平成16年10月6日決算特別委員会建設分科会
中野区議会建設分科会〔平成16年10月6日〕
建設分科会会議記録
○開会日 平成16年10月6日
○場所 中野区議会第4委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後1時54分
○出席委員(8名)
伊東 しんじ主査
来住 和行副主査
はっとり幸子委員
山崎 芳夫委員
市川 みのる委員
こしみず 敏明委員
佐伯 利昭委員
伊藤 岩男委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
都市整備部長 石井 正行
都市整備部経営担当参事 服部 敏信
土木担当課長 尾崎 孝
交通安全対策担当課長 上村 晃一
公園緑地担当課長 斎木 正雄
建築・住宅担当参事 佐藤 幸一
地区整備担当課長 岩井 克英
中野駅周辺整備担当課長 豊川 士朗
○事務局職員
書記 廣地 毅
書記 松本 桂治
○委員長署名
審査日程
○議題
認定第1号 平成15年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定について(分担分)
主査
定足数に達しましたので、ただいまから建設分科会を開会いたします。
(午後1時00分)
認定第1号、平成15年度中野区一般会計歳入歳出決算の認定についての分担分を議題に供します。
本日の審査は、午後5時を目途に進めたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、さよう進めさせていただきます。
なお、本日は前回に引き続いて、歳出の都市整備費分及び歳入の審査を行うことになっておりますので、委員、理事者の皆様には円滑な運営に御協力をお願いいたします。
それでは、審査に入ります。
前回に引き続き、本日の審査を始めたいと思います。
本日は、歳出の都市整備費からまず始めたいと思います。
まず、287ページについて質疑ございますか。
はっとり委員
災害に強く安心して住めるまちという施策名の、成果指標のところで、事業実施地区の不燃化率、それから不燃領域率等ありますけれども、昨年の外部評価の結果のところでは、事業実施地区ということではなくて、全体にカバーする数値が必要なのではないかということが指摘されておりますけれども、今回その指摘を受けて、あえてそうした事業実施地区に限ったお考えをお聞かせいただきたいと思います。
岩井地区整備担当課長
昨年度そのような評価をいただいたわけでございますが、具体的に事業を実施している、これは3地域、平和の森、南台一・二丁目、南台四丁目で地区計画を導入いたしまして、そこで不燃化または木造の賃貸住宅の建てかえ促進を行っているわけでございます。そういう具体的な区の事業の実施している地域の中での不燃領域率、不燃化率についてが一定の数値の推移というものが把握できるということで、このような成果指標にしたわけでございます。ただ、例えば区全体の不燃化率につきましては、5年に1回土地利用現況調査というものを行っておりますので、そういう段階では区全域の不燃化率というものは把握できるわけでございますけれども、具体的にこのような事業展開をする中では、この3地域についての不燃化率、不燃領域率の把握がより適切に行われるということで、このような成果指標を設定したということでございます。
はっとり委員
同じく成果指標のところで、建築確認申請の確認の、一昨年度、14年度の場合は確認処分率ということになっていて、それから中間検査の受検申請率というのが、今回は受検申請率になっていますけれども、14年度は受検合格率というふうになっているのが、今回は両方とも申請率というふうに変更があったんですけれども、これはどういうお考えなんでしょうか。
佐藤建築・住宅担当参事
外部評価委員から昨年度やはり指摘をいただきまして、処分するのは当然といいますか、申請したものを100%処分するのが当たり前じゃないかということがありましたので、今度の16年度の外部評価につきましては、確認申請時、それから中間検査につきましても受検申請率というふうに改めたものです。
はっとり委員
それから、今回昨年指摘されたところでは、地区計画道路用地の売り渡し同意率というのが新たに指標の中に入れられております。このことについては、昨年住民の合意を全面に掲げているのであれば、その合意の程度を示す指標を取り出すことはできないかという指摘を受けての今回のこういう指標の設定だろうというふうに考えているんですけれども、この売り渡し同意率の96%、達成度になっておりますが、この達成できなかった4%の件の理由、売り渡ししていただけなかった理由というのはどういうことなんでしょうか。
岩井地区整備担当課長
この売り渡し同意の件ですけれども、今、委員の御質問の中にございましたように、まちづくりについての区民の皆さんの理解度というものをはかる一つの指標なわけでございますけれども、建築計画ができる段階で、地区計画内の建築計画が出る段階で区に届け出をしていただく。そのときに区として地区計画の内容を説明し、区民の皆様に合意を得ていただくような形での働きかけを行っているわけですけれども、具体的にはそのまちづくりの趣旨を十分なかなか理解できない部分もございますし、それから一定の用地を売り渡すことによって敷地規模が若干少なくなるというようなことも、そういうような受けとめ方もされるわけでございますが、ただ、いずれにしても区としては地区計画を定めたその趣旨、特に防災性の向上であるとか、不燃化の向上であるとか、そういう部分についての説明をし、理解を求めるように努めているところでございます。
はっとり委員
ぜひそういう働きかけというのをしっかりとやっていただきたいというのは要望としてお願いしておきたいんですけれども、あとその道路用地を売り渡ししていただく際の、道路ができるのはまだまだこれからという段階で、その道路ができるまでの間の使い方については、区とその売り渡しをされたもとの地主さんとの間では何か決められたものというのはあるんでしょうか、使い方について。
岩井地区整備担当課長
現行では、売り渡しされた部分については仮舗装をいたしまして、いろんな場面場面ございますけれども、一定部分道路の一部として活用されている部分がございますし、中にはその方のお宅の一部、私用として使われている部分も一部ございますけれども、基本的には仮舗装し、道路の用地として活用しているということでございます。また、そういうような道路の拡幅されている部分が区民の皆様に見えることによって、道路が少しずつ広がっていくと、またそのようなことを理解していただく意味でも、少しずつこの拡幅整備は行っていく必要があるというふうに考えております。
はっとり委員
平和の森の地区計画のエリアでは、なかなか公共のというところで使われていることは少ないと思うんです。そのままその地主さんが使っているというケースがほとんどだと私は思います、見ていて。それで、例えば買った用地の中にバスストップのポール、そういうものが設置されていて、その場所が、関東バスがとまるときに、降車の口が、たまたまおりると段差があって、お年寄りが非常に危ないというような問題があって、町会を初め、町会長さんもそうですし、老人クラブの方々もそのバスストップのポールを何とか移動してもらえないかということで要望をして、もちろんバス会社にも要望し、そのお宅にも要望し、区にももちろんそれを要望してきた。それが一昨年度だったと思うんですが、ちょっとこれは定かではないんですが、関東バスもそのための経費を予算化した、にもかかわらずいまだにそのままなんですね。バスの運転手さんによっては少し前に出て、段差を避けて、降車口をそこにとめてくれる人もあるんですけれども、なかなかみんながみんな共通認識を持っているわけではないので難しい面もあるんです。だから、ほとんどがそのまま、以前のままになっているんですね。
そういう、もうそこは区が買い取ったところですから、当然区の用地として道路とのちょうど境目になりますよね。そういうところへの働きかけをすべきだと思うんです。そのお宅も区が何とか言ってくれれば動くみたいな話を町会長さんや老人クラブの方々にされたので、私も道路課にもお願いに行きましたし、その当時は道路課もそのときにはやってくださったんですが、その後全く動きがない。その辺のこれまでの間で区としてはどういう働きかけをされてきたのか。ちょっとその辺の経緯について伺いたいと思います。
岩井地区整備担当課長
今、委員の御質問については、改めてこれまでの状況を調査しまして、必要な対応というものを図っていきたいと思っております。
主査
ちょっとはっとり委員、なるべく決算の内容に沿った形での質疑をお願いします。
はっとり委員
済みません。地区計画道路用地の売り渡し同意率ということをこの成果指標として掲げられたということで、今ちょっと質問させていただいたんですけれども、ぜひそういう面でも売り渡しを受ける際に、その一定期間どういうふうな使い方をするのかということの確認というんでしょうか、区としてもしっかりしたものを持って、本当に公共用地として、もう区の用地なんですから、使えるような形での取り組みをして、ぜひそういう取り組みをしていただきたいというふうに思います。これは要望としてお願いしたいと思います。
来住委員
まず、(4)の中野駅周辺まちづくりのところですが、まず1点は、マル2のまちづくり調査検討委員会専門部会というのが4回開かれたということになっているんですが、この専門部会の構成はどういう形で構成されているんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
専門部会の構成といたしましては、まず調査検討委員会の委員のうち、東京都の職員、それから財務省の職員、それから中野区の職員、それから学識経験者、以上でございます。
来住委員
そうしますと、この調査検討委員会との関係は、この専門部会との関係はどういう位置付け、関係になっているんでしょう。
豊川中野駅周辺整備担当課長
主に4回行いました調査検討委員会、これに出す資料あるいは議論する内容、こういったものの事前打ち合わせといったものが主な目的かと思います。
来住委員
そうしますと、調査検討委員会も同じく4回開かれているんですが、その前段で専門部会が開かれて、そこで一定の整理がされて、それが調査検討委員会に出されて議論されると、そういう関係で同じく4回という意味で、調査検討委員会の前に部会を開いて、そこで議題が整理されるということという理解でよろしいですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
もちろん議論本体は調査検討委員会で行っていただきます。したがいまして、どういったものを出すか、あるいはどういった資料を出すか、そういった比較的実務的な、ざっくばらんな話というようなことで4回開いたわけでございます。
来住委員
かなり枠を、そこの専門部会で形を整えて調査検討委員会が開かれているというふうに察しられます。それで、この東京都、財務省、中野区、学識経験者の専門部会の委員については調査検討委員会で確認をされて、その部会がつくられたということでよろしいんですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
調査検討委員会におきましても専門部会をつくるということで確認をしております。
来住委員
そのメンバーについても検討委員会で確認されたということでよろしいですか。
豊川中野駅周辺整備担当課長
そのとおりでございます。
来住委員
もう一つ、(8)のところですが、東中野駅前広場整備基礎調査委託というところでちょっとお伺いしますけれども、この東中野については既に平成13年、いただいた資料、その33というのが委員会資料で出されております。ここで平成13年11月からの調査が228万円されています。この調査と今回のこの委託調査480万円の委託調査の関係についてまずお伺いしたいと思います。
服部都市整備部経営担当参事
決算説明書のそこに書いてございます基礎調査の委託につきましては、駅前広場を構成する前提の交通量実態調査並びに、ちょうど環六の境にございますので、向いにあります桜川橋の交差点の交通量の予測調査、または駅前広場のレイアウトの関係の前提のさまざまな資料を作成してもらうべくやった内容でございます。また、13年度につきましては、これも連続してございまして、ちょうど環状六号線の接します桜川橋の橋の付けかえに伴いまして、人工の高台をつくります。その仮設の桟橋の高台の転用といいますか、それを転用して広場を想定することとなりましたけれども、その転用につきましての構造的な並びに技術的な調査を行った経過でございます。したがって、一連の流れでございます。
来住委員
一応関連をしているということですが、平成15年の委託についてはその35というところで480万円の委託が示されています。この予算のときにはかなり、当時川上議員が予算の分科会でこの調査についてのその必要性を問う質疑が随分行われております。それで、一つは委託先ですけれども、平成13年の委託は東日本旅客鉄道株式会社の東京工事事務所ということで、この15年度はJR東日本コンサルタンツ株式会社ということになっているんですが、このJRに関係する広場、またそこにどういう人の、動線を含めて調査委託をされたと思うんです、交通量調査が中心ですので。例えば平成15年の場合には競争入札でこのJR東日本コンサルタンツが委託を受けたのか。これは指名だったのかどうか。まずその点伺います。
服部都市整備部経営担当参事
契約の手法で見れば、随意契約でございます。
来住委員
やはりJRにとってどういう広場になるのかというのが一つは事業者にとっての結果がいろいろな形で及ぶことになると思うんですね。したがいまして、やっぱり直接JRそのもの自体が利害に関係することになる事業者だと思うんですが、この平成15年のJR東日本コンサルタンツというのは、JRそのものと何らか関係している委託先の会社なんですか。
服部都市整備部経営担当参事
今回随意契約で結ばせていただきましたのは、今、委員の方が若干御紹介されてございますけれども、JRの軌道敷内も含めて、一体としてそういった検討あるいは調査をしていくということもありますので、そういう随意契約の判断をいたしました。なお、御質問のJR東日本コンサルタンツにつきましては、JR東日本の100%の出資会社でございます。ただその辺は、鉄道の軌道施設とか、駅舎あるいは駅広の設計など、相当広範囲に実績があるという判断を含めて、加味して随意契約を結んだ経過でございます。
来住委員
この種のコンサルといいますか、委託を受ける会社というのがほかにないという判断もあったということですかか。
服部都市整備部経営担当参事
幾つかはありましたけれども、具体的に軌道上あるいは軌道敷内に立ち入りまして調査をする立場、あるいは環六と、あるいはJRとの協議をしながらこの調査委託を行う関係もありましたので、そういった一体性という関係から欠かせないと判断をした経過がございます。
来住委員
いずれにしてもこの調査がもととなって広場の構造がある程度示されていくわけですね。したがって、直接の利害の当事者とならざるを得ないJRの関係するところが委託をして、調査したものをデータとして一定の構想ができてくるという関係にあるわけですから、あくまでもその辺のほかに全くないということであれば厳しいかと思いますけれども、その辺の判断はもう少しきちんとした整理が必要ではないかというふうに思いますが、今後についても含めて何かありましたらお答えください。
服部都市整備部経営担当参事
何点か御説明申し上げます。まず、構造につきましては、先ほども13年度に仮設の高台を転用することの可能性の中で、具体的に構造の技術的な調査を行った経過がございます。その段階ではJR東日本の東京工事事務所、そこで調査をお願いいたしました。今回、15年度においてJRCといいますか、JR東日本コンサルタンツにお願いいたしましたのは、そういった利害の関係とは違って、あくまでも環状六号線の整備、また一体となった駅前広場、そして当然その敷地の半分を有しますJRの関係、全体として、一体として調査検討ができるような形で、しかもその当該会社につきましても、さまざまな形で同じような駅前広場設計等かかわってございます。そういう観点から、その専門性あるいはさまざまな軌道上あるいは軌道敷内への立ち入り、円滑に行うために対応したものと考えてございます。
来住委員
先ほど紹介した予算の分科会でのやりとりなんですが、この委託については、既にその当時広場をつくったときに車を中に入れた形での広場をつくりますというのが調査の委託をする際の一つの考えがもう区の中に、この当時この予算のときにあったわけです、そういう御答弁がありますので。したがって、その後私は総括で取り上げましたけれども、住民の皆さんにはなかなかそこが最初から理解ができていない、またそういう形での住民の中でのやりとりが最初からきちんとなかったことによるいわゆる検討委員会、住民を含めた検討委員会でのいろいろな問題が生まれたのではないかというふうに思うんです。したがって、もともと調査の目的が広場をそういう形でつくるということを、そういう意味では広場の中にタクシーやバスを取り込むということが前提となった調査ということでの調査委託であったということをこの分科会では述べていらっしゃるんですけれども、それはそういうことだったということで改めて確認できますか。
服部都市整備部経営担当参事
今紹介いただきました検討委員会の中でも私の方でお答えしていますのは、そもそも駅前広場につきましては、都市計画法上の交通広場という位置付けであるということを明確にその委員会の中でもお話ししてございます。つまりそのこころといたしましては、鉄道、バス、さまざまな利用する方々が円滑に、交通の結節点として広場を使っていただく、その機能を有していただくといいますか、そういったところで一定のバスあるいはタクシーの乗り入れ、それは当然前提の中でのお話としてさせてもらった経過がございます。なお、委員会の中の一部の委員さんからは、それに異を論ずる方もおりましたけれども、結果としては、これも総括でお答えしておりますように、6回にわたる委員会の結論といたしましては、区が御提案した、あるいはその後の検討委員会の中でもんでもらった形の現計画、検討案の形、バス、タクシー等々が入る交通結節点としての交通広場、そういう形になったものでございます。
はっとり委員
先ほど、最初にお伺いしたかったんですが、今回出された決特の建設21の地区施設道路用地取得の地区別実績一覧がありますけれども、これは件数と面積が出ているんですが、金額というのは出せないでしょうか。
岩井地区整備担当課長
申しわけございません。ちょっと答弁保留をさせていただきたいと思います。
はっとり委員
活力と魅力のあるまちという施策面のところでちょっと行政評価についてお尋ねしたいんですが、昨年はここのところは分野の目標と施策の目標が同じ記述だったというふうに記憶をしております。そのことについて私も決算の分科会で指摘をさせていただいたと思いますけれども、今回は施策の目標と分野の目標というのが逆じゃないかというような指摘もあります。分野の目標の方に数値が示されていたり、ちょっと私なんかも見ていて、ああ、なるほどなというふうに思ったんですけれども、ここではそのほか指標の設定についてもかなり厳しい指摘をされていると思います。そして、評価表が非常にわかりにくいというようなこととか、それから成果についても当該指標からは判断できないとか、それから効率性についても同じような指摘がされているんですけれども、前回、14年度、15年度、2年間、他の施策のところとはちょっと違うのかなという感じを持っているんですけれども、このあたりについてお考えをお聞かせいただきたいと思います。
岩井地区整備担当課長
活力と魅力のあるまちというところの行政評価で、今のような評価結果になったわけでございます。施策の評価結果につきましては、一定の厳しい評価がされておりますけれども、この施策自体は東京都や事業者、区民との連携に基づいて推進していく非常に重要な施策であるというふうな理解、受けとめ方をしていただいております。ただ、具体的に成果指標を出すに当たっては、この活力と魅力のあるまちについては中野駅周辺まちづくり、また西武沿線のまちづくりということの事業でございまして、現段階では計画づくりを中心に進めているところでございます。そういう中で、具体的な指標についての設定に非常に苦労したところでございます。今回改めてこのような指摘をいただきました。そのようなことを十分受けとめまして、今後についてはよりわかりやすい表現、区民の目で見て一定の成果がよりわかりやすく見えるような、そんな指標の設定については工夫をしていきたいというふうに思っております。
はっとり委員
今そういうふうにお話をされたんですが、本当におっしゃるように東京都と区と事業者、区民の協働によって行われる本当に重要な施策であるからこそわかりやすい、区民が納得できるような記述というのが、記述というか、要するに取り組みだと思うんですが--が必要だと思います。ぜひこの外部評価で指摘されたことを来年度に生かして工夫をしていただきたいというふうに思います。これは要望として。
こしみず委員
(10)の西武新宿線踏切対策に伴う沿線まちづくり基礎調査委託577万5,000円かかっておりますけれども、この基礎調査の内容についてちょっと教えてください。
岩井地区整備担当課長
西武新宿線につきましては、現在東京都からは踏切対策基本方針なども示されまして、連続立体化についての検討をしているわけでございますが、その事業を推進するに当たっては、沿線のまちづくり、どのような形で進めていくか。これは鉄道が高架になる、地下になるというだけではなくて、それにあわせて、それを一つのインパクトとして周辺のまちをどのように整備していくかということが国が事業採択を進めるに当たっての重要なポイントになるわけでございます。その意味では、今後のまちづくりの考え方を整理する意味で、西武沿線の現状はどうなっているか、またまちづくりの課題はどうなのかということを一定の整理をする必要があるということで調査を行ったところでございます。その調査を踏まえまして、これからまちづくりの基本構想の策定に向けて現在準備を進めているという状況でございます。
こしみず委員
もうちょっと具体的に、基礎調査ですから、この部分がこういうことだからという部分があると思うんですけれども、そこら辺はいかがですか。
岩井地区整備担当課長
例えば現段階での一つの調査の内容でございますけれども、例えば踏切の遮断時間がかなり長いということから渋滞がかなり長くなっている、踏切があく時間が短いであるとか、または西武新宿線によって地域が南北に分断されていて、小中学校の学区域も分断されている。そういう中で通学などにも支障を来しているとか、または駅前の広場空間が少ないというようなこと、さらにはその周辺については、歩行者であるとか、自転車であるとか、そういうものが混在していてなかなか歩きにくい状況になっているというような、そのような課題があるわけでございます。そういうような課題についても前提にし、または受けとめた上でこれからどのような形でのまちをつくっていく必要があるのか、そういうようなことについて現在検討しているというところでございます。
こしみず委員
そうすると、この(3)のマル2のところの沼袋駅周辺まちづくり勉強会、4回行われていますけれども、この勉強会の内容はどういうことをやったのか。
岩井地区整備担当課長
今の答弁の中にいたしましたが、まちづくりの今後の考え方、構想というものを区はつくっていくわけですけれども、それには一定の地域との合意というものを図っていく必要がございます。そういう合意づくりに向けては、各駅ごとに勉強会を立ち上げていこうという中で、昨年度については沼袋駅周辺について勉強会を立ち上げて、昨年度は4回、おおむね月1回程度の開催をしてきたところでございます。そういう中で、区としては先ほど答弁したような課題というものも認識しておりますけれども、区民の皆様もふだんからどのような現状としてとらえているか、また課題として考えているかということについて意見交換をしているところでございますし、また鉄道の立体化が実現された他都市の視察をするとかというようなことも含めて昨年度取り組んでまいりました。
こしみず委員
先行きの話になると思うんですけれども、今現実に期成同盟ができて、西武線の地下鉄化を何とか推進していこうという方向性に今なっておりますけれども、当然じゃあ地下鉄化になった場合には、現状の線路の上は更地になっていくと思うんです。その場合の使い勝手というんですかね、沿線のまちづくりの中での勉強会という内容も含まれてやっているような形を考えてよろしいですか。
岩井地区整備担当課長
例えば高架になるか、地下になるかというのはありますけれども、地下になった場合には現軌道の部分について、鉄道敷の部分についてどうなるのかということについては、区民の皆さんが非常に高い関心を持っているところでございます。基本的にはその用地はある意味では鉄道事業者の用地ということになりますけれども、それについての区民の要望、または区の考え方も一定程度整理した段階では、その考え方を東京都に対して提示していくというようなことになろうかと思っております。
主査
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
なければ進行します。
288ページ、289ページについて質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
進行いたします。
291ページについて質疑ございますか。
来住委員
291ページの住宅資金等融資ですが、建設18で資料をいただいています。まず1点ですが、このあっせん実績ということで、説明書でいえば一般が実績として1件、特別が1件ということで、それぞれ250万円と500万円ということで金額が示されているんですが、この建設18の出していただいた資料ではよくわからないんですけれども、15年度が修繕で1件ということなんですけれども、この表と建設の資料との関係をちょっと教えていただきたいんですが。
佐藤建築・住宅担当参事
資料の建設18のところの欄外にアスタリスクで記入させていただいたんですけれども、受付の年度、それからあっせん年度、融資の実行年度が異なる場合があるというような注意書きをさせていただきました。これは申し込み者がたまたま年度にまたがって、どうしても3月末に来た場合、うちとしては受付、あっせんするんですけれども、実際に融資の実行が銀行さんの融資ですので、年度をまたがって4月以降になってしまうということがありますので、このずれがこの表の違いになっているわけです。
来住委員
わかりました。建設18で行きますと、この平成11年度から5年分出していただいたんですが、年々そういう意味では利子補給の執行残のこれは、まず件数で行きましても15年度が1件ということで、この5年の中で見ても極めて少ない、年々少なくなってきているんですけれども、これは一定の時期に利用しやすいように改善はされたと思うんですが、その改善された内容についてまず伺いたいのと、今回の融資の成立が1件ということについて、どういうことでこういうふうに少なくなってきているのかということについて伺いたいと思います。
佐藤建築・住宅担当参事
15年度に住宅の融資あっせん制度の見直しを若干させていただきました。
まず、申込者の要件としまして、2点ございます。まず年齢でございますけれども、申し込み時の年齢が二十歳以上で、返済の完了時は70歳未満というのが条件でございましたけれども、この部分の返済完了時を75歳未満というふうにちょっと引き上げさせていただきました。それから、収入の件ですけれども、前年の収入が、給与所得者のみの場合、支払い金額100万円以上で1,443万円以下というような条件があったんですが、見直しでは、前年の所得金額1,200万円以下だけという条件にさせてもらいました。
それからあと親子継続の返済といいますか、リレー方式ですけれども、この場合も年齢のところを緩和という意味で、これも先ほどの70歳というところを75歳まで引き上げたといいますか、返済期間を75歳に達する日までということで延ばさせていただきました。それから、親子リレーの場合もやはり所得金額、先ほどの金額で言いますと、給与所得のみの場合100万円以上1,443万円以下、これを前年の所得1,200万円以下というふうにこれも緩和させていただいております。それから、少額融資の返済期間、期間の見直しという中で、融資額が200万円以下の場合は5年を超えない範囲での申し込みという規定があったんですが、これも期間を10年ということで短縮、少額融資の返済期間の短縮ということで10年ということに、10年間でも返せるよということでさせていただきました。
主なものはそのようなもので見直しさせていただいたんですが、実際は15年度、今、委員指摘のように伸びないんですが、これはやはり総括質疑でもお答えさせていただきましたけれども、今は非常に市場金利が低いという中で、なかなかこちらの区の融資の方に申し込みが伸びないという大きな要因ではないかと考えております。
来住委員
いろいろ所得を初めとする改善を図ったけれども、融資までに結びつかなかったということなんです。あっせんが15年でいうと3件あったけれども、1件しか融資に結びついていないということなんですけれども、この2件についてはどういうことが理由としてということになりますか。
佐藤建築・住宅担当参事
区としましては、今のような条件緩和をしまして、当然あっせんということで、銀行さんの方に当然審査が参ります。やはり銀行さんの方がさらに厳しい審査がございまして、その中で銀行としての判断の中で融資が受けられないという部分はこの2件の中に生じてしまったという事情がございます。
来住委員
その中味をもう少し追跡していただければと思うんですが、あわせて例えば高齢者、介護保険には至っていないけれども、その高齢者の場合のバリアフリーの改修といいますか、改善などについて、これが利用できるということにはなっているんでしょうか。そういうのも対応できるということで。もう一つリフォーム的なといいますか、そういうことで改修をということで対象の中にそれらも含むというようなことにはなっていないんでしょうか。むしろ私はそういうところも対象に、要するにこの増改築、修繕という中にリフォームだとかバリアフリーだとかも対象の中に入れてほしいというふうに思うんですけれども、そういう点での改善方というのはいかがなんでしょうか。
佐藤建築・住宅担当参事
この住宅の修繕資金の中に二つ設けておりまして、加齢対応型、それから特例という項目で二つに分けておりまして、今、委員お話しになったようなバリアフリー対応、要するに手すりとか段差解消、こういったものをする場合の工事に対して融資しているということでございますので、一応対応しております。
それから、昨年度金融公庫の方でもやはりバリアフリーの融資を始めたということを聞いております。これを使いまして、また後ほど条例関係で関係してきますけれども、その中でも高齢者の方への対応ということの拡大、公庫の方でも拡大しているような施策を打っているというふうには聞いております。
来住委員
リフォーム融資も入るんですか。
佐藤建築・住宅担当参事
リフォームという言葉は使っておりませんけれども、加齢型と特別という中で今の内容を含んでいるということでございます。
主査
他に質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
ないようですので、進行いたします。
岩井地区整備担当課長
先ほどはっとり委員の質問の中で、建設の資料の21、地区施設道路用地取得の地区別実績一覧の中で、件数、面積のほかに用地取得費についての御質問がございました。南台四丁目地区につきましては3,843万7,700円でございます。次に、平和の森につきましては12億3,804万1,246円でございます。南台一・二丁目につきましては4億4,563万3,000円でございます。
以上でございます。
はっとり委員
これは、算定基準というのはどういうふうになっているでしょうか。
岩井地区整備担当課長
購入に当たりましては鑑定を行いまして、それについての手続をとりまして、具体的に購入価格を決めているということでございます。
主査
それでは、292ページ、293ページの質疑を受けたいと思います。
はっとり委員
ここでも同じようなことで、行政評価の結果としていろいろと指摘がされております。施策の目標というところ、将来像というところで、わずかな配慮で、入れかえることによるそういうわずかな配慮でわかりやすいものになるんじゃないかとか、あるいはさまざまな提案ということもこの中で行われておりますけれども、具体的には申し上げませんが、今回の指標では成果も判断できないということで、かなり来年度に向けた工夫というのは必要になってくるのかなとふうに思うんですけれども、その辺についてはいかがでしょうか。
佐藤建築・住宅担当参事
この分野のところは、この行政評価につきましては、区民生活部の方の分野での行政評価になっております。要するに施設の管理という意味合いでございますので、ちょっとこちらでお答えしていいのかどうか。
はっとり委員
所管外ということですか。
佐藤建築・住宅担当参事
所管外ということです。
主査
他に質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
ないようですので、進行いたします。
294ページについて質疑はございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
ないようですので、進行いたします。
296ページ、297ページについて質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
それでは進行いたします。
298ページ、299ページについて質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
ないようですので、以上をもちまして、歳出に関する質疑は終了させていただきます。
佐藤建築・住宅担当参事
先ほどの融資のうち、2件が未実行といいますか、銀行融資の方で断られたと言っていましたけれども、そのうちの1件は取り下げがありました。申しわけありません、答弁の訂正をさせていただきす。
主査
歳入の質疑に移りたいと思います。
質疑に際しましては、歳入補助資料のページ番号をおっしゃっていただきますようお願いいたします。
質疑はございますか。
こしみず委員
2ページの3節自転車駐車場のところの一覧表なんですが、ここで還付という形で4カ所の駐車場から還付それぞれ受けています。5,100円というのは3カ月の利用で、単価5,100円ですから1件あったのかなと思うんですが、中野南3,000円に対して5,100円還付されている。これはどういう意味なんでしょうか。
上村交通安全対策担当課長
この還付というのは、定期利用、1カ月利用、3カ月利用を買いまして、主に3カ月利用の方の場合に、例えば購入したけれども転勤等で使わなくなったと。一応1カ月の単位で還付を認めております。ちょっとこの内訳につきましては、南につきまして5,100円ですので、ちょっと何カ月かの組み合わせてで5,100円になったと推測しますけれども、ちょっと内訳については。一応1カ月単位の還付になっております。ちょっと調べますので。
主査
答弁保留ということで。
こしみず委員
そうすると、例年ですと大体このぐらいの還付数になるんでしょうか。
上村交通安全対策担当課長
昨年で見ますと、ちょっと合計金額ではありませんけれども、北口中央で2万2,700円、鷺宮東で4,200円、鷺宮北で5,100円、沼袋地下で4,200円、東中野南で7,000円、東中野駅で2,800円というふうに昨年はなってございます。
主査
他に質疑ございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
他になければ、以上で一通り質疑は終了いたしますが、質疑漏れはありませんか。
佐伯委員
申しわけありません。環境整備の道路清掃のところで、ごみ状バイク等撤去処分ということで、バイク155台、自動車1台とあるんですけれども、例えば自動車なんかの場合にはナンバープレートがなくても車体番号とかそういったもので持ち主が突きとめられると思うんですけれども、このあたり、警察とのやりとりなんていうのはどういうふうになっているんでしょう。
尾崎土木担当課長
自動車の撤去なんですが、もちろんナンバープレートがあればそちらの方で追求することもできますし、車検証等がはっきりしているとよりわかりやすいんですが、車体番号まで削りとられているケースがあります。もちろんそういう場合はナンバープレートはありません。区内の、ある面では空き地の近く、住宅地に隣接するわけではないんですけれども、ちょっと人目のつかないところにとめられて、放置されている状況が発覚するということです。私どもは基本的には警察と一緒になって、その所有者を当たります。ただ、そういう状況になりますと、手がかりがないというのが実態なので、結果的には処理しなければならない。何か一つでも手がかりがあれば警察も追求できると思うんですけれども、なかなかその先にたどり着くまでに至らないというケースが出てきます。そういったことで、道路上に放置するわけにはいきませんので撤去しております。
主査
他に質疑漏れはありますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
主査
先ほど答弁保留がございましたけれど、それにつきまして今答弁できますか。
〔「ちょっとまだ」と呼ぶ者あり〕
主査
では次回、あすの分科会で答弁できますか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
主査
それでは、答弁保留を除きまして、当分科会分担分の質疑を終結いたします。
次に、意見についてですが、意見がある場合は、10月7日(木曜日)の正午までに会派名を御記入の上、文書で事務局まで提出をお願いいたします。
次回の建設分科会は、10月7日(木曜日)午後1時から、当委員会室において開会しますことを口頭をもって通告いたします。
以上をもちまして、本日の建設分科会を参会いたします。
(午後1時54分)