平成21年06月12日中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会(第2回定例会)
平成21年06月12日中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会(第2回定例会)の会議録
平成21年06月12日中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会 中野区議会中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会〔平成21年6月12日〕

中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会会議記録

○開会日 平成21年6月12日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後3時03分

○出席委員(14名)
 大内 しんご委員長
 奥田 けんじ副委員長
 内川 和久委員
 林 まさみ委員
 佐野 れいじ委員
 北原 ともあき委員
 南 かつひこ委員
 近藤 さえ子委員
 牛崎 のり子委員
 久保 りか委員
 かせ 次郎委員
 斉藤 金造委員
 岡本 いさお委員
 佐藤 ひろこ委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 副区長(経営室) 石神 正義
 副区長(政策室) 西岡 誠治
 政策室副参事(企画調整担当) 田中 政之
 経営室副参事(サンプラザ地区再整備担当) 田中 謙一
 都市整備部長 石井 正行
 都市整備部副参事(都市計画担当) 登 弘毅
 都市整備部副参事(公園・道路整備担当) 石田 勝大
 まちづくり推進室長 川崎 亨
 まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当) 松前 友香子
 まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当) 秋元 順一
 まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当) 上村 晃一
 まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当) 萩原 清志

○事務局職員
 書記 鈴木 均
 書記 河村 孝雄

○委員長署名


審査日程
○委員会参与の紹介
○議題
 中野駅周辺のまちづくりについて
 西武新宿線沿線のまちづくりについて
○調査事項の経過並びに現状について
 1 中野駅周辺のまちづくりについて(拠点まちづくり担当)
 2 西武新宿線沿線のまちづくりの取り組みについて(西武新宿線沿線まちづくり担当)
○所管事項の報告
 1 警察大学校等跡地地区(仮称)中央部防災公園基本計画等について(公園・道路整備担当)
 2 中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.2.0(素案)及び中野駅地区整備構想(素案)
  に係る意見交換会実施状況について(拠点まちづくり担当)
 3 西武新宿線沿線まちづくり計画素案について(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 ○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

委員長
 本日の審査日程についてお諮りをいたします。
 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、それに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、3時に休憩を入れ、午後5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力をお願いいたします。
 本日は、正・副委員長互選後初めての委員会となりますので、議事に入る前に委員会参与の紹介(資料2)を受けたいと思います。お願いいたします。
石神副区長(経営室)
 経営室担当の石神です。よろしくお願いいたします。
 自己紹介でやらせていただきます。
西岡副区長(政策室)
 政策室担当の西岡でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
石井都市整備部長
 都市整備部長、石井でございます。よろしくお願いいたします。
登都市整備部副参事(都市計画担当)
 都市整備部副参事、都市計画担当の登でございます。よろしくお願いいたします。
川崎まちづくり推進室長
 まちづくり推進室長、川崎でございます。よろしくお願いいたします。
上村まちづくり推進室副参事(地域まちづくり担当)
 同じくまちづくり推進室、地域まちづくり担当副参事の上村です。よろしくお願いいたします。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 まちづくり推進室、拠点まちづくり担当の松前です。どうぞよろしくお願いいたします。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 同じくまちづくり推進室で中野駅周辺整備を担当します秋元でございます。よろしくお願いいたします。
田中経営室副参事(サンプラザ地区再整備担当)
 経営室のサンプラザ地区再整備担当をしております田中謙一です。よろしくお願いいたします。
田中政策室副参事(企画調整担当)
 政策室の企画調整担当の田中政之でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 都市整備部副参事、公園・道路整備担当の石田でございます。よろしくお願いします。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 まちづくり推進室副参事、西武新宿線沿線まちづくり担当の萩原でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
委員長
 以上で委員会参与の紹介を終了いたします。
 それでは、議事に入ります。
 中野駅周辺のまちづくりについて及び西武新宿線沿線のまちづくりについてを一括して議題に供します。
 それでは、調査事項の経過並びに現状について順次説明を求めます。
 まず1番、中野駅周辺のまちづくりについての説明を求めます。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 それでは、お手元の資料、中野駅周辺のまちづくりについて(資料3)という、こちらをもって御説明をさせていただきたいと思います。
 まず最初に、文書表の御説明の前に、3枚目につけてございますA3のこの図面をごらんいただけますでしょうか。こちらは中野駅周辺まちづくりの区域図となってございます。中野駅を中心に、この紫の点線の範囲、これが約110ヘクタールございます。こちらが拠点まちづくり分野の対象とする区域というところでございます。この駅周辺、主に大きく三つの事業がございます。一つが、ちょうど真ん中の中野駅地区。黒の点々で囲っているところ、駅施設、そして駅前広場、これを駅地区と申しております。ここについては、ブルーの矢印が3階の橋上レベルで新しく西側に南北をつなぐ動線。また、赤い真ん中に矢印がございますが、これは地上レベルで回遊や改札の改修を図ろうというところを図示してございます。また、南北だけでなく東西に、北側は今の駐輪場がある新北口広場と現北口広場、これをつなぐ形で東西のデッキの整備。また、南口についても、2階レベル、オレンジ色の線でございますが、地上から約6メーターのレベルで東西につなげていこうという、そういう考え方を持っているところでございます。
 また、二つ目の大きな事項といたしまして、南口のまちづくりがございます。まず、中野二丁目につきましては、ちょうど駅前のところに赤い点々で囲っている区域がございます。こちらは東京都市計画都市再開発方針で促進地区に指定をされている区域でございます。この中に中野二丁目再開発事業というところが含まれてございます。また、同じく三丁目では桃丘小学校跡地、こちらがございます。こういった敷地を活用しながら、いかにまちづくりが進められるかといったような検証を行っているところです。
 また、もう1点、非常に大きな動きとして、中野四丁目、警察大学校等跡地地区がございます。この図に示してございますのは、各民間事業者の建築の基本計画、その形を落とし込んだものでございます。すべての事業所が出そろっておりまして、今、都市計画変更に向けて手続もろもろを進めている、そういう状況でございます。
 これがこの駅周辺の大きな骨格でございます。
 それでは、A4のほうに戻っていただきまして、まず、1枚目でございます。1番で、中野駅地区のまちづくりでございます。
 (1)でこれまでの検討経過を簡単に整理してございます。平成16年度から交通結節点機能等の調査・検討というものを始めてございます。そして、18年から昨年度、20年度にかけて中野駅地区整備構想の検討を深めてまいりました。また、この中野駅地区の検討の中では、平成18年度に中野駅周辺グランドデザインVer.1.0というものを策定いたしました。そして、昨年度末、20年度末には、その改定版のVer.2.0というものを素案という形で4月にも当委員会で報告させていただいたところでございます。
 そして、(2)に移ります。中野駅地区の課題です。こちら7項目掲げてございます。まず一つが、やはり地形の高低差や鉄道によってまちが分断されてしまっていること。また、中野の玄関口にふさわしい景観やオープンスペースというところが未充足であること。駅前広場としてもやはり空間的に不十分で、機能が収束されていないこと。駅施設そのものを見ても、バリアフリーでまだ不十分な点があること。歩行者交通で見れば、歩行者の空間や動線、その拡充が必要であろうということ。また、道路交通でいっても、中野通りの交通負荷が非常に高くなってしまっていること。そして、全体のバリアフリーという視点で見ても、歩行者の道路の幅員の不足であるとか、急な斜面がまだあるとか、そういった整備不足がまだあるというところが掲げられております。
 (3)番といたしまして、本年度の取り組みでございます。現状は中野駅地区整備構想の素案ということで、議会報告、そして、意見交換会をさせていただいているところでございます。こちらについてパブリックコメント等々の手続を経て、整備構想として確定をしてまいりたいと思っております。また、それをベースに整備計画の案の検討をしてまいりたいというふうに思っているところでございます。
 ページをめくっていただきまして2枚目です。2番として、中野駅南口地区のまちづくりです。
 こちらも(1)で経緯を簡単に整理してございます。この地区については、平成13年5月に中野二丁目地区、先ほどA3の中で赤の点々で囲まれた部分ですが、東京都市計画都市再開発方針で促進地区にこの13年5月に指定をされたところでございます。そして、16年の9月には中野二丁目地区再開発協議会が発足され、今の準備組合の前身に当たるものがこの時期にできたというところでございます。そして、平成17年から基礎調査、この南口のまちづくりにかかわるもろもろの検討を行ってまいったところでございます。17年の10月には再開発事業の準備組合が発足をされております。そして、21年の3月には、先ほどの再開発促進地区の一部が部分的に追加されるということがございまして、区域変更が行われたところでございます。
 (2)で、この南口のまちづくりの課題で五つほど掲げております。
 一つは、にぎわいがやはりどうしても北口に偏ってしまっているのではないか。また、2点目として、駅前にふさわしい土地利用や景観形成が図られていないというような点。また3点目としては、生活道路と車の動線が重なっていて、交通ネットワークで改善すべき点がある。また4点目といたしましては、やはり南北をつなぐ動線がどうしても中野通りのみで、非常にボトルネックとなってしまっている。また最後に、桃丘小学校跡地、この活用についてもより計画を具体化していく必要がある。そんなところを挙げております。
 (3)番で、まちづくりの方向性を掲げております。一つは、駅前ににぎわいの拠点として業務や商業空間の形成を図る。また、ユニバーサルデザインに配慮した駅前空間の創出を行う。そして、利便性の高い南北あるいは東西の動線の強化を図る。そして、4点目は緑の充実。そして、5点目として、快適な交通ネットワーク、安全・安心の都市基盤の形成を図るといったようなところを掲げております。
 最後に、本年度の取り組みでございますが、一つは、中野二丁目地区の地区計画の整備方針、このたたき台を検討してまいりたいと考えております。2点目といたしましては、中野三丁目地区、こちらの特に駅前地区のまちづくりの方針を定めてまいりたいというふうに考えております。
 ページ、続きまして3ページ目でございます。大きな3点目といたしまして、警察大学校等跡地地区のまちづくりでございます。これは従前まで建設委員会のほうで御報告を差し上げていた議案でございました。経緯を一覧表の形で整理してございます。
 まず、平成17年5月、この時期に中野駅周辺まちづくり計画というものを策定いたしました。その内容を受けて、同年8月に土地利用転換計画案の見直しを策定し、財務省のほうに土地処分方針答申を上げたところでございます。それを受けて、平成18年から19年にかけて第1段階の中野四丁目地区地区計画の手続を行ってまいりました。そして、19年の4月に都市計画決定が行われ、平成19年の5月以降、財務省が土地の処分を始め、土地取得者が決定をしたというところでございます。内訳としては、明治大学、帝京平成大学、そして、東京建物を代表とする特定目的会社、そして、早稲田大学といったような民間事業者が出そろったというところでございます。
 土地の処分が終わって以降、平成19年10月以降に中野区は事業者とともにまちづくり開発協議会というものを設置いたしまして、建築計画もろもろの協議・調整を図ってまいりました。そのような活動を経て、平成20年、昨年の秋に明治大学、帝京平成大学、中野駅前開発特定目的会社、この3事業者分を先行する3事業者として、地区計画変更の提案を東京都に対して行ったところでございます。その内容について、本年4月に中野区の都市計画審議会に諮問をし、そして、5月には東京都の都市計画審議会で諮問をしたところでございます。予定としては、本6月の下旬には都市計画の決定の告示がされるという、そんな予定でございます。
 ページをめくっていただきまして、4ページ目でございます。この警察大学校跡地の本年度の取り組みでございます。一つは、先ほど申し上げた先行する3事業者、こちらがこれから具体の設計に入っていくということで、その設計の内容等について、まちづくりの覚書というものを区と事業者で交わしているところでございます。そこでうたっている内容がきちんと反映されているかどうか、そういったところの確認・調整をしてまいります。
 それともう1点が、他の事業者との開発計画の協議・調整というところでございます。先行する3事業者に引き続きまして、早稲田大学や財務省や、あるいは警視庁、そういったところの開発計画、これについて都市計画の変更手続を進める必要がございます。随時そういった協議・調整をしてまいるというところでございます。
 最後に、参考ということで、事業者の直近の予定を少し記してございます。
 まず、先行3事業者の具体的な建築設計についてということで、これからこの先行する事業者は、開発許可や、あるいは確認申請、そういった行政的な手続を進めるという、そういうところが考えられます。
 また、近隣住民等への説明ということで、この先行する3事業者は、建築設計の進捗に合わせて、適切な時期に近隣住民に対して説明会を行っていくという、そういう予定を持ってございます。
 また、同じくこの先行3事業者の準備工事着手という項目を掲げております。これは建築工事に先立ちまして、土壌汚染や一部既存建物の解体撤去、そういったものに7月以降取りかかる予定があるということで、これも適宜適切にそういった準備工事の告知は周辺の住民にしていくという、そういう段取りで考えているところでございます。
 以上で報告を終わらせていただきます。
委員長
 ただいまの説明に対して質疑はございませんか。
内川委員
 何点か御質問をさせていただきます。
 まず、警察大学校跡地の開発なんですが、ところどころに公園・緑地というものがあります。これは私も1定の総括でちょっと質問させてもらったんですが、例えば新しく区庁舎が移動するところの左隣の緑地のところですとか、下のほうに行きますと、今の税務署の跡のところですかね、そこも緑地になっております。そういったところの用途をちょっと、もし決まっていればお聞きしたいんですけれども。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 まず、警察大学校跡地、この開発地区の中におきましては、例えば中野区庁舎と書いている具体の都市計画図書の中には、構想として広場というような表記をしているところがございます。ただ、この区域につきましては、具体の都市計画の手続、これから進めるというところでございますので、そういった緑地や広場や、あるいは歩道状空地といったような地区施設がどこにどのような形で入るかというところは、これから定まっていくという、そういう状況でございます。
 それと、もう1点御指摘のございました、今、税務署があるところが緑で色がついているわけでございますが、こちらは公園・緑地という凡例がございますが、まだ具体にそのように決定したというものではなくて、とりあえず現状ではこのような色をちょっとつけさせていただいているということで、この敷地については今後の利用はまだ何も定まっていないという、そういう状況でございます。
内川委員
 以前はこの地域に囲町公園というのがありまして、ゲートボールですとか、簡単なサッカーや野球の練習ができて、非常に区民の方にしてみると重宝していたんですね。そういったところを引き続き残してほしいという声も結構ありまして、そういった簡単なスポーツのできる、そういったスペースがこの中に盛り込まれるのかな、また、そういった方針を少し入れていただけるのかどうか、ちょっとお聞きしたいんですけれども。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 この警察大学校跡地にはちょうど真ん中に都市計画公園がございます。これについては、また後ほど担当副参事からの報告があろうかと思いますが、そういった中で多目的空間というような考え方もございます。具体にどのような特定のスポーツができるかどうかといったところは、恐らく今後の協議になろうかと思いますが、そういったいろいろな活動空間というものは、この開発全体の中では出てくるであろうというような想定は持っているところでございます。
内川委員
 それでは次に、南側の桃丘小学校の跡地のところに、これは初めて私、見たと思うんですけれども、青い点線が橋上通路のところから延びてきているんですけれども、これは新しい計画ですか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 こちらは中野駅地区整備の中で、なるべく広い回遊、そして、まちと駅のつながりをより拡充して図っていきたいというところがございます。この三丁目につきましては、ちょうど西側にできる南北の動線、これの受け口用で考えていく際には、三丁目のこの駅直近の区域のまちづくりがどうあるべきかというところに密接にかかわってくるかというふうに思っております。具体の方針やまちの将来像はまた今年度検討してまいるところでございますが、こういった桃丘小学校跡地の敷地を含めて、やはり点線の表記にはなってございますが、こういった動線の広がりも検討していきたいという思いをこのような形で記しているというところでございます。
内川委員
 この課題のところにも書いてありますけれども、桃丘小学校跡地の暫定利用後の計画の詳細化、これというのは大体いつぐらいに出る予定なんでしょうか。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 この跡地の利用ということにつきましては、いわゆるまちづくりという視点でどうあるべきかというところは私どものほうで検討してまいりたい。ここについては、本年度なるべく方針等を示していきたいなというふうに考えているところです。また、ここにできる次の機能やソフト的なところ、これは産業振興のほうと連携を図りながら具体化を図っていきたいというところでございます。
内川委員
 次に、丸井の南側の駐車場のところに、たしか野村不動産さんが計画している高層マンションが建つということでお聞きをしているんですけれども、やはり南口近辺のまちづくりに非常に影響が出てくるのかなと思っています。先日、説明会も何か行われたということなんですが、その場でどういった問題点が出て、どういったことが懸念されているのか、聞いている範囲で教えていただきたいんですけれども。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 現在、委員が御指摘をしましたように、野村不動産がおおむね115メートルほどのマンションの計画を持って、近隣説明を行っているというふうに伺ってございます。その中では、やはり駐車場、共同住宅への駐車場と出入り、それから風の環境、そういったことについてやはりいろいろ地元からお話があったというふうに承ってございます。それぞれの御質問について野村不動産から詳細に回答しているということを伺っているところでございます。
内川委員
 区としては特に何か要望していくと、そういったことはあるんでしょうか。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 当該地は商業地域の中に位置してございまして、そういったことから、そういった土地利用で何とかお願いできないかというようなお話をしたり、あるいは買い物等でお集まりになるお客様の歩行者空間の整備、こういったものについて御協力できないかという要請をさせていただきました。ただ、敷地形態が中野通りから奥まっているというような敷地状況がございまして、なかなか商業施設を導入することは難しいということで、これにつきましては明確にお断りをされたという状況がございます。ただ、安全・安心な歩行者空間の確保については、今後十分検討していくというようなお答えをいただいているところでございます。
内川委員
 そうすると、この地域はピンクの商業・業務ということになっておりますけれども、マンションに関しては完全な住宅ということですよね。よろしいですか、それで。
秋元まちづくり推進室副参事(中野駅周辺整備担当)
 野村不動産の建築計画は住宅ということでございます。
委員長
 他にございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告については終了いたします。
 次に、2番、西武新宿線沿線まちづくりについての説明を求めます。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 それでは、西武新宿線のまちづくりの取り組みについて(資料4)御報告いたします。
 初めに、現状・背景でございますけれども、西武新宿線の沿線では、踏切により朝夕の交通渋滞や地域分断など多くの課題を抱えてございます。これらの課題を抜本的に解決するために、東京都、中野区、鉄道事業者間で連続立体交差の検討を進めてまいりました。中野区では連続立体交差事業にあわせまして、沿線の交通結節機能の強化など都市課題を解決することが地元自治体に課せられた責務であると考え、沿線のまちづくりの検討を進めているところでございます。
 これまでの踏切問題の主な経緯について簡単に御説明いたします。
 昭和60年代でございますが、いわゆるあかずの踏切などによる交通渋滞、地域分断が深刻化になりました。平成5年、西武新宿線地下急行線の複々線の都市計画が東京都決定として決められました。平成7年、西武鉄道がこの都市計画、複々線化の事業について延期を申し入れております。平成9年、東京都・西武鉄道・中野区による検討委員会で、中野通りを地下化とする単独立体交差案を検討してまいりました。平成14年に、東京都・西武鉄道による西武新宿線検討会で、中野通りの単独2案、それから連続立体交差の2案、合計4案が提示されまして、連続立体交差事業の場合には、各駅を中心としたまちづくりの具体化が不可欠であるというような課題が抽出されております。平成15年に、中野区・東京都・西武鉄道の3者による西武新宿線沿線まちづくり及び踏切対策検討会が設置をされました。平成16年には西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟が結成をされております。平成16年から、この地域の沿線四つのまちづくり勉強会が発足をしております。同じく平成16年に、東京都の踏切対策基本方針の中で、中野区内の西武新宿線全線が鉄道立体交差の検討対象区間へと位置付けられました。平成19年9月には、東京都が中井~野方駅間を新規着工準備箇所として国に要望しております。平成20年4月、西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟が決起大会を開催いたしました。翌5月には、中井~野方駅間が連続立体交差事業の新規着工準備箇所として採択をされました。翌6月には、東京都が野方~井荻間を連続立体交差事業の事業候補区間に位置付けております。
 それでは、3番目といたしまして、中野区の取り組み状況ということで、まず1点目が地元勉強会でございます。連続立体交差事業の実現を目指しまして、沿線のまちづくりを検討するために、町会・商店街・住民などで構成された勉強会を設置しております。各勉強会では、これまでに広範囲な意見交換やワークショップ、見学会、地域の課題や駅前広場等の検討をはじめ、地域まつりへの参加など独自の取り組み等を行っております。ペーパーのほうでは各勉強会の名称と、それから発足時期を示しております。
 平成21年3月16日、期成同盟との共催によりまして、野方区民ホールでまちづくりシンポジウムを開催いたしまして、各勉強会の代表がこれまでの成果について発表を行っております。
 続きまして、西武新宿線沿線まちづくり及び踏切対策検討会です。西武新宿線踏切問題にかかわる抜本対策の早期取り組みを図るために、中野区・東京都・西武鉄道の3者による検討会を設置いたしました。西武新宿線沿線の課題やまちづくり勉強会の活動、沿線まちづくりのスケジュール、まちづくり構想の報告等を行ってきております。今後は、連続立体交差事業、特に中井~野方駅間の着工準備採択ということを受け、この沿線のまちづくりの進め方など実務的な協議の場として、(仮称)三者検討会への設置変更を予定しております。
 続きまして、西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟の活動について御報告いたします。
 本同盟は、西武新宿線の踏切渋滞解消に向け、区内全線地下化の実現を促進することを目的として、区民・区議会・中野区の3者により結成をされております。平成16年1月に野方区民ホールで結成大会を行っております。翌2月に、踏切問題の解消について東京都知事に要望しております。翌4月、同じく国土交通大臣に要望しております。平成20年の4月には、連続立体交差事業の早期実現を目指し、野方区民ホールで決起大会を開催いたしまして、東京都知事、財務大臣、国土交通大臣、内閣総理大臣に要望書を提出しております。平成21年3月、先ほどの勉強会とも重複いたしますが、西武新宿線沿線まちづくりシンポジウムを野方区民ホールで開催し、基調講演のほか、5駅のまちづくり勉強会の活動報告を行っております。
 そのほか、まちづくり計画の策定等につきまして。まず、平成18年に新井薬師前・沼袋駅周辺まちづくり構想を策定しております。平成19年には野方・都立家政・鷺ノ宮駅周辺のまちづくり構想を策定しました。本年5月に西武新宿線沿線まちづくり計画(素案)を策定いたしまして、この後、本委員会で御報告をさせていただきます。
 説明は以上でございます。
委員長
 ただいまの説明に対して質疑はございませんか。
牛崎委員
 裏面になりますけれども、各勉強会の日程が書いてございまして、私もこの発表された野方区民ホールに参加をいたしましたけれども、ここで、勉強会で出た結果というものは、活動報告というような形だったように思うんですが、これはどんなふうに具体的に生かされているんですか、生かされようとしているんですか。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 これまでの約5年間の勉強会での活動や意見交換等を踏まえて、後ほど御説明する計画素案のほうにさまざまな形で盛り込んでいます。
委員長
 他にございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本説明については終了いたします。
 次に、所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、警察大学校等跡地地区(仮称)中央部防災公園基本計画等についての報告を求めます。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 まず、お手元に配付させていただいた資料でございますが、おわびを申し上げます。本来でしたら両面をコピーしてお出しすることになっておりますが、片面ずつコピーをしてしまいました。経費の無駄遣いでまことに申しわけございませんでした。まず、それをおわび申し上げたいと思います。
 早速ではございますが、資料について御報告をさせていただきます。警察大学校等跡地地区(仮称)中央部防災公園基本計画等について(資料5)でございます。公園基本計画等の「等」は、公園の基本計画と都市計画道路、いわゆるF字道路の意匠計画、その二つについての基本計画をまとめたということでございます。
 本件につきましては、先般、4月23日並びに5月12日の建設委員会に基本計画(案)について報告をさせていただきまして、その後、後で出てまいります意見交換会で出されました意見を踏まえまして、警察大学校等跡地地区(仮称)中央部防災公園基本計画等をまとめたものでございます。
 大きな2番の意見交換会の実施の結果でございますが、後ほど資料が出てきます。
 まず、実施並びに参加の状況です。3回行わせていただきました。5月20日、5月26日、5月28日でございます。それぞれの参加人数が24名、11名、1名ということでございます。なお、5月28日につきましては、大雨が降りまして、傘も差せないような状況でございまして、結果的にはお一方の参加だということでございます。
 出された意見の数でございますが、これを合計しますと延べ56件、56のポイントで御意見、御要望等をちょうだいしておるということでございます。
 主な御意見・御要望でございますけど、緑・環境に関すること。この道路、公園の既存樹木の利用でありますとか、環境面では日照とか風の問題でございます。それと、公園に導入する施設に関すること。公園の施設の要望でありますとか、今後の公園等の運営・管理に関することでございました。3点目が防災に関することということでございます。防災施設でありますとか、避難の計画人口でありますとか、そういった観点でございました。4点目が道路に関すること。やはり街路樹の植栽に関すること等でございます。5点目が開発事業者に関すること。開発事業者への要望等でございました。その他といたしまして、今回の意見交換会の周知の方法でありますとか、今後の進め方でありますとか、その他、今後の予定等についての御意見・御要望等がございました。
 お手元の別添資料1番をちょっと、配付資料でいいますと3枚目以降でございます。右上に別添資料というふうに書いてございます。区民等からの意見・要望の概要と区の考え方ということで整理させていただいております。なお、米印でございます。米印で書いてございますように、同じような趣旨の御意見・御要望等は一括して表現させていただいておるということでございます。
 1ページ目から緑・環境に関すること、例えばナンバー1でございますが、既存樹木は整備の際に多く残すようにしてもらいたいという御意見・御要望がありまして、私ども区の考え方としましては、基本計画の策定に当たり現地踏査をしました。その中で、生育場所や健康状態などの理由で移植困難な樹木については伐採し、その他の樹木については移植する予定でございますということでございます。
 1ページ目の下でありますが、導入施設に関すること、2ページ目に行きまして、やはり導入施設に関すること、8番、9番、10番でございます。先ほど委員からの御指摘がございましたゲートボールの件も御要望等で出ておりましたけど、区の考え方としては、9番目でございます。広場等については、だれもが憩える空間として、また、広域避難場所の中心に位置すること、街区一帯の環境や景観との調和など諸点に配慮しつつ、さまざまな利用にたえられるよう基本設計の中で検討していきたいということで区の考え方を整理させてもらっています。
 あと、防災に関すること、道路に関すること、3ページ目にまいりまして、開発事業者に関すること、4番目で、やはり開発事業者に関することとその他、周知の方法でありますとか、今後、その他の29番でございますが、今回出していただきました意見交換会での意見・御要望等をどうするつもりですかということでございますが、御意見・御要望等を取りまとめ、区としての考え方を区のホームページで公開する予定でございますということが1点。それと、今回は基本計画レベルでございましたので、30番の御質問でございました。今後、基本設計、実施設計と進むときに、それに対して説明会、意見交換会は開催されるのかということでございまして、区の考え方としては、今後、基本設計終了時に説明会を開催いたしますということでございます。
 それで、本編のほうの1枚目に戻っていただきたいと思います。3番目、今後の予定でございますが、本日、特別委員会で御報告させていただき、6月下旬から基本設計並びに実施設計に着手させていただきたいと思っています。基本設計のまとまった段階で議会に報告させていただくとともに、地域の皆様方にも説明会を行う予定でございます。22年、23年度から現場でのいわゆる整備工事に入っていくということでございます。
 4番目の公園・街路計画等の基本的な考え方、これも既に建設委員会等でも御報告させていただいているとおりでございますので、割愛させていただきます。
 2ページ目の5番の公園基本計画の内容という項目についても、同様でございます。
 6番目の公園の基本計画等でございますが、別紙のA3の図面集並びにその前の資料の2番、(仮称)中央部防災公園基本計画等についてと、A4縦の白黒の紙並びに図面集がそれぞれついておると思います。これにつきましても、既に報告させていただいている内容の抜粋でございます。特に図面で申し上げますと、A3の図面集の3ページをちょっとごらんくださいませ。タイトルが、空間概念図及び整備方針というタイトルを書かせてもらっています。私どもが中野区として整備する公園1.5ヘクタールと、その北側に位置するいわゆるF字道路でございますが、公園につきましては、立地事業者と一体的かつ連続的に整備するということでございます。私どもが1.5、立地事業者さんが1.5、合わせて3ヘクタールということでございます。空間概念図ということで、基本的にはこのような広場空間の連続体、いろんな大きさの広場があるということが一つ。それと、全体の基調として緑を、既存樹木も活用しながら緑豊かな空間をつくっていこうというのが整備の方針でございます。
 さらに、5ページ目をめくっていただきたいと思います。5ページ目で、公園施設の計画というふうに左上にタイトルが書いてございます。これを具体的に基本計画レベルで図面表現をさせていただいております。図面の真ん中辺に赤色の一点鎖線で、それぞれ都市計画公園並びに各事業者が整備するエリアの点々ということで表現しておりますが、やはり一体的に整備するということでございますので、表現体としては点々は薄く書いてございます。大体このような感じで基本的に整備してまいりたいと。右上に米印で「民有地(事業者)の敷地内は参考であり、今後とも調整をしていく」というふうにコメントさせてもらっていますが、全体の空間のしつらえ等については、このような構成でできるのではないかということでございます。
 なお、この公園の中で設置する予定でございます図面の左上あたり、管理事務所、便所、防災倉庫というふうに書いてございますが、これについては、建築物でございまして、どのような取り扱いをするのか、今後、基本設計レベルで十分精査、並びに防災機能のことについても関係分野、関係機関とも十分な調整を図ってまいりたいというふうに考えております。
 あと、F字道路、いわゆる都市計画道路でございますが、9ページ目をごらんくださいませ。後ろから2枚目でございます。道路の幅員が20メートルでございますが、それぞれ事業者のほうで建物がセットバックしますので、20メートルプラスそれぞれ、例えばAA′断面は帝京平成大学さんのところと早稲田、警察病院側の断面でございますが、それぞれ8メートル・8メートルはセットバックされますので、これだけの広い空間がとれるということでございます。
 以上でございます。
委員長
 本報告に対して質疑ございませんか。
林委員
 意見交換会なんですけれども、3カ所だけでやられているんですが、この3カ所の意見交換会で十分というか、これでいいというお考えなんでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 いわゆる意見交換会、地域を三つのゾーンで意見交換会をさせていただいているということで、妥当なあれかなというふうに考えているところでございます。
林委員
 これ、全部7時から9時という時間帯でしたかしら、平日の。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 はい、さようでございます。
林委員
 そうすると、公園を使いたい若いお子さん連れのお母さんとかはなかなか来られないような時間帯をすべて設定したということになりますが、それでよろしいんでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 お子様連れの若い奥様方が何名かは見えたような気がしますけれども、それで十分かと言われるとどうかなとは思いますけれども、従来から地域を三つに分断というか、分けまして、ゾーニングして説明会等をやっているということでございますので。
林委員
 だれのための、どういう人のための公園かというようなことをお考えになりながら意見を拾わないと、何となく来た人たちの意見だけということではなく、例えば幼稚園とかに呼びかけて、お母さんたちが集まれるような時間に意見交換会なり説明会などをなさるようにしていかないと、結局、多分、隣の大学に来る学生だけが使うようなことになりかねないと思うので、でき得ればきちんとポイントを絞って、さまざまな時間帯なり、意見がとれるようにしていかないと、意見交換会とパブリックコメントがメーンとなって意見をとられるのであれば、ちょっと考えたらいかがかと思うんですが、どうでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 この意見交換会に先立ちまして、私ども中野区のホームページ並びに地域センター15カ所ありますが、そちらにもいわゆるポスター等も張らせていただいて、いわゆる周知といいましょうか、それはさせていただいたつもりでございます。
林委員
 じゃあ、保育園や幼稚園なんかにはポスターは張られていないんですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 幼稚園、保育所にはポスター等は張っておりません。
林委員
 やはり意見、もちろん知らない区民が悪いというようなのではなく、広く拾っていかないと、中野区の財産である駅前のとてもいい場所なのであるから、もっともっと意見が来るような環境整備をなさるほうがいいと思うんですが、いかがでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 どれだけの意見を集約するかというのは私も大事なことだと思っております。今回、基本計画レベルでもございまして、御意見・御要望等をちょうだいしながら、基本設計の中で反映できるもの、場合によっては反映できないものも当然あるわけでございますので、それがまとまった段階で説明会をさせていただくということになっておりますので、そのときに周知の方法等についてはまた検討させていただきたいと思っております。
久保委員
 建設委員会でもたびたび発言をさせていただきましたので、重複をしてしまいますが、先ほどゲートボールのことがございましたね。2ページ目の10番なんですけれども、「テニスコート、サッカーコートを整備し」というようなところがございます。私ども会派からもたびたび、フットサルができるような公園整備をということをお話をさせていただいておりまして、ここには「限定的に利用するスポーツコートは設置しません」というふうになっているんですけれども、フットサルの場合というのは限定的な利用ではなくて、仮設のやり方で利用ができるかどうか、その辺のことは御検討されているんでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 実態的に、フットサルを利用する場合は当然、四隅ともそれなりのネットフェンスで囲わなきゃなりませんので、実際問題としてどのような運営ができるかということだろうと思っております。現段階ではっきりしていますのは、テニスコート、サッカーコートという御要望があったわけでございまして、まさにテニスコートというのは、御存じのように、ネットフェンス高さ、最低でも3.5メートルぐらいのフェンスを固定的にやらなきゃなりませんので、それはまず無理だろうということでございます。また、サッカーコートについては、一般的なサッカーコートは約1万平米強が必要でございますので、この公園は1万5,000平米しかございませんので、限定的にサッカーコートというわけにはできないというように申し上げたところでございます。
久保委員
 ですので、仮設でフットサル、いわゆるもう少し小さなスタイルですね。そうしたもので仮設でできるかどうかということ、これも含めて御検討はされたのかどうかということを伺っているんですけど。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 現段階でこの軽スポーツについてはどう、この軽スポーツについてはどうという、個別的に細かい検討はしておりません。ただ、この基本計画の平面プランを練る際に、どれぐらいのスペース論といいましょうか、それがとれるのかどうかぐらいのレベルは検討してございます。
久保委員
 それはとれるスペースなんでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 面積的には、例えば広場空間の中くらいな広場、図面番号5番でございますが、これぐらいの面積、5番の水系施設と書いてございますけども、これでございますけど、この広場については約740平米ございますので、そういった軽スポーツ等については対応可能かなというふうに思っておるところでございます。ただ、利用並びに運営については、今後十分調整をしていかなきゃなりませんので、その辺については今後検討してまいりたいと思っているところでございます。
久保委員
 十分検討していただきたいと思うのですが、740平米あるということで、スペース的には可能ということですね。それで、今言われた広場空間740平米というようなところが、先ほども話題になっておりましたけれども、ゲートボールについてもここでは利用が可能なスペースというふうになっていきますでしょうか。要は、広場空間で大きなところがありますよね。そこではなくて、左側のところをおっしゃられていたのかなと思うんですが、そこのところがいわゆる軽スポーツをやるのに利用されるようなスペースというふうにお考えなわけですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 例えばということで今申し上げたわけで、大きな広場空間、小さな広場空間それぞれございますので、どこで何を使えるかということでは詳細な検討はしておりません。したがって、先ほどのフットサルというお話の中で、例えばそれは地面のしつらえ等も関係してまいりますので、具体的にどこがどうだということはこの段階では、くどいようですが、限定的にこれだというふうには決め込んでおらないということですね。
久保委員
 この段階ではということですので、これから基本設計というふうになってくると思うんですけれども、これ、6月下旬からということで、基本設計終了時にまた区民の方への説明会をやられるということですよね。基本設計の終了というのはいつぐらいが見込まれているんでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 今の計画では、何とか上半期には基本設計レベルをまとめまして、遅くても上半期までにはまとめさせていただいて、その後、実施設計に入っていきたいと思っておるところでございます。
佐藤委員
 久しぶりの当委員会ですので、もしかしてもう既に御報告があったことであれば申しわけないんですけれども、先ほどの前の御報告で汚染土壌の調査というのが入っていたんですけども、この今示されていただいた中のところで、いわゆるあればどのあたりなのかというのと、どんな汚染状況なのか。それから、どんなふうに処理して安全策を考えていらっしゃるのか、お伺いします。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 汚染土壌については、これも先般、建設委員会のほうでその調査結果について報告をさせていただいております。それで、きょう、今、手持ちにないんですが、お手元の配付させていただいた資料、図面集3番でございます。3ページですね、右下に3と書いてございますが。このF字道路ですね。私どもが整備するのはF字道路と公園でございますので、土壌汚染対策法並びに東京都の条例に基づきまして調査をしました。その結果、F字道路の、早稲田大学というふうに書いてございますが、早稲田大学の大学と書いてあるスライドさせて左側、このあたりから10メートル角四方、深さでいいますと約2メートルの鉛のいわゆる土壌汚染が検査の結果わかりました。これにつきましては、土壌汚染対策法に基づきまして、先般工事発注をしまして、6月の末あたりから所定の処理をするために、10メートル掛ける10メートル、深さ2メートル、その土を掘り出しまして場外に処分します。処分地は、当然ながら専門業者がやるということでございます。
佐藤委員
 それは何か汚染物質の原因になるようなものが過去にあったのかということと、あと、ほかのいわゆる公園部分、一番人が土と親しむようなところでは既に調査はされているのか、その汚染はないのか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 鉛というのは、今申しました東京都の条例並びに国のほうの土壌汚染対策法に基づく重金属の分類で入っているわけですね。したがって、鉛が何でそこにあるのかという原因は実はわからないんですね。ただ、想像ですが、もともとの土地利用がこういった軍事施設というんですかね。だから、鉛というのはそういったものに使われただろうということぐらいの想定ですね。それが1点でございます。
 もう1点、先ほど言いましたけど、公園についても、今申し上げた法律並びに条例に基づいて、すべて調査をしてございます。特段問題はないということでございました。
佐藤委員
 ありがとうございます。それともう1点、既存樹木のいわゆる残すというところで、今、5ページのところを見ると、既存樹木を生かした広場空間というふうになっていますよね。あと、ケヤキとかなんとかと木の名前が書いてあるところ、これが既存樹木を生かすといったところになるのかどうか。その生かしぐあい、このちょっとスペースの図面で示していただければと思います。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 5ページ目の図面で、樹種名、ケヤキとかイチョウとか書いてございます。これは、いわゆる既存樹木を現況で保全できるだろうと思っているところのものでございます。その他、単にグリーンとか、濃いグリーンとか、これはいわゆる新しく植える木でございます。ただ、全部が全部調査というか、計画レベルでございまして、細かく書いてはございません。既に昨年、今では一昨年、旧囲町公園から樹木移植をしてございます。現場に仮植えをしてございます。その木をどこに配分するかまでは、この図面上はまだ表記してございません。したがって、そういった樹木の活用という観点からは、これ以上の、書いてある樹種の本数以上に表現としては入るはずでございます。
佐藤委員
 私が何年か前にちょうどこういうふうなことを考える委員会にいたときには、いわゆる既存樹木をちゃんと保全してほしいということで多分議会からも意見が出ていたと思うので、どのくらい保全される実際は計画になるのかということでお聞きしたんですけども、大体、今あるのはほとんど残るというふうに考えてもよろしいんでしょうか。というか、既に伐採されたものもあるんでしょうけれども、今あるものについては残る。それから、移植して保全してあるものはまた植えかえるということで、大方残るということでよろしいんでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 公園の中につきましては、私どもが責任を持ってやれますので、可能な限り活用してまいりたいと。ただ、既存樹木の中でも、細かいことになりますが、かなり寿命が来ているとか、ほっておくともうすぐ倒れそうだとかいう木も何本かあります。そういった木はやむを得ずやっぱり切らざるを得ないわけでございます。ただ、今申しましたように、かなり活用を考えてまいりたいと思っております。
牛崎委員
 意見交換会のことなんですけれども、先ほども御質問があったように思いますけど、3カ所での説明会ということで、大変参加人数が少ないですよね。この参加人数が少ないということをどのようにおつかまえになっていらっしゃいますか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 すみません、もう一度御質問をお願いします。
牛崎委員
 参加者が少ない理由をどのように考えていますか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 3回させていただいて、もう少し多く来ていただきたいとは思っておりました。結果的には延べ36人でございまして、かなり活発な御意見・御要望をちょうだいしたというふうに認識しているところでございます。
牛崎委員
 私はもう少し、こういう大事な問題ですから、たくさんの方たちが出やすい状況というものをつくり出していくのは区の仕事ではないかというふうに思うんですね。ですから、回数についても、15の地域センターがあるわけですから、15の地域センターごとにやっぱり時間も変えて説明をして、そして、できるだけ区民の皆さんの意見を聞くほうがよい計画ができるわけですから、そういうふうにしていただきたいと思いますが、いかがですか、今後。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 今後、基本設計がまとまった段階で説明会をさせていただくことになっておりますので、その方法論については検討してまいりたいと思います。
牛崎委員
 それでは次に、主な意見の中に、2番目に、公園の施設、どういう公園の中に施設をつくってほしいというような要望があったんだと思いますが、この12件というのはかなりそれについて多いですけど、どんな施設についての要望がありましたか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 導入施設に関するということでございまして、別添資料の1ページ目の6番からでございます。具体的な施設名を御要望された方もいらっしゃいまして、その中で例えば6番、スケートボードの場所をつくってほしいとか、楽器演奏ができるような広場というか、そういった場所をつくってほしい。その次の2ページ目でございますが、8番でございます。子どもさんが遊べるような遊具等を設置してほしい。9番、先ほど出てまいりましたゲートボールその他ですね。テニスコート、サッカーというふうな御要望・御意見はちょうだいしております。
牛崎委員
 それでは、最後のその他のところに周知の方法や進め方とか今後の予定というふうに書いてありますけれども、今後、この意見交換会での意見というのは、区のホームページのところに公開をするというふうになっておりますけれども、その後の基本計画終了後の説明会ということも行って、これもパブリックコメントを行うということですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 29番の今回御意見等ちょうだいして区のホームページで公開しますということでございます。それで、基本設計終了後に説明会ということでございますので、パブリックコメントということではなしに、このような基本設計を取りまとめましたということで御説明会をさせていただきたいと思っているところでございます。
牛崎委員
 29番にある「意見や要望はどのようにするつもりですか」という御意見に対して、ホームページに公開すると。どのように受け取ったかということについて、また改めて区民にきちんと返すということは説明会などではやらないんですか。ホームページで統括するだけですかということなんですけど。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 今回、基本計画レベルでございますから、この内容でもってホームページに公開する予定でございます。
北原委員
 1点だけお伺いします。この中央部防災公園ということでありますけれども、例えば地下水とか、防災機能を持たせるという意味では必要かなとも思うんですけれども、防災用の井戸を確保するための例えば調査をするとか、あるいはここ全体を含めて民間とか学校等入っているわけですけれども、そことそうした地下水利用に関するようなことで話し合われたことはあるのかどうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 地下水そのものについて事業者さんと打ち合わせをさせてもらったことはまだございません。ただ、防災機能として、いわゆる井戸を掘るとか掘らないとかを、今後、区としてその辺の検討をし、判断をしてまいりたいと思います。ただ、1点、いわゆる天水、雨水を何とか地下に浸透させましょうというのが基本的な方針の一つとしてこの中に取り組んでおりますので、例えば舗装等についても透水性舗装を採用するとか、そういった工夫はしてまいりたいと思っています。
北原委員
 中野は意外と地下水脈がある地域だというふうに伺っておりますので、経費的な問題もあるかもしれませんけれども、ぜひそういったことに取り組むことが可能であったら、区として検討されるのがよろしいんじゃないかなと思いますけれども、いかがでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 防災機能という観点から十分検討してまいりたいと思います。
佐野委員
 皆さん、何人かの委員が御質問をした件でお伺いをさせていただきます。1ページ目の意見交換会のところです。まず、目的のところで書かれております、意見交換会で出された意見を踏まえて、この基本計画をまとめて報告しますと書いてありますけど、どこが意見が出されて、どう直されたんでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 お手元に配付させていただいております基本計画等についてということで、御意見等の中で、私どもで考えている内容と合致するものについては、A4の縦の紙でございますが、この中で文言的に表現させていただいておるということでございます。ちなみに、意見交換会そのものは、このお手元に配付しておる図面集でやらせていただいております。いろんな御意見をちょうだいし、考え方を含めて私どものほうで、御意見等もちょうだいした中でこういったペーパーをつくらせていただいております。
佐野委員
 わかります。その趣旨もわかりますし、やったこともよくわかります。したがって、延べ人数が、見ましたら26ですか、この意見の中で、ここに書いてあります、目的は意見を踏まえて基本計画等をまとめたので報告しますと。踏まえたわけですよね、意見を。どこをどういうふうに踏まえたんですかという質問なんです。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 踏まえたという、すみません、日本語の解釈の問題でございますけど、と私は思ったんですが、いろんな御意見をちょうだいして、基本計画のこの紙がつくられたというふうに御理解いただければと思います。結果的に、図面上は、今回基本計画でもありますし、図面について、意見交換会のときに配付させていただいた図面と変わってはおりません。
佐野委員
 わかりました。やっぱり日本語って難しいと思うんですよね。踏まえてとか、まとめたということになっていますので。私が一番心配してなぜ今、質問させていただいたかといいますと、先に計画ありきで、あくまでも意見交換会は手段、目的のための手段であるというふうにとらえざるを得なくなってしまう部分があると思うので、そこを気をつけなければいけないのではないかと。一方的に区の考え方を押しつけているんですよと逆にとられてしまったら、これをやっている意味がなくなってしまうわけですよね。そこを気をつけなきゃいけないということを私は申し上げたいわけであって。もちろん意見交換会をするためには何かたたき台がなきゃいけませんから、ある程度の区の考え方を示した上で御意見をいただいて、こういうふうに直していくと。そのキャッチボールをしながら、よりいいものをつくっていくという趣旨、目的はわかります。しかし、それを逆に、一般の区民のほうで、先にもうありきじゃないですかと、幾ら意見を言ったって直してもらえないんじゃないですかという意見が出ているのも事実あるというふうに聞いております。とすると、こういう意見交換会をやろうとしていても、なかなか、もう言ったって無理ですよ、きょうは雨だからやめましょうよという意見にはなりはしないかということを言いたかったわけなんです。したがって、こういうことをやるに当たってはやっぱり十分注意をしながら、あくまでも基本的な考え方は区民の意見を聞くんだという姿勢を持って臨んでいただきたいということなんですけど、いかがでしょうか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 冒頭の説明でも申し上げましたように、基本計画並びに今後基本設計の中で、御意見・御要望をいただいたことについて、反映できるものについては反映させていただきたいと思っています。
佐野委員
 それで、あと、ちょっと費用対効果のことについてお伺いしたいんですけども、確かにやることは意義があるし、非常にいいことだと思うんですよ。ただ、私は、例えば3番目の大雨だったから1人だったと。1人で延べ6件ということは、これは6個の意見を出された、どういうふうに解釈したらいいんですか。
石田都市整備部副参事(公園・道路整備担当)
 六つの項目について御意見・御要望をちょうだいしたということでございます。
佐野委員
 1人で、ワンマンショーだったわけですね、その日は。わかりました。それはそれでいいです。したがって、私が言いたいのは、やはり担当として、1人が悪いとかいいとかじゃないんです。私はこれを見ると、やらないほうがよかったんじゃないかと思ったぐらいなんです。費用をかけて、これは職員が何人出ているかも、まあ、お聞きしてもいいんですけれども、人件費その他もあるわけですよね。と考えれば、61万か60万いる人口の中で1人のためにそれだけの税金を投入していく――あ、中野は30万、ごめんなさい。杉並でした、そっちは。1人のために出るということは、これ、みんなの税金を投入するわけですよ。やっぱりそういう費用対効果というのを、担当課として意識をしなければいけない一つの大きなファクターだと思うんですよ。とすれば、要するに、先ほどいろんな御意見が出されましたけども、私は、そんな意見よりももっと大切なことは、やらないほうがよかったのでは。
石井都市整備部長
 今回、たまたま5月28日、天候のぐあいがお聞きのような状態であったと。結果として1人であったということでございまして、我々は多くの方に来ていただきたいということを踏まえて、当然当日準備をしておりました。中にはこの5月28日のようなこれまでも結果に終わったという説明会も、意見交換会もございます。事の案件によりまして、どれだけの会場を考え、あるいは時間帯も考えていくかというあたりも、これから慎重に考えてまいりたいと思います。
委員長
 他にございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告については終了いたします。
 2番目、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.2.0(素案)及び中野駅地区整備構想(素案)に係る意見交換会実施状況について説明を求めます。
松前まちづくり推進室副参事(拠点まちづくり担当)
 それでは、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.2.0(素案)及び駅地区構想(素案)に係る意見交換会実施状況について(資料6)御報告をさせていただきます。
 お手元の資料にこのタイトルの1枚物のA4の紙と、それと、A4の別添資料1、それと、横書きのこのカラー刷りの別添資料2がございますでしょうか。本日、意見交換会をしてその状況報告をさせていただくこの2点につきましては、去る4月23日の特別委員会で御報告をさせていただいた、そのものでございます。それを区民意見交換会ということで、この別添資料2のようにパワーポイントでその内容を編集いたしまして、手元資料として配付したものがこちらでございます。内容につきましては、お読み置きをいただければと思いますので、今回、具体の内容は割愛をさせていただきたいと思います。
 まず、タイトルのあるこの1枚物の紙のほうから御報告をしたいと思います。今回、この二つの素案につきまして、中野区主催の意見交換会を5月の中旬に4回やらせていただきました。場所は昭和地域センター、新井地域センター、桃園地域センター、そして区役所ということで、ごらんのような人数の方にお集まりをいただきました。また、中野区が主催したもの以外で、各種団体に対してやはり同じように意見交換会をさせていただきまして、こちらは区町連の常任理事会の場、そして、東京商工会議所の中野支部役員会の場においてもお時間をいただいて、同様の内容の意見交換会をさせていただいたところでございます。あわせまして、130名の皆様方にお話を聞いていただき、いろいろと御意見・御質問をいただいたところでございます。その内容につきましては、別添資料1で取りまとめたものでございます。
 先に、3番の今後の予定のほうから少しお話をしたいと思います。この6月以降に、各種いただいたいろいろな意見を取りまとめて、素案から案にしていきたいというふうに思っております。そして、9月以降にグランドデザイン、駅地区整備構想ともにパブリックコメントを実施いたしまして、その結果を踏まえてグランドデザインVer.2.0、中野駅地区整備構想を確定して、また議会のほうに報告をさせていただきたいというふうに思っている次第でございます。
 それでは、出された意見等々、別添資料のほうで少しポイントになるところを御紹介したいと思います。まず、出された意見をその御質問や御意見の趣旨に沿って五つほどに分類してございます。まず最初が計画全体に係る事項ということで、これは主にグランドデザインに関するところで述べていただいた御意見というところでございます。基本的にこちらVer.2.0ということでございますので、そのVer.1.0は平成18年の12月につくったものでございます。その前回のものと今回はどう違うのかとか、その位置付けはどうなっているのかとか、あるいはかなり内容が広げ過ぎではないかといったような、そんな御意見をいただいたところでございます。
 例えばこの表の中の4番で、グランドデザインは2006年に作成しているが、今回との関連はどうなっているのかというところです。Ver.1.0をつくってから約2年半という時間がたちました。その間に具体的に警察大学校跡地は本格的に動き始め、また、中野駅地区整備についても具体的に、JRの本社も取り込みながら具体の協議ということでかなり進展がございました。中野区の上位計画である10か年計画も改定をしているところでございますし、何よりも都市マスタープラン、こちらの改定もされているところでございます。そういったものとの整合、そして、この駅周辺のまちづくりの動きを踏まえて今回は改定したというようなところでございます。
 また、その下の5番目のところについては、非常にもろもろの盛りだくさんの内容で、予算や出どころをどう考えているんだというような御意見もございました。特に中野駅地区整備に関しての予算の御不安のような御意見もいただいたところですが、これについては、今後、鉄道事業者等々と具体の調査を進めてまいります。その中で、予算や事業手法というところを明らかにしていきたいというような見解を持っているところでございます。
 続いて、ページをめくっていただきまして2ページ目でございます。やはり計画全体にかかわる事項でございますが、8番で、こちらは桃園地域センターでやったときに出された意見でございました。計画全般がどうしてもハードの面に偏っているのではなかろうかと。中野三丁目はコミュニティ機能が少ないから、そういったソフトの視点をちゃんと十分に反映させていただきたいというような御意見でございました。このグランドデザインにつきましては、ハードとソフト、この両面から将来像をつくっていくという視点でございまして、実際この意見交換会には拠点まちづくり分野に加えて産業振興の担当も同席をしているところでございます。ソフトの部分についても具体に協議をしながら、十分に盛り込んでいきたいというような見解を持っているところでございます。
 また、質問の中の12番です。このグランドデザインは都市計画としてどのような法的根拠があるのか、また、内容が随分広げ過ぎではないのか、これを縮小することはないのかといったような御意見をちょうだいいたしました。グランドデザイン自体は、いわゆる法的な根拠というところに根差した計画ではございませんが、あくまでも駅周辺全体のビジョンを持ちながら、これをもって個別の具体の計画に落とし込んでいって実現化を図るという性格のものであること。また、Ver.2.0の中では、この中野駅周辺が東京都の中でも新しい活動拠点を目指すんだというところをうたってございます。したがって、中野区の基本構想でうたっている持続可能なまちづくり、中野区づくりというためにも、駅周辺はこういった位置付けを目指していく。内容を縮小するという考えはないというような見解を述べたところでございます。
 また、14番の御意見では、地域間競争が激しい中で、この駅周辺を例えば全体を総称する何かイメージネーミングみたいな、そんな公募をしてはどうかというような、そんな御意見もちょうだいいたしました。非常に御意見の趣旨がありがたい趣旨で、今後参考にさせていただきたいなというふうに思ったところでございます。
 続いて3ページ目です。道路や交通計画に係る事項というところでございます。こちらは車の進入の考え方や自転車利用、あるいは駅前広場の歩車分離等々についての御意見を寄せていただきました。
 例えばこの中で5番の御意見です。環境負荷のことを考えると、駅への進入はいっそのこと自動車の進入を禁止してしまう、そんな案もあっていいのではなかろうかというような御意見をちょうだいいたしました。こちらにつきましては、やはり自動車の負荷を増大することは歓迎できないことである。しかし、どうしても交通結節点というところを考えると、一定の自動車交通ということも発生してしまいますので、十分に関係省庁と協議をしながら、しっかりとした交通計画を立てていくというような御回答を差し上げたところです。
 また、その下の6番です。駅へのアクセスはやはり歩行や自転車を中心にしてはどうか、駐輪場も分散化してはどうかというような御意見をちょうだいしたところでございます。駐輪場に関しましては、中野駅は現状、北口で約4,700台、そして、南口では1,300台というような駐輪場がございます。この駅地区整備に当たっては、現状のこういった駐輪ボリュームも確保しながら、適切な配置あるいはアクセスを十分に検討していきたい、また、自転車や歩行者を含む交通計画を今年度はしっかりとやっていくという、そんな御回答を差し上げたところでございます。
 ページをめくっていただきまして4ページ目でございます。産業の活性化や導入機能にかかわる事項というところでございます。四つほど御意見をちょうだいしております。
 例えば1番ですが、これは駅周辺に限らず、中野区全域において商店街が非常に寂しくなってしまっている。駅周辺だけを考えるのではなくて、ほかの地域のことも考慮をしてほしいという御意見をちょうだいいたしました。まさに産業振興担当も同席をしている中で、この商店街の衰退というところは非常に憂慮しているところだというところでございます。この中野駅周辺からきちんとにぎわいの波及効果を出していけるように、区全体の活性に結びつけていけるような、そんなことを考えていきたいというようなところを申しているところです。
 また、2番目の御意見として、このグランドデザインは商業や業務のことばかり言っているのではないかと、住宅についてはどう考えているのかという御意見をちょうだいいたしました。今回のグランドデザインは、Ver.1.0では対象が約80ヘクタールであったものを110ヘクタールに拡大をしたところでございます。拡大をしたのは、まさに中野五丁目や三丁目の後背の住宅地、これを含んだというところでございます。開発だけではなくて、そういった動きに応じて、駅周辺のふえる人口の中で、住宅街も現状のよさ、住みよさを十分維持・向上できるような、そういったところを連携して考えていく、そのために拡大をして、その視点を十分にグランドデザインの中では語っているというようなところをお答えしております。
 また、3番や4番の御意見では、医療・福祉の視点が足りないのではないかとか、住み続けられるまちという視点が足りないのではないかという御意見でございました。医療・福祉という面では、この駅周辺全体が情報化という中で今よりももっとだれもが安心して使える、かつ医療機関ともより便利に快適につながるような、そんな将来像を示しているところでございました。
 続いて5ページ目でございます。駅の構造や回遊性にかかわる御意見ということでまとめてございます。この中では、駅地区の回遊であるとか、実際JRとの連携はどうなっているのかとか、あるいは駅ビルや駅ナカといったものができないのかとか、そのような御意見をもろもろちょうだいしたところでございます。
 例えば3番の御意見です。駅の利用者がふえれば、今の駅舎ではもうキャパシティーが厳しい。改修についてJRと連携を図っているのかという御質問でございました。これまでも、また今年度も引き続きJRとは十分に協議をしていくところでございます。先ほどの御報告の中でも、西側に新しい南北動線あるいは駅施設をつくるのと同時に、今現在の駅舎につきましても、改札の改修や駅前広場といった改修を計画しておりまして、より今後詳細に検討していくというところでございます。
 また、6番の御意見では、JR自体が駅ビルを整備して、駅ナカ等はやらないのかという御意見がございました。非常にこの種の御意見は毎回いただくところでございます。ただ、これまで区がJR等含めて協議をした中では、いわゆる駅商業というものは対象になってございませんので、こういったものはJRさん自身が今後検討していくのであろうというようなお答えを差し上げているところでございます。
 ページをめくっていただきまして6ページ目でございます。その他というふうにくくっておりますが、環境や緑、バリアフリー、あるいは防災、個別計画等々についての御意見でございました。
 まず、この御質問の中の1番です。バリアフリーはどのように実現するのかというような御意見をちょうだいいたしました。まず、駅地区そのものにつきましても、スロープだけではなくて、エレベーター等々といったいわゆる垂直方向のそういったもののバリアフリー化についても十分に配慮をしていくというようなお答えを差し上げているところでございます。
 また、3番の御意見では、グランドデザインでは低炭素や生物多様性の視点の検討がないのではないかという御意見をちょうだいいたしました。低炭素につきましては、環境負荷の低減という項目を盛り込んでございまして、このグランドデザインの中でもCO2削減につながるような記述はうたっているところでございます。生物多様性というところでございますが、そのものずばりの単語は今回のグランドデザインの中では表記をしてございません。ただ、緑の保護とか緑化推進といったところで、それに通じる記述はあるのではないかというふうに思っているところでございます。
 また、4番では警察大学校等跡地、この防災公園でどの程度の避難人口が吸収できるのかといったたぐいの御意見をちょうだいいたしました。この避難人口につきましては、サンプラザ・区役所も含めて、このエリア一帯が広域避難場所に指定をされてございます。現在、東京都から指定されている避難人口、これはきちんと確保ができるという確認をしているところでございます。ただ、こちら、避難人口や避難圏域につきましては5年ごとに見直しがされるということがございますので、次の5年の取り決めに際しても、きちんと指定されたものをカバーできるように引き続き東京都と調整を行っていく、そのような御回答を差し上げているところでございます。
 それ以下につきましては、例えば二丁目の再開発事業、この中にかかわる東京都の住宅公社にお住まいの方が今後自分たちの住まいはどうなるのかでありますとか、あるいは三丁目の丸井の計画地帯がどうなっているのかとか、丸井の南側の敷地の住宅の計画はどうなっているのかと、そのような個別な御質問もあったところでございます。
 あと、それと7ページ目、最後、9番に、緑の空間に関して、これは警察大学校跡地のことになろうかと思いますが、行政に対して訴訟を起こすというような動きもあるようなのだが、それはどうなのかというような御質問もいただいたところでございます。これにつきましては、現段階で正式な訴状を確認しているわけでもございませんので、特段のコメントはないというような、そんな状況でございます。
 以上で報告を終わります。
委員長
 ただいまの報告について御質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告については終了します。
 3、西武新宿線沿線まちづくり計画素案について説明を求めます。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 それでは、西武新宿線沿線まちづくり計画素案について(資料7)御説明いたします。
 まず、この計画の目的でございますけれども、本計画は、西武新宿線の連続立体交差事業を一つの契機としながら、中野区基本構想や都市計画マスタープランに示されたまちの将来像の実現を目指すため、沿線におけるまちづくりの方向性や都市基盤のあり方を示すことを目的としております。本計画は平成21年度内の策定を目指しておりまして、本計画に基づきまして、駅前広場や関連する街路計画などについても検討を進め、今後、必要な施設等については都市計画として定めていく予定でございます。なお、本日御報告するものはその計画の素案ということでございます。
 次に、策定の背景といたしまして、事業者である東京都は連続立体交差事業の具体的スケジュールを明らかにはしておりませんけれども、着工準備採択後5年以内の事業着手を目指しているところでございます。このため、中野区では連続立体交差事業と沿線における都市基盤など、まちづくりを一体的・総合的に推進していくことを対外的に明らかにしていく必要があります。また、まちづくりの具体化として必要な都市基盤については都市計画として定めることで、連続立体交差事業と一体となったまちづくりの推進を図ることが重要でございます。
 次に、本計画素案の構成でございますけれども、6章に分かれておりまして、すみません、こちらのほうの目次のところをちょっとお開きいただきたいと思います。
 6章に分かれておりまして、まず、1章のところで、西武新宿線沿線まちづくり計画とはということで、計画の目的、位置付け、対象地域、計画策定のプロセスと入れております。
 次に、沿線地域の現状と課題ということで、都市の成り立ちに見る地域特性、それから、沿線地域の現状と課題を示しております。
 それから、第3章では、沿線地域全体のまちづくり方針ということで、まず、マスタープランにおける位置付け、それから、沿線地域全体の将来像、次に沿線地域全体のまちづくり方針を示しております。
 第4章では、各駅周辺地区のまちづくり方針ということで、新井薬師、沼袋、野方、都立家政、鷺ノ宮、それぞれの地域の特性、地域の課題、それから将来像、それからまちづくりの方針というものを載せております。
 5番目に、駅前広場の考え方といたしまして、各駅の交通環境の課題、各駅前広場の考え方、次にアクセス道路の考え方、そのほか参考資料を載せております。
 最後に、今後に向けてということで、連続立体交差事業とまちづくりの想定スケジュール、それから、地元の体制づくりということで整理しております。
 次に、今後のスケジュールといたしまして、まず、本日の委員会での報告の後、7月17日から24日にかけまして素案の意見交換会を実施してまいります。7月17日には鷺宮の地域センター、21日には沼袋地域センター、23日には野方の地域センター、24日には区役所近くの商工会館を予定しております。その後、素案から案への取りまとめをいたしまして、おおむね11月過ぎからパブリックコメントの実施を行いまして、21年度内には計画として策定したいというふうに考えております。
 それでは、簡単でありますが、ちょっと素案のほうをお開きいただきたいと思います。
 まず、最初の1ページをお開きください。こちらのほうに、先ほど述べたような計画の目的、こういうものを絵として示しております。2ページ目では背景やまちづくり効果。それから、3ページ目、4ページ目にわたりまして計画の位置付けということで、4ページにそれを図案で示しております。5ページに移りまして、対象区域ということで、中野区内の西武新宿線を中心とした、上は新青梅街道から下は早稲田通りまでということで位置付けをしております。
 次のページをお開きください。この7ページでは、都市の成り立ちに見る地域特性ということで、南北のつながりが希薄な都市構造、それから、古くからの面影を残す市街地ということで整理をしております。それから、飛びまして11ページ、12ページのほうでは、この沿線地域全体の主なまちづくり資源や、沿線地域全体でとらえた課題を示しております。
 次に、13ページ、こちらからは沿線地域全体のまちづくり方針ということで、13、14ページについては、都市計画マスタープランでどういうふうに位置付けをしているかというのを整理しております。次に、15、16ページですが、こちらでは沿線地域全体の将来像といたしまして、前のページで整理しました沿線地域の資源、つまり、よいところ、これを生かし、連続立体交差事業を契機にまちの課題が解決された姿として、四つの視点で将来像を示しております。一つは駅周辺の環境という視点、これでは、にぎわいが再生された駅周辺。二つ目に、交通環境の視点といたしまして、公共交通と徒歩・自転車で快適に暮らせるまちとしております。それから環境の視点では、地域の自然や歴史文化と共生する持続可能なまちとしております。それから四つ目、防災の視点としては、安全に、安心して暮らせる防災性の高いまちとしております。
 次のページをおめくりください。こちらでは沿線地域全体のまちづくり方針ということで、先ほどの四つの将来像を実現するためのまちづくり方針ということで、まず、駅周辺については、特色ある駅周辺の形成ということで、各駅のまちづくり資源等の特色を考慮いたしまして、各駅周辺については、各地域の個性が感じられる空間づくり、にぎわいづくりを行っていく。また、生活に必要な機能の集積を図り、ユニバーサルデザインを充実させ、多様な世代が暮らせる環境づくりを行うとしております。
 次に、交通の視点といたしましては、歩行者・自転車に優しい交通環境の形成ということで、歩行者や自転車に優しい交通環境をつくるために、骨格となる道路ネットワークを整えるということにしております。また、河川沿いの敷地、それから鉄道敷の空間等は、関係機関等との協議によりまして、まちの魅力を享受できるネットワークの形成を図ってまいりたいと思っております。
 それから、18ページ、環境の視点といたしまして、水と緑の交流軸の形成ということで、沿線地域の豊かな自然を楽しみながら、東西の駅間をめぐり交流できる軸線を形成するということにしております。また同じく、下のほうです。鉄道敷や鉄道空間等の空間についても、関係機関との協議により、こうした環境への活用も図ってまいりたいと考えております。
 それから、防災の視点といたしまして、防災性向上に向けた都市基盤の形成ということで、必要な都市基盤を整え、沿線地域全体の防災性向上を図るというふうにしております。
 次の19、20ページですが、これが先ほどのまちづくり方針を図に落としたものですので、後ほどごらんいただきたいと思います。下のほうに凡例等を記しております。
 それから、21ページからが各駅周辺のまちづくり方針ということで、23ページをお開きください。それぞれ同じようなつくりになっておりますけど、新井薬師のほうで簡単に説明いたしますと、まず1番目として、地区周辺の特色を示しております。次に、その地区のまちづくりの資源、それから3番目として、地区周辺の課題という整理の仕方をしております。
 次のページを開いていただいて、それぞれのまちの資源と課題を位置に示した図面をつけております。新井薬師の将来像といたしまして、まず、このまちのコンセプトといたしましては、歴史文化の薫りを求めて、だれもがゆっくり散策できるまちというふうにしております。
 27ページ、28ページについては、この新井薬師前周辺地区のまちづくりの方針ということで、さきの全体の将来像実現を目指すために、具体的にどのようなまちづくりの方針を掲げていくかというのを、駅周辺の魅力化、2番目が駅前の交通利便性の向上、3番目が商店街の活性化、4番目が災害に強い市街地へ改善、5番目が歴史文化資源の保全と活用というような分け方で整理をしております。
 時間の関係がありますので、次のページ以降、同じようなつくりでそれぞれの地域に即した整理をしておりますので、この後については割愛させていただきますので、後ほどゆっくりごらんいただきたいと思います。
 53ページをお開きください。ここでは駅前広場の考え方ということで、まず、各駅の交通環境の課題ということで、それぞれの駅について、駅付近の交通状況や駅付近の交通環境の課題について、それぞれの駅ごとに整理をしております。それが56ページまで5駅整理をしております。
 次に、57ページをお開きください。各駅前の駅前広場の考え方といたしまして、まず基本的な考え方ですけれども、中野区内の西武新宿線の各駅というのは、交通センサス等をもとにした推計やこれまでのアンケート調査の結果から見ても、大規模な交通結節点としての役割は少なく、どちらかといえば歩行者交通を中心とした駅となっておりまして、路線バスやタクシーについてもそれほど多い利用が認められるということではありません。また、各駅の間隔についても短く、市街化が発展しているために、一概に各駅がすべての機能を具備することは現実とは言えない。また、加えまして、この駅周辺の商店街というのは日常の買回り品を中心としておりまして、遠くのほうから、イベントホールがあるとかという、大きなアウトレットモールがあるというようなものにはなっておりませんで、特に外側からの交通が集中する駅というふうにはなっていないと。こうしたことから、それぞれの駅につきましては、駅前広場に求める機能としては、歩行者系の日常的な利用を基軸としながら、それぞれの駅の特性を加味して考え方の整理を図っていくというような基本的な考え方にしております。
 2番目は、機能、役割など、機能と特性について表で整理をしております。
 次に、59ページをお開きください。それぞれの駅前広場につながるアクセス道路の考え方ですけれども、大きく四つの基本的な考え方を示しております。まず1点目は、周辺の歩行者・自転車交通動線に十分配慮する。2番目として、路線バス等の運行を考慮し、これらの利便性向上に資する。それから3番目といたしまして、ユニバーサルデザインの導入や無電柱化など安全性、利便性の向上を図る。4番目として、地域防災性に寄与するというふうにしております。
 60ページから63ページまでは参考資料ですので、後ほどごらんいただければと思います。
 それから、今後に向けてということですけれども、まず、大きく分けまして、着工準備採択された箇所と事業候補区間の箇所というふうに分けております。
 まず、着工準備採択箇所のほうにつきましては、青で示しているのがいわゆる東京都のほうで行う連続立体交差事業ということで、おおむね、先ほど申し上げたように、着工準備採択から5年以内に事業着手ということで、事業が始まれば、10年前後ということを想定しております。これにあわせまして、中野区としては必要な道路や駅前広場等の整備を進めてまいりたいと。それにあわせて周辺のまちづくり、また、駅前広場等の整備にあわせて、今後、地域のほうで協議会等による再開発の検討等も想定をされているということになります。
 それから、事業候補区間については、まだ連続立体交差事業が明らかになっていないために、このところには載せておりませんけれども、そういうものもきちんと意識しながら、都市基盤または沿線まちづくりの検討を今後も進めてまいりたいというふうにしております。
 大変雑駁ではありますけれども、まちづくり計画の素案の説明でございます。以上です。
委員長
 ただいまの報告に御質疑ありませんか。
牛崎委員
 最初に今後のスケジュールのところなんですけれども、7月17日から24日、素案の意見交換会の実施となっていますが、ここに、新井薬師駅にかかわるところとしましては上高田地域センターがありますよね。それから、沼袋に関しては新井地域センターも近いんですね。この二つを加えていただきたいと思いますが、いかがですか。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 上高田の地域センター、ちょうどこのころ、場所をとろうと思ったんですけれども、場所があいておりませんで、申しわけありません。またちょっともう一回検討してみますけれども、あいているところでなるべく近いところで、あんまり時間があいてしまうとやっぱりよくないと思いますので、区民の皆さんに同じぐらいに同じような情報をお知らせしたいという意味から、時間的な部分を絞っていますけども、ちょっと今後また御参考に検討させていただきます。
牛崎委員
 町会の北町会館というのもお金を出すと借りられますので、一応参考にしておいてください。
 それからもう1点は、このきれいな色刷りの素案というのを初めて見させていただいて、目がくらんでしまって、本当にどういうふうになっていくんだろうかなというふうに思っているんですけど。最後のほうの今後に向けてというところで、これから連続立体交差事業と一体化したまちづくりということですから、地下化になるのか高架化になるのかということの両方をシミュレーションした上で、まちづくりとの関係がどうなるかということは、どういうふうにこれから示されていくんですか。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 連続立体交差が地下化になるか高架化になるかと、これは大きな区民の関心事だと思いますけれども、基本的には、このまちをどういうまちにしていくかという、前からもお答えしているんですけれども、基本的な考えの中では、地下であろうが高架であろうが、やっぱり必要なまちづくりというものはあるということで、この計画の中では、地下になったからこのうち何ができないとか、高架になったら何ができるとかということは特にありません。
牛崎委員
 そんなことはないのかなというふうに私なんかも思うんですが、では、そのようなことが地下化になっても高架化になっても、しっかりとそういう区民要求を組み込んでやるということでよろしいですね。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 はい、そのとおりです。
牛崎委員
 それから、勉強会ですが、この案を受けて、今後、私が今言った、地下化になるか高架化になるかということとのシミュレーションも本当は必要じゃないかというふうに思いますが、勉強会はどんなふうにこれを受けてテーマを決めて進んでいくかというようなことについてはおわかりになりますか。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 これまでの勉強会の皆さんと、ちょっと経緯をお話しさせていただきますと、一昨年ぐらいまではそれぞれ区としてあえて方向性等決めずに、いろんな案を出していただきまして、昨年から、皆さんでこういうものをつくっていくんだよということでだんだん意見の取りまとめをして、ここまで持ってまいりました。今後、今、勉強会の皆さんにお話ししているのは、まずはこの素案を区がつくって、この素案として勉強会の皆さん以外の一般の区民の方の御意見を聞いて、またそれを取りまとめする中で、例えば相談しなきゃいけないようなことがあれば、勉強会の皆さんともまた意見交換をしたいというふうに考えておりまして、具体的には、勉強会のほうでは、この計画を幾らつくっても、いいまちができるわけじゃないので、これに基づいた次の整備の計画を早くつくって見せていただきたいというふうに言われております。
牛崎委員
 多分そういうことだと思います。今度、パブリックコメントが実施されるわけですけれども、先ほどからも区民要求のことについていろいろ御意見がありましたが、パブリックコメントで出てきたさまざまな御意見がどういうものかということは先ほどのような形で御報告があるんですが、それがどんなふうに最大限努力して生かされたのかといったようなことがわかるような説明のものをつくっていただきたいと思いますけど、いかがでしょう。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 御要望として承りたいと思います。それで、今までも、こういうものをつくっていく過程の中で勉強会の御意見を聞いていくと、大きな計画の方向性ということよりも、具体的にもう少し進んできて、整備の絵が出てくるようなことについての御意見のほうが多いと思うので、どちらかといえば今後のパブリックコメント、意見交換を踏まえて、それぞれの具体的な個別整備事業について生かしていきたいというふうに考えております。
久保委員
 6ページなんですけれども、計画素案、計画案、計画というふうになっていますよね。これ、素案ですよね。これが計画案にこれからなる。で、計画になるということですよね。毎回こんなふうに冊子になるのかどうかわかりませんけれども。ここの計画の目的という最初の頭紙のところに「本計画は」とありますよね。この「本計画」というのは、これは素案を指しているんですか、それともまちづくり計画のことを指しているんですか、どっちですか。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 この計画は、「本計画」はこちらを指しておりまして、本計画というのは。素案ではなくて、最終的にでき上がる計画ということでございます。これを意見交換会をしまして、そういうものも踏まえながら、これを計画案にして、パブリックコメントをして、計画という形で考えておりまして、この素案と計画、最終的にできるものというのが、大幅に中身が変わるというふうには考えておりません。
久保委員
 ここには「本計画に基づき駅前広場や関連する街路計画についても検討を進め」云々とありますよね。いわゆる都市計画が駅広だったりとか、この中にも幾つも書かれておりますけれども、都市計画道路の関係がありますね。こうしたものが具体的になっていって、初めて計画と呼ぶのではないかなと思う疑問が一つ。
 それから、6ページのほうに、ここに「計画素案の内容に加え、整備方針(駅前広場、周辺開発など)の検討」となっているんですね。今、課長がお答えになったのだと、素案というのは最終的にできる計画とは大幅にずれるものではないと言われていますけれども、整備方針の検討というようなところが入ってきたりとか、具体的な駅広だったりとか周辺開発だとかという、都市計画決定を要するようなものが入ってくるんですか、この最後の計画というところになるには。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 これは、1ページをちょっとごらんいただきたいと思うんですけれども、計画の目的というところの6行、「本計画の策定により、今後区が行う都市基盤整備や、地域住民・民間事業者等による駅周辺の個別事業の計画が円滑に進むとともに」と書いてあるんですけれども、まず、この沿線まちづくりの大きな方向性を示すというマスタープラン的なものはこの計画でありまして、この目指すまちづくりに対して具体に近々必要になってくるものが、駅前広場やそれに続くアクセス道路になってくるというふうに思っておりますけれども、それについては整備計画のもとになる基本計画をつくって、整備計画をつくっていくというふうに考えております。その検討を今年度行っていくということをここのところに少し薄い字でつけ加えさせていただいております。
久保委員
 すみません。私、理解力がないのか、全く今言われていることがわからなかったんですけど。ということは、この計画ができて、それぞれの各駅の駅広であるとかさまざまなものが、個別の計画がこれからできてくるということですか。それから、先ほど、事業候補区間のことですとか、新規着工準備採択の話がありましたよね。これって多分年度内ぐらいにどんな構造形式かというのが大体わかってくるものかなと思うんですけれども、そうなってくると、改めて考えなければいけないことってたくさん出てくると思うんですね。これはこれでまちづくり計画は策定をしますけれども、その後にまた大幅な変更が出てきたりとか、また、個別のこの計画において、これ、各駅だけで検討できる問題ではないことというのがたくさんあると思うんですよね。そうしたことを考えると、この計画そのものが無駄になってしまうようなことってないんですか。
川崎まちづくり推進室長
 この計画がいわゆる事業計画というようなイメージと違うので、これは計画と名づくのかというような御質問だったかと思うんですが、例えば中野駅の周辺まちづくり、これもまずは中野駅周辺まちづくり計画ということで、全体をどのような進め方をするかという構想をまちづくり計画で示しております。その後、ガイドラインでありますとかグランドデザイン、そして、具体的な事業になりますと、駅整備基本計画であるとか、警大跡地についていえば地区計画ですとか、具体的な都市計画で定めて事業化をしていくというような、そのような進め方をしております。それと同じように考えていただきたいと思っていまして、今年度はまず、このまちづくり計画、各沿線まちづくりをどのようにするかという基本的な方針を定める計画としてまずこれをつくって、この基本方針に沿って具体的に各駅の整備計画をどのようにつくるか、当然、各駅は個別の事情がありますので、かなり今後具体計画、都市計画などに進んでいくためにはさらに詳細な検討と、さらに地元住民の皆さんとの話し合いが必要になっていくだろうというふうに思っていますが、これはそのスタート台に立つ基本的な計画というふうに御理解をいただければありがたいと思います。
久保委員
 事業計画というのはまた個別にこれから出されてくるということですね。それで、私、素案でこんなに立派なものってあんまり拝見したことがなかったので、ちょっと驚いていまして、平成21年度の6ページの計画によると、計画案があって、計画が年度内に出されるというスケジュールですよね。だから、この後にもまた計画案とか計画というのが出てくるということなんですかね。スケジュールによりますと、11月からパブリックコメントの実施をして、計画策定となっているので、この11月の前に計画案というのが出てくるということですか。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 この計画素案のパブリックコメント、それから、もし連立の構造形式等がはっきりすれば、そういうものもここに盛り込むようなことも当然、変化があって、それに対応すべきものがあれば、それを盛り込むようなことはあると思いますけれども、基本的にはこの素案から計画案になったものをまたお示し、つくりまして、それで、パブリックコメントをやって、最終的に今年度内に中野区の西武新宿線沿線まちづくり計画という大きな沿線のまちづくりの方向性を示すものを策定していくということでございます。
久保委員
 今、どういった構造形式かがわかった後もそれを加えてということがありましたけれども……わかった場合にですね。それで、わからなかった場合はこのままと、それはちょっと置いておきまして、わかった場合にはそれがプラスされるわけですね。それは、要は、いついつに構造形式が、例えば地下化、高架化ということが決定をしましたという一文を加えるんですか。それとも、それによってまつわることもここではまた書かれるんですか。それはどちらなんですか。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 これ自身は、先ほども申し上げたように、地下だとか高架だということではなくて、この連続立体交差事業になった沿線のまちの目指す方向性ですから、先ほどおっしゃったように、地下になった高架になったということは書き加える程度で、それによって大きくこのまちづくりの方向性が変わるというふうには考えておりません。
久保委員
 ぜひそのようにしていただかないと、実際にその都度計画が変わるというようなことになってしまうと、素案の段階でこんな立派なものをおつくりになって、そもそもこの計画は何だったのかというようなことになってしまうと思うんですね。先ほど室長がおっしゃられたように、これは事業計画ではなくて、やはりある意味方針案というようなものをまとめられて、今後やはり一番大事なのは、どういった構造形式かがわかった上で、それにおいてまちづくりは影響がないわけは絶対にないわけですし、もちろんここにも都市計画として決定していくというようなことがたくさん書かれておりますけれども、そういったもの、都市施設はたくさん出てくるのではないかと思いますので、それを改めてまたきちっと精査した上でお出しになると、そのように思っていてよろしいですか。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 そのとおりです。
林委員
 今のにちょっと関連するんですが、そのような途中の計画という考えもあるわけですよね。大きくは変わらないという話ですけれども、変わるかもしれない。そういう途中の中で、基本的な質問なんですけど、こういうようなオールカラーになさったという理由をちょっと教えていただければ。お願いします。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 途中で変わることがあるかもしれないということではなくて、この地域の将来像として、一つの方向性としては変わらないというふうに考えております。
林委員
 では、大きく変わらないから、これはずっと必要であるから、きちんと立派なものをおつくりになったということですね。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 いや、特に立派なものというわけではなくて、ほかでも報告書とかってよく出しているのと同じ、白い普通の紙でつくっているだけで、特別立派なものではございません。
林委員
 でも、これは素案からまた案というふうに表紙もお変わりになるんですよね。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 素案から案に当然変わって、それもまた最後には今度計画として策定をしていきます。
林委員
 じゃあ、同じものを3回またつくられるんですか。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 これは今まだ素案ですから、この後、住民の意見を伺ったりとか、その後、内容等についても若干、全然変わらないというわけでは――変わらないというのは、方向的には変わりませんけれども、意見やなんかを受けながら変わっていくことも当然ございますので、その変わったものについてはきちんとした案の形で策定をして、計画として策定していくというふうに考えております。
林委員
 素案から案で計画に変わるのはいいんですけれども、この素案の時点でこのようなお金のかかった冊子をおつくりになった理由を教えていただけますか。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 これはカラーコピーでつくっていても、1枚カラーコピーって50円とか60円とかして、量を多くすると印刷としてもそれほど金額的には変わらないので、そういう意味で、特にこれが無駄遣いだということではございません。
林委員
 では、私の考え違いかもしれないですけど、普通思っているものとこういうものと差はあまりないということでよろしいんですね、値段的に、つくる経費的なものというのは。
萩原まちづくり推進室副参事(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 それほど変わりはありません。それは、印刷物は、カラー、1枚2枚でつくる場合は……(「こんな資料の、高いやつみたいなのはおかしな話だろうよ」と呼ぶ者あり)ですから、何も高いものをつくるというわけじゃなくて、必要として、中野区では初めての沿線のまちづくり計画ですから、必要なものとしてきちんとつくって、これは逆に言うと、今、素案の段階でこれだけのものをつくったということで、東京都や西武鉄道と今後の協議も当然使いますし、当然、今まで5年間まちづくりの勉強会の人たちからいただいてきた意見をもとにつくって、やっぱりお粗末なものを私はつくれないというふうに思っております。
 さっき、もう一回言いますけれども、これで終わりにさせていただきたいんですが、カラーコピーとか、1枚2枚の場合と枚数が多くなるとまた値段が全然違うので、一概にはその辺言えないということです。
林委員
 わかりました。
岡本委員
 先ほどの久保委員の続きのような質問になりますが、通常、計画をつくるのに素案、計画案、計画になって、素案って大もとの案ですから、大体というか、検討するものはそこに盛り込まれて、細かいところはまた計画案とか計画に入ってくるのはいいんですが、6ページの表現を見ると、「計画素案の内容に加え」というふうになるから、何か新たな、今まで検討していないものが入ってくるような印象を与えるような書き方は、今まで素案から計画案、計画に行くときにはこういう表現がなかったんじゃないかということを久保委員は質問しておったわけです。ですから、何かまだ検討するものが、大事なものが残っておって、計画案や計画には入ってくるんだというようなことは、今までこういう計画のあり方はあまりなくて、素案の段階で検討するものは盛り込まれておってというのが普通だったのじゃないかということで質問したんだと思うんですが、その辺をちょっと明確に答えてください。
川崎まちづくり推進室長
 委員おっしゃるとおり、区として計画素案、これをお示しして、当然それは御意見の中で変わっていくことはあるんですけども、それは基本となる部分については当然素案の段階で固めて出していく。それが御意見によって変更する点があれば、それは次に計画案としてパブリックコメントとなって、最終的に計画になるということでございますので、この加えての検討といいますのは、この素案にあわせまして、その後に来る整備計画について検討を進めるということで、そういった意味では記述の仕方が、そのようなとらえ方をするとすれば、やや不適切であったかと思いますので、今後気をつけたいと思います。
委員長
 他にございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 他に報告はございませんか。――ないですね。
委員長
 それでは、以上で所管事項の報告を終了といたします。
 審査日程のその他に入ります。
 次回の委員会日程を協議いただくため、委員会を暫時休憩いたします。

(午後3時01分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時02分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は9月4日、午後1時から当委員会室に開会することとし、急を要する案件が生じた場合は、正・副委員長協議の上御連絡したいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定をいたします。
 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員各位から何か発言はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の中野駅周辺・西武新宿線沿線まちづくり特別委員会を散会いたします。

(午後3時03分)