平成17年9月5日建設委員会
中野区議会建設委員会〔平成17年9月5日〕
建設委員会会議記録
○開会日 平成17年9月5日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午前10時21分
○閉会 午前10時54分
○出席委員(7名)
きたごう 秀文委員長
平島 好人副委員長
いでい 良輔委員
岡本 いさお委員
伊藤 岩男委員
江口 済三郎委員
池田 一雄委員
○欠席委員(1名)
市川 みのる委員
○出席説明員
土木担当課長 尾﨑 孝
○事務局職員
事務局長 山下 清超
事務局次長 高橋 信一
書記 黒田 佳代子
書記 廣地 毅
○委員長署名
○審査日程
議題
安全で快適に住めるまちづくりについて
所管事項の報告
1 平成17年9月4日の大雨による被害と対応について(土木担当)
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会いたします。
(午前10時21分)
審査日程の確認に入りますが、御相談をさせていただきたいことがありますので、委員会を休憩いたします。
(午前10時21分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前10時29分)
本日は、お手元に配付のとおり審査日程案(資料1)がございましたが、昨日、9月4日の豪雨により、区内に大きな被害が出ております。休憩中に確認したとおり、本日は、この雨によります被害の状況と対応につきまして、報告をいただき、その他の日程につきましては、後日の委員会で改めてお諮りすることといたします。
それでは、議事に入ります。 安全で快適に住めるまちづくりについて を議題に供します。所管事項の報告をいたしたい旨の申し出がありますので、報告を受けたいと思います。平成17年9月4日の大雨による被害と対応について報告を求めます。
尾﨑土木担当課長
それでは昨日、平成17年9月4日の大雨による被害状況と区の対応につきまして、現時点までの御報告をさせていただきます。
気象状況でございますけれども、4日の午後8時11分、東京23区西部に大雨洪水警報が発令されました。それから日付が変わるころまでに鷺宮で207ミリ、それから江古田で112ミリ、下井草で249ミリ、久我山で223ミリの雨量となっております。特に1時間雨量でございますけれども、鷺宮で104ミリ、下井草で110ミリ、久我山でも97ミリを記録するという記録的な豪雨でございました。
被害の状況は、逐一防災センターの方に区民からお声が寄せられておりましたけれども、5日の午前3時現在で浸水等の問い合わせが165件ございます。しかし、これは今日夜明けとともにまた問い合わせ等が非常にふえておりますので、かなりの被害が生じているものと思われます。現在応急班を20隊動員いたしまして、被害調査に当たっているところでございます。
それからもう1点、妙正寺川の三谷橋付近で護岸の崩壊がございました。また、北原橋付近でも同様に護岸が崩壊いたしております。上高田五丁目とそれから新宿区の西落合二丁目、ここの上流部分45メートル程度ありますけれども、中野区側で、護岸とともに護岸脇(わき)の道路につきましてもえぐられるような形で崩れ落ちたというような状況でございます。まさに民家に近づくような形でございまして、ここの方たちの避難ということで、今最善を尽くしているところでございます。それから反対側の新宿区側の状況でございます。こちらの方は護岸ではございませんけれども、道路上にかなりの瓦れき等がございます。
そういった状況でございまして、またきのうの段階でガスのにおいがするということで、火気の取り扱いについても注意をさせていただいたところでございます。現在、その点につきましては応急処置がなされているところでございます。また、電柱等につきましても、占用企業者の方に点検をお願いしているというようなことでございます。護岸自体の今後の補修等につきましては、第三建設事務所、東京都と協議をしながら早急な対策をしていこうということで、現在いろいろと協議を進めているところでございます。
もう1点、中野工業高等学校の中を通っております妙正寺川の護岸が同じように崩壊しているところでございます。三谷橋から11メートル上流、16メートルにわたって護岸が崩れ落ちております。ちょうど左岸の位置、上流から見て下流の方向で左岸の位置に当たりますけれども、ブロックが崩れ落ちたと。その一部は河川に横になった状態でとどまっているというような状況でございます。これについても、撤去等の方法につきまして今第三建設事務所と区の間で協議を進めているというところでございます。
このような被害がきのうの雨で発生しているところでございます。また、地域センターを利用しまして避難所を開設し対応しているというところでございますし、現在雨が降っているようでございますけれども、雨がやめば今度は消毒等の対応に移っていくということでございます。また、半地下等のところではかなり水が入り込んでおりますので、排水要請が寄せられております。逐次対応しておりますけれども、多少時間がかかっております。そこで、中野土木防災協会という会がございまして、建築の会社がつくられている協会でございますが、ここに応援要請をいたしまして、排水作業をできるだけ早く完了するように現在努めているところでございます。現在のところは以上のような対応でございます。
委員長
ただいまの報告に対しまして、質疑はございますか。
江口委員
警察と消防の動きがわかればちょっと教えてほしいんですけれども。
尾﨑土木担当課長
今御紹介したような崩落現場等につきましては、当然警察、消防と一緒になった形で対応しているところでございます。
江口委員
それ以外については。
尾﨑土木担当課長
我々も今対応に最善を尽くしておりますので、細かい点についてはまだ整理できておりません。
岡本委員
きのうからきょうにかけて地域の要望があったことだけお伝えします。
一つは、新井四丁目通りと呼んでいるところの、要するに車をとめるための馬出しをどなたがやるかを決めていただきたいと。今は、近所の方がやっておりますが、1人で持ち上げるのは大変なぐらい重いもので、これはこれから対応方を検討お願いします。それから、床下浸水したところで大量にヒルが発生している。これは消毒で済むのかどうか。それから電気がとまっているところ、それからガスが壊れてしまったところなんかはどういう形で、床上、床下浸水というだけではなくて、きちんと対応してほしい。それから食品関係を扱っているところはもうにおいがすごいんです。ですから、そこは雨が降る降らないにかかわらず何らかの対応を急いでほしいということがありましたので、一つひとつの答弁は結構ですが、伝えておきます。
伊藤委員
直接今の御説明に関係ないんですけれども、環七の下の遊水池、あれはたしか20日ごろ落成の式典の案内が来ているんですけれども、あれは現在では使えない……。使えるようになればかなり大丈夫なのか、その辺のところを。
尾﨑土木担当課長
今回の環七の調節池でございますけれども、正確な数字はまだ聞いておりませんが、第2期分についても流入を開始したというような話を聞いております。
池田委員
半地下あるいは地下のポンプアップなんですけれども、鷺宮四丁目だとか、それから若宮三丁目だとか、やっていたのは消防団がやっていたんですよね。それで、けさ聞いた話では、物すごい音を出してやっていましたけれども、2台ともエンジンが焼け切れたと、要するに壊れたということですね。ピストンが焼きついたんだと思うんですけれども、それは区から消防団に要請したんですか。皆さんの話では、どうも区の揚水ポンプがなかなか来ないというんですよ。それで消防団が緊急出動したそうです。もう地下駐車場なんて車が完全に埋まっていましたからね、それから仕事場だとか、鷺宮の駅の近くでは美容室というかブティック、相当埋まってて、もうすぐにでもポンプアップしなきゃいけない状況でしたから、それは本当に敏速にやっていただいたということなんですが、どうも区のポンプが来るのが遅いというのは、やはり人がいなかったからですか。
尾﨑土木担当課長
一気に件数が多くなりまして、区として対応できる範囲を超えておりました。つまり一斉に排水要請が区に寄せられましたので、私どももできる限りポンプアップしてきたんですけれども、1件につきましてかなりの時間を要する、また同じ箇所で同じような状況になっているということで、区の方には要請されなかったんですが、そこで排水作業をやっていれば当然うちもやってくださいというような話になったりいたしまして、対応できる範囲をかなり超えていたというところがございます。そこで私ども、民間の建設会社が参加しているそういった会に要請をいたしまして、できるだけ迅速にポンプアップができるような態勢を再度整備したというのが経緯でございます。
池田委員
そうすると、区にはポンプというのは何台あるんですか。それから建設会社の関係というのは今何台ぐらい要請できているんですか。
尾﨑土木担当課長
私どもは4班対応する班がございまして、4台で対応してきているわけでございます。今回の場合は、かなりの要請がございましたので、この建設会社の方の台数でございますが、今も要請をし続けております。ですので、最終的にどのぐらいの活動がなされるかというのは、正確な数字では今のところわかりませんけれども、それぞれの会社でお持ちになっているポンプを持ってきていただいて、区の方に寄せられているところに行っていただいて排水活動をしていただくと。それを受け付けて指示を出しているというところでございます。
池田委員
妙なことに、鷺宮四丁目の地下の駐車場のところは消防自動車が来ていたんですよ。だけど、揚水をしているのは消防団のポンプなんですよね。区から消防署に要請をするということはできないんですか。
委員長
委員会を休憩いたします。
(午前10時42分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前10時42分)
池田委員
まちの人が言うには、妙正寺川の氾濫なんですけれども、今の環七の地下貯水トンネル工事の工事現場で水門が開かなかったと、ちょっと意味不明なんですけれどもね、私も現場を確認していませんから。水門が開かなかったことによってあそこはせきとめられてあふれちゃったんじゃないかという話が出ているんですけれども、意味わかりますか。
尾﨑土木担当課長
妙正寺川につきましては、環七の地下調節池に流入させる施設は今のところございません。これから設置していく話でございますから、ちょっとその件につきましては誤解があるのかなというふうに思います。
池田委員
それからさっき報告いただいた川の中に土手が落ちちゃっているものですけれども、今台風14号が接近していて、また大雨が降るんじゃないかと今朝テレビで言っていましたけれども、これは障害物で水の流れを相当妨げますよね。早く撤去した方がいいと思うんですが、その辺の見通しはどうなっていますか。
尾﨑土木担当課長
それにつきましても、先ほど申し上げたとおり、第三建設事務所と協議をしているところでございますので、早急に対応策を考えたいと考えております。
岡本委員
今の環七の貯留管といいますか、そこの取水工事については東京都が19年度とか20年度とかと言っていますけれども、ちゃんとそこへ妙正寺川の水が取水できておれば被害は相当少なかったのに違いないわけですから、区としても早急に工事の完成を急ぐよう東京都に求めるようにしていただきたいと思いますが、どうですか。
尾﨑土木担当課長
実は今日の委員会で御報告するつもりでおりましたけれども、8月15日の水害に対しまして、東京都知事に区長から直接要望書を提出しております。その中に総合的な治水対策ということで、環七地下調節池への早期取水ということも盛り込んでおります。
岡本委員
そのとき東京都側としては対応方、前向きなお話はあったんですか。
尾﨑土木担当課長
建設局長が対応されたんですが、できるだけ早くということで、この秋から取水施設について具体的な工事を始めていくというようなことを申しておりました。
池田委員
私どもも建設局の河川部に行ってきましたが、早くてあと2年と言っていますよね。それで、原則的にはあれは環七から下流にしか効かないんですよね。それで、技術者が言うには下のトンネルへスパイラルで水を落としますよね。それで、相当な吸引力があると。したがって、その吸引力が上流にも若干影響すると、それは50メートルになるか100メートルになるかあるいは200メートルになるか、それは今のところは予測ができないということなんだけれども、でもそんなに上流までは行かないと。そうすると大和町の川北橋あたりはもう500メートルありますから、そこでもし水を落としたとしてもあの辺には全然影響しないわけですよ、野方方面はかなり効くはずですけれども。そういうことを考えると、やはりおくれている妙正寺川の河川改修を計画にきちんと展望する、それこそ10カ年計画なんかに載せる必要が出てきたと。今まで37年間こんな大規模な氾濫はなかったものだから、我々も妙正寺川は大丈夫だと、何となく安心感を持っていました。しかし、1カ月も置かないでこれだけ大きな浸水が起きているわけです。根本的な妙正寺川の50ミリ改修、これを日程に上げなければいけないと思いますが、いかがですか。
尾﨑土木担当課長
先ほど申し上げました総合的な河川対策の促進に関する要望書というのを急遽8月25日に出したんですが、その中でやはり「妙正寺川の50ミリ改修を中野区全域で実施するなど」ということで、その1項目を載せております。具体的に今年度からここの崩落がありました北原橋、その辺については河川改修をする予定で計画化されたいと思います。
池田委員
これは事業計画は立っているんですか。
尾﨑土木担当課長
河川改修の計画がございます。
委員長
ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、この被害状況についての報告を終了いたします。御相談をいたしたいと思いますので、委員会を休憩いたします。
(午前10時49分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前10時49分)
委員長
以上で、所管事項の報告を終了いたします。委員会を休憩いたします。
(午前10時49分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前10時53分)
議題のその他に入りますけれども、各委員、理事者から何か発言ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、次の委員会日程は9月15日午前10時ということで御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決定いたします。
以上で本日予定した日程は終了いたしますけれども、委員、理事者から何か発言はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本日の建設委員会を散会いたします。
(午前10時54分)