平成21年01月23日中野区議会文教委員会 平成21年01月23日文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成21年1月23日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成21年1月23日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午後1時06分

○閉会  午後1時49分

○出席委員(8名)
 牛崎 のり子委員長
 佐伯 利昭副委員長
 平山 英明委員
 いながき じゅん子委員
 いでい 良輔委員
 伊東 しんじ委員
 大内 しんご委員
 江口 済三郎委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 菅野 泰一
 教育委員会事務局次長(生涯学習担当参事) 竹内 沖司
 教育経営担当課長 小谷松 弘市
 学校再編担当課長 青山 敬一郎
 学校教育担当課長 寺嶋 誠一郎
 指導室長 入野 貴美子
 
○事務局職員
 書記 鳥居 誠
 書記 松本 明彦

○委員長署名


審査日程
○委員会参与の変更及び異動について
○議案
 第1号議案 平成20年度中野区一般会計補正予算(関係分)

委員長
 定足数に達しましたので、ただいまから文教委員会を開会いたします。

(午後1時06分)

 本日の審査日程についてお諮りいたします。
 本日、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 それでは、議事に入る前に、お手元に配付の資料(資料2)のとおり委員会参与の変更及び異動がございましたので、理事者の説明を求めます。
竹内教育委員会事務局次長
 それでは、委員会参与の変更及び異動について御報告をさせていただきます。
 お手元に配付の資料のとおり、生涯学習担当参事の村木でございますが、会計室にこのたび異動となりました。それで私が生涯学習担当参事を兼務することとなりましたので、よろしくお願いを申し上げます。
 本日、村木は総務委員会に出席をしておりますので、次回の委員会でごあいさつをさせていただきたいということですので、よろしくお願いいたします。
委員長
 ありがとうございました。
 それでは、議事に入ります。議案の審査を行います。第1号議案、平成20年度中野区一般会計補正予算(関係分)を議題に供します。
 本議案は補正予算であり、総務委員会に付託されております。文教委員会の関係分については、当委員会で審査し、意見があれば賛成多数となった意見を総務委員会に申し送ることとなっていますので、よろしくお願いいたします。
 それでは、質疑に入る前に理事者から補足の説明を求めたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように進めます。
 それでは、理事者の補足説明を求めます。
小谷松教育経営担当課長
 それでは、今回お願いしてございます補正予算(案)につきまして御説明申し上げたいと思います。恐れ入れます議案の20ページ・21ページをお開きいただきたいと思います。
 今回の当委員会(関係分)といたしまして、教育費で二つの事業につきまして補正をお願い申し上げたいと思います。
 まず、一つ目の事業でございます。20ページ・21ページにございますとおり、2項生涯学習費、5目知的資産費につきまして2,704万円の補正をお願い申し上げます。その内容でございます。これにつきましては、図書館運営中、図書館の施設管理につきまして防犯カメラを設置するということで事業費を計上させていただきました。この防犯カメラの設置でございますが、中央館、これは現在既に防犯カメラが設置されてございますけれども、かなり老朽化してきているということ、それからまた図書館の中に死角をなくすといったようなことから、今回12台分につきまして整備を図りたいと考えてございます。それから地域館7館でございます。この7館のうち2館、江古田と上高田の2館でございますが、これは中央館同様、既に防犯カメラが設置されてございますが、やはり中央館と同様老朽化しているといったようなこと、それからまた死角をなくすといったようなことにつきまして16台の整備を図りたいと考えてございます。それから防犯カメラが設置されてございません5館、これは本町、野方、南台、南中野、鷺宮の5館でございますが、こちらにつきましては新たに計40台の防犯カメラの設置を図りたいと考えてございます。
 なお、この防犯カメラの設置につきましては、工期が最終的には21年、本年の5月ごろになろうかと思ってございます。この予算につきましてお認めいただきましたら、その後、基本計画、それから設計の委託、そして設置工事と段階を踏んでまいりたいと思いますが、どうしても最終的な設置まで年度内に終了することが非常に難しい状況でございます。そのようなことから、この事業につきましては繰越明許をお願い申し上げたいと考えてございます。
 続きまして、次の22ページ・23ページでございます。
 こちらは3項教育経営費、3目企画財政費でございます。今回、600万円の補正をお願い申し上げたいと思います。内容でございますが、小・中学校の予算経理事業につきまして、それぞれ小・中学校の校舎の窓ガラスの清掃、またあわせて家庭科室換気扇の清掃を行いたいと思ってございます。この校舎の窓ガラスにつきましては、それぞれ小・中学校の校舎の2階以上の窓ガラスにつきましての清掃をする予定でございます。小学校は27校、ただし、この27校のうち、旧桃丘小学校を含みます。これは、来年から桃花小学校の特別支援学級の校舎と体育館が改築工事に入ります。その間、現在の桃花小学校にございます特別支援学級を21・22年度、工事期間中、旧桃丘小学校に移転いたしましてこちらで授業を行う予定になっておりますことから、旧桃丘小学校を含みます27校でございます。それから中学校につきましては12校、ただし、この中には、4月に再編を予定してございます中野富士見中は再編されまして、当該富士見中には統合新校が置かれませんので、そちらは除きますが、12校につきましても同様、窓ガラスの清掃と家庭科室の換気扇の清掃を行いたいと思ってございます。
 なお、先ほどちょっとお話が漏れてしまいましたけれども、小学校27校のうち、やはり今の中学の富士見中と同様、東中野小学校については除く予定でございます。
 次に、24ページ・25ページでございます。
 こちらは繰越明許費調書ということで、先ほど申しました図書館の防犯カメラの整備、それからただいま申し上げました小・中学校の校舎の窓ガラスにつきましてもやはり繰越明許をお願いしたいと思います。これは年度末ということでいろいろな学校行事等々があります。そういったことから窓ガラスの清掃等につきましては、これから各学校とその実施日について調整を図ってまいりたいというふうに思ってございますが、学校の行事等によりましては春休み、あるいは一部4月にずれ込む学校もあろうかというふうには思います。そのようなことから繰越明許をお願い申し上げたいと思ってございます。
 以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
委員長
 それでは、質疑を行います。質疑はありませんか。
大内委員
 知的資産費のほうの図書館の、中央図書館ではなく地域館7館、今名前が出ていたんですけれども、もう一度、それぞれの館に防犯カメラを何台ずつ設置をするのか、各館ごとに全部言ってもらえますか。
小谷松教育経営担当課長
 まず、中央図書館でございます。12台を予定してございます。
 それから地域館でございますが、まず本町は8台、野方につきましても8台、南台が6台、それから鷺宮が9台、東中野が9台、江古田が8台、上高田が8台、以上でございます。
大内委員
 例えば、これは一応死角をなくすために今、中央館あるいは従来整備してあったところも直すということだったんだけれども、新しく設置するところにはその死角をなくすという視点で設置をするんですか。
小谷松教育経営担当課長
 はい、そのとおりでございます。図書館は本棚等々が並んでございまして、またつくりからもちょっとカウンターなどから見にくい部分がどうしてもございます。やはり図書館での防犯ということ、それからまた蔵書などの資料などが万引きといいますか、そういったことがないような形での防犯カメラの設置をいたしまして、一つの抑止的な効果というような形で活用させていただきたいと思っております。
大内委員
 防犯カメラというのは、そのモニターはどこに設置をされて、だれが常時見ている形になっているのか。
竹内教育委員会事務局次長
 場所としては職員がいるところということになるわけですけれども、今回は、今まではついてなかったんですけれども、録画機能を設けておきます。ですから、常時見ているということだけではなくて、記録ができるというところで新しい機能も付加されることによってより一層効果が高まるというふうに考えてございます。
大内委員
 今まで録画機能がなかったのはちょっとおかしいのかなと思うけど、それは置いておいて、これから録画機能がつくと。それで、例えば野方図書館というのは右側に旧青年館というものがあるんだけど、今あそこは図書館の一部という考え方になっているんですか。
竹内教育委員会事務局次長
 図書館の一部ということでございますけれども、主に今回の場合には1階の入口のところにつけた上で、1階の児童コーナーあたりに2台をつけて、あとは、2階が図書になっておりますので、そちらのほうに残りの5台ですか、設置をしたいというふうに考えております。

〔「中央図書館ではなく、野方図書館の質問をしているんだ」と呼ぶ者あり〕

竹内教育委員会事務局次長
 申しわけございません。野方図書館ですね。入口のところにつけて、2階の図書館の部分の児童コーナーと一般開架のところに合わせて7台、入口に1台、合計8台設置をしようと考えてございます。
大内委員
 そうなると、その旧青年館のほうも図書館の一部ということになっていると、あちら側は、会議室とか幾つかありますよね。あっちにはつかないのか。
竹内教育委員会事務局次長
 そういう貸し部屋的なところ、地域センターなんかもそうなんですけれども、そういったところにはつけておりませんので、主に今回の場合には、今、課長から説明しましたけれども、図書のマナー違反的な、ちぎったり切り取ったりとか手続を経ないで持っていってしまうですとか、もちろんその他の迷惑行為等もございますので、そういったことを防止するためにしていきたいというふうに思っております。貸し部屋の場合には団体への貸し出しということになりますので、今回は図書館のためにつけるという考えでございます。
大内委員
 別に貸し部屋の中につけろというんじゃなくて、野方図書館の場合は入口が、表から行くわけで、中で二つに分かれているような感じだね。それで片方がロビーになっているでしょう。ああいうところには設置をしないのかなと。要するに、あくまでも蔵書のほうと言ったけど、じゃあ死角をなくすというのは蔵書の抜き取りの死角をなくすという意味で、蔵書がないところはじゃあ死角は関係ないというふうにとれるんだよね。先ほど、最初に死角をなくしますと言った。それで今蔵書の抜き取りがメインですと。ということは蔵書のところの死角をなくすと、蔵書がないところに関しては特に考えていないという言い方になるのか。
竹内教育委員会事務局次長
 さまざまな施設管理ということで、貸し部屋のほうで何があってもというようなことでは決してございません。特に今回、なかなか目の行き届かない部分について防犯カメラを設置させていただくということでございまして、施設の巡回等については今まで以上に、今、委員からお話のあったような部分についてはやっていきたいというふうに考えております。
大内委員
 野方図書館の場合は青年館もあるから、あっちのほうのロビーにせめて1台、2階の廊下とかにつけないと、今、一応図書館の一部に扱いがなっているから、蔵書のほうがメーンもわかるけれども、あちらのほうにも設置をするように――もう間に合わないのか、検討は。まだでしょう。工夫をしていただかないと、こっち側も一応図書館の一部ということになっているんで、会議室の中につけろというんじゃなくて、あっち側のロビーだとかある程度のところにはつけないと防犯上もいろいろよくないのかなと思うので、ぜひ工夫をしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
いながき委員
 この防犯カメラというのは、利用者から防犯カメラがあるなというのが見える位置にあるんでしょうか。
竹内教育委員会事務局次長
 通常は防犯カメラは出ているとおりでございますので、それはわかるような形になろうかと思います。
いながき委員
 じゃあ、これまでも防犯カメラをつけることによって抑止力というのはちゃんと働いていたということでよろしいんでしょうか。
竹内教育委員会事務局次長
 先ほども申し上げましたとおり、今までは必ずしも十分な防犯カメラが設置できていたわけではございません。特に地域館などは防犯カメラを設置していたのは江古田と上高田だけで、しかも江古田と上高田も、1台は江古田の場合には入口のところ、それから上高田については児童図書室に1台あっただけですので、そういった意味では今度全館に先ほど申し上げたような台数が設置されるということで、それは抑止効果というのは大きくなるというふうに考えてございます。
いながき委員
 なので、今までつけていたところでちゃんと抑止効果は見受けられたということで、また新たにつけることに決めたということでよろしいんでしょうか。
竹内教育委員会事務局次長
 図書館の場合にはそういったように基本的に設置がなかったり圧倒的に台数が少なかったりしておりますが、例えばですけれども、防犯カメラの効能といたしましては、なかのZEROホールの西館の1館の部分に青少年コーナーというのがございまして、実はそこで違反行為があった場合に録画しておいて、それによって違反行為を行った者が警察と協力して逮捕できたというようなことがございますので、やはり設置している効果というのはあるというふうに考えてございます。
委員長
 よろしいですか。――他にございませんか。
伊東委員
 今のお話で設置箇所を大方お話をいただいたんですけれど、休館時の返却ですね、蔵書の返却。ポストが各館あると思うんですが、すべて知っているわけじゃないんですけれど、意外とそれが死角、建物のわきに行ったり人目につかないところに設けられていることもあるかと思うんですけれど、その辺はいかがなんでしょうか。人的な被害あるいは迷惑行為等を予防する意味ではかえって夜間、返却に行った際にその辺で犯罪につながる可能性というのは、その辺までは考慮されているんですか。
竹内教育委員会事務局次長
 今、私どもでそういったことについて聞いてございませんけれども、まずこの台数の中で、また図書館、それぞれ地域館によっても違うと思いますけれども、委託業者等にも聞いた上で必要があれば、また工夫の余地があれば、この台数の中で設置箇所についてさらに今のような御意見も踏まえて検討してみたいというふうに考えてございます。
伊東委員
 ちょっともう1点。蔵書の盗難防止という側面もあるということなんですけれど、今まで図書館構想の中ではICタグの導入という部分が検討されてきたと思うんですけれど、その辺は今回の防犯カメラ設置によって流れが変わるというようなことはあるんでしょうか。引き続きICタグの導入の検討は続けていくという考えをお持ちなんでしょうか。
竹内教育委員会事務局次長
 ICタグは、一つにはやはり窓口での迅速な貸し借りができるということがございます。それから持ち出しについては、防犯カメラも個々あるんですけれども、完全ではないというふうに思ってございます。まあ、こういった話はよろしくないんですが、それがかばんの中に入れるようなところが映っていれば別なんですけれども、そうでない場合には、スポット的に映りますので、なかなか貸出手続までされたかどうかまでは場合によってはわからない場合もあろうかと思いますので、やはり完全に手続をしないで表に図書が持ち出されることを防止する方法としてはICタグというようなもののほうが完全に防止効果は高いというふうに考えております。
伊東委員
 ですから、今後も検討は重ねていく予定ですか。
竹内教育委員会事務局次長
 今回、予算化をされなかったわけですけれども、今よその図書館の実態を含めてICタグというものが流れになっておりますし、それの高い効果というのもあるというふうに考えておりますので、私どもとしても研究を進めてできる限り進めていきたいというふうに考えているところでございます。
江口委員
 先ほども次長のほうから入口という言葉も出ていたんですけど、大内委員の言葉と重なるかもしれないんですが、せっかくここでこれだけの予算を使って防犯カメラの設置ということで、図書館という一つの大きな目的もあるけども区有の施設ですよね。ですから、入口の入館のところ、それから場所によっては、例えば東中野なんかの場合はちょっと引っ込んでいますからあれでしょうけど、うちの本町なんかはほぼ入口が道路に面している。そういう入口に入館の撮影もできるのと、若干その道路が撮影できるという、そういうものもつけて、全体の図書館にもつくけども、その図書館の地域にもそういう抑止力を持つというそういうことは考えていないんでしょうか。
竹内教育委員会事務局次長
 今、入口には1台それぞれ設置をしたいというふうに考えております。それで、その入口でどこまで映るのかというなかなかこれも、道路を通っている方が映るということもありまして、なかなか難しいところだというふうに考えておりますけれども、きょういただいた御意見を踏まえて、設置の角度ですとか場所についてはさらに詰めてまいりたいというふうに考えております。
江口委員
 ぜひ、最近の犯罪で一番、抑止力にはなっていないんだけど、最終的な検挙率からするとコンビニの防犯カメラがすごく役に立っているんですね。あれもコンビニ自体も自分たちの品物の盗難防止のためだと言っているんだけども、入口につけているために入ってくる人たち、それからその道路の部分まで映るという、今の防犯カメラの円形のものだと。そういうのを一石二鳥型にやっているものですから、逆にそれで検挙というのが非常に多いわけですよね。秋葉原のああいう事件も外にあった防犯カメラがそういう機能を果たしたということです。ただ、なかなか防犯カメラって外に向かってつけにくい部分もあるんだけども、公共施設としてのこの周辺の防犯という意味合いからすれば何ら問題ではないんだろうと思うので、全面的に道路に持っていくわけじゃなくて、つけられる場所がある入口があればそこにつけて、入館もチェックできるし、その周辺、入口の周りぐらいまでが撮影範囲に入ると、そういうのをやっぱり考えるべきだと思うんですけど、もう一度、御答弁をお願いします。
竹内教育委員会事務局次長
 今いただいたような御意見を踏まえて、設置の場所、それから撮影範囲等を十分考慮して設置をしたいというふうに考えております。
委員長
 他にございませんか。――ほかになければ、質疑を終結いたします。
 次に、総務委員会に申し送る意見を受けます。御意見はございますか。――意見がなければ、ないということでよろしいですね。――では、意見がないので、当委員会といたしましては、第1号議案、平成20年度中野区一般会計補正予算(関係分)につきましては、意見なしとして総務委員会に申し送ることといたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議がありませんので、意見なしとして申し送ることといたします。
 以上で第1号議案、平成20年度中野区一般会計補正予算(関係分)の審査を終了いたします。
 以上で本日予定した日程は終了いたしますが、委員、理事者から何か発言はございませんか。

〔「なし」「休憩してください」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、休憩いたします。

(午後1時31分)

委員長
 それでは、委員会を再開いたします。

(午後1時49分)

 そのほかにまだ委員、理事者から何かございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 なければ、本日の文教委員会を散会いたします。ありがとうございました。

(午後1時49分)