平成21年10月20日中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会(第3回定例会)
平成21年10月20日中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会(第3回定例会)の会議録
平成21年10月20日中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会 中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会〔平成21年10月20日〕

中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会会議記録

○開会日 平成21年10月20日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午前10時00分

○閉会  午前11時50分

○出席委員(14名)
 大内 しんご委員長
 奥田 けんじ副委員長
 内川 和久委員
 林 まさみ委員
 佐野 れいじ委員
 北原 ともあき委員
 南 かつひこ委員
 近藤 さえ子委員
 牛崎 のり子委員
 久保 りか委員
 かせ 次郎委員
 斉藤 金造委員
 岡本 いさお委員
 佐藤 ひろ子委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 副区長(経営室) 石神 正義
 副区長(政策室) 西岡 誠治
 政策室副参事(企画調整担当) 田中 政之
 経営室副参事(サンプラザ地区再整備担当) 田中 謙一
 都市整備部長 石井 正行
 都市整備部副参事(都市計画担当) 登 弘毅
 都市整備部副参事(公園・道路整備担当) 石田 勝大
 まちづくり推進室長 川崎 亨
 まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当) 松前 友香子
 まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当) 秋元 順一
 まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 上村 晃一
 まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 萩原 清志

○事務局職員
 書記 鈴木 均
 書記 河村 孝雄

○委員長署名


審査日程
○議題
 中野駅周辺のまちづくりについて
 西武新宿線沿線のまちづくりについて
○所管事項の報告
 1 株式会社まちづくり中野21における再整備等の計画(基本構想)の検討状況について
       (サンプラザ地区再整備担当)
 2 区を被告とする訴訟の提起について(都市計画担当、拠点まちづくり担当)
 3 (仮称)中央部防災公園基本設計(案)について(公園・道路整備担当)
 4 「中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.2」及び「中野駅地区整備構想」の策定について
          (拠点まちづくり担当)
 5 中野駅西側橋上南北道路・改札新設及び北口改修に関する調査の実施について
          (拠点まちづくり担当)
 6 西武新宿線沿線まちづくり計画について(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 7 その他
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会を開会いたします。

(午前10時00分)

 本日の審査日程についてお諮りいたします。
 本日はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては12時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
 議事に入ります。
 中野駅周辺のまちづくりについて、西武新宿線沿線のまちづくりについてを議題に供します。
 それでは、所管事項の報告を受けたいと思います。
 1、株式会社まちづくり中野21における再整備等の計画(基本構想)の検討状況についての報告を求めます。
田中経営室副参事(サンプラザ地区再整備担当)
 それでは、株式会社まちづくり中野21における再整備等の計画(基本構想)の検討状況について(資料2)の御報告を申し上げます。
 株式会社まちづくり21は、区と協議をしまして、平成24年5月末までに再整備等の計画(基本構想)案を作成することとしております。
 区としましては、本年度中に案をまとめることを考えており、所有会社では再整備に向けた基本的な方向性の検討を行ってございました。このたび、所有会社から区へ検討状況の報告がありましたので、その内容について御報告を申し上げます。
 資料の1枚目上段でございますが、中野駅周辺の都市機能の考え方でございます。
 中野駅周辺地区の都市機能の構成につきましては、次の①から④の考え方に基づきまして、現在のサンプラザ機能を基本とし、さらに集客力を強化するため、機能の拡充を図りながら、広域から人を呼び込み、地域の活性化を図る地区とするものでございます。
 次に、資料の1枚目中段から2枚目にかけてでございますが、中野駅周辺の強化すべき都市機能でございます。
 広域から中野駅周辺へ集客力を高めるため、既存の機能に加えまして、新たにサンプラザ地区を中心とした中野駅周辺に次の①から⑧の機能についての導入を考えていくというものでございます。
 主な内容でございますが、①広場機能につきましては、既存商店街との連携強化を工夫しながら、新北口駅前広場と現北口駅前広場を一体化し、日常的に人々が集い、交流する広場の機能を持つというものでございます。
 続きまして、資料の2ページでございます。
 ②の展示機能についてでございますが、ホール機能に加えまして、ファッションショー、展示会の開催など、300から500人規模の多目的ホールを整備するというものでございます。
 ③のコンベンション機能についてでございますが、警察大学校跡地地区への大学や業務施設の立地を支援するため、イベント広場機能や展示機能に加えまして、会議・研修機能の強化を図るコンベンション機能を持つというものでございます。
 次に、⑥、商業機能でございます。生活雑貨や特定の分野(音楽やアウトドアなど)に特化した専門店など、既存商店街にはない業種業態の集積を図るとともに、沿道の賑わいを創出し、既存商店街の機能強化を図るというものでございます。
 ⑦の娯楽機能でございます。子供や若者をターゲットとしたシネマコンプレックスや屋内型テーマパーク機能を持つというものでございます。
 そのほか、④ショールーム機能、⑤スタジオ機能、⑧業務機能については記載のとおりでございますので、後ほどお読み取りをいただきたいというふうに思います。
 最後に、資料の3ページ目でございますけれども、中野駅周辺の都市機能の考え方や強化すべき都市機能を踏まえた区役所・サンプラザ地区の再整備の基本方針でございます。
 ①の中野のシンボルとなる施設でございますが、区役所・サンプラザ地区は、中野駅周辺地区の「街の要」として、ホール機能を中心に広域的な交流を促進する広場機能や展示機能、コンベンション機能などを整備し、中野のシンボルとなる施設といたします。また、既存商店街との機能を補完する商業機能やシネマコンプレックスなどの娯楽機能を導入し、集客力の向上と回遊性の創出を図っていくというものでございます。
 ②プラザ(広場)と一体となった施設でございます。区役所敷地とサンプラザ敷地を一体化し、新北口駅前広場を含め、街区全体で「街の要」となるプラザを形成し、既存商店街との連携を高めるため、新北口駅前広場に面してイベント広場を配置し、駅前広場の歩行者空間と一体的に活用していくというものでございます。
 ③東京のランドマークとなる施設でございますが、現在のサンプラザの建物のシンボル性を継承し、東京の顔となるランドマーク性に優れた建築デザインとしていくというものでございます。
 ④以降でございますが、環境にやさしい施設、防災性能に優れた施設、管理しやすい施設というものを目指していくというものでございます。
 以上、現段階の検討状況でございますが、所有会社としましては、今後、さらに詳細な検討や分析を行っていくとのことでございます。
 以上簡単ではございますが、区役所・サンプラザ地区の再整備等の計画(基本構想)の検討状況についての御報告とさせていただきます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
林委員
 この機能の考え方というのは、所有会社だけの考えというか、たしかコンサルの方にも調査をされたと聞いたんですが、どのような人たちの考えをまとめてこのような機能が出されたのでしょうか。
石神副区長(経営室)
 コンサルというのは、事業を進めるに当たって頼んでいるものでございまして、コンサルが考えたということではなくて、出すときには、まちづくり中野21が主体で出しているというものでございます。それは、まちづくり中野21がまとめるに当たりまして、大学の教授であるとかそういった専門家を集めて意見を聞く、また、周辺の商店街の方等の意見を聞いてこういったことをしています。また、区との調整をしながら、新たに機能を持って、広域的に集積機能を高めるということから、こういった提案をしているというものでございます。
林委員
 ちょっとこの機能を見ていて思ったんですけれども、広域のところから集客力を高めるためというふうな考えなんですが、ターゲットとするものなどは個々にお考えになっているんでしょうか。若年層なのか高齢者なのか、どういう世界の人なのか、沿線としてはどういう人たちが来るのかというようなことを考えてのこの機能設定なんですか。
石神副区長(経営室)
 この集積を考えるに当たりましては、持続可能ということをポイントに考えております。持続可能ということは、お年寄りだけではなくて、子どもからお年寄りまでがここに来て親しめる、また、集えるということでございます。そういうことで、ここにも書いてありますが、例えばシネマコンプレックスということで、子どもから若者というようなことであるとか、今持っている機能でも、お年寄りの方も来られるような機能がありますから、そういった新たな機能を高める。また、専門性を持つということで、商店街の中でも音楽だとかそういったことに関係する、絵画であるとか、そういった店舗が少ないというようなことから、面的にそういうものを配置しながら進んでいくということを考えております。
 また、事業ということになれば、その事業ごとに子どもであるとか、お年寄りの方であるとか、そういうものをねらいますが、機能としては、子どもからお年寄りまで幅広くと考えております。
林委員
 では、この機能というのは、いろいろとこういうようなものをとりあえず――とりあえずというか、第一段階として出されて、今後どんどん狭めてきちんとした集客力に対してちゃんとフォントがあるような感じで話を進められるということでしょうか。
石神副区長(経営室)
 先ほど課長のほうからも報告しておりますが、ここの機能はサンプラザに限らずに中野駅周辺で、面として、集積機能を高めるということで書いております。その中で、さらにこのサンプラザ自身が、今ある機能に加えてどういう機能を持ったらいいのか。サンプラザの中では機能を全部持ち切れません。そういうことから、全体として、面としてこういう機能を持って、さらにこれから詰めて、サンプラザという建物の中でどういう機能を持っていくかということを今後詰めていくということでございます。
林委員
 いえ、この中にシネマコンプレックスなどがあるんですが、各地域ではすごく苦戦を強いられている上に、中野の場合は新宿という大きなシネマコンプレックス的なものが街としてあるという中、しかも、中野区はもともと三つあった映画館がどんどんなくなっているような状況、そういう状況もきちんと入れてこの機能を提案されたのかなと思いまして。ほかにもファッションショーとか、いろいろショールーム機能とかありますけれども、これが本当に集客につながるのかなというようなことを少し心配いたしましたので、質問しているんですが。その点についてはいかがでしょうか。
石神副区長(経営室)
 例えばシネマコンプレックスというのは、今の状況の中で日本の映画だとかそういったものがまた復活をしているということと、それから、割合今の若者たちを含めて、駅に近いところにそういう機能を求めるということがありまして、東京都内を見ても、新宿のほうにもできたりなんかしていますが、それよりも近いところにということが非常に多くなってきている。そういった動向だとかそういうものを見て、一応ここには入れておりますが、どのぐらいの規模だとかそういったことについては、十分これから検討していく必要があるというふうに思っています。
 また、映画館につきましては、かつて中野北口にも、最終的には小さくなりましたが、あったわけです。非常に特徴的な映画館だったわけですが、経営的に――経営的というのは、地下の一部をそこで使ってやっていて、建物全体を持っている経営的なことだとかそういったことからなくなっておりますが、中野の中には、かつてそういったところがあったところは一つもないということで、やっぱりそういう機能も必要なのではないか。それは、採算だとか、人集めの装置としてどうかと、どのぐらいの規模がいいのかとかということは、これから具体的に詰めていくということでございます。
かせ委員
 ちょっと基本的なことですけれども、株式会社まちづくり中野21が中野駅周辺の整備についての考え方を示したということですけれども、まず、そもそもまちづくり中野21がつくられたときに、これはたしか、サンプラザと区役所一体ですよね。その整備について必要だからということで言われたと思うんです。ところが、これを見てみますと、駅周辺一体、いわゆる110ヘクタールですよね。この全体を見たような計画のように読めるんですが、そういう位置付けですか。
石神副区長(経営室)
 一つ、建物の中にどんな機能を入れるかということで考えるときに、建物単体で物は考えられません。地域の中にどういう機能が配置されるかによって、その建物自身が持つ役割が出てくるわけです。建物だけで、周りは関係なくこれが必要だということは考えられません。今、構想というものを考えておりますので、どんな形でこの地域にそういう機能があれば人の集積機能が高まるかということで考えているわけです。
 そういうことで、構想のレベルでは、サンプラザに限らず、この地域である必要があるような機能を入れて、さらにこれから詰めていくに当たって、サンプラザ自身がどういう機能を持つかという検討の手順になります。そういうことから、現在は中間の報告ということで、このような形で出しております。
かせ委員
 これまで建設委員会や特別委員会等、中野駅周辺の整備については随分歴史を持って検討されてきた経過があるわけですけれども、そうしますと、一方では駅周辺のガイドラインであるとか、並行していろいろ提案されていますよね。それは、中野区がやってきたわけですけれども、今度のこのまちづくり中野21がそれにかわって、また別口からこういう検討を始めるということになるんですか。
石神副区長(経営室)
 これは議決されている内容があると思いますが、このサンプラザ地区についてはどういう形で整備をしていくのか議決をもらっております。その議決に基づいて、まちづくり中野21が主体となって今検討しているわけでございます。それで、今後、都市計画であるとかまちづくりの手続であるとかというのは、当然区が行っていくわけでございますが、整備主体として、まちづくり中野21がどういう形でこの建物を改修していくのかということを立てるというのは、当然、まちづくり中野21が行っていくことになりますので、検討しているわけです。それを、今、区のグランドデザインだとかそういったところと整合させながら進めていくという作業を、区とあわせて行っているということでございます。
かせ委員
 時間も短いので、これからもっともっと議論すべき問題だと思うんですけれども、今回はやめます。やはりこの問題についても、当初の計画から離れてどんどん検討する課題が大きくなっているということで、どんどん水膨れしているような感じがします。これは、今後問題になると思いますので、引き続き、私としては問題意識を持っていきたいと思います。
 それと、そのほかこれを見てみますと、今おっしゃったように、駅周辺全体を通しての計画だということです。それで、その中でいろいろ言われているということで、この詳細については今回は省略します。それで、区役所と中野サンプラザとの関係なんです。当初は、中野サンプラザと区役所と一体とした整備計画というようなことが言われていたわけですけれども、そのサンプラザの問題についても、購入して10カ年、そして7年後ぐらいまでに存続を含めた検討をするということでした。きょうの方向を見てみますと、どう見ても、これは建てかえの計画だというふうに読み取れるんですが、そういうことですか。
石神副区長(経営室)
 当初、サンプラザを買ったときの今後の方針について、もう一度改めて見ていただきたいと思いますが、建てかえをするということが前提になっております。その建てかえをするに当たりましては、その土地を売却してやるやり方、または、いわゆる融資を受けるとか、また株式だとかそういったものを発行して新たな資金を得てやるやり方であるとか、区が取得してやるやり方、こういったことを検討するということになっております。これがその当初につくった協定の中に書かれておりますが、それをやるに当たっても、どういう形で整備していくのかということについては、まちづくり中野21が主体となってつくるということは、これは議決されている内容とあわせて行っておりますので、その方針を間違えて、変えて、何かをやっているわけではございませんので、その辺はよく御理解いただきたいと思います。
かせ委員
 建てかえを前提にとおっしゃいましたけれども、私はそういうふうには記憶にないんですよね。存続を含めてというようなことで私は理解しておりますし、また、区民の中でも、この問題については大きく分かれるところですよね。区民の中では、むしろ今あるサンプラザというのは、デザイン的にも非常に特徴的ですぐれておるし、耐震性についても十分な対策がとられていると。今後、100年ぐらい持つのではないかと言われるような、そういう建物だということで、今のまま存続してほしいという区民の要望が強いわけですから、これを建てかえを前提にするということで押し切るということについては、これまた、大きな議論があるところだと思います。これも今後の課題だということで指摘しておきたいと思います。
 それと、この中では、区役所と一体としたプラザの整備であるとか言われておりますけれども、区役所との関係ということについては、どうなりますか。
石神副区長(経営室)
 区のほうがまちづくり中野21に対して課題として出している。また、議決された内容が、一体的に整備ということが書かれております。これは、この敷地をばらばらにして、整合性なくやるのではなくて、中野駅周辺の中で整合性を持った人を集める機能をここのところでは持つべきだということから議決されたんだと思いますし、区のほうでもそういうふうに考えるということでやっている内容でございます。
 そういうことできている内容ですが、今は一体的な整備がどうできるかということで、その仕方ですね。具体的に敷地を分けるのか分けないのか、どういう形で資金を得ていくのかということについては、その計画ができた後行う話ですから、今議論の中にどうするかという答えは今のところはないです。どういう形で整備をするのか、敷地を一体的にしてしまって行うのか、別々にしながら機能分担をするのか、いろいろなやり方がありますので、これは今後詰めていく中で、十分そういうことをしていきたいというふうに思っています。
 また、この事業については、建てかえということを前提ということではなくて、機能をどういうふうにするのか、それに当たって建てかえをどうしていくのかということになります。現在のサンプラザ自身も、必ずしも有効な面積を持ってやっているわけではなくて、非常に制約条件のある中でやっている。そういうことも含めて、現在の機能のあり方も含めて、現在検討をしているわけでございます。ですから、当然、区民の方からいろいろな意見があると思いますが、そもそもの課題が、取得した段階での課題が、そういう整備をするということでございますので、その中で一番いい方法がどういうことか、また、その中にあって、今の建物を既存にしながらやっていく方法も多分検討するということになろうかと思いますが、そういうことも含めて幅広く検討する必要があると思います。今一つだけに決めて、全部四角い建物にするとか、そういうことを言っているわけではございませんので、私どもは今回報告した内容から踏み出てお答えはできません。
かせ委員
 これで終わりにしますけれども、確認になりますが、そうしますと、今後の検討ということで機能面からやっていくということですけれども、その結果に基づいて、今後は区役所の建てかえということなどについてもまちづくり中野21での検討課題になるということになるんですか。
石神副区長(経営室)
 まちづくり中野21が行っているのは、先ほどから申していますが、一体整備ということで、建て方になりますと、今度は具体的にその土地をどうしていくのかということになれば、区の土地は区が判断しなければいけません。また、まちづくり中野21の所有している土地についても、区が議決権100%持っていますので、そういったことからの意見を言うということになります。今は、まちづくり中野21というのが主体になって、どんな機能を持った土地利用をして、中野を活性化するための人の集積をどういうふうにつくっていくのかという構想をつくっている形でございますので、具体的な進め方になれば、区が主体的に行っていくことが必要だということでございます。
北原委員
 今回は検討状況ということでございますけれども、整備等の計画(基本構想)案を平成24年5月末までに作成するということであります。本年度中に案をまとめるということでありますけれども、これは基本構想の案をまとめるというふうに理解してよろしいでしょうか。
石神副区長(経営室)
 そのとおりでございます。
北原委員
 比較的時間が十分あるように感じますけれども、それだけ念入りに検討するということで理解してよろしいでしょうか。
石神副区長(経営室)
 時間的にはそれほどございません。半年ぐらいでまとめるというのは非常に難しいです。これはなぜかというと、広域的に、この駅周辺のある機能が他の地域とどういうふうに競合性があるのか、そういうことをやらなければいけないわけでございます。ホール一つとっても、今2,200席ほどありますが、そのホールの機能、大きさについても、3,000席がいいのか5,000席がいいのか、ほかのところでどういう形になっているのか、そういうものを調整しながら、ここではどのくらいの規模がいいということを具体的に決めていきますので、時間的には非常に切迫している状態ですが、構想は早く議論の俎上にのせる必要があるということで、年度内ということで区と約束したスケジュールで進んでいくということでございます。
北原委員
 わかりました。平成21年度、今年度中ですよね。今年度中に案をまとめるということでありますから、それと、その後、その再整備等の計画を平成24年5月末までに作成するということでありますから、これは今年度中に案が出てくると。それで、正式なものとしては平成24年5月末までにでき上がるというふうに理解してよろしいでしょうか。
石神副区長(経営室)
 区が示しているスケジュールはそのとおりでございます。
岡本委員
 1点だけ。3ページの区役所・サンプラザ地区の再整備の基本方針の中で、①と③の関係が、よくイメージがわからないので、ちょっと教えてほしいんですが。中野のシンボルとなる施設、こういうのをこれこれこれという例を挙げて述べてありまして、③のほうは、「東京の顔となるランドマーク性に優れた建築デザインとする」と、この③のほうがイメージがあまりわからないんですが、この①と③の関係がわかれば、こういうイメージだということを教えていただきたいと思います。
石神副区長(経営室)
 ①は「シンボル」という言葉を使っておりますが、機能としてのシンボル性です。③は建物ということで、現在の建物のシンボル性を継承すると。遠くから見てもサンプラザというのは見える。都庁から見ても、あそこが中野のサンプラザだというのはわかるわけですが、そういうシンボル性ということです、「ランドマーク」という言葉を使っておりますが。機能と、それから外観ということで分けて、①と③に分けております。
岡本委員
 どちらも何か中野のシンボルというイメージでとらえてもいいようなことを、あえて東京のランドマークにした何か思いがあろうと思うんですが、その辺はどういうことでしょうか。この議会でも、「東京の顔」という形の答弁をされているのが目立ちますけれども、あえて中野のシンボルから東京のランドマークという、そういうイメージを膨らませたというのか、そういうふうにとらえた、何かまだちょっと今の答弁ではイメージがよくわかないんですが、その辺はどうでしょうか。
石神副区長(経営室)
 中野区の計画の中にも「東京の顔」という言葉を使っておりますが、区のほうから見た、区内から見たシンボル性と外から見たシンボル性ということがあると思います。広域的なところから人を呼び込むということになれば、どこにあるのか、中野と言ったときに、駅の近くにこういうものがあるということがわかるようにランドマークとしてつくっていくということで、西のほうへ向かった中央線の中であそこは中野だということがわかるような形でのランドマーク性ということを言っているわけでございます。
岡本委員
 ですから、「ランドマーク性に優れた建築デザイン」というのはイメージがわかないんですが。例えば、今のサンプラザも、ある意味では東京のランドマークというか、顔というふうな言い方もできるんでしょうが、あえて「ランドマーク性に優れた建築デザインとする」と。何かこういう建築デザインのイメージがあってのことなんでしょうか。今のある施設を東京の顔となるランドマーク性に優れたものに継承していくということなんでしょうか。
石神副区長(経営室)
 現在、中野サンプラザが三角形になっているのは、これは日陰だとかいろいろな都市計画の中から生まれたわけですが、この形がほかと、真四角の建物ではなくて、外から見て、「あっ、これはサンプラザだ」というのがわかる。そういったことで、あそこがサンプラザだというのが、ランドマークとして、あそこら辺が駅だということがわかることになるわけですが、建物の建てかえの中で、ただ機能だとか視覚だけのものではなくて、外から見ても、そこがサンプラザだとわかるようなデザインにしていこうということで、ここで「ランドマーク性に優れた建築デザイン」ということで、まだ何がというふうには決まっておりませんが、そういう方向性を持とうということで、基本方針にしているわけでございます。
久保委員
 ちょっと確認なんですけれども、この中野21、所有会社というふうにここにありますけれども、区と協議をして再整備等の計画案を平成24年5月末までに作成する、この基本構想を作成するのは中野21なんですかね。区としては、本年度中に案をまとめるということで、区は区の案が本年度中に出てきて、あくまでも平成24年5月末に基本構想を、これを作成するのは中野21ということですか。
石神副区長(経営室)
 先ほど言いましたが、区役所・サンプラザの地区、所有者がまた違った形で判断を行わなければいけないところがあるわけですが、両方が整備の計画に合意しなければ一体利用はできないわけです。そういうことで、区とお互いに役割分担しながら決めていく。また、スケジュールを調整するということになってこようかと思います。
 ただ、サンプラザの敷地についてはまちづくり中野21所有となっておりますので、そこで決めていく。また、区役所の敷地については区役所が決めていく。その両方で合意する点、これはまちづくり中野21がつくって調整しながら進めていこうということで、現在進めているところでございます。
久保委員
 サンプラザの機能を残しながらということで、サンプラザの建物を残すのではなくて、サンプラザの機能を残しながらの計画なので、中身についてはそういうことなんだと思うんですけれども、ここのいわゆる区役所・サンプラザ地区と言われるところと、プラスアルファで、新北口駅前広場というところとで一体化というようなことが今回言われているのかなと思うんです。なおかつ、区役所・サンプラザの中にも広場機能があると。その広場というのが、商店街との交流とか活動が行える区民が主体となった催し物ができる広場をそちらのほうに持ってきて、そこと新北口駅前広場を一体化させていく。そういうふうに思いますと、この計画自体は、区役所・サンプラのこのエリアと新北口駅前広場というのが一体化した計画というのがそもそもなければ成り立たないのかなと思うんですが、そこら辺についてはどういうふうになっているんでしょうか。
石神副区長(経営室)
 議決された内容にもそのような形で、駅舎、それから駅前の広場、それと区役所・サンプラザ地区という一体性を持ってということが言われておりますが、やはり敷地単体だけでいろいろな形でできませんので、人が集まって、集積していくためには、前の広場と機能的に連携をとりながらやっていく必要があると。現在もサンプラザの前に広場があるわけですが、それが今、道路に囲まれて単体型になっていますけれども、もうちょっと連携をとれば、いろいろな形での機能ができるのではないかということは思います。
 それから、新たに、現在北口の広場が歩行者系に変わってくるということであれば、そこを回遊する、そういう機能を付加していかなければいけないと。ただ単に広場があってという形ではない、新しいそういう視点を持った広場のつくり方ということが必要だというふうに思って、こういう形で表現させてもらっています。
久保委員
 今、歩行者空間というようなことで言われていまして、新北口駅前広場というのは、そういういわゆる一般的に言われている広場という機能、ここで書かれているイベントなんかができる広場というのは、これはサンプラ側に持ってくるということなんだと思うんですけれども、当初の案としては、新北口駅前広場にもそういったイベントなんかができる空間というのがあったのではないかと思うんですが、今のお話ですと、そうではなくて、あくまでも歩行者の動線を確保するようなそうした空間ということなんですか。
石神副区長(経営室)
 歩行者空間というのは、歩いて人が回れる空間ですから、その中ではいろいろな機能をそれぞれ持ち合わないといけないと思います。歩くだけではなくて、通路ではなくて面として、いる限りは、そこでとどまって何か行動ができるとか、人が集って何かできるとか、そういう機能をどういうふうに分け合うかということが必要だと思います。それは、今、新北口の広場の計画であるとか、現在の北口の広場の計画を区として練っておりますので、それとの整合性をとりながら、面を広げていきたいということで、今のサンプラザの機能、こういうものをさらに広げていく、また、周りの商店街との話し合いの中でも、そういうことが要求されておりますので、十分そういうことについてはこたえていきたいということでございます。
久保委員
 わかりました。あと、資金繰りといいますか、土地利用については区が主体的に考えていくということが基本だとは思うんですけれども、これは、当然今言われた大きなエリアについてもそういうことでいいんでしょうか。そこについての計画といいますか、一定の方針というのは、いつまでにお出しになる予定ですか。
石神副区長(経営室)
 資金になりますと、まちづくり中野21の所有しているサンプラザのほうについては、融資と出資で成り立っているわけでございます。それをさらにどういう形でしていくのかということは、その段階で、建物の状況であるとか資金計画の中にあわせて検討していかなければいけないところでございます。
 また、ここの区役所の敷地については、区役所の移転の経費等含めて、区としてまた違った視点から検討していかなければいけないということがあります。そういう中で、一番合理的に経費の負担の少ない形でできるのかというのは、計画と、あわせて資金繰りを十分考えていかなければいけない。それについては、24年の5月ということが一つの示す時期かなというふうに思います。当然そういうものを考えずに、幾らかかってもいいような計画というのはつくれませんし、当然検討する中では、そういう資金繰りもあわせて検討していく必要があるというふうに思っています。
久保委員
 資金計画についても、この計画とあわせて当然お出しになられるということですね。あとは、何回か今までにも伺いましたけれども、新北口駅前広場には駐車場ですとか、既に都市計画決定をしている事項もございますけれども、それについても、大きな広いエリアといいますか、今広がったエリアの中に確保していくというような考えでよろしいんですか。
石神副区長(経営室)
 公共駐車場について、それは今区としても考えておりますけれども、こういう面の中で入れられるかどうか。これは当然、公共駐車場ですから、赤字だとか、そういった経営に影響するようなことについてはできない、民間でやる場合にはできませんし、そういう中ではどういう形になるのか。場所だとかそういうことも含めながら、さらに詰めていく必要があるかなというふうには思います。ただ、必要性というのは、当然この中では、グランドデザインの中でも言われておりますし、この面の中で検討するという必要性は十分考えております。
斉藤委員
 ちょっと確認だけしたいと思うんだけど、株式会社まちづくり中野21のほうが、もともとが10年とか、あるいは資金的に担保保証しないとか、そういうようなことで、もともと制約があると。それで、資金のあれにも融資ばかりでなくて、出資という面でファンドやなんかも利用せざるを得なかったという会社を、中野区がそういう会社を100%していると。どうも反対に思うんだけど。だから、まちづくり中野21はそういう制約があるので、区の考えていることと整合性をとりなさいよというのが制約じゃないんですか。
石神副区長(経営室)
 会社自身の議決権は中野区が持っております。出資も、ファンドという形で出資されておりますので、全体の株式の発行株数の過半数を持っているわけでございますが、そういった他の株主も入っている状態になっていますので、非常に制約条件があります。そういう中で、区と合わせながら区民にとっていい建物のあり方を検討するというのが、当初の取得目的でございます。そういう意味でいうと、今委員が言われましたように、資金的にはすごく外からの制約も多いこの会社でございます。ただ、公共目的というんですか、それを達成するための目的も持たなければいけないということで、区と十分詰めながら、それについては進めていかざるを得ないということになっております。
斉藤委員
 そうなんだよね。極端に言えば、勝手に売っちゃうなんてことできないんですよと。苦しいからって、融資があったって、あるいはそういう出資を受けていても、それを清算するために勝手に売っちゃって、それを清算しちゃうというようなことが、まちづくり中野21としてはできないんですよということでいいんですか。
石神副区長(経営室)
 当初は清算するということも選択肢にありましたが、スキーム替えをした段階で、この議決の中では、21が持ち続けるということが議決の中に入っておりまして、前提条件が厳しくなっておりますので、これは売却を優先的に考えるということではなくて、持ち続けることを前提にしながら計画をつくっていくというのが制約条件というふうに考えてございます。
斉藤委員
 そこまではまちづくり中野21だよね。そうすると、今度は区のほうとしても、駅前にどういう計画を持って、整合性はとるにしてもだよ、資金面で財政計画をどうするのか、例えばここの建て直しをどうするんだというようなことも、まないたの上にのってくるかもしれない。そういうようなところと、やっぱり21と合わせざるを得ないところも区としては来る。
石神副区長(経営室)
 まちづくり中野21に対して債務負担をするということになってございませんので、今以上に出資をしたりなんかするということは今決めておりません。ただ、この区役所の用地自身は区が判断していかなければいけない部分です。一体的に整備して、これがいいじゃないかと決まったときには、どういうふうに用地を処分していくのか。区役所の用地を処分するか、自分が持ち続けてその事業主体になるのか、そういうことをやっていかなければいけない。
 先ほど言いましたように、まちづくり中野21のほうは持ち続けるということが議決されておりますので、どうしても持ち続けられなければ、また議会のほうへ提案することになると思いますが、今の中ではそういうことを考えずに、そこで持ち続ける中で、提案をしていく。それで整合して合意した、区にとっていい建てかえというんですか、機能をここに配置するということになろうかと思います。
斉藤委員
 だから、整合がとれたときには、資金的にここはどういうふうにするとか、駅前をどういうふうにするとかというのは、ただ考えただけじゃできないんだから。それに合わせて資金計画というか、財政計画も出てくるという理解でいいんですか。ちょっとずれはあるにしても。
石神副区長(経営室)
 まちづくり中野21が、運営は委託で、サンプラザというところで一体的に事業を運営しているわけでございますが、運営上、利益が出るかどうかも含めて、機能の大きさだとか何か考えていきながら、全体として、先ほど言いましたように、平成24年5月までにはそういう資金計画、利益が出ないような形になったらば資金計画もショートしてしまいますから、そういうことを含めて、規模だとかそういったことを十分詰めた上で、計画を出したいというふうに思っています。
斉藤委員
 ちょっと話がずれるんだけど、こういうふうに出されただけで、あまりいっぱい、これもこれもこれもなんだよ。どうしてもそうなっちゃうのかもしれないけど、やっぱり優先的にこれは考えなければいけないと、例えば駅前の駅舎と駅前広場のことはサンプラとしてどう考えなきゃいけないとか、区役所と最後どういう整合性をとるとか、それから地域にある商店街との整合性だとか、あるいは交通のほうのバスや道路も含めて、さっきも駐車場というのが出てきたけど、こういうのをどうするんだと。映画館がどうのこうのなんていうことじゃないんだと思うんだよ。やっぱり優先的に、これとこれとこれだけは、まちづくり中野21として、区と整合をとってやっていきますよということがないと、なかなかこれもこれもこれもというとかえってわかりづらい。やっぱりこことこことここだけは、どうしても区のほうとしてまちづくり中野21のほうにちゃんと出してきなさいよというふうにしないと。これもやります、あれもやりますというと、変なところからこうやって出てきちゃうというような感じがどうしてもしちゃうんだけど、どう思いますか。
石神副区長(経営室)
 そのとおりでございまして、まちづくりをやるためには、交通であるとかそういった基盤をしっかりつくらなければいけないというふうに思います。今は、警大の中に新たなF字道路が出てきますが、そのF字道路とつながる区役所・サンプラザの北口の道路のいわゆる幅員が違っているところがあったりしますので、将来的にサンモール、ブロードウェイともつながる動線として新たにそこを考えるということもちゃんとしていかなければいけないですし、交通の混雑度合いだとか、そういうものを除いていくためにはどういう交通動線を持つのか、歩行者動線との形であるとか、そういったものが合意されていないといけないと思います。勝手に建物を建てれば人が来るということではございませんので、そういうことを含めた、いわゆる基盤部分がまず合意されて、それを前提にしながら建物計画というのは進んでくると思います。現在も、そういう格好では進めております。具体的になるまでに幾つか課題があったり、調査をされたりしておりますので、そういうものとお互いに整合しながら進めていきたいと思っております。
近藤委員
 基本的なことをちょっと伺いたいんですけれども、この「区と協議して、再整備等の計画(基本構想)案を」となっているんですけれども、この「区」というのはどこを指すんですか。
石神副区長(経営室)
 それは、「区」は区ですけれども、その事業をやっているところといえば、この所管をしているところということになります。具体的に、事務的に詰めるところはです。決定するところは区長ということになりますので、経営会議であるとか、政策会議であるとか、そういったところで決めていくことになると思います。
近藤委員
 このいろいろな案を出されたのは、いろいろなシンボルとなる施設とか出されたのは、株式会社まちづくり中野21、所有会社が学識などを入れて考えたこれなんですよね。この区というのは、どういうところというか、何か委託するとか、学識を呼ぶとか、区はそういったものはないんですか。
石神副区長(経営室)
 これを検討するに当たっては、費用負担もすべてまちづくり中野21が行っておりまして、そこで主体的に検討したものを区のほうへ中間報告として出したということでございます。
近藤委員
 そうしますと、この基本構想をまとめるのは、所有会社が出されたものを区のまちづくりの担当の方や区長がオーケーを出してすべてが決まるということでよろしいんですか。
石神副区長(経営室)
 先ほど言いましたが、両方で話し合いをしながら、あまりそごのないような形になりますが、最終的にまちづくり中野21から出たものを、都市計画手続だとかそういった手続にのせるためにいいという判断をしなければいけない部分があります。それは、まちづくり中野21が勝手にやりたいよというわけにいきませんから、いろいろな制約条件の中で、区のほうが最終的にこれでいこうということを決めることになろうかと思います。当然、それには議決を経るということになっておりますので、そういったことを含めながら進めていく。幾つか手続があろうと思います。決定するに当たっての手続があると思いますが、まちづくり中野21は、構想をつくって、区へ出すという役割でございます。
近藤委員
 私がなぜそんなことを申し上げているかというと、中野区で大概の基本構想とかいろいろな計画を立てるというときには、区民の参加があったり、すべて目に見える形で出てきたものなんですよ。それが、今ここは、まちづくり中野21に全信頼を置いて、まちづくりの担当の職員、区長たちの全信頼を置いて、私たちとしては財務的に民間がやっている中野サンプラザの経営などが、全く経営的なこともわからない中でゴーサインを出していかなくてはならない。ゴーサインを出していくところで、このサンプラザのいろいろなものがどういうものをつくっていくかということに対して、とても区民は不安を持っているんですけれども、その辺は大丈夫と言い切っていいんですか。
石神副区長(経営室)
 まちづくり中野21は、これは自治法に基づいて経営状況を出します。また、まちづくり中野21の子会社であるところについては、連結の財務諸表を議会に出しております。また、サンプラザ運営会社自身は公開しております。インターネットでとってもらえれば、経営状況がわかるようになっております。これは、隠す話でも何でもございませんし、経営状況については十分知らせられる方法、また、議会のほうにも示しているということで御理解いただきたいと思いますが。
近藤委員
 本当に議会とのかかわりがなく、借金をしたときに、大きなこの開発にとってかかわり方というのが、区民が参加する場というのが、本当に少ないかかわり方でこれから持っていくので、本当に不安が大変大きいということを申し上げておきたいと思います。出てきた書類に対して、報告という形で承認をしていかなくてはならないという形で、やはりどういう街にしていきたいという声を入れるところがないというのはとても不安なことで、そういったところを理解していただきたいと思います。
石神副区長(経営室)
 進め方の中で、区民というのは非常に大事だと思います。ここの中でいうと、サンプラザの運営会社としても、区民の方というのは顧客として、その方たちが理解して利用してもらわなければ採算が合わない、そういう建物でございますから、当然、どういうふうに変わるかは運営会社としても公開していかなければいけないという点があります。
 ただ、制約条件がありますのは、民間で区が債務保証しているわけではございませんので、赤字になったら埋めるという格好ではなくて、そこで得た利益を使ってこの計画をつくる。また、いろいろな要求をされている内容については、その設備も入れていくということをやっていかなければいけないわけです。今必ずしもいい経営状態ではございませんけれども、そういうことになるたけこたえていく。また、この計画をつくるに当たって、私どもも努力しているわけでございますが、サンモールであるとかブロードウェイであるとか、そういった商店街と具体的に意見を交わしながら、事業もお互いに取り組みながら理解してもらう。区民の方が見えるような形ということは、十分注意をしていくということは考えております。
委員長
 よろしいでしょうか。(「議事進行」と呼ぶ者あり)はい。
斉藤委員
 時間も時間なんだからさ。こればっかりやっていていいならこれでいいけど、もうそれはよく理解して。まだこれだけ残っているんだったら次に進めてください。
委員長
 はい。ちょっと休憩します。

(午前10時49分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午前10時52分)
 他、よろしいでしょうか。
 以上で、本報告については終了いたします。
 次に、2、区を被告とする訴訟の提起について。
登都市整備部副参事(都市計画担当)
 それでは、区を被告とする訴訟の提起について(資料3)御報告いたします。
 本件については、9月4日の本特別委員会で御報告いたしました訴訟事件と内容的には同一のものでありまして、新たに4人の方が訴えを提起されたというものであります。
 なお、本報告につきましては、総務委員会においても報告をされております。
 事件名でございます。都市計画決定違法確認請求事件でございます。
 当事者ですが、原告は中野区民3名、杉並区民1名、被告は中野区でございます。
 訴訟の経過です。本年8月26日に東京地方裁判所に訴えの提起がございました。
 請求の趣旨です。区が平成19年4月6日付で告示した中野中央公園――これは警大跡地の(仮称)中央部防災公園のことでございますけれども――の面積を約1.5ヘクタールとする都市計画決定が違法であることを確認するというものでございます。
 次に、原告の主張です。(1)原告らは、警察大学校等跡地の近隣に居住しており、火災が発生した場合は中野中央公園に避難することが予定されている。(2)原告らは、火災の発生場所と風向きによっては、中野中央公園に避難せざるを得ないということでございます。これは前回と異なりまして、新たに追加された点でございます。(3)以下につきましては、前回と同じということでございます。(3)都市計画法において、区市町村の個々の都市計画決定は、当該区市町村都市計画マスタープランに即したものでなければならない。(4)都市緑地法第4条の規定により策定された中野区みどりの基本計画は、その法的性格は都市計画マスタープランの一部をなすものとされ、みどりの基本計画には4ヘクタールの公園を広域避難場所として都市計画決定することが明記されている。(5)したがって、4月16日付で告示した中野中央公園の都市計画決定は、その面積が約1.5ヘクタールしかなく、みどりの基本計画、すなわち都市計画マスタープランに反するから、都市計画法第18条の2第4項の規定に反し、違法であると。(6)よって、原告らは、被告区に対して、本都市計画決定が違法であることの確認を求める。以上のような主張となっております。
 なお、これに対して、区としては応訴するという方針でございます。
委員長
 報告に対して質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、本報告については終了します。
 3、(仮称)中央部防災公園基本設計(案)について。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 それでは、お手元に配付させていただいた資料につきまして、御報告させていただきます。
 (仮称)中央部防災公園基本設計(案)について(資料4)でございます。
 まず、1点目でございますが、今後の大規模公園整備の基本的考え方、これは別紙を配らせていただいておりますので、そちらをまずごらんくださいませ。
 中央部防災公園の基本設計を進めるに際しまして、今後つくるであろういろいろな公園がございますので、その中でいろいろな機能分担等の話もあるということでございまして、このように整理させていただいた資料でございます。
 この今後の大規模公園整備の基本的考え方、表紙に目次立てを書いてございます。ちょっとごらんくださいませ。時間の都合上、全部御報告できないと思いますが、序として、目的及び対象公園(計画)でございます。第1として、都市公園の機能区分の整理、第2として、その用地の現況と計画、第3として、関連する既存機能の現況・動向及び課題でございます。第4として、用地の特性及び整備課題の整理、第5として、整備の基本的考え方ということで、整理させていただいております。
 早速でございますが、1ページをごらんください。
 目的でございますが、今申し上げましたように、中野区において、今後数年間の間に(仮称)中央部防災公園を含めて6カ所の大規模な公園を整備していくことになろうということでございます。
 したがいまして、4行目、5行目あたりですが、「それぞれの大規模公園が個性豊かな公園となるとともに、相互に適切に機能分担・連携して全体としてみどりの拠点としての機能を十分に果たす必要がある」ということでございます。これを受けまして、それぞれの整備の基本コンセプト及び主として担う機能の分担の基本的考え方を設定するものであります。その下に、対象公園として6カ所、中央部防災公園以下上高田五丁目公園、それぞれの所在地と面積と現時点でのいわゆる公園の種別でございますが、記載させていただいております。
 次の2ページをめくっていただきますと、対象となる公園の位置図を記載させてもらっています。
 3ページ目から、いわゆる都市公園の機能区分の整理でございます。(1)憩い・休息機能、(2)スポーツ・健康増進機能、(3)交流機能、4ページに行きまして、(4)環境保全機能、(5)オープンスペース・景観形成機能、(6)歴史文化機能、(7)防災機能というふうに整理させていただいております。
 ずっとめくっていただきまして、いろいろな検討をしてまいったわけでございますが、飛ばさせていただいて、24ページでございます。
 24ページ目の4.用地の特性及び整備課題の整理ということでございます。各公園の用地の特性、敷地がどうなっているかとかそういった特性並びにその次は周辺の条件でございます。さらには、上位計画、都市計画マスタープランその他の上位計画での位置付けでございます。これらを整理しまして、27ページ、一番最後の紙でございます。
 5.整備の基本的考え方ということでございます。「以上を踏まえまして、大規模公園(計画)の整備に当たっての基本コンセプト及び主として担う機能の分担の基本的考え方を以下のとおり設定する」ということでございます。縦軸に、中央部防災公園に始まりまして、上高田五丁目公園まで書いてございます。
 27ページの右側の表をごらんくださいませ。今申しましたそれぞれの機能を、この公園ではこういうことを大事にしようじゃないかということで書かせてもらっている表でございます。
 なお、ミニサッカーと書いてございますが、サッカーそのものは、いわゆる公式コートはこの公園は物理的にとれないこともありまして、ミニサッカーであるとか、例えばフットサルみたいなものもこういった公園の中で用意するというふうな考え方でございます。
 参考のところで、既存公園では妙正寺川公園以下このような施設が既に配置されておるということでございます。
 こういった考え方を受けまして、すみません、本編のほうに戻っていただきたいと思います。
 2.(仮称)中央部防災公園整備の考え方ということでございます。この公園につきましては、ことしの6月に基本計画が完了しておりまして、6月12日に本特別委員会で御報告をさせていただいております。現在、基本設計並びに実施設計を発注しまして、あわせて作業を行っているところでございます。このたび、ほぼ基本設計がまとまりましたので、御報告させていただきたいということでございます。
 大きな考え方でございますが、基本計画を踏襲しておるわけでございますが、特に②のところでございます。「オープンスペースの基幹空間となる都市公園は、事業者が整備する公共空地とともに、「東京の新たな活動拠点のひとつ」として」と、10か年素案でもうたわれている言葉をここに書かせていただいております。③のところで、今御説明させていただきました本公園への導入機能、既存の公園や今後新規整備予定の公園との連携や機能分担ということでございます。
 3.(仮称)中央部防災公園のコンセプトでございますが、これについても、ほぼ基本計画を踏襲しておりますが、②のところで、「みどりとオープンスペースが一体となった広場空間や、防災用井戸を活用にしたにぎわい・憩いと環境・災害時の対応が調和した水辺空間を創出し、様々な利用ができるように四つのゾーンを配置する」ということでございます。
 それでは、めくっていただきまして図面のほうをごらんくださいませ。
 表紙の次でございます。1ページ、右下に番号1番と書いてございます。現時点での警察大学校跡地地区の全体図を表現しております。図面のほぼ中央に赤の点々で囲ってあるのが、この中央部防災公園でございます。
 2ページ目をごらんくださいませ。2ページ目は、先ほど申しましたゾーニングでございます。素面のほぼ中央でございますが、大規模な広場空間ということで、多目的広場として4,500平米程度、さらには、その周辺も合わせまして約6,000平米ぐらいございます。この広場周辺には、基本計画でも春という演出ということもありましたので、桜と桃を植栽していきたいと思っております。
 なお、この広場では、ゲートボール大会でありますとか、消防団の訓練等の利用が可能なように計画してまいりたいと考えておるところでございます。
 その次のゾーンの広場空間(小)でございますが、起伏のある広場や植栽地、公園を含めまして、おおむね3,000平米ぐらいのスケールを持っておるわけでございます。
 3番目のゾーンでございますが、水景広場でございます。ステージや南北に延びる水路を計画しております。水源としましては、後で出てまいりますが、防災用井戸を活用しまして、水景施設として、延長約45メートルの水路やステージから吹き出す噴水ということでございます。
 4番目のゾーンは林間広場ということでございます。いわゆるF字道路と並行で林間広場、約3,000平米程度ございます。もう既に仮移植した木を活用して、防風を意識した植栽としたいと思っております。また、この林間広場は、平常時、災害時とも、人々がこの林の中に入ることも可能でございます。
 防災施設関係でございますが、東京都の広域避難場所として中野区役所一体が指定されておりまして、本公園は防災公園として位置付けて整備していきたいということでございます。そのためには、この警察大学校跡地地区全体の土地利用計画としまして、輻射熱が遮断できるように耐火建築物で囲まれた安全なオープンスペースとして計画していきます。また、周辺の建物事業者さん等と役割分担を行いまして、防災について協力関係を結ぶなど、今後とも調整をしていきたいと思っておるところでございます。
 公園の中の施設でございますが、ほとんどが地下に入りますもので、この図面で説明させていただきます。トイレにつきましては、公園の管理棟にトイレがございまして、災害時にも利用可能なような排水設備、災害用の井戸に圧力をかけて水を流すというシステムを考えております。また、公園の中の排水管等を利用しまして、いわゆる仮設トイレ、マンホールトイレをこの林間広場の中に設置していきたいと考えております。防災用井戸でございますが、先ほど来出ておりますように、平時におきましては水景施設のいわゆる水供給として利用し、災害時には生活用水としても利用できるというふうに考えております。非常用照明でございますが、災害時には、この公園を含めた避難場所の目印となるように、公園の敷地の四隅には、太陽光発電照明灯を設置したいというふうに思っておるところでございます。
 続きまして、3ページ目をごらんください。3ページ目が植栽の計画図でございます。
 4ページ目がそれぞれの拡大図でございます。4ページ、5ページでございます。
 6ページ目でございます。水景広場の断面が出ております。6ページの右の写真でございますが、ステージから水が噴水で出てきて、夏場には子どもさんが喜んで遊んでいただけるというふうに思っております。
 なお、この水の動力でございますが、先ほど出てまいりました管理棟の屋根に太陽光発電設備を設置しまして、試算しますと、夏場でも必要電力の75%程度は太陽光発電で確保できる見込みでございます。
 7ページ目でございます。広場の断面でございます。こういうフラットな場所でございますので、若干土をマウンドしまして、周りが見通せると。なおかつ、いろいろなイベントのときにも、観覧席としても使えるというふうに考えておるところでございます。
 1ページ目に戻っていただきまして、5.今後のスケジュールでございます。10月23日、27日、11月2日に、3回に分けまして区民説明会をさせていただき、基本設計としてまとめさせていただき、11月から来年の3月まで実施設計をやりまして、来年度、平成22、23年度で整備工事ということでございます。平成24年春には完成させる予定でございます。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はございませんか。
久保委員
 何点かお尋ねいたしますけれども、うちの会派からは、この防災公園について3点セットということでずっと要望しておりまして、先ほどゲートボールと消防団の訓練ということについては対応していただけるというようなことだったんですが、もう1点、フットサルができるようなそういった公園にということも要望してまいりましたんですが、その点についてはいかがですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 フットサルにつきましては、先ほど機能分担のところで申し上げさせていただきましたけれども、ミニサッカーもしくはフットサルということで、例えば27ページ目でございますが、南部防災公園でありますとか、鷺の宮調節池上部多目的広場等々で確保させていただければというふうに考えているところでございます。
久保委員
 すみません。そちらのことを聞いたのではなくて、要は、中央部防災公園にはフットサル場を設けることができないので、ほかのところで確保しますからという、今のはそういうお答えですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 そのとおりでございます。
久保委員
 わかりました。それはまた改めてと思いますけれども。その2点につきまして、ゲートボールと消防団の訓練の場ということで主張させていただきましたことにこたえていただいたことには、大変よかったなというふうに思っておりまして、その点は評価をさせていただきたいと思うんです。
 この防災公園の基本設計なんですけれども、今これは1.5ヘクタールの防災公園についてだけのこの基本設計なんでしょうか。今までは、各大学ですとかSPCとの覚書の中には、まとまったオープンスペースの確保として、一体的に機能するよう適切な整備及び管理を行うというふうにずっと言われておりましたので、計画が出てくるときも、当然1.5ヘクタールの公園とこの公共空地という3ヘクタールを合わせた形での計画が出てくるのかなと思っていたんですが、その辺はいかがですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 公園、いわゆる都市公園、私どもが整備する1.5ヘクタール、プラス事業者さんが整備する、いわゆる公共空地3ヘクタールでございますが、いろいろ調整をさせていただいておりまして、きょう御提示させていただいている1ページ目の計画がそうでございますが、こういうものは再開発事業でございますので、同時にすべてが出揃うというのは、かなり困難だと思っております。ただ、基本的な考え方、例えば2ページ目で申しますと、にぎわい軸と書いてございますが、こういったまさに公園のメーンエントランス、メーン動線となるようなしつらい等々については、調整をさせていただいて、現時点で今後披露させていただきたいというふうに思います。
久保委員
 以前に報告があったときは、ここはにぎわい軸じゃなくてにぎわい空間とか何か、名称が違ったかなというふうに記憶をしているんですけれども。要は、このにぎわい軸を中心としての一体化を図っていくということなのかもしれませんが、とりあえずは、今の段階では、実施設計以前には、基本設計の段階では、公園は公園としてしか今は示していただけないということですね。
 こちらのほうに、事業者が整備をする公共空地というふうに言われておりまして、事業者が、あくまでこちらの公共空地については整備を行う。公園については、区が事業主体ではあると思うんですけれども、開発者協力金というのがあったかと思いますので、そちらのほうに当然、SPCですとか大学のほうも、こちらに費用負担をするというようなことなのかなと思うんですが、その辺のこの防災公園についての費用負担の面と、また、整備を行っていく段階では、どこがこの防災公園については事業の主体者となっていくのか。全く事業の主体者として、区が防災公園はやりますよ、公共空地は各事業者がやるんですよというようなことなのか。一貫した一つの実施設計といいますか、基本設計が見えてくるのか。その辺はいかがなんでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 事業主体という、いわゆるこういうプロジェクトでございますので、事業をだれがやるかというのは明確でございます。この公園については、都市計画公園事業として、中野区が事業主体として整備します。
 それと、公共空地等については、それぞれ民有地でございますので、整備主体はあくまでも、いわゆるSPCさんでありますとか、明治大学さんとか、帝京平成大学さんがみずから整備するということでございます。
 2点目の管理運営の話をされたと思うんですが、覚書にもございますように、一体的、連続的な空間であるということから、覚書の第何条だったかにうたわれていますように、全体としてうまく管理していきましょうというふうな精神だというふうに理解しております。
 したがって、今私どもは、関係立地事業者さんとこのオープンスペースの整備のあり方、デザインレベルといいましょうか、構想レベルの民有地地権者さんもいらっしゃいますけれども、そういった段階で今すり合わせをしているところでございます。
久保委員
 では、いつ一体となったデザインというんですかね、それはお示しいただけるんですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 今、先行している、いわゆるSPCさんについては、来年度あたりにはこの辺のいわゆるオープンスペースのデザインについて、具体の話として出せるというふうに聞いております。考え方としては、こういう考え方です。こういう考え方というのは2ページでございますが、こういう考え方でそれぞれすり合ってきているところでございます。
 その他の明治大学さん、帝京平成大学さんは、ちょっとまだおくれるやに聞いておるところでございます。
久保委員
 おくれるということですが、やはり一定の同じスタンスに立って進めていただくことは、これは確認をしていただきたいと思いますし、今まで説明を受けていた中では、この大学の部分も、今ここには、何というんでしょうか、木の配置みたいなことしかないですけれども、広場ですとか、いろいろ区のほうで今まで出されたものには書かれていたものがありますね。当然そういったものもあわせ持っての計画であるというふうに、今まで議会のほうには説明をしていらしたと思いますので、そういったこともきちっと確保していただきたいなと思うんです。
 もう一つ、開発協力金なんですけれども、開発協力金については、すみません、私も以前建設委員会で御説明をいただいたときに、都市計画道路、都市計画公園のほうに区長が必要と認めた場合には、この開発協力金として利用ができるということで、なおかつ、この開発事業者等も額及び受け入れ方法その他については、必要な事項について協議するというような形になっていたかと思うんですが、今、現状ではどのような形になっているんでしょうか。
委員長
 いいですか。すみません。多分、今中央部防災公園だけで、次にグランドデザインが出てくるので、そっちで聞いたほうが合うんじゃないのかなと思うけど。中央部防災公園だけに絞らないと、周りの全部道路とか帝京平成だとかほかのところまでやってしまうと、次のグランドデザインのところで聞くことがなくなっちゃいますが―――。別にいいですよ。(「休憩していただいていいですか」と呼ぶ者あり)はい。じゃあ、休憩します。

(午前11時18分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午前11時18分)

松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 開発協力金につきましては、中野駅周辺の都市基盤整備に充てるとしておりまして、その対象としては、いわゆるこの都市計画公園、道路というものも含んでおります。現在、事業者とは開発協力金に係る協定の締結に向けて協議を進めているという状況でございます。
岡本委員
 1点だけにします。旧囲町公園でゲートボールをやっておった皆さん方の長年の要望が実現するようなことが、口頭でお話があったわけですので、後のほうの基本的考え方の27ページのところにも何かイメージがわかるように、何もそのいわゆるゲートボールとか消防団の訓練と書いてありませんので、スポーツ機能の中に何か工夫して、軽スポーツ云々と書かないと。このままいきますと、必ずどこでも質問が出ますので、何か文言として入れるか、工夫していかないと、長年の要望であっただけに、そこがどうかというのが1点。
 一緒にまとめて質問しますけれども、ゲートボールについては、東京都の大会もこの防災広場でできるような規模であるということは、どうなんですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 この広場空間の中でゲートボール大会が可能なようなスペースを確保するということでございます。
岡本委員
 ですから、まず文言をね。27ページのところに「軽スポーツなど」とかという言葉を何か入れていただかないと、全くゲートボールはやらないんですねという質問をどこに行っても、この地域説明会のときに出てきますので、文言を入れてほしいということ。それから、そういう東京都大会を旧囲町公園でずっとやってきたわけですから、引き続きここでもやれるんですねという質問です。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 27ページの表につきましては、今、委員、御指摘のとおり、表現方法について調整したいと思っております。
 ゲートボール大会は、先ほど申しましたように、この中央部防災公園の中でできるスペースは確保していきたいと思っておるところでございます。
佐野委員
 おくれてきてすみませんでした。ちょっと時間がタイトなので、簡単に2点ほど御質問させていただきます。
 まず1点目なんですけれども、このデザインが出てきて、基本設計が出てきて、これを見ているとすばらしいなと思うわけですけれども、これは防災公園なんですよね。まず、防災公園だということがありきですよね。ところが、どうも見ていますと、今のお話の中でも、いろいろなお子さんの水遊びの場とか、空間だとか、憩いの場とか、これも必要だと思いますけれども、やはりメーンが防災公園だということを十分承知しておかなければいけないのではないかなと。例えば、過去の阪神・淡路大震災とか、そういう教訓を思い出すと、一番大変なのが住居、まずどういうふうにするか。テントを張ってどうするのかという問題が出てきますよね。それから、水の問題、それから、トイレの問題、この三つが、非常に防災では一番重要な三つの項目というふうに言われていたはずなんです。今のお話ですと、例えば生活用の水をやったり、それからマンホール化したり、いろいろなことを考えられていることは一部ありますけれども、やはりここをメーンに、この三つのことをメーンにどうしたらいいかということを考えていかないといけないのではないかなと思うんです。
 一つお伺いしたいのは、1.5ヘクタールの中に一体何人の避難場所として想定されて、ここに東京都の云々なんて書いてありましたけれども、やはり中野区のことを重点に考えるべきであって、中野区の顔になる場所の防災公園ですから、何名ぐらいを想定されて、どういうふうに考えているんですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 先ほど御説明させていただきましたように、東京都が広域避難場所として中野区役所一体ということで指定されております。そこの……(「中野区民は何名ぐらいになるの」と呼ぶ者あり)人数でございますが、おおよそ9万6,000人を想定しているということでございます。
佐野委員
 9万6,000人を想定している。そうすると、その人たちが全部一遍に来ないにしても、その人たちが避難場所として集まってくる。そのときに、今ある4,500平方メートルの空間広場、ここに来るという想定ですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 この公園だけではなくて、中野区役所一体が避難場所でございますので、その中でという意味でございます。
佐野委員
 ですから、その周辺が集まりますよね。その中で、今9万6,000とおっしゃった。私は中に9万6,000が入るというふうに想定したというふうに考えていたんでけれども、そうじゃなくて、9万6,000というのは、全体が集まる人数を想定してということですか。公園の中には当然集まってきますよね。そうすると、そこでどういうふうに皆さんが処理されるかということも想定されていると思いますけれども、どのように考えられているんでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 公園面積は1.5ヘクタールでございますので、今までの計算式を見ますと、1人約1平米でございますので、最大でも1万5,000人ということになると思います。それから、若干、植栽とかいろいろございますけれども、そういった物理的、何というんですか、さっ引いた数字だと認識しています。
佐野委員
 私が言いたいのは、当然お年寄りも来ます、横になりたい人もいます、立っているというわけにいかないんですよね。そうすると、もちろん救急の人たちも集まりますので。そういったものを想定していかなければならないんではないかなと思うわけです。今は時間もないのであれですけれども、当然想定はされていると思いますけれども、ぜひ、防災公園だという機能を一番に考えていただきたい。どうもこれをいろいろ見ていますと、防災公園が7番目に出てきたり、この表なんかも、7番目に防災機能と出てくるわけですよ。1番目に来なければおかしいですよ、こういったものはすべて。なぜなら、防災公園とうたっているわけですから。まずそういったことを考えて今後進めていただきたい。時間もないのでこれで終わりますので、ぜひそれをお願いしたい。
 次に、ちょっと費用の件で伺いたいんですけれども、せっかく立派なデザインが出てきましたよね。これに対する設計費用というのは幾らぐらいを見込んで、20年度、21年度どのくらいでやって、設計のあて先はどこで出していますか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 この公園等につきましては、昨年度から、昨年度が989万9,000円でございます。税込みでございます。今年度、基本設計、実施設計、2,360万円強でございます。委託先は、パシフィック・コンサルタンツ株式会社でございます。
佐野委員
 同じところに2年間続けてお出しになったというのは、当然、前の過去があるから、いろいろ歴史も知っておられるしということでお出しになったと思いますけれども、それはそれなりに意義があると思います。
 ただ、この金額が、やっぱり今年度2,360万円、このデザインだけでいっているというと、公園に関する総経費――これは契約料ですよね、今おっしゃっていた2,360万円というのは。総経費があって、例えばその10%とか8%とかで契約されるわけでしょう。普通建物の場合には、私はそう詳しくはないんですけれども、建物の場合には設計が1億円かかるとなると、建築総費用が1億円かかるとすると、その8%とか10%ぐらいが大体設計屋さんにお支払いする費用になっているわけですけれども、常識的に考えてですよ、もちろん前後はありますけれども。その場合に、この総経費は今どのくらいを見ていらっしゃるんですか。設計料を除いて。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 この公園につきましては、約6億円弱ぐらいを想定しております。
佐野委員
 そうすると、6億円で2,360万円の設計の契約を結んだということは、10%で6,000万円ですから、2,300万円ということはかなり安いというか、5%にも行っていないということですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 この基本設計、実施設計の発注のいわゆる積算でございますが、東京都が決めておる積算要領というのがございまして、23区はそれを準用しております。いわゆるマンデー計算をして出すということになっておりますので、今、委員、御指摘の全体工事費に対しての料率表ではございません。
佐野委員
 そうしますと、仮に料率表ではないということで、2,300何がしをかけてこれだけのものをおつくりになっていくということになると、毎年毎年、いろいろなことでずっと累積してきているはずですよね、今までのその経費が。したがって、この2,360万円を生かしたものにしていかなければいけないと思うんですけれども、まちづくり全体としては、この後のデザイン、たしか2億円ぐらいを、この全体を見ていたと思うんですけれども、この費用というのはその中の費用が含まれているというふうに解釈していいんですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 今申しました金額は、公園等の設計費用でございます。委員、御指摘の2億何がしという金額とは別でございます。
佐野委員
 そうしますと、ことしの終わってしまった歳出の決算のところに2億3,000万円ですか、20年度予算を取っていまして、都市道路・公園の設計、管理、土地汚染調査というふうに書いてあるんですね。この2億3,000万円の中に含まれているというふうに考えてよろしいんでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 ちょっとすみません。保留にしていただけませんか。
委員長
 では、休憩します。

(午前11時30分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午前11時30分)

石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 費用としては含まれております。
佐野委員
 とすると、今の2,000何がしという設計費用、2,300万円の設計費用というのは、この2億3,000万円の中に含まれていたというふうに解釈していいんですか。そこを今お尋ねしているわけですけれども。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 20年度の予算の中では、2億数千万というものを拠点まちづくり分野として予算計上させていただいております。その中で公園・道路の基本計画、あるいは土壌汚染といったものの予算もその中に含まれております。その部分につきましては、公園・道路分野のほうに執行委任という形で計上され、消化されたというものでございます。
佐野委員
 ということは、したがって、今の2,300万何がしは、この2億3,000万円の中に含まれた金額を持っていっているというふうに解釈していいんですかという質問なんですよ。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 20年度予算の中では、おっしゃるとおりでございます。
佐野委員
 とすると、非常にわかりにくいんですよね、これを見ていると。今ぱっと、これだけの費用がかかりますとお答えいただきましたよね。この図案の中には全くそういう説明がなくて、私が質問して初めて今言った費用が出てきたわけですよね、この公園の設計費用が。普通、設計図を出すということは、費用対効果もあるわけですから、我々としては、一体幾らこの設計にかかったんだろうかというのは、当然区民の皆さんもお思いになると思うんですよ。
 したがって、こういう場には、できるだけ、費用がわかっているのであれば添えて出していただきたいんですよ。そうでないと、ただ図だけを見て、機能がどうのこうのと論じているだけではなくて、やっぱり費用面からもしっかりと我々は論じなければいけないと思うんですよ。そういう面からすると、やはり今我々から聞かれるんではなくして、そちらで今私が質問したようなことを、2億何がしの中の一部としてこれを組んでいますと、それで、さらには、今の設計料はこういう契約をしてこうなりましたという費用面も必ず出していただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 次回からそのように対応させていただきたいと思います。
委員長
 他にございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、進めます。
 以上で本報告は終了いたします。
 4、「中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.2」及び「中野駅地区整備構想」の策定について。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 それでは、「中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.2」及び「中野駅地区整備構想」の策定について(資料5)、御報告を差し上げます。
 この二つの案につきましては、パブリックコメント手続きをさせていただきました。まず、資料のA4のこちらをごらんくださいませ。
 1.パブリックコメント手続き実施結果等でございます。これは、本年9月7日から9月28日においてパブリックコメントをいたしました。出された意見、人数としては、7名の方から19件の意見をいただいております。その意見の概要は別添資料1のとおりでございます。その意見は後ほどかいつまんで御紹介をさせていただきたいと思います。
 そして、案からの変更点といたしまして、一つ掲げております。これはグランドデザインのほうの10ページ目に当たる箇所でございます。「中野駅地区のめざす姿」という箇所において、修正後、アンダーラインをつけている表記を加えております。「ユニバーサルデザインによる整備がなされている」という表現を追加いたしております。これは、やはりちょうだいした意見の中で、高齢者、障害者、そういった方々の使い勝手がどうなのかといった御意見をいただいたものを反映させていただいたものでございます。
 それでは、別添資料1のほうで、どのような意見が出されたかを、主要なものを御紹介したいと思います。
 まず、意見の内訳でございますが、五つに分類をさせていただきました。これは、これまでに御報告をさせていただいた意見交換会も同様の分類をさせていただいておるものです。4番として、その概要と区の考え方の表を提示しております。
 まず、一つ目の分類、計画全体に係わる事項について、これは東京都が定める都市づくりビジョンにおいて、中野駅周辺は『都市環境再生ゾーン』『水と緑の創成リング』に入っている。そういった考え方はどう反映されるのかという御意見でした。区の考えといたしましては、このビジョンで語られている質の高い生活環境等と、こういったものと整合がとれているという考え方を持ってございます。
 1枚ページをめくっていただきまして、2ページ目でございます。
 二つ目の項目2、道路・交通計画に係わる事項についてということで、7件の意見をちょうだいしております。まず、1番と2番は似たような趣旨でございまして、中野駅北口からの横断歩道のあり方についての御意見がございました。1番につきましては、駅北口から早稲田通りに至るまで、もっと横断歩道をふやしてほしいであるとか、2番の御意見は、駅北口の横断歩道をスクランブル化してはどうかといった御意見でございます。これにつきましては、やはり現状の中野通りの交通環境をかんがみますと、こういった御提案の内容にしますと、さらに交通環境が悪化されることが予想されるということで、現状では実現することは難しいと考えているものでございます。
 3番は、駅周辺について、ベビーカーでも通行しやすいようにしてほしい。これに対しては、ユニバーサルデザインの考え方に基づく整備を進めるという考え方でございます。
 4番は、西側の歩道の丘の部分を切り崩してほしい。これは、いわゆる駐輪場の部分の少し丘のように切り立っているところでございますが、これは再整備の中に当たっては、部分的に緩やかな傾斜をつける、そういったことを考えているものでございます。
 少し飛ばしまして、7番目です。こちら、御意見の概要といたしましては、駐輪場をもっとしっかりとつくるべきだという趣旨の御意見でございました。これは駅の整備構想の中で、十分に駐輪場の計画も再整備の中で消化するとともに、南口についても、二丁目の再開発事業等で十分に駐輪場の計画は図っていくというふうに考えております。
 分類三つ目、項目3でございますが、産業の活性化や導入機能等に係わる事項についてということです。御意見は二つちょうだいをしております。
 2番目の御意見でございますが、これは桃丘小学校跡地の活用でございます。今の校舎の施設を活用して、限られた人たちのためではなくて、地域に開かれた文化交流の場として使えないだろうかといったような御意見をちょうだいしております。これに対しましては、区としては、この桃丘小学校跡につきましては、文化・芸術活動と関連した産業関連施設を考えているところではございますが、幅広い区民の交流ができる場としても検討してまいりたいというふうに考えております。
 続いて、項目4、駅の構造、回遊性等に係わる事項についてということで、八つ御意見をちょうだいいたしました。
 まず、1番目は、北口の改札を出て、現状あるように商店街に真っすぐ延びる動線、これは確保してほしいという御意見です。区の考え方としては、現北口広場は歩行者系に改修していくということで、現状よりも質が高く、動線、空間を整備していきたいというものでございます。
 続いて、2番から5番までの四つの御意見。こちらは、北口側に想定をしております、新北口広場と北口広場をつなぐ東西の立体デッキでございますが、これに関する御意見でございました。まず、2番でございますが、こちらは、その東西デッキ、これの具体的な、どこにどんなふうにつけられるのかというところがわからないという御意見です。これにつきましては、今後整備計画として、より具体的にお示しをしていきたいというふうに考えております。また、3番、4番でございますが、これはこの東西デッキについて、やはり高齢者や子ども世代あるいは障害者の方々にとっては、この立体デッキというものが、かなり使い勝手として不安があるのではないかといった趣旨の御意見でございました。これについて、区の考え方といたしましては、このデッキについては十分な幅員を確保するとともに、エスカレーターやエレベーターといったような、きちんとバリアフリーに対応した整備をしていくという考え方でございます。こうすることによって、逆にグランドレベルでの空間形成と立体的なデッキを使うということで、むしろ幅広くすべての方々に安心・安全に使っていただけるというふうに考えているものでございます。
 ページをめくっていただきまして、4ページ目でございます。6番目の御意見。これは、いわゆる中野駅そのものについての御要望です。階段にスロープあるいはホームにつながるエレベーター、多機能トイレを設置してほしいという御意見でございました。中野駅のバリアフリー化につきましては、鉄道事業者に強く要請しているものでございます。また、今回の中野駅地区整備において、鉄道事業者と十分に調整を図り、より根本的な、抜本的な解消ができるように整備を進めるものと考えてございます。
 また、7番目は、やはりこれも東西デッキに少しかかわりますが、デッキができると、その下が暗い空間になってしまうのでないかといったような御意見でございました。
 最後、五つ目、その他ということについては、グランドデザインに書かれていることは、絵にかいたもちではないかといったような御意見でございました。
 それでは、頭紙に戻っていただきまして、これまでの策定の経過等でございます。
 まず、まちづくりグランドデザインにつきましては、平成18年12月にVer.1を策定させていただきました。それから約2年4カ月という時間を経まして、本年4月に素案の報告、そして5月には意見交換会をさせていただいております。そして、9月にパブコメ案、そしてパブリックコメント手続きをさせていただき、本年10月にきちんとそれぞれの計画として策定をしたというものでございます。これを受けて、11月の上旬には、ホームページと区報でこの内容を掲載をさせていただきたいというふうに考えてございます。
 裏面に行きまして、いわゆるグランドデザインVer.2、そして中野駅地区整備構想は別添資料2-1、2-2となってございます。後ほどお読みおきいただければと思います。
 最後、今後の予定でございますが、中野駅地区整備構想を踏まえて、今年度末までに整備計画の案をまとめたいと考えているところでございます。
 報告は以上です。
委員長
 ただいまの報告に御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、本報告は終了いたします。
 次、5、中野駅西側橋上南北通路・改札新設及び北口改修に関する調査の実施についての報告を求めます。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 それでは、中野駅西側橋上南北通路・改札新設及び北口改修に関する調査の実施(資料6)につきまして、お手元の資料に基づいて御説明をさせていただきます。
 本件につきましては、第3回定例会におきまして補正により予算措置をいただいたものでございますので、説明のほうは簡単にさせていただきたいと思います。
 まず、目的でございますが、中野駅地区整備の実現化に向けた検討をさらに深めることを目的とし行う、JR中野駅鉄道敷地内での基礎的な調査ということでございます。
 実施方法は、東日本旅客鉄道(株)東京工事事務所が調査を実施するものでございます。
 その費用でございますが、その費用は中野区が負担をいたします。
 この調査の実施に当たりまして、中野区とJR東京工事事務所との間で9月30日付で協定を締結したわけでございます。
 調査の概要でございます。中野駅西側橋上南北通路・改札新設に係る整備検討の基礎資料を得るための調査、それから、二つ目が、中野駅北口改修に係る整備検討の基礎資料を得るための調査を実施するものでございます。
 調査費用は、そこに記載のとおり、第二次補正予算にて措置された3,349万5,000円、特定財源、国費でございますが、その2分の1ということで1,670万円を得てございます。
 調査期間は、本年度末日までということになってございます。
 今後の予定でございますが、本件調査を踏まえまして、中野駅地区の整備計画、こういったものをまとめていくということでございます。
委員長
 ただいまの報告について御質疑ありませんか。
内川委員
 この西側の新しい改札と南北自由通路ですね。これは中野駅地区の整備に関しまして、先行的に行われるものだなというふうに私は理解しております。問題は、南側、中野三丁目の接続はどうなっていますでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 南側の三丁目地区でございますが、どういう形でこの南北通路の受けをつくることができるか、今鋭意検討を進めているところでございます。
内川委員
 暫定的でもきちんと整備をすると、以前区長のほうからも御答弁をいただきましたけれども、いかがですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 私どもといたしましては、正式な整備ということで検討を進めているところでございますが、そういったタイムラグが生じた場合については、そういったような方法についても、やはり設置するような方向で検討していきたいというふうに思っております。
内川委員
 こちらの調査の結果、構造的に無理だということはないですよね。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 構造的に無理ということはまずあり得ないわけでございまして、スペース的な問題ということになるわけでございます。
久保委員
 すみません。1点だけです。調査期間が22年3月末日ですよね。これ、調査を踏まえた上で今年度末までに中野駅地区整備計画案となっていますけれども、スケジュール的に大丈夫なんですか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 本件調査につきましては、最終的な通し図までを含めてございますので、そういったものを含めて本年度末ということにしてございます。
 ただ、この調査の過程におきましては、その内容について逐次報告を受け、この整備計画の策定に向けて、それを踏まえて整備計画をつくっていくということを考えてございます。
委員長
 他、よろしいですか。
 以上で本報告については終了いたします。
 6、西武新宿線沿線まちづくり計画についての報告を求めます。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 それでは、西武新宿線沿線まちづくり計画(資料7)について、御報告させていただきます。
 お手元に御配付をしておりますように、西武新宿線沿線まちづくり計画(案)として取りまとめをいたしましたので、御報告とさせていただきます。
 この案につきましては、西武新宿線沿線まちづくり計画の素案ということで、6月12日の当委員会について御報告をさせていただいておりますけれども、その後、意見交換会を実施いたしまして、その結果、内容等修正、または変更ということはございませんので、この素案を計画(案)ということでさせていただいております。そのため、本日はこの内容についての説明については割愛をさせていただきます。
 この計画(案)につきましては、お手元の資料のほうをごらんいただきたいんですが、この後、今週の金曜日から、パブリックコメント手続きを11月12日まで3週間行います。
 意見提出の方法といたしましては、メール、ファックス、郵便及び窓口への直接提出という形で行わせていただきます。
 その後、手続き完了後、まちづくり計画として策定いたしますけれども、今後の予定といたしましては、まず、10月20日、本日号の区報でパブリックコメントの実施の周知、それからホームページでもこれは行っております。意見の取りまとめといたしましては、11月下旬に行いまして、まちづくり計画として同じく策定いたします。その後、12月10日の当委員会において、パブリックコメントの実施結果及びまちづくり計画の策定について御報告をさせていただきたいというふうに考えております。その後、同じくこのパブリックコメントの結果及びまちづくり計画について、翌年1月に公表させていただきたいというふうに考えおります。
 報告については以上でございます。
委員長
 ただいまの報告について御質疑ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告は終了いたします。
 以上で所管事項の報告を終了いたします。
 審査日程のその他に入ります。
 各委員、理事者から何か発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、次回の委員会日程を御協議いただくため、委員会を暫時休憩いたします。

(午前11時47分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午前11時49分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は第4回定例会中とし、急な案件が生じた場合は正副委員長から御連絡したいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決します。
 以上で、本日予定した日程はすべて終了いたしました。
 本日の中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会を散会いたします。

(午前11時50分)