平成20年12月08日中野区議会環境対策特別委員会(第4回定例会)
平成20年12月08日中野区議会環境対策特別委員会(第4回定例会)の会議録
平成20年12月08日環境対策特別委員会.doc 中野区議会環境対策特別委員会〔平成20年12月8日〕

環境対策特別委員会会議記録

○開会日 平成20年12月8日

○場所  中野区議会第2委員会室

○開会  午前10時00分

○閉会  午前11時14分

○出席委員(12名)
 来住 和行委員長
 南 かつひこ副委員長
 平山 英明委員
 つぼい えみ委員
 いでい 良輔委員
 のづ 恵子委員
 奥田 けんじ委員
 牛崎 のり子委員
 むとう 有子委員
 篠 国昭委員
 市川 みのる委員
 岡本 いさお委員

○欠席委員(1名)
 伊藤 正信委員

○出席説明員
 副区長(管理会計室) 沼口 昌弘
 財産管理担当課長 安部 秀康
 評価改善担当課長 田中 政之
 区民生活部長 大沼 弘
 ごみ減量・清掃事業担当参事(環境と暮らし担当参事) 橋本 美文
 清掃事務所長 齋木 正雄
 都市整備部長 石井 正行
 公園・道路担当課長 石田 勝大
 教育委員会事務局次長 竹内 沖司

○事務局職員
 書記 竹内 賢三
 書記 丸尾 明美

○委員長署名

審査日程
○議題
 省エネルギー推進及び自然エネルギー活用について
 ごみ発生抑制及び資源化推進について
 都市緑化推進について
○所管事項の報告
 1 「なかのエコチャレンジ事業」の実施について(環境と暮らし担当)
 2 地域住民による公園等の管理作業に関する要綱について(公園・道路担当)
 3 その他
○その他

委員長
 それでは、定足数に達しましたので、環境対策特別委員会を開会します。

(午前10時00分)

 本日の審査については、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては12時を目途に進めたいと思いますので、御協力をよろしくお願いします。
 それでは、議事に入ります。
 省エネルギー推進及び自然エネルギー活用について、ごみ発生抑制及び資源化推進について及び都市緑化推進についてを一括して議題に供します。
 所管事項の報告を受けたいと思います。
 まず、「なかのエコチャレンジ事業」の実施についての報告を求めます。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 お手元の資料(資料2)をごらんいただきたいと思います。「なかのエコチャレンジ事業」の実施についてということで、なかのエコチャレンジですが、お手元にこういう冊子状のものがございます。後ほどこの内容につきましては御説明させていただきたいと思います。これは中野区環境基本計画のアクションプログラムに基づいて実施するものでございます。家庭での省エネルギーも進めていこう、そのために小学校の児童を通じましてなかのエコチャレンジに取り組み、家庭で地球を守るためにできることを考えていく、こうした機会にしていきたいというふうに考えてございます。また、このエコチャレンジシート、エコチャレンジにつきましては、学校での環境学習の教材としても活用を考えてございます。
 概要でございますが、区内の小学校から参加を募りまして、実施校の児童が冬休みの間、12月26日から1月7日ですが、その間の1週間、家族と一緒にエコチャレンジの各項目を実施いたします。冬休みが明けたところで、エコチャレンジシート、ここの記録票ですけれども、回収をいたしまして、CO2の削減量や経済効果などを集計した結果レポートを各学校にお知らせするものでございます。
 それでは、冊子の「はじめよう!なかのエコチャレンジ」をちょっとごらんいただきたいと思います。開いていただきまして、左側が地球の温暖化、こんなふうに深刻になっているんだということを説明してございます。右側は、温暖化の原因となるCO2はこんな形でもって排出されているんだ、こういう状態なんだということを説明してございます。
 このねらいとして、その次のページ、3ページ、4ページになりますが、エコ・クイズに挑戦しようということで、問題を設定し、4ページでは、エコチャレンジでこんなことをするとこんなふうに節約ができる、あるいはCO2の削減ができるということで例示をしてございます。
 もう1枚めくっていただきまして、5ページ、6ページ、ここは、児童の皆さんにここでどれだけ自分たちがエコチャレンジしたかということを記してもらうものです。5ページの左側、取り組みの1から7までございます。こうした取り組みを1週間にわたってやってもらいます。やった場合はそこに○をつけていく。1週間終わりましたらば、どれだけ○がついたかということを6ページのところに書いてもらって、そのことによって減らしたCO2をカウントする。一番右ですけれども、ミシン目が入っています。ここを切り取ってもらって、これを学校に提出してもらう。クラスごとに回収をし、私どものほうでそれをまた改めて回収して、全体としてどれだけ削減したかということを結果レポートという形でまとめまして、クラス、それから各児童のほうに返すということで、また、その上で、それぞれの家庭でもってお父さん、お母さんと一緒に、自分たちがどれだけ削減したか、どうした工夫がこれから必要なのか、そういったことを話し合い、考えてもらう、そういう機会にしたいというふうに考えております。
 それでは、もう一度ペーパーのほうにお戻りいただきたいんですが、区内小学校から参加を募りました。その結果として、実施校は、北原、丸山、新山、向台、計4小学校。小学校の4年生から6年生まで計15クラス、428名の生徒の皆さんに取り組んでいただきたいということでございます。
 その効果ですが、繰り返しになりますが、1点目は、自分たちの取り組みが地球環境の保全につながることを身近に感じられて、児童を通じて家庭で省エネについて考える機会になると思います。
 もう一つは、CO2の削減量や経済効果が目に見える形で確認ができる、数値で把握できるということであります。その上で、家庭部門でのCO2の削減に貢献できるのではないか、そのように効果を考えてございます。
 最後に、スケジュールでございますが、12月、実施校にエコチャレンジシートを配付し、学校に御説明をさせていただきました。授業などでのシートの説明は学校にお願いしてございます。児童の家庭でエコチャレンジ実施を12月から1月にかけてやっていただきます。年明けの1月、冬休み明けでございますが、シート(記録票)を回収いたします。1月から2月にかけまして、記録票に基づきまして結果レポートを取りまとめ、実施校に送付をいたします。その後、そうしたシートや結果レポートを教材にして、それぞれの学校で環境学習をしていただければなというふうに考えております。
 対象となりますのは、今回、この冊子を使いまして対象といたします事業としては、各学校4年生から6年生です。お気づきかと思いますが、これをめくっていただきますと、左側の部分はちょっと難しい言葉も幾つかございますが、これらにつきましては、学校に御説明する際に、各クラスでもって十分児童の皆さんにわかるように説明してくださいと。また、こういった内容ですと、家庭に持ち帰ってお父さん、お母さんといろいろ話をするときに、これはこういう内容ですよというようなことをお父さん、お母さんの口から子どもたちに伝えていく、そうした機会にもなるのかなというふうに思ってございます。そうした意味で、今回、こういう形でもってエコチャレンジ事業をさせていただきます。これにつきましては、このシートは、小学生、4年生から6年生までを対象とした今回の事業のほか、省エネ月間あるいは環境月間、そういったところでこのエコチャレンジシートにつきましては活用していきたいというふうに考えてございます。
 以上でございます。
委員長
 ただいまの報告についての質疑はありませんか、お受けしたいと思います。
むとう委員
 これはどれぐらいつくったんでしょうか。これそのものを何部ぐらいつくったのかということと、それから、今回は参加を募りということだったんですけれども、全部の小学校から見ればわずか4校ということで、ちょっと残念な数字なんですけれども、自主的な参加だったんだろうと思うんですけれども、今後これを全学校に広げていくとか、今後はどういうふうにこれを、せっかくのエコチャレンジ事業ですから、十分充実し、拡充していってほしいと思うんですけれども、今後はどういうふうになっていくのかの展望もあわせて教えてください。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 今回、この冊子につきましては1,500部印刷させていただきました。指導室を通じまして各学校に働きかけて募ったところ、今回4校でございますが、この4校で、どういう形でもってエコチャレンジの実践ができたのか、それがどういう形でレポートに取りまとめられたのか、その辺を見定めた上で次回には生かしていきたいなというふうに考えております。4校でいいというふうには考えてございませんので、それが非常に効果がある、エコチャレンジの家庭を含んだ取り組みとして効果があるということであれば、漸次広げていくということも考えてございます。
むとう委員
 これは4校で428人ですから、1,500部だと、全部の学校の4年生から6年生が手を挙げたら足りなくなるような部数ですよね。今回、幸いに4校だけだったということもよかったのかもしれませんけれども、やっぱりもう少し積極的に全学校に進めていってほしいというふうに思うことと、次はというふうにおっしゃったから、次も、第2弾というものを考えていらっしゃるんですか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 特に具体的な考えは現在のところ持ってございません。これを実践して、この成果、その結果を見きわめた上で次回に生かしていきたいというふうに考えております。
奥田委員
 まず、なかのエコチャレンジの位置付けを確認させていただきたいんですが、こういった取り組みを始めますと言って御報告いただく際に、区政の中の環境政策であるとか、温暖化対策全体の中の位置付けがどうなのかということ、それから、例えばこれがCO2削減を目的とした家庭の取り組みということであれば、どれぐらいの削減を想定したものであって、これをやることでどういったものを目指しているのかといったことをまず冒頭御説明いただかないと、学校に対しての働きかけということで切れた形で、単独で見えてしまいますので、区政全体の中での位置付けがまずあるということをお示しいただいた上で御説明いただかないと、我々としては、まず基本的に環境基本計画の中の位置付けの事業としてやっていて、どういう意味合いのものなのかということを、全体像をわかった上でこれを聞かないと受けとめ方が全然違ってきてしまいますので、ぜひそのあたりから御説明いただけませんでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 冒頭御説明申し上げたように、これは環境基本計画のアクションプログラムに掲げられた事業ということで実施をするものでございます。アクションプログラムで、なかのエコチャレンジを進める上で、アクションステップとして、家庭の省エネルギーの取り組みということで、家庭版なかのエコチャレンジシートの作成と啓発を、平成20年から実施するというふうに計画の中に落とし込んでございます。この目指すところというのは、これは二酸化炭素の排出削減目標、これを平成16年と比べまして平成29年には約10%、9万トンを削減する、この一環としてこれに取り組むということでございます。
奥田委員
 そういうお話を聞くと、なるほど環境基本計画の中の大きくは3番目の環境に配慮した快適なまちづくりプロジェクトの中に位置付けられているんだろうと、そう解釈ができるわけでありまして、その中で、目標としての削減が、3番、全体で約4,900トンという位置付けになっておりまして、詳細を見させていただくと、基本計画の中では、57ページから展開する中で、8番のごみ発生抑制について2,600トンの削減を予定し、9番の公共交通の利用促進で2,300トンの削減を予定するということでありますと、8番、9番の合計で約4,900でしょうかね。そうすると、3番の部分については、8番、9番で目標は達成になっていて、10番以降の取り組みについては、取り組みはするものの具体的な削減にはつながらないというような基本計画では描き方になっているといった中で、御説明では削減を目指すための取り組みであるという御説明があって、要するに、これは位置付けとして削減自体には直接寄与しないという理解での計画に一応なっているわけですよね。そのあたりをもう少し、削減という直接の効果にはなっていない計画ですけれども、位置付けとしてどういうものなのか、改めてお願いします。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 この中では、具体的な数字を挙げて削減という方向性というんですかね、といった考え方はこの中にはない。ただ、こうした取り組みを進めることによって、例えばごみ減量を進めるだとか、エコドライブを進めるだとか、そういった意識が芽生えていくということで、こういった取り組みで児童と、それから家庭が一緒になって考えていく。それぞれが日々の生活の中で、こちらに掲げました事業とリンクをさせる形でもって削減が図れていく。その契機、きっかけ、あるいはそうした意識を醸成するための取り組みということで御理解をいただきたいと思います。
奥田委員
 そうすると、専らここの部分に、今事業については啓発的な意味合いが強いと。長期的に意識づけといいますか、環境対策であるとか温暖化の問題について、自覚的になっている市民の方がふえるということで、より政策が浸透しやすくなったりとか、自発的な活動がふえたりといった、もう少し長い時間軸での目標感があって、それに対しての働きかけだという理解でよろしいんでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 例えば清掃事業で申し上げますと、3Rの運動、こういったものを繰り返し粘り強く進めてきました。具体的な施策もそうですけれども、そういった意識が根付いていくことでごみ減量につながっている。これも、こうした子どもたちを通じて各家庭でもって考えてもらう、そうした取り組みが根付くことによって、さまざまな施策にそういった取り組みがされていく、そうした意味で、時間はかかるかもしれませんが、繰り返し繰り返しこれをやっていく必要がある。そうした啓発の事業ということで御理解をいただきたいと思います。
奥田委員
 そうしますと、これがまずは学校であるとか子どもたちへの働きかけ、それから、子どもたちを通じて家庭への働きかけにつながっていくということをねらっているということであるという理解をさせていただいていいと思うんですけれども、だとすると、ごみのお話での例を引き合いに御説明いただいたところでありますけれども、具体的にこういった学びの機会から何らかの行動につながっていくようなものが、連続的といいますか、切れてしまうとこれは忘れてしまうわけですよね。ああ、何かやったような気がするなという話でありまして。せっかくやったことについて何らかの行政的な施策なりにつながっていくような連続的な取り組みがなされませんと、啓発活動は切れてしまいますので、単発ではなくて、どういう形で意識の醸成といいますか、そういった部分での取り組みを、今後の姿ですね。基本計画には完成形が書かれていて、これには取っかかりが書いてあるという、そんなところでありまして、間がよく見えない状況でありますので、これを単発でやっていますと、うまいところここに着地するかどうかというのが見えませんので、そのあたり、もし現状である程度方向性が見えているのであれば教えていただきたい。見えていないということであれば、やはり間を埋めるものがありませんと、残念ながら着地しませんでしたという話で終わってしまいますので、ある程度お示しいただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 このなかのエコチャレンジにつきましては、今回が初めてではございません。2年ほど前にも実施をさせていただきました。私たちが今考えていますのは、やはり間断なくこれをやっていくことがとても必要だろうと。それから、取り組みに当たって、興味を持ってもらうこともとても大切。自分たちの取り組みが数値の上で、目に見える形でもって、やった結果がこうなんだという、今回はそういう形をとらせていただきましたけれども、さまざま工夫しながら、継続性というものを大事にした取り組みをしていくことがこの事業のポイントかなというふうに考えてございます。したがって、改善はありますけれども、それぞれ今回やった結果として、こういう問題点があった、こうするともうちょっと児童の関心を喚起できるのかな、また環境学習も役に立つのかな、家庭での話の中でももっと話題性のあるものを取り組んだらどうなのか、そういったことを今回の結果を踏まえながら次回に生かしていきたいというふうに考えてございます。
平山委員
 ちょっと私も実施校が4校というのは少ないのかなというふうに率直に感じていまして、指導室のほうとどういうやりとりをされたのかなというのも非常に気になるところなんですが、それはちょっと今回置いておいて。先ほど今後の話をされたときに、効果があれば今後また実施を検討したいというような御答弁をされていたように思ったんですが、効果はどういうふうに測定するんですか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 ありていに申し上げますと、この結果として、数字が非常に高い数字になった、それを効果とは思ってございません。これは、これからの取り組みの中で解決できる問題かなと。むしろ、こうしたエコチャレンジとか環境とか、こういった問題に子どもたちが、また家庭が関心を持ってもらう、自分たちの中でこんなことができるんだということの意識の芽生えみたいなもの、こういったことが私は効果かなというふうに思っております。つまり、アウトプットというか、アウトカム的なものを何らかの形で観測していければなと。それは、学校、クラスを通じて子どもたちがどれだけこれを実践したことによって、自分たちの身近な問題としてこれをとらえることができているのか、その辺につきましては、先生といろいろその後の情報交換あるいは意見交換の中で検証していきたいというふうに思っております。
 今後の問題として、私もちょっと言葉足らずだったかもしれませんけれども、どういう形でやるのがいいのかということをこの実践でもって検証していくということで、各学校へ情報提供し、次回あるいはその次には参加する学校がより多くなるよう努めてまいりたい、そのように考えてございます。
平山委員
 何らかの形でというようなお話をされていましたけど、じゃあ、具体的にどういう効果があったのかというのを測定する基準というのは設けていらっしゃらないということですか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 数値的な目標設定というのはしてございません。
平山委員
 数値的だけじゃなくて、これをやるに当たって効果を測定するというふうな、効果を見たいというふうな話をされていましたが、今現在、どういう効果をどういう形で判断するのかというのは持っていらっしゃらないということでよろしいんですか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 今、学校の先生と御相談をさせていただいているところですが、実施が終わり、結果レポートが出され、それで、家庭でもってお話をされた、その後、どういうふうに実際の家庭のライフスタイルというんですかね、どう変わったのか、そういったことの情報をクラスを通じて私ども把握していきたいなと。それをもって、今回の取り組みが今までの生活のスタイルからこんなふうに変わってきたんだということが検証できれば、それを目指す結果というふうに思ってございますけれども、今、それをなかなか想定することはできませんので、実際にこれを実践した後、それぞれの学校のクラスで環境学習の際に、そうした内容につきまして先生のほうから生徒へ働きかけていただければありがたいなということで、これから学校の先生と御相談をさせていただきたいというふうに考えております。
平山委員
 できればこれからじゃなくて、そういうのはやる前にきちんと決めておくべきことなんじゃないかなというふうに思ってはいるんですけど、これからだったらもうしようがないですね。例えば数をはかるときに、うちは例えば4、5、6、7は既に実践しているんですね。我が家ではという言い方はおかしいですけど、普通にやっているんですけど、その場合、これは取り組みに入るんですかね。それとも、ふだん実践しているので、それは新たな取り組みではないので、この個数には入らないんですか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 今回のカウントは、冬休みの期間1週間をとらえまして、その1週間で、きょうはこれとこれをやった、2日目はこれとこれをやった。望ましいのは、1から7まで毎日やっていくと本当に望ましいんですね。これは、興味を持ってもらうためにこういう形でもって書かせていただきましたが、厳密にいって、この数値がストレートにこれだけの削減ということではないんですけれども、ある意味では象徴的なものとしてこういうふうに掲げさせていただきました。既に実践というか、実施をされている場合でしたらば、その期間の間で本当にやったところに丸をしていただくということでお願いをしたいと思います。
平山委員
 これを冬休みにやろうと思ったのは何でなんですか。冬休みはどっちかというと非日常ですよね、児童にとって。どっちかというと、普通に学校がある日のほうが日常な気がするんですが。ということと、冬休みはどこか遊びに行っちゃったりとか、かえって家をあけてしまうことが多くなったりすることも考えられるんじゃないかなとか、帰省をしたりとかですね。そういうことというのも考えた上で冬休みに設定されたんですか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 やはり第一の理由は、児童は、子どもたちは家庭を中心にした生活になると。そこで、家族と接する時間が長くなる。そうした意味で、家の中でこういったものが話し合いの機会が多く持てるのではないのかなということで、この期間を設定させていただきました。
平山委員
 最後にしますけど、要は、本来であれば、最初にそういうことを全部想定して、この結果も、せっかく児童が頑張ってやるんだから、この数だけをもってはかることはできませんというような御答弁もありましたけれども、きちんとはかれるものをつくってあげたほうがいいと思うんですよ。よかったですねと、頑張ったねと評価をできるものがないと、その後に続いていかないのかなという気もしますし、そういうことを考えた上で、これをどう測定するのかということをもうちょっと事前に検討されるべきだったんじゃないのかなと。そこら辺は指導室や教育委員会としっかり話をして、どういうふうに学校として取り組むのであるからやるべきなのかということをもうちょっと事前に詰められるべきだったんじゃないのかなというふうに思っています。だから参加校が少なかったのかなという結論になっちゃっているような気もしますので。
 今からでも遅くないので、ぜひ、やるからには、せっかく児童の御家庭にも児童にも参加をしていただくので、しっかりとして参加をした実感を与えられるような形で、それが本当に中野区の環境対策に役立ちましたよと、やるからにはそういう結果が得られるような取り組みをお願いしたいなと思います。できればチャレンジした感想、これからチャレンジしてみたいと思うことも、これ、切り取っちゃうと提出しないことになっていますけど、これも何らかの形で、先生を通してとか、集めていただけるようにしていただければ、より現実がわかるのかなというふうに思いますので、要望ですけど、よろしくお願いします。
委員長
 要望でいいですか。
平山委員
 はい。
のづ委員
 今、ちょっと平山委員もおっしゃったんですけども、この1,500部を例えばミニリーダーとか、希望があったところにといったときには、これからまだ配れる余裕があるんでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 版がございますので、一応1,500部を納品してございますけれども、現在使う予定にしておりますのが、省エネ月間とか環境月間で利用、活用を考えてございますが、そのほかでお申し出がありましたらば、御配付を差し上げたいというふうに考えております。
のづ委員
 ということは、いろんなところに、例えばどこかの事業所に置くとか、そういうことではないんですね。配る、配付のことと、区役所内に置くということですか、今考えていらっしゃるのは。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 区役所には頒布用で置かせていただきますけれども、そうしたグループ、団体等での御活用ということがあれば、お申し出いただければ、私ども説明に上がりたいと思います。
のづ委員
 あと、これはとても啓発という意味では、取り組みは子どもたちにはいいと思うんですけど、ちょっと私、ざっと計算しただけなので、正しい数字を教えていただきたいんですけども、1日の平均で6キロですね、1日だと。月だと18キロで、年間でやると216キロになるんですけれども、右側のページは全部1年間で取り組んではというふうになっていますよね。そういうことの計算をしたときに、これ全部やっても、この216とか、1日の平均1キロだとしたら360には追いつかない数字なんですけれども、この辺というのは、先ほど検証するとおっしゃったように、数値的に挙げていくときに、1週間で子どもたちにはやってもらうわけですよね。1週間でイメージしたものがこれの全体のどのぐらい減ったのかということが子どもたちにイメージできるでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 4ページでもって示してございますCO2の削減につきましては、下のほうに資料ということで、「家庭の省エネ大事典」であるとか、東京電力のホームページだとか、そうしたところから数字をとってきているものでございます。これは全体的な平均値ということで出してございます。児童がこのチャレンジシートを実施いたしまして、数字が出てきた。これと全体的な数字との間で、結果レポートの書き方になると思いますけれども、自分たちがどれだけ実施によって貢献したかといった部分について、細かい数字はなかなか記せないかもしれませんけれども、結果レポートの書きぶり、書き方で工夫をしていきたいというふうに考えております。
のづ委員
 自分たちで計算すれば多分わかるんだとは思いますけれども、私が言ったのは、ここを全部実行したとしても360キロにはならないんですね。そのぐらい大変なことだということだと思うんですけども。子どもたちがやるのはこの中の幾つかを1週間にしたときに、これを1週間単位に割り戻せばいいんですけれども、自分たちがやったことが結果としてここに近づかないということが出てしまわないですかということを言っているんです。それは逆に言うと、子どもたちは数字が好きですから、計算をして、自分がやったのがここをクリアしたというのがすごく楽しみになると思うんですけど、クリアできないんじゃないですかというのを、ちょっと私、計算をざっとしたのでわからないですけど、その辺は検証されていますか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 あくまで今回のチャレンジシートでは、象徴的な部分として取り組みの項目を掲げてございます。全体との対比の中でこれがどうだという位置付けというんですかね、貢献の度合いというのがなかなか示せないということは確かだと思います。ただ、自分たちが具体的に示された取り組みがやったかやらないか、やったことによってこれだけの削減につながっていくんだということのまず実感ができるということ、このことが大切かなというふうに思っております。
のづ委員
 その達成できたという目標値にならないということが達成感が得られないんじゃないかと言っているんですけれども。これ、ごめんなさい。ちゃんと正確に、計算機がないので、私、暗算でやったところはならないなと思っただけなので、その辺は説明していただければ説明していただきたいんですけど。そういうことは出していますか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 私、その内容につきましては、つまびらかに説明できる用意はございません。
のづ委員
 子どもたちの達成感とさっきからおっしゃっているので、達成感が得られるような、これ、書いて丸をしたらいいというものでもないような、確かにそういう参加の仕方として、気持ちとしてやったよというのはすごく大事なことだと思います。でも、その中で私が思ったのは、子どもたちは数字をクリアするとかいうのがすごく好きなので、数字としてもクリアできるとうれしいというのが多分あるのでね。そこが、例えば小さい子にはここを計算してというのが無理だったら、答えのところに年間としては幾つですみたいに数字を合わせるとか、それから、1週間だったらみたいな、そんなことが、自分が結果を出したときに達成感が得られる確証が、やったということだけじゃなくてできるといいなと思っているので、その辺もあわせて、後でも結構ですので教えてください。
委員長
 要望でいいですね。
のづ委員
 はい。
牛崎委員
 先ほどからも他の委員から実施校が少ないなということの御意見があったようなんですが、実施されない学校は何か理由があったのか、その理由についてお聞きしたいなということと、それから、2年前にもこの事業をされたということなので、2年前はどういう結果に対して検証されて、今度、どういうことをクリアして今度のやり方になったかということなども教えていただければと思います。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 それぞれの学校の御事情があったのかなというふうに理解をしております。
 2年前の内容につきましては、ほぼ今回は2年前を踏襲する形ではございますが、非常に今回は、私どもが言うのもなんですが、わかりやすく、例えば4ページのどれだけ削減効果があるのか、例示を具体的に示させていただきました。実践をした結果が示されるシートにつきましても、2年前は非常に小さな形でもって、それがよくわかりにくいなという御意見も学校側からいただいた、そういったことを踏まえまして、今回はちょっと見開きでもって、ちょっと大きいんですけれども、これを壁に張るなどしながら、各家庭の中で実践をし、エコチャレンジへのきっかけづくりにしていただければということで、今回はこのような構図にさせていただきました。
岡本委員
 このエコチャレンジの事業、学校、特に小学校の児童から進めたことについては、やり方としてはいいのではないかなと思っています。それで、学校での環境学習と、それから環境と暮らし担当との連携とか、かかわりはどういうふうに今、中野区ではなっていますか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 今回は、これを環境学習の教材に後々していただければということで先生とのお話をさせていただきました。それ以外、日常的な活動といたしましては、各学校の環境学習で、こういったことをテーマに今、勉強しているので、説明してもらえないだろうか、あるいはこういった資料はないだろうか、そういったお申し出がございますれば、私ども、出向いていくなりして対応しております。それらにつきましては、定例校長会などでPR活動というか、広報をさせていただいてございます。
岡本委員
 今回の実施校が4校で、しかも、細かく見ますと4年生だけだったり、4年・5年、4年~6年というふうに、必ずしもある学年ではないので、せっかくこういう授業を行うんですから、学校で実際に実践、実施した生徒あるいはクラスから全学校に、こういうことのチャレンジの事業が、要するに、エコという形で学校全体に広がるような取り組みを今後教育委員会としてぜひともこの事業を通してやるべきではないかと思うんですが、教育委員会のほうとしてはどのように考えていますか。
竹内教育委員会事務局次長
 小学校では3・4年生で社会科の授業の中などで、ごみ、廃棄物ですとか、上下水道について学習をするということになっております。それで、学習して身についたことを活用して環境に配慮した行動に発展させていくということをねらいとしているわけでございまして、その中の一つというふうにとらえております。これだけではなくて、学校としてはそれぞれいろんな、環境を学べる場所を持っていたり、それから太陽光発電ですとか、見えるようにしたりとか、それから、あと、清掃工場に見学に行ったりとか、さまざまな形でやっておりますけども、そのうちの一つの取り組みとして、こういったものというのも意味があるのかなというふうに思っております。
 それで、これをどう全体にということですけども、今回はさまざま学校ごとに取り組んでいる中で、いろいろタイミング的にも合うというようなところで4校なのかなというふうに思っておりますけども、この結果につきましては、また環境と暮らし分野のほうと御相談をさせていただいて、これをやるときにも全体の校長会でPR等をしていただいていますので、例えば結果なんかについても、そういった校長会の場などを通じてお知らせしていただくようなことは今後相談して、そういった対応についても考えていければというふうに思っております。
岡本委員
 結果の話も先ほど出ましたけど、必ずしもいい結果が出なくとも、こういうことを通して環境について意識を高めていくということが啓発に大変大きな成果になるのではなかろうかと思うんです。今、一般的に学校でこういうのをやっているという話は今伺い、私も承知しているんですが、少なくとも今回の報告にあったこの学校については、これをいかに生かしていこうかということに少しアクセルを踏んでいただいて、いろんなことをやっていますので、それぞれ頑張っていますというんじゃなくて、せっかくこういう事業が始まるわけですから、これを通して、少なくともこの4校では、このエコチャレンジの事業については、児童の皆さんが関心を持てるような、そういう取り組みをぜひやってはどうかという意味で先ほどから質問させていただいたので、一般的な話ではなくて、この事業に絞った形でもう一度御答弁ください。
竹内教育委員会事務局次長
 今回、こういったエコチャレンジということで、子どもたちに具体的な自分たち一人ひとりの行動について確認をすると、取り組みをこういった形で報告するような形でやるわけでございます。それで、具体的にそれをどう学校の教育の中で生かしていくのかというところについては、それぞれの学校の中で、またクラスごとに違うというふうに思いますけども、やっておしまいということだけじゃなくて、全体の確認をできるような取り組みにしていくことがやっぱり必要なのかなというふうに思っております。そういった意味では、やはり環境と暮らし分野と協力をして、学校のほうでより子どもたちの活動にさらに継続して、また広めていくということができるような形にしていければなというふうに思っております。
岡本委員
 あと、こういうチャレンジの事業については、検証というようなのを通して、いい意味での競うということが大事だと思うんですが、なかなか学校単位で、どの学校が頑張ったというような形はやりにくいんだとは思うんですが、いずれにしても、何かいい意味で、こういう環境のことについては競い合い、また励みになるような形をぜひとも考えていただいて、直ちにどこの学校が頑張った、頑張らなかったというのは非常に難しい話で、かえって逆効果になる場合もありますが、いずれにしても、うちもそれだったら頑張れそうだというような形の取り組みをぜひとも頭に置いて、こういう事業を取り組んでいただきたいと思うんですが、いかがですか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 これからの事業の展開の仕方で、いただきました御意見を踏まえながら進めていきたい、そのように考えてございます。
奥田委員
 すみません、たびたびでありますけれども。1点は、平山委員がおっしゃいました評価の部分でありますけれども、少なくとも評価を事前に準備するということは当然でありますけれども、行政、中野区としての評価の考え方として、量に落とし込めるもの、つまり何%であるとか、何個であるとかいった、いわゆる定量的な数字が出やすいものについては、ある程度評価項目として載せてくる、例えばこれだったら何グラム削減というような形ですね。といったことが多いんですけれども、一方で、思いが高まったかどうかとか、啓発の普及度がどうであるとかと、そういった定性的な、性質の効果をはかるようなものについては、なかなか出てこないものが多いんですね。ただ、例えば民間の中で、そういった定性的なものを数字に落とし込む工夫といいますか、努力というのは相当程度進んでおりまして、そういったことを参考にしていただいて、性質的なものを量に落とし込む作業というのをやはり研究していただく必要があるのかなと思います。そうでないと、こういった取り組みについてはなかなか、やったところでうまくいったのかそうでないのか、2年前に試したけれども、定性的なもので頑張りましたと分析がかけられないんですね。それは一様に頑張ったという答えが返ってくるけれども、量に落とし込んでいないと、その量をふやすなり減らすなりという取り組みとしてデザインを考えないと、なかなか結果に対して改善を進めていくことが難しいというふうに考えています。
 ですから、少なくとも定性的であるというところで分析ができないようなところの着地をされるのではなくて、もう一歩踏み込んでいただいて、極力定性的な部分についてもいかに量に落とし込んでいくかということも考慮いただいた上で、例えば民間の中で、アンケートなんかよくおとりになると思いますけれども、実感としてどうであったかというようなことについて、満足度調査に対して、満足度の数値が高いかどうかというのを量として追っていくというようなことをやったりもするんですね。要するに、いかに量にするかという工夫の余地というのは結構たくさんありまして、そこのあたりを盛り込みながら、2年前にやったものについて量ではかっていないと、何となく具体的な数字がいろんなところからとれるようになったので、それを盛り込みましたよとかいったところがあるとは思いますけれども、それが次の目標に着地する改善になっているかどうかが見えませんので、そのあたりの工夫をぜひお願いしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 具体的な数値でもって目標あるいは成果が示せない部分につきましては、これは普及啓発活動がこれまでどうしても宿命的にそういった部分があったのかなという部分がありますけれども、でき得る限り工夫をしながら、数値目標あるいは達成の度合いといったものがわかる形で示せる、そういった工夫が必要なのかなというふうには考えております。
奥田委員
 特に、実は定性的な部分については、完全に幾つというような評価が難しい部分もございます。要するに、納得感という部分も実はあったりもするわけでありまして、そうした場合に、評価として主には2種類あって、数字で落とし込んでいく、あるいはイエス・ノー、マル・バツの評価をつけていくというような形で、マルがどれぐらい、できたかできなかったか、その成果物が入ったか入っていないかというような形のマル・バツをつけていくような形でのやり方というのが一方にはあると、大きくはその二つなんですね。ですから、数字で落とし込めないからもうあきらめてしまうということではなくて、定性的な部分についてはマル・バツをつけていく、できたかできなかったかというような納得感の部分である程度数字を、それを割合として出していくことで最終的には数字になっていくというようなことでありますけれども、要するに、数字にダイレクトに落とし込めるものについては、なるべく定量的な量にしていく。定性的な部分については、簡易に数字にできるものもありましょうけれども、そうでない場合には、納得感の部分が強いということであれば、マル・バツ、イエス・ノーといったものから数字に変換していくというような工夫ができますので、そういったあたり、ぜひ研究を進めていただいた上で、極力評価できるもの、改善するためにどこを動かせばどうというような形のものにぜひ工夫いただければというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 先ほどもお答えしましたように、定量的・定性的、いずれもわかる形で具体性を持ったもの、そういったものにできる限り工夫をしていきたいというふうに思います。
奥田委員
 現場で2年前に試したものについての改善ということでありましょうけれども、やはりこういったものは、作成する側で実際に試作のものをやってみると、いかにこれが使えるものなのかそうでないのかというのは手ごたえとして当然にわかるんですね。2年前からこういった数字を入れましたということで、相当程度改善したという御認識であろうというふうに思いますけれども、のづ委員が御指摘なさったように、この部分については、やってみて、最初の説明を読んでくると、1日1キロ減らしましょう。ただ、平山委員が御指摘されたように、既に3項目実施済みであると。1日1キロ削減しましょうといって二つしか項目が残っていないとすると、削減をしましょうというものについては、1番、2番だけだとせいぜい100グラムぐらいしか減らせないなというような実感が、例えば作成者側でやったときに実感としてそういうものが出たときに、この教材として十分なものなのかどうかということをやはり実際に試してみるとお感じになると思うんです。これで十分だというふうにお感じになれば、教材として実際の現場に落とされるのは結構だと思うんですけれども、私は少なくとも、これ、御自身でやられたときに、既に実施済みのところが多くて、実際には1日100グラム程度しか減らせない現実というところまでもしいったとしたら、じゃあ、実際に皆さんの家庭でどういったことを新たに追加すれば、より多くの削減ができると思いますかというような投げかけもあったりですとか、もう一歩踏み込んだものが当然になければ、2年前と変化ということであれば、なるほど現状はわかったということで、その次ですよね、我々が求めているのは。その次ということでありますから、ぜひつくる段階で、試作のレベルで実際に試して、これが本当に本来目指していたところにたどり着いているかどうか、手ごたえとしてお感じになったものを出されるということをしていただきたいんですけど。まずは実際に試作の段階で、自分の御家庭であるとか、御自身として、これは本当に使えるものなのかどうか試されているのかどうか。もし試されていないのであれば、今後そういった形で、試作段階で実際に手ごたえをつかんでからつくっていただきたいと思いますけど、いかがでしょうか。
橋本ごみ減量・清掃事業担当参事
 やはり携わっている者がそれぞれの実感を持ってこういったものはつくっていくことがすごく大切だなというふうには思います。いただきました御意見を踏まえながら、今後の施策に生かしていきたいと考えてございます。
委員長
 よろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、よろしいですね。質疑がなければ、以上で本報告を終了いたします。
 次の2番、地域住民による公園等の管理作業に関する要綱についての報告を求めます。
石田公園・道路担当課長
 お手元に配付させていただきました地域住民による公園等の管理作業に関する要綱について御報告をさせていただきます(資料3)。
 まず、大きな1番でございますが、要綱制定の目的でございます。従来より中野区の区立公園内の一部については、近隣住民等の申し出による自主的な花壇をつくり管理をするということや、また、申し出によりボランティアで公園清掃活動を行うこともやっていただいていたわけでございます。今般、区民との協働の推進の視点から、区民による主体的かつ日常的な管理作業に対し、区として要綱を整備することにより、住民を支援し、地域のコミュニケーションを活性化するとともに、公園への親しみを深めることを目的とするということでございます。
 それで、具体的な大きな2番でございますが、要綱の概要につきましては、2ページ目以降、要綱の具体的な第1条からずらずらっと書いてございますが、本編のほうでその概要について御説明をさせていただきます。
 要綱の概要の(1)番の認定する団体でございます。これは要綱本編の第2条に該当するわけでございます。下記の要件を備えた団体としましょうということでございます。大きく3点ございます。
 1点目は、緑化の推進に意識が高く、公園等の管理作業に対する意欲と地域貢献活動に対する熱意を持っているということでございます。
 2点目は、区内に在住、在勤、または在学している方で、3人以上で構成されているということでございます。
 3点目は、管理作業を継続して遂行できるという方でございます。
 それと、(2)番の作業の内容、要綱の条文でいいますと第5条関係でございます。区は認定団体と協定を締結しまして、具体的な作業内容を定めるということにしています。大きく2点ございます。1点目は清掃及び除草関係でございます。2点目は花壇づくりということでございます。
 (3)番の区の役割でございますが、要綱でいいますと第7条でございます。区の役割、管理作業が円滑に行われるよう必要な支援等を行うということでございます。現在、第7条の中身でございますが、清掃、除草のボランティアの方に対してボランティア保険、年間1人当たり300円、掛け捨てでございますが、そういう支援をしておるところでございます。
 4番目、現在の状況でございますが、本年6月1日から要綱を施行してございまして、現在のところ2件承認をさせていただいているということでございます。
 簡単ではございますが、あと、要綱の本編並びに3枚目から要綱に基づく様式等を添付させていただいておるところでございます。
 簡単ではございますが、以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対しての質疑を求めます。
のづ委員
 今、2件とおっしゃった中で、具体的にちょっとお名前をお聞かせ願えますか。
石田公園・道路担当課長
 現在2件承認させていただいておりますのは、囲桃園公園の中で桃園町会ひまわりさんと、同じく囲桃園公園で活動していただいております花緑会さんの2件でございます。
のづ委員
 それは新しくではなくて、以前からずっとということですか。
石田公園・道路担当課長
 前回というか、従来からやられておられた方が、要綱に基づきまして新たに問い合わせがあって、私どもとして承認させていただいているということでございます。
のづ委員
 ちょっと私、あまりよく知らないで失礼かもしれないんですけど、上高田台公園で管理をやって、そこは何か台公園運営委員会みたいなのがあるように聞いているんですが、そこはここには該当しないんですか。
石田公園・道路担当課長
 公園の管理運営委員会はございますが、これとはまた別の組織でございます。
のづ委員
 ここの中で、必要な支援で、さっきボランティア保険を掛けているとおっしゃいましたけれども、この要綱の中に、管理作業の団体名を掲示することとなっていますけど、こういうものは、じゃあ、自分たちでつくって統一したものがあるというわけではないということですね。
石田公園・道路担当課長
 やはり団体の知恵といいましょうか、好みによってやっていただいて結構だという趣旨でございます。
のづ委員
 そうすると、今のところ必要な支援というのはボランティア保険のみで、例えばそういうことにかかる費用とかということは助成しないということですね。
石田公園・道路担当課長
 はい、さようでございます。
岡本委員
 ここにボランティアで既に清掃活動をやっているのを認めていたと書いてありますが、多分、多くの公園でこういうふうにボランティアで清掃したり、それから、私が住んでいる上高田二丁目の二丁目公園でも、花を植えたり、丁寧に管理をしている方がいらっしゃるので、そういう方は少なくないかと思うんですが、この要綱を施行するに当たって、そういう認定をする方向にお願いをするのか、全く自主的にそのまま、認定は受けないけどやらせてもらうんだというふうに思っている方もいるのかどうかわかりませんが、区としては、そういう方たちにぜひとも認定を受けたらどうですかという働きかけをしようとしているのかしていないのか、その辺の姿勢をちょっと伺いたいと思います。
石田公園・道路担当課長
 今の委員の御指摘でございます。従来から、私どもが今、把握しておりますのは約25件ございました。要綱を制定する前でございます。私どもが把握している団体の方々に対しましては、この要綱への切りかえといいましょうか、それを電話連絡等を今、順次させていただいているところでございます。したがって、可能な限り、この要綱に基づいて何とか御協力をお願いしたいということでございます。
むとう委員
 私の住んでいるところの近くの公園でも、実際にお花を植えたりとか、コンポストをつくって土づくりからやっているところがあるので、先ほど2件ということであまりにも少なくて、今の御質問でも、この要綱ができたから、この要綱に沿うような形でというお話を連絡しているというところなんですか。今までは、もともと自主的にやっていた人たちは、ある程度やはり許可をとってやっていたと思うんですけれども、切りかえる、これによって認定を受けることによるメリットがなければ、あえてこういった形で名簿を出したりとか、申請の手間もかかりますので、なかなかおっくうなことだと思うんですよね。一々管理作業の報告もしなければいけないわけですから。そのメリットとして出てきたものが必要な支援を行うというんだけれども、その必要な支援内容というのはボランティア保険のみということであると、ちょっとここにわざわざ申請するメリットがどこにあるんだというふうにも思ってしまうので。例えば、皆さん自主的に球根を買ってきてやっていて、やはりそれなりのお金がかかっていることで、自分のためではなくて公園を利用する皆さんのために、本当に自腹を切ってやってくださっている部分もあるので、もう少し何かこの要綱にのっとって認定されることのメリットというものをつくっていかないと、なかなかふえないのではないかと思うんですけれども、必要な支援の内容をもう少し検討して膨らませてほしいと思うんですが、いかがでしょうか。
石田公園・道路担当課長
 前回も御報告させていただいた一つの中で、花と緑のコンクールというのがございまして、その中の地域活動部門というのがございまして、それとの連携で、名誉と言ってはなんなんですが、こういった地域活動の中で何とかとらえていただければありがたいというふうに考えているところでございます。
むとう委員
 ということは、今のところ、ボランティア保険以外の必要な支援は考えていないということですか。
石田公園・道路担当課長
 ことし6月から始まったばかりでございますので、その辺の推移を見きわめながら進めていきたいと思っておるところでございます。
むとう委員
 そういたしますと、じゃあ、わざわざ団体登録申請しない、今までどおりでいいと思うような団体は、今までどおり申請しなくても自主的に公園を利用、管理できるということでよろしいんですか。
石田公園・道路担当課長
 今回、要綱を制定させていただいた背景の中の一つとして、従来から我々が把握しておりますレベルでございますが、平成10年ごろからこれが始まったみたいなんですね。それで、当然ながら口頭とか、そういうことでよろしいですよというふうに申し上げてきた経緯もあるわけでございますが、公園の中の一角の面積が私どもが把握している面積から随分広がったり、もしくは御連絡もちょうだいせずに途中でやめられた方もいらっしゃるとか、その他やっぱりいろいろケース・バイ・ケースのこともございますので、先ほど御答弁させていただいたように、可能な限りこの要綱に基づく届け出をさせていただくよう、私どももさまざまな角度から御連絡等も、PRも含めましてさせていただきたいというふうに思っているところでございます。
むとう委員
 連絡をするのはしたほうがいいと思いますし、これを機会に実態を改めて把握するということも大事なことだというふうに思うんですけれども、確認したいのは、これは本当に申請して大したメリットもなく、なおかつ報告書も出さなければいけないということで、団体登録の認定をもらうためにいろいろ面倒くさいことになってくる部分もあるんですが、ですから、今までどおりボランティア保険だけの支援ならば要らないよというところは、今までどおり自主的にやることもできるということでよろしいんですか。それとも、もうできなくなるんですよということなんでしょうか。どちらなんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
 この要綱の第2条第1項を改めてごらんになっていただきたいと思うんですが、「公園等の管理作業を行おうとする団体は、あらかじめ団体登録申請書により区長の認定を受けなければならない。」というふうにございますので、この精神で私どもは対応させていただきたいというふうに思っています。
むとう委員
 そうすると、この要綱どおり申請を受けなければ、今まで自主的にやってくださっていた人たちができなくなっちゃうということでいいんですか。そこはやっぱりはっきりさせないといけないと思うんです。今、把握している25の団体に対しては連絡をとっているということですけれども、その辺を明確に伝えないと申請しませんよ。そこはどういうふうな言い方とか、何か書面を送っているのか、電話連絡でどう言っているのか、そこのところは明確に伝えてほしいと思うんですけれども。精神ではなくて、どうなのかという事実をきちんと教えてください。
石田公園・道路担当課長
 第2条第1項に基づいて御連絡をさせていただくということです。
むとう委員
 重ねてお願いですけれども、今まで自主的に本当にボランティアで、自腹を切ってやってくださっている団体がほとんどだと思いますので、そこは丁寧に、これからはこういうことで、ちゃんと申請を受けてもらわないとできなくなってしまうんですということをきちんと誤解がないように、区民に伝わるようにしっかり、あいまいな説明ではなくて明確な説明をしてあげてください。要望したいと思います。
委員長
 要望でいいですね。
のづ委員
 今のことに関連するんですが、どういう形でお知らせするんですか。私がさっき言った上高田もそうですけど、杉山公園でもそういうふうに管理している団体があったり、いろいろ団体を知っているんですけど、今の話を聞いていると、25の団体がみんなそれぞれいいよと言われたところが違うような気がするんですね。杉山公園なんかは多分地域センター管轄みたいなことで、いいですよと言われているかもしれないし、上高田台公園はきっと、以前からですか、委員長に聞くとおわかりなんですけれども、ずっと以前から区の委託みたいな形でやっていたのが、お金は外れたけれども、そのまま運営委員会として継続している名前が、運営委員会というのは勝手につくった運営委員会なのか、何かその辺のあいまいさというのがすごくあるような気がするんですけど、お知らせとしてもどういう形でやっていくんでしょうか。
石田公園・道路担当課長
 現段階では、申しわけないんですが、電話連絡だけなんですね。平成10年から始まっておりますので、それぞれ歴史といいましょうか、おありな御様子でございまして、その辺のことを十分しんしゃくしながら、こちらの要綱に基づく管理作業云々ということでお願いしているところでございます。
のづ委員
 もう連絡は始めているんですか。
石田公園・道路担当課長
 連絡がとれるところは順次やっていっているんです。
のづ委員
 今、電話でとおっしゃったので、私たち、これを読んでもちょっと納得がいかなかったら、お電話で様子がわかるんでしょうかね。それと、連絡がつかないというのは、いつまでの後にきちっとお知らせをするとかということがないと、多分連絡を受けたほうが迷って、じゃあ、自分たちはこれを続けられるのかとかということがわからないような気がするんですけれども。
石田公園・道路担当課長
 今、委員御指摘のことも踏まえまして、十分慎重に、逆に慎重に対応していかなければならないというふうに思っております。
平山委員
 すみません、一つだけ。これ、2008年の6月1日実施なんですけど、報告が今になっているのはなぜなんですか。
石田公園・道路担当課長
 これは前回の特別委員会で御報告させていただいた中で、この自主管理についてどうなっているのという御指摘がございましてということでございます。建設委員会のほうで、6月いつだったですかね、報告させていただいているわけでございまして、その辺のことがあったわけでございます。
平山委員
 これは、ホームページとかには区民の方に知らせる形で掲載はされているんでしたか。
石田公園・道路担当課長
 ホームページのほうで、これがコピーでございますが、身近な公園でボランティア活動を始めませんかということで、8月半ばぐらいだったですかね、ホームページに掲載させていただいておるところでございます。
委員長
 他によろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、質疑がなければ、以上で本報告を終了いたします。
 所管事項のその他ですけども、何か御報告ございますか。ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 それでは、その他に入りますが、各委員、理事者から何か御発言ございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 よろしいですか。ないようですので、それでは、次回の日程について協議したいので、委員会を暫時休憩させてもらいます。

(午前11時10分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午前11時13分)

 休憩中に御確認いただきましたとおり、次回の委員会は、年明けの1月26日(月曜日)午後1時から第1委員会室で開催することとし、講師に都筑建氏をお招きし、太陽光発電についての学習会を行いたいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 また、学習会の開催につきましては、委員外議員にも通知を出して参加を呼びかけるということでよろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、そのように決定いたします。
 以上で本日予定した日程はすべて終了しますが、各委員、理事者から何か御発言ございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本日の環境対策特別委員会を散会いたします。

(午前11時14分)