平成17年10月18日中野区議会建設委員会(第3回定例会)
平成17年10月18日中野区議会建設委員会(第3回定例会)の会議録
平成17年10月18日建設委員会 中野区議会建設委員会〔平成17年10月18日〕

建設委員会会議記録

○開会日 平成17年10月18日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時01分

○閉会  午後1時48分

○出席委員(8名)
 きたごう 秀文委員長
 平島 好人副委員長
 いでい 良輔委員
 市川 みのる委員
 岡本 いさお委員
 伊藤 岩男委員
 江口 済三郎委員
 池田 一雄委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 都市整備部長 石井 正行
 都市整備部経営担当参事 服部 敏信
 土木担当課長 尾﨑 孝
 公園・道路担当課長 野村 建樹
 建築担当参事 佐藤 幸一
 住宅担当参事 岩井 克英
 警察大学校等跡地整備担当課長 豊川 士朗
 中野駅南口周辺整備担当課長 上村 晃一

○事務局職員
 書記 黒田 佳代子
 書記 廣地 毅

○委員長署名



審査日程
○要求資料の提出
1 警察大学校等跡地の有効活用を促進するための四者協議会(第1回作業部会)結果(警察大学校等跡地整備担当)
○所管事項の報告
1 新しい中野をつくる10か年計画(改定素案)について(都市整備部)
○所管事務継続調査について

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから建設委員会を開会いたします。

(午後1時01分)

 本日の審査日程についてお諮りいたします。
 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、午後5時を目途にそれぞれ進めてまいりたいと思いますので、よろしく御協力をお願いいたします。
 また、途中、3時になりましたら休憩を入れたいと思いますが、よろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、昨日の委員会で要求のありました資料について理事者から補足の説明を求めます。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 それでは、昨日資料要求をいただきました警察大学校等跡地の有効活用を促進するための、四者協議会の第1回作業部会の結果について、簡単に説明をいたしたいと思います。
 お手持ちの配付資料(資料2)でございますけども、表紙が当日の内容の概略をお示ししたものでございます。それから、2枚目以降が当日使用しました資料一式というふうになってございます。
 この1枚目の四者協議会(作業部会)の結果につきましては、これは主宰者であります財務省関東財務局が作成をしたものでございます。
 配付資料でございますが、まず、1枚はぐっていただきまして、最初が「警察大学校跡地等の用地確保依頼について」、これは警視庁からの文書でございます。それから、4枚はぐっていただきまして、「資料1」というのが出てまいりますが、これは中野区が作成した資料でございますが、「上位計画との整合性及び導入機能の方針」という資料でございます。それから、次が、これも同じく中野区が作成した資料でございますが、「資料2」の「土地利用の基本方針」というものでございます。それから、本日はお配りをしておりませんが、これ以外に、中野区の教育委員会が作成いたしました「中野区立小中学校再編計画(パブリック・コメント案)」も同時に配付しております。
 それでは、内容の御説明をさせていただきたいと思います。
 まず、一番表側の当日の概要・結果でございますけども、そこに書かれておりますとおり進行いたしました。まず、出席者自己紹介の後、中野区、杉並区、あと、東京財務事務所それぞれが、現在想定をしている土地利用の方針ですとか内容等について、資料を使用しながら報告をした後、意見交換をして、財務省の方からはごらんのような意見が出されたというふうな内容になってございます。内容についてはお読み取りいただきたいと思います。
 それから、資料でございますけども、まず、「警察大学校跡地等の用地確保依頼について」という、警視庁が出した文書でございます。1枚はぐっていただいたものでございますが。これに関しましては、警視庁が警大跡地の中で野方警察署の南側部分について土地取得の希望をしております。これは、3枚はぐっていただきますと地図が出てまいりまして、ちょっと見にくくて恐縮でございますが、A4の横判になってございまして、ちょうど黒く塗ってあります区画街路の2号、F字の真ん中の南北の道路でございますが、この右横に0.07ヘクタールですとか0.3ヘクタールですとか書いてございます。こういった合計約0.4ヘクタールほどの土地を警視庁としては取得したいというふうな要望を持っておりまして、この文書はそれを説明したものでございます。
 それから、次に、「資料1」でございます。先ほど申し上げましたように中野区が作成をいたしました資料でございますが、これは、昨年度の調査委託報告書の中から、この警大跡地の土地利用に関しまして、上位計画との関連について概略を図解して説明したものでございます。これも昨年度の調査委託の中のものを抜粋して作成したものでございます。
 それから、「資料2」でございますが、これも同じく昨年度の調査委託の中から抜粋をして作成したものでございまして、警大跡地に関します土地利用の基本方針、そういったものを概略をお示ししたものでございます。
 それから、先ほど申し上げましたが、本日はお配りをしておりませんが、中野区教育委員会が作成いたしました「中野区立小中学校再編計画(パブリック・コメント案)」、これによりまして、中央中学校と第九中学校の統合新校をこの警大跡地付近に新設する予定であるという説明をしたところでございます。
 内容は以上でございます。
委員長
 ただいまの説明に対し、質疑はございませんか。
池田委員
 この1枚目の、財務省の意見として2番目の「都計道、及び防災公園の整備一切を民間開発に委ねることは行政責任の明確化が必要」というのは、具体的にどういうことを財務省は述べたんでしょうか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 このあたりについては、議論を進めているところでございますが、例えば地方自治体なりが都市計画道路をつくるという場合には、これはつくる主体が1者ですので比較的話が簡単なわけですが、今回のように、例えば民間が共同でつくるというふうになった場合には、そのあたりのリーダーシッブを行政の方でとらないといけないんではないかと、そういった意見だったと思います。
池田委員
 この「一切を」というのはどういうことを言っているんですか。この「一切」の中に、今、課長がおっしゃったように、自治体も入っての一切ということですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 これは、文面のとおりでございまして、都市計画道路、具体的には区画街路1号、2号ですが、それと、中央部の防災公園ですね、これをすべて民間開発にゆだねると、そういった意味でございます。
池田委員
 それについて議論をしているということなんですけれども、これは、財務省としては、こういう方向もあり得るということで、こういう明確化ということを打ち出したんでしょうか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 そのあたりを含めて、これまで国有財産処分という立場からいえば余り事例がありませんので、そういった具体的な道筋等含めて、今後十分議論していきたいと、そういったことでございます。
池田委員
 それから、中学校用地、「統合中学校(約1.0ha)の整備について」というのを(1)で中野区から説明をしておりますけれども、これは、もう少し具体的に言うと、統合中学校についてはどのような説明をされたんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 これは、8月26日に財務省にお示しをいたしました「「土地利用転換計画案」の見直し」、それに、一番最後の図面に統合新中学校の概略の位置が示してございます。区としてはそのあたりに要望しておりますと。統合する内容といたしましては、中野区の教育委員会が出しました再編計画(パブリック・コメント案)をお示ししまして、中野区立中央中学校と第九中学校を統合するものですと、そういった概略説明をいたしました。
委員長
 よろしいですか。
池田委員
 はい。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、要求資料の提出についてを終了いたします。
 続きまして、所管事項の報告ですが、昨日報告を受け、質疑については本日行うとしておりました「新しい中野をつくる10か年計画(改定素案)」(資料3)につきまして質疑を行います。質疑はありませんか。
池田委員
 このステップなんですけれども、私は大和地域センターと鷺宮地域センターの説明会に、意見交流会というんですかに出席をして、このステップをそこでもらったんですけれど、この区民との意見交換をしたステップと、今回のこの改定素案に出されたステップというのは、ちょっと全部チェックしていないのでわからないんですよね。この都市整備の関係でいうと全部同じですか。
石井都市整備部長
 私も詳細に両方の比較をしたというところがございませんで、ちょっとこの場で同じかどうかという返答ができかねる状況であります。
池田委員
 きのう部長が報告をしていただいたところが違うんだと思うんですけど、6ページの「実現へのステップ」でちょっとお聞きしますと、ステップ4、2011年から2014年の段階で、一番上に「警察大学校等跡地地区のまちづくりがほぼ完成」というのと、一番下に「中野駅舎リニューアルの検討」というのがありますけれども、この関係はどういうことになるんでしょうか、時期的な関係というのは。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 この6ページのステップに関しましては、今、委員御指摘のステップ4の一番下の「中野駅舎リニューアルの検討」、これが新たに追加された部分でございます。そのほかは変わっておりません。
 それで、この中で、ステップ2ですとか3ですとか4に、ちょうど真ん中あたりですが、「中野駅地区の整備に向けた関係機関との協議」というものがございます。実は、この「中野駅地区」というのは、これは中野駅そのもの、それから駅前広場等を含めたものでございます。すなわち、ステップ2あたりから、駅を含んだ駅前広場等の整備に関してかなり具体的な協議をしていくと。そういった中で、ステップ4あたりになりますと、その辺が煮詰まってきまして、具体的に駅舎のリニューアル、そういった話まで進めることができるんではなかろうかと。それで、そのリニューアルの前提となります開発条件ですね、それは例えば警大跡地につきましては、ほぼまちの姿が見えてきておりますので、大まかな需要等もある程度は予測ができるんじゃないかと。そういった意味から、このあたりに「中野駅舎リニューアルの検討」というものを入れたと、そういった内容でございます。
池田委員
 区とJRとの協議が今までも進められていると思うんですが、協議というか話し合いというかね。それで、この「リニューアル」という言葉の使い方はJRの方からしてきたんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 これは、あくまでも中野区側の考え方でございます。
池田委員
 一般的にリニューアルというのは、旅館なんかがリニューアルしてきれいになりましたとかとよくホームページに書いてありますよね。そういう意味で、本体、外側は余り手を加えないで、中身を変えるというふうに私は一般的には受けとめていたんですけど、どうもこれでいくと、この「リニューアル」という言葉は、全部変える、要するに、これは改築という意味で使っているんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 この「リニューアル」という意味合いですが、これは比較的間口の広い言葉と考えております。すなわち、まだ具体的に、果たして全面的に改築をするのか、あるいは増築をするのか、あるいは部分的な手直しなのか、そういったことを含めて新たな姿にすると、そういったことから「リニューアル」という言葉を使っております。したがいまして、ステップ2以降、検討の中でもう少し具体的にどのような整備をやるかということも詰めていきたいと考えております。
池田委員
 それで、先ほど資料の説明の中で課長は、財務省に対して、8月26日の見直し案の最後にかいてある図面に基づいたその辺にその統合中学校をお願いしたいということで申し上げてきたとおっしゃいましたよね。だけど、今度のこの改定素案でいくと、あの8月26日の見直し案については、見直しでは統合された中央中学校は今の位置よりもずっと下のところに移るようになっていますよね。そういう位置になっていますよね。それで、旧中央中学校のところに区役所が移るというふうになっていますよね。そうすると大分位置関係が狂っているんじゃないんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 統合中学校の位置としましては、あくまでも現在の敷地の南側、警大跡地の部分ですね、そこを中心としたところで統合新中学校の建設をするということで想定をしているところでございます。それから、現在のその中央中の跡地に区役所をつくるですとか、そういった公共施設の建設に関しては今回の10か年の期間からは少し出る、先になると、そういった想定でしております。
池田委員
 ところが、違うんですよ。これの「10年後の施設配置」というのが出ていますよね。これには、第九中学校、中央中学校の統合新校については、「警察大学校等移転跡地・その周辺地区に統合新校を設置。」と書いてあるんですけれども、第九中学校は中野体育館の移転用地として使うということで、中野体育館は九中に移しちゃうというんですよ。それで、その右のページに書いてありますけれども、147ページの下から2段目のところに、体育館は「学校用途を廃止した第九中学校跡地に移転開設(開設は10年後以降)。」と書いてありますけど、それで、「現体育館跡地は区役所等の用地として活用」と書いてあるんですよ。つまり、今の体育館のところに区役所を持っていくと。というと、8月26日の見直しと大分違ってくるわけですよね。それで、これからいけば、統合中学校は、今の中央中を、南の方の警視庁宿舎を買収して、あそこで約1ヘクタールにするというふうに私は読めたわけですよ。ちょっと何かばたばたおかしいんじゃないですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 あくまでも今回は10か年の年次の中でどのようなことができるかということをお示ししているわけでございます。それで、8月26日にお示しをいたしました「「土地利用転換計画案」の見直し」、この中にも、例えば「区役所等公共公益施設」、そういった表現をしております。ですから、この表現としても、現在、体育館ですとか、それから中央中学校、その施設がある街区につきましては、統合中学校、それから区役所、そういった公共施設等の用地として最終的には一応いずれかは決めるというようなことでございますが、とりあえず、この10か年の想定といたしましては、147ページにお示しをしていますとおり、「現体育館跡地は区役所等の用地として活用」する、この「等」というところでまだ少し検討が必要かなというふうに考えておりますが、いずれにしても、この中央中学校、それから体育館のある街区について、区役所等の公共・公益施設を移転すると、そういったことで検討しているところでございます。
池田委員
 違うんですよね。8月26日の見直しの現在の中央中のところは「区役所」と書いてあって色が違うんですよ。緑色になっているんですよ。緑色だったかな。ちょっときょうは現物を持ってきていないのですけれども、色が明らかに違うんです。それで、その下のところ、L字型になった下のところは、確かに、今、課長がおっしゃったように、「公共物」と書いてあったかな、「等」も入っていたかな、そういうことで区別されていて、区役所の位置というのは完全にはっきりしているんですよ。色が空色ですかではっきりしているんですよ。それが、いつの間にやら、改定素案が出てきたら、今の体育館のところに区役所を移しちゃう、体育館は九中の跡地に行っちゃうというんですよ。だから、既に財務省に8月26日に持っていって説明したこの見直しに基づいて統合中学校はこういう位置ですと言っていたのがもう違ってきちゃっているわけですよ。これは、この改定素案をつくる1カ月ぐらいの間にそういう変更があったんじゃないんですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 まず、少し話を整理させていただきたいと思いますが、現在、財務省と協議をしておりますのは、この「「土地利用転換計画案」の見直し」の一番最後につけました「土地利用方針図」のうち、あくまでも警大跡地をどう処分するかというふうなことで、今、四者協議をしているところでございまして、したがいまして、この「「土地利用転換計画案」の見直し」で示されております公共・公益利用、統合新校など、これについては変わりはないわけでございます。ですから、今、四者協議におきましては、この統合新校などの用地を区が買うと、そういったことをお話ししているわけでございまして、その他については、この「「土地利用転換計画案」の見直し」でも「区庁舎など」というふうな言い方をしておりまして、そういった区の公共施設、そういったものをこの跡地の周辺に張りつけると、そういったことで想定をしていると、そんな経緯がございます。
池田委員
 そうは見えませんよ。だって、今の中央中学校のところをそっくり区役所にするという案ですよ、8月26日は。それで、その上に統合中学校を移すという、そこは確かに警大の跡地の中ですよ。だから、そこに1ヘクタール必要になるという考え方ですよ。ところが、この改定素案では中央中学校をそのままの位置に置いて引き続き使うということのようですから、そうなると、1ヘクタールで延ばす拡張面積はほんのわずかで済むわけですよ、それこそ今の警視庁の面積のところだけで。それで、あそこの警視庁の宿舎というのはそれこそ警大跡地には入っていないわけですよ。そうすると警大跡地外のところで統合中学校の拡張は済んじゃうじゃないですか。仮にほんのちょっと買うとしてもそんな変な分け方というのは財務省が可能なんですかね。だから、財務省に示した8月26日案と大分違うということですよ。そう思いませんか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 この警大跡地の中のどの部分を区は取得するかと、そういう点に関してはこれは変わりがないものと考えております。
池田委員
 それで、私はこの1カ月ぐらいでばたばた調整したんだと思うんですよね。確かに、児童館だとか小学校、中学校の統廃合だとか、それはかなり、今まで時間もたっぷりあって、ああじゃないこうじゃないと練ったんだと思うんですけれども、それはそれなりに統一をされているのかもしれませんが、この事警大跡地周辺と警大跡地については、このところばたばたやったという気配がこの改定素案から見えるんですよ。
 その一つには、例えば6ページの上のところに「跡地を含む地区に、学校や体育館、警察病院など、公共・公益施設の機能も適切に配置し、環境と調和した新たなまちをめざします。」とあるんですね。これは8月26日に出した見直しの考え方ですよ。ところが、体育館は、この後ろの施設配置において、先ほど申し上げたように九中跡地に移しちゃうんですよ。だから、この「体育館」というのはここに入るのは正しくないんじゃないですか、この改定素案からいけば。そういうのを聞いちゃまずいのかな。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 ちょっとその辺が、確かに少し最終的には整合性がとれていない部分もあるかもしれませんが、いずれにしても、こういった公共施設の移転というものはすべて一時にやるということはなかなかできません。したがいまして、順々に、いわば順送り的に公共施設の移転を行うと。そういった意味では少し時系列的にここに「体育館」という言葉が残ったかもしれませんが、いずれにしましても、この中央中学校、それから体育館のある街区、これは区の施設ですし、そういったものをうまくはめ込むと、そういったことで想定をしているところでございます。
池田委員
 それで、確かに8月26日案の区役所の位置というのは警大の区域外ですよね。それから、今度のこの改定素案において、体育館の跡地に区役所を持っていくというのも、これも警大跡地の外ですよ。だからといってそういう重要な施設がこうぱらぱら変わるということは、この中野駅周辺のまちづくりの中核をなす警大跡地の処理について影響を及ぼすんじゃないですか。だって、体育館がいなくなって区役所は行くって、あなた方、この持ってきたものと違うじゃないですかと、私は言われかねないと思いますよ、幾ら警大外の問題としたって。そういうものを、ここにも書いてあるように、環境と調和した新たなまちを適切に配置してつくるということが書かれているわけだから、ここに「体育館」が残っているのは、それはちょっと取りこぼしだとおっしゃっても、ちょっと納得いかないですよ。
 それで、さらに問題なのは、この施設配置の中に、区役所のことが施設名に入っていないんです。区役所のことが出てくるのは、147ページの体育館の「現体育館跡地は区役所等の用地として活用」するという、それだけしか書いていないんですよ。これは、10か年の中で建築まで終わるかどうかはともかくとしても、先ほどの中野駅のリニューアルと同じように、第3ステップあたりからも相当な検討が始まって、基本的な計画というのはその辺でできるはずですよ。そういうのがこの改定素案には一切入っていない。重要なこの区役所の位置をどこにするのか、その財源をどうするのかということについて全然書いていないんですよ。それは、恐らく、先ほど申し上げたように、この半月だか1カ月だかの間にばたばたとこの警大・駅周辺のまちづくりについて大きく変えたものだから、そういう穴ができたんじゃなかろうかと。そうでなければ、区役所の位置変更についてあるいは改築について隠したということになっちゃいますからね。まあ、そこまではそういう意図はないにしても、やっぱりそういう重要な施設を施設名から落としたというのはすごい問題だと思うし、これを区民にこのままで説明できないと思いますよ。区役所はタウンホールとかと前言っていたけども、区役所はどうなるんですかということが、十分読み込み、全部目を通さないと出てこないというようなことでは困るんじゃないですか。
石井都市整備部長
 本文の記述という形では区役所についての記述はございません。それで、ここのステップ、「実現へのステップ」がありまして、中段以降、ステップの3でございます。ここに「区役所・サンプラザ地区の再整備構想まとめ」と、それから、ステップ4では「区役所・サンプラザ地区の再整備計画策定」と、こういうステップで考えております。したがって、実際に区役所を整備にかかっていくということで申し上げますと、このステップの4以降と、こういうことになりますので、その財源的なことについても触れていないというところでございます。
池田委員
 ただ、財源的な問題でいえばこれはいろんな絡み合いがあるわけですよね。この1万平方メートルを売っちゃうわけですよ、駅周辺計画でいえば。それで、ここにサンプラザと一体化するのか、あるいは形的に統合するのか、それはわかりませんけれども、商業・業務施設をつくるというのが駅周辺計画なわけですよ。売ったり買ったりと、そういうのがたくさん出てくるわけですから、その辺の財政状況は一体どうなるんだろうかということは、やはりこれは議会にも区民にもきちっと示す必要があると思うんですよね。もうやみくもに何しろ基金でどんどんため込んでいって、まちづくり基金が足りなかったら財調基金を取り崩して、そこにもぶち込んで、そういうのでは余りにも大ざっぱ過ぎると思うんですね。これだけの大きな施設、ここはたしか、この施設をつくるときにも40何億円かかったのかな、もっとかかったのかな、ちょっと数字は忘れましたけれども、数十億円、今から30年ぐらい前でもかかっているわけですよね。そういう大きな施設をこれからまたつくるわけですから、当然のことながら、この施設配置のところにはやっぱり「区役所」というのが1項目あっていいと思うんですよね。
 それで、私たちもそうですけれども、きのうから1日しかありませんから、とても全部を読みこなすなんていうことはできませんが、住民、特に区民の方は一番自分の生活にかかわり合いのあることが具体的に出てくるものをよく見るんですよ。そうすると、今まで出ていなかった資料でいえば、この「資料2」の「10年後の施設配置」というのが一体どうなるのかなというのを一番よく見るはずですから、ここに出ていないとうっかり見逃すということは十分あり得ると思うんですね。だから、これは本当に親切な施設配置の説明表じゃないと思うんです。全体がきちっとわかる、特に重要な施設についてはきちっとわかるというふうにしていただかないと。ほかの小・中学校だとか子ども関連施設とかというのは、本当に細かいところまで、あれがこうなってああなってと、読んでいるだけでは頭が混乱しちゃって、地図の上に落としていかないと何だかわけがわからないぐらい書いてあるんですよ。ところが、肝心の中野区役所が出ていないというのは、これはやっぱり問題だと思うんですね。それについての財政的な裏付けということについても、もうほとんど納得のいくような説明が出されていないということは大問題で、これをこのまま、今後、中を十分改定しないで区民にそのまま示す、あるいは議会への報告もこのままで押し通してしまうのは私はまずいというふうに思っておりますが、お聞きします。
石井都市整備部長
 ただいまの御意見といいますか、受けたわけですが、それを受けとめまして、その最終的な計画段階にどのような形で表現していくかというところを検討していきたいと思っております。
市川委員
 今、池田委員の質問の中で、警大の跡地の部分と跡地以外の部分という触れ方をされた箇所がありましたね。それについてちょっと1点確認をしておきたいのは、これはあくまでもベースになっているのはこの10か年計画の中に付随をしてくる中野駅周辺まちづくり計画であるということで間違いはないでしょうね。この点を確認したいです。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 やっぱり中野駅周辺まちづくり計画がベースになってございます。
市川委員
 となれば、警大跡地の問題を特化させて、そのちょうど境目にある施設と公共施設との問題を議論するというのはやや間違いだなと、私はそう思うんですね。やはり、中野駅周辺のまちづくり計画のエリア内の問題として、その公共施設の配置の問題や、また、体育館の移転、それから区役所の新庁舎の問題等の考え方というのがこの中に盛り込まれてきているんだというふうに考えればいいんだというふうに思うんですね。
 それで、うちの会派の中でも、これを示されてすぐやはり議論になったのは、九中と中央中の統廃合の問題、中央中の中に九中が包含される、九中の跡地に中野体育館が移転をして、それで、その体育館跡地に区役所が誕生するんだという将来像を描いていますと。という説明を受けたときに、やはり話に出てきたのは、つじつま合わせという話になるのかな。例えば九中の校舎は昭和41年か2年に築になっているわけですね。そうすると、もう既に三十七、八年経過しているわけですよね。そして、あと10年もすると耐用年数の50年を迎える。それから、中野体育館もその当時の建物であると。そういうような耐用年数というものの照らし合わせというか比較対照というところを1点とらえる。それから、ZEROホールとそういうスポーツ施設の文化・スポーツ施設の融合というんですか、そういうものも加味してそういうものを考えたのかというような話が、こういう10か年の将来のあるべき姿を見ているときに、そういうようなものもにらんで施設の再配置というものを考えているのかというような話が出てくるわけなんですね。
 それで、それはそれで、よく何となくつじつま合わせというのか、そういう耐用年数という観点からしてもよくわかるなと。また、そういうことではめていけば、まだまだ実現の可能性は低いにしても、将来像として描く部分についてはできるのかなというようなことになってくるんですが、この間の分科会でも私はちょっとお尋ねをしましたが、中野駅の駅舎の問題なんですけども、これもまだまだ未定の部分であって、先ほど池田委員も触れていたように、リニューアルという問題が、これは最終的にこの10年を経た後に生まれてくるぐらいのスパンで考えているわけなんですね。ところが、駅舎のリニューアルとかいう問題を、やはり当初というのか、今のうちから中野駅周辺のまちづくり計画の中にもしっかりと盛り込んだ位置付けとして、今のうちというんですか、初年度というんですか、いわゆる初期の段階からこの検討に着手をしていくという積極性というんですか、というものが、今、池田委員の指摘した区役所の問題の位置付けなんかもあると思うんですが、中野駅舎の位置付けというものをもっともっと早くに前倒しをして手をつけていくということが大切だと思うんですが、そういう点についてはどうお考えでしょうか。何となくこの10か年計画を見ておりますと、先送りになっていて、またいつまでたっても何か手のつけられない存在のような存在として残ってしまうような気がするんですけども、もっともっと前倒しにして、この10か年というんですか、この中に盛り込んでいこうという積極性が何となく見受けられないんですけども、その点についてのお考えがありましたら伺いたいんですけど、お願いをいたします。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 先日の分科会でも御指摘いただきましたとおり、やはり、中野駅周辺まちづくりでございますので、中野駅というものが重要であるという認識に変わりはないところでございます。
 今回、この各ステップの中で、ステップ2以降、「中野駅地区の整備に向けた関係機関との協議」というふうなことで入れてございます。この辺の協議の動向によりましては整備時期等も確定をするかと思いますけども、こういったステップ2以降の協議をかなり前向きに推進することによって少しでも早く駅の整備ができたらということで、今後進めてまいりたいと考えてございます。
市川委員
 先日、テレビ東京で「ガイアの夜明け」という番組がありますね、あの中で、JR東日本が、駅舎の中に、日常の例えば食料品だとか、そういったものを買い求めることのできるスーパーですね、いわゆるデパ地下的な存在を会社として立ち上げて、その中に、品川駅とかモデルが、幾つかの駅が紹介をされていました。また、今後、どういう駅でそれが展開されていくのかということも紹介されていましたけども、例えば、そういう機関、JR東日本が今後いわゆる乗降客数というものがだんだん減少していくだろうと。企業として経営を維持していくために必要なそういうものをこれから含めて考えていかなきゃいけない。そういう中にデパ地下的な存在が駅舎の中に必要になってくると。
 そうすると、中野駅の位置付けとして、例えば電車区の車庫があるじゃないかと。ああいう車庫の跡地までをふたをして使えるような駅舎をつくった場合に、そういうデパ地下的な存在の店舗というものを中に含むことができるんじゃないのかといったような展望を、中野駅に対して何か将来像を描いているんだとか描いていないんだとかいったような情報交換を、JR東日本側のそういう担当者とするんだとかしないんだとか、JR東日本が、今後、中野駅というものをどう考えているのか。それによっては、駅周辺の商店街のありようというのは、この間の番組でも紹介をされていましたけども、置いてきぼりを食らってしまって、逆に商店街の火が消えてしまうということにもなりかねない。そういうようなことも含めて、早いうちから情報交換をして、中野駅の今後のあり方をJR東日本はどう考えているんだといったような観点の情報を区側がちゃんとキャッチして、周辺まちづくりのあるべき姿を考えていくといったことも必要だと思うんですけども、そのような点はどんなふうにお考えですか。
豊川警察大学校等跡地整備担当課長
 昨年度、JRを含めました中野駅の整備の検討会を開催しましたが、その中でわかってきたことは、JR側も中野駅周辺のまちづくりには関心をかなり持っているということが非常にわかったところでございます。それで、今、委員御指摘いただきました件につきましては、これは、積極的に情報交換をしながら、今後の協議に向かって進んでいきたいというふうに考えてございます。
委員長
 よろしいですか。
市川委員
 はい。
岡本委員
 この建設委員会ということではなくて、全体にこの体裁のことで私は気になるので、要望を伝えてもらえればと思うんですが。立派なものをつくりかけていますし、それから最後のところにはインデックスやらその説明もあって、本当に御苦労されているなという感じがするんですが、これから10年間の計画ですので、多くの区民の方が、本当に手にとって、読んで、なるほどこういう計画だなということがわかりやすい体裁というのをぜひとも考えてほしいと思うんです。例えば、目次なんかを見ると、ぐうっと詰まっていて見にくい感じがしたりする。それから、ページをめくったら、ここは何章なのかというのがそのページでわかるような。例えば左側にはヘッド、章を置く、右には工夫して節みたいなものをつければするとか。今、ワープロでワードなんかを使っても、自動的に、左側にはどういうタイトル、右側にどういったようなヘッドでもつけられることになっていますので、絵なんかも活用して見やすくはしているものの、さらに、本当に、専門でない全く一般区民の主婦の皆さんがわかるように、手にとって、なるほど、こういうことをするんだなと。なかなか難しいことだと思うんですが、できるだけわかりやすい、読みやすい、理解しやすい体裁を。表現はある程度変えられませんから、そういうふうにしていただければなと思っています。10か年計画を見ましても、立派な本になっているんですが、そういうことがちょっとあったらいいなと思っております。この委員会じゃないんですが、かつて保健福祉総合推進計画のときもそういうことを話したことがあるんですが、どうか、この10か年計画にはそういう工夫がされたらなという要望をまた部長のところに伝えていただければと思いますので、これは答弁は結構でございますので、よろしくお願いします。
委員長
 他に質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告について終了いたします。
 そのほか、理事者から何か御報告はございませんでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 引き続き、所管事務継続調査についてお諮りいたします。
 お手元に配付の事項(資料4)を調査事項とし、これを閉会中も継続審査すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 それでは、次回の委員会日程について御協議をいただきますので、委員会を休憩いたします。

(午後1時45分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時47分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次の委員会は11月15日午前10時からということで御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございませんでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の建設委員会を散会いたします。

(午後1時48分)