平成16年10月06日中野区議会決算特別委員会区民分科会
平成16年10月06日中野区議会決算特別委員会区民分科会の会議録
平成16年10月6日決算特別委員会区民分科会 中野区議会区民分科会〔平成16年10月6日〕

区民分科会会議記録

○開会日 平成16年10月6日

○場所  中野区議会第2委員会室

○開会  午後1時01分

○閉会  午後3時41分

○出席委員(8名)
 高倉 良生主査
 いでい 良輔副主査
 きたごう 秀文委員
 吉原 宏委員
 むとう 有子委員
 佐藤 ひろこ委員
 斉藤 高輝委員
 池田 一雄委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 区民生活部長(みどりと環境担当参事) 本橋 一夫
 経営担当参事(地域活動担当参事) 西條 十喜和
 南中野地域センター所長 中村 正博  
 弥生地域センター所長 (中村 正博)
 東部地域センター所長 柿内 良之
 鍋横地域センター所長 (中村 正博)
 桃園地域センター所長 (柿内 良之)
 昭和地域センター所長 蛭間 浩之
 東中野地域センター所長 (蛭間 浩之)
 上高田地域センター所長 (蛭間 浩之)
 新井地域センター所長 (柿内 良之)
 江古田地域センター所長 安部 秀康
 沼袋地域センター所長 (安部 秀康)
 野方地域センター所長 (安部 秀康)
 大和地域センター所長 大橋 雄治
 鷺宮地域センター所長 (大橋 雄治)
 上鷺宮地域センター所長 (大橋 雄治)
 戸籍住民担当課長 登 弘毅
 産業振興担当課長(地域生活支援担当課長) 高橋 信一
 ごみ減量・清掃事業担当参事(ごみ減量担当参事) 寺部 守芳
 清掃事務所長 遠山 幸雄

○事務局職員
 書記 黒田 佳代子
 書記 吉田 哲郎

○主査署名


    【参 考】      平成16年決算特別委員会区民分科会分担表
(決算説明書による) 
内 容

◎一般会計

 歳入のうち、以下のもの

  ○使用料及び手数料のうち、以下のもの

   2.区民使用料 1.区民施設中、区民生活部所管のもの
27
   5.産業経済使用料 1.商工施設
30
   7.都市整備使用料 1.区営住宅
33
2.区民(借上げ)住宅
33
3.福祉住宅
33
   8.環境使用料   1.環境リサイクルプラザ
34
           2.清掃施設
34
   1.区民手数料   1.諸証明
39
   5.環境手数料 2.清掃
43
  ○国庫支出金のうち、以下のもの

   1.民生費負担金   8.年金
47
   3.産業経済費補助金 1.勤労福祉事業推進
54
   4.都市整備費補助金 3.区民(借上げ)住宅
55
4.高齢者福祉住宅
55
   2.区民費委託金 1.外国人登録
60
  ○都支出金のうち、以下のもの

   2.民生費補助金   3.高齢者福祉のうち、区民生活部所管のもの
70~71
   4.産業経済費補助金 1.農業
79
2.商店街活性化特別助成
79
3.活力ある商店街育成
79
4.消費生活情報体制整備
79
5.福祉のまちづくり
79
   6.都市整備費補助金 3.区民(借上げ)住宅
81~82
           6.家賃助成
82
           7.高齢者福祉住宅
82
   8.区民費補助金 1.福祉のまちづくり
85
   2.区民費委託金 1.人口調査
87
  ○財産収入のうち、以下のもの

   1.財産貸付収入   3.土地・建物等中、区民生活部所管のもの
94
  ○諸収入のうち、以下のもの

   3.産業経済費貸付返還金 1.中小企業従業員生活融資資金
109
   4.環境費受託収入 1.動物死体処理
114
   2.弁償金 1.弁償金中、区民生活部所管のもの
117
   5.雑入  2.高齢者アパート
119
     3.身体障害者アパート
119
   11.区営住宅
120
            12.区民(借上げ)住宅
121
            23.雑入中、区民生活部所管のもの
123~124
歳出のうち、以下のもの(但し、職員の人件費を除く)

  ○区民費(但し、以下のものを除く)
166~179
   2.地域センター費    1.地域センター部管理事務中、区長室所管のもの
(172)
   1.防災対策費
(175~178)
   2.災害対策基金 1.災害対策基金積立金
(179)
          (次頁に続く)

内 容

○民生費

   1.社会福祉総務費   10.国民年金事務
186
   2.高齢者福祉事業費  1.高齢者福祉中、区生生活部所管のもの
203
   6.高齢者福祉施設費  5.高齢者会館運営中、区民生活部所管のもの
212~214
  ○産業経済費
253~260
  ○土木費

   2.公園管理費     3.緑化推進
282
  ○都市整備費

   2.住宅対策費     1.家賃補助等
291
  3.区営住宅
292
  4.区民(借上げ)住宅
292
  5.都営住宅募集
292
  7.福祉住宅
293
  ○環境費

   1.環境総務費     2.環境対策管理事務
300
   2.環境対策費     1.環境計画
301
  2.環境リサイクルプラザ運営
301~302
   1.清掃総務費     2.清掃管理事務
305
  3.清掃指導
306
   2.資源・ごみ対策費  1.収集作業
307~308
  2.有料ごみ処理券事務
308
  3.古紙・ペットボトル回収
308
  4.びん・缶等回収
309
  5.リサイクル活動援助促進
309~310
  6.清掃事務所管理運営
310~311
  7.車庫管理運営
311

○審査日程
議題
 認定第1号 平成15年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)

主査
 定足数に達しましたので、ただいまから区民分科会を開会いたします。

(午後1時01分)

 認定第1号、平成15年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)を議題に供します。
 それでは昨日に引き続き質疑を続行いたします。
 本日は、決算説明書の300ページ、9款環境費から質疑を再開し、その後、一般会計歳入について一括して質疑を行いたいと思いますが、それでよろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、そのように進めさせていただきます。
なお、審査に当たっては午後5時を目途にそれぞれ進めてまいりたいと思います。また、途中3時になりましたら休憩を入れたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
 質疑に入ります前に、昨日、答弁保留がございました部分につきまして、答弁をお願いいたしたいと思いますが、よろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

高橋地域生活支援担当課長
 昨日出ました区営住宅の共益費等ついての答弁保留でございます。共益費として中野区に払っていただくものとしてでございますが、エレベーターの保守管理費、その他、台所、流しの排水管の清掃費、こちらが中野区へ払っていただくものとなっております。また、このほかに自治会の方で払っていただくものとしてでございますが、こちらの方は普通、一般的な使用料、街路灯とか階段灯、廊下灯等でございます。あとは共同施設の共有部分でございますが、電気、ガス、上下水道料金等でございます。また、各電球等についても、自治会の方での負担というような分担になっております。また、ごみ処理とか清掃に関するもの、あとは公園内にある都営住宅内、区営住宅内にある児童遊園とか、それらの除草並びにそういうものの費用でございます。
 また活動についてなんですが、各自治会の負担については、都営住宅の移管の経緯がございます。そのときの都営住宅、住宅ごとにそういう自治会を組織して、どこまで見るかというのの分担がございまして、それをそのまま引き継いでおりますので、統一的な基準というのはございません。
佐藤委員
 今、お話を伺うと、結構、共有部分に対して、階段だとか、それからその電気代とか上下水道代とか、共用部分についての維持費がやはり自治会費から出ているということで、言ってみれば全員がお使いになる部分ですよね。そうすると、管理費みたいな形で、維持費みたいな形で、共益費みたいな形でいわゆる別途徴収するということを区の方で行うとか、何か手立ては講じられないのでしょうか。要するに、任意加入の自治会ということでそういうのが徴収されていると、そこで払っている人と払っていない人とのトラブルが、だから起きちゃうんじゃないかなというふうに思うんですが、もし自治会の方でその共用部分を費用として徴収しているのであれば、皆さんが加入して共益費を払うみたいなことも必要になってくると思うんですけれども、そういう部分での区の働きかけが必要になってくると思うんですけれども、いかがなのでしょうか。
高橋地域生活支援担当課長
 これにつきましては、先ほど申しましたように都営住宅の移管のときの経緯をそのまま引きずっております。それとともに、住宅ごとの分担の範囲とか何かも決まっております。今、委員がおっしゃったようなこともありますので、ちょっとそこら辺については事情をいろいろ聞きながら考えていきたい、そのように思っております。
佐藤委員
 では、ぜひもう一度、見直ししていただいて、みんなが出さなくちゃ維持できない部分については、皆さんで負担できるような仕組みの形での徴収ができるように考え直していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
主査
 それから、昨日の答弁の中で答弁訂正がございますので、よろしくお願いします。
高橋地域生活支援担当課長
 昨日申しました住宅のところの人数別の分布でございますが、委員の御質問であったのは、福祉住宅だと思います。私が答えたのは違う区営住宅の方の説明だったので、福祉住宅の方を改めて説明させていただきます。
 59歳以下が0でございます。60歳代が9人で6.9%、70歳代が49人で37.4%、80歳代が65人で49.6%、90歳代以上が8人で6.1%を占めています。
主査
 ただいまの答弁訂正につきまして、御質疑はございますでしょうか。よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、昨日に引き続きまして質疑を行ってまいります。
 決算説明書の300ページ、9款の環境費、1目環境総務費から質疑に入りたいと思います。質疑はございませんでしょうか。
 ここはよろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、進行させていただきます。
 次に、301ページから302ページにかけての2目環境対策費につきまして質疑を行います。質疑はございますでしょうか。
むとう委員
 この1番の(1)に書いてありますエコ推進会議の開催が2回なんですけれども、この会議はどういう位置づけでどういう内容のものを行っているのか、どういう会議なのか報告してください。
本橋みどりと環境担当参事
 これは庁内各課にエコ推進員というのを置いておりまして、その職員が集まりまして、事業所としての中野区役所のエコ推進をどういうふうにしていくのかということでの、その年度の取り組みについて協議し、また取り組み状況を点検するというようなことで会議を開催しているものでございます。
むとう委員
 具体的にこの2003年度はどういう目標を立てて、会議の結果ですよね。どういうことが庁内で実施できて、会議をした結果、推進され、成果があったのかという内容を教えてください。
本橋みどりと環境担当参事
 ごみの分別、それから印刷等も含めまして、紙の使用の節減、それから節電、こういったものを一つ課題に挙げております。
むとう委員
 その課題設定をされて、今要するに計画を立てて実施して評価をするということをやっていらっしゃるはずですけれども、どういう課題設定をされて、成果はどうだったのでしょうか。
本橋みどりと環境担当参事
 すみません、ちょっとお待ちください。今。
主査
 そうしたら、今の件は答弁保留でむとうさん、そのまま質疑を進めますか。
むとう委員
 環境リサイクルプラザの運営なんですけれども、環境リサイクルプラザがこの前出てきました消費者センターと二つの課ですか、一つの建物の中に入っているわけで、ここを利用している多くの区民から、一体化した運営ができないかということをずっと聞いていて、利用する区民の側も訴えておりました。私も議会に何度もそのことを出させていただいたんですけれども、その一歩として、職員の事務所を2階で1フロアーに持ってきて、一体化となる一歩が進んでいたかというふうに思ってはいたんです。その後、その一体化の運営ということについては、どういう状況になっているんでしょうか。事務所が2階とたしか3階に分かれていたものを、2階の一つのコーナーに職員が一緒にいらっしゃるということで、それがお互いに仕事なりも重複している部分もあるし、いいことだなと思っていたんですが、その後は一体どうなっているのかということがわからないので、御説明ください。
本橋みどりと環境担当参事
 今年度の組織改正の中では、分野がみどりと環境および、地域生活支援ということで、消費生活センター、それとリサイクルプラザ、それぞれ分野が二つに分かれたというふうなことではございました。ただ、事務室も一つにしながら、そして担当課長もそれぞれ両方を兼務するというふうな形もとりまして、それでできるだけお互いの情報交換をしながら、また、それぞれの課題の共通認識をもちながらということでの取り組みを進めているところでございます。
むとう委員
 かつていったんは同じ、本当に一体化運営をしていこうというような御答弁をいただいてなかったかと思うんですよね。それで、職員の事務所スペースを同じフロアに持ってきたんだけれども、そこでとまってしまって、結局またそれぞれ違う形で今、進められているということなんですしょうか。というのは、あそこの建物を利用する区民は、やはりそこの建物に行くんです。それで、区民向けの講座であるとか、事業内容であるとか、そこで活動している区民というのは、環境団体なのか、消費者団体なのかというところで、中身がとても重複するんです。限られた予算の中で効率的に建物を生かし、なおかつ建物の事業内容を生かしていくためには、やはり一体化していくということの方がどう考えても合理的であり、利用する区民にとってもいいというふうな判断の中で、いったんはそういう方向性になったかと思うんですけれども、その後、結局、一つの課の中に二つあるにせよ、全く分かれてないみたいな感じで、利用する区民にとっては中途半端なところでおわっちゃっているという印象があります。区は今後、あそこの建物の事業内容を充実させていく意味でも、やはり一体化していくべきではないかと今でも私は思っていますし、そのために、一応、運営委員会みたいなものができていて、そこである程度、区民の意見も聞きながらという部分はあるんですけれども、でも、相変わらずそれぞれの事業が別に組まれていて、何なのだというのが区民の印象なんですけれども、その辺は改善検討は進めるおつもりはないんでしょうか。
本橋みどりと環境担当参事
 確かに御指摘の点、考えなくてはならない課題だと認識しております。できるだけ事務室も同じフロアでお互いにその課題を共通認識を持てるようにということで取り組んでおりますが、さらに今後、10カ年の計画を効果的に進めるためのいろいろな執行体制についても点検検証する中で、このリサイクルプラザ、消費者センターの関係についてもまた点検をしながら、より改善できるように工夫していきたいと考えております。
むとう委員
 それから、「中野区の環境」という冊子があったかと思うんですけれども、ここ最近出されていないということなんですが、あれはどういうことになっているんでしょうか。
本橋みどりと環境担当参事
 まだ十分引き継ぎができていないものですから、ちょっと答弁保留させていただいて。
むとう委員
 冊子には、ここの区民生活部所管ではないですけれども、303ページの公害調査の測定地点の公害調査の結果だとか、それからごみの問題であるとかいう問題で中野区の環境についてわかりやすくまとめてあるんですよね。たしかボランティアで区民の方がつばめの巣か何かもずっと観察されていて、そんなことから見た環境であるとか、多面的な中野の環境の状況をまとめたものを出されていて、最近何か見かけていないんですけれども、やはり常々中野の環境はどうあるのかと現状をお伝えし、区民に考えるさまざま、ここで見ていると、ごみ減量部会とかいろんな活動があるわけです。ゆたかな緑と水辺とか、省エネとか、いろんなことを区民会議でやっているわけですから、そういう内容などを盛り込んだそういうものがたしかあったんですよね。それがきちんとやはり区民全体に共有できるような形で事業の成果としてお伝えするようなことはきちんとやっていただきたいと思っていますので、あわせて教えてください。
本橋みどりと環境担当参事
 御指摘のように、確かに今年度の組織改正の中で公害分野、公害関係が保健福祉部にいってというようなことも含めて、ちょっとこれまでの環境施策の進め方について、まだ試行錯誤の状況にございました。これから新しい基本構想、そして新しい中野をつくる10カ年計画、これに向けての、先ほども申し上げましたが執行体制、どういうふうにやっているのがより効果的なのかということについての点検検証もしていきます。そういう中で、やはり環境関係の分野の執行体制についても、さらに総合化して取り組めるように工夫をしていきたい。そういう中で、また今の御指摘のような啓発のいろいろな資料等々につきましても、工夫していきたいというふうに考え立ております。
むとう委員
 すごくわかりにくくて理解できていないんですけれども、その今までの環境対策という部分を、どういうふうに、どこの線引きで分けたんですか。
本橋みどりと環境担当参事
 基本的には環境関係については区民生活部に来ております。それで、公害関係にかかわる分、健康被害とか、公害規制、これに関する部分が保健福祉部ということになっております。区民生活部の中でも組織体制とすると、全体的にコンセプトが日常の区民生活、地域生活にかかわる課題を取り組むというようなところで切っておりますので、少しそういう部分では、行政全体としての環境施策としての課題というのがどういうふうに取り組んだらいいのかというのは、ちょっと手薄になっていたという部分も反省としてございます。それらも含めて、これからの新しい10カ年に向けての執行体制ということでの検討をしようということで、今、調整をしているところでございます。
主査
 よろしいですか。
 先ほどの答弁保留の分、2点あったと思いますが、これら後ほどですか。むとう委員、後ほどでよろしいですか。他に質疑はございますか。
斉藤(高)委員
 この環境計画の中で、(4)の環境美化推進の中に、マル1の職員によるポイ捨て防止啓発活動というのがあります。これを見ますと、JR中野駅、47回、その他の駅、3回とありますけれども、私も最近見て、大分よくなってきたなと思います。昔は中野駅からサンプラザまで行くまでには、もうたばこの上を我々が歩いているような状況でしたけれども、職員の皆さんの努力もあって、こういう形になってきたと思います。そこでお聞きしたいのは、この47回ということですから、職員の皆さんということですので、人数は一体、何人ぐらいと、人数と、またこのいわゆる時間帯です。何時ごろまでやっていたんでしょうか。
本橋みどりと環境担当参事
 大体、三、四人で幟(のぼり)とハンドスピーカーを持ちながら啓発をしております。大体、時間帯としますと、比較的早い時間帯、朝の時間帯とか、それから適宜、夕方とかいうところで効果的な時間を考えながら、適宜対応しているところでございます。
斉藤(高)委員
 それから、もしこの活動の中でたばこの吸いがらがあったとか、空き缶があったとか、そういう場合は、どういう対応をしているんでしょうか。
本橋みどりと環境担当参事
 時には拾えるものは拾ってということでもありますが、基本的には呼びかけを中心としておりますので、収集の方にかなり力点を置きますと、そちらの方の作業で相当食われてしまうということがありますので、啓発をしながら、拾えるものを拾う、目についたところを拾っていく、そのぐらいの対応でございました。
斉藤(高)委員
 よくそこの中央中学校の生徒の皆さんがやっておりますよね。あのときは一生懸命、缶からたばこからみんな拾っていますけれども、そういう意味では、もしやるのなら、ちょっとしたものならやはり収集してあげると思いますし、もう1点お聞きしたいのは、このその他の駅で3回とありますけれども、これは中野駅とこのJR以外の私鉄関係はやっていないのでしょうか。
本橋みどりと環境担当参事
 基本的に人通りの多いということで、駅前をということで場所を選定させていただきました。
斉藤(高)委員
 それじゃ、この項で最後ですけれども、これから第4定か来年の1定になるかわかりませんけれども、このポイ捨て条例ですか、そういう中で、これは皆さんもこの年間40何回もやるわけですから、やはりある意味でいろんな対応策というのは考えていると思いますけれども、そういう皆さんの活動の中で何か御意見みたいな、そういうふうなのがあったら、教えていただきたいと思います。
本橋みどりと環境担当参事
 歩行喫煙等の関係での取組状況につきましては、また、今会期中の常任委員会で検討状況をご報告させていただき、委員会での御意見などもいただきながら、さらに条例化の検討を進めていきたいというふうに思っております。その際に、ちょっと説明させていただければと思います。申しわけございません。
佐藤委員
 中野区の環境基本計画に基づく、いわゆる環境施策に対する計画と、それからその実行の仕組みというのか、体系というのはどうなっているのでしょうか。
本橋みどりと環境担当参事
 中野区の環境基本計画が平成13年に策定されておりますけれども、一方で、これを踏まえながら、事業者、消費者としての中野区環境行動計画、これは言ってみれば区役所、私どもの行動計画として13年6月にまとめております。区民の方々の取り組みといたしましては、昨年度、中野区民の環境行動指針をつくろうということでの区民会議が設けられまして、そこで検討され、まとめられたもの、行動指針を決定しております。現在、この指針を広める区民会議ということで、省エネルギー部会、豊かなみどりと水辺の創造部会、ごみ減量部会と三つの部会と全体会でもっていろいろな取り組みをされているという状況にございます。
佐藤委員
 中野区で環境分野での計画というのは、基本計画とそれから環境行動計画と環境行動指針、この三つによって進行されていると。今おっしゃった常設なんですか、その会議は。いわゆる環境計画を進行するための常設の会議体というのは、何なのでしょうか。
本橋みどりと環境担当参事
 事業所としての行動計画の関係では、エコ推進会議というのが一応設けられていまして、これは全体としての会議体というよりも、いわゆる会議ということで、適宜、年に二、三回開かれているということになっております。一方で、区民に広める区民会議の方は、いろいろとイベント等も含めて、イベントといいましょうか。さまざまな啓発事業等も含めて取り組みがなされているところでございます。
 参考に申し上げますと、現在は行動を広げるための区民会議は全体会が昨年度は7回、省エネルギー部会につきましては5回、豊かなみどりと水辺の創造部会につきましては6回、ごみ減量が2回ということで、いろいろな会議、それから観察会、あるいはまたワーキングショップといいましょうか、エコクッキングの実演とか、そういったようなことで、さまざまな取り組みをされているところであります。
佐藤委員
 常設ではいかがですか。
本橋みどりと環境担当参事
 区民会議の方は一応、そういう意味ではずっと継続して取り組まれているということであります。区自身の設置しているものといたしましては、特に適宜、年何回か開催されるもの以外は、常設機関としてはございません。
佐藤委員
 環境基本計画をつくられて、それから行動計画をつくられて、それをいわゆる進行状況をチェックしたり議論したりする常設の会議体はないということなのですか。ないとしたら、それは必要なんじゃないかと思いますし、計画をつくりっぱなしじゃ、進行状態をだれが管理し、だれがそういうことをチェックしていくのかということが、やはりこれも一分野だけでできる仕事じゃなくて、横断的なものですよね。横断的なものであるならば、やはりそういうところで横断的な会議体で常時設置してチェックしていく必要があると思いますし、それからその区民会議の方ですけれども、行動指針を広めるということでの区民会議ということで、その区としてつくられた環境基本計画とかをいわゆる総合的に考え、進行していく、チェックしていくような、そういう意味での常設の会議体、いわゆる環境審議会みたいなのでは、位置づけはどうなのでしょうか。
本橋みどりと環境担当参事
 現在のところ、そういった常設の点検・検証していくという機関というのはございませんが、一方でごみ減量等々の問題につきましては、審議会を設けて検討もされております。それらを含めまして、先ほど申し上げました10カ年に向けての基本的な環境政策をどう組み立てていくか。そういう中でもこの計画の推進、チェックのあり方についても検討してまいりたいと考えております。
佐藤委員
 では、区民会議も違うんですね。基本計画まで含めてのチェック体制の、いわゆる環境審議会みたいものではないということですか。それとも、環境審議会に当たる広く議論をしていただいている常設の区民会議なんでしょうか。お聞きしておきます。
本橋みどりと環境担当参事
 現在の区民会議につきましては、環境行動指針を広めるということがねらいとしてあります。今年度につきましては、自主団体としての活動というふうに位置づけられております。そんなことも含めまして、御指摘の点もありますように、全体としての基本計画を含めて、中野区としてのこれからの取り組みの課題、あるいはまたその進行状況について点検できるような、そういう会議体も含めてこれからの執行体制を検証していきたいというふうに考えております。
佐藤委員
 環境政策がこれから重要になってくると思いますし、その計画をつくりっぱなしじゃなくて、やはりそれを点検し、またさらにパワーアップしていくような計画づくりに変えていくような常設のいわゆる会議体、区の庁内もそうですし、それから区民も含めた会議体、いわゆるエンジンの部分ですよね。進行させていく、そういう部分がやはり必要かと思います。それで、行動計画とかその環境基本計画をつくられた。それを毎年ごとにいわゆる目標数値とありますよね、行動計画もそうでしょうけれども。それから事業者として、例えば環境に負荷を与えないということでCO2の削減計画なども立てられていると思います。そういう年次報告もされなくちゃいけない。そういう毎年ごとのいわゆる進行状況、年度報告書というのは、つくられているんでしょうか。
本橋みどりと環境担当参事
 一応、事業者・消費者としての中野区環境行動計画の部分に関しましては、年度が終わったところで、1年間の取り組みの様子を点検して、例えば節電等も含めて、CO2の削減効果としてはどのくらいのものができたのだろうかとか、それから、紙の消費という点ではどうだっただろうかということについてのまとめをしているところでございます。
佐藤委員
 それは例えばCO2の削減状況はどうなっているのかということなんかは、この決算議会でどこかで報告を受けているペーパーはございますか。
本橋みどりと環境担当参事
 今回の決算の中では、特にそれは入ってございません。
佐藤委員
 やはり報告書ってないんですよね、その進行状況を年次で基本計画をつくった、行動計画をつくった。それを年次で進捗状況をきちっとあらわしていって、その目標に到達していくための報告書所があれば、例えば決算議会の前に事前に私たちに配られて、それを見るとかということができると思うんですけれども。
本橋みどりと環境担当参事
 ちょっと15年度の部分につきましては、現在、集計中、いろいろな取り組みを一定程度、環境負荷というところでの換算をしてというような作業等がございまして、そのCO2換算等の作業がちょっとありまして、現在まだ集計中であります。まとまり次第、ホームページ等で公表しているところであります。14年度の分につきましても、一応、お示しをしているところであります。先ほどあわせてエコ推進員での15年度のテーマと実績ということで御質問がございました。その点でいきますと……、ごめんなさい。エコ推進のはあとでちょっとまたもう一度。
佐藤委員
 CO2の問題については、では今、15年度については集計中であって、それがわかり次第、ホームページ上で公開していくということですけれども、先ほど言いました行動計画、基本計画の進捗状況をきちっと年次報告していく年次報告書というのはあるんでしょうか。
本橋みどりと環境担当参事
 まだその御指摘の年次報告書というような形では、まだまとめておりません。
佐藤委員
 15年度がないだけですか。今まではあったんですか。
本橋みどりと環境担当参事
 12年度を基準といたしまして、それでそれぞれ13年度、14年度、どんなふうなということでの集計はしておりますが、特に報告書というような形でのまとめというところまでは至っておりません。一応、数値としては出されております。
佐藤委員
 CO2の削減というのは例として挙げたのであって、いわゆる環境計画、基本計画はそれだけじゃないですよね。行動プランもそれだけじゃないでしょうし、ごみの問題、それから緑化の問題等、環境にかかわるすべての問題がそこで多分、計画策定をして、進行させていかなくちゃいけないと思うんです。だから、それを年次ごとにきちっと進捗状況がちゃんとわかるような、そういう年次報告書はこれは計画策定と同時に並行して必要なものである。各自治体、環境政策に力を入れているところは、きちっとそれを取りそろえて公表して、進捗状況がきちっとわかるようにしてありますよね。それをぜひ中野区でもしっかり取り組むべきだと思いますが、いかがでしょうか。
本橋みどりと環境担当参事
 御指摘の点も踏まえまして、検討してまいります。
むとう委員
 この301ページの下のところで、環境リサイクルプラザのそれぞれのお部屋ごとに何人利用したかという表がありますけれども、保育室というのはないですよね。うっかりしてしまったんですけれども、きのうの部分での勤労福祉会館にも保育室があるんですけれども、その利用状況というのは、そこにもないし、こちらの環境リサイクルプラザの方にもないんですけれども、それはあえて載せないんですか。数が出ないとか、どうして載らないのでしょうか。
本橋みどりと環境担当参事
 これは例えば勤労福祉会館で申し上げますと、それぞれ会議の目的で会議室を利用されます。その会議の主催者の側で保育を必要とするからということで、付随的に保育室を利用されるということもあります。そういったことで、保育室だけでの利用集計ということで特には取ってございませんでした。
むとう委員
 でも、区民が利用する場合には、会議室は会議室で、その会議に必要だから保育室も取りたいときには、両方申し込みますよね。ですから、そちらで数がわからないはずはないですよね。
本橋みどりと環境担当参事
 集計すれば出てくると思いますけれども、一応、この中ではどういう目的で、主たる会議の方を中心に利用状況の方の集計をしたということでありまして、そこの分では抜けておりました。
むとう委員
 本当に中野区の施設、保育室が完備していて、それはすばらしいことなんですけれども、なかなか今、実態として小さな子どもを連れている方が会議をするとか、ここだと環境問題にかかわるとか、なかなかそういうチャンスが少ないみたいで、保育室というのがうまく利用されていない現状があるのかなというふうに思っています。勤福はああいう形で保育室が使われ出したということはすごくよかったと思うんで、こっちの環境リサイクルプラザの方の保育室ももう少し利用のあり方というものも検討していった方がいいかなと思っているもので、ちょっと数字をわかればと思ってお尋ねしたところなんです。
本橋みどりと環境担当参事
 今、手元にはちょっとその資料がないんですけれども、ただ、御指摘の点につきましては、これはここの施設だけに限らず、区の施設の中でそういった保育室がどういうふうに利用されているのか、また、どんなふうなことが今後の課題なのかということについての検討を庁内でもしていきたいと思います。
主査
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 先ほどの答弁保留の分は、まだ答弁できませんですか。できなければ、また後ほどということでむとう委員、よろしいですか、二つあったと思いますが。では、後ほど準備ができましたら、答弁をさせたいと思います。

 それでは進行いたします。次に、305ページから306ページ、1目の清掃総務費につきまして、質疑を行います。質疑はございますでしょうか。
むとう委員
 306ページの清掃指導のところで、ネットの貸出しを一時すごく盛んにやっていたことが、予算をたくさん取ってやっていたことがあったかと思うんですが、かなりもう集積所のネットというのは相当普及しているのかなと思うんですが、普及率とそれから本当にカラスの対策として効果があるのかどうなのかというところの実態も教えてください。
遠山清掃事務所長
 今、委員のお話にございました平成14年度はどちらかというと、目玉と言いますか、そういうことでネットを大量に購入いたしまして、貸与の方式でございますが、いろいろな場所でもネットを貸し出しできるようなことでありました。おかげさまで、今の把握では約48%程度、若干、集積所1万6,000から7,000というふうにとらまえているのですが、集積所の数につきましては、特別な事情があって各戸収集といいますか、個別収集のところがございますので、それを除くと約半分ぐらい普及したと思ってございます。その残りの部分についてでございますが、なかなか管理する人が、手を挙げる人がいないといことで、アピールはしているんですが、なかなか申し込みがないということが実態でございます。
 それから、カラスネットの効果といいますか、これにつきましては、御案内のとおりネットをしてもお尻の部分が空いていたり、ネットの上にごみを出しては、それはネットのせいではないだろうというようなこともございまして、一応、確実には効果があるととらまえてございます。かなり少数といいますか、数件の事例でございますが、南部の方で一部、カラスというのが自分の縄張りがありますので、よそにいかないで、自分の縄張りの中で力を合わせてネットを持ち上げるというカラスの事案が一部報告はされてございますが、それは特殊例ということで、ほぼ効果を上げているものと認識してございます。
むとう委員
  それで、具体的に分別のごみの出し方の指導なんかは、ここで伺っていいのかしら。どういうふうに今、相変わらずめちゃくちゃな出し方のところというのもあって、トラブルはあるかなと思うんですけれども、具体的に清掃事務所としてはどういう指導を区民にしているのか、その指導のやり方とか取り組みのことをちょっと説明ください。
遠山清掃事務所長
 一般的なお話になるかと思いますが、半透明、透明の袋で不燃ごみ・可燃ごみを出していただいていますので、目視の状態でこれは分別が不徹底であるという場合には、場合によっては開けて排出者が特定できれば、その方のところでということもありますが、それは非常にまれなケースだと思います。その場合は、警告シール等を張って、一応、その場で貼付いたしまして、その場では収集をしないで、一応、警告というアクションをとらせていただきます。それで、次回の回収日というようなところで、そのまま警告シールを張ったまま回収をしないで置いていくというのが実態でございます。そのエリアについて排出者が特定できない場合は、当たりをつけるといいますか、例えば共同住宅の前面の集積所でしたら、恐らくその共同住宅にお住まいの方であろうということで、分別等の啓発等のチラシその他を郵便受け、あるいはドアにはさむというようなことで指導を、周知その他のことを行っているところでございます。
むとう委員
 集積所のトラブルも含めて、個別で各戸収集しているところも多少ありますよね。それは全体のどれぐらいの割合なんですか、今は。
遠山清掃事務所長
 ちょっと大ざっぱな数字で申しわけございませんが、100軒前後かなと思っています。全体で今は1万7,000カ所というのをとらまえてございますが、そのうち100からちょっと超えるぐらいが、結果的に各戸収集になっていると。
池田委員
 305ページの廃棄物減少等推進審議会の運営の状況と内容について教えてください。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 第2期の廃棄物減量等推進審議会になりますが、ことしの1月末に設置をいたしました。現在のところ、ほぼ毎月1回会議を開催しております。今回の諮問事項が、人にも地球にも優しいライフスタイルによる持続可能な循環型社会を形成するため、ごみゼロ都市中野を目指す具体的な戦略についてということにしております。清掃工場建設計画がなくなったということも踏まえまして、中野区として23区の清掃事業の中で、やはりごみゼロ都市を目指した取り組みを具体的に行っていく必要があるだろうということで、特に具体的な戦略についてという諮問事項にしております。現在まで議論をしていただいておりますのは、そもそも私たちが目指すごみゼロというのは、どういう状態を目指すのかというそもそも論のところから、戦略を立てることにいたしまして、目標ですとか、目標値というのを持った方がいいであろうということ、それから区民にごみゼロを訴えるためのキャッチフレーズ、チャッチコピーなのかなんかも考えたらいいんじゃないかということで、いろんな提案が挙がっています。
 それから、次が具体的な減量策として、例えばプラスチックのごみの減量、あるいは区の事業としての回収事業をどうするか。それはペットボトルも含めてですけれども、それから集団回収の問題、それから、まだ取り組みを行っておりませんけれども、大きな課題として生ごみの処理があります。可燃ごみの中で40%を超えている重さを持っていますので、これを減らすことによって、かなりごみが減るということもありますので、これについてどう取り組んだらいいのかというようなこと、それから、区民一般の発生抑制、あるいは行政側からの情報提供、PR、こういったものはどういうふうにあるべきかというようなことを、現在、議論をしていただいているところでございます。まだ結論めいた話は出ておりませんが、いろんな意見が出されておりまして、これをとりまとめながら、3月末には答申をいただきたいというふうに考えております。
池田委員
 この毎月1回というのは、結構頻繁にやっていると思うんですが、議事要録などは、どういう形で発表されているんですか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 現在のところ公表はしておりません。いろんな議論がされておりまして、ある程度集約をしてからの方がよろしいだろうという判断がありまして、例えば今回はこのテーマについて議論しましょうというふうにテーマを決めるんですが、話題がもういろんなところに飛んでいますので、なかなか集約するのが難しい。それから、ある程度の方向出しをしていただきたいんですが、まだそこまで至っていないというようなこともありまして、普通ですと中間報告とか中間まとめというのをやる審議会が多いわけですけれども、今回はそこまでちょっと至っておりませんので、まだしておりません。
池田委員
 今、非常に簡単な報告を聞いただけでも、なかなか多彩にいろんなことを議論されているなというふうに思うんですが、テレビで御近所の難問を解決しますとやっていますよね、1チャンネルで。あの番組なんかときどき見ると、あそこでいろいろ議論をしている以外に、視聴者からいろんな意見が取り寄せられて、それを取材に行ったりするというような広がりを見せていますよね。そういう意味では、この審議会に対しても区民の意見を率直に寄せてもらったら、もっといろんなアイデアが出てくるんじゃないかと。恐らくごみゼロと言ったって、この大都会でそう簡単に、これでいけばごみゼロになるなんていう方向が1年やそこらでそう簡単に出るとは思えないんです。だから、方向性が出せないというのは、ある意味ではいろんな議論が百家争鳴でやっているということで、決して悪いことではないと思うので、さらにそれを花咲かせるという意味では、その内容をある程度、例えばホームページなどで紹介して、さらに区民の皆さん方の意見をいただくというようなやり方をとってみたらどうでしょうか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 今回の委員の方は非常に活発な御意見をいただいています。テーマを決めても、話がいろんなところへ飛ぶというのは、それだけいろんな声が出ているということがうかがえるかと思います。それで、今回の論議につきましては、ほぼ12月ぐらいで一通り終わるかと思います。そのあと、とりまとめに入りますので、そういった時点をとらまえて、ホームページ等で審議会の審議状況を報告しながら、御意見をいただくということも考えられますので、そのあたりは検討していきたいと思います。
池田委員
 そのごみゼロとの関連で、スリムプラン21というのは、一部変更はあるわけですけれども、現在でも上位計画と見ていいんですか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 東京都の計画でございましたので、基本的にはそれを引き継いで特別区として、例えば一般廃棄物処理基本計画を一部事務組合はつくっておりますし、各区も一般廃棄物の処理基本計画をつくっておりますので、そのスリムプランそのものはもうありませんけれども、それを一応引き継いだ形で12年度に各区が計画を立てているということになります。
池田委員
 スリムプラン21は、その役目を終わったということで、今、なくなっちゃったということですか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 東京都から清掃を区が引き継いでいますから、区の事業計画あるいは基本計画として策定をする、これはそれをしなければなりませんので、そのスリムプラン21を廃止したかどうかはちょっとわかりませんが、区としては各区が基本計画をつくって事業を行っているというふうに考えております。
池田委員
 ただ、スリムプラン21は、もちろんあの計画自身は自区内処理というのが原則になっていましたから、それはそれで各区が基本計画を立てて進めるという点では、スリムプラン21の内容を各区で取り組んでいけるということはもちろんあると思うんですけれども、かなりな部分、やはり23区全体の課題というものを提起しているわけです。だから、それは今で言うならば一部事務組合の関係する仕事という形で残っているんではないかというふうに思うんですけれども、一部事務組合ではこのスリムプラン21が目指しているところの将来計画などについての全体的な計画というのは持っているんですか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 一部事務組合でつくっております一般廃棄物の処理計画が、スリムプラン21を引き継いだ形での計画でございます。それで、その一般廃棄物の基本計画につきまして、5年がたつということで、来年度に向けて改定の作業をこれから始める予定になっております。
池田委員
 それで、何がききたいかと言いますと、結局、ごみゼロを目指しているわけですよね、全体の方向としては。その中では、やはり資源循環型ということがすごく大事になってきているんですが、最近、警察大学跡地の問題との関係で、特に杉並なんですけれども、中野はごみだけ出していていいのかと。確かに区長会では中野に焼却型の清掃工場を建設するということは中止になったということは認めるけれども、将来にわたって中野区がほかの区のお世話になっているだけでいいのかと。中野区としてそういう資源循環型の施設ついて考えるべきではないかと。10カ年計画では第4案の第1項には資源化センターというのが抜けていたけど、この間お聞きしたら、それはもちろん入っているんだということなので、10カ年ではどういうものを目指しているのかは、まだ言葉だけでよくわかりませんけれども、恐らく資源循環と関係をしているんだというふうに思うんです。そういう点で中野区とそれからこの一部事務組合との関係で、中野区でのそういう施設についての設置とか、そういう問題というのは、全く話題になってないんですか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 話題になっていないということではないんですが、昨年、区長会がそういう方針を出してから、23区の清掃事業全体にかかわる課題を二十三、四項目整理しております。その中の一つとして、清掃工場のある区、ない区の公平な負担のあり方ということも検討事項になっております。まだ具体的な検討が進んでいるわけではありませんけれども、具体的にどういう役割を果たしていくべきなのか、それは清掃工場がない区だけで判断できる問題では当然、ありませんし、じゃあ、中野なら中野にどういう役割を果たしていくのが公平なのかということを、やはり議論が必要だと思っています。
 一方で、そういう議論も大事ですけれども、中野区は中野区として、どういうことができるかというとも、やはり実際的に考えていく必要があるというふうに思っております。そういった意味で、資源化センターというのも一つの方法ですし、廃プラスチックの収集を23区に先駆けて始めておりますし、そういった取り組みもやはり重要な役割を担っていく一つの事業ではないかというに考えております。
池田委員
 今の御答弁はあれですか。先ほど報告のあった一般廃棄物処理計画の見直しという中で議論をされていることなんですか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 それとは別でございます。清掃事業の課題を24項目に区長会・助役会が検討したときに項目を出しております。これは前年度の建設委員会で報告しております。都区協議とは関係ありませんが、その中にいろんな課題が示されております。23区で清掃工場の建設計画を変えたときに、改めて一組のありかたとか、抱えている問題が非常に多いものですから、それを整理をして、助役会あるいは人事担当部長会、財政担当部長会、清掃事業担当部長会に割り振って、それぞれ検討をするように下命をしています。さきの当委員会で一部報告を2件ほどさせていただきましたけれども、一組の抜本的な改革のあり方とか、それがこの24課題の中の一つでしたけれども、その中の一つの項目として、清掃工場のある区、ない区の負担の公平、役割分担のあり方ということで、これは助役会で検討するということになっていまして、それがまた清掃担当の部長会に下命されて、今、部長会・課長会で検討しているところです。
主査
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、進行いたします。
 決算説明書の307ページから311ページにかけて、2目資源・ごみ対策費について質疑を行います。質疑はございますでしょうか。
きたごう委員
 それではちょっとお伺いしますが、308ページ、古紙・ペットボトル回収のところですが、今、各町会・自治会で古紙の集団回収を協力いただいていると思いますけれども、今、どのような状況でしょうか。どのような団体が参加いただいているのか、ちょっとお聞きします。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 ちょっと数字のデータが今、手元にありませんが、中野区町会連合会に加盟されている団体が108あったかと思います。18か19の団体が集団回収を行っていないという状況がございました。まずはそこの行っていない町会・自治会で、月1回でも始めようという働きかけを町連の方でされております。その働きかけで、実施を始めたのが4団体でございます。それからもう一つは、今、月1回やっている団体でも、月2回、あるいは月4回にしよう、拡充しようということも考えていらっしゃいますので、それで回数をふやした団体が4団体ございます。今、11月からやろうとか、年明けにやろうとかいうふうに、やっていない団体がやろう。あるいは回数をふやそうという団体が幾つも出てきております。ちょっと数字はつかまえておりませんけれども、そういう情報はたくさんいただいておりますので、これからふえていくだろうというふうに思います。
きたごう委員
 これは各団体でその回収の事業者は契約されているのか。そういうことですね。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 はい。
きたごう委員
 で、私どもの方の町会でも協力的に今やっていただいていまして、月1が週2になるとか、今、部長の御答弁ありましたけれども、これは全町会というか、自治体で言えば100%というのはなかなか難しいと思いますけれども、中にはアパートに住んでいる方とか、マンション住まいの方など、なかなか協力をしてくれない、そういう方も中にいらっしゃると思うんです。そういう方に対しては、区の方から指導とか、そういうことはできないのかな。難しいか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 集団回収は、その集団回収を行う団体が、自分の力で協力を呼びかけて、PRをしながら出してくださいというのが基本です。一方で行政回収も行っておりますので、区がPRすると、行政回収でも当然いいですけれども、地域で集団回収もやっていますから、そちらもどうぞ御利用くださいということは言えるのですが、集団回収でないとだめですという言い方はできないです。
きたごう委員
 もう1点、ではお聞きします。
 これは一般質問でもいたしましたけれども、抜き取り、集団回収、抜き取り、行政の方のそうでしょうけど、まだ耳に入るんです。区の方にはどうですか。そういった苦情といいますか、入っていますか。入っていたら、教えてください。
遠山清掃事務所長
 行政回収の分でございますが、以前に比べて、理由はわかりませんが、集団回収にだんだんシフトしているのかなということかもしれませんが、行政回収に出したものに対する抜き取りといか、持ち去り、それについてのクレームの件数というのは、ほとんど最近聞かなくなったとは思っております。
きたごう委員
 じゃ、最後にしますけれども、中野区でもこの抜き取り去り、この防止の条例案ですか、条例を出すと、そういうふうに聞いていますけれども、これはどうなんですか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 来週の常任委員会で審議をいただきたいというふうに思っております。
きたごう委員
 はい、いいです。
斉藤(高)委員
 311ページになりますけれども、この車庫管理運営の中に清掃車購入とありますから、多分、CNG車ということだと思いますけれども、まず最初にこれはCNG車ということの内容を、どういう車かということを、もしおわかりになれば教えていただけますか。
遠山清掃事務所長
 世情よく言われる天然ガスを使用した、今、普及しつつある、環境には現在のところ一番最も優しいと言われます。ただ、懸念されることは、ガススタンドがまだそれほどふえていないというところがございますが、一応、地球環境という点から見ると、CNG車が最も良いと言われている車でございまして、中野区におきましても、今、昨年度末現在で8台、今年度も3台の購入予定でございます。
斉藤(高)委員
 そうしましたら、今ここにある清掃車購入で2800万ですか、それに対して不用額では288万ですか、これに対しますと、これはこれだけ落差があるということは、その車というのは1台幾らというのは決まらないものなのですか。普通の車であれば、もう大体、普通の乗用車は何百万とか決まっていますけど、これはそんなに変化があるものなのですか。
遠山清掃事務所長
 15年度は4台購入だったと思いますが、今、委員の指摘もございましたが、かなりメーカーがいろんな装備が通常の乗用車と違いまして、そういったこともあって、結構、競争が激しいということと、実際のところ、平成15年度はたしか三菱が落札したかと思いまして、その間もいろいろな世情をにぎわすようなこともございまして、新規一転といいますか、そういう面では張り切って入札に臨んだのかなとはございます。ですから、私どもとしてもこの落札価格が通常のそういった、その当時の装備で標準的な価格かどうかというのは、またこれからも慎重を要することかなとは思いますが、いろんな営業戦略その他もございまして、入札価格は決まるものだと思ってございます。平成15年度に関してはそういった事情がありまして、当初の契約目途額といいますか、予定額よりはかなり低い額で落としたものかなと認識してございます。
斉藤(高)委員
 それから、先ほど御説明があった中で、いわゆるガススタンドがないというので、遠くまで行くのでしょうけれども、この自動車燃料費としますと、大変大きな金額ですよね。これは普通1台では、年間どのくらいの金額になるのでしょうか。
遠山清掃事務所長
 計算いたしますので、答弁保留させていただきます。
主査
 よろしいですか、後ほど答弁ということで。
むとう委員
 毎年同じことを言っているんですけれども、報償金の問題なんですけれども、廃棄物等減量推進審議会の第1回の答申のところにもあったかと思うんですが、せめてびん・缶の分別回収分については、これは行政が回収している分ですから、コンテナの入れ換え、出したり入れたりというのはあるかもしれませんけれども、この2,000万円は廃止するという方向の検討はなされているんでしょうか。1回目の答申は、これは廃止していこうという答申だったかと思うんですけれども、その後はどうなっていますでしょうか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 廃止の方向で検討しています。ただ、いろいろ関係団体がありますから、その辺の調整をしなければいけないということと、それから単純な廃止ではなくて、びん・缶の回収事業そのものの効率化を図りたいというふうに思っていますので、セットで行っていきたい。行うに当たって、やはり現在、協力をしていただいている団体もありますので、そことの話し合いしながら、円滑なやり方を探っていきたいと思っているところでございます。
むとう委員
 そういたしますと、区民の19の資料を出していただいたのを見てみても、びん・缶については、集団回収よりも圧倒的に行政がやっている分別回収の方が量も多く、これは定着している事業なんだなというふうにこの数字からもわかるんですけれども、今、これの報償金については廃止する方向でということだったので、それはそうしていただきたいと思っています。それは来年度の予算に反映されることなのでしょうか。それとあわせて、今、きたごう委員からも質問でありましたけれども、古紙の部分については今、先ほどの区の答弁ですと、集団回収の方へ重きを置いているようなニュアンスであるように聞こえるんですけれども、その辺のこの資源としての収集方法について、今、トータルでその廃棄物等減量推進審議会の方でもこの辺のことも検討がなされているんでしょうか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 報償金の廃止の時期については、今、ここでいつということは言えません。調整をこれからやりたいと思っております。
 それから資源そのものの回収につきましては、今現在行っております地域のそれからペットボトル、紙類、そういったものについて目標を立てて、例えば10年後に何%ぐらいの回収率に持っていくのかというような目標を立てながら、それを果たしていこうとするというようなことを審議会の中でやろうというふうに思っております。まだその数字まではいっていませんけれども、そういうことを目安にする。最終的には数字として見えるような形でまとめていただきたいと思っております。それを来年度の区の一般廃棄物処理基本計画の改定にも生かしていきたいと、そういうふうに考えおります。
むとう委員
 310ページのリサイクル展示室なんですけれども、展示日数が多分、昨年の決算書を見ると221日だったかと思うんですが、70日近く減っているんですが、それはどういう事情だったのでしょうか。
遠山清掃事務所長
 中の対応できる職員数を少々スリム化したものでございまして、それにあわせて若干、事業内容を縮小したということがございます。
むとう委員
 では、具体的に今、どういう形で展示の日数は、展示室がオープンしているんですか。
遠山清掃事務所長
 御答弁を保留させていただきます。
主査
 それじゃ、質疑を続けていただけますか。
むとう委員
 展示数も、2002年度の決算説明書によると、展示数も900点ぐらいだったんですけれども、583点とかなり減っていて、本当にあそこを見に行く区民は皆さん、え、これがごみなのというところで驚かれて、本当に使えるものがまだまだあって、皆さん一生懸命申し込まれて、当たるのを楽しみにしていらっしゃる方も多いと思うんです。そういう意味では、粗大ごみがああいう形で生まれ変わるということの事業は、進めていってほしいんです。職員、人数の関係でオープンができなくなったという御答弁ですけれども、具体的には何人減ってしまったためにできないという時期になっているんですか。
遠山清掃事務所長
 それもあわせて答弁をさせていただきます。
むとう委員
 それから、311ページの車庫の問題なんですけれども、今あるこれはすぐそこの車庫のことだと思うんですけれども、あの車庫はつくられるときに、あくまでもこれは仮設であるということで、警大の跡地に清掃工場を建設する際に、あの車庫を警大跡地の中に移転するんだという御説明だったと思うんです。そのことを今、清掃工場の建設計画がまとまったこともあって、この車庫問題というのは今、一体どうなっているのか教えてください。
遠山清掃事務所長
 今、委員からお話がございました。当初は清掃工場が当時の計画によりますと26年ごろ竣工ということで、それにあわせて車庫も建設するということで、暫定施設という位置づけでございました。現在、車庫についても暫定施設ということは間違いないのですが、御案内のとおり、今、お話にもございました清掃工場ということの話がなくなりましたので、かつてその他の地域でも適地というのを探しましたけれども、なかなか見つからなかったという事情がございます。ここに来て警大跡地の利用をめぐって、再度また視点も一部変えて、計画の練り直しといいますか、計画の再構築が始まってございまして、一部、例えば実現云々についてはまだ未定でございますが、区役所の移転等も含めまして、清掃事務所もかなり老朽化してございますので、それとの合築も含めてできないか云々も、いろんな要素がございますので、あわせて再度、検討に取り組んでいるというところでございます。少なくとも地域の皆様には二十五、六年ぐらいまでは当初の計画でも暫定施設としてここで事業を行わせていただきたいということになってございますので、できるだけ事情が変更になりましたので、それについては明確な将来像を示したいということは思ってございます。
佐藤委員
 310ページ、309ページ、集団回収、先ほどいわゆる古紙の回収が町会の方にという移行に今、なっていますよね。今後とも、いわゆる行政回収から集団回収に進めるというふうになってくるということですが、そうしますと、例えば決算とか予算とかに載る項目のところというのは、どう変わるのかなということですが、今、308ページのところの古紙の回収というところに入っている支出がどっちなのかな。行政回収ですか。集団回収の方になると、こっちのリサイクル活動援助促進の方に挙がってくる。そうすると、これから古紙の回収に関しての予算とか決算書には、こちらの古紙回収の事業実績の金額がどんどん減って、援助促進、活動促進の方に予算がどんどん載ってくる、費用が載ってくるという、そういう関係になってくるんでしょうか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 古紙について、町会にそういう動きがありますけれども、町会以外が行っている集団回収についてまで、町会がやろうという考えではありませんので、それは念のために申し上げておきます。
 それから、集団回収がふえれば、当然、行政回収が減ってまいります。その予算的なあらわれとしては、308ページの3の1の(1)の古紙の回収、この部分が数字としては減ってまいります。集団回収としての実績は、309ページの方で次の310ページの集団回収回収量と載っていますが、ここにあらわれてきます。
佐藤委員
 コスト比較でいくと、どちらがお得という計算なのか。それから今後の区の方針としては、どちらを進めいくのでしょうか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 コストでは集団回収の方が3分の1から4分の1だと思います。行政回収の方がコストがかかります。それは人と車を区がお金を遣って回収して、古紙問屋さんへ持っていくわけですけれども、集団回収の場合は、回収団体が業者さんと契約をして持っていく。区はそれに対する報償金ということで、キロ6円払うのみですから、もちろん旗の支給とか、若干の支援はもちろんしますけれども、コスト的にはそういう割合ですので、変わってくることになります。
 方向ですが、私どもは集団回収をやはり地域づくりにも非常に有効なものだと思っていますので、集団回収をお勧めしていきたいと考えております。
佐藤委員
 では、コスト的にもお得、それから地域づくりについてもメリットがあるということで、それから、その行政回収の方にも委託化を考えていくというふうなことが、将来的なところで出されていたかと思うんですけれども、それはどういった部分を委託化と考えていらっしゃるのか、教えてください。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 行政回収の現状を申し上げますと、車は雇上会社と一般の回収業者と2通りあります。雇上会社の方の作業員は区の職員あるいは区の雇ったアルバイトさんとか、そういう体制でやっています。そういう意味では、すべて直営で行っているという状況では、今のところありません。委託を考えているというのは、どの部分を指しておっしゃるのかちょっとわからないんですけれども、その体制を委託で切り換えると。全部委託に切り換えというのは、今のところまだそこまでは至っていません。
佐藤委員
 行政評価票の古紙回収のところで、民間活力を生かして集団回収を進めているが、行政による回収も民間委託化は可能であると書かれ方がしているので、進めるとは確かに書いてはいないんですけれども、可能であるという書き方は、どういった部分をどんなふうに可能にするで可能であるとかかれたのかなと思ってお聞きしたんです。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 実際に移行するに当たってはいろいろ課題がありますけれども、今、申し上げて、例えば人も車も民間人にするというようなことであれば、これは完全な民託ですので、そういったことも将来的には考えられる可能性としてはあると思っています。しかし、それよりも私どもの方としては、やはり集団回収で民の力を生かした形というのが基本的には望ましいというふうに考えております。
佐藤委員
 古紙の回収がうちの町会でも11月から町会で始めると、今までもやっておりますけれども、毎週1回やるというところで、行政回収はもう要らないということで、うちの場合は行政回収をもう入っていただかないということで、町会回収だけでやるという方向でいくということですけれども、多分、そういう方向でいくんですよね。行政回収が集団回収できちっとできるところは抜けていくという方向でいかれるんですよね。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 実は、中野区内でも小さなエリアですけれども、ある町会の一部ですけれども、行政回収はもう結構ですとおっしゃった団体がございます。それは比較的な小さなエリアでしたので、やりやすかったんですが、今回、町連等が行っております方式ですと、いきなり行政回収を廃止しますと、例えば11月1日から全部集団回収になりますから、行政回収をやめますというと、これは大きな混乱が置きます。私どもの方としては、町会の方にお願いしているのは、できる限り町会としてPR活動をして、御協力を仰いでくださいと。行政回収に出しているものを、町会等の集団回収に持っていくような御努力をやはり町会・自治体でしてくださいということをお願いしております。じゃあ、いつの時点で行政回収を廃止するんだということを聞かれますけれども、それはある程度の量的な目安がないといけないと思っていますので、それは実績を見ながら考えていきたいというふうに思っております。やはり行政回収をやめても、事業系の資源も残ってきますし、そういったことを含めて、今はちょっと経過を見ながら考えたいというふうに思っています。で、私どもとしてはできる限り御努力をというふうにお願いしております。
佐藤委員
 集団回収をやっている団体にもよると思いますけれども、細かくやっているところは古布とかびんとか缶とか牛乳パックとか、すべて含めて、ほとんどいわゆる資源化できるごみを細かく集団回収で収集しています。それがイコール毎週そういう形で出すということになるので、かなり毎週、分別が進んだ状態で集団回収で回収ができるところは進行していくのかなというふうなことを思っているんですけれども、先ほどのびん・缶の分別回収のところですけれども、びん・缶の分別回収で、集団回収でやっているところの報償金についてが今度、カットされると。そういうことですよね。集団回収で、そういうのじゃないんですか。それで、ここの309ページのびん・缶の分別回収というふうに載っている部分、区内全域でやっている部分というのは、これは行政回収、分別回収、集団回収どちらですか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 集団回収で行っております古紙、それからびん・缶含めて、これについてはキロ6円の報償金をお支払していますけれども、これは変えるつもりはありません。先ほど出ておりますびん・缶の報償金の廃止は、行政が車を雇って回収しております309ページに載っております。309ページの4のびん・缶等回収、この部分の回収方法による報償金の見直しです。集団回収でびん・缶を回収しているものについての報償金の廃止ということではございません。
吉原委員
 古紙回収を行政回収から集団回収に移行することによって想定されるメリットというのは、どういうものが考えられますか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 一つは、先ほど出ました行政コストの問題があります。それはかなり大きな金額を、億単位の金額になります。もう一つは、やはり集団回収というのは地域の人が協力してやらないとなかなか難しい問題があります。特にまた抜き取り対策なんかもありますし、今、地域のパトロールというような話題も出ていますけれども、地域の人たちがこういうふうにやりましょうねということで話し合いながらやっていく。そういう中で、やはり自分たちが出したごみといいますか、資源を自分たちで回収しましょう。自分たちの地域をつくっていきましょうという意味で、先ほど地域づくりということを申し上げましたけれども、そういった大きな地域づくりのきっかけになるのではないか。資するのではないかというふうに思っております。それから、あと実利的な話があるんですけれども、キロ6円の報償金が区から支給されますので、その有効活用、地域に還元していくというようなこともありますので、総じてメリットの多い仕組みではないかというふうに考えております。
吉原委員
 そうですね。またほかに想定されることが、地域でのごみの出し方、ちゃんと出す地域と出さない地域といろいろありまして、ごみがちゃんと指定日に出されない地域というのは、やはり犯罪にもねらわれやすい地域というふうに、そういう目で見られるらしくて、町会の方々がそういう目を光らせて管理してやれば、やはりごみの出方も比較的、指定された日に出やすくなってくるのかなという感じもしますし、また町会の方から大家さんなりに文句を言っていただいて、きっちりその辺は非常にごみの出し方の管理もできるんじゃないかなという期待も望まれますよね。その辺のところについて、どのように思われますか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 まさにおっしゃるとおりかと思います。地域づくりと抽象的な言葉を申し上げましたけれども、中身としてはそういったことが入っております。やはりあわせて申し上げますと、不燃ごみの中の廃プラスチックのごみ量は非常に多い。それを減らすと、かなりのごみが減るというようなことも出ています。今、試行的に昨年、実施をして、これを全区に拡大していきたいというふうに思っていますけれども、そういったときに、やはりごみの出し方について、地域の中で勉強していただくというか、自分たちで考えていただくというようなきっかけになりますので、古紙を先頭にしながら、ほかの資源にまでも取り組みを自分たちで進めていくという意味で、非常に効果があるんではないかと考えております。
吉原委員
 今の試行されたとあります。309ページですか、(3)プラスチック製容器包装回収事業試行、このときの状況とまた成果をわかりやすくちょっと説明していただけますか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 平成15年9月から11月までの3カ月ですが、区内南北1地域ずつ、北は鷺宮、南は弥生町五丁目、合わせて5,700世帯、その中で、このプラというマークの入ったものを集めましょうという、そういう事業です。これはいろんなものがプラスチック製の容器包装として使われていまして、このマークがついているものを基本的には集めようということで行いました。目標としては、ここに書いてあります実績ですけれども、回収総量29.7トン、再商品化処理施設搬入が27.8トンと。目標は25トンにしていましたので、一応、目標は達成したのかなというふうに思っています。その地域の不燃ごみの68.5%ぐらいは回収できました。そんな実績でとりあえずスタートができました。これにつきましては、新日鉄の方に持っていきまして、炭化水素油からコークス、コークス炉ガスというような再生の利用になっております。これは容器包装リサイクル法のルートで行うことになっていますが、昨年度はそのルートを使いませんでしたけれども、今年度、同じ地域で今、実施をしていますが、現在は容器包装リサイクル法によるルートで、昨年と同じ流れで新日鉄に持っていっております。この容器包装リサイクル法のルートに乗せますと、収集・運搬、それから一時保管のところまでは区の経費ですが、それ以降の再生・再商品化の部分につきましては事業者負担という仕組みの法律ですので、そういった形でやっております。ただ、非常に問題が多いのは全国的な問題ですけれども、収集・運搬・保管に係る自治体の負担が非常に高い、7:3ぐらいの割合だということで、何とかしてその自治体負担を減らすと。容器包装リサイクル法の改正お願いしたいということで、私たちを含めて、市民も含めて今、運動をしている状況がございます。そういう中で、23区としてはさきに開始をした事業というふうに思っております。
むとう委員
 今までのやりとりを伺っていて、古紙についてはもう集団回収への移行ということで、行政回収をやめていこうという方向性が色濃く答弁の中から聞こえてきているんですけれども、そのメリットとしては、コストというのは当然のことで、ただ働きの区民を雇うわけですから、それは当然、コストは違ってきて当たり前のことなんです。本当にそういう町会によってもいろいろ担える町会、格差があるんだろうなというふうに思うんですけれども、どんどん古紙、こういったものを集団回収にという部分に移行していって、果たしてそれがずっと長続きするものかどうなのかという懸念があるんですよね。その実際にメインで、いろんな任意の団体もあるかと思いますけれども、メインが町会ということのようですけれども、町会の加入率というのは、一体どれぐらいなのかというあたりも気になりますし、町会がメインの集団回収で、本当に成り立つのかどうかというところは、すごく心配なところなのです。今、キロ当たり6円という報償金があります。その報償金のほかに、今、売れていますから、お金になっていますよね。それが古紙が暴落してお金にならなくなったときに、つまり、民間の古紙屋さん、紙屋さんが引き取らなくなるという可能性もなきにしもあらずで、かつてこれまで古紙が暴落したときに、今まで持っていってくれていた、引き取っていてくれていた事業者が持っていかなくなってしまったということも過去にはあるわけで、その辺の問題であるとかというところを、どういうふうに区は考えているのか、そこを改めて教えてください。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 一つ申し上げておきたいのですけれども、ただ働きの区民を雇うというのは、そういうふうに私どもは思っておりませんので、区民がやはり自主的にやろうと言って始めています。町会の今回の問題につきましても、私たちは呼びかけてはおりません。町会の方で何とかしてこういうのをやりたいんだけれども、自分たちだけで話し合っていては、なかなからちがあかないので、行政の方にオブザーバーでいいから来てくれということで始めておりますので、それは町会ですけれども、町会以外の団体の方でも集団回収をやりたい。どうしたらいいのかという御相談を受けていますし、それは同じように対応しておりますので。
 それから、古紙の暴落の話の、経済状況によってかなり違ってくる。それはリスクというのはあります。今は比較的いい状況ですので、悪い状況も当然予想されます。ただ、今、悪い状況を想定してどうこうするということをやはり考えてやり出しますと、すごくこの制度がもう現状のままでいいやというふうになりかねないので、一歩踏み出すことが大事かなと思って私どもは取り組んでおります。古紙が売れなくなって暴落したというときは、行政回収の古紙も売れません。しかし、現実点ではそこまで考えて対策をとるというのは、現実問題として難しいかなと。いまは一歩できるところからやっていきたいというふうに思っております。
むとう委員
 何度かこの問題で議会でも発言させてもらっているんですけれども、その集団回収で、地域によってやり方によって、すごく差があるんだというふうに思いますので、区全部のところを私は把握しているわけでは全くないんですけれども、決まった日に、決まったところに古紙を出す。そのお手伝いの要員が必要なわけですよね。そのお手伝い要員がなかなか確保できずに苦戦しているところもあるわけです。私の住んでいるエリアは子ども会がやっているんですけれども、今、やはり仕事をしている保護者が多いですから、その時間にお手伝いができないという人が非常に多くて、お手伝いできる人が限られていて決まっていて、結局、そこからの不満の声というのがこれまであったわけです。結局、手伝えないんだったら、出さないでみたいなところまでこじれていってしまった事例もこれまでには私は聞いています。そういう中で、行政回収が始まってほっとしたという声もいっぱいあるんです。だれに負担をかけずに、自分もだからといってごみに出しちゃうのは嫌だしというところで行政回収が実施されたということで、安心して、出してから仕事に行けるということで、行政回収になって本当によかったという声もかなりありました。そういう中で、また行政回収を縮小して、集団回収にどんどん移行していこうということで、果たして本当にうまくいくのかというふうに思います。この集団回収のやり方というのは、本当に日本の文化にある種、合っていて、独特な方法なのかもしれませんけれども、リサイクル、ごみの減量にわりとうまくいっている先進諸国の事例を聞きますと、やはりこういう形ではなくて、きちんと行政が分別して資源化するルートを確立し、どうやって出すかというルールづくりをしっかりして、そのごみを出す側はしっかりそのルールにのっとって、出すところまでの責任がすごく問われていて、あとはもう行政がしっかりやるという、そういう方法で行われているところが環境問題、ごみ問題の進んでいるところなんです。だから、本当にそういう意味では、集団回収というやり方は日本の文化独特な方法なのかなと。こういう事例は先進諸国ではほとんど聞いたことがない。私もすべてを知っているわけではないですが、乏しい知識の範囲では、なかなかないことなのですけれども、これで本当にうまくいくのかというあたりがすごく心配です。
 それで、町会の加入率はどれぐらいのものなのでしょうか。それで、例えば私も自分の住んでいるところの一町会の一会員ではあるんですけれども、町会がその集団回収をしっかり進めていこうということで話を区としているというようなことの内容は、うちに回ってくる回覧板では一切書かれていません。だから、すごく怖いなと思うのは、一町会の一会員に全く知らされることなく、町会の役員レベルなんでしょうか、その辺と区で事をどんどん進めていってしまって、結局、決められたことが知らされていない一会員のところに下りてきて、いついつ、何時に手伝いに人を出せみたいなことになってくると、やっぱり違うのかなという気がすごくしていますので、その辺は区の問題ではなくて、むしろ町会側の問題であるかもしれませんけれども、こんな形で話がどんどん町会が、町会のだれなのか、どのポジションの方なのか知りません。一町会の町会長は全部そこには加わっている話なのかもしれませんけれども、そこから一町会の一会長から一会員に、私の町会ではこの話は全く回覧板に書かれていませんし、知りません。こういう形で進めていいんだろうかという疑問をすごく持っています。その辺、区はどういう認識をしているんでしょうか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 現行の集団回収、地域、町会によっていろんなやり方をやっていると思います。それで、よく言われるのが、一つの町会のエリアがあって、そこに数カ所の拠点を設けて、皆さんがリヤカー等で運んいるんだよというお話をときどき聞きます。そのやり方がもう難しくなってきているという実態もあるようです。今回、町連が考えております集団回収というのは、そういう形で進められる町会はそれで結構ですが、新しいやり方として、原則として今のびん・缶の回収場所に出すようにしましょうと。そうすると、回収の出す場所がぐっとふえるわけです。そうすると、自分のうちのから持っていきやすくなると。今までみんなでよいしょ、よいしょで運ぶ必要はなくなる。そういう意味では高齢者等の負担を軽減するやり方だということで、基本的にはびん・缶の回収場所で出していただくという仕組みにしましょうということで、今回、制度をつくってきています。ですから、今までどおりやって、月1から月4に持っていく方法もありましょうし、月4は難しいから、月2でいいというところもありましょうし、それは一斉に月4にしなさい。回収場所をどこどこにしなさいということではなくて、それぞれの町会・自治会でできるところからやっていこうということで進めております。
 それから、回覧板の件ですけれども、私どもで集団回収ニュースというのを年に4回ぐらい発行していますが、今回、町会で行う集団回収制度についての、町会の資源小委員会の会長さんのインタビュー記事というような形で、A4で1ページですけれども、使った形で記事にしました。それを全町会の回覧板で流すということでお話がつきまして、もう既に回覧されているところもあるかと思います。まだのところもあるかもしれませんけれども、それは8月の終わりぐらいにたしかやったと思います。そういう形で集団回収について、ほかの集団回収の団体の紹介をしたりしているんですけれども、町会がやろうとしているものは、こんなものですよというような形で紹介の記事を回覧板で回したということはございます。
 加入率については、ちょっと私どもではわかりませんので。
むとう委員
 結局、多分、加入率低いと思うんです。それも地域によってかなり差があるかと思うんですけれども、入っていないおうちには回覧板が回りませんから、それでは全く不十分で、入っていないおうちの方はしらないうちに、今までやっていた行政回収が、ある日、なくなって、そちらに移ったということになっちゃうわけですかから、町会の回覧板だけに頼って周知するというのは、ものすごい限界があると思うんですけれども、早いうちから、もし本当にそういう方向で話を、要するに区民は町会員ばかりではないですから、町会と区で話し合いを進めて、行政回収を縮小の方向にしていくといこうというのを、そこだけの話で決めていくのは、ちょっとやり方としては乱暴ではないかと思いますが、その辺はどう認識されていますか。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 町会の方々と私たちが話し合うというときも、そういう話は出ています。町会に入っていらっしゃらない人も大勢いらっしゃるので、町会としては、それは当然、承知をしておりますので、PR活動がいかに大事かということを私も申し上げているし、町会の方もそれを認識しております。ということで、今まで月1やっていたのを、例えば月2、月4にしようということにした際のPR、これはその単位町会の中でチラシを自分でつくって、あるいは区のチラシを引用しながらということもあるんですが、とにかく全戸配付しようと。それから、地区の班長さんといいますか、役員さんを集めて説明会をしようとか、私どもはもうきめ細かなPRを、町会で十分やってほしいということを言っていますので、ただ、区が直接、町会の集団回収に移行してくださいという全戸配付のチラシはできませんので、町会の方でその辺のPRは徹底的にやっていただきたいというふうに申し上げているし、町会の方もそれはやると言っていますので、そういった形でやっていくのが妥当かなと思っています。
佐藤委員
 さっきの容リ法の、プラスチック容器の回収の続きなんですけれども、プラスチック容器の回収を分野の目標としては、区内全域で実施というのが10年後の目標になっていますよね。でも、先ほどおっしゃったように、いわゆる事業者負担が少なくて、行政負担が多いから、実施地域をふやせばふやすほど、行政に係る予算もこれからどんどん多くなる中で、前も委員会で御質問したことがあるんですけれども、すごく難しい問題を抱えていると思うんですが、来年度も目標として掲げたからには、全治地域で実施という方向に目掛けて踏み出すんですよね。その辺の方向性とか、それから予算との関係性とか、教えてください。
寺部ごみ減量・清掃事業担当参事
 全区展開をしたいというふうに基本的には考えています。それで、問題はコストの問題ですが、先ほど資源化センターというお話がちょっと出ましたけれども、今、板橋区にある新日鉄に運んでいますけれども、その運搬経費もかなりかかります。そういう意味で、区内に一時保管場所を設けることによってのコスト減というのができます。そういう意味で、資源化センターというものの機能の一つにそれも入れたいなと。それによって、コストが1億ぐらいですか、全区展開したときに、変わってくると思っています。
 一方で、ごみの減をどこまで進めるかによって、可燃・不燃・粗大のごみが減れば、当然、そっちの方のコストも減ってきますので、そっちとの兼ね合いも出てくるかと思います。いずれにしても、10カ年の10年間を見据えたコストのシミュレーションをやりながら、全区展開、何年度、どのくらいというようなことも考えていきたいと思っています。いずれにしても、その間に法改正があって、自治体負担がなくなれば、さらにコスト減というのになりますので、ぜひとも法改正をできたらと思っているところでございます。
主査
 他に質疑はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、答弁保留が全部で四つほどあったと思いますが、順次、準備ができていればお願いしたいと思います。
遠山清掃事務所長
 まず斉藤委員からCNG車の年間平均燃料費のお尋ねでございました。38万円ととらまえてございます。
 それからむとう委員から、リサイクル展示室につきまして、まず職員数ですが、再雇用の職員を充ててございますが、これが6人から4人に減ってございます。また、これにあわせまして、月の後半部分は準備等で閉館をしていて、中で仕事をしているんですが、以前は月曜のみ休館でございましたが、この人数の縮小に伴いまして、休館日を月曜日と木曜日にしたということで、オープンの日数が減ってございます。
 それから、先ほどむとう委員からの御質問で、用語の使い方でちょっと私、勘違いもありまして、再度、修正答弁をさせていただきます。各戸収集、個別収集というお話がございました。ちょっとややこしいのですが、複数の世帯で出しているのが、通常ですが、各玄関までといいますか、それが全体の集積所数は大体1万7,000ととらまえてございますか、この中で各戸収集と呼んでいるのが4,700でございます。それから、個別収集、これは高齢者、障害者等で、ちょっとサポートできる方がいないので、直接玄関まで取りに行くというこれを我々は戸別訪問収集と言ってございますが、これが260軒ほどございます。訂正させていただきます。
主査
 それから環境対策費の関係ですね。
本橋みどりと環境担当参事
 エコ推進会議の御質問についての答弁で、ちょっと訂正をさせていただきながら、保留した分をお答えさせていただきます。エコ推進会議はこれは事業者・消費者としては中野区環境行動計画といいまして、13年度を初年度としての5カ年の計画であります。それに向けてのいろんな取り組み、進捗状況を確認したり、あるいはまた、それぞれの職場でのこういう工夫をしているというようなことでの、また、そういう成果を上げたということでの情報交換などをしているということであります。したがいまして、特に推進会議で具体的な目標設定をし、取り組むということではございません。では、どんなふうに進んでいるかということですが、現在、15年度の分については集計中ということで、14年度分でお話しさせていただきますと、例えば電気・都市ガスにつきましては、12年度を基準としますと3%の削減ということで設定しておりますが、電気がマイナス4%、都市ガスが10.8%、水道も現状以下ということでしたが、10.8%の削減。燃料関係も3%ということですが、重油、灯油、ガソリン等々ございます。全体的に下がっておりまして、特に庁有車等でCNG車輛を入れたということでの削減効果も出てきております。温室ガスにつきましても、3%削減が0.6%というような状況です。紙の使用量などについては、5%削減を目標にしておるんですが、14年度でマイナス1.6%ということで、削減率は低いと。NOxの排出については、5%削減のところを先ほど言いましたCNG車等の導入も含めれまして、25.5%の削減、そんな状況になっております。いずれにしても、そういうのを点検しながらということで考えております。
 「中野の環境」という冊子のことで御質問をいただきましたが、14年度まではこういう形でつくっておりまして、15年度版以降、つくってございません。これについては、また組織改正等々もあったということもあるんですが、環境施策の取り組みの状況、進捗状況や課題等々についてわかるようにということでの工夫とかをしていきたいと考えております。
主査
 以上で答弁保留分は全部御答弁されたことになります。今、答弁保留分を答弁していただきましたけれども、何か質疑は追加でございますでしょうか。よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、一般会計の歳出分につきましては、一番最後にまた質疑漏れのことはやりたいと思いまけれども、いったんこれで終わらさせていただきます。
 3時になりますので、ここで休憩をとりたいと思いますが、よろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、分科会を休憩いたします。

(午後2時56分)

主査
 分科会を再開いたします。

(午後3時18分)

 続いて一般会計歳入につきまして、一括して審査を行います。
 質疑に当たりましては、歳入決算説明書補助資料のページによりましてお願いを申し上げます。
 それでは、質疑はございませんでしょうか。
 一括してということで進めたいと思いますので、それぞれ質疑に当たっては、ページ数をお示しいただいて質疑を行っていただければと思います。1ページ目からということでなくても結構ですので、どこでも結構です。
佐藤委員
 8ページ、9ページのところに、最初の歳入のときの御説明のところで高齢者福祉住宅のところです。あと、高齢者福祉のところも入っているんですけれども、これは違うんだ。介護予防地域支え合い事業というのが両方に入っていて、じゃあ、これも何かここで議論された歳出のどこかに反映されている歳入なんでしょうかと思ったんですけれども、これは違うんですよね。
西條経営担当参事
 9ページの私どもの所管の部分につきましては、老人クラブ助成事業が該当してございます。介護予防地域支え合い事業については、保健福祉分野の担当です。
主査
 ちょっと待ってください。ちょっと分科会を休憩します。

(午後3時20分)

主査
 分科会を再開いたします。

(午後3時22分)

 それでは、今の佐藤委員の質問の対する御答弁から始めたいと思いますので、よろしくお願いします。
西條経営担当参事
 大変申しわけございませんでした。今、主査の方からお話がございましたとおり、介護予防地域支え合い事業につきましては、高齢者集会室で行っております敬老行事等の事業でございます。
佐藤委員
 具体的にはどんな事業に使われているんでしょうか。
西條経営担当参事
 敬老の行事、9月にあります敬老の日の行事だとか、そのほかの老人集会室で行っておりますいろんな教室だとか講座でございます。具体的には、ちょっと答弁保留します。
佐藤委員
 敬老の日にやっている敬老事業に使っているということで、講座とかと。地域センターだから、地域センターでやるそういう敬老事業の講座とかに使われているということでいいんですか。聞こうと思ったのは、老人クラブ助成事業というのがあって、老人クラブに対する助成事業をされているんですが、最近、老人クラブの方でも介護予防とかそういうのに取り組まれてきておりますよね。そういう個別の取り組んでいる例えば介護予防なんかには、ここにある介護予防地域支え合い事業とかが、そういうことで入ってきているのかなと思って、ここに介護予防地域支え合い事業とかが入っていますよね、言葉として。だから、そういうのに使われているのかなと思って聞いたんですけれども、そうではなくて、それは老人クラブの方の助成金の中で、老人クラブの方たちがおやりになっている。これは区としてやっている講座とかに使っているということで、じゃあ、老人クラブでやってらっしゃる介護予防のリハビリとかいろんな事業というのは、別途事業費としてどこかの補助金がつけてあるわけじゃないという解釈でよろしいんでしょうか。
西條経営担当参事
 老人クラブの助成事業の中で、いろいろないわゆる仲間の方々の支え合いの事業を進めていくという形で今、計画を立ててやっていこうとされているところでございます。そのほかの、先ほど申しました高齢者の生きがいと健康づくり推進事業については、高齢者会館あるいは高齢者集会室で行っておりました事業をこちらの方で補助金を受けてやっているものでございます。
斉藤(高)委員
 2ページの商工施設の中の1の商工会館の(2)に収入内訳とあります。いわゆる商工会議所中野支部と中野区商店連合会と中野工業産業協会、いわゆるこの3団体ですけれども、この使用料、三つあるわけですけれども、1カ月のこの使用料ですけれども、そういう細かいのまで出てくるのでしょうか。毎月この支払いになるんでしょうか。
高橋産業振興担当課長
 毎月の支払いではないかなと思っています。まとめていただくような形だと思います。ちなみに月額の使用料でございますが、東京商工会議所、これは面積にもよります。基準使用料によります。東京商工会議所中野支部では、月額15万3,900円、中野工業産業協会については3万350円、中野区商店街連合会につきましては、3万250円でございます。
斉藤(高)委員
 ちょっと今度は質問が変わります。6ページ、5の環境手数料の2の清掃ですけれども、この収入内訳の廃棄物処理手数料になるかと思いますけれども、いわゆる最近、有料のシールというのがありますよね。これは、この中の手数料、大変大きな金額ですけれども、有料シールはどういうものが含まれているんでしょうか。
遠山清掃事務所長
 今、委員のお話がございました。事業系がほとんどですが、一部、粗大ごみの処理手数料が入ってございます。
斉藤(高)委員
 そうすると、これは普通、区民の方もコンビニ等を利用しますけれども、中野区内ではどのくらいの箇所にその有料シールの購入ができるんでしょうか。
遠山清掃事務所長
 契約してございます取扱店、それから今、お話にございましたコンビニでございますが、一般取扱店、例えばお酒を販売するところ。ここは117店、契約なさってございます。それからコンビニでございますが、10系列、これは開店・閉店いろいろございますが、4月1日現在、125店というところでございます。
斉藤(高)委員
 そうすると、最近はこの先ほどの粗大ごみ等も、私の範囲でちょっと多くなってきていると思いますけれども、この数字を見て、これは15年度ですけれども、14年度と比較しますと、これは増なんでしょうか、減なんでしょうか、この金額。
遠山清掃事務所長
 平成14年度2億8,800万でございました。15年度決算でございますが、2億7,700万ということで、若干減ってはございます。ただし、これは企業がいろいろ会計の締め等で経費扱いになりますので、そういったこともありますので、厳密には年間を通して、あるいは期末の締め等の関係もあるのかなとは思ってございます。
むとう委員
 区民の6の資料なんですけれども、住民票の閲覧手数料の資料を出していただいておりますけれども、中野は30分リスト閲覧が1,000円ということで、いろいろこれは区によってすごくばらつきがあるんですけれども、この金額については、収入大きいんですけれども、見直すとか、値上げをするとかということは検討されているんでしょうか。
登戸籍住民担当課長
 住民票のリスト閲覧でございますけれども、最近の傾向としましては、値上げをする自治体がふえているという状況がございます。利用される方がいわゆるダイレクトメールですとか、市場調査、こういったいわゆる営業関係の理由で閲覧される方が多いということになっております。中野区としましても、今後この値上げについては検討いたしたいというように思っております。
むとう委員
 では、今後検討するという、今後は次年度に向けてというふうに思っていいんでしょうか。
登戸籍住民担当課長
 まあ断定はできませんけれども、所管部としては来年度へ向けて検討したいと思っております。
主査
 他に質疑はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 それでは、なければ以上で一般会計の歳入につきましての一括の審査は終わらせていただきます。
 以上で当分科会の分担分についての質疑はすべて終了したことになりますけれども、歳出・歳入、全体を通して何か質疑漏れ等はございませんでしょうか。何かあれば、どうぞ。
佐藤委員
 全体を通してなんですけれども、今回、すごく質疑がしにくい。さっきの問題もまさにそうで、あそこで事例として言おうかなと思って事例として挙げたんですけれども、歳入のところだけだからと思って、全体のところで、では、後ほど言えばいいやと思ったんですが、目標による管理ということで、改めて外部評価ということで、評価票もつけられて決算審査に臨んでいらっしゃるところです。例えば目標による管理ということで言うと、93ページのところは地域センターの部分ということで、地域課題の解決というところで、ここに高齢者会館の維持管理も集会室もみんな入っているんですよね。だけど、高齢者会館は保健福祉部だよ。集会室だけだよということだから、歳出のところでも何か、何をどう聞いていいかわからなくなっちゃったし、歳入のところでも、何か一括してその部分だけだよと。補助金もその部分だけだよということですよね。
 あと、すっかり都市計画部の範囲だと思っていたところが、みどりのところもそうですよね。先ほど建設委員会のことでも聞いたら、建設委員会の管轄だから、ここの147ページのところがそうですよね。みどりに守られる豊かさが感じられるまち、じゃあ、これは建設委員会が担当、都市計画部が担当で、この行政評価票をつくられたということなので、じゃあ、ここでいろいろ皆さん聞いていかれたら、いや、これは違いますよ。区民委員会の管轄ですよとかと、途中でストップがかかったところがあったりというふうに見ると、ここは生け垣助成のところなんかは、区民委員会だったわけです。じゃあ、緑被率というのは、どっちで聞くのか。あちら建設委員会だそうです。だけど、緑被率を高めていく。屋上緑化のことを聞いたりすると、屋上緑化はこっちですよね。違いますか。両方なんですか。だから、そういうのも、じゃあ、屋上緑化をどっちで聞いていいの。これから進んでいく。それで、何か緑被率の調べられたそうで、すごく思いもかけず、意外と緑被率がもう既に10年後の緑被率のパーセントよりもはるかに突破していたので、10年後の緑被率の計算の仕方をまたこれから変えなきゃということは建設委員会でも報告されたそうですけれども、そういうのは、じゃあ、なぜ、行政はまだ何もしないのに、どうしてただ高まったんだろうというところだってあるわけですよね。でも、それぞれ区民の方が屋上緑化とかいろんなことを心がけていらっしゃったりする。また、そういうのかあらわれてきているとかという当たりで、じゃあ、その屋上緑化に質問するのはどこなのかということもわからなくなっちゃったり、それから住宅のところでも、きのう、やはり戸惑ってしまったところだったんですけれども、155ページのところ、安心して暮らし続けられる住まいのところで、福祉住宅のことで聞いたわけですよね。そうしたら、整備するのは都市計画部ですよね。で、都市計画部の方で建設分科会の方でもここのところページだから、担当だから、155ページのところで聞いていくわけです。そうすると、例えば入居者のどうのこうのというのも質疑の中に入ってくると。そうすると、いや、区民委員会だから、それは違いますよというように、途中でまた質疑が変わっちゃうというあたり、せっかく行政目標で目標による管理とされて、行政評価票をつくられて、それぞれ担当部が決まっていて、この安心して暮らし続けられる住まいというのは都市計画部が責任も持ってつくられている管轄になっているわけですよね。とかと見ていくと、何かここの議論がしにくい。決算議会で議論がしにくい。こういう資料をもらって、これでもって審査していこうとすると、すごく歳入も歳出も、特に区民委員会は間にはさまることが多くて、区民でやることは区民委員会ですよとなるから、じゃあ、みどりも住宅整備も何かみんな全部にかかっちゃう。だけど、1個1個聞いていくと違いますとなっちゃうわけで、やはりその辺は全体的にもう一度、目標による管理とかというところを考え直して、関連づけて議論していくところというのはちゃんとまとめられていった方がわかりやすいんじゃないかと思うんですけれども、その辺はいかがなんでしょうか。
本橋区民生活部長
 まさに御指摘いただいたところ、そのとおりだと思っております。15年度、目標による施策の体系化ということで、それまでの施策の組み立てを少し組み立て直しをしております。そこの部分で、14年度の決算と15年度の様子というのはすこしずれが出てくる。この16年度でまた組織を変えました。そこでまた所管が分かれたということで、15年度の決算の分もそのそれぞれの所管分でもってわけてということになっておりますので、非常に錯綜してしまったというのが今回の決算の様子だというふうに思っております。そういった意味で、今、委員御指摘のように非常に質問しづらかったという点もあったかと思います。大変御迷惑をかけて、申しわけなかったと思います。ちょうどその目標体系、それから組織体系を変えていく過渡期ということで、これが一定程度落ち着いてきますと、それなりの前年度比較等々もしやすくなるということがなっていくと思うんですけれども、ちょうどそういう意味で今回の決算審査というのは非常にやりにくかったというような状況になろうと思います。
 また、お話のありましたように、今回の組織改正の中でも、ちょうど事案とすると、またがっている部分、事業部制ということで、一定程度仕事としての固まりを持った形で計画から実施から検証ができるようにということではあるんですけれども、住宅、みどり、環境の部分については、ほかの部といろいろと仕事の中で錯綜といいましょうか、分担があってわかりにくい部分もあったなということが、実際に仕事を実施する上でも御指摘いただきましたような中でさらに工夫をしていく必要があるだろうということもあります。それらも含めて、これからの新しい10カ年計画の効果的な推進体制ということも含めまして、さらに検討していきたいと思っております。決算については、いろいろと錯綜した部分もありますけれども、ある程度、落ち着いてくれば、それで見ていける部分がある。また事業部制の中で、少し入り組んでいるところについては、点検をしながら、さらに整理をしていきたい、そんなふうに考えているところでございます。
佐藤委員
 新しい試みは、何でも最初から100%ということはなくて、それこそやってみる中で、ああ、いろんなことが頑張ってこうやってみたんだけど、何かちぐはぐなところもあるなということが見つかるわけですので、今回のやっと決算にこういう評価票をつなげてつくってきたというのは、やはり大きな成果だと思いますので、その成果の中で、やはりうまく議論ができない部分ですよね。そういうところを点検し直して、よりよい目標とまたそのチェックですか、そういう仕組みがきちっとできるように部長さんが中心になってでしょう、総合的に他の部と連携しながら考えていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
主査
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕


主査
 なければ、以上で認定第1号の当分科会分担分の質疑をすべて終結したいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 御異議ありませんので、認定第1号の分担分につきまして、すべての質疑を終結をいたします。
 次に、意見についてでございますけれども、意見がある場合は、対象となる認定番号、会派名を明記し、明日10月7日正午までに、文書で事務局へ提出するようお願い申し上げます。
 次回の区民分科会は明日10月7日午後1時から、当委員会室において開会することを口頭をもって通告いたします。
 以上で、本日予定していた日程はすべて終了いたしますけれども、委員から何か御発言はございますでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

主査
 なければ、以上で本日の区民分科会を散会いたします。

(午後3時41分)