平成17年09月15日中野区議会建設委員会
平成17年09月15日中野区議会建設委員会の会議録
平成17年9月15日建設委員会 中野区議会建設委員会〔平成17年9月15日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成17年9月15日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午前10時02分

○閉会  午前11時53分

○出席委員(7名)
 きたごう 秀文委員長
 平島 好人副委員長
 いでい 良輔委員
 岡本 いさお委員
 伊藤 岩男委員
 江口 済三郎委員
 池田 一雄委員

○欠席委員(1名)
 市川 みのる委員

○出席説明員
 都市整備部長 石井正行
 都市整備部経営担当参事 服部敏信
 土木担当課長 尾﨑 孝
 公園・道路担当課長 野村建樹
 建築担当参事 佐藤幸一
 住宅担当参事 岩井克英
 警察大学校等跡地整備担当課長 豊川士朗
 中野駅南口周辺整備担当課長 上村晃一
 
○事務局職員
 書記 黒田 佳代子
 書記 杉本 兼太郎

○委員長署名



審査日程
○議題
 安全で快適に住めるまちづくりについて
○所管事項の報告
 1 平成17年9月4日集中豪雨による被害状況と対応について(都市整備部)
 2 野方駅利用実態調査の実施について(都市計画担当)
 3 妙正寺川から環七地下調節池への早期取水及び妙正寺川の50ミリ改修など総合的な河川対策  の促進に関する要望書について(土木担当)
 4 中野まつり期間中の自転車駐車場の確保について(土木担当)
 5 第16回東京都道路整備事業推進大会の開催について(土木担当)
 6 区を被告とする訴訟の提起及び判決について(住宅担当)
 7 「『警察大学校等移転跡地土地利用転換計画案』の見直し」のとりまとめと財務省への要望に  ついて((警察大学校等跡地整備担当)
 8 財務省、東京都、中野区、杉並区の四者による「警察大学校等跡地の有効活用を促進するため  の関係者協議会」の設置について(警察大学校等跡地整備担当)
 9 中野区木造住宅等の耐震性確保にかかわる総合支援事業について
○地方都市行政視察について

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会いたします。

(午前10時02分)

 本日の審査日程についてお諮りいたします。
 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なお、審査に当たりましては、正午を目途にそれぞれ進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 安全で快適に住めるまちづくりについてを議題に供します。
 所管事項の報告をいたしたい旨の申し出がありますので、報告を受けたいと思います。
 まず最初に、平成17年9月4日集中豪雨による被害状況と対応について(資料2)の報告を求めます。
尾﨑土木担当課長
 それでは、平成17年9月4日集中豪雨による被害状況と対応につきまして御報告いたします。
 前回、9月5日の委員会で口頭報告をさせていただき、若干写真等、被害状況の資料を提出させていただきましたけれども、本日は資料に基づきまして、公共施設等の被害が生じておりますので、御報告をいたしたいと思います。
 まず、気象情報でございますけれども、9月4日15時11分に大雨・洪水・雷注意報が発令され、20時11分、大雨・洪水警報が発令されております。5日の5時6分、大雨洪水警報解除、注意報に切りかえるということになります。この間にかなりの雨が中野区全体に降ったということでございます。
 2番目の降雨状況でございますけれども、下井草、鷺宮、まずそこをごらんいただきたいと思いますが、時間雨量で100ミリを超える雨が降っております。総雨量にいたしましても、200ミリを超えているというような状況です。右側の方の欄を見ていただくと、久我山をごらんいただきたいと思いますが、ここでも100ミリ近い雨が降っております。こういった雨が中野区内の河川に流れ込んでいるというようなことでございます。
 3点目、調節池貯留量でございます。全体で65万5,000トンというふうになっております。マル1のところをごらんいただきたいと思いますが、環七地下調節池。現在1期工事で24万トンとれるということでございます。これはすべてとりました。まだ2期工事、接続して使用する前でございましたけれども、緊急事態ということで、そこにもとっております。そういうことで40万トンの貯留があったということでございます。妙正寺川の関係では、2番目以降書かれておりますような貯留量になっております。
 それから、被害状況でございますが、これは9月9日現在でございます。浸水件数が1,315件、床上が675件、床下が371件、小規模事業者269件というふうになっています。現在のところころ1,400件を超えているというふうにカウントされております。
 それから、護岸の崩壊。これは前回お話しいたしましたけれども、三谷橋--妙正寺川にかかる三谷橋でございますが--の上流部分、左岸が崩壊をいたしました。それから北原橋付近、これも北原橋の上流でございます。右岸が崩壊をいたしました。
 それから、関連公共施設でございますが、江古田、沼袋西、哲学堂各公園、冠水しまして、ダストが流出しております。上高田公園のテニスコート下でございます。地下駐車場等がありますけれども、水没いたしまして、被害が出ております。
 5番目、職員態勢でございますが、気象情報に合わせまして、情報連絡態勢、第一次非常配備態勢、第二次非常配備態勢等をとっております。私どもの方の災対建設部といたしましては、2番目以降の作業をいたしております。
 土のうの要請に対しまして、これは317件ございました。9,352袋。直営及び中野土木防災協力会、これは建設業者の協力会でございます。そこに要請いたしまして、土のうの要請があったところに対して配布を行っております。
 それから、排水要請。112件ございました。これも私ども職員と、それから中野土木防災協力会によりまして対応いたしたところでございます。
 それから、護岸仮復旧でございます。最初の山谷橋、「山」と書いておりますが、これは「一、二、三」の「三」でございます。申しわけございません。訂正をお願いします。三谷橋付近、9月7日工事完了、中野区対応というふうになっております。
 次の、1枚めくっていただいて、写真を見ていただきたいと思います。9月5日時点の三谷橋は、建築ブロックが崩壊をいたしまして、河床にがらが散乱しているというような状況でございます。これは当然、当日雨が降った後、水位が下がった状態で写真を撮っております。ここに1トン土のうを設置いたしました。これが5日、6日ということでございます。この三谷橋につきましては、崩壊部分だけではなく、三谷橋に向かって護岸の亀裂がありましたので、その亀裂した部分の護岸を除去し、1トン土のうを積み上げ、通常の土のうも当然積み上げております。そして、河床に落ちたブロック等を除去し、このような整備をしたのが、最終的には9月7日。土のう積み上げは、崩壊した部分は6日に終わっておりますけれども、7日、最終的な整備をしたということでございます。
 それで、2番目の写真をごらんいただきたいと思いますが、この1トン土のうを積み上げたことによって、河床が多少狭まります。そういったことから、反対側の護岸の上に河積を広げるというようなことをしております。
 それから、最終的に三谷橋を写した写真が一番最後の写真です。この橋のたもとのところは護岸が残っておりましたけれども、危ない部分は除去して、こういう形で大きな土のうを積み上げているということでございます。
 それから、北原橋につきましては、右側の写真でございます。9月5日の状況は、護岸が崩れ、その横を走る区道も流されるというような状況がございました。9月6日の時点、これは1万9,000袋の土のうを崩れた箇所に積み上げまして、防水シートをかけたというような状況でございます。また、9月9日までの写真が一番最後でございますけれども、民地側に足場板を置きまして、単管による手すりを設け、人が通れるような状態をつくっております。これは被災された方、避難されておりましたけれども、その方たちが家に帰るために、通路として必要な整備を図ったというようなことで、9月9日の時点でこういう形になっております。
 以上が水害が発生した直後の応急対応ということで、三谷橋、北原橋につきましては行いました。北原橋につきましては、東京都第三建設事務所が対応しているところでございます。
 なお、本復旧に関しましては、これは東京都第三建設事務所が対応するということになっております。
 次に、がけ地調査。危険地点の点検調査実施をいたしました。急傾斜地を含めまして、特に異常は見られておりません。
 それから、護岸調査。これも目視による調査をいたしました。護岸崩壊箇所以外は、特段異常は発見されなかったというところでございます。
 それから、次のページでございますけれども、陥没等補修。道路陥没が13件ほど起きておりました。即日対応をしております。
 8番目、災対建設部各隊出動状況でございますけれども、今までのような被害に対しまして、御説明した被害に対しまして、施設情報隊、土のう作成・運搬隊、ポンプ排水隊、公園・街路樹調査隊、それからがけ地調査隊、護岸調査隊、それぞれ適時態勢を組みまして、調査を、あるいは現場での対応を行ったということでございます。
 それから、9番目でございますが、特に名称が決まっているわけではございませんが、水害対策連絡調整会議の設置ということで、崩壊護岸復旧工事などの対応及び治水対策等について、中野区と東京都第三建設事務所で調整会議を設置いたしました。対策等を協議していくということで、まず第1点、崩壊護岸の対応ということで、調整会議を開いたというところでございます。
 9月4日の水害に対する対応は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
江口委員
 報告は前から受けているんですけど、一つは対策本部の、逆に言えば反省点というかな。例えば神田川流域なんかは、もう十数回出ておりますので、住民の人たちもその対応の仕方というのは非常になれておりますし、私たち地元の議員も、どこに出るかというのは大体わかるので、すぐ対応ができるんですけど、今回の場合、急な本当に集中豪雨ということで、対策本部の態勢もそんなすぐにとれなかったと思うんですね。例えばそういう、今まである程度時間的なものがあると、例えば流域のところで車両通行どめをして、車両を通行させないようにして、少しでも床下に入らないようにするとか、そういう対応がとれたんですけど、今回は、この間もちょっと警察、消防の連携はというふうにお聞きしたんですが、ほとんどそういう対応が、急だったものだから、できていない。ですから、通行どめもできないし。住民の権限じゃ、それができないものですから、ただ単に車が走ってくるのをとめるしかないと。
 それからもう一つは、逆に言うと、地域の人たちはもうわかっていますから、車なんかはいち早く公園等に、放送が流れた瞬間に移動するという、そういう訓練は神田川流域はできているんですけど、妙正寺の場合なれがなかったという問題もあるんですが、やっぱり職員の人たちのこういう急な場合の配置。それができない場合、どう住民と組織を使ってやるのかとか、そういうような反省点というのは必要だと思うんですね。これは水害だけじゃなくて、今後の直接防災との関係も出てくるでしょうけど、中野区全体のそういう対策本部の中の運営の仕方の中で、今回の場合なんか、そういう即対応ができないという場合の反省点、そういうのは今まとめている部分はあるんですか。
石井都市整備部長
 今、御指摘がありましたように、今回の雨、先ほどの降雨状況からも、以前は神田川中心という降り方が主だったわけですけれども、今回、特に--最近の傾向としてはあったんですけれども--下井草は249ミリといったようなところで、また8月15日もたしか鷺宮、江古田中心の大きな雨と、こういうことでございました。そういう意味では、妙正寺川流域への対応、これが手薄であったということが言えるかと思います。
 それとまた、初動態勢といたしまして、どうも現在の態勢は警報が出てからの参集と、こういう出動の態勢になっていまして、それでいきますと、もう既に水があふれている状況で参集と、こういう形にならざるを得ない。今回、この辺のところの初動態勢を注意報時点、何とかその辺で職員の参集をし、備えるといったようなところで対策を考えていきたいということで、現在検討中でございます。
 それから、もう一点は、妙正寺川。現在環七の地下に野方の基地から、あの位置から取り込みをするということで、東京都の方に申し入れもし、20年には水の取り込みが可能であると。10月からは工事に入っていく予定というふうに聞いております。そういう状況ではありますが、仮にそれが完成いたしたとしましても、環七下流側には働くわけですけれども、その上流については依然とそのままの状況ということもあります。サイレン、それからカメラ、水位計ですね。こういった情報をキャッチするシステムも未整備ということもあります。したがいまして、そういうことも検討をせざるを得ないだろうというふうに考えてもおります。
 それから、これはまだ未確定ではありますが、その環七上流域における一定の貯留の機能を持たせた施設、こういうものも50ミリ改修が即可能ではない状況の中では、そういった施設も当然必要になってこようというふうにも考えております。この辺は東京都と連携をとりながら、今後要望をしていきたいと、こういうふうに考えております。
 避難勧告を出しても、センターが開設をしていなかったり、いろいろと対応のまずさが、今回いろいろと反省点がございます。この辺を現在検討しておる最中でございまして、いただいた御意見を参考にしながら、万全な対応を図ってまいりたいというふうに考えております。
江口委員
 ぜひ、こういう起きてしまったことと、それから今の河川がまだ完全な50ミリ改修ができているわけじゃないんで、100ミリだとか200ミリ降れば、それは無理なことは当然なことは承知しているんですけど、だからといって対応ができないというわけにいかないので、一つひとつぜひ点検を--いつもこういうことがあるとお願いしているんですが、例えば電話なんかも本当にパニックで、ほとんど区役所につながらない。ましてや放送が流れた時点で、皆さん確認がとれなかったものですから、一斉に区の方に電話をされた。どういう放送だったのかと。そういうものがあった。その場合、じゃあどうするかと。これから地震だとかそういうことを含めて、必ず区民が真っ先に問い合わせしやすいのは区役所ですから、その辺の対応だとか。
 それから、例えばもう終わった部分がありますけど、例えば土のうが、神田川流域ですと、二中だとかに置いてあるわけです。そこへ取りに行けないということで、地域に今、さまざま配置してもらっているわけですね。例えば今回、補充がすぐできているのかどうかですね。それから、今回においても、非常に土のうなんかを常設しているところが少なくなって、点検していないものですから、少ないままですから、ほとんど足らなくなっちゃってというのもあるんですね。そういうのはやっぱりこういう終わった時点でしっかり点検して、ここは幾つ補充しておかなきゃいけないとか、そういうのをやっているかどうかですね。そういうのもあわせて、1回まとめて、今後に生かすべきだと思うんですが、その辺いかがでしょうか。
石井都市整備部長
 おっしゃるとおりだというふうに私どもも思っておりまして、特に土のうも妙正寺川流域については、ほとんどそういった備えがされていない箇所もございました。この辺も新たに土のう置き場を確保しながら、あるいはその量、あるいはその位置も考えながら、即時に住民みずからが対応できるようなことを考えていかないと、どうも職員がわざわざ行ってという時間はないものですから、その辺を十分考えてまいりたいと思っております。
池田委員
 住民への避難勧告ですとか、こういうのは災対本部から出すわけですよね。妙正寺川の大和町地域はかなり浸水が激しかったわけですが、私が表に出て、写真をデジタルで撮って記録してあるんですけど、10時12分のときには都営の--大和町アパートは今、都営じゃなかったんでしたっけ。大和町アパートでもうひざのところを超していましたね。10時12分で。写真を撮ってありますけれども。近寄れなくて、少し離れて撮りましたけれども。
 しかし、妙正寺川流域に避難勧告が出たのは10時32分なんですね。この時間帯では大和町の2の34、35というところ。34番地は8月15日にも床上が24世帯出たところですけれども、今回は34、35のブロックが浸水しまして、34では、ちょうど私の腰ベルトを超しました。車のキーを危うくだめにしかかりましたけれども。それが10時半過ぎですね。ですから、避難勧告が出ていたときには、もう実際には避難して、地域センターに来ている人もいたんですよね、何家族か。だから、避難するのが危険なような状況の中で避難勧告が出たというのが実際で、これはやっぱり明らかに災対本部の設置と状況把握、そしてそれに基づく勧告を発するという、そういう手順が遅かったんじゃないかというふうに思うんですね。

 先ほど石井部長は、現在は警報が出てから参集となって、この場合は第一次非常配備態勢をとって、災対本部も設置をするということで、それが遅いのかもしれないとおっしゃっていましたけれども、しかし実際に大雨警報に切りかわったのは8時11分ですから、私の携帯にも8時17分ぐらいですか、大雨警報に切りかえられたというのが入っているんですよね。だから、そういう意味ではやっぱり今回、そういう一連の区側の対応が遅かったのではないかと。実際、鷺宮地域センターも大和地域センターも一応の人数がそろったのは、日が明けて5日になってからですね。
 私が大和地域センターに行ったときに、ちょうど10時で帰ろうとしていた、夜の当番のアルバイトのおじさん、三鷹の方に住んでいて「私の家の前も川があって危ないんだ」とかとおっしゃっていましたけれども、その方と、それから若い職員が1人だけ。その状況で避難民はどんどん来るわ、みんなびしょ濡れで来るわけですよね。タオルがあるとかないとか、毛布があるとかないとかと、大騒ぎしているわけで、実際に3階の和室をあけて、そこに「男」「女」なんていうラベルを貼って、炊事場をあけて、お茶が沸かせるようにするとか、そういうようなのは私の方から提案をしてやってもらうというような、そういう状況だったですよ。
 だから、これは明らかに区の初動態勢がおくれたと。しかも、それが被害の大きさとしては37年ぶりなんですけれども、しかし8月15日の経験があるわけですね。8月15日にはやはり鷺宮で1時間当たり110ミリですか。今回より多いのかな。降っていて、あのときはあっという間に出て、あっという間に引いていってしまって、今回は30分以上滞留していましたから、ずっと長かったんですが、そういう経験もしているわけで、大雨注意報や警報など発せられた場合の一応の今後の対応ということについては、実際訓練が済んでいたわけですから、そういうことからいっても、ちょっと遅かったんじゃないかというふうに思うわけで、その点の調査というのは、なぜそういうふうにおくれたとのかということについての調査なんていうのは、もう既にお済みなんですか。
石井都市整備部長
 状況的には、休日のしかも夜間という状況の中で、またあれだけの雨の中で、なかなか交通機関、タクシーをつかまえるのも容易ではないという中で、職員の参集がおくれ、対応におくれたということは否めないだろうというふうに考えております。先ほども申し上げたところでございますが、その辺の反省点を十分に次の対応に生かしていくにはどうしたらいいかというところを、今現在検討中ということでございます。今、お話しいただいたことも十分踏まえた対応を今後考えていきたいというところでございます。
池田委員
 ですから、災対本部が設置されたのが、8時11分に東京23区西部に大雨・洪水警報が出されて、9時40分に災対本部が設置されたわけですから、実に1時間半たっているわけですよね。これは今までの警報が発せられたら災対本部を設置するということからいっても、異常なおくれだと思うんですよ。確かに日曜日という点で職員などの参集が困難だという、そういう側面はあるんでけれども、でも災対本部を設置するのは、今でもサンプラに部長、課長さんたちは泊まり込んで、そういう態勢に対応されているんじゃないんですか。その日はそういう人はいなかったんですか。
石井都市整備部長
 現在は管理職の泊まりという制度が既にもうありません。近場の職員といいますか--管理職を含めた--の参集という現在の態勢でございます。
池田委員
 私たちの携帯にメールが入って--音がしますから、メールが到着すれば--すぐ、何だろうと思って見たわけですよ。そうしたら、警戒警報に変わったというから、8月15日のことがありますから、これは容易じゃないなと思って、区役所にも電話しましたけれども、さっき江口委員がちょっとおっしゃったように、通じなかったんですよ。その時点であれば、何回もかけ直せば、あるいは通じたのかもしれませんけれども、ちょっと不安に思ったんですよね。若宮の都営アパートの人に私は連絡をとって、窓から妙正寺川が見えますから、ふえてきたら教えてほしいというふうに連絡をとっておいて、そうしたらその人から連絡があったのは9時50分ぐらいかな。「池田さん、もう天端すれすれだよ。これはこのままだと、また8月15日の二の舞になるよ」というのが、もう来ていたんですよね。そのときにも雨は結構降っていましたから、私はかっぱを着て、かさを持って、カメラを持って出かけたわけですけれども、かなりせっぱ詰まった状況に8時10分のときにはなることが、私でさえも予測できたんですよね。
 そうすると、そういうときに一体だれが責任をとるのかということになれば、やはり区長だと思うんですよね。区長も当然のことながら、この大雨警戒報のメールはもらっているか、あるいは直接職員が区長宅に電話で連絡したか、その辺はわかりませんけれども、いずれにしても情報は受け取っているはずですよ。管理職の皆さん方だって、議員がもらっているぐらいだから、やはり同じあれをもらっているんじゃないですか、警報は。だから、たくさんの人が、最高責任者も含めてもらっていて、やっぱり1時間半も対応がおくれるというのは、ちょっとこれは合点がいかない。結局それが、あの大雨の中で聞き取りにくいということはありましたけれども、避難勧告なんか聞いたことがないという人たちが、もうたくさんいるんですよね。要するに何を言っているかわからないから、窓を激しい雨の中であけて聞いてみたけれども、何を言っているかわからなかったという人が、すごく多いわけですよね。そういう問題をつくる引き金になってしまったのではないか。
 もし8時10分の段階で災対本部を設置して、人を配置できれば、例えばハンドマイクだとか宣伝カーなんかも、あるいは出せたかもしれないわけです。大雨が降っていて、雨音がすごいわけだから、放送は届きにくいだろうということは予測できるわけですから、そういう措置も対応として出てきたのではなかろうかというふうに思うわけで、今回住民が情報を得られなかったという最大の問題点は、私は区の初動態勢が、今までの経過から考えても、非常に不十分であったということにあると思うんですが、そういう大雨警報の情報を得ていながら、なぜ適切な対応が条例に基づいてとれなかったんでしょうか。
石井都市整備部長
 先ほど来申し上げているところでございますけれども、基本的にはその初動態勢の参集のシステムといいますか、現在の対応をする決まりといいますか、先ほど言いましたように、警報とそれから注意報、この段階の時間的な余裕といいますか、対応、対策に移る余裕の時間的なものが、やはり一番のスピーディーな対応に移れるということになろうかと思いますけれども、今回やはり警報が出てというところの職員の認識、この辺で随分おくれた原因はあろうかというふうには思っております。
 これを注意報に切りかえていくという現在の方向でございまして、ただ局地的な今回の雨への対応、それから一方で台風等への備えという単発的なものと、それからずっと早い時期から対応ができるものとあるわけでございまして、特に中野においては単発的な、時間的に即対応が迫られる集中豪雨といったようなことへの備え、これを十分に今後検討が必要であるというふうにも思っております。
 先ほど来、今回の対応についても、本部設置の時間がおくれている。また、本部は設置をしましても、なかなか十分な職員の参集が得られていない状況もあったわけでございまして、そういう意味で、原因ということからいきますと、水害に対応する職員の意識、これを今回注意報に変えるとともに、再度その辺の認識を新たにしていかなければならないだろうというふうに考えております。
池田委員
 今回の教訓からして、今後の対応について十分策を練るということは当然必要でありますけれども、今回の問題についてもきちっと責任の所在を明らかにするということは必要なことだと思いますので、それはぜひやっていただきたいと思います。
 それで、30年ぶりの大きな妙正寺の水害ということで、これは住民にとっても大変な驚きでして、特に事業者の方なんかはそうなんですけれども、今、200万、300万かけて機械を修復して、それでいいのだろうかと。また襲われはしないかという心配が、非常に今、募っているわけですね。といって、直さないことには商売ができませんので、それはもう直さざるを得ないんだけれどもと、非常なジレンマに陥っているということを、皆さん、異口同音におっしゃっているんですけれども、そういう心配を取り除くのが、基本的な治水計画をしっかり立てる、それを実行するということだと思うんです。
 ただ50ミリ対応、果たして環七上流については50ミリ対応でいいのかどうかということを、この間区長に対する要望の中でも申し上げておきましたけれども、それも含めて、基本的な治水対策というのをとらなければいけませんが、同時に、先ほど部長もちょっとおっしゃいましたけれども、せんだって9日、私どもが区長に提案をした際に、具体的に、例えば鷺宮運動場、あそこに30メートル、50メートル、深さ10メートルの調節池をつくっても、1万5,000トンの調節池ができると。その後、たまたまお見舞いに歩いている中で、トンネルの技術者とお会いしまして、私は若宮小学校のところは無理だろうと思っていたんですよ。ずっと高いですから。「池田さん、そんなことない」と言うんですよ。若宮小学校のグラウンドの下だって、調節池をつけることは十分可能だと言うんですね。そう言われて、あ、そうかと思ったんですが、幸い妙正寺川沿いに大和小学校もあるし、四中もあるし--四中はちょっと近過ぎるかもしれませんけれども--公共用地がありますので、そういう地下を利用した調節池、これはその気になれば二、三年で設置できるわけですから、そういうものを具体的に検討してほしいということも申し上げたんです。
 そういう調節池と同時に、今回、結構内水はんらんも起きているんですね、妙正寺川流域で。その内水はんらんについても、具体的に調査をして--中野区内ではどちらかというと南部地域に下水調節池が、今、話題の弥生幹線がもう少しで完成ですか。あそこもたしか8メートルぐらいありましたよね、直径が。5メートルか8メートルか、かなり大きな調節池が下水調節池として現在進行中ですけれども、南部の方には結構そろっているんだけれども、妙正寺川水系には余りないんじゃないかという。環七から下流はあるようですけれども、上流にはたしか1カ所もないと思うんですね。そういう必要性があるのかどうかという、下水判断の調査も今回きちっとしていただいて、やはり必要なところには下水調節池、これも結局は妙正寺川に流れ込む下水をそこでカットすることになるわけですから、川の水の量をふやさないという、はんらんを防ぐという点では有効になってきますので、そういう調査もぜひしていただきたいと思うんですが、下水についてはどうでしょうか。
石井都市整備部長
 おっしゃるとおり、雨が降りますと、まずは下水に流れ、その下水が一定以上になった場合に、また河川に放流されているという現在のシステムであります。合流式でございますので。そういうシステムからしますと、当然下水の方の容量、これを上げていくとともに、河川の流下能力を高めると。これが総合的に、また一方で、先ほどのご提案がありましたような貯留ですね。こういった総合的な治水対策が必要になってきておりまして、当然この下水の関係も、南の地域で行われておりますけれども、この妙正寺川の流域におきましても、特に環七上流について、そういった対応を考えていく必要があるだろうというふうには認識をしております。
池田委員
 今回は環七の調節池は取水口がまだできておりませんから、きょうこれから、早期開設を求める区長要望が出されたということで報告がされるんでしょうけれども、あそこができたとしても、要するにつながっているわけですね、善福寺川、神田川、妙正寺川と。だから、この間、今度の9月4日の前、8月15日の後、東京都の河川部にいろいろヒアリングしてきたんですが、その際に、どのぐらい妙正寺川から取り入れるかということについては、それぞれの川のバランスを考えて入れるというんですよ。だから、妙正寺川が危ないからといって、妙正寺川の水だけばんばん入れるということにはならないというんですね。ということなると、結局はやっぱり環七調節池の容量を、今度の梅里・野方間ができると30万トンになるわけですけれども、さらにそれ以上ふやさないといけないというふうに思うんですね。
 ということは、結局練馬方面に計画ではなっていますけれども、そっちの工事を早期に進めることが、環七下流の妙正寺川のはんらんを防ぐ上では、結構重要なんじゃないかなと思うんですが、今、東京都の計画が具体的にどういうふうになっているのか知りませんけれども、区としてもその辺の検討と要望というのはやるべきじゃないかというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
石井都市整備部長
 神田川、それから善福寺川、それから妙正寺川と、この3本があるわけでございまして、東京都もいろいろと雨の降り方によって、その辺もどこからどれだけの量を取り入れるかと。一方で、余り降っていない川から取り入れた結果、その後の降り方で、仮に妙正寺川があふれてしまったというようなことが生じないような形で、当然その辺は、雨の降り方、あるいは今後どのように降っていく予測がなされるかといったようなことも総合的に判断しながら、水は取り入れていくだろうというふうには考えております。
 今、環七から既に24万トン、さらに今度は30万トン、合計54万トンになるわけですが、その先の部分につきましては、将来計画としてとも考えておるわけですけれども、具体的にその辺がどのぐらいの、今現在、都の方で想定しているのか。時期等ですね。その辺がまだ私どもも情報としてしっかり把握をしておりませんので、この辺もあわせて東京都に確認もし、将来の北部へ向けた環七の地下の貯留についてを、将来構想も伺いながら、確認もし、それからこういう状況の中で早期にその辺が実現できるようなことに向けた要望はしていきたいというふうに考えております。
池田委員
 それから、排水要請が112件とありますけれども、一部消防団が排水をしたようなところもあると聞いているんですね。それはこの112件の中には入っているんでしょうか。
尾﨑土木担当課長
 ここでカウントしているのは、私どもが直接排水をし、あるいはここに書いてあります協力会の方に排水を指示して、そして排水したものでございます。
岡本委員
 この報告の3番目のところの調整池というところですが、私の記憶では、この三谷橋の上流にありますオリエンタル跡地に今、マンションが建っていますが、あの裏の、結局公園のような形になっていますが、あれは妙正寺川があふれるときには、あそこに取水するようなことになっておったような記憶があるんですが、8月15日の日も全くそこに入れていなかったけれどもという、あの地域からの意見があったんですが、それはどうなっているんでしょうか。
尾﨑土木担当課長
 この3番目のところの妙正寺川第一調節池、第二調節池、これがそれに該当するかと思いますけれども、第一調節池は100%、それで第二調節池の方は92.2%貯留をしているということでございます。
岡本委員
 これは9月4日の報告ですが、8月15日も第二調節池には取水というか、貯留されたんでしょうか。
尾﨑土木担当課長
 8月15日の水害でございますけれども、これも第一調節池は3万トン、100%とっておりますし、第二調節池も7万6,100立米、76.1%とっております。
伊藤(岩)委員
 これだけの雨量はだれも予測ができなかったんでしょうし、また被害が出たんですけれども、ひとつまたいろいろと研究していただいて、次に備えていただきたいんですが、たまたま地域の会合がありまして、一番多く出たのが、わからなかったと。要するにサイレンが全然聞こえなかった。サイレンが聞こえていれば、車ぐらい何とか避難できたんじゃないかとか、それからさっき話がありましたけれども、放送は全く窓をあけていても聞こえない。だから、サイレンとか放送は全く当てにならないと。これを何とかしてくれないかという話がありました。これはサイレンというのは何メートルぐらいで鳴るようになっているのか。それからまた、何メートルおきぐらいについているのか。それを町会で金を出してつけないかという、そんな意見もあるんですけれども、その辺のところをみんながわかるように、もう少し何とか徹底できるようにしていただきたいんですが、その辺のところはどうなっているでしょうか。
尾﨑土木担当課長
 サイレンにつきましては、その河川によって異なりますけれども、妙正寺川の場合は、天端から1メートルの段階でサイレンが鳴るようになっております。20秒間鳴って、10秒休み、また20秒間。それを10回繰り返すような形になります。そういうサイレンの鳴り方なんですが、設置箇所が公共用地とかそういったところで、橋の近くに設置するというところもありまして、スピーカーが幾つかあるんですけれども、場合によっては、スピーカーの向きによって、うるさく聞こえるというおしかりも受けますし、また余り聞こえないというようなおしかりも受けているところでございます。
 それで、放送につきましては、今回余り情報の中身がよくわからないというようなお声も聞いております。よって、私どもももう一回、どういう範囲でちゃんと情報が伝達されているのか、サイレンがどういう形で聞こえているのかということを把握しなければならないというふうには考えておりますけれども、一般的には妙正寺川1メートル、神田川1.3メートルの段階でサイレンが鳴るようになっております。
伊藤(岩)委員
 サイレンもあれだけ雨が降っていると、雨の音で聞こえないんだってね。だから、その辺のところをよくまた皆さんで研究してほしいと思います。
 それから、護岸が2カ所崩れたところは、これは今後どういう見通しになるのか、それだけちょっと。
尾﨑土木担当課長
 本復旧のお話は資料に基づいて説明をさせていただきましたけれども、まず1点、北原橋上流でございます。ここについては、河川改修の計画があります。今年度からその事業を実施するという予定になっていたところでございます。ですので、年内に護岸改修が着工されるものと思います。18年度で完了するという話を聞いています。ですので、今の応急対応の状況で、本格工事に入るまで、安全対策を十分にとりながら、護岸改修をしていくというような形になります。三谷橋上流につきましては、まだそういう計画はございませんけれども、安全対策を講じながら、なるべく早い時期に本復旧をしたいというのが三建の意向でございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、野方駅利用実態調査の実施について(資料3)報告を求めます。
服部都市整備部経営担当参事
 それでは、お手持ちの資料に基づきまして、報告を申し上げます。
 野方駅利用実態調査の実施でございます。
 この件につきましては、今年度住民調査経費として計上したものにつきまして、実施を行うものでございます。野方駅北口の開設と駅の構内バリアフリー整備を行うために、次のとおり利用者の実態を把握しながら、需要予測をとらえていきたいと考えてございます。
 目的として、駅利用者のうち踏切利用者の割合を実態調査いたしまして、北口の開設の整備の効果の検証、また北口の改札口の通路設計の基礎にいたしたいと考えてございます。
 調査の予定といたしましては、今月9月27日の午前7時から午後8時までの13時間でございます。なお、雨天の場合には、予備日として29日、2日後に予定を考えてございます。
 3として、調査の内容でございますが、30分ごとに改札利用者、踏切利用者の数、またピーク時がございます。おおむね午前7時から午前9時、また午後6時から8時。その時間帯につきましては、10分ごとに改札利用者及び踏切利用者の数を調べていきたいと考えてございます。
 調査場所、野方駅の改札前でございます。委託先は、サンキコンサルタンツ。
 その他でございますけれども、駅北口の開設並びに駅構内のバリアフリーにかかわります具体的な整備内容につきましては、西武鉄道と協議してございまして、まだ現段階では確定してこういう方向で行くとは定まってございませんが、これも早急に詰めていきたいと考えてございます。
 以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
池田委員
 北口開設整備の効果の検証というのは、これはどういう意味なんですか。どういうふうに検証するんですか。
服部都市整備部経営担当参事
 今でも駅利用者、一般的に1日2万数千人の区民の方、あるいは練馬区民の方もいらっしゃると思いますけれども、2万数千人の方が使われていまして、そのうち北側から利用する方々についての数、動向を把握して、そういう意味では北口に改札口を設ければ、安全に踏切を通らずに行けるだろうという、そういう効果でございます。そういったものを検証していく。そういったところで考えたい。また、改札口のそういった通路の設計におきましても、そういうピーク時を想定しながら、全体の動向を見ながらというところでの効果、そう考えてございます。
池田委員
 あらかじめ何かこの効果を検証する基準を設けて、これ以上あれば効果がある、これ以下であれば効果がないとか、そういうことじゃないですよね。
服部都市整備部経営担当参事
 これまでも本会議あるいは総括等でもお答えしてございますけれども、中野区内に5駅、西武新宿線はございますが、唯一北口がない駅でございます。そういったところで当然北口を置くことを前提にしておりますけれども、改めてこういった検証をしながら、北側から恐らく利用されるお客さんの数を把握して、それにふさわしい北口の整備、そういったことのための効果の検証でございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、妙正寺川から環七地下調節池への早期取水及び妙正寺川の50ミリ改修など総合的な河川対策の促進に関する要望書について(資料4)報告を求めます。
尾﨑土木担当課長
 この要望書でございますけれども、9月4日の豪雨による水害の前の8月15日の夜半、このときも1時間に124ミリという記録的な集中豪雨があったわけでございます。妙正寺川流域を中心として浸水被害が発生したことから、8月25日、区長が都庁を訪れまして、都の建設局長に会い、緊急に要望書を都知事あて提出したものでございます。
 この15日の水害は、4日の水害と同様に、いまだかつてないような局所的集中豪雨によりまして、妙正寺川環七下流域とともに、これまで被害がほとんどなかった上流域においても浸水被害が生じた大規模な被害となったものでございます。
 要望書では、水害発生の原因等の究明、環七地下調節池への取水工事時期の前倒し、それから50ミリ改修の区内全域での実施など、総合的な治水対策を要望しているところでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
池田委員
 今の説明の中にあった集中豪雨なんですが、これも9日の区長申し入れのときに、区長側から話があったんですが、ウェザーニュースなんか買っていますよね。そういう気象専門団体から、中野・杉並は気象レーダーに映る雨雲以外に、この地域で独自に雲がわいているという話があったんですよ。それは初めて聞く話なんですけれども、もしそれが本当であるならば--気象関係者が言うんだから、本当だろうと思うんですけれども--そういう研究というのを、もちろん研究機関に委託してということになると思いますけれども、やる必要があるんじゃないかというふうに思うんですよ。話だけ聞いておくんじゃなくて、区としてもきちっとそれを検証するという必要があると思うんですが、いかがですか。
尾﨑土木担当課長
 私も4日の日の雨の降り方、台風が近づいて南風が関東地方に吹き込み、そして東風がぶつかって、ちょうど中野・杉並一帯、そういったところに集中豪雨をもたらしたというような報道をされていましたのを聞きました。こういった100ミリの雨というのがことし2回起きているわけでございますので、少しその辺の事情というか、どういうふうな気象条件でそういうふうになっているのかということは、研究する必要があろうかと思っております。
委員長
 他に質疑はありませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、中野まつり期間中の自転車駐車場の確保について(資料5)報告を求めます。
尾﨑土木担当課長
 中野まつり期間中の自転車置き場の確保につきまして報告をいたします。
 中野まつりでは、中野駅北口広場が例年祭り模擬店会場として使用されるため、模擬店会場に当たる広場内の自転車駐車場は一定の期間閉鎖となります。また、これに伴いまして、閉鎖した駐車場の代替となる自転車収容場所の確保が必要になってきております。ことしにつきましては、中野まつりが10月1日、2日に予定されておりますので、準備及び片づけの日数を含め、閉鎖期間は9月26日から10月3日といたします。
 また、代替の駐車場につきましては、下に地図がございますけれども、NTTドコモビルの西側にある財団法人自警会所有の土地、793.38平米ございますけれども、ここを借りておりますので、ことしもここを臨時駐車場といたしまして、無料でできるようにいたします。なお、この土地は閉鎖する駐車場の駐車台数を収容できる広さがございます。
 周知の方法につきましては、区報や看板を設置してお知らせするほか、駐車場利用の自転車にチラシを巻きつけて周知を図ってまいります。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、第16回東京都道路整備事業推進大会の開催について。これは口頭報告です。
尾﨑土木担当課長
 第16回東京都道路整備事業推進大会について御報告いたします。
 本大会は、御承知のとおり、東京の広域化する交通渋滞の緩和や快適なまちづくりに資するため、道路、橋梁などの整備、公共交通を充実するための整備の推進を図ることを目的に、毎年開催しております。ことしは11月8日火曜日午後1時から日比谷公会堂で行います。議会からの御参加について御配慮をお願いいたします。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、区を被告とする訴訟の提起及び判決について(資料6)を報告を求めます。
岩井住宅担当参事
 それでは、報告いたします。
 まず、この事件名でございますけれども、敷金返還請求事件でございます。
 当事者。原告、中野区民住宅の退去者。区民住宅に入居されている方が退去された後、このような訴訟を起こしたということでございます。
 訴訟の経過でございます。ことしの7月27日に東京の簡易裁判所に訴えが提起されました。8月30日に第1回の口頭弁論が開かれまして、その当日に原告の請求棄却の判決が言い渡されました。
 この手続について御説明いたします。民事訴訟法の少額訴訟という手続でございます。60万円以下の金銭支払い請求に限った手続でございまして、当事者に第1回の口頭弁論期日前またはその期日にすべての主張と証拠を提出させると。そして、裁判所はその期日に審理を終えて判決までするということを前提とした手続でございます。このような手続であることから、第1回口頭弁論のその当日に原告の請求棄却の判決が言い渡されたということでございます。
 事件の概要でございます。昨年9月2日でございますが、原告から中野区民住宅の返還届が提出されました。区は翌年、ことしの2月7日に区民住宅の補修に係る費用につきまして、原告が負担すべき額を15万3,930円と決定いたしました。それで、入居の際には敷金を2カ月分いただいております。その敷金の中から負担額を控除した金額20万1,070円を原告に対し返還する旨の通知をいたしましたが、原告からはその使用者負担額についても返還を求めると、そのような訴えが提起されたところでございます。
 請求の趣旨は、ただいま申し上げましたように、敷金35万5,000円のうち、返還済みの20万1,070円を控除した残額15万3,930円の支払いを求めるということでございます。
 判決の主文でございます。原告の請求を棄却する。また、訴訟費用は原告の負担とするという内容でございます。
 判決理由の要旨でございますけれども、原告負担の補修費として挙げた中で、障子の張りかえ、木製の片開き戸の取りかえ、それから包丁差し取りかえ以外の部分については、当事者間に争いはございませんでした。また、この3点につきましても、被告側すなわち中野区が提出した書類、これは例えば工事前の写真、また工事後の写真なども提出いたしました。また証人、これは東京都住宅供給公社の担当の方に出席をいただきましたが、その証人の供述によれば、上記障子張りかえ等、3点の補修費につきましては、原告が負担するのが相当であると、そのような判断でございます。このようなことから、原告の請求については理由がないということで、主文のような判決が言い渡されたということでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、「『警察大学校等移転跡地土地利用転換計画案』の見直し」のとりまとめと財務省への要望について(資料7)報告を求めます。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 それでは、お手元の資料に従いまして御説明をさせていただきたいと思います。
 「『警察大学校等移転跡地土地利用転換計画案』の見直し」のとりまとめと財務省への要望についてということでございます。
 まず、経緯と内容でございます。中野区は、平成13年6月に東京都、杉並区との三者で「警察大学校等移転跡地土地利用転換計画案」を策定した上で、同年7月、財務省に対しまして、この警大跡地の土地処分にかかわる要望を行ったところでございます。
 しかしながら、その後、当委員会あるいは特別委員会等でお話をいたしましておるとおり、平成15年には土地利用転換計画案の一つの前提となります清掃工場建設、これが中止となったところから、この転換計画案についても見直しが必要となったということでございます。
 このために中野区は、東京都及び杉並区と三者におきまして、この警察大学校等移転跡地土地利用連絡調整会というものを設置いたしまして、この見直しについて検討を進めてまいりました。そして、本年5月でございますが、「『警察大学校等移転跡地土地利用転換計画案』の見直し」というものを取りまとめをしたところでございます。
 中野区は、杉並区とともに、先月、8月ですが、26日に、財務省関東財務局に出向きまして、この警察大学校等移転跡地の土地処分に当たりましては、この「見直し」に十分配慮するよう要望したところでございます。
 この間の本年5月9日に「中野駅周辺まちづくり計画」を策定して以降の動きを、この裏面に簡単に参考までに書いておりますので、ごらんいただきたいと思います。
 裏面の「参考」経緯でございますが、まず平成17年5月9日でございますが、「中野駅周辺まちづくり計画」を中野区として策定をいたしました。5月10日でございますが、上記計画を中野駅周辺・警察大学校等跡地整備特別委員会に報告をいたしております。それから、5月30日には、先ほど申し上げました警察大学校等移転跡地土地利用連絡調整会、これを開催いたしまして、「警察大学校等移転跡地土地利用転換計画案」の見直し内容について取りまとめを行いました。
 その後、これは中野区と杉並区との間におきまして、この「見直し」を財務省に要望するに当たっての調整を行ったところでございます。この調整といいますのが、これは財務省への土地処分の方法などを、それぞれ中野区、杉並区として要望する主体でありますが、その要望する主体といたしまして、これまで両区でこの調整会等あるいは事務的に話し合ってきた内容、そういったことを再度双方で確認した上で、正式に財務省に要望するとの観点で、両者で調整を行ってきたものでございます。具体的にはこの「まちづくり計画」にも書いてありますが、3から4ヘクタールのまとまった緑地空間を警大跡地中央部に確保することの再確認ですとか、あるいは周辺市街地の不燃化等の促進の必要性の再認識。あるいは警大跡地を新たに土地利用するに当たりましての周辺の住環境への配慮。あるいは補助221号線や区境に想定しております道路、こういった整備を両区の連携によって行うことなどを再度調整の上、確認したところでございます。
 こういった内容を両区の間で覚書として取り交わしをいたしまして、この後8月26日に、そこにありますとおり、杉並区等とともに財務省関東財務局へ「『警察大学校等移転跡地土地利用転換計画案』の見直し」を持参いたしまして、この見直しに沿った土地処分を行う旨、要望したということでございます。
 それから、8月31日。これは次の報告事項で説明いたしますが、関東財務局において、第1回の警察大学校等跡地の有効活用を促進するための関係者協議会、これが開かれるという状況になってございます。
 また表側に戻っていただきとうございますが、まず8月26日に要望いたします要望文の本文は、資料1としておつけをしております。そこにありますように、関東財務局長あてに中野区長、杉並区長連名で要望をしております。内容といたしましては、先ほど申し上げましたように、この「『土地利用転換計画案』の見直し」、これに沿って今後は土地処分をするよう要望するという内容でございます。
 それから、資料2。これは見直しました「土地利用転換計画案」の本文ともいうべきものでございます。表紙をはぐっていただきますと、目次が出てまいります。これは大きく第Ⅰ、第II、第III と分かれてございまして、第Ⅰがこの警察大学校等移転跡地のうち、中野区の部分の土地利用計画に関する部分。それから、第IIが杉並区の部分に関する土地利用の計画案。それから、第III がそれらを含めた全体の土地利用方針図という構成になってございます。
 まず第Ⅰの方でございますが、これは基本的には本年5月に策定いたしました「中野駅周辺まちづくり計画」、この中のうち「地区別計画」の警察大学校等跡地その他その周辺地区の内容をほぼそのまま抜粋をして入れ込んだものであります。したがいまして、詳しい内容は省略をさせていただきたいと思います。
 それから、第IIの杉並区の土地利用計画案でございますが、これは12ページをごらんいただきとうございますが、これも簡単に説明いたしますと、杉並区の意向といたしましては、基本的には福祉施設等、こういったものとして利用したいと。具体的には特別養護老人ホームなど、そういったものを想定しておるというところでございます。
 そういったものをまとめまして、その次の13ページですが、これをわかりやすく方針図としてまとめたものが13ページの図でございます。これで若干御説明いたしますと、中央部に防災公園を設けます。これは約1.5ヘクタールございます。それから、その周辺に緑の一点鎖線で表示をしてございますが、3から4ヘクタールの緑地空間をとるということでございます。それから、その南側には民間利用。西側には大学等を想定した文教利用。それから、その北側には、これは既に近々着工いたしますが、東京警察病院の立地。さらには、その東側には警察関連の施設。さらには、統合新校の予定地。そういった想定になってございます。
 ちなみにこの図の赤い破線が警察大学校等移転跡地でございますが、黄色の破線は今回土地利用方針を示した区域、約26.2ヘクタールでございます。これは前回の土地利用転換計画案の際も、この黄色い破線のエリアにつきまして土地利用計画を示しているということでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
池田委員
 まず、杉並区と財務省へ要望するに当たっての調整を行った内容を、覚書でとってあるということですので、資料としてその覚書を出していただきたいということを、資料要求したいと思います。
委員長
 休憩します。

(午前11時14分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午前11時15分)

 休憩中に確認したとおり、池田委員から要求のありました資料を委員会として要求することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決します。
 それでは、池田委員、資料要求の件名、詳しくもう一度言っていただけますか。
池田委員
 件名というよりも、課長が覚書を交わしたというので、その覚書。それで、今、経過報告の中にありましたけれども、中野区分の5月の地区別利用計画とほぼ同じということなんですけれども、幾らか違っているところがあるんじゃないですか。その違っているところを説明してください。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 これはこういった「『土地利用転換計画案』の見直し」という、いわば冊子としてまとめるに当たりまして、若干の要約的に書いた部分などはありますが、基本的な内容については、これは全く同じということでございます。逆に、むしろ13ページにありますような具体的な絵柄をお示しして、かなりわかりやすくしてあるということであろうと思います。
池田委員
 ほとんど同じということですけれども、そのように見えるんですけど、でも我々は見る方ですから、おつくりになる方は、どこが変わったかというのをよく御存じのことなので、お聞きしたんですけれども、じゃあ変わらないということで確認してよろしいですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 文章を直したといいますか、若干書き加えをしたところを申し上げますと、一番変わったところが、本文7ページでございます。5月にお示しいたしました「中野駅周辺まちづくり計画」の「地区別計画」におきましては、防災公園や周辺のオープンスペースなどについて、面積の記述がございませんでした。防災公園や面積の記述は、その「地区別計画」の前の「方針」の中に、例えば防災公園はこれぐらい、オープンスペースはこれぐらいという記述がしてありまして、「地区別計画」の方には具体的な数字の記述がございませんでした。
 しかしながら、今回、この「まちづくり計画」のうち「地区別計画」部分をこの「『土地利用転換計画案』の見直し」に載せるという際に、こういった数字がありませんと、具体的に幾ら防災公園をとるのかと、オープンスペースをとるのかということがわかりませんので、そういった意味で、7ページのマル5、マル6、このあたりを記述補強いたしまして、具体的な防災公園の広さですとか、周辺のオープンスペースの広さ、そういったものを書き加えしたものでございますが、これは基本的には5月にお示しをした「まちづくり計画」の内容そのものでございます。
池田委員
 それで、杉並区と転換計画を見直して、関東財務局に提出をしたということは、7月の半ばに私たちが関東財務局に行ったときには、関東財務局側としては、地元自治体の正式な要望は何一つ受け取っていないというふうに言われておりましたけれども、今回のこの見直し案を提出したことによって、関東財務局側も地元自治体、中野区・杉並区の正式な利用計画要望を受け入れたということになるわけですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 あくまでもこれは地元区、すなわち中野区・杉並区の正式な要望として財務省に提出したものでございます。
池田委員
 ですから、地元側はそういうつもりでお出しになったんでしょうけれども、関東財務局側はどういうふうに受けとめたんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 取り扱いといたしましては、前回、平成13年の「土地利用転換計画案」と同じでございまして、地元の要望として受け取りましたということでございます。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、財務省、東京都、中野区、杉並区の四者による「警察大学校等跡地の有効活用を促進するための関係者協議会」の設置について(資料8)の報告を求めます。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 それでは、再びお手元の資料に沿いまして、説明をさせていただきたいと思います。
 財務省、東京都、中野区、杉並区の四者によります「警察大学校等跡地の有効活用を促進するための関係者協議会」の設置についてということでございます。
 これは今、池田委員からもお話がありましたとおり、このような正式な地元自治体からの要望を受けたと、そういった状況もございまして、今度は土地所有者としての財務省が、具体的にこの警大跡地を処分するに当たりまして、具体的に検討するということから、この関係四者を集めて協議会を設置したということでございます。
 設置目的にありますとおり、本協議会は、中野駅前にある警察大学校等跡地にふさわしい土地利用を促進することを目的に、公用公共用施設--これは例えば道路ですとか、公園ですとか、あるいは中野区でいえば統合新中学校、杉並区でいえば福祉施設、そういったことでございますが--の整備、あるいは利用計画、整備方法等について協議、検討をする。こういったことが目的でございます。
 2番目の協議・検討事項でございますが、跡地全体のゾーニング、それから地区計画に関する事項、その他の事項となってございます。
 構成員でございますが、これは基本的には四者の部長級の職員で構成をされておりまして、まず財務省でございますが、これは三つの関係機関がございまして、まず関東財務局は官財第二部長、これが本協議会の座長でございます。それから、東京財務事務所の所長。それから、これは財務省本省でございますが、理財局の国有財産業務課大臣官房専門調査官の3名でございます。それから東京都は、都市整備局の都市づくり政策部長でございます。それから中野区は、区長室のまちづくり総合調整担当部長でございますが、ここで1点おわびがございます。その後、財務省と構成員等について調整いたしまして、中野区が1名というのはバランス的にどうだろうかというお話をいたしましたところ、中野区はこれに寺部区長室長を追加するということになりました。したがいまして、ここに区長室長をお書き加えいただきたいと思います。大変申しわけありませんでした。したがいまして、中野区の構成員は区長室のまちづくり総合調整担当部長に加えまして、区長室長ということになります。それから杉並区は、政策経営部の部長、それから都市整備部の部長ということでございます。そこにありますとおり、座長は関東財務局の官財第二部長を当てると。
 また、この協議会の下には構成団体の課長級から成る作業部会を設置するということでございます。
 裏面をごらんいただきたいと思います。この協議会の今後のスケジュールでございますが、実は第1回関係者協議会は、去る8月31日に開催をされております。この内容については、後ほど説明をいたします。
 それから、先ほど申し上げました作業部会でございますが、これは9月中旬からおおむね月2回程度、開催を必要に応じていたしまして、具体的な内容を詰めるということでございます。
 それから、この関係者協議会、最終的には平成17年12月下旬から18年1月下旬に、予定では開催をいたしまして、この警大跡地に関する処理方針の素案といいますか、おおむねの関係者の合意を図りたいということでございます。
 それから、第1回協議会の協議内容でございますが、これはまだ第1回でございますので、現状報告、それから顔合わせ、そういった程度でございまして、そこに2点挙げておりますが、先般、地元から財務省に提出されました、先ほど申し上げた「『土地利用転換計画案』の見直し」、これを踏まえて、今後この協議会で検討、協議を行っていくと。それから、遅くとも来年1月をめどに、協議・検討事項について関係者間の合意が得られるように努める。以上2点が第1回協議会で確認をされたということでございます。
 ちなみに、第2回の協議会あるいは作業部会の方は、今のところまだ未定ということでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
池田委員
 作業部会にはどなたが参加をされているんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 中野区からは私、警察大学校等跡地整備担当課長、豊川と、それから区長室の計画担当課長の川崎課長、2名が参加をする予定でございます。財務省については、まず関東財務局が官財第二部の次長。それから、官財第二部の審理第二課長。これが関東財務局でございます。それから、東京財務事務所は次長。それから、統括国有財産管理官。それから、本省の理財局は国有財産業務課専門官が作業部会に参加をいたします。それから、東京都は都市整備局は都市づくり政策部の土地利用計画課長。それから、都市づくり政策部のまちづくりプロジェクト担当副参事。それから、同じく都市整備局の市街地整備部の企画課長。以上3名が作業部会のメンバーでございます。それから、中野区は今、申し上げたとおりでございますが、杉並区は政策経営部の企画課長。それから、都市整備部の都市計画課長の2名という構成でございます。
池田委員
 この作業部会の目的というのは、主にどういうことになるんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 これは先ほども申し上げましたとおり、まさに設置目的であります、この公用公共用施設の整備、利用計画、整備方法等について、具体的に協議・検討をするというふうなことでございます。
池田委員
 これも7月中旬に関東財務局を訪ねていろいろお聞きをした際に、関東財務局側としては、例えばこの見直し案にも載っているところの区画街路道路ですか--既に都市計画決定している、いわゆるF型道路ですね--の事業主体と、それから財政的な負担、開発者負担といっているけれども、それがどうなるのかとかね。それから、囲町公園について、これは無償交換というようなことはあり得ないというふうに言っていましたけれども、等価交換方式ではないほかの方式を、どの法律に基づいて検討するのかも含めて、今後の課題だということを言っていましたね。それから、土地区画整理方式というけれども、それが具体的に可能なのかどうなのかという、そもそものところから始めて、そういう土地利用の具体的な計画についても検証する必要があると。それから、随意契約がある場合には、その随意契約の契約相手及び契約の時期、そういうものについても明らかにしなければ、関東財務局として責任を持って関東地方審議会に提案をすることはできないというようなことを言っていましたけれども、そういう今、申し上げたような具体的なことが、この作業部会で検討されるということになるんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 今、いろいろお話しいただきましたが、そういったことも含めて、やはり財務省としては、これはまちづくり、都市計画という観点ではなくて、あくまでも国有財産を処分するという観点で、どうするのが一番よいかというふうなことでやる必要があると。一方、私どもの方は、国有財産処分という観点ではなくて、やはりまちづくり、都市計画という観点で、この警大跡地をいかに利用すべきかということで考えているわけでございまして、そのあたり双方さまざま、今、お話しのようなことも含めながら調整をして、区としてはこの「『土地利用転換計画』の見直し」に示しました土地利用の方針、これが実現するように、今後こういった作業部会あるいは協議会等で調整を図ってまいりたいと考えてございます。
池田委員
 この作業部会でかなり今回の計画の見直しの内容に触れる議論が、当然のことながらされるというふうに思いますので、その経過については、当委員会に報告していただきたいというふうに思いますが、いかがですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 まだ、実は作業部会第1回が開かれておりませんので、どういった展開になるか、まだ今のところ未定でございますが、必要な部分については報告をさせていただきたいと考えてございます。
池田委員
 それで、最終関係者協議会の開催ということが、12月の下旬から来年の1月下旬に予定をされておりますけれども、「処理方針素案」と書いてありますけれども、この処理方針素案というのは何ですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 これはこういった大規模な国有跡地を処分する際には、国有財産関東地方審議会に諮問、答申をする必要がございます。その答申内容を受けて、この場合、東京財務事務所長がこの土地の処分を行うということでございますが、恐らくこの処理方針素案というのは、国有財産関東地方審議会にかける素案ということでございます。
池田委員
 その方針素案の「関係者の合意」とありますよね。ですから、これは関東財務局がこの処理方針素案をこの四者協議に提示をして、それで関係者の合意を求めるという、そういう作業になるわけですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 関東財務局がつくって提示をするというよりは、むしろ例えば区から出た「『土地利用転換計画案』の見直し」、こういったものをベースにしながら、四者でつくり上げていったものを、最終的には財務省の方で処理方針素案という形に置きかえて、これでこの関係者の合意をとると、そういったことだと思います。
池田委員
 恐らく同じ意味を言ったんだと思うんですが、つまり区側は、これはあくまでもまちづくり計画の観点から取り組むんだと。しかし、財務省側は財務省の土地の処分、国有財産の処分という観点から見ているんだというふうに、さっき課長がおっしゃったけれども、この「見直し」に基づいて、国有財産の処分の方向を明らかにするということになるんだとすれば--関東地方審議会にかけるというのは、当然そういうことだと思うんですけれども--それはやはり国有財産処分の方針素案を関係者で合意するということになりますね。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 当然この国有財産関東地方審議会にかける素案というものは、それは当然その関係者間で協議が整ったものを最終的に上げるという形になりますので、おっしゃるとおりかと思います。
池田委員
 それで、この8月だったですか、関東財務局が民間会社に府中空軍施設跡地及び中野警察大学校跡地に係る調査研究等の委託ということで、8月29日に入札公告を出して、競争入札にかけましたよね。これによると、新都市建設公社はこの入札から除くということが書かれていますけれども、その辺のところは御存じですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 そのあたりにつきましては、関東財務局のホームページの新着情報などにおきましても公開されておりますし、財務省との打ち合わせの席上もそのようなお話がございました。
池田委員
 私も課長と同じ資料を見ているんだと思うんですけれども、これについて財務省側からは何か説明がありましたか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 特に具体的に細かくこういったことを調査するというふうな御説明は、残念ながらいただいておりませんが、このような四者協議会を開催するに当たって、やはり専門的な立場のサポートが必要というところを、財務省側で判断いたしまして、委託調査をかけたのかなというふうに認識をしてございます。
池田委員
 ただ、この入札説明書はここには出ていないんですけれども、少なくともこのホームページで発表された内容から見て、何をポイントにここで調査をさせるのかというのが、よくわからないんですよね。その辺はどうなんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 これも実は私どもも仕様書を入手できませんので、これははっきりとしたことはわかりません。しかしながら、今回の財務省が公表しております内容、それから期間等を考えてみて、あるいは昨年度の中野区が委託をいたしましたところは除くという内容からして、恐らく中野区が昨年度策定いたしました調査報告書、そのあたりの検証作業というものが中心になるのではなかろうかというふうに、一つの推測はしておりますが、確認はとれておりません。
池田委員
 この文章では、唯一うかがえるのが、この四者で発足させた警大跡地の有効活用を促進するため、都市計画法に定める地区計画の策定などを視野に入れた協議・検討を行うための調査資料を、ここでは要求しているのかなというふうに思うんですが、地区計画を作成するための調査研究ということになれば、何が一番問題点に今の時点でなるというふうに思いますか。その仕様書が手元にないということだと、なかなか、推しはかるということになると思うんですけれども。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 そのあたりは、仕様書がありませんので、何ともお答えのしようがなく、またここでその推測をつらつらと申し上げてもしようがないわけでありますが、いずれにしても、私どもとしては、こういった具体的に四者の協議会が動くと。しかも、そこでかなり専門的に突っ込んだ議論がされると。そういった中で財務省としても、こういった委託をかけながら、こういった四者の協議会をより実りあるものにしたいと、そういった意図を持っているんだろうと考えております。
委員長
 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 その他でございますけれども、建築担当参事より口頭報告がありますけれども、報告を受ける前に、関連するパンフレットを参考に配付したいとの申し出がありますので、これを許可してよろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それじゃあ配付してください。

〔資料配付〕

委員長
 よろしいですか。
 それでは、中野区木造住宅等の耐震性確保にかかわる総合支援事業について報告を求めます。
めます。
佐藤建築担当参事
 中野区木造住宅等の耐震性確保にかかわる総合支援事業について、口頭で御報告いたしたいと思います。
 区民の方々に、お住まいの自宅の具体的な耐震性能を認識していただくという意味では、簡易耐震診断、これをまずしていただきたいと考えております。今までは区報とかホームページ、それから地域センターニュース等の活用、それから各区の施設にはポスターを掲示したり、パンフレットを配布しておりますけれども、これはあくまで区民の方から申し込みを受けて実施するというものでございました。やはりこれでは待ちになりますので、これからは個別に訪問して、こういった耐震の診断をしていただくということを考えております。
 今、お手元にお配りしましたパンフレットは、その際にお持ちするパンフレットでございます。これを使いまして、各住戸にお伺いして、御説明いたします。まず、耐震診断。無料でしておりますので、これをしていただきたいということ。それから、あわせて家具の転倒防止器具取りつけ、これにつきましても御案内をしたいと考えております。
 ただ、この場合、最後のページにございますように、最近悪質な点検商法、こういったことがございますので、そこでいきなり簡易耐震診断をするのではなくて、あくまで必ず申し込みは区役所に電話でしていただくということを徹底しております。したがいまして、ここにも直通ではなくて、代表の電話番号等を書きまして、中野区役所ですということで受け付けまして、受けた中で簡易耐震診断をしたいといふうに考えております。
 現在、耐震性に問題があるのは、木造住宅で約3万2,000戸ぐらいあるわけです。それを考えますと、4万戸ぐらい回らなきゃいけないと考えております。そういう意味では、今、職員が回ってはおりますが、今後補正予算でまた審議いただきながら、委託のことも今、考えております。委託で考えまして、本年度、約1万戸ぐらいは回りたいというふうに今、考えております。
 ただ、委託の場合、やはり個人情報の関係がございますので、個人情報審議会に審議いただかなきゃいけないということで、これが12月になりますので、12月に個人情報審議会にかけまして、委託については12月以降になります。それまでは区の職員がやはり直接お訪ねして、御案内したいというふうに考えております。
 当然、委託した場合は、委託業者につきましては、事前の研修とか、服装、それから身分証の携帯、それから腕章を巻くとか、そういったことを十分配慮しながら、委託業者には回らせるということを今、考えております。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。
池田委員
 私どもが予算修正で提案をした内容を積極的に取り入れていただいたことに感謝を申し上げます。
 それで、家具の転倒防止なんですけれども、ここにもやはり「転倒防止金物は有料です」というふうにあるんですね。私が議会でも申し上げたのは、電話で問い合わせのときには、やっぱり区側は最大の金額を提示すると。1カ所2,000円というふうなね。そうすると、「うちは5カ所あるから、1万円もかかるのか」と。でも、実際はそんなにかからないわけですよね。もう本当に数百円の程度で済んでしまうということが多いわけですから。今度訪問をしてやっていただけるということになれば、その場でツーカーで話が進むわけですから、今度はそういう心配はしなくても済むのかなと。その場で委託業者なり職員の方が「おたくだったら、もう何百円で済みますよ」というふうな、そういう感じになるのかなというふうに思うんですが、どうでしょう。
岩井住宅担当参事
 現在これは最初のときの御訪問のパンフレットでございまして、今の家具転倒防止につきましては、もう一つさらに別なパンフレットを今、作成しておりまして、助成を受けられる方だけではなくて、一般の方も器具取りつけにつきましては安くできるようにということで、これはまとめてやる場合、取りつけ費も大分安くなりますので、申し込みいただければ、そういった見積もりも当然区の登録施工者にとらせてからやらせますので、その段階でそういった安い金額でやれるというふうな御紹介もしたいというふうに、対応を考えております。
江口委員
 前にもお電話では言ったことがあるんですけど、やっぱり悪質な点検商法ですね。多分これだけではまだ防げないなという気がしているんですね。それはなぜかというと、例えば区の職員が今、動いている。申し込みはもちろん区。ところが、これから委託で幅広く3カ年ぐらいでやるみたいですけど、その場合、その後に「中野区が来られたと思いますが」というような言葉が、もし出た場合に、電話をしなきゃいけないと思っても、「やりますよ」と言えば、そのままという感じがあるのね。だから、やっぱりもう少し悪質な商法のことを前面に出せるようなことをまずやっていかないと、多分また消費者センターにそういう苦情が出てくるような気がするんですよ。
 それはなぜかというと、こういうシステムで動くということがわかれば、今、言ったように、「中野区が来ているでしょ」「区の職員が来ましたよね」という形で、そこではそういう説明をしているわけですから、その後「うちでやれるんですよ」という話になった場合に、「えっ」という感覚がある場合もあるし、もうちょっと前面にその辺を出していかないと、あくまで中野区役所に電話をくださいということが主ですということがわかるような形でやっていった方がいいのかなと思うので、その辺はどういうふうに考えているか。
佐藤建築担当参事
 事前に、一番最後のページにございますように、やはりそういった苦情が消費者センターにございますので、消費者センターに御相談いたしました。ここに書いてあるような文面になっておりますけれども、必ずこの申し込み等は区役所にお電話くださいと。しかも、直通ではなくて代表にかけなさいみたいな、こういった表現を必ず入れてくださいみたいなことを御指示いただきましたので、この辺を気を使いながら、最後のページには入れたつもりでおります。今、御指摘のように、十分配慮しなきゃいけませんので、もう一つまたパンフレットをつくっておりますので、それには十分その辺も記入しながらまいりたいと思っております。
岡本委員
 今の補足みたいな形になりますけれども、これは役所全体の接遇というか、電話応対のことになりますが、必ず受けた方の名前をその方に伝えるようにしていただかないと、何かいろいろあって、相談を受けますと、「いや、名前は言いませんでした」という話になるので、特にこのことを今、江口委員から、そういう逆に悪用されるようなことが起こるような気もいたしますので、そこは明確に、受けた方の名前が相談した方に伝わるようにしていただきたいと思います。これは要望です。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 そのほか、理事者から何か御報告はございませんでしょうか。
 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 続きまして、地方都市行政視察について御協議をしたいことがございますので、委員会を暫時休憩いたします。

(午前11時49分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午前11時50分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、本年度の当委員会の地方都市行政視察は、神戸三田国際公園都市について兵庫県三田市を、JR高槻駅北地区第一種市街地再開発事業について大阪府の高槻市を、それぞれ10月26日水曜日と27日木曜日に視察することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします
 以上で地方都市行政視察についてを終了いたします。
 次回の委員会でございますけれども、ちょっと休憩しましょう。

(午前11時51分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午前11時52分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は、急を要する案件がなければ、第3回定例会中ということにしたいと思いますが、異議ございませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議がありませんので、そのように決定いたします。
 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございませんでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の建設委員会を散会いたします。御苦労さまでした。

(午前11時53分)