平成22年12月07日中野区議会子ども文教委員会(第4回定例会)
平成22年12月07日中野区議会子ども文教委員会(第4回定例会)の会議録
平成22年12月07日子ども文教委員会 中野区議会子ども文教委員会〔平成22年12月7日〕

子ども文教委員会会議記録

○開会日 平成22年12月7日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時00分

○閉会  午後2時12分

○出席委員(8名)
 来住 和行委員長
 ひぐち 和正副委員長
 山口 かおり委員
 南 かつひこ委員
 のづ 恵子委員
 やながわ 妙子委員
 高橋 ちあき委員
 篠 国昭委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 田辺 裕子
 子ども家庭部長 長田 久雄
 子ども家庭部副参事(子ども家庭部経営担当、地域子ども家庭支援担当、男女平等担当) 髙橋 信一
 子ども家庭部副参事(子育て支援担当)、子ども家庭支援センター所長 伊藤 政子
 子ども家庭部副参事(中部すこやか福祉センター地域子ども家庭支援担当) 石濱 照子
 北部地域子ども家庭支援センター所長 波多江 貴代美
 南部地域子ども家庭支援センター所長 天野 秀幸
 鷺宮地域子ども家庭支援センター所長 古川 康司
 子ども家庭部副参事(保育園・幼稚園担当)、幼児研究センター所長 海老沢 憲一
 教育委員会事務局次長 合川 昭
 教育委員会事務局副参事(教育経営担当) 白土 純
 教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 吉村 恒治
 教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 古屋 勉
 教育委員会事務局指導室長 喜名 朝博
 教育委員会事務局副参事(生涯学習担当) 飯塚 太郎
 教育委員会事務局中央図書館長 小谷松 弘市

○事務局職員
 書記 細川 道明
 書記 荒井 勉

○委員長署名

審査日程
○議案
 第73号議案 指定管理者の指定について
 第74号議案 指定管理者の指定について
 第75号議案 指定管理者の指定について
○所管事項の報告
 1 中野区リフレッシュ広場~健康づくり・食育まつり~の開催について(子ども家庭支援センター)
 2 平成23年度学童クラブ運営業務委託事業者選定結果について(地域子ども家庭支援担当)
 3 「中野区教育ビジョン(第2次)」案について(教育経営担当)
 4 いずみ教室名簿紛失事故について(生涯学習担当)
 5 議会の委任に基づく専決処分について(生涯学習担当)
 6 「図書館システムに係る個人情報の流出」に関する対応について(中央図書館)
 7 その他
 (1)2011年成人のつどいについて(地域子ども家庭支援担当)

委員長
 定足数に達しましたので、子ども文教委員会を開会いたします。

(午後1時00分)

 本定例会における審査日程及び3日間の割り振りについて協議したいので、委員会を暫時休憩します。

(午後1時00分)

委員長
 委員会を再開いたします。

(午後1時01分)

 本定例会における委員会の審査日程についてお諮りします。
 お手元に配付の審査日程案(資料1)に沿い、1日目は、議案の審査と所管事項の報告をできるところまで行い、2日目は、開会後、直ちに休憩し視察を行った後、残りの所管事項の報告以下を行い、3日目は、審査の状況を見ながら改めてお諮りしたいと思いますが、これに御異議ありませんでしょうか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 議案の審査においては、第73号、第74号、第75号議案が関連しているため、一括して審査を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 審査に当たっては午後5時を目途に進め、午後3時ごろに休憩をとりたいと思いますので、御協力をお願いします。
 それでは、議事に入ります。
 議案の審査を行います。
 第73号議案、指定管理者の指定について、第74号議案、指定管理者の指定について、第75号議案、指定管理者の指定についてを一括して議題に供します。
 理事者の補足説明を求めます。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 それでは、第73号、第74号、第75号の3議案につきまして一括して補足説明を申し上げます。
 これは生涯学習担当の所管の指定管理者3件が平成23年3月31日で指定管理期間が終了いたしますので、新たに指定をするというものでございます。経緯につきましてはもう既にこの委員会で報告してございますが、ことし3月に募集要綱を区報、ホームページに掲載いたしました。4月に公募説明会、5月に応募申請を締め切りまして、6月に書類審査とヒアリング、それと財務診断を経て候補者を選定いたしたものでございます。そのため、このたび議案として指定の議決をお願いするものでございます。
 73号議案の上高田運動施設、哲学堂運動施設、妙正寺川公園運動施設、これは公園と一体となっておりますので、公園についての指定ということになりますが、これにつきましては日本体育施設グループ、74号議案の中野体育館、鷺宮体育館、鷺宮運動広場につきましては三菱電機ビルテクノサービス・それから東京アスレティッククラブ・エクレ指定管理者共同体、75号議案のもみじ山文化センター、野方区民ホール及びなかの小劇場につきましてはJTBコミュニケーションズ、それから野村ビルマネジメント指定管理者共同事業体がそれぞれ候補となっております。これは結果としまして現在の指定管理者と同じでございます。なお、指定期間は平成23年4月1日から平成28年3月31日までの5年間でございます。
 以上でございます。何とぞよろしく御審議いただきますようお願い申し上げます。
委員長
 これより本件に対する質疑を行います。質疑はありませんか。
南委員
 74号議案で中野体育館、鷺宮体育館、それから鷺宮運動広場の指定管理者を指定するということで、この中で新たに今回指定管理者になるところはどこになりますか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 ちょっと説明が不足して申し訳ございません。鷺宮運動広場につきまして、維持管理の面につきましては今回初めての指定管理になります。
南委員
 そうしますと、業務委託の契約内容が変わってくるかと思うんですけれども、今までとこれからの相違というのはどういうふうに契約内容違ってくるんですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 これまで鷺宮運動広場の維持管理につきましては、これは公園・道路のほうで所管しておったわけでございます。それが来年4月1日以降は指定管理者の事業範囲となりますので、指定管理者とそれからその事業者との契約ということになります。
南委員
 そうなりますと、障害者団体さんのそういう清掃業務とかで、かなり障害者の就労を図るその一つの場がこの鷺宮運動広場であったというふうに聞いているんですけれども、変わった場合に大幅に報酬額が減ってしまうんではないかという不安の声も私どものほうに届けられたところなんですけれども、そういったことの実態は把握されていますか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 鷺宮運動広場につきまして、これを含めて指定管理をするに当たりまして企画提案書というのを出していただいたわけです、事業者から。その企画提案書の中には障害者団体との関係を尊重すると。今までどおりそういったものをゆだねていくということは企画提案書の中にもあるわけなんですが、金額がどうかということになりますと、指定管理者とその団体とのそれぞれの契約になるということで、私どもとしては特別に指示をするとか命令するということはできないわけでございますけれども、それにつきましてはこれまでと同じようにやってほしいというお願いをしているところでございます。
南委員
 障害者団体さんのほうから、障害者の方一人ひとりにとっては非常に貴重な所得保障の生命線であるというのがこの清掃業務に携わっていらっしゃる方お一人おひとりの障害者の方にとっては大きなものになっているんですけれども、鷺宮体育館のほうが以前やはり同じ形態で5年前に委託業務のほうが指定管理者のほうに絞られてしまった。そのことによってその障害者団体さんの契約が直接契約というような形になってきたので、以前の契約金額に比べてもう3分の1に激減をしてしまったというふうな実態があるんですけれども、ですから非常にそういう意味では不安に思っていられるんですが、鷺宮体育館のときはどういうような区で対応をされたんでしょうか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 これはその当時は指定管理者になったということで指定管理者と事業者との契約関係ということだったんです。それに一応任せたという形になると思います。
南委員
 任せっ放しとなれば、当然指定管理者さんと障害者団体さんのほうで報酬、所得のそういう契約金額の交渉という形になってくるんですけれども、鷺宮体育館のほうではもう実際に3分の1に減らされてしまったという事実があるわけですね。ですから今回それを思うと鷺宮運動広場も、全く指定管理者も同じ企業体であるというふうにお聞きをしていますし、そのあたり本当に障害者の方々お一人にとっては、ひとり暮らしの方も多いと聞いています。やはり所得保障の本当最低限のことで一生懸命皆さん生活をされていらっしゃるんですね。ですから、そういったことが、はい、もう指定管理者ですから、あとはもう独自に交渉してくださいよというわけにはなかなかいかないんじゃないかなと思うんですけれども、やはりもう少し区としても介在をするといいますか、バックアップをきっちりすべきというふうに私は思うんですが、区の見解はどうでしょうか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 バックアップする必要はあるとは考えましたので、まず企画提案の中に障害者雇用についてどう考えるかという項目を載せまして、それについてはきちんと障害者雇用について努力をいたしますという企画提案書を出していただいたわけです。先ほど申し上げましたように、金額についてはちょっと我々からこうしろという指示は出しにくいわけなんですが、これまでもこれについて金額を下げないように努力はしてほしいというような要請はしているところでございまして、今後ともそれについては最大限の配慮をしていただくように依頼をしていきたいというふうに考えております。
南委員
 そういった配慮するというような形で指定管理者さんのほうに報酬なり今後の待遇なり、していただけるような、そういう内容が契約書の中にそういうのは入っているんですかね。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 契約書の中には特に入ってございません。
南委員
 繰り返しになりますけれども、障害者の方々にとっては本当に生活保障の生命線でもありますし、これがもう民間だけとの交渉で、あとは悪い言い方をすれば、もう知りませんよというような感じであれば、本当に行政としての役割は何なんだったのかというふうにも区民の方からすれば思われても仕方がないように思いますので、その辺もしっかり区が先導しながら、障害者の人たちの生活を守るという思いでやっていただきたいというふうに思うんですが、もう一度よろしくお願いします。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 障害者雇用について最大限の配慮をしていただきたいということはこれまでも要請してきましたし、今後とも要請していきたいというふうに考えてございます。
高橋委員
 南委員が質問してくださったからあれなんですけれども、いま一度確認したいんですけれども、指定管理者に委託するものは何が今回ふえたとおっしゃっていたんでしたっけ。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 鷺宮運動広場につきましては、これまでも園内の利用受け付け、それから苦情対応ですとか、区域内の巡視等の安全管理につきましては指定管理者にお願いしておったわけです。ただ、ハード面の維持管理、清掃も含めて、これは今までは指定管理の範囲に入っていなかったんですが、維持管理、作業管理とか清掃も含めた園地管理、それから施設管理、それから植物の管理、そういったものが今度は指定管理の範囲内に入ったと、そういうことでございます。
高橋委員
 今まで入っていなかった部分はどこにお願いしていたんですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 これは公園・道路の所管でございましたので、公園・道路からこちらの清掃等をお願いしていたと思っておりますが。
高橋委員
 公園・道路課が担当なんですけれども、その公園・道路課がどこに依頼をされていたのかという。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 障害者団体にこれは依頼していたというふうに聞いております。
高橋委員
 そうすると、今まで障害者団体さんが受託してやっていたものを今度は新たに5年契約となるこの指定管理者の中に入れた理由は何ですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 あそこは鷺宮体育館とほとんど一体的な位置にあるということはあります。管理につきましても鷺宮体育館と一体的に管理することが望ましいだろうということで入れたわけでございます。
高橋委員
 望ましいと考えたのがどなたが考えたのかは定かではございませんけれども、何か不都合があったとかそういうようなことで変えたのか、それとも今までお願いしていたのに何で今回こういうふうになるのかなというのがちょっと見えなくて、何もわざわざ清掃とかやってくださっていた障害者団体の方々がいらっしゃるのに、ここの指定管理者の中に入れることなく従来どおりにされてもよかったんじゃないのかなというふうに思うんですけれども。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 これは園内の利用受け付けとか苦情対応なんかを鷺宮体育館が一部引き受けていたわけでございます。そうしますと、施設についてのさまざまな要望とか苦情というのが鷺宮体育館に来てしまっていたんです。事実上鷺宮体育館のほうで受けて、それでそちらの担当に伝えるというような、そういう状況でありまして、それは一つ指定管理者という段階が入るために迅速な対応がおくれたり、さまざまな不都合というほどのことはないんですけれども、問題が起きたというふうに聞いております。これにつきましては一番近いところにある鷺宮体育館で管理も含めてすべて担当するのがいいだろうと、そういうことになったわけでございます。
篠委員
 前の公園管理との契約ですが、どういう内容だかは生涯学習ではつかんでいますか。そんなことはつかんでなきゃいけないんですよ。草むしりなら草むしりについては時間幾らだとか、あるいは清掃あるいは除草、これは1日なり時給幾らで年間何日間は対応してくれる、それが管理だから。管理契約は総務に任せておけばいいというものじゃないわけ。ただ、苦情として文句言ってもすぐ対応してくれないんじゃないか。管理している人たち、だめだあれっていうようなのが苦情として来れば、苦情だからこういう苦情が来ていますと見せられるんでしょう。そうじゃなくて、もう一つの次元から中野区は考えていたんであれば、スピードアップのためだけに障害者団体を外すのか、中野区としては中野の区議会の心、区長の心として障害者団体にこれを頼んでいた。それもあわせて今回契約になりますから、ついては今までどおり最大限の心を配って、とんでもない落差が起きないようにしてくださいというようなことがなければ、あまりにも乱暴。金銭的に追い込まれたから、あるいは苦情の対応がすぐ行われなかったからということでは、私は文教委員会を納得させるにはかなり骨だというふうに思うんですけれども、いかがですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 先ほどから同じことを繰り返しているんですが、これにつきまして障害者雇用というのは非常に重要な要素だというように考えております。もちろん指定管理につきましてですね。それについて企画提案の中にも項目を設けましてきちんと提案をしていただいたわけですが、その結果、障害者団体を外すというようなことは企画提案書にはないわけでして、引き続き今までどおり行うようにしますということは企画提案書の中にもあるわけでして、ただ、そのさらに先になりますと、ちょっとこれはお願いをするしか仕方がないので、要するに金額をこれにしろということはこちらのほうとしてはそこまで言えませんので、それについてはこちらのほうから金額を下げないように努力してほしいというお願いはしているところでございます。今後もしていきたいと考えております。
合川教育委員会事務局次長
 まさに障害者雇用をどういうふうに確保するか、この辺は区長部局も私ども教育委員会も同じ視点だというふうに考えております。企画提案書の段階からその辺は意識をしながら提案を受け付けているというところもございますので、当然今までの部分も含めて私ども教育委員会としてできる限りの努力をし、障害者雇用というそういう視点の中で最大限の努力をしていきたいというふうに考えております。
高橋委員
 すごい事情はよくわかります。そして契約のことですから金額まで口が出せないという、そういう思いもわかりますけれども、5年間も一生懸命事業に携わってきた人たちがいるわけですよ、清掃とか。そうすると、指定管理を受けた業者もそれはそれなりの対応をしなくては評価が下がったりとかしますから、それはきちんとした採用をしたいと思うのも当然だと思います。ですから、そういった総合的な面をかんがみながら、お願いをしているばかりではなくて、仕事を持っていた障害者団体さんたちとも常日ごろからコミュニケーションをとっていかないといけないと思うんです。いざこんなことになったときに、はて困ったということでは大変障害者団体のほうだって困惑をするでしょうし、契約をこれからしなくちゃいけないという教育委員会だって、どうしたらいいんだろうというふうに戸惑うことだってあると思うんです。ですから、まだこれからの契約になりますけれども、そこにおいては思いはもっと強くきちんと伝えていっていただきたいというのが要望であります。
のづ委員
 中野体育館と鷺宮体育館にプラスこの運動広場があることで契約の金額とかというのが、もし同じようになればこの分だけ余計なというか、回す金額が当然下がってくるわけですよね。ですから、その辺先ほど言ったお願いをしていきますという言葉じゃなくて、例えばこういうことが時間の雇用単価は幾らなんだろうかとか、中野区で障害者雇用しているときに数字でいろいろな形で示すことというのはできないんですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 それにつきましてはもちろん新しく指定管理をする部分がつけ加わるわけなので、その部分というのが少し指定管理料をふやさなければいけないということで、そういうものを提示はしているわけでございます。
のづ委員
 そういう中に先ほど言われたような障害者雇用についてはいろいろお願いをしているということですけれども、賃金の見直しということも含めて中野区ではどういうふうにやっているかというのが話の中で、どのくらいの単価でやっているとかということを検討しながら上乗せの部分を検討していただくということはお願いできるのでしょうか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 これは指定管理者と向こうの関係になるんですが、それについて最大限の可能な限りの努力はしてほしいと、要するに変えないでほしい、そういうことは今後とも努力をしていきたいと思っています。
のづ委員
 その部分において数字的な部分でしっかりと示すことも要望としてお願いしておきます。
やながわ委員
 みんな言われてしまったんですけれども、73号、74号、75号、今集中的に74号だったんですが、いずれにしても公園が多いし、ホール含めて、さまざまそういった清掃事業だとか内容的には大分似ている事業なんだろうなと思うんですが、各号の指定管理を選んだところでは障害者団体の方々に委託するという話は聞いていますか、業務の内容で。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 ここ以外はちょっと聞いてはおりません。具体的な話は聞いておりません。
やながわ委員
 今回も一般質問の中にも障害者の方々の就労支援というのは全庁的に取り組まなければならないと私も思っていますし、今回こういう73、4、5、教育委員会の施設ですので、ここで審査されるわけなんですけれども、指定管理者、指定する側は中野区、中野区長ですので、そういったことを全庁的に挙げてやらなければいけないというこの視点において考えたときに、お願いするという形だけでは、先ほどから何人かの委員たちが言っているように、やっぱり姿勢としては弱いと思うんです。単価まで入れられるかどうかというのはちょっとまた違ったところで議論があるんだろうと思いますが、その辺は強気で、従来と変わってはいけない。そもそも従来っていったって、かなり低くなっているのが現実なわけですよね。そういうところも障害者にどう取り組むのかという姿勢の一つのあらわれなんで、お願いしますというよりも、こうしてほしいというこちら側の姿勢をきっちりお見せすることも大事な要素なんだろうなと。きっとされていると思います。さっきの答弁で何回も繰り返しおっしゃっていましたが。ただ、そういうところで今回も大変不安を覚えているというわけですから、我々もこの73、4、5を通すときに、この辺がちゃんとできていなければ、この議案どうしようかなというぐらい、やっぱりそれぐらい今質疑された方々の中には思いがあると思うんです。そういう姿勢をきちっと教育委員会側も持っていただきたいと、こう思うのですが、その件に関していかがでしょうか。
合川教育委員会事務局次長
 何人かの委員さんから同じような視点で御指摘をいただきました。先ほどもお話しをしたように、しっかりと障害者雇用の視点という、その重要性も含めて区として今進めている、そういった状況も含めて指定管理者のほうにお話しをさせていただきながら、最大限障害者雇用の視点でお伝えをし、その視点で頑張っていきたいというふうに考えております。
南委員
 先ほど私も幾つか質疑をさせていただきましたが、私自身は当然指定管理者制度を否定するわけではございません。当然合理化を図りながら、そういう無駄を省いてやっていかなきゃいけないというのは重々わかっているんですけれども、ただ、省いてはならない、そういう部分はあるわけでありまして、ですから、そういった意味から障害者雇用ということを考えた上からも必要であるということを言いたかったために幾つか質問をさせていただいたんですが、契約は当然これからということなので、障害者団体さんが指定管理者さんと交渉する中でうまくいけばいいんですけれども、また先ほど言った鷺宮体育館のときのように3分の1に契約金額が下がってしまって、障害者の方々の生活が脅かされるような事態に万が一なった場合には、何らかの形で区は対応しようというような、そういうお考えはありますか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 前回の場合は全くの区の施設から指定管理に変わったのでそういうことが起こってしまったんですけれども、このたび指定管理業者ももう5年間経験もありますし、障害者雇用についても十分に理解をしているというふうに考えておりますので、そういうような心配は、そこまで非常に3分の1なんていう額に落ちるようなことはないと思っていますし、きちんと努力はしてくれていると、そのように考えております。そういったような今のところは相手を信頼するというところで最大限努力をしていきたいというふうに考えております。
南委員
 何度も繰り返しで申しわけないんですけれども、契約はこれからということになる中で、3分の1まではいかないにしても、またそういう減額されるのではないかという不安、下手すればひょっとしたら契約してもらえないかもしれないというような不安、そういったことが障害者団体さんの中にはあるものですから、これは例えかもわかりませんけれども、減額になった場合はそれを補てんするような、そういう仕事を、公園の仕事、清掃業務をふやすとか、そういったことも考えられるのではないかなというふうに思うんですけれども、そういったお考えはお持ちですかね、どうでしょうか。
合川教育委員会事務局次長
 いずれにしても、この業者とは5年間の中でかなり指定管理者との信頼関係も結ばれているところでございます。そういった中で南委員ほかいろいろな委員の御懸念も十分わかっておりますので、その中でできるだけ現在の賃金も含めて維持ができるようにしていきたいというふうに思いますし、また障害者団体のほうにも説明ができるような形でやっていきたいというふうに思いますので、そういった決意でやっていきたいと思います。
高橋委員
 確認したいんですけれども、ここで伺っていいのかどうかちょっと自分自身もわからないで伺ってしまいますけれども、今この三つの議案ですけれども、この間目標体系の見直しを伺いましたところ、スポーツとか生涯学習とか図書館等々が教育委員会部局ではなくなるような案が載っていたんですけれども、そうすると、この議案は決定された後どこへ行っちゃうんでしょうかねというのがちょっと何か疑問になったんですけれども。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 まだ組織については決まったわけではございませんけれども、万一そういうことがありましたら、今の生涯学習が持っていくというような格好になるかと思いますが……(「所管はどうなるんでしょうか」と呼ぶ者あり)……すみません、所管は一応教育委員会のままなんですが……。
白土教育委員会事務局副参事(教育経営担当)
 現在提案されております中野区教育に関する職務権限の特例に関する条例、これが可決されますとスポーツ・文化は区長部局、現在予定されておりますのは健康福祉部のほうの所管ということになります。
高橋委員
 要望としておきますけれども、組織のことはまだこちらからも言えませんけれども、所管がかわって今度新しいところが所管する。でもここであった問題提示されたものはきちんと引き継いでいってもらいたいし、でき得れば通常的にイメージ的には教育委員会が担当しているんだろうと、世間一般的には区民の皆さんそういう目で見るわけですよ。たまたま所管がえになってしまった場合でも、理念とか区が考えている思いとかが行った先でもきちんと守っていっていただきたいということはお願いしておきたいと思います。要望でお願いします。
委員長
 進行してよろしいですか。

〔「はい」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、取り扱いを協議するために委員会を暫時休憩します。

(午後1時33分)

委員長
 委員会を再開します。

(午後1時35分)

 質疑はありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、質疑を終結します。
 次に、意見の開陳を行います。意見はありませんか。
篠委員
 指定管理者のこの流れの中で、中野区の心としてあるいは議会の心として、障害者団体等に心を配り続けてきたわけです。そういった心が指定管理者制度の中でも生き続けられるようにという思いを意見として申し上げておきます。
委員長
 他になければ、意見の開陳を終結します。
 次に、討論を行います。討論ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、討論を終結します。
 これより第73号議案に対する採決を行います。
 お諮りします。
 第73号議案、指定管理者の指定についてを原案のとおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 以上で第73号議案の審査を終了します。
 これより第74号議案に対する採決を行います。
 お諮りします。
 第74号議案、指定管理者の指定についてを原案のとおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 以上で第74号議案、指定管理者の指定についての審査を終了します。
 これより第75号議案に対する採決を行います。
 お諮りします。
 第75号議案、指定管理者の指定についてを原案のとおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 以上で第75号議案、指定管理者の指定についての審査を終了します。
 それでは、進行します。
 次に、所管事項の報告を受けます。
 1番、中野区リフレッシュ広場~健康づくり・食育まつり~の開催について報告を求めます。
伊藤子ども家庭支援センター所長
 それでは、お手元の資料(資料2)に基づきまして、中野区リフレッシュ広場~健康づくり・食育まつり~の開催について御報告いたします。
 本事業は健康づくり・食育を推進するため、住民団体を初めとする各種の団体が集い、健康づくりと食育を学ぶことができることを目指して実施いたします。
 日時は平成23年1月30日日曜日、午前10時から午後4時でございます。
 場所は、新井地域センターを使います。
 対象につきましては、中野区民。入場無料でございます。
 ねらいは、「始めよう!地域で楽しく健康づくり」をメーンテーマとして、「おいしく食べる」「楽しく動く」「ゆっくり休む」という健康的な生活習慣の取り組みを地域の中で展開するきっかけとするものでございます。
 主な内容は、出展団体によるイベント展開、健康づくりや食育に関する活動紹介、展示などでございます。
 PRは平成23年1月1日号の区報、ポスター、チラシ、ホームページ等で行います。
 主催は保健福祉部健康推進分野と子ども家庭支援センター、両者の共催で実施いたします。
委員長
 ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
篠委員
 うさごはんってありますよね。
 区主催の行動以外でも区の気持ちを連動で広げたいという団体もだんだんに出てきているんじゃないかと思うんですが、ただ、あれは簡単には持ち運びはできるんですか、それとも乗用車じゃ無理という代物なんですか。
伊藤子ども家庭支援センター所長
 各種の地域団体、またPTAですとか地区まつり等で御活用いただいております。全部が隠れるものですけれども、二つに分かれますので、乗用車での運搬は可能でございます。
篠委員
 不可能なので、軽トラは手配できないかと私聞かれたんですけれども、じゃ、今のお言葉を信じさせていただきます。
伊藤子ども家庭支援センター所長
 失礼いたしました。二つに分かれますけれども、乗用車では無理で、バンの形でないと運べないものでございますので、手配をお願いしたいと思います。
委員長
 よろしいですか。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 2番、平成23年度学童クラブ運営業務委託事業者選定結果についての報告を求めます。
髙橋子ども家庭部副参事(地域子ども家庭支援担当)
 それでは、平成23年度学童クラブ運営委託事業者選定の結果について(資料3)報告させていただきます。
 まず、平成23年度から委託する学童クラブでございます。これは向台学童クラブ、弥生児童館内にございます。桃園学童クラブ、これは朝日が丘児童館、若宮学童クラブ、これは若宮児童館でございます。西中野学童クラブ、これは西中野児童館にございます。これらの学童クラブでございますが、この委託予定事業者のほうが決まりました。
 2番目のところでございます。一応Aグループ、Bグループに分けてございまして、Aグループ、向台、桃園学童クラブにつきましてはテンプスタッフ・ウィッシュ株式会社、これは所在地は渋谷区でございます。次に、Bグループ、北のほうでございますけれども、若宮、西中野学童クラブにつきましては、株式会社サクセスアカデミー、所在地のほうは藤沢市でございます。こちらの二つの事業者がAグループ、Bグループそれぞれ選定順位1位ということになりましたので、委託のほうこれから契約のほうを進めるところでございます。
 今後の予定でございますけれども、12月、今月でございますが、保護者のほうに説明をするということ、それと23年2月の中旬には準備委託、これは職員が実際にその児童館に入っていただいてならしをしていただく、そして4月1日、本委託の開始というような流れになってございます。
委員長
 ただいまの報告に対しての質疑ありませんか。
山口委員
 私どもは学童クラブに関しては直営が基本という立場ではあるんですけれども、かなり委託のほうが進んでいる中にあって、現状どうであるかという見直しも必要であるかというふうに思っております。その中で、今回応募された中でどれぐらいの事業者のほうの応募があったんでしょうか。
髙橋子ども家庭部副参事(地域子ども家庭支援担当)
 委託の申し込みにつきましてはAグループ、Bグループ分かれていまして、Aグループに対して、北と南それぞれ最初のほうでは分けてございました。南のほうに最初に4事業者ほど申し込みございまして、そしてAとB両方受けられないということになってございましたので、Aグループ南のほうにすべて4者が申し込んだ状態でございました。その後、北のほうがないということで、両方とも申し込みはできる。ただし、これについては二つとも受けることができないというような形で再募集しました。結果的には4事業者ほど申し込みがあったということでございます。
山口委員
 この間の保護者の説明会等で出されている意見としてお聞きしているのは、非常勤の指導員、職員の比率が高い日があるですとか、常勤の方が一人しかいない。その人がいなくなってしまうと、なかなか現場が不安だというようなお声もあるんですけれども、こういった現状についてはどのように把握されていますか。
髙橋子ども家庭部副参事(地域子ども家庭支援担当)
 基本的には仕様の中で常勤指導員は2名以上ということでうたってございまして、たまたま事業の中で例えば同じグループ、同じような会社が幾つか持っていますと、そこら辺でのミーティングが入って抜けているというような現状で欠けているのかと思います。基本的には常勤指導員については2名以上ということでやっておりますので、運営についてはおおむね生かされているというふうに思っております。
山口委員
 同じ会社の中でも他の事業所から応援に入るですとかいう体制もあるようです。そんな中でかなり毎日職員の顔が変わるですとか、そういったお話も聞いています。3年生とかでしたら、まだ一定子どもさんも落ちついているかと思うんですけれども、1年生、2年生、低学年になってきますと、こういった面ではかなり保育の質をどういうふうに担保していくか、職員と信頼関係を結んでいくかというところがかなり重要であるかと思うんですが、その点いかがでしょうか。
髙橋子ども家庭部副参事(地域子ども家庭支援担当)
 確かに委員おっしゃるとおり、毎回毎回かわるということは非常に問題であるかと思いますが、そのかわり方の頻度というのは毎日毎日かわるわけではございません。たまに抜けてしまったり、または職員が急用であった場合には応援が入るということで、常時運営の中で毎回毎回かわるようなシステムであるとは聞いてございません。
山口委員
 契約なり協定の中で常勤2名を置くということですので、職員に関しては一定そうした縛りをかけているわけなんですけれども、実際にその曜日ごとに職員がかわっているというお話もお聞きします。そういった実態をぜひ把握していただきたいというふうに思いますのと、特に低学年のほう、その子たちとの信頼関係というのを事業者のほうにも築いていく上での運用面での配慮ということになってくるかと思いますけれども、その面でぜひ事業者に対してきちんとした指導をお願いします。これは要望にしておきます。
委員長
 ほかにございますか。よろしいですか。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 3番、「中野区教育ビジョン(第2次)」案について報告を求めます。
白土教育委員会事務局副参事(教育経営担当)
 それでは、「中野区教育ビジョン(第2次)」案につきまして、お手元の資料(資料4)に基づきまして御報告をいたします。
 まず、1の「中野区教育ビジョン(第2次)」案についてでございます。第3回定例会の子ども文教委員会で、中野区教育ビジョン第2次素案に係る意見交換会等の概要について御報告をさせていただいたところでございますが、そこで出された意見、また意見交換会等で出された意見を踏まえまして教育委員会で協議をいたしました。その結果を含めて、添付の冊子のとおり「中野区教育ビジョン(第2次)」を策定いたしましたので御報告するものでございます。
 素案からの主な変更点でございます。「中野区教育ビジョン(第2次)」素案からの主な変更点の一覧表をごらんいただきたいと思います。左側が素案、右側が案でございます。まずナンバー1の下線部でございます。2の家庭・地域・学校の連携の記述の中で、「行政は」という部分を「教育委員会は」に変更したほか、家庭・地域・学校の置かれている状況を把握いたしまして、区長部局や他の関係機関との連携・協力を図る旨の記述を追加してございます。
 次に、ナンバー2の下線部でございます。保育園や幼稚園等から小学校への接続の問題につきまして、新しい環境に適応する力が十分にはぐくまれていないことも原因の一つと考えられるとの記述を追加してございます。
 ナンバー3とナンバー4の下線部でございますが、最新のデータ、21年度のデータに更新したものでございます。
 裏面に行っていただきまして、ナンバー5からナンバー7の下線部でございます。子どもたちの遊ぶ空間の確保策として大規模公園の整備を追加したほか、今後5年間で重点的に進める子どもたちの体力向上の取り組みにつきまして、小学校へのキッズプラザの設置を追加したものでございます。
 ナンバー8とナンバー9の下線部でございます。最新のデータに更新いたしまして、その実績に合わせて5年後、10年度の目標値を修正したものでございます。
 ナンバー10とナンバー11の下線部でございます。こども110番以外にもタクシーこども110番など社会においてさまざまな安全確保策が行われている現状について追記をしたほか、こども110番を正式な事業名に修正してございます。
 ナンバー12でございますが、参考として区立小学校児童数、中学校生徒数の推移等のデータを追加してございます。
 変更点は以上でございますけれども、本委員会や意見交換会等でさまざまな御意見あるいは御質問をいただきました。施策事業の具体的な中身についてのものが多く、素案の変更に至らないものも多いということでございましたけれども、今後事業の具体化や執行の段階では、それらの御意見等を踏まえて進めさせていただきたいというふうに考えてございます。
 次に、3の今後のスケジュールでございます。本報告の後12月22日から1月19日にかけましてパブリックコメント手続を実施いたします。年末年始の期間を除きまして3週間の期間をとってございます。
 また、教育ビジョン第2次案の公表とパブリックコメント手続につきましては、12月20日号の区報、及び区と教育委員会のホームページで公表する予定でございます。
 また、パブリックコメントの結果を踏まえまして、来年2月に計画を決定し、パブリックコメントの結果とともに教育ビジョン第2次を3月の子ども文教委員会に報告する予定でございます。
 報告は以上でございます。
委員長
 ただいまの報告に対しての質疑はありませんか。
 特によろしいでしょうか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次に、4番、いずみ教室名簿紛失事故についての報告を求めます。
田辺教育長
 本日ここにいずみ教室名簿紛失事故についての御報告をするという事態を起こしてしまいました。いずみ教室につきましては障害者の方々が対象の事業ですし、大勢の障害者の方をお引き受けしております関係上、ボランティアの方々もスタッフとして大勢入っていただいております。そうした方々の個人情報につきましては通常の事業よりも細心の注意を持って取り扱わなければならないということは重々承知をしているわけですけれども、今回このようなことの事故を引き起こしてしまいました。詳細につきましては生涯学習担当のほうから御説明をさせていただきますけれども、今後このようなことのないように、またこの件についての対処については誠心誠意努力させていただく所存でございます。まことに申しわけございませんでした。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 それでは、この紛失事故につきまして、内容につきまして御説明を申し上げます。(資料5)
 発生時期は12月5日日曜日、午前10時45分からお昼の12時30分ぐらいまでの間ということでございます。発生場所というのは中部すこやか福祉センターもしくは中野区中野1-32付近というのは、これは立ち寄ったレストランの住所でございますが、この二つのどちらかだろうと考えられます。
 概要でございますが、いずみ教室当日の午前のプログラムというのがグループに分かれて区内を散策するというものでございました。第1、第2といずみ教室ありますけれども、第1いずみ教室のグループに随行した職員、これが行程の途中でかばんを紛失したというものでございます。黒の手提げ、30センチ、40センチ、これは私物でございました。かばんには第1いずみ教室の学級生及びスタッフの個人情報を記載した名簿を入れていたということで、かばんごとなくなってしまったということでございます。急いで付近を捜索しましたし、警察に遺失届けも出しましたけれども、現在のところ発見されておりません。
 紛失した名簿の内容でございますけれども、まず学級生56名の氏名、住所、電話番号、生年月日、愛の手帳の番号等が記載されてございます。それからスタッフというのはこれは職員と一緒に事業実施のお手伝いをいただいている方たちでございますけれども、この35名の氏名、住所、電話番号、Eメールアドレス、生年月日等記載されてございます。
 対応といたしまして、学級生の保護者及びスタッフ全員に対しまして電話で事故の概要説明と謝罪を行いました。今後文書での謝罪、それから経過説明も行う予定でございます。なお、名簿の捜索、かばんの捜索ですが、これは引き続き行うことにしております。
 再発防止策についてでございますが、職員へ厳重な注意喚起を行うというのは当然でございますが、個人情報の取り扱いにつきましては、必要最小限の情報を確認した上で適正に管理するということを徹底していきたいと思います。大変申しわけございませんでした。
委員長
 それでは、ただいまの報告に対しての質疑ありませんか。
南委員
 ちょっと確認という形でお聞きしたいんですけれども、通常散歩する際に個人情報入った名簿を持ち歩くということになっているんでしょうか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 この事業につきましては途中で事故が起こるということが非常に多いわけでして、けがをしたりいなくなってしまうとか、そういう場合に自宅に連絡をして、そちらに帰っていないかを確認するとか、それから状況を説明するとか、そのためにどうしても連絡先が必要ということで、住所、連絡先、それから住所も場合によっては必要ということで、そういったものは最低限携行する必要があるんですが、この場合いろいろなものが入っているものを持っていってしまったということもありますので、この点につきましては大変申しわけなかったというふうに考えてございます。
南委員
 いずれにしましても過失といいますか、本当に二度とあってはいけないことだなと思いますので、重々個人情報に関するこういった名簿等のものについての管理は徹底していただきたいと思いますので、そのことは強く要望しておきたいと思います。
委員長
 ほかにございますか。
 よろしいですか。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 次の5番、議会の委任に基づく専決処分(資料6)についての報告を求めます。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
 議会の委任に基づく専決処分について御報告申し上げます。
 これはソフトボールの事業の中で起きた事故でございます。この事故の概要でございますが、平成21年1月18日、午前9時50分ごろでございました。事故の発生場所は上高田運動公園施設内の野球場でございます。この発生状況でございますが、これは区と中野区ソフトボール連盟が共催いたしました北京オリンピック参加選手の指導によるフソトボール教室、これにおきまして、和解の相手方になりました方がオリンピックの投球を参加者が打つという打撃練習をやったわけなんですが、それに参加いたしまして、その順番待ちの列に並んでいたところ、参加者が打ったボールがファールボールになりまして、それを右頬に直撃を受けてしまったと。これによりまして相手方は右頬部打撲の傷害を負ってしまったということでございます。
 和解の要旨でございますが、区及び連盟は連帯しまして、相手方がこうむった損害132万7,780円、これは慰謝料も入ってございますが、このうちの80万円につきまして相手方に対し賠償する義務があることを認めまして、相手方の指定する口座に支払うというものでございます。
 和解成立の日が22年11月12日ということでございます。
 なお、区及び連盟の賠償責任でございますけれども、本件事故は区及び連盟には安全な位置に参加者を並べる等の安全配慮義務があったわけでございまして、それを怠ったという過失がございます。ただ、相手方のほうにもボールの行方を注視する等注意義務を怠ったという過失がございました。そこで、上記損害額の6割程度の額につきまして区及び連盟の賠償責任は免れないものと判断したものでございます。
 本件事故におきまして区及び連盟に6割程度、相手方に4割程度の過失があるというふうに判断しましたので、このような損害賠償額になったものでございますが、この損害賠償金というのは特別区自治体総合賠償責任保険から全額補てんされますので、区に特に負担はございません。
 なお、事故後の対応でございますが、事業実施等における安全対策を徹底すること、それから事業運営団体に対する参加者の保険加入に関する確認、それと加入の徹底を図りたいというふうに考えてございます。
委員長
 ただいまの報告に対しての質疑はございますか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 質疑がなければ、以上で本報告について終了いたします。
 6番、「図書館システムに係る個人情報の流出」に関する対応についての報告を求めます。
小谷松教育委員会事務局中央図書館長
 それでは、図書館システムに係ります個人情報の流出に関しますその後の対応、それにつきまして御報告をさせていただきたいと思います。(資料7)
 この図書館システムに係ります個人情報の流出につきましては、さきの3定の中で2回ほど御報告をさせていただきました。その際、今後とるべき対応ということで4点ほど御報告させていただいたところでございます。
 一つ目が流出いたしました個人情報の当該の方に早急に経過を説明するということ、二つ目といたしまして、他の自治体の図書館システムに混入しております可能性のある情報につきましては、これを早急に調査の上、全面的にこれを消去するということ。そして3点目につきましては、流出した個人情報を保有している方に対しまして完全消去するように要請をするということ。そして4点目につきましては、この個人情報の流出にかかわりまして万が一損害が発生した場合については損害賠償を求めるという、この4点でございました。
 各点につきまして経過の御説明を申し上げます。
 まず、第1点目の流出いたしました個人情報の当該の方への説明ということでございますけれども、これは先ほど申しましたとおり、2回にわたって今回個人情報の流出がわかりました。最初に発見いたしました2名の方には直接訪問の上、経過等の御説明をさせていただきました。その後に発見されました49名の当該の方につきまして、これは実は2003年当時、5年前の情報でございますので、現在どのようなお住まいかということで現在の所在を確認いたしまして、そのうち所在が明らかになった方に対しましては教育委員会からのお知らせ、また今回の個人情報の流出にかかわりましてミスといいますか、5年前のミスを犯しました三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社からのおわび文なども同封の上送付をいたしてございます。現在所在が明らかになったものが39名、不明な方が9名ということで、そこに現在所在追確認中のもの1名とありますが、この1名の方明らかになりまして、したがって40名の方にお知らせをしてございます。
 裏面のほうにまいります。
 2番目の個人情報のほかの自治体システムへの混入調査と完全消去の要請の結果でございます。これにつきましては三菱電機のほうから報告がございまして、中野区と同じシステムを導入している自治体、これ全国で73自治体ございました。そのすべてにわたりまして調査を行いまして、既に混入が確認されております最初に流出したもとになった自治体2カ所、それから今回の調査で新たに中野区の情報が混入していたということがわかった自治体が実は4自治体ございました。これらにつきましてはもう消去を実施してございます。また、調査の結果、混入がなかったということを確認したところが67自治体というところでございます。
 それから、3番目の流出いたしました個人情報の保有者に対しまして、その完全消去の要請の結果でございます。3名の方々にそれぞれ文書によりまして要請をいたしまして、そのうちの2者からデータを消去したという報告書を文書でいただきました。残りの1者につきましては、要請には応じられないということでございましたけれども、ただし、自分で保有している情報につきましては外部への提出や流出、複製は行わない、厳正な管理によりまして安全確保を図るという文書をいただいたところでございます。
 それから、事業者への対応ということでございますけれども、改めて法律上の観点から検討いたしまして、民法上の不法行為等によりまして、万が一将来にわたりまして、流出した個人情報によりまして実損害が発生した場合につきましては、原因者であります三菱電機に対しての損害賠償ができるということを改めて確認をいたしてございます。それから、また当社に対しましては中野区競争入札参加有資格者指名停止基準、これがございますので、これに基づいての対応を行いたいというふうに考えてございます。
 なお、今回の件につきましては改めて流出した個人情報の当該の方々に対しまして、この対応結果についてお知らせをするとともに、またホームページ等によりまして公表を図ってまいりたいと、このように考えてございます。
委員長
 それでは、ただいまの報告についての質疑はございますか。
南委員
 他の自治体システムへの混入調査ということで、今回の調査で新たにまた四つの自治体で混入して、それは消去したということなんですけれども、前回個人情報流出したときも、当初は2名ということだったんですが、次の報告を受けたときにはさらにふえて51名になったということで、ふえていたわけですね。今回混入調査で新たに消去した自治体が4自治体あるということなんですけれども、ここからまたネット上に流出しているという可能性はないんでしょうか、その辺を確認したいんですが。
小谷松教育委員会事務局中央図書館長
 他の自治体に混入した情報につきましては、いずれもネット上に置かれていない閉鎖されているといいますか、業務上のサーバー上のところでございますので、それが原因でさらに拡散されるということはございません。
南委員
 図書館システムについては今回の一般質問で私も取り上げさせていただいたところなんですけれども、あまりにも過失が多過ぎるように思います。岡崎市での大量アクセス、当時は事件と言っていましたけれども、最終的には12月1日の新聞によれば、三菱インフォメーションシステム側が自社システムの問題であったということで謝罪したという経緯もありますし、またこのようにパッケージの中に中野区の個人情報を入れ込んだまま営業に回って、これだけ被害が拡大してしまったというような状況であります。そういったことを考えると、一般質問でもしましたけれども、関連のそういう質疑になってしまいますが、中野区としてもこのシステム、リースも本来5年というのが通常のところ、7年、8年と更新をされている現状でありますし、本当にこの辺でソフトウェアの入れかえ、リプレースをすべきではないかなというのは思うんですけれども、その点1点お伺いしたいと思います。
小谷松教育委員会事務局中央図書館長
 ただいまの委員の御質問、一般質問の中でも同様にお尋ねございまして、その際、教育長のほうからも御答弁申し上げました。システムの入れかえということにつきましては、今回の事件を受けまして、それからまたシステムの入れかえということになりますと、当然財政的な負担というものも新たに生じてくるわけでございます。そういったことも含めまして総合的な観点から区として今後のシステムのあり方、それを評価し、どのように対応を図っていくかということを十分熟慮の上決めていきたいと、そのように考えてございます。
南委員
 ぜひ財政的にもかなりの金額がかかるというのも私も承知しているところではあります。ただ、こういった事件なり過失が重なってくると、我々議会だけではなく当然区民の方からも、どうなっているんだろうという不安の声がどんどん日増しに多くなってきているようにも思いますので、ぜひとも前向きな検討をしていただいて、すばらしい図書館システムにしていただきたいということを要望しておきたいと思います。
委員長
 ほかに質疑ありませんか。
 なければ、以上で本報告について終了いたします。
 所管事項の1番から6番までで、何か特に質疑ありませんね。
 なければ、所管事項のその他ですけれども、何か報告ございますか。
髙橋子ども家庭部副参事(地域子ども家庭支援担当)
 それでは、「2011年中野区成人のつどい」について口頭で報告させていただきます。
 例年行っております成人のつどいでございますが、今回日時でございますけれども、1月10日月曜日で成人の日でございます。開演につきましては1時半から、終演につきましては3時ごろを予定しております。場所はサンプラザでございます。なお、案内状でございますけれども、既に発送しております。新成人につきましては12月6日に発送したところでございます。
委員長
 何か御質問ありますか。
 よろしいですか。
 質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
 他に報告ありませんか。
 よろしいですね。
 なければ、以上で所管事項の報告を終了いたします。
 以上で本日予定した日程はすべて終了いたしますが、委員、理事者から特に御発言ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 明日の委員会は、開会後直ちに休憩し、視察を行いますので、御承知おきお願いします。
 それでは、次回の委員会は明日12月8日、午後1時から当委員会室で行うことを口頭をもって通告いたします。
 以上で本日の子ども文教委員会を散会いたします。

(午後2時12分)