平成24年10月17日中野区議会子ども文教委員会(第3回定例会)
平成24年10月17日中野区議会子ども文教委員会(第3回定例会)の会議録
平成24年10月17日子ども文教委員会 中野区議会子ども文教委員会〔平成24年10月17日〕

子ども文教委員会会議記録

○開会日 平成24年10月17日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後2時22分

○出席委員(9名)
 酒井 たくや委員長
 岩永 しほ子副委員長
 木村 広一委員
 石坂 わたる委員
 小林 秀明委員
 奥田 けんじ委員
 近藤 さえ子委員
 高橋 ちあき委員
 篠 国昭委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 田辺 裕子
 子ども教育部長、教育委員会事務局次長 髙橋 信一
 子ども教育部副参事(子ども教育経営担当)、教育委員会事務局(子ども教育経営担当) 白土

 子ども教育部副参事(学校・地域連携担当)、教育委員会事務局(学校・地域連携担当) 荒井
弘巳
 子ども教育部副参事(子育て支援担当)、子ども家庭支援センター所長、
 教育委員会事務局副参事(特別支援教育等連携担当) 黒田 玲子
 子ども教育部副参事(保育園・幼稚園担当)、幼児研究センター所長、
 教育委員会事務局副参事(就学前教育連携担当) 海老沢 憲一
 子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)、
 教育委員会事務局副参事(子ども教育施設担当) 伊藤 正秀
 教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 石濱 良行
 教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 宇田川 直子
 教育委員会事務局指導室長 川島 隆宏
 教育委員会事務局副参事(知的資産担当)、中央図書館長 天野 秀幸

○事務局職員
 書記 丸尾 明美
 書記 香月 俊介

○委員長署名


審査日程
○陳情
〔継続審査分〕
 第13号陳情 「中野区立小中学校再編計画改定」について
○所管事項の報告
 1 中野区立小中学校再編計画(第2次)【素案】について(学校再編担当)
○所管事務継続調査について
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、本日の子ども文教委員会を開会します。

(午後1時00分)

 それでは、昨日保留にしました所管事項の報告、中野区立小中学校再編計画第二次素案について、質疑を行います。(資料1)
 質疑はありませんか。
小林委員
 昨日、この委員会でも学校の改築などの要件について伺って、あらためて今回、平成19年8月の中野区立中学校施設改築等整備の考え方、これはちょっと古いというけれども、一応最新ですので、その中の教育ビジョンに即した今後の学校施設のあり方について、何点か伺うということでございます。
 一つ目は、教育ビジョンには、中野区の今後の学校施設をどのように位置付けているのかというところで、教育ビジョンのところで掲げているものということをちょっとお伺いしたいというのが1点です。
 2点目に、文部科学省の設置基準を満たしていることは当たり前のことでありまして、中野区が目指す学校教育のあり方が、当然学校施設にも反映されていかなくてはならないと思いますけれども、その点で学校再編計画ではどのように示されているのか、ちょっと伺います。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 学校再編計画につきましては、現在ある学校の改修改築、そういったことについては掲載しておりますけれども、あくまでも再編計画でございますので、学校施設のあり方、そういったことについてはここには掲載をしておりません。
小林委員
 昨日の統合新校の選択理由等の中で、何度も言いますけれども、面積また地形とか教室の数、あと通学の区域、あとは高層ができる用途地域とかいう部分でお答えになっていましたけれども、これはあまりにも教育環境の視点が欠落しているように思うんですけれども、ここにこの第1章の学校施設整備の枠組み、その中の1番目の中野区が目指す教育目標として、この1の中の中野区の教育ビジョンの概要八つの目標というのがありまして、それで今回の施設整備を考えながらつくったとは私は思ってはいるんですけれども、その辺きちっとお伺いしたいと思うんですけれども。ただ簡単な部分ではなくて、どういう面を大事にしてやっているのか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 教育ビジョンでは、取り組みの方向としまして教育環境の基盤整備、この中で校舎耐震補強工事とかそういったことを書いております。これに基づきまして、学校の整備・改修・改築といったことについては、別途考えているところでございます。
小林委員
 別途考えているということで、またそれは説明を受けると思いますけれども、もう一つ、地域の歴史とか学校の歴史、そういうことは非常に地域にとっては大事な部分だと思うんですよ。この地域の中核施設としての学校ということも考慮されたのかどうか。その辺は、特にどこの学校かというのがあれば、指摘してもらってもいいですけれども、そういうことは考慮されているのかどうか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 学校の伝統、そういったことについては非常に重く考えております。したがいまして、統合新校にはメモリアルホールというようなものをつくりまして、統合した学校の伝統、そういったものをきちんと残していくことにしております。
 地域における学校ということにつきましては、昨日から再三答弁したところでありますけれども、学校を中心としたコミュニティ、そういったことを教育委員会としては考えていきたいというふうに考えております。
小林委員
 もう一つが、校舎のあり方検討会の中で、災害時の避難所としてより一層災害に強い施設としていくということが示されております。この地域の防災拠点の役割として、避難所としての学校という意味があります。再編後の廃校となった学校がどう利用されるのか。3.11がありまして、その後の地域の心配は、地域にとっては本当に大きなテーマにもなっています。今回の再編について、再編後の学校施設についてはしっかりと協議されているのか、伺います。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 今、現在、すべての学校は避難所として指定をされております。避難所機能、これにつきましては、学校再編にかかわらず必要なものであるということは当然のことでございます。避難所機能につきまして、どのように確保していくかということに今度はなると思います。統合した学校など、隣接する学校、これで確保する、それとか跡地施設で避難所として活用できるところは活用する、それから私立の学校ですとか各種学校といったところで協力してもらえるところには協力をお願いする、それから学校以外の区の施設、そういったものもございますので、そういうところの活用も考える。その学校学校によっていろいろな方策が考えられると思いますので、そういったことを含めながら検討していくということでございます。
小林委員
 学校が廃校されても一応校舎あるいは体育館ということに関しては、避難所としての役割が続くわけですから、そういう意味で見れば、今回の対象とする編成と同時に、いわゆる耐震等を含めてそういう工事とかは考えているでしょうか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 耐震工事につきましては、計画を立てて進めているところでありまして、それについては計画どおり行っていくということでございます。
 避難所機能につきましても、先ほどからの繰り返しになりますけれども、跡施設としても避難所として活用できるところは活用していく、そういったことに変わりはございません。
小林委員
 これも今後説明会等があるときに、大きく出るテーマになると思いますので、その辺はきちっと説明をしていただきたいなというふうに思います。
 また、体育施設の地域利用ということも、このビジョンの中には入っているんですけれども、体育施設の地域利用も示されていますけれども、この再編した廃校になった地域の休日の、球技をする開放とか、また団体あるいは個人利用という形で、どのようにそういうようなことを担保できるのか、その辺の計算もしているのでしょうか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 その件に関しましては、所管がちょっと異なるのかなと思っております。学校施設の目的外利用の形になりますので、ちょっとこの委員会では答弁が難しいかと思います。
小林委員
 その辺のお答えというのは確かに所管外という形になりますが、今回この学校編成も含めてしていくことに、その中で今言ったように、地域のその後の使い方とかそういう部分というのはあると思うんですよ。そのことについて、我々は今、質問の答えはできませんという形ですけれども、今後の説明会というときにきちっとそれを答えられるような形で、今はそういう返事ができる部分ではないんですけれども、そういう答えられる人もちゃんと準備してやるんでしょうか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 特定の利用目的ではなくて、跡施設の活用、そういったことの総括的な御質問ということで、それに対しては地域の今後の行政需要といったことを見定めながら、公共施設の新設、建てかえ用地ですとかまちづくり用地など、いろいろな使い道が考えられると思いますといったことを検討していくということでございます。
小林委員
 現実として地域の方は、少年野球をやっていたのがなくなってしまうというような状況も出てきて、そういうことが不満になっていくということは結構あると思うんですよね。だから、それはいつまで開放できるかとか、そういう部分もある程度準備できるようにしてもらいたいなというのがあるんですけれども、これは前期の中で問題になったところがたくさんあるわけですよね。そういう意味で、今回そういうことがないような対応も準備をしておいたほうがいいのではないかと思うんですけれども、どうですか。
田辺教育長
 なかなか微妙な御質問で、所管と所管外のところもありますけれども、教育長という立場で区政の政策全体にこれからいろいろ調整をしていくという立場からお話をさせていただきますと、この問題につきましては、前期の再編でもいろいろ区民の方から御要望もいただいています。そうした意味では、今度の新しい10か年計画第二次の中でも、例えば東大の中高の学校のところにつくります南部防災公園でありますとか、鷺宮の妙正寺川にかける、ふたかけの施設でありますとか、そういう大規模公園を使って球技ができるような施設を区として全体で考えておりますので、これから区民の中で御説明をしていく際には、そうしたこともきちんと視野に入れて、御不安のないような形で御説明はさせていただきたいと思いますが、それ以上細かいことにつきましては、先ほど担当が申し上げたように、所管の施設と連携をとりながら、御要望について伝えていきたいというふうに思っております。
小林委員
 今はそういう形であるけれども、先々、かなり案とかそういう形になったときには、もちろん委員会という形なんですけれども、今、言った避難所の問題、それは本当にくっついてくるものですから、それからあと、地域で利用されるあり方ということも、細かいですけれども、それが返事できるような部署の方を呼んでできるような形に、要望ですけれども、そういう形にしておかないと、いろいろな形の解決ができませんので、その辺をちょっと考えていただきたいなというふうに思いますけれども、一言お願いいたします。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 地域での意見交換会につきましては、さまざまな意見が出ることが想定されております。基本的には教育委員会でまず出て行きまして、教育委員会でしっかりと受けとめ、出た意見について関係部局とも調整をしながら進めていくということを考えております。
木村委員
 昨日出ていました意見交換会について、もう一度確認なんですが、20カ所場所を決めているということなんですけれども、10月29日でしたか、第1回目をその辺で検討しているということで、11月5日の教育だよりでそこをすべて発表するということでよろしいですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 学校を会場にしました地域での意見交換会は10月29日から想定しております。教育だよりは11月5日号が発行でございます。区報につきましては10月20日号を予定しております。そこでは具体的に学校名と日にちを挙げてはいませんけれども、学校を会場に地域での意見交換会を開く。詳細はホームページ等を見ていただきたいというようなことで周知を図っていくということでございます。失礼しました。周知につきましては、各学校を通じて保護者の方、それから保育園それから幼稚園を通じまして、未就学のお子さんの保護者の方にも周知を図ってまいりたい。
木村委員
 では11月5日には必ず出るということで、その入稿、要はいつまでにすべての計画が決まるかという意味で、11月5日の教育だよりの入稿締め切りというのがいつになって、要はいつまでに最終決定するのかというのを教えていただきたいと思います。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 入稿についてはもう既に原稿を作成しております。最終の部分についてはすみません、答弁を保留させてください。
委員長
 答弁保留ですね。〔「はい」と呼ぶ者あり〕
木村委員
 では同じ関連で。
 昨日の答弁で、意見交換会の意見も地域の方からいただいて、それは参考にしていくというお話だったんですけれども、参考という表現がちょっと。確認なんですが、前回の考え方のことでは意見交換会の意見とか委員会の質疑を受けまして、考え方で前回の再編での不足というか、いいところは出しましたけれども、要は課題となるところは出してなかったということで、考え方の案が取れたときにはしっかり課題というのは載せたということがあったんですけれども、今回の素案に関しても、この地域の意見交換会の意見とかを今後素案に対して追加するなり修正が加わりということも可能性があるということで理解してよろしいですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 地域での意見交換会で出されました意見、これを取りまとめまして教育委員会のほうに報告いたします。この再編計画につきましては、教育委員会で協議を行っていく形になります。教育委員会の協議いかんでは素案から反映の修正ということが当然あるかというふうに考えております。
木村委員
 聞いているのは、素案から案の段階の中で、例えば内容の追加とか変更というのがあり得るかということを聞いております。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 失礼いたしました。素案から案への変更と申した中には、内容の変更も含めております。
木村委員
 ちょっと別なところなんですけれども、学校施設のスーパーリフォームのお話なんですが、昨日から30年ということで話が出ていると思うんですけれども、30年もつという根拠になる何か、例えばどこかからの、文科省でも都でもいいんですけれども、そういうのがあるのか。それとも例えば業界なのか業者なのかわからないですけれども、どこからそういう30年ということが出ているのか教えていただきたいと思います。
伊藤子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)
 国の機関の学校施設のあり方に関する調査研究協力者会議のほうから、今年度学校施設老朽化対策ビジョン、中間のまとめですけれども、これによりますと、施設の長寿命化の改修ということでうたわれておりますけれども、これにのっとって改修した場合に80年から100年、延命措置がとれることが技術的に可能だということを今、述べております。
木村委員
 今、80年から100年というのは全体の話かもしれないんですけれども、私が聞いているのは30年が今後もつ。例えば60年もったとしてプラス30年という意味なのかもしれないんですけれども、その30年もつという根拠になる部分を教えていただければと思います。
伊藤子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)
 30年の根拠ですけれども、学校施設の調査を行いまして、その強度の状況、あと中性化の状況というのを把握しまして、それをもとにしてコンクリートの強度、中性化の防止措置というのを行っていって、30年もたせるような形。それと施設の設備も基本的に耐用年数が15年から30年という期間のものがありますので、それを更新という作業をしますので、基本的には30年もたせるような措置を講じていくということになります。
木村委員
 昨日、改築、改修かの判断で、今、お話があった30年躯体がもつかどうかというところが一つの大きな基準になっているということなんですけれども、仮にですけれども、30年ではなくて例えば20年しかもたないという話であれば、そこはスーパーリフォームせずに改築も含めて検討するとか、要はそういう30年というところにこだわるのか、例えば20年でもスーパーリフォームするのかというところはどうお考えですか。
髙橋教育委員会事務局次長
 その時点の調査の内容によると思います。年数的な考え方もありますが、工法その他を考えながら、30年なのか、20年で済ませるのか、それとも改築なのかということは、調査の状況または期間、そういったものを見ながら判断していきたいと思っております。
木村委員
 そういう意味では、確かにそのときの判断になるかと思います。あまりにも30年という話が先行しますと、単純に考えれば30年で12億というお話だったと思うんですが、これは一般論ですけれども、そうなると、30年であれば、改築よりもスーパーリフォームのほうがコストとしては安くなると思うんですが、20年ですとむしろ改築のほうがコストとして安いという考え方もありますので、そういう意味ではどの学校が20年なのか30年なのか改築なのかというのもしっかり調査した上で、やはり計画、一遍にそういう対象校というのは増えてくるときもありますので、しっかり計画してやらないといけないと思うんですけれども、あと、30年のスーパーリフォームというのをもう既に23区の中で例えば実施したとか、計画に入れているとか、そういうところはございますか。
委員長
 どなたがお答えになりますか。
伊藤子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)
 詳細にはちょっと把握していないところでございますけれども、名古屋市とか立川市では基本的に学校施設を80年の延命化とか70年の延命化の方向で、実施をもう既にしておりますので、リフォームのほうもスーパーリフォームのほうも実施しているということを聞いております。
木村委員
 そういう意味では、先ほどは今年度に文科省がそういう案を出したということですので、もしかしたらこれからどんどん23区の中で検討されてくるかもしれないんですけれども、ちょっと一つだけまた確認なんですけれども、スーパーリフォームした場合というのは当然仮校舎、要は建てかえの場所というのが必要ということでよろしいですか。
伊藤子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)
 はい、そのとおりでございます。
木村委員
 今回の再編の対象校でもそういうのを書いているんですけれども、昨日もちょっと触れたんですが、例えば平成35年までの期間中で、対象校以外で築50年を過ぎる学校というのはたしか10校あるはずです。その10校を、対象校以外で10校がありまして、それは当然、昨日の答弁ですと、50年が来る一、二年前に調査、診断するということなんですけれども、この調査診断のときに、ここは改築する、またここはスーパーリフォームするという判断をしなければいけないと思うんですが、となるとこの統合の対象校以外でもさらに10校以上、その期間もしくはもうちょっと先で、改修とか改築しなければいけないという事態になってきまして、そうなると、ここでは確かに仮校舎とか建てかえの話は出ていると思うんですが、その10校に関して、当然今の話ですと、建てかえの場所というのは必要になってくると思うんですけれども、それに関してはどういうふうに考えていましたか。
伊藤子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)
 再編校以外に関しても、今、おっしゃったとおり施設調査というのを行っていきまして、やはり仮校舎というのを前提に改築するのか改修するのかということを考えていくところでございます。
木村委員
 この再編のときは、当然近くの学校がありまして、再編という話があるので、仮校舎というのはできると思うんですけれども、再編の対象校でないところで、仮校舎というか、そういう場所を取るのは非常に困難なことだと思いますし、それがどこが建て替え中になるというのを今、当て込んでいるわけではないと思うんですが、いかがですか。
伊藤子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)
 今も検討中でございまして、施設調査を行った時点で具体的にどうなるかということを考えていかないといけないということになります。
木村委員
 そういうのも含めまして、要は今回、統合校が大体十幾つあると思うんですけれども、この期間10校ぐらいは改修もしくはスーパーリフォームしなければいけない学校もある。そうなると、今の仮校舎の話、また建てかえの話というのは、当然統合の対象校だけではなくて、中野区全体で考えなくてはいけない。そうなると、例えば統合校と統合校対象ではないところがもし近ければ、そこも仮校舎というのもこの計画の中に含めてやったほうが、非常に効果的だということも考えられると思うんですが、柔軟に対応すれば。その辺はいかがでしょうか。
伊藤子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)
 再編校以外の校舎の改修、改築に関しても、統合校で例えば使わなくなった学校を仮校舎に利用しながら改修とか改築というのも十分考えていくところでございますので、それらに関しても今、検討中ということになります。
木村委員
 そういう意味ではもちろん、まず来年度、統合校に関しては6校の調査診断がありまして、プラス3校、もしかしたらプラス2校になるかもしれないんですけれども、来年の診断を見ての話かと思うんですが、場合によってはこの計画の中に、このスケジュールの中に、ほかの学校の改修とスーパーリフォームも含めて、仮校舎とか建てかえというのも柔軟に対応したほうが、私はいいかと思うんですけれども、それに対してどう思いますか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 再編計画に関しましては、この期間詰められております再編計画で統合新校として使わない学校、これについては既存の学校の仮校舎として、その後使っていくということは考えられますけれども、再編計画の間に現在ある再編対象校以外の学校の建てかえのために仮校舎として使うということは、再編計画上考えることは難しいかなというふうに考えております。
委員長
 他に質疑はございませんか。
 先ほどの答弁保留ですね。
白土子ども教育部、教育委員会事務局副参事(子ども教育経営担当)
 教育だよりの最終の修正、ぎりぎりの期限でございますけれども、10月29日、これが印刷等の期間を考えますとぎりぎりの修正日ということになります。
木村委員
 では、それまでには当然全部決まっていまして、どういうルートかわからないですけれども、私も情報をいただけるということでよろしいですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 学校を使っての説明会の具体的なスケジュールのことだと思います。教育だよりの締め切りにかかわらず、今、調整をしております。調整でき次第、確定次第お知らせしたいと思います。
近藤委員
 今、木村委員がおっしゃっていたこととちょっと関連するんですけれども、結論としましては、調査をして、診断をして、その結果いかんにかかわらず、もうこの学校で決定ということなんですよね。新校は。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 統合新校の位置のことだと思います。統合新校の位置については、この素案の中身で決まっております。今、調査をして診断というのは、その統合新校の改修について、大規模改修でできるのか、場合によっては改築をしなければいけないのか、その判断のための調査診断でございます。
近藤委員
 だから、大規模改修か新校にしなくてはならないとか、想定していたものがもし違ったとしても、新校の位置は変わらないということですね。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 新校の位置については変わりません。
近藤委員
 もう1点、今回の再編によって町会が分断されるような線引きになってしまったところというのは何カ所かあるんですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 何カ所かございます。
近藤委員
 それは何カ所なんですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 具体的には数をお答えすることはできません。
近藤委員
 それはなぜお答えできないんですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 個別にカウントいたしておりません。
岩永委員
 一つ確認したいんですが、1枚で出された今後の予定で、再編計画第二次案の策定が1月、その後組みかえ報告、2月パブリックコメント、3月二次の策定というふうに、今回報告を受けましたが、この前の段階では案を4定で報告するというふうになっていました。それは教育委員会のほうから示されました。それが4定ではなくて、先ほど言いました、示されているスケジュールになった理由は何でしょうか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 素案をもちまして地域での意見交換会、これを開いていきます。この回数はかなりの回数を予定しておりますので、11月末もしくは12月の頭までかかることを想定しております。したがいまして、その後の準備、教育委員会での協議、そういったことを考えますと、4定での案の報告は日程的に難しいかということで、時期を遅らせております。
岩永委員
 言葉尻をとらえるという形になるとちょっと申しわけないんですが、今の御説明の中で、素案への説明等の回数を多くしたい、要するに多く地域・区民・保護者等からの意見を伺っていきたいということが一つ入っていたと思うんですが、でも前に示されていたものでも、一定の日数というのか、期間が変わって、その中にはそうすると今、言われたようなことは、あまりそんなに考えてはいなかった……。言葉尻をとらえるようで悪いけれども、でも今の御説明だけでは、4定で示されない、来年の1定でもない、これでいくと途中で子ども文教委員会を開いてというようなことが推測できます。そういう状況になるわけですから、日程を変えた理由をもうちょっと言ってください。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 説明会の回数、それについては当初の考えでは、具体的に日程を落としてみていませんでした。それを日程に落としてみると、これだけの日数が必要になったということで、4定での報告が難しくなったということが1点。
 それから、説明会の回数だけではなくて、その後に教育委員会でも協議をいたします。その時間も十分に取りたいということで、あらためてスケジュールを見直したところ、4定での報告は難しいということで、スケジュールを若干ずらしました。
岩永委員
 そうして今回出されたこのスケジュールでは、先ほどもちょっと触れましたが、1定ではなく、4定と1定の間に子ども文教委員会を開いてそこで報告をしたいということで、昨日、木村委員かどなたかの質問に対して、1月くらいというふうにお答えがあったような気がするんですが、そういうことを考えているということですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 1月末を想定して子ども文教委員会を開催していただきまして、その場で報告をしたいというふうに考えております。
岩永委員
 それから、12ページで通学区域の変更のことがあります。一昨日、委員長からの質問の中で、今後の計画を推進する中で、通学区域等を変更していくようなところはどこかというような質問に対するお答えがあったかと思うんですが、一方、前期計画の中で通学区域を変更した、今回の二次計画の中で、なお前期計画で変更した学区域の中で通学区域を変更するようなところはありますか。あればどこですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 小学校と中学校の通学区域の整合を図るために変更いたしますので、前期の部分でざっくり変更した部分、今回ぴったりまた重なるということではございませんけれども、中野中の通学区域の一部、そういったものについては今回再度、通学区域の変更があるということになります。
岩永委員
 中野中に関する区域だけで、ほかにはないということを確認していいでしょうか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 その他にもございます。例えば緑野中の一部とか、ほかにもございます。
岩永委員
 なぜお聞きをするかといいますと、やはり一度再編を経験している地域が、またいずれかに再編を経験するとなると、この間地域コミュニティ等のことについて、新しく再編された学校で新たなコミュニティをつくっていく取り組みをするというふうに言われました。前期計画の中で再編をした地域は、いろいろありますけれども、それでも現実対応ということで、新たなコミュニティをつくり出すのに動き出しているわけです。つくられつつあるところもあるでしょうし、一生懸命それで取り組んでいるところもある。にもかかわらずまたその一部、どこだか完全に重なるところもあるかもしれないし、そうではないけれども、だけれどもその学区域の中でまた変更があるとなると、やはり学校再編計画に伴って起きてくる問題ですから、そういうことが起きるということについてはきちんと、この学区域の中のどこ、この学区域の中のどこ、前期はこうだった、今度の二次ではこうだったと、具体的に示されるべきではないかと思うんですが、どうですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 通学区域の変更で保護者の皆さん、それから通う子どもさんたちに負担をかけることは重々承知をしております。この通学区域の変更は、あくまでも小学校と中学校の通学区域を整合することによりまして、小中の連携、それを進めるためのものでございます。地域に出て説明していく際には、その地域ごとにきちんとこの部分、再度の負担をお願いするということが説明できるようにしていきたいというふうに考えております。
岩永委員
 地域ごとにその地域にかかわることをお伝えするというだけでは、やはり不十分ですよね。中野区全体の中でどういう教育環境になるのか、どういう学校になるのか。地域の人たちは自分の地域のことだけを考えているわけではないわけですよ。地域の中のことはもちろん中心にはなるだろうけれども、それだって子どもたちはあっち行ったりこっち行ったり、学校間交流だってあるし、それこそ町会などで言えば連合行事があるとか、いろいろあるから、中野の中で全体どうなのかということが知らしめられるべきだと。私たち議会に対してもそうです。これを見ただけではそこがわかりませんから、それこそ前期のと突き合わせたりしなかったら、なかなか全体がわからない。あるんであれば、そういうのもちゃんと示すべきだし、知らしめていくべきだと思うんですがどうですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 先ほど地域と申しましたけれども、全区を対象とした説明会もございます。そこでは全部についてもお示しをしたいと思います。今、この場でお示しをするということは、資料がございませんので、少し難しいかなというふうに考えております。
岩永委員
 一応今日が3日目ということになります。次回、いつ委員会を開くかということはこれからになるんですが、委員長、できましたら、私たちは地域とかかわっていくわけです。ですから委員会として出していただけるにはまだ、もしかしたら日程が先かもしれませんので、できましたら今のようなものについて、もう少しわかる、示した図なり表なり何かをいただくというようなことについて、諮っていただけるとありがたいんですが。
委員長
 ただいま岩永委員のほうから資料要求の件で発言がございましたので、休憩させていただきたいと思います。

(午後1時38分)

委員長
 それでは再開いたします。

(午後1時41分)

 先ほど岩永委員のほうから要求資料がございましたが、答弁の訂正によって対応できるとの学校再編担当から休憩中にお答えもありましたので、まず答弁訂正していただいて、そこからやってまいりたいと思いますので、先ほどの資料要求に関しましては一たんなしにして、議事を進行したいと思います。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 先ほどの答弁に訂正をいたしたいと思います。
 前期の再編計画で通学区域の変更をして、今度の改定で再度通学区域の変更をする場所は何カ所かあるというところで、私のほうで何カ所かございますと答えましたが、該当個所は1カ所でございます。その場所なんですけれども、前期の再編計画で六中から四中に通学区域の変更した部分がございます。その部分につきまして、今回の再編計画の素案では四中から緑野中に変更いたします。素案の27ページをごらんいただけますでしょうか。図面があると思います。ここで四中から緑野中に変更という部分がございます。この変更の一部分が六中から四中に前期の計画で変更になった部分でございます。申しわけございませんでした。
岩永委員
 そうしますと、先ほど御紹介いただいた中野中というふうに具体的な名前が出ましたが、これはないと。中野中校区区域では新たな通学区域の変更は起きない、こういうことですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 起きません。失礼いたしました。
岩永委員
 今、27ページで御紹介をいただきました四中から緑野中へ今度変更になるというその場所は、具体的にわかればどこか教えてください。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 27ページの図面で、第四中から緑野中へ変更になるということで網をかけている部分がございます。それのほぼ北側半分でございます。
岩永委員
 ここでは何丁目何番とかわかりませんけれども、要するに区域のあるところの上側約半分が前期と二次計画の中で区域の変更が行われるということになるわけですね。
 結局、子どもたちがじかに直接経験するということには、この計画でいくとならないのかなと思うんで、卒業するまでならないのかなとこれでは思うんですが、先ほども言いましたように、やはり地域がこういう形で翻弄をされるということが起きるということになるわけですが、そのことについては教育委員会として、計画を立ててそういう影響を与えるわけですから、そのことについてはどのようにお考えですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 昨日来御答弁申し上げております。地域の中の学校ということで、地域との関係を大事にしていかなければいけないということ、重々承知しております。しかしながら、今回の学校再編計画、小学校と中学校の通学区域の整合性を図っていく、これも非常に大事なことでございます。この四中から緑野中の変更の部分、この部分の通学区域の変更をいたしませんと、小学校と中学校の通学区域の整合が図られません。そういった面で、よりよい教育環境をつくっていくためには、この通学区域の変更がぜひとも必要なことだというふうに考えております。
岩永委員
 具体的にはこれからの説明会の中で、保護者や区民等がまたいろいろな意見も言われるでしょうし、選択もされていかれるのだろうと思います。
 もう一つ、37ページで、学校再編に伴う特別支援学級の取り扱いというふうになっております。ここで出されております桃園小学校、新井小学校、大和小学校、それから中野神明小学校、それぞれ特別支援学級が設置をされていこうとしたり、されたりしているわけなんですが、これらの学校がこの再編計画の状況を見てみますと、仮校舎に2年ぐらいになるんですかね、通学をすることになるわけですね。この特別支援学級の子どもたちはどうなるんですか。
宇田川教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 お子さんたちも一緒に仮校舎のほうへ行くということになります。
岩永委員
 例えば、25年度、神明小学校に知的障害の特別支援学級が設置をされます。この資料1の表を見てみますと、仮校舎として新山小学校に通学をするということになって、今の御説明だと、この特別支援学級のお子さんたちもそこに通うということになるわけですね。
 一方、中野神明が新山小学校に行くには、この間、大きな問題となってきた通学路の問題で、大きな道路、幹線道路等を越えない、そういうことがこの学区域の再編、第二次の学区域変更の中で検討をされてきているという御説明がありました。しかし、この新山小学校仮校舎へ通うためには、中野新明は方南通りだとか中野通りだとか、言ってみたら地域の幹線道路をまたがないと行かれないという状況が起きるんですが、それについてはどのようにお考えですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 基本的には幹線道路、そういったものを横断しないほうがいいというふうに考えております。しかしながら、中野区、この狭い地域で幹線道路がかなり走っております。必ずしも幹線道路を横断しないとは言い切れませんので、通学安全指導員の配置、そういったことも考えながら、通学の安全には配慮して仮校舎も利用していきたいというふうに考えております。
岩永委員
 私がお尋ねをしているのは、具体的には特別支援学級の子どもたち、いわゆる普通学級に通っている子どもたちに対してもそういう配慮がなされてしかるべきです。それは当然なんです。加えて、こうした特別支援学級のお子さんたちに対して、いわゆる普通学級とはまた、普通学級以上の対応だとかそういうことも必要になってくる、通学路の安全確保ということが本当に必要になってくるのではないかと思うんですが。ですからそのあたりを具体的にどのように考えておられるのですか。
宇田川教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 特別支援学級につきましては、通常の学級と違って通学区域というものの定めはございません。今までも、神明がこれからですけれども、南側にお住まいの方たちは桃園小学校まで通うというような状況がございました。ですので、神明ができることによって、お近くの学校に通えるという条件が整ってきている途上というふうに理解をしています。
 今回につきましては、学校ごと仮校舎に行くということですので、その中での安全確保等しながら対応していくということで考えております。
岩永委員
 通学路の安全の確保というのは、知的障害児のお子さんたちは、道を覚えていくとかいろいろな配慮や取り組みが絶対に必要なわけです。今までと通っていたところから変わるわけですから、4月1日から新しい学校に行くということに変わっていくわけですね。だからそういうことも含めて、これだけ四つの小学校に影響を及ぼすというのはすごく大きなことだと思うんですね。ですから当然保護者に対してもきちんと保護者が納得できるのかどうなのかという問題もあるでしょうし、だからそういう意味で言えば、たったこれだけ書いてありますけれども、本当にここだけを見ても大きな問題、仮校舎に行くということについても、大きな問題があると思うんですが、それはどうですか。
宇田川教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 委員おっしゃるとおり、それぞれのお子さんによっても事情、違いということが考えられますので、期限も決まっていく中で、各学級の保護者の方、学校にも御相談をしながら、対応については検討していきたいというふうに思っております。
岩永委員
 例えばこうしたことも含めて、どれだけその地域、保護者だけではなくて、地域が受け入れる、例えば仮校舎に通っていく特別支援学級のお子さんたちを地域がどう見守っていくかとか、いろいろなことがあるわけですね。そんなふうに考えますと、出されている今後のスケジュールの中でのこの説明会のありよう、ほかの皆さん、全部指摘されておられますけれども、回数やそれから内容ということを考えると、本当にきちんとしたお答えがその場で出されていくということも大事だし、出された意見を受けとめていく、担当部署に回せばいい、聴取を取っていけばいいということではないはずで、やはり教育委員会としてそのあたりきちんと受けとめていくということが必要になってくるんだろうと思うんですが、どうですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 出された意見につきましては教育委員会としてきちんと受けとめていきます。教育委員会で受けとめて、教育委員会での協議、そこで諮っていくことになると思います。ただ、所管外の部分につきましては、それは全庁的な調整、そういったことも必要となりますでしょうから、そういったことを諮りながら、出された意見についてはきちんと対応していきたいというふうに考えております。
石坂委員
 岩永委員の質問の中で、特別支援学級のお子さんの負担という話がありましたけれども、そのときのお子さんの状況にもよると思うんですけれども、特に知的障害特別支援学級で自閉症等を抱えているようなお子さんですと、場所の変更等、苦手なお子さんが多いと思います。もちろんこうした学校、仮校舎に移るとき、また仮校舎から新たな学校に移るときに、例えば前の年度の最後のほうに、実際にその学校に子どもたちが慣らしのために入ってみる、見学に行ってみるというようなことというのは、可能なスケジュールなのかどうなのかというのが、今まで決まってない部分もあるかもしれませんけれども、わかりましたら教えてください。
宇田川教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 委員おっしゃるように、それぞれのお子さんによって事情も違います。それから逆に仮校舎になったことによって近くなるお子さんもいらっしゃると思います。そのときにいらっしゃるお子さんたちの構成によってどう対応していくかということは考えていかなければいけないと思っています。
 仮に学校へ行ってみるとかそういったことについては、今も交流等を行っておりますので、そういった中で対応は十分できるかと思っております。
奥田委員
 学校区の見直し、通学区域の見直しについての中で、委員長も副委員長も御指摘された部分でありますけれども、一昨日の御答弁では、そういった通学区域の変更や統合によって広域化する中で、コミュニティが広がるというような御認識でのお答えがあったかと思うんですけれども、確かに広域化すればコミュニティ、いわゆる関わる方の数というのは広がってくるだろうということはあろうかとは思います。一方で、そうであればどんどん広域化していけばいいのかといったらそうではなくて、一定の範囲でなければ、一定の濃度といいますか、コミュニケーションが成立する単位というのは当然にあるわけでして、それをいかに適切に移行させていくか、あるいは適切に広域化していくかというところは、やはり考慮されるべきところでありますし、前期の統合の際にも、やはり統合後のコミュニティの再構築といった部分については、地域の方からの声も当然あったはずなんですね。
 その中で、11ページの、前期の学校再編を踏まえた課題への対応というところで、やはり統合前にさまざまな情報が出て、事前に学校の選択を考えるであるとか、さまざまな影響があったことを踏まえて、情報提供を強化するであるとか、早期対応をしていくというようなことについて、統合委員会も早期対応をしていくというようなことを具体的に書いていらっしゃることについては、これは統合前のケアとしてあるべき姿だろうというふうに思っているんですが、統合後のケアについての記述がないんですね。
 確かにコミュニティの広域化について、いい側面もありますけれども、やはり変更があったり広域化するときのケアというのは、全くケアがない状態では、前のコミュニティのまま、十分融和が図っていかれないような場合もあるわけですから、課題の認識として事前のケアをしっかりしていくというところに関してはかなり配慮していただいている一方で、統合後のケアといったところについてやや弱いのかなという印象があります。
 ここの素案については、基本的な考え方は大きく動くことはないとは思うんですけれども、もちろんこれまでの課題の認識の中で、そういったことも押さえていらっしゃると思いますので、できましたらコミュニティの再構築をしていくところについて、教育委員会としてどういうふうに押さえていくのか。統合後に先ほどあったような実際に新しく特別支援の場所が移動したときに、地域の方がどういう不安を抱えるとか、通学区域の中で、町会の話もありましたけれども、それぞれの町会、違う学校になってしまったときにどうケアしていくかといったようなことについては、やはりあらかじめ御認識されている部分があれば、書ける部分については書いていただきたいですし、やってみなければわからないというところもあろうかと思いますので、そういった部分については事後的な対応という部分で、コミュニティの再構築といったあたりで、少し書き込める部分については書き込んでいただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 統合の学校といいますか、これからの学校につきましては、地域との関係、そういったことを重視していかなければいけないと考えております。統合した場合には、昨日も答弁しましたけれども、かかわる地域が広くなります。その広くなった地域とのかかわり、これが大事になっていくと思います。どのような形でそのかかわりを強くしていけるのか、そういったことはこれからの課題だと思っております。それについて、再編計画の中でどのように書き込んでいくことができるのか、検討してみたいというふうに思います。
小林委員
 一番最初に質問した資料のことなんですけれども、これは中野区立小・中学校施設の改築等整備の考え方、これは平成19年8月の部分で、前期の中での取り組みという形になっているんですが、今回3.11、大きな震災で、防災関係は特にいろいろな法律も変わったし、中野区のあり方ということも変わってまいります。そういう意味で今回また大きな大きな、10年20年の流れでありますけれども、新たにこれをもう一度点検をしてつくるという形は必要だと思うんですけれども、いかがですか。これは中野区立の小・中学校の校舎のあり方検討会も含めてこの中に入っているんですが、これはしっかりと作り直しというのはできませんでしょうか。これがベースになると思うので、ちょっとよろしくお願いします。
委員長
 どなたがお答えになりますか。
伊藤子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)
 平成19年の施設改築等の整備の考え方ですけれども、現在のところこの見直しということは考えてございません。
 ただ、この整備の考え方がありますので、今後これを踏まえた上での施設整備の考え方というのを皆さんにお示ししていきたいと思っております。
髙橋教育委員会事務局次長
 今、委員がおっしゃったようなタイトル名となるかどうかは別として、学校の改築の考え方、一つの基準になるようなものは、今後策定していきたいと思っております。
小林委員
 特に本当に防災の訓練も含めて、我々のほうは本当に整備に関してもちょっとクレームもあったりしていますし、本当に防災関係もいろいろと考えてくれています。そういう意味で、学校の編成の中でやはりそれを取り入れて、当たり前ですけれども、そういう別途の資料を、全面ではなくて必要なものを入れ込んでやってもらいたいなと。それを見て私たちは考え方ということが主張できますし、主張というのはつまり区民の皆様とかという形でお話ができると思うんですけれども、ここ1年、これから来年とか、そういう形でできないかどうかということなんですが。言葉だけだと困ってしまうので、これを編成というか、特に防災関係のところで対応できないのかということ、どうでしょうかね。
田辺教育長
 これまでも一般質問等でもお答えしておりますけれども、学校再編計画を定めた上で、今般の素案の中でも、50年以上たった学校についても調査を入れるというような方針も、今回新たに出させていただきました。そうした中で、今までの検討を踏まえた上で、新しい学校づくりに向けた考え方を、なるべく早く、早期にお示しをしたいというふうなことで、事務局で検討しているところでございます。
木村委員
 ちょっと細かいこと。小学校から中学校に校舎を変えるということ。中学校から小学校は難しいということで、小学校から中学校はできるということなんですが、階段とかそういうのは小学校のサイズのままで中学校に使わせる、中学生に使わせるということですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 非常に細かい話なんですけれども、階段の高さの部分ですか、それは小学校なら何センチ以下、中学校なら何センチ以下と決まっております。したがいまして、小学校の何センチ以下のもので、下限はございませんので、それはそのまま中学校として使うことは可能だというふうに考えております。
木村委員
 確かに下限はないと思うんですけれども、要は余りにも中学生としては階段が小さいということで、ちょっと使いにくいということもあり得るかもしれないと思うんですが、そういうところでもし安全面でいろいろ出てきた場合、改築までいかないんですけれども、そういう対処というのはするつもりでしょうか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 施設の改修、改築の具体的な細かい部分についてはこれからの検討だというふうに考えております。現段階では、校舎を改修することができるのか、改築をするのか、その判断をしたということでございます。
木村委員
 ちょっとまた別なテーマで。
 高層化についてこの間お伺いしたんですけれども、そのときに既存不適格な校舎があるというか、多分中野区の小・中学校ではほとんどそうかと思うんですけれども、逆に既存不適格ではないところというのがあるかどうかというのを教えていただけますか。
伊藤子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)
 古い時代に建築された建物の後に日陰規制というのが入ってきておりまして、ほとんどが既存不適格ということになりますけれども、大体昭和52年以降の建物に関しては、既存不適格ではない建物かなと考えておりますけれども。
木村委員
 もう少し具体的に。この表から、例えばこれとか、学校名とか教えていただけますか。
伊藤子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)
 日陰規制に関してでございますけれども、平成52年以降の建物ですと5校が日陰規制をクリアしている建物かと思っております。
木村委員
 ではその5校以外はすべて既存不適格ということでよろしいですか。
伊藤子ども教育部副参事(子ども教育施設担当)
 そのとおりだと思います。
木村委員
 ちょっとまた別なところなんですが、借地というところで、確か新山小学校のところでそういう言葉が出ていたと思うんですけれども、16ページです。この統合校の選定状況というところで、新山小学校が校地面積が一番狭くて、ほとんどが借地であることということで書いているので、ある意味では神明小学校と多田小学校を新校に選んだ一つの条件として、新山小のほとんどが借地であるということが、その条件であるというふうにとれるように書いているんですけれども、そのとおりでしょうか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 統合新校の選定に関しましては、昨日も7項目ほど挙げて申し上げました。ではそれですべてかと言いますと、さまざまな条件がございますので、そういったことを総合して統合新校の位置は決めております。そういった中で、借地のことについて、これが決め手になったのかどうかということではございません。借地についても、その条件の一つとして考慮はしたということでございます。
木村委員
 ここに書いているので、普通そういうふうにとらえてしまうと思うんですけれども、こういうふうに書いてあれば。
 では総合的に判断して、それがどうなったかというところですけれども、例えばではここで借地があったということは、プラスに働いたのか、マイナスに働いたのかというのは答弁できるんですか。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 個別の条件につきまして、プラスマイナスということではなくて、総合的に判断したということで、判断をお願いしたいと思います。
木村委員
 すみません、答えられる範囲でお願いします。
 あともう一つ、昨日、仮校舎の収容人数ということでお話が出ていまして、大体仮校舎の収容人数、すべてOKだということをお話していたと思うんですけれども、資料2のほうで、統合後の学校推計数というのが出ていまして、ちょっと目につくのが桃園小学校と向台小学校が600人というところが、統合後にそれくらいの数になるということなんですけれども、一応確認なんですけれども、普通校舎に使用できる学級数というのが、例えば向台小学校とか桃園小学校は幾つあるかというのを教えてください。
石濱教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
 普通学級に転用できる教室の数につきましては、どの程度の工事をするかによって変わってきますので、具体的な数字をここで申し上げるわけにいきません。
 基本的には、仮校舎として使うことは可能だというふうに考えておりますけれども、難しかった場合にはプレハブなどで対応するというようなことも考えていかなければいけないというふうに考えております。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で所管事項の報告について終了します。
 次に、保留にしました第13号陳情「中野区立小中学校再編計画改定」についてを議題に供します。
 これより本件に対する質疑を行います。
 質疑はありませんか。(「質疑ではないんですけれども、陳情者の方に確認だけしたいんですけれども」と呼ぶ者あり)
 それでは委員会を休憩いたします。

(午後2時10分)

委員長
 それでは委員会を再開いたします。

(午後2時17分)

 他に質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ取り扱いを協議したいと思いますので、委員会を休憩します。

(午後2時17分)

委員長
 それでは委員会を再開いたします。

(午後2時20分)

 お諮りします。
 第13号陳情「中野区立小中学校再編計画改定」についてを閉会中も継続審査すべきものと決するに賛成の委員は挙手を願います。

〔賛成者挙手〕

委員長
 挙手多数。よって継続審査すべきものと決しました。
 以上で第13号陳情についての本日の審査を終了いたします。
 次に、所管事務の継続調査についてお諮りします。
 お手元の資料(資料2)のとおり閉会中も継続審査することについて御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定しました。
 次に、審査日程のその他に入ります。
 次回の日程等について協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後2時21分)

委員長
 それでは委員会を再開いたします。

(午後2時21分)

 次回の日程は11月20日(火曜日)午後1時から行うということで御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 本日予定した日程は終了しますが、委員、理事者から発言はありませんか。
 休憩いたします。

(午後2時21分)

委員長
 それでは委員会を再開いたします。

(午後2時22分)

 他に委員、理事者から御発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で子ども文教委員会を散会いたします。

(午後2時22分)