平成18年7月11日防災対策特別委員会
中野区議会防災対策特別委員会〔平成18年7月11日〕
防災対策特別委員会会議記録
○開会日 平成18年7月11日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後1時02分
○閉会 午後2時15分
○出席委員(13名)
来住 和行委員長
近藤 さえ子副委員長
酒井 たくや委員
伊東 しんじ委員
きたごう 秀文委員
吉原 宏委員
小串 まさのり委員
岡本 いさお委員
伊藤 岩男委員
斉藤 金造委員
斉藤 高輝委員
昆 まさ子委員
江田 とおる委員
○欠席委員(1名)
やながわ 妙子委員
○出席説明員
区長室長 寺部 守芳
都市整備部長 石井 正行
総務部長 石神 正義
保健福祉部長 菅野 泰一
総務担当参事 橋本 美文
保健所長 浦山 京子
防災担当課長 中井 豊
保健予防担当参事 深澤 啓二
危機管理担当課長 斎木 正雄
生活衛生担当課長 飯塚 太郎
区民生活部長 本橋 一夫
教育委員会事務局長 金野 晃
子ども家庭部長 田辺 裕子
○事務局職員
書記 廣地 毅
書記 西田 健
○委員長署名
審査日程
○議題
防災対策について
震災対策について
危機管理対策について
○所管事項の報告
1 風水害時の防災気象情報提供方法の拡充にいいて(防災担当)
2 区民向け小冊子「中野区の災害対策-中野区地域防災計画概要版-」の発行について
(防災担当)
3 第1回中野区国民保護協議会について(危機管理担当)
4 その他
(1)平成18年中野区総合防災訓練の実施について
(2)火災(野方6丁目)発生について
(3)火災(新井5丁目)発生について
○その他
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから防災対策特別委員会を開会いたします。
(午後1時02分)
委員長
本日の審査日程についてお諮りいたします。
本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
防災対策について、震災対策について及び危機管理対策についてを一括して議題に供します。
それでは、まず、所管事項の報告を求めます。
風水害時の防災気象情報提供方法の拡充についての報告を求めます。
中井防災担当課長
それでは、資料(資料2)に沿いまして御報告を申し上げたいと思います。お手元に置いてあります資料でございます。「風水害時の防災気象情報提供方法の拡充について」でございます。
昨年、平成17年8月15日、それから9月4日の集中豪雨による災害を教訓にいたしまして、同年10月からケーブルテレビの放送画面を活用した緊急防災情報提供システムの運用を開始しているところでありますが、このたび、以下のとおり防災気象情報の提供を拡充することといたしましたので、御報告を申し上げます。
1番の拡充する防災気象情報の提供方法、ここでは中野区防災気象情報ホームページについてでございます。
中野区ホームページに新たに「中野区防災気象情報」のページを掲載し、ホームページ上の中野区の天気情報を得られるようにいたしました。情報を提供しているのは、中野区と契約をしておりますウェザーニュース社でございます。
お手元の資料の2枚目をごらんいただきたいと思います。
こちらが、この気象情報の「中野区エリア情報」の「ピンポイント予報」であります。主な内容につきましては、ピンポイント予報の中では、24時間天気予報として、これは3時間単位でお天気の状況を表示するようになってございます。資料の右上に注意報・警報、その下に週間天気予報を表示してございます。
資料をもう1枚めくっていただきまして、次に「雨量観測情報」になります。観測点は5カ所で、鷺宮地域センター、江古田地域センター、中野区役所、鍋横地域センター、弥生地域センターでございます。これでは、この各センターのところにカーソルを合わせていただきますと、そこの10分、それから時間、連続雨量を表示するようになってございます。
さらにもう1枚めくっていただけますでしょうか。次に、「水位観測情報」でございます。観測点は10カ所で、ここに表示されている場所の水位を見ることができます。やはり、ここでもカーソルを各地点に合わせていただきますと、10分単位で観測値を表示することとしております。
こうしたものが中野区エリア情報の中でそれぞれピンポイント予報、雨量、水位といった情報を得られるようにしてございます。
最初のレジュメに戻っていただきまして、マル2の防災気象情報といたしましては、注意報・警報、雨雲の様子、今後の雨予想、衛生画像、アメダス、天気図、台風情報、地震情報、こうしたものの情報を得られるようになってございます。これにつきましても、各々の画面に表示してあります「防災気象情報」と書かれているところにカーソルを当てていただき、クリックをしていただきますと、その内容が表示されるようになっております。
マル3の防災関連リンクも同様に、その表示にカーソルを当てていただき、やはりクリックをしていただきますと、電気、水道、ガス、電話といった内容で表示がされ、各各々の会社のホームページをリンクするものと、それから国や東京都の防災に関連するホームページに直接リンクするものとなってございます。
以上が新たに中野区のホームページに追加して表示をした、中野区防災気象情報ホームページについてでございます。
続きまして、(2)の防災行政無線による広報でございます。
やはり、昨年の大きな水害を受け、皆様から貴重な御意見や御提案をいただき、検討させていただきました結果、防災行政無線のサイレンの運用を行うこととしましたので、御報告をいたします。
これは、河川の増水などの情報について、河川に近いところにお住まいの区民の方へ迅速に注意を促すために、サイレン吹鳴を導入し、直後に音声による広報を実施することといたしました。
その内容につきましては、次のとおりでございます。
23区西部地域に大雨・洪水警報が発表され、今後河川の増水が見込まれるときに、サイレンを30秒鳴らします。音声で以下のメッセージを2回流すことによって、注意を促すこととしています。メッセージにつきましては、こちらに書いてある内容を流す予定でございます。
なお、このサイレンを鳴らす判断につきましては、雨雲監視レーダーによる雨雲の移動監視観測を行うとともに、妙正寺川、江古田川につきましては杉並区、練馬区、それから神田川、善福寺川につきましては杉並区のいずれも河川上流のそれぞれの流域の雨量や河川水位の変化を見て判断することとしています。
2の区民への周知方法でございます。区報7月16日号に載せたいと思ってございます。それからホームページ、それから文字情報などで周知をしていくこととしてございます。
最後に、一番下に参考といたしまして緊急防災情報提供システムの御説明をさせていただいてありますので、後ほどお読みいただければと思います。
委員長
それでは、ただいまの報告に対する質疑を求めます。質疑ございませんか。
昆委員
一つは、防災行政無線による広報なんですけれども、サイレンを30秒鳴らすということですが、その状況判断というのは、先ほどの説明がありましたように、杉並の上流域の河川の状況といいますか、雨雲の状況だというふうにおっしゃっていますよね。その状況判断は、河川の近くに住んでいらっしゃる方たちについて、どこの判断でこのサイレンを鳴らすかということをよっぽど前もってお知らせしておかないとサイレンが鳴ったという、その意味を理解していただけるんですか。ちょっとその辺のところがわからないものですから、伺います。
中井防災担当課長
サイレン30秒鳴らし終えた後に、音声メッセージを流させていただきます。そのときにこのメッセージにつきましてはこちらに書いてありますように、「中野区役所です。大雨・洪水警報が発表されました。河川の近くにお住まいの方は、河川の増水に注意してください」という内容を二度ほど流させていただくと。今まで、音声だけでは聞き取れない、何を言っているのかがわからない。そういった場面では、まず最初にサイレンでまず気付いていただきたい。その後に、気付いた後にこのメッセージをお聞きいただければというふうに思ってございます。
昆委員
それはわかるんですけれども、23区の西部地域に大雨・洪水警報というのは、テレビの画面なんかに出ますよね。その警報が。その状況でサイレンが鳴るんですか。先ほどの説明だと、例えば神田川だとすれば、杉並の上流の地域の雨の予想だとか、そういうものをどこでだれが判断をして30秒のサイレンを鳴らすというその手順になるのか、そこら辺がちょっとわからないものですから、再度伺います。
中井防災担当課長
一つは、ここで大雨・洪水警報が発表されますと、御存じのとおり、JCN、中野区のケーブルテレビ、あちらの方には自動的に警報が発表されたということで、ケーブルテレビの方には警報の情報が流れるようになってございます。
それから、だれがどの時点でこの判断をするのかというところでございますけれども、これは私ども防災職員、それからここで体制を組みます総務部長、それから都市整備部長、協議しまして、先ほど申し上げました雨雲のレーダーの内容、それから河川上流で起きている内容を判断させていただいて、なるべく早目に河川の住民の方にお知らせをするというふうに考えてございます。
昆委員
それで、CTNのテレビですよね、中野のね。そこのところに警報の情報が出るというふうにおっしゃっていますけれども、そこのテレビを見ている区民の方というのは、雨が降ったときなんかどのくらいの方が見ているのかということが一つあるんですけれども、例えば、5月24日、ことしの。それも警報が出たんですよね。それで、CTNのテロップのところに、神田川の地域でも雨が降っていたんですけれども、そのときに雨は降っていませんという情報がずっと流れていたんですよ。一体どういうことなんだろうというふうに思ったんですけれども、そういうことがあるというCTNなんですけれども、その大雨警報、注意報というか、そういうものは正確に区民に伝わるようになっているんですか。
中井防災担当課長
あのときは、テロップには警報が出ていますということと、それから傘のマークのところに、こちらの地方、例えば鷺宮の方では降っていませんと。ただ、区民の方は降っていますよというような御連絡をいただいたりしました。そこの部分につきましては、大変申しわけございません。機械の不具合がございまして、今はそれを解消させていただいているというふうに認識してございますので、御理解のほどよろしくお願いしたいと思います。
昆委員
私も非常に、どういうことなんだろうと思ったんです。聞きましたら、そういうことだったというから、これから正確にその情報が区民に伝わるようにCTNの方で流すんだろうし、この新しく取り入れた方法で事前に河川の洪水警報をより早く区民の皆さん方に知らせるような、そういう新しい導入をするということですから、それはそれでいいんですけれども、ただ、サイレンが先に鳴るという、鳴らすというときのその判断。それを相当区民の方々に知らせておかないと、いきなりサイレンが鳴って「何なの」というふうになることだって起き得る、そういう状況にあると思うんですけれども、その辺の周知はどうなさるおつもりなんでしょうか。
中井防災担当課長
ここの2番にも書かせていただいておりますとおり、今の現状では、7月16日号の区報、それからそれにあわせてホームページ、文字情報等々で周知を図りたいというふうに考えてございます。
斉藤(高)委員
今と同じところなんだけど、サイレンを鳴らして、音声で以下のというメッセージを2回流しますということなんだけど、前からも何遍もこう言われているんだけど、聞き取りづらいんだよ。もう少し何とかならないの。区民に知らせるときに。サイレンは鳴るのはわかるんだろうけど、「中野区役所です」と言ったって、わんわん言っているだけで非常に聞き取りづらいんだけど、どうにかならないの。
石神総務部長
今、中野の都市化されている中では、いろいろとビルにぶつかったりして聞きづらいということがありました。言葉だけで知らせるということについて、やはり反省しなくちゃいけないんではないか。それで、サイレンだったらば聞こえるんではないのか。サイレンだけだと何を言っているかわからないということで、サイレンで注意を引いて、そこで言葉を短くしゃべろうということで、今回はサイレンを30秒鳴らすと。聞いてもらうと。「何だろう」という形で聞いてもらって、ここに書いてあるような非常に短い言葉でゆっくりしゃべろうという形にさせていただきました。
それで、あとは、これにあわせて、雨の場合には注意報の段階でそれぞれが出ていくという形をとりますので、そこで車のスピーカーだとかハンドマイク、こういったことで周知をしようということで一応は体制をとっていますで、このサイレンの利用については、一応こういう形での利用を今回、前回と比べて反省点を直してやっていこうということで、今回提案させていただいたわけでございます。
斉藤(高)委員
だから、サイレンはわかったんだけど、音声で言う方が聞き取りづらいというのはずっと言われていて、今のままで、機械も変わってきているんだろうし、もう少し箇所をふやすとか何とかして、もう少しわかりやすく、区でせっかく知らせるんだから、何を言っているかわからないというのは、この間も、毎日お知らせしているじゃない。子どものことだとか、5時になったとか。それ自体が何言っているかわからないんだと、こういう人がまだいるわけよ。まして、防災なんかのときだったら、せっかくサイレンを鳴らすんだったら、今、昆さんが言っていたのもそういうことなんだと思うんだよね。もう少し、区民がすぐ、今こういう警報が出て、大雨のあれが出ているんですよとわかればいいんだけど、非常に聞き取りづらいというのが問題になっているので、本気でもう少しみんなに聞き取りづらいというんじゃなくて、やっぱりせっかくやるんだから、区が情報を流したときにはすぐ区民の方にわかるようにということが非常に大事なのかなというふうに思いますので、少し検討をしてください。
石神総務部長
今言われたように、このままではどうしようもないだろうと思います。今度はデジタル化に向けて、全体を見直しを行いますので、そういった機会をとらえて、これまでできなかったことをどうできるのか、十分工夫させていただきたいと思います。
また、このサイレンを鳴らすということについても、周知をよくして、鳴ったときには注意してほしいということを区報等で毎回、どこかの枠に入れるとか、何らかの形で区民の方に知ってもらう、そういう努力をしていきたいと思います。
岡本委員
関連で、こういうことができないかということを提案したいんですが、5チャンネルで文字情報が流れますから、NHKでも途中で切って、音声で情報を流すじゃないですか。ですから、CTNの仕組みがエリアごとにはなっていないものの、中野区民の方、3分の1の世帯しか5チャンネルを見ていないとしても、これで今の河川の情報を音声で流すようなことをCTNと協議してやってみたら、もっと、部屋の中にいる方が多いわけだから、テレビをつければそういう情報が流れるので、検討してみてはどうかと思うんですけど、いかがですか。
石神総務部長
今回はL-ウインドウという形で文字情報がテロップ情報から見える情報にして、河川の水量もわかるような形にしていったわけですが、また、さらに今言われたように、緊急的に注意じゃなくて避難をさせるというようなことについて、今言われたような形があった方がいいんではないかと思いますので、さらに工夫をさせていただきたいというふうに思います。
岡本委員
避難というまでいかなくても、いわゆる河川の増水による危険を喚起するような、注意をするような情報も、大事な放送をしている間に切るというのは難しい問題があるとしても、それよりも区民の安全とか安心とかいう方が重要視されるわけですから、それを途中で番組を切って音声を流したらとんでもないという人はいないと思うので、その避難というところ以前に、要するに今まで聞きにくいといったスピーカーからの同じ内容をCTNからテレビで流すようなことも検討すべきだと思うんですが、再度お願いします。
石神総務部長
今、JCNの中では、24時間職員でついてやっているわけではなくて、L-ウインドウについても、こちらの方から自動的に入れるような、そういう形になってございます。そういう中で、いつこういう状況が起こるかわかりませんので、JCNの体制も含めてやっていかなくちゃいけませんので、JCNも含めて私どもで検討させていただきたいというふうに思っているわけでございます。
岡本委員
かつて、中野のCTN、今はJCNですか、防災情報は上り回線を使うという条件だったんじゃないですか。だから、防災センター、防災対策本部から上り回戦を使って放送を流せるというのが最初の計画だったんじゃないですか。だから、そこに常駐していなくても、区の防災課の方から、あるいはどういう仕組みがいいのかわかりませんが、そういう方法で流さない限り、JCNの方の体制ができていないからということで後回しになっては、大事な区民の命を守るそういう情報としては、いつまでも対策がおくれるんじゃないかと思うんですけど、いかがですか。
石神総務部長
これまでJCNとの話し合いの中では、テロップということでそういうことは常にやってもらう形をとっていたわけですが、テロップの文字情報ではよくわからないということから、私どもでシステムをつくって、こちらの方から一方的に入れるようにさせてもらうようになりました。また、今度は放送をとめてというような形にはうちの方でいじれるという形にはなかなかなりませんので、そういう意味で、向こうの放送の中でどういう形でそういうことができるのか。緊急にそういったような形でできる方法があるかどうか、こういったことを検討してもらわなければいけないというふうに思っていますので、少し時間をいただければと思います。
伊東委員
先ほどの御答弁の中で、注意報の段階で事前の呼びかけをというお話がありましたけれど、昨年の大水害を踏まえて、注意報の段階で区の職員の方の参集をかけるということで御報告いただいていますけれど、この要するに警報の前の時点の、今広報車、あるいはハンドマイク等で呼びかける、その部分についてもうちょっと詳しいお話をお聞きしたいんですけど。
中井防災担当課長
今は、一つ、去年の大水害を受けたときの内容につきましては、夜間・休日緊急配備体制というもので、昼間は私どもがおりますものですからそれは判断がつくわけでございますけれども、特に夜間、それから休日につきましては、この配備体制を整えたというところでございます。委員御指摘のとおり、大雨・洪水注意報が気象庁から発せられたときに参集をかけるようになってございます。参集をかけまして、集まった時点で、そのときの状況、気象状況等々を見まして、広報に外に出る、もしくは先ほどのパンザマスト、要するに固定形の無線を使った注意を促すとか、そういった判断をそのところで、情報収集をしながら、体制を組んで取り組んでいくというようなことになろうかと思います。
伊東委員
何でまたこんなことを聞いたかといいますと、先日もことしになりましてやはり夕方からの大雨で、そのときは寸前のところで小康状態になって、水が引くという事態がありましたけれど、そのときも私、やはり聞くのは、あの雨の中では窓もあけられない。要するに、音は聞こえないと。もうちょっと前の段階で、例えば注意報が発令になっていると。それで、今後、詳細なデータからいくと、中野区がこの先警報に推移していく可能性があるとか、もうちょっと早い段階での喚起。要するに、どしゃ降りになって聞きづらいという状況でというよりは、その前の段階で注意喚起を呼びかけるということが必要ではないかということを住民の方からも言われています。ぜひその辺は検討していただきたいということと、先ほどのことしになっての大雨のときも、やはりあれだけ雨が降ると、昨年、妙正寺川に車が流されたというような状況も踏まえて、住民の方、うちの車はどこへ持っていったらいいだろうかというような相談も受けました。そういう部分、ちょっとこれは情報提供とは違いますけれど、その辺についても考えていただけたらと思います。
石神総務部長
現在は、注意報の段階で職員が参集してくるわけですが、その段階で車の駐車場の手配等については同時にやるような形を今とろうとしています。ことしに入ってからもうそういう形で、学校を幾つかもう地域の方には周知してございますので、自分で判断をして持っていってもらうということで、あけるような工夫をさせていただきました。
今回、よりそういうものを周知をしていきたいと思います。そのたびにどこどこへ持っていっていいですよというあれじゃなくて、この地域についてはどこの学校に行っていいよということを周知をしていきたいというふうに思います。
また、そのほかのことについては、注意報の段階で知らせる方法だとか何かにつきましては、区の庁有車については全部スピーカーをつけることにしましたので、何らかの形でおくれないような情報のとり方を研究させていただいて、これから、もし起こるのであれば、適切な対応をしていきたいと思います。
委員長
他にございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、ただいまの報告は以上で終了いたします。
それでは、2番、区民向け小冊子「中野区の災害対策-中野区地域防災計画概要版-」の発行についての報告を求めます。
中井防災担当課長
それでは、お手元にお配りしました「中野区の災害対策-中野区地域防災計画概要版-」(資料3)につきまして、パンフレットを作成いたしましたのものですから、配付させていただきました。
この内容は、震災時の備えはもとより、風水害時の対応もあわせて紹介をさせていただいております。防災対策特別委員会委員の皆様への御報告は今日になりましたけれども、既に本年5月に地域防災組織、それから地域センター、町内、それから議会を含む関係機関等々に配付をさせていただいてございます。
ということで、このパンフレットを見ていただきまして、後ほど見ていただければというふうに思います。
委員長
ただいまの報告についての御質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、質疑がなければ、ただいまの報告は以上で終了をいたします。
次に、3番、第1回中野区国民保護協議会についての報告を求めます。
斎木危機管理担当課長
それでは、5月25日に開催いたしました第1回目の協議会につきまして、お手元に配付の当日の議事と資料(資料4)によりまして御報告申し上げます。
今回は第1回目でしたので、初めに中野区国民保護協議会の設置趣旨について、根拠法令となります国民保護法の関係規定を紹介し、改めて御確認をいただいたところです。
あわせて、有事法制の全体像と国民保護の位置付けや武力攻撃事態等における国民の保護に関する主な措置のしくみ、また防災と国民保護について、資料1により御説明いたしました。
なお、資料1の4項目は、既に当委員会に報告済みの事項でありますので、この後の資料2の条例と資料3のスケジュールに関する説明ともども省略させていただきます。
次の中野区国民保護協議会運営規程につきましては、資料2のとおり、文案をお諮りした上、御承認をいただいたものであります。特に読み上げませんので、お目通し願えればと思います。
次に、中野区国民保護計画作成の考え方についてでありますが、基本的な考え方につきましては、国と都から基本指針とモデル計画の提示がありましたので、これを踏まえ、資料3のとおり区計画の作成方針を定めたところであります。計画を作成するに当たっては、これを反映させることとなります。
それでは、資料3の三つの方針を読み上げます。
方針1、都が示した「区(市町村)国民保護モデル計画」を基本とすると。内容は、都の指示や連絡に応じて迅速・的確に措置を行うための行動指針というものです。それから、区民の理解と協力を確保すると。武力攻撃事態等8類型全体に通じる対処の基本を提示、あわせて事態類型ごとの対応の違い、留意事項を特記するという中身にしたいということでございます。
それから、方針2、首都に位置する特性、実効性に配慮。政治・経済・社会機能の集積する首都に位置する特性を踏まえた対処、人口が密集する新宿副都心に隣接した地域のかだいに対応、それから都が実施したNBC災害訓練やシミュレーションの成果を反映させるものとしたいという中身でございます。
それから、方針3、災害対策等のしくみを最大限に活用。「地域防災計画」等で構築されたしくみを活用、災対組織や備蓄の関係を活用するということでございます。それから、都・関係機関・近隣区との緊密な連携・協力を重視する。情報連絡のネットワークというようなことを考えています。それから、区の総力を発揮する全庁的な実施体制を構築ということで、方針3を定めたところでございます。
次に、中野区国民保護計画の骨子についてでございますが、先ほどの区計画の作成方針や都が提示した区のモデル計画に基づきまして、第1編の総論以下、2編が平素からの備えや予防、3編が武力攻撃事態等への対処、4編が復旧等、5編が大規模テロ等への対処という編成をし、資料4のとおり、章立て、節立てをお示しし、本文を読み上げまして説明にかえさせていただきました。
最後のところに計画の体系をとじてありますので、本計画の全体像を御確認いただければと思います。
以上の議題ごとに御意見等を伺いながら議事が進み、次回は8月25日に開催し、計画原案を審議することを確認して終了いたしました。
なお、主な発言は、文言整理や修正に関する指摘、用語の定義に関する確認、パンフレット作成に関する要望、計画の構成に関する提案といったところでありました。
最後になりますが、協議会の委員名簿の裏面に幹事名簿を付してございますので、それを申し添えまして御報告といたします。
委員長
それでは、ただいまの報告についての御質疑を受けます。いかがでしょうか。御質疑ございますか。
斉藤(高)委員
この名簿等、体系だとか骨子だとかいろいろ出されているんですけど、わかりやすく図みたいに、これいっぱいいるよね。都の職員を見たって、たくさんの方々がいるよね。こういうところにこういう役目になるんですとか、こういうことをこの方は受け持つんですとかというのは全然ないの。ただこれだけなの。結局、協議会をするときは。みんなでやっちゃうだけなの。
斎木危機管理担当課長
この協議会の構成というか、協議会の役割が、中野区の国民保護計画の案を諮問する機関ということで、それぞれがそれぞれの立場でさまざまな意見を伺うと、こういう場になってございます。ただし、原案を作成する段階では、それぞれの関係機関の方々の事前打ち合わせという意味の幹事会を設けてございます。そこには、幹事会をやることと、それから当然そことの事前の打ち合わせ、そういったことは今でもしているわけですけれども、そういう形の計画の作成方法をしてございます。そういった意味では、防災会議の地域防災計画の作成と同じように、こちらの方で原案なり、作業・業務それぞれをこういう形で考えていますけれども、どうですかという内会をしまして、それに対する御意見をいただいて、案にしていくと。こういう作業を今積み重ねていると、こういうところでございます。
委員長
他になければ、よろしいでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、ただいまの報告は以上で終了いたします。
それでは、その他で何か御報告はございますか。
中井防災担当課長
それでは、資料はございませんが、3点ほど御報告をさせていただきたいと思います。
1点目は、平成18年度の中野区総合防災訓練の実施についての報告でございます。
御承知のとおり、この訓練は、災害対策基本法及び中野区地域防災計画に基づいて、区民、区、防災関係機関が一体となって訓練を行います。区民の防災意識の向上や防災会の防災技術、行動力の向上を図り、防災関係機関相互の連絡・協力体制を確立することといたしております。
ことしの実施日時につきましては、9月3日(日曜日)午前9時から12時30分まで実施したい。実施地域につきましては、南北2カ所で行います。東部地域主会場は谷戸小学校、江古田地域主会場は第七中学校を使用して実施いたします。
訓練参加団体は、地域防災住民組織、警察、消防、医師会などの関係各機関でございます。
以上が平成18年度中野区総合防災訓練の実施についてでございます。
次に、去る6月29日と7月3日に野方と新井で起きました火災の報告であります。
内容につきましては、野方消防からの報告に基づき報告をいたします。
初めに、6月29日、野方六丁目13番の火災でございます。
焼損ですが、木造2階建て全焼が1件、1・2階255平米、罹災世帯2世帯、6名になってございます。そのほかに、店舗2棟、木造2階建て及び耐火構造の家屋で、塩ビ屋根、それから屋外排水管などが焼損し、程度としてはぼやと報告されてございます。
死傷者の状況ですが、全焼した家屋から2名、一酸化炭素中毒により死亡。この方たちは、全焼した家の店主の兄夫婦で、発災時に2階で就寝中であったとのことであります。また、1名の方がホースにつまづき転倒し、右ひざ両手に擦過傷を負ったとのことでございます。
発見、通報、初期消火につきましては、第1報としまして、オートバイで通行中の男性が、店舗の北側が燃えているのを発見し、携帯電話で119番通報。第2報といたしまして、発災場所の店主の次男が建物北側に積んでありました段ボールが燃えているのを発見し、次男から火災を知らされた店主が自宅の電話で119番通報いたしました。
初期消火といたしましては、店主と次男が風呂から水をくみ二、三回かけたけれども、効果がなかったという報告でございます。
消防隊到着時の状況でございます。店舗の北側1・2階部分が猛烈な勢いで燃え、炎と煙が激しく上昇し、西、東、南の各方向の軒下や窓から黒煙が吹き出し、一気に燃え上がる様相を呈していったという報告でございます。
時間経過といたしましては、消防が通報により認知したのが午前2時2分、消防隊到着が午前2時5分、鎮火が午前5時21分、活動終了が6時20分と報告されてございます。
出動部隊につきましては、さまざまな部隊がありまして、合計30隊がこの消火活動に当たり、このほかに消防団の方が12名ほど出動したという報告が来てございます。
防災担当といたしましては、午前2時22分ごろに、野方消防署より防災センターに入電があり、高所カメラを作動させ、延焼を確認するとともに、区内在住の職員2名を現場へ派遣いたしました。防災担当職員につきましては、午前2時55分ごろに現場に到着し、消火活動が終了するまで情報収集を行ったところでございます。
また、その間、区長、総務部長への報告をしてございます。
また、被災者がいらっしゃいましたので、野方地域センター所長とも連絡をとり、一時避難所の開設をしたところでございます。
今回の火災では、焼死者の方がおられました。亡くなられた方、またその御家族に対しまして、謹んで哀悼の意を表したいと思ってございます。
以上が野方六丁目の火災の報告であります。
続きまして、新井五丁目7番の火災でございます。これも野方消防署からの報告に基づきまして御報告をいたします。
焼損状況ですが、メッキ工場内にあった電気配線、1メートルほどの焼損で、ぼやとなってございます。
発見、通報につきましては、新井五丁目8番の住民の方が、自宅1階にいたところ、何らかの異臭がして、台所と浴室の窓があいていることから、外から入ってくるにおいと思い、外に出てみると、さらににおいが強くなり、東側へ20メートル移動すると、建物東側道路から建物2階に煙が漂っていたので、火事だと思い、自宅へ戻り、家の電話で119番通報したとのことでございます。
消防隊が到着したときの状況ですが、防火造り2階建ての2階から白煙が漂っていたとの報告であります。
傷病者につきましては、煙の吸引により女性2名の方が東京医大と中野総合病院へ搬送されてございます。病状は、咽喉頭炎・軽症、吐き気・軽症と報告されてございます。
また、メッキ工場ということで、有毒ガスの発生のおそれがあるのではないかという消防の判断で、半径50メートルの住民、男性20名、女性14名を一時的に新井薬師公園に避難誘導しております。ただし、半径50メートルと申しましても、発災現場から風下に当たる住民の方に対しまして行った誘導と聞いてございます。
時間的には、午後9時15分から10時20分と報告がされております。
出火原因につきましては、トリクレン洗浄機の第3槽部分の加熱スイッチを入れた状態で帰宅をしたため、そのトリクレン槽内の薬液が蒸発し、ヒーターが加熱し、周囲にあった塩ビ製の箱を溶解し、薬液槽内のヒーター部分に落下したため出火したものというふうに報告がございます。
時間経過といたしましては、消防が通報により認知したのが午後8時42分、鎮火午後10時26分と報告されております。
やはり、出場部隊につきましては、化学隊も含めまして32隊が出動したという報告になってございます。
防災担当といたしましては、午後9時に夜間・休日連絡体制に入るとともに、事態の緊迫性を読み取らせていただきまして、防災担当職員全員に参集命令をかけました。その際、手数な状況もあり、残業をしておりました広報担当職員、それから区長室の課長を含む職員に応援を依頼し、情報収集と区長、総務部長への連絡を行いました。
さらには、防災担当職員を現場に急行させ、情報収集に当たらせたところでございます。
それから、10時には情報連絡体制に切りかえを行い、対応いたしてございます。
一時避難所の開設ですが、午後9時55分に新井地域センターに対し、一時避難所開設のための職員が到着するまでの間、待機指示を行いました。それに伴い、一時避難所は開設をいたしましたが、この後すぐに避難誘導が解除されたため、地域センターの利用はございませんでした。
この事態につきましては、JCN中野のケーブルテレビにおいてテロップで情報を配信させていただきました。
以上、雑駁ではありますが、今回起きました事件と、それから報告につきまして、御報告させていただきました。
委員長
御苦労さまでした。
それでは、ただいまの報告についての質疑がございましたら、求めます。いかがでしょうか。御質疑ございますか。
江田委員
後段の方の新井五丁目のメッキ工場の火災の件ですが、幸い重大事態には至らなかったということでしたけども、例えばどういうものがこのメッキ工場に保存されていて、どういう管理がされているかとか、そういったこういう劇薬を使う工場に対する指導とか、そういった点で区として今後改善すべき点とか、取り組むべき点とか、そういったことがもし考えられておれば、あわせて御報告をいただきたいです。
飯塚生活衛生担当課長
この工場につきましては、シアン化ナトリウムという毒劇物取締法の対象になる物質を扱っておりまして、これにつきましては区の保健所の方で監視指導しております。これにつきましては、17年度に立ち入り調査をしておりまして、保管に問題はなかったという結論が出ております。
これにつきまして、毒劇物の取締法というのは、保健衛生上の観点から、健康危害を防ぐというような趣旨でもって定められているものでございまして、こういった毒劇物の保管につきまして、こういったことが起こったことがありますので、一斉監視、区内にはまだほかにも毒劇物を扱っているところが何件もあるんですけど、これを前倒しで行うと。届け出が出ております、同じような物質を扱っておりますメッキ工場がほかにもございましたので、その翌日に保管されているかどうかもう一度再確認をしたところでございます。それについては、結果としては保管に問題はないという結論は出ております。
江田委員
こういった工場に対する防災上の指導とか、今のは保健の立場からの指導だと思うんですが、防災上の立場等での指導というのは、これは消防署になるんですか。それから、区として何らかのやるべきことというのはあるものなのか。もともと消防署として対応すべきことなのか。そこら辺のことをもう少し御説明いただきたい。
中井防災担当課長
私の方からは、こういった内容につきましては、委員御指摘のとおり、消防署の管轄が大きなものを占めようかと思ってございます。防災担当の方からは、こういうところに査察というんですか、指導というか、そういったものはないというふうに認識してございます。ですから、あと、ほかの今の保健衛生、それから建築だとか、そういった部署部署でいろんな許認可をしているところもございます。届け出もございますものですから、そちらの方が所管になろうかというふうに思ってございます。
江田委員
保健衛生の方での話を今いただきましたので、防災にかかわらずその他の部署でいろいろかかわっている部分というのはほかにあるものなのでしょうか。そこら辺は、関係のところだけ、保健衛生だけではなくて、全庁的に検討すべきことというのは特に、今のところは見当たらないということでよろしいんですか。
石井都市整備部長
今回、こういうようなことがありまして、たまたま当該の建物について、いろいろと現法規に照らしたときに、いろいろと支障といいますか、若干引っかかるようなところもあります。現在、いろいろ調査もしていますが、現場が立ち入りがちょっとできない状況もありまして、この辺については消防、それからうちの建築関係、それからその他関係する分野が総合的に今後どのような指導をしていくかというあたりを検討した上、このオーナーに対して対応していきたいなというふうには考えています。
近藤委員
野方六丁目の火災のことなんですけれど、私が地元で古くからおつき合いがあったお宅なので、本当にもう残念で、悲しくて、そういう状況があります。これはまだ調査中で、はっきりしたことがわからない段階だと思うんですけれど、放火の疑いもあると新聞等でも言われているんですけれど、お亡くなりになった方の親族の方は、夜中に火事になって、放り出されるわけですよね。それで、身内を亡くして、ショックのまま、消防・警察の対応という、もう1日本当に突然地獄がやってきたという状況に置かれたと思います。
そこで、地域センターの方が入ったとおっしゃっていたんですけれど、私もすぐに見に行きまして、地域センターの方にもお会いしました。そのときに、地域センターの方はもう帰られたんですね、すぐにね。結局、その方は、私が見に行ってから2時間後ぐらいしたときに、ふらふらと移動をしていたんです。ですから、その精神的にもショックな中で、被害者の方が御自分でいろいろな作業をしなきゃならない状態に置かれているわけです。警察、消防いろんなことの事情を聞かれながら、今度は自分でまた新たな作業をしに行かなきゃならない状況になっているということです。それで、私は「とにかくお休みください」と申し上げたんですね。それで、「私が仕事で家を留守にしているので、私はいませんけれど、私の家でよければ、そこにいてください。お疲れでしょうから」と声をかけたんですけれど、地域センターとかがあいていたということで、そこに身を寄せていいことになっていたのかとか、そして夜はどういうような状態で寝るところの確保とかができているのかと。危機が起きたときにどういうふうに動いていくかということが、私も地元の議員としてきちんと知っておかないと、じゃあ、家で休みなさいと軽く声をかけていいものかもわかりませんし、どこが窓口になっていてくださって、どういうふうにその人は動いていっていいかわからないと思うんですね。本当に最悪な状況で、危機が起きたときにどういうふうに、だれがまず窓口になって、私が「どこに電話をすればあなたのことはわかるのよ」と言ってあげられるのかとか、そういうことを含めてどういうふうな管理体制になっているか、教えてください。
中井防災担当課長
まず、時間外、役所があいていなかったときの内容、これに照らし合わせますとそうかと思います。今回、罹災されました御家族につきましては、私どもの方も、朝、明け方まで職員がついておりまして、ただ、委員おっしゃるように、警察、消防の方の方たちの事情聴取が相当長い時間ありまして、ほとんど1日だったのかと思います。職員は、出勤時間等々がありましたものですから、状況を見まして、引き上げてございます。
ただ、その内容を野方の地域センターの方に伝えまして、野方の地域センターが一時避難所ということになりますので、野方の地域センターの方が対応するということと、今回のこの件につきましては、当日、野方の地域センターを御利用できるという話を申し上げてあります。ただ、一時的に住む場所については御自分たちで用意ができるというお話も伺いましたものですから、そのように対応させていただきました。
ただ、夜になりまして、ここに記録があるのですが、夜7時半過ぎになりまして、3名ほどやはり自分たちが見つけたところでは住めないというような部分があるということで、センターをというお話がありました。そこで一時避難所をまた開設いたしまして、地域センターの方へ入っていただいたというのが実情でございます。
それから、火災の発生したときに、通常、各消防署からうちの防災センターの方に連絡が入ってきまして、入ってきますと、小災害対応ということで、区内在住の防災の担当の職員を現場に急行させまして、状況を把握させます。それで、その中で、一時避難所にどうしても避難をして方がよろしいというような判断、それから御希望があった場合につきましては、その内容で一時避難所を開設して入っていただくと。
ですから、基本になるのは、もし夜中の内容でしたらば、すべて防災センターが基本になってございますので、防災センターに御連絡をいただければ、対応についてお話ができるかというふうに認識してございます。
近藤委員
それから、お店の片付けというか、まだ進まないですけれど、これからまた警察、消防などでずっと事情は聞かれると思います。そして、放火ということになれば、本人たちも本当に疑いがかかるぐらいに本当に調べられます。そういった中で、この人たちを支えていくやっぱり何か職員なり、きちんとその時期が終わったから、もう火災が終わっただけではなくて、お葬式の準備、それからいろいろな手続、もう本当に被害者は大変な思いをしながら、ここ何日も暮らしていかなくてはならないという状況が待っています。そこで、やはりどこに電話をすれば対応してくれる。その方たちではないかもしれないけれど、区がきちんとした、どういうふうにしていけばいいかということができる窓口がきちんとあることを私は希望しますけれど、いかがですか。
中井防災担当課長
私が答えるのもあれですけれども、そういった部分では検討していかなければいけないのかなというふうに思ってございます。
近藤委員
今まで、本当にこうやって防災対策や危機管理ということは、こういう事態が起こらないために、区民の命を守るために一生懸命皆さん検討し、長い時間かかっていろんなことをされていて、いざ起こってしまったときということがやっぱりちょっとないがしろになっていると思うんですね。ですから、もちろん予防はしなくてはならないし、被害を出さないようにすることはもちろんそうなんですけれど、起きてしまってからの後をきちんと見ていっていただきたいし、寄り添って区民に本当にこれから生きていくために前向きな中野区であってほしいと思います。よろしくお願いいたします。
本橋区民生活部長
夜間・休日、執務時間外におきましての対応ということでは、先ほど言いましたように防災センターがありますけれども、執務時間におきましては、地域センターが小災害についても対応しています。いろんな相談などについても、センターの方でできるところは、またそこから関係のところにつなげるというようなことで対応していきたいというふうに思っています。
委員長
ほかに。なければ、所管事項の報告を終了いたします。
その他というところで、次回の委員会の運営についてお諮りしますので、委員会を休憩させてもらいます。
(午後2時01分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時03分)
それでは、次回につきましては、9月11日(月曜日)午後1時からということで、開会を予定さていただきます。
御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議がありませんので、そのように決します。
以上で本日予定した日程はすべて終了しますが、委員各位、理事者からの御発言ございませんか。
小串委員
水防訓練があったと思うんですけど、私、行くつもりだったんですけど、行かなくていいということだったので、消防団で出動する予定だったんですけども、ほかの人に変わりまして、私、実際にちょっと参加も見学もできなかったものですから、ちょっと1点だけお聞きしたいと思うんですが、昨年の集中豪雨の質疑の中で、実際の災害のときの実際の行動と水防訓練、訓練における訓練のあり方、何か言い方が悪いんですが、水防訓練の主体が消防で行っていながら、実際には区が主体として対応しているような状況の中で、水防訓練での実態に沿わないんじゃないかという意味での質問と指摘をさせていただいたことがありますけれども、そのときにはたしか、今後、水防訓練のあり方等も見直していきたいというような答弁をいただいているんですけれども、ことしそれは生かされておったのでしょうか。その1点だけちょっとお聞きします。
石神総務部長
実際の消防団等でやられている内容でいきますと、土のうだとか、そういう実際の積み方だとかそういった面については非常に実態に応じた形になっているのではないかというふうに思いますが、それが周知されるような形ですね。そこだけではなくて、やっていくことが必要ではないかというふうには思っています。
また、水だとか何かのかけ出しだとか、そういった部分についてはすぐそのまま使えるわけではございませんが、今回の場合には、うちの方で用意したボートですね。そういったものを使った形での訓練もされておりますので、実態に沿っているような形ではないかなと。そこのかかわっている人だけではなくて、そういった部分を区として知らせていく方法も必要なんではないかなというふうに思ってございます。
小串委員
要するに、主体ね。恐らく、水防訓練というのは消防署が主体でやられていると思うんですよ。ただ、実際には区が主体として対策をされた部分の方が大きかったんじゃないかというような、たしかそのときの報告というのはそういうふうに私は受けとめて、したがって、消防が主体というよりも、むしろ区が主体となって防災訓練を行っていくというようなことも含めて、ちょっと見直しを図った方がいいんじゃないかということなんです。土のうが云々とか技術的なことはさることながら、もっと指示命令系統だとかそういった部分に関してのことでなんですけど、いかがでしょうか。
石神総務部長
消防団等については、今の組織からいえば、消防署の管轄下に入るわけですが、消防署と区との関係の中での訓練が必要かというふうに思います。お互いに情報交換をしたり、実際の対応の中での反省をしたりはしているわけですが、訓練のあり方についてももうちょっと工夫をさせていただきたいというふうに思います。
小串委員
誤解しないでほしいんだけども、消防団のことを言っているんじゃないのよ。消防署。消防署が主体で行っているんじゃないですかということなんですね。だから、区が主体として、やっぱり消防も含めて、消防、警察、医師会だとかいろんなところを区が主体となって行うような形に変えるべきではないか。そういう質問をかつてさせていただいたら、私の記憶が間違っていなければ、若干見直していきたいようなニュアンスの答弁があったというふうに理解をしておるので、その辺はどうなのか。相変わらず、やられたんですか。どうかということを確認しているんですけど。
石神総務部長
総合防災訓練の中でそういった関係機関が集まってやっているわけですが、今言われるような形で消防がやっている部分、警察がやっている部分、合わせてというのは、今まだやられてございません。区の方が主体となって、調整してやる部分についてはやってございませんが、医師会だとかそういった中では、夜間の医療救急訓練だとかそういった形では行われていますが、もう少し連携をとるということはお互いに話をしてございますので、何らかの形でお互いのそういう力を合わせられる、そういうことをさらに話し合いをしていきたいというふうに思います。
伊東委員
その他で2点ほど。
さきのこの委員会におきましても、防災に、要するに災害に対する備えということで、中学生に対する働きかけを教育委員会の方に投げかけてみたんですけれど、本年度に入りまして、すべての中学校にというわけではありませんから、はっきりしたことは申せませんけれど、中学生に対しても何らかのこういう働きかけがあったのかなと感じられる点が見られましたので、その辺、今後というかその後、教育委員会としてどのような対応をとられたのか御報告いただけたらと思います。
金野教育委員会事務局次長
中学生の地域での防災訓練への参加、あるいは防災活動への取り組みということにつきまして、この委員会でもお話がございましたので、学校を通じてそういう取り組みについて強化を図っていただきたいというお話をいたしました。
なお、「地震と安全」というパンフレットが、東京都作成のものですが、各中学校でありまして、この中にさまざまな形での地域の防災活動なども紹介してございます。こうした資料を各中学校で活用しておりまして、特別活動、学級活動の時間、あるいは保健分野の授業とか、そういうときも活動しながら、非常災害時に中学生として学校・家庭・地域で、一般の人々とどのように協力し、行動したらよいかという視点での学習をするということで、例えば応急手当、避難所での手伝いというような観点から働きかけをしております。
なお、私の方でも各学校の取り組み事例等を少し調べましたが、例えば、五中では、それぞれ学校が避難所となった場合を想定したトイレの設置訓練、炊き出し、消火活動などに入っております。それから、七中では、地域センターと協力しまして、町会の防災訓練の案内をいただきまして、全校生徒に周知し、参加を促しているというふうな取り組みをしております。また、第十一中学校では、希望する生徒が町会の方、防災会の方から指導を受けて、軽可搬ポンプの大会に地域の一員として参加していると、こんな取り組みの事例がございましたので、引き続き各学校に働きかけていきたいというふうに思っております。
伊東委員
ありがとうございます。ぜひともその方向で子ともたちにも自分の身を守ると同時に、本日の資料にもありますように、共助という部分をしっかりと働きかけていっていただけますようお願い申し上げます。
続いて、もう1点なんですけれど、妙正寺川水系で、現在、葛橋、北原橋が東京都の方で改修工事を行っております。時期的には、今後の工事の期間によりましては、集中豪雨のシーズン、あるいは台風のシーズンに重なっていくかと思うんですけれど、その部分についてスケジュールと、それから、工事によって河川断面が変わることによって新たな危険が生じていないのかどうかということをお聞きしたいのですが。
石井都市整備部長
正直申し上げて、私このスケジュール、あるいは河堰の問題、今御質問ございましたが、確認をしておりません。ただ、通常、工事をやる場合には、河堰が狭まらないように、極力狭まらないように留意しながら工事を、段取りを組んでいるんだろうというふうには思います。たまに工事中の車両が流されたり、そういうことはありますが、基本的には流れを阻害しない形を一般的には考えているということだろうと思います。
また、スケジュール等については、後ほど機会があれば、そこで御報告をさせていただきたいと思います。
伊東委員
ぜひともその辺報告をいただきたいと思います。と申しますのは、この二つの橋のすぐ上流部、新橋は、あの流域でも割と妙・江合流地点のすぐ下流ではありますけれど、水位が上がりやすい場所で、昨年もその辺で大分水があふれているという事態もありますので、その下流の2橋のところで工事があるということは、これがいつ終わるのか、あるいはその河堰がどういう影響を及ぼすのか、近隣の住民の方は非常に心配されていると思いますので、ぜひともその辺を報告お願いしたいと思います。
委員長
ほかにございますか。委員の皆さんの方から。
理事者も、よろしいですか。
先ほど、私、9月11日(月曜日)の次回について御確認いただいたんですが、視察だけじゃなくて、総合防災訓練なども行われた後ということになりますので、所管事項の報告も当然ございますので、御了解ください。
それでは、以上で本日の防災特別委員会を散会したいと思います。
御苦労さまでした。
(午後2時15分)