平成22年10月15日中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会(第3回定例会) 平成22年10月15日中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会 中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会〔平成22年10月15日〕

中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会会議記録

○開会日 平成22年10月15日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午前10時01分

○閉会  午前11時53分

○出席委員(14名)
 大内 しんご委員長
 南 かつひこ副委員長
 内川 和久委員
 森 たかゆき委員
 佐野 れいじ委員
 北原 ともあき委員
 林 まさみ委員
 近藤 さえ子委員
 牛崎 のり子委員
 久保 りか委員
 かせ 次郎委員
 斉藤 金造委員
 岡本 いさお委員
 佐藤 ひろこ委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 政策室長 竹内 沖司
 経営室長 川崎 亨
 政策室副参事(企画調整担当) 小田 史子
 経営室副参事(サンプラザ関係事業担当) 田中 謙一
 都市整備部長 服部 敏信
 都市整備部副参事(都市計画担当) 相澤 明郎
 都市整備部副参事(交通・道路管理担当) 滝瀬 裕之
 都市整備部副参事(公園・道路整備担当) 石田 勝大
 都市整備部副参事(中野駅地区基盤整備担当) 石井 正行
 まちづくり推進室長 遠藤 由紀夫
 まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当) 松前 友香子
 まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 秋元 順一
 まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 上村 晃一
 まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 萩原 清志

○事務局職員
 書記 菅野 多身子
 書記 東 利司雄

○委員長署名

審査日程
○議題
 中野駅周辺のまちづくりについて
 西武新宿線沿線のまちづくりについて
○所管事項の報告
 1 警察大学校等跡地地区の国家公務員宿舎用地について(拠点まちづくり担当)
 2 中野駅北口整備に係る鉄道事業者との協定の締結について(拠点まちづくり担当)
 3 中野駅北口駅前広場内の都道移管について(拠点まちづくり担当)
 4 基盤施設の整備基本計画に関する意見交換会開催結果について(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 5 西武鉄道新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差化計画に関する都市計画案等の説明会開催結果について
   (西武新宿線沿線まちづくり担当)
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会を開会いたします。

(午前10時01分)

 本日の審査日程についてお諮りいたします。本日はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、12時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
 議事に入ります。
 中野駅周辺のまちづくりについて、西武新宿線沿線のまちづくりについてを議題に供します。
 所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、警察大学校等跡地地区の国家公務員宿舎用地についての報告を求めます。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 警察大学校等跡地地区の国家公務員宿舎用地について御報告させていただきます。(資料2)
 当案件につきましては、7月6日の特別委員会におきましても、方針の御報告をさせていただいております。国の方針が見直されることがあれば、区は当該用地を公園として取得するという方針でございました。今般、中野のこの宿舎計画につきましては、取りやめとなりました。あわせて、当該用地が売却されることになりましたので、御報告をさせていただきます。
 資料の1番ですが、経過でございます。当該用地に係るこれまでの大きな動きについて、経過ということで取りまとめております。一番上の段落です。平成17年10月、この時期に囲町地域より陳情が出され、それが採択されております。区は、当時の囲町のすぐ北側にございました警察庁中野南宿舎を移転するように、財務省に要請したところでございます。
 続いて、平成18年2月、この要請の内容も踏まえまして、警察大学校等跡地の有効活用を促進するために、国、都、杉並、中野区から成る四者協議会において協議がなされました。その内容を踏まえて、国家公務員宿舎が移転されることとなったものでございます。
 そして、平成19年4月、都及び区は、この宿舎建設を前提として中野四丁目地区地区計画を決定しております。そして、この地区計画が決定された後に、財務省が各事業者に土地の処分を行ったものでございます。
 そして、同年、平成19年10月に、関東財務局を含む開発事業者を会員とした警察大学校等跡地地区の開発協議会を設置いたしました。この協議会におきまして、各事業者の開発計画等々の調整を進めてまいったところでございます。
 そして、下から2段落目ですが、平成21年3月でございます。当該用地につきましては、宿舎計画を前提として、地区整備計画の協議をさせていただいております。その中で、区は財務局に対しまして、この用地の一部を地区施設として活用する構想案を提示させていただいた経緯がございます。その後、平成21年の冬には事業仕分けがなされております。それを受けて、この計画については凍結という状態になってございました。
 そして、平成22年9月、つい先月でございますが、関東財務局より、宿舎建設を取りやめて、用地の処分手続を行っていくという連絡を受けたものでございます。
 2番の今後の予定であります。
 まず1段落目でございますが、この10月1日より、関東財務局のホームページ上で、公用・公共用の取得要望を受け付ける物件として公募がなされております。また、区に対しては直接取得要望の確認通知をいただいているところでございます。このホームページでの公募期間は3カ月間ございます。その間に中野区としては、公園用地としての取得要望を関東財務局に行ってまいりたいと考えております。
 3段落目でございますが、この3カ月間の公募期間が終わりますと、財務省内部で審査が行われます。そして、その審査後に国有財産関東地方審議会が開催されて、そこに諮問され、その答申に基づいて最終的な処分方針が決定されるというものでございます。
 そして、最後の段落ですが、区への処分が決定されたとなりましたらば、その後、2年以内に土地の売買契約を締結することというふうになってございます。
 資料裏面に当該用地の配置等を参考図として付しております。御参照願えればと思います。
 報告は以上です。
委員長
 ただいまの報告に対して、質疑ございませんか。
かせ委員
 大変うれしい報告だったと思っております。それで、このスケジュールのところですけれども、3カ月間はホームページ上で公表されて、その間に、原則的には公共が利用する場合には優先的に行われるということですから、多分取得できるのかなというふうに思っていますけれども、その辺の見通しはどうですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 おっしゃるように、公用・公共用地の取得要望ということで、基本的には基礎自治体が優先されるというか、そういったものは視野に置かれると思います。ただ、ほかに全く手が挙がらないかどうかということは、この公募期間中の経過を見ないと、何とも言えないところがございます。
かせ委員
 もう既に手を挙げているわけですけれども、それ以降、ぜひとも欲しいというようなアクションみたいなのはとれないですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 区としましては、これまでも財務局との打ち合わせ等々の中で、取得する方針である旨は十分お伝えしているところでございます。
かせ委員
 ぜひ頑張っていただきたいと思います。
 それで、3番目のところに公募期間終了後、取得要望に関する財務省の審査を経て、国有財産関東地方審議会に諮問され、答申云々とありますね。そうしますと、審査と財務省の処分方針、この辺はスケジュール上どうなりますでしょうか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 ホームページ上に公募期間は3か月ということで、10月1日から12月末日までとなります。財務省での審査期間としては、通常1カ月から2カ月程度と伺っております。その後に地方審議会が設置されますので、恐らく年明け2月ぐらいになろうかというような想定をしております。
かせ委員
 前にも関東地方審議会ですけれども、これは定例的にやられるものと臨時的にやられるものというふうになりますけれども、そうしますと、おおむね今回の場合はどういう感じになるんでしょうか。大体年に2回とか3回とか設定してありますので、そのほかに特別な場合などに開かれるということですけれども、そうすると、いつぐらいに決定されるのかが気になる。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 特に、これまでいろいろ協議させていただいて、この用地に関しては、先ほど申し上げたスケジュールで公募し、審査し、また、審議会についても、おおむねそういった時期に開催される見込みだというふうに伺っております。
委員長
 他にございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告については終了いたします。
 2番、中野駅北口整備に係る鉄道事業者との協定の締結についての報告を求めます。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 それでは、中野駅北口整備に係る鉄道事業者との協定の締結につきまして、お手元の資料(資料3)に基づいて、御報告をさせていただきます。
 中野駅地区の第1期整備につきましては、平成24年春の竣工を目指しておりまして、そのためには、現中野駅北口駅前広場及び北口改札改修、これが必須の要件となってまいります。しかしながら、整備に当たりまして、現中野駅北口駅前の約半分につきましては、鉄道事業者が保有してございます。さらには、改札の改修につきましては、鉄道事業者の施設にかかわるものでございますので、中野区と鉄道事業者の双方が連携して整備を行うことについて確認を行いますとともに、速やかに北口改札改修設計に着手していきたいというふうに考えているものでございます。
 そのために、まず1番でございますが、整備基本協定の締結を行います。これにつきましては、中野区と東日本旅客鉄道株式会社及び東京地下鉄株式会社の三者間での協力といたしまして、事業を円滑に進めるためには、基本的事項をこの三者によって整備の基本協定を締結したいというものでございます。
 整備基本協定の内容でございますが、まず、目的でございます。その中では、現中野駅北口駅前広場及び北口改札改修に係る三者の協力の確認ということになります。それから、実際に整備を進める位置及び計画、こういったものの確認、それから、費用負担でございます。駅前広場整備費につきましては、中野区が負担し、北口改修費につきましては、現況駅舎機能部分は中野区が負担することとし、この整備に当たって駅舎機能が拡充される、そういった部分等につきましては鉄道事業者が負担するということでございます。
 費用負担の考え方でございますが、別図、A3の資料をつけてございます。中野駅改修参考図ということでございます。これはJRのほうで作図したものでございまして、以前にも報告させていただきましたが、左側が鉄道の起点、右側が終点というような作法がございまして、したがいまして、南北が逆になるというものでございます。上が南、下が北ということになりますので、下のほうが北口ということになります。
 右側のほうは計画図ということでございます。南側の白抜き部分について、現在の中野通り側に出ている改札を北口駅前広場側に向けて改修を進めるというものでございます。この際の費用負担の考え方でございますが、今申し上げましたように、現況の機能を復旧させる部分については、公の負担、いわゆる中野区の負担ということになります。この整備に伴いまして、赤枠のほうでございますが、具体的に申し上げますと、びゅうプラザ支障移転、それから、南口の小段差解消スロープの設置、これについてはバリアフリー等に関するものでございますので、JR負担というふうになるものでございまして、こういった費用負担のもとに整備を進めていくということになるわけでございます。
 またもとの資料にお戻りいただきまして、(1)の④でございます。設計及び施行でございます。こちらのほうにつきましては、駅前広場整備と北口改修に係る設計を行うということと、それの施行主体の確認でございます。
 ⑤といたしまして、整備後の財産の帰属及び維持管理でございます。整備後の駅前広場施設及び駅施設の財産の帰属の確認になるわけでございます。それから、駅前広場に係る管理協定でございます。これは整備後の管理をどのように行っていくかということを締結するということの確認をするものでございます。
 裏ページ、裏面をごらんくださいませ。整備基本協定書でございますが、実は本日お示ししたかったわけでございますが、現在、各社の内部の決裁というんでしょうか、こういったものが終わらないということで、まだお示しできないのが残念でございますが、現在、事務レベルでの調整は済みまして、各社内部決裁中ということでございます。
 協定の締結時期は、今申し上げましたように、速やかにできるというふうに考えてございます。
 整備基本協定を締結した後、引き続き、2番のほうでございますけれども、設計協定の締結を行ってまいります。これにつきましては、北口改札改修に係ります基本・実施設計を実施するためでございまして、中野区と東日本旅客鉄道株式会社の二者で設計協定を締結していくということになります。これに東京メトロが入ってございませんのは、中野駅そのものは東日本旅客鉄道株式会社の管理駅ということになってございまして、この二者間での締結ということになるわけでございます。
 設計対象、設計経費については、先日補正で獲得させていただいた分、これについては、中野区予算で実施させていただくということになるわけでございます。
 協定締結時期につきましても、基本協定締結後、速やかに締結していきたい。
 設計期間でございますが、今年度末、平成23年3月末日までといたします。協定書についても、中野区と東日本旅客鉄道の二者で調整していく。事業着手は、23年度当初には中野駅北口改修に着手したいというふうに考えているところでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑ございませんか。
内川委員
 費用負担の部分でちょっとわかりづらいのでお聞きしたいんですが、現況駅舎基本部分は中野区が負担、駅舎機能拡充部分については鉄道が負担ということで、A3のこの図によりますと、大きく青い点線で囲った部分と赤い点線で囲った部分があって、これは区と駅のほうでどういう費用負担というか、この図ではかなり重なっているように見えるんですけれども、ちょっともう一回、詳しく説明。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この駅舎、北口改修そのものにつきましては、今回まちづくりの視点でお願いしていくというものでございますので、全体については、中野区が負担すべきものというふうに考えてございますが、先ほど申し上げましたように、機能拡充部分、例えばこの改修に伴いまして、駅業務施設が現況よりも大きくなるとかそういった部分については、当然JR負担、あとはバリアフリー等のものについてもJR負担というふうになってくるわけでございます。そういったものを積み上げて負担割合を決めていくということになるわけでございます。
内川委員
 そうすると、やはり区の負担分のほうが多くなるのかなということでよろしいんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 そのとおりでございます。
久保委員
 今、バリアフリー部分、JR負担ということでおっしゃっていましたけれども、これは駅の構内のみのバリアフリーということですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 今回の改修に当たりまして、バリアフリーにかかわる部分ということでございます。
久保委員
 駅広の部分は全部中野区の負担ということですけれども、当然高低差がございますよね。いわゆる駅舎部分と駅広との高低差という意味で、解消という部分があるかと思います。そこの部分に関しては、バリアフリー化というのはどちらの負担になるんでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 バリアフリー化につきましては、以前からJRに対して中野区として申し入れをしてまいりました。その段階でJRの考えておりましたバリアフリー化というのは、①に記載してございますびゅうプラザをどかしてスロープをつくるというようなことをJRとしては考えていたようでございます。びゅうプラザ支障部分については、JRさんがもともと考えていたわけですから、これについてはJR負担ということでございますが、今、委員のお話のあった北口駅前広場のバリアフリー、これは都市側が責任を持って行わなければいけないということで、バリアフリー化を図っていくということです。それに伴って、レベル的には現在のJRのコンコースと現北口の広場の整備のレベルを合わせていくということを考えているということでございます。
久保委員
 ということは、現在のコンコースというのは、高さは変わらないということになるんでしょうかね。ということは、駅前の広場をかさ上げして、コンコースに合わせていくということですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 これはたしか以前もお話し申し上げたかと思いますが、コンコースのレベルとちょうど向かい側にございますサンモールの入り口部分、これとのレベルがおおむね合っているということで、その間が広場部分が低くなっているということから、若干広場部分を上げてこないと、うまくレベルが結べないということがございます。コンコース部分につきましても、当然大きな改修はできませんが、仕上げでアジャストできるような部分については、レベルを合わせていただくと、そういったような調整を進めていきたいというふうに思っております。
久保委員
 コンコース部分のアジャストできるところといっても、数センチなのかなという気がしてしまいますけれども、実際には現北口駅前広場のかさ上げする部分というのは、面積にすると大体どのぐらいの範囲になられるのかということと、あと、建設委員会のほうでも質疑があったようですけれども、駅舎から出てきた改札と北口の広場の部分というのは、20センチぐらいの高低差ではないかということだそうですが、20センチという高さでずっと北口の広場をかさ上げするのではないんだと思いますよね。中野通りがゼロメートル地点というふうに考えてまいりますと、高低差というものは大変大きなものがございますから、そこら辺のところが現状では、この図面だけでは全くわからないところでございまして、かねてから北口広場の詳細なパースをということをこの委員会でもお話が出ていたと思いますし、私も個人的に申し上げたことがあったかと思います。第3回定例会の中ではお示しできるのではないかというようなお話もあったかに思っておりましたが、本日はそういったものはないようでございますので、口頭で結構でございますので、わかりやすく御説明いただければと思います。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現在の駅前広場は、中野通りを堀り込んでJRの下を通過しているということでございますので、現在の駅前広場は中野通り側をプラマイゼロにいたしますと、東側、今、銀行さんがある側でございますが、東側のほうは約2メーター強上がってございます。その中で現在、バスと歩行者広場ということで、バス部分はおおむね半分になるわけですが、その部分は現在レベルで水平で整備して、そこから一気に2メーター分を上げているということで、今の広場はバリアフリー基準には全く適合していないということになるわけでございます。
 そこで、今、検討しておりますのは、現在の一番上がり切った東側から中野通りに向かってバリアフリーの勾配を維持しつつ、徐々に下げていくということで考えてございますので、バス停になっているところ、この部分については、相当低くなってございますので、かなりの量、上げていかなければいけないというふうに考えてございます。
 これにつきましては、実際の図面等がお示しできたほうが理解が得やすいと考えてございますので、現在検討中でございますが、ある程度関係機関協議等が整った段階で、当委員会でお示ししていきたいというふうに考えてございます。12月の第4定では、そういった内容について皆様のほうに御説明ができるかというふうに思っております。
久保委員
 では、4定できちっとお示ししいただきたいと思っておりますけれども、現在の段階で関係機関との協議が済まないので表に出せないということは、表には出せないものがあるのだろうと思いますので、中野通りは当然かさ上げは行わないと思いますから、駅広と中野通りの直近の部分は高低差どれぐらいになりますか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現在検討中でございますが、できるだけバリアフリーのスロープをとりながら、中野通りへスムースに出ていきたいというふうに思ってございます。ただ、中野通りと東側との高低差だけではなくて、さらには中野通りそのものも北に向かって上がっていっているというようなことがございまして、かなり高低差の調整というものは難しくなってまいります。バリアフリーを除く部分については、ひょっとすると中野通りの歩道の駅前広場部分との段差、こういったものが生ずる可能性があるということでございます。
久保委員
 生ずる可能性ではなくて、絶対生ずるのではないかと思うんですね。それで、どのぐらい生ずると思っていらっしゃいますか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現在の調整の段階では、一番段差のあるところで六、七十センチ生ずるのかなというふうに思ってございますが、これも最終のお話ではございませんで、今あくまでも検討中ということで御理解いただきたいというふうに思います。
久保委員
 仮に70センチの差が生じるといたしましょう。新北口改札になりますと、今ある北口改札は閉じられるということですよね。今ある北口改札を残したまま新北口ができるわけではないですよね。中野通りの歩道部分がございますけれども、要はガードの下です。そちらの南側から北口の広場に歩道を通って抜けてくる場合、今の北口改札は閉じられていて、新北口改札になるわけですから、そこに段差が生じてくると思います。ここの解消はどのようにお考えですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 今も申し上げましたように、部分的にはバリアフリーに基づいて、中野通りの歩道へおりてくる必要があるというふうに思います。ただ、バリアフリー部分を確保したその他の部分については、一定の段差ができる可能性はあるということでございます。
久保委員
 部分的には解消ということであって、全面的に解消できるということではないということですよね。ということは、北口改札がなくなった後というのは、ここの部分での段差解消は図られないのではないかと思います。ということは、歩道から新北口改札に抜ける場合、バリアフリーがされていないということは、例えば階段とかになるのか、それとも、そうではなくて、中野通り側から新北口――どこの位置を指しているかおわかりですか。ガード下がありますね。ガード下をくぐって歩道を歩いてきて、新北口の改札に出るところに段差が生じているというお話を今されているのではないかと思うんですね。ですので、ここの改札口に入っていく歩行者にとっては、この段差というのはどういうふうになるんでしょうか。今の北口改札があいていれば、それは当然考えなくていいところだと思いますけれども、そこがなくなっていて、新北口の改札に入るということになると、階段をつけるですとか、もしくはそこを閉鎖してしまうというわけにいかないのだろうと思いますので、その辺は今どのようにお考えですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現在の中野通りの北側の横断歩道のお話だと思うのですが、その横断歩道を利用するためのバリアフリーというのはやはり考える必要があるということで、そのルートは確保していくということでございます。
 それと、もう一つは、東西連絡路ができるわけでございまして、東西連絡路もエレベーター、エスカレーターといったバリアフリーに関する設備、これについてはフル装備させていくということで考えてございますので、そういったものも利用できると。いわゆる横断歩道も利用できるし、東西連絡路も利用できるというような構造にはしていくことを考えております。
久保委員
 東西連絡路を使わなかったとして、今、おっしゃられるように、ガード下のところは、中野通りを横断できるように継続されるんでしょうか。私は西口改札ができ上がったときには、そこはもうなくなってしまうようにも伺っていたんですけれども、そうなってくると、東西連絡路しか北口から新北口に渡っていくルートはないということなんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現在、西側の出入り口、要するにJR駅への出入り口がないわけですので、現在の北口の改札を利用する以外方法はないということでございますので、西側の改札ができるまでは、あの横断歩道は必要であろうというふうに考えてございます。それが車いすでも利用できるような構造で考えていくということでは、今申し上げたとおりでございます。
 ただ、西口の改札ができた段階で、西側から来られる方は、西口を当然利用されるということになってまいりますので、現在の中野通りを横断している横断歩道は必要なくなってくるのではないかというふうに考えてございます。できたら、その段階では、現在の中野通りの横断歩道はなくなるというふうに考えてございます。
久保委員
 そこのところはまだこれからのお話かなと思っています。
 今、北口の駅広というのは、中野通りと歩道の部分に70センチの段差が生じているということで、これは歩道の部分だけではなくて、さっき2メーター強違うという話がありましたよね。ということは、北口広場というのは整備するのでも、土を盛っていかなくちゃいけないのではないかなと思うので、技術的にも難しいかなと思いますし、工期も非常にかかるわけですし、当然費用もかなりかかるのではないかと思うんですけれども、これが一番ベストな考え方だったんでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現在の北口駅前広場の利用状況を勘案いたしますと、駅と歩行者の交錯、それから、歩行者の方での車通行の阻害、歩行者をきちっと守る、それから、弱者もあの広場を安心して使える、そういった改修が必要になってくるというふうに私どもは思ってございます。その中では、現在、無理にバスをとめておりますので、その部分を平坦に保っていることから、現北の東西方向の半分ぐらいのところで2メートルの段差、高低差を解消しているということですから、あの広場自身については、バリアフリーについても全く不十分だという状況がございます。やはりだれもが安心して使える広場というものをつくっていくということは、私どもの持っている技術力、こういったものを駆使しながら、きちっとしたものをつくっていくという責務があるのではないかというふうに思っております。
久保委員
 本当にそれが一番ベストだったのかとちょっと悩ましいなと今、思っています。JRとしては、業務をとめるわけにはいかないので、しかも、今、西口改札がない段階では、南口と北口のみでずっと営業を展開しながら、しかも北口の駅広整備をこれからされていくわけですよね。そうなってくると、コンコースというふうに書かれていた部分がありますけれども、私は当初ここをもっと下げるのかなと思っていたんですね、北口広場とポイントを合わせるようにしていくのかなと。そうではなくて、駅舎の高さとサンモールの高さが一緒なので、その間である広場すべてを埋めていくという結論に至ったのであろうというふうには思っております。
 ただ、駅広の整備というのは、すべて区の負担ですから、その負担が余りにも重いのではないかな、本当にこれが効率的な整備のあり方であったのかなというところには疑問を感じているところでございます。
 ここはまた詳しいパース等が出てきたときにそこを見ながら、今おっしゃられている三菱信託銀行のところの高さ、中野駅の高さ、それから、バス停になっているところの高さ等々もすべて含めて御説明いただかないと、ちょっとわからないかなというところがございますので、それは4定でないと出されないということですから、きょうのところは仕方がないかなと思っておりますが、一つ教えていただきたいのは、JRとしては全く業務をストップせずにやっていくためには、高低差を解消するような工夫、要はコンコースの部分を下げるということは不可能なことだったんでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現在の駅舎の形態の中でバリアフリー化を図るということは、先ほども御説明申し上げましたが、JRのほうでは現在のびゅうプラザをなくしまして、そこへスロープをつくるというようなことを考えていたということでございます。そのことによって、恐らく現在の形の中でコンコースを利用しながらであれば、バリアフリーの整備はできたのかなとは思ってございます。
久保委員
 JRはそういう形でのバリアフリー化を望んでいたんだけれども、区としては、今後、これから乗降客が非常にふえていくわけなので、それを受けとめるための広場整備をしなければならないということで新北口改札を区が望んだわけなので、そうなってくると、北口の広場整備も当然区が負担しなければいけないし、JRの望みではないバリアフリー化ということであると、ここに書かれている青い線、北口改札改良というふうにございますけれども、そこについても、区が全面的に負担を負わなければいけなかったということなんでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 今回の北口の改修につきましては、中野通り側へ今出ている状況がございます。そこでは、今後、増加いたします乗降客を受けとめるスペースそのものがないということでございまして、現在の北口駅前広場のほうへ直接向けて出すことによって、増加する乗降客側を都市側でも受けとめられるというようなものをつくっていかなければならないということでございます。そういったことから、都市側として、改札口の位置の改修、こういったものについて必要と感じて、JRと協議を進めてきたというものでございます。
久保委員
 きょうは協定書がお示しできなくて残念だというようなお話がさっきありましたけど、協定書はいつこちらの委員会に御報告いただけるんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現在も決裁の途中だと思います。今、一番おくれておりますのは東京メトロさんというふうに聞いておりまして、ただ、内容が詰まっておりますので、本当はきょうお示ししたかったんですね。そういったことがあって、ちょっとおくれているという状況ですので、もう早晩そういった締結ができるだろうというふうに思っております。その段階では、委員会は12月になってしまいますので、締結をできた段階では皆様方に事前に報告させていただくこともあり得るのかなというふうに思っております。
久保委員
 ということは、委員会を待たずして締結された後には、各委員のほうには、もちろん委員長にお諮りしてということになると思いますけれども、御報告いただけるということでよろしいですね。そこのところは後ほどまた御確認をお願いいたします。
 あわせて、財産の帰属及び維持管理というのがありますよね。ここに整備後の駅前広場施設及び駅施設の財産帰属の確認とありますけれど、駅施設って当然、JRと東京メトロになるわけで、中野区は幾ら改修費用を出したって、中野区のものにはもちろんなるわけはないわけで、駅前広場については全面的に整備を行っているわけですから、当然中野区帰属ということでよろしいんですよね。そこのところはいかがですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 今、委員のお話がございましたように、駅前広場施設、これについては、中野区の財産に帰属するということになります。それから、駅施設、これにつきましては、鉄道事業者に帰属するということで考えております。
久保委員
 きょうのところは詳細な部分わかりませんでした。どうしてもちょっと気になるのは、中野通りと新北口を利用する部分のバリアフリーというのは不可能であろうと思います。バリアフリーをするべく進めていくというお話でしたけれども、今、図面が示されないということですから、今ある図面上ではどういう処理をされているのか、なおかつ、バリアフリーは本当にできるのか、現段階では多分それは無理だと思いますので、そこのところだけはっきりした御答弁をいただきたいと思います。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 答弁の繰り返しになって恐縮でございますが、バリアフリールート、これについては、必ず確保するということでないと、先ほど私が申し上げた、だれにも使いやすい広場にならないというふうに考えてございますので、そのことについては十分検討しているということでございます。
佐野委員
 先ほど内川委員との関連でちょっと御質問、費用負担の件なんですけども、これは設計に入っておるわけですから、中野区と国との費用割合、そしてまた、総額で幾らになってきているのかというようなことは、当然把握されているわけですよね。それで、まず、総額的な金額がどれくらいかかるのか、そしてまた、中野区の負担はそのうちの幾らを予定して予算として取っているのかということをまずお聞きしたいと思います。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現在の設計に入る段階での事業ボリューム、これは昨年実施させていただいた調査設計に基づいて事業ボリュームをカウントしていると。かなり粗いものになっているということは御理解いただきたいと思います。その中で、全体としては、かなり粗い計算でございますけれども、おおむね7億5,000万円というような試算がされてございます。そのうち、中野区負担が5億円、残りの2億5,000万円が鉄道事業者側というようなことで検討はされてございます。ただ、これについても、冒頭申し上げましたように、かなり粗い事業ボリュームの中での算定でございますので、最終的には調整していくと、実際かかった費用で負担が確定するということになるわけでございます。
佐野委員
 もちろん設計段階ですから、あらあらといいますか、概算の金額が附帯されてくるわけですよね。例えば2ページに書いてある2番目、設計費用、整備基本協定に基づく中野区の負担については、中野区予算で実施すると書いてありますよね。今言った5億の中にももちろん含まれて、設計費用も含まれた上での5億であると。5億といいますと、総額が7億5,000万円のうちの、少なくとも50%以上、75%ぐらいになると思うので、結構大きな金額になってくると思うんですよ。そうすると、この割合というのは、これから交渉されるんでしょうから、いろんなことで出てくると思うんですけど、中野区は一般財源で見るのか、それとも国のほうから出てくるような感じになるんでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 失礼申し上げました。中野区の負担のところで、国からの補助等の話を抜かしておりました。ただ、1点、今、委員のお話の中で、おおむね5億の中に設計費を含むというようなことがございましたが、設計費は含まれておりません。先日、補正でお願いいたしました設計費のもとになっている数字が5億ということでございまして、この5億の設計料率、要するに事業費として5億かかるわけでございまして、設計費というのは、実際の事業費の割合というんですか、率がございまして、端的に言えば、5億円に設計料率というのがございまして、これが約9%を見込んでございます。その9%の4,500万円を前回の補正でお願いさせていただいたというものでございます。
 今後の整備費でございますが、中野区の一般財源で全額負担ということではございません。あくまでも社会資本整備総合交付金、こういったものが期待できまして、その中の都市交通システム整備事業というのがございまして、3分の1、それから、残りを財調、そういったようなことで中野区の負担を軽減していくということを考えております。
佐野委員
 今のお話ですと、5億のうちの中野区の負担はほとんどないと、設計料は別に4,500万円、9%別に予算をとっているということですよね。そうしますと、中野区としては、今、来年度の予算段階に入ってきていますよね。そういう中で、ほとんどないとおっしゃっているような意味合いですけども、そういったものを組まれていかなければならないと思うんです。あるいは各委員会に報告しなきゃいけませんよね。そういったことからすると、どのくらいの予算割合を組んでいるんでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現在、まさしく来年度の予算の枠組みをしている段階でございまして、国、都と調整を図った上で、来年度の予算を議会の皆様にお願いしていくということになりますので、現在のところはまだ詳細にはつかんでございませんが、予算の段階で皆様方に十分させていただきたいなというふうに思っております。
佐野委員
 そうしますと、現在の段階では5億の中のどのぐらいを国以外に一財の中で中野区として負担しなければならないかどうかというのは検討中であると。したがって、これから出てくる予算の中ではっきりとした示しが出てくるというふうに理解してよろしいんでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 そういったことで、今後、私どももきちっと対応していきたいというふうに思っております。
佐野委員
 中野区自体は今、財政的にさほどいい状況には入っていない。特に土地・建物について、これから中野のまちづくりでは大きな出費をしていく、国の負担が相当かかっているにもかかわらず、一財の中でも負担割合を考えていかなければならない。先ほどの1番目の質問にもあったような、今度の公園の用地にしたって、ある程度中野区は負担しなきゃいけないわけですね。公園だからといって、丸々国が抱えてくれるわけではありません。そういうことからすると、やはりこういったものを慎重にやっていかないと、フレキシブルにいろんなところに投入しなきゃいけないわけですから、かなり厳しさが出てくるので、その辺は本当にシビアにやっていただきたい。国から出てくるからいい、一財は少ないからいいというような問題ではないような気がしますので、ぜひそれはお願いしたいと思いますけど、どうでしょうか、その辺の意気込みは。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 私どももひしひしと経済状況の厳しさというものは十分わきまえてございまして、今、委員の御指摘のあったようなことにつきまして、十分気を配りながら、予算の枠を組んでいきたいというふうに思っております。
牛崎委員
 設計期間について、平成23年3月の末日までになっておりますが、いつごろ完成するのかということも含めて、鉄道利用者がこのようにこの計画が進んでいくか、大変興味深く関心を持っているところだと思いますので、完成までのスケジュールというか、できればどこの部分がどのぐらいまでにでき上がるかというようなことも含めてお知らせいただきたいと思います。
 それはなぜかというと、駅を閉めてしまうわけではなくて、利用者はずっと使い続けるわけですから、非常に不便な状態が起こるというふうに思うんですね。そこのところをちょっと教えてください。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 設計そのものは、23年3月、要するに22年度末ということで終わらすことを考えてございます。それが終わった段階で、実際の改修工事が行われる。順調にいけば、平成23年4月から北口の改修が行われるということを考えてございます。その後については、詳細のスケジュールについてはまだお示しできる段階にございませんが、JRと中野区との話し合いの中では、23年度末までに北口の改修を終わりたい。それに合わせて、現在の北口の駅前広場の整備についても完了させたいというふうに考えております。
牛崎委員
 ぜひ工事期間中にでも、高齢の方だとか障害の方だとか、また、子育て真っ最中の方が利用されるわけですから、そういう方たちにとっても、安全性が担保できるようなことを踏まえていただきたいと思いますが、いかがですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 工事中は何かと区民の皆様に御迷惑をおかけするかと思いますが、当然事故があってはいけませんので、工事中の歩行の安全については十分工夫して、意を用いて整備工事を行っていきたいというふうに考えております。
佐藤委員
 さっき久保委員が詳細に質問してくださって、私もそこのところをすごく心配しておりました。もともと北口にあります段差解消するためには、コンコースを低くするかどうするのか、その辺はどう考えているのかということを心配していたところですけれども、コンコースのほうは余りいじらないで、広場のほうをかさ上げするというお話ですけれども、バリアフリー自体をどんなふうに考えていらっしゃるのかなというのが本当にわからなくなって、段差が一番のバリアですよね。段差がバリアなんですよ。緩やかな勾配はスロープとして、それはバリアを解消する一つの手段であるわけですよ。
 だから、北口にしても、コンコースの掘り下げがなければ、緩やかなスロープという形で、双方がかみ合わせた形で解消されるのかなと思ったりしていたんですけども、今のお話だと、70センチの段差がどうしても生じると。今、北口広場は、銀行のほうが2メートル高くなっていて、そこの坂はバリアとしての苦情は余りないと思います。むしろ階段のほうがバリアなんですよ。じゃ、階段のバリアを解消するために、広場全体をかさ上げして、また段差をつくるというのは、本当にバリアフリーになるんですか。それはおかしいと思いますよ。もっと当事者の方の御意見を聞いて、費用対効果というのがあります。最少の費用で一番バリアがフリーになる形をどうして考えないのか。広場全体のかさ上げを図るなんていう費用をものすごくかけてやった結果、最終的にはどうしても解消できない。段差が生じて、部分的にスロープを引っ張ってきて、それをバリアフリーにしますよということなんですけれども、そうしたら、全体的に緩やかな勾配は中野の地形上いたし方がないということで、最少の経費で緩やかな勾配を利用しながら、北口にどうバリアフリーを図っていくのかという検討をされるべきじゃないんですか。幾つかの試算を出して、どれが一番費用が少なくて、どういう形ですべての方たちが利用できるバリアフリーの北口ができるのかということを考えるべきじゃないですか。
 今のお話を聞くと、もうかさ上げが前提の費用の試算になっておりますよね。さっき7億5,000万円とおっしゃったのは、北口広場、北口改良も全部含めて。違うんですか。どこの部分なんですか。それも含めて、幾つかの案を出さないと、かさ上げ前提でやって、多額の費用を投入した結果、ここのバリア解消されていませんと、また苦情が来るということになるんじゃないですか。今お話を聞いていて、すごく心配になりましたが、いかがですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 委員の皆様の御心配のところは、現在のJRの中のコンコースの床が下げられない、要するにJRのほうは何もやらないのではないかということだと思っております。これにつきましては、たしか昨年10月の整備構想を策定した段階で御報告、御説明させていただいたわけでございますが、現在のコンコースはJRさんが明治開通のときにつくったものでございます。その構造そのものが、両側の壁と床が構造的に一体なものとしてつくられているという、U字型の構造ということになるわけでございます。その中で、現在の床を取って下げてしまいますと、両方の壁が構造上持たないということが判明したわけでございまして、どうもJRさんが今まで床に手をつけなかったというのは、そういった構造的な問題に起因していたということでございます。これについて整備構想の段階で御報告させていただいたわけでございます。
 そういった前提の中で、バリアフリーを図っていくということになりますと、現在の花壇のある北口、先ほど申し上げたような状況がございまして、どなたでも利用しやすいような広場を整備していくということになるわけでございます。
 中野通りと現在の北口駅前広場との勾配ですが、これについては、バリアフリールートそのものは確実につくって、どうしても中野通りを横断される方の利用についても、十分可能なように整備していくということでございます。さらには、先ほども申し上げましたように、東西連絡路のエスカレーター、さらには連絡路に上がっていくエレベーター、それから、JRの改札からの広場の勾配、こういったものについてもバリアフリーに十分配慮されたもので考えているということでございます。
 先ほど70センチという話が出ましたが、これは最大のところでそういった段差が出てくるだろうということで考えてございまして、将来的には、西口ができた段階では、先ほども申し上げましたように、現在の中野通りの横断歩道は必要なくなるというふうに考えてございます。その段階では、中野通りの歩道部分のレベルを調整することによって、段差もなくなってくるというふうに考えてございまして、あくまでも現在の西口の改札がない段階までの最上の考え方、そういったところで整備をしていくということで考えているものでございます。
 先ほど申し上げた金額でございます。これについては、あくまでも駅舎の改修ということでございまして、現北口駅前広場そのものの整備費は含まれていないということでございます。
佐藤委員
 では、北口広場のところをかさ上げしていく、大変な大工事だと思いますけど、それには幾ら見込まれているんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 以前お示しした10か年計画での費用、この段階でおおむね2億円ぐらいというふうに見積もったかと思っております。
佐藤委員
 それは今のかさ上げしていくということがそのときから頭にあって、あそこの広場を全部かさ上げしていくことで2億円という計算をそのときからされていたということですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 そうですね。10か年計画のときには、おおむねレベルを調整していくには、今、バスがとまって下がっている部分については、ある程度盛土しないとまずいということは思っておりました。
佐藤委員
 それが一番最少の費用で、バリアフリー化が図れる方法として検討されたんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 その段階で考えておりましたのは、現在の北口改札から円滑に北口駅前広場へ出ていくというようなことは想定しておりました。
佐藤委員
 それから、JRのことですけれども、先ほど西口改札のほうをスロープにするのだったら、そちらは持つ、しかし、中野区の要望で北に出せといったら、それは中野区の費用でやるという話ですよね。でも、もともと交通バリアフリー法の中で、それを管理している事業者がきちっとバリアフリー化を図るというふうな義務を法律的に背負わされているわけじゃないですか。別に中野区がこっち側の入り口にお願いしたから、じゃ、中野区は持たなくちゃいけないということじゃなくて、JRの義務として、法律に定められた義務として、きちっとバリアフリー化の予算は鉄道事業者のほうで持つべきであると思いますけれども、どうなんでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 まさしく委員と同じ気持ちでございまして、JRさんがバリアフリー化を図るに当たって、びゅうプラザを取り除き、スロープをつくるというようなお話をされていたわけでございます。したがいまして、びゅうプラザの撤去については、当然JR側で負担すべきものというようなことで、実は改札の向きを変える段階でも支障となるものでございますが、びゅうプラザについては、そちらで負担して撤去してくださいということでお願いしてきた、これがJR負担になっているということでございます。
佐藤委員
 わからないんですけれども、どうしてそういうふうに思われているのだったら、JRのほうがきちっと法律に基づいて整備するということにならないんですか。そういうふうにきちっと交渉されたらどうなんですか。法律もあるんですよ。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 そういった法律に基づいて、前々からJRさんに要請していたということでございます。
佐藤委員
 じゃ、ちゃんと要請を続けて、それぞれの責任分担というのが法律にも定められているわけですから、その分担に基づいて整備費用をきちっと確定されるべきだと思いますよ。
 あと、さっき内川委員も言っていらっしゃったんですけども、もともとあった西口改札と、たくさんの人をさばくために新北口改札をというけど、この図で見ると、そんなに広くなっていないんじゃないかということなんですけども、どうなんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 いわゆる客だまりというんでしょうか、要するに、都市側が整備すべき空間、これについてお話を申し上げたということでございます。現在は西口へ出て、中野通りを横断しているという方が圧倒的に多いわけでございまして、そこのところの空間というものは不足しているということで、現在の北口駅前広場側に向きを変えることによって、すぐに北口駅前広場という広い空間にお客を出すことができるということでございます。そういったことから、こういう形態にしていくということになったわけでございます。
佐藤委員
 改札の幅自体というか、置いてある数自体は変わらないんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 これにつきましては、JRそのものが計算しているわけでございます。想定人員等の中でこの改札機がさばき切れる人というものを計算して、数を設定しているということでございます。
佐藤委員
 でも、そもそも計画の前提に、あそこの開発が進んだときに、既に24年度の段階でもたしか乗降客がものすごくふえる、たしか7万人プラスというお話だったかのように思うんですけども、同じあれだったら、今でさえも朝夕は、特に朝は混雑しているのに、さばき切れる幅のように思えないんですけど。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 まず、第1期整備、24年の春を目指して、このような動きをさせていただいております。その時点では、警察大学校跡地の業務ビルが竣工されるということで、特に朝、利用ピークが大幅にふえるということでございます。そういった情報もJRとやりとりしながら、このような調査設計の結果として出てきているということです。
 さらに改札の向きを駅前広場にまっすぐに改修することと、現北口駅前広場からバス停をなくして歩行者系の広場にするという、この二つの改修によって、非常にふえるであろう朝利用のピークに対応して、利用者をためて、ふさわしい方向に流していけるように整備していくということですので、区の考え、計画、そういったものを共有しながら、JRもこういった設計を進めているということでございます。
佐藤委員
 バリアフリーのことも含めて、それだけ費用をかけて、結局、前とあんまり変わらなかったとか、バリアフリー化自体がかえって不便になったとかということが、本当に巨額な費用をかけるわけですから、その辺は慎重にもう一度検討していただきたいと思うんですね。それだけのかさ上げが本当に必要なのかどうか、もうちょっと緩やかなスロープの形での対応ができないかどうか、もう一度検討していただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 今回、駅前広場を改修することと、JR自体も、改札の改修、あと、南口についてもスロープ化するということで、バリアフリーの費用負担については、きちんとJRも負担しているという内容になっております。さらに、中野区側でも、広場については、部分的に盛土する、あるいはバリアフリー基準にのっとった範囲内での緩やかな勾配をつけて、中野通りのレベルにすりつけていくようなことで今、まさに設計を進めている段階でございます。整備したがゆえに逆に使い勝手が悪くなったというようなことには決してならないように、万全の状況の中で今、設計を進めている最中でございます。
佐藤委員
 ものすごく心配な状況があります。ぜひそういう心配な状況が言われないように、もう一度見直していただきたいということと、それから、バリアフリー化についてはJRがきちっと責務を背負うべきだと私は思いますよ。法律もできたわけですから、そこを踏まえて、その辺の費用負担については、もう一度きちっとやりとりしていただきたい、区としてもやっていただきたいと思いますけども、いかがでしょうか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 まさに駅施設そのもののバリアフリーはJRが負うべきところでございます。また、今回の協定の内容、費用負担の考え方についても、ちょっとこの図ではわかりにくいことがあったかもしれませんが、びゅうプラザの支障移転、これはまさに今回の北口改修をしなくても、JRがバリアフリーを図ろうとした場合には必ず支障になってくるものであります。したがって、今回の費用負担の中でも、びゅうプラザの支障移転に関してはJR負担ということで、適切な費用負担割合になっているというものでございます。
 今後も区とJRの費用負担については、きちんと協議をしながら、適正な内容で進んでいきたいというふうに思っております。
佐藤委員
 新北口改札はJRの改札口ですから、そこのバリアフリー化については、きちっとJRに負担を求めるべきだと思います。
 それと、駅前広場のことですけども、駅前広場って、全部中野区のものでしたっけ。途中までJRのものじゃなかったでしたっけ。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 これは次の御報告のときに御説明できると思います。
かせ委員
 私も、この費用負担については、いろいろ意見を持っていますけれども、今回はやめておきます。
 ちょっと確認したかったことがありまして、議論の中で、北口改札を閉じるというようなお話をちょっと聞いたんですけれども、そういうお話があるんですか。聞き違いだったらいいんですけれども、西口改札ができたときには北口の改札は閉じるというような会話があったような気がしたんですけど、そういうことはないですね。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 今回の中野駅地区の整備については、お客様の回遊性を図るということでございますので、現在の南北コンコース、これについては、将来も残るということでございます。
かせ委員
 それで結構です。ちょっと聞き違いかと思ったので、確認したかったんです。
 それと、あと、現在の北側の横断歩道ですけれども、これは閉じるというお話だったんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 将来、西口の改札ができた段階では、西側へ渡る横断歩道、これが必要なくなるだろうと考えてございまして、その段階ではなくなる公算が高いということでございます。
かせ委員
 これは微妙なものだと思うんですよね。ここのガードは両側通行していますよね。いずれにしても、例えば中野三丁目あるいは中野五丁目からずっと流れの中で来た、そういった人たちがここで横断するということは十分あり得るわけで、しごく当たり前のことだと思うんですけれども、私もいろいろ駅を見ていて、例えば道路が下で、歩道が上で、その部分のところについては、横断歩道をなくしてしまったというようなところもまま見るんですけれども、そういったときに、大回りをしなければ向こうに行けないというのは、非常に不便なんですよ。だから、一概にここの問題については、閉鎖するということではなくて、その辺の利便性なんかも考えながら、むしろ多くの利用者の方の意見を聞きながら進めないと、またここの問題でも不便になってしまうということを懸念するわけです。その辺の配慮はいかがでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 繰り返しになりますが、将来の西口改札の利用状況、こういったものを十分勘案しながら、現在の中野通りの横断歩道がどうあったらいいのかというのは、その段階で議論すべきものかなというふうに思っています。
かせ委員
 住民の皆さんや一般の人たちが利用しているわけですから、そういった意見を聞きながら検討していただきたい。不便にならないということは先ほど言っていましたけれども、ぜひよろしくお願いします。
 それから、佐藤委員も最後のところで言っていたんですけれども、所属の問題、私も気になっていたので、現在の広場は都市側が整備していますよね。だけども、所有権については半分からはJRのものだということを、あそこを宣伝されたときだって、いろいろ言ってくるわけですよね。現在もそうなんだけども、今度新たに工事をしたら、中野区の付属になるというのがちょっと理解しがたいんですけども、本当にそうなるんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 将来の維持管理につきましては、これから検討すべきことでございますけれども、基本協定としては、財産の帰属の中できっとそういうことをうたっているということでございます。
かせ委員
 帰属の問題と管理の問題は別ですよね。現在だって管理は都市側がやっていますよね。帰属の問題については違っているわけで、今度の協定では、今までと違って、新たな所属関係に移行するということになるんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 これも後ほど説明するところでお話し申し上げたいなと思っていたんですが、現在、JRと東京都がそれぞれおおむね半分ずつ持っているそれについて、双方の協定がないまま、現在は東京都がJRのところも含めて維持しているかのように伺っております。したがいまして、これについては、今回の整備に合わせて、しっかりとした協定を締結する必要があるというふうに思っているところです。
かせ委員
 わかりました。今まではっきりしていなかったものを今度は協定でしっかり位置付けるということでよろしいですね。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 そういうふうに考えております。
林委員
 二、三質問させていただきます。
 先ほど牛崎委員の質問に対して、完了する時期は決まっているけれども、詳細はお示しできないというお話だったと思いますが、それでよろしいでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現在の段階では、JRさんとしっかり詰めたスケジュールがありませんので、お示しできません。
林委員
 でもやはり詳細が積み上がって完了時期というのは決定するものだと思うんですね。確認なんですけれども、詳細が積み上がった後でも完了時期というのはきちんと合うんでしょうか、そこを確認させてください。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 現在のところは、23年度末完了目途に整備を進めていきたいということでございます。
林委員
 あと、先ほどの中野区が3分の2負担で、東京メトロさんとJRさんが3分1の負担であるという考えがあるというお話だったんですが、根拠というか、ほかの自治体の駅前開発でもそういうような配分はあるんでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 この整備にあって、最初から3分の1だの、3分の2だのということではなくて、先ほど来説明を申し上げているんですが、あくまでも整備する負担を双方積み上げていった結果がそういう結果になっているということでございます。
斉藤委員
 東京メトロはどういう立場なの。私、よくわからないんだけど、交渉するのはJR、何か言っていると、東京メトロもそっちでとまっちゃっているところだって。でも、東京メトロってどういう立場なの。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 東京メトロは2番ホームを資産として持っているということでございます。JRから借地して、一応資産として持っておりますので、基本的な協定については、実際には何もやらないわけですが、三者で協定するということでございます。
斉藤委員
 ということは、名前だけあるだけで、実際の交渉はJRと中野区でやっているんですよという、それでまた、結果もそうなんですよということでいいの。もう口を出さないということなの。借地をしていて、そこにあるというだけのことのように聞こえないんだけど、そういうこと。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 基本的な協定については、それでいいですよと、JRさんと中野区さんがお進めする事業について、メトロとしても了解しますという意味で、基本協定は東京メトロさんにも入っていただくということになっているわけです。今度、具体的に設計するという段階では、もう既にJRさんが管理駅ということになってございますので、JRさんと中野区との協議ということで進めていくことになるわけでございます。
委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたしします。
 3番、中野駅北口駅前広場内の都道移管についての報告を求めます。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 それでは、中野駅北口駅前広場内の都道移管について御報告を申し上げます。(資料4)
 目的でございますが、ここに記載のとおり、現在、北口駅前広場内にございます都道、これを特別区道として今年度中に移管を受けまして、中野駅北口駅前広場の再整備につなげていくということを目的としております。
 2番の移管の概要でございますけれども、二つ目の丸でございます。事業の効率化と推進を図るために、当該都道と区が管理監督処分権を有する特別区道とすることが必須だということでございます。
 概要の三つ目の丸でございますけれども、これについては、既に平成12年度に都区協議会の中で東京都の持っている小規模なものについては、区に移管するということで決定してございまして、東京都としては、北口・南口駅前広場を同時移管を原則としていたわけでございますが、今回南口のほうはまだスケジュール的に移管する段階にないということで、今回は北口だけということで考えてございます。南口につきましては、2年ばかりおくらせていただこうかなということで、こういう内容で移管手続を行っていくということでございます。
 3番の都市計画の位置付け、これは、こういう内容で都市計画に位置付けられているということでございます。後ほどお読み取りいただきたいと思います。
 裏面にまいります。
 今回、移管を受けようとしています対象区域でございます。これは別図2をごらんいただきたいと思います。2枚目の裏側になります。こちらのほうが現在の北口・南口駅前広場の管理状況と移管対象区域をあらわした図になってございます。ここでごらんのように、黒い網かけ部分が都道区域になってございます。縦方向のハッチ部分、これがJR東日本の管理区域ということになってございます。今回、移管を受けようとしておりますのが北側の移管対象区域という部分でございます。これにつきましては、延長が30.59メートル、面積といたしまして1,541.54平方メートルということでございます。
 また、本文、1枚目の裏にお戻りいただきたいわけでございますが、移管にかかわる手続といたしましては、区域変更、これは駅前広場に接続している区道、サンモール商店街の道路が実は区道でございまして、区域の一部に編入するということです。これは道路法第18条第1項に基づくものと。区道編入を行った後に道路法第18条第2項に基づく供用開始を行っていくという手続が必要になってまいります。そのスケジュールでございますが、今回御報告させていただいた後、もう事務的には進めているわけでございますが、正式に移管手続を開始していきたいというふうに思っております。今年度末、23年3月31日に都道を廃止し、4月1日には区道としての供用開始をしていきたい。それに基づいて、23年7月ごろから具体的な整備着手に入って、23年度末、24年3月には北口駅前広場の整備を完了していきたいというものでございます。
委員長
 本報告について御質疑ございませんか。
久保委員
 先ほども伺いましたけれども、広場の部分で、東京都から平成12年度に区が移管するということは決定していたんですね。この決定というのは、いかなるものかということと、10年たって、今回、移管を受けることになったということなんだと思うんですが、どうして10年間は区が移管を受けるということになっていなかったのか、その辺のことを教えてください。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 その間の事情については、私も詳しくは承知してございませんが、恐らく区の考え方といたしましては、実際に移管を受けますと管理等が生ずるといったことから、できるだけ東京都さんにお願いしていきたいということだったかと思います。これは推測でございます。しかしながら、今回、実際に事業を進めるわけでございまして、事業を進めるに当たっては、区が管理監督処分を有することが円滑な整備につながるということで、今回北口部分の都道を区に移管していただくというものでございます。
久保委員
 管理が生ずるのが大変だと思ったから、区が今まで10年間は、決定はしているんだけれども、移管を受けなかったわけですよね。12年度に決定したというのは、東京都が決めたことなんですか。それとも、東京都と区が合意して、「都区協議会において」となっていますから、これは文書で交わしたとか、きちっとした決まりがあったんでしょうかね。それとも、東京都のほうから、早く中野区さん、引き取ってくださいよって、ずっと言われ続けてきたって、そういうことですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 これは東京都と特別区23区での協議でございます。その段階で、先ほど申し上げました東京都で管理している小規模なものについては、特別区へ移管するという協定がなされたというふうに聞いてございます。ただ、中野区については、今日までその手続を踏んでこなかったということでございます。
久保委員
 他区はもう着々と進んでいて移管を受けたんですか。それと、南口の駅前広場は2年おくらせるということですけど、何で2年おくらせるんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 私の聞き及んでいるところでは、ほかの区はほとんど受けているということでございます。東京都は、先ほども申し上げましたが、南北同時というようなことを申していたわけでございますが、南のほうの再整備、これにつきましては、私どものスケジュールから申し上げて、もう少し遅くなるということ、それから、その間の管理については、費用負担が伴うということで、費用負担の伴うものについては、きっちりと東京都さんのほうで整備していただいた後に、区としてもそのスケジュールに合わせてもらったほうがよいのではないか、そういう判断でございます。
久保委員
 南口に関しては2年間で東京都さんにしっかり整備していただいてということなんだろうと思いますけれども、この整備の内容もまだ明らかではありませんので、区が望むような整備がどのようなことなのかということも含めて、おいおい御報告はいただけるところかなと思っております。
 管理が生ずるので今まで受けなかったけれども、今度、駅前広場を整備するに当たっては、中野区のやりたいように整備をするためには、東京都から移管を受けたほうがよろしかろうということでこうなったんだと思いますけれども、そうなってくると、全面的に都から移管を受けて、中野区の責任ですべてを行うということになるのかと思いますが、東京都を入れておかないことによって、何か区にとっての不利益というのは考えることはありませんか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 先ほども申し上げましたように、駅前広場、東京都とJRさんとの管理協定といったものも締結されておりません。そういった中で、区として、ここを整備するに当たって、管理監督処分権、こういったものをきちっと持つことによって、例えば埋設物とか支障物件の処理等、権限を持って対応できるということもございます。そういったことから、区として管理するほうが、東京都さんが持っているよりもベターなのではないかと、持つべきであるということで、今回移管を受けるというものでございます。
久保委員
 逆に言うと、埋設物の処理等も行わなければいけないのかなと思いますけれども、ということは、南口にも埋設物がありますよね。そういったことの処理等を行った後に南口については移管を受けるのかなというふうにもとれるのではないかと思いますが、その辺はいかがですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 どちらかというと、整備の内容が定まっていない段階では、そういった埋設物についてああせよ、こうせよという段階ではないというふうに思っております。整備する段階でこういったものが支障になるということが判明してくるわけでございますので、管理監督処分権を持つということが駅前広場の整備については必要であるということでございます。
委員長
 委員長から申し上げます。
 まだあと4番と5番の報告があります。説明だけでも5分から10分かかりますので、なるべく質問は御協力いただきたいと思います。
久保委員
 先ほどのところでJRの土地の問題ございましたけれども、多分ここのところで1,150ぐらいJRの土地があると思います。前回の御報告の中で、現北口駅前広場は2,400平米というふうに都市計画を変更するということになっていたかと思いますので、資料をお出しになるときに、そういった線もきちっとお示しいただいて、現況は現況でわかりますけれども、どこがどういうふうに変わるのかというところもきちっとお示しいただいたほうがいいのではないかと思いますが、いかがですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 都市計画の変更は、まさしくその手続を踏んでいる最中でございまして、まだ確定したものではございません。きょうお示しした資料は、確定している都市計画の内容でお示ししたということでございます。
斉藤委員
 こういう鉄道前の広場って、大体みんなこういうふうになっているの。JRの持っているところもあれば、都が持っているところもあるの。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 おおむねこういうような分割の仕方をしているようでございます。特に杉並区あたりの話を聞きますと、こういう分割線になっているということも伺っておりますので、大方このような形での駅前広場の持ち分ということになっているのではないかと思います。
斉藤委員
 細かい協定も何もしていない、それで、都とJRはこういうふうに持っていますよというだけのことで、都から区へ移管を受けているところがいっぱいある。そういうとき、何ら問題は起きないの。どういう手続なり、相手方と協定を結んでいくというのは、一定のルールがあるの。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 要するに、東京都から移管を受けた段階で、東京都の管理と同様の内容でそのまま引き継ぎを受けているというものがほとんどではないかというふうに思っております。ただ、至近の例でいきますと、杉並の荻窪の駅前でございますけれども、そちらのほうでは、今回整備をしているようでございますが、整備にあわせてJRときちっと協定を締結したというようなことを伺ってございますので、そういったものを参考にしながら、中野駅の北口の駅前広場についてもJRと協定を締結していきたいというふうにと思っています。
斉藤委員
 そこをちゃんとしておかないと、結局、この広場を整備するのは、前の報告だと、区がやる。そうだよね。JRはこっちまでやらないわけでしょう。ただ土地だけは持っている。そうすると、後々のこともあるので、しっかりしておかないと、南のほうも、都市計画云々ということも今、言われているんだから、よっぽどしっかりした協定をしておかないと、後で問題のないようにというのは当然考えている。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
 将来、管理上の問題が生じないように、ここで問題を整理して、協定として締結することが大事だろうというふうに思っています。
委員長
 他にございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告については終了いたします。
 4番、基盤施設の整備基本計画に関する意見交換会開催結果についての報告を求めます。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 それでは、基盤施設の整備基本計画に関する意見交換会の開催結果について御報告いたします。(資料5)
 この内容につきましては、前回の特別委員会で御報告させていただいたところでございます。結果といたしましては、9月7日に沼袋地域センター55名、8日に上高田地域センター39名、9日に新井地域センター27名の合わせて121名が出席されております。
 それでは、意見交換会の主な内容でございます。次ページをお開きください。
 さまざま御意見をいただきましたけれども、大きく分けて、計画、道路、補償、その他ということで報告させていただきます。
 まず計画ですけれども、妙正寺川の潤いを生かしたまちづくりなども考えてほしい、また、地下化された後の駅の出入り口の位置はどうなるのか、それから、駐輪場を整理してほしい、駅前広場周辺の整備についてはどのように考えているのか、また、鉄道の上部利用について、それから、自転車の専用道路をつくってほしい、また、駅前広場の地下に防火水槽や駐輪場のような活用をしたらどうかいう御意見がありました。
 続きまして、道路につきまして、道路を拡幅しても商店を続けられていくのかという心配があるということがありました。また、道路の拡幅によって、商店街の活性化というよりは、車両の優先道路になってしまうのではないかと。なぜ14メートルが必要なのかという御質問もありました。さらに、沼袋の商店街は危険だということなんですが、そういう危険な中で気をつけて通る通りにくい道路があってもよいのではないかという意見もありました。
 次に、補償等についてということで、将来の商店街の活気の維持がどうなるのかというのは気になってくると。また、立ち退きや商売のこと、生活に不安がないように十分対応していただきたい。それから、移転に当たって、他の店舗を探していただけるのかどうか、こういう質問もありました。
 その他ということで、商店街の将来というのは、商店街みずからが考えていく必要があるのではないか、それから、まちづくりの相談ができる事務所を現地に開設してほしいと、こういう御意見もありました。さらに、政権交代などによって、これらの事業や財源がどうなっていくのかという心配もあるというような御意見がありました。
 次のページ以降、個別具体の一問一答型で詳細については掲載しておりますので、こちらのほうは後ほどごらんいただければというふうに思います。
 今後の予定でございます。まず、来週、関係権利者にアンケート調査を実施したいと思っております。それから、年明けの1月下旬には、さらに詳細な計画について地権者への説明会を行いたいと思っております。3月末には基盤施設の都市計画素案の説明会ということを予定しております。平成23年度に基盤施設の都市計画決定を目指していくということでございます。
 このアンケート調査でございますけれども、来週、駅前広場や関連街路の周辺の方、これは以前に測量説明会でビラをお配りした範囲と大体同じになりますけれども、そちらのほうを対象にアンケート調査を実施していく予定でございます。
 報告は以上です。
委員長
 ただいまの御報告について御質疑ございませんか。
北原委員
 3点ほど質問させていただきます。
 今後の予定の中で、今、関係権利者アンケート調査というのと5番のところの駅前広場や関連街路などの周辺の方約3,000件を対象としたアンケート調査、これは同じことですね。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 そのとおりです。
北原委員
 それでは、その後、アンケートの内容はどのようなこと、もし今わかっていれば教えていただきたい。それから、アンケート調査の結果がどの時点で活用されるということになるのかもあわせてお尋ねいたします。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 アンケートの調査でございますけれども、まず、内容としては、ここで商売をなさっているのか、ここに住んでいるのかというような今の居住の関係、それから、連続立体交差事業を御存じでしたかというような内容であったり、また、この事業を契機として基盤の整備をして、地域のさまざまな課題を解決するためにまちづくりを進めているということについて、期待しているのか、していないのかと、また、今回の計画について自由に意見を述べていただきたいというような内容にしております。
 この結果につきましては、集約いたしまして、そういうものも含めて来年度以降、基盤施設にあわせたまちづくりの検討の中に反映していきたいというふうに考えております。
北原委員
 わかりました。この間、意見交換会に参加して感じたことは、こんなにPRしたり、あるいは2月に素案の説明会があったりしているにもかかわらず、初めて説明会に来た、意見交換会に来たというような方も少なからずおられたように記憶しておりますので、特にこの計画の過去の経過を踏まえて、ぜひそういう人たちにとってもしっかりこたえられるアンケート調査、そして、その結果を活用していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
委員長
 他にございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告ついては終了いたします。
 5番、西武鉄道新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差化計画に関する都市計画案等の説明会開催結果についての報告を求めます。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 それでは、西武鉄道新宿線(中井駅~野方駅間)連続立体交差化計画に関する都市計画案等の説明会開催結果について御報告いたします。(資料6)
 この説明会は、東京都を事業主体として、中野区、西武鉄道の三者によって実施いたしました。10月6日、上高田小学校では287名の参加がありました。翌7日は沼袋小学校で249名参加がございました。
 お手元の別紙2-1、2-2というのは、当日の説明会で住民の皆さんに配布した資料でございます。それに基づきまして簡単に概要を御報告させていただきます。
 まず、連続立体交差化事業の都市計画案でございますけれども、これは1ページから5ページまでにわたって記載されておりますが、内容につきましては、計画素案と同様の内容でございます。こちらについては、以前、本特別委員会で御報告させていただいておりまして、本日は時間の関係もあるので、省略させていただきたいと思います。
 さらに、今回、環境影響評価のあらましについて説明がありましたので、こちらについて簡単に説明させていただきたいと思います。
 パンフレットの6ページをお開きください。
 まず、下のほうに表があります。こちらを見ていただくと、環境影響評価の多くある項目の中から、今回地域の概況を考慮いたしまして、選定されたものが5項目ございます。騒音・振動、地盤、水循環、史跡・文化財、廃棄物となっております。これらの項目につきましては、現況の調査を行った上で、工事中、また工事完了後に周辺の環境に及ぼす影響について予測評価を行いました。
 次ページをお開きください。7ページです。まず、騒音・振動でございます。これは工事の施工中及び工事の完了後の予測評価の結果でございますけれども、いずれにいたしましても、基準値と同等もしくは現況と同等またはそれを下回るというような結果になっております。
 次に、地盤でございます。8ページのほうをごらんください。こちらの予測・評価の結果といたしましては、入念な施工管理を行うことで地盤の変形は生じないということが予測されることから、周辺の建物への影響を及ぼすことはないというふうになっております。
 次に、9ページをお開きください。水循環についてでございます。こちらについても、予測・評価の結果といたしましては、入念な施工管理を行うことで地下水の水位及び流れへの影響は少ないということでございます。
 次に、史跡・文化財につきましては、文化財保護法などに基づきまして、あらかじめ関係機関と協議し、必要な措置を講じることから影響は少ないというふうに考えられます。
 それから、最後、廃棄物でございますけれども、こちらにつきましては、可能な限り再利用する、また、再利用が困難なものにつきましては、関係法令に基づき、適正に処理するという説明がありました。
 次に、工事着手までの手続ということですが、こちらにつきましても、前回の報告と同じでございます。今回が赤いところで都市計画案の説明会、これが10月6、7日という形になっております。東京都といたしましては、所定の手続を経まして、平成23年度に都市計画決定を目指していきたいというふうに言っておりました。
 次に、別紙2-2でございます。こちらのほうは、当日中野区のほうで作成し、配布したものでございます。この内容につきましては、前回、基盤整備の基本計画、本編の御説明させていただいておりますので、本日は説明は省略させていただきたいと思います。
 報告は以上です。
委員長
 ただいまの報告に対して、御質疑ございませんか。
北原委員
 当日、大型スクリーンで映像によってこの流れが説明されました。非常にわかりやすくて、来た人たちはきっと大分理解度を深めてくれたんじゃないかなという印象を持ちました。
 ところで、沼袋小学校の場合ですけれども、恐らく上高田も一緒だと思うんですけれども、あれは東京都の職員なんでしょうか、かなり早くから準備に入られて、テストして、そして準備万端というところで説明会が開催されたと思います。2月の素案の説明会もそうでしたが、どのくらいの人数の都の職員、中野区の職員、あるいは西武鉄道の職員がかかわっているのか、お尋ねしたいと思います。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 これは説明会そのものの会場の設定を含めて、説明会の主催者は東京都ということでやっております。そのために、東京都がどのくらいの人数かというのは、詳細には把握しておりませんけれども、数十名という単位で来られて、また、イベントみたいな形で委託のコンサルのほうに会場の設営なんかも委託しておりました。中野区といたしましては、この2日間でまちづくり推進室の地域まちづくり分野全員で対応しております。
北原委員
 もし西武鉄道のほうがわかれば。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 地域まちづくりもそうですし、拠点まちづくりのほうからも職員を出していただいて対応しております。西武鉄道の数のほうは、何人というのは把握しておりませんけれども、やはり数十名という単位で対応していたようです。
北原委員
 今回のこの事業は東京都と中野区と西武鉄道、三者による事業でありますので、会場なんかの質問の中で、西武鉄道はどのくらい気持ちを入れているのかというような質問もあるくらいですから、ここで三者一体とならないと進まない事業だと思いますので、人的な体制については、ぜひ調べておいていただきたいと思いますので、いかがでしょうか。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 今回の説明会でどのような人員体制でやったのか、改めて東京都と西武鉄道のほうに伺っておきたいと思います。
林委員
 ただいま説明していただいた環境影響評価書案のことなんですけれども、それというのは、どこが主催で調査を依頼して、どこが調査を受けたか、そこはわかりますでしょうか。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 環境影響評価は、事業者が東京都、西武鉄道ということになっております。それから、環境影響評価の実施者、東京都知事・石原慎太郎です。
林委員
 では、東京都が責任を持たれて環境の調査をなさったということでよろしいですね。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 そのとおりです。
牛崎委員
 資料の別紙2-2の裏側なんですけれども、ここに基盤整備のスケジュールが載っておりますけれども、補助220号線については、都市計画されているわけだから、駅前広場や関連街路の手続というのは要らないわけですね。先ほどアンケートをとられるという御説明がありましたが、アンケートをとるだけでは不十分ではないかなと思うのは、関連する方たちがみんな答えるような条件になっているのかどうかというのは難しいと思うんですけれども。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 今回のアンケートは、先ほども申し上げましたように、将来、駅前広場になる、また、道路の都市計画の計画線を予定しているところの周辺の皆さんにアンケートをさせていただくんですが、その趣旨は先ほども申し上げたんですけれども、あわせまして、こういったパンフレットも再度配布して、これまでの意見交換会の概要についても、その中にお示しして、今まで何度も意見交換会、説明会等をやった中で、来られなかった人もアンケートに答えるという形で、改めて区の計画について見ていただきたいというふうに考えて、今回はアンケートをやろうと思っています。このアンケートも一回きりかどうかというのは、今回のアンケートの内容、その成果を見ながら、次回も柔軟に対応していきたいというふうに考えております。
牛崎委員
 ぜひそうしていただきたいですし、今月中旬を目途にしてアンケートの調査を行うというふうにおっしゃっていますが、であるとしたならば、アンケートの内容を御提案いただいたほうがよりよいかなというふうに思います。
 というのは、立ち退いた後の自分たちがどういうふうになるのかということも含めて、御心配の内容というのがあって、そういう不安に対する問いがあるのかないかということも心配になるんですが、いかがですか。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 今回のアンケートは、先ほども申し上げたと思いますけれども、割と簡単な内容ということで、ここで商売をされているとか、住んでいるのかとか、要するに土地をそこに持っていらっしゃるのか、借りていらっしゃるのかというようなこと、それから、連続立体交差事業が行われることを知っていたのかどうか、それから、あわせて、整備を行っていくことについてアンケートに答えていただきながら、区の計画等々を再度御確認いただくというのが一つの大きな目的というふうになっております。その中で、さらに踏み込んだアンケートをいつやるかということもまたあわせて検討していきたいというふうに考えております。
委員長
 よろしいでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告については終了いたします。
 次に、6番、その他で何か報告はありますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 審査日程のその他に入ります。
 各委員、理事者から何か発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、次回の委員会日程を協議いただくため、委員会を暫時休憩いたします。

(午前11時53分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午前11時53分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は第4回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は、正副委員長協議の上、御連絡したいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定いたします。
 以上で本日予定した日程は終了いたしましたので、中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会を散会いたします。

(午前11時53分)