平成20年03月17日中野区議会環境対策特別委員会(第1回定例会)
平成20年03月17日中野区議会環境対策特別委員会(第1回定例会)の会議録
平成20年03月17日環境対策特別委員会 中野区議会環境対策特別委員会〔平成20年3月17日〕

環境対策特別委員会会議記録

○開会日 平成20年3月17日

○場所  中野区議会第2委員会室

○開会  午後1時01分

○閉会  午後3時20分

○出席委員(13名)
 来住 和行委員長
 南 かつひこ副委員長
 平山 英明委員
 つぼい えみ委員
 いでい 良輔委員
 のづ 恵子委員
 奥田 けんじ委員
 牛崎 のり子委員
 伊藤 正信委員
 むとう 有子委員
 篠 国昭委員
 市川 みのる委員
 岡本 いさお委員


○欠席委員(0名)

○出席説明員
 副区長(管理会計室) 沼口 昌弘
 財産管理担当課長 豊川 士朗
 経営室特命担当課長 篠原 文彦
 評価・改善推進担当課長 田中 政之
 区民生活部長 大沼 弘
 環境と暮らし担当課長 納谷 光和
 ごみ減量・清掃事業担当参事 橋本 美文
 清掃事務所長 齋木 正雄
 都市整備部長 石井 正行
 公園・道路担当課長 安部 秀康
 教育委員会事務局次長 竹内 沖司

○事務局職員
 書記 松本 桂治
 書記 丸尾 明美

○委員長署名

審査日程
○委員長の互選
○議 題
 省エネルギー推進及び自然エネルギーの活用について
 ごみ発生抑制及び資源化推進について
 都市緑化推進について
○所管事項の報告
 1 微量PCB含有廃棄物の保管について(財産管理担当)
 2 中野区環境基本計画(案)について(環境と暮らし担当)
 3 区民風車事業の考え方及びスケジュール(案)について(環境と暮らし担当)
 4 中野区緑の実態調査(第4次)の結果について(道路・公園担当)
 
○その他

副委員長
 定足数に達しましたので、環境対策特別委員会を開会いたします。

(午後1時01分)

 本日の委員会は、委員長が欠員となっておりますので、委員会条例第9条第1項の規定により、副委員長が委員長の職務を行います。
 本日の審査については、お手元に配付の審査日程案(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議はございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

副委員長
 御異議ございませんので、そのように進めます。
 なお、本日は5時を目途に進め、途中3時になりましたら適宜休憩を入れたいと思います。御協力をよろしくお願いします。
 それでは、初めに、委員長の互選を行います。
 互選の方法は、副委員長の指名の方法によりたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

副委員長
 御異議ありませんので、本委員会の委員長に来住和行委員を指名いたしますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

副委員長
 御異議ありませんので、本委員会の委員長は来住和行委員と決定いたしました。
 委員長を御紹介いたします。
委員長
 委員長に選任いただきました来住です。大事な特別委員会ということで活発な議論が進められますように、全力を尽くして取り組んでまいります。委員の皆さんの御協力をよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
 それでは、議題に則しまして進めたいと思います。
 省エネルギー推進及び自然エネルギー活用について、ごみ発生抑制及び資源化推進について及び都市緑化推進についてを一括して議題に供します。
 所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、微量PCB含有廃棄物の保管についての報告を求めます。
豊川財産管理担当課長
 それでは、微量PCB含有廃棄物の保管について御報告をさせていただきます。
 本件につきましては、昨年10月19日の当委員会において報告をしたとおりでございまして、区立中学校におけるキュービクルの取りかえ工事に当たりまして、不要となったトランスのうち微量PCBを含有する絶縁油の入ったものを誤って一般廃棄物として搬出をした事案でございました。この搬出先で微量PCB含有油が漏れましたことから、その漏れによってPCBに汚染された可能性のある廃棄物等を回収いたしまして現在、上高田水防倉庫に一時的に保管しているものでございます。本日はその後の対応について報告をさせていただきたいと思います。
 まず、これまでの経緯でございますが、お手元の資料(資料2)の1番、経緯のとおりでございます。おおむね今申し上げた内容でございますので、お読み取りいただきたいと思います。
 次に、2番目の現在の保管の状況でございます。ドラム缶230本及び密閉容器1個に封入されましたPCB汚染の可能性のある物質につきまして、調査分析機関で分析をいたしました結果、そのうちドラム缶の41本分につきましては、PCB含有率が環境省の基準であります1キログラム当たり0.5ミリグラム以下であることを確認されました。これらドラム缶41本分の物質につきましては、一般産業廃棄物として搬出をして処理をしたところでございます。残りのドラム缶189本及び密閉容器1個分の物質につきましては、分析の結果、環境省基準を上回りますことから、引き続き保管する必要が生じてございます。東京都の指導要綱に基づきまして、上高田水防倉庫での保管状況について東京都環境局に届け出をいたしまして、保管状況につきまして東京都の承認を得たところでございます。
 次に、3番の再発防止の対応についてでございます。
 以下、お示しをした点をルールとして確立をいたしまして、PCB産業廃棄物の管理者としての中野区の責任を明確にしたいと思います。また、ダブルチェックの考え方によりまして、ミスなどによる再発防止を図りたいと考えております。
 まず、1番といたしまして、キュービクル取りかえ工事、またはトランス更新工事等の発注時には区の担当者及び搬出業者相互で分析表と対象物の照合を現地で行い記録に残すことといたします。搬出をする前の段階で状況を確実に把握するということでございます。
 2番目といたしまして、搬出をする際でございますけれども、搬出業者及び運搬業者相互で分析表と対象物との照合を行い、区の確認がとれた後に搬出をするということで今後は進めてまいりたいと考えてございます。今後ともPCB廃棄物に関する関係法令、それから及び国や都の情報などについて十分な情報収集を行い、PCBをはじめとする有害物質の適正な管理、これを確実に実行いたしまして、区民の皆様並びに職員の安全確保に努めたいと考えております。
委員長
 ただいまの報告につきまして質疑をお受けしたいと思います。
奥田委員
 10月19日に御報告いただいたものから5カ月ほどたって御報告いただいた内容であるわけですけれども、状況として、まず10月19日御報告いただいた際の今後の対応として、PCBの廃棄物取り扱い時の手順チェックの再確認及び徹底というものにあわせて、他の危険物、具体的にはアスベストであるとか発電装置の取り扱いについても、手順の再確認をするということで書かれているんですけれども、それについての今後の対応といいますか、今回御報告いただいたのはPCBに関してということなんですけれども、その他の危険物については今後の御報告はしていただけるんでしょうか。
豊川財産管理担当課長
 今回の事案にあわせまして、前回御報告いたしましたとおり、PCB以外の危険物の取り扱いについても手順の確認等を行いました。その中で、例えば軽油等の危険物の取り扱いにつきましては、当面は手順を見直す必要なかろうという結論に達してございます。ただ、PCBに関しましては、若干今回のような事案もありましたので、手順の見直しをしたということでございます。
奥田委員
 見直しが必要ないというふうな御判断というのは、何か想定した動きをされて問題が発生しないというような結論を出されたという、想定問答か何かされたとか、シミュレーションされたとか、どういったことで最終的に変更必要ないというふうな御判断になったんでしょうか。
豊川財産管理担当課長
 本庁舎におきます環境マネジメントシステム、ISO14001の仕組みの中に、PCBのみならず危険物の取り扱いについてがございます。これにつきまして今回外部監査を受けまして、特に問題なしというふうな御指摘をいただきましたので、それとあわせて特に見直しする必要はないと判断をしたところでございます。
奥田委員
 今後こうしたものについては継続的に改善をされていくものだろうというふうに思います。改善のサイクルに乗っているということであれば、継続的に改善が、見つかれば、その都度変更されていくんだろうというふうに期待いたしますけれども、まずPCBの対応の中で、再発防止の対応ということで、マル1のところ、搬出業者相互で分析表と対象物の照合を現地でとおっしゃいましたね。現地で行い記録に残す。この相互でという意味がちょっとあいまいになっているんですけれども、区の担当者と搬出業者が両方とも分析表というようなものを持っていて、それぞれが別々にやるというようなことなんでしょうか。この相互でというところの意味が少しあいまいなので、少しお願いします。
豊川財産管理担当課長
 失礼しました。この意図するところは現地で区の担当、それから搬出業者がその場で、そのものについてPCB含有かどうか確認をして記録に残す、そういった意味でございます。
奥田委員
 申しわけないです。相互での意味が少しよくわからないんですが、具体的に区の担当者が何をして、搬出業者が何をするということを相互でという表現で包括されているのか教えていただけますか。
豊川財産管理担当課長
 例えば担当者、それから搬出業者が現地のその場所に行きまして、分析表と対象物を双方で見ながら、お互いにこれはいいねという確認をする、そういった意図でございます。
奥田委員
 これは、要するに共同作業をするというような趣旨でしょうか。
豊川財産管理担当課長
 そのとおりでございます。
のづ委員
 上高田の水防倉庫、一時的保管場所というふうになっていますけれども、その後ちょっと基準を超えたものについてはそのまま置いてあるわけですよね。その辺はいつまでとか、期限があるとかというのは教えてくださいますか。
豊川財産管理担当課長
 まず、上高田水防倉庫ですが、これは本来こういったPCB保管物として想定した場所ではございません。したがいまして、PCBに関する保管についてはPCB保管場所と、そういったものを確保して保管したいと考えてございます。現在その場所については検討している段階でございますけれども、これは一時保管場所であろうが永久保管場所であろうが、これは保管の基準というものがありまして、そういった観点から今回東京都のほうに保管場所の届け出をして保管状況のチェックをいただいたと、そういった状況でございます。
のづ委員
 期限がはっきりしていない段階で、水防倉庫の本来の役割に支障はないのですか。
豊川財産管理担当課長
 現在スペース的にはかなり余裕がありますので、当面はその辺の支障はないと考えております。
岡本委員
 今関連で私も質問しようと思ったところなんですが、こういうPCB含有、しかも基準を超えているようなものの保管について、各自治体でこういうものは保管しなきゃいけないことになっているんでしょうか。もっと何か都とか国のレベルでこういうものは処理とか保管をするべきものではないんでしょうか。
豊川財産管理担当課長
 実は前回の当委員会でも若干説明をさせていただきましたけれども、おっしゃるとおり、これはひとり中野区の問題だけではございません。例えば都内だけでもPCBを保管している事業者は9,000事業者ございます。そういったことから、実はこのPCBの処理といいますのは、むしろ国レベルでの問題というふうな認識は環境省もあります。環境省としましては、各地域ごと――つまり関東地方、中部地方ごとにこのPCBの処分をする事業者を定めまして、そこで処分をするということで現在計画を進めているところでございます。関東地方につきましては東京湾の中央防波堤の外側の埋め立て地にあります処分場、そこで一括をして処分をすることになってございます。実は来年度予算にもその処分のための予算を計上させていただいたところでございます。
岡本委員
 そうしますと、これからのことでまだはっきりは計画がないのかもわかりませんが、いつごろまで中野区としてはこの上高田水防倉庫へ保管しなければいけないかということが見当がつきますか。
豊川財産管理担当課長
 今申し上げたPCBの処理、これは微量PCBではなくて純正なPCBの処理でございます。これは数年間のうちに処理が完了するように聞いておりますけれども、この微量PCBに関しましては、現在国のほうでも特に基準を示しておりません。ですから、いずれ微量PCBに関する基準、これは数年後には出ると聞いておりますけれども、その基準によって今後の処分方法が決まるかというふうに考えてございます。そういった点と本来の保管場所、そういったところの兼ね合いを見ながら検討してまいりたいと考えております。
奥田委員
 繰り返して申しわけないんですけれども、10月19日に御報告いただいた際に、PCBを含有するトランスと含有しない非含有のトランスがあって、同じ工事請負業者が引き取って、双方の搬出先を間違えたというようなことだというふうに思っておりますけれども、その際の深刻な状況というのは、非含有が間違って搬出されたということについては、問題はあるわけですけれども、深刻な事態には至らない。一方で、含有のものが間違った場合には今回のような非常に深刻な状況になるわけですね。
 その中で、今回の対応としては、これまでは取り外しの工事の現場には区の担当者が行かないで、外れた状態のものを運搬業者だけが受け取って、その既に外れたものを搬入されたときにいいか悪いかというものを基本的には中野区庁舎内でのみ確認していた。それも基本的には本来であれば、正しく搬出された、含んでいるものだけを直接区の庁舎のところで確認するというだけだったものが、今後は外す前に現地で、どれが含有、どれが含有でないというのをチェックしながら仕分けをするというところまで工事業者と運搬業者と中野区の担当者、その3者が立ち会って外して、これは含有、これは含有でないということの仕分けを3者でやると。そういった理解でよろしいでしょうか。
豊川財産管理担当課長
 結論的にはおっしゃるとおりでございます。つまり今回の意図しておりますところは、まず前回の反省点としましては、これはPCBを含んでいるとするラベルが張り間違えだったというのがまず1点あります。ですから、まずそれを含むために現地で必ず分析表と現物を確認する。これは当然、区と業者双方でやるというのが第1点。それから、それをした後、実は搬出をする際、この際にもう一回搬出業者、それから運搬業者、それとあと区の3者で確認をするというものでございます。
奥田委員
 そうすると、取り外しの際に1回チェックをすると、搬出の際に搬出業者と運搬業者と区がチェックする、2回目のチェックをするという形でダブルチェックをかけて安全を期するという体制をとられるということですね。この中で従前と比較すれば、単独チェックで片側チェックという状況だったものに比べれば、全体に対してダブルでチェックをかけるということで、かなり精度は上がってくるだろうというふうに期待はしておるんですけれども、これに関してはもしあったらどうするかという話ではなくて、絶対起さないということであれば、今おっしゃったダブルチェックの体制は不可欠な状況でありますが、できれば廃棄物の処理場の御協力をいただいた上で、トランス、あるいはその他のPCBの含有の可能性のあるものについては、処理前に改めてそれが含有か非含有かの確認をしていただいた上で最終的に処分をするという、処分場での最終的なものというのを、できればチェックで加えていただければ、恐らく運搬業者が最終的に運ぶ際に何らかの形で途中での取り間違えというようなことがあったとしても、最終の処分場のときにどうするかが一番の決め手になりますので、もし可能であれば、立ち会いの際に使われた資料、番号の照合表であるとかいったものを最終の処理場にお渡しした上で、処分する前に、確かにこの番号が合っているかどうかというような、部分的なピックアップでも構いませんけれども、その集合が確かに処分した番号のものと照合するかということを確認した上で捨てていただくような流れをとっていただけると、さらに精度が上がるんではないかというふうに思っているんですが、いかがでしょうか。
豊川財産管理担当課長
 まさに委員おっしゃるとおり、これはあってはならない話でございまして、そういった意味ではそういったチェックも必要かと思います。一般廃棄物の搬出に関しましては、これはこういった有害物質でなかったとしても、いわゆるマニフェスト制度というのがございまして、伝票が例えば排出者、運搬者、処理者に残るということになる。ですからとにかくこのマニフェストを活用すれば、より確実な物の流れ、それから内容のチェックができるかなと。例えばそういったことも含みながら今後さらに詰めていきたいと考えております。
委員長
 よろしいですか。ほかに質疑ございませんか。
 なければ、以上で本報告を終了いたします。
 それでは、2番、中野区環境基本計画(案)についての報告を求めます。
納谷環境と暮らし担当課長
 では、中野区環境基本計画(案)について御報告申し上げます。
 中野区環境基本計画、前回素案でございました。このたび区民意見交換会等を開催し、これを踏まえ計画案を策定しましたので、御報告させていただきます。
 まずA4、1枚の縦のレジメ(資料3)をごらんいただきたいと思います。まず、計画素案に対する区民意見交換会等の開催でございます。
 まず、区民意見交換会として野方地域センター、南中野地域センター、勤労福祉会館で開きました。また、環境リサイクルプラザ・消費センター運営会議でも行いました。また、中野区環境審議会で意見交換を行ったところでございます。この意見交換会等で出された意見等についてでございますが、資料の1をちょっとごらんいただきたいと思います。「環境基本計画〈素案〉に係る区民意見交換会等の主な意見概要」でございます。簡単に御紹介したいと思います。
 意見交換が先ほど申しましたように5カ所で行われました。それぞれの開催期日、時間、それから出席者数等記載しております。ごらんいただきたいと思います。
 意見の中身でございますが、かいつまんで御紹介させていただきたいと思います。まず1番目、計画全般についてでございますが、二酸化炭素の排出量の10%の削減目標値、これに関して区民の意識を変えるのは難しいことであり、実現は難しいのではないかという意見をいただきました。また、1ページの下段のほう、重点事業についての2でございますが、計画素案では省エネ、緑、ごみなどいろいろな施策が打ち出されているが、その中での優先順位をどのように考えているのかというような意見が出されました。
 2ページをお開きいただきたいと思います。
 2ページの上段でございます。同じく重点事業に関しまして、風力発電は温暖化対策のシンボルとしての事業なのだろうが、バイオマス発電などのように区民の身近なところで行う事業をシンボルにすべきではないかというような意見も出されました。また、次の黒丸でございます。(仮称)なかの地球温暖化対策地域協議会でございますが、1番目に、区民・事業者・区の連携・協働の仕組みのこの協議会が機能することは重要だという御意見。また、3番目あたりでございますが、環境に関心のある一部の人たちだけが参加して運営していくのではなく、それでは環境行動が広がっていかないのではないかと。具体的にどのように地域に環境行動を広めていくのかというような御意見がありました。また、5番目は、区民が一丸となって二酸化炭素の削減への取り組みを進めるべきではないかというような御意見がありました。
 3ページでございますが、計画の進行管理における区民参加についての御意見、あるいは環境審議会答申の反映についての御意見、あるいは予算措置に関してコスト意識を持って進めるべきであるというような御意見をいただいたところでございます。
 おめくりいただいて、4ページをごらんいただきたいと思います。
 計画の内容のアクションプログラムについての御意見でございます。初めに、太陽光発電機器設置等の助成について、みどりのカーテンあるいは屋上緑化、太陽光発電パネルの普及促進を進めるそうだが、区からの助成金は出ないのかというような御意見がありました。
 また、次の、区民風車の建設でございます。まず、1番目でございます。区民風車建設候補地を常陸太田市にしたのか、経緯を説明してほしいという御意見、また、この4ページの一番下段でございますが、実際に風車建設工事に取りかかるのは先であるが、しっかり調査し、その結果が思わしくなければ中止も視野に入れて柔軟に対応してほしいというような御意見がありました。
 また、5ページでは、6番目に、例えば建設には多くの経費がかかる。基本プランの作成に時間をかけるべきではないかというような御意見をいただきました。また、9番目あるいは11番目あたりでございますが、区民がイニシアティブをとって進めていくことが大切、あるいは仮に行政主導で風力発電を建設するにしても区民との連動が大切だというような御意見をいただきました。
 次の、みどりを守り自然を守ることについてでは、屋上緑化は維持管理が難しい。維持管理をしっかりするということも計画に記述してほしいという意見がございました。5ページの下段でございます。失礼しました。
 次、6ページをお開きいただきたいと思います。
 同じく、みどりの項でございますが、3番目、4番目あたりです。今ある樹木を残す指導、あるいは警察大学校跡地にある椎の木を守るなど、既存の緑を残す努力をしてほしいというような御意見がございました。
 次の黒丸、小中学校の校庭の芝生化についてでございます。小中学校の校庭の芝生化はメリットだけでなくデメリットもきちんと関係者に説明した上で進めてほしいというような御意見がございました。
 また、次には、ごみの発生抑制と資源化についての御意見、あるいは「なかのん」についての御意見、あるいは公共交通利用、自転車の利用しやすい環境についての意見がございました。
 また、7ページの中段、環境情報の区民への提供については、区からの情報提供は非常に重要であると。どのようなメディアを活用して情報提供を行っていくのかとか、あるいはその3点目でございますが、二酸化炭素削減の取り組みに関する広報活動を各世代に浸透するよう積極的に実施してほしいと御意見がありました。
 次は、エコチャレンジに関しての御意見、あるいは8ページをごらんいただきたいと思います。
 環境教育では、特に1番目、2番目にございますが、教育委員会との連携、あるいは縦割りになりがちだが、横につながりを構築し連携して人材育成に取り組む必要性があると御意見をいただきました。
 また、環境基金についての御意見、それから中野区役所の二酸化炭素排出削減については、本庁舎の二酸化炭素排出ゼロを目指すと掲げているのが、建てかえ計画がある中で無駄になるのではないのかというような御意見がありました。
 また、最後に、地方との交流について、中野区は緑が少ない上に人口密度が高い、里・まち連携に力を入れて、いろいろな地方との交流を進めていくべきであるというような御意見があったところでございます。これは区民意見交換会等の御意見の概略でございます。
 またA4の1枚に戻っていただきたいと思います。
 今回、計画素案から案ということで変更いたしました。その主な変更点は3点ございます。一つは、これは当委員会でも出されました。その他の環境の現状と課題、この中ではプロジェクトで取り組む方向を特段示してございません。大気、化学物質等については、これは削除させていただきました。また、2点目は、最近の「国、都における地球温暖化対策の動向」、これを加えたところでございます。3点目は、「プロジェクトのめざすまちの姿」の中の「環境を考え行動する人の輪を広げます。」あるいは「なかのエコチャレンジを進めます」この中に、カーボン・オフセットの取り組みの方向を加えたところでございます。主な変更点は以上3点でございます。
 ただ、多くは文言の整理でございます。本冊のほうがございます。ちょっとごらんいただきたいんですけれども、文言の整理、あるいは今言った3点の変更点、これは下線で示してございます。下線部分が変更になったところでございます。その多くは先ほど申しましたように、文言の若干の修正あるいは整理をさせていただきました。変更点は先ほどの3点でございます。後ほどごらんいただけたらと思います。このように計画案を作成させていただきました。
 5番目でございますが、今後の予定でございます。この計画案の公表を3月25日に行いたいと思います。この計画案に関する意見募集、いわゆるパブリックコメントでございますが、3月25日から4月14日まで実施いたします。
 最後、今後のスケジュールでございますが、パブリックコメントの手続が終了次第、4月下旬を目途にこの計画案の案を取りまして、計画の決定、いわゆる改定をしたい、このように考えているところでございます。
 以上でございますが、報告を終わります。
委員長
 ただいまの報告について質疑はありませんか。
牛崎委員
 主な変更点についてですけれども、1番の7ページ、8ページですか、ここで大気、それから化学物質、近隣公害と環境美化というところの部分を削除するということでございますが、素案にのせたからには、それなりの意味があるというふうに思いますので、まずどのような位置付けで素案にはこれをおのせになったのかということをお聞きしたいと思います。
納谷環境と暮らし担当課長
 今回、中野区環境基本計画素案に際しましては、前の委員会でも御報告したとおり、地球温暖化防止を重点にこの計画づくりを進めました。地球温暖化防止対策は重要ですけれども、一応環境全体を概括する必要もあるのかなと、その時点ではそう判断したところでございます。しかし、この計画の中身は地球温暖化の現状と課題、今削除した部分の他の公害部分も入っています。ただ、計画の、例えば取り組みの方向、あるいはアクションプログラム等については特段、その取り組みの方向あるいは具体的な政策をのせてございません。いわゆる現状の課題だけの記述に終わりましたので、これが区民の方にやはりちょっと誤解を抱かれるということで、地球温暖化対策それに本当に特化した計画に改めてさせていただいたというような判断でございます。
牛崎委員
 しかし、特に光化学スモッグの問題なんですけれども、今幹線道路だけではなくて本当にぜんそく患者さんがふえてきているというようなデータも出ているかというように思いますが、地球温暖化に特化してということで組み替えたというふうにおっしゃいますが、しかし、この部分を新たにどこかにきちんと組み込むというような形はとれないんですか。
納谷環境と暮らし担当課長
 私ども、大気汚染あるいは化学物質の問題、あるいは環境美化の問題等、まだまだ環境問題で改善すべき点があるということは十分認識しております。このような他の公害問題については、私ども毎年行っています区政目標の中できちんと位置付け取り組む方向を一定示しております。
 また、私ども環境と暮らし分野の実際の事業体系の中にも組み込んで、毎年きちっとした事業計画を立て、計画を推進してございます。そういうところでございますので、私どもとしては、ここで削除しても何ら私どもの公害問題に関する区政上の問題はないというふうに考えているところでございます。
牛崎委員
 ぜひそのようにしていただきたいというふうに思います。
 それから、区民の意見交換会のいろいろな御意見が書かれていて、今御紹介いただいただけなので、全部を読み切れているわけでは当然ないんですけれども、私が今お聞きしたところで印象に残ったのは、やはり本当に区民の身近なところでとか、区民とともにとか、区民参加ということを非常に希望している御意見が多いのではないかなと思いますけれども、このような意見交換会を一度なさるということだけで、基本計画素案から案のほうに組み入れていくということでは少し足りないのではないかと思いますし、また参加者の人数を見ますと、1回目は2名の参加者、南中野地域センターは5名の参加者、勤労福祉会館は参加者9名と出ていらした方たちは人数によらず、皆さんきちんとしたお考えで積極的に参加されたというふうに思うんですけれども、1回きりの、この意見交換会で終わるんでしょうか。
納谷環境と暮らし担当課長
 1回きりですが、私どももきちんとPRして、また参加者の方々とは十分な意見交換ができたと思っております。先ほど報告しましたように、今後またこの案に対してのパブリックコメントを相当期間行わせていただきます。その中でも当然さまざまな意見が寄せられる。そういう意見も十分参考にして、計画の改定を行っていきたい、そのように考えているところでございます。
牛崎委員
 それでは、今すぐでなくてもいいんですけれども、この御意見が出ましたこの部分に対して区の回答もありますが、こうした御意見がどのように具体的に案のほうに生かされるかという具体的なことをお聞きしたいなというのが1点。それから、パブリックコメントをこれから実施するということで幅広い区民の皆さんからの意見をいただくわけですけれども、パブリックコメントの方法なんですが、そのときによって違いますけれども、区報の、かなり1枚あけて、ほんのちょっとちいさなところにしか書いてなくて、これが基本的な中野区の環境の問題を区民に問うような、そういうアピールだろうかというふうに思えるようなものじゃなくて。本当にあっと驚くというか、見たときに、そうだ、私もきちんと意見を出さなくちゃと言えるような、そういうアピールの仕方を積極的に行っていただきたいというふうに思いますが、いかがですか。
納谷環境と暮らし担当課長
 この際のパブリックコメントも3月20日号と4月号の区報にも御案内する予定です。ホームページの内容についても作成に入っていますけれどもこの計画全体、きちんと、よりわかりやすくごらんいただけるような工夫をして掲載しているつもりです。委員の御指摘のように、十分区民の方が意見を言いやすいような、そういうような取り組みをしていきたいと思っております。
牛崎委員
 最大限努力をしていただきたいということを述べて要望としておきます。
奥田委員
 まず、区民委員会でも質疑が出たところではありますけれども、スケジュール間について、答申の段階で示されました今後の予定と素案の段階で出されたスケジュール間、素案と案については変更は特にないわけですけれども、ここのスケジュール間が半年間ずれてきているわけですね。区民委員会でも相当の理由があっておくれたというようなことが質疑があった後に説明がされているんですが、このスケジュール間の位置付けといいますか、区政全体が計画的にされているということであれば、何の説明もなくスケジュールが半年間後ろ倒しといいますか、おくれていくと、質疑がなければそのまま過ぎてしまうと、あたかも予定どおりいっているような形で審議がされてくるというのは少し問題ではないかなというふうに思うんですが。ここはなぜおくれたかの前に、このスケジュール間についてはどのようにとらえていらっしゃるのかということをお答えいただけますか。
納谷環境と暮らし担当課長
 一般論というお話だろうと思います。どのような事業あるいは計画づくりにおいても、当初定めたスケジュールに従って進むことが一番望ましいと考えております。しかしながら、今回の計画づくりというわけではございませんが、業務あるいは計画づくりを進めるにおいて、その都度、その都度周辺の環境状況の変化あるいは判断において、柔軟に適切に対応することも必要かなというふうに思っております。そういう意味で今回の計画づくりにおいては、その作成途上段階で、より望ましい方向の修正を行わせていただいたというふうに考えているところでございます。
奥田委員
 個別のこの件に関して必要があって、相当な理由があっておくれたということについては当然理解するところではありますけれども、議会側としては当初示していただいたスケジュールが相当であると理解した上で報告を聞いているわけですね。その際に、相当であるということであったにせよ、何らかの変更があったのであれば、スケジュール感として半年おくれるということは、年度またいじゃうわけですよね、場合によっては。そうするともう予算の絡みも変わってきますし、動き方としては、行政のお立場からすると、それほど大きな変更ではないのかもしれないけれども、印象としては、なぜ変更になったかということを、少なくとも変更した最初の委員会で、スケジュールが変更になり、なぜ変更になったかということについて御報告がないと、今後何の内容の説明もないまま、スケジュール間がどんどん後ろに行っても御説明されなくて、お伺いすれば、実はこういうことだったんですということでは、報告をいただいているスケジュール間としては意味がないなというふうに感じてしまうんですが、いかがでしょうか。
納谷環境と暮らし担当課長
 当初定めたスケジュール、これにきちんと沿ってやっていくことがやはり一番大事だとは考えています。今回の計画づくりにおきましても答申を得て、私ども内部で基本計画の基本的事項、まずこれを示して、その上に立ってアクションプラン等を示していく、この二段構えで進めてきたわけです。その途中の段階で、やはり基本的事項等具体的に一体的に示すことが区民、事業者に御理解をいただき、またこの対策を進める上で極めて重要であるというふうに方針の展開という判断をさせていただきました。そのときに十分こちらの意を説明できなかった、あるいは御理解、御納得いただけるような説明をもし欠いたようなことがあれば、それは大変申しわけございません。ただ、当委員会においても私どもとしては一定の御説明をして、この計画のスケジュールの修正を行わせていただいたというふうに認識しているところでございます。
奥田委員
 これは多分、担当のところでは十分答え切れないのかなというようなことも思いますけれども、やはりこのスケジュール感、最初に示していただいたものについては、当然想定の範囲というものがありますし、見込み差というのは初期の段階であれば大きいのは当然わかるんですけれども、それが具体化したことによってどれぐらいの差が生じたとか、スケジュール感の変化というのは中身が詰まってくれば当然に出てくるのはわかるんですけれども、その何が見込み差になったのかということを伝えていただくというのは議会側としては非常に価値のある情報になりますので、行政側としてずれた理由というのを把握されているのは当然でありますけれども、それはお伺いする前に具体的内容が詰まってきて、あるいは事態が何らかの変更があって、こういうことになったということは、計画なりの進捗を見させていただく上では、あらかじめ議会側に報告すべき内容として――資料としては当然報告はされておりますけれども、何ら言及がないという状況では、対照して比較して見ておれば、ああ、半年おくれたなというのはわかりますけれども、言及していただかないと見過ごす可能性もありますので、具体的に何か変化なりが見えてきて変更になったということであれば、そこについてはやはり言及していただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
大沼区民生活部長
 当初は基本計画、それのための行動計画という二段構成で考えていたところです。素案をつくる段になって数値目標を設定したときに、それを担保するアクションンプログラムも盛り込んだほうが、より計画として実効性の高いものになるということで、今回アクションプログラム、3年間なんですけれども、盛り込んだ計画体系になっています。その際、議会に、そういう構成も変わるということを事前に報告すべきだったなと思ってございます。ゴールの地点においては3月当初に行動計画となっていますので、全体のスケジュール感から言うと、ほぼスケジュールどおりなんですけれども、構成の段階において議会側への説明が素案を説明する際にきちんと説明すべきだったという反省はしてございます。今後そういうことのないようにきちんとやっていきたいと思います。
奥田委員
 今の御説明ですと、計画をつくっていく際に、具体的なプロジェクト内容も定めた上でつくるのが妥当だということでおくれたというような御説明で、着地点は変わっていないということでありますけれども、その着地点の意味するところは計画の決定というところなんでしょうか。具体的には計画の決定については素案の段階では19年10月、基本計画決定となっていて、今お示ししていただいているものでは今年の4月下旬計画決定となっております。着地点というのはこの計画ではなくて実施の部分で同じという意味合いでおっしゃっているんでしょうか。
大沼区民生活部長
 後段の意味合いで使ったところでございます。
奥田委員
 やはりそうであれば、そこの部分についてはもう想定として、当然この間、行政のお立場では変化というのをずっと追っていらっしゃいますから、当然のこととしてお書きになっていらっしゃるかもしれませんけれども、報告を受ける立場としては時間的な経過があいた上でお伺いしますと、なかなかこの先に実は同じ着地点があるんだということを御説明いただいて、ようやくこの先に同じ着地点があって大きな変化にはなっていないということであればわかりますけれども、計画決定まででお示ししていた部分では、やはり大きな変化があったのかなと受けてしまいますので、そこは少し御配慮いただきたかったなと思います。
大沼区民生活部長
 御指摘のとおりなので、今後きちんと説明していきたいと思います。
奥田委員
 具体的な中身なんですけれども、まず答申素案で当初あった内容を現状の課題の部分で、御報告取り違えたのかもしれませんけれども、プロジェクトの中の具体的な取り組みがないので課題から外したというような御報告があったように聞こえたんですけれども、誤解であるかもしれませんけれども、本来であれば、課題の抽出があって、その課題に対応するために具体的な行動なりプロジェクトというのが設計されてくるというのが本来の姿だとすれば、具体的な行動なりプロジェクトがないので課題を削ったというようなことであると、少し本末転倒なのではないかなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
納谷環境と暮らし担当課長
 先ほどの説明でちょっと真意が御理解いただけない、ちょっと答弁が足りないようでした。私ども課題自体の認識は持っております。ただ、今回は中野区環境基本計画、地球温暖化対策ということに重点を絞って、またターゲット地球温暖化対策、二酸化炭素の削減のところに重点を絞ったと、このように理解しております。そういう意味で、先ほど申し上げました課題のところで、現状と、あるいは課題認識のところを削除させていただいたというところでございます。
奥田委員
 答申の段階では、もちろん地球温暖化の現状を中心に示すというふうに示されておりまして、あくまで軸足は温暖化対策に置くというような表現になっているんですね。改定に当たっての基本的な考え方のところでも、対象範囲とか環境像を示すというふうになっていまして、これについてはCO2 の削減についての対象であるとか環境像のみに限った表現にはなっていないんです。具体的に言いますと、基本目標の項目で言えば、今回落とされたものが4番、5番に当たる、都市環境の快適性の創造。具体的な項目としては緑であるとか景観の部分ですね、ここが削除されました。もう1点が5番の身近な生活環境の改善という部分、ここはマナーであるとか公害といったような部分が削られたわけであります。
 前回もお伺いしたところでありますけれども、今回の案の中に3ページに計画の位置付けという表が載せていただいておりまして、改めてこの計画の位置付けについてお伺いする必要があるかなというふうに思っているんですが、基本構想から10か年計画という形で全体を包括するものがあると。その中でその下位に位置するところとしてこの環境の基本計画が位置付けられています。この基本計画が温暖化に特化した内容に今回はしていただいたものだと思うんですが、だとすれば、10か年計画なり基本構想の中で区政全体を位置付けていくということであるならば、今回落とされた4番、5番ですね、具体的には緑、景観の部分あるいはマナー、公害の部分については、その他の計画として出てくるのか、あるいは環境問題全体を包括する位置付けのものというのは出てこないのか、このあたりをお伺いさせていただきたいです。
 あとは国と都における地球温暖化対策の動向ということで載せていただいています。その中で、東京都の動向を見ますと、東京都の動向は実際大きな柱としてはカーボンマイナスというCO2 の取り組みと同じぐらい大きな位置付けとして緑の対策としての柱が掲げられていると思うんですね。そういった形で東京都は大きな――もちろん環境の景観であるとかマナー、公害といったような部分もありましょうけれども、そういったものとは別に大きな柱としてカーボンマイナスとCO2 の対策と緑という二つの大きな軸で計画をつくっているというところですね。東京都の考え方でいけば、その他の部分については全体の大きな計画の中でフォローしていく中での具体的に抽出した二つの評価軸になっていくわけです。
 中野区にあっても、緑については今回は主軸に置いてこないというような考え方を示していただいたことは、政策判断ですから結構かとは思うんですけれども、いずれにしても、今回柱として環境問題の中でCO2 の削減というのを柱に据えたということはわかりますが、この図の中で、では、その他の環境問題が位置付けられるものというものがやはり出てこないと、その他の部分については10か年計画全体で包括しているということであれば、やはり環境基本計画という名称ではやや偏りが出ているんではないかな。東京都の例でもCO2 の削減という柱、緑化を進めていくという二つの柱を掲げて、それについての取り組みの計画ですという位置付けで、環境全体の計画だというふうにはうたってないんです。それに対して中野区はまさにCO2 対策ですよね。CO2 削減の対策のみに特化したものであるにもかかわらず、環境全般を示すかのような表現の環境基本計画というふうになって、その他が示されないと、中野区にはCO2 の削減以外の課題がないというふうに認識しているというふうに見えてしまう、あるいはそうでないとすれば、何らかの措置が必要だというふうにどうしても見えてしまうんですけれども、そのあたり東京都の位置付けとの違いを言及しながらといいますか、それについてもお触れになりながら、ここの位置付けについて御答弁いただけますでしょうか。
納谷環境と暮らし担当課長
 まず、今回中野区環境基本計画を取りまとめるに当たりまして、まず大きな視点、つまり立脚点は「新しい中野をつくる10か年計画」、これをさらに発展させたい。「新しい中野をつくる10か年計画」に示しています環境の問題というのは地球温暖化防止戦略、ここに集約されるわけです。それがすべてとは申しません。ただ、中野区としては今後地球温暖化防止、これを戦略的に取り組んでいこうということを示したわけです。それを発展的に今回中野区環境基本計画の中で具体化を図っていく、こういう流れだというふうに我々は考えております。その他緑の問題とか景観の問題もございます。緑の問題は来年度策定するみどりの基本計画、これが大きな一つの中野区の緑の中野区政の計画になるものと思っております。
 また、もう一つ、東京都の計画のような、例えばここにございますカーボンマイナス10年プロジェクト、あるいは東京都再生可能エネルギー戦略、これより自然エネルギー戦略と読み取れると思うんですけれども、こういう事象別な戦略の立て方もございます。ただ、中野区としてはこの環境基本計画の中でCO2 削減をテーマにして、さまざまのその中に戦略を描き込んだというのが計画の今回の特徴です。その他の公害問題については、当然私ども日常の毎年毎年立てます区政目標の中で、明確に5年後の姿、10年後の姿を描き、またその都度その施策を計画的に進めていく考え方を示しております。これだけではなかなか全体像として示すにはなかなか難しいという面もございます。今後その他の環境公害につきましても全体像で示す何らかの手だては必要であるというふうには考えているところでございます。
奥田委員
 ここから先は要望にいたしますけれども、ぜひ環境という全体を包括した名称での計画ですし、基本という、まさに全体の支える部分になってくる位置付けだというふうに読み取れる名称ですから、ぜひ御検討いただきたいのはもう既に案の段階まで来てしまっておりますから、もう案取っておしまいということになってしまうのかもしれませんけれども、やはり位置付けとして環境というものがどの範囲で位置付けてお述べになっているのか、これまでの答申の流れを考えれば、もう少し包括的な環境をとらえて環境と表現されていたはずです。この間、環境という位置付けを温暖化あるいはCO2 の削減に特化した位置付けとして、置きかえをしているんですよね。意味の置きかえをされて内容自体を維持されているわけですから、答申からの流れを考えた上で、変更はもう難しいんだと思いますけれども、少し位置付けとか名称については、何らかの注意書きでも結構ですけれども、少しわかりやすいように整理していただいて、最終的なおまとめをいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
納谷環境と暮らし担当課長
 今の委員の御指摘を踏まえて、十分検討させていただきたいと思います。
むとう委員
 意見交換会の概要の中で、まず気になったのが、このベースとなっている環境審議会での意見交換会というのが3月6日で一番遅いわけですよね。これはどうしてなんでしょうか。この計画をつくるベースとなっている検討母体の出発点が環境審議会だったはずですよね。答申を出されて、その答申がどういうふうに計画の中に反映されていくのか、自分たちの議論がどう生かされているのかというところは非常に気になるわけですよね、皆さん。ですから多くの区民に知らしめることももちろん大事なわけですけれども、まずは環境審議会を対象に意見交換会というのはされるべきではないかなと、ふと思ったりするんですが、どうして一番最後になったんでしょうか。
納谷環境と暮らし担当課長
 区民意見交換会とこの審議会の日程がスケジュール的にずれている。私自身特に多少のずれがあってもやむを得ないかなとは思っています。ただ、この日程は環境審議会、これは区長の附属機関でもって、会長あるいは副会長がおられます。そういう日程調整上が一番大きな理由というふうに御理解いただけたらと思います。
むとう委員
 3ページのところ、意見交換会概要の3ページのところで、環境審議会答申の反映についてということで意見が出されていて、環境審議会で議論していない区民風車の建設が素案の中に盛り込まれているが、審議会の答申はきちんと反映されているのかというような、こういう意見が出されてしまうわけですよね。改めてお尋ねしますけれども、この環境審議会の中では区民風車の建設についてというのは全然議論されなかったんでしょうか。今私、慌ててここにある答申を見ましたけれども、確かに答申のところには自然エネルギーという部分で、太陽光、熱などの自然エネルギーの利用拡大をしていくための仕組みを整えることも重要ですとかというふうには書かれていますけれども、直接的にここに区民風車みたいなことは、ちょっと今ぱらぱら見る中での答申の中にないんですけれども、ここで意見が出されたように、環境審議会の中で区民風車というのは全く議論されてなかったものなんでしょうか。
納谷環境と暮らし担当課長
 審議会の答申で具体的に区民風車というのは出てきておりません。ただ、審議会の議論の中で、太陽光発電あるいは風力発電というさまざまな御意見がこの自然エネルギーの活用というところでされていました。また、審議会の意見交換会においても区民風車に係る意見交換というのは相当ございました。
むとう委員
 次のところで、予算措置についてという御意見も出されているわけですけれども、要するに今新聞記事にもなりましたことで、区民風車というのが2008年度の中野区の予算のすごく目玉みたいな形で新聞記事に書かれたということもあるので、ここに書いてあるように、予算の裏付けが必要なわけだけれども、今の段階で見える形というと区民風車の予算がぼんと大きく示されているだけで、ほかについてという部分がなかなか今の段階で見えにくいですよね。こちらでは事業をするにはどういうことなのかわかるくらい、必要な財源がきちんと示されていないけれども積算しているのかという質問があって、右のところで、区はこれからみたいなことが書いてあるんですけれども、こういう計画を実現していく中で、こういうことを実現すると、およそこれぐらいのことがかかるということを計画の事業のところに少し書き込まれたりすると、すごくわかりやすいかなと思うんですけれども、こういった意見が出されているにもかかわらず、それが採用されなかったのはどうしてなんでしょうか。
納谷環境と暮らし担当課長
 この予算措置に関する意見、この大きな意見の視点はもっとコスト意識を持ってくれというのが意見の大きな部分でした。そういう意味で私たちはコスト意識を十分持って取り組んでいきます。また、積算については平成20年を過ぎてきちんと積算して要求しています。今後については、今むとう委員からありましたように、この先の費用もある程度わかったほうがいいんじゃないかという意見も多々いただいているところでございます。今後この辺の長期的な概略というんですか、細かい積算はできませんけれども、長期的なコストというのですか、そういうものは何らかの形で示す必要があるかなとは考えているところでございます。
むとう委員
 すみません、ちょっと戻っちゃって、前後して申しわけないんですけれども、審議会で答申をつくりました。その審議会の答申をもとに区が計画の素案というものつくりました。答申が素案になった過程の中で、審議会において素案についての意見交換というのはここに書いてある3月6日だったということなんでしょうか。そこの確認をしたいんですけれども。
納谷環境と暮らし担当課長
 素案についての意見交換は3月6日でございました。
むとう委員
 手続として私も疑問に感じるのは、審議会としては答申を出して、それはあくまでも答申ですから、その答申をどう受けとめられて計画をつくるかというのは行政側の責任の仕事になっていくわけですけれども、やはり答申を形にする素案にする段階で、こういう皆さんからいただいた答申を形にした素案がこれなんですけれども、いかがなものでしょうかというような意見交換会が先にあった上で、そこでの御意見が先に出されて、調整すべきところは調整して、つまり素案の素案みたいな感じで本当だったら審議会に一応最初にお見せすべきではないかなと私は思うんですよね。その上で、多くの区民の方に説明会と意見交換会をしていくというふうにしていかないと、審議会の皆さんの中で不満が残るような形の素案になってしまったら、よくないなというふうに思うんです。
 これまでも中野区がさまざま審議会みたいなものをつくって計画をつくるということを今まで行われてきたわけですけれども、これまでも多くの審議会にかかわっていた区民の方々が、形として出てきた区が示した計画素案のところにちっとも自分たちの議論が反映されていないという不満は結構、毎回残っているんですよね。だからこそすごく気になるんですけれども、こういうときにきちんと丁寧な、答申が終わった後、形にしたときにはまず審議会にきちんとフィードバックするみたいなことというのをしていったほうがいいんじゃないかなというふうに思うんです。あくまで答申を出してもらうまでが審議会の仕事だから、あとは私たちの範囲だからということなのかもしれないけれども、やっぱり丁寧に不満が残らない形でということを私は心がけてほしいなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
納谷環境と暮らし担当課長
 中野区全体の審議会のお答えをするわけにはいきません。中野区環境審議会についての役割と運営のお話だと思っています。御意見として承りたいと思います。ただ、今回の素案につきましても、6日が意見交換会でしたけれども、実質的には素案ができた段階ですぐお配りしてお手元に届くようにしてございます。十分お読みいただける時間をとって意見交換に臨んでいただく、こんなふうに理解しているところでございます。
篠委員
 今のはそのぐらいの答えでいいと思うんですが、自治基本条例についてもこれは審議会でつくったのとまるで違います。議会の意思で、これであっては直接民主主義になっていく。間接民主主義が貫かれていないということで、議会は激しい議論の上、あの流れをつくって立ち上げています。そういう意味で審議会で決めたことは区民意思、要するに間接民主主義の上にしっかりと載っかった形で議論されて初めてやるもので、きょうの質問のかなりの多くの部分は直接民主主義そのもののような感覚を私は受けて聞いていたんですが。やはり我々、最終的には本会議という形にのっとって、パブリックコメントの最終回がありますよね、国もそういうやり方しますけれども、最後に決断をするところは国会であり、本会議であるという形になると思うんで、その辺のリードは間違いのないようにお願いしたいと要望しておきます。
委員長
 ほかに質疑ございませんか。
 なければ、以上で本報告を終了いたします。
 それでは、3番、区民風車事業の考え方及びスケジュール(案)について報告を求めます。
納谷環境と暮らし担当課長
 では、区民風車事業の考え方及びスケジュール(案)について御報告いたします(資料4)。
 これにつきましてはさきの区民委員会でも御報告させていただきました。この環境対策特別委員会にも御報告を行うところでございます。
 まず、中野区が今回基本計画の中で示しました区民風車事業、その事業全体のイメージでございます。この絵柄をちょっと御説明させていただきます。中野区は地方都市の協力を得て風車、風力発電事業を推進する。この建設に当たっては国等から約2分の1近い助成を得てこの建設を進めるという考えでございます。この建設が終わりまして風力発電事業が始まりましたら、その売電によって得られた収益を区内の太陽光発電の整備等のために活用していきたい。活用の方途として環境基金を設けるなどして区内の太陽光発電の普及の支援をしていきたいと思っているところでございます。これが事業全体のあくまでイメージでございます。
 このイメージに基づきまして下段のほう、試算をさせていただいております。これもまず試算の前提といたしまして風車の規模、2,000キロワットでございます。これもあくまで現段階の想定で、仮に2,000キロワットを建てるということでございますが、2,000キロワット1基で想定できます年間の発電量、これにつきましても既存のデータあるいは国等のデータから試算したところ、350万キロワットアワー、1年間にこれだけの電力が得られるということでございます。
 (2)でございます。これも想定の事業経費、あくまで試算の前提2,000キロワットアワーを建てた場合ということでございます。イニシャルコスト、いわゆる建設コストでございますが、約5億円です。これはコストが1キロワット当たり25万円と言われております。これも国等のデータから得た資料でもって積算したところでございます。25万円掛ける2,000キロワットで約5億円ということでございます。先ほどと重複しますが、この助成金、国等のほうから約2分の1、そういう仕組みがあるということでございます。
 次に、ランニングコストでございますが、これにつきましても国等の既存のデータ、あるいは他の既に建っている2,000キロワットに近い風車のランニングコスト、おおむね1,600万ぐらいかかるだろうというふうに想定されます。
 また、最後でございますが、売電収入、先ほど申しました電気事業者への売電、これもその年によって単価が違います。これは昨年度当たりの単価でもって推定したところ、約年間350万キロワットの電気に対して得られる売電収入は3,600万円程度になるというふうに考えているところでございます。
 裏面をごらんいただきたいと思います。
 これが今後の区民風車事業の現段階で考えていますスケジュールでございます。あくまで案でございます。来年度4月に入りましたら、基本プランの策定を行いたいと思っております。この基本プランの策定では、自然エネルギー利用の目的、あるいは私どもが取り組もうとしております風力発電事業の意義を改めて明確にここでしていきたい。また、立地調査候補地を抽出していきたい。これは既存の風況データ等から立地調査候補地を幾つかここで抽出していきたい。また、今後調査に必要な調査の実施項目あるいは今後の全体のスケジュール、あるいは事業運営スキームはどのような事業運営スキームを選ぶかということを協議会の中で大体6月ぐらいまでにお示しをしていきたい。6月から幾つか選んだ立地調査候補地の調査に入りたいと思ってございます。この中では、自然条件調査あるいは社会条件調査、あるいは電力系統の調査、これを踏まえまして風況観測を行う地域を抽出し、11月ごろから風況観測に入りたいと思っています。最終的に次々年度になります21年度でございますが、21年の末ぐらいには風車の導入規模、いわゆるどのような規模の風車をどの程度どこにつくるか、そういう考え方を案としてお示ししたいと思っています。ここでもスケジュールに書き込ませていただいたとおり、その都度ステップごとに議会報告をさせていただきまして、十分な意見交換あるいは御意見をいただき、議論していただきまして、この事業を進めていきたい、このように考えているところでございます。
委員長
 ただいまの報告について質疑ありませんか。
むとう委員
 想定される事業経費なんですけれども、こういった形で建設をしてランニングコストもかかり、うまくこのような計算のもとで売電ができていくというふうになったとした場合、想定でしかありませんけれども、この5億円は何年後に回収できるんでしょうか、元が取れるという言い方をしたらわかりやすいんでしょうか、お答えください。
納谷環境と暮らし担当課長
 あくまでこれは今後さまざまな調査を得て、どういう風車を建て、どこに建てるかによってこの建設コストは違ってきます。あくまで現在ここで示します想定、イメージの中のこの建設でいきますと、おおむね十二、三年後には建設コストの回収はできる。これはあくまで補助金を得た上での話でございます。そういうように御理解いただきたいと思います。
むとう委員
 あくまで想定でしかないことでのお尋ねなんですけれども、この風車というのはどれぐらいもつものなんでしょうか。どれぐらい壊れないでもつものなんですか、耐久年数というんでしょうか。
納谷環境と暮らし担当課長
 耐久年数で考え方二通りあって、減価償却と耐用年数があります。税法上の減価償却は今、法律上ですと17年とされています。ただ、メーカーによる耐用年数は20年程度というふうに言われています。ただ、20年たった風車がまだ日本にないもので、そのあたりは、ですから17年から20年、そのあたりを一つの目安と考えているところでございます。
むとう委員
 それで、あと裏面のスケジュールのところなんですけれども、立地調査ということで調査候補地の比較検討と書かれておりますけれども、候補地は常陸太田市の牧場と聞いていたわけですけれども、それ以外も候補地があるんですか。これを読むと何かそういうふうに読み取れてしまうのですが。
納谷環境と暮らし担当課長
 今後基本プランの中でお示しをすることになろうと思いますが、複数の立地調査候補地を考えているところでございます。
むとう委員
 今想定されている複数の立地候補地はどこなんでしょうか。
納谷環境と暮らし担当課長
 先ほど委員のほうから出ました常陸太田もその候補地の一つではございますが、それを含めて現在この基本プランの策定の中で明らかにさせていただきたいと思っております。
むとう委員
 今はまだ言えないということなんですか。
納谷環境と暮らし担当課長
 まだ十分な調査に入っておりませんし、細かい風況ではなくて、既存の国等のデータの風況あるいはそういうものが重要になってきますので、そういうものを調べてみませんと、ちょっとお答えができかねるということでございます。
むとう委員
 常陸太田市のほうに私確認しましたんですけれども、ここにつくるということで、あちら側は中野区の風車がここにつくられるというような認識をお持ちの受け答えでしたけれども、そこまでの話は進んでいないということなんでしょうか。
納谷環境と暮らし担当課長
 常陸太田市とも確認したのは、あくまで調査候補地の一つでございます。
むとう委員
 そうなんですか。里美牧場のほうなんですけれども、聞くところによりますと、中野区の風車がここに建つんだと、区民風車ということで、里・まち交流事業ということで風車を見に中野区の区民の方も来てくださるんだということで相当の期待を寄せておりまして、私かつて別件であそこへ行ったことがあって知っているんですけれども、これは宿泊施設とかさまざま体験学習ができるような施設がもう既にあるわけですけれども、中野の区民の方がもっと来てくれることになるということを相当期待をされていて、牛舎をちょっときれいにするだとか、そういうことを既に向うは用意をされて、すごく期待を寄せて待っているというようなことを私は電話の取材でしたけれども、そういうお話を聞いていたので、もうあの場所に区民風車をつくるということがほぼ本決まりの話であるのかなというふうに私は受けとめていたんですけれども、今のお話だと、そうではないということでよろしいんですね。
納谷環境と暮らし担当課長
 あくまで先ほど申しました今後立地調査をやる候補地の一つではございますが、決定はしておりません。この立地調査候補地も複数ということを私ども考えてこれから取り組んでいきたいと考えております。
むとう委員
 そうだとすると、私の聞き違いではないので、先方様は相当期待を寄せておりますので、もしそうではないのであるならば、早いうちに候補地の一つでしかないと、まだ中野区としては決定していないんだということを先方様にお伝えしてあげるのが御親切かなと、ちょっと老婆心ながら思いましたことを申し添えておきます。
篠委員
 私は言っておりませんけれど、ただ、自治基本条例を立ち上げるときに、例で使わせていただいたんですけれども、やっぱり議会で決めればいいというものじゃなくて、その場所の方の御理解をいただかなきゃいけない。沼袋小学校にも風車ありますでしょう。やっぱり近隣は夜とめてくれとかいろいろお話が出るそうです。動物は黙って行動を起こしちゃいますので、私が調べた本では、牛がおっぱいを出さなくなっちゃったという想定外のお話もあります。オランダではもう全部風車があって当たり前と我々は思っているけど、1基立ち上げるのに大変な行動をとらせていただいた。納谷課長にしてみれば、これはぴたっと計画立てて、計画どおり議会に報告すれば、粛々とやれそうかなと思われたでしょうけれども、やっぱり引くときもあり得るわけですよね。おっぱい出なくなっちゃったなんて回してみなきゃわかんないですよね。損害賠償なんて話になることだってあるかもしれない。私はそれとなく質問したら、牧場は遠いというお話も聞きましたけれども、やはり計画の中にぴたっと納めればいいという代物じゃない。区長はどうなっているんだとおっしゃるかもしれないけれども、やっぱり今回こういったものを進めるに当たっては、むとう委員も心配されている。私たちは私たちで心配です。ですからやっぱり議会報告は、ありのままにしっかりとしたデータでぜひやっていただきたいと思っております。いかがですか。
納谷環境と暮らし担当課長
 ありがとうございます。私どもも計画をつくったら、単に計画を守ればいいという考えは持っておりません。先ほどスケジュール案にお示ししたとおり、節目にきちっと議会報告し、議会の御意見をいただき、御審議をいただいてこの事業を着実に慎重に進めていきたい、このように考えているところでございます。
伊藤(正)委員
 この件は予算特別委員会でもいろいろ議論があったり、あと区民分科会で議論があったり附帯意見をつけさせていただいて、御承知のとおりでありますけれども、そもそもこの区民風車を導入しようという考え、10か年計画で示されている四つの戦略の一つの地球温暖化防止戦略に基づいてだと思うんですけれども、これは主体的に今区民生活部環境と暮らし担当で担当しておりますけれども、庁内での政策的な事業として立ち上げるのに、区民委員会と、また政策室との関係というのはどういうふうになっているのかちょっと伺いたいと思います。
納谷環境と暮らし担当課長
 今委員の御質問が出ましたこの区民風車事業、10か年計画の中で友好都市に風力発電設備を設置して進めるという基本的な方向を示させていただきました。そこがこの事業の出発点でございます。このたびの環境基本計画をつくるに当たりまして、特に地球温暖化防止、中でも自然エネルギーの活用、これに特に力を入れていく必要があろうということで、その大きな柱として区民風車事業を立ち上げたわけです。この事業自体は大きいものです。また地方の都市の協力を得なくちゃなりません。そういうことで課題等が山積していると言っても過言ではないと思います。このような事業ですから、また長期的に多くの投資を生むというのですか、経費がかかる事業だというふうにも考えております。こういう事業を進めるに当たっては、十分に委員会あるいは特別委員会との意見交換、議論の上でこの方向が決められていく、このように考えているところでございます。
伊藤(正)委員
 今後特別委員会でこういう報告をされているということで、さきの区民委員会でもいろいろと議論があったことを私ちょっと聞いておりますけれども、政策室との関係、沼口副区長おりますけれども、経営政策室、会計室とあるんですけれども、そちらとの関係というのはいま一歩ちょっと理解できないんですけれども、その辺はどうなっているんですか。
沼口副区長
 当然、政策室との事務レベルでは当然意見交換はしていると思います。この問題につきましては主に予算編成過程を通しまして議論が経営本部内でもされていたところでございます。それで、10か年計画には御承知のとおりこの計画が入っていますので、そういう意味では来年度予算に調査費を計上するという議論を行ったわけです。その中で、場所等につきましても一定の程度の話は出ましたけれども、最終的にそこで確定したということじゃなくて、現在としては候補地の一つとして常陸太田市もあるだろう、そういう議論は出てございます。
伊藤(正)委員
 それで担当の方々は12月12日ですか、伺っているという、区民分科会での報告なんかも聞いておりますし、その当時は何か区長も行かれたということなんですけれども、区長が行ったということも間違いございませんか。
納谷環境と暮らし担当課長
 区長、それから区民生活部長、それから区民生活部の経営担当参事、それから私、環境と暮らし担当課長、それから経営室の特命担当課長、このメンバーで常陸太田市へ行き、また風車が建っている現地を視察をしました。
伊藤(正)委員
 そうしますと、先ほどむとう委員が言われたような、もう常陸太田市に決定されたんじゃないかという誤解を招くんですよね。ましてや2月7日のプレス発表でもそのように書かれていて、我々議会は本当全く寝耳に水で、素案には書かれていましたけれども、そんな細かい説明はしていませんでした。いろいろ区民委員会で議論されているから、ここではそんなに多くは議論はしたくないとは思いますけれども、このスケジュールどおりに遂行されることを、あくまでも調査段階だということは先ほど篠委員も言ったとおりなんですけれども、もう一度伺いますけれども、その後12月以降に常陸太田市との情報交換というか、何かそういう調査というのはされたんですか。
納谷環境と暮らし担当課長
 具体的な調査は実施しておりません。
伊藤(正)委員
 そうすると、連絡もその後とり合っていないということの理解でよろしいんですか。
納谷環境と暮らし担当課長
 私が常陸太田市の企画担当課長と最近お話ししました。それはむとう委員にお答えしましたように、中野では現在常陸太田市も調査候補地の一つであると。常陸太田市に決定したわけではないので、その辺誤解のないようにというお話を向うの担当課長に私のほうからさせていただきました。
伊藤(正)委員
 あくまでも候補地ということで私どもも認識をさせていただいて、それで、このスケジュールなんですけれども、2年度にまたがって調査をすると。立地調査をはじめ風況観測調査、それで22年度から基本設計、さっきの基本計画の案を見ますと、22年度に基本設計となっていますけれども、実際にこれでいくんだという基本設計ができた場合に、工事着工というのはいつごろになるんですか。そこまではまだ調査段階を経てですけれども、その辺までの考えというのはないんですか。
納谷環境と暮らし担当課長
 一般的に風車事業を行う場合にはこんなスケジュールだという一般論はございます。ただ、私どもは具体的にいつ建設するかはまだ決めておりません。先ほど申しましたように、今まで特に議会に対しての情報提供に欠けていた部分があるということで、先ほどスケジュールのところで、また篠委員の御質問にお答えしましたように、十分に議会への情報提供、また意見交換、御議論いただいた上でこれを進めていきたい、ですから22年度の基本設計もこの21年度の風車の導入規模の案を議会に示させていただいた上で意見交換、御議論をいただいた上でまたその先を決める、こんなふうに考えているところでございます。
伊藤(正)委員
 そうしますと、議会からもいろんな意見が出たり、これから区民に知らせるためにも調査結果、いろんな意見があって、リスクを背負うようなことがあった場合には引くということも考えられるということでよろしいんですか。
納谷環境と暮らし担当課長
 私どもこの区民風車事業を進めるに当たって、当然この事業に取り組むという方向を持って取り組んでいるところです。ですから、初めからまだ調査もしていないうちに、いや、もう撤退することもあり得るという話はちょっと私からはお答えできません。ただ、さまざまな選択肢、可能性でゼロということはないであろうとは思いますけれども、私ども現段階のところでは、この区民風車事業、2,000キロワットアワーが確かかどうかは別にして、風車の規模とか台数とか、これからさまざまなデータを議会にも示し、いろいろ意見交換、また御審議をいただいた上で、私どもが最終的に決定をしていきたい、こんなふうに思っているところでございます。
のづ委員
 今のお話ですと、この図を見ても1年以上かけてやるわけですよね。これは今おっしゃった常陸太田はもう7基も建っているわけですから、ある程度風向とかいろんなことではデータが出ていると思うんですけれども、ほかを予定していらっしゃる候補地のところとあわせて並行してやっていくというふうに受け取っていいんですか。
納谷環境と暮らし担当課長
 まず、基本プランで複数の立地調査候補地を出したい。立地調査で絞り込んだ地域が1地域になるか2地域になるか私もまだ決めておりません。仮に一つの地域であれば、そこで改めて風況調査をやりたい。2地域になれば2地域の中で風況調査をやりたいというふうに考えています。ただ、既存の風力発電があるから、そこの調査が要らないというふうにはなっておりません。まさに風力発電、先ほど他の委員から出ましたように、相当リスクがあってシビアなものでございます。ですから、きちっとした風の状況をその場所、ある特定の場所でつかむことが大事になっております。そういう意味で既存に建っているから、そこの風況観測は多少ネグレクトできるんじゃないかというふうに、よくそういう御質問がありますけれども、そういうことはできませんし、国のほうのこの風力発電事業も、それでは多分許可しないだろうというふうに考えているところでございます。
のづ委員
 ということはその建てる位置をある程度特定したところの、最初1基ですよね、建てるのは。そこの場所のいろいろな現地調査ということですか。
納谷環境と暮らし担当課長
 ちょっとお答え難しいんですけれども、まず、1基と決めているわけではございません。先ほどから申しますように、風車の規模、風車の基数、どこに建てるかもこれからさまざま調査やって、議会等とも十分意見交換、御議論した上で決めていきたいと思っています。また風況調査をやる場所もピンポイントということではありません。私もちょっと調査の内容を今から把握しているわけではありませんけれども、ある一定の広さでもって調査を行うだろうとは思っております。
のづ委員
 何となく前にお聞きしたときとニュアンスが変わっているように思うんですが、これ、里・まち連携だということがあって、それで常陸太田という案が先に出ていたように思うんですね。そのことを組み合わせて風車というふうにおっしゃっていたと思っていたんですが、今のお答えですと、風車を建てるにはということで、基本的なところは変わってきているように思うんですけど。
大沼区民生活部長
 これはあくまでも里・まち連携の一環として、やはり地元の協力大事ですから、里・まち連携事業等を基盤にした区民風車の建設を考えています。
牛崎委員
 ただいまの他の委員とのやり取りを伺って、私が感じたんですけれども、やっぱり議会に対する説明の仕方が問われているのかなというふうに思ったんですね。というのはきょうのようなこのスケジュールが一番最初の段階で出されていて、その中に立地調査候補地も含めて検討しているところなんだということならわかるんですけれども、最初にもう常陸太田の名前が出ていて、先ほどむとう委員が受け取った受け取り方ですから、よくわからないところもありますけれども、ごめんなさいね、そういう意味じゃなくて、要するに私自身が直接聞いたわけじゃないので、期待をしているということも含めて、ほぼ常陸太田になってしまうんだろうなということで区民委員会でも相当いろんな紛糾した、議論がわいたというふうに聞いているんですけれども、やはりこういういろんなリスクもあるし、さまざまな問題が現在風車を立地しているところでも報告をされているわけですし、私もよくわからなかったものですから、インターネットで風車が開発されているところを調べたら、本当にたくさんあるんですね。こういうふうにたくさんある中で、どこにするのかというようなことを検討されて常陸太田の名前が出てきたと思うんですが、そのときに常陸太田しか出てこなかったということはとても変だなというふうに思うのは自然の感覚じゃないかなということがあるので、一つ指摘をしておきたいと。
 それから、風力発電というのは地産地消というのが原則的な理想的な姿だというふうに言われていますよね。実際には風車を私たちは現地の人間ではないので、これが建ったときの現地での環境の破壊の問題ということも起こってきますし、当然これは産業としてのさまざまなにらみ合いというようなものが出てきて、風力発電の施設建設の産業化ということも非常に大きな問題になってくると。そういうようなことも含めてどういうふうにお考えでいらっしゃいますか。
納谷環境と暮らし担当課長
 風力発電事業、いわゆる自然エネルギーの利用の中では特段に効率性が高い発電事業だと我々理解しております。報告の中で申しましたように、この発電事業をてこに私どもは区内の太陽光発電事業の促進をしたい。好循環的な環境政策の転換を考えております。今委員の御質問になりましたさまざまな環境に与える負荷、影響も大きいものがあります。今度の立地調査でもその辺の簡易な、例えば動植物の話から騒音の話から、あるいはその立地上の問題から行います。実質的に建設を始めるとなると、多分茨城県でも、私確認したわけじゃないんですけれども、どこの県でも環境影響評価制度、いわゆるアセスメントがございます。ですからきちんとアセスメントをやって、それをクリアしないとこの建設はできないのかなと、そういうふうに認識しております。
牛崎委員
 ぜひこういう計画を説明するときに、既にそういう負荷の部分も含めてきちんとした、事細かな地域地域によってではなくてもいいけれども、一般的にこういう問題点があるということぐらいはきちんと出した上で、このことに取り組んでいきたいという、それだけの親切な説明があってしかるべきじゃないかなというふうに思いますので、今後はそのようにしていただきたいということ。
 それと、風力発電とはということも含めて環境委員会で前にも講師をお呼びして聞いたこともあるんですけれども、そういう勉強会もやってみたいなというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
委員長
 休憩をさせていただきます。

(午後2時36分)

委員長
 再開いたします。

(午後2時37分)

 他に御質疑ございませんか。
奥田委員
 これは既に区民委員会でも報告いただいている部分でありますけれども、売電収益が上がってくる事業になってくるという理解をさせていただいているんですが、その売電の収益については、太陽光発電の助成に資金を活用していくというような形での御報告をいただいているところであります。考え方の整理の部分でお伺いしたいんですが、この間、中野区は基本的には固定資産に関して償却概念を基本的には入れていこうという考え方に基づいて、さまざまな計画をお立てになっているというふうに理解しておりますが、例えばこの間の地域センター等の施設の利用料の根拠として算出された部分についても、人件費及び減価償却のコストというものを含めた上で算出をされたと。上がってくる利用料についての相殺でコストを把握した上で、その中から何割ぐらい区民負担、何割ぐらい税金負担ということにするかといった議論をこの間、されてきたわけであります。
 その中で、この区民風車の考え方については、そうした固定資産――この風車についても20年間、法定では17年というお話もありましたが、20年近くにわたって使用ができるということであれば、固定資産という位置付けになってまいります。その中で、これまで地域センター等での使用料、利用料との相殺で出てくるコスト、償却にかかってくる費用から使用料、利用料で上がってくるものを引いた残りのものについて案分してというようなことで考え方示されました。この風車の事業については、その固定資産の位置付け、コストの把握のされ方としてどのような整理をされていくのかというのを当然行政として一貫した考え方で進められていくんだろうというふうに思います。御説明の中ではまだ十分そういったものが見えておりませんので、そのあたりをできれば一貫したものとしてわかりやすいような形でお示しいただけますでしょうか。
納谷環境と暮らし担当課長
 委員の御質問内容の確認になりますが、いわゆる減価償却に対する考え方の整理だと思っております。この事業は一般的に施設を建てて、そこから施設使用料を取ってというのとは私ども環境政策上で若干性質が違うのかなと思っています。ただ、売電収入を全部太陽光発電等、環境政策に投資するんじゃなくて、また一部例えば減価償却に回すなり、いろんなスキーム、割合が考えられる。ですから今後そのあたりも含めまして事業全体のスキームづくりの中で減価償却の考え方、将来に対する減価償却の積み立ての問題とかいうのはきちんとお示しをさせていただきたい。今後十分皆さんの理解の得られるような検討をして、方法を出していきたいと思っております。
奥田委員
 区民風車については我々の特別委員会で炭素減単位でしたか、どれぐらいの効果があるのかというような指標も参考にするべきだというような勉強会での対応もありましたけれども、対コストということで考えれば、削減のCO2 についてはせいぜい4,000トン程度を想定されているということであれば、いわば象徴的な存在として、あるいは区民への啓発というような位置付けが専らであるというような理解が可能なわけでございます。
 そんな中で、この位置付けとして象徴的な存在であるからこそ、コストの把握あるいは運用についても行政の動き方と一貫性を欠いたものになってしまうと、非常に行政としての説明能力に問題があるということになりかねませんので、ここは制度設計として、確かに売電収益が上がったものをどの割合で減価償却に充てていく、どの割合で太陽光発電の助成に充てていくといったような案分の考え方はありましょうけれども、その整理の中で、従前行政として御説明されてきた固定的な資産については、更新を前提に償却概念をしっかりと入れていくんだということがわかる形でお示しいただきませんと、啓発的な意味であるとか象徴的な意味合いがありますから、案分についてはお任せいたしますけれども、そうしたコストの把握の部分について、一貫したものとしてお示しいただけるような形で今後取り組んでいただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
納谷環境と暮らし担当課長
 この区民風車の建設に当たって、委員御指摘の、特に償却の問題を御意見、御要望として十分承っておきたいと思います。
いでい委員
 予算特別委員会のほうでもいろいろ質問あったと思うので、私のほうはお金のことに関してあまり聞きたくないんですけれども、一番初めの原点から。国等から2分の1助成金が出るということですが、内訳というか、どこから出るのか、NEDOから出るのかどこから出るのかというのを教えてください。
納谷環境と暮らし担当課長
 現在国等が持っている仕組みとしては、経済産業省の団体でございますNEDO、新エネルギー・産業技術総合開発機構、いわゆるNEDO、ここから40数%、実際事業を申請しませんとわかりませんが、40数%。もう一つは、関東地方の電力事業者が持っています団体がGIAC(ジアック)というんですけれども、そこから約1,000万円、この二つの補助金が今仕組みとしてあるということでございます。
いでい委員
 この補助金というのはほかの区民風車ですとか、こういった事業に投入されているという例はあるんですか。
納谷環境と暮らし担当課長
 現在国では今後自然エネルギー――国では新エネルギーと呼んでいますが、新エネルギーの普及に関しまして相当力を入れています。ですから全国建っているほとんどの風力発電がこのNEDOの支援を受けていると言っても過言でないと思います。ただ、民間の場合は2分の1じゃなくて3分の1とか、その補助条件が大分差がございますけれども、ほとんどの風力発電事業はこの助成を受けて実施しているというところでございます。
いでい委員
 ここでちょっとお伺いするのはそぐわないのかなと思いますが、もしお答になれるんでしたらお答えしていただきたいんですけれども、NEDOから出る補助金ですとか、そういった制度はこれからも恒久的に続いていくものなのか、それとも20年度中に調査費をつけて、21年度中に調査やって、そういうところじゃないと今後は出ませんよとか、そういった情報もあると思うので、有限的なものなのかなと思うんですが、その点おわかりになったらお答えください。
納谷環境と暮らし担当課長
 この仕組みは一応相当期間続いていますけれども、時限である仕組みではございません。また、いつまで続くかということも国では明確にしておりません。そういう意味では極端な話、何年後にはこの制度はなくなるかも、それは可能性としてあります。ただ、そのあたりはその機構に聞いても当然明確な回答はございません。つまり国の毎年度予算の中で措置していますというお答えしかいただいておりません。その辺は十分この調査をやりながら、またさまざまなそういう制度の仕組みも十分情報収集し、また議会にもその仕組みの内容について十分御説明して、この事業を進めていきたい、このように思っております。
平山委員
 すみません、一つだけ。中野区じゃなくてほかの土地に建てる、よその土地に設置をするという計画ですけれども、こちら側はいろんな環境体策でやっていこうというような思い入れの中でやっていくんですけれども、設置先のメリットというか、何か補助金が出るのかとか、そういったことというのは何かあればお教えいただきたいんですけれども。
納谷環境と暮らし担当課長
 例えば中野区が今後建設のスキーム、資金スキームもこれからでございますが、仮に中野区自身が建てるとなると、その地方都市に対して国からの助成金というのは、今のところそういう仕組みはございません。
委員長
 よろしいですか。
 それでは、ほかに質疑ございませんか。
 なければ、以上で本報告を終了いたします。
 続きまして、4番、中野区緑の実態調査(第4次)の結果についての報告を求めます。
安部公園・道路担当課長
 では、中野区緑の実態調査(第4次)の結果について御報告いたします。
 お手元の資料A4縦の中野区緑の実態調査(第4次)の結果について(資料5)をごらんください。これは13日に建設委員会でも御報告したものでございますが、それと同じ内容でございます。
 まず、目的でございますが、緑の現況を把握して、今後の緑化施策やみどりの基本計画の改定に活用するということでございます。それで、実態調査第4次となっておりますが、第3次は平成4年に実施しております。
 それから、調査対象でございますが、中野区全域15.59平方キロメートルでございます。
 調査方法でございます。平成19年8月7日に飛行機を飛ばしまして、デジタル航空写真を撮影しております。この画像から解析用データを作成して分析するとともに、必要に応じて現地の実踏調査を実施しております。この現地の実踏調査というのは、実質的には3.6メートル以上の幅のある道路すべてを実踏しております。
 それから、4番目、調査結果の概要でございますが、まず緑被率でございます。緑被率は16.37%でございました。これ緑被率は平成16年にも調査しておりますが、平成16年比較でプラス0.37ポイントでございます。0.37ポイント上がったという理由についてですけれども、緑被地自体は減少しておりますので、樹木が個々に成長したということで面積が上がったというふうに考えられます。
 2番目でございます。樹林でございますが、総数は290カ所、面積は約47.9ヘクタールでございます。この樹林というのは、面積300平方メートル以上で平均樹高7メートル以上のものを数えております。
 それから、3番目でございます。屋上緑化でございますが、総数は807カ所、面積にして約1.8ヘクタールございました。この屋上緑化につきましては面積1平米以上のものを屋上緑化しているというふうに数えてございます。これも平成16年に屋上緑化の調査をしておりまして、その調査結果の約1.2倍でございます。
 それから、4番目で樹木でございますが、樹木の総数は6,151本ございました。この樹木については幹周り1メートル以上、地上1.5メートル、いわゆる目の高さのあたりなんですが、そこの高さで1メートル以上ですから、直径で30センチちょっとというふうにお考えいただければいいかと思いますが、ある木で樹高が9メートル以上のものを数えております。6,151本あったということです。これについては平成4年の調査では8,962本ありましたので、減っております。ただ、平成4年調査のときには樹高の9メートルというのを入れておりませんでしたので、幹周りの1メートルというのだけで数えておりますので、ちょっとその辺でまた減っているのかなというふうに考えております。
 それから、5番目で、接道部の緑化でございますが、延長は約59.3キロメートルございました。これは幅員3.6メートル以上の道路等に接する生け垣または植樹帯、生け垣は1.2メートル以上のもの、植樹帯については1.2メートル以下のものを申します。例えばツツジなどを植樹帯と言っておりますが、その両方でございます。それは調査対象道路の大体緑化比率は10%でございます。
 それから、壁面緑化につきましては、総数123カ所、面積0.3ヘクタールです。それで壁面緑化については面積4平米以上のものをカウントしております。
 それから、街路樹、これは総数で4,968本ございました。これは都道と区道でございます。
 それから、緑地率という数字がございます。緑地率は5.29%でした。ここでいう緑地というのは、公園などの都市施設緑地、河川区域などの制度緑地、変わらないところというふうにお考えいただければいいと思いますが、それから、社寺境内地等の社会通念緑地の合計でございます。
 それから、みどり率というのは、これは東京都が使用している指標でございまして、それもはかっておりまして、みどり率は17.47%でございます。みどり率につきましては、緑被地、これは先ほどの緑被率の緑被でございます。それに水面、中野区の場合はほとんど河川でございますが、それと公園で緑に覆われていない部分。公園、例えば周辺に緑が植えてあって、中央部分がダスト舗装で遊具があるなんていうときには、緑被率のときには緑部分しかカウントしておりませんが、みどり率の場合にはその中央部分も数えるというふうになります。そのように行った結果が17.47%でございます。
 それから10番目、緑視率、平均緑視率は17.8%でございました。調査対象51地点でございまして、緑視率というのは、ある地点に立ちまして、そこから正面を見るというような形で写真を撮りまして、そのときに写真1枚の中の何%が緑かというものを数えております。それで、その平均が17.88%であったということでございます。
 それからマル11番目、CO2 吸収量試算でございますが、区内の樹木が1年間に吸収固定する二酸化炭素量は約2,500トン、CO2 で年間でございます。これ例えばでございますが、自動車の排出量に換算いたしますと1,086台分、電力量換算いたしますと約1,643世帯パー・年分でございます。
 それから、もう1枚のカラー印刷のほうをごらんください。
 これは今御説明したものをパンフレット状にしてわかりやすくしたものでございますが、数字先ほど申し上げておりますので、簡単に御説明いたします。
 まず、1ページ目のところの中野区の緑被率でございますが、先ほど申し上げたとおり16.37%でございまして、円グラフでごらんになっていただいておわかりのように、樹木が15.09%で、中野区の緑被率、緑に非常に寄与しているのが樹木だということがわかります。それから、下の枠のところで、町別の緑被率ランキングで、緑色の濃い部分が20%以上で、肌色のような部分は14%未満ということで、緑色のほうが多いわけでございますが、中野区の場合には北側のほうが緑被率が高いということがおわかりいただけるかと思います。右のところにみどり率書いてございますけれども、先ほど御説明いたしましたので、省略いたします。
 それから、おめくりいただきまして、左側のところ、中野区を空から見てみるとというものでございます。これが先ほど申し上げました航空写真をわかりやすくかえたものでございまして、ここで見えるみどり色のところが緑被の部分ということでございまして、例えば江古田の森公園、哲学堂公園とか平和の森公園とか北側のところ――あと鷺ノ宮付近のところもそうですが――に比較的大規模な緑被があるということがおわかりいただけるかと思います。
 それから、右側でございます。土地利用別の緑被面積の割合という円グラフがございまして、これでいきますと、住宅用地に緑被が50.6%ある、それから公園、運動場に10.8%ある、それから道路、鉄道、これ道路というのは街路樹が多いわけですが、道路、鉄道に13.8%あるというようなふうに公園、道路とか、道路、鉄道とか、そういう公共的なところで結構緑被率を稼いでいるといいますか、緑被率が多いということがおわかりいただけるかと思います。
 それから、その下の四角で、平成16年から平成19年の緑被率の増減でございますが、これも鷺ノ宮付近、江古田付近、江原町とか江古田付近ですね、その辺が3%以上ふえているということで、北側のほうがふえているということがおわかりいただけるかと思います。これももともと緑被地が多いところで樹木が成長して特にふえているというふうに考えられます。
 それから、下の四角でございますが、樹林でございます。樹林の形態別状況で、先ほど申し上げました300平米以上、平均高さ7メートル以上の樹林の集まりでございますが、公園の樹林が15.31ヘクタール、それから社寺林が8.57ヘクタール、屋敷林が6.12ヘクタールというふうに屋敷林、社寺林、公園の樹林が非常に多いと。それから集合住宅、これは集合住宅で緑化をしている部分なんかが入るわけですけれども、それが7.51ヘクタールあるということでございます。
 それから、次のページをおめくりいただきまして、最後のページでございます。
 樹木でございますが、幹周り100センチ以上で高さ9メートル以上の樹木は先ほど申し上げましたとおり6,151本ございました。その内訳が右側でございまして、ケヤキが1,163本、桜が900本、イチョウ791本、ヒマラヤスギ490本、あとシイノキ387本とか、こういうケヤキ、桜、イチョウが非常に多いということがお読み取りいただけるかと思います。
 それから、幹周りが300センチ以上のものが非常に、いわゆる大木でございますが、113本ございました。
 それから中間のところにある壁面緑化でございますが、これは先ほどお話ししましたとおり123カ所、3,083平米でございます。
 それから、接道部緑化につきましては2,270カ所、33.2キロメートルと植樹帯1,725カ所、26.1キロメートルでございます。これも独立住宅、集合住宅の接道部緑化が非常に多いということがおわかりいただけるかと思います。
 それから、屋上緑化でございますが、これが807カ所、1万7,799平米でございまして、平成16年に比べて、先ほどお話ししましたとおり、1.2倍にふえております。ということでございます。簡単ですが、以上で報告終わります。
委員長
 休憩します。

(午後2時59分)

委員長
 では、再開します。

(午後2時59分)

 それでは、ただいまの報告に対する質疑をお受けいたします。
奥田委員
 すいません、1点だけ。いろいろな指標があってという御説明がありましたけれども、東京都ではみどり率を採用されているということでありましたが、今後計画として校庭の芝生化であるとか、さまざまな取り組みをされていく中で、みどり率を採用してしまうと、ほとんど指標としての効果は出てこないかなというふうな理解をするんですが、中野区として緑被率あるいはみどり率、こういった指標をどのような位置付けをされているかだけ少し教えてください。
安部公園・道路担当課長
 みどり率につきましては東京都もこれを中心でということではございませんで、東京都もいろんなところの比較をするということで、みどり率という指標を使っておりますので、中野区もみどり率を出しておりますが、委員御指摘のとおり、確かに緑がどのぐらいあるのかというのに一番適しているのは緑被率かなというふうに考えております。したがいまして、緑被率について必ず調査をするようにして、緑被率を向上するように努めていきたいと考えております。
岡本委員
 概要版を大変きれいに、また細かいデータを示していただきまして御苦労さまでした。この概要版ですが、これはどういう方にどのくらいお配りする予定なんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 これは地域センターとか図書館に置きまして、どなたでも持っていっていただけるということでございます。それから、インターネットのホームページにも載せることにしております。
岡本委員
 何部ぐらい、これを印刷されたんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 現時点で印刷しておりますのは300部でございますが、必要に応じて増刷するというふうに考えております。
岡本委員
 もっと区民に周知する意味ではインターネット等でも配信というか発信していると言っても、こういう概要版のほうが目につくのではないかと思いますので、今後増刷されるよう望みたいと思います。
 それから、こういう丁寧な調査をされたのはいいんですが、区として緑の面積がふえていくことを望んでいるのかいないのか、これだけでは全く、ただ調査しましたというだけでは、何か方向がわからないんで、そういうところを何かどこかでPRなり、先ほど指標の話もありましたけれども、そういうことを示す必要があるんではないかと思いますが、いかがでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 今回の御報告は文字通り実態調査の報告でございまして、こういう方向というようなものは意識的に実態を把握したというだけの御報告になっております。これにつきましては今後、緑化施策、屋上緑化とかいろんな施策がございます。それと一番大きいのは来年度考えておりますみどりの基本計画の改定のもとの数字とするというふうに考えております。
岡本委員
 せっかくこれだけの調査をされたんですから、こういう資料の中にも中野区として非常にまだまだ緑の、そういう調査した結果、面積等が少ないので、区民の方にもこういうことを意識して、ただ建物を建てるにしても、いろんな区民の方ができる、そういう緑をふやすことができる可能性があるわけですから、ぜひともこういう資料の中にも、今回は間に合いませんでしょうが、ぜひとも区民の方に協力を得られるような、協力を働きかけるような、そういうお知らせはぜひともやっていただきたいという要望ですので、何かあればお答えください。
安部公園・道路担当課長
 この資料は、申しわけございませんが、このままでございますが、ホームページで公開するときに何らかのコメントを載せるとか、そのようなことを考えたいと思います。
いでい委員
 今、岡本委員の質問の中で、どう思っているのかということで、環境調査をやりましたというだけですなんていうことだと、中野区の予算の中でやっているから、それはいいとしても、調査にはお金がかかっているんですよね。300部、これを刷るために飛行機を飛ばして、上から写真を撮って、調査してマークして、調査だけやりましたので何も感想ありませんということじゃ、区民のだれにお話ししても納得できないと思うんですよ。その点について、担当者としてどういう感想を持っていますか。
安部公園・道路担当課長
 ちょっと説明が舌足らずで申しわけございませんでした。今回実態調査ということでこういう報告になってございますけれども、当然こういう調査をするということで中野区のこれからの緑のあり方についての非常に重要な資料だというふうに考えております。
いでい委員
 担当課長が重要な資料だということでお答えいただきましたので、きょう教育委員会事務局次長もいらしていますから、ちょっとお聞きしたいんですけれども、町別緑被率ランク図ということで北と南に分かれていますけれども、この南のほうは全く14%未満ということで、今草も生えていないみたいな、こんな状況のところになっていると思うんですよね。この実態調査を緑被率の南北格差の是正ですとか、そういったことに活用されると大変いいんじゃないかなと、これは要望なので、答弁は結構です。
篠委員
 石井部長に私、毎回申し上げるんですが上鷺宮ももう時間の問題なんですよ。これは相続が起これば、軒並みきれいに更地にしなければ売り物にならないんですよね。というわけで、国が間違っているんですが、彼の田舎の秋田はもう森林がいっぱいあるんですけれども、中野区は南からこのように必ずなっていかざるを得ない。もう石井部長はお答えいただかないで結構ですけれど、区長としても国に要望を出したり都に要望出したりしていますんで、ただ、生きているものを殺しちゃうと、犬を殺したり猫を殺したりしても大変残虐にだれでも感じるんですが、木を切ることを何とも思わない感覚というのは教育委員会に責任の9割ぐらいはあると思います。お寺に行けば御神木というのがあるごとく、神様抜きの教育をあまりにもやり過ぎている。教育委員会次長がここにいらっしゃること自体がそういう切り込みをやっぱり学校に広めるというような、環境教育というのはまさにここにあるのですから、そういうところを心して学校教育に当たっていただきたいということを要望します。
むとう委員
 概要版ということですので、本物は全然これと違うと思うんですが、実態調査というのは実際にこの概要版以外に何か調査されたこととか、本物というか概要じゃないのはどういったものなんでしょうか。それをまたどこで見ることができるんですか。どういうふうに広報されるんですか。
安部公園・道路担当課長
 概要版、実態調査報告書の原本というものはこういうものでございます。大分厚いもので、中身につきましてはこの概要版ですとほとんど現在の数字が載っておりまして、それに対する分析も比較的、皆さんにごらんになっていただきやすいように簡易な書き方をしております。実態調査そのものは過去の第2次、第3次のときの例や町丁別、地域センター管内別など、いろんな同じ緑被率、みどり率につきましてもそういうものを全部分けてございまして、それでどの地域がどうだというのをもっと厳密に分析してございます。このもの自体はホームページに全ページ載せますので、そこでごらんになっていただけます。
むとう委員
 私は建設委員会ですので、建設委員会でもこの御報告があって、そのときに4ページ目の樹木のこの円グラフが間違っていたということで差しかえというふうになったんですが、実はびっくりしちゃったのは、全部これ刷りかえたんですよね。間違えているこの部分だけに何か張るとか、原始的な方法のお金をかけないものが出てくるのかなと思っていたんですが、結局全部刷り直したというので、ちょっとびっくりしたんですけれども、これ刷り直して一体幾らの損失になったんでしょうか、参考までに教えてください。
安部公園・道路担当課長
 今申し上げました300部というのは中野区でつくったわけではありません。この実態調査を委託いたしましたコンサルタント会社が印刷ミスをしたということで印刷し直してございます。したがいまして、中野区で経費は出ておりませんので、ちょっと幾らぐらいかかったのかはわかりません。
むとう委員
 じゃ、委託した委託経費の中で全部組み込まれて、業者のミスで全部その範囲の中でやりかえたということでいいわけですね。
安部公園・道路担当課長
 そのとおりでございまして、契約金額の中でやっております。
牛崎委員
 先ほどからもいろいろな委員の方が御指摘されているように、私もせめて先ほど課長がこちらの結果についての一番最後のところで、樹木がどういうCO2 を吸収する役割があるかみたいなことくらいは、せめて載せていただければよかったなというふうに思いますけれども、このことを基本にしてこれからみどりの基本計画というものがつくられていくということわけですね。できてからまたいろいろ言っても大変なので、この結果、今の時点で大きくどういうことに取り組むかというようなこともお聞かせいただければと思います。
安部公園・道路担当課長
 先ほど御説明の中で申し上げましたように、やはり北のほうに偏っていて南側のほうが緑が少ない、また特に南側は小規模なものが多いということもございますので、その辺のことは十分考えて緑を進めていかなければいけないというふうに思います。
牛崎委員
 環境基本計画の中でも、「みどりを守り自然を活かすプロジェクト」という中に、「今あるみどりを守り育てます」。それから「みどりを増やしみどりをつなぎます」、「自然を維持・再生する取り組みを進めます」ということで、たしか案の中にもみどりのカーテンづくりとか屋上緑化、小・中学校の校庭の芝生化というふうなことは詳しく出ていましたけれども、「今あるみどりを守り育てる」というところでは、具体的な計画とか目標とかというものは出されていないんですが、それは計画の中にきちんと据えられるんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 今ある緑を守り育てていくということは非常に大事なことだというふうに理解しております。そういう中で今後、今こういう状況だというようなことがわかったわけでございますから、今後そのみどりの基本計画の中で、今ある緑をどうやって守っていくかというようなことも述べていきたいというふうに思います。
牛崎委員
 ぜひ緑を守り育てていくということに対して区民全体が決まったことのある一部分をやっていただく立場ではなくて、一緒に計画の段階から、それだったら私がこのことに取り組んでいきたいと思いますというみたいな形で、本当に区民が主体的に取り組めるような、そういう組織というものをつくってはどうかというふうに思いますが、いかがでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 区民の方を以前も組織して、いわゆる緑の協力員のような制度をやってみたこともあるわけですけれども、なかなかうまく進まないというような現状もございますけれども、これからだんだん高齢者の方がふえるというようなこともありますので、例えば公園で花を育てるとか、そういうことを通じて区民の方が中野区の緑というものに関心を持っていただくように努力していきたいというふうに思います。
つぼい委員
 すみません、最後に。すごく素朴な疑問なんですが、この調査に当たって、どれぐらいの費用がかかったのか教えていただけますか。
安部公園・道路担当課長
 1,669万5,000円でございます。
つぼい委員
 次はいつぐらいとか、また予定はしていらっしゃるんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
 たまたま今回約15年たって行ったわけですけれども、定期的に決めているわけではございませんので、またこれで基本計画をつくって、また緑の状況を見ながら行うということになると思いますので、特に現在、次いつ行うというふうには決めておりません。
委員長
 では、よろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告を終了します。
 5番、その他に行きますが、所管事項の報告はありませんか。
 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 次に、次回の日程について協議したいと思います。
 委員会を休憩します。

(午後3時16分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後3時16分)

 次回の委員会は、休憩中に御確認いただきましたとおり、5月16日金曜日、午後1時より当委員会室で開会することに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定いたします。
 以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますけれども、各委員、理事者から何か御発言ございますか。
むとう委員
 すみません、ちょっとお尋ねしたいんですけれども、私は見ていないんですけれども、土曜日でしたか、テレビでカラスにえさをあげてということで、何か大変な問題が起きているという、テレビで放映があったということで、私聞かれて、ええって、知らなかったんですけれども、ちょっと報告していただけたらと思いますので、お願いいたします。
納谷環境と暮らし担当課長
 私ども環境と暮らし分野でもカラス対策を行っています。主に私どもがとっていますのは、いわゆる繁殖期になりますと、カラスが威嚇して攻撃を区民の方が受けるということで、特に民家の木に巣があると、それを撤去したりとか、そういう対策をとっております。特に緊急を要する場合です。今回の場合はそういう私ども従前から対応しているカラス退治じゃなくて、カラスに特別にえさをやって給餌をしている、つまり野鳥のカラスにえさをあげている人がいる。それがもう10年前ぐらいからありまして、場所は弥生の五丁目のほうなんですけれども、特に近隣の方がお困りになっているということで、私どもがそちらの町会長と接触し始めたのは平成十四、五年ぐらいからです。それで、御本人といいましても、ちょっと個人情報というプライバシーもありますので、細かい内容は差し控えますけれども、御夫婦でえさをあげるようになったということで、この御両人に私どもも、あるいは警察署も何回か注意したんですけれども、言うことを聞いてくれないということで、しばらくおさまっていたんですが、昨年からまた急にひどくなりまして。御近所でいろいろ事情がありまして、御近所でえさをやる、それが問題になりまして、私どももいろいろ注意をしたり、とにかくやめるように説得をしました。その結果、御近所での回数は若干減ったんですけれども、今度は隣の区へ行って、隣の区の大規模な公園に行きまして、そこでえさをやっているということで、そういうことがありまして、今東京都と中野警察署と私どもとで、とにかく御本人を説得する以外にないということで、今説得を続けているのが現状です。
 ただ、東京都でもなかなか現行の条例では規制は難しいなか、公園の中ではあたかも東京都環境確保条例という条例で取り締まりができるんじゃないかという、私のほうから言わせれば、極めてちょっと問題のあるような発言をされたコメンテーターの方がいまして。えさをやったカラスの鳴き声とそのふんとか、そういうことですので、カラスを規制の対象にというのはなかなかできない。ということで現行の条例の中ではなかなか難しいだろうと。先々解釈によって、何らかのアプローチができる可能性もなきにしもあらずで、現行の判断では難しいだろうということで、それに対しても私どもとしては今後とも警察と東京都と連携をとって、粘り強く、そのえさをやる方を説得し続ける以外にないというのが今のところの考え方です。今後いろいろな関係機関とも、もっと強いアプローチとか、もっと他の手段がないかいろいろ研究はしていきたいと思っています。そういう状況です。
委員長
 よろしいですか。
 他にございませんか。
 それでは、なければ、本日の環境対策特別委員会を散会します。御苦労さまでした。

(午後3時20分)