて、全会一致で採択されているものがあると思います。この陳情以外に採択された陳情で計画に反映されていることというのがあれば教えてください。
秋元拠点まちづくり担当参事
例えば緑に関する事項、これについては、採択を受けて、まちづくりガイドライン等で採用させていただいているという、当議会における採択事項を我々としても重く受けとめて、できるだけ実現に向けて努力をしていくというふうに思っております。
むとう委員
そうですね。私もたまたま手元にあるんですけれども、緑に関して、武蔵野の大地特有の生態系の中で育成したかけがえのない貴重な樹木もあり、これらの樹木の現状での保存を十分に取り入れた計画にしてくださいというような陳情が全会派一致で採択されているというふうに私も認識しているんですけれども。例えばこのこと一つをとっても、先行して建設が進んでいる警察病院の建設の説明会に参加された区民の方からの情報ではありますけれども、先方は樹木を残すということを中野区から聞いていなかったというような報告を受けています。ですから、採択した議会の重みをしっかり受けとめて、計画に反映されているというようなおっしゃり方をされていますけれども、おっしゃった樹木に関してでも、具体的にこの樹木がどう残せるのかとか、これは樹齢何年でどうなのかとか、ぜひこの樹木は残しましょうよとか、そういう細かな協議をされているというふうには全然思えないんですけれども。一方、採択された陳情は、行政が議会の採択を拡大解釈して利用されているように思えてならないんですよね。本当に陳情を採択してそれを最大限生かすというのであれば、どの陳情も重いものです。それなりに十分受けとめて、計画に反映していっていただきたいというふうに思うわけです。
今回、囲町のこの陳情については、拡大解釈をされて、随分生かされているんだなというような印象を持ちまして、生かして悪いわけでは決してありませんけれども、じゃあ、警大跡地の樹木に対する陳情については、どれほど生かされているのかというのは疑問に思うわけですけれども、具体的にこの木を残そうとか、具体的にやっていることって、もしあるのだったらお聞かせください。
委員長
ちょっと休憩します。
(午後3時38分)
委員長
再開します。
(午後3時38分)
むとう委員
つまり議会の重みとして受けとめて陳情を採択されて、それを最大限計画に反映されるというふうにおっしゃるのであるならば、どの陳情についても、しっかりと重みを持って計画に反映していってもらわなければ困るというふうに私は思っていますので、その辺の御認識をお願いいたします。
秋元拠点まちづくり担当参事
陳情等を受けまして、それが採択される。その内容にもよるかと思います。要するに行政の努力だけでその内容が成就できるもの、相手側の協力があって陳情の主旨が生かされるもの、いろいろなものがあろうかと思います。その中で計画そのものの見直し等を行うことによって、陳情の主旨、そういったものが生かされるのであれば、最大限我々は努力するわけで、今回の囲町の件につきましては、行政計画という段階での見直し等で対応ができたというものでございます。
一方、緑につきましては、御陳情の主旨を我々も十分生かして対応していくわけでございますが、その中でどうしても開発者の方々が実現していくという、いわゆる協力要請の対応、そういったもので考えていきますと、難しい面はありますが、申し上げましたように、陳情を採択された主旨を十分踏まえて対応していくということでございます。一例として、緑につきましても、できるだけガイドライン、あるいはこれからの開発協議会等の中で、その主旨を生かしながら要請をしていきたいというふうに思っているわけでございます。
委員長
他に質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本件の取り扱いを協議するために、委員会を休憩します。
(午後3時40分)
委員長
委員会を再開します。
(午後3時41分)
お諮りいたします。
第22号陳情、中野4丁目地区地区計画の区立新中学校校庭と警察庁宿舎予定地についての陳情を継続審査とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決します。
以上で第22号陳情の審査を終了します。
次に、第71号議案、中野区立公園条例の一部を改正する条例を議題に供します。
委員会を休憩します。
(午後3時41分)
委員長
委員会を再開します。
(午後3時43分)
これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
のづ委員
今回の改定は基本的には賛成しているんですけれども、原案の中に人件費とかコストを算入しているということについて、内部努力はどのようにしているかということをお伺いします。
安部公園・道路担当課長
今お話のありました人件費とか光熱水費、それから、500万円以下の維持修繕費とかそういうものを基本的なコストの中に算入しているわけです。人件費については、今回のものについて指定管理者ということでやっていますけども、指定管理者もできるだけ職員を適正に配置するといいますか、なるべく少なく配置しながら、指定管理者としての管理コストを下げるという努力をしており、区としても、指定管理者に対して、そういう指導をしております。光熱水費についても、できるだけ無駄のないようにやるようにということで指定管理者に指導しておりますし、また、指定管理者も努力をしているということでございます。例えば維持補修についても、なるべく費用対効果の上がるような維持補修をするということで努力しているわけでございます。そういう基本コストを入れてはいるわけですけども、なるべく基本コストを抑えるような努力はしているということでございます。
のづ委員
すみません。今、私、原案に賛成と言いましたが、修正案に賛成です。ごめんなさい。訂正させていただきます。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、本件の取り扱いを協議するために、委員会を休憩します。
(午後3時46分)
委員長
委員会を再開します。
(午後3時48分)
原案及び修正案について、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、質疑を終結します。
次に、原案及び修正案について、一括して意見の開陳を行います。
意見はありませんか。
のづ委員
人件費は先ほどお答えいただいたんですけれども、人件費を入れるのであれば、職員についてさまざまな制度を見直すべきと考えておりますということをお願いいたします。
委員長
他に意見はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他に意見がなければ、意見の開陳を終結します。
次に、原案及び修正案について一括して討論を行います。
討論はありませんか。
かせ委員
公園条例の一部を改正する条例案の原案並びに修正案について、反対の立場から討論します。
今度の使用料の見直しですけれども、その基本の考え方に立っていることなんですが、中野区が行うべき施設の運用について、使用料を集めるときに、本来だったら公共でやるべきところをフルコスト、人件費や光熱水費、そして減価償却費に至るまで、すべてを算定の根拠として使用料、利用料に転嫁させるというやり方は、公共の立場ということからして、到底認めるわけにはまいりません。そして、この値上げをすることによってどういう状況になるかということですけれども、現状においても中野区のスポーツ施設については、利用者や関係団体から高過ぎるということが言われております。実際に周りの地域と比較いたしましても、哲学堂の庭球場、現行1時間で600円、これを700円に変えるということですけれども、これをやりますと、例えば妙正寺体育館庭球場については登録団体で現在2時間で400円ということになっています。また、上高田の野球場、これが現在2,500円ですけれども、改定になりますと、2時間で3,700円。近隣の比較で見てみますと、例えば練馬区の学田公園の野球場については1時間1,200円というようなことで、近隣と比べても非常に高いものになっています。こういうようなことが起こりますと、区民が健康のためにさまざまな取り組みをしておりますけれども、そういった取り組みにも大きな影響を与えざるを得ないということになります。
それに対して、今度の修正案ですけれども、1.5倍だという提案に対しまして、これはあまりにも高いと、このままでは区民に対する影響がひど過ぎるということのあらわれだというふうに思います。しかし、1.2倍についても、この状況の中では、周辺の自治体から見ても高いものになります。また、今後、減価償却費等を入れることによって、3年後には確実に値上げされるというようなことが想定されますし、このような考え方に基づいて、たとえ1.2倍にしたとしても、根本的な改善がされるわけではありません。
そういうことからいって、原案並びに修正案について、賛成するわけにはまいりません。ぜひともこれまでの区民の皆さんのスポーツを行う権利であるとか、それから、健康を守っていくという営みでありますとか、そういった区民の立場に立った施策を進めていくためには、現行を上回る利用料の値上げ、これはやめるべきだというふうに主張して討論とします。
委員長
他に討論はありませんか。
むとう委員
第71号議案、中野区立公園条例の一部を改正する条例及び修正案について、反対の討論をいたします。
基本的には、これまでばらばらに料金設定がされていたものを統一的な計算方法によって、すべてを同じように料金設定していくという、そのスタンスについては賛成なんですけれども、その際の計算方式の中に職員人件費であるとか、減価償却費、そして施設の維持管理費、貸し出し業務のすべての経費を原価とするという考え方には、私は疑問を持っています。公共サービスとは何なのかという、公共事業ということをやはり考え違いをしているように思えてなりません。
既に区民は税金を払っています。その税金によって建物も建設し、人件費も税金で払っています。さらにそのすべてをフルコストで使用料の計算の中に入れていくということは、公共サービスって何なのかという本質論を見失っているように思えてなりません。このような計算方式というのは、民間による貸部屋業に至る考え方だと思います。民間サービスと公共サービスの違いというところを、このところ中野区の行政は踏み外しているのではないかと思えてなりません。
そういった点において、そもそも論で、私はこれは賛成するわけにはいきません。だからといって、すべてを無料にというあたりも、今の時代、疑問があるということは承知しています。ですから、平等に、公平に、広く、浅く使用料金を取るというスタンス、その新たな計算方法をぜひ検討してほしいというふうに要望しておきたいと思います。
そういった中で、今回、修正案は1.5倍では高過ぎるということで、1.2倍に抑えるというその考え方、その御努力は認めていきたいというふうに思います。区民にとって1.5倍よりも1.2倍で安く抑えるというところは、歓迎すべきことであろうというふうには理解するんですけれども、でも、そもそもの計算式の考え方に私は納得できませんので、両方とも賛成することはできません。よって、反対の討論といたします。
委員長
他に討論はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
他に討論がなければ、討論を終結します。
これより本件について採決を行います。
初めに、修正案についてお諮りいたします。
修正案を可決すべきものと決するに賛成の方は挙手願います。
〔賛成者挙手〕
委員長
挙手多数。よって、修正案は可決すべきものと決しました。
次に、修正部分を除く原案についてお諮りします。
修正部分を除く原案を可決すべきものと決するに賛成の方は挙手願います。
〔賛成者挙手〕
委員長
挙手多数。よって、修正部分を除く原案は可決すべきものと決しました。
以上で第71号議案の審査を終了します。
それでは、次に、所管事項の報告を受けたいと思います。
昨日は1番の健康づくり公園等の19年度の整備についての質疑の途中で委員会を終了しました。また、昨日、本件について答弁保留がありましたので、まず、理事者から答弁を求めます。
安部公園・道路担当課長
昨日、健康づくり公園等の19年度分の整備費について幾らかということについて答弁保留いたしましたが、この工事金額については、契約金額ベースで税込みで924万円でございます。
委員長
むとう委員、よろしいでしょうか。
むとう委員
はい。
委員長
それでは、本件について質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
2番、警察大学校等跡地に係るまちづくり連絡会の設置についての報告を求めます。
秋元拠点まちづくり担当参事
それでは、お手元の資料(資料3)に基づきまして、警察大学校等跡地に係るまちづくり連絡会の設置について御報告を申し上げます。
警察大学校等跡地につきましては、さきの建設委員会で再開発促進区の区域内で開発協議会を設置する旨の報告をさせていただきました。今回は1番の5行目でございますが、開発区域に隣接いたしまして、区が将来的には跡地のまちづくりと一体となった建物更新等が望ましいといたしまして、中野四丁目地区地区計画を決定した区域内の一般地権者と杉並区に属する跡地の開発事業者、こういった方々と充分な調整を図りながら、連携して事業を推進していく必要があると、こういったことから、連絡・調整の場として、(仮称)警察大学校等跡地地区まちづくり連絡会を設置するものでございます。
まちづくり連絡会の構成・役割でございます。構成につきましては、警察大学校等跡地地区開発協議会の会員の方々に加えまして、中野四丁目地区地区計画区域内の一般地権者及び杉並区に属する警察大学校等跡地を取得または今後取得を予定する地権者、あわせまして、事業推進コーディネーターを置くことといたします。
裏面をごらんいただきたいと思います。こちらのほうが連絡会の構成メンバーでございます。会長の西岡副区長はじめ開発協議会のメンバー、そのほかといたしまして、中野四丁目地区地区計画区域内の一般地権者といたしまして、NTT都市開発株式会社、学校法人窪田学園、ブルンネン中野、中野第2スカイハイツ、警視庁、それから、杉並区に属する警察大学校等跡地の取得者または取得予定者といたしまして、社会福祉法人鵜足津福祉会、杉並区、事務局は私ども拠点まちづくり推進室で行います。事業推進コーディネーターとして、独立行政法人都市再生機構にお願いすると。
また、表にお戻りいただきます。
(2)でございます。まちづくり連絡会の役割でございます。役割といたしましては、連絡・調整の場というふうに位置付けてございまして、開発協議会における協議の取りまとめ、あるいは都市基盤施設の内容、スケジュール、中野四丁目地区地区計画の変更に向けた連絡・調整、将来のまちの管理運営方法や管理主体等についての連絡・調整、こういった連絡・調整を主にやっていく場というふうに位置付けております。
今後の予定でございますが、設置に向けた協議を進めてございまして、できたら今月中にというふうに思ってございますが、あまり押し詰まってからということもございまして、ひょっとすると1月にずれ込む可能性がございますが、まちづくり連絡会を設置したいというふうに考えてございます。設置以降、開発協議会における協議の進捗に応じまして、適時開催していきたいというふうに思っております。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
むとう委員
この説明、初めてだったかと思うんですけれども、まちづくり連絡会というのは、公開されるのか、傍聴できるのか、当然議事録はあるのか、議事録は公開されるのか、その辺について御説明ください。
秋元拠点まちづくり担当参事
恐らく連絡・調整事項、多岐にわたる内容になるだろうというふうに思っております。したがいまして、いろいろな個人の情報にかかわること、企業情報にかかわること等が入ってくるかと思われますが、そういった部分を除きましては、公開していこうというふうに思っております。
むとう委員
そういたしますと、傍聴ができるということですね。議事録もつくられて、議事録を区民が見ることができるということの公開という意味でよろしいでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
これは審議会あるいは特段の委員会、そういったものとは性質が違ってございまして、傍聴までは考えてございません。したがいまして、何らかの資料等をお知らせするような工夫を考えてみたいということでございます。
むとう委員
連絡会の設置責任者は中野区でよろしいんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
この連絡会は、中野区が設置主体となるということでございます。
むとう委員
中野区が設置する連絡会のわけですから、これはぜひ傍聴できるような形というのを検討し直していただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
むとう委員の最初の御質問にもお答え申し上げましたが、連絡・調整、個人情報に係ること、企業情報に係ること、多岐にわたるであろうというふうに想定してございます。したがいまして、傍聴などは考えてございません。
むとう委員
とても残念です。納得しませんけれども、構成委員を見ますと地権者のみなさんですけれども、警大の跡地というのは、利用者だけで利用していく部分だけではなくて、公共的な空間もあって、多くの方が集う場になっていくわけですから、地権者のみではなくて、地権者以外の区民の参加というものは考えられないんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
中野駅周辺まちづくりではこれまでも多々進めてまいったところでございます。区民の方々とのお話し合い、これは説明会等で対応させていただこうというふうに思っております。
むとう委員
説明会というのは、あくまで説明会ですよね。決まったことを御説明申し上げるというのが説明会だと思うんですけれども、まちづくり連絡会というのは、これからどういうふうなまちづくりにしていくのかということを皆さんで協議して連絡・調整をしていくわけですから、みんなでつくり上げていく場の一つというふうな認識を私は持つんですけれども、そうだとすると、多様な区民が参加できるということが必要ではないですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
過去の設置趣旨の中でも申し上げましたが、地区計画を推進するための会ということで、地区計画区域の地権者の中で設置する連絡会ということでございます。
むとう委員
より良いまちづくりをしていくためには、地権者だけの考え方だけではなくて、ここは地権者以外入れない土地であるというなら、当然地権者だけでまちづくりをすればいいと思うんですけれども、そうではなくて、公共的な要素というのもあって、多くの人たちがそこに集ってもらわなければ困るわけですよね。中野の駅前の再開発のコンセプトとしては、にぎわいのまちにしていきたいわけですから。だからこそ、これは公募の区民とかを数人入れるわけにはいかないんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
このまちづくり連絡会は、性格が違ってございまして、中野駅周辺まちづくり全体にかかわる事項については、説明会等を通して区民あるいは町会、商店会、そういった方々の御意見をいただいて、できるだけ計画の推進に反映させていくということを機会をとらえて対応していきたいというふうに思っているところでございます。
久保委員
まちづくり連絡会の設置というのを今回初めて伺ったわけですけれども、ここに至る経緯というのをもう少し詳細に御説明いただけますでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
再開発等促進区を定める地区計画、昨年1年かけて都市計画決定させていただいたわけでございますが、今年度以降、実際の開発事業者が決まってきたわけでございまして、そういった開発を進める開発計画に即した地区計画に見直す必要があるということから、この地区計画の見直しに向けて、こういった連絡会を設置して、円滑な地区計画の決定に向けて運営をしていくということで位置付けているものでございます。したがいまして、まちづくり連絡会は地区計画の区域内の地権者の方々ということでお話し合いを進めたいというふうに思っております。
久保委員
今回のまちづくり連絡会と開発協議会の関係なんですけれども、開発協議会における協議の取りまとめに向けた連絡・調整というようなことがありますけれども、どちらが先にさまざまなことについて、開発計画でございますとか、そういったところについて決定権を持っているんでしょうか。開発協議会における協議の取りまとめに向けたということであると、まちづくり連絡会のほうが主のようにも思ってしまうんですけれど、その辺、関係性はどうなりますでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
具体的に開発を進める方々で会を設置するのが開発協議会でございまして、開発協議会が具体の開発計画、それから、それに基づく地区計画の見直し等を推進していくということになるわけでございます。そうは言いながら、地区計画の区域というのは、再開発等促進区の区域よりも若干広くなっておりまして、地区計画の見直しを伴うものということになりますと、再開発等促進区の区域内だけで作業を進める開発協議会とは別に、地区計画の見直しを円滑に進めるための連絡会、こういったものを設ける必要があるということでございます。
したがいまして、どちらが上下ということではなくて、具体的に計画を進める、それについて、周辺の方々、地区計画の区域内の方々が理解を示していただけるような、そういった会の運営をしていくという関係にあるというふうに思っております。
久保委員
当然地権者の方たちというのが地区計画の見直し、御意見等、言っていかなくては仕方がありませんし、先に進まないことだと思いますので、今回、傍聴は考えていないというようなことでございましたけれども、今後、開発協議会ですとか、また、まちづくり連絡会とは別に、他の地域住民の方ですとか、今は説明会というところで行っておりますけれども、他の協議会等を設置するような方向というのは検討されているんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
現在、中野駅周辺では、各地区でまちづくりに取り組んでいるところでございます。したがいまして、今のところは警察大学校等跡地が先行して進んでいるという状況なわけでございますが、申し上げた各地区でのまちづくり、こういったものが進行してきた段階では、各地区のまちづくりの代表者あるいはそれを取り巻く商店会、町会、そういった方々を含めた中野駅周辺のまちづくりを推進する連絡会、そういったようなものはつくる必要があるなという認識を持ってございます。少し将来的な話になりますが、そういったものをもって中野駅周辺のまちが一体的に活性化されるような、そういった会議体を持つ必要があるというふうに思っております。
久保委員
先行して警察大学校等跡地というのは開発が進んでいきますので、駅周辺の連絡会、一体的にということになりますと、警察大学校等跡地については、地区計画の見直しでございますとか、開発計画が確定した後にそういったことになるような可能性もあるのではないかと思いますけれど、その辺はいかがなんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
今、委員が御指摘のような懸念があるわけでございまして、先行している地区につきましては、当面説明会あるいは都市計画法に基づく説明会、こういったものを開催することによって、周辺の方々あるいは各団体の方々等の御意見をちょうだいしながら、警察大学校等の跡地のまちづくりを進めていく、そういう考えでございます。
久保委員
ということは、警察大学校等跡地に関しての新たな協議体というのは設けるつもりはないけれども、説明会などを通して、区民の方とかそういった方たちの御意見を聞く場はきちっと設けていくということで、一方的に決まったことに対しての説明会だけをするのではなく、周知徹底というよりも、意見を伺う場もそこで設けるというふうに考えていてよろしいですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
今、委員が御指摘のように、できるだけ区民の考えていることを警察大学校等跡地のまちづくりの中に反映できるように機会を設けて、説明会等の場を通して皆さんの御意見等について十分把握していきたいというふうに思っております。
かせ委員
この裏面のほうを見てみますと、開発協議会というのと中野四丁目地区地区計画区域一般地権者による新たな組織と、あと杉並のほうということですけれども、せんだって報告があった開発協議会というのは、まさに警大等跡地の用地を取得した新たな地権者が今後の地区計画等を協議するためにできたということですよね。それと、今度は新たな連絡会ということですけれども、この絵を見ますと、まず開発協議会で跡地の問題について協議をして、今度は周辺の地域にも影響を与えていくというような関係になるんですか。あるいは中野四丁目地区とか、杉並のほうの社会福祉法人、こういった方が開発協議会に対して、こういう建て方をしたいとか、地区計画に対しても物が言えるような関係なんですか。いかがですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
中野四丁目地区の地区計画の区域内の地権者というふうに申し上げましたが、冒頭の目的の中でも申し上げたわけでございます。警察大学校等跡地を含む中野四丁目地区の地区計画区域内のまちづくりが一体的に推進できるように設置をする会、これがまちづくり連絡会であるわけでございます。したがいまして、開発協議会の中では、当然開発に向けた協議を進めていくわけでございまして、情報提供等の連絡調整を行う場がこの連絡会の位置付けであるというふうにお答え申し上げたところでございます。
かせ委員
連絡・調整なんですよね。一方では開発協議なんですよね。だから、その二つの関係なんですよ。本来であるならば、まち全体、非常に大きなインパクトのある大規模開発をするわけですから、普通、考えた場合でも近隣の方たちの意見要望を取り入れるということになりますよね。それは単に連絡調整ということよりも、計画の内部にわたって協議していますよ、普通のマンション紛争調整なんかをしたときに。この関係はどうなのかということなんです。どうなんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
説明の中でも申し上げましたが、この連絡会につきましては、連絡・調整の場という位置付けをしてございます。
かせ委員
全然説明していないですね。じゃあ、連絡・調整ですけれども、今後、この地域で再開発等促進区の手法によって地区計画なんかが決められますよね。そうすると、地域に指定された全域にその計画というのは影響していくじゃないですか。そうすると、そのことにおいては、開発協議会で決定して、連絡という名のもとにこれが強制されるという関係なんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
連絡・調整、あくまでも調整を行うということは強制とは違うということでございます。
かせ委員
全然話がわからない。例えば民間のところには、ここにも書かれているように、学校法人窪田学園とか、マンションではブルンネン中野、あるいは中野第2スカイハイツという方たちがいらっしゃると。こういった方たちに、再開発等促進区で網がかかって、建てかえの場合には、今後はこういうものでなければならないとか、いろいろな縛りがかかってくるわけでしょう。それが連絡の名のもとに押しつけられるということにならないのかと聞いているんです。
秋元拠点まちづくり担当参事
開発協議会は再開発等促進区を定める区域内で開発を行う者、今後開発を進める者、こういった者を含めて構成員になっているわけでございますが、中野四丁目地区地区計画というのは、より広い範囲で定めております。その中では方針等緩やかな、皆さんを制約しない内容の地区計画を定めているということでございまして、この方々を強制したりといったことは一切ないわけでございます。
かせ委員
それと、例えばブルンネン中野の方たちから、かつてはさまざま陳情が出されていましたけれども、南側に来る建物についてはこうしてほしいとかなんとか、さまざまな要望が出されるというのが想定されますけれども、こういったことはどういうことになりますか。開発行為に対する考え方、これはどういうふうに反映されるんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
再開発等促進区の区域外の方々については、そういったものも含まれる、それが調整というふうに私どもは思っております。
かせ委員
それと、開発協議会の方もコーディネーターとして都市再生機構でしたよね。今回もここだということですけれども、この理由はどういうことでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
コーディネーターにつきましても、中野四丁目地区の地区計画が将来とも一体的に良好なまちづくりができるようなコーディネートが必要になってくる、そういったことから、そういう立場の方として事業推進コーディネーターを今回も設置をするというものでございます。
かせ委員
駅周辺、それから、交通結節点等についてもそうでしたよね。結局、周辺全体が都市再生機構に全部任せっきりで進められるという、こんなものでいいのか、いろいろな方たちがおっしゃっていますけれども、これは今後も都市再生機構との関係で、もちろん単年度の事業じゃないでしょうから、今後ともこういう形でやるということですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
今回、中野駅周辺まちづくりの一体的な推進、こういった立場から都市再生機構に一括委託をしているということでございます。当然その中では事務、職員数の削減につながっているという効果が十分あるわけでございます。そういったことから、今後につきましても、できるだけ民間の活力、ノウハウを活用できるような方法によって、中野駅周辺まちづくりが一体的に円滑に推進できるように対応していきたいというふうに思っているところでございます。
かせ委員
結局、いつまでたっても民間任せということで、特に予算上の措置の問題であるとか、そういったことについて的確にチェックできるかどうかというのは、まさに区の力量にかかわってくることなんだけれども、常にこういうやり方というのは、私としても非常に問題があるというふうに思います。
それと、先ほどからいろいろ言われているんですけれども、私としましても、公金を使っての組織をつくっているわけですね。個人情報を除くことについては公開するけれども、個人情報が含まれることについては公開できないんだということですけれども、これは非常に微妙なところで、何でも個人情報ということになってしまえば、公開しなくていいということになっちゃうんですよ。これは先ほどの議論とも共通することですけれども、そういうことで公開しない体質というのは、私は本当に許せないというふうに思います。基本的には公開というふうにすべきだし、そしてまた、議会との関係においては、そういう協議会なり連絡会なりあったということについては、最大限、報告をして、我々に知らせるということは行政として当然やらなきゃならない責任だというふうに思うんですが、どうでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
都市再生機構に対する委託につきましては、私どもが本会議の中でも御質問にお答えしているところでございます。中野駅周辺のまちづくりを一体的かつ総合的に推進していくということ、それから、残念ながら、私どもにあれだけの大規模開発のノウハウがない、そういったことから民間の力の活用をしていかなければいけない。その相手先としては、透明性、公平性の確保ができる都市再生機構にお願いしてきたというものでございます。
それから、情報公開につきましては、これは情報公開制度として公開をしていくわけでございますが、ただ、その中に禁止事項といたしまして、個人情報あるいは著作権等に基づく知的財産、こういったものについては、軽々に公開をしてはいけないというふうになっているわけでございます。この判断について、行政側というんでしょうか、事業者側に誤りがあるということであれば、情報公開制度に基づいて審査請求ができるということになっているわけでございまして、私どもはそういったものも視野に入れながら情報公開できるものかできないものか、しんしゃくをして対応しているわけでありまして、今後ともそういった法に基づいて、しっかりと確実に対応していきたいというふうに思っております。
かせ委員
話を聞いていますと、どんどん個人情報ということで報告が少なくなってくる。それと、実感といたしましても、最近の中野区政というのは、情報を公開する内容について、どんどんしぼませてしまうというのを非常に感じるんですよね。最も知りたいところは知らせないと、これでは我々議会でのチェック、それから、区民から求められたときには区民に対して説明しなきゃいけないという役割もあるんだけれども、一番肝心なところについてはなかなか報告されていない。これは本当に問題だと思うんですよ。今の時代というのは、どれだけ情報を開示するのか、これでしょう。情報を公開して、それによって行政との関係をよくするということがないと、向いている方向があべこべじゃないかと思うんですよ。
再度お聞きしますけれども、ましてや税金を使っての組織ですから、これについて議会に対してできるだけ公開をする、それから、区民に対しても公開の場を設ける、そういったことについて、再度お答えください。
秋元拠点まちづくり担当参事
答弁の繰り返しになるわけでございますが、情報公開制度はまさしく委員が指摘されたようなことで運用されなければいけないと思うわけでございます。しかしながら、一方で、先ほど申し上げたように、個人情報、利用情報、知的財産、こういったものは公開すべきものではないという立場も、行政としてしっかり守っていかなければいけない立場でもあるわけでございます。情報公開制度に基づいて、我々は誤りのないように対応しているわけでございまして、もし誤りがあるという御判断があった場合には、この制度に基づく審査請求等の手段があるというふうに思うわけでございます。我々はそういったことも視野に入れながら、一つひとつの判断をしているわけでございまして、今後とも確実にこの判断を行ってまいりたいというふうに思っております。
むとう委員
今のやりとりを聞いていて、ちょっと心配だなと思う点は、情報公開の請求にのっとってという御答弁ですけれども、行政は情報公開の制度にのっとる前に、行政みずから情報提供ができることになっているはずですよ。今のお話を聞いていると、本当に個人情報ぎっしりで、これは行政の判断で自発的に出せない議事なんだみたいな感じで聞こえてきちゃうんですよね。そうではなくて、おっしゃるとおりに、個人の財産や個人情報を守るという視点は重要で、それは遵守していただかなければ困るんですけれども、これは警大等跡地にかかわるまちづくりですから、個人情報だけではなくて、公共の開発であり、公共的空間がいっぱいあって、繰り返しになりますけども、多くの区民が集うにぎわいの心にしていきたいとおっしゃるのでしたらば、そこの部分でこういうまちづくりが協議されていて進められているんですよという範囲は、情報公開の対象以前の情報提供の範囲ですよ。
これから連絡会が立ち上がって、連絡会の中の協議事項は、議会の中でもこういった状況になっているということで積極的に協議の内容を提供していってほしいということをお願いしたいと思いますので、議会の中にきちんと提供してください。みずから行政として提供できる情報の範囲は、積極的に情報を公開してください。逆に中野区は情報公開制度を早くからつくったがために、常に区民に対して、窓口で「これは情報公開にのっとって請求してください」ということで、行政みずから提供できる情報をどんどん狭めているという感じを持っていますので、そういうふうな状況に陥らないようにお願いしたいと思います。
秋元拠点まちづくり担当参事
委員の御指摘等を受けるまでもなく、私どもといたしましては、区民とのパートナーシップという関係を遵守する観点から、できるだけ情報の公開に努めているところでございます。しかしながら、先ほども申し上げたように、一方では企業情報、個人情報、そういったもろもろのものが含まれているわけでございまして、それらをすべて公開するということは、我々も禁止されているわけでございます。そういったことも十分お考えいただきながら、私どもも今までの反省等もしながら対応はしていきたいと思っております。
谷村拠点まちづくり推進室長
参事のほうからは、個人情報とか、企業の権利関係とか、そうしたことがオープンになってしまうということで、企業等が積極的に関与してくれないということを危惧していて、そのあたりを大分心配していることから出ていることでございまして、まちづくり連絡会で話した内容については、まとまらない段階ではなかなか意見が分かれたりするでしょうから、そうしたところが一定程度まとまった段階では当然御報告させていただいて、またこの場でも御審議いただきたいというふうに思っております。
むとう委員
まとまった段階という、そこに至る経過がすごく大事なんですよ。手元に区民の方からいただいた資料の中で、中野区自治基本条例というのがあるんですけれども、読み返してみますと、「区民は区の政策企画立案、検討・実施、評価及び見直し、すべての過程において参加する権利を有する」というふうに書かれていますので、このことを十分踏まえて、警大等跡地だけではなくて、中野駅周辺のまちづくりに生かしていただきたいと思います。せっかくの条例ですから生かしていただきたいということをお願いしたいと思います。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
3番、警察大学校等跡地に係る大学用地の管理等についての報告を求めます。
秋元拠点まちづくり担当参事
警察大学校等跡地に係る大学用地の管理等について、これは情報の提供でございます。(資料4)
警察大学校等跡地の一部を取得いたしました明治大学及び帝京平成大学から、当該用地の管理及び暫定利用に関する通知を受けましたので、報告するものでございます。
内容でございます。
まず、管理上の諸問題が発生しないように、全面的な草刈りを行うと。草刈りを行った後に、暫定的に活用するために、既存樹木は撤去せずに、現況で広場状になっている部分に一定規模の仮設コートを3ないし4面整備し、体育授業等において利用したいということでございます。
3番でございます。暫定利用に伴う工事でございますが、実は昨日から草を取る機材が搬入されてございまして、12月3日から約2週間程度ということで、12月15日には終わりたいということでございました。日曜日は除きまして、午前9時から午後6時の間というふうに聞いております。作業者は有限会社帝栄高橋工業、作業内容は先ほど申し上げましたように、草刈り後に一部土を補充いたしまして、敷きならして転圧をして、暫定利用に供するというものでございます。
今後の作業、機材の搬入及び体育授業等の利用の経路でございますが、これは区役所西側の体育館通り、こちらのほうから出入りを行うということでございます。このため、現在、区が財務省から管理を受託している公園予定地の一部を通路として使用することについて、区のほうも承認をしたところでございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
久保委員
わかる範囲でまとめてお答えいただければと思います。暫定利用される期間はどのぐらいと考えていらっしゃるかということと、仮設コートを3面から4面整備となっておりますけども、Aブロック、Bブロック両方につくるんでしょうか。それから、体育の授業ということで、明治大学、帝京平成大学の学生さんが利用されるのかどうか。それと、こういった整備を行った後の管理はどこがどのようにされるのか。それから、整備をしたコートというのは、地域開放とかができるような形になるのかどうかということで、まとめてお答えいただければと思います。
秋元拠点まちづくり担当参事
まず、暫定利用の期間でございます。今、開発協議会の中で、今後の開発計画に即した地区計画の見直しが行われているわけでございまして、そういったもろもろの手続が終わる間ということでございます。いわゆるあそこの事業着手が行われるまでの間というふうになってございます。
それから、3から4面のコートでございますが、こちらのほうは、既存の樹木を考慮いたしますと、空間としての面積が狭くなるということから、A、B両方合わせて一体的に整備をするということでございます。したがいまして、体育授業につきましては、二つの大学が協議をしながら利用するというふうに伺ってございます。暫定利用は開発事業に着手するまでの間ということでございますので、その後の管理ということについては及ばないんだろうというふうに思っております。
それから、地域開放の件でございますが、学校側として授業に使うということでの利用でございまして、今のところ地域開放するというようなお話は伺っておりません。
かせ委員
今の説明もそうなんですけど、文章でもちょっとわからないんだけど、仮設コートというんですけど、何のコートですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
フットサルとか、授業で使う簡単なサッカーとか、そういったような程度のものというふうに伺っております。
かせ委員
そうすると、公式なコート、例えばテニスコートであるとかそういうものじゃないということですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
作業内容をごらんになってもおわかりのように、土を補充して敷きならして転圧ということになりますと、公式的なテニス等では使えないだろう。ただ、遊びとしてお使いになることはできるだろうと。要するに、授業の一環として使うことは可能ではないかというふうには思います。
かせ委員
それと、せっかくこういうものができるわけですから、地域開放、当然だと思うし、そういう手はとれないんですか。要請するようなことはできないんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
今のところ、こういった情報をいただいたばかりでございまして、今後そういうことについては検討してみたいというふうに思っております。
かせ委員
それと、特に多く出されているのは高円寺北の人たちですけれども、御承知のように、あそこに壁があって、何かあったときに心配しているわけですけれども、そちらとの関係ですね。すぐにこちらのほうに避難できるとか、壁の問題とか、これについてはどういうふうにする予定ですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
暫定利用の間、西側の塀については、一切手をつけません。したがいまして、従来から利用されている避難口等が利用できるということでございまして、今までどおりの利用ができるということになります。
かせ委員
今まで相当長い間議論してきているわけですよね。だから、住民の皆さんが心配していることについて、いつも気をかけておいて、そういう状況があったならば、要望がかなえられるというような立場でいてほしいんですよ。例えば壁を撤去して、何かのときにすぐ避難できるようにと、そういうような方策を検討すべきだと思うんですよ。もう一度お願いします。
秋元拠点まちづくり担当参事
かなり広大な土地でございます。しかも、樹木もそのままということになるわけでございまして、管理の面で新しくなられた地権者の方々、苦労されております。そういったことから、従来のとおりのような使用勝手でいきたいということでございます。
むとう委員
体育の授業に利用するということなんですけれども、大学って夜間とか二部もある大学があるかと思うんですけれども、体育の授業ですから、何時から何時ぐらいまで使う予定なんでしょうか。照明なんかもつけちゃったりとか、そういう大がかりなことまでするんでしょうか。昼間だけで終わる話なんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
3の3)の作業内容でも御説明申し上げましたが、そういった設備等の施工はないということでございます。
むとう委員
これはぜひ先方にお願いしていただけたらと思うんですけれども、何せこれは私有地ですから、区がどうこう言えるものではありませんけれども、せっかくある程度整地してスポーツができるようにするわけですから、体育の授業ということで、日曜日は授業がないかと思うので、せめて日曜日ぐらい地域に何とか開放していただけないかどうか、これはお願いするしかないんですけれども、そういうお願いというのはしてはいただけないものでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
先ほども久保委員のほうの御質問にお答えしましたが、そういう御要望があったことについては、私どももお願いをしてみたいというふうに思います。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
委員会を休憩します。
(午後4時43分)
委員長
委員会を再開します。
(午後4時43分)
次に、4番、踏切遮断時間表示システム実証実験についての報告を求めます。
市川北部地域まちづくり担当課長
踏切遮断時間表示システム実証実験について御報告します。(資料5)
これについては、国の事業でありまして、東京都を通して情報提供があったものでございます。
今回の実施対象区域につきましては、京王線で3カ所、芦花公園、桜上水、つつじヶ丘、西武新宿線で2カ所、下井草と当駅の野方のところでございます。計5カ所でございます。今回この事業をやったところにつきましては、東京都の踏切対策基本方針20区間のところにも入っております。
では、資料としてちょっと見えにくいようなところで申しわけないんですけれども、下のほうに実験の背景と目的という形で記載されています。朝夕の踏切では、列車が連続的に運行されているため、踏切遮断時間が長く、いつ開くのかわからないため――いわゆる開かずの踏切のため、利用者が不満・イライラを募らせている状況であると。こうした中、踏切遮断中の踏切事故等も発生していると。この実験は、踏切遮断時間や迂回路に関する情報を提供することで、踏切利用者の不満・イライラを解消し、道路交通環境の向上を目指すものである。まず、根本対策でなくて、即効対策というような形だと思っています。
実施期間につきましては、1カ所1週間ということで、先ほど申しましたように、5カ所ありますけども、1カ所ずつ実施すると。5カ所一緒にやるということではなくて、1カ所ずつずらしてやるということでございます。時間帯は午前7時から10時、午後3時から6時までのそれぞれ3時間、1日6時間ということでございます。
既に京王線のほうでは11月27日、先週から実証実験を開始しているところでございます。西武新宿線につきましては、1月24日から1月30日まで、ただし、土曜日・日曜日は除いた5日間ということでございます。
実験の概要としましては、裏面を見ていただきたいんですけども、ちょっと見えにくいので申しわけないんですけども、左側の上のほうに実験概要とありますけれども、列車の運行状況を観察、これは列車の先頭車にGPSをつけて電車の位置を把握し、踏切遮断時間を算出表示すると。それによって、踏切の待ち時間を表示し、これによって大体何分ぐらい待てばよいか、迂回したほうがよいかということの判断材料になるということでございます。
右側のほうに表示板とありますけど、表示板の見方につきましては、情報の内容としましては、マル1のところに5分とありますけど、踏切の待ち時間、マル2のところに、踏切遮断中に通過する列車の台数、真ん中のところに踏切とありますけども、右側のほうに列車が2台、左側のほうに2台という形で、この資料ですと4台という形になっております。
3番目のところに迂回路の表示ということで示しております。ですから、情報としては、待ち時間とか通過する列車の台数、迂回路の表示ということになっております。この表示板の大きさにつきましては、縦が120センチ程度、横が110センチ程度と聞いております。この表示板の位置につきましては、南側の踏切の手前ということを聞いております。そこのところには警備員なり説明員がついて、区民の皆様から質問等あれば、それにこたえていくということを聞いております。
一番下のほうに携帯サイトの御利用方法ということで、今回、携帯電話から踏切遮断時間や電車の接近、迂回路などの情報を見ることができると。映像の情報につきましては、踏切が閉まっているとか、自動車が通っているとか、そのくらいの映像情報だそうです。携帯サイトの方がはっきり見えるとか、そういうことではございません。踏切が閉まっているとか、自動車が通っているとか、そのくらいの映像と聞いております。
簡単でございますけども、御報告を終わります。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
休憩します。
(午後4時49分)
委員長
再開します。
(午後4時49分)
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
他に報告はありませんか。
秋元拠点まちづくり担当参事
お手元のほうに資料配付させていただきました社会福祉法人鵜足津会の土地改変に伴う土壌調査結果と今後の対応について御報告をさせていただきたいと思います。(資料6)
これはきょうづけで皆様のお手元に御配付さしあげました。警察大学校等跡地のうち、杉並区の区域に属しております、財務省から土地を取得した社会福祉法人鵜足津会が社会福祉施設を建設するのに伴いまして、汚染土壌を処理する旨の連絡、これを杉並区から受けたものでございまして、その内容を報告するものでございます。
内容でございますが、土地の改変に際しましては、その面積が3,000平方メートル以上となりますことから、都民の健康と安全を確保する環境に関する条例の規定に基づきまして、土壌汚染状況調査を実施した結果、基準値を超える鉛が検出されたということでございます。福祉施設の建設スケジュールに影響が及ばないように、汚染拡散防止計画書に基づき、速やかに対策工事を実施するということでございまして、これらの土壌汚染の状況や対策工事の内容について、杉並区議会、これは多分本日付で行っていると思います。それから、周辺の住民の方々に周知を図ると、これは12月12日に行うというふうに聞いてございます。
土壌詳細調査の結果でございます。概況調査で基準値を超過いたしましたのは2区画ございまして、その2区画につきまして詳細調査を実施したということでございます。その結果、両地点とも鉛の含有量が基準値を超過して検出されたということでございます。その下に基準値、鉛及びその化合物が基準値ですと150ミリグラム、これに対して検出された量は160から710ミリグラムということでございました。この区画数、大体全体では78区画あるそうでございまして、そのうちの2区画ということでございます。この区画の大きさが1区画当たり10メートル四方ということでございまして、対象が200平方メートルということになります。鉛が検出されましたのは、地表面から深さ50センチメートルのところまでというような状況の報告を受けてございます。
今後の対応でございますが、この2区画につきましては、深さ1メートルまでの土壌の入れ替えを早急に行うというものでございます。この入れかえ作業につきましては、本年中、12月末に終了させまして、来年3月の本体工事の着手に間に合わせると、そういったようなことでございます。
委員長
ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
かせ委員
実は心配はしていたんですよね、そういう土壌汚染があるんじゃないかということで。ちなみに、そこの場所はかつてどういう施設があったんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
詳細なところまではわかっておりませんが、かつて陸軍等が使用していたということもございます。それから、警察庁が使用してからも、射撃練習場があったというようなことも聞いてございまして、射撃練習に伴う鉛というのは、多分出てくるのではないかということは我々も想定しておりました。
かせ委員
今おっしゃるとおり、射撃練習場があれば、玉が残るだろうということで、鉛というのが検出されても不思議はないというふうに私も思っています。
ところで、じゃあ、射撃場はどうだったのかというと、あそこだけじゃなかったはずですよね。ほかにも射撃場として利用された土地があったと思うんですけども、おわかりですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
定かにはわかっておりませんが。私どもで土地を取得する部分につきましても、当然そういったものが検出されるおそれはあるだろうというふうに思っております。したがいまして、今年度土地を取得した後、来年度には概況調査を行って、そこで鉛が検出されれば、当然それについて対応していくということになります。
かせ委員
多分ガイドラインなり、そういったものがあるんだろうと思いますけれども、それがあれば後で教えていただきたいということと、それから、前の施設からいうと、プールがありましたよね。その西側のほうにたしか射撃場があったというふうに思うんですね。そういった場合にどういう検査、どういうことをやるのか、それについても教えていただきたい。
秋元拠点まちづくり担当参事
私ども、この法律に基づいて対応していくことを考えてございまして、まず概況調査は、30メートルメッシュに一つのサンプルをとって、それを検体として検査をするということになるわけでございます。その中で汚染物質が検出された場合につきましては、詳細調査というふうになるわけでございまして、詳細調査につきましては、10メートル四方というようなところで検体をとって調査を行うということになるわけでございます。その後、汚染土壌の処理につきましては、先ほど申し上げました汚染拡散防止計画書、こういったものを作成して、中野区、東京都に提示をして、その内容で処理を行っていく、処理が終わった段階では完了届けを提出する、そういったような手順で作業を進めていくということになります。
かせ委員
区が取得することについては、そういう手続でやられるということなんですが、それでは、区以外のところ、もう既に警察病院は建設がほぼ完了していますよね。警察病院はどうだったのかというのもちょっと心配になってきましたし、今後開発される民間の開発地域であるとか、それから、大学のところであるとか、全域にわたってそのおそれはあるわけですけれども、そういうところについてはどういうふうにやられるわけですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
現在建設中の警察病院については、汚染土壌が検出されなかったという報告を受けております。それから、民間が取得する部分、大学が取得した部分、こういったところにつきましては、今申し上げましたように、都民の健康と安全を確保する環境に関する条例に基づいて、きちっとした調査がやられるというふうに思っております。
かせ委員
今回の場合に杉並の側では整地をして、今後の建設計画に入る前に調査があったわけでしょう。これは当然計画に先立って、いわゆる地面の基礎工事とかそういったものに先立ってやられるということでよろしいんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
当然そのとおりに行われるというものです。
かせ委員
そのことについて、当然議会でどうだったかという報告があるべきだと思うんですが、どうなんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
杉並区の情報をこうやって提供しているわけでございますので、当然当区の状況についてはもっと詳しい調査結果が報告できるだろうというふうに思います。
委員長
5時になりましたので、委員会をちょっと休憩します。
(午後4時59分)
委員長
委員会を再開します。
(午後4時59分)
他に質疑はありませんか。
むとう委員
今の汚染土壌のことでちょっと心配になったのは、この前に報告がありました暫定利用ということで、大学が買ったところが暫定利用されていくわけですけれども、建設工事に伴って、その前段階で調査するわけですから、今回暫定利用に当たっては調査されないんですよね。その辺大丈夫なのかしらと、人の土地のことなんですけれども、若い学生さんが使うということであると、ちょっと心配なんですが、あのエリアは心配ないエリアなんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
環境確保条例の規定は、土地の改変に際しということでございまして、要するに掘削等を伴うものということでございます。大学用地の暫定利用のための作業については、覆土すると、逆に土を盛って敷きならすということでございますので、この対象にならないということです。
委員長
他に質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
それでは、以上で所管事項の報告を終了します。
次に、地方都市行政視察についてですが、11月6日、7日に実施しました建設委員会の地方都市行政視察の調査報告書について、お手元に配付してあります案(資料7)のとおり、議長に報告したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように報告いたします。
以上で地方都市行政視察については終了いたします。
次に、所管事務の継続調査についてお諮りいたします。
お手元に配付の事項(資料8)を調査事項として、これを閉会中も継続審査すべきものと決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
その他に入りますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。
休憩します。
(午後5時02分)
委員長
委員会を再開します。
(午後5時09分)
他に発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、次回日程について御協議いただくため、委員会を暫時休憩します。
(午後5時10分)
委員長
委員会を再開します。
(午後5時11分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は、来年1月23日水曜日午後1時から当委員会室で開会したいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
以上で本日予定していた日程はすべて終了しましたので、本日の建設委員会を散会します。
(午後5時11分)