平成21年03月18日中野区議会交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会(第1回定例会) 平成21年03月18日交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会 中野区議会交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会〔平成21年3月18日〕

交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会会議記録

○開会日 平成21年3月18日

○場所  中野区議会第4委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後4時51分

○出席委員(14名)
 久保 りか委員長
 山口 かおり副委員長
 内川 和久委員
 ひぐち 和正委員
 林 まさみ委員
 せきと 進委員
 伊東 しんじ委員
 佐野 れいじ委員
 小林 秀明委員
 近藤 さえ子委員
 佐伯 利昭委員
 かせ 次郎委員
 斉藤 金造委員
 飯島 謹一委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 副区長(政策室) 西岡 誠治
 計画財務担当課長 長田 久雄
 中部地域担当課長 吉村 恒治
 産業振興担当参事 鈴木 由美子
 都市計画担当課長 登 弘毅
 中部地域まちづくり担当課長 上村 晃一
 北部地域まちづくり担当課長(西武新宿線沿線まちづくり担当課長) 萩原 清志
 土木・交通担当課長 遠山 幸雄
 拠点まちづくり推進室長 佐藤 幸一
 拠点まちづくり担当課長 松前 友香子
 中野駅周辺整備担当課長 秋元 順一

○事務局職員
 書記 岡田 浩二
 書記 河村 孝雄

○委員長署名


審査日程
○議題
 西武新宿線踏切による交通渋滞解消及び沿線のまちづくりについて
 区内交通のあり方について
 中野駅周辺のまちづくり・産業振興について
○所管事項の報告
 1 丸井中野店(仮称)の建替え計画について(中部地域まちづくり担当)
 2 西武新宿線沿線まちづくりシンポジウムについて(西武新宿線沿線まちづくり担当)
 3 オンデマンド交通システムの検討について(土木・交通担当)
 4 中野駅周辺まちづくりグランドデザインの見直しの検討状況について(拠点まちづくり担当)
 5 中野駅地区交通結節点あり方検討会における検討経過等について(拠点まちづくり担当)
○中間報告について
○その他

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

委員長
 本日の審査日程についてお諮りいたします。
 本日は、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように進めます。
 なお、審査については、5時を目途に進めてまいりたいと思いますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。
 それでは、議事に入ります。
 西武新宿線踏切による交通渋滞解消及び沿線のまちづくりについて、区内交通のあり方について、中野駅周辺のまちづくり・産業振興についてを一括して議題に供します。
 それでは、所管事項の報告を受けたいと思います。
 1番、丸井中野店(仮称)の建替え計画についての報告を求めます。
上村中部地域まちづくり担当課長
 それでは、お手元の資料(資料2)に基づきまして、丸井中野店(仮称)の建替え計画につきまして御報告申し上げます。
 株式会社丸井グループより、標記のことにつきまして、旧中野本店の解体工事及び新築工事の報告がございましたので、報告させていただきます。
 まず、第1に建物概要につきましてでございます。敷地面積は3,287平方メートル余となっております。建築面積は2,146平方メートル余となっております。延べ床面積は2万1,930余平方メートルとなってございます。なお、店舗部分につきましては、約7,100平方メートルというふうに聞いてございます。階数は地上13階、地下2階、高さ59メートルでございます。建物用途は、物販店舗・飲食店舗がB1から5階まで、事務所が6階から13階でございます。駐車場につきましては、機械式78台の駐車場と、駐輪場としましてB1に232台予定されてございます。
 なお、旧丸井中野本店のA館、B館合わせた店舗部分の面積は、1万3,860平方メートルとなっておりますので、店舗部分の比較につきましてはこのようになっております。
 2番目に工事期間でございます。現在、地下部分の解体工事を行っているところでございますけれども、上物の建物につきまして建築確認の申請中ということでございまして、着工予定は平成21年4月中旬以降となっております。完了予定は、これも前から申し上げていましたけれども、平成22年11月30日、冬完成を目指しております。12月の半ばぐらいにはオープンをしたいという話でございます。
 ここで、カラーの資料をちょっと見ていただきまして、少しイメージを持っていただきたいというふうに思います。高さは、ちょっとここでは見ることはできませんけども、1階の平面図ですね。これが1階、真ん中に今物販店舗がございまして、この上に、右から事務所の入り口がございまして、6階以降は事務所に上がるというふうになっております。
 なお、駐車場の出入り口、真ん中に三つ、民間ビルがございますので、それを挟んで左側の南側のほうに駐車場出入り口と駐輪場出入り口と、2階部分に上がる通路が配置されてございます。
 下に2階の平面図がございますけども、特徴としましては、この緑の部分、西側に面しました緑の部分が回遊、歩行者動線といいますか、中庭等が配置されております。中野通りと、この西側道路の高低差が約6メートルございますので、西側からはそのまま入っていける、右側のようなアングル、写真が2枚出ておりますけども、アングル2、2階西側広場イメージ、このような高さから、中野通りにおりてくるときには南の中庭を通って、アングル4に出てきて階段をおりるというような構造になってございます。
 それでは、資料のほうに戻っていただきまして、3番、これまでの経緯につきましてちょっと御説明申し上げます。
 丸井が平成18年10月に閉店をするという話がございました。すぐ、区長は社長と会って、中野のにぎわい等に寄与するようにということで申し上げたところでございます。平成19年2月16日、区は丸井中野本店跡地の開発計画に係る要望について提出いたしました。要望趣旨としましては、周辺のまちづくりや地域の活性化に結びつくよう、魅力と回遊性を持たせた歩行者動線の確保、集客性の高い商業施設やまちのにぎわいを創出する業務機能を導入していただきたいという旨、申し上げました。
 平成19年3月26日、中野区議会としましても、当時の委員長、副委員長を中心に訪れまして、丸井中野本店跡地の開発計画についての要望書を提出いたしました。要望趣旨としましては、中野駅周辺のにぎわいの核として、周辺市街地の活性化やまちづくりに寄与する計画とすることということを申し上げました。
 その後、丸井は、これらの要望等に基づきまして、事業計画を組み上げていったわけでございますけれども、昨年、平成20年11月に入りまして、建替え計画の説明が区のほうに対してございました。先ほど申し上げました、別紙のような資料でございますけども、これにつきまして区はこれまでの区の要望、議会また地元の要望としまして、この計画につきましておおよそ地域の活性化に結びつくような商業施設が実現されていることや、魅力と回遊性を持ち合わせた歩行者動線の確保をする工夫が施されておりまして、総じて一定の評価をしたところでございます。
 しかしながら、より細部で見てまいりますと、回遊性をさらに高めるための工夫や、防災・防犯上の視点から懸念される点が見受けられましたので、ここに、丸二つ目にありますように、平成20年11月27日、区は丸井中野本店の建替え計画に係る要望につきまして提出いたしました。要望趣旨につきましては、一つは、1階店舗出入り口から2階への東西方向の歩行者動線につきまして、また二つ目に、2階南側広場への屋外階段につきまして、2点について改善を申し上げところでございます。
 具体的には、1階の物販店舗の部分のエレベーターの位置をもう少し真ん中等に配置することにより、直接2階の中庭等々の緑のそういうところが、市民性が深まるのではないかとか、そういう回遊性が高まるのではないかというようなことを考えて申し上げところでございます。また、2階南側広場への屋外階段につきまして、1.7メートル程度とちょっと狭いので、もう少し広くすれば防犯上とか、2階の視認性がよくなるのではないかと、回遊性が向上されるのではないかというようなことを申し上げたところでございます。それが要望趣旨でございました。
 平成21年1月16日、丸井からは、区からの要望2点につきまして回答がございましたけども、意に沿うことは難しいとの趣旨の回答がございました。ただし、2点目の南側広場の屋外階段等につきましては、防犯カメラの設置や、視認性を高めるために高木を植えるなどの工夫を今後とも重ねていきたいというような回答が寄せられたところでございます。
 それでは、次の5の施行事業者区域図をちょっと見ていただきたいと思います。今申し上げました丸井の跡地の北部部分ですね。北側の部分につきましては、中野丸井プロジェクトとして商業業務ビルで活用いたします。南側につきまして、これまでも御質問等ございましたけども、丸井としては売却を考えているということでございまして、6の南側敷地についてに書いてございますけども、隣接する南側敷地、約3,000平方メートルございますけども、野村不動産が今取得をしまして、分譲マンションを現在計画しているところでございまして、まだ事業計画等につきましては公表されておりませんので、承知してございません。
 報告につきましては、簡単でございますが、以上でございます。よろしくお願いいたします。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
内川委員
 確認をちょっとさせていただきたいんですが、20年11月27日に要望した事項というのは、丸井さんの中野通り側からの正面から入って、そのままストレートでエスカレーターで桃園通りのほうに抜けるようにしてほしいというのが確か区の要望事項だったと思うんですけど、間違いないですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 正面玄関から入りまして、今、左側にエスカレーターが設置しておりますけども、それを位置的には真ん中へ持っていって、そして2階への中庭等の視認性が広がるような、そんなような工夫ができないかというようなことでございますので、委員の申し上げたとおりでございます。
内川委員
 それに対しての丸井の回答が、意に沿うことは難しいということなんですが、その理由は何なんですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 一つは、1階の店舗スペースに限りがあることでございます。真ん中にすると、店舗がいじめられるということでございますし、あと、B1の食品スーパーや、5階かもしれませんけども、レストラン街を上に設置した場合、営業時間の違いからエレベーター、エスカレーター、階段を集約せざるを得ないなどから、エスカレーター等を中央に配置することは難しいということでございます。

内川委員
 そうすると、これ以上の要望は区としてはもうしないということでよろしいんですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 この点につきましては、ちょっと難しいというふうに考えております。
内川委員
 それと、南側は野村不動産さんが取得したということなんですが、やはりアングル4のところですよね。中野通りから桃園通りへの通り抜け動線、これが非常に狭くなっています。ここの南側、これは野村不動産さんの取得した土地だと思うんですが、ここの部分を広く確保するように、今後野村不動産さんのほうに要望するような予定はございますでしょうか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 民間マンションといいますと、ある程度限界があるかというふうには考えておりますけども、区として理想的なことにつきましては、利便性とか回遊性とか、丸井さんでは実現できなかったことも、ここの野村不動産等の協力によりできることもあるかもということで、これから事業計画でございますけども、しっかり伝えながら協議していきたいと思っております。
佐野委員
 今のに関連して、ちょっと再確認、もう一回させてください。1ページ目に魅力と回遊性を持たせた歩行者動線の確保ということが書いてございますよね。これが区のした要望趣旨だったと。回遊性を持たせるということを趣旨の一つとして挙げていますよね。この回遊性というのは、言葉尻をとらえてあれですけど、回遊というのは回ってくるという、この字をとらえると、お客様がずっと回っていってまた戻ってくる、そういうことが回遊ということなんでしょうか。わかりません。これは、今のをずっと判断しますと、歩道でこの西側と中野通りを歩行するということでの回遊、それを回遊と称しているんでしょうか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 当初の趣旨につきましては、中野通りと桃園通りを連携し、南口地区全体に回遊性を創出していただきたいと。当時につきましては、南側につきましても丸井の敷地でございましたので、そういうような敷地全体を見ながら考えたものでございますので、今申し上げましたとおり、中野通りと桃園通りを連携し、通り抜けだけでなくて、南口地区全体に回遊性を創出するための工夫を施してほしいという趣旨でございます。
佐野委員
 今の前の委員の中の御質問に対する答えの中でも、区として利便性とか回遊性を今後持たせていきたいんだというような御発言があったと思うんですけども、今の発言ですと、ほぼこれで終わってしまって、今、南のほうから西側の通りにこの歩道ができた、そうすると、そこでの歩行の問題だけであって、回遊というふうにはとらえていないような気がするんですけど、回遊とするとどういうふうにとらえているんですか。どういうふうにして回遊させようと考えているんですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 一言で回遊と言いましても、いろんな空間を想定をした考え方があるというふうに思っております。この丸井敷地の中で、課題であった中野通りと桃園通りとの連携のしやすさということでございますけども、今後の中野駅南口全体のまちづくりの中でさらに議論される部分もございますので、今のところは狭い部分での解釈の中で、一定程度は実現できた、ワンステップとして実現できたというふうに評価しているものでございます。
佐野委員
 そうしますと、もう一回確認させていただきますけども、当初はこの丸井さんの中での回遊性を求めた。しかし、丸井さんが実現が不可能であるということでの回答があったために、裏のところの南と西側を結ぶためのこういう歩道をつくった。それで、南口全体の今はまちづくり、連携のしやすさを考えた回遊を今後考えていくんだと、そういうお考えだということでいいんでしょうか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 一つ、ちょっと申し上げませんでしたけども、店舗の中での回遊性ということも一つ考えておりましたので、店舗に入って、中野通りからいわゆるここの緑のプロムナードに、2階部分に抜けるという一つのことも提案をしていたところでございまして、それが第1点の要望になったというところでございます。
 ちょっと話は飛びますけども、今後のさらなる回遊性の向上につきましては、南口全体のまちづくりの中で、また中野駅地区の将来計画の中で考えていく、また今日の報告の中でもちょっと後半で関連があるかと思いますので、その中でも触れさせていただきたいと思っております。
佐野委員
 たびたびすみません。1月16日の、意に沿うことは難しいとの趣旨の回答があったということで、今後についてはこの計画で行くというふうに区としては判断しているんだという、前任者のほうの質問に対してそうおっしゃっていましたけども、ということは、今の回遊性とここに書いてあったものについては、丸井については回遊性についてこれ以上の論議はできない、南口全体としての連携としてのしやすさを求めた回遊性を今後考えていくんだと、そういうことでいいんでしょうかという質問なんです。
上村中部地域まちづくり担当課長
 一定、この(仮称)丸井中野店の中での回遊性というのは、今報告申し上げているところで、区としてはさまざま要望してまいりましたけども、一応この段階ではさらなる工夫も考えていきたいというふうに丸井が言っておりますので、そこはまたさまざま、具体のところでまた協議をしていきたいというふうに思っております。
 あと、民間マンションのことにつきましても、区といろいろな機会で協議をしながら、回遊性を追求していきたい、そしてさらに中野駅地区、南口地区につきましては将来計画の中でしっかりと位置付けてイメージしていきたいというふうに考えております。
佐野委員
 私が言っているのとどうも食い違っている、とらえ方が違っているような気がします。将来にわたっての回遊性、これはもう当然いろいろこれから御計画なさるし、南口全体としての計画の中に入ってくるし、やらなきゃいけないことだと思うんですけども、今、この建替え計画についてというお話をいただいたところで見ると、この回遊性は全くなってないんじゃないかなと私は思ったわけです、丸井のことについてはですよ。当初、回遊性を求めたけども、意に反して、これがすべてバツ。エスカレーターを最初求めたというのは、南から西側まで求めた。行って、また戻ってくる、そういうような歩行性もあるけど、利便性もあるけども、そこに回遊性を求めたのかなと、私は区として思っていたわけです。ところが、それが丸井さんの今言った幾つかの理由でだめだったという御回答でしたので、それはわかるんですけども、今の回遊性という表現ですと、こういった戻ってくるには、また同じ道を戻ってくるわけですよね。同じ、ここのところを。これを回遊性というんですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 この丸井の敷地の中での回遊性という、そういうようなとらえ方はしてございませんので、このグリーンのプロムナードの創出により、桃園通りの方向から、レンガ通りですね――から中野通りへ抜ける動線と、いわゆるそういう景観のあれも配置されているところで一定の評価をしてございますし、そういう人の流れが、滞留空間の長さとか、また中野二丁目へのつながりとか、そういうこともこの辺につきましては実現につながっていくのではないかなと考えております。
佐野委員
 もうこれ以上言っても同じでしょうから言いませんけども、ここにある表現がどうも理解できないんですよね。回遊性、回遊性とお書きになって、今、課長の答弁の中でも回遊性をこれから求めていきたいというふうに、丸井側に対してですね。丸井側とこれから協議をしていくんだということを一方で言っておきながら、はっきりとここには、意に沿うことは難しいとの趣旨で回答したので無理だというようなことをおっしゃるから、一体どっちなのかな。あるいは、もうこの図面どおりでほぼ行ってしまうということなのかどうかということでは、多分行ってしまうんだろうなと私も思うんですけども、そこのところがはっきり我々は見えないわけですよ。今言っていただいているのと、この図面とが、どうもはっきり見えていないので、御質問を再々にわたってさせていただいたんですけども、時間も限りがありますので、最後にちょっともう一回、そこをちゃんとクリアにしてお答えをいただく、要するに今現在あるものを、丸井さんとの交渉をこれで打ち切ってやっていく、この図面どおりで、もう区としては、最初は南から西へ抜けるエスカレーターの要望を出したけども、意に沿わないということなので、結果としてそれをあきらめて、今あるような、私は回遊性と思いませんけども、歩道を通って西側へ抜けていく、こういったものでのある程度妥協ができているんだというふうにお考えで、今後その回遊性については南口全体のまちづくり、連携のしやすさ、利便性を考えながらやっていくんだと、したがって、ここはこれで大体終わってしまうんだというふうにとっていいものかどうか、そこをはっきりさせてもらいたいというふうに言っているんです。
 それからもう1点、今の歩行性を、そうすると、さっき6メートルの高低差があるとおっしゃったけど、西側と中野通りからは年寄り、歩行者、これは6メートルをなだらかに上っていくわけですか、南から行く場合に。そうすると、バリアフリーといいますか、そういったことについては別に問題はないというふうに、ゆっくり上れるというふうに判断されているわけでしょうか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 最初の1点目につきましては、委員の発言された趣旨で受けとめていただいていいというふうに考えております。回廊の中で高木を配置して、視認性とか防犯カメラとか、そのような具体的なことがありましたので、そういうようなこともさらに協議をしていきたいというのが趣旨でございます。
 2点目につきまして、6メートルの高低差、ございます。緑のプロムナード部分につきましては、最後、アングル4のところから階段でおりてこざるを得ないというようなつくりになってございます。また、店舗の中につきましては、エスカレーター、エレベーターが配置されておりますので、それを上がって2階へ出ていただいて、このアングル3、店舗出入り口のところに出ていただく、2階部分で上がっていただくという構造になっております。
佐野委員
 この広場のイメージとしては、なだらかな6メートルのこうした広場を通って、緑を通って歩きたいなという人については階段を利用しなさいと、そういう趣旨だということですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 2階のアングル4のところから中野通りまで、ここが階段状になりますので、中庭部分につきましてはいわゆる平面、フラットになっているということでございます。
佐野委員
 どうせそういうふうにおつくりになるのであれば、足の不自由な方とか、お子様の乳母車の方とかも結局南から西へ抜けたい、そしてまた店舗にも寄りたいという方がいらっしゃると思うので、せっかくであればその階段の一部分にスロープでも何でもつければ、上がっていけると思うんですよ、なだらかに。エスカレーターとまでは、野外ですから難しいかもしれませんけども、そういった配慮というのは、中野は環境対策特別委員会――でも今、この間、私は間違えて行ってしまいましたけども、そっちでもやっているわけです。多分、いろんなエスカレーターなんかもつけるようなことをこれからもやっていきたいと思っていると思うんですよ。そして、まさにバリアフリーは法律で21年には、これは駅の問題ですけども、駅には全部つけなさいという国の指導もあるわけです。やはり明るいまちづくり、住みよいまちづくりを目指す中野として、6メートルの格差があるということを承知しておきながら、帰りは店の中から、1階から2階はエスカレーターがあるのでそっちを通りなさいというような趣旨ではなくして、せっかく緑をつくって、そういうところを通れるのであれば、足の悪い方やお子様連れの方に対してそういった配慮も必要ではないかなと思いますけども、いかがでしょうか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 委員発言の趣旨も理解してございますけども、丸井の事業計画の中で具体的に示されたこの図面ですと、11メートル幅の中でいわゆる車路と駐輪場入り口と階段を配置しなきゃいけないということで1.7メートルと、区としては1.7メートルは狭いのではないかというようなことは申し上げたところでございます。バリアフリーの考え方、これは、降りたからまた元に戻れとかというような考え方というよりは、店舗からもこういうような配置ができていますよと、レンガ坂は上らなきゃいけませんけども、そのような構造になっていることを御理解いただきたいと思います。
佐野委員
 丸井さんは丸井さんの考え方があると、それはいいと思うんですけども、やはり私は区として、その回遊性、それから利便性を丸井さんに申し入れたという、エスカレーターを申し入れたということ以上に、こういった部分をやっぱり大切にして、考え方を丸井さんの中に要望として入れるべきだったのではないかなと今思って、あえて発言をさせていただきました。どうせ丸井さんに言うのであれば、そういったことも含めて、やはり区として考えて、単なる回遊性だとか利便性だとか、使いやすさだけを求めるのではなくして、そういった観点からの申し入れをする、これもやっぱり私は区として必要な観点ではないかなというふうに思ったから発言をさせていただいたのであって、その辺について、今後やはり総体的に考えて、区民がどういうふうに考えて、どういうふうにとったら一番いいかということを考えて、これは要望ですから、確かに丸井さんがノーと言えばそれは仕方ないことだと思いますよ。それは人の土地だし、人の活用のことですから。ただ、区としての姿勢として、私はそういったものを大切にすべきじゃないかなと思っておりますので、ぜひそういったところまで配慮しながら、今後丸井さんとの交渉をしていっていただきたいというふうに思います。これは要望ですから結構です。
飯島委員
 話がちょっと委員会の趣旨と違う方向に進んでいるような気もしますので、あえてお尋ねしますけど、これは何でこの報告をしているんですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 この丸井の建てかえにつきましては、平成18年10月に閉店になるということで……。
飯島委員
 何でこの報告をしているんですかと、あなたが、どういう立場で。
上村中部地域まちづくり担当課長
 丸井から報告があったので、その旨お伝えしているということと、あと区との経過を御報告させていただいています。
飯島委員
 別に丸井の建築計画、説明する立場じゃないでしょう。違うんですか。あなた、丸井の代理人。あなたが報告するのは、丸井のこの係る建築計画に対して区が要望してきて今日に至ったという経過の部分でしょう。長々と、丸井がこういう計画でどうでこうでと、質問があって答える立場にあるんですか。だから、おかしなことになるんじゃないですか。しかもですよ、丸井にこういう要求をするに当たって、行政的な法的根拠ってあるんですか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 ここにつきましては、都市計画的な計画があるわけでございませんので、あくまでも民間建築に対して区としての立場から、にぎわいとか回遊性とか、そういうような総論的な立場から申し入れをしているという立場でございます。
飯島委員
 ないからじゃなくて、つくれなかったからでしょう。本来なら、中野駅南口の開発に関して、あるいは再開発に関して、あるいはまちづくりに関して、何らかのきちっとした強制的な力を持つ計画が存在してなきゃいけないはずなんじゃないですか。その上に立って、まちづくりがあって、回遊性があって云々という話があるから丸井としてだって応じなきゃならない。丸井が賢いのは、なぜかといったらこれは建築行為だからですよ。開発行為じゃないからでしょう。開発行為にしなかった。開発行為であれば、本来的に言えばインセンティブはつくんだけれども、あえてそのインセンティブを捨ててでも建築行為、みずからの範囲の中でやれることをやるんだと、行政的なそういう強制的な話とかそういうのは要らないんだと、こういう立場で物を考えているわけじゃないですか。なぜかといったら、全部に網のかかっているこの南口の地区計画なら地区計画がないからでしょう。ただお願いをするだけでは、それはよっぽど全体と見合って、商業活性上、あるいはみずからの御商売の関係上、利益があると思わなかったらやりませんよ。
 じゃあ、この道を広げてもらうとか、この環境整備で中野区が幾らかでも出しましょうと、そういうことを言ったんですか。まちをつくるというのは、お互いパートナーシップでやるというなら、それは財政的な話とか予算的な話じゃなくたって、何らかのお互いでやっていけるだけの何かがなかったらやろうとしないじゃないですか、それは。相手は民間企業ですよ。しかも、御自分の土地に何かやるというんでしょう。だから、この報告の最終的な部分は、丸井さんからは区の要望には沿えませんと、そう言われてしまいましたと。なぜかといったら、相手にそれ以上のことをお願いする、中野区には行政的な法的根拠がないと。だとすると、今後のことを考えるならば、本当に真剣に一日も早く南口の計画、地区計画であるか、どのようなものであるかわかりませんけども、それをつくられることでしょう。
 もちろん、担当の課長としてはそういう自覚と反省はあるのかもしれませんけども、どういうことの報告なのかをぜひ御理解して報告していただいて、答えられないものは答えられないんだと、それは丸井が答えることであるんならそういうふうに言っていただかないと、まるで中野区の計画みたいに聞こえちゃうから。ぜひそういう点では、立て分けた御報告をお願いしたいと思いますけど、この南口については何らかの都市計画的な手法を用いた計画の策定というのは予定されているんですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 現在、南口二、三丁目地区のまちづくり等のお話し合いをしておりますが、現在のところまだ都市計画を定める段階までには至っていないということでございます。
飯島委員
 この丸井さんの建築計画との時間的な整合というのは、その計画、まちづくりのお話し合いをしている、何か組織をつくろうとされているとか、そのこととの時間的整合はとれそうですか。しかし、もう残念ながら今回は仕方ないなと、こういう認識に立っていらっしゃるんですか。どちらですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 都市計画等の網をかけるには、やはり相当の時間が必要になってまいります。したがいまして、今回の丸井さんの計画とその都市計画とのドッキングというのは、まず不可能でございます。
伊東委員
 今の飯島委員の話はそれとして置いておきまして、1点だけ、自治体として負荷が加わる要素もあるので、その辺については確認していきたいんですけれど、ここに駐車場計画、78台とあるんですけれど、この内容については聞いていますか。というのは、機械式駐車を用いているようなんですけれど、これが中野通りにどの程度影響を及ぼすか。当然、この駐車場の出入り口の位置ですと、南側の五叉路のあたりからアクセスするようなつくりになっていますけれど、機械式駐車の回転のスピードからすると五叉路まで車庫入れの列が及んでしまうんじゃないかという危惧があるんですけれど、その辺は、店舗の利用者の駐車台数はどれくらいの割合、それから上のオフィス棟のための駐車場の確保台数はどれくらいという、そういうような条件は聞いていますか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 詳細には伺っておりませんけども、大店法の規定に基づく駐車場の台数と、それからあと警視庁の交通協議を済んでおりますので、そこら辺につきましては全部ヒアリングを終えて了解されたものと聞いております。
伊東委員
 これで最後にしておきますけれど、そうした情報を確実に仕入れておいていただきたいなと。といいますのは、五叉路から南口のロータリーまでは割と納品の車、それからちょっとした買い物の方の車だとかが常に何台かとまっている状況に、さらにこの駐車のための車が加わることが想定されますので、ぜひその辺は確認すると同時に、丸井側にも求めるべき部分はちゃんと求めておいていただきたいなと。駐車台数78台ですけど、納品の車も入れれば100台超えるはずなんです、1日の利用台数は。その辺も踏まえて確認をとっておいてください。これは要望にしておきます。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 今、伊東委員のお話でございますが、やはり南口地区、中野駅周辺含めましていろいろな、もろもろな開発が予定されてございます。その中で、丸井さんのこういった今回の計画があるということで、警視庁さんのほうからも十分、中野駅周辺全体の交通計画、そういったものを踏まえて対応するようにというような話がございまして、現在中野駅周辺まちづくり全体を含めて警視庁と協議を進めているという状況でございます。
 今、委員の御指摘のあったようなことが起きないように、警視庁と十分協議をしていきたいというふうに思っております。
小林委員
 いろいろと各委員からたくさんの御指摘がありましたけども、若干、2点か3点ほど御質問させてもらいたいと思います。
 一つ、野村不動産が隣のほうの敷地等を購入されたということなんですが、地元としても心配はしている部分はありまして、現在の建築用途地域の中で高さってどこまで高く、高度制限というのはあるんですけど、どのぐらいの高さまで可能なんでしょうか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 現在、この野村不動産が所有している土地の都市計画でございますが、商業地域でございます。容積率が600%という指定がございまして、高さの限度はございません。と申しますのは、周辺の日陰規制のあるところの日陰の規制を受けるということでございまして、このエリアそのものには日陰規制はないということでございます。したがいまして、相当高いものまで計画できるのではないかというふうに思っております。
小林委員
 また、野村不動産がここまで、その周りにまた購入されるというふうなお話は聞いていらっしゃいますでしょうか。今現在、ここの図面の上に書かれているエリアよりも広く購入されるとか、そういうお話は聞いていますでしょうか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 私どもとして情報をつかんでおりますのは、あくまでも丸井さんが所有していた土地の、丸井さんが使う以外の部分ということでございます。
小林委員
 あと、今、裏側の歩道というか、緑の道の件なんですが、A館とB館がつながっているようなイメージの場合、災害時とかそういうことになると駐車場のほうのエリアのほうに逃げられるということなんですが、今回ちょっと心配しているのが、アングル4のところが階段になっているので、災害時のとき、ここから逃げるようなことでかなりパニックな状況になったときに、階段だと危険じゃないかなと思っているんですけども、防災上、ちょっとこの辺はチェックはされていますでしょうか。
上村中部地域まちづくり担当課長
 いわゆる丸井の構造の避難計画とか、そういうことをチェックする立場ではございませんので、私どもが区として求めてきたそういう緑の景観、回遊性というようなところから評価をしているところでございます。
小林委員
 その可能性というか、隣の野村不動産が例えばマンションを建てるというときになった場合、ここの緑の通路か、向こうのマンションの側にもつながっているような形でできるような可能性はあるんでしょうか。あるいは、そういう要望はできるんでしょうか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 野村不動産のほうから、丸井さんの南側の敷地を買いましたと、マンションを計画いたしますという情報を得た段階で、野村不動産さんのほうには丸井の店舗の建てかえによって西側に緑地を用意していただいている、そこからさらに中野通りまで抜ける通路も用意していただいたと。ただ、上村課長のほうから御報告いたしましたが、若干中野通りにつながる階段が狭いということもあって、それを補完するような通路、おり口ができないかというような御相談はさせていただいたわけでございますが、分譲マンションということから非常にそういった空地をつくって、じゃあそれはどこが管理をするのか、そういったもろもろの問題等からいって、分譲マンションの中でそういった通路、要するに緑地みたいなものを用意することは難しいという話がございました。
 現在、先ほども御説明申し上げましたが、何とかこの丸井さんの中野通りにつながる階段、これが1.75メートルという幅員で計画されているようでございますが、さらにこの幅員に該当するような幅員の階段等、並行してつくれないかというようなお願いをしてございまして、その件については再度考えたいというところで、今、ペンディングということでございます。
小林委員
 その辺、ぜひ要望をしていただきたいなというふうに思っております。
 最後に一つなんですけど、ピーコックは間違いなく来られるんでしょうか。最後の質問です。
上村中部地域まちづくり担当課長
 間違いなくと私どもに聞かれますと、ちょっとお答えがしにくいんですけども、前のやつ(店)     から店舗は継続したいというふうに言っているということは聞いてございます。
委員長
 他に質疑はございませんか。よろしいですか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 2番、西武新宿線沿線まちづくりシンポジウムについての御報告を求めます。
萩原西武新宿線沿線まちづくり担当課長
 それでは、西武新宿線沿線まちづくりシンポジウムについて(資料3)御報告いたします。
 このシンポジウムの目的でございますけれども、西武新宿線の連続立体交差化事業の早期実現の住民の意思一致ということ、2番目が周辺まちづくり勉強会の活動PR、それから3番目として西武新宿線沿線まちづくり計画の検討の概要を御紹介させていただくというものでございます。
 開催日時は、平成21年3月16日午後6時から8時、場所につきましては野方WIZ、区民ホールで行いました。主催については、西武新宿線踏切渋滞解消促進期成同盟並びに5駅周辺まちづくり勉強会でございます。
 参加人数でございますけれども、参加者280名おりまして、一般の区民の方が230名、御来賓の方が6名、それから区議会議員の皆様が28名、そのほか報道関係3名、そのほか11名ということでございます。御来賓の方々につきましては、お手元の資料のとおり、衆議院議員の松本先生、ながつま先生でございまして、都議会議員につきましては高倉先生、それから吉田先生、植木先生、川井先生ということになっております。報道機関に関しましては、シティテレビ中野、公明新聞、それから週刊とうきょうがいらっしゃいました。
 スケジュールにつきましては、まず開会がありまして、その後、主催者といたしまして期成同盟会長の石川会長があいさつを行い、その後、田中区長があいさつをし、御来賓の皆様からは一言ずつ激励のメッセージもいただきました。その後、区議会議員の御紹介をさせていただいた後、基調講演といたしまして「連続立体交差事業とまちづくり」ということで国土交通省の松井課長に行っていただきました。その後、パネルディスカッションを行いましたけれども、勉強会の経緯、それからこれまでの活動、現在の活動報告と、この勉強会を踏まえたまちづくり計画の検討の内容についてを紹介させていただきました。ちなみに、コーディネーターはセントラルプラザ代表の杉浦様にお願いし、パネリストにつきましては各勉強会の代表、こちらに書いてあるめいめいの方々、それからゲストで早稲田大学の内田さんにもお願いいたしました。おおむね午後8時に終了したということです。
 報告は以上です。
委員長
 本報告について質疑はございますか。よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 3番、オンデマンド交通システムの検討についての報告を求めます。
遠山土木・交通担当課長
 それでは、オンデマンド交通システムの検討につきまして(資料4)、その結果を御報告申し上げます。
 資料がちょっと数部にわたってございます。まず、確認をさせていただきます。今、紙1枚のかがみに当たる紙と、それから検討結果の本冊に当たりますものが2冊ございます。それの本日説明するところをピックアップしたもので、概要ということが合わせて6ページのカラー刷りのものがございます。主にこの紙1枚のものと概要に基づきまして、検討結果を御報告させていただきたいと思います。
 まず、目的でございますが、移動が制約される区民の方々が安心して移動できるまちづくりを目指しまして、その仕組みづくり、運営をサポートするオンデマンド交通システムというものの実現可能性を検討してまいりました。
 まず、検討の主な内容といたしましては、そのオンデマンド交通の提供するサービス目標の設定、それから事業スキーム、これらを検討したものでございます。
 検討の前提でございますが、主要なオンデマンド交通の方式を検討し、後ほど御説明いたしますが、幾つかの変形といいますか、バリエーションがございますので、それも視野に入れて検討を行いました。サービス対象といたしましては、これも後ほど御説明いたしますが、移動制約者を想定してございます。会員制で、ワゴンタクシーを利用するという前提で考えてございます。ですから、マックスで10人程度の乗り合い交通ということを想定してございます。事業スキームにおきましては、中野区自体は事業主体とならないということで、今年度検討してまいりました。
 3番の検討の経過でございますが、昨年度実施いたしました中野区区民交通実態調査で把握いたしました区民ニーズ、それから既存の公共交通との整合性に配慮しながら、このサービス目標と事業スキームを整理したものでございます。
 交通事業者につきましては、この中野区で想定いたしましたサービス水準、事業スキームの考え方に対しましての参入可能性のヒアリング調査を行ってございます。
 (3)でございますが、サービス目標、事業スキームの最終案に基づきまして、事業の採算性や区の財政負担等について検討を行いまして、導入可能性の評価を行ってございます。
 交通事業者が独立採算で行う事業スキームといたしましては、参入が非常に困難であるということ、そして中野区が何らかの財政支援の仕組みが必要ということで、本冊検討の分冊といいますか、追加検討分の薄いものがございますが、こちらにつきましては財政支援を前提とした他都市のそういった財政支援の状況等もさらに深く検討した結果ということで、2分冊になってございます。
 それでは、色刷りのオンデマンド交通検討結果の報告書の概要に基づきまして御報告申し上げます。
 まず、オンデマンド交通とは、定義付けでございますが、乗客の要望、デマンドに合わせまして走行する交通機関ということでございます。会員制の乗り合い交通ということでございます。乗客、利用者は事前に予約をして乗車するということでございます。
 運行するコースやダイヤはあらかじめ固定せずに、予約状況に合わせて柔軟に設定するというところがオンデマンド交通のメリットといいますか、下のほうに図がございますが、かなり簡略化された特徴でございますが、例えば路線バスでございますと、走行経路、走行時刻が決められているということで定時性が高いわけでございますが、例えば乗客がいなくてもバスは走らせなければならないといったような点がございます。タクシーでございますが、特定の乗客の希望に合わせて走るということでございますが、言ってみれば1組の乗客しか利用できないということがございます。メリットといたしましては、ドア・ツー・ドアが実現できる、ただし、料金その他で経済的には負担が大きいということがございます。
 右側のオンデマンド交通でございますが、登録した顧客の予約に合わせまして運行時刻と走行経路が定まっていくものでございます。もちろん、そういうことですので、予約がなければ走行はしない。乗降ポイントの設定もございますが、自宅前に乗降ポイントを設ければドア・ツー・ドアも可能だということでございます。ただし、ちょっと字が小そうございますが、ぽちが三つございますが、一番下に書いてございますが、途中で、乗り合いということから他のお客様が乗車・下車することもあるということでございます。
 恐れ入りますが、3に乗車予約の方法というのがございますが、こちらのほうをちょっとごらんいただきたいと思います。想定されるイメージといたしましては、予約は電話あるいはパソコンや携帯電話を利用して行うと。電話対応の場合は、専任のオペレーターによって取り次ぎをし、走行プログラムを設定すると、こんなイメージかなと思ってございます。
 2のオンデマンド交通の対象者と対象エリアでございます。こちらにつきましては、今回の検討につきましてある一定の絞り込みを行ってございます。恐れ入りますが、この青色の表紙の本冊の9ページをごらんいただきたいと思います。こちらに今回の検討の主なフロー図が書いてございます。昨年度実施いたしました交通実態調査の結果も踏まえながら、サービス目標を設定し、必要なサービス内容を想定し、対象地域、需要の推定、それから実現手法の整理をして、サービス目標を設定していく。次に、事業スキームを検討いたしまして、授業主体、それぞれの区も含めた役割分担、それから事業方式等を検討して、そしてそれを民間事業者に参入可能性のヒアリング調査を行ったと、こういうものでございます。
 そこで、2の、まず対象でございますが、恐れ入ります、この青い冊子の29ページをごらんいただきたいと思います。広い範囲の対象の中から、一定の絞り込みを行ってございます。まず、自力での移動が可能な区民の方々で、かつその移動が長距離ということでは困難を感じる方、それで事業性ということもございます。該当者が多い、かつ65歳以上の高齢者ということで、かつ、左のほうにございますが、駅・バス停からの距離が250メートル以上遠くにお住まいの方ということで、今回この下のほうの優先度が高い(今回の対象者)というところで、対象者を絞り込んでございます。それが概要の2の(1)、既存交通の利用の制約などを考慮いたしまして、自力での移動が可能で、かつ最寄りの駅・バス停からおおむね250メートル以遠に居住する65歳以上の高齢者を主な対象者として検討してございます。
 それから、検討するその地域でございますが、こちらに書いてございます本冊の44、45ページをごらんいただきたいと思いますが、44ページの2.3.4でございますが、オンデマンド交通サービスを優先的に導入すべき地域は、詳細な発生需要推定をしてございますが、その推定結果と合わせまして昨年度実施した交通実態調査等のアンケート結果、それから統計データ等を考慮いたしまして、次のように絞り込んでございます。
 まず、一定の発生需要量がある程度大きいこと、地域特性として駅・バス停までが遠く、かつ高齢化率が高いこと、それから区民の公共交通利用のニーズが高い、言ってみれば現状への不満の大きいエリアということで、この概要版の2の(2)で示してございます、若宮・大和町エリア、それから上高田エリア、上鷺宮、それから南台の4エリアを主たる対象エリアとして検討したものでございます。
 概要版をおめくりいただきたいと思います。今、幾つかのエリアをピックアップしてございました。次に、このエリアの特色といいいますか、そういったものと、このオンデマンドの運行方式を掛け合わせて、それぞれのイメージをつくってございます。まず、本冊、青い表紙の54ページをお開きいただきたいと思います。ここに、オンデマンド交通の主な、大きな方式といいますか、これが代表的なのは三つございます。
 まず、フルデマンド方式、こちらは54ページにございますが、起終点やダイヤが定められておらず、経路も自由だということで、面的に配備された需要対応型停留地点の間を需要に合わせて自由に運行する方式ということでございます。それから、到着時刻を設定する方式、到着時間が大事だという交通システムですね。例えば、54ページの箱の中にございますが、通院とか通勤・通学、到着時間をまずきっちり守りたいといった到着時刻を設定する方式、それから、主に帰り道等が想定されますが、一定の時間には帰路に着きたいといった出発時刻設定方式と、こういった主な三つの方式がございますが、これを先ほどピックアップいたしました地域に掛け合わせてございます。青色本冊の63ページをごらんいただきたいと思います。
 こちらの若宮・大和町、それから上高田につきましては、幾つかの特色がございますが、主なやり方といたしましては、その地域内での買い物等についてはフルデマンド方式がいいだろうということ、それから例えば中野駅、例えば鷺宮駅方面への通院、レジャーなどにつきましては、到着時刻設定方式がふさわしいだろうと。そして、そこからお帰りになるときの、これも時間の関係がございますが、出発時刻設定方式がふさわしいだろう。それから、上鷺宮、南台につきましては、例えば南台につきましては中野駅に向かうバス路線がございます。あるいは渋谷へ向かう、そういった関係もございます。そういったことで、到着時刻設定方式がふさわしいということで考えてございます。
 それで、この概要版の2ページ、3ページをごらんいただきたいと思いますが、例えば上鷺宮エリアでございますと、鷺宮駅に向かうということもございますが、この地域内での移動がふさわしいだろうということでございます。それから、上高田エリアにつきましては、地域内の移動ということではフルデマンド方式、それから例えば中野駅に向かって、そこから新宿その他に行くといったようなところでは到着時刻型、それから、お帰りですね、出発時刻固定型、こういった方式がふさわしいのではないか。若宮・大和町エリアにつきましても、同様の考え方がふさわしいエリアというふうに想定いたしました。南台エリアにつきましては、上鷺宮エリアと同じように、最寄りのバス停ないしは渋谷の鉄道駅等への利便性を考えるべきだろうというふうに想定してございます。
 3ページ、4ページにつきましては、それらを図に落とした形で運行イメージを示してございます。繰り返しになりますが、若宮・大和町エリアにつきましては、まず地域内の移動につきましては常時フルデマンド運行、8時から18時までがふさわしいだろうと。上高田エリアについても同様に考えています。ただし、新宿方面等に向かうという方々のためには、このエリアから出て中野駅に向かう、あるいは区役所周辺に向かうというオンデマンド交通の想定も必要だろうということで、記載をさせていただいてございます。4ページにつきましては、上鷺宮あるいは南台エリアの、例えば富士見台駅へ、あるいは笹塚駅等への地域内での運行がふさわしいかなということでございます。
 それで、例えば料金設定でございますが、エリア内についてはワンコインの100円を想定いたしまして、そのエリアから、今回は中野駅あるいは区役所周辺に向かうものを300円に想定して、2段階の料金設定を想定してございます。それらを取りまとめたのが、概要版の5ページでございます。事業収支を掲載してございます。
 まず、運行間隔につきましては、それぞれ1時間に1便以上ということを想定してございます。運行時間につきましては、365日、8時から18時を想定してございます。若宮・大和町あるいは上高田につきましては、想定利用者が一定以上ございましたので、ワゴンタイプ、定員10名のものを想定してございました。先ほど申し上げましたが、運賃設定につきましては、区役所周辺エリアから出て向かう場合は300円、その他につきましては100円ということを想定してございます。
 想定需要数につきましては省略いたしますが、若宮・大和町エリアにつきましては1日100人、200トリップを想定してございます。上高田エリアにつきましては、1日50人、100トリップを想定してございます。
 その結果、収支計算をシミュレーションしてございます。若宮・大和町エリアにつきましては、年間723万円程度の損失といいますか、赤字が出ると。上高田エリアにつきましては、年間600万程度の赤字になるということでございます。上鷺宮エリア、南台エリアにつきましては、同様の想定でございますが、想定需要数が少のうございましたので、一般タクシーを使って定員5名の乗り合いタクシータイプにするという想定で、経費を削減して検証してございます。その結果、上鷺宮エリア、南台エリアにつきましても、年金380万円程度の赤字になるという想定結果が出てございます。
 6ページをごらんいただきたいと思います。交通事業者の参入条件につきましては、交通事業者は一定の区の財政支援があれば参入の可能性はあるという回答をいただいてございます。
 9番、必要な財政支援額でございますが、ここに一覧にしてございます。若宮・大和町、上高田、上鷺宮、南台、このエリアで想定した、1時間に1本ということでのオンデマンド交通、ワゴンタクシーを走らせた場合、合わせて年間2,100万程度の、収支バランス上、区の財政支援が必要ではないかという検討結果が出てございます。1人当たりでいたしますと150円の財政支援、1人1キロ当たりにつきましては100円の財政支援が必要だということでございます。
 利用者の類似事例も比較してございます。例えば、ここで取り上げましたのは、千代田区で風ぐるまという運行しているバスがございますが、こちらにつきましては24便、3ルートを走ってございますが、年間自治体の負担額が6,000万というふうに聞いてございます。葛飾区、1ルート、47便走ってございますが、こちらにつきましては年間1,100万円の財政支援をしているということでございます。
 利用者1人1キロ当たりの支援額については、類似事例の3分の1程度にはなりますが、年間2,000万余の財政支援が必要だということです。オンデマンド交通ということですので、利用者ニーズに応じまして運行ルートや便数を柔軟に設定することは可能かなというふうには思ってございます。
 今回の検討結果につきましては、以上でございます。今後、私ども、さらにこれらの検討結果を踏まえまして、もう少しお時間をいただきましてさらに実現可能性の検討を深めてまいりたいと、このように思ってございます。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
かせ委員
 大変な検討結果をいただきましたけれども、それで、ぜひ実現していただければというふうには思いますが、これを成功させるために、やっぱり事業者の方との関係ですよね。中野区が実施をするんじゃないと、中野区はこのように負担はするんだけれども、事業者、採算性の問題ですよね。事業者とどういう議論がされているのかということを、どうなんでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 先ほども御紹介いたしましたが、本冊の後ろのほうに各事業者との、特定の事業者名は控えさせていただいておりますが、大きく言ってバス事業者とタクシー事業者、タクシー事業者については法人と個人タクシーの組合の方々とのヒアリングをやってございます。タクシー事業者の一部では、財政支援があればぜひトライしてみたいという事業者はございました。バス事業者につきましては、自社で持っている車両では対応できないので、新たに購入という、その他を考えるとバス事業者としては参入できない。タクシー事業者としては参入の可能性があるというところは何社か、そういう御回答をいただいているところはございました。
かせ委員
 どれだけの支援かということなんだろうと思うんですけど、例えばマイクロですよね。マイクロバスを走らせる、あるいはそれ以外にはタクシーの相乗り型と言いましたけれども、車両の確保とか、そういったものもありますよね。それから、その辺の支援の仕方ということについては、まだまだ何も話されてはいない。
遠山土木・交通担当課長
 具体的に区が財政支援をする、しないというところまでは、まだ明言してございません。こういったことで、当然事業者といたしましては、最初から赤字になる事業はするはずはございませんので、そういった意味では区として不足する部分についての財政支援を前提とした場合についての参入可能性ということをお聞きしたという段階でございます。
かせ委員
 それと、運行するための、このカラーの6ページだけのやつですけれども、オンデマンドサーバーによって運行の管理をしていくわけですけれども、こういうものを立ち上げていきますよね。そうしますと、区がやらないということになりますと、どういう手法でやられるんですか。
遠山土木・交通担当課長
 新たに、いわゆるシステムを組むという必要がございますので、そういった場合に新たにサーバー等の設置といいますか、それから各車両に車載機という形で、連絡をとるシステムの機器を導入する必要がございますが、そういった初期投資については、当初から区としての一定の財政支援は必要だという前提には立ってございました。
かせ委員
 サーバーということですけれども、サーバーといいますと、いろんなコンピュータ関係の会社があるんだろうと思うんですけれども、――というよりも、何か一定の運営会社みたいなものが、そんなものはない。考えてはいないですか。
遠山土木・交通担当課長
 私ども、イメージしてございますのは、もちろん地方のほうではNTTが主たるシステム提供者としてやっている事業がございますが、千葉県の柏市にございます東大の大学院で、一定の申し込みを振り分けて、具体的にルート設定あるいは乗り合いの可能性を瞬時にプログラムできる、そういったソフトが既に完成して実証実験に入っているということをお聞きしてございますので、そういったことを前提にITとしての機器の整備については最小限のものを前提として試算を行っているというものでございます。
伊東委員
 まず、この作業日程、最初のかがみのほうで、21年3月末日までを検討期限とするということで、この先はどうなるんですか。
遠山土木・交通担当課長
 今回、まず結論から申しますと、次年度につきましては特段の予算措置ということは今回も措置をしてございませんが、本冊の99ページをごらんいただきたいと思います。もちろん、前提として、今回出た中では年間2,000万余の財政支援が必要だということの結論は出ておりますが、これをさらに追跡分析といいますか、さらに検証はしなくてはいけないなと思ってございますが、その前提の上で、ここに何月という打ち方をしてございますが、これは次年度動くとすればこういうことだということで、項目だけをごらんいただきたいと思いますが、まず法定協議会というものを立ち上げます。これは、二つの法律に基づくそれぞれの会議を兼ねる形で、この法定協議会というのを立ち上げることを想定してございます。これで、免許の問題、それから交通事業者が参加メンバーになりますので、これで合意された内容については各事業者は尊重義務がございますので、仮にみずからがそのオンデマンド交通事業に参加しなくても、それはそれとして尊重するということ、それから許認可の事務の簡便化、それから国庫補助金をいただくことについてもこれが前提となるということで、まず法定協議会というのを設けます。
 それで、次に実証実験を行いたいなと考えてございます。これにつきましては、先ほども説明しましたように、オンデマンド交通は乗り合いが前提でございますので、バスのような大きなものは乗り合いが当然ですけれども、そういった小さい車両の中での乗り合い抵抗とか、あるいは設定する料金が本当にふさわしいかとか、想定している需要数が本当にどうなのかとか、そういったことで一定期間の実証実験は必要かなと思っております。その実証実験を踏まえて、仮にオンデマンド交通をスタートする場合はそうした前提を踏まえてスタートする、そんな流れになろうかなと思ってございます。
伊東委員
 実証実験を踏まえてということで、今、この冒頭には21年度は特別に予算措置はしていらっしゃらないとおっしゃっていたんですけど、そうなると実証実験が逆に21年度はできるの、できないの。
遠山土木・交通担当課長
 21年度は、実証実験は行いません。
伊東委員
 ここに、99ページの頭には平成22年度からの導入を目指す場合とあるわけですけど、実証実験、21年度にできないんじゃ、少なくとも23年度以降ということになるわけですよね。
遠山土木・交通担当課長
 そのとおりでございます。先ほども前提としてお話し申し上げましたが、これが来年度予算措置がなされて協議会立ち上げ、実証実験という前提でのフローになってございます。
伊東委員
 それと、この本冊のほうにも、事業者のほうから、要するに利用料設定、エリア内を越えて主要な交通結節点まで行く場合には300円程度という料金設定を想定しているようですけれど、この金額だと果たして需要が発生するかという懸念が、この本冊のほうにも、何ページだったかな、ちらっとあったんですけど、84ページかな。そういうこともあると、利用料の設定というのは大変重要かなと思うんですけれど、中には、まだ全部見切れてないのでわからないんですけれど、エコカーみたいな、電気自動車あるいはハイブリットカー、要するに運営に係る経費を少しでも圧縮するための検討というのは、この中には入っていますか。
遠山土木・交通担当課長
 いろいろな削減の手だてについての検証は行ってございますが、車両自体の、今、委員お話のような検討ということは、この中では行ってございません。ただ、タクシー事業者が現有している、それでそれがオンデマンド交通に回せるのではないかという前提、あるいはそういった規模の運転に対しての経験等がございますので、そういった意味でタクシー事業者の、法人タクシーの一部が手を挙げたものなのかなというふうには思ってございます。
伊東委員
 大型のバス等が入れない道にも、エリアにも入っていくということで、道も当然細いでしょうし、住宅の中ということも想定されますので、できればこうした低公害車の導入が図れるといいかなと思うので、そのためには自治体としてのそうした車両導入の支援もあってもいいのかな、そういう検討も同時にしていってもいいのかな、少なくとも2年間もあるようですので、同時に、それによってどれくらいまで利用料が圧縮できるのかという部分を検討したほうがいいんじゃないかと思うんですけど、いかがでしょうか。
遠山土木・交通担当課長
 まず、1点目の使用する車両についての検討、それからそれの購入支援ということにつきましては、検討させていただきます。それから、利用料につきましては、一番最初にオンデマンド交通の御紹介したときには、これまでも議会等での御質問でも答弁をさせていただいてございますが、バスよりは高いんですが、タクシーよりは安いといったようなところも一つの売りということでございますので、そういったこともありました。ただし、エリア内で、最寄りの例えばバス停はちょっと遠いので、あるいは坂があるとか、そういうときにオンデマンド交通を利用する方に300円というのもきついなということで、そういったエリア内については100円という設定をしてございます。ですから、仮に中野駅に来る場合には、エリア内の例えば南部の方が中野に来る場合に、ちょっと離れているバス停までは100円で行っていただいて、そこから200円のというと、大体300円ぐらいでというところ、そういったことも踏まえまして一応検討設定はしてございますが、先ほども実証実験の中で答弁をさせていただきましたが、料金設定につきましても検証項目にはなろうかなと思ってございます。
伊東委員
 最後にもう1点だけ、冒頭に会員制のシステム、どこかにありましたよね。最初のかがみのほうだったかな。このかがみについています2番の(2)の③、会員制でワゴンタクシーを利用すると。会員制ですと、結局公共交通網のエリアから外れちゃっている、今御報告いただいたそれぞれのエリアがあると思うんですけど、そういう地域に住まわれている、自力で移動は可能だけれど高齢の方、65歳以上の方は会員になれるということなんですか、これは。
遠山土木・交通担当課長
 まず、登録制であるというオンデマンド交通とはということで言えば、安定した、予約をなさった方に安定的に乗車していただくという意味では、登録していただいて、予約をしていただくということが必要なのかなと思ってございます。
 それから、会員登録の地域につきましては、今回の検討では一番想定需要が多いであろうというところをエリアに絞って行ってございますので、最終形としては区内に住まわれる方が、あるいはこのオンデマンドのそのものですね、どなたでも、いつでも、どこでもというのが廉価で運行できれば、それは理想としてはふさわしいとは思いますが、そういったところでステップを踏むということでは、運行を想定されるところの地元の方の会員登録から始めるのかなというふうに想定してございます。最終的には、特段65歳以上でなければならないとか、中野区に住んでいる方でなくてはということではなくて、中野区内を主に走行するわけですから、そちらを利用する方というふうには拡大はできるのかなというふうには思ってございます。
伊東委員
 まだ、オンデマンド交通システム自体、いかなるものかよくつかめていない部分もあるんですけれど、先ほど来、利用料の設定ですとかということを考えた場合には、もちろん一番の目的はそうした公共交通の障害地域の方たちのことを考えてなんでしょうけれど、一方で、やっぱり安定した運営というのが必要だと思いますので、会員は会員としておいて、そのエリアから交通結節点まで移動する道のりの中では、会員以外でも手を挙げれば乗れるような、要するに座席に空きがあって、そのまま運ぶんだったらば、その道すがらだったらば人が拾えるようなことを考えることができれば、もっと理想に近づくのかなと思うので、その辺もちょっと検討していただけたらと思います。
遠山土木・交通担当課長
 きょうの段階では、いわゆる流しで乗っていただくというのは想定してございません。つまり、途中で乗り合っていくわけですので、空席もいつか埋まるということもございますでしょうし、通常のタクシーと同一になってしまいますので、やはり予約した方は確実にそのエリアについては乗っていただくというのが大前提になりますので、通常のいわゆる流しで乗るということは、現段階では想定してございません。
飯島委員
 この交通検討で、確実にオンデマンドの交通システムを中野区としては導入する、こういう結論に至るだけの需要もしくは課題がはっきりした、これはもう間違いないものだと、こういうことになったんですか。
遠山土木・交通担当課長
 今、委員の御質問にお答えする形で言えば、現段階では導入の可能性について結論を出すというところまでには至っていないというところでございます。
 一定の財政支援があれば、それをやりたいという事業者は存在する、ここまでは把握してございますが、区として現状あるいは近い将来、遠い将来の一定の継続的な財政支援を前提とする事業になるということが今回の検討で明らかになったという、それを踏まえまして、中野区としてはまだオンデマンド交通を導入するという結論までは至ってございません。
飯島委員
 そういうこと、その前の段階、要するに区長のお考えや、あるいは10か年の計画にもある、課題として上げてきた、現実にはどうなっているのかということを調査して、それこそ実態調査を行って、確実に需要は存在する。その確実に需要が存在するのはわかります、これはね。おっしゃるように移動困難者が区内にいて、みずから5分以内ぐらいのところにバス停がなくてという人たちがいるわけですし、現に我々も実感としてそのようなことはあるだろうなと、上鷺宮地域、通って上がっていますけども、そういうところは確かにそうだし、上高田の一画も、確かに早稲田通りから中に入っていけばあの辺も交通機関はありません。西武線が走っていたって、その西武線の駅がないところは、ただ鉄道敷があるだけですから。だから、それはそれとしてあるんだけど、現にそれに対して何らかの事業を事業者が実施するだけの需要の厚みというか、つまり事業採算性ですよね。ある程度の何かがあればという前提はもちろんつきますけれども、あればもうとっくにやっているわけだから、それがないわけですから、現実には仕事になりにくい、需要はあるけどなりにくいところがあって個別タクシー等々で対応してきた。だけど、今回の調査でやってみて、しかし対処しなければならない課題であるということは、これは一応区としては、行政の課題としても確実に位置付けはしたんだと、こういうことは間違いないのかどうかという、まずそれを。
遠山土木・交通担当課長
 失礼しました。今、委員の御指摘としての、課題として認識しているということはそのとおりでございます。
飯島委員
 その上に立って、どういう公共交通システムを考えるべきなのか。既に、いわゆるバス事業者の路線バスというのはあります。それから鉄道もあるし、地下鉄もある、こういうことになっていますけど、とりあえずバス、公共バス路線だと思いますね。そういうこともある中で、何らかの移動の手段を確保しなければならない。オンデマンドの対応、その需要に即してやる、つまり一定のプログラムに従って、お客がいてもいなくてもバスが巡回する路線バスの方式ではなくて、そういう、いわばピンポイントほど狭くはないけれども、それぞれ限定された需要に対応するにはオンデマンドというシステムを使うのが現行ではとり得る手法として、この調査では、いろんなのはありますよ、フルデマンドもあるし、それからさまざまなやり方もあると。でも、これにほぼ絞られたんだということでは間違いないんですか。
遠山土木・交通担当課長
 今、委員のお話のとおり、鉄道は別といたしまして、路上を走る路線バス、それからタクシー等ございますが、言ってみればそれを補完する交通手段という面、それから今後高齢社会でそういった移動が制約されるような高齢者も数的にはふえていくだろう、そういった時代背景も踏まえまして、今回検討したオンデマンド交通の必要性というものは、そのとおりではないかというふうに思ってございます。
飯島委員
 そうすると、導入に向けた、どういう事業形態をとるかは別にしまして、そのとり得る手法としてはこれだし、そういう手法をとらなければ、やはり、陸の孤島とまでは言わないけれども、非常に移動が困難であって本来受けるべきサービスが受けにくくなる、あるいは外出が難しくなる、そういう人たちが今後ふえていくだろうし、その辺行政として何らかの対応をしなきゃいけないところまで来ているわけですね。
 それで、この調査が出て、現実に直面するのはやっぱり財源、あるいは財政支援の問題だというところに来ているわけですね。そうすると、財政的な問題、あるいは事業のやり方によってはそれが軽減できるかもしれない。どうやってお客が、予約してどうのこうの――これはもうほとんど解決されちゃっている、一面では。あるいは解決の途上にあります。だから、問題はどう事業として採算性の、採算点まで近づけていくことができるのか、その中で限りなく区の財政的な支援を薄く、少なくてやれるのかというようなことと、それから区民の皆さんのニーズにこたえられるかと、この辺がうまくできるかどうかというところに来ているんだろうと思うんですけども、この財政支援の問題というのは、それは簡単には、じゃあ、やってみるかというわけにいかないわけですから。この辺のことについては、今後どう検討されようと思っているんですか。
遠山土木・交通担当課長
 先ほど伊東委員のほうからも、実証実験についての御質問に回答させていただきました。財政支援で即実施という前に、まず実証実験もさらに裏をとるといいますか、料金設定その他、本当に需要が見込みどおりあるのかどうかというようなことがありますので、まず実証実験を行って、その結果、ゴーサインなりというふうには考えてございます。
 ただ、今回の検討では、所要といいますか、必要な経費、費用という面では一定の金額、数字は出たのかなというふうには思ってございます。ですから、金額ということではそのとおりなのですが、具体的にいろいろな乗り合い抵抗とか、そういったもう一つ、現場サイドで検証してみなければならないということも含んでいる交通システムというふうに認識してございますので、その辺の結果も踏まえながら、実施に踏み切るかどうかの最終結論は出るものだというふうに考えております。
飯島委員
 単純に、移動困難者に対する対応ということと同時に、移動したい理由、つまり移動の需要が単純に福祉施設に行きたいとか、病院に行きたいとかだけにとどまるものではないんだろうと。当然、外に出るというのは、やっぱり大体買い物に行くという傾向も強いし、最近、商店街のアンケートなんかこの前見たら、宅配してほしいという人が必ずしも、そんなにたくさんいないんだなというようなことがわかったりしたりしていますので、そうすると、単純にどこに行くのかということも、あるいはどういう需要で動くのかということも今後考えて、その場合によっては単純に交通対策上の経費だけじゃなくて、つまり区側の財政支援の意味合いがもう少し広がって、買い物というなら地域振興というか、産業活性とまではいかないかもしれないけど、商店街振興みたいなこととか、あるいはそういうつながりとかどうとかというような、そういう広げ方も多分出てくるだろうし、今後実証実験やるというなら、それは21年度お休みという、予算がありませんからやらないという話になるかどうかは別にして、それはちゃんと射程に置いておやりになったほうがむしろいいんじゃないのかな。僕はこの調査が若干おくれたのかもしれませんね、予定よりも。本来的に言うと21年度予算を申請するというか、エントリーするべきときに、どうもなかなか目線としては難しかったのかなとか、いろいろあるんですけども、補正予算組んだって何だって、必要なことなら本来やらなきゃならないでしょう。だけど、それはちょっとどうかなというのが、こういう時期に今にわかに急ぐべきことなのかどうなのか、そういうことも含めた全体的な取り組みのスケジュールの見直しというか。
 だって、これは22年度からになっていますよね。おっしゃったように22年度中じゃないんですよというなら、そういうものも含めた全体的なこのプラン、プロジェクトの見直しというのはやっぱりやるべきだろうし、そうじゃないとこの計画、もらった段階からもう違うことが書いてあるということになっちゃったわけでしょう。ですから、これはどこでどういうふうにされますか。この調査いただいたんだけど、これに書いてあることとは現状ちょっと違ってきている。とすれば、どこかでやっぱりスケジュール的なことの調整を一度されるべきだし、たまたま21年度中に10か年計画の見直しもあるということであるとすると、そこで現実的な対応方についての、一定の需要があってそういう方向の選択肢しか今のところないなということが行政としてほぼ腹が決まってきたというなら、そういうこともはっきりさせるべきではないかと思いますけど、いかがですか。
遠山土木・交通担当課長
 答弁、繰り返しになる部分はあるかとは思いますが、委員の御指摘のように、区としてそういったニーズがより一層高まるということは認識しているところでございますし、一定のこういったやり方でやれば、そういった移動制約者に対応できるという、一定のシステムの想定も、スキームも見えてきたというところでございます。
 あとは、委員の御指摘にもございましたように、昨今の経済状況の中で一たん動き出しますと、その時々でストップしたり、動いたりということもなかなかいかないものですので、その辺につきましては実証実験をまず行った上で最終的に区としての意思決定をしていきたい、その実証実験については、調査書の中では確かに来年度というふうになってございますが、予算措置の関係でそういうことが少なくとも1年は繰り延べになっている状況でございます。そういったことも踏まえながら、今回得られた検討結果もさらに深掘りで検討を進めると同時に、今、委員の御指摘にもございました、いろんな分野との関連もありますので、そういったことも含めて来年度は検討を深めていきたいなと思ってございます。
近藤委員
 私は、なかのんがまだできる前に、オンデマンド交通がいいのではないかと言い始めたんですけれども、そのときというのは、やはりなかのんはまだなくて、本当に上鷺のあちらのほうから出てくる足がないということが前提だったんですね。それで、やっぱり路線バスというのは限られたところということで、オンデマンド交通という意見を言わせていただいたんですけれども、今この時点になって、本当に時代が動いていて、もう2年ぐらい前からもまた違うんですけれども、この高齢者たちというのが、今、飯島先生がおっしゃったいろいろな面から検討というところの1番が、本当にオンデマンド交通があっても、高齢者がヘルパーさんとかの介護がなければもう出てこれない状況というのもかなりふえてきていると思うんです。ですから、ヘルパーさんとかがついて行動しなければならない高齢者というのもやはり年々ふえてきていて、それで、このオンデマンド交通があるのは本当に地方が多いんですけれど、中野のこの小さな範囲の中で、保健福祉の、病院に行くことに関して寄り合うということの難しさ、とても広い距離を行くのでしたら、ちょっと待ったり、その時間帯も大きく考えられるんですけれど、中野の狭い範囲で、ヘルパーさんたちの時間などがあって、それプラス病院の時間があって、みんなが乗り合うということの難しさなんていうこともやっぱり出てきていると思うんですね。私の周りを見ていても、やっぱり個人のタクシーで行く方がたくさんいるんです、ヘルパーさんの時間に合わせて。そうすると、こっちの角からも、こっちの角からもタクシーで出ていくんです。それはやっぱり時間を合わせるということがとても難しいという現状が今起こっているのではないかなということをちょっと思います。
 それで、本当に検討をこんなにしていただいて、この立派な冊子もつくっていただいて、本当にお疲れさまで、もう本当に御苦労さまなんですけど、それで何だじゃないんですけれど、そういうことも含めて、やっぱり保健福祉のほうのいろいろな、デイサービスの車の需要ですとか、そういうことを含めて検討をしていただいて、本当にこのオンデマンド交通がここに必要かという検討がやっぱり最終的に必要かなという思いなんですけれど、いかがですか。
遠山土木・交通担当課長
 委員のお話の趣旨は理解しているつもりでございますが、今回、一番最初の検討ということで、対象範囲を、利用者を一定程度絞らせていただきました。29ページ、いつのことかわからないので、無責任になると困るんですけど、最終形は、だれでもどこでもということで、現10か年計画では載せてございますが、より具体化するためには一定の対象者の絞り込みをさせていただいた後に、私どもが考えたのは、この29ページにあるように、元気なんだけどもいろいろと制約があるという方でまずオンデマンド交通を中野区に走らせてみたらどうなのかということなので、そういった点ではぜひ御理解いただきたいと思います。
 最終的にはと思ってはございますが、これから移動が制約される高齢者がふえていく、まず数的にも、数がふえればある意味ではビジネスとしての収支バランスもとれるということもございまして、そういったところで、今回は29ページに記載させていただいていますような対象者で絞り込んで検討するというふうな考えてございます。
近藤委員
 わかりました。そういうことでしたら、私はちょっとそういうところが気になったもので、今の段階の検討のときにそこをちょっと外さないで考えていただきたいなという思いから質問させていただきました。
委員長
 他に質疑はございませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 次に、4番、中野駅周辺まちづくりグランドデザインの見直しの検討状況についての報告を求めます。
松前拠点まちづくり担当課長
 続きまして、中野駅周辺まちづくりグランドデザインの見直しの検討状況について(資料5)御報告をさせていただきたいと思います。
 区では、平成18年12月に中野駅周辺まちづくりグランドデザイン、バージョン1というものを策定いたしました。このような冊子でございます。今回、まちづくりの現況に合わせまして見直しを行っていきたいというふうに考えております。その内容を本日、御報告をさせていただきたいと思います。
 まず、1点目でございます。グランドデザインの策定範囲でございます。こちらにつきましては、中野二丁目、三丁目、四丁目、五丁目をすべてカバーする約110ヘクタールを想定してございます。以前のバージョン1では、この下の図にございますように、警大跡地を含む四丁目とサンモール、ブロードウェイ、そして五丁目の線路沿い、そして南側はもみじ山を含む二丁目と、三丁目については中野通り周辺というところの約80ヘクタールを想定してございました。今回は、このバージョン1のエリアに、後背の住宅地を加えた範囲に拡大をしたいというふうに考えているところでございます。
 この拡大をする理由といたしましては、この駅周辺もろもろまちづくりの計画があるわけでございますが、そうしたまちづくりが進みますと、この中野駅周辺に来る人が非常にふえるであろうと、そうなったときに、現在のこの良好な住宅街、そういったところとやはり開発が密接に関連が出てくるだろうというふうに考えてございます。現況の住みやすさを損なうことなく、こういったまちづくりを総合的に検討していきたい、そういった理由から範囲を拡大したものでございます。
 ページをめくっていただきまして、この裏面、2ページ目でございます。めざすまちのコンセプトでございます。基本的には、この駅周辺について、中野ならではの個性を磨き、東京の新たな都市活動の拠点をつくるというところを基本概念に据えているところでございます。バージョン1でもまちづくりの基本目標、そしてコンセプトというところは表記をさせていただいてございます。バージョン1で掲げているまちづくりの基本目標、こちらは踏襲をしながら、改めて今回コンセプトを設定したところでございます。
 バージョン1でうたっておりましたまちづくりの基本目標でございますが、こちら、4点ございます。一つは、中野の地域経済やまちの活性化の起爆剤であるべきだ。そして2点目は、まちの個性の発揮と求心力、集客力の向上、そして3点目が、働き・楽しみ・住みたくなるまちの実現、4点目が、防災性能が高く環境と調和するまちの実現という基本目標を掲げてございました。今回もこういった基本目標を踏襲しながら、コンセプトを策定してございます。
 キーセンテンスといたしまして、「東京の新たなエネルギーを生み出す活動拠点をめざす」という考え方を据えてございます。これに込めている思いといたしましては、中野駅周辺、これは中野区の顔であるというだけではなくて、安全や環境と調和した東京の新しい活動拠点として魅力を生み出していきたいと考えているところでございます。また、この中野は都心から多摩方面への結節点にあって、大都市東京の活力を生み出す新たな発信源となりたいという思いを込めているところでございます。
 そして、少し具体的な考え方を記してございますが、「起創展街のにぎわいまちづくり」というコンセプトを掲げてございます。この起創展街というのは、産業振興のほうで中野区のイメージアップのキーワードというふうに掲げているものでございます。一つは、中野ならではの魅力を掘り起こして、さらにそれを磨いていこうということであります。この中野駅周辺に今ある魅力をさらに磨いて、その発信力でありますとか、活動力、集積力、そういったものを高めていきたいというふうに考えているところでございます。そして2点目に、中野に今ない新しい魅力を創り出すということでございます。これまで駅周辺になかった新しい都市活動を生み出し、安全・環境・ユニバーサルデザイン等々と相まった先端的な価値を生み出していきたいという思いを込めてございます。そして3点目に、まちをつなぎ活力を展げるというふうに掲げております。これは、駅を中心に、今どうしてもその高低差、鉄道で分断をされているまちをつないでいって、それぞれの活力を相乗的に広げていきたい、そういうふうに考えるところでございます。そして、結果、魅力あふれるにぎわいの街になるということで、駅周辺のそれぞれのまちが持つ個性を磨いていって、豊かな活動のエネルギーを生み出していきたい、そういう思いを込めているところでございます。
 3ページ目に移りたいと思います。まちづくりの戦略というふうに掲げております。(1)で、エリアと回遊の考え方というふうなタイトルをつけております。中野駅周辺のまちを三つのエリアでとらえて、駅とまち、まちとまちの回遊を高めていきたいというふうに考えているところでございます。基本的には、この概念図に示しておりますように、大きな特徴の三つのエリアでとらえられるのではないかと考えているところです。一つは、中野四丁目の個性、そしてもう一つは中野五丁目の個性、そして南側の二丁目、三丁目という、この大きな三つのエリアというふうにとらえられるのではなかろうかと考えているところです。そして、これらそれぞれの持つ個性を磨いていくことで、まちそれぞれの集客力や集積力を高めていくと、さらに違う個性を発揮していて、それを楽しむためにまちとまちの回遊が生まれて、結果、駅周辺の全体の集客力や交流力が向上していくのではないかというふうに考えてございます。
 そのためにも、中野駅はまちをつなぐ動線であるとか、駅前広場、そして北口・南口それぞれの東西をしっかりとつないでいく整備を行う必要があると考えているところです。そして、中野駅は将来的にもこの回遊のかなめとして、駅としての機能をより高めていく必要があるであろうというふうに考えているところでございます。
 そして、(2)です。各エリアの目指す姿でございます。先ほど三つのエリアとしてとらえてはどうかと考えているところなんですが、それぞれのまちがどういう個性なのかというところを整理してございます。まず一つが、中野四丁目です。こちらにつきましては、先端的な都市活動拠点という考え方を冠してございます。基本的には、警察大学校跡地の開発、そして将来的な区役所・サンプラザ一体整備というものから生み出される都市機能であるとか、豊かな緑、そういったものを新しい中野の魅力というふうに呼んでいけるだろうと考えているところです。
 さらに具体的に申しますと、警大跡地に進出してくる大学等との産学公連携、大規模な業務集積、集客機能、交流機能、先端的な大学の知識・技術など、これまで中野になかった魅力を発揮していきたいというところでございます。
 また、非常に駅に近いこの立地にありながら、公園とオープンスペース、それを含めると約3ヘクタールのオープンスペースができるわけですが、先端的な施設と、こういった潤いの空間が融合して新しい魅力ができるだろうというふうにとらえてございます。
 また、次世代のスタンダードとなるような環境配慮、ユニバーサルデザイン、高い防災性、ユビキタス等々といった活動にも取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。
 ページをめくっていただきまして、4ページ目でございます。もう一つのエリア、中野五丁目です。こちらは、個性豊かな交流活動拠点というテーマを掲げてございます。現在、サンモール、ブロードウェイを軸とした庶民的な商業でありますとか、国内外から集客しているマンガやアニメの文化、あるいは若者の生み出す芸能といった発信力、これが今もう既に中野の個性としてかなり集客力を発揮しているわけでございますが、これも将来的に中野のパワーの源泉としてより磨きをかけていってはどうかというふうに考えているところです。
 また、2点目として、こういったにぎやかさとか親しみやすさがあるわけなんですけれども、一方、防災性という面ではまだまだ改善をしていかなくてはいけない点があるということで、そういった意味の魅力を維持しながらも、防災性等々向上させて、まちの安全性、それを高めていくとともに、今の商業環境を向上させるような基盤整備、そういったものを図っていく必要があるだろうというふうに考えてございます。
 また、後背の住宅地につきましては、こういった繁華街と隣接しているわけでございますが、立地の持つ利便性や安全性、快適性が担保された居住環境を形成していく必要があるだろうというふうに考えているところでございます。
 そして、三つ目のエリアとしてとらえた南口の二丁目、三丁目でございます。こちらは、高感度な文化発信拠点という位置付けをしてございます。現在も中野二丁目、三丁目には、ZEROホールでありますとか、小劇場が三つできるというような、ある程度南口ならではの文化の発信性がございます。こういった北側にない個性を一つ、文化軸ということで発展させていくことができるのではないかなというふうに考えております。また、この文化性以外にも、二丁目の再開発事業でありますとか、大規模用地の再整備等にあわせて、高質高感度な商業や業務、サービス、そういったものとの開発と相まって、南口の魅力強化を図っていきたいというふうに考えております。
 また、二丁目の再開発に合わせた駅前広場の整備、あるいは三丁目の桃丘小学校の跡地を含んだ再整備等を通じまして、駅の西側にできる新たな歩行者空間と一体となって南口全体の回遊性を向上させていきたいというふうにも考えているところでございます。
 また、住宅地については、現在も非常に中野の中でも良好な居住環境であるわけでございますが、今後もそういった付加価値が高まるような適切な整備を進めていく必要があるであろうというふうに考えてございます。
 以上が三つの大きな個性として磨いていってはどうかという特徴でございました。
 (3)といたしまして、展開ステップの考え方という内容でございます。こういった駅周辺のまちづくりの動きがどんな時間軸で展開をしていくんだろうかというところを、今回、3段階の時間軸で整理をしてございます。
 まず、第I期として、今からおおむね七、八年ぐらいのスパンで第I期、軌道に乗せる時期というふうにとらえてございます。その内容といたしましては、もう七、八年もしますと、四丁目でいえば警察大学跡地、この開発が完了いたします。それと、現北口駅前広場の整備、そして中野通りを渡る歩行者動線、そして駅の西側の新たな南北動線や駅機能、そういったものが完成するであろうというふうに想定しております。また、南口でも、冒頭の丸井の建てかえでありますとか高層住宅、そして二丁目の再開発事業、そういったものも完了して、南口の駅前拠点整備が進んでいるだろうというふうに想定をしてございます。
 また、ソフト施策におきましても、まちづくり会社によるさまざまなイベントや桃丘小学校跡を活用したさまざまな文化活動等が行われているであろう。また、若い企業家たちが、新しいビジネスを起こし挑戦する場と機会が用意されて、さまざまなビジネス資源が中野に集まり始めているというところをイメージしてございます。
 この右側に配しているものは、おおむねこのような開発、あるいは歩行者動線が完了しているのではないかというイメージ図を配しております。
 最後、5ページ目でございます。展開の第2ステップとして、さらにI期の後のおおむね10年程度を想定してございます。今から約十七、八年後ぐらいをイメージしているわけでございます。この時期になりますと、北口については新北口駅前広場の整備と、それと一体整備を想定している区役所・サンプラザエリアの再開発、こちらが完了しているであろう。さらに、囲町や補助221号線、そして五丁目の一部も整備が進んで、人の流れが四丁目から五丁目の商店街、そして南口のほうにも大きく広がっているのではないだろうかというふうに想定をしております。
 また、南口につきましても、二丁目の体育館の移設によって文化・芸術・スポーツ拠点というものが、もみじ山エリア方面に拠点化されるであろう。そして、三丁目についても、駅の落とし口を起点とした新たな整備が進んで、南側の東西のつながりが強化されているであろうというふうに想定しているところでございます。また、五叉路の交差点改良、そして二丁目の再開発事業に誘引されて、その周辺のまちづくりが進んでいるのではないだろうかというところを想定しております。
 また、ソフト施策でいいましても、文化的な活動やビジネス・商業活動が有機的に広がって、まち全体がメディア化して情報発信力が強まっている、そんなイメージを持っております。
 そして、最後、第3ステップとして、Ⅱ期の後のさらに10年程度を想定して成熟させるという時期でございます。こちらにつきましては、北口については、例えば駅前の再開発等々が起これば新たに駅の東側についても南北をつなぐ動線ができているであろう、そして、五丁目の線路沿いのまちづくりも進んでいるのではないだろうか、また四丁目の西地区であるとか、五丁目の商店街の再整備も進んでいるのではないだろうかというところを想定しているところでございます。
 また、南口につきましても、JRの中野駅電車区の有効活用等によってもみじ山エリアの拠点化がさらに進んでいるのではないだろうかというところを想定しているところでございます。
 最後に、4の今後の予定でございます。このグランドデザインにつきまして、平成21年度に改訂版を出していきたいというふうに考えてございます。そのために、4月に改定素案を作成して、議会報告、そして住民の皆様との意見交換会をさせていただきたい、そして6月以降ぐらいに素案から案に消化をさせていって、8月以降をめどにグランドデザインの改訂版を出していきたい、そんなふうに考えているところでございます。
 報告は以上でございます。
委員長
 それでは、3時15分まで休憩とさせていただきます。

(午後2時56分)

委員長
 では、再開いたします。

(午後3時15分)

 それでは、中野駅周辺まちづくりグランドデザインの見直しの検討状況についての質疑を再開いたします。
 報告に対し質疑はございませんか。
飯島委員
 簡単に質問させていただきます。
 まず、このまちづくりのグランドデザインの見直しですけども、見直しをしたのは、この線が引いてあるところですか。例えば、1ページはいわゆる110ヘクタールを対象とする、それから2ページは新たな都市活動の拠点をつくる、それから3ページは三つのエリアをとらえ、駅とまち、まちとまちの回遊性を高める、それから各エリアの特性と何とかかんとかを次のように想定すると、この想定の中身が変わっているのかということですね。それから、この展開のステップの考え方、ここ、線引いたところがありますけども、これはそういうところが変わったということでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 見直す主な項目が、委員のおっしゃっているようにこの範囲と、そしてエリアのとらえ方、そして各まちをこのように特徴付けるという点、そして展開のイメージ、この内容が主に見直しをしている内容だということです。
飯島委員
 それから、このグランドデザインというもののほかに、何でしたっけ、何かありましたね、もう一つカタカナでできているやつが。――ガイドライン。これを見直すことによって、ガイドラインも手を入れたりなんかする。ガイドラインも何か検討して、もう見直しちゃったんですか、それとも。
松前拠点まちづくり担当課長
 この中野駅周辺の計画につきましては、もともと中野駅周辺まちづくり計画というものが平成17年5月に策定をしたものがございます。その内容に産業施策、ソフト的な視点も加えたものがグランドデザインのバージョン1であったという内容でございます。そのグランドデザインを踏まえて、このガイドライン2007というものがあるんですが、この内容は主にそのグランドデザインの内容を踏まえて、中野四丁目地区、主に警察大学校の地区計画のあり方を記したものというような内容になっているところでございます。
飯島委員
 その上に、今度また改定する都市マスがあるんでしょう。もう何層にもわたって、さまざまなものがあって、ところどころで入れかわっていたり、書きかえたり、突然範囲が30ヘクタールもふえてしまうという。それで、30ヘクタールふえたここが、じゃあ、都市マスと重なっているかというと、はみ出したり、ちょっとあれになっていたりという、極めて複雑な構造にこの駅周辺ってなりつつある。そこそこシンプルに、ざっくりと、こういうものですよというふうにしないと、何をどういじって、どう転がっているんですかという話になってしまうので、産業振興その他の要素も入れるというなら入れて、ワンパックにしてもらって、これでもう事業を動かすときなんだというふうにならないと、いつまでも基本理念と構想と、それから点線で書いてあるものだけの、そういうものをたくさん生産しても何にもなりません。
 行政はそれでいいのかもしれませんよ、紙つくっていれば。そういうことじゃないでしょう、まちづくりというのは。だから、ぜひその辺は整合をとりつつも、それで、しかも何か30年ぐらい先の話までおおむね何とかって、それはありがたい話なんだけど、もう少し現実的に、ここは、特別委員会というのは特定事件に対する調査なんだから、特定事件というのはこういう報告書その他によってまとめられるものじゃないんですよ。
 だから、ぜひその辺をお願いしたいし、それから考え方を変えるなら一斉にみんな変えてもらいたいので、こんな回遊性の考え方、いつの間にか三角形になっちゃって、しかも駅のほうは相変わらず四角になっているという、こういう二丁目、三丁目がいずれ分離した形で絵がかかれているものは、片一方、きょう報告になるんでしょう、この後。ちょっとさっき目を通したら。それがこっちでは突然、三方に分かれている。これはさっきの報告にあったように、丸のエリア、ちょっと失敗したというか、頓挫したので、ここに縦の線がつくれなくなってしまったと。本来、こういう矢印じゃないですか、こっちの書類は。だから、そういう点もちゃんとしていただかないと、どれが本当なんですかと。(「どれも本当じゃないよ」と呼ぶ者あり)ですから、その点、何でこのエリアがこんなに広がったんですか。まちを入れなきゃいけないと、最初からそういう見通しはなかったの。
松前拠点まちづくり担当課長
 まず、もろもろ計画の見直し等々で、まさに今回グランドデザインの見直しは、ここで申し上げたところの大きな項目を見直していきたい。これは、今改定中の都市マスタープラン、そこの内容ともきちんとこのグランドデザインのとらえ方が整合するようにはつくっていきたいというふうに考えております。この大きなまちのあり方、将来像を目標に、それぞれのプロジェクトを着実に推進をしていきたいというふうに思っているところです。
 そして、御質問いただきました、この住宅地に拡大をした理由ということでございますが、これは冒頭も申し上げましたが、基本的に住宅地、まちづくりが進みますと、ここを訪れる人、来街者がふえるであろうと、そういった状況になったときに、今の良好な住宅環境、これを……、(「そんなことわからなかったのかっていうんだよ、最初から」と呼ぶ者あり)一体的に整備をして検討していかなくてはいけない。そのような視点を改めて今回の見直しに当たって範囲を拡大して、きちんと全体の調和のとれた計画とすべしだというところで、今回範囲を拡大させていただきたいというところでございます。
飯島委員
 もうこれで最後にしますけど、要するに都市マスの改定があります。それから一連のものの考え方について整合をとる。これは最後ですね、そうすると、こういうことは。そういうおつもりで、こういう見直しをされるんでしょうね。バージョン2、バージョン3と、どんどん拡大していって――絶えず見直しがあるのは当たり前ですよ、状況の変更があるんだから。だけど、そもそもの部分がこう安易に、しかもそれは予期せぬことではないわけです、これは。ほかの委員もおっしゃっていたように、そんなことになってから、当然後背地どうなんだなんていうことを頭に入れてないほうがおかしいわけでしょう。だから、そういうことのない、ここはもうとりあえず目配せをするべき、その範囲はもうこれで決まったと、こう受けとめていいですね。あとは、出てくる状況によって多少変更はもちろんあるでしょうけども、そういう認識で今回この見直しを、いわゆる御提案されたり御報告されたりしていると、こう理解していいですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 範囲については、今回見直しをする範囲、今後それが拡大するというようなことは想定してございません。今回の範囲内で、さらにこの内容を精査していくというふうに考えております。
飯島委員
 じゃあ、見落としはもうないんですね。――いや、範囲じゃない。何で範囲といったら、そもそも考えておくべきことを考えてなかったからでしょう。だって、そこに多くの人が来て、まちが変わっていく。そうしたら、当然住宅街もそれなりの対応をしなきゃならない。それは目線に入ってなかったというか、入っていてもちょっとぽろっと落ちちゃったわけじゃない。そういうぽろっと落ちているものはもうないんですねと、そういう要素は。そういうおつもりでおやりになっているんですよね。どこかまた出てきたら、また見直しだなとかって、そんなんじゃ非常に困るんですよ。それは大丈夫ですね。
松前拠点まちづくり担当課長
 基本的な要素としては、きちんと取り込んで進めていくというところでございます。
内川委員
 多少、飯島委員の質問とダブりますけれども、やはり3ページ目のこの概念図が非常に気になります。今まで、中野二丁目、三丁目地区というのがはっきり分かれていたんですね。これ、何で一緒にしちゃったんですか、二丁目、三丁目。
松前拠点まちづくり担当課長
 3ページは概念図ということで、今回大きな特徴を持つエリアとしてはこの三つととらえられるのではないかというところを表記したものでございます。
 何で南口が一つになってしまったのかという御質問ですが、基本的に二丁目、三丁目、やはりZEROホール、あるいはもみじ山エリアの図書館であるとか、そして三丁目も小劇場があったりとか、桃丘の活用も現在10か年では文化・産業の活動拠点という位置付けをしてございます。したがいまして、二丁目、三丁目ともに、一つ文化という軸がとらえられるのではないかということで、この二つを合わせて文化軸というふうなところで一つの概念として取りまとめたということで、一つにしたということです。
内川委員
 文化でごっそり一まとめというのは、すごく無理じゃないかなと。中野通りで大きく二つに分かれていますし、地理的条件も違うし、住環境も全く違うんですよ。これを見たら、多分、二丁目、三丁目ってすごい怒ると思いますね、私は。それに、これからやる交通結節点のあり方検討会の概念図と全く違うんです。これも整合性、全くとれなくなっちゃいますけども、いかがですか、その辺は。
松前拠点まちづくり担当課長
 このグランドデザインの見直しで表記をさせていただいている概念図は、本当にまちの個性という視点からとらえて、いわゆる北口の四丁目、五丁目の違いは本当に明快なところがあるかなというふうにとらえております。それに対して、物理的にはもちろん二丁目と三丁目は中野通りで分断をされていて、二つのエリアというものでございますが、大きなまちが持つ魅力という視点でこのような三つのエリアというとらえ方をさせていただいたものでございます。
 したがって、駅は、この個性の違うそれぞれをつないでいくということで、まさにこれは概念ですのでこのような表記になっておりますが、御指摘のようにこの後御報告をさせていただく中野駅、これは駅を軸にそれぞれ四方に動線が広がり、回遊が広がっていくという考えのもとに策定をしておりますので、そういった考え方と、この概念図とはいえ、それがあまり大きな矛盾というか、そういったものを感じさせないような、そんなまとめ方はやはりもう少し見直す必要があるかなというふうには思っております。
内川委員
 これは要望ですけれども、きちんと二丁目、三丁目は分けて考えていただきたいと思います。この図を見るだけでも、南側の人たちが言っている、北重視、南軽視という言葉につながっていきますので、きっちりと二丁目、三丁目のエリアを分けてこれからもやっていただきたい、要望です。
せきと委員
 私もこの二、三丁目が一つにされるのはいかがかと思いますが、既にやりとりがありましたので省きます。
 2ページに、基本目標を継承しながらコンセプトを設定するとなっているんですが、今ありますグランドデザインにもやっぱりコンセプトというのがあるんですが、これはちょっと基本目標は変えずに、コンセプトのほうだけこういうふうに改めるということですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 バージョン1でもまちづくりの基本目標と、そこから派生してコンセプトという表記がございます。この基本目標は、バージョンアップをした際にもやはりしっかりと持つべき目標であるということに変わりはないということでございます。この基本目標を踏まえながら、今回改めて、少しその産業施策の考え方も合わせながら、わかりやすいコンセプトをつくっていきたいということでございます。
かせ委員
 私は、今回のあれで80ヘクタールから110ヘクタールに、急にぽんと――先ほど議論がありましたけれども、これは非常に基本的なことなんですよね。私もこの駅周辺のことについては、ずっと前からかかわりを持っていましたけれども、もともとは警大跡地の関係から始まって、それに付随して駅との関係が出てきたわけですよね。できるだけ民間のところに影響しないというところから始まって、それがどんどんふくらんでいってしまうということなんですよ。それで、どうしてこういうことになるのか、本当に理解できません。
 それで、先ほど、これで終わりなのかということなんですけれども、まさにどんどん膨張していくというふうに私も危惧するわけですけれども、どうしてまち全体になってしまったわけですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 この範囲が拡大した理由といたしましては、後背の住宅地が含まれている。なぜ、住宅地を含んだかといいますと、まちづくりが進むことによって影響が密に出てきてしまう住宅地、それらに対しての適切な整備あるいはルールづくりが必要であろうということで範囲を広げたということです。
かせ委員
 結局、開発のための、何といいますか、広がれば、それに合わせて新たな計画をつくっていく。それで、その計画のためにはコンサルに仕事をさせるとか、結局そういう開発のための予算をどんどんふくらませているということではないかというふうに私たち思ってしまうわけですよ。
 それと、あとこの中で、先ほどありましたけれども、30年後まで見通しているわけですけれども、例えば展開ステップの考え方でも、現在から七、八年、軌道に乗せると書いてありますけれども、これについてだって、今いろんな問題が指摘されているわけですけれども、これだってどうなるかというのははっきりしないわけでしょう。例えば、二丁目の問題についてだって、この七、八年で解決するんですか。二丁目住宅の問題。
松前拠点まちづくり担当課長
 この展開のステップは、現在のまちづくりの現況を踏まえながら、おおむねこのぐらいの時間帯の中でそれぞれのまちづくりが動いていくだろうと、あるいはこのぐらいのスパンでまちづくりを完了させていきたいという、そういった目標ステップを示したものでございます。
かせ委員
 実際にはいろいろ問題ありまして、そう簡単にはいかないですよ。それで、相手もあるし、それから住民とのかかわりであるとか、いろいろあるわけですよ。それと、あと民間の開発ともかかわりを持つということですから、七、八年でいくというふうには到底思われないわけですよね。それで、そういうようなことをしながら、この10年後にはサンプラの問題であるとか、それから体育館の移転であるとか、玉突きの開発が進められると書いてあるんですけれども、これについてだって予測は立ってないわけでしょう。まさに、実現できるかどうなのかということはそっちに置いておいて、いわゆるこれを書いてみたというだけの話じゃないかと思うんですよね。どうなんですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 この中野駅周辺のもろもろのまちづくりにつきましては、10か年計画の中でも持続可能なまちづくり、そのための連鎖的なまちづくりということで計画を示したものでございます。その内容を、このグランドデザインの中でも時間軸を三つに区切って、それぞれのタイミングではこのぐらいのまちづくりを進めたい、進むべきであろうということを示したものであるということです。
かせ委員
 結局、自分の思い込み、区が思っていることだけであって、じゃあ、まちはどうなのかというと、決してそんなに甘くは見てないわけですよね。そういうことについてこれだけの、今後とも、いわゆる30年計画でこれからずっとこういう形で予算を組み続けるわけでしょう。これは、私は本当に今後重大な、区の運営上、大きな問題を残していくんじゃないかというふうに思ってしようがないですよ。自信を持ってやっていけるんですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 まちづくりについては、もちろん直近の課題を解決しながら、ただ長期的にどのようなまちであるべきか、あるいはそのスケジュール感をどういうふうに持つべきか、そういった視点は欠かせないものだというふうに思っております。適宜適切な事業手法であったり、問題解決を図りながら、こういった将来目指すべき姿は着実に進めていくことが必要だというふうに考えております。
かせ委員
 これから、スケジュールを見てみますと意見交換会とか、そういったことがあるんだけれども、今までのやり方を見ていますと、決して十分な議論じゃないだろうと思うんですよね。一人のときとか、本当にそういう中で、アリバイ的にやってきて、結局は区が進める方向で認めさせてしまうというやり方じゃないですか。これは、やっぱり違うんですよね。本当に住民の皆さんの声を反映させるという形で進めていかないと、間違ってしまうというふうに思いますので、それは指摘しておきますけど。
佐野委員
 基本的なことなんですけども、これ、グランドデザインと書いてありますね。グランドデザインというのは、そもそも日本語に直すとどういうことなんですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 なかなか一言で日本語というのは難しいところがあるかと思うんですけれども、基本概念というか、基本的な目指す姿というような、そんなところにあろうかなというふうに思います。
佐野委員
 日本語だと難しいから横文字をお使いになったと、そういうふうにも解釈できるわけですね。それは言葉尻の問題ですからいいんですけども、今おっしゃった基本的な考え方、基本的な今後のあり方を区は目指しているということですよね。そういうことでこの言葉をお使いになったということですね。
 であれば、今、いろんな委員からも御指摘が出たし、どうなってるんだ、これから先どうなるんだというのはありますけど、今、課長がその中で御説明になった中で、非常に不安を覚える部分がいっぱいあったわけですよ。例えば、将来像ですから、基本的な考え方ですから、確かに将来、多岐にわたって中野区が考えるものを、考え方を出すわけでしょうけども、だろう、だろう、だろうが多かったんですよ。すごく我々が聞いていて不安なんですよ。今、もう死んじゃうよという意見もありましたよね。――いやいや、本当なんですよ、これ。(「それ、意見じゃない、事実」と呼ぶ者あり)説明する側として、やはりグランドデザインと自信を持ってやってほしいんですよ。今言った基本的なあり方、中野区の考え方だと思っているわけでしょう。そのためにこれをつくられたわけでしょう。その割には、例えばⅡ期のところを見ますと、「人の流れが四丁目、五丁目商店街、南口まで広がっていくだろう」だったんですよ。「広がっている」とここに書いてあるんですけど、「だろう」だったんです、説明が。それから、Ⅲ期のほうになると、今度は10年後、「快適な回遊空間と、個性を活かしたまちの姿が現れている」と書いてあるんですけど、「現れてくるだろう」というんですよ、課長の説明は。ものすごく自信が満ちあふれてないのがこちらにひしひしと伝わってくるわけですよ。だからこそ、今いろんな質問が出るんだと私は思ったんですよ。
 いずれにしても、課長、こういう基本的なグランドデザインだというふうにおっしゃるので、自分が要するに中野の将来像を目指すんだという、横文字じゃなくて、日本語もちゃんとお持ちであるんだったら、私はそういったものまで、「だろう」ではなくして、現実に考えてやっているんですよという姿勢を、姿をやっぱり言うべきだと思う。それだからこそ質問が出るんですよ。まず1点ですね。今後、その点についてはどうでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 私の説明の言葉尻が非常に不安を感じさせるということがあれば、それは申しわけないというふうに思います。
 基本的には、ここで記した内容は、この姿を目指して着実に進めていく、少なくともこの第1ステップについては、このおおむね7年から8年の間に着実に現実させていくというつもりで取り組んでおります。
佐野委員
 今のような力強い言葉をぜひ言ってもらいたいんですよね。我々は別にだれかに反対しているわけじゃないし、たまたま他党の方がいろいろなことを言う人がいて、同意をしたくない党まで同意しなきゃいけない部分が出てきちゃうと辛いんですよ、はっきり言って。基本的に考え方が違っているわけですから。――それは私事のことでいいんですけども、そんなこともあるので、やっぱりこういったものを謙虚に耳を傾けて、ぜひやっていっていただきたいと。
 それからもう1点、2ページ目をちょっとお尋ねさせていただきます。2ページ目なんですけども、この起創展街、これ、私は区民委員会に所属させていただいているんですけども、区民委員会の中でも起創展街会社をこれから起こしてやっていくというお話を聞いて、ここに、まちの目指すコンセプトと書いてありますね。コンセプトというのはどういうお考えなんですか。まず、ちょっとまた横文字を私、あれですけど、日本語に直すとどういうことを言っているんですか、これ。
松前拠点まちづくり担当課長
 これもコンセプト、先ほどのグランドデザインを和訳するとどうなるのかというところと非常に似通ってはしまうんですけれども、やはりコンセプトも基本的なあるべき姿、あるいは概念と、そういうところになろうかなと思います。
佐野委員
 いや、私はそうじゃない、コンセプトというのは共通点とか、コアの部分がここにありますよという、要するに今、まちづくりのほうでやろうとしていることと、それから産業振興のほうでやろうとしていることが今後一致していかなければ、いいまちづくりはできないだろうという観点で、まちづくりの目指す共通点とか、コア部分はここですよということでお書きになったのかなと。もう今、ここで課長と私と意見がちょっと違っちゃっているわけですよね。これ、皆さん、横文字ですから、コンセプトってどうとっているか、ばらばらになっちゃうじゃないですか。(「わからないよ。私もわからないんだもん」と呼ぶ者あり)そうなんですよ。ですから、区がこれから皆さんに発表するに当たって、できるだけ日本語を使ってくださいよ。それで、わかりやすい言葉でやれば、それぞれがわかるわけですから、コンセプトって格好いいですよ。それから、グランドデザインって格好いいですよ。だけど、それだけじゃなくて、やっぱり今みたいに意見が違っちゃったらいけないと思うんですよ。私は、コア部分とか共通点としてとったわけですよ。したがって、産業振興が目指すものと、それからまちづくりが目指すものを一緒に、その基本的なもの、共通点を確認し合いながら、こういったことですよと、この四つを挙げたというふうに思っているんですよね。その辺はぜひ注意して今後やっていただきたいと思いますけど、どうでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 申しわけございません。私の言い方が少し違っていたかと思います。基本的に思っている思いとしては、このコンセプトは、いわゆるハードのまちづくりとソフトの細部施策を含めた動きがともに一致をして軸となるものだというふうに思っておりますので、これは委員に解釈をしていただいている内容と同じ内容でとらえているところです。
 今後、横文字が非常にわかりにくいところがあるという御指摘も、そのとおりのところがございますので、今後改定に当たってはこういったわかりにくい表現ではなく、だれでも同じものをイメージできるような、そういう表現を考えていきたいと思います。
佐野委員
 別に横文字を使うことが悪いと言っているわけじゃなくて、誤解を招くということなんですよね。ですから、そこはぜひ注意してやってください。
 それと、今、産業振興のほう、鈴木参事のほうにちょっとお伺いしたいんですけど、この四つの観点がここに出されていますけども、この四つの観点は、起創展街の新しい会社をつくろうとしている中でも、こういう、それこそ基本的な考え方で進もうとされているんでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
 この起創展街というのは、産業振興の角度から中野の未来を活性化するための一つの目指すイメージを凝縮した言葉として、イメージアップするために使う言葉が欲しいというので、一昨年につくったものでございます。非常に、造語でございますので、一般的な奇想天外とはちょっと指すところが違うというのがあります。
 ソフトなまちづくりもこれから非常に必要だというふうな考え方から、そういったことを実際に運営していく、そういう組織が必要だろうというふうなことで、私どもは一つ、まちづくり会社という提案で検討してみたいということで今考えているわけです。なかなか、このスケジュールを見ていただいても、建物が建ち上がってくるのが五、六年先でございますので、まちづくり会社といいましても、やはり当初はソフトのいろいろな仕組みとか、あるいはルールとか、新しいまちがこんなに魅力なんだよという、そういうことを発信することが一つ役割としてあるのかなというふうに思っています。
 したがいまして、まちづくり会社も、こういった目指すまちの将来像を実現するためにどういうことをやっていくのかということでは、ここに書いてありますコンセプトといいますか、基本的な考えとか方向、そういったものに沿って官民一体となって進めていく、一つの目標になるべきだなというふうなことで、このようなことで提案させていただいているところです。
佐野委員
 とすると、今後まちづくりを進めるに当たって、まちづくり側と、活性化をさせようという商店の位置付けとか、商店の基本的な考え方がドッキングしながらやっていかないとできないということから、これが出てきたというふうに解釈していいわけですよね。
鈴木産業振興担当参事
 すごく長い将来的に考えますと、五丁目だとか、あちらのほうのいろいろな再整備等々もこのグランドデザインでは視野に入ってございます。しかし、そこに行き着くまでのスタートから、やはり一定、ソフトの仕掛けをしながら、注目を中野に集めるという、一つこれもイメージアップなんですけれども、そういう仕掛けが必要だろうというふうなところから、まずはソフト先行型のまちづくり会社の性格が強いかな、そのように思っています。
 ただ、いろいろ新しい、四丁目のところでは産学官連携等々のことも、新しい産業を生み出すというところでは今までないものをやりたいと考えておるところでございますので、そういったものの担い手、運営というような役回りも現在のところ想定しながら、よりよい会社、どういうものかは検討してまいりたいというふうに考えております。
佐野委員
 現在のところ、想定をしながら考えていくと今おっしゃっていましたけども、具体的に中野にない新しい魅力をつくり出す、まちをつなぎ、活力を広げる、これは当たり前のことなんですよね。当然ですよね。この会社が目指すところ、こういうところなんでしょうけど、やっぱりこれから先は具体的に出さないと、全くこれじゃあ文字の空論に終わってしまう可能性もあると思うんです。我々も聞いている側はわからないんですよ。これ、正しいことだし、方向性はいいと思うんですよ。ただ、じゃあ具体的に中野にない新しい魅力をつくり出す、何をつくり出すの。それから、中野ならではの魅力を掘り起こして磨く、何を磨くの。歯を磨くわけじゃありませんから、それこそやっぱりこういったものを具体的に出してもらいたいんですよ、これからですね。大変失礼な言い方をして申しわけないですけども、そういうふうに我々自身も思ってしまう場合があるという一例ですので、ぜひ今後出される場合は、まだそこまでは検討されてない、これからだとおっしゃれば、それはそれまでですけども、ただ、こういうふうに基本的なものをまちづくりと産業振興と一緒になって、これからコア部分を出していくんだということであれば、より具体的なものを出していただいて、御説明をしていただいたほうが、我々も、また区民も、よりわかりよくなるのではないかなということですので、ぜひそれはお願いしたいと思いますけども、いかがでしょうか。
鈴木産業振興担当参事
 ここで目指すまちの方向性でございます。したがって、区としては何をやるかというときの区民の方への御説明のときには、ここにある中野ならではの魅力を掘り起こしていくよということでは、こういうことをやりますということを年次計画の中、それはソフトだけではなく、ハードも入ってくると思いますけれども、私どもとしてはそういう体系の整備をしながら、混乱のないような御説明なりアピールをしてまいりたいと、そのように考えています。
斉藤委員
 一つだけって、何を聞いていいんだかわからないんだけど、これ、区でできること、というのは都市計画であるか、あるいは道路をつくるとか、駅舎とのかかわりとか、そういういろいろのことがあるんだけど、民間のエリアでやる――もうほとんど民間のところだよね。そうすると、さっきも丸井のことでいろいろあったけど、あれは私なんだよ、あくまで。そうすると、区のほうがどこまで介入して、まちづくりに。どうやっていくんだというのが、これだとあまりよくわからないんだよ。こうなっているはずだ、こうなっているというだけで、じゃあ、区としてどういうかかわりを持って、どういう都市計画を、ここに網をかけるとか、ある意味では、小泉さんのときにある拠点なら拠点を整備する方法は、国のほうと一緒にこうですとかというのまで、仕組みとしてはあるのかもしれないけど、そういうところまで考えるのかどうかわからないけど、やっぱりもう正直言って何遍計画をお見せいただいたかわからないわけよ。南口から、北口から、駅舎から。もうその都度特別委員会をつくって、できましたよと言ってはどこかへ消えちゃうわけだ。過去、全部そうなんだから。それで、莫大なお金をかけて、コンサルにいろんなものをつくってもらって、それがただ一つとして何かしたという、中野区が何かしたというのは何もない。いつでも、考えました、こうやったけどだめでしたというのばっかりなんだ。
 これだと、またそういうことになってしまったら大変なことになって、やっぱりもう否応なしなわけだよね。ある意味では、もう私が言うまでもなく、警大跡地はある、それに控えて中野駅舎どうするんだ。サンプラのことだって、いろんな形態を変えたということは、庁舎と含めてということも、区としては進んでいるところは進んでいるわけ。ところが、そうなっているんじゃないのというんじゃ、もうまずいでしょう。だから、あとここを進めるにはこういう手法、それでこういう都市計画、こうなんですよというのがどこかでは、ちゃんとこういう、もうデザインじゃなくて、まちづくりはこうするんですという区としての方針というか何というか、持たないともう、10年後のこと、七、八年後ともう書いてあるんだから。七、八年なんてあっという間だよ。
 今言っているのは、28年なんて書いてあるけど、多分50年かかる、まちづくりをやるというのは。どんなところだってそうなの。うちのほうの江古田の森ができるのも、50年かかっていた。まちづくりって、そういうものなんだよ。でも、そういうものであっても、区としてはこういう方針をとりますとか、ここは絶対こうするんですとかというのが何か見えてこないと、いつまでも絵にかいたもちというふうにばかり感じちゃって、言われていても真実味が全くないんだよ。だから、そういうのをどうするの。
西岡副区長
 今、斉藤委員が御指摘された、そういう現下の中野のこの駅周辺の状況をとらえて、確実な未来をどう描くのかというのを一生懸命、担当者、区長も一度入ってもらったんですけども、議論に議論を重ねて、その上積みを整理して、きょうお示ししたのがこのグランドデザインのバージョン2でございます。本当に、今日お示ししているのはそのごく一部でございますけども、これに到達するまでに膨大な情報を当たりまして、個別のいろんな地権者さんの御意向ですとか、それから商業の売り上げとか、そういったデータ、それから実際の床の動きとか、そういったものも踏まえて将来を予測し、その結果として、今日お示しのようなものを書いたわけでして、まさに斉藤委員が御希望されているのが、この取り組みであったというふうに私も考えていますので、そのようにお考えいただきたいと思います。
 時間はかかります。約30年というふうにとらえましたが、最短でですね。我々は本当に努力して、議会や区民の御理解を、あるいは民間の関係事業者の御協力を得ながら、ぎりぎり頑張ったとして30年でこのぐらいのことができるんじゃないかということなんですね。それを目指して頑張っていきたい、皆さんぜひ応援してくださいというメッセージがこの資料でございますので、そのように御理解いただきたいと思います。
斉藤委員
 全部けなしてばっかりじゃ、おかしくなっちゃうからあれだけど、やっぱりこういうのを出したら、この裏付けをもって、方針がある程度できて、都市計画もかけていって、また違っちゃうんですよといったらまずいんだよ。やっぱりまちづくりというのは、このエリアならエリアの変更でさえ、何だと言われちゃうのと同じで、やっぱりいろいろ入れて、ここに入れて入っているとしたら、その方向で区なら区は行かないとまずいと思う。それにはどうするんだというところまで考えて進んでいかないと、なかなか議会のほうだって、何を言っていいんだろうとなっちゃうんだよ。またかよ。それじゃあまずい。もう本当にまちづくりが惨憺たるものになってきてしまうと。
 もう一回言うけど、もう否応なしにやらなきゃならない課題というのは、もう目に見えて私たちよりわかっている、はっきり言えば。そうすると、ここはこういうふうにします、こういう手法をとりますとか、例えばJRの駅舎だったら、JRにここまでにはこういう駅舎の形態にするように、何年後には出せるんですとか、そういうふうにやっていってもらわないと、ちっとも具体化してこないで、いつまでたっても絵に書いたもちじゃあ、それこそ50年で済むか済まないか、また20年後にこんなことやっているといったら、本当に惨憺たるものだよ。
 議会のほうも、何遍も言うけど、そのたびに特別委員会をずっとつくってきたわけだよ。もう二十何年、中野駅周辺では。警大跡地のあれから、ずっと。これは皆さんも承知。だから、それだけやっぱりこの地域が中野区としての、ある意味で大きな土地もあいていたり、駅舎があって、当然として中野の中心だし、だから、そういうようなことを具体的に進めていただいて、取り組んでいくという、その決意を。
松前拠点まちづくり担当課長
 このグランドデザインは、まさに駅周辺としてあるべき姿、そしてその様相をソフト、ハードで盛り込んでおります。これに基づいて、まさにおっしゃっていただいているように、警大は既に動き始めております。そして、それに伴って駅も当然整備が求められているという段階でございます。この大きな考え方に基づいて、駅、そして南口のまちづくり、それぞれ着実に進めていくという決意は強く持っております。
 直近の目に見えている課題である駅地区整備、これについては、まさに今構想をかためている段階で、21年度は整備構想、そして整備計画という形で、着実に実現に向けて取り組んでまいりたいというふうに考えております。
伊東委員
 今、副区長まで御答弁いただいたのであれですけれど、結局、中野にとっては大きな転機ですよね、この中野駅周辺というのは。それがために、先ほど副区長がお話しになったように、あまりにもこれにかける期待が大きくて、船頭多くして船山に登っているような状態にしか思えないんですよ、このグランドデザインなんかを見ていると。章建てとして、あまりにも流れがなさ過ぎる。ボリューム1のまちづくりの基本目標、これを継承しつつ、目指すまちのコンセプト。本来はコンセプトのほうがイメージ的にはソフトなものであって、基本計画、実際ここに書かれている内容も、どっちかというと基本目標のほうが具体的なことが書いてある。コンセプトのほうが要するに発想に近い。事に当たって発想に近いもので、だから順序が逆転しているんじゃないかだとか、もうちょっと流れとしてわかりやすいもの、本当にベースの計画なんですから、その辺が、ある程度ファジーな部分は残しておいても、個別な各地域、エリアに分かれても、総体的にゆるぎのないものを、一連の流れがあるものを、これからまとめていくんでしょうから、ぜひつくっていただきたいと思います。
松前拠点まちづくり担当課長
 御指摘いただいた点をよく踏まえて、素案づくりにはきちんと流れがわかりやすく、きちんと的確な章立ての内容になっているように努めたいと思います。
ひぐち委員
 先輩委員がいろいろ、大トリをしていただいたほうがよろしいんですけれど、ちょっと細かい話になってしまいます。
 3ページに丸く円が三つ書いてあって、真ん中に駅があって、中野四丁目とか五丁目、二丁目、三丁目のエリアごとの考え方というのは出ていますけれども、この真ん中の駅については何かしらの考え方というのはまとまっているんでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 このグランドデザインの中では、駅の機能としてはそれぞれ違う個性を発揮したまちをつなぐかなめであるというふうに位置付けております。具体的には、この後も御説明を差し上げる駅地区整備について、まさにこの考え方をきちんと実現するように、この駅がかなめとなって二丁目、三丁目、そして四丁目、五丁目にしっかり動線がつながって、人や活力がつながっていく、そういう姿をきちんと描いていきたいというふうに思っております。
ひぐち委員
 中野区民で、よく聞かれることなんですけれど、中野駅には駅ビルができるんですかなんていう話を聞くんですが、その辺はいかがでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 現在、中野駅地区整備につきましては、JR本社、その他関係機関が入って協議をしているところでございます。ただ、現段階の協議の中で、駅ビルができるかどうかというところまでは協議の対象となっておりません。ただ、将来的には中野駅はこのまちをつなぐかなめである、その機能は高めていく必要があるというふうにとらえているところでございます。
ひぐち委員
 もう一つ、ここの駅と、それから各エリアにつながる矢印で黄色い部分がありますよね。この黄色い矢印というのは、回遊のかなめとなるという状況で、何を考えて、何でつなげようというふうに考えているんでしょうか。
松前拠点まちづくり担当課長
 この3ページは、まさに概念図ということなんですけれども、基本的には駅がそれぞれのまちの中心にあって、空間的にも、ハードの整備という意味でも、それぞれデッキあるいは駅広を使って、空間としてちゃんとまちとつながっている、そういうことを表記しているものです。
ひぐち委員
 そうすると、今、デッキというのを考えているというお話がありましたけれども、これはやっぱり駅とか各エリアの建物とか、そういうものとの交流の話というのはあるんですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 まさに今、中野駅地区整備ということで、駅前広場のあり方であるとか、それぞれのまちとの接続の仕方を検討しているものでございます。その中には、例えば二丁目については、再開発事業でできるであろう建物を活用して、この回遊動線の広がりを検討できるのではないかといった、そういう部分はあろうかというふうに思います。
ひぐち委員
 その話は、じゃあ、ちょっとまたほかのことで質問させていただきますけれど、拡大される二丁目の地域のほうの用途地域というのは変わるんですか。変える予定があるんですか。
松前拠点まちづくり担当課長
 それは住宅街の中の用途地域という御質問でしょうか。住宅街の中の用途地域を今現在どうのというような計画はございません。
ひぐち委員
 これから中野駅の周辺を考える中で、やっぱり道路の表向きだけが高層化になってしまって、裏のほうのエリアが非常に貧困なというふうに表現したらいいんでしょうけれども、そういう建物がふえてしまうと、将来的にもまちとしての繁栄というのが本当にできるかなというのが私としては心配をしています。
 それから、もう一つお聞きしたいのは、南口のほうに小劇場というふうに書いてありましたけれども、これはほかに、今ZEROホールと小ホールのほうが二つありますけど、ほかに何かできる予定があるんですか。
鈴木産業振興担当参事
 公ではございません。全く民間でございますけれども、中野二丁目のところに現在でも二つ、客席数が120とか70、二つあるんです。また、ことしの秋に二つ、その近辺にできる。それ以外にも、三丁目のほうに二、三そういった小劇場、ライブ劇場がございます。すべて民間でございます。
伊東委員
 あまり細かいことは聞くつもりはないんだけど、3ページ、各エリアの目指す姿、その上には概念図がしっかり書いてあるんだけれど、この各エリアの目指す姿の中には、四丁目、五丁目、二、三丁目とあるんだけど、駅エリアという言葉がないんだよね。この三つのエリアを結ぶ大切な機能である割には、駅のエリアという部分がここではすぽっと抜けちゃっている。ほかの計画のほうには出てきている。その辺もちょっとおかしいなと思うんだけど。
松前拠点まちづくり担当課長
 この資料の中では、(2)が各エリアの目指す姿ということで、今回三つでとらえさせていただいているエリアの特徴ということの内容になっております。まさに御指摘いただいたように、この三つをつなぐのは駅であるということは変わりはございません。この中で、駅の具体的な記述が抜けてしまっておりますが、素案の中にはきちんとこれを踏まえて駅のあるべき姿、内容を明記していきたいというふうに思っております。
委員長
 他に質疑はございませんか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 5番、中野駅地区交通結節点あり方検討会における検討経過等についての報告を求めます。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 それでは、お手元のほう、中野駅地区交通結節点あり方検討会における検討経過等について(資料6)、お手元の資料に基づきまして御報告をさせていただきます。
 中野駅地区の整備構想策定に当たりまして、昨年学識経験者及び関係地権者等で組織する中野駅地区交通結節点あり方検討会、これを御報告させていただきましたが、そこでの検討を行っておりますので、その経過を報告させていただきます。
 検討会の実施状況でございますが、現在のところ2回ほど実施してございます。昨年12月2日、それから本年2月4日でございます。それぞれ実施の内容については、そこに記載のとおりでございまして、その概要については別添資料に基づいて御報告をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 別添資料をお開きいただきたいと思います。この資料でございますが、これは検討会におきまして検討してございます一つの仮説という形で検討しているものでございまして、その内容を報告させていただくというものでございます。
 まず、表紙を開けていただきたいと思います。1ページでございます。中野駅地区整備基本コンセプトとして、そのコンセプトを掲げる前に、この駅地区の課題というものを整理をしてございます。地形が、高低差がございます。そういったことから南北・東西、こういった分断が行われている、あるいはそういったことによって地域の回遊性が阻害されているという課題がございます。それから周辺土地利用については、商業エリアのにぎわいの連続性が阻害されている。景観・オープンスペースにつきましても、周辺開発と一体的な景観の形成、こういったものがなかなか確保できていない。駅前広場機能につきましては、南北の駅前広場、現在の駅前広場が大きさが不足をしている、そういったような状況があるわけでございます。駅施設については、まだバリアフリー対策が不十分である。歩行者交通につきましても、歩行者動線、空間の安全性、それから機能の拡充、こういったものがまだまだなされていない。道路交通につきましても、中野通りの交通容量、こういったものが低下している状況がある。そういったさまざまな課題を抱えているということが言えるわけでございます。
 そこで、これらの解決に向けて整備を進める基本的な考え方といたしまして、右側のページでございます。基本的な整備の概念でございます。駅とまちが融合する魅力的なにぎわい拠点をつくるということでございまして、それを実現するために、わかりやすく利用しやすい交通結節機能の改善、回遊性の向上と交流のためのにぎわいの拠点、区役所・サンプラザ地区の一体的な計画による整備、中野の顔として、玄関口にふさわしい景観の形成、こういったものを掲げてございます。
 それぞれ、交通結節機能の改善の中では、交通施設を集約し、わかりやすさと乗りかえの利便性を向上させる。回遊性の向上では、周辺と一体となったバリアフリーに配慮した立体的な歩行者ネットワークを形成していく。にぎわいの創出については、駅前広場と周辺の商業施設との連携、こういったものを歩行者広場の確保によってにぎわいを創出していく。玄関口にふさわしい景観を形成していくために、緑や潤いの感じられる場を設定する、そんなような基本的な考え方に基づいて整理をしていくということで検討しているものでございます。
 2ページをお開きいただきたいと思います。2ページは、基本的な考え方といたしまして、まず歩行者動線のあるべき姿を掲げてございます。新たな東西・南北動線の整備、既存歩行者動線の機能強化ということで、市街地の南北・東西の分断を解消し、回遊性の向上を図るために、東西・南北動線の整備とあわせて既存歩行者動線の機能強化を図っていくことを目指します。さらには、その形態でございますが、重層的な駅周辺歩行者の動線の形成を目指していきます。
 そこで、この真ん中に図があるわけでございます。この下の図をごらんいただきたいわけでございますが、こちらのほうが将来の歩行者動線概念図でございます。一つ目といたしましては、南北の連絡動線、これを中央の中野通り沿いとその東西に1カ所ずつ、計3カ所設ける。それから、二つ目は東西の連絡路といたしまして、北側、南側にそれぞれ2カ所ずつ、計4カ所、東西の連絡路を配置するということを考えてございます。
 これらの連絡路につきましては、バリアフリーや歩車道分離による安全な歩行者空間とするために、レベルを重層的にすることを目指しているわけでございます。それを、矢印の中に色を塗ってございますが、そのレベルについて書きあらわしているものでございます。この矢印をごらんいただきたいわけでございますが、黒で書かれたものでございます。これが東西・南北の連絡路でございまして、それぞれその中に色をつけてございます。その色がブルーのものにつきましては、3階レベルというふうに申し上げておりまして、これは中野通り、これは低くなってございます。中野通りを1階レベルという形であらわしてございます。それを赤。それから約6メートルばかり上がったところ、現在の駐輪場の置いてあります北口広場、このレベルあたりを想定してございまして、これが中野通りから約6メートル上がり、それからさらに橋上レベルということで、3階レベル、これが現在の中野通りから十四、五メートル上がったあたりということで、それぞれであらわしてございます。南北の通路、東側、西側については、青ということで3階レベル、橋上レベルで考えたらどうだろうか。それから、東西方向でございますが、一部については、南口は2階レベル、それから北口のほうは2階から3階レベルの斜めに上がっていくようなレベル、そういったもので考えていこうというようなことで示しているものでございます。
 しかしながら、これが一どきに整備できるというものではございませんで、右のページでございますが、先行的に整備を進める歩行者動線の考え方ということで、段階的に整備を進めていくことを目指しております。新たな南北通路の整備といたしましては、中野通りの西側に新たな南北通路を配置する。それから北口駅前広場、これは現在の駅前広場でございます。それと、新北口駅前広場、これは現在駐輪場が置いてある広場でございますが、これが新北口駅前広場という位置付けをしてございまして、そことをつなぐ東西連絡路を整備していきます。それから、中野通り東側における回遊性の向上といたしまして、現在北口改札の付近での歩行空間、これが非常に狭いということがございまして、この歩行空間を改善いたしまして、歩きやすい空間づくりを進めるとともに、十分な滞留空間を確保していきたいということでございます。
 次のページをお開きいただきたいと思います。3ページでございます。ここでは、改札口の配置及び新たな南北通路の考え方ということでございます。まず1点目は、中野通り西側の橋上レベルに新たな南北通路の整備と改札口、これを配置いたします。
 二つ目でございます。既存の高架下乗り換え通路、これは中野通りの左側でございますが、その通路につきましてはそのままにするわけでございますけれども、現北口改札前歩行者空間、これが現在北口では中野通り側に出ているという状況がございまして、非常に混雑が激しい、この混雑を解消するために現北口駅前広場に面するような北口改札を検討しているところでございます。
 それから、三つ目でございますが、中野通り東側の歩道、これは現在ガード下でございますけれども、東側にはバスバース、これがございまして、その歩道が狭くなっているということがございます。このバスバースを移設いたしまして、その部分、歩道を拡幅して、歩行者機能を強化しようということで考えてございます。
 それから、右側のページでございますが、駅前広場機能の考え方でございます。周辺開発、これはさまざま開発がこれから想定されるわけでございますが、そういった開発に伴う交通需要に対応した施設整備をしていかなければならないというふうに考えてございます。
 二つ目、そのために新北口駅前広場と北口駅前広場の一体的整備によりまして、北口側駅前広場機能の改善を図っていく。そのために、新北口側駅前広場への交通施設の集約及び重層活用ということでございます。現在の駐輪場の置いてある北口広場でございますが、これを新北口側駅前広場といたしまして、交通施設、それをこの場所に集約をいたしまして、重層活用を図っていくという考え方でございます。北口駅前広場の歩行者主体の駅前広場整備への改善、これは現在の北口駅前広場を歩行者主体、バスバースを移すことによって歩行者主体の駅前広場整備として改善をしていくということを考えてございます。
 さらには、南口側駅前広場機能の改善でございます。こちらのほうにつきましては、中野二丁目側、すぐ東側の街区で市街地再開発事業の取り組みが行われてございまして、そことの連携を図りまして、ゆとりある歩行者系の駅前広場空間として改善をしていこうという考えでございます。また、中野三丁目側でございますが、こちらのほうにつきましては駅直近のまちづくりを誘導いたしまして、歩行者系の駅前広場機能を確保していきたいというふうに考えてございます。
 四つ目でございます。駅前広場間の連携ということでございまして、今申し上げたさまざまな駅前広場、こういったものが連携を強化することによって相互の機能補完を図っていくという考え方でございます。
 4ページ目をお開きいただきたいと思います。同じく基本的な考え方、4番でございます。緑地・オープンスペース整備の考え方ということでございます。緑の軸の形成ということでございます。現在、けやき通り、あるいは千光前通り、こういったところではかなりの緑、こういったものが整備をされておりまして、この駅地区につきましてもそういった連続性を創出していくという考え方をとってございます。現在の北口広場、これは新北口駅前広場でございますが、現在も緑がかなり整備されております。そういったものの機能の継承を図っていきたいということで考えてございます。
 あわせまして、新北口駅前広場といたしましては、駅前にふさわしい景観形成を図りますとともに、サンプラザ・区役所地区との一体的計画・整備によるにぎわいの連続性を確保していきたいということでございます。あわせまして、現北口広場、南口駅前広場につきましては、できるだけオープンスペースを確保いたしまして、玄関口にふさわしい景観形成と商店街に顔を向けたにぎわいの創出を図っていくということを考えてございます。
 右側のページでございます。各駅前広場整備の考え方でございます。新北口広場では、新しい中野の顔となる都市型複合交通ターミナルの整備といたしまして、新改札口、南北通路と連携をいたしました一大交通結節点の整備を考えてございます。北側へサービスするバス、あるいはタクシー、こういったものの乗り場をこの新北口広場に集約をいたします。あわせまして、それとは別に歩行者空間、歩行者広場、さらには駐輪場、駐車場などを重層的に整備していくことを考えてございます。回遊性の向上に資する歩行者動線の整備では、新北口駅前広場と現北口駅前広場をかさ上げ広場、これは現在の北口広場から6メートル上がった新北口駅前広場、こういったものによって、デッキでつなぐということでございまして、この両広場の一体利用を促進していくということでございます。
 さらには、新たにつくる南北通路、そこから区役所とサンプラザ地区をフラットにつなぐ歩行者動線を確保していくことを考えてございます。周辺との連続性と一体感のあるオープンスペース、緑地の整備、こういったものにつきましては北口駅前広場、区役所・サンプラザ地区に面したオープンスペースや、連続性、一体感のある都市の玄関口として憩いの空間を創出していきたいというふうに考えてございます。この新北口駅前広場整備検討図があるわけでございますが、こちらのほうにその新北口駅前広場の整備の概念図ということで検討してございます。駅に近い部分、こちらのほうは水色で塗った部分でございますが、こちらのほうがバス、車、自転車等の交通処理空間という位置付けでございます。それを囲むように緑の歩行者空間がございます。同じ区役所・サンプラザ地区側にも歩行者空間を設けまして、これが一体的に利用できるように考える。さらには、その中間にけやき通り、バス通りがあるわけでございますが、このバス通りにつきましてもイベント時には広場と一体的に活用できるような、そういったしつらえで整備をしていく、そんなことを考えているものでございます。
 次のページをお開きいただきたいと思います。次のページでは、既存の北口駅前広場、それから東西連絡路についての基本的な考え方でございます。こちらのほうは、地域の利便性確保とにぎわい形成に資する歩行者中心の広場の創出ということでございます。現在、バスと歩行者が入り組んだ状態になってございますが、それをしっかりと整理をしていきたいということでございます。サンモールと駅をつなぐ歩行者中心のオープンスペースの整備といたしまして、サンモールをつなぐ交通施設は必要最小限といたしまして、歩行者中心の広場として整備をしていくものでございます。新北口駅前広場と連携をした一体的な歩行者空間、これもあわせて整備をしていくということでございます。
 駅コンコースとの段差解消、これは、現在北口から中野通り側に出る改札があるわけでございますが、こちらのほうについては80センチほど段差があるわけでございますけれども、これをこの絵にございますように真北に抜くことによって、このバリアフリーの解消を図れるという、そういった検討が行われてございます。そういったような手法を用いながら、バリアフリーの解消を図るということでございます。中野通り東側歩道の拡幅、これは、バスバースを移すことによって、中野通りの東側歩道を拡幅するということでございます。それからもう一つは、現在の北口広場、車両が北と南、両方に出られるようになっているわけでございますが、これを集約いたしまして、中野通りへの交通の負荷をできるだけかけないようにしていくということで考えているものでございます。
 右側のページでございます。南口側の駅前広場でございます。こちらのほうは、民間開発との連携による歩行者空間の強化と南口の交通ターミナル機能の確保ということでございます。これも先ほど申し上げましたが、中野二丁目再開発と連携をいたしました歩行者空間の確保といたしまして、駅前広場と一体的に開発地区内で歩行者空間を確保していくということでございます。あわせまして、南口側東西連絡の拠点となる空間の確保ということでございます。こちらのほうは、南口の東西歩行者ネットワークの拠点となる空間の確保ということでございまして、上空での歩行者ネットワーク、それから先ほど申し上げた駅前広場と再開発と一体的に開発を整備するというのは、地上レベルで考えているものでございます。地上レベルと、それからデッキ、いわゆる2階レベル、そういったものを想定しながら整備をしていこうということで考えてございます。
 それから、先ほど申し上げた、こちらの南口につきましても、やはり南口の駅前広場の再整備によりまして、駅前広場、現在改札口とコンコースのところで段差があるわけでございますが、こちらのほうにつきましても段差を解消していくということで考えてございます。ただ、こちらのほうは南方面の公共交通機能、これだけは最低限のものは残す必要があるだろうというふうに考えております。
 以上が整備の基本的な考え方でございます。
 また、もとの本文にお戻りをいただきたいわけでございます。本文の3番でございます。この3月27日に第3回検討会が行われる予定でございまして、そこでは最終的な検討結果のまとめ、これが区へ提案される予定となってございます。4月には、それを参考にしながら、区としての整備構想素案を作成をいたしまして、できましたら4月中には本委員会に報告をさせていただけたらありがたいというふうに考えてございます。
 そういたしますと、5月にはこの素案の説明会、区民の方々への説明会を実施いたしまして、さらにその御意見を賜りながら、整備構想案へとしていく、そういった作業を5月に進めたいというふうに思ってございます。
 まことに恐縮ですが、また6月、これは多分第2回ぐらいの定例会を想定してございますが、そのところでは構想案という形で当委員会に報告できるのではないかというふうに考えてございます。当委員会で報告した後に、また区民説明会を実施させていただきまして、御意見を賜りながら構想として決定をしていきたい。8月には、そういった構想という形で当委員会に報告をさせていただければありがたいというふうに思っております。
委員長
 ただいまの報告に対し、質疑はございませんか。
飯島委員
 もう時間が時間ですので、簡単に伺います。2ページ、この3本の南北の太い線というか、点線のもありますけれども、この真ん中の中野通りのところのこういう矢印というか、ここに色がないのはなぜですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 これは、赤い色が欠落してございます。1階レベルでございます。
飯島委員
 ぜひ、そういう不備な資料をお配りにならないようにお願いしたいと思います。だから、どういうレベルなのかなと、ちょっと思ったわけです。
 それから、3ページ、この左側のほうですけれども、南口の東西動線について、2階で考えられているのはなぜなんでしょうか。3階にすれば、この南北の青い部分と、この南口のデッキの部分ですか、デッキとおっしゃっていましたからね。ちゃんと連結して、そのほうがいいんじゃないかと思ったりするんですけど、2階でなければならない理由があるんですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 現在、この南口の東西連絡路、これにつきましてはちょうど現在の南口駅前広場が周辺のまちから6メートルほど下がったところにできているということがございます。現在、二丁目再開発等との連携のあり方といたしまして、現在その2階レベルで何とか東西のほうの連絡がとれないかというふうな協議も行っていたりしていることもございまして、そうしますと、西側、いわゆる三丁目地区からの、二丁目地区から2階レベルでそういったバリアフリーに配慮したデッキが整備できるとすれば、それにあわせて2階レベルで整備をしていく、そういった想定のもとに現在は2階レベルということで検討させていただいているというものでございます。
飯島委員
 だって、もう1本、将来的に東側に3階レベルのデッキを想定していますよね。そのずっと出たところに3階のデッキがあって、2階でつながっていると、これはちょっと重層的過ぎませんか。本来的に言えば、ここは同じレベルでつながっていることが望ましいし、駅の改札を出れば、そのままずっと二丁目再開発のところまで行ける、川崎なんかでやっている方式ですけども、そういうのがあって、しかも頭のところにオープンルームみたいになっていれば、そんなに雨に濡れないでも帰れるみたいな話になったりとか、普通そう考えるので、何も2階レベルじゃないほうがいいように思うし、何となくこれでいくと、やっぱり北高南低というか、皆さんそういうことをおっしゃっているじゃないですか。南口のほうが2階なのかと、北のほうは3階なのと、こういう話になりかねないので、その辺は当然あれでしょう、秋元さんとしてもそのほうが整合性がとれているなと思ったりなんかするんじゃないですか。これはもう確定なんですか、2階というのは。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 これは、あくまで今現在破線でございますので、これで決定をしたというものではございません。これはあくまでも検討会の中で検討を進めているというものでございます。これから素案を作成していくというところでございますので、皆さんの御意見をいただきながら、加えられる修正については加えていきたいというふうに思っております。
飯島委員
 大前提のコンセプト、好きな言葉でしょうから言いますけども、コンセプトというのは回遊性と入っていますね。回遊性を考えたら、当然同じレベルでつながって、東西南北がどこからも行けますよと、これが回遊性じゃないでしょうか。ですから、ぜひそういう視点でお考えをお願いしたいと思います。
 それから、駅についての文言の記載はありませんけれども、妙な形のくし形みたいな、こういう絵がかいてありますね。こういう黄色いくし形もあれば、右側にブルーで書いてあるのもある。これ、新駅舎の形ですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 3ページの左側にございます、この黄色い部分でございます。これは西口改札ができるとすれば、こういったような形、このくしの歯みたいになっているところは、これは階段部分というような表示をあらわしているものでございます。
 それから、右側の絵も、色は違いますが、これもほぼ同様の考え方でございます。
飯島委員
 そうすると、右側ので言うと、中野駅、中野駅と、中野通りをはさんで両方書いてありますね。レベルは一緒ですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 こちらのほうも、レベルはそれぞれ違ってございます。あくまでも西側につきましては、橋上の南北通路にあわせて橋上駅舎ということで考えております。
飯島委員
 ですから、そういうのがわかるようにしていただくのと、駅舎はどうなっているんだという議論をしたら、もう既に駅舎の線が入っている、ある意味でね。だから、この両方をつなぐ間はないんでしょう、構築物が。だって、書いてないんだもの。中野通りの上は、相変わらず今と同じように線路が走っていると、こういうこと。そこも駅だからね、そういう駅なんですね、想定されているのは。そういうことでしょう。それとも、何かここにどーんと箱が乗りそうですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 現在のところは、そこまでの検討というんでしょうか、橋上の南北自由通路に附属する駅舎ということでの技術的検討を行っているということで、こういう形で絵ができているということでございます。
飯島委員
 もう絵ができちゃっているんですよね。この左側のところの南口の駅広の形ですけど、これはこういう動線形はほぼ考え方としてかたまっている形なんですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 この現在の駅前広場の再整備の形態でございますが、これはまだかたまっておりません。
飯島委員
 そうすると、この妙なおむすびみたいな格好になっている、つまり現行はまっすぐですよね、当然。それをずっと駅から出てきたところを中野通りに沿って三角形に押し出していって、いわゆるレンガ通りのところまで持ってっちゃおうと。そうでしょう。今、飛び島みたいになっている、その飛び地のところあたりまでずずずっと押し出していくわけですよね、この絵でいくと。そこから渡る構想になっている、地べたは。
 これ、だって、そんなのかたまってませんよというのに勝手にこんなこと絵にかいちゃって――というか、こういう考え方、一つとして提示しているんじゃないですか。どうなんですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 これは、交通結節点あり方検討会検討概要の御説明に入るときに、そのあり方検討会において一つの仮説のもとにというふうにお断りを申し上げました。したがいまして、まだこれで決定しているというものではございませんので、一つの仮説のもとに検討したものだということでございます。
 私どもといたしましては、ここでの検討を受けて、素案としてまとめていきたいということでございますので、これは決定をした姿ということではないということでございます。
飯島委員
 その決定した姿じゃないけど、こういうことで検討したいということの姿なんじゃないですか。これは関係ありませんよと、だったら、前の例書いておいたらどうなんですか。関係あるんでしょう。違うんですか。
 だって、いいですか、その次の次、この5ページ、南口駅前広場というのを見ると、歩行者空間の整備というのがありますよね。これは、さっきの絵に戻ってみると、今あるバスの乗降口は、こっち側にある、もう一連の開発をしたようなところも含めて歩行者空間としてやるというんでしょう。そのやるということは、この両方を重ね合わせてみたら、この3ページの絵を前提にしなかったらあり得ないじゃないですか。そうじゃないの。じゃあ、何でこんなの書いてあるんですか。だって、駅前広場と一体的な整備をします、ここに歩行者空間をつくりますよと。それは、要するにここ、バスのターミナルになっているけど、もっと後ろのほうに歩行者空間ができるということでしょう。同時に、どう考えたって、ずっと前に出てきて、しかも改札口が出てくるからかくっとクランクになっちゃうんだよね、道が。今だって斜めになっていますけども、相変わらずそれが斜めになった想定のままなんでしょうけども、そんなことしなくたって、せっかくやるんだったら平らにしたらいいんじゃないのとかって思ったりするんですけども、そういうもろもろの絵が、これがもう基本前提ですよと。しかも今、飛び地がなくなっちゃうわけでしょう、これで見ると。飛び地じゃなくなりますよと、そこをつないだところになって1カ所で出入りします。今、2カ所で出入りじゃないですか、南口は。基本的な考え方として、1カ所での出入り、これを考えていくんじゃないんですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 考え方といたしましては、中野駅の交通の負荷、この軽減を図るためには1カ所に絞ったほうがいいだろうということはございます。それからもう一つは、南口の改札を出てから、やはり歩行者空間ができるだけ大きく確保できたほうがいいだろうということはあるわけでございます。
 ただ、この絵でこういうふうに決定をしておりますということではなくて、あくまでも検討経過の中で、今御報告できる段階の絵はこうなっておりますが、これはまだまだ決定したものではないということでございます。
飯島委員
 わかりました。絵は決定したものじゃない。しかし、考え方は1カ所の出入り、こういうことを想定している、あるいはある程度そういう方向で行きたいと。区としては、さまざまな交通の負荷その他を軽減することを考えると、あるいは南口の今後のまちづくりを考えると、そのほうがいいであろうと、そういうことでいるということは、これは間違いないことになりますよね。わかりました。
 それで、4ページ、最後にこれだけ聞いてやめます。この都市型複合交通ターミナルって何ですか。さらにその下には仰々しく、新改札口、南北通路と連携した一大交通結節点、何かすごいものができちゃうような感じもする――すごいものができるんでしょうね、きっと。
 だけど、この都市型複合交通ターミナルを整備する、これは新北口広場ですね。南口というのは、じゃあ普通の交通ターミナル整備なのかなと、そういう一応の違いは想定しているんですか。
 まず一つは、どういうものなんだと、都市型の複合交通ターミナルというのは。それから、片方は一大交通結節点と、こう語ってあるんだけど、じゃあ南口はどういう結節点なんでしょうかと、この二つをお願いします。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 現在、駐輪場の置いてある北口広場でございます。これはかなりの面積がございます。さらには、現在の利用状況も駐輪場としてはかなり大規模な駐輪場が設置をされ、あるいは駐車場が整備をされていたりという、現在でもかなり複雑に使われているわけでございますが、こちらのほうにつきましては、さらにバスの乗降施設、バイク、そういったもろもろの機能、こういったものをここに集めるほうが、周辺の現在の既存の駅前広場の整備、歩行者系の整備としてしやすくなる、安全な広場ができるといったことで、この新北口広場の整備についてはそういった、かなり力を入れたような形で文章上はなってございます。
 それで、そのことによって現在の北口広場、それから南口広場の交通量が少なくなる、そして歩行者の方が安全に、安心して利用できる、そういったような駅前広場を想定しているわけでございます。
 さらに、南口につきましては、これから行われます二丁目地区の再開発と一緒に連携を図りながら、できるだけ広い空間、歩行者空間を創出していこうというのが南口の考え方でございます。したがいまして、その性格といたしましては、この三つの駅前広場がそれぞれ連携をし、機能を補完し合いながら、この3カ所、新たに三丁目地区でも広場の創設を考えてございますので、4カ所の広場で機能をそれぞれ補完し合うと、そういったことを考えているということでございます。
内川委員
 まず、この検討会、これはたしか第三次だと記憶しているんですが、これがもう最後の検討会ということでよろしいんですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 そうですね。18年が都市から見た検討ですね。それから2年目がJRを含めた検討、3年目がそれを合わせた検討ということで考えているわけでございますが、ただ、ことしで最終ということは考えておりません。やはり来年度についても、この辺の開発に伴う交通の問題、こういったものも十分まだ検討していないということがございまして、そういったものもやはり検討する必要があるだろうろということで考えております。
内川委員
 それでは、次に2ページ目のところなんですが、ところどころ紫色で示されている部分があるんです。下の説明を見ますと、今後、駅等からの歩行者動線の検討と合わせて民間開発が望まれるエリア、これは区としては民間の開発が進むのを黙って見ているだけということなんでしょうか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 これにつきましては、行政としてこういったところで開発が行われることによって、この歩行者概念図が完成するという観点から、やはり区としても積極的な働きかけをしていきたいというふうに思ってございます。
 現在のところは、まだ本格的に調整ができているという状況ではございませんが、地権者様に働きかけを行い始めているという状況でございます。
内川委員
 そうすると、具体的な開発の形態としては、例えば民間の開発業者にばんと委託してしまうとか、あとは区と民間とで三者組合のようなものをつくって開発を進めていくとか、どういったふうな形態、進め方が考えられますか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 取り組むまちづくりの事業によって違ってくるのかなと思いますが、通常考えられますのは、市街地再開発事業ということでございます。そういたしますと、組合員という方ができて、組合員の方がそういったデベロッパーの方を御依頼をすると、そういった手法を中野区は行っていくと、そんなようなパターンが一般的かなと思っています。
内川委員
 それと、次に3ページ目のところでございますけれども、右側の新北口駅前広場、ここの現在の土地の権利関係はどのようになっているでしょうか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 全体、この新北口駅前広場は、現在所有しているのは財務省ということになります。上部の管理については中野区が委託をされていると、こういうことでございます。一部、この広場の左下部分なんですが、中野区の土地開発公社が所有している部分がございます。
内川委員
 これは、ほとんどの部分が今現在、たしか無料貸与されているということでよろしいんですか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 はい、そのとおりでございます。
内川委員
 そうすると、今後この新北口駅前広場の整備をするとして、その権利関係はそのまま、これからもずっと無料でお借りできるということでしょうか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 できるだけ中野区で所有する必要があるなと思っております。それは、これから財務省と協議をしていきたいというふうに思っております。
内川委員
 それと、4ページ目のところですが、左側の緑地・オープンスペース整備概念図、これで、現在勤労福祉会館のところが緑色に塗られておりますけれども、ここは何か公園とか、そういったものに再整備するような予定なんでしょうか。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 この勤労福祉会館を大々的に整備するということは考えてございませんで、現在もかなり緑の濃い敷地になってございます。こういったところを活用しながら、この緑の軸の中に組み込んでいきたいというふうに思っております。
伊東委員
 4ページ、左側の図のことでお尋ねします。緑地・オープンスペース整備概念図ということで、この白抜きというのかな、大きな矢印がありますね、左上から右下の二丁目の再開発地まで、二股に分かれているような大きな矢印があるわけなんですけど、これというのは非常に回遊性という意味では大切な部分だと思うんですけれど、その途中に中野税務署、これ、税務署の敷地にかかっているんですよね。これはどうなっているの、税務署。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 この税務署でございます。これにつきましては、平成26年に移転というようなことがもう決定されているというふうに伺ってございまして、その段階ではこういった緑濃い土地利用ができればなということで、こういう矢印を入れたということでございます。
伊東委員
 この場所に何もできないで、それこそ東京建物のSPCがあの敷地の一画に導入広場、入り口としての広場を設けるというんですけど、それと一体となる広場がここにできればそれに越したことはないんですけれど、逆にここが活用できないという場合には、さらにこれ、考え方を少しいじっていかなきゃしようがないのかなと、中野区役所の敷地のほうをもう少し広場的に、南側を広げていかなければならないのかなと思うんです。
 といいますのは、これ、駅舎が3階建てになったときに、SPCの建物、100メートルのあの壁みたいな建物が今計画されていますけれど、駅舎から広場、それから防災広場等はかいま見ることができない。そのためには、意図的にこういうものを仕掛けていかなければならないのかなと思うので、先の話ですけれど、ちょっとその辺は意識を持って、回遊性を重んじるんだったらばその辺を考えていっていただきたいなと思いますけれど、いかがでしょう。
秋元中野駅周辺整備担当課長
 まさしく、今、伊東委員がおっしゃったような意識を強く持ってございます。中野駅から、やはりこの景観というものに配慮したときに、ここの空間というのはどうしてもオープンスペースとして将来あるべきだという認識を強く持ってございます。そういった強い意思をこの絵によってあらわしているということでございます。
委員長
 他に質疑はございませんか。よろしいでしょうか。
 質疑がなければ、以上で本報告については終了いたします。
 他に報告はございませんか。
 それでは、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 次に、当委員会の中間報告について御相談をしたいので、委員会を暫時休憩いたします。

(午後4時48分)

委員長
 再開いたします。

(午後4時48分)

 ただいま休憩中に御確認いただきましたとおり、今定例会の最終日の本会議におきまして当委員会の中間報告を行わせていただくということに御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定をいたします。
 また、中間報告の内容につきましては、正副委員長に一任いただきたいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定をいたします。
 審査日程のその他に入ります。
 各委員、理事者から何か御発言はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 次回の日程について協議したいと思いますので、暫時休憩をいたします。

(午後4時49分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後4時51分)

 休憩中に御協議をいただきましたとおり、次回の委員会は4月23日、木曜日、午後1時より、当委員会室において開会することとし、急を要する案件が生じました場合は、正副委員長協議の上御連絡をさせていただきたいと思いますが、御異議ございませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ございませんので、そのように決定をいたします。
 以上で本日予定した日程は終了いたしましたので、本日の交通対策・中野駅周辺まちづくり特別委員会を散会いたします。

(午後4時51分)