平成20年05月16日環境対策特別委員会
中野区議会環境対策特別委員会〔平成20年5月16日〕
環境対策特別委員会会議記録
○開会日 平成20年5月16日
○場所 中野区議会第2委員会室
○開会 午後1時02分
○閉会 午後2時46分
○出席委員(12名)
来住 和行委員長
南 かつひこ副委員長
平山 英明委員
つぼい えみ委員
いでい 良輔委員
のづ 恵子委員
奥田 けんじ委員
牛崎 のり子委員
伊藤 正信委員
むとう 有子委員
篠 国昭委員
岡本 いさお委員
○欠席委員(1名)
市川 みのる委員
○出席説明員
副区長(管理会計室) 沼口 昌弘
財産管理担当参事 谷村 秀樹
評価改善担当課長 田中 政之
区民生活部長 大沼 弘
ごみ減量・清掃事業担当参事(環境と暮らし担当参事) 橋本 美文
清掃事務所長 齋木 正雄
都市整備部長 石井 正行
公園・道路担当課長 安部 秀康
教育委員会事務局次長 竹内 沖司
○事務局職員
書記 竹内 賢三
書記 丸尾 明美
○委員長署名
審査日程
○委員会参与の変更及び異動について
○議 題
省エネルギー推進及び自然エネルギー活用について
ごみ発生抑制及び資源化推進について
都市緑化推進について
○所管事項の報告
1 中野区環境基本計画の改定について(環境と暮らし担当)
2 ごみの分別区分の変更等について(ごみ減量担当)
3 「区民フォーラム」の開催について(ごみ減量担当)
4 花と緑の祭典2008春の開催について(公園・道路担当)
5 花と緑のコンクールの実施について(公園・道路担当)
○その他
委員長
定足数に達しましたので、環境対策特別委員会を開会します。
(午後1時02分)
本日の審査については、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように進めます。
なお、本日は5時を目途に進めたいと思います。また、3時を過ぎるようなら、適宜休憩を入れたいと思います。御協力をお願いいたします。
それでは、議事に入る前に、お手元に配付されている資料(資料2)のとおり、4月1日付で委員会参与の変更及び異動がありました。本日、当委員会参与から転出された方にお見えいただいています。
初めに、委員会を休憩してごあいさつをいただきたいと思います。
委員会を休憩します。
(午後1時02分)
委員長
それでは、委員会を再開いたします。
(午後1時04分)
次に、今回変更または異動のあった参与の紹介をお願いします。
紹介された方はその時点でごあいさつをお願いします。
沼口副区長
それでは、私から当委員会における変更になった参与について御紹介申し上げます。
財産管理担当参事、谷村秀樹でございます。
谷村財産管理担当参事
谷村でございます。よろしくお願いいたします。
沼口副区長
評価改善担当課長、田中政之でございます。
田中評価改善担当課長
田中でございます。よろしくお願いいたします。
沼口副区長
ごみ減量・清掃事業担当参事、橋本美文でございます。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
橋本でございます。引き続き、よろしくお願いいたします。
沼口副区長
どうぞよろしくお願いいたします。
委員長
以上で委員会参与の変更及び異動を終了します。
それでは、議事に入ります。
省エネルギー推進及び自然エネルギー活用について、ごみ発生抑制及び資源化推進について及び都市緑化推進についてを一括して議題に供します。
所管事項の報告を受けたいと思います。
まず1番、中野区環境基本計画の改定についての報告を受けます。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
それでは、中野区環境基本計画につきまして、パブリック・コメント手続を踏まえ、計画を決定いたしましたので、御報告をさせていただきます。
本日御配付させていただいている資料(資料3)は、「中野区環境基本計画の改定について」というA4判1枚の資料と、それから「中野区パブリック・コメント手続の実施結果」、「中野区環境基本計画」と、その概要版の4点でございます。御確認いただきたいと思います。
それではまず、パブリック・コメント手続でございますが、A4判の資料をごらんいただきたいと思います。
パブリック・コメントの募集期間、これは3月25日から4月14日まで。いただきました御意見は13人の方から32件の御意見をいただきました。提出されました御意見の概要などにつきましては、別紙のとおりとなってございます。後ほど簡単に意見の概要等について御説明をさせていただきたいと思います。提出された意見に基づきまして本計画を修正した部分はございません。
計画の内容についてでございますが、これまで概要版その他で御説明させていただいておりますので、本日は省略させていただきたいと思っております。
なお、本計画に参考資料といたしまして、「家庭でできる取組み(15項目)」ということで、94ページにその旨を加えてございます。区民の皆様に御利用いただければなというふうに考えてございます。
それでは、パブリック・コメントの手続結果につきまして、概略を御説明させていただきたいと思います。
実施結果をごらんいただきたいと思います。
いただいた御意見は、3章の環境像と目標実現のための方策に関するものが5件、4章の四つのプロジェクトのうち、環境エネルギーに関するものが9件、みどりを守り自然を活かすに関するものが6件、環境に配慮した快適なまちづくりに関するものが7件、区役所の二酸化炭素排出ゼロに関するものが1件、その他・計画全般に関するものが4件の都合32件でございます。
それでは、項目ごとに御説明をさせていただきたいと思います。この中でかいつまんでということでお許しいただきたいと思います。
項目の1で、第3章、環境像と目標実現のための方策についてでございます。
左表側に番号が振ってございますので、御案内をさせていただきたいと思います。
1番では、「エコシティなかの」は単なるスローガンではなくて、実効性のある取り組みをという御意見がございました。「エコシティなかの」の実現に向けまして、四つのプロジェクトとアクションプランの推進によりまして実効性を確保してございます。
3番目には、(仮称)地球温暖化防止条例の基本理念にエネルギーの地産地消を優先した事業展開の規定をという御意見でございます。これにつきましては、条例の基本理念に自然エネルギーの利用を進める考え方を盛り込みたいと考えてございます。
2ページをお開きいただきたいと思います。
5番目、(仮称)なかの地球温暖化対策地域協議会のもとに、排出権取引や自然エネルギーの議論、検討ができる研究会の設置をでございます。これにつきましては、自然エネルギーの利用拡大につきましては、地域協議会におきまして具体的な取り組みを進めていただきたいと、このように考えてございます。
項目の2、第4章、四つのプロジェクトのうち、環境エネルギープロジェクトでございます。ここでは主として、風力発電とか区民風車に関する御意見がございました。
番号の3に、国民が幅広く賛成する前に「区民風車」という呼称を使うのは不適当なのではないかという御意見がございました。これにつきましては、アクションプログラムでは、「幅広い区民参加の仕組みを構築して、自然エネルギーの普及を促進する」としてございます。そうした意味から不適当とは考えてございません。
4番、なぜ常陸太田市に風車を建てるのか。風力発電設備を地方都市に建設する必要はないと思うとの御意見がございました。これにつきましては、風力は太陽光や熱などとともに地球温暖化防止に貢献し得る有用・有益な自然エネルギーです。計画案では、里・まち連携事業の一環として、地方都市と連携して風力発電施設の建設を行うとしてございます。建設候補地につきましては今後選定するものです。常陸太田市に建設するとは記述してございません。この風力発電の活用を通じまして、区内でのさまざまな自然エネルギーの利用拡大につなげていきたいと考えてございます。
6番ですが、風力発電は技術的に課題が多い。風害や地震による倒壊のおそれなど、リスクが多いとの御意見がございました。区といたしましては、本事業の実施に当たりまして、技術面やリスクを十分考慮して建設の計画化を図りたいと考えてございます。
7番目、自然エネルギーの推進には風車やバイオマスなど、自然エネルギーを行政と民間が協働で進めている地域などの先進事例も含めて、十分かつさまざまな検討を行ってほしいとの御意見がございました。計画案のアクションプログラムでは、太陽光発電機器などの自然エネルギーの利用拡大の取り組みは、区民・事業者と連携・協力して進めていくとしてございます。
4ページをごらんいただきたいと思います。
プロジェクトのうち、みどりを守り自然を活かすでございます。
2番目に、校庭の芝生化は夏芝だけにするなど、運動場としての機能を損なわないように十分配慮して進めるべきだとの御意見がございました。芝生化事業の推進に当たりましては、さまざまな配慮を行って進めてまいります。
5番目、東京の山林保全に中野区民が参加し、二酸化炭素削減に貢献する仕組みをとの御意見がございました。みどりを守り自然を活かすプロジェクトの中の取り組みの方向で、「自然を維持・再生する取り組みを進める」とお示しし、その柱の一つとして、里地・里山を保全、復活する仕組みづくりを掲げてございます。
5ページをごらんいただきたいと思います。
プロジェクトのうち、環境に配慮した快適なまちづくりでございます。
1番、2番で、生ごみのコンポスト化を進め、地方で中野産コンポストを利用した有機野菜の生産を委託して、都市と地方を結ぶべきとの御意見、また、生ごみの堆肥化よりも区内のプラントでのバイオ燃料としての活用の検討などという御意見がございました。これらにつきましては、計画案でごみの発生を抑制し、資源化を推進する取り組みの柱といたしまして、生ごみの堆肥化の調査・検討を行うこととしてございます。
5番、6番、7番でございます。環境を考え、行動する人の輪を広げ、目に見える形で体験し、学習できる場を用意すること、あるいはアクションプログラムの事業を着実に推進するための人材を育成すること、環境アドバイザー事業を充実し、学校などで環境教育が行えるようにすること、これらの意見につきましては、アクションプログラムの中で環境情報の提供と地域への環境教育の輪を広げることを目指しまして、体験型プログラムの充実と環境を考え行動する人をふやすこととしてございます。
6ページをごらんいただきたいと思います。
項目の6番で、その他・計画全般についてということで、ここでは2番を御紹介させてください。計画に盛り込まれている事業を区民に十分説明し、熱意を持って進めてほしいという御意見がございました。区民や事業者の主体的な取り組みがなくてはこの計画案の目指す目標は実現できません。さまざまな媒体や機会を通じまして広報活動に努めてまいります。
以上が中野区環境基本計画の改定の概略でございます。
最後になりますが、A4判1枚の資料、「中野区基本計画の改定について」にお戻りいただきたいと思います。
3番目に、今後のスケジュールということで、5月20日の区報に掲載するとともに、ホームページにもパブリック・コメント手続の実施結果と計画内容を掲載する予定にしてございます。また、あわせて所管窓口、地域センター、環境リサイクルプラザ、区役所1階区政資料センターにおいて閲覧に供することとしてございます。
以上、雑駁ではございますが、中野区環境基本計画につきましての御報告とさせていただきます。
委員長
それでは、ただいまの報告に対する質疑をお受けいたします。いかがですか。
奥田委員
質疑はこのパブリック・コメント内のことだけですか。
委員長
計画概要も資料で出ていますので、よろしいんですよね、全体にわたって計画そのものについて。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
奥田委員
今、パブリック・コメントの区の考え方の中で、項目2の4章、四つのプロジェクト、1、環境エネルギープロジェクトについて(9件)というところの3ページです。番号5番の風車を建てるのに1基当たり5億円かかる。3基で15億円、売電で元を取ることができるのかという質問に対してのお答えとして、さまざまな条件を勘案して検討して、採算がとれる計画を策定するというふうなことで書かれておりますけれども、これは基本計画でいうとどのような記述で書かれているのか、お答えいただけますでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
この計画の経済面からの採算性につきましては、取り立てて計画の中には記述してございません。
奥田委員
この区の考え方として書かれているものは、計画案のアクションプログラムで採算がとれる計画を策定するとしているというふうなことで書いているんですけども、計画にはそのことが書いていないということですか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
個別具体的には記してございませんが、本文で申し上げますと36ページ、アクションのステップ、マル4基本設計、この段階で風車の設置地点の決定、風車規模の設定、機種の選定、環境影響評価、測量調査、土質調査、それから経済性の検討、こういったものをトータルとしてここでもって詰めていくということで記させていただいております。
奥田委員
そうですね、36ページの記述では、あくまで「経済性の検討」という表現にとどまっておりまして、パブリック・コメントの中で区の考え方としてお示しされている部分はもう一歩踏み込んでいるんですね。「採算が取れる計画」ということでここで書かれていますと、計画中の表現よりはかなり踏み込んだ内容として、計画に書いていないところでパブリック・コメントで答えているということになってしまいますから、この「採算が取れる」という意味合いを少し明確にしていただかないと、ちょっと困るなと思いまして。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
委員おっしゃるとおりだと思います。私どもとしてはこれから基本プラン、それから実施計画、そういったものを詰めていく。計画化を図るよりどころというか、目指すものとしては採算性ということを念頭に置きながら詰めていかなければいけない、そういう意味合いで採算性を目指していくというふうに記してございます。この計画では経済性の検討というふうに申し上げましたが、それを一歩踏み込んだ形でコメントでは記させていただきました。
奥田委員
要するに今のお答えの理解としては、経済性の検討ということの中で、区としては採算がとれる計画という理解で記述されたということだとすれば、採算がとれる計画という意味合いを中野区なりにお持ちになって表現としてされていなければならないと思いまして、そこを少し明確にしていただきたいと思っているんですね。経済性の追求ということであれば、無駄がないように、効率的であるとか、より有効にという意味合いですから、広い意味で使えるわけですよね。必ずしも採算ベースにのっていなくても、同じお金を投入する中で売電収益がより多いであるとか、環境負荷が少ないといったような、いろいろなとらえ方が可能ですけれども、「採算が取れる」という表現については、「取れる」という表現をしていますから、かなり限定的な表現になるんですね。そこを中野区の区政全体の採算性といったときの理解の仕方で「採算が取れる」というような表現であれば、かなり厳しいことがここに書かれているということになりますので、ここをもう少し説明していただけますか。
大沼区民生活部長
この36ページの中には経済性の検討ということで、予算のときも御質問をいただいたんですけれども、基本プランの策定、立地調査、それから風況調査とか、いろいろステップを踏んでこの事業は議会に報告しながらやっていくという話で予算のときにお話ししました。元を取ることができるのかという点にちょっと重点をおいて採算と記述したんですけれども、実際は基本計画の中では経済性の検討ということを記述しておいて、この段階では、私の認識としてはそういう経済性の検討をしてやっていくというような意味合いで考えていました。ですから、最初の奥田委員の質問については、記述の問題で、そんな先まで行っている話ではなくて、今後進めていく前の話ですから、そこら辺を慎重に配慮した形で記述すべきだったなというところで、ちょっと今反省しているところでございます。
奥田委員
そうですね、ここを質問の趣旨に流された形で区の考え方をお示しになったということだとは思うんですけれども、ここはやはり流されては困る部分でして、計画中ではここまで踏み込んだ考え方も表現もなかったわけですから、ここは質問の意図が明確に採算というところがありますから、それに対応したということではあろうかと思いますけれども、本来であれば採算性というところまでの具体的な答えは多分できないわけですし、試算のベースでもかなり厳しかったはずなんですよね。だとすれば、あくまでこれは経済性を追求していくという基本でお答えにならないと、ちょっとこれはどういう――訂正されるのかわかりませんけれども、何というか、適切な形で処理をしていただかないと、これはこれとして残るわけですから、少し問題だなと思います。適切な処置をお願いしたいと思うんですけれども。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
記述の仕方でちょっと踏み込み過ぎたかなという認識は持ってございます。先ほど御答弁をさせていただきましたが、現在、基本プランを作成中、その後、基本設計、実施設計、そういうプロセスを踏んでまいります。そうした場合に経済性の問題、これはやはり採算がとれるということを念頭に置いたところで詰めていかなければいけないのかな、それは目指すべきところではないのかなという、そういう意味合いでもってここでは記述させていただきましたが、この計画との総体でもってコメントを考えると、やはり「採算」という言葉につきましてはちょっと踏み込みがあったかなというふうに反省してございます。
奥田委員
「採算」という表現はお使いになっても大丈夫だと思うんですよ。採算がとれるというところまで踏み込まれたところで少し問題が出てくるわけだと思うんです。要するに区が持っている試算ベースでも、最初から採算ラインというのは厳しい内容なわけですよね。それを持っている上で採算をとるというところを追求していくとなると、行政が追求していく内容なのかというところになりますから、本来であれば中野区の考え方としては、民間でできることは民間でという基本方針があって、経済的なベースにのってくるものであれば、民間の動きを誘導していくような動き方がより適切なはずなんですね。行政がやったほうがより市場で競争力があるということはありませんから、もし本当にそういう採算ベースにのってくるというような議論であれば、もう少し政策的な方向性が変わってくる可能性も場合によってはあると。そうではなくて、あえて行政としてやらなければいけない内容だというときに、採算をとるというところを基本と置かれると、政策的な方向としてはややどうかなというところがありますので、そもそも区民風車の理解を得るために本当にこれは行政がやるべきなのかという部分について、採算がとれるからいいんですよという説明であれば、じゃあそれは本当に行政がやるんですかというところまでなってしまいますから。
大沼区民生活部長
御質問の趣旨は十分理解しておりまして、我々もそういう認識を持っています。この風力によって、自然エネルギーの活用の一形態として、それから太陽光発電を普及していきたいというような考え方もあるものですから、我々は経済性への検討というのは確かに識見としては持っています。ただ、ここで「取れる」という文言が委員御指摘のとおりだと思いますので、これについてはちょっと内部で検討したいと思います。我々の認識としてはここの計画の中までの認識なものですから、記述の仕方と表現の仕方として、ちょっと考えなければならない、あるいはよい方法があるならば改正しなければならないというような考え方を、私の判断ではなくて、区としての判断なので、御相談したいと思います。
のづ委員
今の説明をちょっともう一度確認させていただきますけれども、採算というか経済性の検討ということは、採算というか、そういうのがとれないというふうになったら、やめると。そういう方向に向かうんですか。
大沼区民生活部長
一概にそこまでの話じゃなくて、我々は予算議会の中でこういうペーパーを御提示しました。基本プランの策定、立地調査・風況調査、そういう段階を追って進めていくということですから、その先々までの結論を、まだこうだという方向を持っているわけではございません。あくまでも基本プランの策定、立地調査・風況調査をやって、ステップごとに進めていく。その際に議会にいろいろ御相談して進めていく事業と認識しているところであります。
のづ委員
5番の上の区の考え方のところにある、常陸太田市とは限りませんみたいなことがありますよね。これは風力発電ということを進める意味で、どこかには建てたいという、そういう認識でしょうか。
それとあと、私は風車というのが一つのシンボル的な意味合いを持っている部分もあって、それを呼び水にして太陽光のパネル発電などにも取り組むというふうに思っていたんですが、ここが例えば経済性が伴わなくても、やっぱりそういう意味では建てるという方向になっているんでしょうか。
大沼区民生活部長
繰り返しになりますけれども、これについては自然エネルギーの活用として広く考えています。風力に似たものによって太陽光を広めていくというような考え方を持っています。その際に、我々は基本プランをまず今策定している段階でございます。それを議会に報告しまして、それで議会の御承認をいただいて、次のステップに行くという段階を踏んでいきたいと思いますので、先々のことについては、方向をまだ語るにはちょっと早いかなと思っております。あくまでも基本プラン、立地調査・風況調査をやって、基本設計、実施設計という形の流れの中で議会に報告しながら進めていくというような考え方で事業を取り組んでいるところでございます。
牛崎委員
パブリック・コメントの実施結果についてなんですけれども、13人の方の32項目にわたる御意見ということになっていますが、このお答えになってくださっている方の人数が多いか少ないかということの考え方はなかなか難しいかなというふうに思いますが、今、環境問題に対して区民の皆さんは大変熱心でいらっしゃいますが、それにしては少し少ないのかなというふうに思ってみたり、また、区の広報の仕方だとか、そういうことから考えると、ああいうお知らせの中でよくこれだけの方が答えてくれたという考え方もありますが、区としてはどのようにこの結果をごらんになっていらっしゃいますか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
先生方も、今までのパブリック・コメントにつきましては、さまざま御意見の多い少ないというのは御案内だと思います。今回こういう形で13人の方から、また32件の内容につきましても、本当に真摯でまじめな御意見でした。建設的な御意見をいただいたということで、相当関心を持たれているなという印象を持ってございます。したがいまして、数の問題というよりも、私たちは中身の問題としてこのパブリック・コメントを評価させていただきたいと思っております。
牛崎委員
ただ、それであってももう少し、内容は熱心であるけれども、人数は13人でいいということではないわけですから、もっともっと皆さんが参加しやすいやり方というものを検討していただければいいなというふうに思います。
それから、もう1点ですけれども、2ページの5番です。区民の皆さんから今後、さまざまなこういう問題を検討、議論できる研究会のようなものを設置してほしいということに対して、地域協議会においても具体的な取り組みを推進していただく考えというふうに述べていますが、この地域協議会について、もう少し具体的にイメージがわかるように教えてください。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
前回、(仮称)なかの地球温暖化対策地域協議会の設置につきまして、さまざまな区内にあります団体、町会、自治会をはじめ、NPOなどさまざまな活動グループ、そういった方々の参画を得まして、この協議会を立ち上げたいと概要版を中心に御説明させていただきました。その中に私どもとしては専門部会的なものをその傘下に配置いたしまして、それぞれアクションプランあるいは皆さんのアクションプログラム、こういったものを一つひとつテーマにした専門部会を設けまして、そこに団体の方々あるいは区民の方々にかかわっていただきまして、実際に中野区で温暖化防止のための取り組み、議論、検討だけではなくて、実際に汗を流して取り組んでいただく、そういう組織体制でございます。
牛崎委員
たしか公募もあったかというふうに思いますけど、区民公募はありましたでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
これは現在まだ仮称ということで、組織自体は立ち上げてございません。手元に私どもとしては、この基本計画が確定した後に、より具体的にこの組織の機構、それから実際に戦略的に会議体あるいは実践部隊がどういうふうに地域の中で動いていただけるか、そういったことをこれから詰めたいと思ってございます。したがいまして、現在のところはまだ公募その他は行ってございません。
牛崎委員
今行っているかじゃなくて、これから公募を行う予定ですかということですので、要望として、ぜひこういう環境問題に関心のある方たちが気軽にというか積極的に参加できる、そういう公募方式というものも具体的に考えていただきたいということを要望で申し上げておきます。
それから、3ページですけれども、6番、さまざまな技術的な課題が多いしリスクが多いということで、計画を見直すべきだということに関して、十分考慮して建設計画をつくりますというふうにおっしゃっていますが、区としてその技術的な課題が、何度かお話しいただいたかなとも思うんですが、改めてどういう課題があって、そしてリスクをどのように考えていらっしゃるか、教えてください。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
今、基本プランを作成中であります。基本プランの中で想定され得る課題、問題点、こういったものを整理しまして、それを克服するためにはどうしたらいいかということで、課題対応につきましても整理をさせていただいております。そうしたものがまとまったところで御案内させていただきたいと思います。
牛崎委員
現在のところはまだその経過で途中だということですね。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
今般さまざまなことが言われております。マスコミなどでもさまざまに言われておりますが、私どもとしてはそういったものを一たん整理して、課題だけではなくて、それに対してはどう対処すべきなのか、そういったものをきちんと整理して、そういった形でもってお示しをしたい、このように考えてございます。
牛崎委員
ぜひきちんとしたものが出していただけるよう期待しております。
それから、基本計画の94ページに、家庭でできる取り組みということで、さまざまこれまでよりも具体的な御提示があるかというふうに思いますが、このパブリック・コメントの中でも区民の皆さんが参加できて、そしてそういうことを広げていくような人材ですか、そういう方たちの育成に努めてほしいというふうなことに関して、環境を考える、行動する人をふやしていくというふうに書かれておりますよね。提案なんですけれども、お考えの中にあったかというふうにも思いますが、自分が参加をして、研究会だとか勉強会に出ていくということも勉強になるんですけれども、実際に自分がチューターになって広げていく人になるときに、もっともっと意識的に、意欲的になるということがあるんじゃないかというふうに思いますので、できればこういう、特に家庭でできる取り組みというのは、家庭を持っているのは主婦が多いんですけれども、わかりやすく説明できる可能性が多いんじゃないかと思うので、ぜひ参加するというか、教えていくというか、発表するかというか、広めていく人たちを育成するような具体的なことをお考えになっていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
今の御趣旨を生かすような形でこの環境基本計画を推進してまいりたいと思います。
篠委員
風車なんですが、国の建築基準が大変厳しいものになった。ですけれど、中野区のほうはそれ以前からこの話を進めていますが、そこの整合性については切り込んでいるんですか。あまりにも厳しいために撤退という自治体もあらわれたように聞いているんですが、中野区についてはどんな現状になっていますか。
大沼区民生活部長
新聞報道で耐震性、高さで強化されたというようなことで話が出て、時間的審査とか、あるいは経済的にかかるとかという話で取りやめた自治体もあるように聞いてございます。でも、私たちは先ほどもお答えしたように、基本プラン、それから立地調査・風況調査、それからその後に基本設計とか、その段階があって技術的な話とか耐震とかが出てくる話なんですけれども、まず基本プランの策定を考えているところでありまして、随時報告しながら次のステップへ行くという考えですから、この段階では基本プランの策定を考えているところです。ですから、今言った、当然クリアしなければならない問題はクリアしていかなければならないという考え方を持っていますけれども、具体的にそこまで踏み込んでいるわけではございません。
むとう委員
パブリック・コメントの手続なんですけれども、これは条例にのっとって行われていることだと思うんですが、今回この環境基本計画を策定するに当たって、担当としてはどういう思いでパブリック・コメントの手続を実施されたんでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
計画案に盛られている内容につきまして、区民の皆様の環境に対します思いというんですかね、こういったものをきちんと受けとめたいのと同時に、この計画の趣旨を十分理解いただきたい、そういった思いで今回パブリック・コメントをさせていただきました。
むとう委員
この間、さまざまパブリック・コメントの手続というのが実施されてきているわけですけれども、全部とは言いませんが、ほとんど――今回もそうですけれども、提出された意見に基づき計画の修正を行った箇所はないという、そういう結果が割と私は気になるんですよね。せっかくパブリック・コメントをやって、これは御意見を書くということは、それなりに計画を読み込まれて、皆さん一生懸命作文してくださっていると思うんですよね。今回提出された意見の概要しか書いていませんから、私たちはこれしかわからないわけだけれども、1個1個は本当はもっと長いものもいっぱいあったんじゃないかというふうに思いますので、それなりに区民の方が情熱を持ってパブリック・コメントに自分の御意見を出してくださっていると思うんですね。そういった中で、今回全く計画の修正を行った箇所はないという結果は、どういうふうに区は評価しているんでしょうか。
私は一つでも二つでもなるほどなというのがなかったとは思えないので、やはり手ごたえのある参加の仕組みの一つとして、実際に皆様からいただいたこの御意見を採用しましたということがさまざまなパブリック・コメントの手続の中で生きてきますと、多くの区民はもっと熱心に、先ほど牛崎委員のほうからも、多かったか少なかったかというような御意見もありましたけれども、本当に自分が出した意見によってここが変わったと、中野区の計画に自分の意見が反映されたんだというのが、なかなかこの間実感できていないと思われるんですね。そういう中でやっぱり手続をしても、区民は最初は情熱を持って関心のあるところでパブリック・コメントの手続に参加をされても、徐々にどうせ意見を出しても反映されないというような状況に今来ているのではないかというところをすごく私は懸念するんです。だから、そういう認識に立って、今回全く箇所がなかったということは、参考とされるものはなかったという評価だったんでしょうか。その辺をもう少し御説明ください。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
いただいた御意見につきましては、本当に貴重なコメントということで受けとめさせていただきました。皆さん本当に計画をよく読み込んでコメントされてございます。ただ、計画の趣旨というんですかね、計画の記述の中で、おっしゃられている部分についてはここに当たるのかなと、あるいは御指摘の部分については、これを展開することによって十分満足がされる、充足がされる、そういった内容、それからもう一つは、この計画が求めている方向、これを変えるような内容のものは特にございませんでした。そうした意味で、今回いただいた32件のコメントでございますけれども、これが直接計画の修正に結びつかなかったということでございます。
むとう委員
この結果が5月20日号の区報に掲載されると書いてありますが、きょう配られたこの資料、これがそっくり載るんでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
広報媒体にはちょっとスペースに限りがございますので、ここに書かれている趣旨が損なわれないような形で掲載をさせていただきたいと思ってございますが、何ページかにわたってございますので、これがそっくりこのまま載るものではございません。
むとう委員
そういたしますと、パブリック・コメントで意見を出してくださった方に対して、当然これはお返事とかは出してくれないんですよね。パブリック・コメントの手続にのっとって御意見を出された方は、自分が出した意見について区がどのように受けとめてくださったのかを知るすべというのは、5月20日の区報だけなんでしょうか。個別に担当者のところに行って聞けば、いろいろ意見交換ができるのかもしれませんけれども、普通というか、区がやる手だてといたしましては、その区報で、今回配布されたこの資料よりももっとさらに中身を圧縮したものが載るだけなんでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
ちょっと先ほどの答弁を訂正させてください。広報媒体、区報で申し上げますと、このような内容でもって区報に掲載はいたしません。件数あるいはどういう項目があったかという形で掲載させていただく予定です。ただし、ホームページにはかなり詳細に載せさせていただきたいと思っております。
むとう委員
ホームページには今日出された資料よりもさらにもっと詳しく書いて、ホームページで意見を出された方は自分の意見に対する区の考えがどうなのかと知る手段があるということでよろしいですか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
今日ご報告をさせていただいたこのレベルでの内容になるかと思います。
むとう委員
これまでもパブリック・コメントで出された意見、多分皆さん思いのたけを書いてくださっているから相当長いものもあるんじゃないかと想像するんです。区がそれなりに、今日もそうですけれども、概要として圧縮してまとめて報告してくださるわけですが、区報なんかでもこういう意見が寄せられたと載ったこともかつてありました。それを見た区民の方は、「私の意見らしいんだけど、やっぱりちょっとニュアンスが違う」とか、「残念だわ」という、一生懸命読んで意見を出しているだけに、それがどういうふうに区に伝わっているのかというところで、不満を持つ区民の方の声というのが私のところには来るんです。そこがやっぱりすごく気になっていて、これからさまざまな計画、区がパブリック・コメントの手続を発展させていきたいという思いがあるのであれば、意見を下さった方に対しては丁寧に区の意見を返していくということを、何かやっぱり手だてを講じる必要があるんじゃないかというのをこの間ずっと私は思ってきたんです。
だから、ホームページにこの資料が載るということではあるんですけれども、個別に行けばこうなんですとお答えになってくださるのかしら。意見を出した区民の方は、やっぱりどうしてそれが採用されなかったのかとか、どうなっているのかしらと、相当気になるところなので、その辺の丁寧な答えの返し方、相手に対してというのはホームページだけなんでしょうか。何か方法は考えているんでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
現在の仕組みでは、こうした詳細な内容につきましてはホームページでお知らせをすると、そういう手段しかございません。今後ともパブリック・コメントのあり方などにつきまして、そういった問題を提起させていただきたいと思っております。
むとう委員
その際に、これをこのままということですと、今資料で出された、「なお、提出された意見に基づき計画の修正を行った箇所は無い。」という言葉は、ホームページには載るんですか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
パブリック・コメントの結果ということで載せさせていただきます。
むとう委員
その際に、この、今私たちにくれた資料には、繰り返しになりますが、修正を行った箇所がないという、すごく残念な形なので、この言葉をホームページに区民の方に知らせるときには、もう少し丁寧な文言で、修正を行った箇所はないという結果は一つなんだけれども、もう少しせっかく出してくれた皆さんに対して礼を持った言い方で載せていただくことをお願いしたいと思います。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
工夫をさせてください。
奥田委員
たびたびで申しわけございません。パブリック・コメントの中で、コンポスト化について、5ページ、番号で言うと1番、2番のところで、地方との連携をとってコンポスト化したものを地方で利用してはどうかという御意見、それからもう一つが、堆肥化しても実は利用先がなかなか見つからないので、別の方法でバイオ燃料としてという御意見、二つあるわけですね。この二つの御意見を受けて、区の考え方として、計画の中ではごみの発生を抑制し、資源化を推進する取り組みの柱として、生ごみの堆肥化の調査・検討を行うと記述しています。お答えとしては適切ではあろうかとは思うんですけれども、そこで、その表記の部分を確認させていただきますと、64ページに、アクションのステップ、マル2というところの一番下にその表現があるわけですね。「生ごみの減量化・堆肥化の調査・検討を進めます。」と。ただ、この内容ですと、65ページの取り組みのスケジュールを見ても、スケジュールではペットボトルの拠点回収については恐らく何カ所というような形で数字で追いかけるような内容になってくるんだとは思いますけれども、堆肥化の部分については調査・検討を進めるというところで、一定の結論がどのタイミングで出てくるのかといったことが見えませんし、また、その結論の出し方として、この基本計画は環境基本計画と言いながらも、CO2の削減というところに重きを置いた内容になっておりまして、結論の出され方としては、例えばパブリック・コメントで指摘をされていますように、地方へのコンポスト化したものの輸送というようなことを考えた際には、輸送するときにCO2が出てくるということも含めて検討しなければならないわけでして、そうすると、ごみの発生抑制であるとか、要するに政策的にごみの部分での対応であれば、かつては輸送してでも利用先があったほうがいいというような考え方もあったかとは思うんですけれども、この計画の考え方で行きますと、そういったトータルでのCO2の削減への寄与ということが評価する指標として出てこなければならないわけですね。
そんな中で、ここの64ページの表現で、「調査・検討を進めます。」というところでとどめてありますと、恐らく具体的に追っかけることができない内容になる可能性が高いんですね。ほかの部分については妥当性であるとか実現性はともかくとして、一定程度追いかけることができる内容が多いんです。例えば交通の問題であれば、中野区内で、中野区自身で取り組めるところが果たしてどこまであるかというところは難しい内容ではありますけれども、数字としてある程度追いかけることはできる。ほかの部分についても独自の取り組みとして一定程度追跡できそうだなというところですけれども、特にここの部分については方向性がまず定まり切っていないという部分と、評価がごみという視点でこれまで判断されてきた部分から、CO2の削減という視点に変わったことで評価がより難しくなってきているということで、その二つの観点で、ある程度この計画段階で一定の結論、どのタイミングでどういう形で評価していくかというのを持っていかないと、恐らくこの計画内容のままで行きますと、最終的に何となく取り組んだけれども、方向性も不明確であったし、結果的にそれがCO2の削減に対しては寄与したのかどうかという判断ができないまま終わってしまうということになりかねませんので、そこのあたりを少しお答えいただけますか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
確かに委員おっしゃる点はあるかと思います。64ページでは、「生ごみの減量化・堆肥化の調査・検討を進めます。」ということで、これまで減量化とか堆肥化につきましては、私たちごみ減量分野としても検討を進めてきてございます。それが単にごみを減らすという問題だけではなくて、例えば堆肥化をすることによっても、委員がおっしゃられるように、それを搬入・搬出する、その輸送に伴う二酸化炭素の排出という問題もございます。それらを比較・考慮しながら検討しなければいけないと思っております。単にごみを減らす、一方でもって二酸化炭素の排出については片目をつぶるという、そういうことは許されないと思っております。なので、ここでの検討につきましては、ごみ減量分野といたしましても、単に減量・堆肥化という手段というだけではなくて、それが環境にどのような影響を及ぼすのか、こういった点も十分配慮しながら、堆肥化の問題あるいはバイオの問題も、これは全く検討しないということではなくて、私たちもこれまで先進自治体などを見に行ったりして、バイオについて一定の見識はありますけれども、大規模なバイオが実態でもってできるのかという問題については多少疑問を持っておりますが、改めてここで資源化・堆肥化、この問題について原点に返った形でもって、いまひとつ検討したいと思っております。
奥田委員
これはもう結論を出すところはなかなか難しい内容ではあるとは思うんですけれども、少なくともこの計画を立てる段階で、方向性については一定の段階で出していかないと、計画の期間中に方向性も定まりませんでしたということでは、ここに掲げた調査・検討については非常にお題目でとどまってしまうということになりますので、今の段階でどこまでお答えできるかはわかりませんけれども、少なくとも一定の方向性をこの計画内で出していく、できれば何らかの一定の成果なり結論なりというものを計画中に定めていくというところをできる限り期待したいというふうに思いますので、お答えになれる範囲でお答えいただけますでしょうか。
大沼区民生活部長
4ページの計画期間の中に、アクションプログラムは平成20年度から平成22年度の3カ年、その後、先ほど言った事業の進捗状況や目標の達成状況などを点検・評価して見直しを行い、改定していくというふうに記述してございますので、今、奥田委員がおっしゃったところは大変我々も悩ましいというか、かなり難しいところを含んでいますけれども、計画そのものには3年後の見直しということが入っていますので、そういった段階で考えていきたいと思っています。
委員長
ほかはよろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、1番についての報告、質疑を終了いたします。
2番、ごみの分別区分の変更等についての報告を求めます。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
ごみの分別区分の変更等につきまして御報告をさせていただきます。(資料4)
本件につきましては、昨年来繰り返し御案内させていただいているところであります。資源の回収、その他分別区分の変更がございますので、改めて御報告をさせていただきまして、今後の取り組みなどにつきましても先生方に御承知おきいただきたいと思ってございます。
まず、資源回収の拡充ということで、プラスチック製容器包装の回収。もう既に実施をしているところでございますが、現在まで区内全域の約80%近くがプラスチック製容器包装の回収地域になってございます。残りにつきまして、本年12月から全区展開をするということで、プラスチック製容器包装の回収を区内全域で実施するということでございます。
もう1点が、ペットボトルの分別回収でございます。ペットボトルにつきましては、これまで事業者責任という意味もございまして、スーパーやコンビニの店頭にボックスを置きまして、そこで回収する方法、それから、大手スーパーの店頭に機械回収機――破砕回収機ともいいますけれども、そういったものを設置いたしまして、それによる回収に努めてまいりましたが、やはりペットボトルの排出量が多くなってきているということで、本年10月からびん・缶集積所を利用いたしまして、びん、缶、ペットボトル、この3点につきまして資源として回収をいたします。
もう一つが、2番目の容器包装以外のプラスチックでございます。いわゆるサーマル・リサイクルと言われているものでございます。これにつきましては、現在区内の世帯数で申し上げますと約15%の地域で実施をしてございますが、これもプラスチック製容器包装と同様に、本年10月から全区域で実施をいたします。これらにつきましては、これまでも変更した区域を対象にいたしまして、さまざま周知を図るための取り組みを進めてございましたが、今回は全区展開ということでもありますので、きめ細かな対応を心がけていきたいと思っております。
3番目に、分別区分変更等の周知ということで、チラシ・(仮)ごみカレンダー等の配布ということで、区内全域に各戸配布をさせていただきたいと思っております。それから、地域センター等での説明会、約60回を考えてございます。さらに加えて、町会、自治会あるいはNPOその他の団体から申し入れがございましたら、説明に出向きたいと考えてございます。そのほか、(3)、(4)、(5)、(6)と、こういった形でもってPRに努めていきたい、そのように考えてございます。
先ほど、プラスチック製容器包装の回収地域を申し上げました。現在、区内全域の8割ではなくて50%、半分の地域です。残りの半分をこの10月から実施するということです。その点、訂正をさせていただきたいと思います。
委員長
それでは、ただいまの報告についての質疑をお受けいたします。
むとう委員
私のエリアももうスタートしているんですけれども、実際問題どうでしょうか。ここのところ、テレビ番組などでも分別方法の変化、混乱しているというようなニュースの中での番組、中野区ではなかったかと思いますけれども、二局ぐらいでここのところ立て続けにやっていて、私もたまたま見ていたんですけれども、かなり出す側が容器包装のプラマーク、あの文字が小さくて見えにくくて見つけられなくて、結局燃えるごみにどんどん入っていたりとか、汚れたら可燃ごみにという扱いなので、リサイクルのプラスチックもかなり可燃ごみに入っているみたいな実態がテレビの中では放映されていましたけれども、中野区の現状はどうなんでしょうか。うまく行っているんでしょうか。
齋木清掃事務所長
実際に出されたものを今組成調査しているわけではありませんので、どれぐらい入っているかというのは定かではないんですが、ただ、分別された容器包装プラスチックにつきましては、搬入先からは中野区のものは良質だということで回答を得ているところです。
むとう委員
どこかの段階で――まだ組成調査を行っていないということなんですけれども、本来であればちゃんとプラマークがあって、容リ法に基づいて出していく部分が可燃ごみにどれだけ含まれてしまっているかとか、そういうことは今後どういう追跡調査をしていく予定でしょうか。
齋木清掃事務所長
組成調査自体は毎年やるように考えておりますので、そういう中で全体的にどのぐらいがきちんと分別されているか、こういったことについて把握して、それに対する指導をきちんとやっていきたいなと、こんなふうに思っています。
むとう委員
今後の周知徹底の方法なんですけれども、こういった形で多く漏れてしまうというか、なかなかポストに入れてくださる区報などでも、他のチラシ類と一緒になってなかなか目にとまらなくて気づかなかったとか、町会の掲示板なんかもどこにあるのかも知らないみたいな、割と短期間中野に住んでいて短期で出ていってしまうような方も、中野区は入れかえがかなり多いので、いらっしゃるかと思うんですけれども、さまざまなそういう団体から漏れてしまうような区民の方々に対するPRの徹底というのは、1軒1軒の戸別訪問などは考えていないんでしょうか。
齋木清掃事務所長
そうした意見はさまざまこれまでもいただいてございます。とりわけ、管理人やオーナーが近くにいない、そういう小規模集合住宅につきましては、直接実態を把握しまして、そこに排出ルールの表示板を取りつけていただくように直接依頼をして、できないときには直接指導をしていくと。こういう体制を今年度つくりまして、今取りかかっているところでございまして、いい結果が出るように努力しているところでございます。
むとう委員
当初スタートしたときに私も説明会に行って、あきれて区の担当者と意見交換をしたことがあったんですけれども、要するに汚れているものはそのままいいんです、可燃ごみでという説明を区が当時しておりました。汚れているものでも極力汚れを落として、容リ法に基づいてプラマークがついているものは資源としましょうというような、きちんとした説明を私は常々求めているんですが、最近の説明会ではどういうふうな表現で説明しているんでしょうか。
齋木清掃事務所長
これまでも私どもはそういう分別をしっかりしてほしいということで説明会を開いているわけですから、いい加減にそういうことでいいですよということは申しておりません。ただし、油やマヨネーズみたいなもので粘着してどうしても取れない、そのために大量の水を使う場合はどうなんだろうか、こういう質問に対しては、そこまでは無理でしょうねということでお答えしてございます。
むとう委員
極力、捨てるちり紙でふくとか、全部水で流さなくても、ふき取ればいいという方法もありますので、極力プラマークがついているものについては、ちゃんとリサイクルになるような説明をきちんとしてほしいというふうに思います。
中野区はこういう形で取り組んでいるのでいいんですけれども、全く取り組まない区との温度差が相変わらず解決できない問題として残っていて、清掃工場でこれまでたしかプラスチックが可燃ごみに入っていた割合が5%ぐらいだったと聞いております。それがやっぱりこのことが始まったことによって、今現在20%近くプラスチックが入ってくることによって、炉の傷みであるとか、溶けてくっついてしまったりとかと、清掃工場の炉の中ではやっぱりさまざまな問題が発生してきているということが現場の技術者から聞こえてきているんですけれども、区はその辺の情報というのはちゃんと清掃一部事務組合のほうからきちんと意見交換なりして、状況を把握しているんでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
現在、清掃工場では実証確認という形でもってプラスチック類の焼却を行っております。実証確認で、そこでは排出される有害物質はどの程度なのか、排出される水はどうなっているのか、その辺が検証されてございますが、いずれも基準値内におさまっているということでございます。そうした実証確認をやりつつ、さらにその実証確認の結果が本当に適正というか、適切な形でもって結果が出ているのかということで、実証確認の方法も含めまして、第三者機関による評価も清掃一組事務組合では行おうとしてございます。そうした意味で、実証確認の精度というか、信頼性、これを確保するための取り組みを進めているところであります。
むとう委員
排出される環境面では確かにきちんと調査されているというふうに思っているんですけれども、炉そのものの中ですよね。やっぱりこのことによってプラスチックがかなり入ってふえましたので、熱の温度が通常の設計が大体800度ぐらいで燃やしているはずが、今は1,000度を超えている状況の中で、焼却炉本体そのものがこれからやっぱりどういうことになっていくのか、どんどん維持管理にお金がかかってくるということもすごく懸念されています。それは各区の分担金で賄われているわけですから、お金を出している以上、やっぱり検討というか、どういう状況になっていくのか、これから高温になっていくことによって、今まで予測されなかった有害物質がまた精製される可能性もありますし、それを抑えるための薬剤費がかかるということも言われておりますので、その辺のこともきちんと検証していただきたいというのをお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
そうした意味での清掃工場の稼働状況などにつきまして、機会をとらえて情報を得たいと思っております。
むとう委員
プラスチックの資源化については各区事項ということで、ペットボトルのみしか23区の区長会では合意されていないということなんですけれども、やはり容リ法に基づくプラスチック回収をやっているところ、やっていないところでは、全く清掃工場に入ってくるプラスチックの量がすごく差があるわけですよね。ですから、これは各区の判断だから口を出せないということではなくて、やっぱり国の法律にものっとって、きちんと資源化できるものはまず資源化しようということを、やっていない区に対しては機会あるごとに、中野区はやっているわけですから、働きかけを今後も続けていっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
それぞれの区はそれぞれの区の判断があると思います。また同時にさまざまな事情を抱えている、つまり、中間処理施設がなかなか確保できないというのが大きな理由の一つだと思います。そういったことを踏まえつつも、機会をとらえて私ども清掃協議会あるいは清掃一組を交えた会議の中で話題として話していきたいなというふうに思います。
委員長
ほかによろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、ただいまの報告を終了いたします。
3番、「区民フォーラム」の開催についての報告を求めます。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
「区民フォーラム」の開催につきまして御報告をさせていただきます。(資料5)
ここに記した内容で区民フォーラムを開催する予定です。中野区廃棄物減量等推進審議会、これは区長の附属機関として設置をされているもので、昨年の1月に区長からの諮問を受けて審議を始めました。現在まで13回にわたり審議を行っております。諮問の内容は、ここに記してある「家庭ごみ」と「事業系ごみ」の発生抑制と減量化、資源の再利用ということでございます。この審議会の審議の中で、家庭ごみの有料化、それから減量に向けた事業者の取り組みなどが大きな論点になりました。ここに来まして、審議会で答申案が一定程度できました。これを区民の皆様に御説明をして、御意見をいただいて、さらにそれを踏まえて審議会で議論を深めたい、このように考えてございます。
この区民フォーラムは、廃棄物減量等推進審議会が主催する形で、このような日時、会場で行います。
委員長
ただいまの報告に対する質疑をお受けいたします。いかがでしょうか。――よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようですので、質疑がなければ、以上で本報告を終わります。
それでは、4番、花と緑の祭典2008春の開催についての報告を求めます。
安部公園・道路担当課長
では、花と緑の祭典2008春の開催について御報告させていただきます。(資料6)
お手元の資料に載っているとおりでございますが、開催日時が平成20年5月24日、25日の2日間で、午前10時から午後5時でございます。
それで、今回は、毎年春と秋開催しているわけでございますけれども、25回目をおかげさまで迎えております。
それから、場所ですが、中野駅北口広場、自転車駐輪場のところですが、あの駐輪場の自転車を一部下げまして――土日は利用が少ないものですから何とか下げることができるんですが、下げてそこを利用するものと、あと、西側の円形の花壇があるところの周辺を利用しまして行います。 それから、主催でございますが、中野区花と緑の祭典実行委員会及び中野区でございます。実行委員会の構成は、公募区民32名、それから中野区造園緑化業協会推薦6名でございます。
それから、後援でございますが、財団法人東京都公園協会。それから、協力でございますが、昨年までは中野区造園緑化業協会だけだったんですが、今年度から中野区町会連合会にも協力をいただいております。それで、実際、中野区町会連合会で協力いただいているものとしまして、チラシの回覧をしていただいております。この花と緑の祭典の内容を書いたものを、A4、1枚でつくりまして、町会回覧ですべての方々に回しております。一番下のところの参考で、入場者数約1万1,000人と書いてありまして、それなりの入場者数はあるのですが、今まで来られている方とまた違う方も来られるようにならないかなというような、新しい方を発掘するという意味を含めまして、町会連合会の方の御協力を今年度からいただいております。
それから、6番目でございますが、概要でございまして、まず、教室で剪定教室とか、ここに書いてありますようなバラ教室とか寄せ植え教室等がございます。それから、催し物コーナーといたしまして、花と緑のふれあいコーナーとか、自由工作コーナー、それから苗木の無料配布等を行っております。それから、(3)としまして展示・見学などで、いつもこのときが一番多くの方にごらんいただけるんですが、区役所の屋上にございます緑化見本園の見学をしております。この機会のときに募集をいたしまして、皆さんにごらんになっていただくということをやっております。それから、今現在中野駅のガード下で花と緑の写真展をやっておりまして、あの写真を祭典中は祭典の場所にまた展示するということを考えております。そのほかに即売もございまして、特産物の販売としまして福島県田村市・塙町、それから新潟県阿賀野市、それから草花・植木等の即売、園芸店の方が――これは造園緑化業協会の方の御紹介をいただいているんですが、園芸店の方が7社、あと野菜類とか軽食などの模擬店は造園緑化業協会でやっていただいております。
それから、先ほどちょっと申し上げましたけれども、2007年春の入場者数は1万1,000人でございました。昨年の秋がちょうど台風に遭いまして1日しかできなかったものですから、ちょっと人数の比較がしにくかったので、昨年の春の人数で約1万1,000人入場しておりますので、今年も期待しているというところでございます。また皆さん方も、お時間の御調整がつけば御参加いただければありがたいと思います。
委員長
ただいまの報告についての御質疑はございますか。
むとう委員
いいとか悪いとかじゃなくて、毎回いろんな自治体がある中で福島県、新潟県から来ていただくわけですけれども、これはどういうつながりなんですか。
安部公園・道路担当課長
福島県の田村市につきましては、御存じのとおり、以前は常葉町でしたので、常葉町との姉妹都市という関係もございまして、それで参加いただいております。それから、塙町とか、あとは新潟県阿賀野市というのは、実行委員会の方のつながりとか、造園緑化業協会の方のつながりとか、そういうことでございまして、特別何らかの区と市との交流があってということではございません。
むとう委員
要するに、特段中野でこういう催しがあるから、参加希望の方は来てくださいみたいな募り方をしているわけでもなく、たまたま実行委員会とかつながっている方の御紹介で入っているということでよろしいんですね。
安部公園・道路担当課長
そのとおりでございます。
牛崎委員
花と緑の祭典はいつも楽しみにしていながら、どうしても都合で行かれなくて残念な思いをしているんです。それでお聞きしたいんですが、展示・見学のところで花と緑の写真展がございますね。これはどの程度の規模の写真展なのかということなんですけれど、中野区みどりの基本計画がありましたよね。それでやはり、こういうところにお出でになる方は御自分も花が好きで緑が好きで、環境問題にもなかなか熱心な方だと思うんですが、思い切って、この花と緑の写真展は、中野区の緑の状況というものを一目でわかるような、そしてそういう状況の中で、自分はただ花と緑の祭典でいい花を買ったり、いろんなことを教えてもらうだけじゃなくて、そういう緑をふやす人間、中野の環境を守る人間になっていこうというような、そういうことを啓発できるようなものになっているんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
この花と緑の写真展につきましては、区報等でPRをいたしまして、それこそ文字どおり花や生け垣等の写真を撮ったものをお送りいただいて、それで実行委員会で――あまり多過ぎるときは選定いたしますけども、ほとんど選定しないぐらいで張っております。それで、今中野区のガード下のギャラリーに張っておりますけども、それを先ほども申し上げましたとおり、この祭典のときには会場に張るというふうにしておりますが、花とか緑、そういうものでごらんになっていただければ――それこそ文字どおり花でございますので「きれいだ」とか、「こういう植え方もあるのか」とか、そういうことを感じていただけるんではないかと思います。
牛崎委員
やはりそれだけじゃなくて、中野の緑が以前はどれぐらいあって、どういう状況の中で減ってきたとかふえてきたとかも含めて、それに対してやっぱり区としてどんなふうなことをやろうとしているかというようなことも含めて、こういう機会を、これだけのたくさんの方たちがいらっしゃるわけですから、他区と比べたりするということも必要なんじゃないかというふうに思うので、ぜひやっていただきたいと要望しておきます。
安部公園・道路担当課長
この花と緑の祭典は実行委員会方式で実行委員会の方の御意見をいただきながら進めておりますので、また、この春だけではなくて今後も続けていきたいというふうに考えておりますので、また実行委員会の中でこのような御意見もありましたということでお話ししてみたいと思います。
委員長
ほかに質疑ありませんか。――よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で本報告を終了します。
5番に行きます。花と緑のコンクールの実施についての報告を求めます。
安部公園・道路担当課長
続きまして、花と緑のコンクールの実施について御報告を申し上げます。(資料7)
これは、今までやっていなかったものでございますが、ずっと以前に花壇コンクールというようなものをやっていたというふうに聞いてはございますが、ちょっと私も実態は知らないぐらい以前の話でございます。それで、今回、花と緑のコンクールというものを実施したいということで、こういうことを企画いたしました。
1番の目的でございますが、花や緑を育て、景観の向上や緑への関心を高めている個人や団体を募集し、コンクールを行い、顕彰することにより、緑化の啓発を促すことを目的とするというものでございます。
主催としては中野区でございます。それから、協力で花と緑の祭典実行委員会、中野区造園緑化業協会、中野区町会連合会でございます。
それで、対象でございますが、これが部門というふうになっておりますが、住宅・事業所部門としまして、庭、ベランダ、建物の壁面、屋上などに花や緑を植え、町の景観づくりや緑化に貢献している個人及び団体――屋上緑化、壁面緑化、ベランダの緑化、庭の緑化というようなことでございます。ただ、これを全部まとめて比較するというと、壁面緑化と、ベランダの緑化、屋上緑化を比較する表彰ということで考えておりますので、比較するというのがなかなか難しいだろうというふうに考えまして、毎年度、こういう中からテーマを決めてコンクールを行いたいというふうに考えております。
それで、次の行になりますが、対象範囲が広いため、本年度――20年度でございますが――は、道路に面して草花や樹木、生け垣などを植栽しているもの、いわゆる接道部の緑化を対象としようというふうに考えております。
それと、もう一つ、こういうふうに対象範囲をある程度毎年度変えようと考えているのは、どうしても場所が限られてしまいますので、毎年度同じ方が表彰を受けるというようなことになってもどうかなということもありまして、こういうふうに毎年度変えようということで考えております。
それから、2番目でございますが、地域活動部門としまして、公園等の公有地で許可を受け、花壇などをつくり、地域の景観づくりや緑化に貢献している個人及び団体、昨日もたまたまちょっと団体の方とお話ししたんですが、公園を利用して、そこに草花をボランティアで植えたいというような団体の方が結構おられます。現実に現在やっておられる方もおられますので、こういうことを我々としても推進していきたいというふうに考えております。それで、地域活動部門としまして、この地域の方々がこういう花壇をつくって緑化に貢献しているというようなものについて表彰したいと。また、上の住宅・事業所部門ですと、御本人にそういう庭なりの土地がないとできませんけども、2番目の地域活動部門であれば、例えばマンションにお住まいの方で自分の庭がないということであっても、公園を利用すればこういうものに参加できるというようなことも考えまして、こういう二つの部門を設けました。
それから、4番目、募集及び審査でございます。募集方法につきましては、1年以内に撮影した該当箇所の写真、L判サイズ――写真屋さんにお願いすると焼いてくれる標準的なサイズでございますが、これを4枚程度添付した応募用紙で提出していただきます。募集期間でございますが、平成20年6月9日から7月31日までです。6月5日号の区報及び区ホームページで掲載して募集する予定でございます。(3)審査でございますが、提出された写真をもとに一次審査を行います。それで、一次審査を通過したものを対象に現地を訪問させていただきまして、二次審査を行うというふうに考えております。
それから、5番目、審査員でございますが、都市整備部長、公園・道路担当課長――私でございます、それと地域活動担当課長という区の職員この3名と、それから、中野区造園緑化業協会の推薦者1名、花と緑の祭典実行委員2名の計6名です。花と緑の祭典の実行委員の方や、当然造園緑化業協会の方は専門家でございますので、そういう専門的な知識も借りながら審査をしたいというふうに考えております。
それから、表彰でございますが、優秀賞としまして、住宅・事業所部門で3点以内、地域活動部門で2点以内。そのほか、奨励賞としまして、各部門で数点予定しております。
それから、発表については、7月31日までが募集期間でございますので、審査に二、三週間の時間はかかるだろうということで、8月下旬には発表したいと。というのは、これで賞をもらったということで区民の方がごらんになりに伺ったときには、もう花はまるっきり終わってしまっていたということでもいけないので、なるべく審査と発表は近い期間でやりたいと思っております。ただ、表彰そのものにつきましては、なるべく人が集まるときというふうに考えておりまして、今年の10月25日、26日に花と緑の祭典の秋を開催する予定でおりますので、そこで表彰しようというふうに考えております。
委員長
ただいまの報告について御質疑ございませんか。
牛崎委員
「公園等の公有地の許可を受け」とありますけれども、これはどんな手続をすればよろしいんですか。
安部公園・道路担当課長
現在、公園・道路分野にお出でいただきまして、こういうことをしたいというお申し込みをいただきましたら、それぞれ公園によって行事で使っているとか、いろいろ注意事項がありますので、そういうことをお話ししながら調整をして、許可しております。今そういう内規でやっておりまして、こういうコンクールもやるということですので、何か要綱なりなどでもうちょっとはっきりしたものをつくろうかというふうに考えておりますが、一応現在でもできるというふうになっております。
牛崎委員
公園はわかるんですけれども、例えば中野通りの桜の植わっている下というのも、あれも公有地ですか。それから、さまざまな道路のわきにプランターが置いてありますよね、そして中野の花でツツジですか、植わっておりますけれども、あれもそうでしょうか。
安部公園・道路担当課長
この辺はちょっとなかなか難しいところがございますけれども、当然道路法に違反するようなもの、そういうものについてはこれはだめです。道路に出してやっているというようなことは、それは認められないというふうに考えておりますけれども、いわゆる公園というもの以外でも、例えば児童館の庭とか、そういうようなところでお母さん方がやっているとか、そういうようなことがあっても、それでも構わないかとは思います。
牛崎委員
たまたま私は新井一丁目に事務所があるんですが、ヤクルトの販売所がありますね、あそこに桜の木を植えて、ちょっと広い公園じゃなくて土地があるんですが、あそこが下のほうに植わっているのがぼうぼうになっていてもそのままで、植えてはくれるんだけど、あとのフォローがすごく足りないのかなというふうに思いますが、植えるだけじゃなくて、そういうのをちょっと少し刈り込みたいななんていうようなことで、うっかり私たちがやっていいものかどうかとか、それから、早稲田通りにアジサイがばあっと植わっていますね、アジサイはある時期、きちんと切らないと次の年に花が咲かないと。しかし、そのままなんですね。そういうのもできればお手伝いしたいななんていう人がいる場合に、やはり公園・緑地分野に行って、そうしたいというふうに申し出ればいいことなんでしょうか。
安部公園・道路担当課長
いろいろ管理している方が違うと思いますので、なかなか難しい面があるかと思います。その早稲田通りの通りそのものに生えている場合は東京都の管理でございますので、東京都の第三建設事務所にお話しいただくようになりますし、そこに面した庭で、例えばアジサイなり木なりが道路に出てきて邪魔になっているというような場合には、直接その方にお話しいただくか、区の場合、今度は実際は道路監察というところがございまして、そこでそういう道路の障害物についての剪定をするとか、そんなことも剪定をお願いする――区では切れませんので、そういうようなことになりますので、ちょっとケース・バイ・ケースの判断になるかと思います。
牛崎委員
せっかくそういうふうに区民に働きかけるんでしたら、もう少しそういうことがわかりやすい、何か区民が一目見て、これは私が参加できるな、これは東京都のほうに言わなきゃいけないなみたいな、そういうマップのようなものをつくっていただきたいと思うんですが、いかがですか。
安部公園・道路担当課長
その公園のマップということですか。
牛崎委員
いやいや、そういう意味じゃなくて、区民がいじってもいいというか……
安部公園・道路担当課長
原則としては公有地でございますので、公園等で自由にやっていただくというわけにはいきません。ですから、特に「ここならできますよ」というようなマップをつくるというのは、ちょっと難しいかと思います。
のづ委員
これは多分私たちも知らなかったというか、中野の逸品のときにも思ったんですけれども、この6月に募集をして、発表が秋ですよね、やっぱりかなりお花としては限られるとか、そういうのがあるので、周知する時期をもうちょっと長くとったらいいのかなと思って。でも、これは決まってしまっているんですよね。
それとともに、この間中野の逸品のときに、うちは鍋横なので、買ったときに商品に何もついていなかったんですよ。あそこに金のラベルで「2008」とか書いてあったあれを張ったら、それがそうだなとわかるのに、そこまでは考えていらっしゃらなかったらしくて、あれはオリジナルなので使えないということで、何も商品に張っていなかったので、すぐに認知ができなかったんです。これもそうですけど、ガーデニングとかそういうところが選ばれても、見に行ったりするときに、表彰状と副賞だけだと、それがそうだというふうに、せっかく募集をして見に行かれる方が、時期的に違えばお花もないしということでわかりませんよね。せめてここは賞をいただいたとか、何かそういうものがわかるとかということも含めて考えないと、中野の逸品は本当に惜しいと思いましたけれども、せっかくやったことがこの場で終わってしまって、後に続くということまで考えられたほうがいいんじゃないかなと思いますけど、いかがでしょうか。
安部公園・道路担当課長
確かに表彰については賞状と副賞の贈呈ということで考えております。ただ、賞状のほかに何かわかるもの、表示板のようなもの、それを出すというようなことも我々も必要かなというふうに考えております。ただ、御本人の方でそういうのが嫌だという方もおられますので、御本人の了解を得ながら進めることになるかと思うんですが、確かに委員がおっしゃるとおり、賞をいただいたんだよというものを出したいという方もおられるかと思いますので、その辺は今後の検討課題としたいと思います。
むとう委員
これから中野の中で花と緑をふやしていきたいという思いでこういう試みをしてくださるんだと思いますので、それはすごくいいことだと思うんですけれども、やっぱりそれを知らせていかないと意味のないことで、参加者だけで自分が賞をとれたというだけで終わらせてしまっては困るので。発表が区報と区ホームページに掲載なんですよね。例えば区役所の1階のロビーにそのお写真を張っていただくとか、賞をとったものだけでもちょっと大きくしていただいて、張り出してあるとか、例えば審査員の中に区民も加えまして、区役所1階とかに飾ってあれば、どれがあなたお気に入りと丸をつけていくとか、区民自身も参加をして選ばれていったら楽しいみたいな雰囲気とか、自分の知らない中野の中にこんなすてきなところがあるのねというのは、選ばれなかった作品でもそうだと思うんですよね。だから、できたら最初から応募する段階から、これは区役所の1階で例えば展示しますので、多くの方が見ていただくことになりますというふうなことを了承していただいた形でのこういうコンクールをしていただいたほうが、区役所は多くの区民が来庁しますから、その際に、私も待っている間にうろうろしていますので、見て、ああこれはすてきねとかと、ちょっと自分も選ぶ側に参加するという人もふえてくると、また楽しいものになるんじゃないかなと思うので、そういうことも、今回は間に合わないのかもしれませんけれども、せっかくやるならそういう形で検討を進めていただきたいと思います。
参考までに、この副賞は一体幾らぐらいの予算でどういうものなんでしょうか、教えてください。
安部公園・道路担当課長
確かに我々も写真を提出していただくときに、張り出してもいいですかというような欄を設けて、そこに丸をつけていただくというようなことを考えております。今、委員がおっしゃったように、1階のロビーに張り出すというのも確かに一つの方法かなと思いますので、今回は第1回というか、大分間が空いてのことでございまして、ちょっとまだ足りない面もあるかと思いますので、今後どうやって皆さんの関心を持っていただくようにするか、考えていきたいと思います。
それから、副賞の件でございますが、優秀賞で何千円か程度の区の商店街の商品券を考えておりまして、何千円か程度で多少差をつけてというようなことで考えております。
奥田委員
今御報告いただいている前のものと合わせて2件、花と緑の祭典とこのコンクール事業については、単独でやられるということではなくて、将来的には――位置付けを今現在されているかどうか認識できていないので、そこの部分も教えてほしいんですけれども、みどりの基本計画が今年度改定予定だと思うんですけれども、その中で、コンテストのほうは今年度からということですから位置付けは多分ないんでしょうけれども、現在のもので位置付けがあるのかどうか、位置付けられているとすればどういった意味合いで位置付けられているのかというのをまず教えていただきたいのと、もしないのであれば、改定の際にやはり位置付けとしてやっていただいた上で、中野の狭隘な土地の中でも植生をしていけるようなものというような、参考事例として使える可能性も非常にありますから、単独で行われるのではなくて、やはり位置付けとして、より緑を植生しやすい環境づくりという視点で取り組んでいっていただきたいなというふうなことを思っているんですけれども、まず、現状の部分とこれからのことを分けて御説明いただけますか。
安部公園・道路担当課長
ちょっと今、現状のみどりの基本計画を手元に持ってきておりませんので、正確ではございませんが、記憶では特に具体的にこういう花と緑の祭典を行うというような記述はなかったと思います。
それから、花と緑のコンクールにつきましては、先ほどお話ししましたとおり、ずっとやっていなかったものですから、そういう記述はありません。
それで、今度のみどりの基本計画の改定の中で位置付けていったらというようなお話だったと思いますが、そのことについては確かに基本計画の改定の中で緑化への取り組みの一つとして、ちょっとどういう言葉で入れるかはこれから考えていかなければいけないかとは思いますが、何らかの形で入れていきたいと思います。
岡本委員
たしか数年前だと思うんですが、我が会派のやながわ議員がガーデニングコンテストというふうに提案したことの一つの実現かなと思って期待をしておるところです。区民生活部長がおりますので、こういうのをできれば地域センター単位で、何かお知らせの中に表彰を受けた人とか、あるいは町会等でも多分自分の地域からこういう表彰あるいは優秀賞が出たということは一つの誇りにもなると思いますので、うまくそういう地域の中でよく理解、評価されるような仕組みをぜひとも考えていただきたいと思うんです。
大沼区民生活部長
今までは環境基本計画にも取り組んでいますし、緑化については大変重要なことだということと、やっぱり中野区のイメージアップを図っていく点からも有効だと思っていますので、地域センター単位で何らかの周知あるいはできるようなことを考えていきたいと思います。
委員長
ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告を終了いたします。
所管事項の5番までを終了しましたので、その他の6番について所管事項の報告はございますか。
〔「ありません」と呼ぶ者あり〕
委員長
なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
その他に入りますけども、各委員、理事者から何か御発言ございませんか。――よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないということで、それでは、次回の日程について協議したいと思いますので、委員会を休憩いたします。
(午後2時45分)
委員長
委員会を再開いたします。
(午後2時45分)
休憩中に御確認いただきましたとおり、次回は第2回定例会中とし、急を要する案件が生じた場合は正副委員長から連絡をさせていただきたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ございませんので、そのように決します。
以上で本日予定した日程はすべて終了しますけれども、各委員、理事者から何か御発言はございませんか。――ないですね。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
ないようですので、以上で本日の環境対策特別委員会を散会いたします。御苦労さまでした。
(午後2時46分)