平成20年12月08日中野区議会防災まちづくり特別委員会(第4回定例会)
平成20年12月08日中野区議会防災まちづくり特別委員会(第4回定例会)の会議録
平成20年12月08日防災まちづくり特別委員会

中野区議会防災まちづくり特別委員会〔平成20年12月8日〕

防災まちづくり特別委員会会議記録

○開会日 平成20年12月8日

○場所  中野区議会第1委員会室

○開会  午後1時02分

○閉会  午後2時39分

○出席委員(12名)
 酒井 たくや委員長
 白井 秀史副委員長
 いながき じゅん子委員
 北原 ともあき委員
 吉原 宏委員
 大内 しんご委員
 きたごう 秀文委員
 やながわ 妙子委員
 長沢 和彦委員
 江口 済三郎委員
 佐藤 ひろこ委員
 岩永 しほ子委員

○欠席委員(1名)
 山崎 芳夫委員

○出席説明員
 副区長(経営室) 石神 正義
 危機管理担当部長 清水 流作
 危機管理担当課長(防災担当課長) 志賀 聡
 区民生活部長 大沼 弘
 子ども家庭部長 田辺 裕子
 保健福祉部長 金野 晃
 保健所長 浦山 京子
 生活衛生担当課長 古屋 勉
 都市整備部長 石井 正行
 南部地域まちづくり担当課長 角 秀行
 中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
 北部地域まちづくり担当課長 萩原 清志
 土木・交通担当課長 遠山 幸雄
 建築担当課長 豊川 士朗
 教育委員会事務局次長 竹内 沖司

○事務局職員
 書記 永田 純一
 書記 菅野 多身子

○委員長署名


審査日程
○議題
 水害対策について
 避難場所の整備について
 災害に強いまちづくりについて
 危機管理対策について
○所管事項の報告
 1 平成20年度中野区災害医療救護訓練実施結果について(防災担当)
 2 その他
 (1)防災士養成講座の実施について
 (2)避難所協定の締結について
○その他

委員長
 それでは、定足数に達しましたので、ただいまから防災まちづくり特別委員会を開会いたします。

(午後1時02分)

 審査日程についてお諮りいたします。
 本日は、議題宣告の後、委員会を休憩して、危機管理行政の現状と課題についての学習会を行い、その後再開して、審査日程(案)(資料1)のとおり所管事項の報告を受けたいと思いますが、これに御異議はございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めさせていただきます。
 なお、審査に当たっては5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 水害対策について、避難場所の整備について、災害に強いまちづくりについて、危機管理対策についてを議題に供します。
 それでは、委員会を休憩いたします。

(午後1時03分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後2時25分)

 所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、平成20年度中野区災害医療救護訓練実施結果についての報告を求めます。
志賀危機管理担当課長
 それでは、お手元に配付してございます平成20年度中野区災害医療救護訓練の実施結果につきまして御報告をさせていただきます。(資料2)
 初めに、医療救護訓練の実施目的でございますけれども、この訓練に多くの地域の皆様方に御参加いただきますことによりまして、地域防災力の向上を図る、それから、医師会、歯科医師会をはじめといたしました防災関係機関の皆様方との相互協力、そういった体制の確立をしていただくことが目的でございます。
 実施日時でございますが、平成20年11月16日の日曜日、午前8時半から実施をしたところでございます。
 実施地域につきましては、沼袋地域センター管内を対象といたしまして訓練を実施いたしました。
 会場は、緑野中学校でございます。当日、雨天のために体育館で実施をしたところでございます。
 5番目の訓練項目及び訓練実施内容でございますけれども、救護訓練から始まりまして、救助・応急救護訓練、そして、医師会によりますトリアージの訓練を実施したところでございます。
 次に、訓練対象地域でございますが、沼袋地域センター管内の3防災会の皆様方に訓練に参加していただいたところでございます。
 また、訓練の参加人数でございますが、6番目のところ、263名という数多くの方々に御参加をいただいております。内訳といたしましては、地域防災住民組織の方々が163名、関係機関が100名の参加でございます。
 今年度の訓練全体を通しまして、地域の方々からの御意見、それから、1点ほど訓練に新たな取り組みをしたところにつきまして御案内をさせていただきたいと思います。
 初めに、地域の皆様方の御意見でございますが、当日雨天だったために体育館で実施いたしましたけれども、幸いにして会場内が、グラウンドで人数が多いとどうしても聞こえないとか、わからないとか、見えないとかいったことがあるんですが、たまたま体育館で実施しましたことから、説明等もよく聞こえてわかりやすかったといったような御意見をいただきました。また、大変役に立ったと御意見もいただいたところでございます。また、災害時に大切な、大規模事故・事件等が起きましたときにトリアージが実施されるという、負傷判定でございますね、そういったことが区民の皆様に御理解いただけたというふうに考えているところでございます。
 続きまして、こちらの報告書にはちょっと書かれていないんですが、訓練項目の中で新たな取り組みといたしまして、東京消防庁が家具の転倒防止講習を初めて実施いたしました。これはさきの新潟または岩手での地震の際に、家具転倒防止金具を取りつけていたにもかかわらず、取りつけ場所の問題や設置の方法に問題がございましたことから、地震の揺れに耐えられず家具が倒れて、多くの方が負傷するといったようなことが報告されてございます。この報告を受けまして、東京消防庁がこれまでの家具転倒防止対策を再検証いたしました結果といたしまして、正しい家具の転倒防止取りつけ方法を検証したものから、転倒防止金具の取りつけキットを用意いたしまして、その体験を地域の皆様方に御体験いただいたというものでございます。
 これまでも区といたしまして、正しい家具の転倒防止金具の取りつけ方につきまして普及啓発しているところでございますが、東京消防庁が新たに検証いたしましたこの内容に基づきまして、正しい家具転倒防止金具の取りつけ方法につきまして、さらに区報ですとかホームページで皆様方に周知をしていきたいというふうに考えているところでございます。
 また、当日は雨のために、職員訓練部分で被害想定に基づきます家屋の倒壊、それから、倒壊家屋内での被害想定に基づく点検等の訓練を実施する予定でございましたが、中止になってしまいました。
 今後とも災害救助訓練の内容につきまして、さらに充実した内容として取り組んでいきたいと、このように考えているところでございます。
 以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はありませんか。

北原委員
 1点だけお尋ねしたいんですけれども、特に医療救護訓練ですね。この中で、トリアージということと、それに関連して医療器具が使われているわけなんですけれども、医師会とかの先生方が使われた医療器具というのはどこに保管されているのか、ちょっとお聞きしたいんですけども。
志賀危機管理担当課長
 医療救護訓練で使用いたしました医療7点セットというのは、現在、中野区内の13の学校に医療救護拠点として指定しております会場に保管しております。場所といたしましては、各地域センター管内の例えば南中野地域であれば第一中学校、東部地域管内であれば十中、それから、委員のところですと緑野中学校、それから、鷺宮ですと第八中学校で、上鷺宮地域の場合はちょっと用意をしていないものですから、八中と北中野、管内としては北中野中、上鷺地域にありますけれども、管内で考えますと北中野中に配備、そのような形をとっているところでございます。また、あと、救急用のセットといたしましては、医師の皆様方に50セット、医療救急セットというものを用意してございます。また、もう1点は、避難所に医薬品セット、そういったものも50セット、全体で100セット用意してございます。医療7点セットにつきましては、今年度予算で16セットに全部で配備をいたします。15の拠点プラス中野区医師会館に1セットということで、16セット用意することになってございます。
北原委員
 16セットにふえるということで、大変いいことだろうなと思っておりますけれども、この器具がうまく作動するかというか、うまく機能する、きちっと正確にという、そういうことの点検はどのようにされているのでしょうか。
志賀危機管理担当課長
 医療7点セットの内容につきましては、大体2年、4年、6年、このような形での滅菌詰めかえの作業を行っているところでございます。また、内容物につきましては、現在、医師会と調整をいたしまして、器具として内容が古いもの、あるいはもうちょっと増量してもらいたい、今現在の医療活動行為をする上ではこういったものはもう必要ないといったものにつきましては、中野区医師会の先生方と調整をしているところでございます。
北原委員
 確かに対応をとっているみたいで大変結構なことだと思いますけれども、やっぱりいざとなったときにきちっとこれは使えないとどうにもならないと思いますので、ぜひ区と医師会と話し合いながら、常にいつでも使える状態にしておくということを念頭に置いて対応していただきたいと思います。これは要望で結構です。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で本報告は終了いたします。
 2番、その他で報告はございませんか。
志賀危機管理担当課長
 それでは、2点ほど私のほうから口頭にて御報告をさせていただきたいと思います。
 1点目でございます。それは今年度区が実施いたします防災士養成講座についてでございます。区では平成21年1月20日から22日の3日間、防災士養成講座を実施いたします。防災士という資格につきましては、日本防災士機構が実施いたします、機関で認証いたします民間の資格でございます。中野区ではこれまでも地域防災力の向上を目指しまして、防災リーダーの養成ということを行ってきたわけですが、この防災リーダーの養成の仕組みといたしまして、新たな形で区民の皆様方に防災士という資格を取得していただくことで、地域、職場、家庭の中で、社会のさまざまな場面で減災と防災力の向上というものを期待するといった内容でございます。今年度から3年間この事業を展開いたしまして、1年間で約100名、3年間で300名の防災士を養成していきたいというふうに考えております。また、今回の募集につきましては、12月5日号の区報で御案内をいたしました。また、ホームページ上でも掲載してございます。また、地域の町会・自治会の皆様方にも御協力の依頼を出したところでございます。また、現在、各中野区内の企業を回って募集の御案内を差し上げているところでございます。
 以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 よろしいですか。なければ、以上で本報告は終了いたします。
 他に報告はございませんか。
志賀危機管理担当課長
 それでは、もう1点ほど口頭での御報告とさせていただきます。
 地震災害発生時に必要な避難所の協定の締結でございます。せんだっての本会議で、一般質問の中で区長が御答弁差し上げましたが、地震発生災害時の避難につきましては、先ほどもちょっとお話し差し上げましたが、平成18年5月に公表されました首都直下地震による東京の被害想定、これの中野区の避難人口が4万5,000人から10万6,000人に増大しているところでございます。中野区内に存在いたします都立高校、私立高校、それから大学あるいは専門学校などと、現在、新たな避難所の指定に向けまして取り組みを進めているところでございます。現在までの協定の協議をいたしました結果といたしまして、中野区本町二丁目にございます学校法人東京工芸大学、それから、中野区江古田四丁目にございます学校法人国際学園とそれぞれ避難施設に関する協定を締結することができました。避難所の利用につきましては、東京工芸大学が約1,000名の受け入れを、また、国際学園につきましては約400名の受け入れを可能としているところでございます。この避難所の協定に基づきまして、各地域で今後、避難所運営会議あるいは地域防災会の皆様方と、それから町会・自治会の皆様方と利用について検討・検証していきたいというふうに考えているところでございます。
 報告につきましては以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
長沢委員
 1点だけ教えてください。これは今後、今、御紹介いただいたのは東京工芸大学と国際学園ですね。あと幾つぐらいの学校があるということなんですか。それと、それは実際に区としてはいつまでにこういう形で締結していこうというお考えですか。
志賀危機管理担当課長
 大学等につきましては今の2校ということで、今後進めていきたいというふうに考えておりますのは、現在協議をしているのが中野工業高校、それから富士高校とお話をしております。中野工業高校につきましては、現在、東京都教育委員会のほうに校長のほうからお話を伝達していただいて、その結果待ちということになってございます。また現在、堀越、それから東亜学園、ここの学校につきましては、あまりいいお返事をいただいていないところでございますが、私立につきましても引き続き各学校に当たっていきたいと思っております。また、武蔵丘高校ですとか、あと、協定を締結していないところがまだございますので、そういったまだ協定を締結していない区内の学校につきましてすべて当たりをつけていきたい。それから、まだこれは取り組みを始めていないんですが、専門学校につきましても、結構早稲田通り沿いですとか多くございますので、そういったところにつきましても協定の依頼をしていきたいというふうに考えているところでございます。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 次に、その他ですが、各委員、理事者から何か発言はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、委員会を休憩いたします。

(午後2時39分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後2時39分)

 次回の委員会は、第1回定例会中に開会することとし、急を要する案件が生じた場合は正・副委員長協議の上、連絡させていただきたいと思いますが、御異議はありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定いたします。
 以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますが、委員各位から何か発言はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、以上で防災まちづくり特別委員会を散会いたします。

(午後2時39分)