平成20年07月14日中野区議会交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会
平成20年07月14日中野区議会交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会の会議録
平成20年7月14日交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会 中野区議会交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会〔平成20年7月14日〕

交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会会議記録

○開会日 平成20年7月14日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午前10時01分

○閉会  午前11時42分

○出席委員(14名)
 久保 りか委員長
 山口 かおり副委員長
 内川 和久委員
 ひぐち 和正委員
 林 まさみ委員
 せきと 進委員
 伊東 しんじ委員
 佐野 れいじ委員
 小林 秀明委員
 近藤 さえ子委員
 佐伯 利昭委員
 かせ 次郎委員
 斉藤 金造委員
 飯島 謹一委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 副区長(政策室) 西岡 誠治
 計画財務担当課長 長田 久雄
 中部地域担当課長 吉村 恒治
 産業振興担当参事 鈴木 由美子
 都市計画担当課長 登 弘毅
 中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
 北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 萩原 清志
 土木・交通担当課長 遠山 幸雄
 拠点まちづくり推進室長 佐藤 幸一
 拠点まちづくり担当課長 松前 友香子
 中野駅周辺整備担当課長 秋元 順一

○事務局職員
 書記 岡田 浩二
 書記 河村 孝雄

○委員長署名


審査日程
○委員会参与の変更及び異動について
○議題
 西武新宿線踏切による交通渋滞解消及び沿線のまちづくりについて
 中野駅周辺のまちづくり・産業振興について
○所管事項の報告
 1 中野駅地区及び中野駅南口地区の整備構想案の検討について(拠点まちづくり担当)
 2 東京都における連続立体交差事業の進め方について(西武新宿線沿線まちづくり担当)
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会を開会します。

(午前10時01分)

 本日の審査日程につきまして御協議いただくため、委員会を休憩いたします。

(午前10時01分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午前10時01分)

 本日はお手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように進めます。
 なお、審査に当たっては、12時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力をよろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入る前に、7月1日付で、お手元に配付の資料(資料2)のとおり、委員会参与の変更及び異動がありましたので、紹介をしていただきたいと思います。
佐藤拠点まちづくり推進室長
 それでは、参与の変更がございましたので報告いたします。
 まず、拠点まちづくり担当課長松前が、中野駅周辺整備担当課長を兼務しておりました。それを分けまして、拠点まちづくり担当課長、それと中野駅周辺整備担当課長にいたしました。
 2番の異動についてでございますが、中野駅周辺整備担当課長、秋元順一が再任用で採用されましたので、御紹介したいと思います。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 この7月1日付で、拠点まちづくり推進室、中野駅周辺整備担当課長といたしまして、再任用となりました秋元でございます。
 中野駅周辺の整備、まちづくりにつきまして、一生懸命務めてまいる所存でございますので、委員長、副委員長、並びに各委員の皆様には、御指導、御鞭撻を賜りますよう、ひとえにお願い申し上げましてごあいさつといたします。よろしくお願い申し上げます。
委員長
 以上で、委員会参与の変更及び異動を終了いたします。
 それでは、議事に入ります。
 西武新宿線踏切による交通渋滞解消及び沿線のまちづくりについて、及び中野駅周辺のまちづくり・産業振興についてを一括して議題に供します。
 それでは、所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、中野駅地区及び中野駅南口地区の整備構想案の検討についての報告を求めます。
松前拠点まちづくり担当課長
 それでは、平成19年度の中野駅地区及び南口整備の成果報告をさせていただきます。
 前回も一度御報告を差し上げましたので、確認ということで、また一通りお話をさせていただきたいと思います。
 こちらの資料は駅地区と南口勉強会の資料を抜粋したものでございます。
 まず、1枚目ですが、こちら駅整備に当たりまして、区が掲げている方針でございます。基本的には、駅自体の南北の回遊を高めること、そして将来的には、北、南、それぞれで東西の回遊を強め、まち全体の回遊性を高める、そして将来需要に適用したまちづくりを進めるというところを概念で示したものでございます。
 ページをめくっていただきまして、2ページにわたって、19年度、具体的な駅の整備構想を4パターン示しております。大きくはケース1とケース2がございます。
 ケースの1は、駅の西側に、レールの上に新たに橋上をつくるパターンでございます。それについては、プラス東側の既存駅舎を改良するパターンで三つございます。
 ケース1-1でございます。こちらは西側の橋上南北通路、そして橋上駅舎をつくるとともに、東側につきましては、中野通りの東側の歩道をまず拡幅する点、そしてさらに新宿寄りのほうに、土砂を堀り除いて、トンネル状の南北通路をつくり、改札をそのトンネルに向けて、1カ所に集約する。そういうパターンでございます。
 ケース1-2でございます。こちらは西側の考え方は同じで、中野通り東側の歩道部分をさらに拡幅をして、中野通りに向けて、改札を1カ所に集約する。そういうパターンでございます。
 ページを1枚めくっていただきまして、ケース1-3でございます。こちらも西側は同じ考え方で、東側既存駅舎につきまして、現在の北口の改札、こちらを北口の駅前広場に直接通じるような形で改修をする、そういう計画でございます。
 そして、最後ケース2でございますが、こちらは中野通りの上空に、南北の橋上通路をつくる。そして、その通路の東、西、それぞれにデッキを張って、橋上レベルでそれぞれ改札を集約する。そういうケースでございます。
 さらに、ページをめくっていただきまして、4ページ目でございます。こちらは、それぞれこの四つのケースが、駅前広場とどのような形でつながるのかというところを図示したものでございます。
 まず、西側の橋上駅につきましては、ブルーの色で矢印をつけておりますが、こちら3階レベル、おおむね中野通りから14メートルから15メートルぐらいの高さになろうかと思いますが、その高さで四丁目方向については、デッキでつながるイメージを持っております。そして、東側につきましては、基本的にオレンジ色の矢印、これは地上1階の地上レベルを示しているものでございますが、基本的に東側は地上レベルで中野通り、及びより東側へといったところに動線がつながるイメージを配しております。
 この西側の橋上と東側の既存駅の接続ですが、こちらは薄いオレンジ色で矢印をしているものですが、2段階に分けてデッキでつながるような、そういったイメージを持っているものでございます。
 続きまして、5ページ目でございます。
 こちらは、そうしますと南口の二丁目や三丁目のまちと、どのようにつながるのかというところを示したものでございます。こちらの資料は、それぞれ南口の勉強会でもお示ししているものでありますが、まず、この5ページ目は、二丁目、特に再開発事業が、今準備組合が立ち上がっておりますが、そちらとの接続イメージを示したものです。
 ただ、こちらにつきましては、基本的に中野通りのポイント、そしてより西側のポイント、そして将来的には、この西側にもう1本矢印、水色がございますけれども、二丁目の再開発事業と、あと一番最初の概念でお示ししたとおり、五丁目の北口広場の脇にも、将来的な民間の再開発等々があれば、こちらの二丁目の事業と接続して、動線を設けることが可能ではないかといったような、そういったところを図示したものでございます。
 さらに、1枚めくっていただきまして、6ページ目でございます。
 こちらは三丁目とのまちのつながりを図示したものでございます。ちょうど西側の橋上通路を検討しているわけでありますが、おおむねその位置としては、このページの水色の点線、矢印で掲げておりますが、おおむねこういった位置に橋上駅舎通路ができるのではないかというふうに想定されております。そうしますと、現状は市街地であるわけなんですけれども、将来的に、この矢印がちょうど落ちる部分、桃園通りの角地に当たるわけなんですけれども、こういったところに駅前空間、そして、その東側ゾーンや、桃園通りを挟んだ西側の西街区としている部分、こういったところの再整備ということで、将来的に望ましい二丁目に向かう動線も確保できるのではないかというところを図示しております。
 さらに、このページでは、桃丘小学校、こちらにつきましても、将来的にこの三丁目のまちづくりを考える際に、まちづくりの種地といったところも含めながら、現在10か年計画で掲げております文化・産業のインキュベーション機能といったものを掲げているというところでございます。
 そして、さらに丸井の西側の街区があるわけなんですけれども、こちらは今非常にかいわい性のある飲み屋さん等々が集積しているわけでございますが、こういった駅整備、あるいは丸井の建て替えの影響も含めて、こういったところも、今のかいわい性を生かしながら整備をしていくというような、そんな姿も検討できないかということで、将来像としてお示しをしているものでございます。
 続いて7ページ目なんですが、こちらは先ほどの西側の橋上の下り口を、桃園通りから西寄りの街区に少しクランクをさせた、そういう図になっております。そのほかの考え方は前ページと同じでございます。
 続きまして、8ページ目なんですが、今回、駅の整備パターンを四つお示ししているわけなんですけれども、それぞれの事業費のボリュームをお示ししようとしておりまして、ただ、実際、今の駅について、現況の測量等々もしているわけではございませんので、根拠のある数値を出すというところまで今年度は至っておりません。したがいまして、JRで先行してやられている駅の改修事例、そういったものを参考にしながら、今回お示ししている4パターンが、どの程度のボリュームになろうかというところを算出しております。
 ちなみに、参考として出している事例が、一つは大塚駅の改良、そしてもう一つが大船駅の改良を参考事例として掲げております。
 ページをめくっていただきまして、9ページ目なんですが、そういった先進の参考事例を踏まえて、この四つのケース、それぞれの規模イメージを出しております。
 まず、ケース1-1でございますが、こちらは西側の橋上駅とともに、かなり東寄りにトンネルを掘り抜く、そういった工事になります。こういったものですと、やはり事業規模としては、相当な高価になるのではなかろうかというような想定がされております。
 次に、ケース1-2ですが、こちらは東側について、ケース1-1ほどではありませんが、やはり中野通り寄りのところを土砂を堀り除くといった作業が出てまいりますので、やはりこの表の下には、中間的という表現をしておりますが、ケース1-1とやや欠けるぐらいで、やはり高価なところになろうかなというところが想定されております。
 そして、ケース1-3です。こちらは既存の駅舎、北口の改札を駅広に向けて改修するという内容でございますので、ケース1-1や1-2と比較しますと、比較的安価と言えるのではないかというふうに表記しております。
 そして、最後にケース1-2でございますが、こちらはやはり中野通り上空に南北通路を設置し、その東西にデッキを張るということで、やはり相当な高価になりそうだというところを整理してございます。
 こちらの表で、中間的、比較的安価、そして高価というような表記をさせていただいておりますが、こちらの事業費の範囲といたしましては、この表のそれぞれのケース、ブルーの線で枠組みを駅舎の回りにしておりますけれども、その部分についてのみの事業費イメージということでございます。したがいまして、じゃあ、今ある南側の駅施設をどうするんだとか、あるいは今の東側の駅舎自体をどうするのかといった、そういった目に見えないプラスアルファの費用が、当然これに加わってくるということが想定されます。
 一応ざっとではございますが、前回御説明したものを確認させていただきました。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
内川委員
 何点か質問をさせていただきます。今、御説明にあったとおり、ケース1-1から2まで、4通りのパターンが示されたわけでございますけれども、そのかかる費用の問題からいっても、現実的なのは1-1から1-3までかなと。ケース2というのは、まずあまり考えられないのかなと思います。そこで、この図に示されております一番左側の橋上南北通路、この位置というのは多分ケース1からケース1-3まで示された部分で、ほぼ決まりなのかなと考えております。
 そこで、お聞きしたいのは、橋上南北通路の南側の処理ですね。中野三丁目におりるところは今どういった計画があるのでしょうか。階段なのか、エスカレーターなのかエレベーターなのか、ちょっとお聞きしたいと思います。
松前拠点まちづくり担当課長
 三丁目への駅の接続でございますが、将来的には、6ページ等でお示ししているように、この市街地の再開発等々と一体となれば、一番望ましい動線が考えられるかと思いますが、ただ、早々に当然これが実現するものではございませんので、暫定的な落とし口が可能ではないかというふうに想定をしております。暫定ではありますけれども、階段、そしてエスカレーター、エレベーターと、最低限のバリアフリーを想定したセットで、暫定のものを整備していきたいというふうに想定しております。
内川委員
 わかりました。それと、1ページ目ですね。今、御説明があったとおり、中野三丁目のエリア、この薄い紫色の点線で示された部分ですね。今後、駅等からの歩行者動線の検討とあわせて、民間開発が望まれるエリアとあります。中野二丁目の地区では、地権者の数が比較的少ないということで、今、組合等ができて、順調に地元でも話し合いが進んでいると聞いております。この中野三丁目の紫色の点線の部分というのは、今、そういった組合ができているのか。もし、なければ、行政のほうで、何らかの指導をして、組合みたいなものをつくれるように指導していくのか。そこら辺をちょっとお聞きしたいと思います。
松前拠点まちづくり担当課長
 現在、こちらのエリアについて、おっしゃるような組合等々はできておりません。かつ昨年度、その前から南口については、まちづくり勉強会ということで、地域に入らせていただいておりますが、まさに19年度、駅の整備をこういったところを考えている。三丁目の接続については、この資料でお示ししているようなものを、地域の勉強会にもお示しをして、いろいろと意見を伺っていると、そういう状況でございます。なので、このエリアについて、早々に例えば何か協議会なり、何かができるという、まだその状態には至っておりませんで、こうした考え自体に、地域の皆さんがどのようにお考えになるかといったところの意見交換から、始めさせていただいているという状況でございます。
内川委員
 それでは、次に、丸井さんの件なんですが、中野三丁目のエリアにとっては、丸井さんがどのような形になるのかというのは、非常に影響がすごく大きいと思います。以前に、この特別委員会の席で、簡単な丸井さんの設計図面が一度配付されて、すぐにまた戻されたという経緯がありますけれども、私たちに示せるような最終的な設計みたいなものは、今できているのでしょうか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 丸井さんにつきましては、3月17日の特別委員会で、丸井のほうからリリース、プレス発表があるということで、御報告をいたしました。現在、丸井としては、2010年の冬を目指して、丸井中野店、仮称ですけれども、営業再開をするということで発表しているところでございまして、駅周辺環境に合わせたにぎわい感の創出等々、また駅前唯一の大型商業施設である丸井の役割を考慮しながら、設計をしているというところで、具体的な事業規模として、地下1階、地上13階程度の店舗としての複合ビルということで発表となっておりまして、店舗部分は、目下のところ6層、地下1階から地上5階を使用する予定で、ファッション、雑貨のほか、食品やレストランの導入を予定していると。
 また、オフィス部分は8層ですね。地上6階から13階程度の使用を予定していて、グループ会社の本社、研修機能の一部を集約をするということで、来年春の新築工事着工に向けて、詳細設計をしているというところを伺っております。
内川委員
 それと、概要版のほうで配られました資料なんですが、中野駅南口地区におけるまちづくり構想案等にかかわる調査検討の概要版のほうです。
 実は、島忠さんなんですけれども、方南まちのほうに移転の話があるのではないかということが聞こえております。南台のほうの商店街のほうでは、説明会も行われたということで、近い将来島忠さんが移転するのか、もしくは2号店になるのかわからないんですが、そこら辺の情報というのはございますでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
 島忠の本社のほうに、私どもも、そういったまちの声を聞いておりましたので、確認をさせていただきました。移転の計画はございません。中野駅店、それから確かに南台のほうのカルソニックカンセイさんのほうの本社を購入しております。まだ、カルソニックさんは、そこで執務をしているということで、所有権は移っているんですけれども、まだ島忠さんはそこでは事業展開はしていない。
 ただ、今後、やはりせっかく土地を購入したので、有効な活用については考えていきたい。そのような回答をいただいているところです。
内川委員
 そうすると、例えば現島忠さんが、もし移転をするとした場合に、あの地域というのは、公共公益施設ゾーンということで、一応中野区のほうで予定している場所でございます。将来的に積極的に取得していくような考えがあるのかどうか、ちょっと1点お聞きしたいと思います。
松前拠点まちづくり担当課長
 今、島忠さんがいらっしゃるところ、この資料の中ではJR用地の一角に当たるかと思いますけれども、この土地について、現状具体的に、例えば、島忠さんが移転された後に区が取得するとか、そういった議論には至っておりません。ただ、この用地につきましては、当然規模も大きいですし、将来的にはまちづくりの中で活用していきたい。そのような位置付けで想定しているところでございます。
伊東委員
 以前からいろいろな形で御報告いただいていますけれども、たしか広域避難場所の規模設定の際の避難人口という部分で数字をいただいているんですけれども、今回、中野駅周辺地区の再開発に向けて、就労人口はどれぐらいふえることが想定されるのか。あるいは、居住人口がどれぐらいふえることを想定されるのか。その辺をもう一度、確認の意味でお尋ねしたいと思います。と言いますのは、これは民間の力も仰がなければいけない中で、どうしても警察大学校が移転したことによる経済的な損失という大きなものがありますので、ある程度見込みがないと、民間の方たちも、こういう時代ですから、積極的な協力というのは得られないのではないのかなと思っているんですが、いかがでしょう。
松前拠点まちづくり担当課長
 やはり駅周辺の開発の中で、一番大きな警察大学校跡地、こちらが完成した暁には、試算といたしまして、現在3から4万人程度の昼間人口及び就業者人口がふえるのではないかというふうに想定しております。それに加えまして、また今後詳細な詰めは必要かと思いますが、オフィスであればオフィス来街であるとか、プラスアルファの昼間人口来街者が見込まれると思っておりまして、恐らく警大が完成しただけでも、プラス7万人ぐらいの駅利用者になるのではないかというふうに想定をしております。
 一方、この北だけの開発ではなく、南口についても二丁目の再開発事業等がございます。こちらにつきましても、現状の推計では、この二丁目の再開発事業ができた暁には、1万数千人以上の昼間人口がふえるのではないかというふうに想定しております。
伊東委員
 あと1点、これは細かいことになりますけれども、今現状の中野駅の課題として、ガード下の歩道、特に東側はバスを待つお客さん、タクシーを降りるお客さん、それから歩行者、自転車、非常に動線が錯綜している状況の中で、今いただいた1-1から3は、東側歩道の拡幅6メートルということになっているんですが、それは1-3は、特に土をいじらずに拡幅できるようなことを書いてあるんですけれども、それは可能なのかということと、それから利用していまして、非常にバスがあそこにとまる、タクシーがとまるということで、複雑な動線を構成してしまっていると。今後の予定としては、バス、タクシーは南北のプールのほうに誘導することによって、その錯綜の原因が一つ解消されるのかどうか。そして、ガードを通行する際に、どうしてもああいう空間、排気ガス等、歩行者環境が芳しくないということもありますので、車道と歩道の完全な区画という、要するに壁のようなものをつくって騒音、排気ガス等遮断するようなことまでは検討されているのかどうか、お尋ねしたいと思います。
松前拠点まちづくり担当課長
 御質問のケース1-3でございますが、こちらは基本的に中野通り東側の拡幅については、バスバースを移転させて6メートルに拡幅するというところでとらえております。したがいまして、1-2にあるように、さらに壁面の土砂を取り除いてというところまでは想定してございません。
 2点目の御質問の車や歩行者との区別の仕方なんですけれども、現状ではバスバースについては、今は北口広場、南口広場にそれぞれあるわけでございますが、平成18年度の検討の中で、北口につきましては、いわゆる新北口広場と想定しているサンプラザ前のあのエリアへの移転を想定しておりまして、基本的に現北口広場は歩行者中心の広場で想定しているところでございます。
 したがいまして、現状のようなバス利用者、そして歩行者、自転車の交錯、錯綜は、現状よりは緩和がされるというふうに見込んでおりますが、ただ、歩行者と車の間を、例えばおっしゃっているような壁を何らかつくるであるとか、物理的に区別するとか、そういったところまで現状では、まだ想定はしておりません。空間として広げて、今よりも緩和を図ると、そういう整備のイメージを持っているところでございます。
伊東委員
 質問の仕方が悪かったのかもしれないんですけれども、今、お尋ねしたのは、あくまでもガード下の話なので、北口広場のほうは、それなりに工夫されるんでしょうけれども、その中で、ガード下の歩行者環境というのが、あんまり浮き彫りになってきていないということなので、今の中野通り、ガード下の部分だけなんですけれども、それと東側の駅舎、現状の間、歩道と車道の境目をちゃんと区画ができるのかどうかという点、区画するつもりがあるのか、そういう考え方もあるのかどうかお尋ねしているわけです。
松前拠点まちづくり担当課長
 歩道と駅舎は区画はされます。

〔「歩道と車道」と呼ぶ者あり〕

松前拠点まちづくり担当課長
 歩道と車道はきちんと平面上区別をされて整備をするというところです。塀をつくる……。
伊東委員
 イメージとして、新宿駅の高層街に抜ける地下通路、あそこは地下の駐車場に入る道路と、歩道が区画できていますよね。要するに壁、歩道があって車道があった場合に、歩道と車道の間には、壁があって、音も排気ガスも遮断されているというような環境、そういうものをちゃんとイメージされているのかなと、それをお聞きしたいので。
松前拠点まちづくり担当課長
 失礼いたしました。ガード下につきまして、そういった歩道と車道を遮断するような、そういった区分としては、現在では想定しておりません。
伊東委員
 要望にしておきます。ぜひともまちが新たになる中で、現状のような車道と歩道のあり方、特に夢通りギャラリーでしたっけ。あそこを歩行者空間として演出しようとする地域の方々の御苦労もあるわけですけれども、それにしましても、ましてやバスがとまらなくなると、ますます車があそこを通過する中で、騒音も激しくなるでしょう。上部の電車の騒音もあるんですけれども、一つにはやっぱりそこが明るく、駅前として演出されるような考え方というのを、ある程度頭に描いていたほうがいいのかなと思って、質問させていただきました。いろいろ検討していただけたらと思います。
かせ委員
 今までいろいろ議論されてきているわけですけれども、区民の中で、さまざま説明会を開かれているようで、私も何回か出席させていただいておりまして、ある程度は住民の皆さんの意向というものをつかんでいるつもりでいるんですけれども、この別紙の1を見まして、幾つか気になる点をお聞きしたいわけですけれども、まず、先ほど内川委員も言っていたことですけれども、駅前の商店街のところ、これは個人所有者がたくさん集まっているところですけれども、このところへ行きまして、皆さんの意見はどうですかとお聞きしたら、ほとんど知らないというか、寝耳に水というか、あんまり真剣になっていないというか、浸透していないというか、ちょっと冷えている感じがするんですよね。よく聞いてみますと、そこでそれなりに十分に商売をやっていけるとか、そういった方もいますし、そういうところで、この計画をどう進めていくかということが、あまりにも知らなさ過ぎるということで、どうやっていくおつもりなのかということが1点、まずそこからお聞きします。
松前拠点まちづくり担当課長
 おっしゃっているのは三丁目ということでよろしいでしょうか。

〔「そうです」と呼ぶ者あり〕

松前拠点まちづくり担当課長
 三丁目につきましては、昨年度延べで4回の勉強会をさせていただいております。そして、具体的にこの駅との接続の将来像につきましては、後半の2回でお示しをしている部分ですので、まだ三丁目の皆様方に十分に浸透し切っているというふうには、やはり回数もまだ少ないですし、そちらに参加いただいている方も、当然勉強会のお知らせは全世帯にお配りしておりますが、やはりすべてに浸透し切るには、まだ時間がかかるというふうには思っております。
かせ委員
 このところは、やはり権利の問題とか、いろいろあるわけですから、これからの進め方ですけれども、性急にするというよりは、やはりしっかりと住民の熟度といいますか、そういうのを待ってやられることが肝要だというふうに思います。
 それと、もう一つ地域の中で気にしているのは、桃丘小学校の今後のあり方ということですけれども、特にこの桃丘地域は、今桃丘児童館が解体されておりますよね。あそこもなくなるということになって、桃丘小学校も廃校になるということで、今後公共的な場所がなくなってしまう、つまり災害時の拠点であるとか、それから環境保全のためのビジョンの確保の問題であるとか、子どもの遊び場であるとか、そういったものがどうなるのかということが、ものすごく聞かれることなんです。まだ住民の皆さんに、明確な答弁がされていないように思っているんですけれども、これについてはどうお考えでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 桃丘小学校の位置付けにつきましては、10か年計画の中で、産業・文化のインキュベーションというふうに位置付けております。ただ、そちらの具体的なまだ利用の方針等には打ち出してございませんので、地域の皆様方のそういった、いわゆる地域のコミュニティとしての機能がないであるとか、子どもの広場がないであるとか、そういったお声は勉強会の中でもいただいておりまして、そういった御要望に対して、現時点で、例えば、それはできないとか何とかというお話ではなく、きちんと地域からの要望として、まずは一担受けとめさせていただいていると、そういう状況でございます。
かせ委員
 一方で、この計画の中でも、桃丘小学校のほうまで、L字型に引っ張っていくという案とか、いろいろ示されていますよね。こういうものがありますと、そうするとこの桃丘小学校あたりが、駅前広場に続く繁華街的な、そういう商業ゾーンが拡大して、こちらに来るのではないかというような不安も持っている方もいらっしゃるわけですよ。だから、その辺については、やはり安心していただくために、そういうものではないと。地域の皆さんの要望に沿うような形で考えるんだというような、そういうものを早くまとめて、示していただくことが大事かなと思うんですが、どうでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 この資料の6ページでもお示ししているような、こちらはもう本当に将来のまちづくり、将来像のゾーニングイメージぐらいのレベルでございますので、これが具体的に機能としてどういうふうになっていくのかであるとか、そういったものについては、今後地域の皆様とまた意見交換を十分にしながら、内容を詰めていくというふうに思っております。
かせ委員
 しっかりお願いします。
 それともう一つは、やっぱり地域で関心がないのは大変問題なんですが、丸井の地上部については工事が終わっていますよね、解体工事。これから先どうなるのかなという説明がないということで心配されているんです。一般的に言えば、地下構造物の解体のほうが、地上部よりも振動、騒音とかひどいんですよね。直接、振動が地面を伝って、かなり遠くまでいくというようなこともありますし、実際に近隣でも、建物が落ちたとか、そういうような話も聞いておりますし、これからが大事だというふうに思うんです。それで、そういうことに対して、通常のマンション論争みたいなものがありますよね。解体のときからしっかりとした解体協定とか、説明会とか、しっかりやるものですよね。区のほうも、そういう指導をしているはずだと思うんですが、この丸井についてはどうなっているのか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 先ほど、今後の事業規模というような形でお話をさせていただきました。基本設計が終えれば、年内にも地下部分の解体工事を予定しているというふうにも聞いておりまして、その前に地元等、区ももちろんそうですけれども、プランを示し、また解体工事等の説明会を開催したということで聞いておりますが、この解体工事の届出、それから建築確認、多分最初の解体工事の届出も、東京都が窓口になっておりまして、それぞれ環境アセス等々の条例の基づく区の指導も一部行っておりますけれども、建築に対して、またそういう騒音等々につきましては、区の担当セクションで、積極的にそういうことについては、対応していくものと考えておりますが、建築確認また解体工事を含めて、東京都の建築確認になるというふうに聞いておりますけれども、これまでの経過がございますので、さまざまな形で区民の方からの要望等は届けていきたいと思っております。
かせ委員
 ちょっとわかりにくかったんですけれども、実際に被害が出ているところもある。聞いていませんか。そういうものも含めて説明会をさせるというのは当たり前の話だと思うんですよ。まだやられていないようですし、これは早急に解体の仕方とか、それも含めて工事の仕方、そういうものについて説明会をさせるべきだし、あるいは被害に遭った場合にどうするかということについても、やっぱり行政としてやるべきだと指導する立場じゃないんですか。その辺についていかがでしょうか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 これまでも解体工事の説明会も、民間会社でございます丸井さんの役割、すべて責任のもとに説明会を行っているところでございまして、今後の解体工事につきましても、解体工事の内容とプランも、まだ時期は決まっておりませんけれども、しっかりと開催したいというふうに聞いておりますので、区はそれにかかわる条例、法律上の区の役割を、しっかりと果たしていきたいと思っております。
かせ委員
 しっかりやってもらいたいと思います。時間もあれですけれども、もう一つ、中野二丁目地区ですけれども、今、準備組合がつくられて、いろいろ検討されているということですけれども、もう少し詳しいお話を聞かせていただけないでしょうか。どの辺までいっているのか。
松前拠点まちづくり担当課長
 二丁目の再開発につきましては、現在準備組合が設立されて、鋭意事業計画等々を検証しているところです。その中におきまして、中野区は、現在オブザーバーという立場で、その理事会等には出席をさせていただいております。したがいまして、現在検討している詳細な中身等につきましては、当然準備組合の御了解を得ないと、こういった場では、なかなか申し上げられないところがあるかというふうに思っております。
 ただ、現状は、二丁目のエリアの中で、基本的には東京都の住宅公社さん、そちらの住宅の建てかえ、そしてプラスアルファ、住居、あるいは業務といったところの事業計画を今、鋭意進めているという状況でございます。
かせ委員
 住宅の皆さんですけれども、あまり説明を受けていないというふうに聞いているんですよね。もちろん中野区の仕事じゃないと言えば、そうなってしまうかもしれないんですが、現在の住民の皆さんも、今後どうなるのかということも知らされないで、計画だけが進んでいると。特に、私たちもいろいろ調べてみて、新しく公営住宅なりが建った場合には、新家賃制度ということで、確実に家賃は上がっていくわけですから、それに対して、事前にやっぱり説明なり、対応なりしていかないと、後々問題になってくると思うんですよ。そういったことについて、住民の問題ですから、これは中野区としても責任を負わなければいけないものだと思うんですが、そういうものについて、どういうふうにお考えなのか、聞かせてください。
松前拠点まちづくり担当課長
 二丁目につきましては、三丁目と同様に駅の整備がこのようになっている。それに伴って、二丁目のまちづくりも、このような将来像が描けるのではないかということで、地域の中に入って、区が将来想定され得る将来像等々のお話を差し上げております。その勉強会の中で、この二丁目の中に住まわれている皆様も当然いらっしゃいます。ただ、この再開発事業の中で、将来的に公社さんがどのようになるかといった点につきましては、やはり区のほうから説明ができる内容ではございませんし、実際この事業の中で、まだきちんと計画が固まった状況でもございませんので、そういったところに対する説明については、区がどうのというお話ではなく、公社さんのほうで責任を持って対応されるというふうに聞いております。
かせ委員
 一般的には、そういうことになるんでしょうけれども、実際に、そこに住まわれている方がいるし、もう計画が進められるとあと10年ないし、そんなところで建てかえされるわけでしょう。そうなってしまうと、本当に現実的な問題になるわけですよ。自由ということがなくなってしまうんですね。これは大変な問題なわけですから、公社さんのほうで、何とかやってくれるだろうじゃなくて、やはりその問題について、区としては心配だから、何とか手を打つべきではないかということで、そういう調整をするのは、当然あって然るべきだと思うんですが。

〔「それは公社のやることだろう」と呼ぶ者あり〕

かせ委員
 いや、だから、行政としても責任があるわけじゃないですか。これは住民の問題だよ。だから、その辺をどういうふうにするの。
松前拠点まちづくり担当課長
 この公社にお住まいの方からの将来のまちづくりがどうなっていくのかといったような不安の声につきましては、きちんと御要望があれば、この二丁目のまちづくりについて、区がとらえている将来像等々については、お示しをしております。その二丁目再開発の理事会においても、きちんと公社の方からのこういった声が上がっていることは、公社さんのほうにもお伝えをして、きちんと御対応いただくように、区からはお願いをしております。
飯島委員
 三つほどお伺いしておきます。まず初めに、中野駅地区関連支援業務等々出てきている地区整備構想案、これを一つに絞るのはいつですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 現在、四つのパターンをお示しをしておりますが、本年度一つに取りまとめていきたいというふうに想定をしております。
飯島委員
 本年度というのはいつまでですか。つまり、1、2、3、4と四つのパターンと言うんだけれども、もう絞り込んだも同じじゃないの。だって、幾つかのものについては、既に検討に値するかどうかもわからないというぐらいのことを言っていますよね。いつまでに絞り込むんですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 本年度末、来年の3月までには、きちんと一つに絞り込んでいきたい、構想を素案にしたいというふうに想定しております。
飯島委員
 それは何で3月末なんですか。だって、もうほとんど終わってるじゃない。
松前拠点まちづくり担当課長
 四つお示しをしておりまして、その工事の難しさであるとか、費用もお示しをしているとおりでございます。ただ、これらにつきまして、やはり中野駅のことでございますから、きちんと区民の方にも説明会等々を開いて、その上で一つに取りまとめるといった作業が必要だろうと思っておりまして、今年度に一つに取りまとめるというような想定をしているところです。
飯島委員
 これまであんまり説明してこなかったということですね。だって、まだそんなことを言っていないよ。だって、こんな構想案の検討が行われて、四つのパターンに絞り込まれていて、しかも四つの中の幾つかは二つぐらいもうだめよという話になっているわけでしょう。そういう過程の中では、何の説明もしていないんですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 この駅地区の整備につきましては、19年度もこの資料にも書いてありますが、10数回の説明会、勉強会の中で御説明しております。この四つの特徴であるとか、そういった事業自体の難しさもお示ししておりまして、かなり可能性の高い、低いというところの感覚はあろうかと思います。
 ただ、こちらはJRさん自体がどういうふうにとらえているのか、そういった確認も当然必要でございますので、今年度をかけて一つに絞るというふうなところでございます。
飯島委員
 検討の仲間にはJRは入っていないんですか。要するに、時間がかかるのは、JRの意向がわからないから、そういうことなんですか。理由は何ですか、はっきり言ってください。
松前拠点まちづくり担当課長
 19年度いっぱいはJRにも入っていただきまして、物理的な検討を行ったわけです。ただ、19年度が終わった時点で、じゃあ四つの可能性があるけれども、具体的にどれに絞れるか、どれにするかというJRの方針と、区の方針を最後まで双方の一致というふうなところまでは至っておりません。かつ区民の皆様、19年度には10数回の説明会を行いましたが、やはり中野駅に関することなので、この駅周辺だけではなく、中野区全域の区民の皆様の意見もお伺いする必要があろうかというふうに思っておりまして、この1年をかけていきたいと、そういうところでございます。
飯島委員
 中野区全域と言ったって、北のほうの人なんかは使いませんよ、西武線だもの。こっちのほうは地下鉄でしょう。全域なんて言ったら、いつになったら意見の集約ができるんですか。関心のない人がいっぱいいますよ、北のほうに。

〔「薄いと言ってください」と呼ぶ者あり〕

飯島委員
 失礼しました。訂正します。関心の薄い人はたくさんいますよ。アンケートをとったけれども中野駅を利用しないという人がいっぱいいました。だから、何を考えているんですか。19年度検討した、JRを入れて。JRは今入っていないんですね、検討の中に、それじゃあ。入っているんですか。入っているんなら、幾らでも意見を詰められるじゃないですか。JRの意向がわからないんですか。JRが嫌だと言っているんですか、どうなんですか。JRのプランはどういうものなんですか。そういうことを抜きにして、何を検討するの。
松前拠点まちづくり担当課長
 JRは19年度も入っておりますし、今年度も入っていただいて、そういった検討の場を設けるつもりでございます。もちろんJRの意向も確認をして、さらに中野区全域でも、中野駅自体使っていらっしゃらない方も当然いらっしゃいますし、逆に関心のある方もいらっしゃるというふうには思っているわけで、基本的には、中野駅自体の改修については、駅周辺だけではなく、区民の方に広く、そういった御意見を伺う場を設けなくてはいけないというふうにとらえているところです。
飯島委員
 工程表を出してくださいよ。今年度中に上げるんでしょう。いつ、どんな形で、まず駅周辺に関係する人たちの話し合いをするのか。さらに、それを広げて、中野区全域の人とどうやって意見交換をするのか。そういうのを出してくださいよ。じゃなかったら、いつまでたってもできないじゃないの。だから、そういうことで工程表を出してください。いつごろどうするのか。だって、3月末には決めるんでしょう、素案を。
松前拠点まちづくり担当課長
 現在想定をしておりますのは、この秋以降に、区民説明会という形で、基本的には中野区役所、そして南部の地域センター、北部の地域センターで、区民説明会を行っていきたいというふうに思っております。おおむねこの12月年内に、そういった区民説明会を、1回ないし2回実施をしていきたいというふうに思っております。
飯島委員
 ぜひ、南も北も、区民の皆さんがまず駅周辺の新しいまちづくりについて、関心を持って、行ってみようと、こう思うような場所にならなければ、都内どこからも来ませんよ。そうでしょう。ですから、北がどうと言った意味じゃなく、考えることは、そういう質を考えながら、いつまでに何をどうしていくのか、現実にこっちは手をついていくんでしょう、警大跡地は。そういうことを目線に入れて、ぜひ早くとか言いませんから、きちんと決められた日程でものを進めていただきたい。
 それから、障害があるなら障害があるで、何が課題で、何が越えなきゃならない問題なのか、はっきりお示ししていただかなきゃならない、こう思うのでぜひお願いしたいと思います。それは一つです。それはもういいです。
 それから2番目に、概要版でやってくれというから、何か前回と同じなんだけれども、概要版の抜粋ね、6ページと7ページに、中野三丁目のことが書いてあります。6ページには、駅前ゾーンについてということで、東街区について、西街区についてという書き方がされています。7ページは、西街区について、東街区についてということで、同じ線を引きながら、順番が入れ替わっている。これはなぜですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 6ページの図は、西側の南北の新しい通路、それをそのまま真っすぐに落としますと、ごらんのような桃園通りより西側の区画に当たろうかというところです。
 そして、7ページの図は、その橋上の南北通路からの落とし口を、一担もう少し桃園通りよりも西側の区画にクランクをさせて落とし込んでおりまして、基本的には7ページのクランクをさせた図のほうが、将来的には桃丘小学校の建てかえ跡地利用について、東西のつながりをより強調した開発になろうかという、そういった違いを示しているものでございます。
飯島委員
 そうではなくて、何で西地区、東地区街区の書き方、順番を変えたんですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 この説明文の街区の順番を変えておりますのは、その東西のつながりをつけたいというところなんですが、特にそれ以上の大きな意味があるものではございません。
飯島委員
 大きな理由がなくて、最初のページは東街区、西街区なんですよ。後ろのところは西街区、東街区なんですよ。大きな理由があるからでしょう、だって。接続、クランクにして西側に持っていったから西街区を頭にしたんじゃないですか。そんなことぐらい読んでおいてくださいよ。しかも、記載事項が違いますね。6ページの場合は、西街区については、高度利用化を促進しと書いてあります。7ページでは、西街区については、市街地、住宅用地を活用して、駅前空間を確保する。現桃丘小学校街区との一体的な整備及び東西通路による接続、円滑な交通使用のため、外周道路整備云々と書いてあります。
 両方共通にして書いてあることは、東街区については高度化利用をしたい、両方書いてありますね。だけど、6ページのほうには、高度化利用、共同化と書いてあるんだけれども、7ページのほうには、高度化利用云々は書いていないですね。むしろ、西側に持ってきたときにこそ、高度利用その他のことって必要になったりするんじゃないかと思うんですが、この6ページと7ページの説明記載の違いについてはどういう理由ですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 この7ページについて記載内容の違いということなんですけれども、こちらは西街区と言われる範囲が、東街区に比べますとやや小さくなっているということで、この範疇において、こういった駅前の空間づくり、そして将来的には桃丘小学校跡地等を踏まえて、一体的な整備を行いたいというところの目的で、そういった表現の差が出てきているところです。
飯島委員
 そんなことないでしょう。6ページにこう書いてあるんですよ、西街区については。高度利用化、共同化等を促進し、駅前ゾーンから現桃丘小学校街区にかけて、一体的な空間の形成を図る。この場合は、東街区のほうにおろす場合ですね。むしろ、開発的な圧力というか、これは6ページのほうが少ないんですよ、西街区は。
 一方、7ページのほうは西街区そのものと接続させる、こういう発想でしょう。そういう発想だとすれば、当然西街区は狭いからじゃなくて、桃丘小学校街区、つまり桃丘小学校の跡地との関連をより強く考えなかったら、ここにだって動線を持ってこられないじゃないですか。
 6ページには高度化という言葉があって、7ページには高度化という言葉を西街区について使っていないのはなぜですか、ここを伺っているのよ。
松前拠点まちづくり担当課長
 確かに7ページの表につきましては、桃丘跡地を含めて、より一体的な整備が望ましいというような表記をしております。その中では、6ページに示しておりますように、この中でも高度利用、高度化というところは、十分考えられる内容でありまして、その点の表記が異なっているという点につきましては、こちらの整理の仕方に、まだ不十分なところがあったというところでございます。申しわけございません。
飯島委員
 不十分なところがあったって、そう言われても困っちゃうんですけれども、7ページのほうが西街区について、より一体性を求めて、開発行為を望まなきゃならないんでしょう。持ってくるわけですから、だって、これは表題を見たってわかるじゃないですか。6ページは「東街区に」なんですよ、7ページには「西街区に」なんですよ。そして、それぞれ東街区に持ってくるときにも、高度利用を考えていた。それは一体的に桃丘小学校と一緒に、この西街区については開発を考える。共同化等々、じゃあ7ページの西街区そのものにアクセスを持ってくるというときには、どう考えるんですかということは、もうちょっと示されていなきゃいけないわけでしょう。文言もたくさん7ページのほうが費やされている。その中で、高度利用という言葉が使われていないということは、高度利用じゃない、ほかの手法、それを想定しているということなんですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 高度利用以外の手法を想定しているかということなんですけれども、ここ自体の高度利用を外しているというわけではございません。この区画とこの小学校跡地を一体的に整備した際に、このいわゆる7ページで示している図につきましては、例えば広場的な空間であったり、ここ自体にできるものが、何かとても高いものであるかというと、ちょっとそういうものではないのかなというところがございまして、ただ、この桃丘跡地一帯を含めれば、全体として、土地の高度利用は、当然視野に入れていかなくてはならないものだというふうに思っております。
飯島委員
 じゃあ、具体的な話をすると、市街地住宅用地を活用して駅前空間を確保するというんですけれども、この市街地住宅用地の活用とは、どういう活用手法があるんですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 具体の事業手法等々につきましては、また今年度以降の検討内容になろうかというふうに思いますが、例えば、区画整理事業であったり、共同化であったり、再開発事業であったり、その将来像にかなうための事業手法というのが、複数あろうかというふうに思っております。
飯島委員
 ここは住居専用地域ですよね。今おっしゃったようなことは、この用途のままでいけますか。
松前拠点まちづくり担当課長
 現状の用途では限界がございます。
飯島委員
 それから、ここで想定されている企業化育成支援とか何とかいろいろありますよね、インキュベーションとか、こういうのも今の住宅の住居専用地域、中高層でありますけれども、そこではいつでも制限があったりして、なかなか考えていることを実現するためには、ハードルが高いものがありますよね。これについてはどう考えますか。
松前拠点まちづくり担当課長
 現在の用途地域ですと、確かに事務所という利用は制限をされてしまいます。したがいまして、現状の用途地域の中で、何ができるのかというところは、今後、さらに協議が必要であるというふうに思っております。
飯島委員
 そうすると、この桃丘小学校街区と駅前ゾーン西街区、こういうところを一体的に活用して、想定されている都市機能を果たしてもらおう、こう考えるときに、どっちかは変えないとだめですよね。用途について、これだけのエリアをどうするのかというふうに考えるか、10か年そのものを考えちゃうかということになるんだけれども、どうなんですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 このエリアにつきましては、こういった駅の接続、あるいは将来的な桃丘小学校の有効活用も含めて、どういった将来像が望ましいのか。そして、それに伴って、当然用途地域の変更が望まれるのであれば、このエリアとして、そういった用途地域の変更等々を行っていくのが望ましいというふうにとらえております。
飯島委員
 これは両方合わせると、どのぐらいの広さになるんですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 この桃丘小学校自体は、たしか敷地面積が5,500平米ということです。
 各街区の規模につきましては、少々確認のお時間をいただけますでしょうか、すみません。
飯島委員
 0.2ヘクタール以上あれば、ある程度のものは考えられるという要素も、都市計画上のことでありますけれども、0.1からでも区長が決めればということもあったりするんですけれども、それはそれですぐ該当するかわかりません。だけれども、ぜひ、基本的なデータはやっぱり押さえておいていただきたい。それからどうしようとするのか、単純に何かものを書いて、可能であるかどうかも検証しないで、イメージや図柄でものを先行させるというのは、やっぱりまちづくりにあってはならないことだと思うんですよ。そうじゃなかったら、イメージだけが先行して、現実は違うじゃないのという話になったりすることもあるわけだし、ぜひその辺はよろしくお願いしたいと思います。
 ぜひ、この中野駅周辺のまちづくり、何度も言いますけれども、北に住んでいらっしゃる方も、南に住んでいらっしゃる方も、中野区民がみんなあそこへ行ってみたいと。ふだんは違う路線を使って通勤なんかをされているけれども、やっぱり週末や、あるいは金曜日ぐらいには、中野駅経由で帰ってみたいなと、こう思えるような場所に、まず中野区民の人がならなきゃならないんだろう。そうじゃなかったら、開発は成功しないですよ。ぜひ、そういう意味で、工程表もきちんとされて、そういう趣旨が本当の意味でありまして、あんまり関係ないよということを言いたかったんじゃなくて、そういうことをきちんと踏まえて、おやりいただきたい。
 今年度末、素案をつくられるのなら、そういうことだそうですから、きちんと工程に従って、粛々と進めるだけの準備を、まず皆さんがしていただかないと、最低限資料の読み込みは当たり前のことなんですから、ぜひよろしくお願いしたいと思います。これは要望ですから、お答えは結構です。
 あと残りのデータは、後でいただければ結構ですから、よろしくお願いします。
斉藤委員
 大分、飯島委員がいろいろお話しされたので、一つだけ、どのように決めるの。要するに、この案を、この地区の構想を。
松前拠点まちづくり担当課長
 この構想はどのように決めるかという御質問ですね。基本的に4案をお示ししているわけですが、かなり可能性として高い、低いというのが既に見えてあるところがございます。そういった基本的な案を区として、またJRとして、どれが一番実現的なのか、望ましいのかといったところを、まず双方の意思の確認というか、そういったものが必要だと思っております。それを持った上で、先ほども申し上げましたが、秋以降には一担区民説明会を実施し、かつ想定しておりますのは、19年度も有識者及びJRも入れて、あり方検討会というものをつくったわけなんですけれども、今年度も同様の組織を立ち上げまして、そういった区民から出ている声、それを専門家の委員の中で、双方キャッチボールをしながら、一つに取りまとめていきたいというふうに思っております。
斉藤委員
 大体そんな答えだなと思ったんだけれども、まず、私が考えるのには、JRと詰めなきゃならないね、一つに。詰めていくには、関連機関、交通、バス等もあるだろうし、それから駅周辺のいろいろな商店街や地域の方の合意も得なくちゃならないだろう。それで集約されていくんだと思う。それを、大体構想を今、飯島委員のお話だと、今年度いっぱいに決めていくんだと。決めるというのは決定だよね。それで案を大体出していくから、地域に説明したり何かするんだろうから、多分遅くても11月には決まっていないとまずいよね。どんなことをしたって、そうすると大変忙しいんだよ。
 もちろん、そういうこともあるんだろうし、決めていくにはもう一つあれなのは、中野区としての負担はどのぐらいなのかという試算だって、特別委員会なら特別委員会で出さないわけにはいかないんだと思うんだよね。この案を決めたにおいては、中野区の支出はこのぐらいです。そのかわり、道路特定財源をはじめとする補助金がこうであったり、あるいはまちづくりの補助金がこうであったり、いろいろなことで正味の負担はこのぐらいなんですというようなことだって、わからしめてもらわないと困るんだよ。
 だから、そういうようなことを全部もちろん検討されているんだと思うんだけれども、やっぱりそんなに時間はないんだから、やっぱり精力的に詰めていただいて、各委員に、議会に報告をしてもらう、それが報告された後、地域に説明なり、何なりされていくけれども、本当にJRなり、さっき言った関連機関とのいろいろなことを検討していただかないと、ここでやっているだけでまちづくりができるんだったら、苦労しないんだよ。本当のこと、やっぱり金もそうだし、スタッフもそうだし、ある意味で、そこでやるいろいろなところの影響を及ぼすときの期間の問題もあれば、何かしなくちゃなんて言うと、駅を何とかして、あしたにはがたっとできるわけじゃないんだから、すると期間の問題もこのぐらいこうですとか、そういうふうに、いろいろ明示をしないといけないんだと思うんだよね。だから、そういうようなところはどうですか。
西岡副区長
 やはり、ポイントになるのは、最終的にこれというふうに決めるためには、お金の問題、今、委員がおっしゃいましたけれども、だれがどういう負担をするのかと、各々の組織の中で、そのための合理的な根拠を論証できないといけませんので、全体としてバランスを見たときに、先ほど飯島委員もおっしゃっていますけれども、ケース1-2、1-3じゃないかと、これが一番有利なのはと言いますけれども、それに向かって、それを実現するためには、こういう理屈でこれだけの負担が必要だというのは、各組織で合意がとれるというシナリオを書いていくというのが一番大変な作業になってくるんじゃないかと思います。そういったシナリオが書けるような理屈づけ、最終的な案の詰めというのは、今年度の重要な作業になるかと思っています。
斉藤委員
 本当に要望なんですけれども、大変こうやってまとまってきて、避けては通れない、先ほど飯島委員もおっしゃったけれども、中野区の顔が変わるのかなと。また、警大を含めて、この庁舎もそうだし、二次的にはサンプラのこともあるんだろうけれども、まず、第一段階としてのステップだから、これがみんなによかったねというふうに、やっぱり思われなくちゃいけないし、それから便利になったねと思われなくちゃいけないし、雰囲気も違ってきたねと、何かの動機づけになって、この周辺が中野区全体のある意味で、希望になって、将来的に、こういう区になっていくんですよという、一番最初の第一歩だと思うんで、ぜひ、そこのところをよく踏まえた上で、これからのお仕事に取り組んでいただきますことを、これは要望しておきます。
近藤委員
 1点確認させていただきたいんですけれども、今ごろこういう質問をするのはあれなんですけれども、北口の開発をするときに、六本木ミッドタウンのことを例に挙げて、こういうふうに業者が入って、道路まで業者がつくってしまったりして、とても本当に合理的にまちづくりが進められているまちを例に挙げて、中野区は本当に時間をかけて、もちろん住民合意ということは大事なことなんですけれども、繰り返して、繰り返してやって、いろいろなところが入っているから、URでお願いするんだという、結局北口が結論になって進んでいるわけですよね。
 南口というのは、一応今ごろとおっしゃるかもしれないんですけれども、民間業者に、中野区が言っている「起創展街」ですとか、中野区のイメージを発信しようとか、いろいろなことをいろいろなところで言っているんですけれども、このまちづくりを一括して、負担してくださる業者を見つけていたりとか、そういう動きというのは、向こうが受けとってくれないのか、何だかわかりませんけれども、ないのでしょうか。やっぱりこういうまちをつくりたいみたいな、私鉄沿線でしたら、東急の開発ですとか、何とかタウンみたいなことであるんでしょうけれども、JRのここは一等地なので、本当に中野区がやる気を見せて、大手企業が飛びついて、ここの開発をやるみたいな方向性というのは、このまちにはないんでしょうか、大きく考えて。
松前拠点まちづくり担当課長
 現状、19年度からURのほうに一括をして、この中野駅周辺のまちづくりのコーディネートを委託している状態でございます。中野駅周辺と言いましても、警大のような大型の開発事業であったり、今、御説明申し上げている中野駅自体の整備構想であったり、熟度もさまざまなものがふくそうしております。
 ただ、南口につきましては、現在二丁目の再開発事業が、準備組合が立ち上がっておりまして、これは組合施工ではございますが、恐らく民間の大手が入って、開発がなされるということになるのではなかろうかというふうに思っております。そういった面では、委員の御指摘しているミッドタウンほどの規模ではございませんけれども、この中の駅直近のいわゆる民間も入ったまちづくりという点で、そちらは実現されるかなというふうに思っております。
近藤委員
 この南口が大きくとらえて、どういう開発で、業者はもちろん利益を生まなくてはならないんですけれども、やっぱり若者が来たいまちという総合的な、細切れにしちゃ、その業者はそこが素敵ならばいいけれども、やっぱり一貫性のある素敵なまちにするには、これから業者が入ってくるんでしょうけれども、そことどういうふうに個を守っていくとか、そういうところを打ち合わせて、これだけ大きな面積と駅まであるわけですよ。そこをやっつけ仕事と言っちゃ本当に失礼ですけれども、民間の使えるところをフルに使っていくという形で、この間区民委員会でも、自治体フェアに出るといって、中野区をアピールしていくという報告があったんですけれども、本当にアピールして、これだけの大きなお金が動くが事業が始まるわけですよね。そこを、民間にやらせられるところは、本当にやってもらってしまうという形、こっちからお願いしますじゃなくて、どんどん中野区が魅力があるんだから来てくれという開発で、若い人たちが来るような形に持っていかないと、南口、これから心配なんですけれども、そういうところはいかがですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 南口につきましては、二丁目の再開発事業、また将来的にそのもみじ山エリア、あそこについても九中の統廃合後には体育館を移転させるでありますとか、そういった計画もございます。
 やはり、駅周辺で、当然北口は警大が一番大きな契機になりますし、中野区が経験のしたことのない規模で、表情も変わっていきますし、中野駅もそれに合わせて、きちんとまちのスケールを体現できるような整備になっていかなくてはいけないというふうに思っています。
 したがいまして、二丁目も、将来的に恐らく民間が入って、開発がされる際にも、駅周辺として、どういうまちづくりが望ましいのか、二丁目ではどれだけの可能性があるのか。二丁目だけではなくて、三丁目や北口についても、どういった可能性があって、区としてはどういう方針を持っていくのかといったところを、十分に民間業者とも協議をしながらというか、双方にとって本当に一番望ましいまちづくりといったところは、常に随時協議をしながら進めていって、それを体現していくというふうにとらえております。
近藤委員
 ミッドタウンでお話を聞いたところ、商店街の方が、とにかくこのままの商店街じゃいけないから、来てもらいたいと、そこに人を集約すれば、自分たちも潤っていくんだという考え方で進めて、商店街の人のほうから声が上がった。だけど、それがいいものでなければ、皆さんをだめにしてしまうものでしかないので、そこのところのやり方を含めて、どんなふうに当事者たちに利益があって、どういうふうになるという進め方を、本当に丁寧にやっていただきたいと思いますけれども、いかがですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 駅周辺で進めているこういった中野駅の整備であるとか、二丁目の再開発事業については、まだ事業自体が具体的に内容が決定されておりませんので、具体のところの皆様への報告や、あるいは周辺の住民や商店街の方への報告にはまだ至っておりませんが、そういったものが固まれば、当然周辺の商店街や住民の方にも、とても大きな関心事でございますし、影響もございますので、それはもちろんそういった方々と、きちんとまた意見交換というか、そういった御意見を伺いながら、着実に進めることが重要かというふうに思っております。
林委員
 斉藤委員の質問の中で、11月ぐらいに詰めてという話になると、もうそちらのほうでは大体決まっている形になるんですか。3月が締めだとはおっしゃっていたんですけれども、そういう状態であると、この四つのものを見ると、斉藤委員のおっしゃっていたように、予算も期間も載っていないような中で決めていくというのが、それで区民のほうにも説明している形で、これという決定的な何かがありながら、そちらのほうへちゃんと一つのものに向かっていくというのは、区のほうでは思っているかもしれませんけれども、あちらの受け手側の区民の人たちは、きちんとそこら辺の真意がわかるような感じになっているのかなと。
 私だったら、やはり5年も10年もかかるんだったら、二、三年で、ちょっと高くてもとか、いろいろ比較検討の中に、お金が幾らかかって、期間がどのぐらいで、その後どれだけよくなるかということで決めたいなと思うんですが、そこら辺はどのように説明なさっているのかなと。
松前拠点まちづくり担当課長
 一応、私どもの目標としては、この年度内に一つに取りまとめていきたいというふうに想定しているところです。それにつきましては、当然どの案が一番可能性が高いのか、それについては、それぞれの費用がどのぐらいなのかとか、JRとの関係はどうなのか。あるいは鉄道事業者だけではなく、バス事業者だったりとか、駅前広場を整備していく際に必要な関係もろもろがございます。そういったところは、並行的に相当精力的に、これから取りかかってまいりまして、そういった要素もきちんと踏まえながら、区民説明会の場には臨んでいきたいというふうに思っているところです。
林委員
 前回、ちょっとだけ触れたんですけれども、環境的なもの、それこそトンネルがあって、中だとCO2が多くなったりとか、そういうようなことは、まだこれから決まった後にお示しとかされるんですか。この四つのときには、そういうのはあまり検討事項の中には、盛り込まれないということでしょうか。今、それこそ建物を建てかえるのに、東京都も環境のことをとても言っているんですけれども、そういうことは中野のほうは、あまり予定のときには入れないのかということを。
松前拠点まちづくり担当課長
 この四つの案をお示ししている中では、いわゆる環境負荷でありますとか、そういったことについて協議はしてございません。ただ、この案が一本化をされる際には、そういった環境面での配慮といったところも、議題の中には入っていくだろうというふうに思います。
林委員
 一本化される前は考えられないんですか。一本化される前に、もしかしたらすごく違ったりとかするということはないんですか。みんな同じようなものなんですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 いわゆるそういった環境負荷については、これまで具体の協議、議論をしてございませんので、そういった一本に絞り込む際に、どこまで協議をできるかというところは、また今後検討していきたいというふうに思っております。
林委員
 いつの次点で検討されるんですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 今年度の検討を考えております。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

松前拠点まちづくり担当課長
 先ほど飯島委員から御質問のございました三丁目の東側と西側の街区の規模でございますが、東側が約3,000平米、西側が約1,800平米という規模感でございます。
委員長
 よろしいでしょうか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了します。
 次に、2番、東京都における連続交差立体交差事業の進め方についての報告を求めます。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 それでは、東京都における連続立体交差事業の進め方について(資料3)、御説明いたします。
 6月17日の都議会におきまして、建設局長が今後の連続立体事業の進め方について、お手元の資料、別紙1の考えを示しました。これまで東京都は、平成16年6月に策定いたしました踏切対策基本方針で別紙2の表になりますけれども、こちらにございます20区間、こちらを連続立体交差事業の検討対象区間として、この中から新規着工、準備採択の要望を進めておりました。今後の進め方につきましては、検討対象区間と採択要望の間に、新たに事業候補区間というワンステップが入りました。これは検討対象区間から道路整備の具体化、まちづくりの熟度の向上という視点で抽出をいたしまして、採択要望に向けた検討を行うものでございます。
 今回、この事業候補区間に西武新宿線の野方~井荻間を含む5カ所が新たに選定されました。こちらの表の二重丸がついているところが、新規着工準備箇所として、平成20年度、それから白い普通の丸のところ、これはこちらの5カ所になります。
 中野区といたしましては、区民の夢の実現に一歩近づいたというふうに考えておりまして、早期に採択要望を箇所として採択されるように努力してまいりたいというふうに考えております。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
飯島委員
 そのための準備というのは、野方~井荻間、つまり中野においては、野方から鷺ノ宮でありますけれども、これはもう十分着々と進められていると、こういうふうに理解しちゃっていいんですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 野方~井荻間ですけれども、こちらにつきましては、野方以西の都市計画道路の整備計画等の進め方や、関係する都市計画手続等について、今、東京都と相談をしているところでありまして、今後、具体的な協議等を進め、準備を進めているところでございます。
飯島委員
 ですから、行政の側としても、常に勉強会とか、おやりになっているところもありますよね。まちづくりの機運は非常に大事なんでしょう。ワンランク上がって、うまくやれば、中野区内は全部あるタイミングでずっといける、それはそうだよね、途中で何か上に上がっちゃって、また下へ下がってなんていうよりは、ずっと行ったほうがいいに決まっているわけですから、そういうことに向けた努力を、行政の側としては、着々ともう準備はしてありますと。それから住民の皆さんの取り組みも、そういう意味では行政がサポートして、これが次に準備採択されるような、最もそれに近い、そういう努力をしているんだと、こういうふうに受けとめていいんですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 失礼いたしました。野方以西につきましては、この6月になるまでは、いつ動きが出るかというのもわからない状態の中で、勉強会等をやっておりますけれども、勉強会の皆さんにも、こうした情報を提供いたしまして、今後なお一層まちづくりについて、さらに勉強会等活動を進めていくというふうにしているところでございます。
 また、野方以西、野方以東の上がったり、下がったりということにつきましては、東京都のほうに、これが両方採択されると、一体的になるのかどうかということもお尋ねをしたんですけれども、今のところは、別々の事業ということで考えていただきたいと。ただし、今後、構造形式等を検討する中では、それが一体化になるということも、可能性としてはないわけではないという程度にとどまっております。
飯島委員
 とんでもないことを聞いてしまったような気がするんですけれども、事業は別だよね、採択も違うし、事業面も違うんでしょう、恐らく。だけど、一貫した構造式になるかどうかわからないよ、ひょっとしたら違うのになっちゃうかもしれないということですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 今後、東京都が構造形式等の検討を進めていく中で、そういうことも含めて、今後検討していくというふうに伺っております。
飯島委員
 ほかの方もいるから、もう終わりにします。そうすると、仮に中井~野方間は、じゃあ地下という構造になる。ひょっとしたら、野方から井荻へ行って上になっちゃうという話は、普通考えられないよね。どうなんですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 地下高架については、東京都のほうで、今、中井~野方駅間についても、構造形式を検討している、また今後野方~井荻間についても、検討していくことということで伺っておりますので、片方が地下で片方が高架ということも、可能性としてはないわけではございません。
飯島委員
 住民の皆さんは6月までこんなことを知らなかったんだ、それはそうだよね。行政は知っていたんですか。行政もあんまり知らなかったんだよね。そうすると、行政の側の準備というのは、それを受けて、この野方~井荻間については、準備オーケーの体制は整っていなかったわけですよね、ある意味で言えば。これはもう何日かたってきて、これからかなり頑張らなければいけないなとなるんだけれども、そういうことについての取り組みは、ある程度、こういうことも考えているというのはあるんですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 これまで野方以西についても、含めて平成15年から中野区では、調査等も行っておりまして、また野方それから都立家政、鷺ノ宮のほうについても勉強会等も行っております。そういう中で、今現在は、6月には杉並区、7月には練馬区、北区等とも情報交換を行っているところでございまして、準備等を進めているところでございます。
飯島委員
 予算措置等も含めて、十分な取り組みをされるべきだろうと思うんです。ですから、ぜひあらゆる可能な手段をとって、一貫して、一つのものとしてなることについては、区民はそれはそうだよねと納得する話なので、ぜひそうした取り組みを、これは要望ですからお答えは結構です。
伊東委員
 西武新宿線、中井~野方間、着工準備採択がされたのが昨年の暮れ閣議決定されたということで、その後財源等につきましては、道路特定財源、本年度いっぱいに使途も含めて、考え方を整理をするという段階ではあると思うんですけれども、今回の都の動き、要するに事業候補区間として、これから着工準備採択に向けて働きかけを行うという流れの中で、都としては大体どうしたスケジュールでその辺を進めていく予定なのか、仮に1年遅れの着工準備採択、要するに今年末の国家予算に向けての着工準備採択に働きかけを行っていくのか。逆に、ガソリンの暫定税率等の使い道がある程度整理されてしまった次年度以降、21年度以降の働きかけの予定なのか。その辺について、情報は得ているのでしょうか。東京都はどういう方針で考えているのか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 その件につきましては、中野区としても一番関心のあるところでございまして、東京都のほうに伺いまして、この後、候補区間が、どの段階で要望箇所のほうに上げていく可能性があるのかというところを、いろいろお伺いしたいんですけれども、現在のところは、今年度とも来年度とも、何年後というのは一切言えないという状況だというふうに伺っています。
伊東委員
 前回の中井~野方間も、ぎりぎりまではわからずじまいという状況の中で、どうにか滑り込みセーフ、予算化されると。国についても、しっかりとした位置付けが担保されたということ、ですから、今後ともその辺を見据えて、力強い働きかけをお願いすると同時に、もう1点お聞きしたいのは、都市計画道路野方~井荻間に関しては、都市計画道路3本と都道1本と交差しているという御報告ありますけれども、この事業候補区間に上がることによって、都市計画道路の整備のスケジュールとの影響について、お伺いしたい。
 具体的に言うと、中杉通りですね、これは東京都のほうで整備するという、何年まででしたっけ、あれは。

〔「27年です」と呼ぶ者あり〕

伊東委員
 また後でしっかりお答えいただければ。その整備スケジュールと、今回の候補に上げたことによる影響というのは、どんなものなのか、それをあわせてお答えいただきたいと思うんですが。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 中杉通りの整備につきましては、つい先日も第三建設事務所のほうに、状況を確認に行ったところなんですけれども、その中では27年度までに行う事業候補区間として、整備を予定しているというふうには聞いております。
 今、中野区内では、五差路のところともう1カ所、第三建設事務所のほうで工事をやるようになっておりまして、それが終われば次の中杉道路のほうに入る予定だというふうに伺っております。
伊東委員
 ですから、27年とおっしゃられた。27年度までに整備、着手ということも含めてですよね。完了とは言っていませんよね。ですから、そのスケジュールと今回の連続立体化とのスケジュールがうまく合うのかどうか、その辺はどうですか。東京都のほうとしては、返答をもらえていないのかもしれないだろうけれども、区としては、その整備と合わせて連続立体のほうの交渉がまとまることが一番理想だと思うんですけれども、その辺はどうなんですか。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 中杉通りの整備と連続立体交差事業についても、第三建設事務所のほうも、考えを持っておりまして、連続立体交差事業に合わせて道路のほうも整備していかなければいけないというふうに考えているというふうに伺っております。
委員長
 他に質疑はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 他に報告はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 審査日程のその他に入ります。
 各委員、理事者から何か発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、次回の委員会日程等を御協議いただくため、委員会を暫時休憩いたします。

(午前11時38分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午前11時41分)

 休憩中に御協議いただきましたとおり、次回の委員会は8月27日午後1時から当委員会室において開会することといたします。急を要する案件が生じました場合は、正副委員長協議の上、御連絡をさせていただきたいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定いたします。
 以上で本日予定いたしました日程は終了いたします。本日の交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会を散会いたします。

(午前11時42分)