平成20年03月17日中野区議会交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会(第1回定例会)
平成20年03月17日中野区議会交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会(第1回定例会)の会議録
平成20年3月17日 交通対策中野駅周辺まちづくり特別委員会 中野区議会交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会〔平成20年3月17日〕

交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会会議記録

○開会日 平成20年3月17日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後4時32分

○出席委員(14名)
 久保 りか委員長
 山口 かおり副委員長
 内川 和久委員
 ひぐち 和正委員
 林 まさみ委員
 せきと 進委員
 伊東 しんじ委員
 佐野 れいじ委員
 小林 秀明委員
 近藤 さえ子委員
 佐伯 利昭委員
 かせ 次郎委員
 斉藤 金造委員
 飯島 謹一委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 副区長(政策室) 西岡 誠治
 計画財務担当課長 長田 久雄
 政策室特命担当課長 奈良 浩二
 中部地域担当課長 遠藤 由紀夫
 産業振興担当参事 鈴木 由美子
 都市計画担当課長 登 弘毅
 中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
 北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 市川 求
 土木・交通担当課長 遠山 幸雄
 拠点まちづくり推進室長 谷村 秀樹
 拠点まちづくり担当参事 秋元 順一
 中野駅周辺整備担当課長 松前 友香子

○事務局職員
 書記 杉本 兼太郎
 書記 松本 明彦

○委員長署名


審査日程
○議題
 区内交通のあり方について
 中野駅周辺のまちづくり・産業振興について
○所管事項の報告
 1 中野区区民交通実態調査結果について(土木・交通担当)
 2 中野駅地区「交通結節点あり方検討委員会」の検討等について(拠点まちづくり担当)
 3 その他
(1) 中野丸井本店の建て替えについて(中部地域まちづくり担当)
(2) コミュニティバス「なかのん」のダイヤ変更について(土木・交通担当)
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会を開会いたします。

(午後1時00分)
 本日の審査日程についてお諮りします。
 本日、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
 御異議ございませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力をどうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 区内交通のあり方について及び中野駅周辺のまちづくり・産業振興についてを一括して議題に供します。
 それでは、所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、中野区区民交通実態調査結果についての報告を求めます。
遠山土木・交通担当課長
 それでは、中野区区民交通実態調査結果(資料2)につきまして御報告を申し上げます。
 この件につきましては、調査開始前に当たりまして、当委員会で御報告をしているものでございます。今回、両面の概略を示しました調査結果の資料とそれから本冊1冊ございます。
 まず、調査概要でございますが、地域といたしましては、中野区全域を実施してございます。
 対象は、中野区内に住む満20歳以上の男女個人を対象にしてございます。
 対象者数は、2,000名でございました。
 調査期間は、昨年12月3日から12月28日まで実施してございます。
 調査方法につきましては、調査員による訪問配布、訪問回収で行ってございます。
 回収率でございますが、1,154名の57.7%でございました。
 恐れ入ります。本冊の10ページをお開きいただきたいと思います。
 11ページから実際の調査票が14ページまで載ってございますが、10ページに主な調査項目ということで、日常的な行動につきまして、それから移動手段につきまして、特に今後オンデマンド交通を検討するに当たりまして乗り合いタクシーといいますか、乗り合いバス、オンデマンドバスにつきましての検討をする際に必要になるだろうという、欠かせないことといたしまして、例えばⅡの「自宅を出発して最初の移動手段にバスを利用しなかった理由」とか、「移動したいにも関わらず移動をあきらめた理由」等についても調査をしてございます。
 それでは、本冊の1ページをお開きいただきたいと思います。
 今回、目的でございますが、交通についての区民の考えや意識、交通行動の実態並びに移動支援に対する要望等の実態調査を行ったというものでございます。
 移動の実態を幅広く把握したいということで、被験者の年齢、性別は特に限定しないということで、先ほど御報告いたしました満20歳以上の男女個人ということで対象にしてございます。なるべく多くのデータを収集するために、過去1カ月の移動を対象に、目的別に見たときの頻度の多い移動、上位三つについて質問を行ってございます。例えば、通勤・通学、子供の送迎、通院、買い物等々でございます。
 区内の19地域を調査により得られた各地域の移動特性、移動の目的地に着目いたしまして、最終的には9ブロックに分けて分析を行ってございます。恐れ入ります。2ページにこの19の地域がございますが、この「目的地」というところで、本冊の27ページ、それから資料の1枚目に載ってございますが、ブロックAからIまでの九つの地域ブロックに分けて、最終的には地域ごとの特性、あるいは年齢ごとの特性等を調査、分析をしてございます。
 また、ブロック、あるいは年齢の違いによりまして、特徴ということで、移動頻度、目的地、出発時間、あるいは帰宅時間、移動手段などを調査してございます。
 それから、バス利用に求められる必要条件といいますか、要件につきましては、例えば自宅から最寄りバス停までの距離とか、許容遅れ時間、我慢できる遅れ時間、あるいは運行間隔等についてもアンケート調査をしてございます。
 それから、オンデマンドバスを検討するに際しまして、欠くことのできない高齢者層につきましても、公共交通の課題ということで、後ほど御報告いたしますが、まとめているところでございます。
 それでは、まず、紙1枚の資料に主なところをピックアップしてございますので、これに基づきまして御報告をさせていただきます。
 まず、全般でございますが、「運転免許所持者」につきましては、全体の約6割の方が所持してございました。ただし、70歳以上につきましては、18.6%と低い率でございました。
 それから、「自由に使用できる自家用車がある」ということでは、全体の約3割、28.7%の方が「ある」というふうにお答えをいただいてございます。それから、「自由に使用できる自転車がある」という方につきましては、61.4%の人が答えてございます。
 ごらんのとおり、70歳につきましては、それぞれ低い率ということがうかがわれると思ってございます。
 単純集計につきましては、省略をさせていただきまして、次に、先ほど19の地域を移動の目的地に着目いたしまして中野区を9ブロックに分けて分析した結果をここに表として載せてございます。
 なお、網かけにつきましては、本冊の8ページ、9ページをお開きいただきたいと思います。以前は交通不便地域という言葉を使ってございますが、中野区全域は交通の面では便利な地域というふうに認識してございますが、ここで一定の定義づけをいたしますと、バス停、駅からの距離で、一応こういった考え方も踏まえて調査をしたということで、こちらに公共交通の利便性の悪い地域ということで表示をしてございます。
 それでは、資料の1枚目にお戻りいただきたいと思うんですが、全体的に中野地域に移動される方、それから特に顕著だったのは、新宿区への移動の方が多かったという特徴が出ております。
 裏面をごらんいただきたいと思います。
 (4)でございますが、「バス交通の課題」といたしまして、バス以外の交通手段を利用して外出していった場合に、どうしてバスを使わなかったのかといったようなところでお尋ねをしてございまして、そこの、特に、何といいますか、割合が4割、5割というところを抜き出して記してございます。
 まず、「最寄のバス停までが遠い」ということで、「強く思う」、「やや思う」との回答が約5割という地域でございますが、大和町、若宮・白鷺・鷺宮、上鷺宮ブロックでこういった結果が出てございます。
 それから、「予定の時刻に移動できない」ということで、全地域で5割前後、「強く思う」、「やや思う」という回答が出てございます。特に、大和町地域では6割を超えるという結果が出てございます。全年齢層で、「強く思う」、「やや思う」の回答も、4~5割程度ございました。
 それから、「目的地まで行く路線バスがない」という回答でございますが、上鷺宮地域で「強く思う」、「やや思う」との回答が約7割ございまして、他の地域に比べまして非常に多いというふうに認識してございます。年齢別では、40代で、「強く思う」、「やや思う」との回答が5割程度ございました。
 それから、「バスの本数が少ない」、それから「乗りたい時間帯にバスがない」という点につきましては、「本数が少ない」というところでは、約3割、「強く思う」、「やや思う」ということがございました。それから、「乗りたい時間帯にバスがない」ということにつきましても、全地域、丸山の3割、それから他の地域では2割と低かったかなというふうに考えてございます。
 それから、(4)がバス以外の交通手段を利用して外出した場合、そのバスの課題というところでの抽出でございますが、(5)は外出を見合わせたといったような場合に焦点を当てまして、「バス交通の課題」ということをピックアップして記してございます。もちろん(4)のマル2、「予定の時刻に移動できない」とか、マル3、「目的地まで行く路線バスがない」といったところは重複するところでございますが、「バス利用のための必要要件」といたしまして、最多回答のものをこちらのほうでア、イ、ウ、ピックアップしてございます。自宅からバス停までの距離が200メートル以内、我慢できる遅れ時間が10分以内、それから運行間隔につきましては、5~10分間隔が望ましいといったような回答結果が出てございます。
 それから、バスに関しましての自由回答の中では、「区内の南北方向のバス路線の確保」、それから「バスの定時制の確保」、それから「運行時間帯の拡充」、それから「なかのん」につきましてもお聞きしてございましたので、「「なかのん」のPR、充実」、それから「公共施設と住宅街を回るバス路線の設定」等の自由回答がございました。
 それから、「全地域の共通課題」といたしましては、まず、通勤・通学につきましては、鉄道、地下鉄による移動が多いということから、駅までの公共交通の整備が必要といったような結果が出てございます。
 通院でございますが、高齢者が多いということから、最寄りのバス停までの距離が短いこと、あるいはブロック内を循環するような公共交通が必要であるといったような回答が出てございます。
 買い物、各種手続につきましては、中野エリアへの移動が顕著ということから、区内の南北方向の公共交通が必要だといったような回答を得ているところでございます。
 それから、オンデマンド交通を考えるときに欠かせないと考えてございます「高齢者の移動の課題」でございますが、高齢者は路線バスでの移動が多いということから、自宅からの移動の距離が少なくて利用できる区内を循環するような公共交通が必要だといったような回答が寄せられてございます。
 それから、高齢者の移動は昼間の時間帯が多いわけで、この時間帯は、全体といたしましては交通需要が少ないということで、その利便性を損なわず、かつ効率的な運行ができるような公共交通が必要ということが回答の中に出てございます。
 こういった、今回のオンデマンド交通を検討する基礎調査の一環といたしまして、区民の交通実態調査を行いました。来年度はこれらをベースに踏まえまして、オンデマンド交通につきまして、さらに深く検討してまいりますが、例えば、(4)の1番の最寄りのバス停までが遠いとか、あるいは遅れ時間、我慢できる時間が10分以内であるとか、区内の南北方向のバス路線の必要性、それから、これは定時制ということにも絡んでございますし、それから、ブロック内を循環するようなオンデマンド交通の必要性、それから、利便性を損なわず効率的な運行ができる昼間の時間帯に動けるような、そういったオンデマンド交通の必要性がうかがわれるのかなというふうに考えてございます。
 今後の予定でございますが、「区民への周知」でございますが、区報・ホームページを4月5日以降、発表したい、周知を図りたいと思ってございます。
 繰り返しになりますが、これらの基礎調査の結果を踏まえまして、次年度、オンデマンド交通の全体のスキーム、あるいは費用の検討等に生かしていきたいと、このように考えてございます。
 雑駁でございますが、以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。
林委員
 目的の中に、区民の考えや意識というのがあるんですが、これはオンデマンド交通だけを取り上げているんですが、環境面というのは全く触れないんですが、それでも、そういう趣旨のもとでいいんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 区民の交通に対する意識調査につきましては、今、委員の御指摘のように環境面、そういったものも欠かせないものと思ってございますが、今回につきましては、特にオンデマンド交通というのを最初に掲げた調査ということではなくて、実態がどうなっているのか。特にオンデマンド交通は、先ほどもお話し申し上げましたが、どちらかというと、オンデマンドバス、あるいは乗り合いバスといったような形態になるのかなというイメージをしてございます。そういったことで、現状のバス交通に対する課題といいますか、そういったものをとらえて検討のベースにしていきたいと、このようなことで調査をいたしました。
林委員
 その意図はわかるんですけれども、例えば、なぜそのようなことを聞くかといいますと、「自由に使用できる自家用車がある」と、このような質問をした場合、「エコカーに乗りかえるか」というような質問も一緒にすると、今回、環境基本計画を中野区は策定しているので、このような立派な冊子もできて、2,000人ものアンケートをするときに、メーンではなくてもちょっとずつそういう考えがあるとよろしいかなと思いまして、質問いたしました。
遠山土木・交通担当課長
 委員のおっしゃるとおり、そういった視点も、今後の検討にも生かしてまいりたいと思います。
ひぐち委員
 オンデマンド交通というのが、私もちょっとまだぴんと来ないんですけれども、タクシーとバスとのちょうど中間ぐらいだということで、路線バス、プラスどこでも手を挙げれば乗れるという、そういう交通システムなのかどうかということをお聞きしたいのと、それからもしオンデマンド交通をやるとなると、既設のバス路線とかみ合った場合にはどういうふうに対策をとるのか、ちょっとその辺、聞かせていただきたいと思うんですけど。
遠山土木・交通担当課長
 今現在、オンデマンド交通について、がちがち固まったイメージというのは持ってございません。今、委員の御質問の中で、路線バス、プラスタクシーと言いましたが、むしろ路線バスのいいところと、それから路線バスがなかなか難しい、一定のルート以外が回れないとか、一定の時間、運行時刻を固めてみますと、利用者がない場合でも運行しなくちゃいけないといったような、何といいますか、そういった事情がありますが、オンデマンドバスはどちらかというと、イメージでございますが、実際の今の路線バスのバス停よりはフレキシブルにバス停に当たるバスストップが自由に設けられて、そして運行時間帯等もフレキシブルに設定できる、いわゆる需要のあるところにというところなので、そういった意味で、バスよりは利用料金は多少高くなるのかなと。ただし、タクシーよりは安くなって、そういった需要に応じた新しい交通システムというのをイメージしているところでございます。
ひぐち委員
 今、中野ではそういう発想をしておるんですけれども、他区ではどこか、こういう実現しているところがあるんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 失礼しました。今、委員から御質問の二つ目、既設の事業者についての答弁、いたしませんでした。
 既設につきましては、事業者につきましては、来年度検討を進める中で、既設の、例えばタクシー業者、あるいはバス事業者のヒアリングも予定してございますので、そういったところで、例えば業務の課題、あるいは何といいますか、いろいろな役割分担といいますか、そういったところについても、あるいは事業者としての参入の可能性等につきましてもヒアリングもしていきたいということを考えてございます。
 他区の状況につきましては、23区では、まだそういった検討には着手しているところはないというふうに承知してございます。実際検討しているのは、例えば千葉県の柏市とか、九州の雲仙で、乗り合いタクシーを使った実証実験というのが始まっているとは聞いてございます。どちらかというと、オンデマンドバスの場合は、地方の、いわゆるバス路線が廃止等で、それに充当するという形でのあれですが、こういった、中野のような都会型のオンデマンドバスについてはこれからかなというふうに思ってございます。
飯島委員
 最終的に「オンデマンド交通検討」と書いてありますけれども、結論としては、「オンデマンド交通の検討を実施する」、これはどんな項目を検討するんですか。
遠山土木・交通担当課長
 来年度検討をいたしますが、サービスの目標をまず設定する。その際には、サービスの対象者についての検討、あるいは対象地域。例えば今回のアンケート調査でも、公共施設を循環するような形の視点も必要かなと思いますし、また南北、移動の、何といいますか、目的地としての中野エリアに対するアンケート調査も出ておりますので、そういった路線の設定等も検討したいと思います。
 それから、事業スキームの検討といたしましては、法制度、法的な、あるいは支援措置についての整理や検討をしてみたいと、このように考えてございます。
 それから、オンデマンドの実施自体としては民間事業者を想定してございますので、そちらの資金調達手法やあるいは各種補助金等についても検討してみたいと思ってございます。
 それから、事業方式の中で、官民の役割分担といったようなところも検討してまいりたいと思ってございます。
 それから、先ほど他の委員からの御質問にもございました、同様の事業者等へのヒアリング等についても次年度行っていきたいと、こういったところを考えてございます。
飯島委員
 課長のほうから御紹介があったのは、ほんの一部ですね。かなり取り組みをやっているところはたくさんありますよ。渋谷の駅から代官山に行くバスがあるんですね。これはオンデマンドルートが別にあって、ぐるっと回っているという循環バスです。要望があると、そのルートの中に入っていって、なければ普通の単純なルートを走るという、そういうルートをやっているようで、お金はほとんどかからない。それを東急バスというところが自前でやっているという、かなり長いことやっているようです。
 それとか、丸の内シャトルバスをやっているある有名な会社があります。これはいろんなことをやっていますね。都市型のオンデマンドを考えるときは、田舎のほうでやっているというか、地方でやっているやり方では、多分これは無理なので、現実にそういう都会型のいわゆる新しい交通スタイルというか、交通手段というか、そういうのをぜひ研究されたほうがいいと思います。若干、時代はもうかなり前に動き始めちゃっている。ですから、ぜひそういう最新の情報を仕入れながらおやりにならないと、何か違うことにたどり着いてしまう。中野は、新宿も近いし、渋谷もすぐそばだしとか、こういうもろもろありますよ。だから、そういう流れで考えると、路線のバスをやっている会社との競合性もないわけ、その会社がやるわけだから、そういうスタイルをとったりするとね。シャトルバスはだめですよ、これはものすごいいいところですから。
 だから、そういうことをおやりになりながら、次のことを考えるんだけど、本当にこの調査で、そうしたことが事業として成立するだけの需要、もしくは、そこまではいかないけれど、区民の皆さんの要求がかなりこれはこたえなきゃならないものとしてあるんだと、そういうふうに判断のできるこの調査だったのかしら。
遠山土木・交通担当課長
 これから、高齢社会を迎えるに当たりまして、今回、御用意いたしました資料の中で、70歳以上の方が、2の(1)でございますが、そういった意味では、60歳と70歳のところで大きく境目があるのかなというふうに考えてございます。これが、これから年代がシフトしていくわけでございますから、移動はしたい、あるいはどこそこに出かけたい、けれども、マイカーとかではなくてといったところで、既設のバス路線ではなかなか需要に合ったコースもないしといったようなところでは、需要があるのかなというふうに考えてございます。もともと、このオンデマンド交通の検討に当たりましては、10か年計画の中で、移動したいという意欲があって、なかなかそういった、何といいますか、交通手段の制約のある方にライトを当てた新しい交通システムを検討するということが盛り込まれてございますので、こういった線をしっかりと踏まえて検討していきたいと思ってございます。
飯島委員
 もう一つだけでやめますが、こういうのを考える際に、アクセスフリーとか、バリアフリーとか、ユニバーサルとか、いろんな言い方があるんですけれども、現行の公共バスを利用に際しての不満というのもたくさんあるわけですね。一つは、バスの停留所の改善というのが非常におくれている。そこに、時間待ちが耐えられないのは、ただ立っていなきゃならないとかね。夏の日なんか日陰にしゃがんでいなきゃ、隠れていなきゃいけないとか、いろんな人がいますよ、一緒にいてもね。そういうことも目線に置いて、やっぱり屋根のつけられるところにはつける、座るベンチというか、チェアというか、それも最近、新しく寝転がれないようなのがたくさん出てきていて、それで、だれか見知らぬ人が寝ているなんていうことのない、そういう状態をつくれるのもある。バーだけだとかね、横になっている。ちょっと寄りかかれるとかいう、そういうのとか、それからあとはバスロケのそういうシステムを充実する。待ち時間を耐えられないのは、やっぱり何分待てばいいかわからないという、そういうのがあったりとかというのがあるので、そういうところも見ていかないと。バスは通っていますよというだけで、相変わらず使いにくいねということになってはならないわけだから。そういう視点もぜひ入れた検討をお願いしたいと思うんですけど、いかがでしょう。
遠山土木・交通担当課長
 今、委員のほうから、既設のバス運行といいますか、それに対するいろいろ御示唆をいただきました。私どもはオンデマンド交通を検討するから、既設のバス事業につきましてはこれでいいんだというふうには思ってございませんので、検討の中でも、現行のバス事業の中でも改善できるものについての目線というのは、私ども、あわせて考えていきたいと、このように考えてございます。
飯島委員
 そういうことを言っているんじゃなくて、もう既に、オンデマンドもそう考えなさいということ。当然、今のもそうでしょう。そういうことが一緒にならないと、決して効果的なことにはなりませんよ。要するにオンデマンドの交通体系を考える。こっちにはこっちまであるよと、手がつかない状態であるということであれば、意味はないんですよ。なぜかといったら、オンデマンドはどこの路線を走るかわからないけど、大概は今あるところとどうつなぐかという発想になってくる。どっちにしても、中野駅周辺とか、地下鉄のどことかと言っても、中野駅周辺はそれでもまだいいほうですよ。だけど、それぞれの駅のそばのバスターミナル、バスの停留所はどうなっていますか。西武線沿線のところなんて、屋根のついているところはほとんどないじゃないか、とかということがあるから、そこに至るようになるわけでしょう、いずれにしたって。だから、そういうことを目線に置いて物を考えていかないと、なかなかいきませんよと。ただ、バスが走っていればいいというものではないんだと。
 そういう意味では、よく考えられているケース、結構ありますよ。東京都内の都心でも、何でこんなバスが走っているんだろうというふうなバスを走らせているところもある。しかも、自治体はお金を出していない。自分の会社が自前でやっている、そのバス会社が。そういうところをやっぱりピックアップして、当たったほうがいいですよ。そうすると、ああ、そういうのもあるのかなという、そういう発想になります。
 ちなみに、ある渋谷から走っているバスは、女性ばかりです、運転手が。コンシェルジュさんと言うのね。いろんなことに対応している。乗る人がオンデマンドルートに行きたいと言えば、そこに行ってくれる。なきゃ、普通のルートを走っているという、そういうバスをやっているんだそうです。だから、「へえ」というようなものでね。それなら、どこか途中から、こう、変なループをつくっておけば行けるというのもあるわけでしょう。そんなことも含めて、ただ、そこは、乗るところがどうなっているかというのは、やっぱりそれなりに大事なことで、ぜひそういう総体的なことから交通を考えないと、嫌だとか、不便だとかということの中には、そういうのもあったりする場合があるので、ぜひその辺はよろしくお願いしたいと思います。
 これは要望ですから、お答えは結構です。
かせ委員
 大変立派な報告書をいただきましたけれども、見てみると、そんなものかなというか、今まで言われてきたことが、改めてこういう報告として出てきたのかなという気はしますけれども。
 それはさておきまして、9ページあたりを見ますと、やはり利便性の悪い地域というのが、若宮、あるいは上高田、南台とか、こういうふうにありますけれども、実際、ここのあたりの人たち、先ほどの議論じゃないですけれども、特に高齢者の皆さんの足としての問題というのは非常に要望されているわけですけれども。
 それで、飯島委員、いろいろお話ししましたけれども、私もオンデマンドというのをインターネットで開くといろいろ出ていまして、そういうものもあるんだけれども、中野の場合に具体的にするということではいろいろ課題があるのかなというふうに思っているんですけれども、その辺の検討はどうなっておりますか。
遠山土木・交通担当課長
 オンデマンド交通の検討に当たりましては、例えば福祉、例えば都市計画とか、そういった実務を担当している係長と一緒にプロジェクトチームといいますか、そういうのを立ち上げておりまして、今後具体的な検討には、さらにいろいろな、何といいますか、意見等もいただきながら検討を進めてまいりたいと、このように考えてございます。
かせ委員
 どこに視点を置くかということだろうというふうに思うんですよね。この調査を見ますと、2番目のあれですけれども、これを見ますと、乗用車を持っている方とか、運転免許を持っている方とか、自転車を持っている方とかいろいろあるわけですけれども、結局こういう自動車とかそういったものが多くまちにあふれているということも、いろいろな問題の原因にもなっているわけですから、この場合には、どういう交通であるべきかという、そういったものも必要であるし、それがまた環境の問題にも影響してくるわけですけれども。ちゃんとバスが動いているとか、そういう状況があれば、もっともっとふえていくんだろうし、このところは、いわゆるオンデマンドをどうするべきかということと、地域の中で交通ルールをどういうふうに確立していくかとか、こういったことの検討というのがないと、なかなかうまくいかないのかなというふうに思うんですけれども、どうでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 何といいますか、考え方というのは、一つの切り口として、8ページ、9ページで、バス停までの距離とか、駅までの距離というのを、これも踏まえなくちゃいけないということで、基準をさせていただいてございますが、中野区全般としては、これは交通の便のよい、特に鉄道については交通の便のいい地域だというふうに認識してございます。
 その中で、駅まで行く、何といいますか、運行といいますか、そこについてはいろいろと課題があるのではないかなというふうに思ってございます。そういったところを目線に踏まえながら、より将来の中野区民が、移動したい、でも、なかなかちょっと制約があるなといったことが解決できるような、そういった新しい交通システムを考えていきたいと、このように考えています。
斉藤委員
 ちょっと9ページでよくわからないのが、中野駅の左側の、公共交通の利便性の悪い地域……(「バス停のない地域」と呼ぶ者あり)バス停があるかないかじゃなくて、利便性が悪いというのが考えられないんだよ。大体、こんなところ、バスが通るわけないし。こんな近いところ、バスを通すわけがないじゃないか。何でこんなところに二つも……。おかしいと思わないか。
遠山土木・交通担当課長
 斉藤委員の御指摘は、本当にそのとおりでございます。この定義づけといいますか、いろんな定義づけがあるとは思いますが、こちらで示したのは、例えばバス停、駅からの距離が100メートル、200メートル、そこにない場合という、一つの切り口でやったわけですので、ここがまさに今、委員の指摘のように、変じゃないかというのは、それは私ども認識しています。
 先ほど来、お話ししてございますが、御説明してございますが、バス路線、駅までのバスを考えるときの一つの切り口として、例えばバス停までの距離とか、そういった切り口で、一つの見方をしたということで御理解をいただきたいと思います。
斉藤委員
 だから、理解できないというの。バス停に行く前に駅に着いちゃうんだよ、正直言えば。それで、そういうところは公共交通の利便性の悪いところとだれも言わないし、ここを同じバス路線と、オンデマンドであれ何であれ、考えられないでしょう、もう。だれが見たって考えられないよ。そういうのを全部一緒に、切り口がこういう切り口で考えるからこうですよというと、無理が自分の中に生じちゃわないですかということなんですよ。
遠山土木・交通担当課長
 8ページのところでも、繰り返しになりますが、こういった条件設定の中で、各バス停、あるいは鉄道、地下鉄駅から半径200メートルの範囲を落とし込んだところが、いわゆるバスなり、鉄道なりを使う人にとっては、今まさに委員のお話のように、歩いて数分というところですけれども、そこ以外のところでは、例えば中野駅に行きたいけれども、タクシーを呼ぶほどではないけれどもといった方も可能性としてはあるのかなというふうには思ってございますが、これを一番真正面に据えて、オンデマンドの検討をするということではなくて、従前、中野区で交通不便地域という考え方をとって、地域をピックアップして検討したという経緯もございましたので、私ども、その切り口も踏まえてということで、ここに記載をさせていただきました。
斉藤委員
 もうこれでやめますけどね。だから、それが悪いと言っているんじゃないの。別の考え方でやらないと無理が生じませんかと言っているの。だから、これを全部オンデマンドと、ここの地域をオンデマンドで云々と言っちゃうと、かえって、ここは違う方途で何か考えられるんだったら、対策を考える。交通のバスの利便性の中で、この地域を考えると言ったって、無理があり過ぎるんではないんですかと。だから、そういうところもやっぱりしないと、ここは不便ですよと言ったって、だれも不便だと、普通、何でだと思っちゃうよ。まさに中野駅のすぐ近くで、はっきり言って、さっきも言ったようなことになっているところを。確かに高齢者がいたり、障害者の方がいると、あったほうが便利だけど、実際にバスがここのところから路線を組むのかと言ったら、あまり近くて、組めるわけないじゃない。だから、そういう違う面で、こういうところはこういうところの考えを持っていかないと、オンデマンド全体の中で無理を自分の中で生じませんかと言うんですよ。
遠山土木・交通担当課長
 今、委員からの御指摘のあるように、話が詰むようなことがないように検討してまいります。
佐野委員
 10ページをちょっと開いていただけますか。10ページの調査方法のところをちょっとお尋ねしたいんですけれども。抽出方法、「層化二段無作為抽出法」というふうにおとりになっていますけれども、まず、層化二段というのがどういうことか、私ちょっとわからないので、御説明いただきたいと思います。
遠山土木・交通担当課長
 これは一般にアンケート等で、今最も多く使われている考え方でございまして、対象を絞り込むときに二段階で、例えばこちらでいいますと、まず中野区民であるということ、それから男女とか、そういったこと。簡単に言いますと、そういった絞り込むときの、今アンケート等では最も多く使われている考え方で、名前がちょっと難しいあれではございますが、そういった二段階で、中野区民、それからというところです。
 まず、中野区民ということで、第一段階の絞り込みをし、次に……。
佐野委員
 よく説明がわからないんですけれども、中野区のためにとるんですから、まず中野区民の意思を尊重しなきゃいけないから、中野区民をとるのが当たり前ですよね。これ、僕、この二段階というのは、男女別々のことを指すんですか、それとも年齢とかいろんなことを指して二段階と言っているのか、よくわからないんです。
 というのは、私自身は、アンケートというのは非常に重要な項目なんですよ。これによって、ある程度左右されるし。とる側の意思によって、非常にアンケートというのは操作が可能になってくる場合があるんですよ。そういうことを意図してとられているとは決して思いませんけれども。
 例えば、2,000名でとられて、これ、何名の方を動員して、どうされたかは知りませんけれども、約1カ月の間に約60%回収ができているわけですよ。これ、すばらしいですよね。普通一般的には、こんなに短時間でこれだけの回収を上げるということは、なかなか僕は難しいんじゃないかなと思うんですけれども。いろいろ努力もあって、人数も多かったんだと思うんですよね。
 それから、抽出をされた一般の中でも、集計が単純集計だけになっちゃっているんですよ。クロス集計とかいろんなものをやられていないんですよね。これはやっぱりアンケートというのは、いろいろとった中で、単純集計も一番大切ですけれども、クロス集計みたいなものも大切なはずなんですよ。いろんな角度からいろんな分析を行う。そのためにアンケートをとるわけなんですよ。
 そういう意味からすると、今の層化二段というのは非常に私は重要な要素になってくると思うんですよ。要するにだれを対象にして、どういう層を対象にしてとっているのか。20代から、これ、とられていますよね。10代はとっているかどうか知りません。そうすると、90代、80代もいらっしゃるわけですよ、中野区の中には。どういう抽出の方法をとられてやっているか。年齢別に何名、どういうふうにとったかというのは、どこに書いてあるんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 説明が不十分で申しわけございません。抽出法につきましては、一般に統計的手法としての名称でございまして、中野区民からアンケートをとる、それは当然のことですが、抽出の仕方はこの抽出法にしたということで、絞り込みの方法として、まず中野区民、それから男女と、そういった手法としてのものでございます。(「上に書いてあるじゃない。中野区民で20歳以上だから二層なんだろう」と呼ぶ者あり)失礼しました。そういった手法で対象を絞り込んだと。
 それから、15ページをごらんいただきたいと思うんですが、無作為抽出でございますので、これは、何といいますか、コンピューターで偏りのないようにアトランダムに選ぶという形になります。ここでごらんになっていただければわかりますように、これは実際の回答のレベルでございますが、今、委員も御指摘のように、年齢的にも偏りのないように、地域についても偏りのないように、そういった前提での対象者の抽出ということを行ってございます。
 それから、クロスの分析でございますが、今回御報告をさせていただきましたのは、19の地域を九つのブロックに分けまして、それでブロック別の要因と、それからそれに年齢を重ねてのクロスということでございますが、全体の調査の経過ということでは、私ども入手してございますので、それはまたそれでクロス集計を持ってございます。
 こちらでお示ししましたのは、九つの地域、これは想定している目的地とそれから年齢的な特徴を浮き彫りにさせようということでの分析をしてございます。
佐野委員
 アンケートをとる場合、重要なことは、やはりそうした抽出の仕方をしっかりと基礎的なものを考えておかないと、アトランダムにとればいいというものじゃないと思うんですよ、私は。要するに何を意図しているかによって大きく違ってくるわけですよ。例えば中野区の人口の中で、何歳代が一番多いか少ないか、そういったことを加味しながらとっていかなきゃならないことが一つあると思うんですよ。なぜなら、最大公約数は一番そこに集中するわけですから。かといって、今いろいろ質問が出された、環境にも配慮しながらとっていく。いろんなことを総合的に考えていかなければならないと思うんです。したがって、次回おとりになるときには、今のような抽出方法ではなくして、よくそういった基本的なことを考えながらやっていくことが大切だ。
 というのは、私は、実は、3年か4年ほど前だと思うんですけれども、日経新聞の中で、今、夕張のことが書かれていたんですよね。夕張の中で、全国のいろいろランキングがありまして、その中で夕張が1位になったところがあったんですよ。何かなと思ったんですよ。そうしましたら、住民に対して住宅の供給率が1番だと書かれていたんですよ。それで今、破産しちゃいましたよね。それで、私、それはそれであったにしても――破綻という言い方は失礼だったかもしれないですけれども、ありますよね。そうすると、それが何だったかというと、よくよく考えてみれば、アンケートの中でとったところで、一番満足度が高かったんだと思うんですけれども、よく考えてみると、それは炭鉱の跡の宿舎を簡単なお金をかけて増改築しているから、そういうベースがあったからできたということが後でわかったんですよ。だから、それをもって単純に集計して、要するにそれで1番だというふうなこと自体が私はいかがなものかなということを非常にそのときに思った次第なんですよ。そういうことで、アンケートというのは、非常に恐ろしいなと私は思ったんです。
 そういうことから考えると、今言っていたものをまず基本的に抽出の仕方から根本的にしっかり見直していかないと、非常に危険度というのは高いわけですよ。この2,000名の方の中の約60%の方がどういうふうに考えているかということをとらえるのはいいですけど、それでは残りの28万8,000ぐらい、その人たちはどう考えているかということをやっぱり考えていかなきゃいけないんですよ。だから、アンケートだけにすべてこれを頼るということの手法ではなくして、やっぱりほかの方法論も考えていくということを今後考えていく必要があるんじゃないかと思うんですけれども、どうでしょう。
遠山土木・交通担当課長
 まず、私、ちょっと答弁でアトランダムという言葉を使いました。これ、訂正させていただきます。私の言わんとした趣旨は、各年齢ごとに、年代ごとに偏りのないような前提で抽出をしたということを述べたかったわけでございます。
 それから、今、委員の御指摘はまさに大事な点でございますので、今後、こういった検討、あるいは情報収集につきましても、そういったことに留意しながら取り組んでまいりたいと思います。
佐野委員
 それからもう一つ、すみません、最後になりますけれども、この立派な冊子、どのようにお使いになって、どのように区民にアピールをしていくんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 この結果につきましては、先ほど、今後の予定のところで、裏面のところに記載してございますが、区報で概要、それからホームページ等でも発表しながら、こういう調査結果が出ましたということをお知らせしながら、これからオンデマンド交通の検討の際にも、いろいろと御意見をいただく際の、何といいますか、基礎となる考え方の一つとして活用してまいりたいと、このように思ってございます。
佐野委員
 何冊つくられたんですか。
遠山土木・交通担当課長
 200冊でございます。
佐野委員
 そうすると、200冊は、ほとんどこの委員会とか、所内とか、区内とかで、区民には行き渡らないし、ホームページや何かでもちろん見れば、見られることになるわけだから、そういうことで200だけをまずつくられて、この200をどのように、どこにどういうふうに使うおつもりなんですか。
遠山土木・交通担当課長
 区政資料コーナーには当然でございますが、各図書館、地域センター等にも配布をし、ごらんいただけるようにしたいと思っております。
佐野委員
 わかりました。200が適切かどうか、何部が適切かわかりませんけれども、できる限り立派なものをおつくりになったんだし、これをアピールしていかなきゃいけない。ホームページを見ればいいということではないと思うんです。なぜなら、年齢の高い方はホームページにアクセスできません。私も得意じゃありません。そういうことを考えたときに、ホームページを見ればいいんだからという考え方では決していけないと思うんです。そういうことで、やっぱり身体障害者の方もいるわけですから、そういうためにこのオンデマンド交通をやりたいと思っているわけですから、そういうことを考えたときに、やはり全区民の立場に立って、要するにこれを理解してもらうようなことを考えていく。したがって、200冊がいいのかどうか、私わかりません。どうやっていくかは、これからの課題になると思いますけれども、今後、こういったものをせっかく調査してやられているんであれば、何らかのPR方法を考えていくべきだと思うんですけれども、これは最後のことになりますけれども、しっかりとそれをお願いしたいと思いますけれども。
遠山土木・交通担当課長
 今、お答えいたしましたが、地域センターや図書館等でももちろん閲覧できるようにしたいと思いますし、この中身の周知につきましても、また考えてまいりたいと思ってございます。
伊東委員
 立派な冊子ですけれども、これ、ちょっとまとめ方が乱暴じゃないかなと思うんですけれど。各地域、町丁別でやっていって、それを最終的に九つのブロックにまとめているということなんですけれど、仮に、例えば上高田、若宮のようなところを拝見すると、要するに、例えば上高田の場合ですと、5地域、一緒に集計されているんですよね。27ページ、5地域、一緒にまとめられている。それで、上高田のアンケート結果が6%台、回収率が。それぞれの5地域がそれに近い数字。そうすると、6%にしたって、5地域合わせてしまうと、薄まってしまうんじゃないのかな、データが。その地域の特性という部分が。その辺はいかがなんですか。
遠山土木・交通担当課長
 今回、繰り返しになりますが、まず19の地域をベースに考えまして、それでいろいろなアンケートの回答の結果、その地域からどちらの地域に移動を考えているかというところにまずウエートを置きました。そういったところでは、いろいろくくり方で今御意見いただいてございますが、そういった意味では、この九つのグループでまず一つ考えて、それからそれぞれの年代構成といいますか、そういったもので、一つの傾向といいますか、大きな需要といいますか、そういったものを把握しながら今後の検討のベースにしていきたいと、こんなところで考えて調査結果をまとめたものでございます。
伊東委員
 わかるんですよ、大きくまとめることも必要だというのも。ただ、こうした9ページのように、公共交通の利用性の悪い地域という部分を図上からプロットした場合に、その地域、例えば丸で囲まれた部分のアンケート結果、要するにどれだけのアンケートがこの地域から出てきているのかですとか、この地域だけの特性としてどういう傾向があるのかというものも、さらにこの先のまとめ方というのがあると思いますし、逆に、せっかくとられたデータですから、多分これをつくる前には、それなりにいろんな分析もされているんだと思うんですけれど、あまりにもこれだけですと漠としたまとめ方で、空白地域の課題というのが見えてこない、浮き彫りになってこないというふうに感じるわけなんですね。
 ですから、担当としては、これより詳細なデータを持っている、それはわかりますし、これから先、それを活用していかなければならないというのもわかるんですけれど、我々、この委員会の委員にしたところで、もうちょっと踏み込んだ分析というのがあってもいいのかなと。ですから、何もこれだけじゃなくて、この先にそういうまとめ方を、分析した結果を提示いただけたらと思うんですけれど、いかがなものでしょう。
遠山土木・交通担当課長
 今後、オンデマンド交通を検討する際に、例えばある一定の何といいますか、巡回ルートを設定したりといったような検討の段階があると思います。そのときに、そのルートに当たる地域ではどのような御回答といいますか、需要があったかといったようなことも踏まえながら検討を進めていきたいと思ってございます。オンデマンド交通のイメージの一つで、まだ確たるものではございませんが、オンデマンド交通につきましては、いわゆる普通の路線バスのような不特定多数という対象ではなくて、一定の登録といいますか、会員制といいますか、そういったことを想定してございますので、そういった意味でも、需要といいますか、そういったものをより精緻に検討していかなければならないか、あるいは踏まえていかなければならないかという時期が来るかなというふうには考えております。そういったときに、今、委員のお話のような視点をしっかりと踏まえて検討してまいりたいと思います。
伊東委員
 お願いします。
 それとあと1点、これは意向調査ですね、区民の方の。直近の交通量調査というのは、いつのデータがありますか。
遠山土木・交通担当課長
 直近のものでは、区の実施したものではございませんが、東京都の交差点にかかわる調査等もございます。そういったものも踏まえながら、これからのコース設定その他で検討して、活用していきたいと思ってございます。
伊東委員
 この委員会の調査事項、やっぱりこういう、区民の皆さんの意向もそうですけれど、交通実態というのも、的確に把握して、その上でオンデマンドですとか、そのほかの交通手段というのもいろいろ検討、研究を重ねていかなければならないと思いますので、オンデマンドを前向きに考えていく中では、さらに中野区独自の交通量調査というのも必要になってくるでしょうし、ただ、その基礎資料として、そうしたものもあるんでしたらば、委員会のほうに御提示いただきたいんですが。
遠山土木・交通担当課長
 今お答えしました都の交差点調査等につきましては、冊子としてありますので、資料としての提供、議会への提供についてはちょっと検討させていただきたいと思ってございます。
近藤委員
 いつもこういう冊子ができるたびに、こんな立派なものを何でつくってしまったんだろうと、私は思うんですよ。これを佐野委員も200部とおっしゃっていたんですけれども、これをもっとたくさんつくられてしまっても、すごくお金がかかって大変だし、ただ、本当にこれがたたき台となって、次の目的に向かっていいものになればとてもいいんだと思うんですよ。その、まずたたき台であると思うんですね、これは。ですから、やっぱりこんないいものでなくていいんじゃないかなということが、まず一つあります。
 それと、私は、皆さんいろんなことをおっしゃって、本当に思いは同じなんですけれど、一つすごくわかったことが、買い物についてとか、通院について、年齢が下がるごとに新宿区のほうへ行っていて、年齢が上がると中野の中にいるということは、これは交通から調べた、とてもいい結果だと私、思うんです。それはすごくいい結果が出たなというんで、これ、本当にこの委員会に産業振興の担当もいらっしゃるし、こういう結果を、これをつくっただけではなく、もちろんオンデマンド交通に結びつけるのが一番の結果なんですけれど、買い物に年齢の高い人は中野にいるということなんですよね。ですから、ヤングの丸井がどうして中野はだめだったのかなと、本当にこういうのを見ると、「ああ、そうか、新宿に行っていたんだ」という、わかるけれども、データとして出たということは、確かに本当に産業振興を進めていく中でも、すごくデータになると思うんですよ。
 それと、通院も、20~50代は新宿に行っている、通院も。これは私、50代ぐらいの人まで、中野の中のお医者さんに行っているのかなと思ったら、20~50は新宿のほうに移動している。ということは、やっぱり年齢層の高い人が中野区の中で通院している。本当、当たり前のことのようですけれど、交通機関を調べたら出たというデータはとても貴重なものだと思うんですよ。
 ですから、オンデマンド交通を進めるに当たって、本当に、交通から調べると一律のアンケートだと無理がある部分も、斉藤委員がおっしゃったようにいろいろあるんですけれど、とても産業振興から、高齢福祉から引き出したら出ない答えが、ああ、こういうところにあるんだという、私は発見をしたので、こういうものがたたき台で、本当にいろいろな産業振興ですとか、福祉のほうとか検討をされて、それでどういうところに本当に必要なんだ、どういうところがオンデマンド交通が必要なんだ、求めているところはどこなんだという結論が私は出てくると思うんですよ。このやっぱり数字だけだと、かなり無理があって、本当に交通機関なんて要らないところまで不便地域になってしまっていたり、そういうことがあるので、やっぱりこれを本当にたたき台として、いろいろなところと持ち寄って検討を深めるということがとても大事だと思いますけれど、いかがですか。
遠山土木・交通担当課長
 今回はオンデマンド交通を目線に入れた基礎調査の一環としての実態調査でございますが、委員の御指摘のように、中野区政全般にかかわるいろいろな生かせるデータとも思ってございますので、そういった面では各所管へと、連携等も深めながら、今後の検討に生かしてまいりたいと思います。
近藤委員
 連携されてつくらないと、これ自体が意味がなくなってしまうと思うので、本当に連携が大事だと思うので、ぜひよろしくお願いいたします。
佐伯委員
 すみません、ちょっと1点、まず最初に指摘をさせていただいて。4ページにあります、この図なんですけども、左の上のほう、上鷺宮の富士見台一丁目、富士見台駅、ここを通っているバスというのは、西武バスの南田中の車庫から練馬へ行く途中のバスが、回送にしておくのも何だからということでお客を乗っけている程度にすぎない、朝夕のみのバスです。昼間も何本か走っていますけど。これをもって千川通りはバスが通っているという認識に立たれては困りますので、ぜひそのあたり、1度ごらんになっていただけたらと思います。
 質問のほうなんですけど、先ほど課長のほうから柏の話が出ました。柏、昨年、我々も12月26日に行って、この話も聞いてきました。まさにコミュニティバス、ワゴンタクシーに関しては、それまで走っていたバスの路線が廃止されたところを補うために走らせたんだということを強調していらっしゃいました。廃止されるということは、採算がとれないから廃止されるわけで、そこを市の政策として税金を投入しても不便な地域の足を確保するんだという市の強い政策だということを強調されていました。また、オンデマンド交通についても、ちょうど市内に東大の研究所か何かがあるみたいで、東大と一緒になってこの研究をやっているということを説明してくれました。
 そういった中で、このオンデマンド交通についても、やっぱりネックになるのは経費の問題なんだということをおっしゃっていましたけども、今、これを検討していくに当たって、これからバスの補助金の問題、中野区の姿勢としては、確保するためにそういった経費は必要なんだという認識に立つのか。また、オンデマンドを検討するに当たって、実際、実施に当たってはかなりの財政的な負担が出るのではないかなということが予想されます。そのあたりについて、今、区のほうのお考えをお聞きしたいと思います。
遠山土木・交通担当課長
 今、佐伯議員から柏の紹介と、それからバス路線廃止に伴う、こういった考え方についてもお話がございました。私ども、実際需要はあると、将来の高齢社会の推移を踏まえれば需要はあるというふうには認識してございますが、また、中野区が事業主体になるという考えは今持ってございません。ですから、そういった意味では、採算性というのは非常に大事な点でございますので、先ほど一部御紹介といいますか、答弁いたしましたけども、補助金の、どういったものが使えるかとか、そういったものも踏まえて、事業者との聞き取り等もやっていきたいと思いますし、実際の事業スキームの構築に当たっては、何といいますか、採算性ということも大変大事なことでございますので、そういったことを踏まえて、例えば平成20年度段階で、このオンデマンド交通の導入の可否も含めて、そこまで踏み込んだ検討をしなければいけないなというふうに認識しております。
せきと委員
 調査の目的を見ますと、区民の要望を伺い、今後の検討に役立てるためということです。終わりのほうを見てみますと、随分、「なかのん」に対する要望が強いんですが、特に運賃や路線、いろんな議論があって現在の形になっているとは思うんですが、区民の方々のこういう要望をどのように受けとめ、また今後検討されていくのか、ちょっと伺いたいんですが。
遠山土木・交通担当課長
 「なかのん」についてでございますが、既にルートとして確立してございまして、今回、一般の路線バスについてのアンケートが多くございますが、もちろん「なかのん」についても欠くことのできないことということで、特に「なかのん」についての利用状況も一端を伺うことは大事なのかなというふうにして、項目の中にも加えてございます。
 現在、この後、口頭報告になりますが、その他で「なかのん」についての動きがございますので、御報告を申し上げたいと思いますが、「なかのん」の運行支援につきましては、区としてもPRその他で応援をしていきたいという姿勢は変わってございません。ただ、何といいますか、決められた時間に運行しなければいけない、決められた路線を運行しなければならないという路線バスの宿命といいますか、そこの解決の一つとして考えられるのがこのオンデマンド交通かなというふうには思ってございます。
委員長
 よろしいでしょうか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 次に、2番、中野駅地区「交通結節点あり方検討会」の検討等についての報告を求めます。
松前中野駅周辺整備担当課長
 中野駅地区「交通結節点あり方検討会」(資料3)の御報告についてです。
 今年度は、表題のあり方検討会を立ち上げまして、これまでに3回実施をしてまいりました。
 内容といたしましては、南北通路、あるいは駅舎の配置等といったところを軸に検討してまいっております。
 今回は、その中間報告として、これまでの検討の骨子を御案内したいと思います。
 資料立てなんですが、大きく3部立てになってございます。
 まず、別紙1のほうが、中野駅地区整備の基本的な考え方、そして別紙2のほうで、あり方検討会で具体的に検討している内容、そして別紙3で、今後の予定というふうになっております。
 早速、別紙1のほうから御案内したいと思います。
 まず、この別紙1の1ページ目なんですが、中野駅地区整備のそもそもの目的、それとそれに対応した検討すべき内容というところを整理しております。
 大きく4点掲げております。
 まず一つが、中野駅周辺の未来ビジョンの実現です。これまで住宅都市の拠点駅から、今後は業務、商業がバランスよく集積した持続可能なまちを目指したいと。それに対して、やはり駅地区もシンボル性やにぎわいのある拠点整備、潤いのある空間形成が必要だろうというところです。
 2点目、交通機能の拡充。現状でも中野駅は飽和状態にございます。そして、バリアフリーという観点からも、まだ未整備な点がございまして、そういったところを解消するために、結節機能のさらなる強化、整合性のとれた南北通路の整備等々といった検討が必要だろうというふうに思っております。
 3点目です。将来の開発需要への対応。経済開発をはじめ、今後大幅な開発需要、利用者増が見込まれております。それらに対応するために、駅への新たな動線や交通基盤の整理、それとあわせた周辺地区の再整備といったところの検討が必要だろうというふうに思っています。
 そして最後、4点目なんですが、まちの回遊性の向上です。こちらは、地形の高低差及び中野通り、あるいは鉄道といったところから、やはり周辺の4地区が分断されているような状況にございます。こういったところを解消して、一体的な回遊性向上を目指すために、歩行者ネットワーク動線の整備であるとか、地形の高低差処理、あるいは周辺商店街との連続性の確保等々といったことを検証してまいりたいというふうに思っております。
 続いて、2ページ目をおめくりいただけますでしょうか。
 このページでは、本年、19年度、基本的には、新たな南北動線とまちの回遊性向上としているんですが、既存の南北動線の機能強化をどう図れるかといった点をポイントに検討してまいっております。一応、留意したい点を三つほど掲げております。
 まず(1)が、新たな南北通路整備のための前提条件を今回三つ掲げております。
 まず、aの1点目なんですが、今の東側の既存駅舎、こちら特殊な構造になっております。したがって、この構造、今の駅舎自体を例えば通路幅を広げるとか、底辺を下げてそこを共通するとかいった、そういったところの改修は基本的に困難であるというところが前提の一つと挙げております。
 そして2点目としては、新たな南北通路を検討する際には、当然のことなんですが、今の駅機能、今の駅舎を利用しながらでなければ整理できないというところを前提として挙げています。
 そして3点目として、新たにつくる南北通路の幅員ですが、こちらは昨年度の検討結果から、現状を18メートルというふうにさせていただきました。必要な幅員につきましては、今後さらに詳細な需要等を勘案しまして、また推計し直すことになろうと思いますが、今年度は18メートルというところを仮定で置いております。
 そして2点目なんですが、その新たな南北通路の位置の検討でございます。先ほどの前提条件から、新たな南北通路を配置できる位置といたしましては、中野通りの西側、あるいは中野通り上空の位置の橋上レベルかというふうに思っております。
 なお、東側の既存駅舎の橋上にできないものかというお話があろうかと思いますが、こちらは残念ながら今の駅機能を担保しながら、その橋上に設置するということ自体が非常に困難であるため、今回は採用してございません。
 そして3点目なんですが、中野通り東側における回遊性の向上ということを掲げております。当然、今後の需要に対して、新たな南北通路の設置は非常に重要なんですが、それと同じく、今の東側の南北動線の機能強化、こちらも非常に重要でございます。
 その機能強化を図るために、まず1点、既存南北動線の改善とありますが、一つは、現在ガード下にございますバスバース、こちらを移動させることによって、今の中野通り東側の歩行空間の拡幅を図れるのではないかというところを掲げております。
 そして2点目は、バリアフリーや美化といった観点から、今の駅舎の改修を図ることによって、既存商店街等との接続性や回遊性の向上を図ってまいりたいというところです。
 そしてもう1点、bに掲げてございますのが、新たな東西南北動線の整備です。こちらは、駅周辺の民間開発、そういったものと将来的に一体となった駅地区の整備を図ることで、さらに大きな東西南北の回遊を図れるまちづくり、そういったものを目指すべきだろうというところを掲げています。
 続くページなんですが、こちらは先ほど申し上げた考え方を将来イメージというふうにして掲げております。この中の真ん中にございます、ちょうど駅を挟む、二重実線の矢印があるかと思いますが、この二重実線、ちょうど中野通り、あるいは既存の東側の駅舎の上、あるいは西側、そして北口の駅直近を東西に結ぶ動線、こういったところの要件に関して今年度、特に軸を置いて検討してまいりました。
 そのほかにも、北口につきましては、新北口駅広場、あるいは将来的な区役所、サンプラザ地区の再整備等々踏まえまして、きちんと動線が北側、あるいは経済開発といったところが五丁目につながるような、そんな東西の動線も将来的には整備されることが望ましいだろうというふうに考えております。
 そして、南側につきましても、駅直近の東西をきちんと二丁目、三丁目とつなぐ、あるいは民間開発も含んで、さらに大きな時点で東西をデッキ等々で結ぶといったような、そんなイメージが望ましいのではないかというところを図示したものです。
 この図の中で、三丁目の西側の駅おり口及び北口五丁目の駅広わきに、紫色の点線で円で囲っているところがあろうかと思いますが、こちらはこういったエリアの民間開発等々が行われれば、さらに効果的な動線の確保というところが図れるのではないかといったところを図示したものでございます。
 ちなみに、このページは、ブルーとか、オレンジ色とか、濃いオレンジの矢印が幾つか入っているかと思うんですが、こちらは地形の高低差を示したものでございます。基本的には歩行者ネットワークを想定しているものですが、この濃いオレンジ色が1階レベルとしております。こちらは中野通りレベルを想定したものです。そして、薄いオレンジが2階レベルで、今の北口駐輪場のレベルです。中野通りをゼロメートルとしたとすれば、この薄いオレンジは、プラス5から6メートル程度の高さイメージというふうに御承知ください。そして、ブルーは3階レベルということで、想定される橋上駅舎の高さをイメージしたものです。おおむね14メートル前後ぐらいになってしまうかなというところのイメージを今持っておるところでございます。
 続きまして、別紙2のほうを御案内したいと思います。
 まず、この1ページ目なんですが、こちらはこの交通結節点あり方検討会の作業フローを示したものでございます。
 第1回目が10月23日に行いました。そして、過年度の検討、歩行者動線、南北通路の配置等々の検討を踏まえて、これまでに3回まで実施をしてございます。今年度につきましては、もう1回、第4回までを想定しておりまして、第4回については明後日、3月19日を予定しております。一応、第4回の中身といたしましては、事業ボリュームのイメージ等までを触れていきたいというふうに考えております。
 1枚ページをめくっていただきまして、続く2ページで、具体的なこれまで検討した内容を整理してございます。今回は、ケース1とケース2の大きく二つにタイプを分けてございます。ケース1が、中野駅西側に新たな南北通路及び駅舎を設置するパターン、ケース2が中野通り上空に南北通路を設置するパターンでございます。さらに、ケース1につきましては、東側をどのように改修できるかという視点で、さらに三つほど案を検討してございます。
 早速、5ページ目の1-1から御案内したいと思います。
 こちらは、まず西側に橋上の駅舎及び南北通路を設置してございます。この考え方は、ケース1共通なんですけれども、こちらの南北通路ですと、前提とさせていただきました通路幅員18メートル、これは確保できる形になります。ちなみに、この西側の特徴なんですけれども、まず、高低差処理につきましては、この四丁目に向かうエリアに対しては、基本的には新北口広場と同じ高さで整備ができるであろうということで、高低差なく改札までつながることが可能になろうかと思います。
 続いて、三丁目エリアに向かってなんですが、三丁目につきましては、公共用地が大変少ないために、こちらはその段差を階段等で処置することになろうかと思います。こちらにつきましては、先ほども申し上げたとおり、やはり民間開発等と一体的に整備がもしできれば、非常に望まれるべき動線がつながるのかなというふうに思われるところでございます。
 施工性についてなんですが、こちらの西側は、今の既存の東側の駅舎、それに支障なく工事をすることが可能だろうというふうに思われます。
 続きまして、東側の考え方なんですが、基本的にこちら、まず1点、中野通りの東側です。先ほども申し上げましたが、今のバスバースを移転させることによって、歩道幅員を現在大体、一番細いところで3.2メートルほどなんですが、こちらを6メートル程度に拡幅できるだろうというふうに思っております。この考え方につきましては、ケース1の3案とケース2、双方すべて共通の考え方でございます。
 さらに、このケース1-1なんですが、そういった東側歩道幅員とともに、今のコンコースの新宿寄りの階段、その下の土砂を取り除きまして、そちらに新たに改札と南北通路を東寄りにつくってはどうかというプランになってございます。非常にこれ、図が小さくて、お手元の資料をごらんいただきながら、文字を追っての説明だとちょっとわかりにくい点があるんですが、ちょっとこの図も小さくて恐縮なんですが。
 要は、この一番新宿寄りに新たな南北通路をつくろうという計画です。ただし、この場合ですと、北口駅広に出るところ、こちら、道路との接続の関係から、どうしても南北通路の幅員が5メートルから6メートルぐらいしかとれないというような構造になってしまいます。なおかつ、この通路の高さなんですけれども、地底の高低差やあるいはレール面との関係から非常に制約されてしまうということが発生してしまいます。それと、高低差につきましても、やはり北口駅広場については、1メートルほどの段差がこのポイントでは生じてしまいますので、それを処置するために、この通路内での処置が何らか必要になってしまうということがうかがえます。
 それと、回遊性という視点なんですが、こちらは、現在の中野通り及び西側の橋上、そして東寄りということで、現在ずっと中野通りに集中してしまっているものが西と東にある程度回遊の幅は広がるのかなというところが、利点としては考えるところでございます。
 そのほかの課題といたしましては、こちらにつきまして、どうしても今、土があるところを掘り起こすという作業になってしまいますので、そういった施工を考えると、現在の北口及び南口の広場の利用を相当工事によって制限されてしまうというような課題が生じます。
 さらに、こちらの駅機能を使いながらの工事ということになりますので、かなり大規模な切り回しの仮設工事等々が必要になるというような課題がございます。
 このプランにつきましては、改札の数ですが、西側の橋上に1カ所、そして東側に1カ所の合計2カ所というようなプランになってございます。
 続きまして、ケース1-2でございます。こちら、西側の考え方及び歩道拡幅の考え方は、ケース1と同様でございます。違う点といたしましては、こちらのプランは、さらに中野通りの東側の歩行部分を土砂を取り除いて、そちら、中野通り向きに改札を集約するという考え方です。
 こちらにつきましては、ちょっとわかりにくいので、若干図示をさせていただきたいんですけれども、こちらをさらに拡幅することで、恐らく11メートル程度の歩行幅員がとれるのではないかというふうになっております。ただし、こちらはどうしても、現在レールを支えている橋脚が残らざるを得ませんので、その橋脚の幅を抜かしますと、有効幅員としては9メートル程度になろうかなというところがございます。
 さらに、このプランですと、改札口が、現状は北寄りと南口にあったものが中野通りに集約されるという点で、やや視認性が現状よりも劣るのかなというところがございます。
 すみません。先ほど1-1の視認性を申し上げるのを忘れたんですが、1-1ですと、さらにトンネル内の改札ですので、視認性は最も悪いということになってしまいます。
 さらに、こちらのプランなんですが、まず高低差なんですけれども、こちらにつきましては、中野通りと現状のコンコース、こちら約80センチほどの高低差が実はございます。それを解消するために、このコンコース内でスロープなり階段なりの段差処理が必要になってくるということが挙げられます。
 次に、回遊性という視点なんですが、こちらはケース1-1と違いまして、東寄りには動線がなくなってしまうために、1-1に比べれば、やや回遊の幅は弱まるのかなということが言えるかと思います。ただし、現状の中野通り東側の幅員が現状よりも大幅に拡幅されることによって、南北動線の機能強化という面では改善が図られるかというふうにも言えるかと思います。
 さらに、施工性についてなんですけれども、こちらもやはりこの土砂を取り除くという工事が、現状の中野通りの利用をかなり制約することが想定されます。さらに、現状の駅機能を担保しながらの工事になりますので、こちらも大規模な切り回し工事等々が必要になろうかというふうに思われます。
 こちらのプランにつきましても、改札の数は、西に1カ所、東に1カ所の合計2カ所ということになります。
 続きまして、ページをめくっていただきまして、ケース1-3でございます。こちらも、西側と中野通り東側の歩道幅員の考え方は同じです。
 ケース3の特徴といたしましては、現在の北口の改札の位置を中野通りに面した部分に移設してはどうかというプランになっております。
 こちらにつきましては、コンコースから南と北、それぞれの広場に直線でつながる形になります。したがいまして、利用者の通行性や視認性という面からは、かなり現状よりもストレートに改善されるのではないかということが言えるかと思います。
 さらに、高低差につきましてなんですが、この位置ですと、ちょうどこのコンコースと北口広場に出る高さはほぼ同じぐらいの高さになりますので、そのままストレートに、フラットに通過することが可能になろうかと思われます。
 なお、南口につきましても、現在も階段で段差を処理しているわけなんですが、将来的に南口の駅広を改修する際にスロープ等で改修をすることができるのではないかというふうに思われます。
 回遊性についてなんですけれども、こちらもやはり西とこの中央寄りの2カ所に制約されて、東側の大きな通路はないわけなんですけれども、やはり直線でつながるという魅力、こちらでかなりケース1-2の中野通りに改札がついてしまうことよりも、むしろストレート性が利用者の動線としては改善が見込まれるのではないかなというところを思ってございます。
 続いて、施工面についてなんですが、こちらはケース1-1や1-2と比べて、既存駅施設への影響はとても少なくなります。ただ、こちらの案ももちろん課題がないわけではございませんで、この北口の改札を駅広面に移設するということですと、この駅施設が現状の駅前広場空間にはみ出してしまう可能性がございます。そうなった場合には、現在の都市計画決定を調整する必要が出てくるという課題が残ります。
 こちらのプランにつきましては、改札の数は西に1カ所、そして東側には北と南の2カ所の、合計3カ所というプランになります。
 そして最後、ケース2でございます。こちらは、中野通り上空に新たな南北通路を設置する考え方です。こちらにつきましても、基本的には、橋上南北通路は前提としていた18メートルの幅は確保することが可能でございます。なおかつ、ケース1と同様に、中野通り東側の1階の歩道幅員をバスバース移設によって確保することも可能でございます。
 ただ、こちらのプランといたしましては、まず基本的に、1階の今の東側の改札、これがなくなってしまう形になります。したがって、1階レベルで改札口に対する視認性はとても悪くなってしまうということが出てきます。
 さらに、高低差についてなんですが、こちらはすべてが、東も西も橋上レベル、3階レベルになってしまいますので、特に東側に向けては大きな高低差が生じます。先ほども14メートル程度と申し上げたのですが、そのくらいの処理が必要になってくるということです。
 それと、特に三丁目の接続についてなんですが、中野通りの上に橋上の通路をつくりますと、その落とし口が三丁目に向けてはほとんどないということで、かなり現実的な接続性が難しくなるのではないかということが考えられます。
 それと、回遊性の視点なんですけれども、ケース1と違いまして、こちら、すべての回遊動線を中野通りの1階と橋上レベルに集中するような形になってしまいます。そういう意味では、東や西へ広がっていたケース1と比べて、回遊の幅は逆に狭くなってしまうのではないかということが考えられます。こちらは、やはり避難通路等々を考えた場合でも、中野通りの上空に集中してしまうことはやはり課題が残るのかなというところが考えられます。
 さらに、施工性の問題なんですが、こちらは、中野通りをまたいで西と東に一括して板を張るということになりますと、非常に長い距離になってしまいます。したがって、一括の施工というのがなかなか考えにくい。したがって、分割施工ということになるんですが、そうしますと、まず最初に西側を整備してから、それから東側の今の階段の位置、そこに柱を立てるような形になってしまわざるを得ません。そうしたことから、かなり施工性の難しさであったり、今の駅機能を利用しながら、こういった工事をするということは、相当大幅な切り回し、仮設工事、そういったものが必要になってきてしまうという課題が残ります。
 さらに、その中で、ブルーの南北通路の両わきに茶色いスペースがあろうかと思いますが、こちらはその施工上、通路幅員としてはこれだけとれればいいんですけれども、必要以上の板を張らないと工事ができないという構造になっております。そうしますと、費用的にも、施工期間的にもその分、膨らんでしまうという課題が生じます。
 さらに、このプランですと、現状使っている東側の駅舎空間、これを今後一体どうすべきかといったような、そんな検討も必要になってくるというところがございます。
 このプランの改札口といたしましては、やはり西に1カ所、東に1カ所の合計2カ所というような内容になってございます。
 以上がこの4案のポイントを整理してまいったところです。
 続いての7ページ目なんですが、こちらは先ほど申し上げた橋上の高さ感のイメージをお伝えするためにちょっと整理したものでございます。
 まず、上の段階昇降タイプとしておりますものは、その3階レベル、14メートルの高さを2段階に分けて落としている模示でございます。こちらはおおむね7メートル、7メートルで、階段なり、あるいはエスカレーターなりでおろすイメージになるんですが、そうしますと、ページの右側に写真を載っけているんですが、JRの新宿駅東南口でございます。こちらの高さがおおむね7メートルということで、イメージ的にはこの高さのものが2段詰まれるような高さイメージということでございます。建物、ビルの高さで言いますと、おおむね4階ぐらいの高さになろうかなというところです。ちょっと簡単なサンモールアーケードのファサードを図示しているんですが、ごらんのような高さイメージになるということです。
 その下の段は、直接昇降タイプとしておりまして、クランクさせずに一挙にこの高さをおろすとどのぐらいになるかということで、右側の写真は、東急東横線の元住吉の写真なんですけれども、これがちょうど高低差14メートルということで、参考として載っけている次第でございます。
 そして最後、別紙3の一枚紙になるんですが、今後の予定でございます。
 中野駅地区に関しましては、平成16年度から検討を進めてきた次第でございます。今年度は南北通路及び駅舎の配置検討を軸に検討してまいったわけなんですが、平成20年度は現在お示しいたしましたこの4案を一つの構想案に取りまとめていきたいなというふうに考えてございます。その取りまとめに当たりましては、検討会の場をやはり設ける必要があるだろうというふうに思っております。それと、将来必要であろう都市計画の変更についても検討を進めていきたいというふうに思っております。
 さらに、再来年度になるんですが、平成21年度につきましては、一つに取りまとめた整備構想案をパブリックコメント手続等々を経まして、「構想案」から「構想」に、「案」を取り除く作業が必要になってくるだろうと思っております。さらに、構想案に基づいて具体的な計画を、中野駅地区整備計画を検討する。さらに、都市計画の変更手続に向かった作業を行うというところをイメージしております。
 ページの下のほうには、10か年計画のスケジュール間にこの駅地区の整備スケジュール、どのように載っているかということで、昨年10月の特別委員会でも提示させていただきましたものをまた提示しておる次第です。
 一応、報告は以上です。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。
内川委員
 まず、この検討会というのは、これは当然JRの方も参加しての検討会ですよね。
松前中野駅周辺整備担当課長
 今年度もJRに参加をしていただいております。そして、次年度も参加していただくことになろうかというふうに思います。
内川委員
 それでは、まず2ページの左側の一番下、中野通り東側の橋上レベルについては困難である。これはゼロホールのあたりから線路を渡って北に行く自由通路のことですか、これ。
松前中野駅周辺整備担当課長
 こちらで示しているのは、今の駅舎のホームの範囲の中で橋上駅をつくるのは困難だろうということを示しています。
内川委員
 そうすると、以前の計画にありましたゼロホールのあたりから線路をまたいで北に行く自由通路の交差部はまだ残っているということですか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 ゼロホール付近での線路をまたぐ計画というのは、今年度の検討の中には入ってございません。
内川委員
 わかりました。それと、いろんなケースが示されておりますけれども、下のほうにいろんな要素で「○」とか、「△」とか、「×」がついております。それを見ますと、ケース1-3というのが、一番「○」と「△」が多いのかなと。JRさんとしても、区としても、この1-3あたりに落ち着いていくのかなと、そこら辺はいかがなんでしょうか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 先ほどの説明で、この図で「○」、「△」、「×」というところの御説明を忘れてしまったんですが、「○」は現状と比べて良好、改善するだろう。「△」は現状維持程度だろう。「×」は現状よりも劣ってしまうのではないかというところを示したものです。
 委員がおっしゃるとおり、純粋にその「○」の数等で比較しますと、1-3が一番「○」が多い。ということは、好ましい点が多いというプランになっているということでございます。
内川委員
 それと、7ページのこれは図面なんですけれども、上と下で、エスカレーターの違いを示されておるんですが、これは下の図面というのは、南口のほうにエスカレーターがつくというような解釈でよろしいんですか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 この7ページの図は、北口に面しての高さ処理のイメージでございます。
内川委員
 私も、総括でちょっと質問をさせてもらったんですけれども、やっぱりいろんな設備に関しては北口のほうにほとんど集中してしまって、私としては、南側のほうに人がなるべくおりやすいように、エスカレーターもぜひつけてもらいたいなというふうに考えているんですが、それは構造上無理ということなんでしょうか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 私としても、南口を十分に開発していきたいというふうに思っておりまして、この7ページでお示ししたのは、高さ感覚をお伝えするために載っけて、それがたまたま北口になっているということでございます。もちろん南口につきましても、先ほども説明の中で、中野通りの橋上に連絡通路をつくってしまうと、三丁目についての落とし口は非常に難しくなると申し上げたんですが、これが仮に西側のほうに橋上駅、あるいは南北通路が設置されますと、落とし口のポイントとしては恐らく桃園通りあたりになろうかなというイメージを持ってございます。その落とし口の検討につきましては、先ほども民間開発等を含まないとなかなか望ましい形は難しいというところがあるんですが、それでも現状でも、最低限の暫定で落とすということは可能かなというふうに思ってございます。
 また、二丁目につきましても、現在、二丁目の再開発事業が進んでいるわけなんですけれども、そういったところ、あるいは南口広場の整備に伴って、こちら東側の東南面についてのよりあるべき姿は、今後また検証していきたいというふうに思ってございます。
林委員
 ちょっとすみません、見方がわからないんですけれども。すべてエレベーターは、上のほうからホームまではあるんですが、ホームから地上のほうにはエレベーターはないのでしょうか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 こちら、確かに図がわかりにくくて恐縮です。まず、西側に橋上駅舎をつくるプランですと、例えば、この下に断面略図を書いているわけですが、こちらのこの赤い四角、EV、これがエレベーターで、今のホームからエレベーターを設置するということを図示しております。ただ、既存の東側の現状もエレベーターまでは設置し切れていなくて、今回の検討の中でも、東側についてはちょっとエレベーターのほうの設置は検討の中には含まれてございません。
林委員
 バリアフリーになるんですか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 この西側の橋上でつくりますと、エレベーターとエスカレーターと階段、これが一応フルセットで入るということで、これはバリアフリー要件を満たしているものというふうになります。
林委員
 確認で。では、これから今後すごく高齢者がふえて、視覚障害や車いすの方が多くなると思うんですが、きちんと連動性がとれているバリアフリー計画となっていると、ちょっとそれが読み取れなかったので、それだけ確認します。
松前中野駅周辺整備担当課長
 駅の機能については、エレベーター、エスカレーター等々は設置しまして、バリアフリーを図れる内容になっております。さらに、コンコース内でも、先ほど段差が生じるところについては、スロープ等々でバリアフリーをきちんと対処するようにプランを練っていくというところでございます。
ひぐち委員
 今現在、中野駅の南口のところにJRの建物がありますよね。この絵だと、その絵はないんですけれども、あれはなくなっちゃうことなんでしょうか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 南口の駅施設につきましては、今年度の検討は、南北通路の配置を軸に検討してまいりましたので、まずその駅施設そのものはJRさんの所有物ということで、それを今後どのように扱うかという内容においては、今回の検討の中では、具体的には検討の対象にはなっていないということです。
ひぐち委員
 あともう一つ、同じく南口のところに、どちらかといったら新しいビルがすぐ交番のわきにありますけれども、それがこれは緑になっているんですけれども、それを壊しちゃうということなんでしょうか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 おっしゃるところのビルにつきましては、現在二丁目の再開発事業の中に含まれているかというふうに思います。
ひぐち委員
 ちょっと話がずれてくるんですけれども、商店街との話し合いというのは、これまでに何か具体的にあったんでしょうか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 18年度の駅の検討の内容につきましては、これまでに各商店街、あるいは各エリアにおけるまちづくり勉強会等々で御説明を申し上げております。回数にしますと、約10回程度、商店街も含めて、地元の方々と御意見交換をさせていただいたところでございます。
ひぐち委員
 多分、商店街の方々が心配なされているのは、改札を利用する乗降客の方向の問題とか、それにプラス駅の中に商店街ができてしまうという、そういう二面性のことを考えていると思うんですけれど、その辺は把握していらっしゃるんでしょうか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 いわゆるJRの駅ナカの商店街ですとか、あるいは駅ビルといった商業機能については、現在の検討の内容には入ってございません。また、勉強会の中において、商店街等々、さまざまな御意見をいただいているんですが、やはり18年度の検討の内容ですと、機能がすべて西側のほうに偏っていて、東側が非常に弱いというようなお声をいただいております。今年度検討している中では、そういった既存の東側の動線をいかに強化できるかというような視点で内容を詰めていっているところでございます。
ひぐち委員
 あともう一つ、駅広場が大体緑できれいに、何か緑が多くて非常にいい感覚に見えるんですけれども、ビルとビルをつなげるとか、それから人間と交通を離すために駅前広場に回廊のデッキとかそういうことはお考えになったことはあるんでしょうか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 将来的には、この3ページにも図示しておりますように、東西の矢印、あるいは南北の矢印をもって、例えばデッキでつながるであろうとか、そういったところをイメージしているものでございます。
伊東委員
 4案、御提示いただきましたけれども、まずお伺いしたいのは、東西の橋上、あるいは現状の中野通りレベルの改札口ということで示されていますけれど、それぞれの改札利用者数の予測というのは、数字としては出ているんですか。この4案、それぞれ。
松前中野駅周辺整備担当課長
 具体的な改札の利用者数というところでは、まだ今年度はそこまでは至ってございません。ただ、18年度の検討の中で、警大の開発等々を踏まえて、将来おおよそこのぐらいの利用者増が見込めるだろうという数値は推計で出しております。それに基づいて、新たな南北通路は幅員が18メートル必要だろうというところの仮説を立てているところです。
伊東委員
 ぜひこういうものをある程度予測に基づいて、この流れはどっちに処理できているのかという、その辺の検討を進めていただきたいなと思います。例えばそういうものが出た時点で、現状、ガード下、中野通りを挟んで東側、西側、両方に歩道がありますけれど、あそこは自転車も通る、歩行者も通る。東側においてはバス、タクシーの乗降のための方々もいらっしゃる。騒音、排気ガスもあって、環境的には非常に悪い状況があります。そういうものも含めて、その流れがどうなるのか、具体的に検討していただく価値はあるかなと思いますが。
 それで、1点お伺いしますが、4案共通して示されていないのは、中野通り西側の歩道の部分については、拡幅も、あるいはそうした交通対策も示されていないんですけれど、全然真っさらの状態、現状のままで考えられているのか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 おっしゃる中野通り西側の歩道についてなんですが、まず1点、東側の歩道については、バスバースを移設することで幅員の拡幅が可能です。ただ、西側について、同じように拡幅を考えるとなると、現状、土で壁になっているところの、そのまた土砂を掘り起こすというような工事が必要になってしまいます。そうしますと、かなり施工性の面で費用がかかるであろうという点と、やはりそちらをいじるとなると、中野通りの交通に支障を来してしまうということで、かなり課題が多いのではないかなというふうに思っております。今年度の検討の中では、そういった事情もあって、中野通りの西側の歩道についての改修等には、特にちょっと触れていないという状況です。
秋元拠点まちづくり担当参事
 ただいまの御質問でございますが、交通、歩行者の流れ、これは18年度に実は調査をしてございます。その段階では、北口におりる方が、真っすぐ北へ行かれる方と、それから中野通りを横断して西側に渡る方、これがちょうど半々という数字が出ておりました。それからもう一つは、この警察大学校等跡地の開発によって、約3万人から4万人の乗客数が増加するだろう、そういう予測のもとで、先ほど申し上げた西側における南北通路の幅員、18メートルを暫定的に出しているということでございます。
 西側の中野通りの歩道、これにつきましては、やはり警察大学校の開発が進むことによりまして、今申し上げましたように、3万人から4万人のお客様が増加をするということになりますと、その段階では、まだ新北口広場の整備が済まないだろうという状況がございます。そうしますと、現在の北口の広場を歩行者系の広場として、そこにお客様をためて、それから西に渡すというような作業が必要になってくる。したがいまして、その段階では、当然、この歩道についても、新北口広場の一部を中野通りレベルにすき取って、やはり歩道を広げていくようなことをしないと、警察大学校の開発が受けとめられないだろうという想定をしてございます。
伊東委員
 ぜひ、ある程度予想がついている、議論もされているとは思うんですけれど、このことによって交通量、18年度の資料の流れはこう変わりますよという予測値を入れていただいたほうがわかりやすい、説得力があるんじゃないのかなと思います。
 それと、1-1案については、既存駅舎、東側、新宿寄りの乗りかえ通路を南北自由通路にという案を示されているんですけど、ほかの3案については、それがないわけですよね。できないのか。それをやることによって、コストは当然かかるでしょうけれど、1案だけあって、何で2案、3案、確かに新宿寄りの乗りかえ通路、これは乗りかえ通路として利用しないで、逆に南北通路、専用通路として開放することは可能じゃないのか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 1-1のこの東側の通路ですけれども、これはちょっと説明で言葉足らずで申しわけなかったんですが、現在ある地下の乗りかえ通路、あれを指しているものではございません。新たに階段の下を掘り除いて、そこに改札、そしてそれにつながるようにトンネルを新たに掘るというイメージでございます。
伊東委員
 そうすると、既存の新宿寄りの乗りかえ通路というのは、あの扱いは、今こういうところで議論されていないのか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 現在の地下乗りかえ通路につきましては、検討案の中での議論にはのってございません。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今のその地下の通路、これにつきましては、南北の広場、要するに受けがないということがございまして、現段階では検討をされていないということでございます。そのかわりに、新たに南北通路を線路下につくった場合に、どの位置にできるのか、実現可能なのか、そういったことを19年度検討させていただいて、今発表させていただいたような内容のものしかちょっとできないのではないかという結論に達したものでございます。したがいまして、今、委員からの御指摘の地下の通路、確かにございますので、そういった利用についても、今後検討していく必要があるのかなというふうには思ってございます。
伊東委員
 ちなみに、その通路の位置、既存駅施設ということでは、ここに既存の通路があるというのをちゃんと入れておいて、大体南北のどの辺に位置するのか、理解できるような図面のつくり方、例えばこれ、3ページのところに既存の地下の乗りかえ通路がどの位置に該当しているのかと、そういう部分、入れておいてほしいなと思いますけれども。
松前中野駅周辺整備担当課長
 失礼をいたしました。この3ページの図で申し上げますと、ちょうどこの点線矢印、この位置のあたりが今の地下連絡通路、位置的には大体このぐらいのポジションに当たるかと。ちょっとこの図示ではわかりにくくて、申しわけございません。一番、向かって紙の左側のこの点線矢印の位置あたりになろうかというところなんですが。
伊東委員
 その位置に将来的な、今後、民間開発とあわせて一体的な検討が必要な歩行者動線、確かに二丁目地区の再開発から見ると、橋上の通路というのは魅力的なのかもしれないんですけれど、逆に受け皿として、北側の部分からはどうなのか。だから、この時点で、わざわざ何で3階レベルの自由通路というような表現になっているのかな。地下にもそうした既存施設があるにもかかわらず、わざわざ3階レベルと、この段階で表現する必要はあるのか。
谷村拠点まちづくり推進室長
 現在あります、この図面でいきますと、ホームがあります一番新宿寄りのところが連絡通路になっておりますけれども、それがあまり広くなくて、そこのところを自由通路とするにはかなり拡幅しなくては難しいということがあります。乗りかえ通路としての機能は確保できるんですけれども、自由通路とするとなると、相当レールの下を掘らなくちゃいけないということになりますので、費用的にも相当コストがかかるだろうと。それであれば、現在、二丁目にあります再開発事業とあわせまして、ここのところで将来的に民間開発というふうに書いてございますが、こちらの五丁目のほうの再開発等の事業とあわせた形で、デッキで結ぶことがより効果的にまちづくりとしても効果があるのではないかということで示したものです。
 ただ、この1-1から1-3、あるいは2のケースの中でそれが示してないというのは、そこのところはまだ具体的な位置付けができていないものですから、現在あります用地の中で処理するとなれば、具体的に示せるのは、1-1ですとか、1-3、1-2というふうな状況になるということで、将来的な構想として、区としても望ましいのは、東側のデッキレベルでの南北を結びまして、これにおきまして回遊性を高めるということが非常に重要ではないかなというふうなことで、ここであくまでも将来イメージというところですが、この中でお読みいただければというふうに考えております。
伊東委員
 最後にします。先のことですから、また同じように検討のパターン、そして検討の結果というのは、順次示されると思うんですけれど、その辺も十分よく検討してください。お願いします。
かせ委員
 いわゆる今度の案というのは、現状の段階で、例えば民間開発とか、そういったものは将来の課題であって、現在の状況の中で変更できるものを提示したということでいいんですか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 周辺の民間開発という関係性の中ではなくて、現状、JR本社も含めて、JRの駅地区の範囲の中で、どこに南北通路をとれるか、どういうふうにしたら東側の既存の南北動線を強化できるかという範疇の中での検討ということです。
かせ委員
 したがって、そういう制約の中での計画であるということで、常識的に考えても非常に無理のあるといいますか、そういうような計画に見えてくるわけです。例えば、4案示されておりますけれども、2というのはちょっと別ですよね。別枠で、1案の1、2、3、これが類似しているのかなというふうに思うわけですけれども、その中で、やはり問題になるのは、南口のほうの問題です。3階レベルで橋上駅をつくるけれども、北口のほうでは北口広場のレベルにつなげられるというのが共通しています。それと、南のほうに行きますと、どこにぶつけるかということでは書かれていない。そうしますと、これでどういうふうに、こういう自由通路としてつくられるのか、これがよくわからない。一般的に自由通路というのは、自由に行き来できるというところで、線路をまたいだなら、南でも北でも、どちらにも自由に、しかもバリアフリーで行けるというように思うわけですけれども、そういう絵になっているのかなというのがわからないんですが、どうですか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 委員のおっしゃる三丁目の落とし口についてなんですけれども、確かに現在の状況では、民間の用地を含まないと、最も望ましい姿というところはなかなか難しいだろうというふうには思っております。ただ、民間の開発を含まなければ三丁目の落とし口がつくれないかという話になりますと、これはちょっと違っておりまして、かなり幅は狭くなってしまうことは想定されるんですが、今の道路を若干整備することで、暫定的な落とし口はつくれるだろう。それも当然、階段とエレベーター等々含んで、きちんと車いすの方も御利用いただけるような、最低限の整備は可能ではないかということが検討会の中でも考えられているところです。
かせ委員
 もう少し具体的にお話をいただきたいんですが、先ほどの議論だと、桃園商店街のあたりに落とすんだというお話だったんですけども、どういうふうに落とすんですか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 西側の橋上南北通路の位置が、ちょうどこちらで図示しているもの、小さくて申しわけございません。この位置がおおむね三丁目のエリアですと、桃園通りの入り口付近になろうという位置でございます。したがって、暫定的な形にしろ、この付近に南北の通路を落とすことが可能であろうというお話です。
かせ委員
 よくあの辺の地理は御理解いただけるだろうと思いますけれども、あそこは桃園商店街、そんなに広くない道ですわね、5メートルぐらい。それと、すぐ線路ぎわというのは坂道で、ずっとあまり広くない道路というか、通路みたいなところですよね。あそこのところで落とし口をつくるということになると、どうなるのか。無理じゃないかと思うんですよ。新たにどこかの土地を買収して、例えばエレベーターをつくるということだって、やっぱりそれなりの建物、建て屋が必要だし、それに至る広場だって必要だし、一定程度の土地がないと、それはできないわけでしょう。これ、どこにつくるんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 今、課長のほうから御報告申し上げましたが、やはり民間の開発によって、ゆとりあるスペースを生み出したいというのが考え方の一つにあるわけでございますが、ただ、最低限の落とし口としては、やはりJR用地を一部お借りして、その中でおり口を処理するという、そういう想定をしているところでございます。
かせ委員
 JR用地を想定するというと、いわゆる線路敷きということになるんでしょうか。それと、この辺の絵で見ましても、敷地いっぱいに何本もホームがありますわね。それで、中央線を見てみましても、中野駅のホームというのは、どちらかというと狭いですよね。かなり狭いですね。そういう中で、さらにそういうものを置くということになると、より困難といいますか、大変な駅になるのではないか。これはどういうふうに考えているんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 3ページの図がございますが、こちらの西側の橋上駅舎、南北通路、これからさらに西側を活用して、西側のJR用地、こういったものを活用しておろすことは可能ではないかという想定でございます。現在、具体的な検討をしてございまして――開発が済むまで、その南口のおり口がないということですと、何のために南北の自由通路かという話になってしまいますので、一応そんなところもやはり想定をしているということでございます。
かせ委員
 これから検討ということですけれども、検討していただくことになると思いますけれども、それがやっぱり大きな問題の一つということです。
 それと、3案を見てみましても、結局はエレベーターが――南北でエレベーターをつけられるというお話がありましたけれども、ホームにおりるということになると、エレベーターというのは西側のほうでしかないですね。それで、非常にホームから偏っているわけで、どちらかというと、駅の真ん中、あるいは東側のほうには使いにくい、おりていけないという構造になっていますけれども、これは無理だということなんですか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 西側の橋上の設備の中では、エレベーターの配置は物理的にこの場所になってしまうということです。なおかつ、おっしゃる東側の橋上レベルなんですけれども、こちらは物理的に不可能だということです。
かせ委員
 現地を見れば、そうだろうと思うんですよ。もともと非常に複雑な地形でして、西のほうに行けば、線路の高さとそれから二丁目も五丁目も同じ地面になりますわね。そういうところにトンネルを掘ることもできませんし、橋上化するということになれば、またおり口の問題とか出てくるわけで、それで無理だという絵になっているんだろうというふうに理解しますけれども、そうしますと、私も地域の、特に中野二丁目の住民の皆さんの意見を聞いておりましたけれども、いわゆる回遊性の問題といいますか、それで駅利用の問題ということでは、実は今に始まったことではなくて、もう何十年も前からあちらのほうの使い勝手は悪いんで、むしろ向こうのほうに駅を移してほしいなんていう議論まであったということを御存じだと思うんですよね。そういうようなことからすると、あまりにも西に傾いているということは、私もそう思うんですけれども、その辺の認識、どう思っているんでしょうか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 18年度検討の内容につきましても、やはり西に偏っているという声をたくさんちょうだいしております。それを解消するためにも、もちろん私どもも、東側の回遊の重要性は十分認識をしてございます。既存の南北動線をいかに強化できるかというところを十分踏まえた上で、今回の検討案を示させていただいているということでございます。
かせ委員
 それと、やはり気になってしまうのは費用の問題なんですよね。それで、本会議とか、それから総括でも触れられておりましたけれども、本会議の答弁では、自由通路ということになると区の負担ということになりますよね。そうすると、どれだけの費用がかかるのかというのがやっぱり心配なわけですけれども、その辺はどうですか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 かかる費用等については、今後検討してまいりたいというふうに思っています。
かせ委員
 本当に、これから検討ということだけれども、何か仕事を始めようというときには、概算でもどれだけの予算を組むのか、経費がかかるのかというのは、それがないと、これは危ないですよ。そういう検討もしていないんですか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 第4回目を明後日に予定をしてございます。その中で、事業ボリュームのイメージ等々に触れたいというふうに思っております。また、次の委員会では、その事業ボリュームのイメージをお示しできるかというふうに思っております。
かせ委員
 それと、もうこれもいろいろ議論の中では出ていますけれども、あえてお聞きしますけれども、JRはこの検討会の中に参加したということで、技術的な議論ができたのかなというふうに思います。JRの参加がなければ、こういう絵もかけなかったんだろうと思うんですよね。それは理解するんですけれども、では、JRがこの計画に対してどう考えているかというのは、やっぱりまだ見えていないんですよ。本当にJRが何を考えているのか。それで、やっぱり住民の皆さんは、このまちの中でどうなってしまうのか。特に営業がどうなってしまうのかというのは、やっぱり強いわけですよ。駅はきれいにしてもらいたいけれども、今のまちを壊してほしくないとか、商売をやっていけないようなまちになっては困るとか、いろいろあるわけです。
 そうした場合に、JRは、今回の場合に、交通結節点のあり方というふうに絞られているけれども、本来はそうじゃなくて、そこのところを確かめないと、これまた危ないんじゃないでしょうか。JRが駅ビルをつくるのか、どうなのか。それで、駅ビルをつくった場合に、JRは採算が合うのかどうなのか。こういったことは検討しているんだろうと思うんですよ。そういうことも聞いていますか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 JRが駅ビルをつくるかどうかでありますとか、駅ナカ商業をどう考えているか等々につきましては、先ほども申し上げたんですけれども、今年度の検討の中と直接関係するところではございませんでしたので、今回の検討の中にそのような議論は入ってございません。
 ただ、中野駅について、JRがどのように考えているかという点なんですけれども、JR自体も、もう中野駅は現状でも飽和状態だということは十分に認識をされているというふうに思っています。また、バリアフリーといった点でも、まだ未整備だという認識はあるというふうに感じております。
委員長
 申しわけございません。3時を過ぎております。まだほかの方も質疑がございますね。
 それでは、休憩をとらせていただきたいと思います。3時30分まで休憩にさせていただきます。

(午後3時11分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後3時30分)

かせ委員
 先ほどどれだけの経費が必要かということで、これから検討するのだということですけれども、ちなみに財政フレームでは、総額で169億円というふうに計上していますけれども、これは中野駅地区整備で、20年度から26年まで全部ですけれども、これではトータルすると169億というふうになっておりますけれども、これはどういうことが含まれるんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 それは、中野駅地区だけでなくて、中野駅周辺ということで、警察大学校、それから駅地区、それから南口、それを含めた金額で計算をしているということでございます。
かせ委員
 そうしますと、ただこういう数字が出てきたというだけではなくて、積み上げられてきたことだろうと思うんですよね。だから、例えば警大跡地にはこれだけ、それから駅整備にはこれだけ、それからこの地域にはこれだけというような積算があって、こういう数字が出てくると思うんですけれども、そうしますと、この交通結節点では幾らかというのは当然検討されたというふうに思うんですけれども、どうなっていますでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 中野駅地区につきましては、80億程度を見込んでおります。
かせ委員
 この80億ですけれども、その中には、現在もやられているような、こういう検討作業とか、そういうものも含めて、それから実際の事業費、いわゆる建設費まで含めて考えられていると思うんですけれども、では純粋に整備のための費用というのは、このうちのどのぐらいなんでしょうか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 まだ整備の方法等、具体的に考えてございません。そういったことから、事業計画だと、実際の整備費等では、今申し上げた80億からコーディネート、あるいは調査等を引いた金額が事業そのものの整備費ということで考えております。
かせ委員
 全く答弁になっていないですよね。それで、整備の手法によっても違うとか、工事の方法によっても違うと言うけれども、通常、最も経費のかかるものとして計算するんじゃないですか。最も困難な工事手法を念頭に置いて、これだけの予算はかかるんだということで検討するんじゃないですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 先ほども課長のほうから御答弁申し上げましたが、実際にかかる事業ボリューム、これにつきましては、次回、検討の対象になっているということもございまして、もう少しやはり明確な段階で御答弁をさせていただいたほうが適切かなというふうに思っております。
かせ委員
 つまりここに出された数字というのは、あくまでも架空のものであってどういうものかわからぬ、やってみなきゃわからぬという程度の数字なんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 全くでっち上げたものではなくて、一定の想定で申し上げたということでございまして、もう少し確かな金額ということで、こういった委員会では御報告させていただけたらというふうに思っております。
かせ委員
 もう聞いてもしようがないような答弁しか返ってきませんし、結局、根拠がないんですよ、聞いていても。それで、工事の手法について、例えば北口の広場の整備にしたって、どれだけお金が――まさに3層構造にしたり、いろいろな設備をすれば、どれだけお金――もう天井知らずですよね。だから、どうなるかわからないと。そういうような計画で出しているこの数字というのは、全然当てにならないじゃないですか。ひょっとしたらもっとかかるかもしれない。そういうことじゃないですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 もう少し明確な金額が出た段階で、それの御協議はしていただけたらというふうに思っております。
かせ委員
 もう終わりにしますけれども、本当にこれからの中野のまちづくりの問題であるとか、それから中野の財政のあり方であるとか、そこにかかわる重大なことを検討しているわけですよ。だから、もっと真剣になってこういうものを、数字を出すにしても出していただきたいというふうに、これはもう答弁は求めませんけれども、指摘しておきたいと思います。
せきと委員
 昨年7月の委員会で、約160億から200億という、大まかな金額を示していただきました。その後、検討を進めて、きょう報告いただいたということなんですが、この金額については変更はあるかないかというのは、あさってのところで話し合われるというお話でした。
 かせ委員の質問は、財政運営の考え方、2008年改定の中で、中野駅地区整備とされている部分の、23年から26年度にかかる費用の合計が169億と、これは中野区が示した資料の中に書いてあることを指摘して、ただしたものであります。参事は、先ほど駅だけでなく警大等も含むとおっしゃられましたが、警大跡地は別立てで項目があります。そこのところをもう1度確認したいんですけれども、いかがでしょうか。――じゃ、また後ほどわかりましたら、教えてください。
 それで、なぜ中野駅舎を変えるのかというのは、警大跡地の開発によって、3万人から4万人の利用者増があるからだというお話でした。新しい区報を見ますと、区民意識調査の結果というのが出ています。総務委員会でも報告があったところなんですが、駅周辺整備というのは、もう区民の要望としてはそんなに高くはないと言わざるを得ません。今後、中野区に力を入れてほしいことはという設問の上位10位の中に入っていないんですよね。数字を示してみますと、区民の要望ではなく、開発に伴う利用者増によってこの駅舎の開発を行うというのであれば、本当に中野区が負担する費用は最小限に抑えていただいて、現在あるもの、改札ですとか、そうしたものを最大限活用した駅舎計画にしていただきたいということをこれは申し上げておきます。
秋元拠点まちづくり担当参事
 先ほどの基金、起債を活用する事業一覧の中で、私は中野駅周辺一括というふうに申し上げましたが、これは訂正をさせていただきます。中野駅地区だけで118億6,000万という金額でございます。この内訳につきましては、ちょっと今調査をしておりますので、しばらくお待ちいただきたいというふうに思います。
 それと、あと、中野駅の周辺まちづくり、これは平成17年度において、中野駅周辺まちづくり計画というものを策定いたしました。その中では、多くの区民の方の参加によってつくった計画、こういったものを私どもは着々と実現していかなければならないというふうに思っております。こういった積み重ねが持続可能な中野のまちの構築につながるんだというふうに私どもは思っているところでございます。
せきと委員
 ありがとうございます。先ほど申し上げました169億円というのは、23年度から26年度ということです。きょうお配りいただいた資料の8枚目には、中野駅の整備は27年度以降も続いていくとなっているので、この予算の枠内ではおさまらないということは明白であり、そのことを指摘して質問とさせていただきます。
林委員
 3万人の乗客がふえるということなんですが、それだけの多くの人たちが中野に来るときには、多分自転車やバスやタクシーなどで来ると思うんですが、その点の整備はどうでしょうか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 自転車等々の整備についてなんですが、今年度は南北通路、駅舎の配置を軸に検討をしておりましたので、今年度の検討の中では、自転車についての議題に当たってはまだ触れてございません。ただ、その点につきましては、平成18年度に主に新北口駅広場の活用の中で、自転車やあるいはバスバースの乗り場等々の検証をしております。20年度以降は、この駅、南北通路の配置を含めて、駅広場の機能がどうあるべきか等々をさらに検討を深めたいというふうに思っております。
林委員
 自転車のことでもう1点。この南北通路なんですけれども、そこは自転車が乗り入れてしまったりとかもするようなことになるんでしょうか。どのようなイメージでこの通路を考えていらっしゃるんでしょうか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 基本的には、歩行者通路というふうに考えております。
小林委員
 概要等は大体わかるんですが、ちょっと地域住民等の心配事も結構ありますので、若干その件から質問させてもらいたいんです。特に中野三丁目のほうなんですが、現在、この計画どおり流れができるということになると、ここの道路のグレーのゾーンの民間開発が望まれるエリアということで、これが大体考えられる部分なんですが、再開発という問題が当然あると思うんですが、そうですよね。この場所で、受け皿として。
松前中野駅周辺整備担当課長
 このグレーで色をかけている部分なんですけれども、手法としては再開発ということもございましょうし、あるいは協働化といったこともございましょうし、あるいは土地区画整理事業といったようなところも、まだ幾つか考えられるかと思います。こちらの将来像、どんな事業手法が考えられて、どんな姿が描けるのかといったところは引き続き検討していきたいというふうに思っております。
小林委員
 今度、時期的な部分なんですが、8ページのところで、中野駅地区ということで、ステップ2、ステップ3ということで、ステップ3までに大体何を決めるという予定なんでしょうか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 基本的には、上段、文字で整理をしております、20年、21年度で今複数ある構想案を一つに取りまとめて、さらに21年度にはパブリックコメント手続等を踏まえて、案をとる作業、構想をつくる。そして、具体的に計画を着手するための具体的な計画といったところの一連を、このステップ3の段階まででおさめていきたい。あわせて都市計画手続も進めていきたいというところです。
小林委員
 実は、ここの再開発ということに関して、大体地権者は20人ほどいらっしゃるエリアなんですね。もう一つ考えられるのが、やがて来る桃丘小学校の跡地ということなんですが、ここが一応対象になるようなお考えは区としてございますでしょうか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 桃丘小学校についてなんですが、こちらはこの春、統合で桃花小学校になるということです。当初の3年間につきましては、暫定的に桃園保育園の建てかえ等々を計画しているところです。その後の利用につきましては、区の10カ年計画の中では、文化、産業、インキュベーションという位置付けをしておりまして、その機能そのものが引き続き校舎の活用をしてできるのか、あるいは暫定利用が終わった後に、そこ自体を建てかえて、何らか別の姿が考えられるのかといったところを含めて、このエリアでどのような将来像が描けるかというところを検討しているところです。
 かつ、西口の橋上駅舎、あるいは南北通路といったところが発生した場合に、当然、三丁目のおろし口、そういったところも検討する中で、桃丘小学校のエリアをどういうふうに活用できるかというところは、幅広い選択の中で考えていきたいというふうに思っています。
小林委員
 実は、ステップ3のところでほぼ確定したいということですよね。その時期と、今言った桃丘小学校の跡地、それからあと、再開発の動向がどうなっているかと。それがはっきりしない限り、かなり橋上の南北通路の位置がずれるという部分がありまして、恐らく暫定的な部分でJRの敷地のところに一時的にエレベーターなりエスカレーターをつけて細々と、ということになっちゃいますが、本当に、本来通らなきゃいけないところがわからない時点で、そういうような暫定的な計画でやるということに落ち着いてしまうという部分もあるんでしょうか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 この8ページ目のスケジュールは、駅地区整備のスケジュールでございまして、確かにステップ3で構想案、計画案をつくっていきたい。おっしゃるとおり、三丁目の落とし口エリアにつきましては、まだ現時点で具体的に何か事業が発足しているわけではございませんので、このスケジュールにのって、あわせて理想的な落とし口をつくるということは、かなり時間的なずれが生じるだろうなというふうには思ってございます。
 ただ、先ほども申し上げているとおり、やはり当然、三丁目に接続していなければせっかく通路をつくっている意味がございませんので、ある一定の期間は、やはり暫定的な落とし口になってしまわざるを得ないかなというところは想定しております。
小林委員
 ということは、地域でも、これに関しても、また今、月に1度ぐらい集まりながら、声を少しずつ上げながら、周りの意見を聞きながら少しずつ進めているんですが、時期的にある程度、結論を地域は出さなきゃいけないというのがあるんですね。そういう意味で見ると、21年度、ないしは20年度に出るというのは非常に難しい部分があるのかもしれませんが、20年度ないしは21年度に入るぐらいには、地域としての受け皿としては決定していかなきゃいけないということでよろしいんですかね。
松前中野駅周辺整備担当課長
 南口につきましては、二丁目、三丁目、ともに勉強会、意見交換会等をさせていただいております。19年度も地域のほうに入らせていただいておりまして、まさに駅がどうなるのか、そして駅と各二丁目、三丁目がどうつながるのかというところは非常に大きなポイントの一つでございます。私ども、また今月末にも三丁目、あるいは二丁目の地域には入らせていただこうと思っているんですが、その際には、今お示ししたこの駅地区の計画を御案内しながら、それが各エリアでどういうふうに接続口をつくれるのかという将来像をお示ししたいと思っております。そちらをお示ししながら、どのような意見をお持ちなのか等々、意見交換をさせていただいて、じゃ具体的にそれはそのまま形になるのかとか、あるいは反対が多いかどうなのかといったところは、その勉強会を通じて今後検討させていただきたいというふうに思っています。
小林委員
 あわせて、今二丁目のお話が出たんですが、二丁目のほうは、中野二丁目再開発事業ということで準備組合ができて、話もまとめやすいという部分があると思うんですが、この中で、確かに東側の橋上の施策というか、そういう方向がある程度出ていらっしゃると思うんですが、それはちょうど点線でブルーになって、先ほど指定していただいた場所ですね。これはこの方向で一応考えていてよろしいんですかね。
松前中野駅周辺整備担当課長
 これは実際この図でも、五丁目のちょうど北口駅広のわきのところもグレーに網をかけさせていただいているんですが、こういったエリアで、同じようにやはり民間開発等が行われた際には、この二丁目とうまく橋上レベルでもつながることが可能ではなかろうかというところを図示したものです。ただ、現状、五丁目についてこのようなお話というか、まだ私どものほうも、こういった視点での勉強会等々、入っているわけではございませんので、これを前提に、このつもりで考えていいかというと、なかなかそれは難しいのかなというところが現状ではございます。
小林委員
 そういう意味で点線になっているという部分、ここは恐らく今お話を全体的に聞いて、後半でできる場所じゃないのかなというふうに思います。一番急がなきゃいけない部分は、三丁目の受け皿というところということでよろしいんですよね。わかりました。
飯島委員
 御苦労さまでございます。一番最初のところに、四つの目的が書かれていますね、1、2、3、4と。今回、検討すべき対象と内容ということで、やっぱり1、2、3、4とあって、実際に取り上げられているのは、(2)のb、それから(4)ということになるんでしょうけども。こういう順番で果たしていいんですか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 今年度は、まずJRさんに入っていただくという視点。なぜ入っていただくかと言えば、やはり一番の本体であるJRが実際に我々が考えている構想が実現可能なのかどうかというところを検証したいという点から、今年度の軸としては、おっしゃるように、この交通機能の拡充、あるいは回遊性という視点が先になっているというところでございます。
飯島委員
 それで、構造上の問題ということをおっしゃっていまして、絵をかいてもできないものもありますよと。でも、これはできないことははっきりさせなきゃいけないですよね。基本的に、中野通りを挟んで西側に新しい駅舎をつくることは、橋上駅として可能である。そして、あわせて南北通路をつくることは可能です。これは構造上の問題としてもクリアできる。それから、東側の、今、改札口があって、乗りかえ通路になっていて、もう一方の線路のはずれに乗りかえ用の地下通路がある。その部分は、基本的に手がつけられない、こういうことなんですか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 1-1案が、今のコンコースの新宿寄りの階段の下の土砂を取り除いて、改札とさらに東側に南北通路をつくるという案でございます。したがって、今のコンコースから地下通路の間、当然限界はあるんですけれども、この1-1にお示ししたプランであれば、現実的なところで不可能ではないというところです。
飯島委員
 要するに1-1という、東側に坂がおり切ったところ、ですから、京王バスの切符を売ったりなんかしているところのちょっと先ぐらいのところからぶち抜いて、北口広場まではぶち抜けると。それぐらいなら、可能かもしれない。ただ、基本的に、抜いたとしても、これはわきの穴があいているところ、つまりスペースのところをやっているだけですから、基本構造は、この真ん中に乗りかえ通路があるじゃないですか。その左右に階段とエスカレーターがあるというような構造になっていますね。それはこの斜めに示してある線なんでしょう。これはいじれない、こういうことですか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 この図は、今の東側駅舎の今ある階段及びエスカレーターをそのまま利用しながら、さらに東側に土を掘って、このような改札及び南北通路をつくるということです。
飯島委員
 ですから、1-1から2、3までは、全部同じ、既存施設の配置ですよね、絵がね。ということは、そこは動かせないということ、どうしても。そういうことですか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 基本的に、前提条件の中でも少し触れているんですが、現在の中野駅舎は特殊な構造と書いているんですけれども、これはU字構造になっております。したがって、今階段があるところ、それを移設したりしますと、このU字の側面をいじるということになりまして、そうしますと、物理的に、このUの字で全体を支えておりますので、どちらかをいじるということにしますと、この支えている構造が壊れてしまって崩れてしまうということで、今の階段を移すというようなことはできないということです。
飯島委員
 要するにU字というのは、今こうなっている駅舎の構造を、こういういわゆる中野通り沿いの壁と、それからこちら側の、見えませんけど、ずっとこうなっていて、乗りかえ通路のこっち側のホーム下のコンクリートの固まりで頑張っていると、こういうことになるわけですか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 ちょうど今コンコースが8メートル幅で北と南をつくって、こうありますよね。そのコンコースの床が床になっていて、ちょうどそこから壁がこうU字になっていると、そういうことです。
飯島委員
 つまりもう絶対条件として、あの真ん中の乗りかえ用のエリアはもう動かせない。そこから、どういう角度にするかはともかくとして、多分、西側のほうは道路があるから、そう勾配を緩やかにして奥のほうまで持っていくわけにいかないから、現状の階段の勾配でやっていく。こっち側にちょうど壁があって、要するに駅舎そのものというか、あのホーム自体を支えていると、こういうことになっているんですね。そうすると、もうやれることって、決まっちゃっているんじゃないのか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 このような構造が検討会の中で明らかになりまして、その前提条件のもとでやれるプランというのが、このお示しした四つの案であろうということでございます。
飯島委員
 要するに対象物の図面もなしに、空手で闘っていたら、何か向こうの人が、あなた、そんなことをやっても無駄ですよと。そこをあけちゃうと、家が崩れちゃいますからねと、こう言われちゃったわけですよね、早い話が。とにかく道は、そう選択肢はないということが、もうこれで明らかになっちゃっているわけですから。
 ただ、1点だけ。このU字型の構造の床面の高さも、もうあれで固定なんですか。つまりあそこは、この高さから下に入っているコンクリートの厚さで、つまり支えている構造になっているんでしょうかね。僕は構造、よくわからないから、わかりませんけども。そういうことで、いわゆるアンカー効果みたいなことで、ぐっと引っ張っているんでしょうね、きっと。
 とすると、今のコンコースの高さも変えられない、床面のね。ということになると、多分二つか、三つの条件が重なっちゃっているから、もうとるべき道というのはあまりないね、こういう絵の選択ですよね。しかも、考えてみれば、そうだとすればこの辺だなということしかないのかしらということになると、例えば1-3で伺いますが、橋脚と中野通りの間の歩道は6メートルに拡幅が可能ですと。これは何とかなる。バスバースだからね、こっちに出すだけだから。別にJR本体には影響がない。これはこれでなります。
 北口の改札と南口の改札に目抜きで通すという、僕は昔、こっち側はどうせぶち抜くんでしょうなんて言ったら、案の定、そんなことになってしまったんですけれども、案はね、3が。それはそうなんだけど、でも、あの上がっていくのは、ちょっと上がらなきゃなりませんよ。つまり南側からは階段があるか、ステップが切ってあるから、高さが変えられないのだとすると、あれはあの高低差を認めた上で何かをする。スロープ化するということになるのかどうかわかりません。あるいは入り口をもう少し前に出して、少し勾配を楽にするかとか、いろんな工夫はあるんでしょうけども、そういうことです。向こう側はちょうど平らな面だからいいんじゃないのというお話になるんですが。
 そうすると、西側は橋上に駅舎が新しくつくれる。東側は今のままということに――だって、高架下駅舎ですから、こんなもの、駅舎がどこにあるかなんて、わかりませんよね。もう今だって、よくわからない。それで、今の南側の、あの中野駅の見えるああいう景色は、基本的に変わらないよという発想のもとにこうなるんでしょうか。つまりそうなってくると、中野駅が新しくなったというのはだれもわからない。こっち側は、西側は新しくつくった。東側は、何か通り抜けるような雰囲気の、向こうが見えるようになったんだけど、駅舎そのものの雰囲気は昔の駅舎のままですね。問題は、その上に乗っている高架下の駅舎と同時に、ホーム上にも、こっち側からだと見えるわけですね、駅員さん、駅長さんがいるところの建物があって、その向こう側にレールがあって、ホームがあると、そういうことですから。
 そうすると、そのホームの上に乗っている部分、今は何もありません。今は何もありませんけれども、その東側の部分、もしくは西側の部分でもいいですけど。だって、どっちかと言ったら、西側はホームの屋根というか、上に物がつくわけでしょう。当然、東側はへこんでいるわけだから、屋根しかないんだから。これは一体的に考えれば、合わせて東西で物を建てたいという、こういう欲求にかられますよね、人間は。そうすると、ホームの上に、高架下の駅舎と同時にそこから持ち上がって、何となく、だって上をつなげちゃえば、こっち側に行けるわけだから。その上に何か物を建ててみたいなという欲求はJRとしてもあるかもしれない。そういうことについては、JR側は何かちらっとサジェスチョンするような、あるいはほのめかすような、あるいはちょっとそういうこともあるかもしれないなということを聞かされたような、検討の中で、そういうことはなかったんですか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 この検討会の中においては、JRさんのほうからは、東側の橋上の利用について、具体的な何かこんな使い方もあるのではないかといったような示唆みたいなものは、残念ながら出てきておりません。
飯島委員
 だけど、それじゃ、おかしいですね。だって、将来的に中野二丁目の再開発があって、ペデストリアンで南北につなげようという、そういう発想があるとすれば、いきなりそんな横断歩道橋みたいなペデストリアンがそこにかかっているだけじゃ、おもしろくも何ともありませんよね。だって、突然公社住宅のところからよ。ちょうどあそこからずっとレベルが下がってくるんですから、上げるとすれば7メートルというふうになるかな、もっと少ないかもしれません。そういうペデストリアンで向こう側をつなごうと――おろすところが、また向こう側が問題ですけど、そういうのができたときに、そこだけ帯のようになっていたって、JRにとってはおもしろくも何ともないわね。むしろそのホームの上全体は自分の上空活用なんだから。そんなことだって、考えて当たり前の話でしょう。それは中野区に言うかどうか、わかりませんよ。それはそこになるかどうかもわからないけれども。でも、そんなことは、考え方として、要するに物をおさめて物を考えなかったら、これは何もなりませんよ。
 だから、こういう絵をかいてくれば、必ずそこに至るというの。だれが考えたって、桃丘小学校と書いてあれば、桃丘小学校だって、こんなものは一体的なものでしょうと。だって、わざわざ90ヘクタールにふやしたのは、そういう意味があるわけでしょう、西側の部分を。最初からやっぱりそれは、手品じゃないんだから、示しておいたほうがいいと思うんですよ。そこら辺までやっぱり構想というのは含み込んでいますよと。じゃなかったら、こんな桃丘小学校なんて、黄色い色をつけて置いておく必要がないんだもの。
 だから、ぜひこういう検討をされて、難しい段階があるんなら、難しい段階でもいいですよ。それは時期を選んで御説明いただく必要もあると思います、こういう問題はね。だけど、説明するときには、含みのない、やっぱりここまでちゃんと話せるんだというところでぜひやっていただきたいと思うんです。
 それで、何でタイミングの話を聞いたかというと、じゃ一体、中野駅周辺のDデーというのはいつなんだと。つまりデッドラインはあるんでしょう。僕は何で順番を聞いたかというと、中野駅と警大とは一緒に終わらないじゃないですか、開発行為は。どっちが先行するんですか。警大でしょう。警大等跡地が先行するわけで、中野駅というのは、先行してそこが始まっちゃった後に終わるというか、それまでの間どうするんだということについて、秋元さんは何か逃げみたいな話をしていましたよ、この辺がどうのこうのって。だけど、果たしてそれで大丈夫なんですかということを考えると、デッドラインはどこに引かれるんですかと。
 つまり後ろのほうの進行表によれば、ステップ4で、警大等跡地の地区については、ステップ4のどうやら真ん中ぐらいで終わっている。北口の整備は、何かその辺で、その1は何となく終わるんでしょうけどね。だけど、いわゆる新北口駅前広場駅舎整備というのは、まだとてもじゃないけれども、3分の1始まったかなというぐらいのことで、通例、こういうのはおくれるものですから。そうすると、もう実際に警大が動いて、現実に人が来るようなことになっても、なおかつ中野駅は旧態依然としたままで、計画についてようやく物事ができたなということになりかねないんじゃないの。そうすると、さっき言った、南北通路と回遊性の云々もいいけど、まず問題は、北口の整備というのを先行させないと。だって、南口をやったってだめなんですから。警大というのは、北口のほうにあるんだから。とりあえずそこをきちっと先行しておかなかったら、とてもじゃないけど、どういうことなのということになりかねないでしょう。だから、そういうのをちゃんとしないと、おかしなことになりますよ。
 まあ、言えば、南北の駅広整備のプランがきちっとしてないと、これはうまくいきませんよ。どういう駅舎整備を云々ということだって、そこら辺のこと、こちらサイドよ。だって、南北の駅広の整備は、中野区が基本的に――東京都ともちろん打ち合わせをしなきゃならぬ部分はありますけれども、責任を持ってやる。駅舎なんていうのは、JRが云々言わなかったら、後から知ったわけでしょう。こんなもの、U字構造になっていて、動かせませんよと。何かえらい絵をかいてくれているけど、絵で終わりでっせと、終わっちゃったわけですよね、ほかの案は。
 だから、順番は、むしろ駅広場の整備からしっかりとしていくことが大事なんじゃないですかと、私にはそう思えてならないんですけど、どうですか。
松前中野駅周辺整備担当課長
 この8ページのステップの表ですと、まさに警大については、5年後ぐらいにはほぼ姿が出そろうと。そうしますと、再三申し上げているように、3万人超の利用者がふえる。それに対応するためには、基本的には、今の既存の東側ではもうキャパシティーがオーバーしてしまいますので、やはり西側の橋上駅舎及び南北通路の整備が急がれることかと思います。
 ただ、そちらにつきまして、早々に着手ができるわけではございませんので、先ほど参事のほうから申し上げたとおり、まず北口の駅広、そちらの歩行者への改修工事。それと、西側の橋上駅舎も、このステップ4の前半のほうに、北口整備その1と、その下に新北口駅広駅舎整備というふうになっているんですが、その北口の駅広場整備とあわせて、なるべく早い段階で西側の橋上駅舎の整備に取りかかれる段取りが必要だというふうに思っております。かつ、西側の橋上駅舎をつくるためには、やはりその作業ヤードとして、今の新北口広場、あそこの空間を使わざるを得ない。そのため、その北口広場を整備するためにも、西口の橋上駅舎をまず最初に先行的に取り組む必要があるんだろうなというふうに思っています。
 したがいまして、警大が開発した時点で、すぐに西側の橋上駅舎がそのまま整備されているかというと、かなりそのタイミングを合わせることは難しいとは思うんですけれども、なるべくおくれないタイミングで、西側の橋上は整備をする必要があるというふうに認識をしています。
飯島委員
 その場合、そうすると、完全な形で南北通路ができるかというと、非常に難しいよね。つまり南北通路なんだけど、南側はちょっと南北というふうにはいかないかなと。東と北通路みたいな、いわゆるこういう形で出る、いわゆる警大跡地側のアクセスとしての南北通路で、とりあえずこちら側はエレベーターと、西側は――エスカレーターになるかわかりませんけど、それでアクセスを確保するみたいなことからやっていく。
 その前に、秋元さんに伺わなきゃならないのは、じゃ暫定的にその前のいわゆる交通動線のさばきで、北口のこっち側を何とかするということなんだけど、それはもうプランとして、あるいは都市計画上の何かをするようなことが必要だとすれば、何かをするという、そういう段階にまでちゃんと熟してきているんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 この手順にお示しをしてございます「整備その1」というような記載、この部分については、もう既に検討をしてございまして、ある程度お示しできる段階では、どういう内容の暫定整備を行うのか、その辺のお話はしていきたいというふうに思っております。
飯島委員
 できているんだったら、どうしてそういう暫定整備の話はできないんですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 まだ、区としてある程度考えている段階でございまして、当然、道路管理者、交通管理者、こういった方々のやはり調整、そういったものがまだ済んでいない状況でもございますので、まだ皆さんに公表できる段階でないということでございます。
飯島委員
 今度第4回、3月19日予定ということが書いてありますね。こういう中では、これ、一たん検討が終わりますよね。そうすると、次にやらなきゃならないことは、先ほど課長がおっしゃったように、この一つの事業が立ち上がることはもう確定している、わかっている、動き始めている。現実、動いていますよね、ごちゃごちゃね。それに合わせて、なるべくタイムラグを少なくするようなことで、とりあえず西側から手がついていくだろうというお話だから、そういう今度は作業上のスケジュール。
 幸いなことにと言っては変ですけれども、中野通りを挟んで、西側については独立して物が考えられるような構造になるし、そういうものを御想定になっている。だから、こちらだけ先行して物を取り組むことは可能だなと。その際に、中野三丁目側のおり口はどうするんだという問題はもちろん大きな課題としてあるにせよ、とりあえずおりられるようにしながらも、それは進めていくのが可能だとすれば、次の段階は、どういうタイムスケジュールで物を考えていくのか。次にどういうことをしなければいけないのか。その間のつなぎになるための暫定的な措置とはどういうことなのか。あわせて、新北口の広場やいわゆる北口の駅広の整備について、きちっとした姿を立ち上げると。こういうことになってくると、いつごろ、どういうふうなことでこれがなってくるのか。もうタイミング的に言ったら、時間の余裕はそれほどない。
 それから同時に、あわせて今、かせさんも聞いていたけど、一体どれぐらい事業費としては見込む必要があるのかというようなことが、いよいよ姿があらわれてくる。これはやっぱりことしの夏から、もう年末にかけて、それぞれの段階で一つひとつこの絵がはまってこないと、とても間に合わないという気がするんですけど、その辺のスケジュールのお示しはいつごろになりますか。
秋元拠点まちづくり担当参事 
 現在、確定的なことはなかなか申し上げられないわけでございますが、例えば現在の北口の駐輪場、あるいは暫定的に整備をしている清掃車両の暫定的な駐車位置、こんなことも検討に入れていかないと、実はあそこの整備が進まない。要するに新北口駅広場整備だけでも、相当な障害物がある。その行き先をどうするかというようなことまで想定をしませんと、なかなか公表できる段階までには来ないということでございまして、できれば暫定的な手順という形で、また再度、もう少し突っ込んだ内容でことしの秋ごろには一遍やはりお話ししてみたいなというふうには思ってございますが、確定的なところのお約束はできない状況でございます。
飯島委員
 間に合うんですか、それで。大丈夫なの。
秋元拠点まちづくり担当参事
 整備につきましては、支障のないように手順を詰めていきたいというふうに思っております。
飯島委員
 手順は詰めていただくんですけど、もう現実に、動くところは動いている。まだこれからプランがまとまるところはまとまるところなのかもしれません。しかし、中野区としては、ある程度の絵がなかったら、もういけない時期でしょう。そして、どのぐらいの準備をしなきゃいけないのか。どういう心づもりでお財布の用意をしなくちゃいけないのというふうなところまで、そろそろ考えておかなきゃならない。それが中野区の財政やその他について、どういう影響を与えるんだというようなことも踏まえながら事業を組み立てる、具体的に。その初期段階に来ているわけですよ、具体的事業の。
 だから、ぜひそういう意味から言うと、秋元さんがおっしゃったような、秋ごろには1度お話をしてみたいじゃなくて、やっぱり御説明をしてみたいと言ってもらいたいんだよ。話をされても困っちゃうからね。やっぱりそれはそこまでに詰めていかなきゃならないことがいっぱいある、確かにおっしゃるように。じゃ、最終的に防災センターなんかはどうするんだ。防災センターの用地で買った土地があるわけですからね。起債なんか、その項目なんでしょう、相変わらず、きっと。だから、そういうもろもろの整理をどうしていくんだという絵柄は、やっぱり夏をまたいで、出てきたら、それなりのものじゃなければ、そこで一回たたいてもらって、もう一回何とかという、そういうことにはなかなかいかないのかもしれませんよ。ぜひ、ですからもう少し具体的に、次の機会には、きちっといつごろにそういうものを示していくのか。それもそんな遠くない範囲にぜひお示しをいただきたいと思いますが、いかがですか。
秋元拠点まちづくり担当参事
 全体的な手順というのは、なかなか難しいわけでございますが、当面、解決しなければならない課題というのがあるわけでございます。今申し上げたような、駐輪場の問題、それから暫定車庫の問題、それから新北口駅前広場、これが無償で貸していただけるのか、この辺の打ち合わせも近々詰めなければいけないとか、そういったようなこと、いろいろな課題があるわけでございます。緊急的にというか、できるだけ早い段階というか、早急にしなければいけない課題、こういったものを整理してお示しするということでお許しいただければというふうに思います。
 先ほど保留をさせていただきました基金のところでございます。140億円の内容でございますが、これは新北口駅広場整備とそれに附属する南北自由通路、これの整備費用でございまして、この金額の想定では、全額区が負担をするという想定で算出をしたものでございます。
委員長
 せきと委員、よろしいですか。
せきと委員
 いいです。ありがとうございます。
委員長
 他に質疑はございませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了をいたします。
 それでは、他に報告はございませんか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 それでは、株式会社丸井グループより中野丸井本店の建てかえにつきまして情報提供がございましたので、御報告させていただきます。
 内容ですけれども、本日夕方、株式会社丸井グループとして、プレスリリースを予定しているということでございます。内容につきましては、本店の建てかえ計画等についてでございます。
 聞いている範囲でお知らせしますけれども、一つは、約1,800坪の土地を北側と南側に分けて開発を行うと。北側には、オフィス施設と商業施設の併用ビルを予定している。その併用ビル、北側のビルでございますけれども、規模としては、B1から13階、合計14層程度と。B1から5階まで、6層を商業施設を予定している。上をオフィス部分で使うということでございまして、この商業施設の部分につきましては、(仮称)丸井中野店として営業再開をしますという内容でございます。
 ここら辺が今まで私どもが聞いて御報告している内容とちょっと変更の部分かなというふうに思っております。
 予定としましては、これから基本設計、実施設計に今入っていると。これもややおくれぎみでございますけれども、2010年、平成22年、冬の竣工を目指すということでございまして、今回のリリースの内容につきましては、南側については特に言及はしていないということで、引き続き検討すると。聞いた話では、北と南の同時着工とはならなくて、北側が先行となるということで、今まで私どもが聞いてきた内容で、一つは、商業ビルは大きく規模がB1から5層まで、いわゆる6層程度となったということと、丸井中野店、仮称でございますけれども、自前で店舗展開をするということでございます。
 さまざま、これまでいろいろ区議会の要望とか地域要望等々が反映されてきたことかなというふうに認識しております。
 きょうの夕方リリースということでございますので、明日の新聞等、取り上げられる場合がございますので、情報提供させていただきました。
委員長
 ただいまの報告に対し質疑はございませんか。
近藤委員
 私なんかも、とても商業ビルがなくなってしまうのは寂しいということを意見申し上げたんですけれど、本当に反映されたことかなとおっしゃっているけれども、本当にそれが反映、結構したんですか。研修センターをあそこにつくるのは、研修センターじゃ、やっぱりちょっと中野区をばかにしているんじゃないかと。あんなに一番中野の一等地に、商業ではなくて、研修センターでは、あまりにも中野区、ばかにされているなと思いがあって、この間、そういう意見を申し上げたんですけど、本当にどういう形でそれが反映されたか、警大跡地にたくさんの方が、3万人これからふえるとか、そういうことや、いろんなことって、どういうことでこれがふえたかということは、具体的にはわからないんですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 一つ、誤解があるかと思いますけれども、今、委員発言の中で、北側につきましては、当初より商業施設とオフィスビルということで、その計画は変わってございません。研修施設等々というのは、南側にそういう計画を持っているということでございました。南については、まだ引き続き検討をするということでございます。
 北側につきまして、こういうふうに丸井が、聞いている話では、社内でかなりのこれだけ計画がおくれているということは、いろんなことを行ったり来たりの議論があったと。その行ったり来たりの中に、今、いろいろとこの委員会でも御報告いたしましたように、やはり警大跡地や中野駅周辺のこのようなさまざまな動きと乗降客数の増加、また駅前唯一の大型商業施設であった丸井の役割の認識、また区議会の、また地域からのさまざまな要望、南口へのにぎわい、そういうスーパー系等の要望とか、そういうところを加味しながら、丸井としてそういう一定の判断をしたというふうに推測できるかと思います。
委員長
 よろしいでしょうか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 他に報告はございませんか。
遠山土木・交通担当課長
 それでは、口頭報告で1件、コミュニティバス「なかのん」のバス事業者、関東バスから、今ダイヤの変更手続をしているという連絡がございましたので、御報告を申し上げます。
 まず、始発でございますが、現在、中野駅発は8時35分発でございますが、これが7時50分から、それから八成小学校発ですが、現在7時50分でございますが、これが7時10分からということでございます。それから、終発ですが、中野駅発、現行は18時10分でございますが、これが19時20分、それから八成小発につきましては、現在18時40分が18時45分ということで変更手続をしているということでございます。
 運行間隔でございますが、現行25分間隔でございますが、これが朝夕につきましては、現行どおり25分間隔、日中につきましては30分間隔で考えている。
 それから、便数でございますが、現在中野行きが27便、それから八成小行きが24便、あわせて51便でございますが、これがそれぞれ25便ずつということでございます。
 ダイヤの変更につきましては、4月の中旬、4月16日から予定ということで、今進めているということでございます。
 これまで議会等から御要望に沿った形で変更になると考えてございます。通勤・通学に便利なように、始発が早く、終発が遅くなるということで、利用者のニーズに合った変更であって、利用者増になるのではないかなということで期待してございます。
委員長
 本報告について質疑はございませんか。
せきと委員
 住民の要望が大変強かったことなので、非常に喜ばしいと考えておりますが、この「なかのん」の増便のかわりといいますか、どこかが減便になったりということはあるんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 他の関東バスの便については、特に連絡は入ってございません。ただ、今御報告いたしましたように、日中については、25分間隔が30分間隔になるということでございます。
せきと委員
 減っていないということなんですが、きのうから江古田の森行き、中野間と中村橋、それから丸山営業所、新宿西口が減便となっています。そこについての関係というのも知りたいので、問い合わせていただけないかなというふうに思っています。
 さきの交通実態調査で、江古田、江原町、丸山地域は、新宿方面への公共を考えたほうがいいと言いながら、新宿西口行きがきのうから25%も便が減ってしまったというのは、随分かみ合っていないなということを言わざるを得ないと思いますので、今後ともしっかりとやっていただきたいと、要望を申し上げておきます。
近藤委員
 すみません、ちょっと1点教えていただきたい。この検討というのは、ちょっと前から皆さん要望があったんですけれど、かなり前から検討はしていたんですか。
遠山土木・交通担当課長
 今、委員からお話しのように、朝便を早くする、それから終便を遅くするということは、議会からも要望がございまして、お伝えはしてございましたが、社員といいますか、運転手、ドライバーとの関係でなかなか難しい。それから、バス自体は、今4台、1台を予備車としてやっている。その回しの関係でなかなか難しいという御返事はいただいてございました。今回、そのやりくりの中で、社員の労働協約の問題も盛んにおっしゃっていましたけども、詳細はわかりませんけれども、そういったところで何とかクリアしたので、こういった朝を早め、夕方を遅くするということが何とかできるということだそうでございます。
近藤委員
 以前からの検討であったところが折り合いがついたという解釈でよろしいですね。
遠山土木・交通担当課長
 もちろんそういうこともございますし、現行、なかなか何といいますか、お客の数がふえていないということで、さらに事業者としての検討を進めた結果かなというふうに受けとめてございます。
委員長
 よろしいでしょうか。
 他に報告はございませんか。
 それでは、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 審査日程のその他に入ります。
 各委員、理事者から何か発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、次回の委員会日程等を御協議いただくため、委員会を暫時休憩いたします。

(午後4時29分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後4時31分)

 休憩中に御協議をいただきましたとおり、次回の委員会は4月23日、午後1時からということで、当委員会室において開会をさせていただきます。
 急を要する案件が生じました場合には、正副委員長協議の上、また御連絡をさせていただきたいと思います。
 ただいまの日程については御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定をいたします。
 以上で、本日予定した日程は終了いたします。本日の交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会を散会いたします。

(午後4時32分)