平成17年09月21日中野区議会建設委員会(第3回定例会)
平成17年09月21日中野区議会建設委員会(第3回定例会)の会議録
平成17年9月21日建設委員会 中野区議会建設委員会〔平成17年9月21日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成17年9月21日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時12分

○閉会  午後1時33分

○出席委員(8名)
 きたごう 秀文委員長
 平島 好人副委員長
 いでい 良輔委員
 市川 みのる委員
 岡本 いさお委員
 伊藤 岩男委員
 江口 済三郎委員
 池田 一雄委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市整備部長 石井 正行
 都市整備部経営担当参事 服部 敏信
 土木担当課長 尾﨑 孝
 建築担当参事 佐藤 幸一
 住宅担当参事 岩井 克英
 警察大学校等跡地整備担当課長 豊川 士朗
 中野駅南口周辺整備担当課長 上村 晃一

○事務局職員
 書記 黒田 佳代子
 書記 廣地 毅

○委員長署名



審査日程
○議案
 第53号議案 平成17年度中野区一般会計補正予算(関係分)

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会いたします。

(午後1時12分)

 本日の審査日程についてお諮りいたします。本日はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 それでは、議案の審査を行います。
 第53号議案、平成17年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
 当委員会では、都市整備費の木造住宅等の耐震性確保にかかわる総合支援事業が関係分となります。また、本議案は、補正予算であり、総務委員会に付託されております。建設委員会の関係分については、当委員会で審査し、意見があれば、賛成多数となった意見を総務委員会に申し送ることとなっていますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、質疑に入る前に理事者から補足の説明を求めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように進めます。
 それでは、木造住宅等の耐震性確保にかかわる総合支援事業につきまして理事者の補足説明を求めます。
佐藤建築担当参事
 それでは、議案の40ページ、41ページをお開きいただきたいと思います。中野区木造住宅等の耐震性確保にかかわる総合支援事業の中の耐震診断助成事業の拡大ということで補正をお願いするものでございます。都市整備費の建築費、2の建築指導費でございます。補正前の予算額が1,729万9,000円でございます。今回、補正をお願いする予算額ですが、2,506万2,000円でございます。補正後予算額が4,236万1,000円でございます。補正予算額の財源内訳でございますが、特定財源としまして国庫支出金1,228万1,000円、一般財源が1,278万1,000円でございます。
 節の方の御説明をしたいと思います。需用費が124万6,000円、主に印刷がございます。役務費として40万円、これはチラシ等の配布の費用、大きな金額ですが、委託料2,341万6,000円がございます。内容でございますが、耐震補強等の支援ということで、簡易耐震診断助成、今年度ゼロ件のものが500件ということでございます。これは木造住宅の簡易耐震診断、職員で今まではやっておりましたけれども、登録診断士を派遣ということで委託になります。500件。一般耐震診断助成、90件の予算でございますが、これが170件に増になっております。家具転倒防止器具取付助成、50件のものを倍の100件ということになります。それから、さきの建設委員会で口頭で御報告しましたけれども、戸別訪問、これも今、職員がやっておりますが、これも委託によりまして戸別訪問を実施したいと考えております。前回の委員会でも、いろいろと戸別訪問につきまして御指摘、御意見等をいただきましたので、これにつきましては、十分に配慮しながら進めていきたいと考えております。当然、委託業者につきましては、まず個人情報の審議会で審議いたしまして、そこで御審議いただいて、その後決定するということになっておりまして、実際に補正をいただいた後、12月にその審議会がございますので、その審議が終わった後、委託という段取りを今考えております。それまでは今までどおり、今年度から始めましたけれども、職員が対応して戸別訪問をしたいと考えております。委託の方は、ここにありませんが、約300万円ほど委託費としては想定しております。
 以上、簡単ですが、御説明いたします。
委員長
 それでは、質疑を行います。質疑はありませんか。
江口委員
 現時点で登録診断士というのは何名が登録されているんですか。
佐藤建築担当参事
 手元に資料を持っていませんので、調べますので、答弁保留をさせていただきます。
江口委員
 今まで区の職員がおやりになっていて、個人情報審議会を通った後は委託をするという説明なんですけれども、委託の仕方、それはあくまでも登録された診断士と個々にやるのか、それとも協会とか、そういうところとやっていくのか、その辺はどっちなんですか。
佐藤建築担当参事
 説明を補足させていただきますが、まず戸別訪問につきましては、いきなり診断士は行きません。戸別訪問で、今まで職員がやっていたようなチラシを持っていきまして、御紹介、耐震診断しませんか、または家具転倒防止器具を取り付けませんかと紹介させていただきます。その委託費は、今年度は1万軒を回りたいと思っておりますので、その費用でございます。そこで、いきなり診断しますと、今、いろいろといかがわしいといいますか、業者が入っていますので、案内はしますけれども、申込はすべて区役所に電話をいただくということになっております。そうしないと、怪しいといいますか、そういったことがありますので、必ず区役所に電話をいただいて受け付けます。その後、初めて今の御指摘の簡易耐震診断士を区から派遣するという段取りになっております。1件1万9,000円ぐらいの費用を考えております。ある程度まとまって診断士が回らないと、経費的にそういう金額で収まりませんので、ある程度まとめた段階で、四、五軒ですか、まとめた段階で診断士にお願いするという段取りを考えております。したがいまして、まずは戸別訪問して、申し込みを区にいただく、いただいた方が5軒ぐらい集まったところで診断士に委託して、診断士が5軒を回って歩いて簡易診断をするという手はずになります。
江口委員
 聞くところによると、診断士の能力、例えば講習を受けて診断として登録をするというシステムと聞いているんですけれども、その辺は区としてきちんとチェックをされて討論をしていくのかということがまず1点。
 もう一つ、今1万9,000円という診断の根拠、その辺を教えてほしい、1万9,000円というのはどういう計算の仕方をしたのか。
佐藤建築担当参事
 先ほどの登録しております診断士でございますが、108名おります。診断士につきましては、まず区役所の中で講習会を開きます。講習会を開いた後、簡単な試験なんですが、試験をしていただいて、合格していただいた方を登録診断士という形にさせていただいております。これは毎年やるわけではなくて、1回登録いただければということで、昨年、診断士の登録をしましたので、その方たちがおります。2回ですか、事業が始まる前に、15年度に1回、16年度に1回やりました。合計が108名になったということでございます。もう108名を確保しておりますので、今年度は診断士の講習会なり登録の試験をやるということは考えておりません。
 費用でございますが、簡易耐震診断というのは、本当は図面だけで一般の方でもできる診断内容でございますので、そういった調査費、図面のない方もおりますので、そういう方にはスケッチを書かなければいけませんので、ほとんど手数料になると思いますが、そういった費用の積算で1万9,000円ということで、建築士事務所協会ですか、これは既に杉並なんかもやっているんですが、こういったところと御相談して、大体この程度の金額ということで、ある程度統一された単価になっていると思っております。
江口委員
 例えば、きちんと図面がそろっていますという場合と先ほど言った図面が見つからないという場合もあります。その場合、スケッチ等でという話だけれども、図面を持って、では、お願いしますというところとスケッチを書くところと同じ値段になるんですか。
佐藤建築担当参事
 一般耐震診断になりますと、やはり詳細な図面等がないと診断できないんですが、簡易耐震診断につきましては、本当の簡単なスケッチで十分に診断ができますので、これについては、スケッチを起こすという費用は想定しなくても、現地に必ずいかなければ行けませんので、そういった手数料で十分にその金額に入るということで、特に図面があるないでは差は出しておりません。
江口委員
 確かにこういう形で進めていただくことも大変大事なことなんですけれども、問題は診断を受けた場合、受けた側の事情、予算、あなたのところは危ないですと言われても、予算がない、つけられない、そういう場合はどうするのか。
佐藤建築担当参事
 耐震補強のお話だと思うんですが、確かに大体平均100万円ぐらいはどうしてもかかると言われております。この場合は1.0にすると、それが100万円、200万円とはね上がってまいりますけれども、例えば寝室だとか、居間とか、そういった危険な箇所だけの補強といったことも考えられます。一般耐震診断は簡易耐震診断と違いまして、図面に補強箇所をすべてお示しした図面を最後に渡す形になっております。そういう意味では、一般耐震診断費用は13万900円ですか、少し金額は平均的にはね上がるんですけれども、それはそういった図面で補強箇所を全部示すということになりますので、受けられた住民の方は、その中から、ここだけ危ないということで、全部を1にするのではなくて、とりあえず命を守るという意味で1部屋だけの補強ということも考えられますし、後は避難路をふさがないように廊下関係を補強するということも考えられますので、今のところ補強の助成はしていませんので、そういった個々の事情によって、こちらでお手伝いといいますか、助言等を差し上げたり、当然、診断士が診断した後、後の助言とかがありますので、そういった意味合いで御相談に乗っております。決まった段階では、同じように施工者も登録しておりますので、そういった登録した施工者を紹介するという段取りを今考えております。
江口委員
 そうではなくて、非常にそれは役所的な考え方であって、実際にもう我が家がおかしいなと思ったら、直したいことは直したいんだけれども、予算なんです。そこまで丁寧に行政がやる、次のフォローの段階をます考えていかないと、これからも何カ年かでやっていくわけでしょう。例えば、その部屋だけやればいいという人の予算でも、もちろん出せるか出せないかという問題はあるけれども、全体にその家を補強しなければ厳しいし、そのことによって隣近所にも迷惑がかかるという場合なんかは、その人だけという問題ではなくなってくる場合がある、それはわかるでしょう、一緒に崩れていくとか、寄りかかるとか、そういうことのフォローも、やはり行政というのは考えていくのが本来の区民本意の仕事であって、ここまですることもすごいことなんです。だけど、その先もフォローしてあげないと、では、診断はしましたけれども、うちはやはりできない、この予算ではといった場合には、危険でありながら、あなたのところはというだけで、自分の命は自分で守りなさいという気持ちはわかるけれども、そういう連動した考え方というのは、役所というのは持っていかなければいけないんではないかと思うんだけれども、その辺はどう考えていますか。
佐藤建築担当参事
 委員御指摘のように、確かに補強しなければ、この事業の意味はございません。診断だけで終わるものではないと同じに考えております。とりあえず、2年かけて、10か年計画でもお示ししていますけれども、とにかく耐震性の不十分な3万2,000戸につきましては、全部戸別訪問して回ろう、診断をしていただいて、危険性を認識していただこう、それがまず第1段階だと思います。当然、それを受けて補強しなければならない箇所につきましては、今の施工者の紹介もありますし、助成としては、建てかえ助成、資産活用型の助成、そういった制度を今設けております。今検討中なのは、共同住宅につきましても、保証型についても今検討していますけれども、こういった補強の方法についても、メニューをいろいろと用意しながら考えております。ただ、個々人の3万2,000戸すべてに助成ということになると、たとえ10万円でも大変な金額になりますので、やはり個人の財産は個人で補強していただきたいということで、あくまでも施工者を紹介するというのが今の区のスタンスでございます。
池田委員
 こういう施策は大変大きな前進だと評価をしたいと思います。しかし、簡易耐震診断といえども、なかなか素人の方には難しい面もあります。建築課でもらう説明書を読んでも、よくわからないという人は当然たくさんいると思われます。簡易耐震診断の単価が1万9,000円、4軒、5軒ぐらいをまとめて1日でするということなんですが、確かに一般の素人には難しいんだけれども、ものすごく難しいのかというと、そうではない、素人でも理解できる人は理解できるという程度の技術をもって、それを耐震診断ということになると、少し単価が高いのかという感じがするんです。例えば5軒片づければ1日約10万円になるわけで、ほかの自治体の例も調べられたというんですけれども、これはできるだけ適切な単価で、件数をうんとふやしていただくということの方が望ましいと私なんかは思うんです。確かにその次の段階の一般耐震診断になると、筋交があるかどうかなんていうのを超音波検査機で検査をするとか、そういう手間が必要になってきますけれども、簡易耐震診断の場合には、目視と建築時の図面、そういうものを参考にして、壁の耐力度を想定していく、一定の建設省が当時つくった数式というほどではないけれども、ありますね、あれに当てはめていくわけですから、別に1級建築士や2級建築士ではなくても十分にできる、現に登録診断士の中には大工さんなんかも入っているわけです、建築士の一番やさしい免状かなんかを持っている人たちでも十分可能だということで、診断士になっているわけですので、その辺、今後、実施に移るに当たって、ぜひ単価などについてももう少し検討していただければと思うんですが、件数をぜひふやしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
佐藤建築担当参事
 耐震診断自体は、確かにそう難しいものではないかと思われますが、1軒1軒現地の方に出向きます。図面だけでするわけではなくて、その家の周りといいますか、現地に行きながら、一番重要なのは、基礎の状態がどうだとかというのも、外観でぐるっと回らないと、なかなか診断に至りませんので、確かに一般診断とは違いますけれども、簡易耐震診断といえども、それなりの現地調査等の手間暇等がかかりますので、やはりこのぐらいの金額は今のところ想定はしています。もちろん、これから件数がふえてくれば、単価が下がる要因にもなりますので、それについてはまた検討させていただきたいと思います。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 他に質疑がなければ、質疑を終結いたします。
 次に、総務委員会に申し送る意見を受けます。意見はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 意見がなければ、当委員会としては、第53号議案、平成17年度中野区一般会計補正予算(関係分)につきましては、意見なしとして総務委員会に申し送ることといたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議がありませんので、意見なしとして申し送ることといたします。
 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございませんでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の建設委員会を散会します。

(午後1時33分)