平成16年7月26日建設委員会
中野区議会建設委員会〔平成16年7月26日〕
建設委員会会議記録
○開会日 平成16年7月26日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時01分
○閉会 午後1時53分
○出席委員(7名)
伊東 しんじ委員長
来住 和行副委員長
はっとり 幸子委員
山崎 芳夫委員
こしみず 敏明委員
佐伯 利昭委員
伊藤 岩男委員
○欠席委員(1名)
市川 みのる委員
○出席説明員
都市整備部長 石井 正行
都市整備部経営担当参事 服部 敏信
土木担当課長 尾﨑 孝
交通安全対策担当課長 上村 晃一
公園緑地担当課長 斎木 正雄
建築・住宅担当参事 佐藤 幸一
地区整備担当課長 岩井 克英
中野駅周辺整備担当課長 豊川 士朗
○事務局職員
書記 廣地 毅
書記 松本 桂治
○委員長署名
審査日程
○議題
安全で快適に住めるまちづくりについて
○所管事項の報告
1 「基本構想・新しい中野をつくる10か年計画」検討素材(NO.3)について
(都市整備部)
2 平成16年度(2004年度)第二回中野区都市計画審議会について(都市計画担当)
3 その他
○地方都市行政視察について
○その他
委員長
定足数に達しましたので、建設委員会を開会いたします。
(午後1時01分)
本日の日程について協議したいので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時01分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時02分)
本日は、お手元の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、さよう進めさせていただきます。
審査に当たりましては、5時を目途に進めたいと思います。また、3時に15分程度の休憩を入れたいと思いますので、御協力をお願い申し上げます。
それでは、議事に入ります。
安全で快適に住めるまちづくりについてを議題に供します。
最初に、所管事項の報告を受けたいと思います。
所管事項の報告1番目といたしまして、「基本構想・新しい中野をつくる10か年計画」検討素材(NO.3)について、理事者の報告を求めます。
石井都市整備部長
それでは、「基本構想・新しい中野をつくる10か年計画」検討素材(NO.3)(資料2)ということでございます。前回、NO.2につきまして御報告申し上げておるところでございますが、これにつきましては、所管の特別委員会もございまして、可能な限り所管部分についての御質問をいただければと、このように考えております。
なお、関係する部分につきましては、こちらから所管に申し伝えるという形をとりたいと思っております。よろしくお願いを申し上げます。
それでは、まず1枚目のタイトル、「基本構想・新しい中野をつくる10か年結果」検討素材(NO.3)についてというものをごらんいただきたいと思います。
これにつきましては、現在、各地域センターで説明会、意見を伺う会ということで、区長あるいは教育長を先頭にしながら、手分けをしながら順次進めているという状況でございます。
まず、1.基本構想の構成案(NO.3)、これは「資料1」になってございます。この中には、「おもな『ものさし』の候補」ということで、将来像で描く姿がどれだけ達成されたかをはかる指標の候補と現在の状況、現在と申しましてもなかなか年度がそろってはおりませんけれども、可能な限り直近の数値ということで示してございます。
2.新しい中野をつくる10か年計画検討案ということで、「資料2」がその内容でございます。
なお、今後の日程でございますけれども、現在そこにございますように、2段目、7月意見交換会ということで、このNO.3について進めているという状況でございます。
なお、9月には検討素材のNO.4を発表する予定ということでございます。
それから、そのNO.4につきまして現在行っておりますような意見交換会、これを10月に行いたいということでございます。2月には基本構想の素案を発表をしたいということでございます。それを1月には同じように区民説明会に入るということです。
それから、平成17年第1回の定例会、2月にはこの基本構想案を議会に御提案を申し上げたいというい内容でございます。
なお、この基本構想、議決をいただいた後に、新しい中野をつくる10か年計画を策定をしてまいりたいという予定でございます。
それでは、「資料1」をごらんいただきたいと思います。
基本構想の構成案(検討素材NO.3)ということで囲いがございまして、そこに四つ掲げてございます。中野のまちの基本理念ということで、区民が共有する理念を明らかにするとともに、持続可能な未来に向けて選択していくべき視点を示します、ということでございます。それから、中野のまちの将来像、「多彩なまちの魅力と支えあう区民の力」のあるまちとして描くということでございます。それから、10年後に実現するまちの姿、この辺は10か年になるわけですが、「多彩なまちの魅力と支えあう区民の力」のあるまちをめざしてと、向こう10年間で到達する姿を描く。それから、おもな「ものさし」の候補ということで、先ほど御説明申し上げた内容でございます。
なお、前回のNO.2からこのNO.3にかけまして、下のアスタリスクがあって「下線は」という言葉がございますが、NO.2から変更した部分は下線が引かれてございます。
それから、おもな「ものさし」の候補は11ページからとなっておりますが、今回の検討素材で新たに追加をいたしてございます。
それでは、1枚お開きをいただきたいと思います。
前置きの部分で若干下線が引かれてございます。下から3行目、2行目です。
それでは、1中野のまちの基本理念というこで、区民が共有する理念、「中野のまちを構成する区民が、ともにこのまちをつくっていくにあたり、区民が共有する理念を、区民憲章として次のようにまとめます」ということで、●が五つございます。すべての人々の自由と尊厳を守り、大切にします、一人ひとりの個性を大切にし、みんなの幸せを考えて暮らします、三つ目が、地球市民としての立場に立って、平和な世界を築き、環境を守り再生させ、次世代の人々へ受け渡していきます、四つ目が、だれもが自分の力を発揮し、互いのため行動します、五つ目が、自己決定と自己責任によって、いきいきとしたまちを形成し、真の豊かさの実現をめざします、という内容でございます。
(2)持続可能な未来への選択ということで、一つ目がみんながたすけあい、区民みずからつくるまち、二つ目が地球環境を守るまち、次が子どもたちが健やかに成長できるまち、次が安全・安心に暮らせるまち、次が産業が活性化し、賑わいのあるまち、というような構成でございます。
次が、2ページにまいりまして、中野のまちの将来像ということで、多彩なまちの魅力と支えあう区民の力ということでございます。いよいよここから本文といいますか、内容になってまいりますが、領域が四つございまして、一つ目の領域、持続可能な活力あるまちづくりということでございます。中野のまちの将来像といたしましては、産・学・遊・住の機能が職住近接のなかで調和され、人々の活力のもとでいきいきと暮らせるまちということで、新しい都市型の産業が発展している。それから、生涯にわたってともに学び教えあう、遊びと楽しさを持ち合わせた活気とにぎわいのあるまちになっていると。それから、職住近接のライフスタイルが確立をしている。それから、さまざまな良質な住宅、これらが多様な世代が住み、30万人の区民にとってそれぞれ心豊かな地域コミュニティが形づくられているといったような内容でございます。
なお、10年後に実現するまちの姿といたしましては、中野駅周辺の整備が主な内容になってございますが、ここを引き金として産業の活力がみなぎるまちということで折り込んでございます。
なお、○の五つ目、情報管理ビジネス、人材サービスなど、多様な都市生活のニーズに対応した産業が発展し、起業をめざす人が多く集まるなど、地域の経済力が高まっているといったようなところが新たに下線が引かれて改まってございます。
次に、3ページに移ります。同じく持続可能な活力あるまちづくりの中の二つ目になりますが、一人ひとりが環境に配慮し、快適な暮らしの文化をともに育てるまちということでございます。環境を大切にする意識を持ち、地球環境への負荷を減らした生活を実現をしている。それから、資源の有効利用、循環型社会が形成されてきているといったようなこと。それから、中野らしい都市の機能と暮らしが調和した文化がはぐくまれ、快適なまちになっているというようなことでございます。
一方、右の方の10年後に実現するまちの姿としましては、エネルギー消費の抑制や温室効果ガスの排出量削減といったようなこと、それから「ごみゼロ都市」をめざすというようなこと、それから身近な緑、庭木の育成、ベランダの緑化など緑をふやす取り組みが進んでいるというようなことです。
I-3としましては、左の方の下の方にいきますと、安全で快適な都市基盤が整備されたまちということで、我々の最もベーシックなところでの道路、それからオープンスペースなど災害に強い都市基盤が整備されていると。環境と共生する都市構造となっており、都市の中の自然の息吹とみどりのうるおいが感じられる快適なまちになっている。それからバリアのないまちづくりが進んでいるといったような内容でございます。
10年後に実現するまちの姿につきましては、安全と安らぎの都市基盤、それから不燃化といったようなこと、それから防災体制、救援物資の整備などが進んで防災機能が高まっていると。それから、狭隘道路といったようなところも、消防困難区域が少なくなっているというようなことです。それから、新たなバス交通など、便利でだれもが利用しやすい交通環境が整備されているといったようなことです。それから、西武線の立体化がまちづくりとともに具体化をしているといったようなことです。
4ページに移ります。
次が、二つ目の自立してともに成長する人づくりということでございます。
将来像といたしましては、子どもをはぐくむ家庭を地域全体で支え、豊かな地域コミュニティが形成されているまちということでございます。
内容といたしましては、子どもをはぐくむための良好な家庭環境が整い、それを地域全体で支える環境が整っているといったようなこと。それから下から二つ目では、町会・自治会やさまざまな自主団体など、子どもをめぐる地域の活動団体が更に発展し、人々の新たなつながりと活動が生まれているといったような内容でございます。
10年後に実現するまちの姿でございますが、地域住民による、学校や児童館の活動への参加が広がり、連携して子育てに関わっている人がふえているといったようなこと。それから、子どもは、地域の中でさまざまな体験をし、多くの世代とともに交流をする機会が増加をしている。それから、乳幼児のための施設の連携や一元化が進み、子どもにとって質の高いサービスが提供されているといったような内容でございます。
5ページにまいります。
II-2、子どもから大人まで能力を生かしながら、地域の中でのびやかに暮らせるまちということでございます。
内容といたしましては、子どもも大人も、地域社会の中で一人ひとりが発意でき、互いに意見を尊重しあう環境が整い、社会への貢献が実感できるようになっているといったようなこと。それから、下から二つ目の○では、社会に出た後も、さまざまな教育の機会が保障され、選択して学習できる環境が整っているといったようなことです。
10年後に実現するまちの姿といたしましては、二つ目のところでは、活動場所の確保や意見を述べる機会を保障するなど、青少年が健全に育つ環境が整えられている。下から二つ目では、既存の施設や地域の人材を活用した地域型スポーツクラブなどにより、地域でだれもがスポーツを楽しめるようになっているといったような内容でございます。
6ページにまいります。
同じく、ここについては領域のII番のところのつながりでございますけれども、「区民」は、在住、在勤、在学する人だけでなく、中野のまちを訪れる人や活動する人を含め幅広く捉えられており、そうした人々が、新しい価値をさまざまな形で発信しているといったような内容でございます。
10年後に実現するまちの姿といたしましては、ここの真ん中よりやや下になりますが、区立学校は、適正に配置され、子どもにとって適正な集団規模で教育が確保されているといったような内容でございます。
領域の三つ目でございます。支えあい安心して暮らせるまちということでございます。
中野のまちの将来像といたしましては、みずからが健康や暮らしを守り豊かな暮らしが営まれているということでございます。区民一人ひとりが健康の大切さを自覚し、身近な健康づくりの場や医療を活用しながら、自分の体や心とうまく付き合い、自分らしく生きているといったようなところでございます。
10年後に実現するまちの姿といたしましては、区民一人ひとりが健康の大切さを自覚し、身近な健康づくりの場や医療を活用しながら、心身の健康や機能の維持に努めているといったようなものでございます。
7ページにまいりますと、領域IIIの二つ目のところでございます。地域で支えあい安心して暮らせるまちということでございまして、真ん中の○でいきますと、さまざまなコミュニティが存在し、人と人との関わりによって、区民の生活には笑顔と心の豊かさがもたらされているということでございます。
10年後に実現するまちの姿といたしましては、地域活動を中心にともに支えあうまちということで、一つ目の○では、高齢者や障害者を含め、多くの人々が、ときには担い手として、ときには受け手として、相互に地域での支えあいの活動を実践をしているという内容でございます。
8ページにまいります。
ここでは、領域III-3、だれもがいきいきと安心して過ごせるまちということでございます。行政は、さまざまな担い手が提供するサービスの質の確保や調整・支援の役割を果たしているということでございます。
10年後に実現するまちの姿といたしましては、安心した暮らしが保障されるまちということで、支援が必要な人に対し、安定した日常生活のための相談援助とケアマネジメントを行う体制が確保されているといったような内容です。
最後、四つ目の領域になります。区民が発想し区民が選択する新しい自治ということで、その将来像の一つ目といたしましては、地域を基盤に、区民みずからまちづくりに取り組むまちということで、一つ目のところでは、自己決定・自己責任を原則とし、区民が主体となって地域のことを考え、地域の経営を実践しているといったようなところです。
それから、10年後に実現するまちの姿でございますが、自治の仕組みが効果的に機能するまちということで、地域では、さまざまな団体や活動主体により、地域課題解決についての話し合いや共同行動など、協働の動きが広まっていると。それから、町会・自治会は、地縁団体としての長い活動の経験を踏まえて、よりよい地域づくりに力を尽くしているといったような内容です。
9ページになります。
ここでは、○の一番上になりますが、公共サービスをともに担う行政組織と区民の団体は、対等・協力の関係でお互いに知恵や力を出し合い、地域の活力を生み出すパートナーとしての関係を築いているというような内容でございます。
10年後に実現するまちの姿としましては、地域では、多くの区民が自治意識をもって地域活動に参加し、地域の団体活動が活発になり、NPOなどの新しい形の活動形態が広がっているといったような状態を目指しております。
次が、10年後に実現するまちの姿IV-2でございますが、さまざまな担い手によって、多様な公共サービスが提供するまちということで、地域のさまざまな担い手によって公共サービスが提供されるようになっており、これらのサービスは、ニーズに即応した質の高いものとして区民に評価されているといったようなところでございます。
次が、領域IV-2、「小さな区役所」で、質の高い行政を実現するまちということでございます。二つ目の○でございますが、区役所は、最少の経費で最大の価値あるサービスを提供するよう効率的に運営されているといったようなところでございます。
10年後に実現するまちの姿でございますが、二つ目の○では、計画的な基金の積立や公債費の管理など、財政構造の改革に努め、持続可能な安定した区政運営が行われているといったようなこと。それから、電子区役所の実現により、区民の利便性が高まるとともに、区からの一方的な情報提供から区民と区の双方向による情報交換へと移行されているといったような内容でございます。
以上が基本構想の構成案という内容でございます。
次からは、おもな「ものさし」の候補ということで、I-1、産・学・遊・住の機能が職住近接のなかで調和され、人々の活力のもとでいきいきと暮らせるまちという内容のための指標ということでございますと、マル1、通勤、通学による区内への流入人口が12年10月1日現在では8万6,531人という数字になってございます。これらについて、今後10年間でどれだけのものを目指していくかというものを今後検討し、目標指標を立てていくということになります。
以下、同じような考えのもとに、それぞれ指標を立ててございます。
なお、現在のところ、候補ということで、これらのほかに新たに適当なものがあれば順次加えたり、あるいは削除をしていくということでございます。
以上が基本構想の構成案の御説明でございます。
次に、「資料2」にまいります。
新しい中野をつくる10か年計画検討案というものでございます。
これにつきましては、10年間に想定される取り組みと、それから施設配置の基本方針案についてここに書かれてございます。今後、区民の皆さんの御意見や財政状況の見通しなどを踏まえて、修正を行っていく予定でございます。
大きくは、「10年間に想定される取り組み」、平成17年度からの10年間で計画的に取り組むべき内容を例示したものでございまして、基本構想が先ほどの四つの領域ごとにまとめてございます。
それから、「施設配置の基本方針案」でございますが、施設配置の見直しに当たりまして、検討の前提として、求められる施設の機能、不用となる土地・施設の活用について記述してございます。
それから、「施設配置の新しい展開」、「求められる施設の機能」の中で、区が提供する主な施設について現段階での検討状況を具体的な施設例を挙げて御説明をしているという内容でございます。
1枚お開きいただいて、2ページから、ここからは先ほどの10年間に想定される取り組みということで例示をしてございます。この内容につきましても、これから検討し、きちっと固めていくということでございます。現段階での取り組み例ということで表明をしてございます。
6ページに移ります。
施設配置の基本方針案でございますが、検討の前提ということで四つほど前提がございます。この辺につきましては前回も御報告をしてございますが、23区の中でも施設数が、中野区、総体的に数が多いということでございます。そういうことから財源、それから職員の大きな割合がそこに投入されているというようなことで、負担が大幅に増加する。今後、老朽化に伴って、そういうことも懸念材料であるというようなこと。それから区民のライフスタイルの多様化が進んでいき、ニーズが大きく変わってきていると。確かに、数はあるんだけれども、求められている施設のサービスといったようなものが不足をしていると。需給のアンバランスが生じているといったようなこと。
それから、行政のこれまで専管領域と見られていた公共サービスにも、民間事業者あるいはNPOなど多様な供給主体が参入をしてきていると。そのような状態でございますから、必ずしも行政がやらなくとも、そういったグループとの活動との連携といいますか、これらを強めていくことによって、地域を豊かにしていく大きな力にもなっていくだろうということでございます。
それから、情報技術の活用、ITの進歩、これらを活用するというようなこと。それから、ここへきまして新たな制度でございます指定管理者制度の活用、それらNPO、区民活動など民間の力を活用した施設運営、それから用地活用による民設民営の施設整備手法などが必要になってきているというような前提でございます。
検討の視点といたしましては、これまでも何回かお話し申し上げていますように、ゼロベースで見直そうということでございまして、施設数については、今後区が維持し得る規模へと整備縮小していきたいという内容でございます。
3.求められる施設の機能ということで、そこにそれぞれの子ども家庭関連からその他までございます。
なお、4.不用となる土地・施設の活用ということで、これにつきましては、現在使われている施設のうち、新たな施設配置を行った結果、不用となる施設(土地・建物)については、可能な限り区の財産として保有しながら、その活用を図りたい。また、計画があっても現在まで整備されていない土地、当初の予定が変更になり、現在まで用途が定まっていない施設などについても、改めて精査をして、有効活用を図りたいということでございます。
活用例としましては、そこにございますように、他の区有施設に転用をする。それから、民間に貸与(無償・有償)し、施設を誘導したい。それから、民間に賃貸で貸していきたい。あるいは、最後に残る手段としては売却と、このような手段も考えたいということでございます。
10ページからは、施設配置の新しい展開ということで、区が提供する主な施設ということの代表的な施設例ということでございます。
まず一つ目が、新たな小・中学校。望ましい規模が維持できるようにということで、学校再編を行いたいということでございます。再編後の校数でございますが、小学校は21校程度、中学校は7校程度を想定をしたいということでございます。
次が、(仮称)総合公共サービスセンターということで、4カ所ということで箇所数を提示をしてございます。ここでは、障害者、高齢者、子育てをする父母など、何らかの支援を要する人たちが身近な地域で専門的な相談や必要なサービスを受けられる子育て支援と保健福祉の拠点施設としたいということでございます。
主な内容としましては、マル1、子どもと家庭の支援、マル2、保健福祉の相談やサービス、マル3、さまざまな民間活動の展開、例示メニューがそこに掲げられてございます。
次が、新しい子ども施設。発展し分化する児童館ということでございます。
放課後児童の保護、遊ぶための機能については、小学校で行うという内容でございます。現在の児童館は、施設数と機能を見直すと。また、一部を特色のある新たな子ども施設として、子どもの創造性を育む専門的な事業の展開や乳幼児親子への対応、中高生対応の施設へと転換をしたいということでございます。
小学校で遊び場機能・学童クラブを展開するというような内容。それから、児童館を特色のある子ども施設へ変えていこうということでございます。
12ページでございます。
また、その一環といたしましては、中高生対応の施設として、ダンスの練習やインターネットを利用した情報収集など、中高生のグループ活動や学習のための設備を備えたいということでございます。
それから、(仮称)区民活動センター、新たな「区民活動支援」と「窓口サービスの集約」ということで、現在、15地域センターがあるわけでございますが、これを「(仮称)区民活動センター」に転換し、身近なところに地域の人々が集い、話し合いや団体活動を行う拠点としたいということでございます。
その管理運営委託については、日常活動を支援するスタッフを地域団体で雇用できるようにしたい。それから、地域活動を支援する区職員は、数カ所の区民活動センター、もしくは区役所に配置をして、(仮称)運営委員会による管理運営や地域活動の支援、各地域団体の連絡調整を行う。それから、窓口サービスは、数カ所の事務所に集約をして(仮称)区民活動センターに併設をする。それから、コンビニエンスストアでの証明書受け取りの実施といったようなことも考えてございます。
次が、地域スポーツ健康づくり施設。これも4カ所ということでございます。
これは、再編後の学校施設を活用し、体育館、グラウンド、プール、クラブハウス、トレーニングルームを備えていきたい。それから、地域住民や関係団体により構成される「地域スポーツクラブ」により、地域の実情にあわせて自主運営をされるというようなことを考えてございます。
それから、13ページになりますが、図書館、現在の施設8館を見直し、中野区全体として図書館サービスの拡充を図りたいということでございます。
次が、保育園・幼稚園でございます。
同年齢の幼児が施設の種別によらず、等質な教育や育児サービスの提供を受けられるよう連携を強め、負担の公平化を行うというような内容。それから、区立保育園は毎年2園程度の割合で民営化を進め、区立保育園による延長保育全園実施、0歳児特例保育の実施など、保育サービスの向上を図るというような内容でございます。
次が、(仮称)高齢者いきいき会館、新しい高齢者会館ということでございますが、これについても施設数について見直しを行ってまいりたいということでございます。
以上が、区が行う主な施設ということでございまして、次からはそれぞれ総合公共サービスセンターの展開イメージ、それから新しい子ども施設、発展し分化する児童館の概念図、それから「区民活動支援」と「窓口サービスの集約」、活動センターでございます。そういったような概念図が説明としてついてございます。
以上で御報告を終わります。
委員長
ただいまの報告について、質疑はありませんか。
よろしいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がないようですので、ただいまの報告は以上をもちまして終了させていただきます。
続きまして、2番目、平成16年度(2004年度)第二回中野区都市計画審議会について、報告を理事者に求めます。
服部都市整備部経営担当参事
それでは、私の方から先週、7月23日に今年度第二回目の都市計画審議会を開催させていただきました。その概要を報告申し上げます(資料3)。
きょう、お席に報告案件の用途地域・地区並びに日影規制の決定といいますか、特集号をお配りしてございます。これは、前回の委員会でも報告いたしてございます。その内容を当都市計画審議会の中でも御報告いたした内容でございます。詳細は省略申し上げます。
2点目、中野駅周辺まちづくり計画につきまして、これも他の特別委員会での報告の概要を改めて都市計画審議会の各委員の方にお伝えしてございます。概略を御説明申し上げます。
きょう二種類お届けしてございます。中野駅周辺まちづくり計画について、それからそのまちづくりの考え方の概要でございます。それを中心に当日も報告申し上げました。開けていただきますと、7月23日、中野駅周辺まちづくりの考え方=にぎわいと環境が調和したまちづくりに向けて=というところでございます。もう1枚めくっていただきますとページがありまして、目次でございます。章立てでございます。第1章が中野駅周辺まちづくりの基本的な考え方、第2章が土地利用及び基盤施設の整備の考え方、第3章が環境整備計画の考え方、第4章が安全・安心対策の考え方、第5章が産業振興への貢献に係るまちづくりの考え方、第6章が各地区の整備計画及び事業手法の考え方でございます。最後に、事業推進化方策の考え方、こういった章立てでこのペーパーをつくってございます。
3ページをお開きください。
これも他の特別委員会等でも御紹介はしてございますけれども、一番表頭にあります中野駅周辺まちづくりの着実な整備に向けて、その○がありますように、この考え方の位置付けでございます。中野駅周辺まちづくり計画を作成するに当たりまして、今後、区民及び関係者にさまざまな視点から論議を、あるいは意見をいただくための検討素材として、区の考え方を示すものであるということでうたってございます。
次の項が、新たな背景としてこれまでのさまざまな経過ということで挙げてございます。土地利用転換計画の策定、また東京警察病院の平成20年3月開院のこと、それから昨年の8月、区画街路の都市計画決定等々挙げてございます。また、昨年、特別区区長会におきまして清掃工場の必要がないというような判断もここに書いてございます。また、中野サンプラザの関係の記載もしてございます。こういう背景のもとに、4ページ目のIに挙げてございます中野駅周辺のまちづくりの基本的な考え方、そこにありますように、「中野駅周辺は中野区の都市計画マスタープランにおいて、中野区の「賑わいの心」として位置づけられていることから、多様な都市機能を集積複合させ、都市としての魅力や集客力の向上を目指すことが必要である。また、みどりやオープンスペースの確保など、環境面にも十分配慮してまちづくりを進めることも重要である」とうたってございます。
また、あわせまして、中野区役所一帯の広域避難場所としての機能もこれまでどおり確保する必要があるとうたってございます。この辺が基本的な軸でございます。
4ページ目の1の項以降は現状と課題を書いてございます。
少し飛ばしまして6ページでございます。
今の基本的な考え方を踏まえて、6ページの下段にございます2まちづくりのコンセプト、そこに三つ挙げてございます。にぎわいと環境が調和したまちを目指すということで、にぎわいの心の育成・整備でございます。中野駅周辺の特色であります界隈性を生かしながら、今後も多くの人々が集まり、新たな創造性や情報の受発信性に富んだまちとなることにより、まちの活力や競争力を向上させるとうたっております。
二つ目として、多様な交流を生む様々な機能の複合・連携でございます。
7ページにまいります。そこにさまざまな組織の複合・連携に加えまして、コンテンツ、そこにアスタリスクがありますように、新しい産業などの中野にふさわしい都市型産業を集積・育成し、文化・教育、交流の機能を高めることによりまして、産業の面からも活力にみなぎるまちを目指すというところでございます。
三つ目の項が、人にやさしく地球にやさしいまちの形成でございます。
ヒートアイランド緩和、並びに人にゆとりと潤いをもたらすための、みどり豊かなまちづくりを目指すとしてございます。
7ページの中盤から、それを踏まえたまちづくり指針を挙げてございます。
各地区の個性を生かした多様性のあるまちづくり、以下でございます。
8ページの方を見ていただきますと、段階的なまちの整備として、現段階で、いわば始動期として5年後を目途にしたところでは、先ほども平成20年に開院とお話ししてございます警察病院の開院、区画街路の一部整備というのを目指してございます。また、創設期につきましては、おおむね10年後でございますけれども、警察大学校等跡地の開発、中野二丁目再開発、そしておおむね15年後という想定でございますが、発展期、サンプラザ・区役所跡地の開発、中野駅の整備、既成市街地のまちづくり等々挙げてございます。
8ページの中盤から、II土地利用及び基盤施設の整備の考え方でございます。先ほど来、縷々説明させてもらってございますように、まちづくりの基本的な指針等々踏まえて、土地利用計画をつくっていくということでございます。
あと、11ページの方がIII環境整備計画の考え方、それから12ページにまいりまして、IVが安全・安心対策の考え方、Vが産業振興への貢献に係るまちづくりの考え方等でございます。
飛ばして、14ページの方、各地区の整備計画及び事業手法の考え方、そこにペーパーとして14ページから16ページ以降書いてございますが、きょうは別に概要版(資料4)をお届けしてございます。こちらの方を開けていただきますと、これも大変コピーで恐縮でございますが、それぞれ中野駅周辺をこういう形に警大跡地地区ほか駅周辺地区、それから囲町地区、南口地区、サンモール・ブロードウェイ地区に分けまして、例えば、警大跡地地区におきましては中野の新たな顔となる拠点づくり、公園と空地からなる3~4ヘクタールの防災広場の確保等々挙げてございます。同じように、囲町地区では、実情に応じた事業手法の検討、地区計画による土地利用の規制誘導、都市計画道路補助221号の整備。右の方にいきますと、サンモール・ブロードウェイ地区におきましては、歩行者回遊空間・いこいの空間の確保、荷捌き施設等の確保、不燃化・細街路等整備の推進。あと駅周辺、南北自由通路の整備による回遊空間の確保、駅の改良・整備、もう1点が、駅北口の交通結節点の改善。最後の項ですけれども、南口地区、住宅供給公社周辺の再開発推進、中野通り沿道商業ゾーンの活性化、南北東西方向の動線整備等を挙げてございます。
こんな感じに、この中野駅周辺をおおむね五つの地域特性を踏まえてまとめて、それぞれの課題をここに挙げてございます。
17、18ページが第7章でございますけれども、17ページが整備推進化方策の考え方、18ページが推進のための考え方を挙げてございます。
雑駁でございますが、以上が先週の金曜日に都市計画審議会の中で報告を申し上げた内容でございます。
なお、私の方から簡単に、先ほどの用途地域地区のことも含めて何点か、都市計画審議会で交わされました意見をこの場で御紹介申し上げます。
まず1点目といたしましては、駅周辺整備の関係におきまして、中野区の都市計画マスタープランとの整合をどうとるのか、ちょうどにぎわいの心等々の機能も書いてございますけれども、見直しの必要がないかどうかという御意見。二つ目としては、民間開発の適切な規制と誘導が必要ではないか。3点目としては、審議会の役割としての議論を言及された経過がございます。諮問、答申というところのほかに、こういった課題、あるいは広く中野区全体のまちづくりに関します論議をこれからもやっていただきたいという御意見。最後にもう1点として、土地利用転換計画案の取り扱い、そういった4点ないし5点ばかりの御意見をいただきました。
なお、都市計画審議会では次回以降もこういった中野駅周辺整備の関係の情報提供をしてまいりますということで、私もその場でお答えしてございます。
以上が先週金曜日、7月23日に行いました第二回中野区都市計画審議会の2件の報告事項の概要でございます。
委員長
ただいまの報告につきまして、質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がないようですので、ただいまの報告は以上をもちまして終了いたします。
その他で何か報告はありますでしょうか。
〔「特にございません」と呼ぶ者あり〕
委員長
ほかになければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
続きまして、地方行政視察についてお諮りしたいので、委員会を暫時休憩いたします。
(午後1時48分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時49分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、本年度の地方都市行政視察については、11月1日(月曜日)に石川県穴水町がのとふれあい文化センター、11月2日(火曜日)に石川県輪島市が中心市街地活性化事業及び一本松総合運動公園体育館ほか、石川県能登空港事務所は能登空港を視察することについて御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、さよう決定いたします。
なお、理事者におかれましては、随行を一人お願いしたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
以上で地方都市行政視察についてを終了いたします。
次に、その他ですが、次回日程についてお諮りしたいので、暫時休憩いたします。
(午後1時50分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後1時52分)
次回日程ですけれども、9月13日(月曜日)午後1時から第4委員会室で開会するということとし、それまでの間に緊急の用件があった場合は委員長が招集をするということで御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、さよう決します。
以上で本日予定した日程はすべて終了しますが、委員各位から何か御発言ございますでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
以上をもちまして、本日の建設委員会を散会いたします。
お疲れさまでした。
(午後1時53分)