平成21年09月07日文教委員会
中野区議会文教委員会〔平成21年9月7日〕
文教委員会会議記録
○開会日 平成21年9月7日
○場所 中野区議会第5委員会室
○開会 午後1時00分
○閉会 午後2時14分
○出席委員(8名)
来住 和行委員長
ひぐち 和正副委員長
山口 かおり委員
南 かつひこ委員
のづ 恵子委員
吉原 宏委員
やながわ 妙子委員
篠 国昭委員
○欠席委員(0名)
○出席説明員
教育長 菅野 泰一
教育委員会事務局次長 田辺 裕子
教育委員会事務局参事(教育経営担当) 合川 昭
教育委員会事務局副参事(学校再編担当) 吉村 恒治
教育委員会事務局副参事(学校教育担当) 寺嶋 誠一郎
教育委員会事務局指導室長 喜名 朝博
教育委員会事務局副参事(生涯学習担当) 飯塚 太郎
教育委員会事務局中央図書館長 小谷松 弘市
子ども家庭部長 竹内 沖司
子ども家庭部副参事(子育て支援担当)、子ども家庭支援センター所長 浅野 昭
子ども家庭部副参事(中部地域子ども家庭支援センター担当、南部地域子ども家庭支援センター担当) 天野 秀幸
子ども家庭部副参事(北部地域子ども家庭支援センター担当、鷺宮地域子ども家庭支援センター担当) 波多江 貴代美
子ども家庭部副参事(保育園・幼稚園担当)、幼児研究センター所長 白土 純
○事務局職員
書記 荒井 勉
書記 竹内 賢三
○委員長署名
審査日程
○議題
学校教育の充実について
区民の生涯学習について
スポーツ環境の整備について
文化財保護等について
子育て支援及び子どもの育成について
○所管事項の報告
1 平成22年度国・都の施策及び予算に関する要望について
(教育委員会事務局・子ども家庭部)
2 「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案の主な改定内容について
(教育委員会事務局・子ども家庭部)
3 新型インフルエンザに係る区の対応について(教育委員会事務局・子ども家庭部)
4 平成22年度使用区立中学校教科用図書の採択結果について(指導室長)
5 平成21年度に実施される区立学校周年行事の日程について(学校教育担当)
6 平成21年度小・中学校連合行事日程について(学校教育担当)
7 もみじ山文化センターレストラン出店事業者について(生涯学習担当)
8 中野区次世代育成支援行動計画(後期計画)中間のまとめについて(子ども家庭部)
9 上高田小学校へのキッズ・プラザ導入について(北部地域子ども家庭支援センター担当)
○その他
委員長
それでは、定足数に達しましたので、文教委員会を開会いたします。
(午後1時00分)
本日は、次世代育成支援計画及び国・東京都への要望の説明のために、子ども家庭部長が出席しておりますので、御承知おきください。
本日の審査日程ですが、お手元に配付の審査日程(案)に沿って進めたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように進めます。
なお、5時を目途に進めたいと思いますので、御協力をお願いします。
それでは、議事に入ります。
学校教育の充実について、区民の生涯学習について、スポーツ環境の整備について、文化財保護等について、子育て支援及び子どもの育成についてを議題に供します。
それでは、所管事項の報告を受けます。
1番、平成22年度国・都の施策及び予算に関する要望についての報告を求めます。
田辺教育委員会事務局次長
それでは、国・都の施策及び予算に関する要望につきまして、教育委員会所管分について御報告をさせていただきます。
お手元に冊子がございます。平成22年度国の施策及び予算に関する要望書の18ページをお開きください。学校教育の充実でございます。「特別区が長期的視点を持ち、地域の実情に応じた学校教育を推進できるよう、区立小中学校教職員の人事権を学級編制・教職員定数などの権限及び必要な財源と併せて特別区へ移譲すること」ということを要望する予定でございます。教育委員会所管分につきましては、東京都への要望はございませんで、これの1件のみでございます。前年度までにも同趣旨の要望をしておりましたが、国のほうでのなかなか状況が進まないということで、引き続き要望させていただくものでございます。よろしくお願いいたします。
竹内子ども家庭部長
子ども家庭部の所管につきましては、国に対する要望事項の三つ目、4ページをお開きいただきたいと思います。そこの3に多様な保育環境の整備とございます。この要望は昨年度も行っておりますが、国が安心こども基金を創設したことから、要望文の中ほどの「こうした中」という以降の記載を改めております。要望の内容といたしましては、特に待機児童の多い23区に対し、認証保育所などの認可外施設も含めた保育施設への実態に即した財政支援を求めるものでございます。東京都に対する要望はございません。
以上でございます。
委員長
ただいまの報告についての御質疑をいただきたいと思います。
山口委員
多様な保育環境の整備のところなんですが、後ろから3行目の「全国画一的な認可保育所制度を改善し」というふうにあるんですけれども、これは具体的にどういった改善を指しているんでしょうか。
竹内子ども家庭部長
特にここは安心こども基金の使い勝手のことについての記述でございます。安心こども基金については、補助の基準というのが一律の部分がございます。それで、補助の対象が、地域別のところが、東京都が青森県、岩手県、福島県、富山県、山梨県、長野県、こういったところと同じ地域と一くくりの中で扱われたりなんかしていますので、主にそういったところを、東京都におけます地価ですとか建築費、その他もろもろの経費がかさむところも十分に踏まえたような対応をしてほしいというようなことが主たる部分でございます。
山口委員
ということは、画一的な制度の改善というよりは、制度に対しての支援の改善という、そういう受けとめでよろしいですかね。
竹内子ども家庭部長
この安心こども基金というものをつくって、待機児童の解消に向けた取り組みを国として進めていると。それに当たっては、都市部の実情にきめ細かく配慮したものにしていってほしいという意味でございます。
委員長
ほか、よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
では、ないようですので、質疑がなければ、以上で1番については終了します。
2番、「新しい中野をつくる10か年計画(第2次)」素案の主な改定内容についての報告を求めます。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
それでは、新しい中野をつくる10か年計画(第2次)素案の主な改定内容につきまして御説明をさせていただきます。
この資料につきましては、総務委員会で資料要求があった資料でございまして、文教委員会では既に10か年計画の素案につきましては御報告、御質疑を終わってございますが、各常任委員会で改めて報告をするということで今回御説明をすることになりました。この資料につきましては、主な改定内容ということで、10か年計画全般の先導的、効果的な取り組みをあらわす第2章をベースに作成されたものでございます。
まず、表でございますが、左側に現計画、真ん中が今回の素案、右端が今回の素案の主な改定内容ということであらわしてございます。おのおの戦略ごとに展開をくくってあらわしてございます。また、表にある矢印でございますけれども、太線の矢印につきましては統合を示し、破線の矢印につきましては単なる移行を示してございます。
それでは、教育委員会所管ということで、特に教育に関する項目ということで、2ページをごらんいただきたいと思います。ここで戦略2、地球温暖化防止戦略の展開1、素案では脱炭素社会に向け志が行動に結びつくまちということで、これのポチの三つ目ですね。小・中学校を含めた区有施設に太陽光利用設備を設置するなど、区が率先して環境対策に取り組むことを示してございます。
続きまして、戦略の3、元気いっぱい子育て戦略の素案でいきますと展開の3、かしこく優しくたくましい社会の担い手を育てるというところで、国語教育、理数教育など確かな学力の定着や発展的な学習の推進を示してございます。また、連携教育の検討・推進を戦略の中に位置付けてございます。
3ページ目をごらんいただきたいと思いますが、3ページ目が戦略4、健康・生きがい戦略でございます。その素案の展開4、だれにとっても障害のないまちの四つ目のポチでございます。一人ひとりに応じたきめ細かい支援を行うため、特別な支援を必要とする子どもの環境や施設整備を進めることを示してございます。
以上が教育委員会所管のこの資料に対する御説明でございます。
浅野子ども家庭部副参事(子育て支援担当)
それでは、子ども家庭部関連について御説明いたします。
2ページ目をごらんください。戦略3、元気いっぱい子育て戦略の部分でございます。この中で、現計画では展開2と展開3、虐待ゼロのまちをつくると地域が支える子どもと家庭、これを統合いたしまして、10か年計画の素案では展開2といたしまして、地域ぐるみで支える子どもと家庭、これは地域全体で子育て・子育ちを支えるまちをつくるという観点から、展開を統合いたしまして、子どもの成長過程を通じた一貫性のある支援を行い、また、地域子ども家庭支援センター等の取り組みの展開をより具体的に描いたものでございます。
ほかの展開1につきましては、愛情と責任を持って子どもを育てる家庭という指標を、展開1として安心して子どもを産み育てられる支援の拡充ということで、保育所の待機児童の解消や保育環境の整備を戦略の中に位置付けたものでございます。
以上でございます。
委員長
資料についての説明をいただきました。
御質疑ございますか。
吉原委員
2ページですね、太陽光利用設備、これを率先して区のほうもやっていこうと、時代もかなり変わってきたなという感じがするんですが。たしか補正のほうにも、二つの小学校の屋上ですか、太陽光パネルを設置するというのが出ているんですけども、考え方によりますと、校舎の屋上にやるよりも体育館の屋上とか、形状はあるでしょうけども、ああいうところに太陽光パネルを設置したほうが効率よく引けるんじゃないのかなという部分もちょっと考えたところがあります。ただ、耐久力とか重さとか、構造上の問題もあるとは思うんですけども、その辺はどうなんでしょうかね。校舎の上じゃなきゃだめだということなんですかね、これからは。もうちょっと、屋上緑化もそうすれば可能になってくるのかなと、太陽光パネルを体育館の上に持っていくことによってというふうに思うんですが、その辺どうでしょうか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
今、委員御指摘の体育館の屋上でございますけれども、来年度以降、新しく体育館を建てかえ等をする丸山小学校と、それから桃花小学校の体育館の屋上につきましては、太陽光発電設備を設置するというふうに計画をしてございます。どこに設置をするのが効率的かということもございますが、できるだけ多くの施設に設置をしたいということで、いろいろな方向性を見定めながら設置をしていきたいというふうに考えてございます。
吉原委員
ちなみに、例えば体育館、桃花の屋上にどのぐらいの枚数を設置して、どのぐらいの発電力といいますか、あと、重量。大体概算で結構ですので、わかればお教えいただきたいんですが。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
桃花の屋上には30キロワットを設置する予定でございます。丸山の体育館については10キロワットということで、それも体育館の形状ですとか、そういったところも踏まえまして、それぞれの体育館の10キロワットに設置するのか、あるいは20にするのか、30にするのか、最大限その辺を考慮いたしまして決定をしているものでございます。
吉原委員
しつこいようですが、重量はどのぐらいなんでしょう、概算で。わからなきゃ結構です。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
すみません。ちょっと重量については把握をしてございません。
篠委員
補正でちょっとお伺いしたんですが、お金をかける割にはCO2について効果はないということを承知の上でやると。ただ、学校教育上大変重要だというような御説明があったんですけど、要するに、これで売電して大変中野区のためになるとかという、そういう切り込みをされると、費用対効果という面では、ほとんど費用対効果はなしと。ただ、教育上の配慮からぜひとも必要なんだという御説明があったんですが、そういう認識でよろしいんですか。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
どの、何キロワットを設置するかによって考え方が違ってくると思うんですが、今回補正でお願いします10キロワットという形になりますと、学校で使っている消費電力からしますと、かなり割合的には少ない形になります。ですから、それで全部を賄うという形にはならないということでございます。いずれにいたしましても、そういった消費電力の削減ということは当然考えられるわけですけれども、学校全体の消費電力を賄うという、そういうわけにはいかないということでございます。
委員長
ちょっと審査の途中なんですが、補正についてはまだ会派の説明を受けていないところもございますので、ちょっと審議のベースが違いますので、申しわけありません。
ほかにございますか。いいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、ないようですので、2番については終了します。
次、3番、新型インフルエンザに係る区の対応についての報告を求めます。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
それでは、新型インフルエンザに係る区の対応につきまして、まず、私のほうからは新型インフルエンザに対する区全体の対応と学校での感染状況について御報告させていただきます。
お手元の資料をごらんください。1ページ目で、新型インフルエンザに係る区の対応ということでございます。御存じのとおり、新型インフルエンザが全国的に流行してございます。そのために区では感染予防への啓発を強化するほか、さまざまな感染予防策をとることにしてございます。
新型インフルエンザに感染した場合には、以前は発熱センターに照会してというようなことがございましたが、現在では直接各医療機関に診察ということになっておりますが、ただ、院内感染を防ぐために、事前に医療機関に連絡の上、マスクを着用して受診するというふうになってございます。そういうことも区民の皆様に対して呼びかけているところでございます。
対策ですが、1番としては、区民に対する啓発活動の強化ということで、区立の小・中学校あるいは保育園等で感染予防や感染発生時の対応に関する周知文書を配付してございます。小・中学校では夏季休業明けの8月23日に保護者あてに通知をしたところでございます。
2番目は、区立施設で手洗い方法など感染予防に関する啓発文書の掲示を行ってございます。
それから、民間の福祉施設に対しても協力要請を行ってございます。
また、区報の9月20日号でインフルエンザの特集記事を掲載する予定です。
施設利用者等の感染予防のところでございますが、不特定多数の区民が利用する施設、区役所等々には、出入り口にアルコール製消毒剤を配置してございます。学校につきましては、既に対応している学校もございますが、今週中には教育委員会からもそういった消毒剤を一部配付する予定でございます。
そのほかには、カウンターなどの消毒を徹底する等ということでございます。
また、利用者、職員が発症した場合の蔓延防止策を徹底しているところでございます。
区立学校における措置といたしましては、区立小・中学校等については休業――学級閉鎖等でございますが――の基準を設けてございます。後ほど御説明いたします。
4番目といたしまして、区立小・中学校、保育園、学童クラブのインフルエンザ様疾患の感染状況ということで、別紙1、2、3です。私のほうからは別紙1を御説明いたします。
お開きいただいて別紙1でございます。これは9月4日現在、先週の金曜日現在の中野区立小・中学校におけるインフルエンザ様疾患による臨時休業、学級閉鎖等の状況でございます。そこにありますとおり、8月28日から夏季休業明けですが、8月31日から既に学級閉鎖、学年閉鎖が発生しているところでございます。先週段階では、小学校が桃園が2回出ておりますが、小学校は3校、中学校が2校ということでございます。
なお、本日さらに出てございまして、沼袋小学校、それから桃花小学校、それから中野神明小学校の3小学校と第二中学校が新たに学級閉鎖になっております。また、沼袋小学校につきましては、きょうから3日間軽井沢の移動教室の予定でございましたが、これも急遽延期ということで、次回、10月あたりに延期する予定でございます。
先週のとも合わせまして、現在、学級閉鎖中になってございますのは第二中学校、桃花小学校、沼袋小学校、若宮小学校の4校でございます。
下の2番目ですが、新型インフルエンザによる区立小・中学校の臨時休業の基準ということでございます。従来、季節型インフルエンザにつきましては、特に基準というものは設けてございませんでしたが、おおむね二、三十%の欠席者が出た場合に、学校医と学校長が協議の上、通常は3日ぐらいの学級閉鎖をやっていたところです。ただし、この新型インフルエンザにつきましては、免疫を持っている者がほとんどいないということで、より慎重な基準を設けるべきだということがございます。東京都の都立学校についての休業基準がございまして、そういったことも参考にいたしまして、下記のような基準を設けてございます。
(1)臨時休業の基準でございますが、学級閉鎖は、当該学級、これは学年ではなくて学級ごとに判断しますが、学級の児童・生徒のおおむね10%がインフルエンザ様疾患、確実にインフルエンザという診断はついていなくてもいいんですが、様疾患で欠席した場合に検討いたします。休業期間は4日を原則としております。そして、学級閉鎖が複数になった場合とか、学年閉鎖が複数になった場合には、学校全体を休校するかどうかについて検討するということになってございます。臨時休業の決定につきましては、学校長が学校医と十分に意見を聞いた上、教育委員会と協議して、新型インフルエンザについては教育委員会が決定するということになっているところでございます。
私からは以上でございます。
浅野子ども家庭部副参事(子育て支援担当)
それでは、引き続きまして、別紙2、3の保育園、学童クラブの疾患感染状況について御報告いたします。
まず、別紙2でございますが、保育園でのインフルエンザ様疾患の感染状況の一覧でございます。保育園につきましては、8月12日から沼袋保育園で欠席者が出たことから、このように広がっております。現在のところ、これは9月7日、けさまでの数字でございますが、66人の児童が欠席をしている状態でございます。この中で、沼袋西保育園が22名、七海保育園が13名、宮の台保育園が10名というふうに人数が2けた台を示しております。沼袋西保育園につきましては、8月20日から27日にかけて欠席者が集中してございます。また、宮の台保育園は8月18日から25日、七海保育園につきましては8月19日からですが、直近の9月3日にも欠席者がいるということで、もう少し続くのかなというふうな状況でございます。年齢的に見ますと、4歳・5歳児でおよそ6割5分ぐらい、7割近くを占めておる状況でございます。
次に、別紙3でございます。学童クラブでの感染状況でございます。学童クラブにつきましては、8月7日に丸山学童クラブで欠席者が出てからこのような状況でございます。特に中野神明学童クラブ、こちらは夏季休業中の8月24日から欠席者がふえている状況でございます。9月2日までで13名という状況でございます。次に、桃花学童クラブで7名、これは8月23日から26日に集中してございます。次に、桃園学童クラブが6名で、8月26日から29日にかけてという状況でございます。なお、ほかはまだ1人、2人というふうな状況でございますが、比較的早目に欠席者が出たところでは、既に完治というふうな形で、学童クラブのほうには出席している状況です。学年別に見ますと、1年生が22名、2年生が15名、3年生が8名ということで、1年生での欠席者が多い状況でございます。
子ども家庭部からは以上でございます。
委員長
ただいまの報告についての質疑をお受けします。
山口委員
いよいよ本格的な流行の時期に来たかというようなことが言われておりますけれども、かなり中野区内でも発症者が出ている中で、区立の小・中学校に関しては休業という形が、学年閉鎖ですとか学級閉鎖という形がとれるかと思うんですけれども、保育園ですとか、また学童クラブ、かなり沼袋西なんかは22名ということで感染者が出ている中で、感染者をこれ以上出さないという点でどういった対応が考えられるのか、お聞かせ願えますか。
白土子ども家庭部副参事(保育園・幼稚園担当)
まず、沼袋西保育園の状況でございますけれども、延べでこの期間22人の感染したお子さんがいらっしゃるわけですけれども、現在はいずれも治って登園されているということで、8月下旬に感染をした状況でございます。この保育園で感染が広がった原因の一つとして、夏の間、お子さんが少ないときには合同保育というのを行います。この保育園では3歳から5歳まで合同保育を行っていたと。そういったことも踏まえまして、8月25日に2人以上発症者がいる園に向けまして、昼の時間帯、8時半から5時15分の時間帯の合同保育の中止、それから、朝夕の保育時間、それ以外の朝夕の保育時間ですけれども、できるだけ分離して保育するようにという指示を出してございます。
また、保護者の方に対する、できる限り、特に体力のない乳幼児のお子さんについては登園自粛に協力していただけないかという要請。それから、同居の家族の方、親、それから兄弟姉妹が発症した場合の登園の自粛についての協力の要請。それから、登園した園児が発熱した場合には速やかにお迎えに来てくださいと。それから、医療機関を受診してください、あるいは、保育室に入室する際にはきちっと消毒をしてくださいというような保護者の方へのお願いと、それから、消毒に関しまして、感染予防対策を徹底するようにという指示を保育園長あてに出してございます。また同時に、保護者の方に対する御協力については保護者あての通知を出させていただいたと。
まだ発症していない、2人以上の発症者がいない保育園につきましても、施設長、それから保護者の方への協力の要請ということで、それぞれ通知を出したというところで対策をとってきてございまして、おおむね多かった園につきましても、終息に向かいつつあるということでございます。多い園ですと、例えば七海保育園につきましては、現在1名の欠席、宮の台保育園につきましては、この件に関する欠席者はいないと。橋場保育園についてもゼロ人ということになってございまして、今後、十分そういった点に注意をしながら保育を継続していきたいというふうに考えてございます。
天野子ども家庭部副参事(南部地域子ども家庭支援センター担当)
学童クラブにつきましても、同じように保護者あてに注意通知を出しまして注意を促しているところですが、特に中野神明学童クラブは13名と大変多いんでございますけれども、具体的に申し上げますと、1日に3回消毒をしております。それから、毎日お子様の検温、熱をはかっております。それから、うがいの励行。それから、もし発症されたお子さんにつきましては、保護者の方にお願いしまして、大体7日間程度こちらにいらっしゃることを自粛することをお願いしております。現在のところそういう形で対応しておりまして、特に大きな混乱は今のところございません。
山口委員
だんだん終息に向かっているということですけれども、ピークが9月下旬からまた来るということですので、必要な備品ですとかマスクなんかだんだんと入手が困難になっているけれども、保育士さんなども自分で買ってやっているというようなことも聞いておりますので、消毒液ですとか、それに関してはぜひ財政的な支援も含めて、環境整備を要望したいと思います。
委員長
要望ですね。
やながわ委員
多分、このインフルは今月末から10月に入ってピークになるというふうに聞いているんですが、私は、地元の小学校あるいは学童クラブ、保育園で学級閉鎖があったり、学童クラブはこれはどういうふうな対応を続けてきたのかわかりませんが、ちょっとそれも教えていただきたいんですが、こうした情報の提供というのは、終息してから聞いてもいいんですが、でも、これからはやっぱりまちに住む人間として、風評みたいに大げさにする必要はないけれど、情報の提供あるいは情報の共有は大事だと思うんですよね。それで、まちに住む人たちはたくさんいますし、妊婦さんもいるし、病人の人もいるし、そこからやっぱり発症しているんだという、お互いが気をつけ合うために、文教委員会の私だけが聞いていなかったのかなと思うんですが、知らないという、これはどういうふうなものかなというふうに思うんですが、その点はどういうふうにお考えになっていますでしょうか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
学校の保護者の方に対してはお知らせをしていると、御存じのとおりというところでございます。そのほか、そういったところで、一部情報が行くということではございますが、行政としてきちんとした情報を流すべきだということです。区報とか、そういったところでももちろん流すことにはなろうかと思いますが、おっしゃるとおり、地域の中での例えば基礎疾患をお持ちの方に対する情報提供とか、そういったようなことは、関連の例えば保健福祉のところと協力しながらやっていきたいと思いますが、近々、ホームページ等にもこういった情報を流していきたいというふうに考えてございます。
やながわ委員
こういうのは素早いことが極めて大事になるんだと思うので、ホームページに毎日載せるとか、あるいは、うちの委員会の委員さんぐらいにはそういう情報提供はしていただけないものでしょうかね。やっぱり聞かれて、そうだったんですかというのはちょっと格好悪いじゃないですか。そういう意味で、いち早く情報の提供というのを、やっぱりそこからやっていただけるとありがたいんですが、その辺いかがでしょうかね。
合川教育委員会事務局参事(教育経営担当)
ホームページには、ごらんをいただくと状況については載せてございます。文教委員さんあてはどうかということでございますけども、それも含めて対応させていただければというふうに思っています。
のづ委員
今のやながわ委員と同じなんですが、たまたま今、お祭りが重なっていて、私は学区域と町会が違っていたので、自分の町会のほうで、桃園なので、桃園は学級閉鎖があったということを知って、子どもまつりは中止したんですね。学区域は千代田とか鍋横になるので、そっちの方は知らなくて、じゃあ、桃園は、道玄町がそうだったら、こっちも考えなくちゃということで緊急の対応をとったんですが、発注したものが中止が間に合わなくてということがありましたので、特にこういう時期なので、町会を通してとかということはできないものなんでしょうかね。お知らせが、こういう発症があったのでという事実を知らせるというようなことも、ホームページを見てとか、自分のほうからとっていくのは、今のやながわ委員と一緒で、私たちはたまたま懇談会のときに、お子さんがインフルエンザだけどいらしたという大人の方がいらして、そういう大人のほうの意識はちょっと薄いかなと思ったんですが、懇談会から広がるということもあり得るので、そういう情報がもうちょっとあるといいなというのは思ったのは事実なんですが。
田辺教育委員会事務局次長
ホームページ等で掲載をして、文教委員さんにも必要な情報提供をするということで対応したいと思っております。地域でさまざまなお祭りがあって、いろいろな状況に対応していかなければいけないということにつきましては、学校の中で地域情報も把握しておりますので、必要な情報について提供させていただくということで、学校にもその旨指導していきたいというふうに考えています。
のづ委員
桃園の場合には、学校から町会のほうに子どもまつりはやめてくれというのが来たんですね。それは学校が学級閉鎖の場合で、本郷とかの場合には学級閉鎖にはなっていなかったので、二中も、何人かということで、対応がすごく迷うわけですよね。町会一単位で、桃園小学校は本当に道玄町だけということで、全部がやめるということはすぐに対応できたんですが、いろんな学校がある校区という場合には、情報が届かなかったというか、集めるのに大変だったようなんですけども、そういう意味で、該当の町会とか、そういうところに発生状況というのを緊急としてお知らせするということはできないんですか。
田辺教育委員会事務局次長
必要な情報は提供していくことは考えなければいけないというふうに思っておりますが、学級閉鎖も基準を設けまして、その基準に達しているかどうかで学級閉鎖しているわけでして、ぎりぎりの状況で、学級閉鎖になっていない学校となっている学校といろいろあるわけで、今の時期は、恐縮なんですけども、そういう状況だと。いつ何どき、いろんなお子さんが罹患して学級閉鎖になる可能性もあるんだということを十分承知していただいて、さまざまな行事に取り組んでいただきたいということで、区の中での公共施設でPRをさせていただいたり、それから、先ほども申し上げたように、区報でも情報提供していくということですので、恐縮なんですけども、個々の単体の町会それぞれにお出しをするということはなかなか対応しにくいかと思いますので、そういう心構えを徹底していきたいというふうに私たちも考えていますので。必要になれば、お問い合わせいただければ、いつでも私たちとしては状況についてお答えをしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
ひぐち委員
このインフルエンザの中でワクチンの件というのが出ていないんですが、何かそういう情報というのはないでしょうか。
委員長
ここではちょっと所管が違うから。
ひぐち委員
違う。わかりました。すみません。
委員長
じゃあ、その件はそういうことで。
よろしいですか、ほかになければ。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、3番については終了いたします。
次に入ります。平成22年度使用区立中学校教科用図書の採択結果についての報告を求めます。
喜名教育委員会事務局指導室長
それでは、平成22年度から使用いたします中学校の教科用図書の採択が終わりましたので、その経緯と採択結果について御報告いたします。
資料をごらんいただきたいと思います。今回の教科書採択は、平成24年度から中学校で全面実施される新教育課程への移行期の2年間、平成22年度、23年度の間でございますが、この2年間で使用する教科書の採択をするものでございます。そのため、通常はすべての教科用図書が文部科学大臣の新しく検定を受けて調査研究の後、教育委員会で協議をすることになりますが、今回は、新たに文部科学省の検定を受けたものは社会科の歴史分野の1社のみでございました。他の教科用図書は現在発行されているものと全く変更ないということでございました。そこで、資料の1の(3)にございますように、教科用図書の調査研究会につきましては、新たに検定を経ました社会科の歴史分野の1社についてのみ発足いたしまして、調査研究報告書を作成いたしました。
それでは、採択の経緯につきまして簡単に御説明いたします。
まず、規則に基づきまして、5月28日に中野区立中学校教科用図書選定調査委員会を発足いたしました。この委員会では、資料の1の(1)にございます教科書の展示・区民意見の聴取、(2)学校・生徒の意見聴取、(3)調査研究会及び調査研究報告書、これらの資料をもとにいたしまして、採択基準に従って調査研究を行っていただきました。種目ごとに意見を付して教育委員会に報告をしていただきました。この報告を受けまして、教育委員会では定例会及び臨時会において協議を行いまして、去る8月7日に採択を行いました。
次に、採択結果でございますが、資料の裏面をごらんいただきたいと思います。このような採択結果となっております。なお、これらの教科書は、平成18年度から現在使用されているものと変更はございません。現在使用している教科用図書をこれから2年間、22年度、23年度まで使用することになります。この採択結果につきましては、教育だよりなかの、ホームページ等により周知をしてまいります。
報告は以上でございます。
委員長
ただいまの報告についての質疑をお受けいたします。
吉原委員
この経緯というのは、後期、この文教委員会のメンバーになって多分初めて聞いたのかなという感じがしないでもないんですけども、改選前の文教委員会では、これこれこういう段取りで行いますという報告はされたんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
しております。
篠委員
どういうふうにしたんですか。
喜名教育委員会事務局指導室長
教育委員会でこのような手続で、規則に基づきましてこういう手続で採択を行いますと、これからの流れについて御説明をしてございます。
篠委員
それで、あれですか、我々も今からでも見ることは、もう決まったんですけど、東京都の調査報告というのも、現時点で私どもが見ることもできるんですね。それから、同じく、1社だけと聞いていますけど、生徒からの意見というのは、書面で我々も見ることができるんですか。学校からの意見というのも、我々が見せてくださいと言って見ることができるのか。区民の意見についても、あったのかないのか、見ることができるのか。このいわゆる学校というのを構成しているメンバーはどういう方々なのか。今お答えできるものだけお願いします。
喜名教育委員会事務局指導室長
今お話がございましたものにつきましては、採択が終わりましたので、すべて公開をすることになっております。御要望であれば、いつでもお見せすることができます。
それから、学校の構成メンバーというのは、調査研究委員会ということでよろしいでしょうか。(「はい」と呼ぶ者あり)構成メンバーにつきましては、学識経験者が3名、それから校長・副校長で3名、それから区民の代表3名、保護者の代表3名、それから、教員等ということで3名ということになっております。
吉原委員
今、篠委員が言われたことというのは極めて重要なことだと思います。教科書の採択に関しては、特に歴史分野に関しては、以前、かなり採択の仕方に関して問題も議会の中で取りざたされた部分もありますので、生徒の意見とか、公開できる部分、これは、採択に関してはこの紙1枚で終わらすんじゃなくて、次回の委員会でも結構ですので、それを資料として提出していただきたいなと要望いたします。
委員長
ちょっと、じゃあ、休憩して。
(午後1時45分)
委員長
では、再開いたします。
(午後1時51分)
引き続き、ただいまの報告についての質疑はほかにございますか。よろしいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、4番については以上で報告について終了します。
5番、平成21年度に実施される区立学校周年行事の日程についての報告を求めます。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
それでは、平成21年度に実施される区立学校周年行事の日程につきまして御報告いたします。
お手元の資料をごらんください。本年度は2校ということでございます。上鷺宮小学校30周年、21年の11月14日でございます。中央中学校50周年、10月31日ということでございます。ちなみに、昨年は3校、1園ということでございましたが、ことしは2校ということでございます。来賓の方々には個別に学校から御案内を申し上げているところでございます。
簡単ですが、以上でございます。
委員長
ただいまの報告についての御質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
特によろしいですか。以上で本報告については終了します。
次、6番、平成21年度小・中学校連合行事日程についての報告を求めます。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
それでは、平成21年度小・中学校連合行事日程について御報告申し上げます。
毎年行っているものでございますが、この連合行事といいますのは、学校教育活動の成果を連合で発表する機会を設けることによりまして、児童・生徒の心身の健全な発達を図るとともに、学校間の交流を深め、連帯感を高めるために実施しているというところでございます。小中ともにあります。また、文化的・体育的行事もございます。
お手元の資料をごらんください。まず最初に、9月30日、第41回中学校総合体育大会陸上競技大会、国立霞ケ丘競技場、いわゆる国立競技場でございます。
それから、10月28日には小学校連合運動会、八つの会場に分かれて行われるところでございます。会場によりましては、学校数が2校とか、そういったところもございますが、この辺についてのバランスにつきましては、今後検討というようなことを学校と教育委員会で話し合っているところでございます。
29日には中学校連合音楽会、11月14日は中学校英語学芸会、同日でございますが、中学校の連合芸能会が行われます。
11月26日は小学校の連合音楽会、1月21日から26日は小学校連合作品展でございます。小学校につきましては、北部15校、南部11校が毎年交代で音楽会と作品展を行っているところでございます。
それから、1月29日から2月2日までは中学校の連合作品展ということでございます。
どうぞ委員の先生方もお越しいただければありがたいと感じてございます。
以上で報告を終わります。
委員長
それでは、ただいまの報告についての御質疑をお受けいたします。
吉原委員
小学校の連合運動会というのは、これは何年に1回ぐらいやるんですか。
寺嶋教育委員会事務局副参事(学校教育担当)
毎年やってございます。
委員長
ほかにございますか。よろしいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
次に、7番、もみじ山文化センターレストラン出店事業者についての報告を求めます。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
もみじ山文化センターレストラン出店事業者が決まりましたので、その御報告を申し上げます。
お手元の資料をごらんいただきたいと思いますが、決定した出店事業者は、東京ビジネスサービス株式会社、これのフードサービス本部ということでございます。これは実は2階の食堂をやっている、あの業者でございます。代表者と所在地は資料のとおりでございます。
応募状況でございますが、この募集は実は2回目でございます。今回、説明会を開きまして、参加企業は8社あったんですが、その中で1社だけ応募してくれたということでございます。企画提案書を出していただきまして、庁内に選定委員会を設置いたしまして、提案書の内容等を審査の上で、同社を出店候補者に決定したというものでございます。
営業の開始予定というのが10月1日、これは厨房設備の一部取りかえとか、それから、若干の傷など修理しなきゃいけないところがございますので、10月1日を予定してございます。
根拠は教育財産の目的外使用許可ということで、中野区教育財産管理規則に基づくものでございます。
非常に簡単でございますが、以上でございます。
委員長
ただいまの報告についての御質疑はございますか。
のづ委員
1社のみの応募ですけれども、ここ何回か変わっていたのは知っているんですが、なかなか、あまり人気がないというのもあるんですけど、場所的には本来はすごく使いいい場所ではないかと思うんですけど、何か理由があるんですか。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
撤退したレストランとか、それから、説明会に参加して応募してくれなかったところ、確認をしてみたんですけど、やはり採算が非常に難しいということが理由でございました。これはホールの開館時間に大体お客が入ってくる時間が限定されてしまうということとか、レストランの入り口が2階大ホールのさらに奥にあるということで非常にわかりにくいとか、そういったことがあるようでございます。確かに非常にいい場所ではあるんですけど、採算から見るとなかなか難しいというふうに聞いてございます。
のづ委員
難しいというのは、貸し出す金額が高いというか、それと収入が合わないということですね。というのは、1階の喫茶のところはすごくはやっているんですよ、時々入れないときがあるぐらいで。あの中ではすごく、近くにもちろんお店はありますけれども、本来だったらもっと利用されるべきなのかなと思ってはいるんですが。
飯塚教育委員会事務局副参事(生涯学習担当)
喫茶店のほうは確かにはやっておるわけなんですけど、レストランとしては、やはりあそこはなかなか難しい場所だというふうに聞いております。外側、道路の側に面したところに例えば店舗があるとかというのであれば、ホールのお客だけではなくて、あそこの通行する通行人の方を対象とした営業ができるということなんですが、そこに面していないので、あそこを閉めた時点で営業できなくなってしまうとか、そういうことはかなりあるということを聞いてございます。
委員長
ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
8番、中野区次世代育成支援行動計画(後期計画)中間のまとめについての報告を求めます。
竹内子ども家庭部長
次世代育成支援行動計画(後期計画)の策定につきましては、これまで厚生委員会で御報告をさせていただいてきております。しかし、このたび取りまとめました中間のまとめに当委員会にかかわる部分がございますので、それについて御報告をさせていただくものでございます。
まず、ちょっとさかのぼって、次世代育成支援行動計画そのものについての御説明をさせていただきます。1番のこれまでの経緯と背景のところでございますが、平成15年の7月に国において次世代育成支援対策推進法が制定され、少子化に10年間集中的・計画的に取り組むために、各自治体と企業にそれぞれ行動計画を策定することが義務付けられたわけでございます。これを受けて区では、平成17年3月に平成17年度から5年間を計画期間とする中野区次世代育成支援行動計画の前期計画を策定し、それに基づく取り組みを行ってきたところでございます。その計画期間が本年度で終了するので、今度は平成22年度から5年間を計画期間とする後期計画を策定するものでございます。
後期計画の策定につきましては、昨年度、子どものいる世帯を対象にアンケート調査を行い、ニーズや意向の把握を行いました。また、区長の附属機関でございます中野区次世代育成推進審議会で意見を聞くとともに、地区懇談会の委員との意見交換も行ってきたところでございました。こうしたことを踏まえて、これまでの検討結果を中間のまとめとして取りまとめたものでございます。
それでは、別添の冊子といいますか、まとめた「中間のまとめ」と題したものをごらんいただきたいと思います。1枚めくっていただきますと、体系図が添付してございます。四つの体系、1が健やかに育つ子どもたち、2が多様な援助に支えられる子育て家庭、それから、裏面へ行っていただいて、3が安心で頼りになる環境で過ごす子どもたち、4が子育て・子育ちにやさしいまちということで、この四つの体系に分けてございます。そのもとに14の取り組みの内容がございまして、それで、さらに取り組みの内容ごとに二つまたは三つの個別目標を置いてございます。この体系につきましては、一部に表現を改めた部分はございますが、基本的に現行の前期計画のとおりでございます。
当委員会の所管にかかわるのは、体系の2、多様な援助に支えられる子育て家庭と3の安心で頼りになる環境で過ごす子どもたちですので、そこを中心に御説明をさせていただきます。
それでは、4ページ、下にそれ以降ページが振ってございますので、4ページをお開きいただきたいと思います。そこからが体系の2、多様な援助に支えられる子育て家庭ということになるわけです。4ページのところは、取り組みの内容が4といたしまして、家庭の子育て力向上を支援しますというものでございます。それで、そのもとにまず現状として、地域活動への子どもの参加割合の低下ですとか、子どもと触れ合う機会や学ぶ機会の不足ということを記載しておりまして、課題といたしましては、家庭が確かな養育力を身につけられるよう学習や交流の機会の提供を挙げてございます。
その下に、実現すべき状態として、家庭の養育力が高まり、親は自信と責任を持って子育てを行っているという実現すべき状態を記載し、その下に、さらに個別目標として二つ掲げてございます。個別目標の1が、体験や学習の機会が提供され、次代の親となる人々は、子育ての意義や家庭の大切さに対する理解が進んでいると。二つ目が、子育てに関する十分な情報と学習の機会が提供され、親は子育てについての責任を自覚するとともに、大きな戸惑いを感じることなく子どもを育てているという、この二つの個別目標を掲げているということでございます。
それで、その四角の中に、今掲げた目標の達成に向けた主な事業の例を記載しております。二重丸が新規事業、一重丸が拡充、四角印が継続で、アスタリスクのついているものが10か年計画の素案に掲載のある事業でございます。
このように、一つの取り組みの内容ごとに1ページに取りまとめているということでございます。
以下のすべてについて同様の説明をいたしますと大変時間がかかりますので、取り組みの内容だけを確認させていただきます。
5ページですが、5ページが子育ての経済的負担の軽減を図りますという内容になります。
次に、6ページが、取り組みの内容の6といたしまして、子育ての不安や悩みの解消を図るとともに、虐待をなくしますという内容について取りまとめてございます。
7ページが、子どもの育ちを地域全体で見守り、はぐくみますということについての内容を記述してございます。
次に、8ページからが体系の3、安心で頼りになる環境で過ごす子どもたちという内容になるわけでございます。8ページは、取り組みの内容の8といたしまして、困ったときに頼りになる子育て支援サービスを提供しますということで、現状と課題、実現すべき状態や個別目標について記載しております。
9ページが、取り組みの内容の9といたしまして、待つことなく保育サービスが利用できるようにしますというものでございます。
そして、10ページが、取り組みの内容10といたしまして、安全・快適な環境の中で多様な保育を提供いたしますということで、実現すべき状態、個別目標等をまとめてございます。
最後、11ページが、子どもたちが生き生きと学び、成長することができる教育環境を整備しますの内容となっております。
最初の1枚目のほうに戻っていただきまして、以上が所管部分についてごらんいただいたところでございますけれども、今後のスケジュールといたしましては、この中間のまとめをもとに作業を進めた上で、第4回定例会で素案を御報告させていただくことを考えております。そして、素案について区民の皆さんとの意見交換会を開催した後に、年明けの1月に計画案を決定し、パブリックコメントの手続を経た上で、3月には計画決定をすることを考えております。
以上でございます。
委員長
ただいまの報告についての質疑をお受けいたします。
山口委員
子育て支援のアンケートを私も配られたのを覚えているんですけれども、その中で一番要望の高かったのが、やはり子育ての費用の経済的な負担を軽減してほしいというもので、悩みに関してもトップに挙がっていたのが、やっぱり費用がかかるというような内容だったかと思うんです。それに対応して今回計画案ということで出されているわけなんですけれども、経済的負担の軽減を図りますということで5ページを見ますと、拡充が一つと、あとは継続、これまでの事業メニューを継続していくというような内容になっているんですが、アンケート結果からすると、なかなかこれだと要望にこたえられないのではないのかなというふうに思うんですが、その点いかがでしょうか。
浅野子ども家庭部副参事(子育て支援担当)
確かに経済的支援というところでは、特に大きな割合を占めるのはやはり児童手当、児童育成手当、児童扶養手当等に係る手当に関するところであると思います。確かにこれ自体は金額等はある程度決められていますので、私どもとしては、そういった家庭ができるだけ、もちろん申請ができるということをまずきちっと周知していくということが必要だというふうに考えています。中にはそういった手当が支給対象になるということをよく知らないで、そのまま過ごしている方もいらっしゃいますので、やはりそういった必要な支援があるということをまず周知するということと、それから、そういったものできちっとした手続をしていただいて、経済的な負担を少しでも和らぐと、そういった形をまず目指していきたいというふうに考えております。
山口委員
手当もですけれども、保育園料ですとか、自治体の裁量内で補助できる範囲もあるかと思うので、ぜひ拡充というか、要望にこたえられる内容の計画にしていただきたいと思います。要望です。
委員長
ほかにございますか。よろしいですか。
〔「はい」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
次に行きます。上高田小学校へのキッズ・プラザ導入についての報告を求めます。
波多江子ども家庭部副参事(北部地域子ども家庭支援センター担当)
上高田小学校へのキッズ・プラザ導入について報告をさせていただきます。
上高田小学校へのキッズ・プラザ及び学童クラブの設置について、次のとおり実施するということで報告をさせていただきます。
1、設置場所、上高田小学校東側教室棟1階、3教室分ということで考えております。
スケジュールに関しましては、平成21年度設計、平成22年度改修工事、平成23年4月開設予定というふうになってございます。
非常に簡単でございますが、以上で報告を終わります。
委員長
ただいまの報告に対して質疑はありませんか。
南委員
このスケジュールで21年度設計ということなので、これは設計の図面みたいなものは出るんですか。
波多江子ども家庭部副参事(北部地域子ども家庭支援センター担当)
今の段階では一応設計という予定だけにさせていただいています。設計の図面が決まり次第、また委員会で報告をさせていただきたいと考えております。
委員長
よろしいでしょうか。
ほかにございますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
質疑がなければ、以上で本報告について終了します。
所管事項について、その他でありますか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
それでは、その他、ないということですので、なければ以上で所管事項の報告を終了します。
審査日程、その他に入ります。
暫時委員会を休憩したいと思います。
(午後2時12分)
委員長
委員会を再開します。
(午後2時12分)
休憩中に確認したとおり、次回の委員会は第3回定例会中とし、急な案件が生じた場合は委員長から招集させていただくことにしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
御異議ありませんので、そのように決定します。
本日予定した日程はすべて終了しますが、委員、理事者から特に御発言がありませんか。
喜名教育委員会事務局指導室長
先ほど篠委員から御質問がございました選定調査委員会のメンバーについて、私、研究調査委員会というふうにお伝えしましたが、正確には選定調査委員会のメンバーということで、学識経験者等いるということでございます。訂正をいたします。
委員長
篠委員、よろしいですね。
篠委員
はい。
山口委員
今後の中野区の教育についての検討会が今、審議中かと思うんですが、12月に取りまとめということで、そろそろ半ばのスケジュールに入っているかと思います。それで、さまざま重要な案件が語られているかと思いますので、今後の議会への報告のスケジュール等を教えていただけますか。
吉村教育委員会事務局副参事(学校再編担当)
前回御報告させていただいた予定、10月から11月ということなんですけども、11月中には御報告できるように準備を進めていきたいというふうに考えてございます。
委員長
それでよろしいですね。
じゃあ、ほかに特に御発言ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
委員長
なしということで、以上で文教委員会を散会します。
(午後2時14分)