平成19年12月06日環境対策特別委員会
中野区議会環境対策特別委員会〔平成19年12月6日〕
環境対策特別委員会会議記録
○開会日 平成19年12月6日
○場所 中野区議会第2委員会室
○開会 午前10時00分
○閉会 午前10時52分
○出席委員(14名)
小堤 勇委員長
南 かつひこ副委員長
平山 英明委員
つぼい えみ委員
いでい 良輔委員
のづ 恵子委員
奥田 けんじ委員
牛崎 のり子委員
伊藤 正信委員
むとう 有子委員
篠 国昭委員
市川 みのる委員
岡本 いさお委員
来住 和行委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
副区長(管理会計室) 沼口 昌弘
財産管理担当課長 豊川 士朗
経営室特命担当課長 篠原 文彦
評価・改善推進担当課長 田中 政之
区民生活部長 大沼 弘
環境と暮らし担当課長 納谷 光和
ごみ減量・清掃事業担当参事 橋本 美文
清掃事務所長 齋木 正雄
都市整備部長 石井 正行
公園・道路担当課長 安部 秀康
教育委員会事務局次長 竹内 沖司
○事務局職員
書記 松本 桂治
書記 丸尾 明美
○委員長署名
審査日程
○議題
省エネルギー推進及び自然エネルギー活用について
ごみ発生抑制及び資源化推進について
都市緑化推進について
○所管事項の報告
1 集団回収移行後の古紙回収について(ごみ減量・清掃事業担当)
2 その他
(1)ペットボトル破砕回収機に係る事故について(ごみ減量・清掃事業担当)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、環境対策特別委員会を開会いたします。
(午前10時00分)
本日の審査ついては、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように進めます。
なお、審査に当たっては、12時を目途に進めたいと思いますので、御協力よろしくお願いいたします。
それでは、議事に入ります。
省エネルギー推進及び自然エネルギー活用について、ごみ発生抑制及び資源化推進について及び都市緑化推進についてを一括して議題に供します。
所管事項の報告を受けたいと思います。
1番、集団回収移行後の古紙回収についての報告を受けます。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
それでは、集団回収移行後の古紙回収につきまして御報告をさせていただきます。
本年4月から区の古紙回収を廃止いたしました。全面的に町会・自治会等によります集団回収に移行したところであります。現在まで、町会・自治会等実践団体の皆さんの御努力によりスムーズに事業実施が図られているところであります。ここにきまして半年経過いたしましたので、古紙回収の状況等につきまして御報告をさせていただきます。
お手元の資料(資料2)をごらんいただきたいと思います。
まず、1番、団体別の回収実績ということで、前年同時期と比較をさせていただきました。表頭右にあります回収量、括弧書きの部分が昨年同時期でございます。4月から9月、6カ月間でございます。トータルで申し上げますと、360トンほどふえてございます。内訳につきましては、町会・自治会が116団体で8,250トン、以下、表をごらんいただきたいと思います。
2番目の集団回収の効果でございますが、4点ほど私どもとしては認識してございます。1点目が、古紙回収量の増ということで、これにつきましては裏面をごらんいただきたいと思います。
折れ線グラフでもってこの半年間の推移を記させていただきました。ほぼ各月とも19年度のほうはふえてございますが、9月につきましては約3トンほど減ってございます。一方、この資料をつくった際にはまだ10月データがございませんでしたが、10月につきましては104トンふえてございます。9月は何らかの事情でもって減ったのかなというふうに思われますが、今後この数字は漸次ふえていくのかなというふうに予想を立てております。
もう一つが、回収経費の大幅な削減ということで、これまでは区が収集しておりましたから、収集に係る経費がかかってございました。集団回収と申しますのは町会・自治会等実践団体の皆さんが回収事業者と契約をして回収をしてもらうということで、回収に係る経費は区の持ち出しはございません。ただ、一方で報償金につきましては、これまでの要綱にしたがいまして、キロ当たり6円という形で報償金は出させていただいております。収集にかかわりますそうした事業費につきましては、約1億円ほど19年度につきましては減になってございます。
3点目が古紙の抜き取り事案の減少ということで、これにつきましては年度当初、世田谷区などで抜き取りにかかわります裁判など新聞報道されてございますが、中野におきましては、19年度で申し上げれば、こういった抜き取り事件、報告を受けてございません。昨年度はそうした事案につきまして何件か相談を受けたところでございます。
4点目が地域住民の町会等区民団体への認知度の高まりというか、それぞれの区民の皆さんが、自分がどの町会に属しているのかということで、町会に対するアイデンティティーみたいなものが高まってきたのかな、このように認識してございます。
3番目に、今後の課題でございますが、古紙の相場は今非常に高値安定という状態かなというふうに思ってございます。これがこのまま推移するとはなかなか思えません。そうしたことで市況が動いた場合、そうした市況に左右されないで、安定的、継続的にこの古紙回収事業が継続されるような、そういう何らかの仕組みが必要なのかなというふうに認識してございます。
もう一つは、区民全体への継続的なPR、これによって古紙回収の活性化、ひいては資源化率の向上ということがこれから必要なのかなと。それから町会等区民団体あるいは回収事業者、区との情報の共有化ということで、これに対します共通認識を図っていく必要があると思っております。今年度は6月にこの3者によります意見交換会などを実施させていただきました。
本日御用意させていただきました資料で、参考資料ということで集団回収ニュースというのを御用意させていただきました。こういったものを約3カ月に1回程度発行してございます。今回は実践されています幾つかの町会を御紹介させていただいてございます。集団回収の決まりだとか集団回収のお願いとか、こういったことも触れてございます。こういう形でもって情報の共有を図っているところであります。集団回収移行後の古紙回収につきましては以上でございます。
委員長
ただいまの報告について質疑はありませんか。
篠委員
行政回収より1億円減りましたよね。内訳的には簡単に触れられたんですけれども、もう一回ちょっとお聞かせいただけたら。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
18年度の古紙の行政回収、決算では約1億900万円でございました。これが古紙の区による回収がなくなりましたので、この部分が皆減をしたということでございます。
一方で、集団回収にはキロ当たり6円ということで報償金をお支払いしてございます。これは現行そのままで、これにつきまして平成18年は決算では約8,000万で、19年度は予算で1億2,000万を見積もりました。先ほど回収量の増ということで御説明させていただきましたが、今後もそういった形でもって推移していくだろうということで、報償金につきましては今年度増額で予算編成をさせていただきました。
篠委員
1億900万、決算額。これはまるっきり簡単になくなる。単純なのかな、それ。町会にお力をいただいたことによって、これがまるっきりなくなったと。町会に頼まないとこれだけかかっちゃうと。それが何で区が手を入れただけで1億円かかるのかを、事実であるんですから、町会の人たちにしっかり宣伝されているんだと思うんですが、その簡単な構図を、誤解されちゃまずいでしょう。要するに、区がかかわると金がかかっちゃうんだというような短絡的にとらえられては困るわけだと思うんで、そこを説明してもらいたい。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
区が直接収集するということになりますと、雇上事業者、車を出して運転手をつけて、そういう事業者に区が委託をいたします。それに係る必要が1億円余ということで、1年間を通じての事業でございますので、他の家庭から排出されるごみと同様に、雇上事業者による委託費、それがなくなったということでございます。
篠委員
現在は町会と例えば鷺宮のほうで昔からの方いらっしゃいますよね。町会とそこの関係というのは、別に契約とかそういう形じゃなくやっているということなんですか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
個々の町会様が例えばある事業者と契約を結びます。つまり民・民の契約の中で回収がされるということであります。
篠委員
そこにはお金はかからないの。文書だけでいいってわけ。お願いしますよで、わかりましたと、そういうことなの。ところが役所が入っていくと、雇上業者に対して契約即お金という流れになる。そこのところをしっかりと教えてもらいたいし、町会にもさらに今後大きな力をかりられる可能性あるわけですから、かんで含めるように言ってもらわないといけないと思うんですけれども、どうですか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
町会様と事業者が契約を結びます。これは民・民の契約です。その契約の中で報償金が区からキロ当たり6円支払わせていただきます。ほとんどのところがそのうちの3円部分が事業者のほうに町会から支払われるような仕組みになっております。残りの3円が町会の純然たる報償金というのですかね、町会の事業費になっていく、そういう仕組みになってございます。
篠委員
ですから、結局古紙はふえましたよね。ただ、町会に入ってくる金額という形で言えば、今までと比べて、そういうことは本当はどうでもいいことなんですけれども、3円になった。前はまるっきり6円で町会に入ってきたという流れ。町会自体で考えた場合はどういうデータになるんですかね。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
報償金の取り扱いで町会がその分若干減っている部分というのがございます。一方でもって回収量がふえてございますので、トータルとしてゼロサムにはなりませんけれども、少し町会に入ってくる経費というものは減っていく、そういった状況はございます。
篠委員
私ばかり言ってもしようがないですけれども。あと、今高値で安定しているというお話ありましたよね。こういう状態がいつまでも続くとは限らないんで、システムの構築が必要だというふうにも書かれているんですが、対策というのはあるんですか。構築はもう必要である、課題なんですか、それとももう既にできているんですか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
まだできてございません。考え方としてさまざまあると思っております。例えば古紙の相場が下落をした。そうすると、事業者が事業展開できなくなってくる。その場合に報償金をどうするかというのが一つの視点だと思います。もう一つは、これは実践団体相互の問題なんですけれども、皆さんが協力をして、実践団体として基金を創設して、報償金の一部を積み立てていく。それで相場が下落をしたときにその基金でもって当面運用していくという方法もあるのではないかなと。それらについてはまだ検討も緒についたばかりでございますので、これからどういう方法が望ましいのか、民・民の関係が引き続き継続できるような仕組みが望ましいのかなというふうには考えてございます。
篠委員
それが現実だと思うんですが、民・民ですから、やればやるほど会社が立ち行かなくなっちゃうということになれば、動くわけがないわけですから、そういうときに、せっかくここまでつくり上げたものがまるっきり違うシステムでもう一回再構築しなければならない形にもなると思います。大切な問題だと思いますので、しっかりと検討を進めていただきたいと思います。これ要望しておきます。
伊藤委員
今、篠委員とのやり取りを聞いていて、まだよく理解できないんですけれども、結局、行政回収をやめたのは19年度の4月からなんでしょう。その辺をちょっと確認したいと思います。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
完全にやめましたのはこの4月からでございます。
伊藤委員
そうしますと、18年度の3月まではある程度の地域は行政回収をしていたということですよね。そうしますと、18年度の行政回収は1億円を経費としては必要だった。ところが報償金として先ほどの説明では8,000万円を支払っていたということですよね、18年度は。そうすると、行政回収はある程度やっていて、集団回収もやっていた。そうすると、削減した効果というのは幾らあったんですか、実際には。先ほど1億と言っていたんですけれども、計算上成り立たないですよね。その辺もっと詳しく教えてください。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
収集に直接かかる経費、つまりトラックでもって地域を回って収集する。それで申し上げますとそれが皆減になってございますので、約1億400万円でございます。一方で、報償金につきましては、18年度は8,000万円でございましたのが今年度は1億2,000万円でございます。
伊藤委員
今年度じゃなくて18年度。そうすると、18年度はそんなに削減になってないんでしょう。トラックとか民間との契約、区が直接契約をしているのが1億400万円。ところが町会にも報償金やるわけでしょう。そうするとわずかじゃないですか、2,000万円程度じゃないですか。そういうふうに理解していいのかなということなんです。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
ちょっと私の説明が不十分で申しわけございません。まず、事業経費で申し上げます。事業経費、これはトラックで収集するにかかる経費です。これが18年度が1億1,000万。これは予算上です。それが今年度は計上はゼロでございます。それから報償金、これにつきましては、これ予算で申し上げますと18年度は約8,000万、19年度予算で1億2,000万。
伊藤委員
だから、事業経費がいわゆる報償金に変わっているんじゃないかと思うんだが、私は。そういうふうにとらえるのはおかしいのかな。そうすると、わずか3,000万しか削減になっていないということになるんじゃないですか。そういうふうにはとらえないの。どういう計算なんですか。そこを聞きたいの。実際に行政回収から集団回収に移った場合、幾らこの経費の削減が見込まれたのかということなんですよ。今言っている説明だと、行政回収の分が報償金になっているから、そうでしょう。違うのかな。3,000万か、どうなんですかね。
そうすると、集団回収の量がふえればふえるほど報償金もふえますよね。1億2,000万円も19年度は予算計上して、これ目いっぱいこれ使われると、逆に行政回収していたほうが安く上がるという、そういう計算ではないの。もう少し……。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
確かに回収量がふえればふえるだけ報償金が出るということで、その分の額は増額をされるということになります。もう一度整理をさせていただきます。まず、報償金で申し上げます。決算と予算とごっちゃになってしまいますので、予算的な部分でもって申し上げさせていただきます。報償金につきましては、平成18年は8,000万円を計上いたしました。平成19年は1億2,000万円でございます。それで、報償金につきましてはここで4,000万ふえている。一方で、古紙回収の経費、トラックなどを回収させる経費、これにつきましては18年度予算で約9,000万円計上させていただきました。この9,000万円が19年度はゼロになるということです。4,000万報償金でふえて、事業経費でもって9,000万なくなるということですから、5,000万円の削減ということでございます。
委員長
伊藤委員、その説明でよろしいですか。
伊藤委員
はい。
牛崎委員
教えていただきたいんですけれども、古紙回収というのは最終的には資源化の問題が大きいと思うんですけれども、再生紙になったりというふうなことも含めて、この回収した古紙がその先どういうふうな流れになっているかということも教えていただけますか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
古紙につきましては、収集し、それを事業者は古紙問屋のほうに売却をし、古紙問屋はそれを製紙工場のほうに売却をする。基本的にはそういう流れになってございます。
牛崎委員
今はちょっと詳しく私もわからないところがあるんですけれども、かつては広告の色のついたコート紙みたいなものと、それから新聞紙のようなものと分けて出すようにということがあったときがありましたよね。それから牛乳パックは牛乳パックで別にやるような形をとっていますが、そういう種類の分け方みたいなことは、最近はきちんと区民に周知するようなことはしていないんですか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
先ほど参考資料で御紹介をさせていただきました古紙回収ニュースなどで、排出の仕方などにつきましてはお知らせをさせていただいております。
牛崎委員
古布に関しては全くここに触れていませんけれども、一応、古布・古紙両方とも回収しますよというふうにお知らせが町会の垂れ幕みたいのに出ているんですが、古布のほうはリサイクルプラザでかなり大々的に区民の皆さんにお持ちいただいて、それを商団連や区民の皆さんがきちんと仕分けをして、バザーだとかそういう形できちんと資源化しているということは知っているんですけれども、古布に関しては情報があったら教えてください。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
それぞれの実践団体で取り扱う品目が違います。古紙については共通でございますが、古布についてはやっているところとやっていないところがございます。これは回収事業者との間での約束でもって古布ができるのかどうか、それをお決めいただいているのかなというふうに考えてございます。
牛崎委員
それからもう一つ、私の地域だけかもしれませんけれども、皆さんさまざまな新聞を御講読されていて、新聞社からの新聞紙をこの袋に入れて出してくだされば、新聞社のほうが持ち帰りますよというふうなことがあるかなというふうに思うんですが、私がとっているのは東京新聞なんですけれども、その新聞は、お宅に出したら、これはちゃんと古紙回収として先ほどおっしゃったような紙問屋のほうに回ったりするんですかと言ったら、全部廃棄していますということだったんですね。これは区が一々新聞社に向って、あなたのところは回収したものをどうしていますかみたいなことを言う立場にないのかもしれませんが、かなりの数の古い新聞紙がそうなっているんじゃないかというふうに思いますが、こういうことに対しては御存じでいらしたのかなということと、もしそういうことに対して何らかの対策を立てることができたらいいなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
区としてこうしてほしいということはなかなか細かい部分には言いにくいところがございます。これは町会と事業者との間で。ただ、基本的なルールにつきましては共通でございますので、集団回収ニュースなどでお知らせをさせていただいております。
余談ですけれども、私も中野に住んでございます。それで、こうした回収には自分なりに協力をしておりますけれども、区別して、ひもで縛ってということが町会の回覧その他でもって周知が図られている。恐らくどの町会でもそういう形でもって町会員の皆さんにお知らせがされているのかなというふうに思っております。
奥田委員
今後の課題の中で古紙の市況に左右されないような体制ということで、篠委員からも御指摘あったと思うんですけれども、過去の市況の状況というのはどういった形になっているんですか。要するに、問屋に売却したときに、今はプラスになって推移しているけれども、過去はマイナスで推移したこともあったということですよね。過去の状況どうなっていたかというのを教えていただけますか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
現在、古紙の状況、11月上旬でございますが、新聞につきましては問屋への持ち込みで支払われる額がキロ当たり10円から12円です。これがこれまでどうだったかというと、かなり10円から12円の幅がここ2年ぐらい続いているというふうに私ども認識してございます。その前はもう少し安かったというふうに私ども聞いてございますが、10円から12円のこの幅の中でこれからどう推移していくのかな、これがこれからの課題というふうに考えてございます。
奥田委員
ですから、ここ2年は高値推移ということで御報告ありましたので、現状の推移というのはわかるんですね。ただ、今後の想定の中で紙の市況がどうなるかわかならいとおっしゃっていらして、要するに町会さんなりが運搬を委託する業者にとっては、3円報償金の中から出される部分と問屋から持ち込みでもらう10円なり12円というところで合計13円から15円ぐらい、今キロ当たり運搬事業者としては取れていると。その中で委託が成立しているわけですね。それが今後の推移の中で、今は3円で売却の中からの利益があるので、これが成立しているけれども、これが8円なり6円というふうになったり、あるいは持ち込みに逆に払わなければとらないというような状況も想定としてはあり得るわけですね。その中で過去どうだったかという推移はある程度知っておく必要あると思うんですね。ですから、そこの2年は安定しているというところではなくて、もう少し長い時間軸でどう推移していたかというのを把握したいというふうに思っているんですが、そのあたりお示しいただくことはできませんでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
古紙の相場につきましては、私ども古紙ジャーナルという業界紙から抽出してございます。過去2年間この金額だと。これは全国的に非常に幅がございます。古紙ジャーナルでも関東地域は幾ら幾ら、関西地域は幾ら幾ら、そういった幅があって、日本全体としてどうなのかというのはなかなかわかりにくいところがございまして、関東地域での推移ということであれば、古紙ジャーナルその他でもって過去数年さかのぼることはできると思います。
奥田委員
恐らく地理的なものよりも国際的な市況であるとか、もう少し大きいマクロな視点でとらえる必要があろうかと思いますので、そのあたり関西、関東で若干の違いがあるとかそういった視点よりも、もう少し大きくとらえた上で、今どうかではなくて、時間軸でもう少しとらえていただきたいんです。その上で御報告いただきませんと、今後の課題といった御報告をいただいても、想定される範囲というのがごく限られておりまして、10円から12円というお話があったにもかかわらず、市況というのはもっと大きく動いて、50円幅であるとかいうようなことがあったら、お話しいただいてもほとんど意味がなくて、予算の幅も何億も変わってきてしまいます。対策のこちらとして想定する範囲も全く見えませんので、振れ幅がどれぐらいあるのかをもう少し長い軸で見せていただかないと、検討の方向性も見えないというふうに思われますので、そのあたり御検討いただいて、今すぐお示しはちょっと難しいのかなと思うんですけれども、今後御報告いただければと思いますので、お願いします。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
古紙の相場がどうなるかという問題と同時に、これは回収事業者がこれがなりわいとして成立するのかどうか。こういった報償金とそれから古紙の相場、それだけで事業者が運営できるのかどうか、そこがポイントだと思っております。その際に考えなければいけないのは当然古紙の相場であります。同時に、原油高ということから事業に係る経費、こういったものも総合的に勘案しなければいけないと思っております。そこまで私たちとしてはなかなか踏み込めない部分ではございますが、古紙の相場がこれからどうなって、その事業がどういうふうに展開されていくのか、それにつきましては研究をさせてください。
委員長
よろしいですか、奥田委員。
奥田委員
はい。
むとう委員
別紙でつけておいていただきました集団回収ニュースというのは、どういう範囲でどういうふうにこれが配られているのか教えてください。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
当初これは約250部ほど刷ってございます。配る先が集団回収を実践されている団体の皆さんにお配りして、その団体でもって刷り増しをするか、あるいは回覧をするかという御活用をしていただいております。その後、必要があれば、これは庁内印刷で最初は印刷するんですけれども、あとは両面刷りで私ども分野でのコピーで必要なところにはお届けに上がるとか、そういう取り扱いをさせていただいております。
むとう委員
これ11月発行で、今はもう12月ですから1カ月ほどたっているわけですけれども、ちょうど今回下さったこのニュースで「次は昭三自治会です」といって、私が住んでいる自治会の紹介があるんですけれども、これ残念ながら回覧板でも見ていません。せっかくこれつくられたわけですけれども、集団回収をしている団体におろしたときに、せっかくこれ発行しているわけですから、きちんと回覧するなり掲示板に張るなりということも、きちんと徹底していただかないと。私これ初めてここで見せていただきましたので、その徹底をお願いしたいと思います。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
お配りしております実践団体の皆様に、こういう活用の仕方はどうでしょうかという、そういう話はさせていただきたいと思います。
委員長
よろしいですか。ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ほかに質疑がなければ、以上で本報告は終了いたします。
その他で所管事項の報告はありますか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
ペットボトル破砕回収機に係る事故につきまして御報告をさせていただきます。
これは事故が起きましたのは中野区ではございません。足立区でございます。11月13日に足立区にあります大手スーパーマーケットに設置されておりましたペットボトル破砕回収機、ここを利用した小学生がその後、目にペットボトルの破片と思われるものが刺さったということで眼科医に治療を受けたということで、足立区としてはペットボトルから排出されたものとも思えるので、破砕回収機の使用を中止いたしました。足立区に設置されております破砕回収機と同型が中野区にも設置をされているということで中野区にもその情報が届きました。
中野区としては、11月14日、その翌日になりますけれども、情報を得て、直ちに中野区に設置をしておりますペットボトル破砕回収機9台、使用の停止を行いました。その後、このペットボトル破砕回収機のメーカー、ノルウェーにございますトムラシステムズ社と足立区、それから中野区も一緒になりまして点検をいたしました。これがその事故が起きたと思われる機械、その機械だけに特有のふぐあいなのか、あるいは同機種全体に言えるふぐあいなのか、これらを調査・点検をした結果、そうではないと。安全性につきましては十分確認がとれたということで、ただ、今後の問題としてこういった疑念が残るということもありますので、ペットボトル破砕回収機の中にファンが設置をされているんですが、それはその機械の中が40度になるとこのファンが回転をして冷却をする。そうしませんと、センサーが働かなくなるという、そういう構造になっております。それを破砕回収機が稼働しているときはファンが稼働するという、そういう仕組みにしました。
それはなぜかと申しますと、投入口に粉塵が逆流しないように機械の中の風の流れを下のほうというのですか、投入口より逆のほうにその機械の流れをファンによってつくって、破砕回収機で出た破砕片というか、くずとか、そういったものが投入口のほうに逆流しないような、そういった仕組みを整備すると。それからいま一つは、内側を密閉するシートをきちんと張って、そこから破砕片が漏れないようにする。そういった具体的な予防措置を講じるということでトムラ社としては全機種につきましてそういう措置を講じました。こうした結果を受けまして安全性が確認できたということで、中野区としては12月1日から使用の再開をしたところであります。これらにつきましてはホームページその他でもって区民の皆様にはお知らせをしているところであります。皆様には御心配と御迷惑をおかけしました。申しわけありませんでした。
委員長
ただいまの報告について質疑はありませんか。
来住委員
足立区と同型機が9台ということなんですけれども、これは中野区だけで設置をする、いわゆる設置費用ですね、機械そのものも含めてですけれども、幾らぐらいのものでしたかね。その破砕機の機械の値段。わかりますか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
メーカーでありますトムラシステムズ社からリースを受けております。1台につきまして年間約100万円でございます。
来住委員
機械のリースということで1台100万円で、その他電気だとかその他の経費というのはかかるんですか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
設置時の初期投資といたしまして土台の整備というのですか、あるいは電設工事、これらでもって約20万から25万円かかってございます。それから年間の電気代として中野区が負担しますのがたしか2万5,000円から3万円の幅だったというふうに記憶してございます。
来住委員
ペットボトルの処理を私は本来その事業者がすべきだというふうにずっと区民委員会のときにもそういう話があって、そういう主張をしてきました。実際は回収をしていくという方向に進んできているわけですけれども、事故がたまたま、起きてはならないんですけれども、子どものことですから、予期しないことでいろんなことが起きてしまうわけですけれども、設置をしていることによって、何か起きた場合には区の責任ということにそれでもなるわけですか。設置者の責任ということになるんでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
設置の相手方とは覚書を交わしてございます。その覚書で、適切に使用がされた中で起きたそうした事故、その他の不都合な事態、これにつきましては設置主体である区が責任を負う、このようになってございます。
来住委員
今9台ということけれども、今後区としてはこの破砕回収機をふやしていくという計画で予定をされているんですか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
現在まで設置数については一応10台を目途にしてございます。ただ、これからのペットボトルの排出の状態、――ペットボトルの回収ボックスによる店頭回収をやってございます。それから来年度に向けて拠点による回収も今検討しているところで、そうしたいろいろな取り組みをやった上で、回収状況がどうなのか、そういったものを検証して、ペットボトル破砕回収機の増設につきましては、改めて検討しなければいけないというふうに考えてございます。
来住委員
総合的に判断したほうがいいのかなと思うんですね。リースで9台で900万、それだけでかかっているということですよね。その他電気代とかかかるわけで、現にその場を常に見ておれる状況じゃありませんし、やはり私は排出する業者に対して、その物をつくる、売る側に対して必要な対策を求めていくということを同時に進めていかないと、区が負うことになってしまうという方向だけでは解決は図れないだろうと思っていますので、ぜひその点でも追及をしていただきたいし、検討してやっていただきたいというふうに思っております。これは意見で結構です。
むとう委員
関連でお尋ねしておきたいんですけれども、破砕したペットボトルと破砕しない通常の形のままのペットボトルでは、その後のリサイクルルートが違っているのではないかと思うんですが、同じでしょうか。どうなってリサイクルされていくのかちょっと御説明ください。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
スーパーやコンビニの店頭に置いております回収ボックス、これは形のままで回収をしております。これにつきましては容リ法に基づくリサイクルルートに乗せることができます。一方、破砕回収機でカレット化したものにつきましては、これは容リ法によるルートに乗せることができません。資源として活用することには変わりはないんですけれども、容リ法のルートに乗せることはできません。これは法令等の規定にそのようになってございます。
むとう委員
そういたしますと、全く破砕してしまうと製造者責任が問われなくなって、全部自治体の負担になっていくんだと思うんですけれども、中野区は破砕したペットボトル、資源化ということで有償で売っているんですか。中野区はどういうふうにその後それを生かして資源になっていっているのか、そこをもう少し詳しく御説明ください。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
中間施設でもって処理をいたしますが、そこの中間施設にそれはキロ当たり、たしか11円だったと思いますが、今、売却をしてございます。
むとう委員
そういたしますと、今後トータルに検討していくということになるわけですけれども、破砕するためのリース料金が今9台ですから、900万、それから設置するための工事費が20万から25万と電気代が年間3万ぐらいかかるということと、それから今どれだけ集まっているのかわかりませんけれども、キロ当たり11円で、有償で売却できているということのトータル金額の比較をしたいんですけれども、どれぐらいかかっていて、どれぐらい儲かっているんだか損しているんだかわかりませんけれども、金銭的なところを教えてください。金額。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
申しわけございません。今細かい数字を持ち合わせてございません。
むとう委員
別に慌てている話でもありませんので、次回のときにでも御紹介していただけたらありがたいと思います。今後どうしていくのかということはトータルに考えていく中の一つの資料として今の現状も把握しておきたいと思いますので、もし次回でも機会があれば、御報告していただけたらありがたいと思います。
委員長
ただいまの資料要求ということになりますか。(「事故の報告なんじゃないの」と呼ぶ者あり)
休憩いたします。
(午前10時44分)
委員長
再開いたします。
(午前10時46分)
休憩中に協議したとおり、このペットボトルに対しての資料については、必要とする委員に理事者から配られるということにしたいと思います。
ほかに質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
よろしいですか。
質疑なければ、以上で本報告を終了いたします。
次に、審査日程のその他ですが、次回の日程等について協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。
(午前10時47分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午前10時49分)
休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は年明けの1月11日、金曜日、午後1時から第1委員会室で開催することとし、委員会を休憩中に学習会を行いたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定いたします。
また、学習会の開催につきましては、委員外議員にも通知を出して参加を呼びかけるということでよろしいでしょうか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、そのように決定いたします。
以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますが、各委員、理事者から何か発言はありませんか。
いでい委員
今期始まってから環境対策特別委員会で、何か区民の皆さんに環境に対する啓発や何かできないかということで、「不都合な真実」を都の予算で連続上映会をされていると思うんですが、それはどんな感じなんでしょうか。
大沼区民生活部長
前回この委員会で、いでい委員から区民啓発をしたらどうかという御提案をいただきましたので、23区のほうのお金を使いまして、3回ほど「不都合な真実」上映会を企画しました。1回目は11月29日にZERO小ホールでやっております。びっくりしたんですけれども、530名ほど。6時20分の時点で200人ほど並んでいまして、ほとんど満員でした。今度の12月8日、土曜日ですけれども、第二中学校で2時から予定してございます。それから12月16日、これは夜の7時から野方WIZで。中野中央、南、それから北ということで3回上映する予定です。ノーベル平和賞いただいたという関係ありますので、話題性があって大変好評です。真面目に見ていただきまして、すごくアンケートの反応もよかったです。ですから、ここの委員会での御提案をいただいて企画して大変我々としてよかったなと思っております。本当にありがとうございました。
いでい委員
連続上映会がそれだけ反響があるということは、区民の中でも環境に対する意識が非常に高いということであって、これで終わりにするのではなくて、常にホームページに環境に対する取り組みですとか、室温を何度下げろとか、シャワーのお湯をとめろとか、何かそういうちょっとしただれでもできるそういったことを啓発し続けていくことも大切じゃないかなと思いますので、それ1点要望で。
あともう1点なんですが、委員会において資料のことについては委員長、特に、資料関係については慎重に御審議いただきたいと思っていますので、それだけ要望で。
委員長
わかりました。
ほかに何か発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
よろしいですか。
なければ、本日の環境対策特別委員会を散会いたします。御苦労さまでした。
(午前10時52分)