平成19年10月05日中野区議会決算特別委員会建設分科会
平成19年10月05日中野区議会決算特別委員会建設分科会の会議録
平成19年10月05日決算特別委員会建設分科会 中野区議会建設分科会〔平成19年10月5日〕

建設分科会会議記録

○開催日 平成19年10月5日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後2時13分

○出席委員(8名)
 北原 ともあき主査
 のづ 恵子副主査
 ひぐち 和正委員
 南 かつひこ委員
 伊藤 正信委員
 久保 りか委員
 むとう 有子委員
 かせ 次郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市整備部長 石井 正行
 都市計画担当課長(住宅担当課長) 登 弘毅
 南部地域まちづくり担当課長 角 秀行
 中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
 北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 市川 求
 土木・交通担当課長 遠山 幸雄
 公園・道路担当課長 安部 秀康
 建築担当参事 佐藤 幸一
 拠点まちづくり推進室長 谷村 秀樹
 拠点まちづくり担当参事 秋元 順一
 中野駅周辺整備担当課長 松前 友香子

○事務局職員
 書記 松本 明彦
 書記 杉本 兼太郎

○主査署名

審査日程
○議題
 認定第1号 平成18年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

主査
 定足数に達しましたので、ただいまから建設分科会を開会します。

(午後1時00分)

 認定第1号、平成18年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)を議題に供します。(資料1)
 前回に引き続き質疑を続行します。
 なお、審査に当たりましては、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いします。
 それでは、決算説明書の388ページから391ページ、6款都市整備費、1目地域まちづくり費について質疑はありませんでしょうか。説明書の388から391ページ、都市整備費、1目地域まちづくり費でございます。
 よろしいですか。なければ、進行いたします。
 次に、決算説明書392ページから393ページ、1目経営管理費であります。1目経営管理費について質疑はありませんか。392ページから393ページです。
 よろしいでしょうか。では、次に進行いたします。
 次に、決算説明書394ページから395ページ、1目中野駅周辺整備費についてであります。
かせ委員
 せっかく資料をいただいたものですから、総務の関係ですけれども、よろしいですか。総務の107、財政運営の考え方における基金・起債を活用するまちづくりに関する事業一覧なんですが。
 では、お聞きしたいと思います。これを見させていただきますと、平成19年から平成26年に至る八つの事業計画が出されておりまして……
主査
 かせ委員、番号は総務の何番ですか。
かせ委員
 107。
主査
 総務の107だそうです。(「資料ですか」と呼ぶ者あり)資料です。
かせ委員
 僕が要求したんだけれども、財政的なことについては総務の方の資料になってしまった。
主査
 ちょっと休憩します。

(午後1時04分)

主査
 では、再開します。

(午後1時04分)

かせ委員
 項目はここに書いてある八つの事業に基づくものなんですけれども、これを見させていただきますと、まず警察大学校等跡地の公園と道路の関係ですけれども、事業費としては警大跡地の公園が32億円で、道路については54億円ということになっていますよね。合算すると86億円ぐらいになるんですけれども、このことでまず地価が引き上げられているということで、既にこの数字というのは移動してくるんじゃないかと思いますけれども、変化が出ていると思いますけれども、どうなりますでしょう。
秋元拠点まちづくり担当参事
 たしか一般質問のところで区長が答弁を差し上げたところでございますが、現在、この公園道路用地につきましては、財務省に鑑定評価の委託をお願いしている段階でございまして、価格は未定ということで、答えられる時期にはないということでございます。
かせ委員
 19年度ですよね。そうすると、これはまだ執行されていないということ、これからということですね。そうすると、いずれにしても、今年度中に用地の買収ということはあり得るわけでしょう。そうすると、考え方としてはどういうことになるのでしょうか。杉並区では補正予算を組んでやったとかと言っておりますけれども、その辺の考え方はどうなんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今年度の事業でございますので、適当かどうかはちょっとわからないわけでありますが、ただ、私どもとしては、今年度の特例措置、いわゆる公園道路用地につきましては3分の1が無償貸し付けされるという制度を使いたい。今年度を逃すとその制度もなくなってしまうということから、やはり今年度中には用地を取得したいというふうに考えております。
かせ委員
 用地を取得したいということですけれども、私の聞こうとしたこととちょっと違っているんですけれども、さておいて、事業費はどういうふうに財政的な裏付けがあるかというと、ここに書かれているのは起債と基金繰り入れということですよね。これを足しましても事業費には至らないわけですけれども、そうしますと、その差額というのは一般財源の投入ということになるんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 あとは、まちづくり交付金といったものを活用していきたいということで考えております。
かせ委員
 まちづくり交付金等というのは、もうちょっと内訳がわかるように教えていただけますか。ここに書かれている公園と道路の部分について、まちづくり交付金とか、都市計画交付金とか、いろいろありますわね。どう考えているのか、内訳です。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今申し上げたまちづくり交付金が約40%、都市計画交付金、それからその残りを起債と、そんなようなことで予算組みはしたというふうに記憶しております。
かせ委員
 それも交付金ですから、交渉してみないとわからないんですが、そういうふうに見込んでいるということでしょうか。それと、これを見てみますと、警大関係では今年度に用地取得をするということで、その後、20年には基本計画と、道路については事業者間の調整をやって、21年、道路については工事、公園については実施設計、22年に工事ということになりますけれども、この事業者間の調整ということはどういう調整をされるのでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 当然、道路につきましてはインフラ関係を埋設させるということが必要になってまいります。そういったことから、開発の規模等に合わせて、電気、水道、ガスといったインフラ関係の調整を図っていかなければいけないということでの調整でございます。
かせ委員
 インフラ関係は基本的には、私がいろいろ調べたりした関係ですと、インフラというのは自治体負担というのが普通ですけれども、この事業者間の調整ということでは、費用負担とか、あるいは道路との接道面での公開空地の関係であるとかというものは含まれているんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 ここでの警察大学校等跡地整備(道路)で言われている事業者間調整というのは、今私が申し上げました要するにインフラの規模、下水であればどの程度の管径にしなきゃいけないかとか、水道も同じようなものでございます。そういったような事業者間調整、それからあと費用負担の問題といった関係の調整が主なものというふうに思っております。
主査
 ちょっと休憩します。

(午後1時12分)

主査
 再開いたします。

(午後1時12分)

かせ委員
 確かにおっしゃるように、やっていくとどんどん――聞きたいことがいっぱいあるんですけれども、後で機会がありますので、では基本的なことだけお聞きしますけれども、この中で、中野駅地区の整備計画ですけれども、この整備計画で21年あたりから基本設計・用地取得とかということになっていますよね。この駅周辺といいますと、前回の中でこういう調査が出ていますけれども、これに基づく計画ですよね。
主査
 かせ委員、資料は何ですか。
かせ委員
 これは中野駅地区整備計画案作成のための調査検討とか、それから、中野駅南口地区及びその周辺の将来像とまちづくり方針、方向性にかかわる調査と、この年に出された資料なんです。そのときの資料なんですけれども、ここに書かれている内容での基本設計とか、用地取得とかはこういう計画なんですね。
秋元拠点まちづくり担当参事
 その年度でいきますと、新しい中野をつくる10か年計画といったものに基づいて計画されているというふうに認識しております。
かせ委員
 これも将来の話だから。ただ、ここで気になるのは、こういうふうにいろいろ計画は出ているんだけれども、僕が言いたいのは、実現性があるかどうかということが気になるんですよ。それで、ここにあるようにいろいろ調査されているんだけれども、この調査の中で、やっぱり中野区だけでできる問題ではないんですよね。周辺のまち、南口にしても、商店街とかいろいろあります。それから、JRとの関係があります。そういうような関係があるのに、こういうことでスケジュールだけがどんどん、さっきの資料のようにずっと先までやられているということで、これが本当に生きたものになるのかということが僕の聞きたいことの趣旨であります。JRとの関係とか、地元商店街との関係とか、今の状況の中では合意形成がないわけですけれども、極めて近い将来の計画として出ているんです。このことについてちょっと私は心配しているものですから、どういうふうに考えてこういうスケジュールになっているのか、その辺のことをお聞きしたいと思います。
秋元拠点まちづくり担当参事
 私どもは、この平成17年にできた長期計画に基づきまして、粛々と事業をなし遂げていかなければいけないというふうに思っております。そういったことから、この総務資料107につきましても作成がされていると認識してございまして、これが実現性を担保するあらわれであるということを思っているところでございます。
久保委員
 建設18という資料を作成していただきました。これは過去5年間の調査業務委託についてでございます。14年度から18年度まで調査業務委託ということでいけば、年々この調査委託というのはふえていっているという状況にあるんですけれども、さまざま調査委託の件名が全く違いますので、これを一括してどうこうということは言えないのかもしれませんが、こういった形で5年間ずっと伸びている調査委託に関して、これはどういった意味があることなんでしょうか。伸びているということはどういうことをあらわしているかということで伺っているんですけれども。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この調査委託につきましては、中野駅周辺のまちづくりを進めるために行われているものということでございます。まず平成14年度のものにつきましては、警察大学校等跡地の都市計画道路決定をするための調査ということでございます。それ以降は、中野駅周辺まちづくり計画を平成17年に公表しているわけでございますが、その策定をするための調査が15年、16年にございます。それから、16年には中野二丁目地区、要するに中野駅南口地区での市街地再開発事業といったものも地元では具体化をし始めたということから、改めて調査委託をつけている。それから、中野駅地区においては中野駅の交通結節機能等調査、こういったものも進めなければいけないということで、中野駅周辺のまちづくりの具体化が進むに従って、実際の調査をすべき内容も数がふえてくるということが言えるわけでございます。
 したがいまして、平成18年度にはさらに調査項目もふえてきてございます。これは、逆に申し上げますと着々とまちづくりが進められている証であるとも言えるわけでございまして、こういった調査をもとに現実的なまちづくりを進めていくということになるわけでございます。
久保委員
 私、全部をここに出していただいてしまったので、今、秋元参事がお答えいただいたのは、中野駅周辺まちづくりのところでございまして、全体的にそれは中野駅だけに限らず、中野区内の今さまざまなまちづくりを進める上で必要のある調査であるということで考えてよろしいのだろうかと、今の御答弁では思います。
 こういう調査委託というのが年々ふえていくということですと、いわゆるアウトプットに見合ったアウトカムというのが、どういうふうにあらわれてきているのかということが非常に皆さん関心の高いところではないかと思うんですが、その辺につきましては、今御答弁いただいたように、この調査に基づいてのさまざまな計画が着々と進んでいると思ってよろしいんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 そういうふうに声を上げて申し上げたいわけでありますが、私どもとしては、そういうふうに思っているところでございます。ただ、昨年度の行政評価の中では、その辺のところもちょっと長期的な視点が欠けているというような御指摘もいただいたりしておりまして、やはり反省すべきところは反省しながら、しかし、着実に区民の方にお示しできるような成果といったものを確実につくり上げていきたいという思いでいるところでございます。
久保委員
 長期的な視野に立っていないのではないかというような御指摘もあるということで、なかなかこの単年度の中での調査ということでは難しい点もあるのだろうなというところは承知をしているんですが、やはりその辺が、調査したものがすぐ何かの計画にあらわれるということも難しいところですし、調査をしてみなければ、実際にそれが生きた計画になるかどうか、のせられるものなのかもわからないような点もあるのではないかとは思っております。
 ただ、調査をしたものの成果物が上がってこないとしても、その調査がいかに生かされてきたのかというその辺の検証は必要ではないかと思うんですね。それは、いわゆる計画書とか何かに一足飛びになるのでなくても、きちっとした報告をしていただかなければいけないところではないかと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 全く委員の御指摘はもっともなことでございます。成果品として上がってきたものにつきましては、やはり皆さんに対して御公表申し上げ、公表するまでもないようなものにつきましては、次のまちづくりに結び付けていく、そういう熱い気持ちで私どもは取り組んでいるところでございます。今後をしっかり見届けていただければありがたいというふうに思っております。
むとう委員
 今の久保委員の質問とも関連するんですけれども、本当にさまざま調査委託というのがふえていって、それがどういうふうに生かされているのかというのがなかなか見えにくくて、本当に必要な調査だったのかしらというのは、素人ながらいつも疑問に思うんです。そこでちょっと聞きたいんですけれども、ここの仕事をされる方は、上の表を見ると14人いらっしゃるわけですよね。14人いらっしゃる職員の中で、建築とかの専門家ですか、資格を持ったり、学んだりというところで、一般の事務職とは違う専門性を有している職員の方は、14人の中で何人いらっしゃるんですか。職員の中でできる仕事というのは本当にないのでしょうか。そこをちょっと御説明願いたいんですけれども。
秋元拠点まちづくり担当参事
 職員でもできないわけではありません。ただ、かなり専門的、高度な調査のものもあるわけでございます。そういった中で、委員はちょっと職員数の問題をご質問されましたが、私どもといたしましては、そういった調査を職員が行う。そのために人員を確保するという考えではなくて、できるだけ外部の活力といったものを活用し、小さい組織でより大きな成果を上げていくという観点から取り組んでいるものでございます。職員がその調査をするために常にそこにいるということは、逆に組織の肥大化につながり、マイナスの現象も起こり得る。そういった中で、職員数、それから外部の力の活用といったものとのバランスをとりながら、仕事を進めているということでございます。
むとう委員
 それはそう思うんですけれども、今私がお尋ねしたのは、この14人いらっしゃる職員の中で、建築とか、設計とか、そういう知識、専門性を持っている職員は14人のうち何人いらっしゃるんですか。事務職ではなくてということをお尋ねしたんですけれども。
秋元拠点まちづくり担当参事
 14人のうち、土木、造園、建築、こういった専門職の職員が11名でございます。
むとう委員
 職員が何でもかんでも調査できるほどの人数を備えておく必要は私もないというふうに、それはもちろんそのように認識していますよ。だけれども、11人そういう方がいらっしゃる中で、ではその11人の方々が委託ではなくて御自身でやった何か、全然わかりませんけれども、項目だけで見ていると、例えば検討委託とか、検討することぐらいは自力でできるんじゃないかとかと素人ながら思うんですよね。測量とかというのは無理かもしれませんけれども、交通量の調査であるとか、そこに1日じゅうへばりついて駅の乗降客の数を調べるとか、そういうことはもちろんできないと思うんですけれども、内部の職員の方々が逆にできることは、11人そういう方がいらっしゃる中で、全部こちらの仕事のほとんどが委託で、11人の方は一体どういうお仕事を役割分担でなさっているんでしょうか。何かできることというのはなかったのでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この委託業務をやっている間、職員が遊んでいるというわけではなくて、職員は当然こういった委託業者の管理監督、それから調査の推進状況といったものを常に管理監督するという役割を担っているわけでございます。その中では、この調査委託の段階では、中野駅周辺まちづくりを所管する組織としては、やはり精いっぱいの組織であったということでございます。
むとう委員
 では、職員の方の主立ったお仕事としては管理監督ということなんですね。そうすると、内部の中でさまざま委託して、さまざま調査結果が出てくるわけです。それをどういうふうに区政のまちづくりの中に生かしていくかという検討の部分は自力でもちろんなさっていらっしゃるんですよね。不思議に思うのは、こういう項目だけだから、中身をちゃんと、もう一回検討の成果物を今見直しているわけではないので何とも言えませんが、項目だけを見ていると、地区計画推進委託であるとか、中野駅北口広場等改善検討委託とか、改善検討まで委託しちゃうんですか。何か自力でできることではないんでしょうかね。ふと疑問に思うんですけれども。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この地区計画推進委託という簡単な一文になっているわけでございますが、実はこの中身といたしましては、昨年、都市計画決定をいたしました中野四丁目地区地区計画の企画提案の作成をするための調査検討、あるいは中野駅周辺まちづくりガイドライン作成のための検討、当然その管理監督というふうに申し上げましたが、その横の連絡、あるいは行政官庁との調整といったこともかなりの時間を費やすというものでございます。この調整部門についての委託はできないということもございまして、こちらの方にかなりの時間を費やしているということは言えるわけでございます。
久保委員
 今、むとう委員の質疑を聞いていて感じたんですけれども、何を調査するのかということですとか、管理監督を担うということで、何を調査するのかを決定するということは非常にスキルが要ることなのではないかなと思いますし、また、管理監督をすることも非常に難しい業務だと思います。今、11名の専門職の方がいらっしゃると言われましたけれども、実際のところは、調査してきたものを検証していただくのが職員の方たちだと思うんですが、そういったスキルをお持ちの方たちが11名いるというふうに思ってよろしいんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この11人の中には、実際の公務員としての管理職もいるわけでございまして、実際にその業務に携わるという者は、当然その管理職を除く者ということになるわけでございます。そういった者たちが最大限にそういった能力を発揮していただいて、できるだけ次につながる成果品を作成していく。そういうための努力を日々続けているということでございます。
久保委員
 今、11名の方たちすべてがそういったスキルがあるということではないのかなというふうに思ったところなんですけれども、実際のところ、この中野区の中でこうした分野におきまして、今後、こうしたことというのは、いろんな経験であるとか、知識であるとか、非常にそういったものが豊富であるかどうかということが問われるのではないかと思うんですが、これらを検証していくような組織づくりというのは今できているのでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 私は建築職でございます。建築行政とか、営繕行政とか、そういったルーチンワークにない仕事がまちづくりでございます。そういったことから、そのまちづくりを継承する技術職員の育成が非常に難しい、今後の課題だと思っております。なかなか一足飛びにすぐ職員が成長するというものではないわけでございますが、できるだけ次の時代を担う職員がそれぞれ次から次へというふうな形で育成をしていくというふうに思っております。それからあと、研修等いろいろな育成方法があろうかと思います。こういったものにつきましても、人事当局、あるいは私どもなりに工夫をして、職員の育成には努めてまいりたいと思っております。
むとう委員
 やはりこういったまちづくりに専門的な民間にさまざまな調査を委託するということはやむを得ないわけだけれども、民間に委託して、それをもとにして区の方でさまざま計画をつくっていくわけですけれども、一番大事なのは、業者は業者なんですよね。やはりそこに暮らしている人たちの思いとかという部分がその調査の中にはほとんど入ってこないわけで、そこをどうやって計画をつくるときに組み入れていくかという視点がこの間なかなか見えてこなくて、できました、計画はこうですというところで初めて区民に対して説明会があって、意見を聞かれるわけだけれども、意見は聞くけれども、計画変更されたことというのはほとんどないわけですよね。
 ここのところ、中野区のまちづくりにやはり抜けている視点というのは、そこに暮らしている人たちがどういうまちにしていきたいかということを一般的な民間会社が調査したものの中にはほとんど入ってきませんから、そこを区が酌み取って、どう計画に反映していくかという視点を入れていくということの力が足りていないような気がしてしようがないんですけれども、外部評価のところにもちょこっとそういうことも書かれておりますけれども、その点は改善をしてほしいんだけれども、どのようにお考えですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 まちづくりを進める過程というのはさまざまな段階、過程があるということでございます。やはり計画をつくり、それを区民の方にお知らせし、御意見を反映させていく方法もございますし、最初から区民の御意見を聞きながらまとめていくというような方法もあるわけでございます。具体的なまちづくりを進める過程では、当然区民の方の御意向を聞きながら、まちづくり計画をつくっていくという方法が最良であろうと思っております。
 したがって、拠点まちづくり推進室の中では、囲町地区といったところでは、最初から私ども、コンサルタント、それから区民が一緒に勉強会を行って計画づくりを進める、そういうスタイルをとっております。また、中野駅地区みたいなものにつきましては、直接そこに区民の方が携わるということはございませんので、最初に学識経験者等で組織する検討会で構想のたたき台をつくって、それから区民の方の御意見を聞く、そういった方法もあろうかと思ってございます。
 したがいまして、どの場面においても、やはり区民の視点といったものが私たちに求められるわけでございまして、そういった視点で計画づくりを進めていく。まだ不足している部分も当然あるわけでございますので、そういった部分につきましては、区民の方々からの御意見をできるだけ計画の中に反映していく、まちづくりの中に反映していく、こういった取り組みを今後とも私どもは進めていきたいと思っております。
主査
 他に質疑はありませんか。
 なければ、進行いたします。
 次に決算説明書396から397ページ、2目西武新宿線沿線まちづくり費について質疑はありませんか。
かせ委員
 総括でもこの問題はやられましたけれども、西武新宿線の問題ですけれども、連続立体化の問題で、東京都が二つ絞り込んで、そのうちの西武新宿線の中井から野方間について挙がったということですけれども、まずお聞きしたいのは、西側の方についてはどういうことになるのでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 今回は、20区間のうち2区間ということを東京都に要望したということでございます。それ以外の区間につきましても、東京都は現在の連続立体事業の調査の状況等を踏まえ、今後とも積極的に連立事業を行っていくというふうに聞いております。
かせ委員
 それで、野方までと野方以西と二つに分かれたのはどうしてなんでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 もともと20区間のうち、今の野方までと野方から井荻までについては、そもそも最初から別の区間という形に分かれております。
かせ委員
 わかりました。20区間の中で二つに分かれているんですけれども、やはり運動としては区内全域ですから、それはちゃんとしっかりと押さえておかないとまずいと思います。
 それと、新聞報道によりますと、「都は、07年度中にそれぞれの鉄道会社と協定を締結し、連続立体化調査を開始。高架、地下など構造形式の検討を本格的に進める」ということで、高架なのか、地下なのかというのがはっきりしていないような、これは建設ニュースですけれども、そういう報道があるんです。ここで確認しておきたいのは、あくまでも中野区の意向としては地下化ということで取り組んできているわけですけれども、今後の取り組みについてどういうふうに考えますか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 区としては、今まで西武新宿線踏切対策渋滞解消促進期成同盟や区としての考えで、東京都に対しては地下化という形で要望しております。しかしながら、構造形式を決めるのは東京都であると考えております。今後、区としては、構造形式については地下化のメリットというんですか、そういうふうな形で東京都にも要望していきたいと思っています。
かせ委員
 今後のことですけれども、あくまでも中野区としては地下化だということでやっていかないと、これまでの積み重ねがまた変わってきてしまうということになると思います。ぜひよろしくお願いします。
 それと、この中で連続立体化ということですから、あくまでも道路ということだと思うんですね。道路についてどうするかということなんですけれども、その辺のことをしっかり押さえておかないと、方向が変わってしまうんじゃないかと思っております。今、まちづくりの勉強会はいろいろあるようですけれども、私たちのところに正確な情報が来ていないわけですけれども、どうもどちらともとれるような、まちづくりの方を先行してしまうというようなことが聞こえてくるわけですけれども、あくまでも道路に面した連続立体化だということで進めるべきだというのは違いますか。では、ちょっとその辺をお聞かせください。
市川北部地域まちづくり担当課長
 すみません。ちょっと今の質問の趣旨がよくわからなかったんですけれども。
かせ委員
 趣旨は、連続立体化を進めるということで、それに沿った運動というか、それにもっともっと力を入れるべきだと思っているんです。だから、本当は野方まちの未来を描こう会とか、薬師周辺のまちづくりの会とかという、沼袋駅についても6回とか、4回とか、7回というふうに勉強会を開いていますよね。本来であるならば、そういう勉強会の内容についてきちっと委員会なんかでも報告されるべきだと思うんですけれども、私の記憶だと、そんなに詳細な報告がないように思っているわけです。報告はありましたっけ。
市川北部地域まちづくり担当課長
 今、まちづくりの勉強会のことについての議会への報告ということだと思いますけれども、ことしになりましても7月の交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会等においても今年度、野方以西の3駅の駅周辺のまちづくり構想、たたき台についてですけれども、それについても報告しておりますし、また、9月3日に開催されました特別委員会についても、その構想について8月に区民説明会を2回実施しましたけれども、そのやりとりについても御報告しているところでございます。
かせ委員
 確かに報告は受けています。ここにもあるんですけれども、中での議論というのはなかなか僕らはわからないものだから、その中で聞こえてくるのは、やっぱりまちづくりということは東京都で決定するための条件になっているようなんだけれども、例えば新井薬師前の問題であれば、中野通りの問題であるとか、それから公会堂通り、いわゆるもみじ山通りという都市計画されている道路、この辺の問題が絡んでくるとか、ちょっと方向が変わってしまっているような気もするんですよ。その辺の報告は受けているけれども、委員会としてもうちょっとかかわれるような機会があってもいいのかなと思ってお聞きしたんですけれども、どうですかね。
市川北部地域まちづくり担当課長
 連続立体交差事業につきましては、まちづくりと一体的に進めることが大事であると、これは東京都も言っていますし、また、沿線の皆さんの多くの方もそういう形で言われています。ですから、そういう形で勉強会にも参加されています。その中で、例えば、幹線道路から駅前広場へ行くアクセス道路、そういうものについては、やはり連続立体化とあわせて整備を行っていく必要が強く求められているところだと思っています。
かせ委員
 わかりました。それで、この計画の中で僕らとしては地下化ということを思っているわけだけれども、まちづくりの方法として高架化もあるというようなことでやられているんですか。両方を見てのまちづくりがやられているんですか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 勉強会の中ではいろいろさまざまに検討しております。例えば地下化にした場合とか、高架化にした場合の駅前広場とか、いろんなそういう状況を勉強会の中でもやっています。私たちも、今回のその委託調査を行っておりますけれども、その中でもそういうようなことも検討している状況でございます。いずれにしても、区としては地下化の方がまちづくりの観点からもいいと思っていますけれども、最終的にこの事業をやっていくのは東京都だと思っていますので、調査の中ではいろんなケースを検討して、その中で高架、地下の場合のメリット、デメリットとか、そういうことについても検討していきたいと思っています。
かせ委員
 区の姿勢としては地下化ということで強力に進めるんだと。しかし、これから先、東京都との関係では、東京都が決定するのであって、はっきりはしないけれども、とにかく区としての方針は確かに持ってやっていくんだということでよろしいですか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 そのとおりでございます。
久保委員
 西武新宿線の沿線まちづくりの業務委託調査等は18年度決算の額が出ておりまして、先ほどの調査業務委託の過去5年間の中でも平成17年から入ってきているところです。今回、連続立体化を進めるに当たっては、こういったまちづくりに対してこの事業提案というのがどれだけされるかということが、大きな事業採択の要件になってきたかと思うんですね。そういう意味では、17年度、18年度と積み重ねてきたものが評価をされて、そして、今回東京都にこの20区間の中の1区間というふうに選ばれたと、そのように承知してよろしいでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 この間、平成16年から一番古いのは沼袋の勉強会、もしくは新井薬師の勉強会、こういう勉強会等の検討をやってきた中において、今回東京都が国に要望した理由の一つに、まちづくりへの熟度が高いということも言われています。まさに地元の皆さんの勉強会をやってきたそういう取り組みとか熱意、その辺が評価されたのではないかと考えております。
 成果物につきましては、平成15年ぐらいからやっておりますけれども、最初のときには、交通量の実態調査とか、踏切の遮断の時間とか、そういう現状の基本的な調査を行ってきました。18年以降は基本計画の案とか、2駅につきましては整備計画の案等、我々はよりグレードアップして調査の中でやってきています。そういう調査の中の検討状況等も沿線のまちづくりの皆さんにフィードバックをして、そうやっていく中において、まちづくりへの取り組み、熟度を深めたという形で生かされたと思っております。
久保委員
 北原委員長も沼袋のまちづくりに大変いろいろ御活躍いただいて、多分そんな地域の方たちがいろいろ活躍をされて、そういったことが認められてということが課長は最初におっしゃりたかったのかと思うんですけれども、私としては、区がこれだけのいわゆる調査委託という経費をかけて行ってきた。これに関しては、17年度などは非常にかけ過ぎなんじゃないかとか、早稲田大学を使った調査というのは本当に生かされているのかというようなことを議会でおっしゃっていた方もいらっしゃるかと思うんですけれども、そういったことではなくて、やはりこうやって地道に積み重ねてきた調査委託、またこの調査の内容、そういったものが評価をされて、今回東京都の方で採択をされたというふうに私は思っております。だからといって、すべてがそれでよかったかというと、それはまた別だと思うんですね。
 この20区間の中で、中野区はそのうちの2区間ありましたけれども、ほかの18区間に関しては、こういったまちづくりに対する調査ですとか、地域の勉強会ですとか、こうしたことを進めてきていたんでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 すべての区間について把握しているわけではございませんけれども、やはり多くのところで勉強会というか、こういう調査というのは進めてきたと聞いております。多くのところでやってきたと思いますけれども、中には、杉並区ですか、名前を挙げていいのかどうかちょっとわからないんですけれども、今年度委託調査を始めたと聞いております。そういう意味では、今回、野方以西については残念ながら要望に入らなかったんですけれども、杉並区とも連携などを進めていきたいと思っています。また、新宿については新たに調査を始めて、勉強会の設置についても検討したいと、そのような形で聞いております。
久保委員
 京王線に関してはどうだったんでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 京王線といいますと、今回要望に挙がった代田橋、八幡山についてですか。調査検討をやっていると聞いております。
久保委員
 ということは、やはりそうしたことが評価の大きな基準になっていたということだと思うんです。これから構造上の調査というのに入ってきますけれども、構造に関したこと、今まで中野区はまちづくりという観点でやってきたのだと思うんですけれども、先ほどかせ委員の方からも、地下化なのか、高架化なのか、これは本当に構造上の調査をしないと、道路だけではなくて、河川ですとか、地下鉄ですとか、いろんなものがかかわってくるかと思うんですが、この辺の構造に関しては、区としては今まで調査を行ってきたんでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 今まで調査の中では構造形式については具体的に検討しておりません。
久保委員
 ということは、構造上で地下がいいか、高架化がいいかということを区として今まで検討をして、地下がいいというふうになったのではなくて、あくまで地域の方たちの御要望を踏まえながらのこのまちづくりという観点で見ていったときに地下化がふさわしいという、そうしたことで中野区としては全面地下化ということを言っているということでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 まさにまちづくりという観点から考えると、やはり地下化の方がより望ましいと考えております。
久保委員
 いよいよ採択を国に要望されたわけなんですけれども、区として行うまちづくりに関しての調査というのは今後はどのように進められるのか。また、まちづくり勉強会も今ずっと継続をして行ってきまして、一定の形というのは出てきて、報告などもまとまってきているとは思うんですけれども、その辺に関しては今後はどのようなことを進められていくおつもりでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 今後につきましては、東京都の方でも構造形式についても検討していくと聞いております。区としても、まさに今後、高架、地下化というのは突き詰められるという課題になっております。そういう意味では、先ほどもちょっと言いましたように、具体的にまちづくりを展開していく中で、より地下化の方がふさわしいということでいろんな角度から検討して、地下化の方が望ましいという形で今後東京都の方には要望していきたいと考えております。
久保委員
 私が伺ったのは、今までやってきたようなこういった調査ですとか、地域とのまちづくりの勉強会は、今後はどうなさいますかと。区としてはどういうふうになさいますかということ。
市川北部地域まちづくり担当課長
 失礼しました。先ほど勉強会のかかわりについて答弁しなかったんですけれども、今までまちづくり構想のたたき台をつくりましたので、今後は基本計画なり、整備計画をつくっていく中で、地域の人たち、勉強会の人たちの声等もよく聞きながら、より進化した計画をつくっていきたいと考えております。
久保委員
 この間総括でも伺ったことなので、何度も伺ってしまうのは申し訳ないんですけれども、先ほど組織のことがありました。11名の専門職がいるというようなことで、今回、この西武新宿線に関してのまちづくりにかかわっている職員は何人いらっしゃいますか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 北部まちづくりは、私を含めまして、再任用の方も含めまして、全部で7名なんですけれども、そのほかに、先般の総括質疑でありました上鷺宮の件とか……(「西武新宿線です」と呼ぶ者あり)西武新宿線ですか。それぞれみんな職員も分担しておりまして、西武線のことだけについて専属するということになりませんので、現在かかわっているというのは私も含めて4名でございます。18年度は3名でございます。
久保委員
 3名というかなり少ない陣容でよく頑張ってこられたんだなという気がしますけれども、今、拠点まちづくり推進室の方と都市整備部の方の、先ほど課長もおっしゃっておりましたけれども、北部まちづくり担当が、要はリンクしてというか、どちらかだけでやっているということではなくて、両方で一緒に協力し合いながらやっているというようなこの事業だと思うんですけれども、いよいよこれが進んでまいりますと、やはり本当に専門でこのことにかかわっていくというような、拠点まちづくり推進室までとはいかなくても、西武新宿線担当分野というんでしょうか、そういったこともきちっと整えていかないといけないのではないかなと思うんですけれども、その辺に関しましてはどうでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 先ほど、中野駅の周辺についても専門的な職員の割合のことを聞かれましたけれども、今後まさに具体的な話になりますので、そういう中においてやはり専門的な知識を持った職員とともに、組織の方をどういう形にするのがいいのか、私もその辺は今具体的に案を持っているわけではございませんけれども、やはりそれにふさわしい組織をつくっていくことが必要だと考えております。
久保委員
 いずれにしても、本当に何年来というか、何十年来のこの地域の要望がようやっとここまでたどり着いてきたなという思いがあります。当然野方以西も今後、もう1区間も東京都の方に事業の採択の候補として選んでいただくまできちっとやっていただきたいし、最終的にはやはりこの西武新宿線地下化、高架化を含めて、でき上がるまでは区の責任だと思っておりますので、ともかく本当にすべての力を出し切って、やり切れることはやり切っていただきたいなと思うので、最後に室長の方のご決意を伺えればと思います。
谷村拠点まちづくり推進室長
 今回はこれが事業採択に要望されたということで、引き続きこの事業を具体化して推進していくことが、野方から先の区間についても事業化を早めることになると思います。そういう意味で、先ほど担当の課長が申しましたように、まちづくりの検討というのでしょうか、それをあわせまして、より具体化する中で、やはり地下化の方がより望ましいという方向を具体的なところで東京都の方に要望するとともに、その事業そのものがより推進するように、全線というのでしょうか、2区間目もさらに採択が早まるように努めていきたいと思っております。
主査
 よろしいでしょうか。他に質疑はありませんか。
 なければ、進行いたします。
 続きまして、一般会計歳入について一括して質疑を行います。
 質疑に当たっては、歳入決算説明書補助資料のページにより行いますので、よろしくお願いいたします。平成18年度中野区一般会計歳入決算説明書補助資料です。建設分科会担当分一括して質疑を行います。一般会計歳入について質疑はありませんか。
 よろしいでしょうか。それでは、当分科会につきましての質疑はすべて終了したことになりますが、全体を通して質疑漏れはありませんか。
むとう委員
 歳入の13ページなんですけれども、区営住宅のところが、収入率が予算と比べて43.5%と低かったんですけれども、これはどうしてだったのか、御説明してください。
登都市計画担当課長
 予算に対しての収入率でございます。例えば区営住宅ですと、退去された後、空き室になるわけですけれども、その際いろいろ修繕をするということになります。ですから、例えば退去する方が少なければ修繕費も少なくなる。また、部屋の状態がよければ修繕費が少なくなるということでございます。そういった要因がございまして、少なかったというものでございます。
むとう委員
 ということは、収入なわけですから、汚して出ていってしまう人が自分で負担をするということですか。
登都市計画担当課長
 ちょっと説明が不足しておりまして、申しわけございませんでした。そのとおりでございます。本人に請求をするということになります。
久保委員
 15ページなんですけれども、雑入なんですが、不納欠損が552万9,500円。この説明の方から、何が不納欠損なのかちょっと理解しがたいんですが、説明をお願いします。
佐藤建築担当参事
 これは債権の消滅時効がございまして、その時効に伴います不納欠損ということでございます。内容を申し上げますと、平成6年の6月に行政代執行を行いました。そのときの解体費用が890万9,500円ございました。それに対して納付をずっと続けてまいりまして、14年の3月29日まで納入してまいりまして、その残額が552万9,500円ということになりまして、平成14年3月29日以降は支払いがとまって、5年間で時効が成立したということで、この552万9,500円が不納欠損になったということでございます。
久保委員
 14年まで納入があったんですよね。何で15年からとまったんですか。
佐藤建築担当参事
 納入済額の合計は320万円になったわけです。平成6年から14年までにかけて320万円までは納入してきたんですが、なかなかそれも定期的に納入されるわけではなくて、何回も催告しながら納入してまいりました。ただ、この14年になりますと、相手方がほとんど倒産状況といいますか、事業が成り立たなくなってとても納められない、会社も売り渡したというような、そういう状況になりまして、もう納入する能力がなくなってまいりまして、請求はするんですけれども、支払えないということで、14年3月29日から5年を経過してしまったので、不納欠損が残額として552万9,500円が残ったということでございます。
ひぐち委員
 きのうお伺いしたところで、359ページ、自転車の券売機及び電磁ロックの賃借料ということなんですけれども、金額をきのう教えていただきまして、こちらに出ているのが2,672万7,396円なんですね。野方に1台と北口に2台ということで、合わせて2,600万円ということだったので、機械そのものが幾らするかということでお聞きしましたところ、これは定価だと思うんですけれども、野方が620万円と、それから北口が2,040万円というふうにおっしゃっていました。これを両方足しますと約2,660万円になるということでよろしいんですね。
遠山土木・交通担当課長
 昨日お答えしたとおりでございます。
ひぐち委員
 これは5年リースと言われていましたけれども、668万3040円を5年分にしますと、やはり同額ぐらいになるんですけれども、例えば5年でリースが切れますよね。そうすると、再リースでまたさらに延長するとリース料が安くなるという計算があるんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 すみません。不注意にお答えしてしまいました。券売機及び電磁ロック賃借料につきましては、668万3,040円です。
ひぐち委員
 だから、668万3,040円を5年掛けると、やっぱり約3,000万円ちょっとということになるんですね。
遠山土木・交通担当課長
 補足説明させていただきます。一般的に再リースの場合はリース料がさらに値引かれるといいますか、10分の1とか、そういった形で通常のリースはなってございます。
ひぐち委員
 そうすると、この機械はもうこれで何年目になるんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 北口につきましては、今年度で5年目が終了するということでございます。
ひぐち委員
 そうすると、来年度になるとこのリース料はかなり安くなっていけるということですね。
遠山土木・交通担当課長
 まだ具体的なことは詰め切ってございませんが、そのように認識しているところでございます。
ひぐち委員
 再リースを有効に使っていただいて、経費がかからないように大事に機械を使っていただきたいなと思いますので、よろしくお願いします。
 389ページなんですけれども、不燃化の助成金が20件ということで出ていますけれども、この20件というのはどういう地域から出ているか、統計は出ていますでしょうか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 これにつきましては、平和の森公園周辺ということでございます。この地域には地区計画をかけておりますので、平和の森公園周辺ということでございます。
主査
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、以上で認定第1号の当分科会分担分の質疑をすべて終結したいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 御異議ありませんので、認定第1号の当分科会分担分についてすべての質疑を終結いたします。
 次に、意見についてでありますが、意見がある場合は、対象となる議案の番号、会派名または氏名を明記の上、10月9日火曜日、正午までに文書で事務局へ提出するようにお願いいたします。
 次の建設分科会は、10月9日火曜日、午後1時から当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。
 以上で本日の日程は終了いたしますが、各委員、理事者から発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、以上で本日の建設分科会を散会します。

(午後2時13分)