平成22年07月06日中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会
中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会〔平成22年7月6日〕
中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会会議記録
○開会日 平成22年7月6日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後3時09分
○出席委員(13名)
大内 しんご委員長
南 かつひこ副委員長
内川 和久委員
森 たかゆき委員
佐野 れいじ委員
北原 ともあき委員
林 まさみ委員
近藤 さえ子委員
牛崎 のり子委員
久保 りか委員
かせ 次郎委員
岡本 いさお委員
佐藤 ひろこ委員
○欠席委員(1名)
斉藤 金造委員
○出席説明員
政策室長 竹内 沖司
経営室長 川崎 亨
政策室副参事(企画調整担当) 小田 史子
経営室副参事(サンプラザ関係事業担当) 田中 謙一
都市整備部長 服部 敏信
都市整備部副参事(都市計画担当) 相澤 明郎
都市整備部副参事(交通・道路管理担当) 滝瀬 裕之
都市整備部副参事(公園・道路整備担当) 石田 勝大
都市整備部副参事(中野駅地区基盤整備担当) 石井 正行
まちづくり推進室長 遠藤 由紀夫
まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当) 松前 友香子
まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当) 秋元 順一
まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 上村 晃一
まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 萩原 清志
○事務局職員
書記 菅野 多身子
書記 東 利司雄
○委員長署名
審査日程
○副委員長の互選について
○委員会参与の変更及び異動について
○議題
中野駅周辺のまちづくりについて
西武新宿線沿線のまちづくりについて
○所管事項の報告
1 警察大学校等跡地地区(仮称)中央部防災公園整備工事について(公園・道路整備担当)
2 中野駅地区第1期基盤整備事業について(中野駅地区基盤整備担当)
3 開発協力金の協定締結について(拠点まちづくり担当)
4 警察大学校等跡地地区の国家公務員宿舎用地について(公園・道路整備担当、拠点まちづくり担当)
5 警察大学校等跡地地区の建築計画等について(拠点まちづくり担当)
6 区を被告とする訴訟の提起について(拠点まちづくり担当)
7 「中央本線中野駅西側橋上南北通路・改札新設及び北口改修に関する調査設計」の概要について(拠点まちづくり担当)
8 中野駅地区に係る都市計画変更の考え方について(拠点まちづくり担当)
9 その他
(1) 西武新宿線新井薬師前駅、沼袋駅周辺地区の現況測量の説明会実施結果について(西武新宿線沿線まちづくり担当)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、ただいまから中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
初めに、副委員長の互選についてでございます。
奥田けんじ副委員長は、公職選挙法第90条の規定により中野区議会議員を辞したものとみなされたため、現在副委員長は欠員となっております。よって、ただいまから副委員長の互選を行います。
互選の方法は、委員長による指名によりたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、本委員会の副委員長に南 かつひこ委員を指名いたしますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、本委員会の副委員長は南 かつひこ委員と決定しました。
副委員長を御紹介いたします。
副委員長
ただいま御紹介いただきました南 かつひこでございます。
委員長を補佐して、委員会の円滑な運営を図っていけるよう努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。
委員長
なお、本日から森 たかゆき委員が当委員会の委員として出席しておられますので、御紹介いたします。
森委員
ただいま御紹介いただきました森 たかゆきでございます。
今回、第2回定例会からこの中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会の委員として出席させていただくことになりましたので、どうぞよろしくお願いいたします。
委員長
では、本日の審査日程について協議いただくため、委員会を休憩いたします。
(午後1時02分)
委員長
では、委員会を再開いたします。
(午後1時02分)
本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、さように進めます。
議事に入る前に、お手元に配付の資料(資料2)のとおり、6月15日付で委員会参与に変更及び異動がありました。本日は、当委員会から転出された方がお見えですので、ごあいさつをいただきたいと思います。
委員会を休憩いたします。
(午後1時02分)
委員長
では、委員会を再開いたします。
(午後1時03分)
次に、今回変更または異動のあった参与の紹介をお願いします。紹介された方はその時点でごあいさつをお願いします。
それでは、竹内政策室長からお願いします。
竹内政策室長
それでは、政策室の委員会参与の変更について御紹介をさせていただきます。
まず、私は、政策室長の竹内沖司でございます。よろしくお願いいたします。
続きまして、企画調整担当副参事の小田史子でございます。
小田政策室副参事(企画調整担当)
小田でございます。よろしくお願いいたします。
委員長
次に、川崎経営室長からお願いします。
川崎経営室長
6月15日にまちづくり推進室長から経営室長に異動となりました、引き続き当委員会の参与となりますので、よろしくお願いを申し上げます。
委員長
次に、服部都市整備部長からお願いします。
服部都市整備部長
都市整備部におきましては、6月の異動におきまして、都市整備部副参事、都市計画担当に相澤明郎が就任いたしました。御紹介申し上げます。
相澤都市整備部副参事(都市計画担当)
相澤です。どうぞよろしくお願いいたします。
委員長
次に、遠藤まちづくり推進室長からお願いします。
遠藤まちづくり推進室長
まちづくり推進室長の遠藤です。よろしくお願いいたします。
委員長
以上で委員会参与の変更及び異動についてを終了いたします。
それでは、議事に入ります。
中野駅周辺のまちづくりについて、西武新宿線沿線のまちづくりについてを議題に供します。
所管事項の報告を受けたいと思います。
1番、警察大学校等跡地地区(仮称)中央部防災公園整備工事についての報告を求めます。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
それでは、お手元に配付させていただきました資料(資料3)に沿って御説明をさせていただきます。
(仮称)中央部防災公園の整備工事についてでございますが、本件につきましては、1番のこれまでの経緯のとおりでございまして、都市計画決定、平成19年4月。事業認可、平成20年2月。基本計画策定、平成20年10月から平成21年6月にかけて策定をしております。昨年度は基本設計・実施設計、平成21年7月から22年3月にかけて実施したものでございます。このたび、実施設計がまとまり、かつ今年度、平成22年度の工事着工の運びとなりましたので、内容について御報告をさせていただくということでございます。
2番目の整備内容でございますが、折り込みの別紙1、別紙2を同時にごらんいただければと思いまず。
まず別紙1のほうでございますが、警察大学校等跡地地区全体図でございます。この図面につきましても、基本計画、基本設計時に、それぞれほぼ現時点での最新情報を盛り込むということでございまして、右下に書いてございますが、民有地についてもまだ今後の変更の可能性があるところもございます。今後とも調整を図っていくということでございます。
別紙1のほぼ真ん中辺に赤い点々がかいてある区域がございますが、これが(仮称)中央部防災公園でございます。面積約1.5ヘクタールございます。
主な施設でございますが、防災施設、一般施設というふうに分けて表現をさせていただいております。別紙2の図面をごらんください。既に報告させていただいておりますが、防災施設としまして、防災用井戸1カ所、図面のほぼ中央部分に防災用井戸という矢印が引っ張ってございますが、ここに1カ所でございます。図面の左側にマンホールトイレ20基ということでございます。この植栽地の中に設置するということでございます。それと防災兼用照明灯4基でございます。これは災害時に商業電力が供給されないということでございますので、公園の4隅に防災兼用の照明灯を立てるということでございます。この場所が避難地だということを誘導するための照明灯でございます。
続きまして管理棟でございますが、図面のほぼ真ん中辺でございます。ここに防災倉庫と、災害時にも利用できるトイレでございます。それと、管理棟の屋根に太陽光発電パネルを設置する予定でございます。
なお、建築工事につきましては、まだ実施設計をやっておりませんので、年度末には設計を完了し、工事発注をしたいと思っているところでございます。
一般施設としまして、多目的広場、図面の中央部でございますが、約4,500平米でございます。かねてから議論になっておりましたゲートボールの大会ができるスペースとして、ゲートボール3面が大会として使えるスペースでございます。
続きまして池・流れ、図面の左側でございますが、ここに1カ所、公園の各所にベンチ10基でございます。太陽電池式時計塔が1基、公園の案内板が3基でございます。照明灯は9基でございます。
植栽でございますが、全体の高木の本数をかかせてもらっています。全体で152本、そのうちのいわゆるF字道路から昨年度実施してここに仮植えをしてございますが、そういった樹木と、旧囲町公園から仮植えで持ってきた高木、これが91本ございます。それと新植で植える木39本、それと、そもそも公園の中に植わっておる既存木でございますが、これが22本、合わせて152本ということでございます。
なお、この図面であと細かいことをいろいろかいてございますが、例えばかねてから懸案事項になっておりまして既に報告済みでございますが、地元消防団の訓練の場所、防災用井戸という矢印を追っていってもらいますと斜めの舗装の印が書いてございます。幅員が公園側で4メートル、F字道路側で4メートル、合わせて幅員8メートル、延長が約100メートルぐらいございます。ここで地元の消防団の訓練の場所ということで設定をさせていただいております。
3番目の今後の予定でございますが、現在整備工事の中身について契約分野と事務的な調整をしておりまして、8月下旬あたりには仮契約ができるのではないかということでございます。金額的には第3回定例会の議決案件になりますので、それを受けてから本契約になるということでございます。
工事期間は平成24年3月でございます。
二つ目でございますが、先ほども触れさせていただきました管理棟の実施設計委託並びに建築工事について、これは年度内に契約をし、工事期間は平成24年3月ということを予定しております。
簡単ではございますが、以上でございます。
なお、この内容につきまして、先週7月1日の建設委員会においても同様の報告をさせていただいております。
委員長
本報告に対して質疑はございませんか。
佐野委員
今の御報告の中で、建設委員会でも御報告をしておりますというお話がございましたけれども、今の報告の中には、その中で出された意見、それぞれの意見が大切だと思うんです。そのために報告ということを今されているんだと思います。いろいろな危惧があって、あるいは行政側もそれについてこう思いますというお話をしたと思います。こうありたい、あるいは今の消防団の訓練場所についても今一方的にお話しになりましたけれども、そのとき、こうあるべきじゃないかという意見も出たはずですよね。なぜなら、今行政のほうで考えている位置についてはクレーマーさんがいて、こういう問題を外したらどうするんですかという意見がたしか出されたはずなんです。
私はたまたま両方の委員になっておりますからわかるんですけれども、報告をするに当たって、そういった意見が出されてこういうようなことを今検討していますと、そうでないと、建設委員会で出された意見というのはどのように生かされていくのかもわからないじゃないですか。そういうことからすれば、報告をしましたという意見があるんだったら、どんな報告でどんな意見があったのかもつけ加えて報告をすべきではないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
7月1日に建設委員会に報告させていただきました。先ほど工事のスケジュール、予算の執行に絡むことという理解で建設委員会にも報告をさせていただきました。特別委員会と建設委員会、今回は建設委員会が先にあったものでございますからそちらで報告をさせていただいたという趣旨でございます。建設委員会で御意見をちょうだいしましたのは、今委員がいみじくもおっしゃった地元の方々にこういった内容について重大な関心を持っておられる方が近くにいらっしゃることは私も十分承知しておりますし、その方々も何回も私もお目にかかっていることも事実でございます。この消防団の訓練の場所については、何度かこういう場で報告をさせていただき、御理解をいただいているという認識でございます。したがって、この内容について、今後いろいろな局面で地域の方々にも必要に応じて説明をさせていただければと思っておるところでございます。
その他、御意見をちょうだいはしておりますが、そういった地域の方々との関係がどうなっているのか。重大な関心を持っている方々との関係を今後とも十分注意するようにというふうな御指摘はちょうだいしております。
佐野委員
確かにどっちの所管だ、どうだとかいうことも大切かもしれませんけれども、もしここで話していただけるのであれば、こういう意見があったんだということもあわせて報告をすべきではないかと私は思う。なぜなら、何の意味があって、前にそういう委員会で報告をしたのかという意味合いにもなりますし、そこで出された意見についてはどのように処理をしていくのかという問題もあろうかと思います。
それでは、あえてまた質問をさせていただきますけれども、そのときに出されました照明灯の4基、ここで今御説明いただきました照明灯は防災兼用の4基ありますというお話がございました。これについて、4基で足りるのか。例えばこれは電気が全部切れてしまう。そのときに、もし夜の場合に災害が発生したときに、暗い中でこの4基だけで足りるのかというような御質問もあったかと思うんですけれども、それについてはどのようにお考えですか。あえて御質問させていただきます。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
災害時の商業電力が供給されないときの防災兼用の照明灯というふうに考えておりまして、その電源については、この管理棟に設置する太陽光パネルで電源を確保するという考え方でございます。
佐野委員
ということは、その災害のときには太陽光パネルで十分足り得るというふうに判断をされているということですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
太陽光パネルで、例えば3日間とか、災害時の初期段階が一番大事だというふうに認識しておりまして、その3日間程度は太陽光パネル並びにバッテリーはありますので、その中でカバーし切れるというふうに思っております。
かせ委員
今の議論も非常に大事だと思うんです。単に照明というだけでなくて、特に電源の問題ですけれども、例えば震災が発生した、周辺で火災が起きたと想定した場合には、ここに書かれているようなさまざまな、例えば散水栓でありますとかいろいろ設備があるわけですけれども、こういったものが稼働していないと役に立たないわけです。だから、その辺の非常時の対応、電源というのはどういうことになりますか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
先ほど申しましたけれども、管理棟につけてある太陽光パネルをメインにしまして、なおかつ、この防災倉庫の中に発電機、いわゆるジェネレーターでございますが、それを用意しておくという計画でございます。災害のときで、言わずもがななんですが、商業電力の話と水なんです。したがって、まず太陽光パネルで防災用井戸の水をくみ上げると大体7割ぐらいは何とかカバーできそうな計算式になっております。それと、非常用の照明灯4基の電力供給、それでも足らない場合はジェネレーターで発電をするという考え方でございます。
かせ委員
想定においては、最低限のライフラインというのは確保しなきゃいけない。そのときに電源というのはどうしても必要になってくるわけですけれども、電力の確保ということは間違いない、十分だと、そういうふうに思ってよろしいですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
防災計画全体の話にかかわってきますが、公園の中で準備させていただける最大限といいましょうか、先ほど申しましたように、照明灯は、回りが暗くなったときに、ここが防災の避難場所のエリアだよ、公園だよということがわかるための誘導照明といいましょうか、そういった機能を考えております。あと、水の問題は、先ほど申しましたように、それぞれ備蓄倉庫等で用意されるというふうに聞いておりますが、この中で必要最小限度のものは用意させていただくという考え方でございます。
かせ委員
それと、先ほどの消防の訓練のことですけれども、この絵を見ますと、その訓練域の中に、ちょっとよくわからないんですが、通常ベンチが配置されているんですか。L字型にいろいろ書かれていますよね。ここが訓練の場所とおっしゃいましたよね。この訓練とベンチとの関係。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
この図面の消防団の訓練場所は、小さくて申しわけございませんが、この区域でございまして、L型っぽく見えるのはいわゆる点字ブロックのことを表現しております。ここが公園側の入り口だということがわかるために、表現が濃くなっておりますが、点字ブロックでございます。ベンチについてはこの中で10基ほど設けますが、公園の中にしかるべき場所に設置するという考え方でございます。
かせ委員
説明を聞いてわかりました。ただ、ここの図面の読み方の説明と今言われた点字ブロックということなんですけれども、非常に似ているものですから、私が見違えてしまったということです。ですから、この辺のところは勘違いしないように、何とかわかるように説明していただければ、今のような間違った判断をしないと思うんですが、こういうものはほかのところに出ていくというふうに思うので、その辺の表示についてお気をつけいただきたいと思うんです。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
この図面は実施設計図書の一般平面図に該当するものでございまして、すべて表現し切っておるわけではございません。そういうふうに読み取っていただければと思います。主な施設を表現しておりますので、点字ブロックが主な施設ではないのかというふうなおしかりを受けるかもしれませんが、そういう意味で、この凡例に書いてございますように、一般施設、防災施設というふうに読み取っていただければと思っております。今後、表現については十分注意していきたいと思います。
内川委員
消防団の練習スペースについてお聞きしますけれども、これに関しては昼も夜も利用できるようになっているんですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
私どもが、消防団並びに中野消防署だったと思うんですが、いろいろな打ち合わせをさせていただいております。平日は夜、週末は午前中だったですか、そういうことをおっしゃっておりまして、具体の今後の利用の方法等については十分消防団と調整をさせていただければと思います。
内川委員
夜の利用となると、当然照明が必要なんですよね。この回りというのは照明というのはあるんですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
公園の中には、ここに書いてございますが、照明灯9基ございます。平均照度で約3ルクスでございます。あわせてF字道路にも街路灯が設置されておりますので、今まで割と暗い場所で消防団の訓練をされていると思うんですが、それなりの明かりはとれるというふうに理解しております。
林委員
1枚目の一般施設のところに、樹木152本と書かれているんですが、移植91本と書かれているんですが、計画と現在の整備内容と、本数などは違いはないんでしょうか。例えば移植しようと思ったら実は根腐れをしていたりとか、工事の関係でというようなことで変更になったり本数が減ったりとか、そういうようなことはあったのでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
まず、F字道路から移植した木についても報告させていただいておりますが、F字道路からは17本でございます。同じように、旧囲町から移植した木が56本、公園内で移植しなければならないという木が18本、合わせてということでございます。
なお、このプロジェクトが結構時間がたっておりまして、現実問題として、例えば昨年の大雨、大風で、わかりづらいんですが、公園の中のここにケヤキの並木がございましたけれども、ここに1本実はあったんです。ところが倒れてしまいまして、そういった我々が予期せぬ範囲で、根腐れ等だったと思うんですが、木が倒れてしまったということも現実問題としてはございます。所定の木の本数等については、中野区で決めているルールがございまして、30%以上の緑地をとりなさいと区の規則でございますが、それを満足する範囲の本数、緑地率は確保しておるわけでございます。
林委員
あと先ほど別紙2の防災用のトイレというのを説明なさっていたんですけれども、マンホールトイレは20基というお話でしたが、防災用トイレの個数はおっしゃっていなかったと思うんです。もしわかれば教えてください。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
これは表現が、申しわけございませんが、平常時であってもトイレとして使えまして、災害時にも使えるということでございます。男子用、女子用、数字が出てこないんですが、あと、だれでもトイレということでございます。
なお、ここで災害時にも利用できるトイレという意味は、結局災害時になると水が来ないんです。そのときは防災用井戸の水をくみ上げて圧力をかけて、汚い話で申しわけないんですが、便器にたまった汚物を流すという設計設備をしておりますので、災害時にも利用できるトイレというのは、そういう意味でございます。
林委員
ここは防災公園なので、避難してくる人たちの数とトイレの数というのは割と必要だと思うので、もし後でわかるようでしたら教えてください。
久保委員
管理棟のトイレのことですけれども、以前に質問させていただいておりますけれども、子ども用のトイレ、もしくは着がえができるようなスペースですとか授乳スペース、これを管理棟のトイレに設置をしていただきたいということを一般質問等でもさせていただいているので、それがどうなったかということと、前に図面を見ますと、ウッドデッキのようなものが南側のほうにあったかと思うんですけれども、その点は全部なくなっているように見えますので、その点をお答えください。
それと、かなり斜面があったようなことで以前に報告を受けていたと思うんですけれども、これについて、段差の解消ですとか、また急な斜面についての心配の声も以前委員会であったかと思うんですが、その辺が解消されているのかどうか。また、車いす等でもこの公園の中に入って大丈夫な状況になっているのかどうか。まとめてお答えいただければと思います。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
まず、トイレで子どもさんが授乳するとか、そういったスペースは、トイレの横の管理棟、これが建物でございますが、その中でしていただける場所を何とか確保しようじゃないかと思っております。
それと、ウッドデッキの話は、別紙1のほうを見ていただければと思いますが、公園と公共空地の境部分に、これはSPCさんが整備されるエリアでございますが、ウッドデッキを連続的につくるのは現時点ではやめましょうと。休憩スペースということもありますので、部分的にはウッドデッキみたいなしつらえが、公園の区域の中ではなくて公園側から言うと外側なんですが、公共空地側に設置されるということでございます。
それと、斜面の話は、この公園及び公共空地もそうですが、ほとんど真っ平らでございますので、身障者の方々が苦労して上りおりするということにはなりません。したがって、そういう面では解決しているのかなということでございます。
なお、そういった障害者の方といいましょうか、ハンディキャップを持っておられる方、そういった方々を含めまして、別紙1のほうで、これも以前にも御説明させてもらっているんですが、動線は例えばこの公園に行くためには公共空地から入って園路側に抜けるとか、あと、例えば警察病院に行くためにがくんがくんということではなくて、スムーズに公園の中を横切っていただいて入れるとか、そういった全体の歩行者動線についてはかなり検討しておるというふうに思っておるところでございます。
佐藤委員
待ちに待った防災公園の整備ということなんですが、さっき避難者の方の動線ということですが、囲町側からすぐ近くに防災公園ができるということで楽しみにされていたんですけれども、ここのところの塀は撤去されないようなお話を聞いたんですけれども、そんなことはないんですか。囲町公園の区画道路のところにある、今住宅と区画道路の間のところの塀ですけれども、それはなくなって、そのまますぐ防災公園のほうに、いわゆる区画道路のほうに抜けられて防災公園のほうに入れるということになっているんでしょうか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
この囲町と接します外周道路につきましては、事業者のほうで整備をしている道路でございます。現状、万年塀と言われる塀がありますけれども、こちらについては、今の塀そのものは非常にぼろぼろの状態でございますので、この道路の整備の時期において一たんは撤去されるものというふうに考えております。ただ、これはすぐ道路を挟んで住宅地が広がるということで、何らかのさくのようなものは設けられる予定だというふうに聞いております。
佐藤委員
防災公園のほうに抜けられるということは可能になるんですか。今は行けないですね。万年塀があるので、防災公園ができたとしてもそちらの方向に抜けられないんですけれども、それは抜けられるようになるということでよろしいんでしょうか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
基本的にはこの市街地から道路に直接抜けるような形にはならずに、一定の生け垣、さくのようなものが設定されるかというふうに思っております。
佐藤委員
せっかく防災公園ができて、一番近くにあるまちの人が避難できないということのほうが、それはちょっとおかしなことになりますので、ぜひすぐ避難できるように回りの環境も整備していただくように、これは御要望いたします。
それから、先ほど樹木の話がありましたが、この別紙2のところの今防災公園整備計画のことで話されているので、そこに152本入るということでよろしいんでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
152本、高木でございますが、別紙2の丸の点、これがすべて樹木でございますが、この本数が全部で152本あるということでございます。
佐藤委員
そうしますと、別紙1のところに行くと、周辺の公開空地のところにはかなりの樹木がたくさん配置されています。それと合わせると総計どのぐらいの樹木になるというのはわかりますか。公園周辺、かなり緑が随分と多くなるということでよろしいんですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
総トータルの本数がどれぐらいかというのは我々はつかんでおりませんが、それぞれ立地事業者さんの現時点でのほぼ最新の情報を入れ込んでおるという状況でございます。立地事業者の方で、緑化計画をつくり、東京都と協議をされているというふうに聞いております。
佐藤委員
ぜひ緑あふれる公園の周辺も含めての環境になるように事業者の方とも協議を進めていただければと思います。これも要望にいたします。
岡本委員
多目的広場のことで、ゲートボール3面ということになっておるんですが、関係の友愛クラブさんたちとの打ち合わせ等で十分御要望におこたえできるようなスペースとか施設等は十分だということになっておりますか。つまり、今トイレの話がありましたけれども、水分補給はどういうふうにするのかとか、たしか旧囲町公園でゲートボールを大変回数多くやっておられたんですが、そういう回数もこの多目的広場で十分できるのか。大会もできるようなゲートボールになっているんだろうと思うんですが、要は関係団体の方と話し合いは進んでこういう形になったのかということを伺っております。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
基本計画・基本設計の各節目節目で説明会を開催させていただいております。その中で、ここをこういうふうな使い方という話をさせてもらっているところでございますので、御要望には細かくはあれでしょうけれども、御理解いただける範囲なのかなというふうに理解しているところでございます。
岡本委員
具体的に水道は多目的広場のどの辺にどうなるかということまでないと、一々管理棟まで行ってという形でないほうが皆さん方にとって利用しやすいんじゃないかと思うんですが、その辺はどうなっていますか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
水飲み台を何カ所か設置しておるんですが、別紙2のほうでも表現しておりませんが、当然公園でございますので、何カ所か、また、管理棟の中にも、トイレというか、これはもちろん上水道でございますので、洗面所等もございます。その中で御利用していただければと思っております。
北原委員
1点だけお尋ねいたします。
防災用井戸の中で、これは水量のことは先ほど70%ぐらいかなというようなお答えがあったんですけれども、水質なんかはわかりましたら教えていただきたいと思います。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
水質については、結論から言いますと、掘ってみないとわからないんです。私どもは、これは深井戸を地面から大体100メートルぐらい掘る予定でございます。したがって、まずは大腸菌等は検出されないだろうと思っておりますが、実際掘ってみて、水をしかるべき検査機関にチェックしていただくという段取りを考えております。
北原委員
今掘ってみないとわからないという答弁だったんですが、そうすると、水量的なものも掘ってみなければわからないということになるんでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
水量については、この近辺のボーリングデータを入手しておりまして、いわゆる地下水といいましょうか、れき層の断面が地面から大体50メートルか60メートル区域、それと80メートル部分だったですか、それぐらいにれき層がありまして、多分そこには地下水が取水できる地層になっているというふうに我々は確認しております。しかし、ジャストポイントではありませんので、雑駁な言い方で申しわけないんですが、掘ってみないとわからないということでございます。
先ほどのトイレの件ですが、便器の数でございますが、男子用でございますが、大便器が3、小便器が3、女子用は3、だれでもトイレは1でございます。それを防災ということもありまして、男子用について、大が3、小が4、女子用は4、だれでもトイレが1というふうに変えております。
委員長
他に御質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本報告は終了いたします。
それでは、次の所管事項の報告を受けたいと思います。
2、中野駅地区第1期基盤整備事業についての報告を求めます。
石井都市整備部副参事(中野駅地区基盤整備担当)
それでは、お手元の資料(資料4)をごらんいただきたいと思います。中野駅地区第1期基盤整備事業についてでございます。
これにつきましては、本年3月に策定をいたしました中野駅地区整備事業計画、これに基づきまして、本年22年度、それから、来年23年度、この2カ年でこの1期整備を完成していこうというものでございます。いよいよこの第1期に着手をしていくという内容でございます。
整備の概要でございますが、①から③、これが第1期整備のメインの事業ということになりまして、①が現中野駅北口駅前広場、これを歩行者中心の広場としていく。それから、②が駅周辺の回遊性を高めるための東西連絡路(横断歩道橋)、これを整備していく。③が中野駅と警大跡地開発方面、ここへのアプローチ、歩行者ルート、これを確保していくという内容でございます。
④から⑦につきましては、それらを実現するための準備といいますか、そういった内容になってございまして、まず④が中野駅北口駅前広場、ここのバスの乗降場、これをサンプラザの南側区道、ここに移設をしていくということでございます。仮設のバス停を整備する。仮設と申し上げましても、10年程度ここで御利用いただくということになるかと思います。
それから、⑤が中野通りから中野サンプラザ南側区道へのサンプラ側からけやき通り、南側の区道への右折車線、これをきっちりと確保し、バスが先ほど言いました仮設バス停のほうにスムーズに入ってこられるような形をとるということでございます。
⑥が円形花壇がございます。ここと、それから弥生共済会、祭りのときなんかは一時的に自転車をそこに置いてございますけれども、一時保管場所として無償貸与を受けております弥生共済会、ここの用地を円形花壇と、この用地に仮設の駐輪場を整備していく。つまり、この東西連絡路の関係あるいは広場をいろいろ使っていくという関係で、今置いてある自転車、これをまずこちらのほうに移す必要があるということでございます。
それから、⑦が支障となります樹木でございます。これらを活用可能な樹木については区立公園等に移植をしていくという内容でございます。現在想定をしておりますのは、本町二丁目ですとか本町五丁目、なかなか樹木がまばらで地元からも結構暑いという声も聞かれておりますので、この辺で活用を図ってまいりたいというふうに考えてございます。
それから、地域説明会につきましては、工事着手前、隣接地に対しての説明、それから地域説明会、これらを開催し、理解と協力を得ながらこの工事を進めてまいりたいと考えてございます。
また、広場の利用者、駐輪場の利用者に対しましては、ホームページや現地での掲示、これらについても行ってまいりたい。できるだけ早目早目の対応を考えてまいりたいと思ってございます。
それから、説明会の開催でございますが、今月28日、商工会館の大会議室で午後7時から行いたいと考えてございます。
なお、このお知らせにつきましては、区報7月20日号でお知らせをする予定でございます。
三つ目でございますが、22年3月に、先ほど申し上げました第1期の整備事業計画を策定しました。
7月には、地域の説明会、先ほど申し上げたとおりでございます。
22年8月から、いよいよ一部移植工事を始めたい。最初は中低木、これを基本にまずは移植を行いたい。
11月ごろから高木の移植を始めてまいりたいと考えてございます。
12月でございますが、これが中野通りの線形変更、サンプラザの南側へスムーズに入れるような形をとっていくという工事でございます。
それから、23年度に入りますと、仮設駐輪場の整備工事、それから、中野駅の北口駅前広場の整備工事、それから、東西の連絡路整備工事、こういった内容が23年度の工事ということでございます。したがいまして、22年度はこの本体工事の準備というような性格の工事が主でございます。
工事の順番でございますが、まず初めに、絵の⑥の円形花壇と弥生共済会の仮設の駐輪場整備、これを一番最初に行ってまいりたい。2番目といたしまして、支障樹木の移植。⑦のあたりです。その次に、④の駅前広場からサンプラザ南側への仮設バス停の整備、これを行っていくということでございます。次が③のところでございますが、歩行者空間の整備。次が⑤になります。これがいよいよサンプラザの前の仮設バス停へのアクセスの確保、右折レーン、線形変更の工事。それから、絵でいきますと⑧東西連絡路のための準備工として、北口中央駐輪場の一部解体でございます。中野通り寄りの一部を壊して、その東西連絡路の橋台部分に当たる部分、それから、作業ヤードとしての必要な部分、これを確保していくということでございます。
次に、②の第1期の本体工事として東西連絡路の工事が始まる。次に、①の北口駅前広場を歩行者空間として整備をしていくというような手順で考えてございます。
報告は以上でございます。
なお、中野まつり、それから、花と緑の祭典、今年度につきましては、先ほど円形花壇の工事がありますけれども、10月につきましては、それ以前にアスファルトで広場を確保した後に、そのまつりを行い、その後で仮設の駐輪場、自転車の機械等を設置してまいりたいというふうに考えてございます。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
林委員
今いつやるかというお話だったんですけれども、たしか⑤か何かはいつというのがわからなかったので、できれば①から⑧まで、平成23年の何月というのを全部言っていただけませんでしょうか。ちょっとわかりづらかったのでお願いします。
石井都市整備部副参事(中野駅地区基盤整備担当)
現在設計中でございまして、おおむね今申し上げたような順番ということでございますけれども、はっきりと工期について固まっているというものではございません。今年度、設計を進めながらその辺は明らかにしてまいりたい。順次固まり次第御報告も申し上げていきたいと思ってございます。
林委員
固まるのは大体いつごろだと考えていらっしゃるんですか。
石井都市整備部副参事(中野駅地区基盤整備担当)
設計委託が本年の秋ごろまでの納期ということになってございますので、そのころになりますと御報告申し上げられるかなと思ってございます。
近藤委員
駐輪場の⑧を仮設のほうに移すことなんですけれども、これはホームページや現地掲示等によりお知らせするとなっているんですけれども、現地掲示等というのはどういうことを考えていらっしゃいますか。
石井都市整備部副参事(中野駅地区基盤整備担当)
見えるところへの要するに動線の太いあたりへの直接の掲示、あるいは自転車等のかごへ投入、そんなことを考えてございます。
近藤委員
これは本当に多くの人が自分の問題としてかなり移動するので、ちょっとした大騒ぎになると思うんです。それで、更新の時期ですとか、そういったときにきちっとしたお知らせを本人に届くようにという形でお知らせしていかないと、そのときになってずっと張ってあったり、ずっとホームページに出してあったり、区報に出してあって周知はしていたと思っていても、自分のこととしては受け取らない方も多くて混乱することがあるので、そこの辺は細かい指導というか、お願いいたします。
石井都市整備部副参事(中野駅地区基盤整備担当)
今御指摘いただきましたことも含めまして、徹底することと、それから、早目早目にお知らせをしてまいりたいと考えてございます。
委員長
他に御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、以上で本報告については終了いたします。
3番、開発協力金の協定締結についての報告を求めます。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
開発協力金の協定締結について御報告をいたします。
このたび警察大学校跡地の開発事業者と中野区まちづくり基金として積み立てる中野駅周辺地区都市基盤等整備に係る開発協力金の運用に関する要綱第5条に基づきまして協定を締結しましたので、その御報告をさせていただきます。(資料5)
まず、締結した事業者でございます。先行する3事業者と結びました。学校法人明治大学、学校法人帝京平成大学、中野駅前開発特定目的会社、3者でございます。
締結時期は、ごらんのように4月から5月にかけてでございます。
協定内容は、別紙参照ということで飛ばさせていただきます。
3番の協力金の納付期間でございますが、本年度22年度から平成26年度という期間でございます。
続いて別紙でございますが、協定内容ということで、こちらでは協定書のひな型を添付させていただきました。
内容といたしましては、1条が対象の開発事業、2条が協力金の納付ということで、これは内容が空欄になってございます。今回各事業者の具体的な協力金額や納付時期につきましては、民間事業者の財務情報にかかわるということで御報告することがかないません。御理解をいただければと思います。
3条が基金の積立て、4条が管理、裏面に行きまして5条が処分、中野駅周辺地区の都市基盤を整備することとして積み立てるというものでございます。6条が返還、7条が補則といった内容になってございます。
具体の数値あるいは御協力いただく時期については申し上げられませんが、基金計画等で警大等跡地の開発協力金ということでは40億円という数字を計上しているところでございます。今回3事業者と締結をいたしまして、残る事業者とも協議が進めば、おおむねこういった数字には届く見込みでございます。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告について御質疑はございませんか。
内川委員
先行する3事業者以外ということは、早稲田大学ということですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
早稲田大学とも協議をしてございます。
久保委員
早稲田大学も当然協定を結ぶということで、それの時期と、あと第5条には、開発前にあらかじめ協定を締結するようになっていると思うんですけれども、ですから、要はまだどこの事業者も開発前ということだと思いますが、その辺の状況ですとか、また、東京警察病院については、開発はもう済んでいるわけですからこの第5条の規定には入らないので、その辺はどのようにお考えになっていらっしゃるかお聞かせください。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
まず、早稲田大学でございますが、こちらについては、今建築計画を検討している段階でございます。まず、この協力金の協定を結ぶ前に先行3事業者と同様にまちづくりに関する覚書、これを取り交わそうというふうにしております。こちらについても協議をしている段階でございまして、早稲田大学につきましては、本年度中には建築計画の御報告、また覚書の御報告等々ができるように協議をしている最中でございます。
それと、警察病院でございますが、こちらについても協力金の対象事業者というふうにとらえているところでございまして、現在御協力いただけるように協議を働きかけをしているところでございます。
また、この協定を結ぶ時期、開発前までにというくだりがございますが、先行3事業者につきましては、SPCはまさに今月建物の着工に取りかかるといったそういった時期に来てございます。ここで言う開発行為につきましては、もう先行3事業者につきましては、区画道路、L字のほうは整備を始めておりまして、そういった開発行為を含む開発時期からこの協定を締結できるようにということでずっと協議を進めてきて、この時期に協定が締結できたというものでございます。
久保委員
ということは、この開発協力金の協定締結についてはおくれているわけではなくて、きちっとそのとおりの時期に間に合っているというふうに考えてよろしいわけですね。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
そのとおりでございます。
久保委員
先ほど民間の事業者ということなので、協力金の納付についての第1回、第2回、第3回の金額について、ここでは公表がされていないということですけれども、当然これは基金のほうに計上されていくわけで、中野区の予算の中に計上されていくわけですから、そのときにはきちっと出てくるものと思うんですが、いつの時点でこれは金額が入ったものというのが公表されるようになるんでしょうか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
この協力金につきましては、任意の寄附金という扱いでございます。したがいまして、年度ごとに寄附金として受領いたします。したがって、その年度ごとに幾ら寄附として寄せられたか、また、幾ら積み立てられたかというものは、各年度の決算報告書の中でそれぞれ寄附金として受領した額、また、まちづくり基金として積み立てた額というものを決算報告書の中で御報告をさせていただくものです。
久保委員
任意の寄附金ということは、予算の段階で幾らぐらいを目途にということが数字が出てこないということでしょうか。今40億円という一つの目安があるかと思うんですけれども、先にそういったものが出ているけれども、実際は任意の寄附金なので額はわからない。決算まで額はわからないということになってしまうと、区が思っているような金額には到底届かないようなことというのはないんでしょうか。それは大丈夫なんですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
今回協定書を結ばせていただきました。その中にははっきりと納付する時期及び額というものが明記をされてございます。したがいまして、区としてはこの協定を結んだ内容についてはそのとおりに履行されるというふうにとらえております。
久保委員
確認ですけれども、では、納付する金額というのはあらかじめ明記をされていて、任意の寄附金ということであるとしても、その額はあらかじめ決められているということでよろしいですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
協定の内容にのっとって、そのとおりお約束をいただいているというものです。
かせ委員
毎年毎年40億円という数だけは出ていたわけですけれども、今の説明ですと、今回の協定書では30億円はほぼ確保できるんだという理解でいいんですか。
それと、あと40億円との関係で、それを確保するための今後の計画はどうなっているのか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
今回3事業者と協定を結ばせていただきました。ただ、繰り返しになりますが、3者合計で幾らという数字は申し上げられません。ただ、40億円というこれまで基金計画で示していた額につきましては、今後残る事業者等々と協議を進めればおおむねその数字には達する見込みであるというふうに申し上げました。
かせ委員
結局今後の協議ということですよね。それで、再三にわたって言ってきたんだけれども、今も出てきたんだけれども、これが本当に絵にかいたもちになるのではないかということを指摘はしてきたわけです。先ほど出ていましたけれども、警察病院との関係、これは協議すると言っているんだけれども、それが本当にどうなるのか。私たちはいろいろなところで聞くところによると、既にこの計画ができる前から先行的に事業を進めていて、それで着工して開設しているという段階ですよね。そのことの関係はどうなのかというのはまだはっきりしていないですし、先ほどの説明では、これから協議をしていくということなんだけれども、本当にそれが可能かどうなのかというのは非常にわからないんですが、どうなんでしょう。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
警察病院のほうにも、他の事業者と同様の考え方で御説明をさせていただいております。御協力いただけるように協議をしている最中だということです。
かせ委員
はっきりしないわけですよね。それと、早稲田のほうも先ほどもあれなんですけれども、今話は進めていると言うんだけれども、これについても全くどうなるかというのは私たちとしては見えていないんですが、結局今後40億円とするためには、早稲田と、協議をしている警察病院と、これを含めて大体40億円ぐらいと見ているわけですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
40億円という数字につきましては、基本的にこの開発協力金にかかる考え方に基づきまして一つの目安として出した数字でございます。今後残る事業者とずっと協議をし、それが調えば40億円以上になることもあり得るということでございます。
かせ委員
残る事業者というのはどこですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
この協力金の対象といたしましては、新たに土地を取得して開発事業を行う者ということで、早稲田大学、そして、自警会、また警視庁等も対象と考えております。
かせ委員
警視庁も含めてということで、本会議の質問の中でも言ったんですけれども、中野区も開発者なんだということを言っていました。開発者の中に負担を設けていく事業者の中には中野区も含むということですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
中野区自身につきましても、統合中学校で買い足しをする用地、また新区役所用地というところを取得しますので、考え方としてはこの対象となっております。
かせ委員
そうすると、ちょっと心配になってしまうのは、中野区も開発者だということで、最後のところでは、中野区の費用も入れてつじつまを合わせるのではないかというような勘繰りも出てきちゃうわけです。そうしますと、中野区が自分のところで計画を進めていて、結局最後のところで区が責任を負うということになると、これはいろいろ問題を残していくんだろうと思うんです。だから、そういうのも含めて今考えているということで確認していいんですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
中野区につきましても、同様の考え方で基金に積み立てていくこととしております。実際、中野区は毎年度まちづくり基金に積み立てをしているわけでございます。この考え方は中野区を含めて各事業者同様の考え方で履行をしていくものというふうにとらえております。
佐野委員
今のお話の続きなんですけれども、この協定は、中野区とそれぞれの事業者と締結をするわけですね。それで、今残っている早稲田だとか警察病院とこれからやっていくというお話ですよね。その場合に、まちづくり基金に積み立てるものとするというこの第3条があるわけですけれども、まちづくり基金に何か使う目的とか、こういうものに使うんだというようなことは具体的にはないんですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
この開発協力金に関する要綱がございます。中野区まちづくり基金として積み立てる中野駅周辺地区都市基盤施設等整備に係る開発協力金の運用に関する要綱という非常に長い要綱がございます。この中で第2条におきまして、その使い道、使途を定めております。内容としては、都市計画道路、都市計画公園、駅前広場、そして、中野駅南北自由通路、東西連絡路、その他区長が必要と認めるものというふうに定めております。
佐野委員
安心しました。私はそれがわからなかったものですから、どうやって使うのかなと。こういうのは、他区でもいろいろおやりになっている開発のときには、普通こういうものをみんなやるものなんですか。
遠藤まちづくり推進室長
過去のお話にさかのぼるわけですが、私のほうから回答させていただきますと、通常、こういう開発が行われますと、都市計画法に基づく開発行為というものが行われるわけです。その開発行為というのは、開発地域の3%以上の公園を提供したり、そういった形で行われるというのが都市計画に基づく開発行為である。ただ、この警大跡地の場合につきましては、先に公園、道路、こういったものを中野区が整備をするということから、これだけの大きい公園をつくるわけですので、各開発者の方にそういった開発行為に基づく3%の公共の公園、こういったものは不要ということから、一定のそれを寄附金という形で協力をしていただくということで、これは全くこの警大跡地あるいは中野駅周辺まちづくりの中でつくり出した制度ということでございまして、その制度の中で今松前が御報告申し上げたように協力をいただいているということでございます。
佐野委員
中野区独自の発想のものが数多く含まれている。他区であるかどうかわかりませんけれども、当然他区でも多分あるんでしょう。そうすると、中野区独自のものが含まれていると、この使用目的はあくまでも中野駅周辺のまちづくりに関してのみ使用されるんだと。今いろいろ詳細が示されました。そういうことで、当然相手に言うわけですから、それ以外に使われることは決してできないわけですよね。その場合、余剰金とか余った場合とか、どういうふうに使うかというのはあくまでもここに書いてあるとおり、第6条の規定により適正に処分すると書いてあるんです。適正にというのは非常にあいまいもことした表現ですけれども、こちら側は適正だと思う。寄附された側は適正ではないと思う。いろいろなことが考えられるわけですけれども、そういったトラブルみたいなものは、寄附していただいたわけですから、何ら有無を言えませんと、そういうことなんでしょうか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
協定を結ぶに当たりましては、各事業者の方と十分協議の上結ばせていただきました。あくまでもこの基金は、先ほど御案内のような使い道として基金として積み立てるということをお約束しております。したがいまして、区としても誠実にこの基金はこの駅周辺の基盤整備に充てさせていただくというものでございます。
佐野委員
今おっしゃった誠実にというところが非常に大切だと思うんです。ある意味では、それぞれの企業が中野区の発展のため、まちづくりのために寄附をしていただけるわけですから、その辺は適切にという表現の中での範疇で誠実にということが私は大切だと思うんです。そういう意味で、今後、トラブルにはならないと思いますけれども、そういったことを十分気をつけながらやっていくし、収支報告もあるというお話でしたから安心をしていましたけれども、そんなことを今後気をつけていかなければいけないと思います。この運用とか、適切に処分していくという、何について一番注意したらいいと思いますか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
多額の御協力をいただくわけでございます。この内容に基づいて、中野区、我々自身もこの中野駅地区整備を着実に進めてまいり、この基金を適切に誠実に活用していく、これを重々念頭に置きながら進めてまいりたいと思います。
佐野委員
当たり前のことなんですけれども、私が言いたかったのは、そういうことももちろんあるんですけれども、これをちゃんと実行に移して立派なものをつくり上げて、区民が、なるほどな、そして、協賛者もなるほどなというようなものをぜひつくる必要があるのではないかというところに帰結として持っていく必要があるのではないかということを申し上げたかったわけで、もちろん、皆さんそういうつもりでおやりになるんでしょうけれども、ぜひそれをお願いしたいと、これは要望ですから結構です。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、本報告は終了いたします。
次に、4、警察大学校等跡地地区の国家公務員宿舎用地についての報告を求めます。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
警察大学校等跡地地区の国家公務員宿舎用地について御報告をさせていただきます。(資料6)
このたび、当該用地につきまして、中野区として取り組みの方針を定めましたので御報告をいたします。
1番、方針でございます。3点で掲げております。
1点目です。国家公務員宿舎計画、これにつきまして見直しが行われた場合には、この警察大学校跡地地区全体のより望ましいオープンスペースの確保を図るために当該用地を取得して、そのための所要の関係機関に働きかけを行ってまいりたいと考えております。
2点目です。当該用地につきましては、現在整備計画中の防災公園、これの公園機能を強化するとともに、より多くの区民の利用に供するために公園の拡張用地として取得整備をしてまいりたいと考えております。
3点目です。同用地の整備、活用に当たりましては、北側に統合新校が計画をされております。こちらの校庭と一体的な利用にも配慮して、新統合学校の学校教育の環境向上、これにも努めてまいりたいというふうに考えております。
2番の経過でございます。本年3月に中野区議会より、中野四丁目国家公務員宿舎建設計画中断中の土地の無償貸与を求める意見書が国に対して提出をされたところでございます。国におきましては、昨年の事業仕分けの結果に基づきまして、この中野区の宿舎計画だけではなく、国家公務員宿舎全般のあり方について、本年夏をめどにその基本的な方針を明らかにしていくというふうに伺っております。そのような見直しが行われた際に適切に対応できるよう、区として方針を明らかにしておくべきという経過がございました。
裏面に、参考といたしまして、当該用地、太い黒線で囲っているところでございます。約5,780平米でございます。こういった土地についての方針ということでございます。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に質疑はございませんか。
内川委員
この件に関しては一般質問でもやらせていただきました。まず、3月に無償貸与の意見書を出したわけですけれども、それを今回取得のほうに大きく変更したという一番の理由は何ですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
提出された意見書の内容ですと、学校用地として無償貸与を求めるという内容でございました。今回この用地につきましては、この街区全体のオープンスペースをより望ましい形で取得をしていくべきであろうということで、学校敷地として限定された使い方ではなくて、より多くの区民の利用に供せられることが望ましいのではないかと。ただ、あわせて当然学校が隣接しているわけでございますから、そことフレキシブルに活用できるような、そんな工夫もしてまいりたいということで、公園の拡張用地として取得をするという方針です。
内川委員
それと、公園の拡張用地として取得した場合に、その整備に何か条件みたいなものは課されてしまうんですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
公園の拡張用地ということで、現在の1.5ヘクタールの都市計画公園、これの拡大用地というふうに考えております。したがいまして、都市計画公園という位置付けになりますけれども、その中で都市公園法に定められた内容の範囲で活用ができるというところになります。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告は終了いたします。
5番、警察大学校等跡地地区の建築計画等についての報告を求めます。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
警察大学校等跡地地区の建築計画等についてということで報告を差し上げます。(資料7)
こちらは、帝京平成大学の建築計画が見直しを行われましたので、その報告をさせていただくものです。帝京平成大学につきましては、平成20年10月20日に建築計画を議会のほうにも報告をさせていただきました。その後、設計の詳細化を図り、今回見直しがなされたものでございます。
裏面をごらんいただけますでしょうか。上段の枠の中に計画概要が載ってございます。敷地面積、建築面積、構造、階数、高さ、そして着工竣工予定という情報はごらんのとおりでございます。
また、この裏面に配置図と立面図を載せてございます。この配置図でございますが、昨年の秋に御報告をいたしました建築計画に比べますと、例えば西側、杉並側でございますが、こちらの壁面ラインがよりセットバックされた形になっております。また、北側、いわゆる区画街路1号寄りでございますが、こちらも従前に比べ建物の壁面がよりセットバックされた形になっておりまして、全体として建物がシェイプアップされたような、そんな形になっております。
また、立面図が下にございますが、北立面、これは病院側から見た姿になりますが、こちらも従前の計画に比べますと、従前はもっと建物自体が段々というか、そういったところが多くなってございましたが、この高層棟についてもより東側に引っ込む形になり、また、低層棟の高さも従前のものよりも高さを抑えるような、そんな形になっております。全般的に周辺の市街地に対してより圧迫感をなくすような、そんな形で見直しがされているところでございます。
表面に戻りまして、2番のその他でございます。この事業者、帝京平成大学は5月27日に見直した内容を近隣住民の方へ説明会を実施したところでございます。
報告は以上です。
委員長
ただいまの報告について御質疑はございませんか。
かせ委員
従前のものから見られると、相当変化があるというか、住民の皆さんが言っていたような緩衝帯の問題とか、そういう問題が多少配慮されたのかなという思いはしますけれども、これまで住民の皆さんへの説明会があったということですけれども、どういう内容だったのかというのはお知らせいただけますか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
基本的には見直しをされた建築計画の内容を報告したということでございます。イメージパンフであるとか、各階の平面図等も当日の説明会においては示したものでございます。
かせ委員
よくわからないんですけれども、当事者ではないから仕方がないのかなとは思います。住民の皆さんが言われていたのは、杉並区の側が低層住宅街であって、その境の中で高い建物が建つということに対する圧迫感であるとか、さまざまな問題ですよね。それと、もともとここは住宅街と当該の用地が高度差があるということで、その緩衝帯をどうするかということの問題ですけれども、それとあと、もともとあったのは、緑地としての緩衝帯、そんなことが言われていたんですが、この絵を見てみますと、区画道路というのがあるんだけれども、それから、建物との間にそういう緩衝帯的なものが見当たらないんですが、この絵だけでは何とも言えないんですけれども、これはどうなっていますでしょうか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
帝京平成大学の建築計画につきましては、昨年秋の従前の建築計画におきましても、杉並との間の緩衝帯型オープンスペースという位置付けになってございますが、こちらについては、このエリアに定められた2号壁面という考え方がございます。そこで定められた以上に建物はセットバックで計画をされておりました。したがいまして、そこで示した緩衝帯型オープンスペースというものは既に従前の計画においてもきちんととられているという内容でございました。それが今回見直し報告でさらに道路からのセットバック空間がより広くとられたということで、これは、さらにこの事業者が建築を見直すに際して配慮というか、努力をなされた結果だというふうにとらえております。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ以上で本報告については終了いたします。
6番、区を被告とする訴訟の提起についての報告を求めます。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
区を被告とする訴訟の提起についてでございます。(資料8)
1番、事件名、地区計画条例取消請求事件でございます。
2番の当事者、原告が杉並区民3名、被告が中野区です。
3番、訴訟の経過でございますが、本年4月21日に訴えの提起が起こされ、6月10日に第1回口頭弁論が起こされたものでございます。
4番の原告が主張する請求の趣旨でございますが、こちらは、中野四丁目地区における建築物の制限に関する条例、これは昨年の10月に建設委員会で議案審議をいただきました警大跡地の先行事業者に係る建築条例を指してございます。これを取り消すというものです。
5番の請求原因の要旨でございますが、(2)でございます。そもそもこの四丁目地区計画につきましては、21年6月22日に東京都決定で地区計画が決定、告示されたものでございます。
(3)この地区計画に合わせて法的拘束力を持たせるための建築条例を中野区が昨年10月23日に策定したものでございます。
(4)でございますが、この地区計画の決定自体が中野駅周辺まちづくりガイドライン2007に定める緩衝帯型オープンスペースを全く考慮せずに設定をされた。これは裁量権の逸脱が認められ違法であるというふうに訴えているものです。
(5)でございますが、当該原告らにつきましては、東京都に対しても、そもそもこの中野四丁目地区地区計画について違法であると今係争中だということでございます。
(6)したがって、本件地区計画は違法であるから、それに基づく建築条例も違法であり、取り消されるべきと訴えている内容だということでございます。
当該報告につきましては、総務委員会と建設委員会でも御報告をさせていただいている内容です。
報告は以上です。
委員長
御質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告は終了します。
7番、「中央本線中野駅西側橋上南北通路・改札新設及び北口改修に関する調査設計」の概要についての報告を求めます。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
「中央本線中野駅西側橋上南北通路・改札新設及び北口改修に関する調査設計」の概要について、お手元の資料(資料9)に基づきまして御説明をさせていただきます。
まず、実施方法等についてということでございますが、これは、既に昨年の10月に、当委員会でこういう調査をしますという報告をさせていただきました。そのときの内容を簡単に記載させていただいてございます。
実施方法は、東日本旅客鉄道株式会社東京工事事務所が調査を実施するものでございまして、その調査に要する経費を中野区が負担をしたというものでございます。
この調査については、中野区とJR東京工事事務所とが協定を締結して実施したということでございます。
調査経費につきましては、そこに記載のとおりでございます。特定財源として、その2分の1が先導的都市環境形成促進事業として補てんさせていただいたというものでございます。
調査期間は、22年3月末日までということでございます。
次に、この調査設計の概要について報告をさせていただきます。これにつきましては、JR東京工事事務所からの成果品の抜粋をお示しし報告するものでございます。
まず、調査の目的でございます。北口につきましては、既存北口改札をサンモール側に向けまして、ラチ内コンコースからの動線と視線の直通化を目的に駅設備の移設の検討を行ったものでございます。西口につきましては、中野駅利用者の増加及び来街者等の回遊性の向上等に対応することを目的といたしまして、自由通路、橋上化駅の検討を行うというものでございます。
2ページ、裏面でございます。Ⅱ、北口駅舎でございます。
まず計画案でございますが、中野通りに面する現状の改札があるわけでございますが、これを北口駅前広場に直通する位置に変更いたします。この変更に当たっては、ホーム、階段及びエスカレーターおり口から改札までの距離について、現状の8メートル、これは改札までの客だまりの空間を確保するということでございます。それと、現在のラチ内コンコースと駅前広場、これは約70センチほどの段差があるわけでございますが、この改修によりましてその段差を解消するというものでございます。
お手元の資料、別紙1をお開きいただきたいと思います。「中野駅北口改札 現況図及び改修案図」ということで、この左側のページが現況図でございます。右側が改修案図になってございまして、このJRの作図には原則がございまして、左側に始発側、この図でいきますと新宿方になってございます。右側に終点側を記載するというのが原則になってございます。したがいまして、この中央線をこの作図の原則に従ってかきますと、北と南が逆にかかれてくるということになります。上のほうが南、下のほうが北ということになります。
この現況図のほうでは、現在中野通り側に改札口が向いているということでございまして、この客だまり、いわゆるラチ内コンコースから改札口までの①、約8メートルというものがございます。これがこの客だまり空間ということであらわしているものでございます。これを右側の改修案図のほうにいきますと、改札が北口駅前広場のほうに向けて整備を進めるということになってございます。この際の8メートルは、ちょっと上にエスカレーターがあるわけでございますが、このエスカレーターの端から客だまり空間、8メートルを確保するということでこの改札を設置するという内容になっているわけでございます。
したがいまして、この左の図では、駅のスペース、これが雨垂線と書いてございますが、この雨垂線というのがJR敷地と駅前広場の境界となっているものでございまして、左側の現況図では、この中で雨垂線の内側で駅舎がおさまっている。ところが、改修図のほうへ参りますと、雨垂線から改札部分、これは約3メートルほどになるわけでございますが、3メートルほど駅前広場側に出てしまうというような内容になってございます。これについては、こういう形で今後整備を進めていこうというふうには考えているわけでございます。
また資料、本文のほうへお戻りをいただきたいと思います。次に、裏面でございますが、Ⅲ、西口自由通路・西口橋上駅舎についてでございます。
現況の把握、周辺状況については、後ほどお読み取りをお願い申し上げます。
既存建物調査図、既存コンコース階全体平面図、これは別紙2に添付してございます。別紙2をごらんいただきたいと思います。この図につきましても南北が逆になっております。左側が東、右側が西ということで作図をされているものでございます。
ちょうどこの絵の真ん中あたりに中野通り、これをかいてございまして、それに並行するように現在のコンコースをかいてございます。南口が上になるわけでございますが、上のほうに南口駅前広場、下のほうに北口駅前広場の絵が記載されてございます。この駅前広場のところの真ん中あたりに、ちょうど緑色の一点鎖線がかいてございますが、これが底地の所有をあらわしてございます。この緑線から駅に近い部分が北口も南口もJRが所有をしている。そこから外側については、都市側、いわゆる都道に現在なっているというものでございます。一番左側に現在の乗りかえ通路、こういったものがかかれている。これが現況の平面図でございます。
また恐縮でございますが、本文にお戻り願いたいと思います。今回新たに整備をする西口の法規制の概要ということでございます。計画敷地の概要ということで、用途地域についてはそこに記載のとおり、それから、敷地面積については約6,300平方メートルを想定したというものでございます。これは後ほどその根拠について御説明を申し上げます。
前面道路は中野通り、補助26号線で考えているということでございます。
建ぺい率、容積率、高度地区、防火地区、日影規制についてはそこに記載のとおりでございます。 次のページをお開きいただきたいと思います。2枚目になります。これは計画建築物の諸元ということで、延べ面積が約4,000平方メートルで考えてございます。建築面積については約2,000平方メートル、構造は鉄骨造、階数、地上2階、建物高さ、約20メートル、建物用途は駅舎。この計画建築物の考え方につきましては、この表の中のアスタリスクに書いてございますように、計画建築物につきましては、駅舎、南北通路のみの計画としてございまして、その他の要素を含まないで計画をしたということになってございます。
ここで別紙3をごらんになりながら私のほうの説明を聞いていただきたいと思います。別紙3に四角い赤い二点鎖線の枠がございます。これが想定をした敷地の範囲ということになるわけでございます。これにつきましては、まず東側、左ですが、こちらのほうにつきましては、中野通りとの境界、これを敷地の境界というふうに設定してございます。それから、南側、これは上になるわけでございますが、南側に中野の区道がございまして、中野区道との境界線を敷地境界としたということでございます。
それから、北側でございます。これは下部分になるわけですが、こちらのほうについても、北側区道がございまして、そこの区道境を境界線というふうに設定をしたということでございます。
それから西側、これは右側でございますが、これについては、西側ホーム端、これを敷地境界線として設定をしてこういう敷地形状になるということで、先ほど申し上げた6,300平方メートルの敷地面積がこういう形で導き出されたということでございます。
それから、建築計画の条件でございます。この図の一番右側に自由通路というふうに記載がございますが、これについては屋根、それから壁、これを設置するという考え方で計画してございます。幅員については18メートルを想定したということでございます。
それから、けた下の線路空間、これは当然下を電車が走っているわけでございまして、6,100ミリ、6メートル10センチを確保するということでございます。
昇降設備は、各ホームにエレベーターをそれぞれ計画いたしまして、それを挟みましてハの字型に階段を計画したというものでございます。
この建物の配置計画でございますが、これは柱配置の基準ということで、どちらかというと東西の位置がどういう形で決まってきたかということになるわけでございます。これは第3ホームですが、ホームが4本あるわけですが、下から2番目のホームのところに移設困難施設、信号を保護するような施設がございまして、これを移設することは非常に難しいということから、この移設困難施設からくいを打たなければいけません。柱のところはくいを打つわけですが、くいの外づらまでの離隔を50センチ確保した位置をX1通りとしたということでございます。
この別紙3の平面図をごらんになっていただきますと、ちょうど濃いB-Bという線がかいてございますが、そのすぐ左わきに細い一点鎖線が引いてございます。これがX1通りの線でございまして、このX1通りがそういう形でまず決まってくるということでございます。X1通りが決まってきますと、おおむね建物の配置が決まってくる。要するに東西方向の配置が決まってくるということになるわけでございます。
このX1通りを目指して、下のホームから駅舎へ上がってくるための階段をそれぞれ配置いたします。その階段から、この図にもかいてございますように、6メートルの離隔をとってエレベーターを配置する。このエレベーターからさらに7メートルほどの空間をとって、また駅へおりる階段を配置する。こういうような内容でこの位置が決まってくる。
そのほかに、この駅施設として、役務室、機械室、トイレ、こういったものを配置していくということになりますと、おおむねこのような配置になってくるということになるわけでございます。この駅施設は赤い部分、2カ所あるわけでございますが、これはJR部分と東京メトロ部分ということで、二つの役務室が記載されているということになります。
それから、この自由通路ですが、こうやって決まった西側の駅舎、これの西側に18メートルの幅員で通路を整備するという内容になっているものでございます。
別紙4、次のページをごらんいただきますと、これのそれぞれの断面図がございます。別紙4の上の部分ですが、これはA-A断面ということで、自由通路部分を横断面であらわしたというものになります。右側に階高をそれぞれ記載してございまして、1階部分で9,160、2階部分で7,000ミリ、1階からR階まで16メートル強ということで断面図があらわれてくるということでございます。
この図の下のほうは、ラチ内、いわゆる駅舎部分の横断面ということになります。ちょうど先ほど第3ホームに赤い駅乗務施設というふうになってございますが、ここに移動困難施設が配置されているということでこの赤い色が塗られているということになります。
次のページでございますが、こちらのほうは今申し上げた橋上部分のパースをあらわしております。この図でございますが、これは駅舎を北東から見たパースになってございます。手前のホームから階段で上がりますと駅舎へ出るわけでございまして、そのちょうど中央部あたりにガラス張りのエレベーターが見える。その向こう側にはホームへおりる階段が配置されている。そういうような状況でございます。そのさらに向こうに南北の通路部分が見えてくるというようなパースになっているわけでございます。
以上が本件の報告になります。
委員長
本報告について御質疑はございませんか。
林委員
基本的なことなんですが、この計画をおつくりになって、JRさんはこれに対して何か意見交換とか、JRに対してこれはつくっているんでしたっけ。調査はJRが実施、「調査に要する経費は中野区が負担」「調査を実施するにあたり、中野区とJR東京工事事務所とで調査に係る協定を締結」と書かれているんですが、この計画をおつくりになったその先というのはどういうふうになっているんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
特に北口の改札の改修、これが23年度中に作業しなければいけないということで、そのためのスケジュールに沿って検討を進めているということでございます。本日は、その検討の状況というんでしょうか、その内容の一部につきまして報告をさせていただいたということになるわけでございます。
内川委員
別紙3、これは下側が北側ということですよね。西口の南北自由通路、北側のほうの接続はこの図に示されているとおりほぼ決まっているのかなというところなんですが、問題は、この図で言うところの上が南側、この接続部分が全く見えてこないです。区長の御答弁ですと、西口の南北自由通路は南北同時に接続させるように計画を持っていくということですので、今後の工事の進め方、日程、簡単に教えてください。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
この南北の通路でございます。これが通路自体はJRと協議を進めている状況にあるわけでございますが、今御指摘のまち側へおりる部分、これについては今のところ、下というか北側、それから南側についても、今のところまだ記載はできていないということは、これは都市側が検討すべき内容ということで、このJRの計画からは外れているということでございます。
今後の進め方でございますが、区長の御答弁にもありましたように、南北自由通路の整備に合わせて、できるだけまちとの連絡がとれるような形で現在検討を進めているということでございます。
佐藤委員
調査は、中野駅西側の橋上駅舎の部分と北口改修にかかわる部分、全部に対して、きょう御報告があった別紙1から別紙5まで、すべての資料が調査経費の中に入っていることなんですね。調査したすべてがそうなんですよね。調査費用は中野区が負担して、調査は中野区とJRとで一緒に実施されてこの図面ができたということで、共同の図面ということでよろしいんですか。JRがつくった図面なんですか。どっちなんでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
この計画図につきましては、北口のほうは、先ほども申し上げましたように、北口駅前広場のほうに一部駅施設が出るということもあって、これは都市計画にかかわる事項でございますので、相当私どももこの内容についてはJRと協議をしながら進めております。ただ、この西側の部分、これにつきましては、私どももこのJR敷地内に入ることができませんので、これについてのほとんどはJRのほうで計画をして、こういう内容なら作業ができるということでお示しのあったものということで御理解いただければありがたいということです。
佐藤委員
これは、JRさんがつくられた図面ということで、調査費用は区が持ったけれども、工事に関してはこの図面をもとに当然JRがなさる。工事費用もすべてJRがされるということでよろしいんですよね。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
整備費用についてのお問い合わせかと思いますが、整備費用につきましては、まだこれからJRと進めていかなければいけない内容になっております。ただ、ほかの都市との内容を調べてみますと、整備費については相当都市側が負担をしているという状況がございます。
佐藤委員
この整備の図面は示されたけれども、これから整備費用についてはJRと協議をするんだと。JRがすべて持つわけではなくて、中野区分の負担がかなり発生するということなんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
今申し上げましたように、ほかの都市でこういった整備を行っているところがあるわけでございまして、そういったところの負担等を調査してみますと、相当都市側が負担をしているという状況を把握はしてございます。
佐藤委員
JRの公共交通としての責任としてやるべき工事というのも随分あると思います。そういうことで、きちっとJRの持つべき費用で、中野区がどうしても住民の利便のために持たなくちゃいけない部分とか、きっちり分けていただきたいと思いますが、今の時点で、大体の概算とかというのはわかっているんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
現在の段階では、御報告できるような内容を持ち合わせていないということでございます。
かせ委員
一番心配しているのは、この開発を進めることによってどれだけの財政負担が生まれるかということだと思うんです。今質疑を聞いておりましたけれども、相当数都市側の負担が出てくるということです。それから、既にいろいろなところで駅舎改修等をやられている。近所でも、例えば新宿だったり、それから目黒でやっている、この前行った大崎だったり、いろいろなところをやられているんですけれども、できることなら、総工費と負担割合、どういう財源を使っているのか、どういう負担割をしているのかということは、これは今後重要な審議の問題になってくると思うんです。だから、そういうことについても御紹介いただければと思っているんですが、そういう資料はつくれますでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
調べられる範囲についてはお出しできますが、御検討していただければお願いします。
かせ委員
委員長にお願いしたいんですが、それは資料要求として出していただければ……。
委員長
委員会を休憩いたします。
(午後2時46分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時49分)
ただいま休憩中に御協議いただきましたとおり、中野駅自由通路に関する他の似たような駅の積算根拠等についてを、当委員会として資料要求することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ご異議ありませんので、そのように決します。
それでは、他に質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告については終了いたします。
8番、中野駅地区に係る都市計画変更の考え方についての報告を求めます。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
それでは、中野駅地区整備に係る都市計画変更の考え方につきまして、お手元の資料(資料10)に基づき御報告をさせていただきます。
まず、1番、中野駅地区に係る都市計画の現状についてでございます。これは別添資料をごらんになりながら御説明を聞いていただきたいと思います。
別添資料の左の上、これが現在の都市計画ということになってございます。まず1番が、ちょうど真ん中にある大きい青い四角でございます。これが現在は補助26号線の附属広場、いわゆる中野通りの附属広場として決定をされている。大きさとしては1万5,600平方メートルということが決定をされております。
それから、その右側に黄色い枠がありますが、こちらのほうが駅広場2、現北口駅前広場でございます。こちらのほうが2,600平方メートルで既に施行済み。先ほどの補助26号線附属広場は未施行ということでございます。
それから、その下に駅前広場1というのがあるんですが、これは南口でございます。今回直接はかかわりません。
もう一つ、ブルーの大きな四角の中に赤い破線でかいてございます。これが都市計画駐車場ということで、名称は囲町、面積としては約1.2ヘクタールで現在都市計画決定をされているという状況でございます。
それで、この資料のほうでございますが、2番に、段階的な都市計画変更の考え方でございます。これは、要は中野駅地区の整備基本計画に基づきまして、第1期整備にかかわる部分については、その整備に向けて関連する都市計画を第1期段階で都市計画の変更をしていくということでございます。第2期以降につきましては、例えば南北通路を受ける広場等の第2期以降の都市計画、こういったものを定めていくという考え方で、段階的な都市計画の変更について考えているということでございます。
続いて都市計画の変更についてです。これも別添資料の上の右側の図に基づいて説明を申し上げます。
まず、現北口駅前広場でございます。これは、基本計画のほうでも、歩行者主体の広場として整備をするということと、現北口改札、これの出によって少し面積が減るというようなことで、黄色い少し欠けた部分があるわけでございます。この部分の面積を減じた上で、この駅広場2という都市計画を外しまして、新たに交通広場として都市計画で定めていこうというものでございます。
続きまして、新北口駅前広場のほうでございますが、こちらのほうは、都市計画上は補助26号線中野通りの附属広場、それから、あと道路法上は補助223号線の道路の区域の一部をなす広場ということで、道路法上は供用開始されているという二つの法的考え方がここの広場に持たれているということでございまして、今回それを少し整理をしようということがございます。したがいまして、都市計画上も補助223号線の附属広場として決定をしていくということでございます。
それからもう一つは、この二つの広場、現北口と新北口駅前広場を結ぶ東西連絡路、これは緑色の四角くなっている部分ですが、こちらをつなげる広場として歩行者専用道路という都市計画のもとにこれを決定して、二つの広場をつなげていく。そういったような都市計画の変更をしていくという考え方でございます。
もう一つは、都市計画駐車場でございます。こちらのほうについては、先ほど現在1.2ヘクタールの大きさで決まっているというふうに申し上げましたが、これについても変更をしていこうということでございます。
恐縮でございますが、本文2ページの4番、都市計画駐車場変更の考え方についてをお開きいただきたいと思います。
現在の都市計画でございますが、これは昭和37年に決定をいたしまして、その当時、中野駅周辺でかなり開発計画がございまして、約11.2ヘクタールに上る開発計画の中でこの新北口駅前広場内に約1.2ヘクタール、参考として180台という記入があるわけでございますが、180台の地下駐車場ということで都市計画決定されたということでございます。ただ、この当時は、駐車場整備に関するいろいろな法制度がございませんで、ほとんど駅周辺の開発で集中する車のほぼ全数をこの都市計画駐車場で収容する考え方でこういった大きな駐車場が決定されたものというふうに考えてございます。
しかしながら、(2)ですけれども、駐車場の整備の考え方でございますが、昭和40年代に入りますと、この北口部分では、中野区役所、全国勤労青少年会館が建設をされました。これらの施設については、駐車場法に基づく附置義務駐車場、こういったものが整備されるようなことになりまして、都市計画で決定された段階での前提条件、これが大幅に変わってきているわけでございます。したがいまして、現状あるいは将来を見据えて見直していく必要があるということでございます。
3ページをお開きいただきたいと思います。その都市計画の見直しの考え方でございます。こちらのほうは、既に中野駅地区整備基本計画のほうで報告をさせていただきましたが、駐車場の整備につきましては、来訪者や駅利用者、移動制約者のニーズに応じた駐車場の配置を行っていくというようなことにしてございます。そのため、来訪者あるいは買い物客等が利用する駐車場につきましては、商業地域内の商業施設等、そういった近いところで附置義務駐車場等を活用して整備をしていくという考え方でございます。
そして、新北口駅前広場内でございますが、こちらのほうは主に駅利用者の方とか移動制約者の方を対象といたしました施設規模の駐車場を設けることといたしまして、そういう見直しを図っていこうというものでございます。
②でございます。その規模の見直しの考え方でございます。現在新北口駅前広場内には中野区自動車駐車場、こういったものがございまして、この駐車場のピーク時の駐車台数、これが約60台になってございます。この60台に今後想定されます利用者の高齢化等に伴う移動制約者の駐車需要、こういった伸びを10台というふうに計算されましたので、その10台を合わせまして70台程度の規模にしていこうということで、そういった内容で都市計画を定めていくということでございます。
③でございますが、この見直しの進めていく手続でございますが、この都市計画駐車場の規模を見直すに当たりまして、中野駅周辺の駐車場整備のマスタープランとなる駐車場整備計画、これをつくっていこうということでございます。策定をいたしまして、その実現を担保するために、駐車場法に基づきます駐車場整備地区を都市計画で指定をしていきたいというふうに考えてございます。
この駐車場整備地区の範囲でございますが、これは中野駅周辺の特ににぎわいの核を形成するおおむね商業エリアを対象として指定をするということを考えてございまして、これも別添資料をごらんいただきたいわけでございますが、別添資料の左側の下部分に、用途地域図の上に青い破線で囲った部分、このエリアを駐車場整備地区の想定区域というふうに考えまして、今後都市計画で指定をしていこうということでございます。今も申し上げましたように、おおむね商業地域の指定されているところを中心に指定をしていくという考え方をとってございます。
恐縮でございますが、また本文のほうにお戻りいただきたいと思います。3ページ、③の一番下の黒ポチになりますが、この駐車場整備計画を定めていくわけでございますが、どういったことを定めていくかということになるわけでございます。この駐車場整備計画では、駐車場整備地区内におきます空地活用型の駐車場、いわゆるコインパーキング、こういったもののあり方、あるいは既存商業集積地区、これは五丁目あるいは二丁目地区に既に既存の商業集積地区があるわけでございますが、こういったところの駐車場のあり方、それから、荷さばき駐車場、こういったものの整備のあり方、さらには大規模開発におきます計画的な駐車場整備等に関する施策、こういったものを計画としてあらわし、適切な駐車場整備の実現化を図っていくというものでございます。
以上申し上げましたこの都市計画変更スケジュールの考え方でございます。本日御説明した報告につきましては、7月30日の都市計画審議会に報告させていただいた後、都市計画変更に向けた手続を開始したいというふうに考えてございます。都市計画変更案等につきましては、適宜議会、それから区民説明会等の中で報告をさせていただくということを考えてございます。本日説明いたしました都市計画の変更につきましては、東京都、中野区、十分相互にスケジュールを調整しながら、今年度中を目途に変更していきたいと考えているものでございます。
委員長
ただいまの報告に対して御質疑はございませんか。
林委員
今都市計画変更のスケジュールのことが出されていたんですけれども、都市計画変更ができなければ、先ほど中野駅第1期基盤整備事業のことの説明があったんですけれども、この基盤整備事業の中で、この都市計画の変更がないとできないものというのはあるのか教えていただけますか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
断定的にできないということではございませんで、私どもは皆様方とお約束しておりますのは、できるだけ各補助金を多く獲得していきたいというふうに申し上げておりまして、それには都市計画事業としてやっていくことによって都市計画交付金がいただけるということになりますので、そういった意味で何とかそれに間に合わせていきたいと考えているわけでございます。
林委員
補助金の話ではなくて、期間的に、例えばそれを待たなければできないものがあるのかという質問なので、そちらをお答えください。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
設計等は別に問題ないんですが、実際に工事をするということになると、そういった都市計画が定まっていないと厳しいということになります。
林委員
具体的に①から⑧の中でどれがかかるのかということをお答えください。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
今都市計画の変更の考え方の中で申し上げました、直接にかかってまいりますのが現北口駅前広場の整備、それから、東西連絡路の整備、こういったものがかかわってくるというふうに認識をしております。
久保委員
2点伺います。
180台が70台にというのはわかったんですが、1.2ヘクタールというのは、これは面積はいかほどになるんでしょうか。
それから、駅広場2の欠けている部分というのが、先ほど北口改札の一部がはみ出すというふうな御説明がありましたけれども、先ほどの中央本線中野駅西側橋上南北通路云々というこれの資料の別紙1の部分に改修の案というのが出ておりますけれども、これで言うとどの部分になりますでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺まちづくり担当)
都市計画駐車場といたしましては、約0.6ヘクタールの大きさになってくるのかなと思っております。これも今後正式に決まってくる内容というふうに考えております。
それから、現北口駅前広場の面積の減でございますが、この中では、先ほど御説明をいたしましたJRの調査設計の概要、この中での改修案図でございますが、先ほどもこの説明の中で、雨垂線までがJRの敷地、それから、雨垂線から北部分が都市計画広場の部分ということで御説明申し上げました。この改修によって、おおむね3メートルほど改札が飛び出るというお話を申し上げました。そうしますと、3メートルプラス改札に入る部分については当然JRとしても必要な部分の面積が出てくるということで、この部分を勘案いたしまして、おおむね200平方メートルぐらいの減になるのかなということで今東京都と調整をしているところでございます。
委員長
他にございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告については終了いたします。
次に、9番、その他で何か報告はありますか。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
西武新宿線新井薬師前駅、それから沼袋駅周辺地区の現況測量の説明会を実施させていただきましたので、その結果を口頭で報告させていただきます。
本特別委員会の皆様におかれましては、5月27日に測量説明会のお知らせということで、このお知らせと、あと、まちづくりニュース3号、郵送で送らせていただいて、その中に測量の趣旨、それから、内容について概略御説明させていただいております。そのほか、対象地区の町会長さん、それから商店会長さんのほうにも事前にお話をさせていただいて、対象地域にビラをお配りしております。
実施の結果なんですけれども、6月7日、沼袋地域センターで、参加者23人、上高田地域センターでは6月9日、15人、翌10日、新井地域センターで6人という参加者でございました。
測量作業そのものの内容について、それほど難しい内容ではなかったせいか、それについての質問というのはありませんでした。関連するという意味の中で、区のまちづくりの計画ですとか、あとは連続立体交差事業そのものについての質問等が何点かありました。それからあと、補助220号線の測量は今回入っていないのはどういうわけかというような質問がありまして、補助220号線については既に都市計画決定がされているということでお答えをしております。
簡単ではございますが、報告は以上です。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
ほかに報告はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ以上で所管事項の報告を終了いたします。
審査日程、その他に入ります。
各委員、理事者から何か御発言はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、次回日程を協議するため、委員会を暫時休憩いたします。
(午後3時07分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後3時08分)
休憩中に御協議いただきましたとおり、次の委員会は9月6日(月曜日)、午後1時から当委員会室において開会することとしたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ございませんので、そのように決定いたします。
以上で本日予定しました日程はすべて終了いたしました。中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会を散会いたします。
(午後3時09分)