平成19年07月18日中野区議会交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会
平成19年07月18日中野区議会交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会の会議録
平成19年7月18日交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会 中野区議会交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会〔平成19年7月18日〕

交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会会議記録

○開会日 平成19年7月18日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後4時49分

○出席委員(14名)
 久保 りか委員長
 山口 かおり副委員長
 内川 和久委員
 ひぐち 和正委員
 林 まさみ委員
 せきと 進委員
 伊東 しんじ委員
 佐野 れいじ委員
 小林 秀明委員
 近藤 さえ子委員
 佐伯 利昭委員
 かせ 次郎委員
 斉藤 金造委員
 飯島 謹一委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 副区長(政策室) 沼口 昌弘
 計画財務担当課長 長田 久雄
 政策室特命担当課長 奈良 浩二
 中部地域担当課長 遠藤 由紀夫
 産業振興担当参事 鈴木 由美子
 都市計画担当課長 登 弘毅
 中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
 北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 市川 求
 土木・交通担当課長 遠山 幸雄
 拠点まちづくり推進室長 谷村 秀樹
 拠点まちづくり担当参事 秋元 順一
 中野駅周辺整備担当課長 松前 友香子

○事務局職員
 書記 杉本 兼太郎
 書記 松本 明彦

○委員長署名


審査日程
○議題
 中野駅周辺のまちづくり・産業振興について
○調査事項の経過並びに現状について
 1 中野駅周辺のまちづくり・産業振興について(産業振興担当・拠点まちづくり担当)
○所管事項の報告
 1 中野駅地区整備計画案作成支援業務委託の成果について(拠点まちづくり担当)
 2 平成18年度調査委託「中野駅南口地区およびその周辺のまちの将来像とまちづくりの方針・方向性に係る調査・検討」の報告について(中野駅周辺整備担当)
 3 その他
  (1)コミュニティバス「なかのん」の事故について
  (2)KBバス百人町線(高田馬場~東中野)の減便について
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

委員長
 本日の審査日程についてお諮りいたします。
 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、3時ごろに休憩を入れ、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 中野駅周辺のまちづくり・産業振興についてを議題に供します。
 本日の審査に入る前に、前回の答弁保留について理事者から答弁を求めます。
市川北部地域まちづくり担当課長
 前回の委員会で、飯島委員に対する答弁を保留した、野方以西の3駅周辺のまちづくり構想のたたき台と、50年後の鷺宮のまちの関係についててございます。これにつきまして、前回答弁しましたようにまちづくり構想のたたき台につきましては区が策定したものでございます。50年後の鷺宮のまちにつきましては、これは鷺宮住区協議会の分科会である、まちづくりを考える委員会が、50年後の鷺宮のあるべき姿について検討したものであると聞いております。その意味では、別のものであると考えております。
飯島委員
 別のものだと、それはもちろん別のものですよね。それはわかっているんです。要するに、地元にはそういう鷺宮の地域に関して、まちづくり、それから将来のまちのあり方というか、そういうことについて考える機運がある。それから、区は区でやっている、いわゆる連続立体交差――連続立体交差と言っても、地下化と言った方がいいかもしれません、中野区にとってはね。これが、まちづくり、地下に駅をつくるというか、地下化することによる、東京都の連立の採択要件として、そのまちづくりの取り組みが不可欠ですよということになっている。
 それぞれにそれぞれの裏面があって、必ずしもそれが相互に交流があって、お互いそういう方向に進んでいるというふうになっているかどうかということが問題なわけでしょう。だから、中野区は中野区としてものをつくる。だけど、地域に住んでいる人たちは住んでいる人たちとして、みずからのまちのことをみずから考えている。これは別々であってはいけないわけだから、その辺の連携というか、むしろ、どっちがどっちを取り込むのかわかりませんけれども、行政のサイドとしてはそういう動きも当然、この中野区が考えている鷺ノ宮駅周辺のまちづくりに関してそういう動きと連動していくというか、こういうことの視点が大切になるんじゃないでしょうか。そういう点についてはどうお考えになっているんですか。
市川北部地域まちづくり担当課長
 今回のこの構想につきましても、沿線のまちづくりを考える会の皆さんとか、あと区民を対象にした意見交換会や、そのほかいろんな機会をとらえて区民の皆さんの意見を聞きながら、まちづくりの検討をしていきたいと思っております。
飯島委員
 その次のことがあるからこれだけにしますけども、基本的にそうだとすれば、中杉通りという通りがあって、そこに踏切があってと。こういう構造で、一つは構造的に取り組むことになっているんですけど、そういう地域に住んでいらっしゃる皆さんのそういう意向、その他を考えていくときに、都市計画的なことの大きな部分と、いわゆる周辺まちづくり、地域振興、あるいは商店街の活性化、こういうようなこととして渾然としているのが、いわゆる中杉通り沿道の商店街の拡幅とか、そういう問題なんです。
 だから、そういう視点を外さないように、この前、一番最初にも言いましたけども、そもそもは踏切問題なわけだから。同時にあそこには都市計画道路があるということ、しかもそれは優先的にやると言っているんだけど、なかなかそうはいかないよという。しかも、同じところをやるわけではなくて、バイパスをつくって変えていくと、そういうものもあるわけですから、そういう視点を外さないで、ぜひこれから取り組みをしていただきたい。これは要望ですから、お答えは結構ですが、その視点をぜひ外さないようにお願いしたいと思います。
委員長
 以上で答弁保留分については終わります。
 それでは、前回の委員会に続き、調査事項の経過並びに現状についての1番、中野駅周辺のまちづくり・産業振興について、所管事項の報告の1番、中野駅地区整備計画案作成支援業務委託の成果について及び2番、平成18年度調査委託「中野駅南口地区およびその周辺のまちの将来像とまちづくりの方針・方向性に係る調査・検討」の報告についての説明を求めます。
秋元拠点まちづくり担当参事
 前回、非常に時間のない中で、中野駅地区整備計画案作成のための調査・検討の結果について御報告をさせていただいたわけでございますが、若干本日はお時間をいただきまして、補足というんでしょうか、復習的な御説明をさせていただきたいというふうに思っております。よろしくお願いをいたします。
 お手元の概要書をお開きいただきたいわけでございます。1-1ページでは、目的あるいはこの検討対象地域をあらわしてございます。2-1ページの方では、中野駅の乗車人員の推移ということで、若干資料が古いものが掲載してございましたので、新しいものを新たに追加してお出しさせていただいたということでございます。いずれにしましても、乗車人員の推移を見ますと年々減少傾向にあるという問題認識でございます。
 2-2ページでは、マル4番、中野駅発着バスの乗車人員ということで、こちらにつきましても、平成16年度乗車人員については落ち込みを見せているという状況がございます。
 続きまして、2-3ページでは、この中野駅を取り巻く周辺の都市計画施設ということで、新北口駅前広場用地は都市計画道路付属広場として1万5,600平方メートルの都市計画決定があるということで、その地下には地下1層180台の都市計画駐車場が計画決定をされているということでございます。これらの用地の所有状況が、2-3の右側のページ、マル7でございます。こちらの方の所有状況、国をはじめ中野区、東京都、JR、いろいろなところが土地を持ってございまして、これらの整理をきちっとしていく必要があるということでございます。
 2-4ページでございますが、こちらの方では過年度、平成16年度に行いました交通結節機能等調査検討報告書ということで、その抜粋といたしまして、そのときに検討した3案についての比較検討表を掲載させていただいてございます。今回の検討に当たりましては、将来イメージC、いわゆる中野通り西側は橋上案プラス既存駅舎施設改良想定案、これをもとに検討しているものでございます。
 次の3-1ページをお開きいただきたいと思います。交通の現況でございます。こちらは現況調査をもとに把握した数字でございまして、中野駅改札からのピーク時歩行者交通量、これは南口では7,050人、時間当たりでございます。北口改札では1万3,490人、これは北口では南口の2倍ほどの改札歩行者交通があるということでございます。
 この中で一番気になるのが、歩行者サービス水準でございまして、表3-1をごらんになっていただきますと、マル4、中野駅北口交差点、こちらのサービス水準だけがBということになってございます。この右の図をごらんいただきますと、中野駅の北口から西側に渡る中野通りの横断歩道部分、ここでサービス水準がBになっているという状況がございます。
 4-1ページをお開きいただきたいと思います。4-1ページでは、交通結節点機能のあり方ということでございまして、この交通結節点機能につきましては、交通結節点機能だけではなくて都市の玄関口機能あるいは都市サービス機能、この三つの機能で整備しなければならないということでございます。右側のページの(2)では、中野駅の交通結節点としての機能と整備の方向ということで、三つの視点から今後整備されるべき内容を記載してございます。
 次の5-1ページでございます。こちらの方では、将来交通需要の検討をしてございます。まず、(1)では現況駅前広場利用者の推計ということでございまして、マル1では駅改札口通過人員、これが中野駅の現況乗降人員を実地調査してみますと16.1万人、1日当たりというふうに推計がされてございます。それと、今度は現況駅前広場利用者数の推計でございます。こちらの方は5.9万人、合わせまして22万人の方が駅並びに駅広を利用しているということでございます。これに、(2)では将来の需要増の推計ということで、警察大学校等跡地開発あるいは駅周辺の再開発等を考慮いたしますと、中野駅の乗降人員としては10.6万人の増加、駅前広場利用者数の推計では4.6万人の増加が見込まれるという推計をしているところでございます。
 次のページをお開きいただきたいと思います。6-1ページになります。この中野駅の交通結節点としての課題ということでございまして、まず、(1)では高低差のある現状の地形上の問題、それから(2)番では商業エリアのにぎわいの連続性の阻害、それから今後の景観、オープンスペースの確保、それから(4)番では駅前広場機能といたしまして面積の不足が課題となるということでございます。表の6-1をごらんいただきたいと思いますが、この表の一番右側が現況の面積、合計、南北合わせまして5,900平方メートルでございます。計算上必要な面積、これは開発前というのは現在でございまして、現在ではこの利用者数から想定しますと1万600平方メートルの駅前広場の面積が必要であると、明らかに4,000平方メートルほどの不足を生じているわけでございます。これがさらに開発後になりますと、1万5,400平方メートルの駅前広場が必要であるというふうに想定されているものでございます。
 7-3ページをお開きいただきたいと思います。こちらの方で、駅前広場のさらに面積の検討をしてございます。今、申し上げました計画上必要な面積ということで、開発後には1万5,400平方メートルが必要になるということでございました。表の7-1をごらんいただきたいと思うわけでございますが、計画上必要な面積が1万5,400平方メートル、これに対しまして現在の交通広場として利用できる地上部分の面積、これが下の図のハッチ部分でございます。このハッチ部分を合計いたしますと、くしくも1万5,400平方メートル、これとぴったり合うわけでございますが、この新北口駅前広場9,500平方メートルはまだ広場として整備されておりませんので、当然その分が不足しているわけでございます。この部分での広場の都市計画面積としては2万1,500平方メートルということで、将来の需要増を予測しましてもこの都市計画面積での整備が済めば十分クリアできるということでございます。
 次のページをお開きいただきたいと思います。こちらの方では、歩行者回遊動線の検討ということで、この図で注目していただきたいのは、やはりこの周辺の地盤の高低差がございます関係上、この青紫色部分、こちらの方がこの凡例にもございますように歩行者動線、デッキというふうになってございますが、上空のデッキで回遊性を確保する必要があるというところの検討図になってございます。
 次のページをごらんいただきたいと思います。こちらの方では、交通施設の技術的検討ということでございます。まず、マル2の駐車場需要でございます。こちらの方は、現況の駐車場供給量プラス路上駐車台数を調査いたしまして、それにパーソントリップの将来伸び率を掛けまして、将来の駐車場需要数を算定してございます。その結果、150から210台の駐車場が必要であるという算定結果になってございます。右側では、整備施設数の設定ということで、バス乗降場については整備施設数、新北口で乗車12台、降車3台、現南口の方では乗車3台、降車1台が整備されなければならない。それから、タクシー乗降場プール、こちらの方につきましては各駅前広場に乗降車場それぞれ1台ずつ必要であるということでございます。そのほかに、タクシープールといたしまして新北口では10台、現南口でも10台、現北口では数台、そういったような施設整備が必要であろうという想定でございます。一般車乗降場につきましては、現北口、南口にそれぞれ、やはり駅直近に送迎それぞれ1台ずつ必要であるという考え方でございます。駐輪場につきましては、南北合わせまして6,300台を想定してございます。これに対しまして、南口再開発等で1,500台、これを確保できる予定ということから、北口では5,300台を確保するという想定をしてございます。駐車場では、先ほど申し上げましたように150から210台が必要ということから、新北口のところで200台の駐車場を確保すると、そういう想定をしているところでございます。
 次のページをお開きいただきたいと思います。8-2ページでは、南北通路幅員の設定ということで、その幅員の検討をしているわけでございます。それぞれ、歩行者サービス水準Aを満たすための検討ということでございます。まず、必要通路幅員の算定では、下の図をちょっとごらんになりながらお聞きいただきたいのでございますが、中野通りの右側、西側でございますが、こちらの方では橋上駅舎のところの南北通路ということを想定してございまして、この北側には18メートルの幅員の通路が必要である。南側は、逆に2メートル程度の幅員で足りるという想定でございます。それからまた、中野通りを挟んで右側、東側でございますが、こちらの方では南側で5メートルのコンコース空間が必要であるということで、中野通りの歩行者通路の4メートルと合わせて9メートルの歩行者空間が必要である、そういう想定をしてございます。
 次のページをお開きいただきたいと思います。次のページでは、南北通路の幅員でございますが、中野通りの西側18メートル、南側に2メートルということを申し上げましたが、こちらの方は18メートルの幅員で南北の自由通路の幅員を確保するということでございます。それから、中野通りを挟んだ東側の既存駅舎の改造については、5メートルプラス4メートルの9メートルの歩行者空間を確保するということでございます。右側、(3)番、東西連絡幅員の設定ということでございまして、東西連絡路の北側では9メートルの幅員を確保する、東西連絡路の南側では6メートル程度の幅員を確保する、そういう想定をしたところでございます。
 以上の交通施設の検討結果を踏まえまして、整備構想案の検討を行っているわけでございます。
 次のページでは、整備構想案の検討ということで、A、B、C案を検討してございます。右側の図をちょっとごらんいただきたいわけでございますが、A案では駅前広場のメインレベルを2階、B案では3階、C案では同じく3階ですが、B案の変形ということのA、B、C案ということになるわけでございます。メインレベルというのは、人が主に活用する広場部分のレベル、周辺を見渡す場所というような、アイストップというような言葉で言うわけでございますが、そういったことでの検討をしている、メインの高さということになるわけでございます。
 9-2ページをお開きいただきたいと思います。こちらの方では、A案ということになってございますが、平面的には大体A、B、C案ともこの考えと同じでございます。中野通りを挟んだ左側、西側は南北通路18メートルの幅員、それから右側の部分、こちらの方については歩行者空間の拡幅ということで9メートル確保する、そこからそれぞれ南側は中野二丁目、中野三丁目へ連絡路が伸びる姿、それから北口では、新北口広場から区役所、サンプラザの再整備スペースへ伸びる連絡路、それからさらには警察大学校等跡地の開発に連続する連絡路、こういったものを考えているということでございます。この新北口広場の整備の内容によって、A、B、C案というふうに分かれているわけでございます。
 次の9-3ページでございます。A案の断面図ということで、右側の図をごらんいただきたいわけでございますが、階層イメージ図になってございます。このA案は、3階部分、橋上部分に歩行者広場として必要最小限の広場を用意しようということで、A案では2階をメインレベル、2階というのが現在の北口北側の駐輪場が置いてある部分でございますが、そのレベル、これを2階レベルというふうに言ってございます。こちらの2階レベルにバスとタクシー、それから歩行者広場、これを整備するという考え方でございます。それから、1階部分、これが現在の中野通りのレベルになるわけでございますが、1階部分に駐輪場を整備いたしまして、駐車場については地下1階に確保するという考え方でございます。
 この図の上段の真ん中に、交通動線図というのがございます。これがどういうふうに新北口広場に車が入ってくるかという動線図でございまして、左側の補助223号線、こちらの方からこのA案ではバス、それからタクシーがこの新北口広場に入ってくるということで、2階レベルでバス、タクシーのすみ分けを行って活用していく。一般車につきましては、中野通りから入りまして地下1階の駐車場に入っていくと、そういったような動線を考えているわけでございます。
 次の9-4ページは、B案になります。平面的なものはA案と同じでございますので、省略をいたしまして、次のページをごらんいただきたいと思います。9-5ページ、階層イメージ図をごらんいただきたいと思います。こちらの方は、3階部分、いわゆる橋上部分がメインレベルになるわけでございます。したがいまして歩行者広場をかなり広く想定しているというものでございます。2階部分に若干の歩行者広場と、それからタクシー、それから駐輪場スペース、こういったものを確保することを想定してございまして、このB案ではバスが1階レベル、中野通りレベルに進入していくというものになります。こちらの方も地下1階に駐車場を整備するという考え方でございます。
 交通動線図をごらんいただきたいわけでございますが、こちらの方では、完全にそれぞれ三つの交通動線を考えております。バスが223号線、いわゆるけやき通りから進入をするということで、1階レベルにバスバースがあるということになります。それからタクシーの方は、北側道路部分からこの新北口広場に進入をするということでございます。こちらの方は、バスバースの1階上、現在の北口駐輪場レベルのところでございます。それから一般車両については、中野通りから進入をいたしまして地下1階の駐車場を活用する、そういうような考え方、これがB案でございます。
 続きまして、9-6ページ、C案でございます。こちらも平面的にはほぼ同じ考え方でございますので、省略をいたしますが、9-7ページをごらんいただきたいわけでございます。こちらの方は、3階レベル、いわゆる橋上レベルがメインレベルになるわけでございまして、橋上部分に歩行者広場としてかなり広いスペースを確保するという考え方でございます。そして、2階部分、これが現在の北口駐輪場部分のレベルでございますが、こちらの方に、小さい歩行者広場になりますが、それプラスバスバース、それからタクシー乗降場を用意するという考え方でございます。それと、一部に駐輪場を配置するという考え方をとってございまして、1階、中野通りレベルに駐車場を確保するという考え方でございます。
 交通動線図をごらんいただきたいわけでございますが、こちらの方も223号線、けやき通りからバスが進入をして出ていくということになります。タクシーにつきましては、北側の道路から新北口広場に進入、出入りをするということになります。それから、中野通りからやはり一般車が出入りをするということを想定しているものでございます。
 続きまして、次のページになりますが、こちらの方は現南口駅前広場、それから北口広場の検討図でございます。両広場とも、現在の車を主に想定した活用ということではなくて、歩行者系広場に整備をするということでございます。こちらの方では、現北口駅前広場の整備に当たりましては歩行者広場をかなりのスペース割くとともに、タクシーの乗降施設、これはやはりお体の悪い方を想定して乗降車1台ずつそれぞれ確保する必要がある、それからお体の悪い方の乗降場1台、そういったものを想定する必要がある、それから現南口広場もこういったような歩行者を意識した整備を行う中で、タクシーにつきましてはそれぞれ乗降1台ずつ、タクシープールを10台、お体の悪い方の乗降場を1台、バス乗車場としては3台、降車場として1台、そういったところの整備を行っていけば、歩行者系の広場としてある程度の利用が可能である。こちらの方の南口につきましては、この右側に緑で濃く書いた部分がございます。これは中野二丁目の再開発によってさらにこの広場機能の拡大が見込まれるということでの整備案になっております。
 9-10ページをお開きいただきたいと思います。こちらの方で、A案、B案、C案、それぞれの比較検討を行ってございまして、昨年の検討の中ではこのC案が、○の数が一番多いということから、この案がよろしいのではないかという御提案をしているところでございます。
 最後になりますが、どうしても捨てがたい案ということで、10-2ページに参考案を掲載してございます。こちらの方は、平面図、これがまず大幅に違います。今までのA、B、C案につきましては、南北通路を西側と東側に分けて設定していたわけでございますが、こちらの方では1カ所に集約をいたしまして、中野通りの上部あたりに橋上で南北通路を24メートル幅員のもので整備したらどうかという案でございます。
 10-3ページでは、その階層イメージ図が掲載されております。橋上広場、これは今お示しをした南北通路の橋上部分のレベルになっているわけでございますが、そのレベルにあわせて歩行者広場をかなり広く設定するということでございます。それで、現在の北口駐輪場レベル、これが2階レベルになるわけでございますが、そのレベルにバスとタクシーのバースと乗降場をそこに設定するという考え方でございます。
 それから、1階部分には駐輪場を平面で5,300台分用意をしてしまう、それから地下1階に駐車場を整備するということでございます。これも、交通動線をごらんになっていただきますと、バス、タクシー、一般車がそれぞれ動線も錯綜もなく、広場が利用できるのではないかということでございます。
 以上が昨年度行った調査・検討の結果でございます。今年度につきましては、さらに検討を深めまして、実現性のある整備構想案としてまとめていきたいというふうに考えているものでございます。
 引き続き、南口の調査結果につきまして、松前の方から御報告をさせていただきます。
松前中野駅周辺整備担当課長
 引き続き、平成18年度調査委託「中野駅南口地区およびその周辺のまちの将来像とまちづくりの方針・方向性に係る調査・検討」の概要について御報告させていただきたいと思います。資料は、こちらのA3判となります。
 この資料は、構成といたしまして3部立てになっております。まず、第1章が現況の課題の整理、そして第2章が、18年度は地元に入ってまいりましたので、そこで伺っている課題、魅力、それに基づくまちの方向性、将来像を取りまとめております。そして第3章では、まち全体の中で中野駅南口地区がどうあるべきかといったところを踏まえた将来的な将来像、あるいはネットワークの考え方というような内容を取りまとめております。
 では、早速内容に入りたいと思います。まず、1ページ目、1-1、現況の整理でございます。18年度は、その前年度に引き続きまして南口を三つのエリアに分けて整理をしてございます。一つは、中野三丁目エリア、そして二つが中野二丁目再開発事業検討区域とその周辺エリア、そして3番目が二丁目紅葉山エリアというふうに分けてございます。その現況の中身につきましては、後ほどお読みとりいただければというふうに思います。
 1枚めくっていただきまして、1-2、周辺を含めた動きであります。こちらは、北口を含めまして駅周辺の大きな開発動向を八つ、概要を整理してございます。まず、マル1から申し上げますと、警察大学校等跡地周辺地区、こちらは6月末に民間事業者も決定いたしまして、いよいよ今年度から本格的にまちづくりが動き出すという状況にございます。そしてマル2、中野駅地区、これは先ほど御報告を差し上げた次第でございます。その下、目をやっていただきまして、マル3番、中野二丁目地区再開発事業、こちらは17年10月に準備組合を設立いたしまして、地区計画決定に向け検討を進めている状況でございます。左側、マル4番、区立桃丘小学校、こちら20年3月統廃合という予定になっております。マル5番、丸井中野本店、こちら本年8月に閉館というようなお話を伺っております。マル6番、五差路、こちらは都の優先整備路線という位置付けになっておりまして、今年度は対象等々につきまして調査を進めるというようなことを伺っております。マル7番、区立第九中学校、こちらは区立中央中学校との統廃合が予定されておりまして、その後は中野体育館を移設予定ということになっております。そして最後、マル8番、JR用地、こちらにつきましては将来的なまちづくりの可能性をこちらに検討させていただけてはというような思いを持っているというところでございます。
 またページをめくっていただきまして、1-3、課題の整理となっております。こちらは、地図上に非常に細かい文字で落とし込んでいるような形になっておりますので、ちょっと中身を一つひとつ確認することは割愛させていただこうと思っております。ただ、ページの上段に、南口共通の現況とその課題というふうにして整理をしてございます。そのポイントだけ申し上げようと思います。
 まず、共通の現況なんですけれども、やはり駅機能の老朽化、駅付近の人や車の動線の錯綜、駅広場の交通混雑、あと歩行者空間の不足、あるいは南北の回遊性が不足している、あるいは駅前にふさわしい景観形成や土地の高度利用が実現できていない、あるいは商店街における回遊性が乏しいというような現況が確認されております。もちろん、課題につきましては、これらを解決していくような、駅前にふさわしい景観形成、商店街の活性化や魅力づくり、調和のとれたまち並み形成といったようなところを念頭にまちづくりを進めていきたいというふうに考えております。
 続きましてページをめくっていただけますでしょうか。第2章になります。こちらは、18年度、地元に入ってまいりまして勉強会を行いました。そのあらましを整理してございます。まず、このまちづくり意見交換会というふうに目しているんですが、ねらいといたしましては、やはり皆様との情報の共有化、そしてそこから課題や取り組み、方向性などを整理いたしまして、共通の将来像とかイメージを共有化していきたいというのがねらいでございます。こちらにつきましては、1月の下旬から3月上旬にかけまして計8回の意見交換会を行いました。延べで354名の住民の皆様方に参加をいただいたというところでございます。詳細なあらましにつきましては、また後ほどお読みとりいただければというふうに思います。
 引き続きまして、2-2、次のページになるんですけれども、こちらはその意見交換会で出された皆様方の課題マップ、魅力マップという内容になってございます。こちらにつきましても、いただいた皆様方の声をほとんどその形のままマッピングするような形になっておりまして、これも一つひとつを読み上げるのは非常に細かくなってしまいますので、ちょっと割愛させていただきますが、やはり地元の皆様、住んでいらっしゃる皆様方ならではの御意見が入っているというような内容になっております。内容につきましては、また後ほどお読みとりいただければというふうに思います。
 そして、もう1枚めくっていただけますでしょうか。2-3番、まちの将来像、まちづくりの方向性、意見交換会からというふうに目しております。こちらは、その8回の勉強会を通じてさまざまいただきました御意見をもとに、共通の方向性というところを取りまとめております。ページの上段に、まちの将来像、まちづくりの方向性ということで枠でくくってあるんですが、ポイントといたしましては、やはりこちらは閑静な住宅街の文化、歴史、緑を大切にしてほしいであるとか、若い人が来るまち、魅力あるまちづくりを目指したい、あるいは商業地域としてもっと活性化をしたい、おしゃれなまちづくりをしたい、あるいは歩行者にとって安全で快適なまちづくり、再開発事業の機会を生かしたまちづくり、少子・高齢化に対応したまちづくり、防災機能を充実したまちづくりといったようなところを掲げております。
 こちらにつきましては、10カ所ほどのポイントに絞って整理をしておりますので、一応中身についてざっと確認をさせていただきたいと思います。まず、ページの左側からなんですが、まず中野駅、こちらはやはり再開発事業とあわせて駅自体の検討を進めてほしい、あるいは東と西に改札口をつくってはどうか、JR南口と北口を自由に行き来できるようにしたい、放置自転車をなくしてほしいというような声があがっております。
 その下、桃丘小学校廃校後の活用、こちらにつきましては、長く時間をかけてもいいので、地域に根差したものとしての活用を図っていきたいという声が上がっております。産業の要素をプラスする必要があるという声、また、その周辺とあわせて建てかえてはどうかというような声もあがってまいりました。
 その下、桃園通り堀之内への道です。こちらは現状、小劇場等々もございますから、それを生かした魅力的なにぎわいづくり、歩行者道路としてよくしてほしい、若者の元気さを反映したいというような声があがってございます。
 その下、住宅地及び地区内の道路でございます。こちらは、現状も優良な住宅街ではあるんですが、安全に住みよい住宅地、ファミリー世帯が住める住宅がもっと必要ではないか、敷地面積の最低基準を現行よりも広くしたらどうか、緑を残してほしい等々といった声があがっております。道路につきましても、一方通行が多いため車の利便性を高めたい、車もそうだけれども、人のことをもっと考えてほしい、安全に歩けるまちづくりを目指してほしいというような声があがってございます。
 目を右の方に移していただきまして、五差路大久保通り、こちらはやはり五差路時代の改良及び大久保通り北側の日照を守るための日影や高さの規制を強化してはどうかというような声があがってございます。
 その上、再開発事業、こちらは公共施設の整備、オープンスペース、駐輪場等々ですね、そういったところの整備を求める声、そして片や、高層住宅は必要なのかという声もございましたが、地元の商店の活性化にはやはり住宅は必要であろうというような声もあがってございます。この再開発事業の機運を生かして南北の道路をつくってほしいであるとか、利便性の高い駐輪場を設置してほしいというような声があがってございます。
 その上、紅葉山文化センター、紅葉山公園です。こちらは、現状の文化的な雰囲気や緑を大切にしてほしい、若者の元気さを反映したいという声があがってございます。
 その上、千光前通り、やはりこちらはおしゃれな活気あるにぎわいづくりを求めたい、歩きやすく整備してほしいというような声があがってございます。
 最後、中野通りファミリーロードなんですが、こちらにつきましては駅前にふさわしいまち並みをつくってほしい、歩道空間を整備してほしい、放置自転車をなくしてほしい等々といったような声があがってございます。
 続きまして、もう1枚めくっていただきまして、2-4番でございます。こちらは、まちづくりアンケート調査の概要というふうになっております。昨年度は、地元の意見交換会をしたわけなんですけれども、やはりその勉強会に参加いただけない皆様方の声も確認をしたいということで、アンケートを実施いたしました。対象といたしましては、同エリアの二十歳以上の6,600名の中から無作為抽出で503名、こちらの方々に郵送配付、郵送回収をした形でございます。回収できた数は157票ということで、31%程度という回収率でございました。
 設問といたしましては、大きく五つ聞いてございます。まず一つが、現在の対象区画の状況に関する評価ということです。こちら、結果といたしましては、あまり好ましいとは考えていただけていないというような結果になっております。特に歩行者の安全性やまち並みの美しさ、緑やオープンスペースといったようなところに課題が多いのかなという結果になってございます。
 2)といたしまして、対象区域内のまちづくり動向に対する認知度を伺いました。これにつきましては、ほとんど知っていたという方が7%、それに対しまして、ほとんど知らなかったという方が33%ということで、3分の1の方についてはなかなか知られていない状況なのかなというところの結果となっております。
 次、3)番です。対象区域とその周辺のまちづくりの動きに対する意識、こちらにつきましては、基本的にはやはり期待も不安も感じているという率直な意見が一番多いというところでございます。
 4)対象区域の将来に対する期待を問うておるんですが、こちらにつきましては基本的にはやはり暮らしのまちというイメージが皆さん一番強く持たれているという結果になってございます。
 そして最後、5)まちづくりへの参加、取り組み意思なんでございますが、こちらにつきましては積極的に参加したい、あるいは参加することは難しいけれども関心はあるという方々を含めまして、98%の方が関心があるという結果になってございます。
 またページをめくっていただけますでしょうか。最後、第3章に入ります。こちら、3-1、中野駅周辺の都心地域の特性と題しております。このページは、南口をそれ単体で考えるのではなくて、駅周辺、北口も含めてこの周辺の中でどうあるべきかというところの考え方を整理してございます。ポイントとしては四つ掲げております。
 まず、1)新たな都心形成のとらえ方としております。こちらにつきましては、要は北口、いよいよ警大等跡地の整備が本格的に動き出すわけなんですけれども、そういった大きな開発機運をこの南口にもぜひ波及させたい、生かしてはどうかというところでございます。そういった大きな波及をうまくとらえながら、各エリアの個性をもっとどういうふうにとらえていけるのかというようなところをこちらで述べているところでございます。
 そして、2)交通結節機能と直結するコンパクトな商業・業務機能と題しております。こちらにつきましては、基本的に南口はやはり優良な住宅街であると、そうすると、例えば警大跡地のような大規模な開発ではなくて、その住宅地にふさわしいヒューマンスケールの商業あるいは業務の整備といったところが重要になるのかなというところを整理してございます。
 そして、3)番、駅から広がる歴史と文化のネットワークと題しております。こちら、南口につきましては、その歴史的な要素であったり、その文化の息吹といったようなところが所々ございますので、そういったところをまちづくりにつなげて、回遊性を高めていってはどうかという考え方を整理してございます。
 そして最後、4)周辺住宅地と共存共栄する生活都心と題しております。こちらにつきましては、やはり基本的に南口は住宅街でございますので、そういった優れた住環境を維持・創出するためには商業機能あるいは地形の持つ高低差でありますとか、あるいは新たにできるマンション等々、そういったもろもろの要素と調和のとれたまちづくり、そういった視点が重要であろう、そういった視点を持った整備が重要であろうというようなところを整理してございます。
 続きまして、3-2なんですが、こちら、まちづくりの方向性、土地利用の方向性(中間まとめ)とさせていただいております。こちらにつきましては、先ほど2-3で地域勉強会から出た方向性ということでポイントを確認させていただいたんですが、そこと重複する部分もございますので、細かく確認するところはちょっと割愛させていただきますが、このページの上段の方に、これまで区が上位計画として出してきたポイントを整理してございます。中野の顔にふさわしい多様な機能の集積であるとか、南北の地域が一体となった連鎖的なまちづくり、働き、楽しみ、憩うなど多様な機能の集積、あるいはJRで分断された南北地域の一体性や回遊性を高めるといったようなことをこれまで上位計画として打ち出してきたわけなんですが、そういったところも今後きちんと踏まえて、こういったまちづくりの構想を進度化していく必要があるというふうにとらえております。
 そしてまた、ページをめくっていただきまして、最後のページになるんですが、3-3番、交通・緑のネットワークの方向性、これも中間まとめというふうにさせていただいております。こちらは、何色かの点線で図示しているような形になってございますが、何点か確認をいただきたいのは、まず緑の点線が中野二丁目、中野三丁目地区内を南北に、あるいは駅を南北東西に走っているかと思いますが、この緑の点線は歩行者優先道路というふうにしております。こちらは、こういったところの配置で歩行者の回遊性を高めていけたらというところを図示してございます。そしてもう1点、オレンジ色のような色で地区内を東西及びこの再開発事業エリアの東側を南北に走っている線があろうかと思いますが、こちらは歩行者と車の共存道路ということで、そういったところの整備も進めて人や車の回遊性を図っていきたいというところを図示してございます。そしてもう1点、グレーの点線が中野二丁目、中野三丁目地区内の中を主に東西に走っているかと思いますが、こちら主要生活道路の整備ということで、やはり中野二丁目、中野三丁目とも地区内は細街路が非常に多くて、なかなか東西の道路整備が進んでいないというところもございまして、こういったところできちんと道路整備も図りながら、まち全体の回遊性、あるいは歩行者の安全性とかネットワークの強化を図っていきたいというところを図示しているところでございます。
 一応、以上、ざっと御報告をさせていただいたんですが、南口に関する御報告というところでございます。
委員長
 調査事項の経過並びに現状についての1番、所管事項の報告の1番及び2番について、質疑はございませんか。
ひぐち委員
 最初に説明をしていただきました、中野駅地区整備計画の方なんですけれども、ちょっとわからないところがあるのでお聞きしたいんです。今現在の中野駅の駅舎というのは、残すんでしょうか、それとも改修して、そのままお使いになるのかどうかということ。
 それから、9-2を見ますと、北側の駅のところが広く歩道はつくってあるんですけれども、今現在でもサンモールへの買い物とか、駅からおりて横断歩道を渡る歩行者が非常に多いので、信号をつけるにも人だまりができてしまったりして非常に交通の交差が激しく、その辺がどう解消できるのかということ。
 それからもう一つは、JRとの打ち合わせというのはどこまで、どうなっているのか、その辺をお聞きしたいんですけど、よろしくお願いします。
秋元拠点まちづくり担当参事
 中野駅地区の整備ということになりますと、まず冒頭にございました中野駅舎、これについてどうするのかということでございまして、私どもとしてはこの周辺広場の整備、あるいは橋上広場、あるいは橋上南北自由通路、こういったものの整備にあわせて駅舎の方の再整備、これをお願いしていくというスタンスでございます。(「再整備だけど、今のをどうするんだと聞いているんだよ」と呼ぶ者あり)現在の駅舎そのものについては、改めてつくりかえていくというんでしょうか、つくりかえを当然検討の視野に入れて、私どもの検討を進めていくということでございます。
 それから、現在の北口の広場、これにつきましては御説明の中でも行いましたが、現在バス、タクシー、そういったものが錯綜しているわけでございまして、これをできるだけ歩行者系の広場として再整備をしていくという考えでございますので、当然北側への商店街への連続性、そういったものを十分考慮して現北口の広場の再整備を図っていくということで考えているものでございます。
 それから、JRとの検討状況はどうかということでございましたが、今回の構想案、A、B、C案については現在のところまだJRとの協議を進めておりません。ただ、平成16年度に行った検討、この中ではJR当局も入って検討を重ねてきた、その延長線上にあるというふうに考えてございまして、今年度、昨年検討したものについて、JRを加えて検討を深めながら、構想案に絞り込んでいくということを考えてございまして、これからJRと折衝を図っていくという状況でございます。
ひぐち委員
 今の御説明ですと、これは9-2だとか、A案、B案、C案とございますけれども、これはあくまで本当の案ということで理解してよろしいでしょうか。そして、これからJRとの話し合いもまた詰めて、そしてサンモールの商店街の方々と話し合いを進めていくということで理解してよろしいでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 昨年度は、あくまでも構想案のたたき台ということで3案出し、それから参考案ということになっているわけでございますが、今年度はこの3案をできるだけ一つの構想案に固めていく、検討を深めるという状況にございます。当然その中では、先ほども申し上げましたJRも含めた中で実現性の高い整備構想案としてまとめていくという考えでございます。
 それから、本日こうやって委員の皆様に御報告させていただきましたので、今後周辺の商店街、サンモール、ブロードウェイも含めまして周辺の方々あるいは関係者の方々に御説明を申し上げて、いろいろな御意見、こういったものもちょうだいをして、ことしの検討の中にできるだけ反映をさせていく、そういった考え方でございます。
近藤委員
 私も、ちょっと自分だけが勉強不足でわからないのかなと思っていたんですけれど、駅のことが何にも出ていないんですよね。それで、まちづくりを中野駅周辺のまちづくりと言ってやっているんですけど、中野駅の状態がどういうふうになるかわからなくて周りばっかりやっていると、とってもバランスの悪いものができてしまう可能性もあるし、まちをつくるときに、やっぱり駅におりて、例えば吉祥寺だったらそこの駅ビルというところがあって、そういったまちづくりが始まっているというか、JRの中でもいろいろな――駅は何にも手をつけないけれど、商店に広がっていくまちづくりとか、そこのところを検討しないと、どういったまちになっていくのかというのがやっぱり。中野駅は広いですし、駅ビルとかになっていくのとか、そういうのはだれが決めるんですか。このいろんなまちづくりの中で区民が提案したりすることは、そこは入っていないのか、駅の中のことは、ばんとJRからこうやりなさいと提案されるのか、ほかのところなんかもどうやって決まっていくんですか。それを教えてください。
秋元拠点まちづくり担当参事
 駅舎そのものにつきましては、中野駅周辺まちづくり計画あるいはガイドライン、こういった中でもシンボル性や風格を備えた駅舎として整備をするということで描かせていただいております。私どもといたしましては、こういった計画あるいはグランドデザインに沿って、今後JRと協議を進めながら、駅舎そのものの建てかえについても、当然中野駅周辺の中心となるべき場所でもございますので、そういった再整備、再構築を働きかけて、真の中野駅周辺のまちの顔として機能するように、まちづくりを進めていくという考えでございまして、これは今後JRと十分協議をして実現を図っていきたいというふうに思っているところでございます。
近藤委員
 今後、協議をもちろんしていただかなくてはならないのは当たり前なんですけれども、やっぱり駅前の顔ですからね。そこを含めたまちづくり、駅をきれいにするというだけではなくて、やっぱりまちづくりの――まず中野におりて、駅というものが人を呼ぶ、「ああ、中野駅に行きたい」というところでなくてはならないと思うんですよね。そこのところというのを全く外してしまっているんじゃないかなと、とっても思うんですけれども、ぜひそこのところはJRと早くに、区民の皆さんの声を聞きながらやるのはとってもいいんですけれど、まずJRとの協議ということをしていただかないと困ると思うので、要望しておきます。
飯島委員
 二つとも一緒というのは、実はなかなか意味のあることなので、絵が少し違うのはどうしてなのかなと、まず伺っておきたいと思うんです。
 つまり、回遊動線は、こっちの駅周辺の方は、基本的な絵柄は7-4にあるように西側の南北、いわゆる歩行者動線、デッキになっています。こっちの南口の方は、最後のページについているものは、これは四角いこういう、当初の中野区の考え方の歩行者動線になっている。これはどうして違うんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この絵柄の違いにつきまして、御指摘をいただいたところでございますが、現在作業が別々に進められているということもございまして、最後の調整ができていないというところがございます。そういったことがございまして、今年度からそういった弊害を取り除くためにできるだけ1カ所で調査が進められるような、そういう体制を組んだところでございます。今回は、その整合が間に合っていないという状況で、大変失礼を申し上げております。
飯島委員
 その整合は、最初からとれていたはずなんじゃないんですか。だって、そんな――合成の誤謬というのがあるんですよ。つまり、それぞれのところでベストを尽くす、全部より集めてみると何かおかしなものになっているという、これはもう経済学の世界で有名な考え方、要するに指摘ですけどね。
 この駅周辺も、そういうおそれがなきにしもあらず、つまり警大は警大、それから駅周辺でいわゆる北口の駐車場を含めた新しい新北口広場、それから北口と南口の広場というのと、それから南口のいわゆるまちづくり再開発、それぞれがそれぞれ進んでいると、本当にそれぞれの思いの中でものができてしまうおそれがあるので、そうすると、一体的にものを考えていくってそもそも当たり前の話なんですが、その体制はようやくでき上がったということなんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 昨年までは、今、委員の御指摘がございましたようにそれぞれ別という、それぞれ意識はしていたわけでございますが、最終的には考え方は合っているわけでございますけれども、その線に多少の差が出ているという状況はございました。今年度から、そういったことのないような調査結果が出せるように、その体制を変えて取り組んでいくということでございます。
飯島委員
 構想策定のためのそれぞれ委託の調査ですよね。そうでしょう。これが構想じゃないわけですね。いわゆるデータと、多少の絵柄ということになるんでしょう。だれがつくるんですか、この構想については。
秋元拠点まちづくり担当参事
 委託会社に作成を依頼して、最終的には中野区が作成をするということになるわけでございます。
飯島委員
 ちょっと微妙な表現ですね。コンサルタントを使って、これはとりあえず計画案作成支援業務委託をしましたね。そうすると、その計画原案みたいなのは今度またさらに委託する会社がつくって持ってくる。それを皆さんが多少見て、手直しをして案になる。
 地区整備計画というけれども、この中には都市計画の変更もしくは決定、あるいは中野区として責任を持って行わなければならない意思決定を含んでいる、そうですね。そういうのって、そんなコンサルタント会社にお願いして、計画案が出てきて、それをいじくればいいという、そういう性格のものではなくて、むしろ区が基本的なそういう、秋元さん先ほどグランドデザインとおっしゃいましたけど、そういうグランドデザインに基づいて何をすればいいのか、つまり技術的なことについてのさまざまな調査委託、あるいは絵をかくこと、それも技術的なことを含めて、そういうのはあるかもしれないんだけど、そもそもの出し方というのは、それは区が主体でもって考えるべきだと思うし、構想案作成――例えば吉祥寺の場合、南北自由通路を使って、再度また立川と、あるいは三鷹と戦いを起こしていくということでやっていますよ。でも、それは商店の皆さんとか、地元の商店街の人たちとか、地元のそういう人たちと行政が一体になってグランドデザインをつくっている。南北通路についての考え方もつくり始めている。そういうのがある。一方、じゃあ中野区はどうなんだと言ったら、コンサルタント会社に委託をして、その計画案が出てきて、それを少しいじって構想にするって、それじゃ全然、何て言うの、かかわり方というか、もう最初からそういうのをやったって勝負はついていると、こういうふうに思われちゃう可能性だってありますよ。
 第一、この調査委託が、じゃあ一体何だったのかということになる。こういうのは、我々も含めて、中野区としてどういうことを考えていくのか、課題の抽出と、それから多少の方向性は示されているわけだから、その中からみずから主体的に選択をして、こういう方向だなということを決めていくためのこういう調査委託なんでしょう。それはしましたよ。でも、また計画案もコンサルタントにお願いしちゃいますよというんじゃ、何にもならないんじゃないの。どうですか。秋元さんじゃなくたっていいよ。
秋元拠点まちづくり担当参事
 ちょっと私の御説明に誤解があったかもしれません。本日、御報告差し上げておりますのは、構想案のたたき台ということで、複数のものを御提案させていただいたと。あくまでも一つの構想案の作成に向けて、今、作業に取り組んでいる最中なわけでございます。これは、その途上にあるというところでの昨年度の成果として、本日御報告をさせていただいたものというものでございます。
 したがいまして、ものとしては構想案のたたき台ということでございまして、今年度、このたたき台を住民の皆さん、周辺の商店会、町会、こういった方々に御報告をし、御意見をいただきながら、委員各位ともご相談を申し上げながら、区の構想案として固めていくということになるわけでございます。
 当然、作業そのものは委託会社等にお願いをしていくわけでございますが、そういった一つの案として固めていく段階では、一定の手続を踏んで、中野区のものとしてまとめていくという性格のものでございます。一つの構想案として固めて、中野区の案としてまとめていく段階では、今、委員から御指摘をいただいた手続を踏んで、中野区のものとして皆様にまた御報告を申し上げると、そういった手続を踏みたいというふうに思っているところでございます。
飯島委員
 その手続を踏まれると、それはもう当然のことです。秋元さん、そうおっしゃったので伺いますけども、これは途中のプロセスの、要するに途中経過の構想のたたき台――わかりました、このちょっと厚い方の駅周辺は。こっちのもう1個、周辺のまちの将来像とまちづくりの方針・方向性に係る調査・検討、次元のちょっと違う中身ですけども、しかし関連性があって、ぱちっとパズルがはまるような、ジグソーの一つでありますよ、この南口の方は。これがはまって全体になる。
 ここで、中野駅周辺についてはA、B、C、3案プラス参考案、四つですね、基本的に出されているのは。秋元さんに伺いますけども、このA、B、Cプラス参考案、4案の中から、皆さんの意見を聞いて決める、それはそれで手法としてはあるでしょう。しかし、責任を持って中野区のこの駅周辺のまちづくりについて一定の方向性を考えなければならないのは、これは行政の役目です。責務ですよ。そういうお立場にあって、その担当する分野の最高責任者というか、執行責任者というか、何だかわかりませんけども、それは秋元さんだね、担当参事だから。あなたは、じゃあ一体このたたき台ができてきて、どうお考えになりましたか。どう受けとめましたか。秋元さんのお考えを伺います。
秋元拠点まちづくり担当参事
 なかなか発言のしにくいところではございますが、この検討の中ではC案がというような一応結果が出ているという報告をさせていただきましたが、これは個人的なということでお聞きをいただきたいわけでございますが、必ずしもC案が最適ということではないかなというふうに思っております。要は、今年度さらに検討を深めるわけでございますから、その中の一つを選択するということではなくて、やはりいろいろな案、それプラス新しいもの、そういったものを入れ込む必要もあるだろうということで、その中では私の意見もあったり、それから区民の方の御意見もあったりするかと思いますけれども、その中でやはり皆さんとコンセンサスの得られる、そういった構想案としてまとめていく必要がある、それが私の責務というふうに考えているところでございます。
飯島委員
 ごめんなさい、担当参事の責務という話ではなくて、要するに組織として物事を取り扱うわけですから、拠点まちづくりのところでものをお考えになるわけでしょう。――わかりました、ちょっと話がしにくいということですね。
 僕は、この二つを見比べたら、二つのものを合わせてみると、A、B、Cの3案はだめです、これははっきり言って。なぜか。東西自由通路がなぜ西側に置かれているかという必然性がない。人の流れからいったって、あるいはこの南口の住宅再開発の絡みからいったって、そんな西側に南北のネットワークを設定したら、これは引っ張り過ぎですよ。だから多分、自分じゃ言いたくないし、ちょっと言いづらいから参考案ということで残したのかもしれませんけど、この中野通りの上に南北通路を置いておくというのは極めてわかりやすい案なんです。
 しかも、JRは何と言っているか。JR東日本の中野駅にかかわることについて問い合わせをしました、国レベルで。JR東日本本社からのお答えがありました。これによれば、中野区はいわゆる今のサンプラ前あたりでさまざまなことを検討されているらしいと、中野区の検討を待ちたいということもあるんだけど、JR東日本として心配しているのは、既存の商業集積地とのかかわりがこの西側にあまりにもシフトすると、それがちょっと心配ではないかと、こう考えているようでありました。
 つまり、どう考えても、この西側の警大の跡地、それから南口は、この紅葉山を含む東側、それから丸井をベースにした南のいわゆる西側、そして今度はサンモール、ブロードウェイ、この辺のいわば北側の東側、非常にクロスして、駅を中心にしてバッテンになっているわけだよね。そういうもののぶつかり合うところというのは、中野通りの上なんですよ。だから、ここをベースにものを考えていくという案は極めて素直なんだろうと思うんです。
 それだからといって、最初から一つに絞っちゃうと危ないというので、複数逃げ道とかダミーとかを用意しながら物事をされるというのは結構だけど、やっぱり絞っていくところはそろそろ絞り込んでいかないと、それが基本的なアクセスラインになるんですよね。だから、そういうことも含めて、行政の責任として方向を絞っていくことが大事なんだろうというふうに思うんですけども、そういう意味で、どうですか、この参考案なんて言っているけど、何でここに参考案がついているのかよくわからないし、このA、B、Cというのを出してきているはずなんだから、このコンサル会社がA、B、Cを考えてきたとすれば、参考案は――私の想像ですよ、これは。間違っていたら間違ったでいいんだけど、それはある意味、それぞれやりとりをしていく過程の中で、皆さんが業務委託を発注する際に、ある程度やっぱりそういうことなんだろうなということで、最後にこういうものを考えてきたということもあるんだろうと思うんですね。案外それが、そうかなという部分なんでしょう、きっと。とすれば、そういうことは参考案じゃなくて、A、B、Cだっていいんですよ。妙に参考案なんて転がしておかないで。南口の再開発考えたら、このいわゆる参考案が一番全体的な周辺ベースを考えると、落ちついているところじゃないのという気もしないではないんですが、何か室長がもだえているので、いいですよ、どうぞ言ってください。
谷村拠点まちづくり推進室長
 昨年度のAからCにつきましては、新北口駅広場の機能がどうなるかというのを重点に検討してまいりまして、特に駐輪場の位置ですとか、あとバスベイですとか、そうした駅へ接続する方の利便性はどうなのか、そのために駐輪場を地下にした方がいいのか、それとも今あるところの高さといいましょうか、1階レベルにしたらいいのか、それからバスベイも比較的駅に近くするのか、それとももう少し長くしてやったらいいのか、そうしたところを中心に考えまして、具体的なJRとの接続の方が十分にはできておりません。これにつきましては、今年度の中で、先日もちょっとJRの方と打ち合わせをした中で、特にJRとしても現在エスカレーター等は設置されておりますが、まだエレベーター等の設置をすることもバリアフリー上必要というようなこともありまして、駅舎の改善をどうしていくのか、こうしたこともJRとしても課題となっておりますので、自由通路についてどこの位置がよろしいのだろうか、技術的な点も含めてJRと詰める中で、区としてもどうしたものが最善――先ほど委員おっしゃられましたように、南北方向、特にクロスするところのそうした機能をどう確保していくのか、それも含めまして検討していきたいと思っております。
飯島委員
 駅舎は、もちろん所管じゃないと、JRがやっているわけですから、そう簡単にこういう駅舎ですよとは言いがたいのかもしれません。でも、これを見たら全然今の駅舎なんか残りようがないですよね。だから、そういうことを中野区がつくっちゃって、JRから何か言われるとまずいなと。そちらで、じゃあ、やってくださいよと、お金もそちら持ちねとかって話になると嫌だなと思ったりしているのかもしれませんけれども。いずれにしてもJRのサイドは、どうするんだと、中野区のいろいろ考えていること。それじゃあものは進まないので、やるんならしっかりおやりにならなきゃならないし、どっちにしたって、駅舎って東西に分かれて二つの建物みたいになったりするわけでしょう、どんな案でも。多分、それで真ん中通すということになればそうなるわけだし、そうなれば駅舎だってもう考えてもらいますよと。
 ただ、問題は、これは鈴木さんの分野にかかわるかもしれませんけれども、果たしてその中に商業スペースなんかを入れて、新たなコマーシャルベースのものを入れるのか。基本的な駅の交通結節点の機能で、なおかつコミュニティスペースみたいなのはあるかもしれないけれども、そこには大規模ないわゆる駅中ビジネスなどを導入しないものなのか、そういうことだって――JRの意向はもちろんあるでしょうから、やる以上は自分たちはこうやりたいよというのはあるかもしれない。それから、周辺の、既存の商業集積の問題とか、そもそもが、ここにどのくらいの商圏が成立するかというふうなことともかかわるわけだよね。そうすると、単純に都市計画的な手法とかだけで事は済まない。
 だから、もう一度伺いますけども、この構想策定の主体というのはどういうものになるんですか。皆さんのサイドの、役所の行政のサイドの策定主体はどう形成されるんだと。拠点まちづくりのところだけで物事はできませんよという認識なんだろうし、それは住宅も、商業も、交通もさまざまに絡むとすれば、構想策定の組織をどうつくっていくんだということになってくるんじゃないですか。それで、うちは得意なのは、すぐ連携してどうのこうのってやるんだけど、それでカバーできるほど事は簡単じゃない。ある程度きちっとして、継続性を持って取り組める組織をつくらないと、これはなかなかいきませんし、特命担当だけでできるかって、それはなかなかいかないと思いますよ。
 かつて、隣の斉藤金造委員、18年度のときに、まちづくりはそんなものなのかって特命担当関係で質問されてましたけども、総務委員会で。それはそれとして、だけど、それだけではやっぱり――組織としてさまざまな人たちがかかわれるものをつくらないとならないし、そこが受け皿になって、自分たちが計画策定の主体なんだと。コンサルを使うのはもちろん結構ですよ、そういう使った成果を生かして一つの方向を出していく、あるいはまちの皆さんとの共同作業に入っていく、こういうことのベースをつくらないと、これ、いくらつくったって――だって、もう何回目ですか。第3次何とかみたいに近いのよ、これ。第1次は、もう既に現副区長の人が担当してやって、日の目も見なかったような計画があるわけですから。だから、もうそろそろ本気でやるんだという体制をつくり上げようと思うんだったら、そういう組織からがっちりつくって、もちろん今かかわっている方たち、皆さんかかわるでしょうけれど、おやりになるべきじゃないかと思うんですけど、いかがでしょう。
谷村拠点まちづくり推進室長
 各担当部門とも連携をとりまして、しっかりとつくっていきたいと思います。
飯島委員
 決意をありがとうございました。それは、担当の副区長もいるから大丈夫だと思いますけども、もう一つ大事なデータが不足しているのは、交通で、この開発行為によってどのぐらいの人がふえるかとか何とかというのはあります。もう一つ大事なのは、経済効果がどの程度あるんだと、それがわからなければ、それに見合った投資なんて起きないわけよ。あるいは、インフラの整備はどの程度必要になるんだと。定住居住人口はどのぐらいふえるんだと、こういうことをちゃんとベースに考えておかないと、果たして10何万人もふえますよといったって、そんな根拠どこにあるんだということになってきますので、そういうことも一つは目線としてこれから構想を策定していくなら、本当に何が必要になるのかをもろもろ考えていく上では必要なことだと思います。
 しかも、交通結節的な機能はもちろんあるんだけど、じゃ、ここにアクセスする交通機関はそんなに必要ない、この周辺でどうなるかということだから。だって、警大跡地に住宅ができる、それから南口地区も住宅が――それぞれ多少そういうことが動いてきたときに、どのくらいの人口がふえる。この人たちは、バスなんかに乗ったりするかどうかわかりません。自転車に乗るかもしれない。でも、それは本来あり得ないことなんだから、そうだとすると、ふえた人口にとって社会的な都市のインフラはどうなのか、あるいはそれによる経済効果はどうなんだ、そういうことをやっぱり中野区としてのお考えをまず、そういうところはちゃんと押さえないと、なかなか――それは書くのは簡単ですよ。でも、なかなか難しいことが起きると思うので、それはぜひ取り組みの一つとして入れていただきたい、これは要望です。
 それでもう一つ、ちょっと心配なのはこっちの方ですね。これは何か、いつの間にか道路が通っていく話になっている、中野二丁目も、中野三丁目も。このグレーの線よ、要するに。この生活道路の整備で、6メートルとか8メートルとか、わかりませんけどね、道路1本通そうというんでしょう。あるいは2本通そう、あるいは3本通そうというんでしょう。こんなの、だれも知りませんよ。知りませんよというか、自分ちのところに道路が通るなんていう人が出てくるわけじゃないですか。もう何度も失敗しているんです、こういうのでね。こんなの勝手に書いちゃったら、だれがそんなの決めたんだということになりかねませんよ。そうすると、これはどういうことなのか、もうこんなものつくっちゃったんだから、いろんなことになるんだけども、これはどういう――ここに入っているいろんな線やなんかは、既存の道路があって整備するならわかりますけども、そうじゃないところに線が引いてあるのというのは、それは説明に失敗すると誤解をそこに生じますよ。もうすべての事業がデッドになっちゃう、これで。その辺はどうなんですか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 こちらのページの点線で図示させていただいているのは、構想といいますか、これがこうできるというものでは、まだ当然ないところです。ただ、こういったところの地区内にも東西の生活道路が本来走って回遊性を高めるべきであろうというところの思いを図示しているという性格のものになってございます。もちろん、これを、ここにお住まいの方が、自分のうちが入ってしまうというようなところで、非常にこの表記だけですと誤解を招くという点は、これからこちらのまちづくりについて進度化する際には注意をしていかなくてはいけないというところの認識を持っております。
飯島委員
 だって、ここに生活道路拡幅って書いてありますよ、グレーのところは。だれがどう資料を読んだって、このグレーの点々のところは生活道路として拡幅されるんですよ、これは。そうでしょう。それは思っていますとか、何かそこはそういうふうになったらいいなとかという、皆さんの思いの話――これには主要生活道路(拡幅)と書いてある。拡幅するんだろうという話になりますよ、これを見た人は。そんなの気にしないですよって、そんなことない。自分の住んでいるところはここだなと見て、そこに何か点々とこんなのがあったら、どう思いますか。だから、これの説明は、どういうことなのかという大前提がきちっとしていないと本当に誤解されますよ。誤解されたら、もうそれっきりだからね。なかなかそれを変えるって難しいです。これは、結局どういうことになるんですか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 このグレーの生活道路の拡幅となっておりますのは、この地区内、2項道路が非常に多うございまして、そういったところにつきましては拡幅する必要があるであろうというところの図示ということでございます。
飯島委員
 秋元さん、もう専門家でしょう。42条2項道路、拡幅する必要がある。拡幅するんです、それは建築行為があれば。こんなところに絵なんか書かなくたって、グレーの線で示さなくたって、中野区はそういう狭隘道路の拡充って、やっているんですよ。しかも、道路のラインに沿ってじゃないじゃない、グレーの線が入っているのは。直行しているじゃないですか、ある部分。そういうところだってあるんだよ。
 だから、これはこれで考え方としてはよくわかります。方向性としてはわかる。その中でそういう必要性が、道路があった方が安全性を高める上で必要だと、あるいは回遊性を高める上で必要だ、それは考えとしてわかりますよ。だけど、だれも回遊性を高めようとか何とかって、この地域の人が思っていて何かをしているわけじゃないじゃないですか。まだそんなことはないわけだよね。もっと言えば、吉祥寺なんかは回遊性高いですよ。だけど、そんなところに主要生活道路の拡幅なんて事業、やりましたか。ある意味では、路地とか、そういうところに人が入っていくというのは、それはもう今やまちづくりの基本的な一方の考え方の主流ですよ。もちろん、安全性をどう確保するかというのはあるんだけど。
 だから、こういうのが出てきた。何か地元の意見交換、協調の素材として出すわけでしょう。もう意見交換になったら大変ですよ、これ。この線は何だという。また一つ、ここでそういうことが起きてしまう。しかも、中野の三丁目ですよ。既にここではさまざまな事例がある。だから、そういう――確かにいろんなことを考えないと、今おっしゃったみたいに、ここは42条2項道路だとかって、だめです、そういうのは。だから、これはどういうことなんだ、そういう説明の仕方、もう最初にまず言わなきゃだめ、これは違うんだということを。というようなことを前提にしてやっていかないと、それもなぜそういうことが起きるのか、こういうことについて。それは、業務委託というもののあり方に甘さがあるんですよ。自分たちが何を委託するんだということで、ある意味、僕は丸投げだなんて言いませんよ、優秀な皆さんがそろっているわけだから。でも、それに近いようなことがあったり、ここに出てきたものについて、出てくる前にやりとりをしていかなかったら、目を届かせなかったら、やっぱりなかなか厳しいことになりますよ。
 だから、ぜひ――これはこれで出てきちゃっているんだから、今さらどうだといったってしようがないので、だからこれは、御説明されたように地元の意見交換の際にはあらかじめよく言って、誤解をしないで――誤解をしないでと言った瞬間にもう誤解しちゃう可能性もあるんだけど、そこは非常に難しいから、よくよくそういう間違いの起きないようにしていただきたいと思います。最後に参事、この全体、いよいよ集約作業に入っていこうというんでしょう。それはもう決意を示していただきました。問題としては、ここにいらっしゃる皆さん、かかわらなかったらここに出てこないわけだし、本当に中野区にとって極めて大事な、もう50年、100年にかかわることですよ、一たん手をつけて始めていったら。変更なんか当面きかないよね、100年ぐらいの間、できちゃったのは。とすると、それぐらいの大きな責任を考えて、一つひとつやっていただく。とすれば、なるべく委託したところにすべてを託すようなことじゃなくて、余条件をきちっと、あるいはガイドラインと決めたんだから、自分たちで。それに沿った、そういういろんな注文をつけた本年度のコンサルに対する業務委託であってほしいと思うんですけど、秋元さん、いかがですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 中野駅周辺まちづくり全体をどうコントロールしていくか、いよいよ警察大学校等跡地でのまちづくりが現実に動き始めたわけでございますので、行政、私たちといたしましても責任を持って活力とにぎわい、環境の調和した中野駅周辺のまちをつくっていくということで、中野区が主体となって、うまくというんでしょうか、こういった委託等の民間も活用しながら、間違いのないかじ取りをしていきたい。委員が御指摘のように、百年の大計と、100年間、ある程度中野駅周辺のまちを、間違えると大変な話になるということで、そういう認識を深く持ちながら今年度作業に取り組んでいきたいというふうに思っているところでございます。
飯島委員
 JRに対する働きかけ、協議、たしかJRも何か入っていたんじゃないですか、庁の協議体の中に。入っていたんだから余計そうでしょうけども、これはいつおやりになりますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 先ほどの説明の中で、平成16年度、過年度の調査検討報告書の抜粋、この検討をしていたときには確かにJRが入っておりました。そのときに、若干JRと都市側との行き違いがあったように聞いておりまして、その後の作業はとまったというふうに聞いております。
 したがいまして、17年、18年とちょっとあいたわけでございますが、18年度は都市側でまた改めて検討を始めた。今年度、もう既に1回JRとは個別に折衝してございまして、今後きちっとした計画を組んでJRと折衝を始める所存でおります。いわゆる今年度は、先ほども申し上げましたように実現性のある構想案をまとめるということから、そういった事業主体となられるところがやはりその気になっていただかないと困るわけですので、そういった方々の御意見、そういったものを十分踏まえて構想案をつくっていくということになります。
飯島委員
 都市側とか、省略しないで。それからもう一つは、「と聞いています」とか、何かちょっと全然自分とは違うところにやっていた人たちがいて、それはもちろん自分は担当しなかったかもしれませんけども、でも、行政の中でかかわっていた部分もあるわけでしょう。だから、それはどういう経緯でどうなったとか――まあ、いいや、そんなこと言ってもまたわからなくなっちゃいますから。何がどうだったかという、ちゃんと省略しないで言ってください。
秋元拠点まちづくり担当参事
 鉄道事業者、事業者部隊、それから都市計画事業として所管をする部隊、それを都市側というようなことで申し上げたわけでございますが、いわゆる東京都、それから国、それから事業者側というのはJRであったりバス事業者であったりと、そういったようなことになるわけでございますが、そういった要するに事業主体も交えた中で、今年度の検討を進めるということでございます。そうしませんと、実現性が担保されないということもございますので、そういった事業者等も含めて今回の構想案の策定の中ではそういった方々の御意見、そういったものを入れながらまとめていくと、そういうことでございます。
飯島委員
 要するに、国、東京都、それからJR、この三者がありますね。それだけですか。中野区って入ってないの。――中野区、入っている。この四者が基本的なメンバーなんですか。それとも、ここのもちろん警大跡地も含むわけだから、そういう警大跡地の再開発をする人たちとかというのも入っているんですか。あるいはバスの事業者も入ってくるのかな。交通事業者かな。構成をきちっと1回言ってくださいな。それで、そことやるときに中野区ってどういう立場なんだと。中野区は中野区の中の、策定については先ほどお願いしましたから、一生懸命やるというんでしょう。この全体的な枠組みをちゃんと言わないと、しかも秋元さんがなぜそんなに静々と話しているのかというのもよくわからないことだと思うんですよ。その枠組みをちょっと説明してください。
秋元拠点まちづくり担当参事
 通常、こういったことの検討を進めるには、昨年検討していた中では学識経験者、それから東京都、中野区と、いわゆる都市側というところで検討させていただいた。そのほかに、現実的にこういった事業を動かしていくには、国土交通省が当然かかわってこなければなりません。それから東京都、それから東日本旅客鉄道株式会社、それから東京地下鉄株式会社、そういった方々を含めて検討を進めなければ、実現性としては備わってこないということになりますので、学識経験者、国土交通省、東京都、東日本旅客鉄道株式会社、東京地下鉄株式会社、それから中野区、こういったところでの検討会を持つということで、今年度の作業を進めていきたいというふうに考えているものでございます。
飯島委員
 その組織化するのは、中野区ですか。あるいは東京都ですか。どこですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 中野区で組織化をするということになります。
飯島委員
 いつをめどに組織化するんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 現在、調整を進めておりまして、9月か10月ごろにはそういった会を持てるというふうに思っております。
飯島委員
 そうすると、第3回定例会の中では、少なくともこういう構成で、そういう協議体が――協議体になるのか何になるかわかりませんけども、そういう組織化ができたという御報告がいただけるかもしれないと、そういう方向を目指して努力をすると、こういうことでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 当然、こういった検討会が設定された段階では、委員の皆様には議会等で御報告をさせていただく、そういうことで考えているものでございます。
飯島委員
 それは、あなたがお答えにならなくてもわかっているんですよ。いつを目途におやりになるつもりなんですか。だって、いつまでもそういうことを考えていますじゃ、今年度中――今年度中って来年の3月31日まで今年度中ですからね。しかも、もう今おっしゃったように警大跡地については、土地についてはもう所有する人が新たにわかってきて、開発業者も定まってきている。機運として動き始めるわけですよね。そうすると、一体中野駅とこの辺はどうなるんだろうかということと無縁ではないわけでしょう、そういう開発行為が。大体いつごろを目途に、10月なら10月でいいですよ――ぐらいを目途に進めるというなら、何もそういうことを言っちゃって、10月までにできないとまずいなとかってそういうふうに思わなくていいですから、いつごろを目途にするんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 第3回定例会の中で御報告をしていきたい、第3回定例会を目途にこの検討会を設立し、検討を進めていきたいというところでございます。
斉藤委員
 少しずつわかってきたんだけど、まず基本的に、こういうことをしないとどんな影響があるの。
秋元拠点まちづくり担当参事
 本日は、どちらかというと駅広の整備を主体に説明をさせていただきました。その中でも御報告申し上げましたが、現在の乗降客あるいは駅広利用者、こういった方々の需要に、現在の施設整備状況では全く不足をしているという状況が既に生じているわけでございます。今後、さらにこの中野駅を中心といたしまして、その周辺において開発が進んでいくわけでございます。そうしますと、当然そこへの集中人口、あるいは車の発集、こういったものも生じてくるわけでございまして、それに耐えられるだけの都市基盤整備、あわせて鉄道、道路、それからバス、そういったものの施設をやはり整備していく必要があるということから、昨年来検討を続けておりまして、ことしはその整備のための構想、これをまとめていくというところでございます。
斉藤委員
 違う、そんなこと聞いてないんだよ。やらないと、どういう悪いところがいっぱいあるんですかと聞いているんです。
秋元拠点まちづくり担当参事
 人も含めて交通量が増加するわけでございますので、それに伴う事故、これが一番怖いわけでございます。そういったものを最低限抑えなければいけないということと、やはり中野駅に来られる方々が気持ちよくそこで過ごすことができるような、そういったような施設整備をしていくと、そういうことでございます。
斉藤委員
 事故を少なくして気持ちよくで、こんな計画練るの。要するに、何でしなきゃならないの。何かピンと来ないんだよ、人ごとみたいにいつも話しているから。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この現況の報告の中でも申し上げましたが、中野駅での乗客が減っているとか、バス客が減っているとか、そういったことを申し上げましたが、この中野の地盤沈下というんでしょうか、そういったものがやはり生じてきつつあると、そういったものに危惧を感じてございまして、やはり中野区といたしましては持続可能な自治体、こういったものを目指すという観点が必要でございまして、そういったことから中野駅の活力、こういったものを向上させていく、そういった観点が必要である。いわゆる都市の経営という観点が、やはり中野区のまちづくりの中では欠落をしていた。そういったことから、こういう整備計画等によって活力を取り戻していく、そういったことを考えているものでございます。
松前中野駅周辺整備担当課長
 こういうこととおっしゃるのは、駅地区のこういった整備検討案ということですよね。基本的には、北口、特に警大跡地の開発等々で報告書の中でも御案内申し上げましたが、10万人超の駅利用者が増加するというところが試算の中で見えてきております。なおかつ、南口につきましても再開発事業等々で駅を利用する方々が、まずボリューム自体がふえると。そういったところを要は処理するためには、今の駅機能ではやはり限界があるという前提がございます。そういった物理的なところの、それを安全に、快適に住んでいただく、あるいは利用していただくためには、こういった作業が必要不可欠だというふうに認識をしております。
斉藤委員
 何でこんな意地悪い質問したかというと、先ほど飯島委員も話されたけど、もう何遍も、本当に。南口の方も何遍も、それで北口の駅舎だってもう3回目ぐらい。しばらくこの委員会に所属していなかったけど、前に出た計画もどこか行っちゃっている。そのときも言っていたわけよ、いろいろこうしないと危険だとか。それで、いつの間にかなくなっちゃうわけ。なくなっちゃっても、別に事故も起きなければ、気持ち悪いという話も聞かないんだ。本当に説得力がない。やっぱり、何でやるんだと。
 確かに警大跡地のことも大分煮詰まってきて、学校までできる、それから住宅も整備される、広場としても整備される。当然、庁舎、サンプラも含めたということは、重要な駅舎にということはみんなわかっている。でも、そのたびにどこか行っちゃった。というと、またコンサルタントに一生懸命検討してくださいと言って、検討だけ受けてちっとも実行しない。じゃあ、言っているだけで、例えば乗降客が10万人ふえようが、20万人ふえようが、30万人ふえようが、あまり変わらないんだと。ちょっと駅の前が込んだなというぐらいで、不便だから、もう中野へ来るのやめちゃおうというぐらいのことぐらいきり考えていないのかなと、意地悪く言えばね。そういうふうにきり思えないんだよ。
 それで、いろいろ皆さんが言っているとおり、例えば自分たちでどこかへ委託して、コンサルならコンサルに委託して、肝心のJRとは何も話さない。じゃあ、国や都の方とどういう話をしたのかって、ちっとも中野区は出てこない。それで、委員会では勉強しましょう、勉強しましょうばっかり。もう勉強してあるんだよ。どこが悪いとか、どこがいいとか、どうしなくちゃいけないとかって、一々そんなに時間かかることじゃないんだよ。――と私は思っている。だけど、それなのにまた原点に立ち戻っている。そういうのはどういうことなの。また適当に、4年たてばまた議会も変わっちゃうから、適当でいいやって、そんなものなの。それで、また金かければいいやと、今度は4回目だと、そういうものなの。
谷村拠点まちづくり推進室長
 先ほどから説明させていただいていますが、今、警大跡地整備計画についても、もう最終の状況に来ております。この次が第4次、5次なんていうことはなくて、最終報告として具体的なところをJRとも、そしてほかの方とも詰めながら、本当に皆さんに示せる具体的な図案として今年度はまとめていきたいと思います。
斉藤委員
 もうあまり長くは聞かないけど、そうすると、本当にいろんな絵をかいているよね。整備にどのぐらいかかるんだ。要するに予算的に。それで、どのぐらいの時間がかかるのか。そうでしょう。それで、事業にかかる前に説得したり、説明したり、当然しなくちゃならない。それで、あと区の負担はどのぐらいするんだというのを、今出せとは言わないけど、こういう案がだんだんできてきて、JRと交渉したり、国や都と一緒になってやっていく、そのときに中野区の負担はこれだけですとか、これだけできるんですとか、そのかわり鉄道事業者にはこのぐらい負担してもらうんですとかって、最終的にはそうなってくるんだと思うよ。それで、そのほかにもっといろんな面で、整備するのには予算的にかかってきたり、時間的にかかってきたりというのがあると思う。だから、こういうふうにやって、将来的にいつまでにこうしますとか、もう今回の場合は絵にかいたもちじゃなくて、やっぱりそこまで突っ込んで、区民なら区民にもお知らせをして理解を得てくる。そうじゃないと、なかなか、こう言っては何だけど、当事者の区民の人にだってピンと来ないところがいっぱいある。まして、今度新しい学校なり、いろんな事業者が出てきたり、JRの方に言うのでもいろんな面でやっていかなきゃならないことが山積しているんだと思いますよ。だから、そういうふうなところは、出せと言えば出るのかもしれないけど、やっぱり中野区の決意としてはこうなんですと知らしめなくちゃ。自分たちでも、そうじゃないと責任持ってというところまでいかないのかなという気が随分するんですけど、いかがでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 ただいま室長の方からも御答弁申し上げましたが、警大跡地の方では現実的にもう計画が動き出すわけでございます。おおむね5年ほどたちますと、あそこに新しいまちができるのは間違いございません。そうしますと、少なくも3万、多くて5万、そういった方の乗降客数がふえるということは、これはもう100%間違いのないわけでございますから、当然それにあわせて現在の北口の広場の整備、あるいは本整備まではいかないにしても、それだけの3万人から5万人の客をさばくだけの駅広の暫定整備、そういったものをやっていかなければなりません。暫定整備が行われますと、当然それに引き続いて本格的整備を行っていかざるを得ないと、そういう状況は間違いなく来ているわけでございまして、私どもも、もう後退するわけにはいかないということで取り組んでいるわけでございます。
 最終の年度、これについてはなかなかこの場でお話しするのは難しいわけでございますが、暫定整備をしなければいけないのは、3年後あたりから整備を始めなきゃいけないという、もう目に見えたところに来ているわけでございます。そういったものも十分踏まえながら、この中野駅の周辺の整備、これに取り組んでいく覚悟を持っているわけでございます。
斉藤委員
 もうこれでよしますけど、だから、中野駅の北口、南口、中野区としてこういう整備方針を持ちますと、これで実行にかかります。やっぱりそこまでいかないと、なかなかうまくいかないのかな。それで、いろんな、例えば駅の前の整備をするところの、そんないつも他人任せじゃなくて、自分たちも、参考になっているところがどこでもいっぱい、東京じゅう見つけたって、日本じゅう見つけたってあるんだと思うんだよ。どういう手法でそのまちのまちづくりをしていったのか、それはやっぱり中野区が持っていないといけないんじゃないかと思うんだよ。そうすれば、いろんな区民との齟齬があっても、本当に理解を、こういう方針でこうやってやりたいんだというふうに説得力がなかったら、人任せだったら多分ちっとも進まないと思うよ、周辺のまちづくりまでは。だから、それがひいては、じゃ、産業振興に関係ある、にぎわいのあるまちになったり、商業の活性化になるということは、結局そこだけできるということじゃないんだと思うんだよ。だから、結局駅周辺を通じてのエリアを含めたまちづくりをどうするんだというようなところを自分たちで持っていないで、人任せじゃ、やっぱりいかがなものかなというふうになってしまう。だから、そこも答えは要らないけど、そういうようなところを認識して、不退転の決意だったら、そこまで持って進めてくださいよ。
佐野委員
 今、斉藤委員がおっしゃったこと、私も実は質問しようと思っていたことなんですよ。今、斉藤委員は、そういったスケジュールをしっかり持ってほしいということですけども、そのスケジュールを、当然スケジュールがあって進行しているわけですよね。今、リサーチをこう行いました、この先こういうふうにします。そういったことがプランとしてなければ、政策として成り立たないわけですよね。当然それは軌道修正も途中であると思いますよ。自分だけじゃ進まないわけですから、駅舎の問題、いろんなことがある。ですから、そういったスケジュールをビジュアルにして示していただきたいんですよ。
 今、例えば飯島委員が御質問しました。10月を目途にしてJRとは交渉を始めます、メンバーはこうです、そこはまず駅の欄を書きます。そのほかに、今言ったリサーチについて、これを取り上げたい、C案でいくのか何案でいくのか知りませんが、ここはこう考えています、そういったものをわかりやすくビジュアルにして、項目ごとに書いて出していただきたいんです。それによって、いろんな今後の先の展開というものが我々も理解できるわけです。非常に戦線が拡大しちゃっているんだと思うんですよ。これまた大切なことなんですよ、戦線拡大しなきゃいけない部分はいっぱいあると思うんですよ。今言ったように、鈴木さんとの関係もありますよ、まちづくりの。したがって、鈴木さんの方は鈴木さんの方でまたそれに連携して、まちづくりを行って、商業の活性化はこういうことで行っていきます。
 あるいは、大きな問題は、やっぱりサンプラザと、将来区役所の移転、そこにどう持っていくかということが一番大きな問題だと思うんですよ。それで、今言った駅舎の問題、ここについても、何年度をめどにどういうふうにしていきたいというまちづくり案があるはずです。もちろん、区としての行政案、区長としての考え方はあると思いますけども、その辺もしっかりと御相談いただいて、要するに全体の動きがわかるようなビジュアルな計画案を出してもらいたいんです。そうしないと、この部分を見させていただいてもなかなか全体像が理解できないんですよ。まずそれを1点お願いしたいと思いますけど、いかがでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 現実的に、いろいろな勉強を開始してございます。どうすれば実現できるのか、そういったところの検討を今進めておりまして、何とか駅地区の構想にあわせて、中野駅周辺のまちづくりの全体スケジュール、こういったものもおつくりをして、できるだけわかりやすく委員の皆様にお示しをしたいというふうに思っております。
佐野委員
 そこまで御決断なさっているのであれば、例えば次回の委員会までとか、次回の委員会が無理であれば、要するに10月なら10月をめどにそういったものを出していただく。それで、2年間それに沿ってみんなでいろいろ検討を重ねていって、そして修正する部分はその都度御報告いただいて、この部分はこうなりました、こうせざるを得ませんでした、そういったことをやっていきながら具体的に掘り下げていく。一般的に言われるのは、計画のないプランはないと言われるわけですから、計画をお持ちの上でやっておられると思うので、ぜひその計画をしっかりと示していただきたいということで、いつぐらいまでにそれをお示しいただけますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 現在、我々のところで検討を始めたというふうに申し上げましたが、現実的に駅舎の改修等に取り組んでいる都市のスケジュール、そういったものも勉強する必要がある、そういったことを踏まえますと、そう早い時期にはお示しすることは非常に難しいかなというふうに思っております。ある程度、事務方として責任のあるスケジュールということになりますと、やはり今年度中はかかるかなという気はしております。
佐野委員
 構えなきゃいけないことは事実だと思うんですよ。ですけど、そうしていくと、今、斉藤委員おっしゃったように後ろ後ろへ持っていっちゃうんですよ。やはり、そういうようなことで、今御発言の中でも、もうどんどん進んでいますよ、そして今までとは違った方向でという決意を、室長も、参事も述べられたわけでしょう。とすれば、少なくてもこの次の議会までには、もう七、八行ふやしてですね。
 だって、こういうリサーチをしているわけですから、当然その後のこともお考えなんでしょう。それから、今言った駅のことでも交渉を始めていくと言っているわけでしょう。何でそれが総合的な計画としてできないんでしょうか。それが私、不思議でならないんですけど。あまりにも構えて出すと、これは絶対やらなきゃいけないというふうに言われてしまう、そういった危惧を懸念しているところもあるかもしれませんけど、私はそういうことを言っているわけじゃないんですよ。あくまでも、まず行政としてこういうふうに今考えて、こういうふうにフィニッシュを持っていきたいんだということを、スケジュール的なものをしっかりと出してもらいたいというふうに言っているわけですから、出ないわけはないと私は思う。だって、おしりを目指してやっているわけでしょう、目的を持って。それがなぜ出ないんですか。そんなにかかるんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 グランドデザイン等でも、最終的には20年とか、そういったようなことを申し上げたりしたこともございました。現在、事務レベルではこの年度というようなものも持ってはおりますが、公表できる形までにするということになりますと、やはり多少のお時間をいただくということが必要であろうというふうに思います。
 先ほど、駅地区の検討会の設置、これについては3定のところで報告ができるであろうというふうに申し上げましたが、できるだけ我々もスケジュール等を急いで、お示しできるようなものをおつくりするということで対応していきたいというふうに思っているところでございまして、3定の次というと4定ですか、4定あたりでは何とかお示ししていけるのかなというふうに思っております。
佐野委員
 それはそれでお考えでしょうけども、ただ、今年度中というと3月31日ですよね。そこまでの間、何回も委員会が開かれるわけですよね。じゃ、何を、我々はどういう目的を持って、どういうふうに検討したらいいか、何を今、どこまで進んでいるのか、全く私たちにわからないわけですよ。その都度その都度、こういうリサーチがこうでした、あるいはこうします、駅舎の方はこうでしたという報告だけ。全体を見ながら進まないと、我々は判断のしようがない部分というのはいっぱいあるわけですよ、パーツパーツでは。したがって、非常に難しい面はありますよ、先行きこうだと決めてしまうとそれに沿ってやらざるを得なくなってくるという、縛りが出てきちゃうという難しさはあるかもしれません。それは修正すればいいんですよ。素直に、ここはこうでしたから変えざるを得ませんと言えばいいんですよ。そうあまり構えないで、要するにフランクに出してもらう。それによって、我々は全体像を見きわめながら、いろいろな御意見を言わせてもらう、そういったスタイルをとるべきだと思うんですよ。これも長くやってもしようがないんですけども、いずれにしてもスケジュールが出ない、あるいは日程が出なければ、我々としてはどうやって、いつを目的にして、何をやるのということにならざるを得ないですよ。その辺は、室長、どうでしょうかね。
谷村拠点まちづくり推進室長
 これにつきましては、いろいろと今後経過の中では変わっていくところはあるかもしれませんが、できれば次の3定のときまでにお示しできるような素案というんでしょうか、それが必ずしもいくかどうかは別としても、今の段階で考えられるスケジュール等を示しまして、皆さんにまた御検討いただければというふうに思います。
佐野委員
 ありがとうございます。3定までにそういったものが出るというふうに判断をさせていただいてよろしいでしょうか。別に、それについて我々はどうこうじゃなくて、あくまでも全体のものを見ながらやらせていただくということで、ぜひお願いしたいと思います。
 それから、もう1点、この中で5-1のところなんですけど、今、開発による需要増の計画ということをおっしゃっていましたけども、10.6万人というふうに先ほど松前課長が言われました。この根拠というのは、要するに今現在、現況が16.1万人で、それから駅前広場の利用者が5.9万人、それで現況を合わせると22万人がありますと。それに10.6万人がふえるんですよと、この駅舎とかいろいろ改革することによって。この根拠というのは、この下に書いてある、将来駅前広場利用者の数ということでの根拠というふうに理解するんですか。何でこれは10.6万人が将来ふえるという。アバウトで10万人とか20万人ならわかるんですけど、10.6とか、下に書いてある3.8とか4.6、こういった数字というのは――たしか万単位が出ているわけですよね、4.6というのは。どういう根拠でこれが出てきたんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 これは、この周辺で行われる開発規模から想定をしたということでございます。この10.6万人増加でございますが、先ほど警大跡地の整備で3万人から5万人というふうに申し上げましたが、この10.6万人の中ではおおむね3万5,000人程度というふうに開発規模等から考えて想定をしております。
 それから、中野二丁目地区の再開発、これが既に準備組合ができているということもございまして、こちらの開発も当然これに加味する必要があるということで、中野二丁目地区の開発によりまして約1万3,000人、それから中野区役所、サンプラザの再整備、こちらの開発ボリュームを想定いたしまして約5万8,000人、こういったボリューム等から勘案した増加人口、これを足したものが10万6,000人、そういう計算をしているものでございます。
佐野委員
 実はこの数字というのは、すごく大切な将来像を見越した数字だと思うんです。なぜなら、この後の6-1に書いてございますね。今現在必要な面積が1万600平米なのが、今度将来これだけの人数が、10.6万人ふえるから、1万5,400平米は確保しなければなりませんよということですよね。これと連動しているわけですよね。将来の人数がこれだけふえるから、これだけの土地が必要なんですよということと連動していると思うんですね。
 まさにこれを進めていきますと、次の7-3のところで書かれていると思いますけども、計算上必要な駅前広場は1万5,400平米であり、これは10.6万人ふえるから1万5,400平米で、平面的に確保できる面積と一致すると。これは最初から一致していたんですか。どういうふうになったんですか。要するに、10.6万人がふえるだろう。それで、これから広場の面積を確保するのは1万5,400平米、これは今ここに見ると面積と一致すると書いてありますよね。一致するんじゃなくて、一致させたんですか。一致するというのはどういう意味ですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 これは、今申し上げた開発ボリュームから想定する増加人口等から必要な駅前広場を計算したというものが1万5,400平方メートルであるということでございまして、この7-3、交通広場としてできる地上部分の面積、これがたまたま一致をしたということでございます。
佐野委員
 たまたまと今おっしゃって、私もそうなんだろうなと思っていたわけですよ。こんな恐ろしいことがあるんですか。数字合わせみたいに思えてしようがないんですよ。10.6万人ふえますよと、それによって1万5,400平米必要なんですよという計算が出ました。そしたら、たまたまそれが一致しちゃったんですか。それはすごいリサーチであって、すごいものだなと、私はこれを見て思ったんですけども、それはそれでいいでしょう。
 それで問題は、一致したとすると、じゃあこの1万5,400平米のつくり方として、動線でA案、B案、C案があるわけですよね。そういうことですよね。順番で系列的に追っていきますと、そうしますと、どこでもいいんですけど、A案、B案、C案というのはほとんど――例えばこのA案の図面のところを見ますと、動線が書かれていますよね。これは10.6万人を対象としてのいろいろな図面を描かれているんだと思うんですけども、動線が――その前に、まずまちづくりのうちの動線というのは定義的にどういう意味合い、どういうふうなことで動線というふうにお考えか、なぜ動線が必要であって、動線の目的というのは何だとお考えですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 まちづくり計画上のさまざまな動くものの想定、それが動線でございます。人の動線、それから車の動線、そういったものをそれぞれ考えてまちづくりの計画をつくっていく必要がある、そういうことでの動線という定義でございます。
佐野委員
 動線の意味合いというのは、いろいろとり方はあるかもしれません。その根底には、先ほど飯島委員の言った経済性をどうしていくか、それから利便性、それから活性化とかまちづくり、こういったものに向けての一つの目的ではなくて、手段である。目的は、今言った経済性とか利便性だとか、まちづくりの方にあるわけです。そのために動線をどう動かすか、人の動きをどう取り扱っていくかがまちづくりの中で一番重要だというふうに言われているわけですけども、このA案、B案、C案を見ますと、もちろんこれは区役所とサンプラザはほとんどまだこれから、未知の世界ですからどう動いていくかわかりません。しかし、動線がはっきりとサンプラザと区役所の方に向かって、もう一つは警大跡地の方に向かっているわけですよね。それで、あとは南と北の通路ができているわけですよ。今、一番最初にひぐち委員が質問しました、こちらのサンモールとか、あるいはブロードウェイ、ここについてはそういった動線を、今、参事が言ったように、考えていないんでしょうかね。
秋元拠点まちづくり担当参事
 ここでは、この地区の特徴として非常に地区的な高低差があるというふうに申し上げました。その中では、サンモール、ブロードウェイ地区が現在の北口広場のレベルと同レベルにあるということでございます。したがいまして、この西側に伸びているところについては、橋上駅舎から下へおりてそれぞれ新しい北口広場を経由してそれぞれの施設へ動線が確保される。
 それからもう一つは、この低いレベルにあるところは現在の北口広場、これを歩行者系のたまり広場として再整備を行っていく。そこのたまりから既存のサンモール、ブロードウェイ商店街の方へ動線が流れる、そういったような想定をしているところでございます。
佐野委員
 それなら、なぜA案、B案、C案に動線の図がないんですか。これを見たら、多分サンモールの商店街の人、ブロードウェイの商店街の人、我々はどうなっちゃうんだと。動線がサンプラザの方と警大跡地の方に向いちゃっているわけですよ。我々は取り残される、行政はこれでいいのかという気にはなりませんでしょうか。特に鈴木参事のところは、この商業の活性化と絡んでくるわけですよね。サンモールとブロードウェイ、ここは今、重要な中野の拠点になっているわけですよ、商業の。その辺についても、このままで行ったらばそういう懸念を、この辺を見たときに思いませんでしたでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
 現在の動線とは著しく変化が生じるだろうというふうに率直に考えております。これだと、矢印はないんですけれども、東西連絡路というところで下におりていくというふうな構想だろうというふうに受けとめてございます。
 いずれにしましても、現況との変化が著しいというところでは、これをこのまま受けとめるというと、サンモールあるいはブロードウェイの方々の違和感といいますか、驚きというのは正直言って大きいものがあるというふうに認識してございます。
佐野委員
 という、商業の方の担当課長がおっしゃっているわけですよ。まちづくりの方は、そういう意図はないにしても、こういうようなことありきで書かれたわけです。やはり私は、庁内の連携といいますか、だからこそ商業の活性化も含めてまちづくりというのは必要なわけですから、今ここに参与がいらっしゃるわけですから、したがって、連携をとりながらこういったものを出していかないと、一般の区民も必要ですけど、その前にまず区側で、まちづくり側で他の部署との連携をとっていただきたいんですよ。そうしないと、まちづくりはまちづくりの考え方があると思いますよ。それからまた、商業の方は商業の考え方があると思うので、それを論議し合って、その上でこういったものを出していかないと、やはり僕はまずいのではないかと思いますけども、いかがでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この報告書につきましても、事前に内部では一定の調整を図っているわけでございますが、委員から今御指摘もございましたように、まだ不十分な部分も見受けられると。それは素直に反省をいたしまして、今後十分、なお緊密に連携をとって、成果品として仕上げていこう、それで地元に出していく、そういった努力をしていきたいというふうに思っております。
委員長
 それでは、3時を過ぎましたので、一たん休憩にしたいと思います。3時30分まで休憩いたします。

(午後3時10分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後3時29分)

委員長
 休憩前に引き続き、質疑を行います。他に質疑はございませんか。
せきと委員
 この地区整備計画案の作成に係る委託費はお幾らでしたか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 委託費用は、1,102万5,000円でございました。
せきと委員
 調査を行った事業者名はわかりますでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 委託業者でございます。株式会社日建設計シビルでございます。
せきと委員
 この駅の計画なんですが、5年後には仮の工事をという、さっきの答弁の中にあったわけですけども、大分計画としては迫ってきているなというのが今質疑を聞いていた実感です。それで、大体総額でどれぐらいというのがわからないと、もう数年先ということで迫っていますので、見通しは立たないのではないかと思うのですが、大まかな概要というのも数字は出せないものなのでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 まだ案として定まったものでもございません。どういう形で整備するかも決まっていないわけでございまして、本当のアバウトな金額ということでしかお話しできないんですが、やはり地下を掘るとそれだけ割高になるということがございます。そういったことから、これでいきますとやはりB案、これは地下を掘って橋上駅舎の広場部分を広げるということから、これが一番お金がかかりそうであります。これが約200億円弱ぐらいじゃないかというふうに――これは本当にアバウトで恐縮でございます。そのほかのものについては、160億円ぐらいかなというふうな見当をつけているところでございます。
せきと委員
 次に、駅舎と駅前広場、それぞれ事業主体はどこになるのが普通でしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 駅前そのものはJR東日本が事業主体としてやるということになります。それから、駅前広場でございますが、こちらの方はやはり事業主体としては中野区ということになるのかなというふうに考えております。
せきと委員
 話がいろいろで恐縮ですが、この駅舎あるいは駅前広場をつくるに当たって、きょうのお話の中では区民がどうやってかかわるかというのがあまり見えてきていないんですが、きょうはまだたたき台の段階だということだからなのかもわかりませんが、今後区民はこの計画に対してどのようにかかわっていくことができるんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 先日もちょっとお話を申し上げたわけでございますが、各商店会等の会合に呼ばれたりもしております。当面は、そういった町会あるいは商店会を母体とした説明会を考えていこうというふうに思っております。
 ある程度構想案として絞り込みができてくるような段階では、区民全体を対象といたしました説明会等も必要かな、あるいは別に会議体を持つ必要もあるのかなというようなところを今考えているところでございまして、その辺については今のところまだ定まった考え方を持っていないという状況です。
せきと委員
 この中野駅は、区民のほとんど多くが利用する駅ですので、ぜひ地元だけではなく区民全般が広くかかわっていける、そういう会議、協議体等をつくっていただきたいと思います。
 それで、今度は南口なんですが、南口に係る調査・検討も委託で行ったんでしょうか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 こちらも委託して検討した資料となっております。
せきと委員
 委託費はお幾らでしたか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 委託費用は945万円、委託先といたしましては都市環境研究所というところでございます。
せきと委員
 このアンケートもそこが行ったわけですね。
松前中野駅周辺整備担当課長
 アンケートの配付、作成等も委託先が行ったということでございます。
せきと委員
 こちらのアンケートの結果を見ますと、やはり区民の方々もまちづくりにかかわっていきたいという意識が大分高いようなんですが、今後区民の参加の場という形ではどういうことを考えていらっしゃいますか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 今年度も、昨年度に引き続き地元の方々に対して意見交換会というか、まちづくり勉強会というものは継続しようというふうに考えております。
かせ委員
 今の質問と関連しますけれども、この駅前の北口広場の計画ですけれども、先ほどから話がありましたように何回も何回も出て、消えたわけですけれども、もともとの3層構造の地下化の計画が、今から何年前ですか、10年ぐらい前ですかね、出てきましたけれども、それが日の目を見なかった大きな理由というのは何だったんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 こちらの方については、何年前でしたか、計画がたしかできたと思いましたが、こちらの方はやはり事業費等の問題が一番大きかったのかなというふうに思っております。いわゆる、バブルというものの崩壊する前にかなり壮大な整備計画、そういったものを検討してきたわけでございますが、バブルが弾けた後にそういった事業費の捻出等々、いろいろな問題が出てきたということで、そちらの方が立ち消えになっているというところは承知しているところでございます。
かせ委員
 私もそのころの委員会にいたので、記憶をたどりますと、今おっしゃいましたように地下3層構造の建築費、これがべらぼうであるということで、五百何十億円かと言っていましたかね。ちょっとうろ覚えなんですが、相当の額がかかるということと、それからランニングコストが非常に高いということがありました。それと、あとこの建設等運営の主体ですよね。だれが建設し、だれが運営していくのか、このことも大きな問題だと思うんですけれども、先ほどの御答弁ですとどうも中野区というふうに理解したんですけれども、中野区が主体となって整備し、運営していくんでしょうか。それについてお答えください。
秋元拠点まちづくり担当参事
 運営主体というふうになってまいりますと、また今後の協議が必要であろうというふうに思います。先ほどの御答弁では、駅舎に対しましてはJR東日本が事業主体であると、それから広場関係については中野区が主体にならないと実現できないのかなというふうに思っております。
かせ委員
 中野区が主体となってやっていくということですけれども、それで今言われたように、そのためには建設費もそうですし、それから土地の取得についても現在は国有地であるということと、交通結節広場、交通関連施設として無償で貸与されている関係ですよね。その関係はどうなのか。それで、建設費、私は200億円で足りるかどうかというのは全然わからないんですけれども、もっともっとかかるんじゃないでしょうか。その辺の建設費用と土地、それからランニングコストはどうなるのか、この辺はどういうふうに見ていますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今、委員のお話がありましたように、前回の計画、これはかなり壮大な計画を持っておりました。例えば、あの下にさらに地域冷暖房施設を配置するとか、そういったことからさらに事業費が膨大なものになっていたかというような記憶がございます。そういったことを踏まえまして、今回はかなりコンパクトな駅前広場整備ということで考えているわけでございます。
 ただ、用地の負担、これにつきましては今、委員が御指摘のように現在無償貸与を受けている状況があるわけでございまして、引き続きそういった状況の中で事業ができるのか、これはまた今後の検討を待たなければ明確に出てこないというふうに思っております。
 それから、ランニングコスト、これにつきましては現在のところまだ検討していないわけでございますが、もう少し計画そのものがまとまってきた段階ではそういったものも十分検討しながら、中野区として負担にならないような運営の仕方、そういったものも十分検討する必要があるというふうに思っております。
かせ委員
 前回のランニングコストも、やっぱりここの問題だったんですよね。私たちも、あのときはたしか委員会でも名古屋とかに視察に行ってきたはずですよね。バスターミナルとか見てきたわけですけれども、やはり交通施設、そういうところでは自治体負担というのが当時は当たり前だったと、そういう感じで、もちろんさまざま補助金制度があったんでしょうけれども、その負担が大変なものだということも認識――私たちはそういうふうに理解したわけですけれども、そういうようなことで立ち消えになったかなというふうに私は思っています。
 それと、これまでの議論の中で、たしか、いわゆる交通広場といいますか、これについては中野サンプラザとの関係の中で整備をしていくんだというような説明が最近まで言われていたように私は記憶しているんですけれども、考え方が変わったんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今回の検討に当たりましては、当然そういったものも視野には入れているわけでございますが、中野区役所跡地、それからサンプラザ跡地の再整備計画が実現しないと今回の広場整備もできないというようなものであっては困るわけでございまして、それは当然、相互の整備計画のあり方というのは連携をしなければいけませんが、それが計画ができなければだめかとか、一体であるとか、そういったことではないというふうな認識を持っております。
かせ委員
 つまり、当初の計画が大分変わってきているんですよね。考え方自身が変わってきた。この問題については、サンプラの買収のころですかね、あのころかなり議論されていたんだろうと思うんですけれども、駅前の駐輪場――あの当時は駐輪場と言っていましたかね――と、交通広場ですかね。もっと規模が狭いもの、こんなに豪華なものじゃないというふうに記憶しているんですけれども、それはサンプラザと中野区役所を一体とした計画、その計画の中で開発者に負担をさせるんだというような考えではなかったんですか。そこのところをちょっと確認したいんですが。
秋元拠点まちづくり担当参事
 そういったようなお話としてはあったかもしれませんが、計画として決まったということは私ども認識してございません。したがいまして、今後、先ほども申し上げましたように中野区が事業主体となったとしても、できるだけ経費負担の低減が図れるような、そういったような事業計画を組んでいく必要があるというように考えております。
かせ委員
 だから、本当に短い間で、そんなに時間はたっていないわけですよね。あの警大跡地の開発者負担の原則も、もういつの間にか変えてしまいましたし、それからサンプラと中野区役所と一体整備して開発者でやっていくんだというような説明についてもいつの間にか変わってしまったと。しかも、この議論の中で、大体5年後ぐらいには仮の工事でもしなきゃいけないということになっているわけでしょう。
 それで、実はこんなに進んでいるとは思ってもいなかったわけですよ。急にこんなものが出てきたという感じすらあるんです。どうしてこんなふうに急ぐのかというのは非常にわからない。何でこんなに急ぐんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この御報告の中でも申し上げましたが、平成16年度にここまで検討しているということでございます。本来であれば、引き続きの検討が必要であったというふうに思っているわけでございますが、18年度から遅まきながら、また再び検討を始めたという状況でございます。
 その背景には、先ほど来申し上げておりますように、中野駅周辺もまちづくりのリーディングプロジェクトとして警察大学校跡地が間違いなく動く、5年後には姿をあらわすというようなことから、増加する乗降者数、そういったものをさばくための駅前の都市施設、こういったものの整備が必要になってくるということはもう目に見えたお話でございます。したがいまして、それまでにはふえる乗降客数の受け皿として暫定整備を行うとともに、そこから本格整備を進めていかなければならないという状況にあるわけでございます。これは、先ほど来、各委員の御質問に対してお答えしてきているところでございます。
かせ委員
 それと、前期になりますけれども、この問題については建設委員会で議論がされていたと思いますけれども、うちの池田議員がこの調査・検討委託ですか、これについてはしばしば質問していましたけれども、それについては答えられないということが言われているんですよね。ですから、実質的にはこういうものが、これだけの報告が中間報告もないままにこういう形で出てきたわけですから、本当に唐突としか言いようがないし、この問題がここまで来てしまうと、それこそ区民の中では大変な問題――いろんな問題が出てくるだろうと思います。先ほど議論がありましたけれども、誤解が出たりだとか、いろんな問題が出てくると思うんですよ。
 これについては、やはり相当、先ほど区民参加の問題であるとか区民の意見の聴取であるとか、慎重にやって、時間をかけて区民合意をつくっていかなければならないものだというふうに、そういう議論もありましたけれども、全くそのとおりだと思うんです。それで、スケジュールを見てみますと、先ほどの議論の中では急げというような議論もあって、それで3定あるいは4定前には出てくるというようなことですけれども、その前にやるべきこととすれば、区民に対してこういう問題をどういうふうにお知らせをして、区民の意見を聞くかということだろうと思うんです。
 いずれにしても、駅前の問題であるし、それから自分の土地に、権利にかかわる問題でもあったり、それから営業にかかわる問題であったりと非常に問題が大きいわけですよ。ですから、それは相当慎重に、そして多くの方たちが議論に参加できるということをしないと誤ってしまうんじゃないかと思います。これについてはどうですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 これも繰り返しになって恐縮でございますが、要は昨年行った調査、検討の報告。昨年行った作業は、構想案のたたき台、これを3案プラス参考案、4案ほど策定した、そういう計画づくりの途上にあるものでございます。この計画づくりの途上にあるものをこの委員会で報告させていただいて、この後に各区民の団体、区民の方々、こういったところに御説明を申し上げて、構想案としてまとめていくということでございまして、今の委員の御指摘と異なる手続作業を行っているとは全く思っておりません。今後ともそういった、できるだけ多くの方々の御意見をいただきながら、中野区として整備構想案をお示ししていく、そういう覚悟でいるということでございます。
かせ委員
 それではお聞きしますけれども、どういう手法、どういう手順で区民の皆さんの意見を聴取するのか、考えをお聞かせください。
秋元拠点まちづくり担当参事
 これについても、先ほどせきと委員の質問にお答えをしてまいりました。この先、商店会、町会等の説明、それから必要に応じて全体説明、こういったものもしなければいけないというふうに思っているわけでございます。中野駅周辺の、中野駅の整備とは言いながら、中野区全体にかかわる計画という認識のもとでこの計画づくりを進めると、そういうことでございます。
かせ委員
 少なくとも、昔の中野区がとってきたまちづくりの手法、特に都市計画マスタープランなんかをつくる場合には、相当地域の方たちとの時間をかけた、丁寧な作業でまちづくりをつくってきましたよね。それからしますと、最近の中野区のやり方というのは説明会方式、中野区が説明会をする、一方的に説明をして、違った意見についてはそれを説得するというようなやり方で、当初はいろんな説明会で参加者が多かったんですけれども、だんだん少なくなってきてしまって、いろいろ指摘されるように説明会といえば数人しか集まらないと、区の担当者の方が多いというようなことが多いわけでしょう。そういうやり方ではまずいだろうと思うんですよ。
 だから、やはり非常に重要なまちづくりの問題ですから、単なる説明会ではなくて、やるんであるならば、いわゆる検討会なり何なりというしっかりとした、いわゆる委員があって、そこで検討する、その中に区民も参加できるというような仕組みがないと、これは区民参加とは言えないんじゃないでしょうか。どうでしょう。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今、委員のお話のあったことも含めて、工夫をしていく考えでございます。
かせ委員
 それと、今度の計画なんですが、先ほど佐野委員とも議論がありましたけれども、この絵を見る限り動線の問題が非常に気になります。これを見てみますと、結局のところは中野駅から新しく計画されている区役所、中野サンプラザ、いわゆる開発計画がありますよね。それと商業・業務施設、現在の囲町の公園のあたりに民間の商業・業務、超高層の建物が建つんでしょうけれども、そちらに行くと。それから、南側の方で言えば、今これから建てかえられようとしている丸井中野本店の方に誘導されると。それから、東西方向で言えば、現在の駅前住宅に建つ超高層の、これは業務・住宅等ですかね、こういった方向に誘導するという仕組みですよね。
 この手法というのは、私もいろいろ大都市、駅前を見てきていますけれども、そのやり方と同じですよね。橋上デッキを使って大型店舗に誘導すると。それで、大型店舗に行けばエスカレーターもエレベーターもあるから、どうぞ、障害者の方たち、非常に便利になりますよと言うんだけれども、その一方で、橋上の下の商店街は本当にさびれてしまっていると。日影になって、排ガスでいたたまれないような状況になっていると。それで、古い市街地はだんだん元気がなくなってしまって、デッキで囲まれた大きな店舗だけが栄えるという構造があっちでもこっちでもあるんですよ。
 これを見て、率直に言いましてそういう手法なのかなというふうに思いました。これについて本当に心を砕かないと、そういういろいろなところで失敗している例がここに出てきてしまうんじゃないかと。先ほど御答弁の中にもその懸念がありましたけれども、そういったことであるならば、それではこの辺の商業されている方であるとか、そういった方たちの調査であるなり、それから意見聴取であるなりということは本当に大事になってくると思うんですよね。当然、もうやられていると思いますけれども、その辺の現在の商店なり、そういったこの駅周辺でやられている営業者の皆さんの意見というのはどういう状況でしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 繰り返しになります。これにつきましては、本特別委員会の中で御報告させていただいた後に各商店会、町会の御意見を聞くということで考えております。今後、周辺、さらには区民の方々の御意見、これを広くいただきながら構想案としてまとめていくということでございます。
伊東委員
 まず、この中野駅周辺のまちづくり、これの全体のかじを取っていくところ、要するに中野区が全体を仕切っていくのかどうか、それをもう一度確認したいと思います。
秋元拠点まちづくり担当参事
 中野駅周辺のまちづくり、これは警察大学校等をはじめ既に動き始めているところ、それからまだ構想段階にあるところ、いろいろ段階があるわけでございますが、中野区が主体となって総合的な、一体的な取り組みを行っていくと、そういうことでございます。それを所管するところが拠点まちづくり推進室ということになるわけでございます。
伊東委員
 それで、中野駅周辺まちづくり計画、それからグランドデザインと発表されてきましたけれど、その中で中野通りについての表記はどれくらいありますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 現在、中野駅南口のまちづくりの方向の検討の中で、中野通りの沿道、これについてどういう整備をしていくか、そういったものが検討されているところでございます。
 それから、北口、ここについてはもう既に一部再開発が行われていたりしているところでございますが、現在の計画の中では中野通り沿道について触れているものはない、そういうことでございます。
伊東委員
 時間も時間ですから、手っ取り早く核心に触れていきたいと思います。中野区の認識として、中野通りに対する課題、これをどう感じていらっしゃいますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 中野通りは、歩行者空間として非常に手狭な道路ということがあって、歩行者にはなかなか歩きづらい道路という認識をしてございます。まだ計画づくりの段階には至ってございませんが、できるだけ歩行者に安全な歩行者空間となるような、そういった整備計画をつくりたいなというふうに思っております。
伊東委員
 何でこんな質問をするかというと、確かに歩行者空間としてもお粗末であると同時に、中野通りは中野区を南北に縦断する大動脈に変わりないわけですよ。なかおつ、中野駅のガード下を中心に中野通りは交通量も多く、交通滞留も多いという現状がある。まして、これから周辺が再開発されることによって人口増加が見込まれる、そうすると消費も拡大してくる。そうなったときに、荷さばきの量も相当量ふえてくるということが考えられるんじゃないか。現状においても、中野通りに荷さばきのために車が1列車線を占めてしまって、それが滞留に拍車をかけているという現状もあると思うんです。
 先ほど、駅舎の整備あるいは駅前広場の整備について東京都が参画していると、この中野通りは都道ですから、東京都の所管のはずです。確かにこの資料の中にも、都市計画施設としては既に中野駅北側については、道路についてはもう整備済みということで都市計画の予定はないということなんですけれど、この計画自体も昭和21年の都市計画決定ということで、もう戦後60年経過している中で、これから50年もつまちをつくっていくのに、60年前の都市計画を大事に温存していくのかと、そういうことも根本的な議論として考えていかなきゃならないんじゃないか。所管が東京都だから東京都に任せとけというんじゃなく、現場を、そして現状の課題を一番把握している中野区が積極的な発言をもって東京都に働きかけていくということも必要じゃないかと思うんですが、いかがでしょう。
秋元拠点まちづくり担当参事
 こういう都市計画道路の整備につきましては、東京都所管のものにつきましては第3次整備計画が出されたりしております。その中では、早稲田通り、これについてはその第3次整備計画の中に含まれておりますが、中野通りは含まれていないという状況は、まず現況としてあるわけでございます。しかしながら、現在進めている中野駅周辺のまちづくりの中では、確かに委員がおっしゃるとおり、中野通りが中野区を縦断する、背骨となるべき道路という認識はございまして、この中野通りの整備、特に中野駅周辺にかかわる整備につきましては、今回の私どもの整備とあわせて何とか拡幅整備が採択されるように、区としてやはり頑張る必要があるなというふうに思っております。中野駅周辺のまちづくりを進展させる中で、十分そういった中野通り沿道のまちづくりについても意を用いて、実現がされるよう働きかけを強めていく、そういう覚悟でおります。
伊東委員
 働きかけを強めるにしては、今回の調査・検討資料、概要版ですか、見る限りでは、中野通りに対する交通量、そして滞留についての調査がなされていないんじゃないか、しているのかもしれないんですけれども。結局そういうものもあって、要するに今まちづくりから言えば、中野通りがもうそっくりそのまま残っちゃう、全然いじらないような表現になっているんです。表現になっているというか、触れていないから、そのまま残ってしまう。その辺が、やっぱり50年先、100年先を見つめた都市計画であるんだったらば、やはり所管が違おうが何しようが、そこまで含めて調査して、ちゃんと言うべきことは発言していくという必要があると思います。
 私が一番気になったのはその部分ですので、ぜひともこれから、本当でしたらば歩行者動線の、歩行者の交通量を調査するだけじゃなくて、自動車の量も今回の調査結果の中に載ってきて当然だと思うんですけれど、それが漏れていたので大変気になります。ぜひこれは、いくらまちがよくなったって、背骨である中野通りの課題がちっとも解決されない、今までどおり荷さばきの車はずっととまりっ放し、ましてや10万人ふえる。10万人ふえれば、その人たちがサンモールあるいはブロードウェイの方で食事をする、そうすると1日の荷物の消費量というのがやっぱり違ってくるわけ、5割増す、そうするとおろす量もふえてきて当然だと。そういうこともますます中野通りの交通渋滞に拍車をかける結果になってしまって、結局やってみたものの失敗だったねという懸念につながりかねないので、ぜひとも真剣に検討してください。要望にしておきます。
内川委員
 中野駅の南口駅周辺の意見交換会、これは私も地元に近いということで毎回出させていただきました。どの会場でも、ぜひとも中野駅に東口と西口を開発してもらいたい、ぜひともJRにそういう要望を出してもらいたい、そういった意見が多かったと記憶しています。それで、中野駅地区整備計画に関する今回の資料を見ますとそういった声が反映されていないので、これはどうしてかなということが一つ。特に、東の地域は、将来的に開発の可能性のあるJR用地ですとか、ZEROホール、あとは九中の跡に体育館も来るということで、非常に東口の必要性があるのかなと思いますけども、いかがでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今回のたたき台の中では、東側については中野通り沿いに5メートルのコンコースをつくる。中野通りの歩行者空間4メートルと合わせて、9メートルの南北の通路を確保すると、そういったような考え方をお示ししているところでございます。それから、参考案の中では中野通り上に橋上駅舎をつくって、それから四方のまちに展開ができるような回遊動線、そういったようなことでお示ししているところでございます。
 特に、東口として東側にというお話でございますが、構造的にかなり難しい部分もあるのかなというふうに思っております。今回の中野二丁目地区で行われている再開発事業、そういったような事業の中でこの東口のあり方、こういったものもやはり検討していく必要があるだろうと。今、委員が御指摘のように、この東へ伸びる千光前通り、ここの商業展開というのも今後のまちのにぎわいといった観点からはやはり課題であるというような認識を持ってございます。中野二丁目地区のにぎわいの再生、これについてもこの駅の改札のあり方、その中で十分検討していきたいというふうに思っております。
内川委員
 それと、もう1点なんですけれども、御存じのとおり丸井の本店さんが間もなく閉まってしまうということで、地元では丸井の跡が一体どのようになっていくか、非常に心配もしていますし、また関心も高いんですね。そこら辺で、もし情報があればお教えいただきたいなと。
上村中部地域まちづくり担当課長
 丸井につきましては、私の方からお話をさせていただきます。
 現在、これまでの御報告の中でも、丸井については昨年から建てかえ後の利用計画については丸井グループの第2本社的な活用をしたいということと、あと研修関連施設を持ちたいと、いわゆる丸井として敷地を活用していきたいというようなことは聞いておりますが、詳細につきましてはまだ、閉鎖につきましては8月26日をもってということで、店内にもお知らせ広告等が出ておりますけれども、また解体が9月以降、約半年ぐらいかかるだろうと、その中で詳細についてはまだ詰め切っていないということを聞いております。
内川委員
 その解体工事に関しては、地元に対する説明会とかは行われていますか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 解体工事につきまして、地元に対して説明会をしたいという話はしておりましたが、まだ日時場所については聞いてございません。
林委員
 今の内川委員のおっしゃったように、東西の駅の改札口の件が全くこちらの案にないので、難しいというお話は今聞いたんですけれども、でも、こちらの方のZEROホールの方などに出口をつくることによって地価も上がったり、高円寺側の方も警察大学跡地に直接行くことになるということで、とても中野の駅のまちづくりにはその改札口というのは大きいことがあるのではないかと思われます。でき得れば、今度また案を出されるときに、その改札口をつけた場合どのような困難なことや、またそのことによる経済効果など教えていただけると、まちづくりのときに広がりが持てると思うので、要望としてお願いいたします。
委員長
 要望でよろしいですか。
林委員
 要望のほかに何がお願いできる……(「質疑する場所だよ」と呼ぶ者あり)そうですね。では、していただけますでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今御答弁申し上げましたが、今回の提案の中では新たに東口を設けるというところの案は出ておりません。これは、JRそのものが改札口をふやすということについてはかなり消極的、ハードルが高いというような情報もございまして、今回の検討の中には新たに東口を設ける案は出ていないというところであります。
 今後、JRも交えた中で、そのハードルが超えられるのかどうか、そういったものも含めて検討させていただいて、南口のまちづくりの中でそういった東への回遊を確保できる方法、そういったものも検討を加えながら、回遊性の確保、こういったものについて十分検討を加えていきたいというふうに思っております。
小林委員
 1点だけなんですが、今回この大きな開発ということで、まちの人たちも本当に期待はしているんですが、今言ったように200億円という大きな投資をする形になりますが、中野区としてこのランニングコスト、さまざまな減価償却、またメンテナンス、そういう意味での経費が継続的に発生する、そういう意味で区としてこの事業としての感覚、いわゆるそのコストを賄うための事業としての考え方とか、そういうことはあるんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この200億円というのは、先ほど御質問の中で本当にアバウトな数字ということで答弁をさせていただきましたが、これについては今後整備の事業手法を検討する中でどういった補助金等をいただけるのか、こういったものも十分検討していかなければいけない。先ほど来申し上げておりますように、できるだけ中野区の負担が少なくて済むような事業手法を検討して実現に努めていく、そういう考え方でございます。
小林委員
 今回、新しい北口のこの場所、またこの空間の使い方の中で、中野区としてさまざまな、テナントも含めての考え方ですが、そういう形での事業もJRと組んでできないかどうかという部分も考えがないかどうか、教えていただければお願いいたします。
秋元拠点まちづくり担当参事
 現在のところ、JRの考え方はまだ聞けておりません。JRそのものが中野駅舎についてどういう期待を持っているのか、どういう形で整備をしていくのか、そういった考えを伺った中で、私どもも連携をとりながらその周辺のまちづくりに取り組んでいかざるを得ないのかなというふうに思っております。今後、十分JRのお考えを聞きながら、また皆様に御報告をしていく、そういうことで考えております。
佐伯委員
 先ほどのかせ委員の質問で気になっているんですけども、サンプラの南側というのは国有地だったり区有地だったり、複雑になっていますけど、この国有地というものなんですけども、これはこのままで事業ができるのか、それとも買い取らなきゃいけないのか。特に地下を掘ったりするわけなんですけど、これをもし買い取らなきゃいけないとすると、約4,000坪、相当な経費になると思うんですけど、今後これはどういうふうな扱いになるとお考えなんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 現在は無償貸与を受けて、ああいう形で使用させていただいているということでございます。今後、本格的な整備を進めていくわけでございますが、その中に国の方も検討に加わっていただいて、どういう形で土地に対する協力がいただけるのか、そういったところも十分今後の検討の中で考え方をまとめていきたいというところでございます。
佐伯委員
 先ほどから、区の負担が少ない方向でということを繰り返しお述べになっているんですけども、やっぱり具体的にどういう――本当にごくアバウトで200億円という数字が出てきましたけれども、だとすれば、そのアバウトのアバウトで構いませんから、じゃあ都市計画交付金がどのくらいだろうとか、最終的に区の持ち出しがどのくらいになるだろうとか、そういった見通しというのは、まだ全くたっていないという状況でしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 そういうことでございます。全体の事業費がどの程度かかるのかというのは、とりあえず、かなり冒険をしながらアバウトに出してみたわけでございますが、今後もう少し具体的な金額が計算できるようなところまでの計画ができてこないと、なかなか難しいのかなというふうに思っております。
 ただ、どういった補助事業があるか等については、先ほども御答弁申し上げましたが、ほかの地区での先行事例等を検討しながら、できるだけ中野区の負担にならないような方法を選択していくということになるということでございます。
佐伯委員
 できるだけ早く、そういったものを模索していただきたいと思います。
 もう1点、結局この事業によって今の清掃車の車庫とか、そういったものも移動しなくてはいけないでしょうし、またかつてはここに葬祭場をつくるという計画もあったわけです。そういったものは当然この計画にあわせて、じゃ、これをどうするかということと並行して考えていかなくてはいけないと思うんですけども、区の組織として、横断的な組織ということで副区長さんをつくったりとか、特命の担当の課長をつくったりしているわけですけど、そちらの方の検討状況というのは今どうなんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今、委員の方からお話がございましたように、確かに現在の北口広場には駐輪場があるわけでございます。さらに、その西側には清掃車両等の車庫があるということで、そういったもののやりくり、これは当然必要になってまいります。そういった暫定整備のための日程、スケジュール等も加味しながら、やはりこの中野駅全体のスケジュールをつくっていかなければいけないということを十分承知しておりまして、暫定用地をどこに確保していくのか等々も加味しながらスケジュールを検討していると、そういう状況でございまして、できるだけ早い時期に委員の皆様にお示しをしていきたいというふうに思っております。
佐伯委員
 やはり、そういったことも並行的に考えていかなければ、例えば清掃の職員の方はこれがぽんと出てきたら、おれたちの職場はどうなってしまうんだという話になっていってしまうでしょうし、せっかく横断的組織というのをつくったわけですから、きちんとそのあたりは並行して対応していってもらいたいということ、これも1点お願いしておきます。
 それともう1点、かつて、前の前の18期の議会のときでしたか、今、北口広場でエイサーなんかやっている皆さんから陳情が出されて、ああいう場を残してほしいということで議会が採択をしました。それで、かつ、おととしの4定で私がこれについてはどうなっているんだということを一般質問でしましたときに、この中野駅周辺の整備の中で検討していきたいという答弁も区長からいただいているんですけど、今回の計画の中でこの考え方、今回の概要をつくる中でそちらの方の検討というのは何かされたんでしょうか。そしてまた、具体的にそういったものを、あの陳情の趣旨に沿ったことというのが何かこの中に盛り込まれているんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今回の駅地区整備計画、たたき台の中でも、そういったスペースは十分検討しているわけでございます。そういった意味では、橋上部分あるいは現在のレベル、そういったところにそれぞれ広場をつくるような計画になっているわけでございまして、そういったところでの御利用については可能であろうというふうに思っております。
佐伯委員
 そうではなくて、具体的に例えば捨てがたいと言われたこの4番目の案ですか、この案でいいますと、どの辺でどういうふうに想定していると考えたらよろしいんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この参考案、10-3でございますか、こういったところでは歩行者広場として橋上レベルにも広場があるわけでございます。それから、2階レベル、現在の駐輪場のレベル、ここにも広場というものが用意をされているわけでございまして、そういった方々の利用、こういったものも十分可能であろうというふうに思っております。
飯島委員
 いよいよ本格的に、具体的なことについてお伺いしておきます。今までのは大体全体的な話。
 2-3に幾つかの都市計画施設についてのお示しがあります。それで、新北口駅前広場用地、これは今も中野通りに付属する道路付属広場なんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 これは、もともとは中野通りに付属する広場だったわけでございますけれども、昭和57年4月にこちらのけやき通り、要するに中野区道に付属する広場につけかえております。
飯島委員
 それは、現在ある北口広場をけやき通りに編入しているんですか。それとも、いわゆる地べたそのものを編入しているんですか。だって、そもそも用地って上には書いてありますね。新北口広場用地、つまり土地そのものの帰属はどこかといったら、都道に付属する道路施設だったんですね。現行、これは57年にやったというのは理由があったんでしょう。あそこの利用というか、現駐輪場その他やっていますよね。そうすると、現行の利用の分なんですか。
 なぜかというと、この点々で示されているもの全部がそうだとすると、ここには土地開発公社の所有地もありますね。これもけやき通りに付属する部分を含みながら、こうなっているんですかとか、さまざまな問題が出てくる。一体どっちなんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 2-3ページの左側の方の図に、都市計画の付属広場が黄土色の破線で記載をされております。この黄土色の破線部分がけやき通りに付属する広場ということになるわけです。この右側の図でございますが、この都市計画で定められている北口広場の中では、国有地がそこの絵に記載されている面積、それから土地開発公社の所有地として一部、やはりこの都市計画広場の中に含まれています。この都市計画で定められている部分は、その二つの所有部分があるということでございます。
飯島委員
 ですから、土地開発公社は、じゃあこのけやき通りの付属施設を買っちゃったと、こういうことになるわけですね。そういうことだよね。一部含んで買ってあると。その是非を言っているんじゃないんですよ。
 それで、地下駐車場の都市計画決定もされていますね。これは緑のところになる、この位置でいいんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この2-3の左の図のこの緑の破線の部分ということになります。
飯島委員
 そうすると、A、B、C、プラスD案、それぞれの案の場合も、一部都市計画の変更は必要ですか、必要じゃありませんか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 これについては、一部都市計画の変更を伴うものということになります。
飯島委員
 その際に、ここがどうだったのか、こうだったのかと考えずに、所有関係があるわけですけれども、いずれにしてもこれからやらなきゃならないことというのは、そういう都市計画上の非常に難しい――都市計画の変更って、あるいは一部変更にしても大変なことですよ、これ。つけかえをしましたと言うんだけど、このつけかえは編入だから、そうすると本来からすれば、サンプラ前の今のバス停のところの道というのは、実は新北口駅前広場用地の一部ですよね。本当のことを言うと、中野通りの付属道路施設というのが正しい、位置関係からすると。けやき通りってこの一番端っこでつながっているから、どっちでもいいと言えばどっちでもいいような話かもしれませんが、本来的にはそういうあり方になっている。
 そうすると、このサンプラの前の道も含めて、当然都市計画決定されているわけだから――されているんでしょうね。しかも、けやき通りに編入するとなると、都市計画上の位置付けとか何とかってどうなるんだと。けやき通りって、都市計画としては補助223号線、これは一体どういうことになっているんだとかってややこしいことが、この中野通りに面するところにまで、この部分まで出てくることになりますね。しかも、接道している範囲というか、長さは全然中野通りの方が多いとかというようなことになりますから、都市計画上の整理はきちっと一度していただかないと困ると。
 つまり、バージョン2というか、バージョン1の3層地下駐車場構想云々なんていうのは、まさにそういう都市計画上の手続の変更の部分でネックになってしまった。そういうことが現にあったわけですよね。だから、そういう点からするとこの土地にかかわること、それからこの土地開発公社の所有地というのはどういうことで買われているのかということだってあるわけですよね。公有地の拡大の推進に関する法律に基づいて手に入れたわけだから。そうすると、そういうところの整理も必要になるだろうと。
それから、東口の改札口云々、私は東の方に住んでいますから、それはまたそれで強い皆さんの要望がある。しかし、どこに位置するかによっては動線の変更、ものすごいことが起きてくるとか、もろもろあるから、ぜひ都市計画上のもろもろの整理をしていただいて次はお示しをしていただく、このことをお願いしたいんですが、いかがでしょう。
秋元拠点まちづくり担当参事
現在の駐輪場が設置されている広場、これにつきましては歴史的な変遷があって、それにあわせて都市計画等の変更等も行うという認識がございます。したがいまして、今回この新北口駅前広場として整備を進めてまいりますので、そういった都市計画をきちっと整理する必要があるというふうに思っております。
 ただ、今ここで具体的にどういうようなというところは、まだお話ができないわけでございますが、土地の取得等のことも念頭に置きながら、きちっとした都市計画の見直しを行っていく必要があるだろうというふうに思っております。
飯島委員
 200億円というアバウトな数字は、もうこれで出しちゃったから、アバウトな数字なんだけどこれから一人歩きするんですよ。秋元参事のお答えを再現すれば、160億円から200億円程度ということになりますね。最小限経費が160億円くらいだろうと。その160億円という計算だって、わかりませんよ。だけど、もうそういう数字はこれであしたから一人歩きするわけです。誤解があるといけないから。それは、この新北口広場の開発、造成、あるいは何でもいいけど、そういうことにかかわっての経費なのか、それを含めて南北の既存の駅前の広場を含めたものなのか、あるいは場合によってはこの南北をつなぐ――僕なんかは、イメージとしてはこの中野通りの上にあるというのが好ましいなと思う。なぜかというと、丸井がまた何か建築をしたときに、中野通りの上にあると極めてこの南北通路と丸井をつなぎやすいとかというようなことが出てきたりしますから、そういう南北通路に変わることも含むのか。つまり、ここに言われている、開発行為にかかわるものを総体として、その160億円から200億円なんでしょうか。それとも、一部の新北口広場にかかわることとして160億円から200億円程度ということなんでしょうか。どちらなんでしょう。
秋元拠点まちづくり担当参事
 先ほど来、この金額については本当のアバウトな数字というふうに申し上げております。その中で、用地費等は考慮しておりません。整備費、それからデッキ、こういったものはある程度は想定をしたものです。現在の南口、北口の駅前広場、これの再整備については、そのほかにまだお金はかかるだろうというふうに思っております。
飯島委員
 そうすると、新北口広場で160億円から200億円ということでよろしいですか。そうすると、普通ペデストリアンデッキをつくる、JR東日本あるいは鉄道事業者の上空に、鉄道敷の中につくる、この場合、それを計画した主体が自治体である場合は、そのペデストリアンデッキの整備というか、これも自治体負担になりますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 現在のところ、まだそこまでの検討は深めておりませんが、ほかの自治体の例などを見ますと、やはり自治体が持っているケースが多いということでございます。
飯島委員
 その場合、道路がある。道路上空にペデストリアンを設置した場合、道路の付属施設、もしくは橋なんかの場合は区道の延長だったりして区が整備したりなんかする場合もあるわけですけれども。そうすると、仮に、中野通りというのは都道ですね。都道上空に――それは、だけどJRの敷地もあるからね、どうなんだということはありますが、かぶっている部分というのは、これは本来的にいうと都道として考えるべきものなんですか。つまり、都道の道路付属施設という広場がありましたけども、その上空を通っている自由通路、デッキはどうなりますか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 そこまでの検討は今後になるわけでございますが、やはり他の都市などを見ておりますと、管理上の問題が出てくるということから、やはり区で整備するところについては区道にしているというようなことも聞いております。いわゆるデッキは、区が整備をして、区が管理をしていくというような話が多いようにも聞いております。今後、そういったものも他の都市を参考にしながら、一番いい方法を選択していく必要があるというふうに思っております。
飯島委員
 道路法が改正されて、主眼の一つは、快適な歩道をつくるとか、安全性の確保のためには、その道路管理者とは違う自治体が道路の管理ができる。つまり、都道であっても、あるいは国道であっても区市町村が管理できると、こう法律改正されていますね。そうすると、ペデストリアンの場合も、これは都道ですよと、都道の一部だけど、管理は区がやりますというやり方は可能になってきている。その場合、要するに問題は、費用負担は全額区なのか、都道の一部なんだから都もおのずから負うべき責任はあるんじゃないですかと、私は本会議で言いましたけども、そういう発想で都も巻き込んでやっていかないと、これはなかなか事業費そのものを考えていくときにも非常に難しい問題が出てくるんじゃないのか。だから、ぜひそういう視点も研究をしていかないと非常に難しいなということがありますので、ぜひこれは研究してください。
 それからもう一つ、一番上のデッキ、歩行者通路、A、B、C案それぞれ歩行者広場というのをつくりますね、重ねてこの新北口広場のところに。一番上の歩行者広場に関しては、これは都市計画公園という位置付けは可能ですか。なぜかというと、立体都市公園というのができるようになりましたね、景観緑3法の法律ができて。そうすると、公園と下の付属施設は一体的に指定管理者で管理ができる、こう法律が変わったんですね、都市計画公園にした場合。そういう手法も考えないと、それこそ中野区が設置した施設は中野区だけが管理していくとはなかなかいかないわけ。バス事業者を指定管理者にして管理させることもできる。その場合、その上の歩行者広場だって管理させることが可能、一体的、立体ですから。そういうことも目線に入れて、これからこの駅周辺で考えていかないと、なかなか中野区だけの負担で物事を解決するというのは、いかないんじゃないのということがあると思うんですが、いかがですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 都市計画法の改正もございました。そういったことから、重複的な都市計画の決定、こういったものも可能であるということは承知をしてございます。そういったことも含めながら、やはり中野区にとって一番いい方法、これを十分勉強しながら、事業手法を検討していきたいというふうに思っております。
せきと委員
 この中野駅地区整備計画案策定のための調査・検討で、きょうは概要書をもらったわけですが、概要でない本冊というのがあるんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 本冊そのものは作成をしてございます。
せきと委員
 きょうの概要書はおよそ50ページなんですが、本冊はどれぐらいの分量でしょう。
秋元拠点まちづくり担当参事
 一応、こういったものでございます。この中には、いろんなプライバシーにかかわるような部分も入ってきたりしておりまして、そういった部分を除いてこういった概要版を策定して御配付したという状況でございます。御理解を賜りたいと思います。
せきと委員
 きょうは南口の概要版もありますが、こちらも本冊がおありでしょうか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 本冊はございます。
せきと委員
 分量及び見ることができるかどうか、教えてください。
松前中野駅周辺整備担当課長
 分量はこの程度でございます。こちらにつきましても、まだ庁内で検討している段階の資料が入っている関係がございまして、今回報告書としての御提出は控えさせていただいたという状況にございます。
かせ委員
 今の御答弁なんですが、税金を使って、それで業務委託をして、その成果物について報告できないというのは、これはいかがなものでしょうかね。これは、先ほど理由にされていましたプライバシーというんですけど、何ですか、プライバシーというのは。
秋元拠点まちづくり担当参事
 特に一番問題になるのが、現在受け皿のない中野三丁目地区の受け皿をどうつくるかという検討の中では、当然そこの事業の組み立て等をやはり考えなきゃいけないということで、その地区の検討の中では人の建物が書いてあったりしておりますので、そこの部分については削除させていただいて概要版としてつくって、皆様に御配付をしたということでございます。
委員長
 よろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で調査事項の経過並びに現状についてを終了いたします。
 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。
 既に、1番及び2番についての報告は受けておりますが、その他で所管事項の報告はございませんか。
遠山土木・交通担当課長
 私の方から2件御報告がございます。まず、1点目でございますが、コミュニティバス「なかのん」の事故について御報告申し上げます。これにつきましては、資料(資料2)を御用意させていただいています。
 事故の概要でございますが、7月9日午前8時20分ごろ、中野駅方面行きの「なかのん」のバス停大新横丁付近におきまして、「なかのん」のサイドミラーがNTTの電話ボックスにぶつかり大破したというものでございます。このときに、お二人お客がお待ちになってございました。その中のお一人が、ガラスの破片が顔に当たったということで、大事をとって病院に搬送されましたが、検査の結果特段の異常は認められなかったというものでございます。
 事故の原因でございますが、事業者の説明によりますれば、バスの運転手がバス停にできるだけ車体を近づけようと目測を誤ったものということでございました。
 関東バスの対応といたしましては、後続の便で乗客に対して対応を行ったということ、それから臨時のバス停を設けたということでございます。被害者への謝罪、お見舞いもしてございます。
 なお、壊れました電話ボックスでございますが、外枠は復旧してございますが、電話の設置はまだこれからということを伺ってございます。
 もう1件は口頭報告でございます。ケイビーバスでございますが、現在東中野と新宿区の高田馬場駅を結ぶ百人町線というのがございます。こちらにつきまして、ケイビーバスの方から9月1日から減便をしたいというお話がまいってございます。
 これにつきましては、平成14年3月2日に20分間隔でスタートした路線でございますが、収支が思わしくないということで、平成17年に20分間隔から30分間隔に本数を減らしているものでございますが、その後なかなか収支の改善が見られないということで、社内で検討した結果、さらに減便、時間短縮をして何とか継続をしてまいりたいというお話を承ってございます。
 この線につきましては、高田馬場から東中野までは15バス停がございまして、27便走ってございますが、これが13便になるということでございます。東中野から高田馬場へは今25便ございますが、これが12便になるということでございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 他に報告はございませんか。

〔「ありません」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 審査日程のその他に入ります。
 次回の委員会日程を御協議いただくため、委員会を暫時休憩いたします。

(午後4時44分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後4時49分)

 休憩中に御協議をいただきましたように、次回の委員会は9月10日13時より当委員会室において行いたいと思いますが、御異議ございませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのようにいたします。
 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員各位から何か発言はございませんでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会を散会いたします。

(午後4時49分)