平成21年06月29日中野区議会文教委員会
平成21年06月29日中野区議会文教委員会の会議録
平成21年06月29日文教委員会 中野区議会文教委員会〔平成21年6月29日〕

文教委員会会議記録

○開会日 平成21年6月29日

○場所  中野区議会第5委員会室

○開会  午前10時00分

○閉会  午前10時43分

○出席委員(8名)
 来住 和行委員長
 ひぐち 和正副委員長
 山口 かおり委員
 南 かつひこ委員
 のづ 恵子委員
 吉原 宏委員
 やながわ 妙子委員
 篠 国昭委員

○欠席委員(0名)

○出席説明員
 教育長 菅野 泰一
 教育委員会事務局次長 田辺 裕子
 教育委員会事務局参事(教育経営担当) 合川 昭
 教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 吉村 恒治
 教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 寺嶋 誠一郎
 教育委員会事務局指導室長 喜名 朝博
 教育委員会事務局副参事(生涯学習担当) 飯塚 太郎
 教育委員会事務局中央図書館長 小谷松 弘市
 子ども家庭部副参事(子育て支援担当)、子ども家庭支援センター所長 浅野 昭
 子ども家庭部副参事(中部地域子ども家庭支援センター担当、南部地域子ども家庭支援センター担当) 天野 秀幸
 子ども家庭部副参事(北部地域子ども家庭支援センター担当、鷺宮地域子ども家庭支援センター担当) 波多江 貴代美
 子ども家庭部副参事(保育園・幼稚園担当)、幼児研究センター所長 白土 純

○事務局職員
 書記 荒井 勉
 書記 竹内 賢三

○委員長署名


審査日程
○議題
 学校教育の充実について
○所管事項の報告
 1 損害賠償請求事件に係る訴訟上の和解について(教育経営担当)
 2 軽井沢少年自然の家職員の懲戒処分について(教育経営担当・学校教育担当)
○その他

委員長
 それでは、定足数に達しましたので、文教委員会を開会します。

(午前10時00分)

 本日の委員会は、早急に報告を受けるべき案件があったため、急遽開かせていただきました。
 本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)(資料1)のとおり進めたいと思いますが、それに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議がありませんので、そのように進めます。
 なお、正午を目途に進めたいと思いますので、御協力お願いします。
 それでは、議事に入ります。
 学校教育の充実についてを議題に供します。
 所管事項の報告を受けます。
 1番、損害賠償請求事件に係る訴訟上の和解についての報告を求めます。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
 それでは、損害賠償請求事件に係る訴訟上の和解についてを御報告いたします。(資料2)
 なお、本件につきましては、6月16日の本会議で和解金の支払いにつきまして御議決をいただいた件でございます。
 まず、事件の概要でございます。当事者が、原告、中野区民、被告が中野区ということでございます。
 訴訟の経過でございますけれども、平成20年9月19日に東京地方裁判所に訴えの提起がございました。平成21年6月19日に訴訟上の和解が成立してございます。
 事案の概要でございます。本件につきましては、平成19年12月13日に、当時、区立中学校の3年生でありました原告が、選択体育の授業――バレーボールでございますけれども――の後片付け中に、訴外生徒がバレーボールのネットの支柱を抜いた際に、同支柱が倒れ、同支柱の穴のふたを閉めようとしていた原告の右の手に落ち、原告の右第2・第3・第4指の中節骨・末節骨が骨折したことにつきまして、原告が担当教諭の指導監督上の過失によるものであるというふうにいたしまして、区に対して国家賠償法1条に基づき賠償を求めたものでございます。
 請求の趣旨でございます。被告は、原告に対し、金2,274万円及びこれに対する平成19年12月13日から支払い済みまで、年5分の割合による金品を支払えということ。それから、訴訟費用は被告の負担とする。仮執行宣言を求めるという内容でございました。
 この事件に対します和解条項の要旨でございます。被告は、原告に対し、本件和解金として金200万円の支払い義務があることを認める。被告は、原告に対し、前項の金員を、平成21年7月末までに原告代理人指定の口座に振り込む方法で支払うこと。また、原告は、その余の請求を放棄する。原告と被告は、本件事故に関し、本和解条項に定めるほか、何らの債権債務がないことを相互に確認する。訴訟費用は、各自の負担とするということでございます。
 和解の理由でございます。裏面をごらんいただきたいと思いますが、本件につきましては、学校の管理下における事故であるため、区の責任は免れないと判断したこと。また、裁判所から和解勧告があったこと。和解金の額が妥当なものであると認められること。争いを早期に解決することが望ましいことから、区としても訴訟上の和解により、本事件を解決することが妥当であるというふうに判断をしたものでございます。
 和解額でございますが、200万円でございます。
 なお、区が支払った和解金につきましては、特別区自治体総合賠償責任保険により補てんされる見込みでございます。
 事故後の対応でございます。教育委員会から、校長に対し、事故の再発防止及び事故発生時の適切な対応について指導してございます。また、校長から生徒に対し、事故の再発防止等について指導したものでございます。
委員長
 それでは、ただいまの報告に対して、質疑をお受けしたいと思います。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 よろしいですね。質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
 次に、2番、軽井沢少年自然の家職員の懲戒処分についての報告を求めます。
菅野教育長
 この後、次長から詳しい御報告をいたしますけれども、教育委員会の責任者といたしまして、私のほうから一言御発言をお許しいただきたいと思います。
 このたび、委託事業者との不適切な金銭のやりとりなどの非違行為によりまして、軽井沢少年自然の家の職員が懲戒免職処分ということになりました。また、この元職員が収賄の容疑で警察に逮捕され、新聞やテレビなどで報道されました。この事件によりまして、区民の皆さんの区政に対する信頼を大きく裏切ってしまったことは大変申しわけないことと、深くおわび申し上げたいと思います。また、区民の代表者であります区議会の皆様方にも深くおわびを申し上げます。
 教育委員会内部の管理監督体制でありますとか事務処理につきまして甘さがあったということにつきましても間違いないところでございますし、深く反省しているところでございます。教育委員会といたしましては、今後、この原因を徹底的に究明いたしまして、事務処理体制ですとか組織体制の見直しを行いまして、二度とこうしたことが起こらないよう努めてまいりたいと思います。本当に申しわけございませんでした。
田辺教育委員会事務局次長
 それでは、私のほうから御報告をさせていただきます。資料に基づきます御報告をする前に、この件に関しましては、前期の文教委員会から幾つか御報告をさせていただいておりまして、経過がございますので、資料の前にちょっと経過だけ簡単に御説明をさせていただきます。
 まず、本件事件があった当時の軽井沢少年自然の家の体制でございますが、所長と、それから職員1名で運営しておりますが、所長、係長級の職員につきましては、本庁舎内に勤務をしておりまして、現地には勤務をしておりません。兼務という形で勤務をしておりました。ですので、軽井沢少年自然の家の職員は1名ということでございます。また、管理運営の責任をしておりましたが、実際の運営業務につきましては、業者による委託で行っておりました。
 この運営につきまして、本年2月17日に、地元の関係者から、公益通報という形で通報がございました。この通報の内容でございますが、簡単に御説明いたしますと、本件の今回、懲戒免職処分になりました職員につきまして、受託事業者から収賄をしていた。それから、この本人が教育委員会の承認を得ずに宿泊させた客の宿泊代金を隠した疑いがある。また、受託事業者の従業員に水増し請求を求めた。この公益通報については、本庁舎内におります所長に、昨年10月に一度公益通報の通報を行ったが、受理されずに、対応しなかったというようなことがあったという内容の通告でございます。
 本年4月3日に、法令遵守審査会からの報告を受理しておりまして、内容につきましては、この本人について、金銭の授受があったこと。あるいは、昼食代金を業者に払っていなかったこと。また、教育委員会の承認なく無断で使用を許可したというようなことについて、事実として認定をする。ただし、収賄の容疑については事実が確認できなかった。また、この処理については、区長に詳細な報告をゆだねるということ。また、上司であります所長、それから当時の担当課長については、管理監督の責任があるというような報告を、4月3日に報告を受理しております。
 この報告等につきましては、4月20日と30日の文教委員会におきまして、報告をさせていただいておりますとともに、業者との不正な関係があったということを区としても判断しておりましたので、平成20年度までに受託をしていた事業者については引き続き契約をせず、新たな業者を選定したというような報告を4月30日に行いました。区は、4月3日に法令遵守審査会の報告を受けた後、区の庁内にございます懲戒分限審査会におきまして調査を進めておりまして、6月15日に懲戒処分の公表を行ったというものでございます。
 報告書の内容につきまして御報告をさせていただきます。(資料3)処分を受けた職員名、所属部、職層名、年齢、処分、事案の概要でございます。
 一人目は、氏名はここに書いてありますとおりでございます。その処分を受けた当時は、経営室に異動しておりましたが、事件の起こりました当時は、先ほどお話ししたように、軽井沢少年自然の家の職員でございました。職層名、年齢につきましては、ごらんいただいたとおりでございます。処分につきましては、懲戒免職でございます。
 処分に係る事案の概要でございます。平成21年4月9日まで、中野区少年自然の家に勤務していた職員が、以下のとおり地方公務員法に違反する非違行為を行った。
 4点ございます。1点目が、平成20年に、施設の使用対象者に該当しない一般利用客12名を、教育委員会の使用承認を受けずに、自分の判断で宿泊をさせた。その際に、施設使用料1万9,200円を受領したにもかかわらず、区に入金することなく着服をし、また、無断で施設の公印を使用して領収書を発行した。
 2点目が、平成19年5月から平成20年6月までの間に、施設受託事業者の実質的な責任者を通じて、受託事業者から全く勤務実態がない妻、また父親の給与分として毎月5万円の現金供与を受けていた。
 3点目です。平成19年4月に、施設の委託者側の立場にありながら、受託責任者との間に50万円の貸借を行った。
 4点目。平成19年6月から、施設内での賄い食(昼食)の提供を受けたが、6月分の対価だけ支払い、それ以降は対価を支払わず、昼食の供応を受けていたということでございます。
 二人目の職員でございます。現在の所属は区民生活部でございます。職層名、年齢はごらんいただいたとおりです。処分については減給、給料10分の1、1カ月です。
 処分に係る事案の概要でございます。平成20年10月29日に、受託事業者の関係者が持参した施設に勤務する職員の非違行為を告発する文書を見せられたにもかかわらず、中野区職員倫理条例に基づく公益通報としての取り扱いをせずに、当該文書を受け取らなかった。また、施設の公印管理者の立場にありながら、公印の管理についての責務を果たさず、施設に勤務していた職員が無断で公印を押印した領収書を作成して、施設使用料1万9,200円を着服した非違行為を防ぐことができなかったというものでございます。
 3人目です。所属部は、教育委員会事務局の副参事、年齢はごらんいただいたとおりです。処分、戒告。
 処分に係る事案の概要でございますが、統括管理者として管理監督責任があるというものでございます。
 処分の発令は、平成21年6月15日でございますが、これにつきましては、区のホームページと教育委員会のホームページで内容をアップして公表しているというものでございます。
 あわせまして、区長及び教育長のおわびのごあいさつも載せさせていただいているところでございます。
 教育委員会の責任につきましては、教育長からお話をさせていただいたとおりでございますが、私どもといたしましては、これの発生に至った原因について十分究明をし、再発防止策を講じていきたいというふうに考えております。
 私からも、責任者として、皆様方におわびを申し上げます。申しわけありませんでした。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
 このたびの件につきましては、管理監督者といたしまして責務を果たせず、区民の皆様の信頼を裏切ることになりました。まことに申しわけありませんでした。おわび申し上げます。
委員長
 それでは、ただいま報告いただきましたことについての質疑をお受けしたいと思います。
山口委員
 区の職員が、また委託先の社員さんが逮捕されるという大変残念な事態になっているわけなんですけれども、やはり最後に次長言われたように、再発防止を今後どのように行っていくかということが一番大切なことであるというふうに思います。その点について、もう少し具体的な手だてをお聞かせいただけますか。
田辺教育委員会事務局次長
 この件につきましては、出先機関で職員が一人で勤務をしていたという、区役所としては異例な施設運営をしていたというようなことがございまして、なかなか管理監督の責務が果たせなかったというのが大きな点ではあるとは思うんですけれども、教育委員会は庁外施設たくさん持っておりますので、そういう意味では、職員の目が複数あったとしてもこういう事件が起こり得るというような可能性もありますので、どういう事務処理をしていって、お互いにチェックし合える体制ができるのかというようなことについて調査をしていきたいということが1点ございます。
 また、もう一点が、新しく昨年から発足した条例であります職員倫理条例について十分職員が認識をしていないで対応をしたということで、不適切な処理をしてしまったということでは、これは教育委員会全体の職員の認識をもう一回喚起をするという必要があるというふうに思っておりまして、事務処理の流れや公印管理の徹底、それから職員の倫理条例の徹底というようなことについて、その3点を十分調査をしていきたいというふうに思っております。
山口委員
 今言われたように、一人職場であったというところがなかなか管理監督という点で不十分なところがあったのではないかというような認識を示されたんですけれども、今後、運営方式なり委託なりのことをどう判断していくかということが問題になってくるわけなんですが、その点については、今は新しい委託先に臨時的に措置をしたということなんだと思うんですが、どの時点で判断を、今後の方策としてされていくのか、お聞かせ願えますか。
田辺教育委員会事務局次長
 早急に対策を講じていく必要があるというふうに思っております。少年自然の家につきましては、軽井沢だけではなくて常葉もございまして、常葉も同じ体制をしているというようなことがありますので、できればここ1カ月から1カ月半ぐらいの間に十分調査をして、体制を整えていきたい。その後の対策の方向をきちんと皆さんにお示ししていく必要があるだろうというふうに思っております。
山口委員
 わかりました。
 もう一点、この業者を選んだ過程で少し問題がなかったかというところも教育委員会としての責任としてあると思うんです。といいますのは、やはり捕まった容疑が随意契約で便宜を図ったということで元区の職員が捕まっているわけですので、それにどういったかかわりをしたかということも今後明らかにされていかないといけないというふうに思っています。
 それで、一つ、この業者の選定の際に、教育委員会の内部で選定委員会というのを設けていたかと思うんですが、そのメンバーはどういった方たちだったんでしょうか。
田辺教育委員会事務局次長
 今回、私どもで調査をいたしますのは今お話ししたような点でございまして、今、元職員が逮捕されて捜査を受けているわけですけれども、この点については、私どもで、捜査には御協力をしておりますが、どういう結果が出るといいますか、起訴されて判決が出るというようなことがまだ想定をされておりませんので、業者選定等についての調査はまだ行っておりませんが、今後、そういう状況が明らかになった時点で対応していきたいというふうに考えております。
 ただ、選定委員会につきましては、当時の事務局次長が委員長になりまして、教育委員会の管理職で構成をして、選定委員会を設置しておりました。
山口委員
 当時の教育委員会のメンバーも深く関与していたというところでは、この容疑者との関係等も問われてくるかと思うんですけれども、やはり教育委員会の中に設けた選定委員会ということで、どうしても内部の今後の自浄能力が問われる事態だというふうに思うんです。そういった意味では、一定業者の選定の際にも、外部の第三者の方にも入っていただくといったようなことも検討すべきではないかと思うんですが、その点いかがでしょうか。
田辺教育委員会事務局次長
 私ども選定委員会につきましては、区の定められた手続に基づいて行っておるというふうに認識をしておりまして、現在のところ、選定委員会に何らか課題があった、問題があったというふうには認識しておりませんで、選定については適正な事務手続のもとに業者選定を行ったというふうに認識をしております。
やながわ委員
 考えられないというか、想定できない事件が起きたわけでございまして、今後、事業、教育委員会だけじゃなくて、さまざま中野区が自治体として仕事を外に移していくというか、やっていただくということは普通になってくるというか、そういうことがふえていくと思うんです。保育園にしても、幼稚園にしても、そして、こうした学校、あるいはさまざまな施設を委託する、任せるわけであって、そこにこういう職員がこういうことをしてしまったと。それをやっぱり見抜けなかったというこちら側の姿勢と、また、そこに入った本当に役所の代表、言ってみれば、たった一人ではあっても、公務員として、また自治体の職責を全うしなきゃいけないという立場にありながら、本当に考えられないというね。公務員としての危機管理意識のなさというのを、やっぱりこれ一般の区民の皆さんが聞くと、本当に何をやっているのという、これが率直なお声だと私も思います。これからが問題だと思うんですが、やっぱり目が届かなくなる。仕事を任せれば、あなたたちがやるのよと。いろんな言い方があると思うんですね。責任持ってやってくださいねと。あるいは、独自のカラーを出してやっていいんですよとかね、いろいろある。しかし、ここで忘れちゃいけないその意識。特に、文教委員会、あるいは教育委員会も、今回幼児教育担当分野も入りましたのでね、その辺の意識、この問題が起きて、今教育長並びに事務局次長、担当課長が謝っていましたけれど、そこの分野にかかわらず、やっぱりお一人お一人がそういう意識を高めないといけないと思うんですよ。これは、上の人たちだけがそう思っているだけじゃ絶対防げないことなので、本当に現場にいる一人ひとりがどんな意識を今回この事件を踏まえてお感じになっているのか。その辺も伺いたいなと。教育長並びにきょうここにいらっしゃる参与の人たちは責任を感じているとは思うんですが、こういうことをきちんと一人ひとりまで意識改革、変革をさせなきゃいけないということをすごく感じているんですが、その辺に関してはどういうふうに対応し、お考えになっているんでしょうか。
田辺教育委員会事務局次長
 実際に業務を行うといいますか、事務を執行するのは職員一人ひとりでございまして、これが自分の部署でないからということで、いいというふうには認識していないというふうには思っております。なおかつ、職員が区民の方から信用されないというようなことは、事業執行に支障があるというようなこともございますので、委員おっしゃったように、一人ひとりが区の代表という認識をしながら仕事をしていかなければならないというふうに思っておりまして、そういう意味でも、職員の意識啓発、先ほども公益通報のお話をさせていただきましたけれども、やっぱり常に危機意識を持って仕事をするという認識を十分徹底していきたいというふうに思っております。
やながわ委員
 去年、韓国に行きました。陽川区に。そうしたら、そこの職員と名刺交換をしたときに、名刺の表書きに、「私の仕事は、区長がやる仕事と同じです」と、こういうふうに一言入っていました。そういう名刺を交換したときに、職員一人ひとりまでが、私の仕事は区長のやる仕事と同じなんだということを、意識を持ってこの名刺に書いてあるわけですよね。それをぱっと見たときに、「おっ」と。「ほう」と。それが公務員である、自治体の職員である意識が、その文言が書いてあるとかないとかというんじゃなくて、やっぱり受ける側はね、「へえ、区長と同じ仕事をするんだ」と。決意というか、意識はそのことと一緒ですよというふうに書いてある名刺をもらったときに、もらった瞬間、「ああ、そうなんだ」という、「やっぱり、公務員はこうでなければいけないな」というふうにね。恐らく、いただいた私たち議員、何十人も行きましたけれど、「ほう」と。これが、区民がいただくと、またね、この一人の人が、写真まで入ったその名刺の中に、「私のやる仕事は、区長がやる仕事と同じです」と。こういった意識の持ちようを今こそ、だんだんこれから職員も本当にプロにならなきゃいけないということで、ぜひいろんな意味で、今回文教委員会でこういった事件の報告を聞きました。厚生委員会にいたときも、さまざまいろんなところがあって、これでいいのかというですね、随分何か途中切れたような話、対応があったような気がするんですが、もうやめてほしいなという、もう勘弁してよという、こんな思いでいますので、それは長たるリーダーがさまざまな分野でしっかり意識変革をもって、特に今回は子どもにかかわる、子どもの体験学習、あるいは学習の場においてこういうことが平気で行われていたというね。長年やっていたということをだれも感じられなかったというね。その辺、本当に反省していただきたいと、こう要望しておきますので、そうした対応を今後しっかりやっていただきたいと思います。
委員長
 ほかに質疑はいかがでしょうか。
 なければ、いいですか。1点だけ。
来住委員
 教育委員会は独立していますので、教育委員会としての独自の今後の対応策、それから、この間の起きた経過については一定の構成を持って、慎重な審査をしながら、今後のいわゆる対応策を出していこうということだと思うんですが、ちょっと私が聞き漏らしたのかわかりませんが、一つは、今後、再発防止を取り組んでいく教育委員会として、どういう場で、どういう構成で、この件についてさかのぼってこの経過を――事件になっていますので、結果はいろいろ裁判等々もあるとは思うんですが、いずれにしても、これまで起きたことについてはもう明らかになっていますので、どういう体制で、どういう構成で、この問題について教育委員会独自にお考えになっているのか。その点ちょっと確認をさせてください。
田辺教育委員会事務局次長
 今回、処分の公表で公表されました事案の概要がございます。その内容について、私どもとしてはなぜこういうことが起こったのか、対策をどういうふうに講じていけばいいのか。それは、軽井沢少年自然の家ではなくて、私どもの調査ですので、教育委員会の中で再発防止策は講じていきます。そのために、教育委員会の中で私がトップになりまして、職員で構成する調査委員会のようなものを設置していく考えでございますが、これにつきましては、庁内、区役所全体の問題ということもございますので、今後、私どものほうで調査をした結果について区長にも御報告をした上で、区としての対応を何らか図られないかというようなことについて、現在のところ、今後相談をしていきたいというふうに思っております。改めまして、私どもの調査して結果につきましては、当委員会にもきちんと御報告をさせていただきたいというふうに思っております。
来住委員
 わかりました。事務局次長がトップになって構成した調査委員会と、ちょっと正確には名称が決まっているのかわかりませんが、調査していく委員会を立ち上げていくということで、もしその調査委員会の構成が確定しているのであれば、御報告いただきたいのが1点。
 それから、もう一つ、定例の教育委員会では、この事案については報告を当然されていると思いますが、報告をされて、議事録等が後日出るわけですけれども、教育委員会での何かやりとり等で紹介できるものがあれば、御紹介いただければと思います。
田辺教育委員会事務局次長
 私ども教育委員会で構成しております委員会でございますが、軽井沢少年自然の家事件再発防止委員会ということで設置をしております。私がトップで、教育経営の担当参事のもとに、関係する係長3名で構成をしております。
 教育委員会への御報告でございますが、教育委員会につきましては先週の金曜日に御報告をいたしました。当委員会でも御質問や御意見等がございましたように、職員一人ひとりにきちんと徹底させるようにというようなことで、なぜ起こったのかというようなことについてはきちんと究明するようにというような御意見をいただいております。
 失礼いたしました。再発防止委員会でございますが、私と、それから教育経営の担当参事のほか、係長級4名で設置をしております。申しわけありませんでした。
ひぐち委員
 軽井沢の業務委託ということが挙げられているんですけれど、随意契約に至る経緯というのを、もしおわかりだったらば、教えていただきたいんですが。
田辺教育委員会事務局次長
 少年自然の家でございますけれども、多くの小学校・中学校のお子さんがおいでになって、現地でいろいろ体験学習をするというような運営しておりますので、現地との関係で、うまくその事業ができるというような業者を選定していく必要がございます。ですので、入札ということではなくて、プロポーザル方式によりまして、運営について事業者から提案を受けて、それを選定委員会のもとに選定をして、業者を、候補者を決めていくというようなことを手続的に行うということで、随意契約ということで契約手続をしております。
ひぐち委員
 随意契約のその業者さんというのは、地元で非常に活躍なさっている業者さんだとは思うんですけれども、業者の数というのは大体どのぐらいの中から選定されているのでしょうか。
田辺教育委員会事務局次長
 平成19年度から行っております受託事業者でございますけれども、平成18年12月に教育委員会でプロポーザルの募集を行いました。結果、7社が応募いたしまして、その結果、書類審査や見積もり等で4社に絞り、その後、ヒアリングを行って、1社に候補者を決めたという経過がございますので、7社程度が応募したというような状況でございます。
ひぐち委員
 今、プロポーザルというふうに言われましたけれども、このプロポーザルというのは、大ざっぱでいいんですけれども、その内容が私にはちょっとわかりませんので、もうちょっとその辺、おわかりになるところありましたら、説明していただけるでしょうか。
田辺教育委員会事務局次長
 プロポーザルというのは、企画提案方式といいまして、先ほど私が申し上げましたように、軽井沢少年自然の家で、子どもたちの教育活動が十分達成できるようにというようなことで、入札ではなく、業者の提案による企画競争で行うというようなことでございます。
 委託の内容でございますけれども、館内の清掃、それから廃棄物の収集・運搬、警備や設備の管理、それから飲食物の提供、それから利用者の案内ということで、この利用者の案内で、子どもたちの体験がより豊富なものになるような御提案をいただくというような内容でございます。
ひぐち委員
 わかりました。
 あと、業務委託の金額なんですけれども、これはどういった契約の内容になるんでしょうか。
委員長
 休憩します。

(午前10時39分)

委員長
 再開します。

(午前10時39分)

田辺教育委員会事務局次長
 平成19年から委託を行った事業者でございますけれども、予算で申し上げますと2,049万8,000円余でございます。
ひぐち委員
 年間で2,000万ということですと、月当たりの平均ですと170万前後ぐらいかなというふうに想像するんですけれど、例えば人件費とか、地元の業者の取り扱いというか、運営方法としては妥当だというふうに考えて、区のほうとしては取り扱ったというふうに考えてよろしいんでしょうか。
田辺教育委員会事務局次長
 館内の清掃ですとか、それから給食の賄いを出すというようなことで、相当数、10人程度の職員は確保していただきたいというふうに考えておりますので、今お話ししたような予算については、おおむね妥当だというふうに判断をしております。
委員長
 それでは、よろしいでしょうか。2番の報告について、他に質疑がなければ。よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 以上で本報告について終了します。
 3番のその他に入ります。
 その他で、何か報告ありますか。よろしいですか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、その他はないということで、以上で所管事項の報告を終了します。
 それでは、審査日程のその他に入ります。委員会を暫時休憩します。

(午前10時41分)

委員長
 それでは、委員会を再開します。

(午前10時42分)

 休憩中に確認したとおり、次回の日程は7月23日(木曜日)午後1時からということで前回の委員会で確認済みです。
 そこで、次々回になりますが、8月6日(木曜日)午後1時から、第1委員会室において文教委員会を開催し、平成20年第25号陳情に関する学習会を行いたいと思いますが、それに御異議ありませんか。

〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 御異議ありませんので、そのように決定します。
 本日予定しました日程はすべて終了しますが、委員、理事者から特に発言ありませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

委員長
 それでは、以上で文教委員会を散会いたします。

(午前10時43分)